JP2872922B2 - 油圧ユニット - Google Patents
油圧ユニットInfo
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Description
リンダ、油圧モータなどの油圧アクチュエータの駆動源
として用いられる油圧ユニットに関する。
である。図7において、油圧ユニット80は、本体フレ
ームを兼ねた油圧タンク81、油圧タンク81の上面に
防振ゴム87を介して設置された支持板86、支持板8
6上に取り付けられたモータ82及びポンプ83などか
ら構成されている。
ポンプ83の回転軸にはプーリ83aが、それぞれ取り
付けられており、それらの間に掛け渡されたベルト85
によってポンプ83が回転駆動される。ポンプ83の回
転によって、油圧タンク81内の作動油が、バルブ84
の切り換え状態に応じて、外部へ吐出される。
は、ポンプ83をベルト掛けで回転駆動することが一般
的に実用化されている。これによると、プーリー比を変
えることによって任意の吐出量が得られるという利点が
ある。また、動力の損失が少ないという利点もある。
の油圧ユニット80では、ベルト85を掛け渡す際に、
モータ82及びポンプ83の位置決め調整を行うのが容
易ではなかった。
モータ82及びポンプ83を支持板86に取り付けてい
るボルトを弛め、モータ82とポンプ83との間隔を調
整してベルト85を張った状態でボルトを締める。その
とき、モータ82及びポンプ83の回転軸が互いに平行
になるように、且つプーリ82a,83aが同一平面上
に位置するように、それらのアライメントを調整する必
要があり、その調整が面倒であった。
タ82及びポンプ83の回転軸が支持板86の上面から
高い位置にあるので、ベルト85の張力による比較的大
きな曲げモーメントが支持板86に作用する。そのた
め、支持板86の厚さを厚くして頑丈な構造とする必要
があり、これが原因で装置が大型化し重量化するという
問題があった。
振ゴム87による防振構造が不充分であるため、騒音が
大きいという問題がある。すなわち、モータ82及びポ
ンプ83の振動による騒音を減少させるため、支持板8
6の四隅を防振ゴム87で浮かせて支持しているが、モ
ータ82及びポンプ83の重心は防振ゴム87よりもか
なり高い位置にあるため、防振ゴム87には、重力によ
る荷重の他に、振動や衝撃による加速度をも受けとめて
モータ82などが転倒しないように支持するための荷重
も加わる。そのため、防振ゴム87には硬度の高い高荷
重用のものを使用する必要がある。
による振動は主として図の上下方向及び左右方向に発生
する。一般に、防振ゴム87は、上下方向よりも左右方
向の方が剛性(又はバネ定数)が小さく、したがって振
動伝達率が小さいが、それとともに耐荷重も低い。した
がって、左右方向の振動を吸収し且つ荷重を安定して受
けるためにも、硬度の高いものを使用する必要がある。
防振ゴム87の硬度は低いもの、つまり柔らかいものが
好ましい。したがって、従来の油圧ユニット80の構造
では、防振ゴム87に加わる主な荷重の方向と振動の方
向とが一致しているため、防振ゴム87の硬度を、充分
な防振効果を得るに必要な程度に低くすることができな
い。そのために、モータ82及びポンプ83の振動が油
圧タンク81に伝わって騒音が大きくなっていた。
ては、防音対策としてモータ82及びポンプ83の部分
のみに防音カバーを施しても効果が少なく、結果として
油圧タンク81を含めて油圧ユニット80の全体を覆う
防音カバーを必要としていた。したがって、防音カバー
の分だけ油圧ユニット80が一回り大型化し、且つ製造
コストを上昇させていた。
の長手方向(軸方向)が油圧ユニット80の本体の奥行
き方向と一致しているため、油圧ユニット80の奥行き
寸法が大きいという問題もあった。
ので、ベルトを張るときのモータやポンプのアライメン
トの調整が容易であり、防振が効果的に行われることに
よって騒音の発生が少なく、小型で低価格とすることの
可能な油圧ユニットを提供することを目的とする。
圧ユニットは、本体フレームに固定された油圧タンク内
の作動油を、モータによりベルトを介して駆動されるポ
ンプによって吐出するように構成された油圧ユニットで
あって、前記モータ及び前記ポンプを取り付けて支持す
るための支持部材が設けられ、前記支持部材の取り付け
面には、前記モータ及び前記ポンプの各回転軸の突出す
る側のフランジ面がそれぞれ当接し、これによって前記
モータ及び前記ポンプの各回転軸が互いに平行となる状
態で位置決めが行われており、前記支持部材は、前記モ
ータ及び前記ポンプの各回転軸が略垂直方向となるよう
に且つ前記モータ及び前記ポンプの各本体が前記各フラ
ンジ面よりも下方となるように、前記本体フレームに振
動吸収部材を介して取り付けられてなる。
前記振動吸収部材は、前記支持部材の下面と前記本体フ
レームの上面との間に装着された防振ゴムである。
に対して垂直方向に作用する。モータの回転により主と
して水平面に沿う方向の振動が生じるが、その振動は振
動吸収部材によって吸収される。
面にフランジ面が当接することによって、回転軸が互い
に平行となるように且つ回転軸に取り付けられたプーリ
が互いに同一平面上に位置するように位置決めされる。
るので、ベルトの張力によって生じる支持部材の曲げモ
ーメントが小さい。
図、図2は油圧ユニット1の側面図、図3は油圧ユニッ
ト1の平面図、図4は図1の一部を拡大して示す正面
図、図5は防振ゴム22の近辺を拡大して示す図であ
る。
本体フレーム11、本体フレーム11の一部を兼用して
形成された油タンク12、及びポンプユニット13など
から構成されている。
と兼用の側板11a,11b、裏板11c、表板11
d、及び天板11eなどから構成されている。油タンク
12の底面は、断面が中央部に向かって傾斜したV字形
に形成されている。
プ32、支持部材33、ベルト34、マニホルド35、
バルブユニット36、吸い込み管路37、及び排出管路
38などから構成されている。
り曲げて形成されている。支持部材33の下面である取
り付け面33aには、モータ31の回転軸31sの突出
した面に設けられたフランジ部31fが当接し、そのフ
ランジ部31fが図示しないボルトによって支持部材3
3に固定され、これによってモータ31が支持部材33
に取り付けられている。また、支持部材33の取り付け
面33aには、ポンプ32の回転軸32sの突出した面
に設けられたフランジ部32fが当接し、そのフランジ
部32fが図示しないボルトによって支持部材33に固
定され、これによってポンプ32が支持部材33に取り
付けられている。つまり、モータ31とポンプ32と
は、各回転軸31s,32sを互いに平行とした状態で
位置決めが行われている。
s,32sには、プーリ31a及びプーリ32aが図示
しないボルトなどによって取り付けられている。これら
のプーリ31a,32a間には、ベルト34が掛け渡さ
れ、モータ31の回転駆動力によってポンプ32が駆動
されるようになっている。ポンプ32には、その吸入口
及び吐出口に接続するマニホルド35が取り付けられて
いる。マニホルド35には、バルブユニット36、吸い
込み管路37、及び排出管路38が取り付けられてい
る。バルブユニット36は、ハンドル37の操作によっ
て、又は図示しない電気制御装置による制御によって、
油路を切り換るものであり、油圧ユニット1からの圧油
の吐出の有無、吐出方向、吐出圧、吐出量などを制御す
る。
ンプ32の各回転軸31s,32sが略垂直方向となる
ように且つモータ31及びポンプ32の各本体31m,
32mがフランジ部31f,32fよりも下方となるよ
うに、本体フレーム11に設けられたブラケット21,
21に、4つの防振ゴム22,22…を介して取り付け
られている。つまり、モータ31及びポンプ32は、回
転軸31s,32sを上向きとし、縦方向にぶら下がる
ような状態で、支持部材33を介して防振ゴム22によ
り支えられている。
ゴム体22a、ゴム体22aの上下面に固着された金属
製の円板部材22b,22c、及び円板部材22b,2
2cに固着されたネジ部材22d,22eからなってい
る。ネジ部材22d,22eが、支持部材33及びブラ
ケット21にそれぞれ設けられた孔に挿入された後、ナ
ット25,26によって固定されている。
圧縮剛性が大きく、水平方向の剛性つまり剪断剛性が小
さい。それらの比は0.15〜0.2程度である。上述
のように構成された油圧ユニット1では、図示しない電
気制御装置の制御によってモータ31が回転すると、ベ
ルト34を介してポンプ32が回転駆動し、バルブユニ
ット36の制御状態に応じて圧油が吐出する。モータ3
1の回転によって、図1の左右方向及び前後方向、つま
り水平面に沿う方向に振動が発生するが、防振ゴム22
によって振動が効果的に吸収される。すなわち、ポンプ
ユニット13の重力は防振ゴム22に対する垂直荷重と
して作用するが、防振ゴム22は垂直方向の耐荷重が大
きいのでポンプユニット13の重力を安定的に支持す
る。そして、水平方向の振動に対しては、防振ゴム22
の剪断剛性が小さく柔らかいので、振動を充分に吸収す
ることができ、騒音の発生が少ない。したがって、防音
のためのカバーを簡略化し、小型軽量化することができ
る。
3の取り付け面33aにフランジ部31f,32fが当
接することによって、回転軸31s,32sが互いに平
行となるように且つプーリ31a,32aが互いに同一
平面上に位置するように位置決めされるので、モータ3
1又はポンプ32を移動させた場合であっても、それら
の位置関係を調整する必要がない。したがって、ベルト
34を掛け渡す際には、フランジ部31f又はフランジ
部32fを取り付けているボルトを少し弛め、ベルト3
4を掛けた後に適当な張力となるように引っ張ってボル
トを締めるだけでよいので、アライメントの調整が容易
でとなり、ポンプユニット13の組み立て作業が極めて
容易である。
面にあるので、天板11eを外すことによってベルト3
4を容易に点検することができ、メンテナンス作業が容
易である。
間の距離が小さいので、ベルト34の張力によって生じ
る支持部材33の曲げモーメントが小さい。したがっ
て、支持部材33を小型軽量化することができる。
体31mの長さよりも小さいので、油圧ユニット1の奥
行き寸法を小さくしてコンパクトなものにすることがで
きる。
ト34を張るときのモータ31やポンプ32のアライメ
ントの調整が容易であり、防振が効果的に行われること
によって騒音の発生が少なく、油圧ユニット1を小型で
低価格なものとすることが可能である。
す正面図である。図6に示す油圧ユニット1Aでは、油
タンク12Aが上方に配置され、ポンプユニット13A
が油タンク12Aの下方に配置されている。ポンプユニ
ット13Aは、本体フレーム11Aのブラケット21A
に対して、防振ゴム22Aを介して支持されている。ポ
ンプユニット13Aに取り付けられたポンプ32Aは、
モータ31Aによりベルト34Aを介して回転駆動され
る。ポンプ32Aにはマニホルド35A及びバルブユニ
ット36Aが取り付けられている。
油圧ユニット1と同様な効果が奏される。上述の実施例
においては、支持部材33,33Aを防振ゴム22,2
21Aを介してブラケット21,21Aの上に載置した
が、支持部材33,33Aを、防振ゴム22,221A
を介してブラケット21,21Aによって吊り下げるよ
うにしてもよい。モータ31又はポンプ32の水平方向
の位置を調整するための調整ボルトを設けてもよい。
2Aに代えて、圧縮バネ、引っ張りバネ、バネ板などを
用いてもよい。本体フレーム11,11A、油タンク1
2,12A、ポンプユニット13,13A、防振ゴム2
2,22A、その他油圧ユニット1の各部又は全体の構
造、形状、寸法、材質、個数などは、本発明の主旨に沿
って適宜変更することができる。
ータやポンプのアライメントの調整が容易であり、防振
が効果的に行われることによって騒音の発生が少なく、
小型で低価格とすることの可能な油圧ユニットを提供す
ることができる。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】本体フレームに固定された油圧タンク内の
作動油を、モータによりベルトを介して駆動されるポン
プによって吐出するように構成された油圧ユニットであ
って、 前記モータ及び前記ポンプを取り付けて支持するための
支持部材が設けられ、 前記支持部材の取り付け面には、前記モータ及び前記ポ
ンプの各回転軸の突出する側のフランジ面がそれぞれ当
接し、これによって前記モータ及び前記ポンプの各回転
軸が互いに平行となる状態で位置決めが行われており、 前記支持部材は、前記モータ及び前記ポンプの各回転軸
が略垂直方向となるように且つ前記モータ及び前記ポン
プの各本体が前記各フランジ面よりも下方となるよう
に、前記本体フレームに振動吸収部材を介して取り付け
られてなる、 ことを特徴とする油圧ユニット。 - 【請求項2】前記振動吸収部材は、前記支持部材の下面
と前記本体フレームの上面との間に装着された防振ゴム
である、 請求項1記載の油圧ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30591494A JP2872922B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 油圧ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30591494A JP2872922B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 油圧ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08159101A JPH08159101A (ja) | 1996-06-18 |
JP2872922B2 true JP2872922B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=17950825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30591494A Expired - Fee Related JP2872922B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 油圧ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2872922B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6097153A (en) * | 1998-11-02 | 2000-08-01 | Southeastern Universities Research Assn. | Superconducting accelerator cavity with a heat affected zone having a higher RRR |
WO2017195462A1 (ja) | 2016-05-12 | 2017-11-16 | 株式会社 島津製作所 | 液圧ユニット |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP30591494A patent/JP2872922B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08159101A (ja) | 1996-06-18 |
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