JP2013173366A - 複合発泡体 - Google Patents
複合発泡体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013173366A JP2013173366A JP2013061372A JP2013061372A JP2013173366A JP 2013173366 A JP2013173366 A JP 2013173366A JP 2013061372 A JP2013061372 A JP 2013061372A JP 2013061372 A JP2013061372 A JP 2013061372A JP 2013173366 A JP2013173366 A JP 2013173366A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- foaming
- resin
- plate
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】樹脂板状発泡体1の少なくとも片面に面材が積層されてなる複合発泡体であって、該面材は、ガラス繊維5〜200g/m2と、パルプ10〜200g/m2等を含み、該樹脂板状発泡体は、内在するセルのアスペクト比〔Dz(板状体厚み方向に平行な最大径)/Dxy(板状体幅または長さ方向に平行な最大径)〕の平均値が1.1〜4.0であり、且つ、発泡倍率が3〜20倍である、ポリオレフィン系樹脂発泡体であり、発泡前の発泡性板状体の少なくとも片面に上記面材を積層し発泡時における発泡性シートの面内の二次元方向(xy方向)の発泡を抑制し、厚み方向(z方向)にのみ発泡させることで得られたことを特徴とすることを特徴とする複合発泡体。
【選択図】図1a
Description
平均値1.2〜2.2を有する熱可塑性樹脂発泡シートに、ガラス繊維シートまたは炭素繊維シートからなる補強シートを積層してなる積層発泡シートが記載されているが、これは、積層工程におけるハンドリング性が著しく損なわれ、繊維材料の飛散等が発生し、製造工程上の制約が大きくなるという問題を有する。また、紙や繊維板の積層により、曲げ剛性を向上させる手段も考えられるが、vii)この方法では前述の通り吸水性が発生するために、多湿乾燥し易い状況では寸法変化に関する問題が発生しやすい。その場合、合成樹脂等の吸水性が小さなシートを積層したり、熱可塑性樹脂をコーティングする方法も考えられるが、床加工の際に縫い穴が発生するため、樹脂層に開口部分が生じる為、耐吸水性は確保困難である。
・難燃、不燃性(耐火、防火)
・吸放湿性(部屋の湿気の吸着脱離、調湿)
・吸着性(VOC(揮発性有機化合物)等の有害物質の吸着、部屋の脱臭)
・遮音、制振性・防虫、防カビ性・厚み調整(畳表を裏面に回り込ませた部分(框部)で畳裏面全体と段差が生じないように、予め切り込みを入れて使用する目的で積層するものや、所望の薄畳厚みにするために積層するもの)
・防水性・断熱性・熱伝導性(特に床暖房畳等において)
・不陸性(微小な床凹凸の吸収)
・ 傷付き防止、保護・局所荷重の分散・透水、ガス透過・滑り止め
上記の機能を与えるため、上面材、下面材、裏打ち材を必要に応じて的確な場所に配置する。一つの材料に2つ以上の機能を付与させることも可能であり、設計指針に応じて適宜決定される。これらはいずれも形状は特に限定されないが、シート状であることが望ましい。以下に材料を例示するが、以下のものに限定はされない。厚みも特に限定されないが、上面材、下面材では好ましくは0.5〜5mm、裏打ち材では好ましくは0.1〜1mmである。
・合成樹脂シート、合成樹脂発泡体(無架橋ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、架橋ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリウレタン、ポリスチレン、エラストマー等)
・織布(クロス等)、不織布、寒冷紗(ニードルパンチ、フェルト、スパンボンド等。素材は合成樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等)、天然繊維(麻、絹、綿等)、ガラスウール、ロックウール、セラミックウール、ヤシ繊維等)
・紙シート(厚紙(例えばMFシート(丸三製紙))、和紙、ダンボール、再生紙等)
・構造体シート(ハニカム、プラスチックダンボール等)
・金属板(アルミニウム、鉄、ステンレス製のシート、箔、網等)
・裏打ちシート(ポリオレフィンクロス、割布、組布等またはこれらに紙をラミネートしたもの)
・難燃・不燃シート(不燃性フェルト(ロックウール、セラミックウール、ガラスウール等をフェルト状に成形したもの)、耐炎繊維不織布(活性炭や特殊アクリル樹脂を焼成した繊維)等)
・防虫、防黴シート(ヒノキチオール配合シート)
・吸着、脱臭シート(活性炭、木炭、ゼオライト混合シート)
・吸放湿シート・無機材ボード(ケイ酸カルシウム等)
上記上面材、下面材、裏打ち材は、本発明の畳芯材に必要に応じて固定化される。固定化の方法は特に限定されない。糸による縫着、接着剤による接着、粘着テープ等による固定等が挙げられる。
1.ポリオレフィン系樹脂発泡体の作製
(1)変性ポリオレフィン系樹脂の調製変性ポリオレフィン系樹脂を調製するために、同方向回転2軸スクリュー押出機(型式「BT40型」、プラスチック工学研究所社製)を用いた。この押出機は、セルフワイピング2条スクリューを備え、そのL/Dは35、D(直径)は39mmである。シリンダーバレルは押出機の上流から下流側にかけて第6バレルに区分され、成形ダイは3穴ストランドダイであり、第4バレルには揮発分を回収するための真空ベントが設置されている。以下の操作においては、第1バレルの温度を180℃、第2バレルから第6バレルの温度および3穴ストランドダイの温度を220℃に設定し、スクリュー回転数を150rpmに設定した。
上記で得られた変性ポリプロピレン樹脂に未変性ポリプロピレン樹脂および発泡剤を添加するために、同方向回転2軸スクリュー押出機(型式「TEX−44型」、日本製鋼所社製)を用いた。この押出機は、セルフワイピング2条スクリューを備え、そのL/Dは45.5、D(直径)は47mmである。シリンダーバレルは押出機の上流から下流側にかけて第1バレルから第12バレルに区分され、第12バレルの先端部には成形ダイとしてTダイが設定されている。また、発泡剤を供給するために、第6バレルにはサイドフィーダーが設置されており、第11バレルには揮発分を回収するための真空ベントが設置されている。以下の操作においては、第1バレルを常時冷却し、第1ゾーン(第2バレルから第4バレル)の温度を150℃、第2ゾーン(第5バレルから第8バレル)の温度を170℃、第3ゾーン(第9バレルから第12バレル)の温度を180℃、第4ゾーン(Tダイおよびアダプター部)の温度を160℃に設定し、スクリュー回転数を40rpmに設定した。
得られた発泡性シートの両面に、繊維長13mmおよび繊維径10μmを有するガラス繊維50g/m2 と、パルプ30g/m2 と、アクリル系のバインダー樹脂45g/m2 と、無機系粉体を50g/m2 を含み、厚さ0.5mm、坪量180g/m2 および密度0.33g/cm3 の面材を準備した。
上記のように積層により面材付き発泡性シートを得るのと同じタイミングで、230℃の加熱炉中で約10分間加熱して、発泡させ、厚み7mmの面材付き発泡体を作製した。
1)ガラス繊維面材が積層された厚さ7mm、発泡倍率約15倍の熱可塑性樹脂発泡体(三井学社製、商品名「プレグロン」)、
2)坪量15g/m2のポリエステル系不織布が積層された厚さ7mm、発泡倍率15mmの硬質オレフィン系発泡体からなるシート、
3)厚さ0.3mm、倍率9倍程度の延伸を行ったポリエチレンシートを積層した厚さ7mm、発泡倍率15mmの硬質オレフィン系発泡体からなるシート、4)坪量250g/m2のクラフト紙を積層した硬質オレフィン系発泡体からなるシート、
5)繊維長25mm、坪量50g/m2のガラス繊維で構成された面材を積層した厚さ7mm、発泡倍率15mmの硬質オレフィン系発泡体を用意した。
実施例および比較例の板状体について下記の項目の測定を行った。その結果を表1に示す。
Claims (4)
- 樹脂板状発泡体の少なくとも片面に面材が積層されてなる複合発泡体であって、該面材は、繊維長1〜50mm、繊維径5〜30μmのガラス繊維5〜200g/m2 と、パルプ10〜200g/m2 と、無機物の粉体0〜100g/m2 と、樹脂製バインダー5〜150g/m2 とを含み、該樹脂板状発泡体は、内在するセルのアスペクト比〔Dz(板状体厚み方向に平行な最大径)/Dxy(板状体幅または長さ方向に平行な最大径)〕の平均値が1.1〜4.0であり、且つ、発泡倍率が3〜20倍である、ポリオレフィン系樹脂発泡体であり、発泡前の発泡性板状体の少なくとも片面に上記面材を積層し発泡時における発泡性シートの面内の二次元方向(xy方向)の発泡を抑制し、厚み方向(z方向)にのみ発泡させることで得られたことを特徴とすることを特徴とする複合発泡体。
- 面材と樹脂発泡体が熱融着されてなることを特徴とする請求項1記載の複合発泡体。
- 面材の表面が合成樹脂層で被覆されてなることを特徴とする請求項1または2記載の複合発泡体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の複合発泡体を畳芯材として構成してなることを特徴とする薄畳。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013061372A JP5934133B2 (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | 複合発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013061372A JP5934133B2 (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | 複合発泡体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007151083A Division JP2008303593A (ja) | 2007-06-07 | 2007-06-07 | 畳構成部材およびこれを用いた薄畳 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013173366A true JP2013173366A (ja) | 2013-09-05 |
JP5934133B2 JP5934133B2 (ja) | 2016-06-15 |
Family
ID=49266744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013061372A Active JP5934133B2 (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | 複合発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5934133B2 (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01198336A (ja) * | 1988-02-03 | 1989-08-09 | Honshu Paper Co Ltd | 樹脂発泡断熱材用無機質シート |
JPH05311852A (ja) * | 1992-05-13 | 1993-11-22 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 不燃性畳 |
JPH07109814A (ja) * | 1993-10-15 | 1995-04-25 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 寸法安定化畳 |
JPH07156324A (ja) * | 1993-12-07 | 1995-06-20 | Oribesuto Kk | 有機質発泡体の表面材およびその製造方法 |
JPH09310284A (ja) * | 1996-05-17 | 1997-12-02 | Oji Paper Co Ltd | 表面材用不織布シート |
JPH10311131A (ja) * | 1997-05-09 | 1998-11-24 | Mitsui Chem Inc | 畳床構成材及びそれを使用した畳 |
JP2000135754A (ja) * | 1998-08-28 | 2000-05-16 | Sekisui Chem Co Ltd | 積層発泡シ―ト、その成形体及び積層発泡シ―トの製造方法 |
JP3429749B2 (ja) * | 2000-02-10 | 2003-07-22 | 積水化学工業株式会社 | ポリオレフィン系樹脂複合発泡体からなる畳芯材およびそれを用いる薄畳 |
JP2005187964A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Nittetsu Mining Co Ltd | 発泡断熱ボード表面紙及び発泡断熱ボード、並びにそれらの製造方法 |
JP2008303593A (ja) * | 2007-06-07 | 2008-12-18 | Sekisui Chem Co Ltd | 畳構成部材およびこれを用いた薄畳 |
-
2013
- 2013-03-25 JP JP2013061372A patent/JP5934133B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01198336A (ja) * | 1988-02-03 | 1989-08-09 | Honshu Paper Co Ltd | 樹脂発泡断熱材用無機質シート |
JPH05311852A (ja) * | 1992-05-13 | 1993-11-22 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 不燃性畳 |
JPH07109814A (ja) * | 1993-10-15 | 1995-04-25 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 寸法安定化畳 |
JPH07156324A (ja) * | 1993-12-07 | 1995-06-20 | Oribesuto Kk | 有機質発泡体の表面材およびその製造方法 |
JPH09310284A (ja) * | 1996-05-17 | 1997-12-02 | Oji Paper Co Ltd | 表面材用不織布シート |
JPH10311131A (ja) * | 1997-05-09 | 1998-11-24 | Mitsui Chem Inc | 畳床構成材及びそれを使用した畳 |
JP2000135754A (ja) * | 1998-08-28 | 2000-05-16 | Sekisui Chem Co Ltd | 積層発泡シ―ト、その成形体及び積層発泡シ―トの製造方法 |
JP3429749B2 (ja) * | 2000-02-10 | 2003-07-22 | 積水化学工業株式会社 | ポリオレフィン系樹脂複合発泡体からなる畳芯材およびそれを用いる薄畳 |
JP2005187964A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Nittetsu Mining Co Ltd | 発泡断熱ボード表面紙及び発泡断熱ボード、並びにそれらの製造方法 |
JP2008303593A (ja) * | 2007-06-07 | 2008-12-18 | Sekisui Chem Co Ltd | 畳構成部材およびこれを用いた薄畳 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5934133B2 (ja) | 2016-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2670847C1 (ru) | Облицовочная панель и способ получения облицовочных панелей | |
KR102393714B1 (ko) | Tpu 캡 층을 갖는 공압출 가교 폴리올레핀 발포체의 제조 방법 | |
JP2021008119A (ja) | タイ層を有するフィルムを備える複合材製品 | |
EP2480397B1 (en) | Perforated laminated polymeric foam articles | |
JP3354924B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂複合積層体 | |
JP2009145694A (ja) | 車両用吸音基材及びその製造方法 | |
JP2019508528A (ja) | 外装パネル及び外装パネルの製造方法 | |
JP4874592B2 (ja) | 床下地材用スペーサー及びその製造方法 | |
JP2023519886A (ja) | 架橋ポリオレフィンキャップ層を有する共押出し架橋多層ポリオレフィン発泡構造体及びその製造方法 | |
KR20010110732A (ko) | 폴리올레핀계 수지 복합 적층체 | |
JP2008303593A (ja) | 畳構成部材およびこれを用いた薄畳 | |
JP2007168292A (ja) | 内装材用基材 | |
JP5934133B2 (ja) | 複合発泡体 | |
JP3429749B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂複合発泡体からなる畳芯材およびそれを用いる薄畳 | |
JP2007046227A (ja) | 非木質系床仕上材用下地材 | |
JP2007301774A (ja) | 自動車内装材用基材及び自動車内装材 | |
JP2001310432A (ja) | 積層複合発泡体 | |
JP4921716B2 (ja) | ピンナップ防炎パネル | |
JP4220831B2 (ja) | 床下地材、床構造及びそれを用いた建物 | |
JP3429713B2 (ja) | 畳床材 | |
JP2020165129A (ja) | 畳用芯材 | |
JP4751572B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体及び防音性暖房床材 | |
JP7254658B2 (ja) | 畳床 | |
JP2005320704A (ja) | 薄畳 | |
JP4286590B2 (ja) | 床下スペーサー、床暖房構造及びそれを用いた建物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140826 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140929 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150210 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150401 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20150413 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20150515 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151111 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160506 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5934133 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |