JP2013170930A - 電子部品の検査方法、これを行うための電気的特性検査装置及び電子部品の端子 - Google Patents

電子部品の検査方法、これを行うための電気的特性検査装置及び電子部品の端子 Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品の端子とプローブピンとを安定して接触させ、電子部品の電気的特性検査を正確に行う。
【解決手段】電子部品に突出して設けられている端子20に加工を施し、プローブピン12が端子20に接触する際に、端子20がプローブピン12から受ける荷重に対する変形を、端子20自体が有する剛性を利用して抑制可能な形状の接触面20aを、端子20に形成する。そして、端子20に形成されている接触面20aに対して、接触面20aと直交する方向から、電気的特性検査装置10のプローブピン12を接触させる。これにより、端子20にプローブピン12を安定して接触させることができるため、電子部品の電気的特性の検査を正確に行うことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品の検査方法、これを行うための電気的特性検査装置及び電子部品の端子に関するものである。
従来から、電気的特性を有する電子部品の検査をするために、様々な方法が発案されている。例えば、電子部品がプリント基板実装用のICチップである場合には、ICチップに設けられている端子に、電気的特性検査装置のプローブピンを接触させ、テスト信号や回路駆動電力等の入力を行い、ICチップからの出力信号をモニタリングすることにより、電気的特性を検査する方法が存在する。この方法において、電気的特性の正確な検査を行うために、プローブピンをICチップの端子に安定して接触させる必要があり、そのための創意工夫が、ICチップの端子、或いは、プローブピンを有する電気的特性検査装置に関して発案されている(例えば、特許文献1参照)。
又、電気的特性を有する電子部品がパワーモジュール等である場合に、電子部品から突出した検査用端子が予め設けられていることがあり、この場合においても、電気的特性検査装置のプローブピンを検査用端子に接触させ、電気的特性の検査を行う。図5は、このような検査方法を概略的に示しており、電子部品の端子110に対し、電気的特性検査装置100のプローブピン102を接触させる様子を示している。この検査方法において、電気的特性検査装置100のプローブピン102を、端子110に接触させる際には、図5(a)に示すように、電子部品に設けられている複数(図示では4つ)の端子110に対して、夫々の端子110の接触面110aと略直交する方向から、同じく複数(図示では4つ)のプローブピン102を接近させ、接触させるものである。
特開2006−186176号公報
ところで、図5に示す電気的特性検査装置100のプローブピン102は、端子110に適度な圧力で接触するために、内部にばね104を有するスプリングプローブピンとなっており、更に、その先端部に、面接触を行うための接触面102aを有している。一方、電子部品の端子110は、例えば、プリント基板に半田付けするための応力緩和の必要性から、十分に弾性を持つ必要がある。このため、端子110の接触面110aと略直交する方向から、プローブピン102を接触させると、図5(b)に示すように、プローブピン102の荷重により、端子110が図中左側方向へ撓るように変形する。そして、プローブピン102の接触面102aと、端子110の接触面110aとが、面接触をせずに片当たり状態(図中符号A参照)となり、接触が不安定になってしまう。この結果、接触箇所を介して送受信する電気信号等も不安定となり、端子110を有する電子部品の電気的特性の検査を、正確に行うことができなくなってしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電子部品の端子とプローブピンとを安定して接触させ、電子部品の電気的特性検査を正確に行うことにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。そのため、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)電子部品に設けられている端子にプローブピンを接触させることにより、電気的特性を検査する検査方法であって、前記端子に、該端子自体の剛性を利用して、前記プローブピンから受ける荷重に対する変形を抑制可能な形状を有する接触面が形成されるように加工を施し、前記端子の接触面に対して、該接触面と直交する方向から前記プローブピンを接触させることにより、電気的特性を検査する電子部品の検査方法(請求項1)。
本項に記載の電子部品の検査方法は、検査対象の電子部品に突出して設けられている端子に、電気的特性検査装置のプローブピンを接触させることにより、電子部品の電気的特性を検査する方法である。そして、本検査方法は、電子部品の端子に加工を施し、プローブピンが端子に接触する際に、端子がプローブピンから受ける荷重に対する変形を、端子自体が有する剛性を利用して抑制可能な形状の接触面を、端子に形成するものである。すなわち、端子に形成された接触面にプローブピンが接触し、プローブピンから端子に荷重がかかる際にも、端子自体が有する剛性を利用して、端子が変形し難くなるような形状を、端子の接触面が有している。従って、端子に形成された接触面に対して、例えば、接触方向にばね性を有するスプリングプローブピン等を接触させる場合であっても、端子が撓る等の変形をすることなく、安定して接触させるものとなる。
更に、本項に記載の電子部品の検査方法は、電子部品の端子に形成された接触面に対して、接触面と直交する方向から、電気的特性検査装置のプローブピンを接触させるものである。このため、端子に形成された接触面は、プローブピンからの荷重を正面方向から受けることとなり、端子の剛性を担持する部分に、荷重を効果的に分散させる。従って、端子の接触面と、プローブピンとの接触位置がずれるようなこともなく、安定して接触するものとなる。
(2)上記(1)項において、前記端子に、該端子の根元近辺での表裏面と直交する接触面が形成されるように加工を施す電子部品の検査方法(請求項2)。
本項に記載の電子部品の検査方法は、電子部品の端子に形成する接触面を、端子の根元近辺での表裏面、すなわち、端子の電子部品側端部周辺における、端子の長手方向の断面形状で比較的長い2辺を有する端子の2面と、直交するように形成するものである。これにより、端子の接触面に対して、接触面と直交する方向からプローブピンを接触させる際に、端子がプローブピンから受ける荷重を、端子の変形を抑制可能な、端子の根元近辺での表裏面と直交する面で受けることになるため、端子の根元近辺での表裏面と平行な面で荷重を受ける場合と比較して、端子が撓るような変形をすることがない。このため、電子部品の端子に、電気的特性検査装置のプローブピンが安定して接触するものとなる。
(3)上記(2)項において、前記端子に、該端子の長手方向と直交する接触面が形成されるように折り曲げ加工を施す電子部品の検査方法(請求項3)。
本項に記載の電子部品の検査方法は、電子部品の端子に折り曲げ加工を施し、端子の長手方向と直交するように接触面を形成するものである。従って、端子の接触面に対して、接触面と直交する方向からプローブピンを接触させる際に、端子がプローブピンから受ける荷重を、端子の剛性を担持する部分、すなわち、端子の変形を抑制可能な、端子の長手方向に受けることになるため、端子が変形することなく、安定して接触させるものとなる。
(4)上記(3)項において、前記端子を互いに直交する方向に2回折り曲げる電子部品の検査方法。
本項に記載の電子部品の検査方法は、電子部品の端子に折り曲げ加工を施す際に、端子を互いに直交する方向に2回折り曲げることによって、端子の長手方向と直交する接触面を形成するものである。これにより、端子の剛性を損なうような極度の折り曲げ角度ではなく、略90度の折り曲げ角度で、端子の長手方向と直交する接触面が形成されることになる。このため、端子の剛性を損なわずに、上記(3)項と同様の作用を奏するものとなる。
(5)上記(4)項において、2回目の折り曲げを、1回目の折り曲げ方向とは逆方向に折り曲げる電子部品の検査方法。
本項に記載の電子部品の検査方法は、電子部品の端子を、互いに直交する方向に2回折り曲げる際に、2回目の折り曲げを、1回目の折り曲げ方向とは逆方向に折り曲げることにより、上記(4)項と同様の作用を奏するものである。
(6)上記(2)項において、前記端子に、該端子の根元近辺での表裏面と直交し、かつ、前記端子の長手方向と平行な接触面が形成されるように捩り加工を施す電子部品の検査方法。
本項に記載の電子部品の検査方法は、電子部品の端子に捩り加工を施し、端子の根元近辺での表裏面と直交し、かつ、端子の長手方向と平行となるような接触面を形成するものである。すなわち、端子の中途部で、端子を略90度捩ることにより、接触面を形成する。これにより、端子の接触面に対して、接触面と直交する方向からプローブピンを接触させる際に、端子がプローブピンから受ける荷重を、端子の剛性を担持する部分、すなわち、端子の変形を抑制可能な、端子の根元近辺での長方形断面形状の長尺方向に受けることになるため、端子が変形することなく、安定して接触させるものとなる。
(7)上記(1)項に記載の検査方法に用いられる検査装置であって、前記端子の接触面に対して、該接触面と直交する方向から接触するプローブピンを含む電子部品の電気的特性検査装置(請求項4)。
本項に記載の電子部品の電気的特性検査装置は、電子部品の端子に形成されている接触面に対して、接触面と直交する方向から接触するプローブピンを含むものである。すなわち、端子の接触面とプローブピンとの接触面積を、最も広く確保することが可能な向きに合わせた方向から、電子部品の端子にプローブピンを接触させる。例えば、端子の接触面が、端子の長手方向の先端側を向いて形成されている場合は、本項に記載の電子部品の電気的特性検査装置は、プローブピンを、端子の長手方向の先端側から接触面へ接触させる。これにより、電子部品の端子に形成されている接触面に対して、安定して接触する方向から、プローブピンを接触させるものとなる。
(8)上記(7)項において、前記プローブピンの先端に、該プローブピンの長手方向と直交する接触面が設けられている電子部品の電気的特性検査装置(請求項5)。
本項に記載の電子部品の電気的特性検査装置は、プロ−ブピンの先端に、プローブピンの長手方向と直交する接触面が設けられていることにより、プローブピンを、電子部品の端子に形成されている接触面に対して、端子の接触面と直交する方向から接触させる際に、端子の接触面と、プローブピンの接触面とが、面接触をする状態となる。このため、端子の接触面と、プローブピンの接触面とが、広い面積で安定して接触するものとなる。
(9)上記(7)(8)項において、電子部品の端子に形成されている接触面の向きを判別する機能を有する電子部品の電気的特性検査装置。
本項に記載の電子部品の電気的特性検査装置は、電子部品の端子に形成されている接触面の向きを判別する機能を有しているものである。これにより、端子の接触面の向きが異なる複数種類の電子部品に対して、同じ電気的特性検査装置が、端子の接触面の向きを判別し、その向きに直交する方向からプローブピンを接触させる。従って、端子の接触面の向きが異なる複数種類の電子部品に対しても、適切な方向から安定してプローブピンを接触させるものとなる。
(10)上記(1)項に記載の検査方法に供される電子部品の端子であって、加工が施されていることにより、自身の剛性を利用して、前記プローブピンから受ける荷重に対する変形を抑制可能な形状を有する接触面が形成されている電子部品の端子(請求項6)。
(11)上記(10)項において、加工が施されていることにより、根元近辺での表裏面と直交する接触面が形成されている電子部品の端子(請求項7)。
(12)上記(11)項において、折り曲げ加工が施されていることにより、前記接触面が長手方向と直交している電子部品の端子(請求項8)。
(13)上記(12)項において、互いに直交する方向に2回折り曲げることにより、前記接触面が形成されている電子部品の端子。
(14)上記(13)項において、2回目の折り曲げ方向が、1回目の折り曲げ方向とは逆方向である電子部品の端子。
(15)上記(11)項において、捩り加工が施されていることにより、前記接触面が根元近辺での表裏面と直交し、かつ、長手方向と平行である電子部品の端子。
そして、上記(10)から(15)項に記載の電子部品の端子は、上記特徴を有していることにより、これらの端子を有する電子部品に対して電気的特性の検査を行う際に、各々、上記(1)から(6)項の電子部品の検査方法に対応する作用を奏するものとなる。
本発明はこのように構成したので、電子部品の端子とプローブピンとを安定して接触させ、電子部品の電気的特性検査を正確に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法を模式的に示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る電子部品の端子の形状を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法の手順を模式的に示すフローチャートである。 本発明の別の実施の形態に係る電子部品の端子の形状を模式的に示す模式図である。 従来の電子部品の検査方法を概略的に示すものであり、(a)はプローブピンを端子に接触させる前の斜視図、(b)はプローブピンを端子に接触させたときの模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法を模式的に示している。図示のように、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法は、電子部品の端子20に対して、電気的特性検査装置10のプローブピン12を接触させることにより、電子部品の電気的特性の検査を行う。電子部品の端子20は、図2の斜視図に示すような形状を有しており、互いに直交する方向に2回折り曲げられ、2回目の折り曲げ方向が、1回目の折り曲げ方向とは逆方向になっている。すなわち、図1を参照して説明すると、端子20の中途部で図中右方向に略直角に折り曲げられ、その折り曲げ箇所から端子20の先端側に進んだ箇所で、図中上方向に略直角に折り曲げられている。このような折り曲げ加工が施されているため、電子部品の端子20には、1回目の折り曲げ箇所と2回目の折り曲げ箇所との間に、図中上方向を向いた接触面20aが形成されている。
一方、電気的特性検査装置10のプローブピン12は、その先端に、プローブピン12の長手方向と直交する接触面12aを有している。このプローブピン12は、端子20に適切な圧力で接触するために、例えば、スプリングプローブピンのように、接触方向にばね性を有するものであることが望ましい。
そして、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法は、電子部品の端子20に、電気的特性検査装置10のプローブピン12を接触させる際に、図示のように、端子20の接触面20aに対して、接触面20aと直交する方向、すなわち、図中上方から、プローブピン12を接触させる。このように接触させることによって、プローブピン12の長手方向と直交する、プローブピン12の先端の接触面12aが、端子20の接触面20aに対して、面接触をする状態となる。
次に、図3で示すフローチャートを参照しながら、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法の手順を概略的に説明する。なお、電気的特性検査装置10のプローブピン12、及び、電子部品の端子20の構造については、適宜、図1を参照されたい。
S10:端子20を有する検査対象の電子部品を、位置決め治具等を用い、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法により検査を行うための所定位置にセットする。
S20:電気的特性検査装置10のプローブピン12を、所定位置にセットされた電子部品の端子20に圧接させる。この際に、図1に示すように、端子20に形成されている接触面20aに対して、接触面20aと直交する方向から、プローブピン12の先端の接触面12aを接触させる。
S30:上記S20で接触させた、電気的特性検査装置10のプローブピン12と、電子部品の端子20との接触不良の有無を確認する。確認の方法として、例えば、カメラ等で接触箇所を監視するようにしてもよい。
S40:上記S30の確認により、接触不良が無い場合(YES)はS60へ移行し、接触不良が有る場合(NO)はS50へ移行する。
S50:上記S40で接触不良が有ると判定された場合、電子部品の端子20に対する、電気的特性検査装置10のプローブピン12の接触を、所定回数やり直したか否かを確認する。そして、当該接触を所定回数やり直していない場合(NO)は、上記S20へ移行し、再度接触を試みる。一方、当該接触を所定回数やり直した場合(YES)は、検査対象の電子部品に対して不良品の処置を行う。
なお、プローブピン12を、端子20に対して接触不良なく接触させた場合に実行する、S60〜S90の検査手順内容は、図5に示した従来の検査方法で実行する検査手順内容と同様であるため、図示のみとして詳しい説明を省略する。
ここで、本発明の別の実施の形態に係る電子部品の端子について説明する。図4(a)〜(d)は、夫々、本発明の別の実施の形態に係る電子部品の端子を、側面方向から模式的に示したものである。まず、図4(a)で示す端子30は、図1及び図2で示す端子20と同様に、互いに直交する方向に2回折り曲げられているが、2回目の折り曲げ方向が、端子20と異なり、図中下方向に略直角に折り曲げられている。このような折り曲げ加工が施されているため、端子30には、1回目の折り曲げ箇所と2回目の折り曲げ箇所との間に、図中上方向を向いた接触面30aが形成されている。
次に、図4(b)で示す端子40は、その先端部より図中下側の位置で、図中右方向に略直角に折り曲げられている。このような折り曲げ加工が施されているため、端子40には、その先端部近辺に、図中上方向を向いた接触面40aが形成されている。
続いて、図4(c)で示す端子50は、図から確認できるように、3箇所で折り曲げられている。まず、端子50の中途部で図中左上方向に折り曲げられ、その折り曲げ箇所から端子50の先端側に進んだ箇所で、図中右方向に折り曲げられ、更に、端子50の先端部手前で、図中左下方向に折り曲げられている。このような折り曲げ加工が施されているため、端子50には、その先端部近辺に、図中上方向を向いた接触面50aが形成されている。すなわち、図中上方向を向いた接触面50aが形成されるのであれば、各折り曲げ角度は直角に限定されるものではない。
又、図4(d)で示す端子60は、その中途部の捩り箇所60cで、図中手前方向に略90度捩られている。このような捩り加工が施されているため、端子60には、捩り箇所60cから先端部にかけて、図中手前方向を向いた接触面60aが形成されている。
すなわち、以下に説明するように、本発明の実施の形態に係る電子部品の端子は、プローブピンから受ける荷重による変形を、端子自身の剛性によって抑制できる形状の接触面が形成されるように、端子の剛性が保たれる範囲で加工を施したものであればよい。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法は、図1に示すように、検査対象の電子部品に突出して設けられている端子20に、電気的特性検査装置10のプローブピン12を接触させることにより、電子部品の電気的特性を検査するものである。そして、本検査方法は、電子部品の端子20に加工を施し、プローブピン12が端子20に接触する際に、端子20がプローブピン12から受ける荷重に対する変形を、端子20自体が有する剛性を利用して抑制可能な形状の接触面20a(30a〜60a)を、端子20に形成するものである。すなわち、端子20に形成された接触面20aにプローブピン12が接触し、プローブピン12から端子20に荷重がかかる際にも、端子20自体が有する剛性を利用して、端子20が変形し難くなるような形状を、端子20の接触面20aが有している。図1の例では、端子20に折り曲げ加工が施されており、2回目の折り曲げ方向が1回目の折り曲げ方向とは逆方向になるように、互いに直交する方向に2回折り曲げることで、接触面20aが形成されている。従って、端子20に形成された接触面20aに対して、例えば、接触方向にばね性を有するスプリングプローブピン等を接触させる場合であっても、端子20が撓る等の変形をすることなく、安定して接触させることが可能となり、電子部品の電気的特性の検査を正確に行うことができる。
更に、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法は、電子部品の端子20に形成された接触面20aに対して、接触面20aと直交する方向(図中上方)から、電気的特性検査装置10のプローブピン12を接触させるものである。このため、端子20に形成された接触面20aは、プローブピン12からの荷重を正面方向から受けることとなり、端子20の剛性を担持する部分に、荷重を効果的に分散させることができる。従って、端子20の接触面20aと、プローブピン12との接触位置がずれるようなこともなく、安定して接触することができるため、電子部品の電気的特性の検査を正確に行うことが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法は、電子部品の端子20に形成する接触面20aを、端子20の根元近辺での表裏面20b、すなわち、端子20の電子部品側(図中下側)端部周辺における、端子20の長手方向の断面形状で比較的長い2辺を有する端子の2面と、直交するように形成するものである。これにより、端子20の接触面20aに対して、接触面20aと直交する方向(図中上方)からプローブピン12を接触させる際に、端子20がプローブピンから受ける荷重を、端子20の変形を抑制可能な、端子20の根元近辺での表裏面20bと直交する面(20a)で受けることになるため、端子20の根元近辺での表裏面20bと平行な面で荷重を受ける場合と比較して、端子20が撓るような変形をすることがない。このため、電子部品の端子20に、電気的特性検査装置10のプローブピン12が安定して接触することができ、電子部品の電気的特性の検査を正確に行うことができる。
更に、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法は、図4(a)(b)に示すように、電子部品の端子30、40に折り曲げ加工を施す際に、端子30は互いに直交する方向に2回、端子40は互いに直交する方向に1回折り曲げることによって、端子30、40の長手方向(図中上下方向)と直交する接触面30a、40aを形成してもよい。これにより、端子30、40の剛性を損なうような極度の折り曲げ角度ではなく、略90度の折り曲げ角度で、端子30、40の長手方向と直交する接触面が形成されることになる。このため、端子30、40aの接触面30a、40aに対して、接触面30a、40aと直交する方向(図中上方)からプローブピン12を接触させる際に、端子30、40がプローブピン12から受ける荷重を、端子30、40の剛性を担持する部分、すなわち、端子30、40の変形を抑制可能な、端子30、40の長手方向に受けることになる。更に、折り曲げ加工により端子30、40の剛性が損なわれることはないため、端子30、40が変形することなく、安定して接触させることが可能となる。このため、電子部品の電気的特性の検査を正確に行うことができる。
又、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法は、図4(c)に示すように、電子部品の端子50に折り曲げ加工を施す際に、折り曲げ角度を直角に限定せずに、端子50の長手方向(図中上下方向)と直交するように接触面50aを形成してもよい。この場合においても、端子50の接触面50aに対して、接触面50aと直交する方向(図中上方)からプローブピン12を接触させる際に、端子50がプローブピン12から受ける荷重を、端子50の剛性を担持する部分、すなわち、端子50の変形を抑制可能な、端子50の長手方向に受けることになる。このため、端子50が変形することなく、安定して接触させることが可能となり、電子部品の電気的特性の検査を正確に行うことができる。
又、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法は、図4(d)に示すように、電子部品の端子60に捩り加工を施し、端子60の根元近辺での表裏面60bと直交し、かつ、端子60の長手方向(図中上下方向)と平行となるような接触面60aを形成してもよい。すなわち、端子60の中途部の捩り箇所60cで、端子60を略90度捩ることにより、接触面60aを形成する。これにより、端子60の接触面60aに対して、接触面60aと直交する方向(紙面と直交する方向)からプローブピン12を接触させる際に、端子60がプローブピン12から受ける荷重を、端子60の剛性を担持する部分、すなわち、端子60の変形を抑制可能な、端子60の根元近辺での長方形断面形状の長尺方向(紙面と直交する方向)に受けることになる。このため、端子60が変形することなく、安定して接触させることができ、電子部品の電気的特性の検査を正確に行うことが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る電子部品の電気的特性検査装置10は、図1に示すように、電子部品の端子20に形成されている接触面20aに対して、接触面20aと直交する方向から接触するプローブピン12を含むものである。すなわち、端子20の接触面20aとプローブピン12との接触面積を、最も広く確保することが可能な向きに合わせた方向から、電子部品の端子20にプローブピン12を接触させる。例えば、図示のように、端子20の接触面20aが、端子20の長手方向の先端側(図中上側)を向いて形成されている場合は、本発明の実施の形態に係る電子部品の電気的特性検査装置10は、プローブピン12を、端子20の長手方向の先端側(図中上側)から接触面20aへ接触させる。これにより、電子部品の端子20に形成されている接触面20aに対して、安定して接触する方向から、プローブピン12を接触させることとなるため、電子部品の電気的特性の検査を正確に行うことができる。
更に、本発明の実施の形態に係る電子部品の電気的特性検査装置10は、プロ−ブピン12の先端に、プローブピン12の長手方向(図中上下方向)と直交する接触面12aが設けられている。これにより、プローブピン12を、電子部品の端子20に形成されている接触面20aに対して、端子20の接触面20aと直交する方向(図中上方)から接触させる際に、端子20の接触面20aと、プローブピン12の接触面12aとが、面接触をする状態となる。このため、端子20の接触面20aと、プローブピン12の接触面12aとが、広い面積で安定して接触することができ、電子部品の電気的特性の検査を正確に行うことが可能となる。
なお、更なる応用例として、本発明の実施の形態に係る電子部品の電気的特性検査装置10は、電子部品の端子20に形成されている接触面20aの向きを判別する機能を有していてもよい。この場合には、端子20の接触面20aの向きが異なる複数種類の電子部品に対して、同じ電気的特性検査装置10が、端子20の接触面20aの向きを判別し、その向きに直交する方向からプローブピン12を接触させる。従って、端子20の接触面20aの向きが異なる複数種類の電子部品に対しても、適切な方向から安定してプローブピン12を接触させることができるため、電気的特性の検査を正確に行うことができる。
そして、本発明の実施の形態に係る電子部品の端子20、30、40、50、60は、本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法に供されることにより、上述したような本発明の実施の形態に係る電子部品の検査方法と同様の作用効果を奏するものとなる。
10:電気的特性検査装置、12:プローブピン、12a:接触面、20、30、40、50、60:端子、20a、30a、40a、50a、60a:接触面、20b、60b:端子根元近辺の表裏面

Claims (8)

  1. 電子部品に設けられている端子にプローブピンを接触させることにより、電気的特性を検査する検査方法であって、
    前記端子に、該端子自体の剛性を利用して、前記プローブピンから受ける荷重に対する変形を抑制可能な形状を有する接触面が形成されるように加工を施し、
    前記端子の接触面に対して、該接触面と直交する方向から前記プローブピンを接触させることにより、電気的特性を検査することを特徴とする電子部品の検査方法。
  2. 前記端子に、該端子の根元近辺での表裏面と直交する接触面が形成されるように加工を施すことを特徴とする請求項1記載の電子部品の検査方法。
  3. 前記端子に、該端子の長手方向と直交する接触面が形成されるように折り曲げ加工を施すことを特徴とする請求項2記載の電子部品の検査方法。
  4. 請求項1に記載の検査方法に用いられる検査装置であって、前記端子の接触面に対して、該接触面と直交する方向から接触するプローブピンを含むことを特徴とする電子部品の電気的特性検査装置。
  5. 前記プローブピンの先端に、該プローブピンの長手方向と直交する接触面が設けられていることを特徴とする請求項4記載の電子部品の電気的特性検査装置。
  6. 請求項1に記載の検査方法に供される電子部品の端子であって、加工が施されていることにより、自身の剛性を利用して、前記プローブピンから受ける荷重に対する変形を抑制可能な形状を有する接触面が形成されていることを特徴とする電子部品の端子。
  7. 加工が施されていることにより、根元近辺での表裏面と直交する接触面が形成されていることを特徴とする請求項6記載の電子部品の端子。
  8. 折り曲げ加工が施されていることにより、前記接触面が長手方向と直交していることを特徴とする請求項7記載の電子部品の端子。
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