JP2010222851A - カーペットタイル剥取り収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済みのカーペットタイルを床面から剥ぎ取り、再生処理工程に効率的に供給出来、且つ、作業者の付加を軽減し、工事コストを低減する事が可能なタイルカーペットの剥取り収納装置を提供する。
【解決手段】複数個の車輪部2を有する走行車両本体部5を有し、車輪部2の少なくとも1つが、円盤状或いは円筒状の回転体部6で構成されたものであり、回転体部6の表面上にはタイルカーペット剥取り手段7が設けられ、タイルカーペット剥ぎ取り手段7に連続して、床面3から離反せしめられたタイルカーペット4を分離する分離手段8、分離手段8によって回転体部6から離反せしめられたタイルカーペット4を回転体部6の回転方向に沿って所定の角度で上昇する所定の長さを持った傾斜部9を有するタイルカーペット昇高案内手段10、タイルカーペット昇高案内手段10に近接して設けられたタイルカーペット収納容器11とから構成されているタイルカーペットの剥取り収納装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、カーペットタイルの剥取り収納装置に関するものであり、更に詳しくは、既に床面に配列されている既存のタイルカーペットを当該床面から剥ぎ取り、所定の形態に収納処理する為のタイルカーペットの剥取り収納装置に関するものである。
従来から、屋内或いは室内の床面には、保温、断熱、吸音、床面の汚れ防止或いは美的感覚付与等の為に、或いはクッション性を付与する為に、タイルカーペットを配置し、軽微な接着力を持った接着剤を介して、当該床面の全面にずれが不可能となる様に蜜に配置され、当該床面に接合固定されている。
処で、当該タイルカーペットは使用中に、磨り減ったり、汚れたり、変色したり、損傷したり、へたったりすることが多く、従って、当該タイルカーペットの外観形状の変化や悪化、劣化という結果を来たす事が多く、その為、長期間使用した後に新しいタイルカーペットと全面的に交換する事は頻繁に行われており、更には、当該屋内或いは室内のアレンジを変更する場合とか、当該屋内或いは室内の所有者が変わった場合には、通常、床面のタイルカーペットは、例え、未だ使用に耐える状態であったとしても、新しいタイルカーペットと交換する事が常識的となっている。
然しながら、既存のタイルカーペットを床面から取り外す作業は極めて重労働である。
即ち、当該タイルカーペットを床面から引き剥がす場合には、作業者がしゃがんだ状態または膝をついた状態で、接着剤で固定されている当該タイルカーペットを一枚一枚手で床面から引き剥がすが、当該接着剤の介在によって、当該剥ぎ取り操作はかなりの力を必要とする他、剥した当該タイルカーペットを予め極められた幾つかの集積場所まで、手で持って運ぶ必要がある。
然も、当該一枚のタイルカーペットは、その標準寸法が500mm×500mmと規定されており、一枚のタイルカーペットの重量は、1kg以上であるが、作業効率を高める為に、通常は、3乃至4枚のタイルカーペットを同時に手で持って当該集積場所まで移動することになるが、しゃがんでは、4kg以上のタイルカーペットを持ち上げ、立ち上がり、そして移動という行動を何回も繰り返し行うことになるが、その動作そのものは単純に見えても、長期間何回も繰り返すと、作業員の足腰に係る負荷は、相当きついものとなる。
その為、作業員は、時々休憩を取る事が必要となっており、その結果、作業効率は低下すると共に時間の無駄も発生するという欠点があった。
一方、当該タイルカーペットの改装工事に於いては、その剥ぎ取り改装作業は、一般に、その作業工期が夕方から翌日の朝方の数時間内に限られているので、工事規模が大きい場合或いは工期時間の短縮を求められるような場合には、作業員の数を増加しなければならず、コストが増大するという問題も発生する。
又、一旦床面から剥取った当該タイルカーペットは、当該屋内或いは室内に於ける、予め定められた複数の場所に、ランダムに山積みされ、その後、作業員が台車等を使用して当該タイルカーペットが山積みされている場所から、当該タイルカーペットを当該車台にランダムに積み替え、当該台車ごと適宜のトラックが待機するトラック駐車場まで移動して、当該剥取ったタイルカーペットを当該トラックにランダムに積み替えて、予め定められたタイルカーペットの廃棄処理場まで移送する。
然しながら、当該タイルカーペットの廃棄処理場で、当該使用済みのタイルカーペットを再生処理する事を予定している場合には、その処理方法に従って、当該タイルカーペットの素材、厚み、メーカー等によって、分別し、且つそれぞれの分別された各タイルカーペットは、相互に整列積層させて、その後の再生処理工程に供給される必要がなるので、当該使用済みのタイルカーペットを分別してそれぞれ異なる収納容器内に整列積層させておく必要がある。
然しながら、係る操作を当該作業員に行わせる事は、更に当該作業員の負担を増加させ、作業時間の延長或いは作業員の増加に必然的につながるので、作業コストの増加をきたす事になる。
従って、本発明の目的は、係る従来からの問題点を解決し、簡単な構成でありながら、作業員が立ったままの姿勢で、当該タイルカーペットを直接当該床面から剥ぎ取り、且つ当該床面から剥ぎ取ったタイルカーペットを作業員が手で持ったり、移動させることなく、所定のタイルカーペット収納容器に整列状に積層収納する事で、それによって回収した当該タイルカーペットをそのまま当該タイルカーペットの再生処理工程に提供することが可能なタイルカーペットの剥取り収納装置を提供するものである。
本発明は、上記目的を達成する為に、基本的には、以下に示す技術構成を有するタイルカーペットの剥取り収納装置であって、当該タイルカーペットの剥取り収納装置は、複数個の車輪部を有し、床面上或いはタイルカーペット表面上を走行しうる走行車両本体部、当該車輪部の少なくとも1つが、当該タイルカーペットの単位長の少なくとも半分の長さの周長を有する円盤状或いは円筒状の回転体部で構成されており、当該回転体部の表面上に設けられており、床面上に敷設されているタイルカーペットを、当該回転体部の回転に伴って、床面から離反させる機能を有するタイルカーペット剥取り手段、当該タイルカーペット剥ぎ取り手段から、当該床面から離反せしめられた当該タイルカーペットを分離する分離手段、当該回転体部に近接して設けられている、当該分離手段によって当該回転体部から離反せしめられた当該タイルカーペットを当該回転体部の回転方向に沿って所定の角度で上昇する所定の長さを持った傾斜部を有するタイルカーペット昇高案内手段、当該タイルカーペット昇高案内手段に於ける、当該回転体部に近接する端部とは反対側の端部に近接して設けられており、且つ当該タイルカーペット昇高案内手段から排出されるタイルカーペットを順次に積層格納するタイルカーペット収納容器、及び当該タイルカーペット収納容器を保持するためのタイルカーペット収納容器保持手段とから構成されており、当該カーペット剥取り手段、当該分離手段、当該タイルカーペット昇高案内手段及び当該収納容器保持手段とが当該走行車両本体部に直接的或は間接的に接続されて配置されているタイルカーペットの剥取り収納装置である。
本発明は、従来からの問題点を解決し、簡単な構成でありながら、作業員が立ったままの姿勢で、当該タイルカーペットを直接当該床面から剥ぎ取り、且つ当該床面から剥ぎ取ったタイルカーペットを作業員が手で持ったり、移動させることなく、所定のタイルカーペット収納容器に整列状に積層収納する事で、それによって回収した当該タイルカーペットをそのまま当該タイルカーペットの再生処理工程に提供することが可能なタイルカーペットの剥取り収納装置を提供する室内の改装工事の作業現場における各種作業とコストを合理化することを可能とするので、使用済みのタイルカーペットを床面から剥ぎ取り、収納容器に収納して当該タイルカーペットの再生処理工程に提供するという作業を、効率的で、作業員に負担をかけず、少人数の作業員で低コストで、タイルカーペットの剥ぎ取り作業が実行できるという作用効果を発揮する事が可能である。
図1は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置の一具体例の構造を説明する側面図である。 図2は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置の一具体例の構造を説明する斜視図である。 図3は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用される円盤状回転体の構成例を示す斜視図である。 図4は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用される円筒状回転体の構成例を示す斜視図である。 図5は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用されるタイルカーペットの剥取り手段の一具体例の構造を説明する図である。 図6は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用される回転体にタイルカーペットの剥取り手段を取り付けた場合の具体例の構造を説明する斜視図である。 図7は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用される回転体にタイルカーペットの剥取り手段を取り付けた場合の具体例の構造を説明する斜視図である。 図8は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用される分離手段の構成例を示す斜視図である。 図9は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用される分離手段の構成例を示す斜視図である。 図10は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用されるタイルカーペット収納手段の具体例の構造を説明する図である。 図11は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用されるタイルカーペットをタイルカーペット収納手段に収納する際に使用される補助ガイド部の具体例の構造を説明する斜視図である。 図12は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用されるタイルカーペットをタイルカーペット収納手段に収納する際に使用される補助ガイド部の具体例の構造を説明する斜視図である。 図13は、本発明のタイルカーペットの剥取り収納装置に使用されるタイルカーペット収納手段の昇降手段の具体例を示す図である。
以下に、本発明にかかるタイルカーペットの剥取り収納装置カの具体例の構成を、図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1は、本発明に係るタイルカーペットの剥取り収納装置1の一具体例の構成を示す図であって、図中、複数個の車輪部2を有し、床面3上或いはタイルカーペット表面上4を走行しうる走行車両本体部5、当該車輪部2の少なくとも1つが、当該タイルカーペット4の単位長の少なくとも半分の長さの周長を有する円盤状或いは円筒状の回転体部6で構成されたものであり、当該回転体部6の表面上に設けられており、床面上に敷設されているタイルカーペット4を、当該回転体部6の回転に伴って、床面3から離反させる機能を有するタイルカーペット剥取り手段7、当該タイルカーペット剥ぎ取り手段7から、当該床面3から離反せしめられた当該タイルカーペット4を分離する分離手段8、当該回転体部6に近接して設けられている、当該分離手段8によって当該回転体部6から離反せしめられた当該タイルカーペット4を当該回転体部6の回転方向に沿って所定の角度で上昇する所定の長さを持った傾斜部9を有するタイルカーペット昇高案内手段10、当該タイルカーペット昇高案内手段10に於ける、当該回転体部6に近接する端部とは反対側の端部に近接して設けられており、且つ当該タイルカーペット昇高案内手段10から排出されるタイルカーペット4を順次に積層格納するタイルカーペット収納容器11、及び当該タイルカーペット収納容器11を保持するため当該走行車両本体部5に設けられたタイルカーペット収納容器保持手段12、とから構成されており、当該カーペット剥取り手段7、当該分離手段8、当該タイルカーペット昇高案内手段10及び当該収納容器保持手段12とが当該走行車両本体部5に直接的或は間接的に接続されて配置されているタイルカーペットの剥取り収納装置1が示されている。
本発明に於ける当該走行車両本体部5は、適宜の板状体、或は箱体で構成されているものであっても良く或は、図1に示す様な枠状体部で構成されているものであっても良い。
又、本発明に於ける当該走行車両本体部5には、例えば電動モーター或はエンジン等の適宜の駆動手段13が搭載されていても良く、それによって当該走行車両本体部5が自走可能に構成されているものであっても良い。
本発明に於ける当該走行車両本体部5に設けられている当該車輪部2の構成は、特に限定されないが、例えば、当該走行車両本体部5の進行方向側に配置される当該車輪部2は、キャスターであっても良く、或いは車軸が進行方向と直交する様な方向に固定された複数個の車輪であっても良い。
又、当該進行方向側に配置される当該車輪部2は、適宜の制御装置を介して、当該走行車両本体部5の進行方向が予め定められた進行方向を常時測定或いは検出しながら当該特定の進行方向に指向されるように制御する制御手段により制御される機構を搭載したものであっても良い。
又、当該走行車両本体部5の進行方向に対して後側に位置する当該車輪部2は、当該タイルカーペット4の単位長の少なくとも半分の長さの周長を有する、即ち、当該走行車両本体部5の進行方向の前方部に設けられた当該車輪部2の直径よりも大きな直径を有する円盤状或いは円筒状の回転体部6で構成されていることが望ましい。
本発明に於いて、当該円盤状回転体部20が使用される場合には、図3に示す様に、複数個の同一形状を持つ円盤状回転部20が当該走行車両本体部5の進行方向に直交する車軸21に略同一の間隔を介して固定されているものである。
一方、本発明に於いて、当該円筒状回転体部22が使用される場合には、図4に示す様に、当該円筒状回転部22が当該走行車両本体部5の進行方向に直交する車軸23に固定されているものである。
尚、本発明に於いては、当該回転体部は、何れも当該車軸に対して回転自在に取り付けられているものであってもよく、或いは当該車軸に固定されて取り付けられているものであってもよく、その場合には、当該車軸を例えば電動モータ或いはエンジン手段等の適宜の駆動手段13を使用して積極回転させて、当該走行車両本体部5を自走させる事も可能である。
そうでない場合には、当該走行車両本体部5の適宜の部分に、作業員が当該走行車両本体部5を移動させる適宜のハンドル部14が設けられているものである。
更に、本発明では、当該車輪部2がタイルカーペット表面を移動し、当該回転体部6が床面を移動する場合、又その逆の場合の何れにおいても、当該走行車両本体部5が水平に維持されるような機構を有することも望ましい具体例である。
本発明に於ける当該タイルカーペット剥取り手段7は、図5に示す様に、当該タイルカーペット4の表面に形成されているループパイル25と係合しうるフック状部28を先端部に有する複数本のパイル群27を植設した布帛体26或いは細幅帯状体26で構成されたものであり、当該布帛体或いは当該細幅帯状体26が当該回転体部6の周長方向の全表面に適宜の接着剤等を介して接合配置されたものである。
本発明に於いては、図6(A)に示す様に、当該回転体部6が円盤状の回転体部20である場合には、当該円盤状回転体部20の幅方向の全面に当該タイルカーペット剥取り手段7を接合配置したものであってもよく、又、図6(B)に示す様に、当該円盤状回転体部20の幅方向の一部のみに当該タイルカーペット剥取り手段7を接合配置したものであっても良い。
一方、当該回転体部6が円筒状回転体部22である場合には、図7(A)に示す様に、当該円筒状回転体部22の幅方向の全面に当該タイルカーペット剥取り手段7を接合配置したものであってもよく、又、図7(B)に示す様に当該円筒状回転体部22の幅方向に所定の間隔を空けて、複数本の細幅帯状体からなる当該タイルカーペット剥取り手段7を並列的に配置したものであっても良い。
本発明に於いては、係る構成を採用する事によって、当該走行車両本体部5を移動させることにより当該回転体部6が当該タイルカーペット上を回転しながら走行する際に、当該床面に配置されている当該タイルカーペットを一つ一つ当該回転体部6に設けられた当該タイルカーペット剥取り手段7の当該フック状部28を有するパイル群27が、当該タイルカーペット4の表面に形成されているループ状パイルと係合して、当該床面から当該タイルカーペットを引き剥がし、当該回転体部6の円周面に沿って上方に巻き上げられることになる。
その後、本発明に於ける当該タイルカーペットの剥取り収納装置1に於いては、当該タイルカーペット剥取り手段7によって床面3から剥離され、当該タイルカーペット剥取り手段7の当該回転体部6の回転に従って当該床面から持ち上げられた当該タイルカーペット4を当該タイルカーペット剥取り手段7から分離させる為に、金属或いはプラスチック等からなる適宜の硬質材料で形成された板状のブレード部29からなる分離手段8を所定の角度を以って、当該タイルカーペット剥取り手段7の当該円盤状若しくは円筒状の回転体部6の所定の部位の表面に近接して配置するものである。
当該分離手段8は、当該回転体部6が円筒状回転体部22である場合には、図8(A)に示す様に、当該筒状回転体部20に近接して配置される当該板状のブレード部29の先端部32は、直線状に形成されているものであっても良く、図8(B)に示す様に、凹凸部33が形成されているものであっても良い。
更に、当該分離手段8の先端部は、断面が先鋭状に形成され刃状態を形成しているものであっても良く、又、当該分離手段8の先端部は、当該タイルカーペット剥取り手段7を構成するフック状パイル27で形成されているパイル層内に嵌入させておく事も可能である。
一方、当該分離手段8は、当該回転体部6が円盤状回転体部20である場合には、図9(A)に示す様に、当該それぞれの円盤状回転体部20に近接して或は当接させて、直径方向に対して所定の角度を以って固定配置される当該板状のブレード部29で構成されるものであっても良く、又、図9(B)に示す様に、当該板状のブレード部29に加えて、当該各円盤状回転体部20間隙部に、当該板状のブレード部29の配置角度とは異なる配置角度をもつ別の板状のブレード部からなる付加補助分離板30を付加的に配置するものであっても良い。
係る具体例に於いては、当該付加補助分離板30の長さを当該板状のブレード部29の長さよりも長く形成し、当該付加補助分離板30を当該板状のブレード部29の配置位置よりも下方に深く入れ込ませて配置すると共に、当該直径方向に対する設定角度をブレード部29の設定角度よりも大きくなる様に固定配置されている事が望ましい。
即ち、本具体例では、当該付加補助分離板30の方を当該剥ぎ取り手段7によって運ばれてきた当該タイルカーペット4を当該板状のブレード部29に接触させるよりも先に接触させ、当該分離作用を主として当該付加補助分離板30に実行させるものであり、当該板状のブレード部29は、補助的な分離作用を荷っている。
その為、場合によっては、当該板状のブレード部29は、当該板状のブレード部29の先端部位置において横一列に形成した1枚の板状体或は1本の棒状体で構成する事も出来る。
更に、本発明に於いては、当該分離手段8に近接して、当該床面から剥離された当該タイルカーペットを、当該分離手段8の頂点位置よりも更に高度な位置に上昇させて移送する為の昇高案内手段10が配置されており、当該昇高案内手段10は、適宜の支持手段34を介して当該走行車両本体部5に保持固定されているものであって、当該昇高案内手段10には、当該分離手段8によって当該回転体部6から離反せしめられた当該タイルカーペット4を当該回転体部6の回転方向に沿って所定の角度で上昇する所定の長さを持った傾斜部9が設けられている。
つまり、当該分離手段8によって当該回転体部6から離反せしめられた当該タイルカーペット4は、当該回転体部6の回転動作によって、押し上げられて来る、それぞれ後続するタイルカーペット4による押し上げ力によって、前進せしめられるので、当該傾部9には、特に移動手段が存在しなくとも、摩擦係数の小さい部材で構成されている限り、当該タイルカーペットは、順次当該昇高案内手段10の当該傾斜部9に沿って上昇移動する事が可能である。
本発明に於ける当該傾斜部9には、必要によって、単なる平板で構成されていてもよく、或いは、複数個の積極的に回転する回転ローラ若しくは自由回転式ローラが相互に並列配置された面で構成しても良く、或いは、積極的に移動するコンベア式ベルトを使用する事も可能である。
本発明に於ける当該タイルカーペット昇高案内手段10に於ける当該傾斜部9の長さ及び当該傾斜部の当該走行車両本体部6に対する角度等は、任意に設定する事が可能である。
尚、当該走行車両本体部6、当該分離手段8及び当該タイルカーペット昇高案内手段10の幅は、当該タイルカーペット4の規格長さと同一或いはそれよりも若干長い幅に設定されている事が望ましい。
次に、本発明に於いては、当該タイルカーペット昇高案内手段10の当該分離手段8に対向する当該傾斜部9の端部とは反対側の端部36の下方部で当該タイルカーペット昇高案内手段10に近接した位置で且つ当該走行車両本体部5の一部に、タイルカーペット収納容器11が設けられているものであり、当該タイルカーペット収納容器11は、当該タイルカーペット昇高案内手段10から排出される当該タイルカーペット4を順次に整列状に積層しながら収納する機能を有する収納容器11であって、当該収納容器11は、図10に示す様に、当該カーペットタイル4の形状と寸法を有する矩形の底板部37と、当該底板部37の周縁部に於ける4辺のそれぞれから略垂直に立設されている所定の高さを有する4枚の側壁部38とから構成されるか、或いは、少なくともカーペットタイルの形状と寸法を有する矩形の底板部37と、当該底板部37の周縁部に於ける連続する2辺のそれぞれから当該底板部37の当該走行車両本体部5と接触する表面とは異なる表面から略垂直に立設されている所定の高さを有する第1の側壁部39と第2の側壁部40とから構成されると共に、当該底板部37の周縁部に於けるその他の連続する2辺には、側壁部が設けられていない様に構成されているものであっても良い。
当該走行車両本体部5には、当該タイルカーペット収納容器11を搭載する当該タイルカーペット収納容器搭載部41が設けられていると同時に、当該パイルカーペット収納容器搭載部41には、当該タイルカーペット収納容器11を着脱自在に保持しうる着脱自在保持手段12が設けられると共に、当該走行車両本体部5には、当該タイルカーペット収納容器11の転倒を防止する為の当該タイルカーペット収納容器支持手段42が設けられている事も好ましい。
又、当該タイルカーペット昇高案内手段10と当該タイルカーペット収納容器11との間に、当該タイルカーペット昇高案内手段10から排出される当該タイルカーペット4の表裏面を反転させる為の、タイルカーペット反転手段45が設けられている事も望ましい。
当該タイルカーペット反転手段45としては、例えば、落下してくる当該タイルカーペットの落下軌道の一部に適宜のロッド状部材を横置き状に配置したものであっても良い。
一方、本発明に係る当該タイルカーペットの剥取り収納装置1に於いては、当該タイルカーペット収納容器11内に収納されたそれぞれのタイルカーペットを適宜の再生処理工程に効率的に供給する為、当該タイルカーペット4は、当該タイルカーペット収納容器11内に、上下方向に整列した状態で積層堆積させておく事が必要である。
つまり当該タイルカーペット収納容器11内に収納されたそれぞれのタイルカーペット4の端部或は角部がずれあって積層されることは回避する必要があり、その為に、当該タイルカーペット昇高案内手段10と当該タイルカーペット収納容器11との間に、当該タイルカーペット収納容器11内に落下する当該タイルカーペット4が順次にその端部或は角部が上下方向に一致する様に、整列状に積層されるように当該タイルカーペット4を案内する補助ガイド46が設けられている事が好ましい。
当該補助ガイド46は、その形状や構造は、特定されるものではないが、図11或は図12に示す様な、当該タイルカーペット4の端縁部が接触しながら摺動落下し、当該タイルカーペット4を所定の場所に堆積させうる部材で構成されるものであっても良い。
又、本発明に於いては、当該走行車両本体部5には、図13に示す様に、当該タイルカーペット収納容器11に収納された当該タイルカーペット4の量に応じて、当該タイルカーペット収納容器11の上下方向の存在位置を昇降させる昇降手段47を有する事も望ましい具体例である。
本発明に於ける当該昇降手段47は、例えば適宜のスプリング部材で構成されているものであってもよく、当該タイルカーペット収納容器11に収納された当該タイルカーペット4の量が増加するに従って、当該タイルカーペット収納容器11の底板部37を漸次降下させることによって、当該タイルカーペット収納容器11内に落下してくる当該タイルカーペット4の落下距離を短くし、当該タイルカーペット4の収納時の配置位置の調整を容易にする事が可能となる。
尚、上記具体例では、当該走行車両本体部5の進行方向に設けた車輪2が当該走行車両本体部5の進行方向の後ろ側に設けた回転体部6よりも直径が小さくなるように構成されているが、別の具体例では、当該走行車両本体部5の進行方向の当該車輪2と後側の回転体部6とを入れ替えて使用する事も可能である。
つまり、上記の具体例としては、当該回転体部6が、当該走行車両本体部5の進行方向側に設けられ、当該タイルカーペット収納容器の配置位置を作業員の手押しハンドル部の近傍に設ける様に構成する事が可能である。
係る具体例に於いては、当該分離手段8と当該昇高案内手段10との間に、タイルカーペットの進行方向を反転状態に近い角度で変更させる適宜のタイルカーペット進行方向変換案内手段を別途設ける事が必要となる。
更に、本発明に於いては、当該走行車両本体部を自動走行させることも可能であり、その為に、例えば、当該走行車両本体部5に設けられている当該回転体部6を構成する以外の当該車輪部2の少なくとも1つに、当該走行車両本体部5の予め定められた進行方向を維持する為の、走行方向維持調整手段48が設けられている事も好ましい具体例である。
当該走行方向維持調整手段48としては、例えば、床面に配置されている複数のタイルカーペット間に形成されている接続線を光学的に検知して当該接続線を基準値として、当該接続点からの乖離状態を読み出して当該乖離状態を0にするように当該車輪2の進行方向を調整するという方式を採用する事も可能であり、又、本発明に於ける当該タイルカーペット剥ぎ取り手段7を構成する回転体部6の一部の部位を基準点に設定し、当該タイルカーペット剥ぎ取り手段7により剥ぎ取られたタイルカーペットの側縁端部と当該基準点との間の距離を常時測定し、当該距離が一定となる様に、当該車輪2の進行方向を調整するという方式を採用することも可能である。
1:タイルカーペットの剥取り収納装置
2:車輪部
3:床面
4:タイルカーペット表面
5:走行車両本体部
6:回転体部
7:タイルカーペット剥ぎ取り手段
8:分離手段
9:傾斜部
10:タイルカーペット昇高案内手段
11:タイルカーペット収納容器
12:タイルカーペット収納容器保持手段
13:駆動手段
14:ハンドル部
20:円盤状回転体部
21:車軸
22:円筒状回転体部
23:車軸
25:ループパイル
27:パイル群
26:布帛体、細幅帯状体
29:ブレード部
32:ブレード部の先端部
33:凹凸部
30:付加分離板
34:支持手段
36:端部
37:底板部
38:側壁部
39:第1の側壁部
40:第2の側壁部
41:タイルカーペット収納容器搭載部
42:タイルカーペット収納容器支持手段
45:タイルカーペット反転手段
46:補助ガイド
47:昇降手段
48:走行方向維持調整手段

Claims (14)

  1. 複数個の車輪部を有し、床面上或いはタイルカーペット表面上を走行しうる走行車両本体部、
    当該車輪部の少なくとも1つが、当該タイルカーペットの単位長の少なくとも半分の長さの周長を有する円盤状或いは円筒状の回転体部で構成されており、
    当該回転体部の表面上に設けられており、床面上に敷設されているタイルカーペットを、当該回転体部の回転に伴って、床面から離反させる機能を有するタイルカーペット剥取り手段、
    当該タイルカーペット剥ぎ取り手段から、当該床面から離反せしめられた当該タイルカーペットを分離する分離手段、
    当該回転体部に近接して設けられている、当該分離手段によって当該回転体部から離反せしめられた当該タイルカーペットを当該回転体部の回転方向に沿って所定の角度で上昇する所定の長さを持った傾斜部を有するタイルカーペット昇高案内手段、
    当該タイルカーペット昇高案内手段に於ける、当該回転体部に近接する端部とは反対側の端部に近接して設けられており、且つ当該タイルカーペット昇高案内手段から排出されるタイルカーペットを順次に積層格納するタイルカーペット収納容器、及び
    当該タイルカーペット収納容器を保持するためのタイルカーペット収納容器保持手段、
    とから構成されており、
    当該カーペット剥取り手段、当該分離手段、当該タイルカーペット昇高案内手段及び当該収納容器保持手段と、が当該走行車両本体部に直接的或は間接的に接続されて配置されている事を特徴とするタイルカーペットの剥取り収納装置。
  2. 当該走行車両本体部は、枠状体部で構成されている事を特徴とする請求項1に記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
  3. 当該走行車両本体部は、適宜の駆動手段が搭載されそれによって当該走行車両本体部が自走可能に構成されている事を特徴とする請求項1又は2に記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
  4. 当該タイルカーペット剥取り手段は、当該回転体部の周長方向の全表面に配置されており、当該タイルカーペット剥ぎ取り手段は、当該タイルカーペットのループパイルと係合しうるフック状部を先端部に有する複数本のパイルを植設した布帛体で構成されている事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカーペットの剥取り収納装置。
  5. 当該タイルカーペット剥取り手段は、当該回転体部の幅方向に沿って全面に若しくはその一部に設けられている事を特徴とする請求項4記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
  6. 当該分離手段は、当該タイルカーペット剥取り手段によって床面から剥離され、当該タイルカーペット剥取り手段の当該回転体部の回転に従って当該床面から持ち上げられた当該タイルカーペットを当該タイルカーペット剥取り手段から分離させる為に、当該タイルカーペット剥取り手段の当該円盤状若しくは円筒状の回転体部の表面に近接して配置された板状のブレード部で構成されている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
  7. 当該回転体部が複数個の円盤状回転体部で構成されている場合には、当該分離手段は、当該円盤状回転体部の表面に近接して配置された板状のブレード部と当該複数個の円盤状回転体部間に形成された空間部内に延展して設けられた補助分離板とから構成されている事を特徴とする請求項6に記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
  8. 当該タイルカーペット昇高案内手段は、当該分離手段に近接して配置されており、当該分離手段によって当該回転体部から離反せしめられた当該タイルカーペットを当該回転体部の回転方向に沿って所定の角度で上昇する所定の長さを持った傾斜部は、平板、複数個の積極的に回転する回転ローラ若しくは自由回転式ローラが相互に並列配置された面、或いは、コンベア式ベルトから選択された一つで構成された平面部を有する事を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
  9. タイルカーペット収納容器は、当該タイルカーペット昇高案内手段から排出される当該タイルカーペットを順次に整列状に積層しながら収納する機能を有する収納容器であって、当該収納容器は、当該カーペットタイルの形状と寸法を有する矩形の底板部と、当該底板部の周縁部に於ける4辺のそれぞれから略垂直に立設されている所定の高さを有する4枚の側壁部とから構成されるか、或いは、少なくともカーペットタイルの形状と寸法を有する矩形の底板部と、当該底板部の周縁部に於ける連続する2辺のそれぞれから当該底板部の当該台車と接触する表面とは異なる表面から略垂直に立設されている所定の高さを有する第1の側壁部と第2の側壁部とから構成されると共に、当該底板部の周縁部に於けるその他の連続する2辺には、側壁部が設けられていない様に構成されている事を特徴とするタイルカーペットの剥取り収納装置。
  10. 当該タイルカーペット昇高案内手段と当該タイルカーペット収納容器との間に、当該タイルカーペット収納容器内に当該タイルカーペットが順次に整列状に積層されるように当該タイルカーペットを案内する補助ガイドが設けられている事を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
  11. 当該タイルカーペット昇高案内手段と当該タイルカーペット収納容器との間に、当該タイルカーペット昇高案内手段から排出される当該タイルカーペットの表裏面を反転させる為の、タイルカーペット反転手段が設けられている事を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
  12. 当該走行車両本体部には、当該タイルカーペット収納容器を搭載する当該タイルカーペット収納容器搭載部が設けられていると同時に、当該パイルカーペット収納容器搭載部には、当該タイルカーペット収納容器を着脱自在に保持しうる着脱自在保持手段が設けられると共に、当該走行車両本体部には、当該タイルカーペット収納容器の転倒を防止する為の当該タイルカーペット収納容器支持手段が設けられている事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
  13. 当該走行車両本体部には、当該タイルカーペット収納容器に収納された当該タイルカーペットの量に応じて、当該タイルカーペット収納容器の上下方向の位置を昇降させる昇降手段を有する事を特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
  14. 当該走行車両本体部に設けられている当該回転体部を構成する以外の当該車輪部の少なくとも1つには、当該走行車両本体部の予め定められた進行方向を維持する為の、走行方向維持調整手段が設けられている事を特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載のタイルカーペットの剥取り収納装置。
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