JPH07109814A - 寸法安定化畳 - Google Patents

寸法安定化畳

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JPH07109814A
JPH07109814A JP25819193A JP25819193A JPH07109814A JP H07109814 A JPH07109814 A JP H07109814A JP 25819193 A JP25819193 A JP 25819193A JP 25819193 A JP25819193 A JP 25819193A JP H07109814 A JPH07109814 A JP H07109814A
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JP
Japan
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tatami
tatami mat
dimension
stabilized
mat
Prior art date
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Pending
Application number
JP25819193A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunobu Fukuda
克伸 福田
Hironori Watanabe
洋徳 渡辺
Toshihiro Komatsu
俊弘 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 敷設畳に盛り上がりや隙間や反り等が生じる
ことのない寸法安定化畳を提供すること。 【構成】 畳表2と畳床3とから成る寸法安定化畳1で
あって、上記畳床に寸法安定性材料を固着させることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寸法安定化畳に関する
ものであり、より詳しくは、畳表と畳床とから成る畳の
水分吸収又は乾燥等による膨張や収縮が少ない寸法安定
化畳に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、畳は、井草等の畳表と藁等の畳
床とから成る。例えば、図7に示す如く、従来の畳70
は、畳表2を畳床3に重畳して形成される。畳表2には
井草の他に、最近では可撓性の樹脂シートからなる人工
畳表等も用いられ、また畳床3には藁等の他に、最近で
はインシュレーションボード、発泡スチレン系樹脂等の
発泡材料、又はこれらの複合材料等が用いられる。ま
た、従来の畳には、畳床3を保護する目的からその下面
及び上面に防湿シート等が保護材料として組み込まれて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
畳70では畳床3が水分を吸収したり乾燥したりするこ
とにより膨張及び収縮が起こる。このため、畳70は寸
法安定性に欠け、畳70のサイズを正確に合わせても、
畳70を敷設した畳70、70間には大きな隙間を生じ
ることがある。一方、畳サイズを大きめにして隙間を解
消したとしても、畳70には盛り上がり、反り等を生じ
ることがあり、更に畳敷作業(又は畳換え作業)に時間
がかかる場合がある。従って、本発明の目的は、敷設畳
に盛り上がりや隙間や反り等が生じることのない寸法安
定化畳を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、畳表と畳床と
から成る畳に於いて、上記畳床に寸法安定性材料を固着
させることを特徴とする寸法安定化畳を提供することに
より、上記目的を達成したものである。
【0005】以下、本発明に係る寸法安定化畳を添付図
面に従って詳述する。図1乃至図3は、本発明に係る寸
法安定化畳の成形時の各実施例の斜視図を示したもので
あり、図4は、図1の寸法安定化畳の断面図である。図
1乃至3に示す如く、本発明の寸法安定化畳1、10、
20は、畳表2と畳床3とから成る。しかして、本発明
の寸法安定化畳1、10、20は、畳床3に寸法安定化
材料4、5、6を固着させている。
【0006】また、図1に示す如く、寸法安定化材料4
がガラス繊維シートの場合、寸法安定化畳1は、縦及び
横方向での含水率1%当たりの収縮率が0.05%以下
であることが望ましく、図2に示す如く、寸法安定性材
料5が厚み12mm以下の合板の場合、寸法安定化畳10
は、縦及び横方向での含水率1%当たりの収縮率が%以
下であることが望ましく、更に、図3に示す如く、寸法
安定性材料6が畳床3に樹脂又はパラフィンワックス類
を含浸させ固化させたものの場合、寸法安定化畳20
は、縦及び横方向での含水率1%当たりの収縮率が0.
05%以下であることが望ましい。
【0007】更に、図5及び図6に示す如く、畳床3に
スリット溝31或いは穴32を10〜100mm間隔の範
囲で形成してあることが望ましい。
【0008】畳表2には井草、可撓性の樹脂シートから
なる人工畳表等が用いられ、また畳床3には藁等からな
るインシュレーションボード、または発泡スチレン系樹
脂等の発泡材料、又はこれらの複合材料等からなるボー
ド等が用いられる。畳床3には、図5及び図6に示す如
く、スリット溝31又は穴32を所定領域或いは所定間
隔で形成することが望ましい。これらのスリット溝31
又は穴32を形成した場合、後述の実施例に示す如く、
気候の変化に対して反りが少なく、また、乾燥してもそ
の長さの伸縮率が少ない。スリット溝31の巾又は穴3
2の設けられる間隔は10〜100mmの範囲にあること
が望ましい。
【0009】寸法安定化材料としては、ガラス繊維シー
ト4、合板5、畳床に樹脂又はパラフィンワックス類を
含浸させ固化させたもの6がある。
【0010】図1に示す如く、寸法安定化材料4に使用
されるガラス繊維シートとしては、ガラス繊維で寸法安
定性があるものであればそれ自体公知のシートを用いて
も良く、特にガラスペーパ等が望ましい。また、ガラス
繊維シートのガラス繊維坪量は、15〜400g/m2
(0.08〜4mmt )が望ましく、特に50〜200g
/m2 が望ましい。かかるガラス繊維シート4を畳床3
に固着した場合に畳床3と一体となるため、畳床3の膨
張だけでなく収縮を規制する。そして、この場合、その
寸法安定化畳1は、その縦及び横方向での含水率1%当
たりの収縮率が0.05%以下であることが望ましい。
【0011】図2に示す如く、寸法安定化材料5に使用
される合板としては、縦及び横方向に寸法安定性があれ
ばそれ自体公知の合板を用いても良く、特に合板はその
厚み12mm以下であることが望ましい。かかる合板5を
畳床3に固着した場合に畳床3と一体となるため、畳床
3の膨張及び収縮を規制する。そして、この場合、その
寸法安定化畳10は、その縦及び横方向での含水率1%
当たりの収縮率が0.05%以下であることが望まし
い。尚、上記寸法安定化材料4、5を畳表2及び畳床3
に固着させる接着剤としては、積層加工、ラミネート加
工に用いられるそれ自体公知の接着剤を用いることがで
きる。特に、エチレン酢酸ビニル系接着剤のような汎用
されているものが望ましい。
【0012】図3に示す如く、寸法安定化材料6に使用
される畳床3に樹脂を含浸させ固化したものとしては、
それ自体公知の熱可塑性又は熱硬化性樹脂を用いること
ができるが、畳床への含浸時に塗布等が可能な粘性状態
のものである。特に畳床の表層にコーティングが容易な
粘性の高いエポキシ系又はウレタン系樹脂が望ましい。
また上記寸法安定化材料に使用される畳床にパラフィン
ワックス類を含浸させ、これを乾燥固化させたものであ
っても良い。かかる樹脂6を畳床3に含浸し固化した場
合にその畳床3の寸法安定性に寄与し膨張及び収縮を規
制する。そして、この場合、その寸法安定化畳10は、
その縦及び横方向での含水率1%当たりの収縮率が0.
05%以下であることが望ましい。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る寸法安定化畳の実施例を
比較例と比較しながら図面を参照して説明する。尚、本
発明は以下の実施例に限るものではない。 (実施例1)本実施例の寸法安定化畳は図1に示す如
く、インシュレーションボード(300×300×10
mm)からなる畳床3に、接着剤を介して井草からなる畳
表2、及び寸法安定化材料としてのガラスペーパー4
(坪量120g/m2 )を積層し、図4に示す如く三層
の寸法安定化畳1とした。接着剤はエチレン酢酸ビニル
共重合体を使用し、圧締(冷圧)により成形した。尚、
畳表とガラスペーパーの接着剤量は17g/尺2 であ
り、ガラスペーパーとインシュレーションボードの接着
剤量は12g/尺2 である。上記成形直後の寸法安定化
畳の重量、及び寸法を測定し、次に乾燥(全乾)後のそ
の重量、及び寸法を測定することにより、含水変化率、
収縮率、及び含水率1%当たりの収縮率を求めた。その
結果を表1に示した。
【0014】(実施例2)本実施例の寸法安定化畳は図
2に示す如く、インシュレーションボード(300×3
00×10mm)からなる畳床3の上面及び下面に、接着
剤を介して井草からなる畳表2、及び寸法安定化材料と
しての合板5、5(厚さ2.5mm)を積層する。各材の
接着は実施例1と同様で、同様な方法で行った。尚、畳
表と合板の接着剤量は7g/尺2 であり、合板とインシ
ュレーションボードの接着剤量は12g/尺2 である。
得られた寸法安定化畳に対し、実施例1と同様に、含水
変化率、収縮率、及び含水率1%当たりの収縮率を求め
た。その結果を表1に示した。
【0015】(実施例3)本実施例の寸法安定化畳は図
3に示す如く、インシュレーションボード(300×3
00×10mm)からなる畳床3の上面に、寸法安定化材
料としてのウレタン系樹脂でシーラー塗装し畳床3の表
層で固化した。また、畳表2である井草を実施例1と同
様に接着剤を介して積層した。得られた寸法安定化畳に
対し、実施例1と同様に、含水変化率、収縮率、及び含
水率1%当たりの収縮率を求めた。その結果を表1に示
した。
【0016】(比較例1)比較例の畳は図7に示す如
く、インシュレーションボード(300×300×10
mm)からなる畳床3の上面に、直接、畳表2である井草
を実施例1と同様に接着剤を介して積層した。得られた
畳に対し、実施例1と同様に、含水変化率、収縮率、及
び含水率1%当たりの収縮率を求めた。その結果を表1
に示した。
【0017】(比較例2)比較例の畳はインシュレーシ
ョンボード(300×300×10mm)からなる畳床3
の上面及び下面にPPクラフト紙、及び井草からなる畳
表を積層した。各材の接着は実施例1と同様で、同様な
方法で行った。尚、クラフト紙と畳表及びインシュレー
ションボードの接着剤量は12g/尺2 である。得られ
た畳に対し、実施例1と同様に、含水変化率、収縮率、
及び含水率1%当たりの収縮率を求めた。その結果を表
1に示した。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果より、実施例1乃至3と比較例
2とを比べると、いずれの実施例もその収縮率は軽減し
た。特に実施例1の収縮率は比較例2の収縮率に比べて
1/10程度となり、畳の寸法安定性は格段に向上し
た。
【0020】(実施例4)インシュレーションボード
(1820×910×10mm)からなる畳床3の上面
に、寸法安定化材料としてのウレタン系樹脂でシーラー
塗装し畳床3の表層で固化した。得られた畳床に対し、
日照試験評価を行った。日照試験評価は、11:00−
(晴れ)−14:30−(曇り、20℃)−15:00
−(曇り、16℃)−16:00の時間、及び気候の変
化時の畳床の反り及び長さ方向の収縮を測定した。その
結果を表2に示した。
【0021】(実施例5)図5に示す如く、インシュレ
ーションボード(1820×910×10mm)からなる
畳床3に5mm巾のスリット溝31を5cm間隔に形成し
た。得られた畳床に対し、実施例4と同様な日照試験評
価を行った。その結果を表2に示した。
【0022】(実施例6)図6に示す如く、インシュレ
ーションボード(1820×910×10mm)からなる
畳床3に5mm径の穴32を5cm間隔に形成した。得られ
た畳床に対し、実施例4と同様な日照試験評価を行っ
た。その結果を表2に示した。
【0023】(比較例3)インシュレーションボード
(1820×910×10mm)からなる畳床3に畳床に
対し、実施例4と同様な日照試験評価を行った。その結
果を表2に示した。
【0024】
【表2】 表2の結果から、畳床にスリット溝又は穴を所定間隔で
形成することが、反りや収縮率の抑制に優れていること
が判る。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る寸法安定化畳は、敷設畳に
盛り上がりや隙間や反り等が生じることのない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る寸法安定化畳の成形時の第1実施
例の斜視図である。
【図2】本発明に係る寸法安定化畳の成形時の第2実施
例の斜視図である。
【図3】本発明に係る寸法安定化畳の成形時の第3実施
例の斜視図である。
【図4】図1の寸法安定化畳の断面図である。
【図5】本発明に用いられる畳床の平面図である。
【図6】本発明に用いられる畳床の平面図である。
【図7】従来の畳の断面図である。
【符号の説明】
1 寸法安定化畳 2 畳表 3 畳床 4、5、6 寸法安定化材料 31 スリット溝 32 穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳表と畳床とから成る畳に於いて、 上記畳床に寸法安定性材料を固着させることを特徴とす
    る寸法安定化畳。
  2. 【請求項2】 上記寸法安定性材料がガラス繊維シート
    から成り、縦及び横方向での含水率1%当たりの収縮率
    が0.05%以下である請求項1記載の寸法安定化畳。
  3. 【請求項3】 上記寸法安定性材料が厚み12mm以下の
    合板から成り、縦及び横方向での含水率1%当たりの収
    縮率が0.05%以下である請求項1記載の寸法安定化
    畳。
  4. 【請求項4】 上記寸法安定性材料は、上記畳床に樹脂
    又はパラフィンワックス類を含浸させ硬化させたもので
    ある請求項1記載の寸法安定化畳。
  5. 【請求項5】 上記畳床にスリット溝或いは穴を10〜
    100mm間隔の範囲で形成してある請求項1記載の寸法
    安定化畳。
JP25819193A 1993-10-15 1993-10-15 寸法安定化畳 Pending JPH07109814A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10266537A (ja) * 1997-03-27 1998-10-06 Saami:Kk 薄 畳
JP2008303593A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Sekisui Chem Co Ltd 畳構成部材およびこれを用いた薄畳
JP2013173366A (ja) * 2013-03-25 2013-09-05 Sekisui Chem Co Ltd 複合発泡体
CN110700512A (zh) * 2019-09-30 2020-01-17 山东宜居新材料科技有限公司 一种新型防水地板及制备工艺

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