JP2013176801A - 加工機械における加工処理品の排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工機本体から落下する加工処理品を僅かな人力軽作業で他所へ排出することができる構造が簡単な排出装置を提供する。
【解決手段】加工機本体1の下部に配設されたメインボックス10Aと、メインボックスの加工処理品の排出側に着脱可能に装着された回収ボックス70とからなり、メインボックスは、メインフレーム20と、メインフレーム上をスライドするスライドテーブル50と、スライドテーブルを排出側と反排出側とに往復スライドさせるエアシリンダ60とを有する。エアシリンダ60は、1回の往復動作の間に、スライドテーブル上の加工処理品が滑り移動する条件と滑り移動しない条件とを作り出すことで、スライドテーブル上の加工処理品を回収ボックスまで送り移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ切断加工機などの加工機械の本体から落下するスクラップや製品などの加工処理品を外部に排出するための加工機械における加工処理品の排出装置に関するものである。
一般にブランクマシン等の加工機械では、加工機本体の加工領域の下方に、キャスターにより差し込み及び引き出し可能なスクラップボックス(スクラップバケットと言われることもある)を設けている(例えば、特許文献1参照)。
図15はその一例を示している。図15(a)において、加工機本体201の加工領域の下部に差し込みスペース202が設けられ、そこにキャスター228付きのスクラップボックス210が挿入され、必要に応じて外に引き出せるようになっている。加工機本体201において、水平面内で互いに直交する方向をX軸方向とY軸方向とすると、複数のスクラップボックス210がX軸方向に並んで配設され、各スクラップボックス210はY軸方向に差し込み・引き出し可能に配設されている。
各スクラップボックス210は、加工機本体201の加工領域の下方に差し込まれた状態で、図15(b)に示すテーブル215上に落下してくる加工処理品(スクラップや製品など)を受ける。そして、スクラップボックス210が一杯になったら、適宜に取っ手279を引いて、スクラップボックス210をキャスター228を利用して人力で加工機本体201の外部に引き出して、テーブル215上に回収した加工処理品を他の場所に排出していた。
特開2010−99696号公報
ところで、従来では、重量物であるスクラップボックス210全体を人力によって引き出し、スクラップボックス210内に落下したスクラップ及び製品などの加工処理品を排出する必要があるので、重労働作業であった。また、重労働であるがゆえに定期的な排出作業を怠ると、周辺環境が悪化するという問題も生じていた。例えば、加工処理品の排出作業を忘れてしまい、許容量以上の加工処理品がスクラップボックス210上に溜まると、溢れてスクラップボックス210を引き出せなくなることがあった。そうなると、加工機本体201を止めて内部に人が入り掻き出す必要があり、復旧に手間と時間がかかることがあった。また、溢れた加工処理品が、他の可動部などに入り込んだり挟まったりするトラブルの原因にもなることもあった。
一方、スクラップボックス上に落下した加工処理品を、ベルトコンベアや振動フィーダなどを用いて自動的に排出側に移動させる考えもあるが、構造が大がかりになったり、振動が加工機本体に悪影響を及ぼしたりするおそれがあった。
本発明は、上記事情を考慮し、加工機本体から落下する加工処理品を僅かな人力軽作業で他の場所へ排出することができる、構造が簡単で、振動の少ない加工処理品の排出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、加工機本体の下部に設置され、加工機本体から落下するスクラップや製品などの加工処理品を受けて外部に排出する排出装置において、前記加工機本体の下部に配設され、加工機本体から落下する前記加工処理品を受けるメインボックスと、該メインボックスの加工処理品の排出側に着脱可能に装着された回収ボックスと、からなり、前記メインボックスが、メインフレームと、該メインフレーム上に、前記排出側と反排出側とを結ぶ直線方向にスライド自在に装備され、前記加工機本体から落下する前記加工処理品を受けるスライドテーブルと、該スライドテーブルを、前記排出側と反排出側とに往復スライドさせることで、加工処理品を、前記スライドテーブル上から前記排出側に装着された前記回収ボックスまで送り移動させるスライド駆動機構と、を備えてなることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、前記スライド駆動機構が、前記スライドテーブルを前記排出側と反排出側とに往復スライドさせるシリンダ機構と、該エアシリンダ機構のロッドの伸縮動作に往動時と復動時で速度変化を付けるスピードコントロール機構を備える駆動制御手段と、ら構成されてことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、前記スライド駆動機構が、前記メインフレームに設置されてカムを回転させる回転駆動機構と、前記スライドテーブルに連結されて前記カムと係合することで前記カムの回転運動を前記スライドテーブルの往復スライド運動として取り出すカムフォロアと、を備えるカム機構により構成されており、前記カム機構のカムプロフィールにより、往動時と復動時で速度変化を付けることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、前記排出側にスライドする前記スライドテーブルを強制ストップさせることで、スライドテーブル上の前記加工処理品を慣性を利用して前記回収ボックス側に移動させるストッパが設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、前記スライド駆動機構が、前記スライドテーブルを前記排出側と反排出側とに往復スライドさせるシリンダ機構と、該シリンダ機構のロッドの伸縮動作を制御し、該ロッドのストローク途中に、往動動作から復動動作に急反転する急反転動作点を設けると共に、その急反転動作の加速度を、前記スライドテーブル上の加工処理品が滑り出す条件を満たすように設定する駆動制御手段と、を備えていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、前記スライド駆動機構が、前記メインフレームに設置されてカムを回転させる回転駆動機構と、前記スライドテーブルに連結されて前記カムと係合することで前記カムの回転運動を前記スライドテーブルの往復スライド運動として取り出すカムフォロアと、を備えるカム機構により構成されており、前記カム機構のカムプロフィールにより、前記スライドテーブルが往動動作から復動動作に急反転する急反転動作点を設けると共に、その急反転動作の加速度を、前記スライドテーブル上の加工処理品が滑り出す条件を満たすように設定することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、前記メインフレームに、前記スライドテーブルをスライド自在に案内する滑り材が設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、前記メインフレームの下部に、床面上を走行可能な車輪が取り付けられていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、前記排出側と反排出側とを取り替え可能とし、前記回収ボックスを排出側へ着脱自在に装着すると共に、前記スライド駆動機構による加工処理品の移動方向を切り換え可能としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、スライド駆動機構によるスライドテーブルの往復スライド動作により、スライドテーブル上に載ったスクラップや製品などの加工処理品を排出側に装着した回収ボックスに送り移動することができる。そして、回収ボックスが加工処理品で一杯になったところで、回収ボックスをメインボックスから取り外すことで、加工処理品を外部へ容易に排出することができる。また、排出後に空となった回収ボックスを再びメインボックスに装着することにより、引き続きの加工処理品の排出に備えることができる。
このように、加工処理品の排出を、メインボックスに装着した回収ボックスによって行うことができるので、大きく重たいメインボックスをわざわざ動かす必要がなく、人力作業の軽減を図ることができる。また、スライドテーブルを往復スライドさせる構造は、ベルトコンベアのように大がかりな構造にする必要がなく簡単な構造で済ませることができるので、メンテナンス時などの対応も容易に行うことができる。
また、回収ボックスはメインボックスから切り離せるものであるから、加工機本体の加工作業中に回収ボックスだけ取り外して加工処理品を外部に排出することができ、加工作業の効率を損なわない。
また、スライドテーブル上に落下したスクラップや製品などの加工処理品は、自動的に回収ボックスまで送り移動されるので、加工機本体の内部側に加工処理品が溜まるのを避けることができ、加工機本体の内部にスクラップ等が散乱する問題を解消することができる。
また、回収ボックスをチェックするだけでよいので、排出忘れによる加工処理品の山積によりスクラップボックスが引き出せなくなるようなトラブルも無くすことができる。
また、加工処理品の移動は、スライドテーブルの往復スライド動作つまりストローク動作により行うので、振動フィーダのように振動を利用して加工処理品を移動するのと違い、排出のための振動が加工機本体側に伝わるのを極力防止することができ、レーザ加工する場合などにおいて、加工品位の悪化を回避することができる。
請求項2の発明によれば、スライドテーブルの往復スライドをシリンダ機構によって行うので、構造を簡単にすることができる。また、特にエアシリンダを使用する場合は、環境にやさしい条件で駆動することができる。
請求項3の発明によれば、スライドテーブルの往復スライドをカム機構によって行うので、エアシリンダなどでスライドテーブルをスライドさせる場合のような配管設備が不要であり、構成を簡素にすることができる。
請求項4の発明によれば、排出側にスライドするスライドテーブルがストッパに当たった際の衝撃でスライドテーブル上の加工処理品を回収ボックスに向けて移動させるので、スライドテーブル上での加工処理品の滞留を防ぐことができる。
請求項5の発明によれば、シリンダ機構がストローク途中で往動動作から復動動作に急反転する動きによって、スライドテーブル上の加工処理品を滑り移動させるので、シリンダ機構のロッドの伸縮速度を往動時と復動時で異ならせる等の面倒な制御をする必要がない。従って、例えばシリンダ機構としてエアシリンダを使用する場合でも、速度制御を厳密に行わなくてよくなる。また、スライドテーブルをストッパに当てる必要もないので、ストッパが不要であり、余計な衝撃音の発生を無くせると共にスライド機構の破損リスクも減らせる。また、エアシリンダを使用する場合でも、例えばエア回路中の切換バルブをラダーシーケンスで制御するだけでよいので、制御の容易化を図ることができる。
請求項6の発明は、カムの機能によりスライドテーブルの動作方向が急反転する動きによって、スライドテーブル上の加工処理品を滑り移動させるので、面倒な制御が必要なく、設備の簡素化を図ることができる。また、スライドテーブルをストッパに当てる必要もないので、ストッパが不要であり、余計な衝撃音の発生を無くせると共にスライダ機構の破損リスクも減らせる。
請求項7の発明によれば、メインフレームに設けた滑り材によって、スライドテーブルをスムーズにスライドできるように案内するので、構成の単純化によるコストダウンを図ることができる。
請求項8の発明によれば、メインフレームの下部に車輪を取り付けたので、加工機本体への挿入・引き出し作業を容易に行うことができる。
請求項9の発明によれば、加工処理品の排出方向を加工機械の周辺環境等に応じて自由に選択することができる。
本発明の第1実施形態の排出装置の説明図で、(a)は同排出装置を含む加工機械全体の概略構成を示す斜視図、(b)は排出装置を取り出した状態を示す斜視図、(c)はその一部拡大図である。 前記排出装置の構成図で、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E矢視断面図である。 前記排出装置の構成図で、(a)はメインボックスから回収ボックスを分離した状態を示す斜視図、(b)は(a)の要部拡大図である。 (a)、(b)は前記排出装置のエアシリンダのエア駆動回路の各例を示す図である。 8個の排出装置を駆動するためのエア駆動回路の構成の第1例を示す図である。 8個の排出装置を駆動するためのエア駆動回路の構成の第2例を示す図である。 8個の排出装置を駆動するためのエア駆動回路の構成の第3例を示す図である。 前記第1実施形態のエアシリンダの代わりにカム機構でスライドテーブルを往復スライドさせるように構成した、本発明の第2実施形態の排出装置の構成図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のF−F矢視断面図である。 本発明の第3実施形態の排出装置の図2と同様の構成図で、(a)は平面図、(b)は断面図である。 同排出装置のエアシリンダのエア駆動回路の構成図である。 同排出装置の動作説明用の平面図で、(a)は一方のストロークエンドにロッドを位置させているときの状態を示す図、(b)は他方のストロークエンドに向けてロッドを往動させ、ストローク途中で動作方向を反転させたときの状態を示す図、(c)は動作方向を反転させた後に再び一方のストロークエンドにロッドを位置させたときの状態を示す図である。 同排出装置の動作内容を示すタイムチャートである。 本発明の第4実施形態の排出装置の概略構成を示す図であって、回収ボックスがスライドテーブルのスライド方向の両側に装着可能になっており、必要に応じて加工処理品を排出する回収ボックスをいずれか一方に自由に選択できるようにした排出装置の平面図である。 同排出装置において、図11と違う側に装着した回収ボックスに加工処理品を移動させる際の動作を説明するための平面図であって、(a)は一方のストロークエンドにロッドを位置させているときの状態を示す図、(b)は他方のストロークエンドに向けてロッドを往動させ、ストローク途中で動作方向を反転させたときの状態を示す図、(c)は動作方向を反転させた後に再び一方のストロークエンドにロッドを位置させたときの状態を示す図である。 従来の加工処理品の排出装置の例を示し、(a)はスクラップボックスを加工機本体に組み入れた状態を示す斜視図、(b)はスクラップボックスを取り出した状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1〜図7は、本発明の第1実施形態の排出装置の説明図である。
図1(a)に示すように、本実施形態の加工処理品の排出装置10は、例えば、レーザ切断加工機などの加工機械において、加工機本体1から落下するスクラップや製品などの加工処理品を受けて外部に排出するためのものである。
加工機本体1において、水平面内で互いに直交する方向をX軸方向とY軸方向とした場合、複数(本例では8個)の排出装置10が、加工領域ごとにX軸方向に並んで配設されており、各排出装置10は、Y軸方向に差し込み・引き出し可能に配設されている。
図1(b)、(c)および図3(a)、(b)に示すように、各排出装置10は、加工機本体1の下部に配設されて加工機本体1から落下する加工処理品を受けるメインボックス10Aと、メインボックス10Aの加工処理品の排出側(同図中の右端)に着脱可能に装着された回収ボックス70と、から構成されている。
メインボックス10Aは、装置全体の架台としての役割を持つメインフレーム20と、メインフレーム20上に排出側と反排出側とを結ぶ直線方向(Y軸方向)にスライド自在に装備されて加工機本体1から落下する加工処理品を受けるスライドテーブル50と、スライドテーブル50を排出側と反排出側とに往復スライドさせる複動式のエアシリンダ(シリンダ機構)60およびそのエア駆動回路とからなるスライド駆動機構と、を備えている。
図2に示すように、メインフレーム20は長方形の箱形のもので、底壁21と、底壁21の両側縁に起立した側壁22と、底壁21と側壁22の内側に配された滑り材取付枠23とを有しており、滑り材取付枠23の内側面と上面に、摩擦係数の小さい材料よりなる滑り材25が取り付けられている。
また、メインフレーム20の排出側の両側部には、スライドテーブル50が排出側にスライドしてきたときに、例えばエアシリンダ60のストローク終端の少し手前でスライドテーブル50を強制ストップさせるストッパ26が設けられ、各ストッパ26の近傍には、スライド駆動機構の主要素であるエアシリンダ60が配置されている。
エアシリンダ60は、シリンダ側がシリンダ受けブラケット27を介してメインフレーム20に連結され、ロッド側がロッド受けブラケット37を介してスライドテーブル50に連結されている。また、メインフレーム20の下面の4箇所には、キャスターやローラよりなる車輪28が取り付けられており、メインボックス10Aを加工機本体1の下方のスペースに対しY軸方向に沿って出し入れできるようになっている。
一方、スライドテーブル50は、下スライダ30と上スライダ40の二重構造になっている。下スライダ30は、底板31と、底板31の両側縁から起立する垂直側板32と、垂直側板32の上側に連続する外側に開いた傾斜側板33と、傾斜側板33の上端から外側にL字形に屈曲しメインフレーム20の側壁22の上端に非接触で被さるL形袖部34とからなる。
また、下スライダ30の排出側の底板31上には、上スライダ40から露出した露出板面31aが確保され、露出板面31aの両側部には窄まり側壁31bが設けられている。スライドテーブル50側のロッド受けブラケット37は、この窄まり側壁31bの外側面に取り付けられており、エアシリンダ60は、この窄まり側壁31bとメインフレーム20の側壁22との間に確保された空間38に収容されている。
この下スライダ30は、底板31の下面と垂直側板32の外側面が、メインフレーム20の滑り材取付枠23に取り付けた滑り材25に接しており、滑り材25に案内されることによって、メインフレーム20の長手方向(Y軸方向)にスライド自在に支持されている。
また、上スライダ40は、中間部材39を介して下スライダ30の底板31の上に間隔をあけて載ったフラットなテーブル底面板41と、テーブル底面板41の両側縁から外側に開くように起立して下スライダ30の傾斜側板33の上に載った傾斜側板42とを有している。この上スライダ40の反排出側は端壁46が塞がれているが、排出側の端部43は開放している。
スライド駆動機構のエア駆動回路(後述する図4に例を示す)は、エアシリンダ60を駆動して、反排出側〔図1(b)の実線矢印A方向〕にスライドテーブル50をスライドさせるときは、スライドテーブル50上の加工処理品がスライドテーブル50に対して相対的に滑り移動する速度条件で移動させ(速く移動させ)、排出側〔図1(b)の点線矢印B方向〕にスライドテーブル50をスライドさせるときは、スライドテーブル50上の加工処理品がスライドテーブル50と一緒に移動する速度条件で移動させ(ゆっくり移動させ)、それにより、加工処理品を、スライドテーブル50上から排出側に装着された回収ボックス70まで送り移動させるように構成されている。この動作の繰り返しで、スライドテーブル50の加工処理品は、徐々に回収ボックス70側へと移動することになる。
回収ボックス70は、図3(b)に示すように、底板71と、引き出し方向手前の取っ手79付きの端面板72と、左右側板73と、底板71の奥側に設けられた回収凹部74と、メインフレーム20の排出側の端部の差し込み凹部29に差し込まれる連結用差し込み片75と、メインフレーム20の側壁22の外面の連結具77と締結される連結金具76と、メインボックス10Aから回収ボックス70を取り外したときに倒れないように回収ボックス70を支持する支持棒78と、を有している。
図4(a)、(b)は、上記の往復で速度の異なるスライド動作を実現するエア駆動回路の例を示している。
ここでは、2ポートのエアシリンダ60の第1ポート61に加圧エアを供給して第2ポート62から排気することで、スライドテーブル50を反排出側(実線矢印A方向)にスライドさせることができ、第2ポート62に加圧エアを供給して第1ポート61から排気することで、スライドテーブル50を排出側(点線矢印B方向)にスライドさせることができるようになっているものとする。
両側のエアシリンダ60が同期して動くように、ソレノイド切換バルブ67で給排切換が行われるエア給排路が並列に両側のエアシリンダ60に接続されている。エア回路中の実線矢印と点線矢印はスライドテーブル50のスライド方向A、Bに対応しており、A方向にスライドテーブル50が移動するときには、エアは実線矢印のルートで流れる。また、B方向にスライドテーブル50が移動するときには、エアは点線矢印のルートで流れる。図4(a)、(b)においては、便宜上、一方のエアシリンダ60側の回路にA方向にスライドテーブル50が移動するときのエアの流れ方向を実線矢印で示し、他方のエアシリンダ60側の回路にB方向にスライドテーブル50が移動するときのエアの流れ方向を点線で示してある。
図4(a)の構成例では、第2ポート62側のエア配管の途中にスピードコントロール機構65を挿入している。また、図4(b)の構成例では、第1ポート61側のエア配管の途中にスピードコントロール機構65を挿入している。
スピードコントロール機構65は、絞り63と逆止弁64を組み合わせたもので、点線矢印のように、ソレノイド切換バルブ67から加圧エアがエアシリンダ60の第2ポート62に供給され、第1ポート61からソレノイド切換バルブ67へ向けてエアが排気されるとき、つまり、スライドテーブル50がB方向にスライドするときには、絞り63を介してエアが流れることで、ゆっくりした速度条件でスライドテーブル50がスライドする。
一方、実線矢印のように、ソレノイド切換バルブ67から加圧エアがエアシリンダ60の第1ポート61に供給され、第2ポート62からソレノイド切換バルブ67へ向けてエアが排気されるとき、つまり、スライドテーブル50がA方向にスライドするときには、絞り63を介さず逆止弁64を開いてエアが流れることで、速い速度条件でスライドテーブル50がスライドする。
ここでは、図示しない制御部の信号によりソレノイド切換バルブ67を切り換え制御するようになっており、その制御部と、スピードコントロール機構65を備えたエア駆動回路とによって、駆動制御手段が構成されている。
以上のようなスライド駆動機構によるスライドテーブル50の往復スライド動作により、スライドテーブル50上に載ったスクラップや製品などの加工処理品Wを排出側に装着した回収ボックス70に矢印Cのように送り移動することができる。そして、回収ボックス70が加工処理品Wで一杯になったところで、回収ボックス70をメインボックス10Aから取り外すことで、加工処理品を外部へ容易に排出することができる。また、排出後に空となった回収ボックス70を再びメインボックス10Aに装着することにより、引き続きの加工処理品の排出に備えることができる。
このように、加工処理品の排出を、メインボックス10Aに装着した回収ボックス70によって行うことができるので、大きく重たいメインボックス10Aをわざわざ動かす必要がなく、人力作業の軽減を図ることができる。また、スライドテーブル50を往復スライドさせる構造は、ベルトコンベアのように大がかりな構造にする必要がなく簡単な構造で済ませることができるので、メンテナンス時などの対応も容易に行うことができる。
また、回収ボックス70はメインボックス10Aから切り離せるものであるから、加工機本体1の加工作業中に回収ボックス70だけ取り外して加工処理品を外部に排出することができ、加工作業の効率を損なわない。
また、スライドテーブル50上に落下したスクラップや製品などの加工処理品は、自動的に回収ボックス70まで送り移動されるので、加工機本体1の内部側に加工処理品が溜まるのを避けることができ、加工機本体1の内部にスクラップ等が散乱する問題を解消することができる。
また、回収ボックス70をチェックするだけでよいので、排出忘れによる加工処理品の山積によりスクラップボックスが引き出せなくなるようなトラブルも無くすことができる。
また、加工処理品の移動は、スライドテーブル50の往復スライド動作つまりストローク動作により行うので、振動フィーダのように振動を利用して加工処理品を移動するのと違い、排出のための振動が加工機本体側に伝わるのを極力防止することができ、レーザ加工する場合などにおいて、加工品位の悪化を回避することができる。
また、スライドテーブル50の往復スライドをエアシリンダ60によって行うので、環境にやさしい条件で駆動することができる。
なお、エアシリンダ60以外に油圧シリンダや電動シリンダを用いることによっても、同様にスライドテーブル50を駆動させることは可能であり、このようなシリンダ機構をスライド駆動機構の主要素として使用することにより、簡単な構造で加工処理品の排出を行うことができる。
また、排出側にスライドするスライドテーブル50がストッパ26に当たった際の衝撃(減速度)でスライドテーブル50上の加工処理品を回収ボックス70に向けて移動させることができるので、スライドテーブル50上での加工処理品の滞留を防ぐことができる。
また、メインフレーム20に設けた滑り材25によって、スライドテーブル50をスムーズにスライドできるように案内するので、構成の単純化によるコストダウンを図ることができる。
また、メインフレーム20の下部に車輪28を取り付けているので、排出装置10全体の加工機本体1への挿入・引き出し作業を容易に行うことができる。
次に8個の排出装置10を動かす場合の運用例について説明する。
図5、図6、図7はそれぞれ異なる運用例を示すエア回路図である。
図5の例では、各排出装置をそれぞれ単独で動かすことができるように、ソレノイド切換バルブ67を含むエア駆動回路を排出装置(図ではスライドテーブル50で代表する)ごとに設けている。この例では、加工機械の加工プログラムから、切断している領域やスクラップ・製品が落下する排出装置10を判断する。そして、該当する排出装置10だけを動かす。このように1個1個の排出装置を独立して動かすことによって、ランニングコストの削減が可能となる。
図6の例では、8個の排出装置(図ではスライドテーブル50で代表する)を1台のソレノイド切換バルブ67で動かすようにしており、エア回路を各排出装置のエアシリンダ60に並列接続している。この場合は、ソレノイド切換バルブ67が1台で済む利点がある。
図7の例では、8個の排出装置をいくつかのグループに分け、グループ内には1個のソレノイド切換バルブ67を設けて、エア回路を各排出装置のエアシリンダ60に並列接続している。この場合、グループの分割数が増えると、ソレノイド切換バルブ67の使用個数が増えるが、図5の例よりもソレノイド切換バルブ67の使用個数を減らすことができる。また、使用しないグループは休みにすることで、エア消費量も減らすことができる。
なお、安定した稼働を実現するために、図3に示すように、回収ボックス70に、回収ボックス70内に送り込まれた加工処理品が満杯になったら振動を出す満載センサ(光電センサなど)80を取り付けてもよい。そうした場合は、加工処理品が満杯になったことを作業者に知らせることができるので、加工処理品の排出作業のし忘れ防止を図ることができる。
また、スライドテーブル50上に落下センサ90(振動により落下を検知するセンサ)を取り付けてもよい。そうした場合、加工処理品の落下の有無を確認することができるようになるため、加工機本体1側の可動部との干渉のおそれについて注意喚起することができ、安定加工に寄与することができる。
また、上記実施形態では、エアシリンダ60によりスライドテーブル50を往復スライドさせる場合を説明したが、カム機構やリンク機構を用いてスライドテーブル50を往復スライドさせるように構成することもできる。
<第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態として、スライド駆動機構としてカム機構を用いた排出装置の構成例を示している。この場合は、メインフレーム20に固定されたモータ取付ブラケット101に回転駆動機構であるモータ102が取り付けられ、モータ102の回転軸に、スライドテーブル50のスライド方向と平行な面内で回転するカムプレート103が取り付けられている。また、スライドテーブル50に固定されたローラ取付ブラケット150に、カムフォロアとしてのローラ155が取り付けられ、ローラ155がカムプレート103のカム溝104に摺動自在に嵌っている。
このカム機構では、カムプレート103が一定速度で回転すると、カム溝104に嵌ったローラ155がカム溝104に沿って相対移動することにより、スライドテーブル50が往復スライドする。この場合、カムプレート103のカム溝104のプロフィールにより、往動時と復動時で速度変化を付けることができる。
この例のようにスライドテーブル50の往復スライドをカム機構によって行う場合、先の例のようにエアシリンダ60でスライドテーブル50をスライドさせる場合のようなエア配管などの面倒な設備を必要とせず、構成を簡素にすることができる。
また、上記実施形態では、スライドテーブル50を往復スライドさせる際の速度を、反排出側に移動するときに速く設定し、排出側に移動するときに遅く設定することにより、スライドテーブル50上の加工処理品を回収ボックス70側に送り移動させる場合について説明したが、往復スライドとも加工処理品がスライドテーブル50上を滑らない程度のスライド速度で動かし、排出側にスライドしたときに、スライドテーブル50をストッパに当てることで、その衝撃による慣性力によって、加工処理品を回収ボックス70側に滑らすように構成することも可能である。
このようにした場合は、スライドテーブル50を往復スライドさせる際の速度条件を揃えることができるので、簡素な駆動系を採用することが可能となる。
また、スライドテーブル50の案内手段としては、滑り材25以外に、転がり案内などのリニアガイド、フリーベア、ローラ等の転がり要素を採用することも可能である。
<第3実施形態>
ところで、上記第1実施形態においては、往動時のスライドテーブル50の移動速度条件と復動時のスライドテーブル50の移動速度条件とを互いに異ならせることで、加工処理品をスライドテーブル50上において一方向へ滑り移動させる場合について述べたが、往動時と復動時のスライドテーブル50の移動速度条件を意図的に異ならせることをせず、ストローク途中でのエアシリンダ60の往動動作から復動動作への反転のさせ方によって、加工処理品とスライドテーブル50との間に滑りを発生させ、加工処理品を回収ボックス70に向けて移動させるようにすることもできる。
図9〜図12に示す第3実施形態はその場合の排出装置の例であり、この排出装置においては、図9(a)に示すように、ストッパ26(図2参照)は不要であるから取り除いてある。また、図10に示すように、スライドテーブル50のスピードコントロールが不要であるから、エア駆動回路からスピードコントロール機構65としての絞り63と逆止弁64とを取り除いてある。そしてその代わりに、スライドテーブル50をスライドさせるスライド駆動機構の中に、図示はしないが、ソレノイド切換バルブ67をラダーシーケンスで制御する駆動制御手段を設けてある。
この駆動制御手段は、ソレノイド切換バルブ67に指令信号を送ることで、エアシリンダ60のロッドの伸縮動作(ピストン66の動作)を制御し、ロッドのストローク途中に、往動動作から復動動作に急反転する急反転動作点を設けると共に、その急反転動作の加速度を、スライドテーブル50上の加工処理品Wが滑り出す条件を満たすように設定する機能を備えている。
図10において、いま、加工処理品Wを回収ボックス70のある矢印C方向に移動するものとした場合、駆動制御手段は、一方のストロークエンド60Aから他方のストロークエンド60Bに向けて矢印B方向にピストン66を移動(往動動作)させているストローク途中(つまり、他方のストロークエンド60Bに到達する手前)に、往動動作(一方のストロークエンド60Aから他方のストロークエンド60Bに向かう矢印B方向の動作)から復動動作(他方のストロークエンド60Bから一方のストロークエンド60Aに向かう矢印A方向の動作)に急反転する急反転動作点を設ける。即ち、矢印Dのように、ピストン66をストローク途中で急にUターンさせる。
そして、一方のストロークエンド60Aを発してから急反転動作点までに至る間の速度条件(特に加速度)と、急反転動作点で反転してから再び一方のストロークエンド60Aまでに至る間の速度条件(特に加速度)とを、加工処理品Wが滑り移動しない条件(加工処理品Wとスライドテーブル50の間の最大静止摩擦力より小さい範囲の慣性力しか発生しない加速度で移動する条件)に設定した上で、急反転動作点において急反転する際の加速度(減速度)を、スライドテーブル50上の加工処理品Wが滑り出す条件(加工処理品Wとスライドテーブル50の間の最大静止摩擦力を超える慣性力が発生する減速度で反転する条件)を満たすように設定する。
例えば、あまり遅い速度でスライドテーブル50を往動させておいて復動側に反転させても、反転時に発生する慣性力は加工処理品Wの滑りを発生するほどに大きくならない可能性があるが、ある程度の速い速度でスライドテーブル50を往動させておいて復動側に反転させた場合は、反転時に大きな慣性力を発生させることができて、加工処理品Wを滑り移動させることができる。特に、等速で往動させておいて復動側に反転させる場合よりも、加速しながらの往動動作状態においてソレノイド切換バルブ67の切り換えにより動作方向を復動側に反転させた場合は、より大きな慣性力を発生させることができ、確実に加工処理品Wを滑り移動させることができる。
図11及び図12を参照して更に詳しく説明する。
スライドテーブル50を往復スライドさせるエアシリンダ60は、駆動制御手段によって、ピストン66が当たる一方のストロークエンド60Aを基点にして、ピストン66をストローク途中で急反転して折り返すように駆動制御される。
図12(d)に示すように、まず1回の動作サイクルの最初において、ソレノイド切換バルブ67は、エアシリンダ60を往動するためのA位置(A状態)に切り換え保持される。この段階で、ピストン66(スライドテーブル50)の速度は図12(b)に示すように変化し、ピストン66の加速度は図12(c)に示すように変化する。そして、ピストン66のストロークは、ゼロ(一方のストロークエンド60Aにピストン66が当たっている位置)から急反転動作点まで徐々に変化し、この間、スライドテーブル50上の加工処理品Wは滑りを発生せず(加速度が滑り出し条件の内側の範囲にあるから)、スライドテーブル50と一緒に移動する。
次に急反転動作点に近づいた時点で、ソレノイド切換バルブ67がA位置(A状態)からB位置(B状態)に切り換わる。そうすると、エアシリンダ60に対するエアの流れが逆転することにより、図12(b)に示すように、ピストン60の動作方向が往動側から復動側に急激に切り換わる。このとき、図12(c)に示すように、大きな減速度が発生することになり、それにより、加工処理品Wに作用する慣性力が最大静止摩擦力を超え(加速度が滑り出し条件を超え)、復動側にスライドしようとするスライドテーブル50の上を加工処理品Wが往動側に滑り移動する。従って、この動作サイクルを繰り返すことにより、加工処理品Wを回収ボックス70に向けて送り移動することができる。
以上のように、本実施形態の排出装置によれば、エアシリンダ60がストローク途中で往動動作から復動動作に急反転する動きによって、スライドテーブル50上の加工処理品Wを回収ボックス70側に滑り移動させるので、第1実施形態のように、エアシリンダ60のロッドの伸縮速度を往動時と復動時で異ならせる等の面倒な速度制御をする必要がなくなる。従って、スピードコントロール機構65としての絞り63及び逆止弁64が不要になり、設備コストの低減が可能となる。実際のところ、絞り63によるスライドテーブル50の速度制御は、調整に困難を伴う上、工場内のエア圧力状態によって調整内容が変動する可能性があるが、この第3実施形態の排出装置では、そのような不安定な要素を持つ速度制御が不要となるので、動作品質のバラツキを無くし、動作の安定を図ることができる。
また、スライドテーブル50をストッパ26(図2参照)に当てて強制停止させる必要もなくなるので、ストッパ26が不要となり、余計な衝撃騒音の発生が無くなると共に、スライド駆動機構の破損リスクも減らせる。また、加工処理品Wの移動が、スライドテーブル50の速度やストロークに依存しなくなるので、動作ストロークを短縮して1回のサイクルタイムを短縮する等の自由で容易な制御が可能となる。
なお、エアシリンダ60のストローク途中での動作方向の切り換えタイミングは、時間や圧力等の要素に基づいて適宜決めてもよいが、エアシリンダ60にシリンダストローク位置検出センサを設けておき、そのセンサの信号に基づいて設定してもよい。
また、1回の排出動作は、スライドテーブル50の1回の往復動作で構成してもよいし、複数回の往復動作で構成してもよい。また、その排出動作の起動は、別の上位制御装置からの指令で行ってもよいし、起動スイッチにより行ってもよい。また、排出動作を連続して行うように設定した場合は、任意のタイミングで排出動作を停止させる必要があるが、停止は、上位制御装置からの指令で行ってもよいし、停止スイッチにより行ってもよい。また、所定回数のスライドテーブル50の往復動作をカウンタでカウントし、カウンタの信号に基づいて制御部が停止を判断するようにしてもよい。
また、上記第3実施形態のように、スライドテーブル50の動作方向の急反転によって加工処理品を滑り移動させる方法と、上記第1実施形態及び第2実施形態のように、往動時と復動時の速度条件を異ならせることによって加工処理品を滑り移動させる方法とを併用してもよい。例えば、上記第1実施形態では、往動動作の最後にスライドテーブル50をストッパ26に当てるようにしていたが、ストッパ26に当てずに、その前でスライドテーブル50の動作方向を急反転させるようにしてもよい。そうすれば、反転時と復動時に共に加工処理品を滑り移動させることができる。
また、上記第3実施形態においては、エアシリンダ60を用いたスライド駆動機構の例を示したが、図8のようなカム機構を用いたスライド駆動機構においても、第3実施形態と同様の動作を行わせることが可能である。その場合は、カム機構のカムプロフィールにより、スライドテーブル50が往動動作から復動動作に急反転する急反転動作点を設けると共に、その急反転動作の加速度を、スライドテーブル50上の加工処理品Wが滑り出す条件を満たすように設定すればよい。この場合は、面倒な制御が必要なく、設備の簡素化を図ることができる。
また、上記第3実施形態においては、回収ボックス70をスライドテーブル50のスライド方向の一方の端部に着脱自在に設けた場合を示したが、反対側の端部に回収ボックス70を着脱自在に設けてもよいし、両方に回収ボックス70を着脱自在に設けることができるようにして、必要に応じて使い分けできるようにしてもよい。例えば、加工処理品Wの材質や板厚に応じて両側の回収ボックスを使い分けることで、回収後の分別廃棄やリサイクルを効率的に行うことができる。
<第4実施形態>
図13及び図14は第4実施形態の排出装置の構成を示している。この排出装置では、スライドテーブル50のスライド方向の両側に回収ボックス70(70A、70B)が着脱自在に設けられており、必要に応じていずれかの回収ボックス70A、70Bを選択して、選択した回収ボックス70A、70Bに加工処理品Wを移動し回収できるようになっている。
例えば、図13中右側の回収ボックス70Aに加工処理品Wを回収する場合は、上記第3実施形態のようにエアシリンダ60を動作制御する。即ち、図11に示すように、エアシリンダ60の一方のストロークエンド60Aを基点として、他方のストロークエンド60Bへ向けて往動させ、そのストローク途中でソレノイド切換バルブ67によりピストン66の動作方向を反転させることで、スライドテーブル50上の加工処理品Wを矢印CAのように右側の回収ボックス70Aに向けて滑り移動させる。
反対に、図13中左側の回収ボックス70Bに加工処理品Wを回収する場合は、上記第3実施形態とは逆にエアシリンダ60を動作制御する。即ち、図14に示すように、エアシリンダ60の他方のストロークエンド60Bを基点として、一方のストロークエンド60Aへ向けて往動させ、そのストローク途中でソレノイド切換バルブ67によりピストン66の動作方向を反転させることで、スライドテーブル50上の加工処理品Wを矢印CBのように左側の回収ボックス70Aに向けて滑り移動させる。
つまり、前者の場合は、図11に示すように、スライドテーブル50の動きは矢印DAのようにUターンする動きになり、後者の場合は、図13に示すように、スライドテーブル50の動きは矢印DBのようにUターンする動きになる。
このように、エアシリンダ60の制御方向を切り換えるだけで、容易に、右側の回収ボックス70Aに加工処理品Wを回収するか、左側の回収ボックス70Bに加工処理品Wを回収するかを選択することができる。従って、加工機械の周辺環境等に応じて回収しやすい方を適宜に選ぶことができる。
1 加工機本体
10 排出装置
10A メインボックス
20 メインフレーム
25 滑り材
26 ストッパ
28 車輪
50 スライドテーブル
60 エアシリンダ
70 回収ボックス
102 モータ(回転駆動機構)
103 カムプレート(カム)
155 ローラ(カムフォロア)

Claims (9)

  1. 加工機本体の下部に設置され、加工機本体から落下するスクラップや製品などの加工処理品を受けて外部に排出する排出装置において、
    前記加工機本体の下部に配設され、加工機本体から落下する前記加工処理品を受けるメインボックスと、該メインボックスの加工処理品の排出側に着脱可能に装着された回収ボックスと、からなり、
    前記メインボックスが、
    メインフレームと、
    該メインフレーム上に、前記排出側と反排出側とを結ぶ直線方向にスライド自在に装備され、前記加工機本体から落下する前記加工処理品を受けるスライドテーブルと、
    該スライドテーブルを、前記排出側と反排出側とに往復スライドさせることで、加工処理品を、前記スライドテーブル上から前記排出側に装着された前記回収ボックスまで送り移動させるスライド駆動機構と、
    を備えてなることを特徴とする加工機械における加工処理品の排出装置。
  2. 請求項1に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、
    前記スライド駆動機構が、
    前記スライドテーブルを前記排出側と反排出側とに往復スライドさせるシリンダ機構と、
    該シリンダ機構のロッドの伸縮動作に往動時と復動時で速度変化を付けるスピードコントロール機構を備える駆動制御手段と、
    を備えていることを特徴とする加工機械における加工処理品の排出装置。
  3. 請求項1に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、
    前記スライド駆動機構が、
    前記メインフレームに設置されてカムを回転させる回転駆動機構と、前記スライドテーブルに連結されて前記カムと係合することで前記カムの回転運動を前記スライドテーブルの往復スライド運動として取り出すカムフォロアと、を備えるカム機構により構成されており、
    前記カム機構のカムプロフィールにより、往動時と復動時で速度変化を付けることを特徴とする加工機械における加工処理品の排出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、
    前記排出側にスライドする前記スライドテーブルを強制ストップさせることで、スライドテーブル上の前記加工処理品を慣性を利用して前記回収ボックス側に移動させるストッパが設けられていることを特徴とする加工機械における加工処理品の排出装置。
  5. 請求項1に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、
    前記スライド駆動機構が、
    前記スライドテーブルを前記排出側と反排出側とに往復スライドさせるシリンダ機構と、
    該シリンダ機構のロッドの伸縮動作を制御し、該ロッドのストローク途中に、往動動作から復動動作に急反転する急反転動作点を設けると共に、その急反転動作の加速度を、前記スライドテーブル上の加工処理品が滑り出す条件を満たすように設定する駆動制御手段と、
    を備えていることを特徴とする加工機械における加工処理品の排出装置。
  6. 請求項1に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、
    前記スライド駆動機構が、
    前記メインフレームに設置されてカムを回転させる回転駆動機構と、前記スライドテーブルに連結されて前記カムと係合することで前記カムの回転運動を前記スライドテーブルの往復スライド運動として取り出すカムフォロアと、を備えるカム機構により構成されており、
    前記カム機構のカムプロフィールにより、前記スライドテーブルが往動動作から復動動作に急反転する急反転動作点を設けると共に、その急反転動作の加速度を、前記スライドテーブル上の加工処理品が滑り出す条件を満たすように設定することを特徴とする加工機械における加工処理品の排出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、
    前記メインフレームに、前記スライドテーブルをスライド自在に案内する滑り材が設けられていることを特徴とする加工機械における加工処理品の排出装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、
    前記メインフレームの下部に、床面上を走行可能な車輪が取り付けられていることを特徴とする加工機械における加工処理品の排出装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の加工機械における加工処理品の排出装置であって、
    前記排出側と反排出側とを取り替え可能とし、前記回収ボックスを排出側へ着脱自在に装着すると共に、前記スライド駆動機構による加工処理品の移動方向を切り換え可能としたことを特徴とする加工機械における加工処理品の排出装置。
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