JP2008081045A - トラクタ - Google Patents

トラクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2008081045A
JP2008081045A JP2006265792A JP2006265792A JP2008081045A JP 2008081045 A JP2008081045 A JP 2008081045A JP 2006265792 A JP2006265792 A JP 2006265792A JP 2006265792 A JP2006265792 A JP 2006265792A JP 2008081045 A JP2008081045 A JP 2008081045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
vibration
frame
driving unit
unit structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006265792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4814748B2 (ja
Inventor
Kenichi Aoyama
健一 青山
Makoto Shinohara
誠 篠原
Masashi Yamamoto
真史 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2006265792A priority Critical patent/JP4814748B2/ja
Publication of JP2008081045A publication Critical patent/JP2008081045A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4814748B2 publication Critical patent/JP4814748B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 運転部構造体が車体フレームに緩衝弾性材を介してマウントされたトラクタにおいて、車体フレームの横揺れ、前後揺れ、上下振動に起因した運転部構造体の揺れ、振動を抑制できるようにする。
【解決手段】 運転部構造体13の前部のマウント手段40よりも高い配置高さに位置する部位と、車体フレーム5に立設された支持フレーム61とを連結する防振連結手段60を備えてある。防振連結手段60は、運転部構造体13と支持フレーム61とを緩衝弾性材64を介して連結している。防振連結手段60は、運転部構造体13と支持フレーム61との車体前後および車体左右方向での相対移動に対する緩衝弾性材64のバネ常数を、運転部構造体13と支持フレーム61との車体上下方向での相対移動に対する緩衝弾性材64のバネ常数よりも大に設定している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、運転部の居住空間を形成する運転部構造体と、前記運転部構造体の前部および後部を緩衝弾性材を介して車体フレームに連結するマウント手段とを備えたトラクタに関する。
上記したトラクタは、車体フレームから運転部構造体への振動伝達が緩衝弾性材によって抑制されるよう運転部の防振を図ったものである。
この種のトラクタでは、走行時において、地面の凹凸や車輪のラグに起因し、車体フレームに大きな横揺れが発生しやすく、車体フレームの横揺れが発生すると、運転部構造体がマウント手段のために左右に揺れ動こうとする。また、車体後部にロータリ耕耘装置などの作業装置が連結されると、作業装置の低周波振動に起因し、車体フレームに前後揺れが発生しやすく、車体フレームの前後揺れが発生すると、運転部構造体がマウント手段のために前後に揺れ動こうとする。このため、先に、運転部構造体の横揺れや前後揺れを抑制する防振構造を開発した。
図12は、先に開発した防振構造の配設部の斜視図である。図13は、先に開発した防振構造の側面図である。これらの図に示すように、先に開発した防振構造は、運転部構造体13が備える運転パネル20と、この運転パネル20の前方近くに配置して車体フレームに立設した支持フレーム61とにわたって設けた左右一対の防振連結手段80,80を備えている。支持フレーム61は、左右一対の車体上下向きの縦フレーム部61aと、左右の縦フレーム部61a,61aの上端部を連結する車体横向きの横フレーム部とを備え、車体前後方向視で門型になっている。左右の防振連結手段80は、運転パネル20の横端部および支持フレーム61の前記縦フレーム部61aの車体上下方向での中間部に位置している。各防振連結手段80は、支持フレーム61の縦フレーム部61aに連結された支持ステー81と、運転パネル20に連結されたブラケット82と、このブラケット82と前記支持ステー81とを防振ゴム83を介して連結する連結ボルト84とを備えている。連結ボルト84は、傾斜姿勢になっている。
先に開発した防振に関する技術を採用した場合、エンジン駆動に起因して車体フレームに発生した上下振動が運転部構造体に比較的伝わりやすく、改善の余地があった。
本発明の目的は、運転部構造体の横揺れおよび前後揺れを抑制できるのみならず、上下振動も抑制できるトラクタを提供することにある。
本第1発明は、運転部の居住空間を形成する運転部構造体と、前記運転部構造体の前部および後部を緩衝弾性材を介して車体フレームに連結するマウント手段とを備えたトラクタにおいて、
前記運転部構造体の前記前部のマウント手段よりも高い配置高さに位置する部位と、前記車体フレームに立設された支持フレームとを緩衝弾性材を介して連結する防振連結手段を備え、
前記防振連結手段は、前記運転部構造体と前記支持フレームとの車体前後および車体左右方向での相対移動に対する前記緩衝弾性材のバネ常数を、前記運転部構造体と前記支持フレームとの車体上下方向での相対移動に対する前記緩衝弾性材のバネ常数よりも大に設定している。
本第1発明の構成によると、運転部構造体と支持フレームとの車体前後および車体左右方向での相対移動に対する緩衝弾性材のバネ常数が、運転部構造体と支持フレームとの車体上下方向での相対移動に対する緩衝弾性材のバネ常数よりも大であるため、車体フレームが走行や作業装置のために左右や前後に揺れ動いても、この揺動の運転部構造体に対する伝達が緩衝弾性材によって緩和され、運転部構造体の横揺れや前後揺れの発生が抑制される。また、エンジン駆動のために車体フレームに上下振動が発生しても、この振動に伴う支持フレームと運転部構造体との相対移動が容易に発生し、運転部構造体の上下振動の発生が抑制される。
これにより、走行、エンジン駆動、作業装置に起因した車体フレームの揺れ動きや振動の発生にかかわらず、これに伴う運転部構造体の横揺れや前後揺れ、上下振動が発生しにくいよう運転部の防振が効果的に行われ、軽快に運転することができる。
本第2発明は、本第1発明の構成において、前記防振連結手段は、前記運転部構造体と前記支持フレームとの一方に支持された車体上下向きの連結軸と、前記連結軸に車体の前後、左右、上下方向に相対移動自在に外嵌した状態で前記運転部構造体と前記支持フレームとの他方に支持された筒状体とを備え、かつ、前記緩衝弾性材を、前記連結軸と前記筒状体との車体前後および車体左右方向での相対移動によって圧縮操作され、前記連結軸と前記筒状体との車体上下方向での相対移動によって前記筒状体又は前記連結軸に対して摺動するよう前記連結軸と筒状体との間に介装している。
本第2発明の構成によると、車体フレームの左右方向の揺れ動きが発生すると、筒状体と連結軸とが車体横方向に相対移動し、緩衝弾性材が圧縮操作されて連結軸への揺れ伝達が抑制され、車体フレームの横揺れに起因した運転部構造体の横揺れが抑制される。車体フレームの前後方向の揺れ動きが発生すると、筒状体と連結軸とが車体前後方向に相対移動し、緩衝弾性材が圧縮操作されて連結軸への揺れ伝達が抑制され、車体フレームの前後揺れに起因した運転部構造体の前後揺れが抑制される。車体フレームの上下振動が発生すると、筒状体と連結軸とが車体上下方向に相対移動し、緩衝弾性材が筒状体又は連結軸に対して摺動して連結軸への振動伝達が抑制され、車体フレームの上下振動に起因した運転部構造体の上下振動が抑制される。
これにより、車体フレームの横揺れも前後揺れも上下振動も運転部構造体に伝達しにくいよう運転部の防振を効果的に行えながら、連結軸と筒状体との間に弾性緩衝材を介装しただけの簡単な構造で済み、構造面および経済面で有利に得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るトラクタの全体側面図である。この図に示すように、本発明の実施例に係るトラクタは、左右一対の操向操作および駆動自在な前車輪1,1と、左右一対の駆動自在な後車輪2,2と、車体前部に設けたエンジン3を有した原動部と、ステアリングホィール11および運転座席12が装備された運転部10と、運転座席12の後側近くに位置した転倒保護枠4とを有した自走車体を備え、かつ、自走車体の車体フレーム5の後部を構成するミッションケース6に支持されたリンク機構7と、前記ミッションケース6の後部に設けた動力取り出し軸8とを備えている。リンク機構7は、ミッションケース6の上部の両横側に上下に揺動操作自在に支持されたリフトアーム7aと、ミッションケース6の下部の両横側に上下揺動自在に支持されたロワーリンク7bと、左側のリフトアーム7aとロワーリンク7bとを連結するリフトロッド7cと、右側のリフトアーム7aとロワーリンク7bとを連結するリフトロッド7cとを備えている。
このトラクタは、車体後部に前記リンク機構7によってロータリ耕耘装置(図示せず)を昇降操作自在に連結し、前記動力取り出し軸8からロータリ耕耘装置にエンジン3からの駆動力を伝達するように構成して、乗用型耕耘機を構成するなど、車体後部に各種の作業装置を昇降操作および駆動自在に連結して、各種の乗用型作業機を構成する。
車体フレーム5は、前記エンジン3と、このエンジン3の後部に連結された伝動ケース5aと、この伝動ケース5aの後部に連結された前記ミッションケース6と、エンジン3の下部から車体前方向きに延出した前輪フレーム5bとを備えて構成してある。
運転部10について詳述すると、運転部10は、前記ステアリングホィール11と前記運転座席12とを備える他、運転パネル20を有した運転部構造体13を備えている。ステアリングホィール11は、前記運転パネル20の上部に位置するハンドル支持部21の内部で支持されている。運転座席12は、前記ミッションケース6の上部に設けた座席支持装置(図示せず)に支持されている。運転部構造体13は、前記ステアリングホィール11および前記運転座席12を収容した運転用の居住空間を前記伝動ケース5aおよびミッションケース6の上方に形成している。
図2は、運転部構造体13の後面視での構造を示している。図3は、運転部構造体13の後部の側面視での構造を示している。図4は、運転部構造体13の前部の側面視での構造を示している。図5は、運転部構造体13の斜視図である。これらの図に示すように、運転部構造体13は、左右一対のメインフレーム31,31を有した運転部フレーム30と、この運転部フレーム30の前端部に支持させた前記運転パネル20とを備える他、前記運転部フレーム30の後部に支持させた左右一対の後輪フェンダ22,22と、左右一対の後輪フェンダ22,22の間で運転部フレーム30に支持させたミッションケースカバー23と、このミッションケースカバー23および前記後輪フェンダ22の前側近くで運転部フレーム30に支持させた運転部ステップ24とを備えている。ミッションケースカバー23は、前記座席支持装置が配置される貫通孔(図示せず)を備えている。
図5に示すように、運転部フレーム30は、前記左右一対の車体前後向きのメインフレーム31,31を備える他、左右一対のメインフレーム31,31の前端部に連結しているステップフレーム32と、このステップフレーム32の両端部に連結された前連結体33と、前記左右一対の前連結体33,33に下端部が連結しているパネルフレーム34と、各メインフレーム31の後端部に連結された後連結体35と、前記各後連結体35に下端部が連結している車体上下向きの縦フレーム36と、左右一対の縦フレーム36,36の上部どうしを連結する上連結フレーム37と、左右一対の縦フレーム36,36の中間部どうしを連結する下連結フレーム38とを備えている。前記パネルフレーム34は、前記前連結体33に下端部が連結された車体上下向きの縦フレーム部34aと、左右一対の縦フレーム部34a,34aの上端部を連結する車体横向きの横フレーム部34bとを備え、車体前後方向視で門形になっている。このパネルフレーム34は、運転パネル20に一体成形されている。前記各縦フレーム36は、縦フレーム36の上端部に設けたホルダー部36aを備え、このホルダー部36aによって前記転倒保護枠4の脚部を脱着自在に支持する。前記上連結フレーム37および前記下連結フレーム38は、前記後輪フェンダ22の後端側を支持する部材になっている。前記各メインフレーム31は、ブラケット31aを備え、このブラケット31aを介して後輪フェンダ22の下部を支持する。
運転部構造体13は、前記運転部フレーム30の前部に配置した左右一対の前マウント手段40,40と、前記運転部フレーム30の後部に配置した左右一対の後マウント手段50,50と、前記運転パネル20の車体横方向での中心部に配置した一つの防振連結手段60とを介して車体フレーム5に支持されている。
図4は、前記前マウント手段40の車体側面視での構造を示している。この図に示すように、各前マウント手段40は、前記伝動ケース5aの横側面にボルト連結された車体側支持体41と、この車体側支持体41にゴム製の緩衝弾性材42を介して前記前連結体33が載るよう車体側支持体41と前連結体33との間に介装された前記緩衝弾性材42と、この緩衝弾性材42を挿通して車体側支持体41と前連結体33とを連結する連結ボルト43とを備えている。すなわち、各前マウント手段40は、運転部構造体13の前側を緩衝弾性材42を介して伝動ケース5aに支持させ、車体フレーム5から運転部構造体13への振動伝達を緩衝弾性材42によって抑制する。
図2は、前記各後マウント手段50の車体後面視での構造を示している。図3は、前記各後マウント手段50の車体側面視での構造を示している。これらの図に示すように、各後マウント手段50は、ミッションケース6の後車軸ケース部6aにボルト連結された車体側支持体51と、この車体側支持体51にゴム製の緩衝弾性材52を介して前記後連結体35が載るよう車体側支持体51と後連結体35との間に介装された前記緩衝弾性材52と、この緩衝弾性材52を挿通して車体側支持体51と後連結体35とを連結する連結ボルト53とを備えている。すなわち、各後マウント手段50は、運転部構造体13の後側を緩衝弾性材53を介してミッションケース6に支持させ、車体フレーム5から運転部構造体13への振動伝達を緩衝弾性材52によって抑制する。
図4は、前記防振連結手段60が設置された部位の側面図である。図6は、前記防振連結手段60が設置された部位の斜視図である。これらの図に示すように、前記防振連結手段60は、運転部構造体13の前記前マウント手段40よりも高い配置高さに位置するよう、かつ、運転部構造体13およびステアリングホィール11の前記前マウント手段40を揺動支点とした車体横方向および車体前後方向での揺れ動きに効果的に抑制作用するよう前記運転パネル20の上端部に配置してある。
図4は、前記防振連結手段60の側面図である。図6は、前記防振連結手段60の分解状態の斜視図である。図7は、前記防振連結手段60の平面図である。図8は、前記防振連結手段60の縦断側面図である。図9は、前記防振連結手段60の縦断正面図である。これらの図に示すように、防振連結手段60は、前記パネルフレーム34の前側近くに配置して前記前輪フレーム5bの後端部に立設した支持フレーム61の上端部にピン材を支持させて設けた連結軸62と、この連結軸62に外嵌した筒状体63と、この筒状体63と前記連結軸62との間に介装したゴム製の緩衝弾性材64とを備えている。支持フレーム61は、前輪フレーム5bに下端部が連結された車体上下向きの縦フレーム部61aと、左右一対の縦フレーム部61a,61aの上端部を連結する車体横向きの横フレーム部61bとを備え、車体前後方向視で門形になっている。連結軸62は、前記横フレーム部61bの車体横方向での中心部に車体上下向きに立設されている。筒状体63は、前記連結軸61に対して車体の左右方向、前後方向、上下方向のそれぞれに相対移動するよう連結軸61の外径に比して大きな内径を備えている。筒状体63は、連結部材65を介して前記運転パネル20のパネル本体の上端部に支持されている。緩衝弾性材64は、取付け孔64aによる連結軸62への外嵌に伴う緩衝弾性材64の若干の弾性変形によって連結軸62に止着されている。連結軸62が筒状体63に対して車体の左右方向および前後方向に相対移動すると、接近し合う連結軸62の外周部と筒状体63の内周部とによって緩衝弾性材64が圧縮操作され、連結軸62が筒状体63に対して車体上下方向に相対移動すると、緩衝弾性材64が筒状体63に対して車体上下方向に摺動し、緩衝弾性材64がほとんど圧縮操作されない。支持フレーム61は、エンジン用の燃料タンク68を支持している。
つまり、防振連結手段60は、運転部構造体13の前部の前マウント手段40よりも高い配置高さに位置する部位を支持フレーム61に筒状体63と緩衝弾性材64と連結軸62とを介して支持されるよう連結し、かつ、運転部構造体13と支持フレーム61との車体前後および車体左右方向での相対移動に対する緩衝弾性材64のバネ常数を、運転部構造体13と支持フレーム61との車体上下方向での相対移動に対する緩衝弾性材64のバネ常数よりも高く設定し、車体フレーム5の車体横方向および車体前後方向の揺れ動きの運転部構造体13への伝達を緩衝弾性材64の弾性変形によって抑制し、車体フレーム5の上下振動の運転部構造体13への伝達を緩衝弾性材64と筒状体63との摺動によって抑制する。これにより、防振連結手段60は、車体フレーム5の横揺れ、前後揺れ、上下振動の発生にかかわらず、運転部構造体13およびステアリングホィール11の横揺れ、前後揺れ、上下振動を発生しにくくする。
図10は、ステアリングホィール11の防振試験結果を示す説明図である。すなわち、左右一対の前マウント手段40,40と左右一対の後マウント手段50,50とが位置する部位を前後同相加振することにより、ステアリングホィール11に発生した振動を解析したものである。図10の横軸は、各マウント部位に加えた振動の周波数を示す。図10の縦軸は、ステアリングホィール11に発生した加速度を示す。図10に点線で示す試験結果は、前記左右一対の前マウント手段40,40と、前記左右一対の後マウント手段50,50と、図12,13に示される左右一対の防振連結手段80,80と備えた6点連結型トラクタの試験結果である。図10に実線で示す試験結果は、前記左右一対の前マウント手段40,40と、前記左右一対の後マウント手段50,50と、前記一つの防振連結手段60とを備えた5点連結型トラクタの試験結果である。この図に示すように、5点連結型トラクタの場合も、6点連結型トラクタの場合も、17Hz付近でハンドル振動のピークが発生する。5点連結型トラクタのハンドル振動のピークは、6点連結型トラクタのハンドル振動のピークよりも下がっている。
図6,7,9に示すように、筒状体63の前記連結部材65は、筒状体63に連結された筒側連結部材65aと、運転パネル20に連結されたパネル側連結部材65bとを備えて構成してある。筒側連結部材65aとパネル側連結部材65bとは、筒状体63の両横側に配置した連結ボルト66によって連結されている。筒側連結部材65aの前記各連結ボルト66のためのボルト孔67は、筒側連結部材65aのパネル側連結部材65bに対する連結位置の車体前後方向および車体横方向での調節を可能にする調節手段になるよう連結ボルト66の外径に比して大きな内径を備えている。
すなわち、支持フレーム61および運転部構造体13に製作や組み付け誤差が発生しても、筒側連結部材65aのパネル側連結部材65bに対する連結位置を適切に調節することにより、筒状体63と連結軸62とは、両方の軸芯が合致した適切な組み付け状態になる。これにより、緩衝弾性材64が弾性変形されたままの組み付け状態になるという組み付け不良の発生を防止できる。
図11は、第二実施構造を備えた防振連結手段60の平面図である。この図に示すように、第二実施例の防振連結手段60は、支持フレーム61の上端部としての横フレーム部61bとパネルフレーム34の横フレーム部34bに固定のブラケット74とにわたって設けた一対の連結リンク71,72と、各連結リンク71,72の両端部に設けた緩衝弾性材としてのゴムブシュ73とを備えている。
各連結リンク71,72の一端側は、横フレーム部61bに設けた車体上下向きの連結軸75に前記ゴムブシュ73を介して回動自在に連結している。各連結リンク71,72の他端側は、横フレーム部34bに設けた車体上下向きの連結軸76に前記ゴムブシュ73を介して回動自在に連結している。各連結リンク71,72の他端側は、連結軸76に装着したネジ体77によって連結軸76から外れないよう抜け止めされている。一対の連結リンク71,72の一方の連結リンク71は、この連結リンク71に連結している前記一対の連結軸75,76が車体横方向に位置ずれした組み付け姿勢になっている。一対の連結リンク71,72の他方の連結リンク72は、この連結リンク72に連結している前記一対の連結軸75,76が車体横方向に位置ずれしないで車体前後方向に並んだ組み付け姿勢になっている。各連結リンク71が備える前記ゴムブシュ73は、連結リンク71,72に対して車体上下方向に相対摺動する状態で連結リンク71,72と連結軸75,76との間に介装されている。
つまり、車体フレーム5に車体横方向での揺れ動きが発生した場合、防振連結手段60は、他方の連結リンク72を支持フレーム71およびパネルフレーム34に対して揺動させ、一方の連結リンク71によって支持フレーム61による運転部構造体13の支持を行わせ、連結リンク71と連結軸75,76との相対移動によってゴムブシュ73を圧縮操作させる。車体フレーム5に車体前後方向での揺れ動きが発生した場合、防振連結手段60は、一方の連結リンク71を支持フレーム71およびパネルフレーム34に対して揺動させ、他方の連結リンク72によって支持フレーム61による運転部構造体13の支持を行わせ、連結リンク72と連結軸75,76との相対移動によってゴムブシュ73を圧縮操作させる。車体フレーム5に上下振動が発生した場合、防振連結手段60は、各連結リンク71,72をゴムブシュ73に対して上下摺動させる。これにより、防振連結手段60は、運転部構造体13と支持フレーム61との車体前後および車体左右方向での相対移動に対するゴムブシュ73のバネ常数を、運転部構造体13と支持フレーム61との車体上下方向での相対移動に対するゴムブシュ73のバネ常数よりも高く設定している。また、防振連結手段60は、連結リンク71と連結軸75,76とによって圧縮操作されるゴムブシュ73の弾性変形によって車体フレーム5の横揺れの運転部構造体13への伝達を抑制し、連結リンク72と連結軸75,76とによって圧縮操作されるゴムブシュ73の弾性変形によって車体フレーム5の前後揺れの運転部構造体13への伝達を抑制し、連結リンク71,72と連結軸75との相対移動によって車体フレーム5の上下振動の運転部構造体13の伝達を抑制する。
〔別実施例〕
上記した実施例の如く筒状体63を運転部構造体13に支持させ、連結軸62を支持フレーム61に支持させるに替え、筒状体63を支持フレーム61に支持させ、連結軸62を運転部構造体13に支持させる構成を採用してもよい。また、緩衝弾性材64を連結軸62に止着するに替え、緩衝弾性材64を連結軸62に対して摺動するよう筒状体63に止着する構成を採用してもよい。いずれの場合も、本発明の目的を達成することができる。
上記した実施例の如く、別部材に作製した運転部フレーム30と運転パネル20と後輪フェンダ22とを連結した運転部構造体13を採用する他、運転部フレーム30と運転パネル20と後輪フェンダ22とを一体成形して成る構成の運転部構造体13を採用してもよい。この場合も本発明の目的を達成することができる。
トラクタの全体側面図 トラクタの後マウント手段配設部での後面図 運転部構造体の後部、後マウント手段の側面図 防振連結手段、運転部構造体の前部、前マウント手段の側面図 運転部構造体の斜視図 防振連結手段の分解状態での斜視図 防振連結手段の平面図 防振連結手段の縦断側面図 防振連結手段の縦断正面図 ステアリングホィールの防振試験結果の説明図 第二実施構造を備えた防振連結手段の平面図 先に開発した防振連結手段の配設部の斜視図 先に開発した防振連結手段の側面図
符号の説明
5 車体フレーム
10 運転部
13 運転部構造体
40,50 マウント手段
42,52 緩衝弾性材
60 防振連結手段
61 支持フレーム
62 連結軸
63 筒状体
64 緩衝弾性材

Claims (2)

  1. 運転部の居住空間を形成する運転部構造体と、前記運転部構造体の前部および後部を緩衝弾性材を介して車体フレームに連結するマウント手段とを備えたトラクタであって、
    前記運転部構造体の前記前部のマウント手段よりも高い配置高さに位置する部位と、前記車体フレームに立設された支持フレームとを緩衝弾性材を介して連結する防振連結手段を備え、
    前記防振連結手段は、前記運転部構造体と前記支持フレームとの車体前後および車体左右方向での相対移動に対する前記緩衝弾性材のバネ常数を、前記運転部構造体と前記支持フレームとの車体上下方向での相対移動に対する前記緩衝弾性材のバネ常数よりも大に設定しているトラクタ。
  2. 前記防振連結手段は、前記運転部構造体と前記支持フレームとの一方に支持された車体上下向きの連結軸と、前記連結軸に車体の前後、左右、上下方向に相対移動自在に外嵌した状態で前記運転部構造体と前記支持フレームとの他方に支持された筒状体とを備え、かつ、前記緩衝弾性材を、前記連結軸と前記筒状体との車体前後および車体左右方向での相対移動によって圧縮操作され、前記連結軸と前記筒状体との車体上下方向での相対移動によって前記筒状体又は前記連結軸に対して摺動するよう前記連結軸と筒状体との間に介装している請求項1記載のトラクタ。
JP2006265792A 2006-09-28 2006-09-28 トラクタ Active JP4814748B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006265792A JP4814748B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 トラクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006265792A JP4814748B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 トラクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008081045A true JP2008081045A (ja) 2008-04-10
JP4814748B2 JP4814748B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=39352318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006265792A Active JP4814748B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 トラクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4814748B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61163066A (ja) * 1985-01-12 1986-07-23 Iseki & Co Ltd 乗用車両のフロア
JPH0342445U (ja) * 1989-09-04 1991-04-22
JPH10218020A (ja) * 1997-02-05 1998-08-18 Kubota Corp トラクタのガードフレーム支持部構造
JP2002308148A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 Iseki & Co Ltd トラクタのセンタ−カバ−装置
JP2003237621A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Yanmar Agricult Equip Co Ltd キャビンの防振支持構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61163066A (ja) * 1985-01-12 1986-07-23 Iseki & Co Ltd 乗用車両のフロア
JPH0342445U (ja) * 1989-09-04 1991-04-22
JPH10218020A (ja) * 1997-02-05 1998-08-18 Kubota Corp トラクタのガードフレーム支持部構造
JP2002308148A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 Iseki & Co Ltd トラクタのセンタ−カバ−装置
JP2003237621A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Yanmar Agricult Equip Co Ltd キャビンの防振支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4814748B2 (ja) 2011-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6675964B2 (ja) トラクター
KR20090117949A (ko) 차량 서스펜션 장치
KR20120036810A (ko) 통합된 스프링부 및 댐핑부를 포함하는 와트 링키지 서스펜션 장치
JP3952686B2 (ja) 自動車のサスペンション装置
JPS63240408A (ja) 自動車のサスペンシヨン装置
JP4049783B2 (ja) 車両用エンジンマウント装置
JPH10218020A (ja) トラクタのガードフレーム支持部構造
JP6016458B2 (ja) 作業車両の懸架装置
JP2008081044A (ja) トラクタ
JP4814748B2 (ja) トラクタ
JP3697614B2 (ja) 自動車エンジンのマウンティング構造
US10266213B2 (en) Tractor
JP2002200924A (ja) パワープラント支持構造
JP5394124B2 (ja) 作業車両
KR200479374Y1 (ko) 사륜구동 자동차의 트랜스미션 마운팅 보강장치
KR101596686B1 (ko) 차량용 롤로드의 횡강성 보강 구조
JP3654032B2 (ja) 車両のリジットアクスルサスペンション
JP4014170B2 (ja) 車両用エンジンマウント装置
JPH10166824A (ja) フォークリフトのドライブアクスルマウンティング構造
JP3952687B2 (ja) 自動車のサスペンション装置
JPH08132889A (ja) 車両用エンジンマウント装置
JPH0754379A (ja) 建設機械のフロアフレーム支持構造
JP2008230478A (ja) 自動二輪車の後輪懸架装置
KR20160085186A (ko) 트랙터
KR20120032740A (ko) 핸들링 성능 개선을 위한 엔진 마운트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4814748

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3