JP2004169770A - 振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置 - Google Patents
振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決課題】運転中に作業者に伝わる振動をより効率的に軽減することができる手操作走行式機械のハンドル防振装置を提供すること。
【解決手段】振動する機械本体の後方には上端部にハンドルを有するハンドル支柱を備え、前記機械本体と前記ハンドル支柱とを、前記機械本体の振動により揺動するリンク機構又は平行リンク機構により連結し、前記ハンドル支柱の下端部又は前記リンクアームの下端部には、路面(又は床面)に接触する状態に車輪,ローラ又は滑り板等の走行補助手段を取り付けたことを特徴とする。前記リンク機構又は平行リンク機構と他の部材との連結部には、必要に応じて防振ゴムを介在させる。
【選択図】 図3
【解決手段】振動する機械本体の後方には上端部にハンドルを有するハンドル支柱を備え、前記機械本体と前記ハンドル支柱とを、前記機械本体の振動により揺動するリンク機構又は平行リンク機構により連結し、前記ハンドル支柱の下端部又は前記リンクアームの下端部には、路面(又は床面)に接触する状態に車輪,ローラ又は滑り板等の走行補助手段を取り付けたことを特徴とする。前記リンク機構又は平行リンク機構と他の部材との連結部には、必要に応じて防振ゴムを介在させる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば床材剥離機,プレートコンパクタ,タンピングランマ,農耕機械類その他の振動する手操作走行式機械類において、それらのハンドルの振動を軽減するためのハンドル防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2002−188298号公報
【特許文献2】特開平10−298913号公報
前述のような振動する手操作走行式機械には、多くの場合当該機械を操作するハンドルの振動を軽減させる防振手段が設けられている。
例えば前記特許文献1には、走行方向に沿って前後に振動する床材剥離機本体の後方位置に、上端部にハンドルを有するハンドル支柱を取り付け、機械本体と各ハンドル支柱との間には、上下左右四箇所に適正なバネ定数を有する防振ゴムを介在させ、これらの防振ゴムによりハンドルの振動を軽減した床材剥離機が開示されている。
前記特許文献2には、機械本体の上方へやや浮上した状態にほぼ方形で後方部が下がり傾斜したハンドル部材を設け、機械本体の両側部とハンドル部材との取付部に、上下方向に所定の間隔で配置された二個の防振ゴムをそれぞれ介在させ、前記防振ゴムによりハンドルの振動を軽減したタンピングランマが開示されている。
酒井重工業株式会社のホームページ(http://www.sakainet.co.jp/japanese/catalog/pc60.html)には、図9で示すように、輾圧板上にエンジンを搭載したエンジンベッドaが防振ゴムを介して設置され、エンジンベッドaの後方両側部に、上端部にハンドルを有するハンドル支柱cを防振ゴムbを介して連結したプレートコンパクタが掲載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1及び図9に記載されている防振装置は、防振ゴムにより機械本体の振動を吸収してハンドルに伝わる振動を軽減しようとするものであるが、防振ゴム自体の振動吸収作用に期待するものであるため、その防振能力には限界があり、
不快かつ有害な振動が残っていた。
特許文献2に記載されている防振装置は、機械本体とハンドル支柱との間の防振ゴムの設置位置を増加させることにより個々の防振ゴムの剛性を低く設定し、ハンドルの操縦性を低下させることなく作業者に伝わる振動と衝撃を低減しようとするものである。しかしながら、防振ゴムの設置位置を増加するとある程度の効果は期待できるが、防振ゴムの剛性を低く設定するとハンドルのいわゆるあそびが大きくなりかえって操縦性を低下させる。のみならず、ハンドルの操縦性に大きく影響を与える機械本体の激しい上下運動を、防振ゴムのみにより作業者に及ばないように構成することは不可能である。
【0004】
本発明の目的は、防振ゴムや緩衝材その他の振動吸収部材以外の機構上の機能によって、より大きな防振効果が得られ、運転中に作業者に伝わる振動を効率的に軽減することができる手操作走行式機械のハンドル防振装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、前述のような所定の機構上の機能と振動吸収部材との相乗効果により、作業者に伝わる振動をより一層効率的に軽減することができる手操作走行式機械のハンドル防振装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る手操作走行式機械のハンドル防振装置は、前述の課題を解決するため以下のように構成したものである。
すなわち、請求項1に記載の手操作走行式機械のハンドル防振装置は、振動する機械本体の後方には上端部にハンドルを有するハンドル支柱を備え、前記機械本体には防振ゴムを介してリンクアームの一端部を、前記ハンドル支柱には前記リンクアームの他端部を、それぞれ前記機械本体の振動により揺動する状態に連結し、前記ハンドル支柱の下端部又は前記リンクアームの下端部には、路面(又は床面)に接触する状態に車輪,ローラ又は滑り板等の走行補助手段を取り付けたことを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の手操作走行式機械のハンドル防振装置は、振動する機械本体の後方位置には上端部にハンドルを有するハンドル支柱を備え、前記機械本体には、前記ハンドル支柱の長さ方向に沿って所定の間隔で平行又は平行に近い状態に配置された複数のリンクアームの一端部を、前記ハンドル支柱には前記各リンクアームの他端部を、それぞれ前記機械本体の振動により揺動する状態に連結し、前記ハンドル支柱の下端部又は前記各リンクアームの中のより下位レベルのリンクアームの下端部には、路面(又は床面)に接触する状態に車輪,ローラ又は滑り板等の走行補助手段を取り付けたことを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の手操作走行式機械のハンドル防振装置は、請求項2のハンドル防振装置において、前記リンクアームの機械本体及びハンドル支柱との連結部の中の一部又は全部に防振ゴムを介在させたことを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の手操作走行式機械のハンドル防振装置は、請求項2又は3のハンドル防振装置において、前記機械本体と前記ハンドル支柱又はハンドルとの間に、ショックアブソーバ,ダンパその他の振動吸収手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図8を参照しながら、本発明に係るハンドル防振装置の好ましい実施形態を説明する。
第1実施形態(請求項1と対応)
図1は本発明に係るハンドル防振装置の第1実施形態を適用した床材剥離機の側面図、図2は図1の床材剥離機の要部の部分分解斜視図である。
【0010】
振動する機械本体1の後方中央部には、上端部にグリップ付きのハンドル50を有するハンドル支柱5が、防振装置6を介して後方へ先上がり傾斜する状態に設けられている。
機械本体1は、床面1aに接着されている床材1bを剥離する床材剥離機の本体であり、この実施形態では、床面1a側に向けたチャンネル状の取付ベース2、取付ベース2の上面に搭載された振動発生部20、取付ベース2の前端部に取り付けられた断面L字状の前部フレーム21、前部フレーム21の上に取り付けられた補助錘22、及び前部フレーム21の先端部にねじにより固定された床材剥離刃23とから構成されている。
床材剥離刃23は、傾斜角θ=15〜40°で先下がり傾斜するように取り付けられており、取付ベース2も同様に先下がり傾斜している。
24は補助錘22の上に取り付けられた前部把手、25は取付ベース2の後端部に取り付けられた後部把手である。
【0011】
振動発生部20は、取付ベース2の上に固定されたハウジング200と、ハウジング200の上面に固定されたモータやエンジンその他の駆動源201と、左右一対の偏心ウェイト202と、駆動源201の回転を各偏心ウェイト202へ伝達する伝動手段203とを備えており、各偏心ウェイト202と伝動手段203はハウジング200内に収容されている。
各偏心ウェイト202は、前後の位置で重心が一致する(一方の偏心ウェイトの重心が前・後方に位置するとき、他方の偏心ウェイトの重心も前・後方に位置する)ように互いに逆方向へ同期して等速回転することにより、前後方向(図1の左右方向)への強力な遠心力を短周期で発生する。
機械本体1は、振動発生部20で発生する偏心ウェイト202の前後方向への遠心力により前後方向にL≒8mm程度の幅で振動し、この振動を前記床材剥離刃23へ直線的に付与することによって、床面1aに強固に接着されている床材1bを押し剥すように構成されている。
【0012】
ハンドル防振装置6は、図2で示すように、上端部が防振ゴム62を介して取付ベース2の後端内側部と、下端部が同じく防振ゴム62を介してハンドル支柱5の下端部と、それぞれ機械本体1の振動により揺動する状態に連結された左右一対のリンクアーム60,60を備えている。
各リンクアーム60の下端部分にそれらを貫通した状態に固定された軸60aの両端部には、床面1aに接触する状態に車輪からなる走行補助手段7が取り付けられている。
【0013】
この実施形態では、各リンクアーム60は全体がチャンネル状に一体に形成され、それらの下端部分には前述のように軸60aが左右に貫通する状態で固定されており、そのチャンネル全体の外幅は取付ベース2の内幅よりも防振ゴム62の軸方向長さのほぼ二倍分強小さくしてある。
リンクアーム60,60の上端部は、それぞれ対応する前記防振ゴム62,62を介して取付ベース2の内側に配置されている。前記防振ゴム62,62のリンクアーム60側の端部は、リンクアーム60の一対の取付孔60bから突出した当該防振ゴム62の各埋め込みボルト62aに、それぞれワッシャ63aを介してナット63を締め付けることにより、対応するリンクアーム60に連結されている。
各防振ゴム62の取付ベース2側の端部は、当該防振ゴム62に取り付けられた一対の埋め込みナット(図示しない)に、取付ベース2の両側部に形成された一対の取付孔2aを通じ、それぞれワッシャ64aを介してボルト64をねじ込むことにより、対応する取付ベース2の側部に連結されている。
各防振ゴム62は、前述のように取り付けられているので、機械本体1の振動は、それらの防振ゴム62に対して軸心回りのねじれ方向に作用する。
なお、各リンクアーム60側の各取付孔60b又は取付ベース2側の各取付孔2aは、対応する防振ゴム62の軸心を中心とする長孔にすることにより、機械本体1の先下がり傾斜角(すなわち床材剥離刃23の傾斜角θ)を変更できるように構成してある。
【0014】
角パイプ状のハンドル支柱5の下端部には、取付ベース2の内幅と同じ内幅の二股状部51が溶接により一体的に固定されている。
リンクアーム60,60の外側下端部と二股状部51の内側下端部の間には、それぞれ軸心部に軸60aを回動自在に貫通させた状態で各防振ゴム62が介在しており、各防振ゴム62は、上端部の防振ゴム62とほぼ同様な要領でそれぞれ対応するリンクアーム60と二股状部51とに連結されている。
【0015】
前述の床材剥離機は、作業者がハンドル50の手操作により、床材剥離刃23の振動による床材1bの剥離の進行に追随させて前進させる要領で運転される。第1実施形態のハンドル防振装置によれば、機械本体1が走行方向に沿って前後に振動すると、リンクアーム60が揺動することによりハンドル50の振動を軽減させ、各防振ゴム62がその軸心回りにねじれて前記振動を吸収する限度でハンドル50の振動をさらに軽減させる。
このように、リンク機構の揺動による防振と防振ゴムによる振動吸収との相乗作用により、より大きな防振効果を発揮し、ハンドルへの振動の伝達を効率的に軽減させることができる。
【0016】
第1実施形態では、リンクアーム60の下端部をハンドル支柱5(二股状部51)の下端部に防振ゴム62を介して連結したが、リンクアーム60の下端部をハンドル支柱5の下端部よりも適当量上方位置に同様に連結し、ハンドル支柱5の下端部に走行補助手段7を取り付けても、同様な効果を奏するように実施することができる。
また、リンクアーム60をやや長く形成し、リンクアーム60の下端部に同様な要領で走行補助手段7を取り付け、ハンドル支柱5の下端部をリンクアーム60の走行補助手段7の取付位置よりもやや上方位置に同様に連結しても実施することができる。
リンクアーム60は左右一対になっているが、強度上及び操作上の問題がなければ、機械本体1の後端中央部へ一個設けてもよい。
【0017】
第2実施形態(請求項2,3と対応)
図3は本発明に係るハンドル防振装置の第2実施形態を適用した床材剥離機の側面図、図4は図3の床材剥離機を駆動源の軸心に沿って見た部分破断平面図、図5は図3の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図である。
機械本体1の構成は第1実施形態のものとほぼ同様であるので、各部に同一の符合を付してその説明を省略し、防振装置とそれに関連する部分について以下説明する。
【0018】
機械本体1の後方位置には、第1実施形態の装置と同様な構造のハンドル支柱5が同様な状態に設置されている。
機械本体1には、ハンドル支柱5の長さ方向に沿って所定の間隔で平行又は平行に近い状態に配置された複数のリンクアーム60,61の上端部が、前記ハンドル支柱5には前記各リンクアーム60,61の下端部が、それぞれ機械本体1の振動により揺動する状態に連結されている。各リンクアーム60及び61は、それぞれ左右一対になっている。
前記ハンドル支柱5の下端部又は前記各リンクアーム60,61の中のより下位レベルのリンクアーム60の下端部には、床面1aに接触する状態に車輪からなる走行補助手段7が取り付けられている。
【0019】
この実施形態において、機械本体1における取付ベース2の後端中央上部には、取付ベース2よりも幅が狭くかつチャンネル状のリンクブラケット26が床面1a側に向く状態に溶接され、このリンクブラケット26には後部把手25が取り付けられている。
下位の左右一対のリンクアーム60,60は、第1実施形態の場合と同様に両者が一体となったチャンネル状部材であり、それらの下端部相互には軸60aが左右に貫通した状態に溶接され、当該軸60aの左右の端部には車輪からなる前記走行補助手段7が取り付けられている。
ハンドル支柱5の下端部に溶接されている二股状部51の各端部には、複数のボルトナット81によりそれぞれベアリングユニット8が取り付けられ、各ベアリングユニット8には軸受80(図5)が内臓されている。
【0020】
下位の各リンクアーム60の上端部は、取付ベース2の後端部内側に防振ゴム62を介して連結され、当該リンクアーム60の下端部は、前記軸60a及び前記軸受80を介して、二股状部51の各端部と連結されている。
上位の各リンクアーム61は、それらの上端部が付ベース2におけるリンクブラケット26の両側部へ、それらの下端部がハンドル支柱5の角パイプ状部分の下端両側部へ、それぞれ防振ゴム62を介して連結されている。
図4及び図5で示されているように、取付ベース2,ハンドル支柱5とそれぞれ対応する各防振ゴム62は、それらの防振ゴム62の一方の端部中心部の埋め込みナット62b(図5)に、.取付ベース2,ハンドル支柱5へそれぞれ貫通させたボルト64をワッシャを介してねじ込むことにより連結されている。
他方、リンクアーム60,リンクアーム61とそれぞれ対応する各防振ゴム62は、それらの防振ゴム62の他方の端部中心部の埋め込みボルト62aをそれぞれのリンクアーム60,61へ貫通させ、これらの埋め込みボルト62aにそれぞれワッシャを介してナット63をねじ締めることにより連結されている。
なお、各リンクアーム61とハンドル支柱5との連結部において、各リンクアーム61側の取付孔61a(図3)は、ハンドル支柱5の傾斜角度を加減することができるように、当該リンクアーム61の長さ方向に沿う長孔に形成されている。
各防振ゴム62は前述のように取り付けられているので、機械本体1の前後方向の振動は、各防振ゴム62に対してその軸心回りのねじり方向に作用する。
【0021】
前記の床材剥離機は、図1の床材剥離機と同様に運転される。
第2実施形態のハンドル防振装置によれば、運転中機械本体1が走行方向に沿って前後に振動すると、各リンクアーム60,61が揺動するので、その揺動により機械本体1の振動のハンドル50への伝達は大きく軽減される。
また、機械本体1の振動を各防振ゴム62がその軸心回りにねじれて吸収するので、その限度でハンドル50の振動はさらに軽減される。
このように、一種の平行リンク機構の揺動による防振と防振ゴムによる振動吸収との相乗作用により、さらに大きな防振効果を発揮し、ハンドルへの振動の伝達を効率的に低減させることができる。
【0022】
第2実施形態において、下位の各リンクアーム60とハンドル支柱5の二股状部51との連結部は、前述のように軸受80を介して連結することに代えて、第1実施形態の装置の当該部分と同様に防振ゴムを介して連結することができる。また、防振ゴム62は、機械本体1(取付ベース2又はリンクブラケット26)と各リンクアーム60,61との連結部、及び各リンクアーム60,61とハンドル支柱5との連結部の中の、いずれかの連結部に介在させ、他の連結部分は軸受を介して連結することができる。機械本体1の振動の幅や強さ及び振動数により、前記連結部の中で防振ゴム62の設置個所やばね定数を多様に加減することができる。
リンクアーム60,61はそれぞれ左右一対になっているが、強度上及び操作上問題がなければ、機械本体1の後端中央部へそれぞれ一個ずつ設けることができる。
【0023】
第3実施形態(請求項2,3,4と対応)
図6は本発明に係るハンドル防振装置の第3実施形態を適用したプレートコンパクタの部分破断側面図である。
機械本体1は、上部に前端方向より順に振動発生部33及び取付ベース32が設置された輾圧板31、エンジン30を搭載したエンジンベッド3、エンジン30から振動発生部33へ回転を伝達する伝動手段34とから構成されている。
エンジンベッド3は、防振ゴムからなる前後左右四個の振動吸収部材36を介して輾圧板31上の取付ベース32に支持されているとともに、後端部に後方に向かって先上がり傾斜する断面チャンネル状のリンクブラケット35を一体に有している。
振動発生部33は、回転軸に取り付けられた偏心ウェイト(いずれも図示しない)を有しており、回転軸とともに回転する偏心ウェイトの遠心力により振動を発生させる。
【0024】
機械本体1の後方には、次に説明するハンドル防振装置6を介して、左右一対のハンドル支柱5が後方に向かって先上がり傾斜する状態に設置され、ハンドル支柱5相互の上端部はハンドル50により連結されている。
機械本体1のリンクブラケット35の両側部には、ハンドル支柱5の長さ方向に沿って所定の間隔に、かつほぼ平行するように配置された左右各一対のリンクアーム60,61の上端部が、各ハンドル支柱5の下方部分には、前記各リンクアーム60,61の下端部が、それぞれ機械本体1の振動により揺動する状態に連結されている。
下位の各リンクアーム60(又は各ハンドル支柱5)の下端部には、滑り板からなる走行補助手段7が取り付けられている。
【0025】
この実施形態において、リンクブラケット35と各リンクアーム60,61との連結部、及びハンドル支柱5と上位のリンクアーム61との連結部には、それぞれ防振ゴム62が介在している。
各防振ゴム62と、それらに対応するリンクブラケット35,各リンクアーム60,61及びハンドル支柱5との連結構造は、第2実施形態における各防振ゴム62と、それらに対応する取付ベース2,リンクブラケット26,各リンクアーム60,61及びハンドル支柱5との連結構造とほぼ同様である。
下位のリンクアーム60相互の下端部は、それらを貫通した状態の水平な軸60aによって連結固定されている。この軸60aの各リンクアーム60よりも内側には、各ハンドル支柱5の下端に取り付けられたベアリングユニット8内の軸受(図示しない)を介して、ハンドル支柱5の下端部が連結され、前記軸60aの各リンクアーム60よりも外側には、一体の滑り板からなる走行補助手段7がブラケット70を介して取り付けられている。
【0026】
機械本体1におけるリンクブラケット35とハンドル支柱5との間には、ショックアブソーバ,ダンパその他の振動吸収手段65が連結されている。
この実施形態では、ショックアブソーバからなる振動吸収手段65は、その上端部がリンクブラケット35の幅方向中央部の上端部に連結され、その下端部が両側のハンドル支柱5相互を連結している軸60aの中央部(又は走行補助手段7の中央部)に連結されている。
【0027】
第3実施形態の装置は、プレートコンパクタによる路面締め固めの進行に応じ、作業者が手操作により未処理路面の方向へ走行させる。
この実施形態のハンドル防振装置によれば、機械本体1の振動によりほぼ平行なリンクアーム60,61が揺動し、この揺動は振動を吸収するのでハンドルの振動が効率的に軽減される。
また、機械本体1の振動は各防振ゴム62のねじれや振動吸収手段65により吸収され、これらの振動吸収によりハンドルの振動はさらに軽減される。
【0028】
第3実施形態の防振装置において、各防振ゴム62を省略するときは、リンクブラケット35,ハンドル支柱5と、それらに対応するリンクアーム60,61の端部とは、軸受を介して連結する。このような構成では、各リンクアーム60,61の揺動と振動吸収手段65による防振により、ハンドル50の振動が軽減される。
さらに防振吸収手段65をも省略した場合には、リンクアーム60,61の揺動のみによりハンドルの振動が軽減される。
防振ゴム62の数は、防振ゴムのばね定数や機械本体1の振動の程度により選択される。振動吸収手段65の採否についても同様である。
ハンドル支柱5の下端部と下位のリンクアーム60の下端部とは、第1実施形態における同部分と同様に防振ゴムを介して連結することができるほか、リンクアーム60の下端部をハンドル支柱5の下端よりもやや上方位置に連結し、ハンドル支柱5の下端部へ走行補助手段7を取り付けることができる。
【0029】
第4実施形態(請求項2,3,4と対応)
図7は本発明に係る第4実施形態のハンドル防振装置を適用したタンピングランマの側面図、図8は図7のタンピングランマをその軸方向に沿って見た状態の部分破断拡大平面図である。
機械本体1は、緩衝ベース4、緩衝ベース4の下部に固定された輾圧盤41、緩衝ベース4の上部にベローズ部42を介して取り付けられた振動発生部40、及び振動発生部40を作動させるエンジン43とから構成されている。エンジン43の稼動により振動発生部40が上下方向の振動を発生し、その振動により輾圧盤41が上下方向に跳躍するように作動し、路面1cや路面上の盛り土等を締め固める。
【0030】
機械本体1の後方には、ハンドル防振装置6を介して左右一対のハンドル支柱5が当該機械本体1の傾斜に沿って取り付けられ、ハンドル支柱5相互の上端部は機械本体1の上方を囲む状態の方形輪状のハンドル50によって互いに連結されている。
ハンドル防振装置6は、以下のように構成されている。
機械本体1の上方部分(振動発生部40)の両側には、ハンドル支柱5の長さ方向に沿って所定の間隔でほぼ平行する左右各一対リンクアーム60,61の一端部が、ハンドル支柱5には対応するリンクアーム60,61の他端部が、それぞれ機械本体1の振動により揺動する状態に連結されている。ハンドル支柱5の下端部には、車輪(又はローラ)からなる走行補助手段7が取り付けられ、機械本体1の上方部分前方側とその上部のハンドル50とは、ショックアブソーバからなる振動吸収手段65により連結されている。
【0031】
この実施形態では、ハンドル支柱5は相互の下端部が一体に連続して全体がほぼU字状を呈しており、その下端の水平部52には左右一対のブラケット53,53を介して軸60aが固定され、前記走行補助手段7は前記軸60aの両端部に取り付けられている。
機械本体1と各リンクアーム60,61の一端部との連結部には、機械本体1の振動により軸心周りにねじれを生ずる状態に、それぞれ防振ゴム62が第2実施形態の装置とほぼ同様に取り付けられている。他方、各リンクアーム60,61の他端部は、ハンドル支柱5側に取り付けられたベアリングユニット8内の軸受(図示しない)を介してハンドル支柱5に連結されている。
【0032】
第4実施形態の装置において、機械本体1はその運転中激しく上下運動(振動)するが、機械本体1が例えば図7の二点鎖線で示すレベルまで跳躍した場合、リンクアーム60,61は同図二点鎖線で示す状態に揺動し、このように揺動する範囲では、作業者が手操作するハンドル50の操作側(図7の右端部)は機械本体1の跳躍レベルまでは跳ね上がらず、ハンドル50は水平に近づく状態に変位するので、ハンドル50の振動は大きく軽減され、タンピングランマをより安定して操作することができる。
機械本体1の振動は各防振ゴム62及び振動吸収手段65によっても吸収されるので、ハンドル50の操作側の振動はさらに軽減される。
また、ハンドル支柱5を設け、当該ハンドル支柱5の下端部を走行補助手段7を介して路面1cに接触させているので、ハンドル50の操作側を路面1c側へ押えて当該ハンドル50の操作を安定させることができ、振動はさらに軽減される。前記実施形態のように、作業者の足元にハンドル50の前記水平部52のように、ハンドル支柱5へ直接又は間接に水平部材を設けることにより、輾圧盤41が作業者の足の上に落ちかかるのを防止することができ、これにより操作の安全性を確保することができる。
【0033】
第4実施形態では、機械本体1と各リンクアーム60,61との連結部にそれぞれ防振ゴム62を取り付け、機械本体1とハンドル50のと間に振動吸収手段65を取り付けたが、これらの防振ゴム62又は/及び振動吸収手段65は、機械本体1の振動の大きさその他の条件によって省略することができるし、それらの数を加減する(例えば、各ハンドル支柱5とそれぞれのリンクアーム60,61との連結部に防振ゴムを介在させて防振ゴムを増加する等)こともできる。
各防振ゴム62を省略したときの当該部分の連結部には、軸受を介在させるのが好ましい。
防振ゴム62及び振動吸収手段65を省略したときは、各リンクアーム60,61の揺動のみによりハンドル50の振動が軽減される。
【0034】
その他の実施形態
第1実施形態の防振装置は、走行補助手段7を機械本体の形態に対応させて選択することにより、図6のプレートコンパクタ,図7のタンピングランマその他の振動する機械本体に取り付けることができる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置によれば、機械本体が振動すると、リンクアームが機構上揺動して振動を吸収するとともに防振ゴムが振動を緩和するので、ハンドルの振動をより効率的に軽減することができる。
【0036】
請求項2の発明に係る振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置によれば、
平行リンク機構の揺動により機械本体の振動を吸収し、あわせて走行補助手段の接地によりハンドル支柱の振動を抑制するので、ハンドルの振動をより効率的に軽減することができる。
【0037】
請求項3の発明に係る振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置によれば、
平行リンク機構の揺動と防振ゴムとにより振動を吸収するので、ハンドルの振動をさらに軽減することができるとともに、ハンドルの押し引きに力を要する機械にあっては、ハンドルの動きを抑制して、必要以上のハンドルのふらつきを防止することができる。
【0038】
請求項4の発明に係る振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置によれば、
平行リンク機構の揺動と防振ゴム又は/及び振動吸収手段とにより振動を吸収するので、ハンドルの振動をさらに一層軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドル防振装置の第1実施形態を適用した床材剥離機の側面図である。
【図2】図1の床材剥離機の要部の部分分解斜視図である。
【図3】本発明に係るハンドル防振装置の第2実施形態を適用した床材剥離機の側面図である。
【図4】図3の床材剥離機を駆動源の軸心に沿って見た部分破断平面図である。
【図5】図3の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図である。
【図6】本発明に係るハンドル防振装置の第3実施形態を適用したプレートコンパクタの部分破断側面図である。
【図7】本発明に係る第4実施形態のハンドル防振装置を適用したタンピングランマの側面図である。
【図8】図7のタンピングランマをその軸方向に沿って見た状態の部分破断拡大平面図である。
【図9】従来のプレートコンパクタの一形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 機械本体
1a 床面
1b 床材
1c 路面
2 取付ベース
20,33,40 振動発生部
23 床材剥離刃
26,35 リンクブラケット
201 駆動源
3 エンジンベッド
31 輾圧板
4 緩衝ベース
41 輾圧盤
5 ハンドル支柱
50 ハンドル
51 二股状部
6 ハンドル防振装置
60,61 リンクアーム
60a 軸
62 防振ゴム
65 振動吸収手段.
7 走行補助手段
8 ベアリングユニット
80 軸受
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば床材剥離機,プレートコンパクタ,タンピングランマ,農耕機械類その他の振動する手操作走行式機械類において、それらのハンドルの振動を軽減するためのハンドル防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2002−188298号公報
【特許文献2】特開平10−298913号公報
前述のような振動する手操作走行式機械には、多くの場合当該機械を操作するハンドルの振動を軽減させる防振手段が設けられている。
例えば前記特許文献1には、走行方向に沿って前後に振動する床材剥離機本体の後方位置に、上端部にハンドルを有するハンドル支柱を取り付け、機械本体と各ハンドル支柱との間には、上下左右四箇所に適正なバネ定数を有する防振ゴムを介在させ、これらの防振ゴムによりハンドルの振動を軽減した床材剥離機が開示されている。
前記特許文献2には、機械本体の上方へやや浮上した状態にほぼ方形で後方部が下がり傾斜したハンドル部材を設け、機械本体の両側部とハンドル部材との取付部に、上下方向に所定の間隔で配置された二個の防振ゴムをそれぞれ介在させ、前記防振ゴムによりハンドルの振動を軽減したタンピングランマが開示されている。
酒井重工業株式会社のホームページ(http://www.sakainet.co.jp/japanese/catalog/pc60.html)には、図9で示すように、輾圧板上にエンジンを搭載したエンジンベッドaが防振ゴムを介して設置され、エンジンベッドaの後方両側部に、上端部にハンドルを有するハンドル支柱cを防振ゴムbを介して連結したプレートコンパクタが掲載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1及び図9に記載されている防振装置は、防振ゴムにより機械本体の振動を吸収してハンドルに伝わる振動を軽減しようとするものであるが、防振ゴム自体の振動吸収作用に期待するものであるため、その防振能力には限界があり、
不快かつ有害な振動が残っていた。
特許文献2に記載されている防振装置は、機械本体とハンドル支柱との間の防振ゴムの設置位置を増加させることにより個々の防振ゴムの剛性を低く設定し、ハンドルの操縦性を低下させることなく作業者に伝わる振動と衝撃を低減しようとするものである。しかしながら、防振ゴムの設置位置を増加するとある程度の効果は期待できるが、防振ゴムの剛性を低く設定するとハンドルのいわゆるあそびが大きくなりかえって操縦性を低下させる。のみならず、ハンドルの操縦性に大きく影響を与える機械本体の激しい上下運動を、防振ゴムのみにより作業者に及ばないように構成することは不可能である。
【0004】
本発明の目的は、防振ゴムや緩衝材その他の振動吸収部材以外の機構上の機能によって、より大きな防振効果が得られ、運転中に作業者に伝わる振動を効率的に軽減することができる手操作走行式機械のハンドル防振装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、前述のような所定の機構上の機能と振動吸収部材との相乗効果により、作業者に伝わる振動をより一層効率的に軽減することができる手操作走行式機械のハンドル防振装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る手操作走行式機械のハンドル防振装置は、前述の課題を解決するため以下のように構成したものである。
すなわち、請求項1に記載の手操作走行式機械のハンドル防振装置は、振動する機械本体の後方には上端部にハンドルを有するハンドル支柱を備え、前記機械本体には防振ゴムを介してリンクアームの一端部を、前記ハンドル支柱には前記リンクアームの他端部を、それぞれ前記機械本体の振動により揺動する状態に連結し、前記ハンドル支柱の下端部又は前記リンクアームの下端部には、路面(又は床面)に接触する状態に車輪,ローラ又は滑り板等の走行補助手段を取り付けたことを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の手操作走行式機械のハンドル防振装置は、振動する機械本体の後方位置には上端部にハンドルを有するハンドル支柱を備え、前記機械本体には、前記ハンドル支柱の長さ方向に沿って所定の間隔で平行又は平行に近い状態に配置された複数のリンクアームの一端部を、前記ハンドル支柱には前記各リンクアームの他端部を、それぞれ前記機械本体の振動により揺動する状態に連結し、前記ハンドル支柱の下端部又は前記各リンクアームの中のより下位レベルのリンクアームの下端部には、路面(又は床面)に接触する状態に車輪,ローラ又は滑り板等の走行補助手段を取り付けたことを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の手操作走行式機械のハンドル防振装置は、請求項2のハンドル防振装置において、前記リンクアームの機械本体及びハンドル支柱との連結部の中の一部又は全部に防振ゴムを介在させたことを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の手操作走行式機械のハンドル防振装置は、請求項2又は3のハンドル防振装置において、前記機械本体と前記ハンドル支柱又はハンドルとの間に、ショックアブソーバ,ダンパその他の振動吸収手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図8を参照しながら、本発明に係るハンドル防振装置の好ましい実施形態を説明する。
第1実施形態(請求項1と対応)
図1は本発明に係るハンドル防振装置の第1実施形態を適用した床材剥離機の側面図、図2は図1の床材剥離機の要部の部分分解斜視図である。
【0010】
振動する機械本体1の後方中央部には、上端部にグリップ付きのハンドル50を有するハンドル支柱5が、防振装置6を介して後方へ先上がり傾斜する状態に設けられている。
機械本体1は、床面1aに接着されている床材1bを剥離する床材剥離機の本体であり、この実施形態では、床面1a側に向けたチャンネル状の取付ベース2、取付ベース2の上面に搭載された振動発生部20、取付ベース2の前端部に取り付けられた断面L字状の前部フレーム21、前部フレーム21の上に取り付けられた補助錘22、及び前部フレーム21の先端部にねじにより固定された床材剥離刃23とから構成されている。
床材剥離刃23は、傾斜角θ=15〜40°で先下がり傾斜するように取り付けられており、取付ベース2も同様に先下がり傾斜している。
24は補助錘22の上に取り付けられた前部把手、25は取付ベース2の後端部に取り付けられた後部把手である。
【0011】
振動発生部20は、取付ベース2の上に固定されたハウジング200と、ハウジング200の上面に固定されたモータやエンジンその他の駆動源201と、左右一対の偏心ウェイト202と、駆動源201の回転を各偏心ウェイト202へ伝達する伝動手段203とを備えており、各偏心ウェイト202と伝動手段203はハウジング200内に収容されている。
各偏心ウェイト202は、前後の位置で重心が一致する(一方の偏心ウェイトの重心が前・後方に位置するとき、他方の偏心ウェイトの重心も前・後方に位置する)ように互いに逆方向へ同期して等速回転することにより、前後方向(図1の左右方向)への強力な遠心力を短周期で発生する。
機械本体1は、振動発生部20で発生する偏心ウェイト202の前後方向への遠心力により前後方向にL≒8mm程度の幅で振動し、この振動を前記床材剥離刃23へ直線的に付与することによって、床面1aに強固に接着されている床材1bを押し剥すように構成されている。
【0012】
ハンドル防振装置6は、図2で示すように、上端部が防振ゴム62を介して取付ベース2の後端内側部と、下端部が同じく防振ゴム62を介してハンドル支柱5の下端部と、それぞれ機械本体1の振動により揺動する状態に連結された左右一対のリンクアーム60,60を備えている。
各リンクアーム60の下端部分にそれらを貫通した状態に固定された軸60aの両端部には、床面1aに接触する状態に車輪からなる走行補助手段7が取り付けられている。
【0013】
この実施形態では、各リンクアーム60は全体がチャンネル状に一体に形成され、それらの下端部分には前述のように軸60aが左右に貫通する状態で固定されており、そのチャンネル全体の外幅は取付ベース2の内幅よりも防振ゴム62の軸方向長さのほぼ二倍分強小さくしてある。
リンクアーム60,60の上端部は、それぞれ対応する前記防振ゴム62,62を介して取付ベース2の内側に配置されている。前記防振ゴム62,62のリンクアーム60側の端部は、リンクアーム60の一対の取付孔60bから突出した当該防振ゴム62の各埋め込みボルト62aに、それぞれワッシャ63aを介してナット63を締め付けることにより、対応するリンクアーム60に連結されている。
各防振ゴム62の取付ベース2側の端部は、当該防振ゴム62に取り付けられた一対の埋め込みナット(図示しない)に、取付ベース2の両側部に形成された一対の取付孔2aを通じ、それぞれワッシャ64aを介してボルト64をねじ込むことにより、対応する取付ベース2の側部に連結されている。
各防振ゴム62は、前述のように取り付けられているので、機械本体1の振動は、それらの防振ゴム62に対して軸心回りのねじれ方向に作用する。
なお、各リンクアーム60側の各取付孔60b又は取付ベース2側の各取付孔2aは、対応する防振ゴム62の軸心を中心とする長孔にすることにより、機械本体1の先下がり傾斜角(すなわち床材剥離刃23の傾斜角θ)を変更できるように構成してある。
【0014】
角パイプ状のハンドル支柱5の下端部には、取付ベース2の内幅と同じ内幅の二股状部51が溶接により一体的に固定されている。
リンクアーム60,60の外側下端部と二股状部51の内側下端部の間には、それぞれ軸心部に軸60aを回動自在に貫通させた状態で各防振ゴム62が介在しており、各防振ゴム62は、上端部の防振ゴム62とほぼ同様な要領でそれぞれ対応するリンクアーム60と二股状部51とに連結されている。
【0015】
前述の床材剥離機は、作業者がハンドル50の手操作により、床材剥離刃23の振動による床材1bの剥離の進行に追随させて前進させる要領で運転される。第1実施形態のハンドル防振装置によれば、機械本体1が走行方向に沿って前後に振動すると、リンクアーム60が揺動することによりハンドル50の振動を軽減させ、各防振ゴム62がその軸心回りにねじれて前記振動を吸収する限度でハンドル50の振動をさらに軽減させる。
このように、リンク機構の揺動による防振と防振ゴムによる振動吸収との相乗作用により、より大きな防振効果を発揮し、ハンドルへの振動の伝達を効率的に軽減させることができる。
【0016】
第1実施形態では、リンクアーム60の下端部をハンドル支柱5(二股状部51)の下端部に防振ゴム62を介して連結したが、リンクアーム60の下端部をハンドル支柱5の下端部よりも適当量上方位置に同様に連結し、ハンドル支柱5の下端部に走行補助手段7を取り付けても、同様な効果を奏するように実施することができる。
また、リンクアーム60をやや長く形成し、リンクアーム60の下端部に同様な要領で走行補助手段7を取り付け、ハンドル支柱5の下端部をリンクアーム60の走行補助手段7の取付位置よりもやや上方位置に同様に連結しても実施することができる。
リンクアーム60は左右一対になっているが、強度上及び操作上の問題がなければ、機械本体1の後端中央部へ一個設けてもよい。
【0017】
第2実施形態(請求項2,3と対応)
図3は本発明に係るハンドル防振装置の第2実施形態を適用した床材剥離機の側面図、図4は図3の床材剥離機を駆動源の軸心に沿って見た部分破断平面図、図5は図3の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図である。
機械本体1の構成は第1実施形態のものとほぼ同様であるので、各部に同一の符合を付してその説明を省略し、防振装置とそれに関連する部分について以下説明する。
【0018】
機械本体1の後方位置には、第1実施形態の装置と同様な構造のハンドル支柱5が同様な状態に設置されている。
機械本体1には、ハンドル支柱5の長さ方向に沿って所定の間隔で平行又は平行に近い状態に配置された複数のリンクアーム60,61の上端部が、前記ハンドル支柱5には前記各リンクアーム60,61の下端部が、それぞれ機械本体1の振動により揺動する状態に連結されている。各リンクアーム60及び61は、それぞれ左右一対になっている。
前記ハンドル支柱5の下端部又は前記各リンクアーム60,61の中のより下位レベルのリンクアーム60の下端部には、床面1aに接触する状態に車輪からなる走行補助手段7が取り付けられている。
【0019】
この実施形態において、機械本体1における取付ベース2の後端中央上部には、取付ベース2よりも幅が狭くかつチャンネル状のリンクブラケット26が床面1a側に向く状態に溶接され、このリンクブラケット26には後部把手25が取り付けられている。
下位の左右一対のリンクアーム60,60は、第1実施形態の場合と同様に両者が一体となったチャンネル状部材であり、それらの下端部相互には軸60aが左右に貫通した状態に溶接され、当該軸60aの左右の端部には車輪からなる前記走行補助手段7が取り付けられている。
ハンドル支柱5の下端部に溶接されている二股状部51の各端部には、複数のボルトナット81によりそれぞれベアリングユニット8が取り付けられ、各ベアリングユニット8には軸受80(図5)が内臓されている。
【0020】
下位の各リンクアーム60の上端部は、取付ベース2の後端部内側に防振ゴム62を介して連結され、当該リンクアーム60の下端部は、前記軸60a及び前記軸受80を介して、二股状部51の各端部と連結されている。
上位の各リンクアーム61は、それらの上端部が付ベース2におけるリンクブラケット26の両側部へ、それらの下端部がハンドル支柱5の角パイプ状部分の下端両側部へ、それぞれ防振ゴム62を介して連結されている。
図4及び図5で示されているように、取付ベース2,ハンドル支柱5とそれぞれ対応する各防振ゴム62は、それらの防振ゴム62の一方の端部中心部の埋め込みナット62b(図5)に、.取付ベース2,ハンドル支柱5へそれぞれ貫通させたボルト64をワッシャを介してねじ込むことにより連結されている。
他方、リンクアーム60,リンクアーム61とそれぞれ対応する各防振ゴム62は、それらの防振ゴム62の他方の端部中心部の埋め込みボルト62aをそれぞれのリンクアーム60,61へ貫通させ、これらの埋め込みボルト62aにそれぞれワッシャを介してナット63をねじ締めることにより連結されている。
なお、各リンクアーム61とハンドル支柱5との連結部において、各リンクアーム61側の取付孔61a(図3)は、ハンドル支柱5の傾斜角度を加減することができるように、当該リンクアーム61の長さ方向に沿う長孔に形成されている。
各防振ゴム62は前述のように取り付けられているので、機械本体1の前後方向の振動は、各防振ゴム62に対してその軸心回りのねじり方向に作用する。
【0021】
前記の床材剥離機は、図1の床材剥離機と同様に運転される。
第2実施形態のハンドル防振装置によれば、運転中機械本体1が走行方向に沿って前後に振動すると、各リンクアーム60,61が揺動するので、その揺動により機械本体1の振動のハンドル50への伝達は大きく軽減される。
また、機械本体1の振動を各防振ゴム62がその軸心回りにねじれて吸収するので、その限度でハンドル50の振動はさらに軽減される。
このように、一種の平行リンク機構の揺動による防振と防振ゴムによる振動吸収との相乗作用により、さらに大きな防振効果を発揮し、ハンドルへの振動の伝達を効率的に低減させることができる。
【0022】
第2実施形態において、下位の各リンクアーム60とハンドル支柱5の二股状部51との連結部は、前述のように軸受80を介して連結することに代えて、第1実施形態の装置の当該部分と同様に防振ゴムを介して連結することができる。また、防振ゴム62は、機械本体1(取付ベース2又はリンクブラケット26)と各リンクアーム60,61との連結部、及び各リンクアーム60,61とハンドル支柱5との連結部の中の、いずれかの連結部に介在させ、他の連結部分は軸受を介して連結することができる。機械本体1の振動の幅や強さ及び振動数により、前記連結部の中で防振ゴム62の設置個所やばね定数を多様に加減することができる。
リンクアーム60,61はそれぞれ左右一対になっているが、強度上及び操作上問題がなければ、機械本体1の後端中央部へそれぞれ一個ずつ設けることができる。
【0023】
第3実施形態(請求項2,3,4と対応)
図6は本発明に係るハンドル防振装置の第3実施形態を適用したプレートコンパクタの部分破断側面図である。
機械本体1は、上部に前端方向より順に振動発生部33及び取付ベース32が設置された輾圧板31、エンジン30を搭載したエンジンベッド3、エンジン30から振動発生部33へ回転を伝達する伝動手段34とから構成されている。
エンジンベッド3は、防振ゴムからなる前後左右四個の振動吸収部材36を介して輾圧板31上の取付ベース32に支持されているとともに、後端部に後方に向かって先上がり傾斜する断面チャンネル状のリンクブラケット35を一体に有している。
振動発生部33は、回転軸に取り付けられた偏心ウェイト(いずれも図示しない)を有しており、回転軸とともに回転する偏心ウェイトの遠心力により振動を発生させる。
【0024】
機械本体1の後方には、次に説明するハンドル防振装置6を介して、左右一対のハンドル支柱5が後方に向かって先上がり傾斜する状態に設置され、ハンドル支柱5相互の上端部はハンドル50により連結されている。
機械本体1のリンクブラケット35の両側部には、ハンドル支柱5の長さ方向に沿って所定の間隔に、かつほぼ平行するように配置された左右各一対のリンクアーム60,61の上端部が、各ハンドル支柱5の下方部分には、前記各リンクアーム60,61の下端部が、それぞれ機械本体1の振動により揺動する状態に連結されている。
下位の各リンクアーム60(又は各ハンドル支柱5)の下端部には、滑り板からなる走行補助手段7が取り付けられている。
【0025】
この実施形態において、リンクブラケット35と各リンクアーム60,61との連結部、及びハンドル支柱5と上位のリンクアーム61との連結部には、それぞれ防振ゴム62が介在している。
各防振ゴム62と、それらに対応するリンクブラケット35,各リンクアーム60,61及びハンドル支柱5との連結構造は、第2実施形態における各防振ゴム62と、それらに対応する取付ベース2,リンクブラケット26,各リンクアーム60,61及びハンドル支柱5との連結構造とほぼ同様である。
下位のリンクアーム60相互の下端部は、それらを貫通した状態の水平な軸60aによって連結固定されている。この軸60aの各リンクアーム60よりも内側には、各ハンドル支柱5の下端に取り付けられたベアリングユニット8内の軸受(図示しない)を介して、ハンドル支柱5の下端部が連結され、前記軸60aの各リンクアーム60よりも外側には、一体の滑り板からなる走行補助手段7がブラケット70を介して取り付けられている。
【0026】
機械本体1におけるリンクブラケット35とハンドル支柱5との間には、ショックアブソーバ,ダンパその他の振動吸収手段65が連結されている。
この実施形態では、ショックアブソーバからなる振動吸収手段65は、その上端部がリンクブラケット35の幅方向中央部の上端部に連結され、その下端部が両側のハンドル支柱5相互を連結している軸60aの中央部(又は走行補助手段7の中央部)に連結されている。
【0027】
第3実施形態の装置は、プレートコンパクタによる路面締め固めの進行に応じ、作業者が手操作により未処理路面の方向へ走行させる。
この実施形態のハンドル防振装置によれば、機械本体1の振動によりほぼ平行なリンクアーム60,61が揺動し、この揺動は振動を吸収するのでハンドルの振動が効率的に軽減される。
また、機械本体1の振動は各防振ゴム62のねじれや振動吸収手段65により吸収され、これらの振動吸収によりハンドルの振動はさらに軽減される。
【0028】
第3実施形態の防振装置において、各防振ゴム62を省略するときは、リンクブラケット35,ハンドル支柱5と、それらに対応するリンクアーム60,61の端部とは、軸受を介して連結する。このような構成では、各リンクアーム60,61の揺動と振動吸収手段65による防振により、ハンドル50の振動が軽減される。
さらに防振吸収手段65をも省略した場合には、リンクアーム60,61の揺動のみによりハンドルの振動が軽減される。
防振ゴム62の数は、防振ゴムのばね定数や機械本体1の振動の程度により選択される。振動吸収手段65の採否についても同様である。
ハンドル支柱5の下端部と下位のリンクアーム60の下端部とは、第1実施形態における同部分と同様に防振ゴムを介して連結することができるほか、リンクアーム60の下端部をハンドル支柱5の下端よりもやや上方位置に連結し、ハンドル支柱5の下端部へ走行補助手段7を取り付けることができる。
【0029】
第4実施形態(請求項2,3,4と対応)
図7は本発明に係る第4実施形態のハンドル防振装置を適用したタンピングランマの側面図、図8は図7のタンピングランマをその軸方向に沿って見た状態の部分破断拡大平面図である。
機械本体1は、緩衝ベース4、緩衝ベース4の下部に固定された輾圧盤41、緩衝ベース4の上部にベローズ部42を介して取り付けられた振動発生部40、及び振動発生部40を作動させるエンジン43とから構成されている。エンジン43の稼動により振動発生部40が上下方向の振動を発生し、その振動により輾圧盤41が上下方向に跳躍するように作動し、路面1cや路面上の盛り土等を締め固める。
【0030】
機械本体1の後方には、ハンドル防振装置6を介して左右一対のハンドル支柱5が当該機械本体1の傾斜に沿って取り付けられ、ハンドル支柱5相互の上端部は機械本体1の上方を囲む状態の方形輪状のハンドル50によって互いに連結されている。
ハンドル防振装置6は、以下のように構成されている。
機械本体1の上方部分(振動発生部40)の両側には、ハンドル支柱5の長さ方向に沿って所定の間隔でほぼ平行する左右各一対リンクアーム60,61の一端部が、ハンドル支柱5には対応するリンクアーム60,61の他端部が、それぞれ機械本体1の振動により揺動する状態に連結されている。ハンドル支柱5の下端部には、車輪(又はローラ)からなる走行補助手段7が取り付けられ、機械本体1の上方部分前方側とその上部のハンドル50とは、ショックアブソーバからなる振動吸収手段65により連結されている。
【0031】
この実施形態では、ハンドル支柱5は相互の下端部が一体に連続して全体がほぼU字状を呈しており、その下端の水平部52には左右一対のブラケット53,53を介して軸60aが固定され、前記走行補助手段7は前記軸60aの両端部に取り付けられている。
機械本体1と各リンクアーム60,61の一端部との連結部には、機械本体1の振動により軸心周りにねじれを生ずる状態に、それぞれ防振ゴム62が第2実施形態の装置とほぼ同様に取り付けられている。他方、各リンクアーム60,61の他端部は、ハンドル支柱5側に取り付けられたベアリングユニット8内の軸受(図示しない)を介してハンドル支柱5に連結されている。
【0032】
第4実施形態の装置において、機械本体1はその運転中激しく上下運動(振動)するが、機械本体1が例えば図7の二点鎖線で示すレベルまで跳躍した場合、リンクアーム60,61は同図二点鎖線で示す状態に揺動し、このように揺動する範囲では、作業者が手操作するハンドル50の操作側(図7の右端部)は機械本体1の跳躍レベルまでは跳ね上がらず、ハンドル50は水平に近づく状態に変位するので、ハンドル50の振動は大きく軽減され、タンピングランマをより安定して操作することができる。
機械本体1の振動は各防振ゴム62及び振動吸収手段65によっても吸収されるので、ハンドル50の操作側の振動はさらに軽減される。
また、ハンドル支柱5を設け、当該ハンドル支柱5の下端部を走行補助手段7を介して路面1cに接触させているので、ハンドル50の操作側を路面1c側へ押えて当該ハンドル50の操作を安定させることができ、振動はさらに軽減される。前記実施形態のように、作業者の足元にハンドル50の前記水平部52のように、ハンドル支柱5へ直接又は間接に水平部材を設けることにより、輾圧盤41が作業者の足の上に落ちかかるのを防止することができ、これにより操作の安全性を確保することができる。
【0033】
第4実施形態では、機械本体1と各リンクアーム60,61との連結部にそれぞれ防振ゴム62を取り付け、機械本体1とハンドル50のと間に振動吸収手段65を取り付けたが、これらの防振ゴム62又は/及び振動吸収手段65は、機械本体1の振動の大きさその他の条件によって省略することができるし、それらの数を加減する(例えば、各ハンドル支柱5とそれぞれのリンクアーム60,61との連結部に防振ゴムを介在させて防振ゴムを増加する等)こともできる。
各防振ゴム62を省略したときの当該部分の連結部には、軸受を介在させるのが好ましい。
防振ゴム62及び振動吸収手段65を省略したときは、各リンクアーム60,61の揺動のみによりハンドル50の振動が軽減される。
【0034】
その他の実施形態
第1実施形態の防振装置は、走行補助手段7を機械本体の形態に対応させて選択することにより、図6のプレートコンパクタ,図7のタンピングランマその他の振動する機械本体に取り付けることができる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置によれば、機械本体が振動すると、リンクアームが機構上揺動して振動を吸収するとともに防振ゴムが振動を緩和するので、ハンドルの振動をより効率的に軽減することができる。
【0036】
請求項2の発明に係る振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置によれば、
平行リンク機構の揺動により機械本体の振動を吸収し、あわせて走行補助手段の接地によりハンドル支柱の振動を抑制するので、ハンドルの振動をより効率的に軽減することができる。
【0037】
請求項3の発明に係る振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置によれば、
平行リンク機構の揺動と防振ゴムとにより振動を吸収するので、ハンドルの振動をさらに軽減することができるとともに、ハンドルの押し引きに力を要する機械にあっては、ハンドルの動きを抑制して、必要以上のハンドルのふらつきを防止することができる。
【0038】
請求項4の発明に係る振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置によれば、
平行リンク機構の揺動と防振ゴム又は/及び振動吸収手段とにより振動を吸収するので、ハンドルの振動をさらに一層軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドル防振装置の第1実施形態を適用した床材剥離機の側面図である。
【図2】図1の床材剥離機の要部の部分分解斜視図である。
【図3】本発明に係るハンドル防振装置の第2実施形態を適用した床材剥離機の側面図である。
【図4】図3の床材剥離機を駆動源の軸心に沿って見た部分破断平面図である。
【図5】図3の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図である。
【図6】本発明に係るハンドル防振装置の第3実施形態を適用したプレートコンパクタの部分破断側面図である。
【図7】本発明に係る第4実施形態のハンドル防振装置を適用したタンピングランマの側面図である。
【図8】図7のタンピングランマをその軸方向に沿って見た状態の部分破断拡大平面図である。
【図9】従来のプレートコンパクタの一形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 機械本体
1a 床面
1b 床材
1c 路面
2 取付ベース
20,33,40 振動発生部
23 床材剥離刃
26,35 リンクブラケット
201 駆動源
3 エンジンベッド
31 輾圧板
4 緩衝ベース
41 輾圧盤
5 ハンドル支柱
50 ハンドル
51 二股状部
6 ハンドル防振装置
60,61 リンクアーム
60a 軸
62 防振ゴム
65 振動吸収手段.
7 走行補助手段
8 ベアリングユニット
80 軸受
Claims (4)
- 振動する機械本体の後方には上端部にハンドルを有するハンドル支柱を備え、前記機械本体には防振ゴムを介してリンクアームの一端部を、前記ハンドル支柱には前記リンクアームの他端部を、それぞれ前記機械本体の振動により揺動する状態に連結し、前記ハンドル支柱の下端部又は前記リンクアームの下端部には、路面(又は床面)に接触する状態に車輪,ローラ又は滑り板等の走行補助手段を取り付けたことを特徴とする、振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置。
- 振動する機械本体の後方位置には上端部にハンドルを有するハンドル支柱を備え、前記機械本体には、前記ハンドル支柱の長さ方向に沿って所定の間隔で平行又は平行に近い状態に配置された複数のリンクアームの一端部を、前記ハンドル支柱には前記各リンクアームの他端部を、それぞれ前記機械本体の振動により揺動する状態に連結し、前記ハンドル支柱の下端部又は前記各リンクアームの中のより下位レベルのリンクアームの下端部には、路面(又は床面)に接触する状態に車輪,ローラ又は滑り板等の走行補助手段を取り付けたことを特徴とする、振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置。
- 前記リンクアームの機械本体及びハンドル支柱との連結部の中の一部又は全部に防振ゴムを介在させたことを特徴とする、請求項2に記載の振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置。
- 前記機械本体と前記ハンドル支柱又はハンドルとの間に、ショックアブソーバ,ダンパその他の振動吸収手段を設けたことを特徴とする、請求項2又は3に記載の振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置。
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---|---|---|---|
JP2002334323A JP2004169770A (ja) | 2002-11-18 | 2002-11-18 | 振動する手操作走行式機械のハンドル防振装置 |
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