JP2013169737A - サーマルヘッドシステム - Google Patents

サーマルヘッドシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2013169737A
JP2013169737A JP2012035689A JP2012035689A JP2013169737A JP 2013169737 A JP2013169737 A JP 2013169737A JP 2012035689 A JP2012035689 A JP 2012035689A JP 2012035689 A JP2012035689 A JP 2012035689A JP 2013169737 A JP2013169737 A JP 2013169737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal head
unit
heating
resistance value
heating resistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012035689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6014335B2 (ja
Inventor
Naoyuki Horikawa
直之 堀川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
Priority to JP2012035689A priority Critical patent/JP6014335B2/ja
Publication of JP2013169737A publication Critical patent/JP2013169737A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6014335B2 publication Critical patent/JP6014335B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

【課題】
サーマルヘッドの駆動時における発熱抵抗素子の抵抗値の測定や複雑な通電制御などの処理や、トリミング量の増加による耐久性の低下を招く。
【解決手段】
ライン状に複数の発熱抵抗素子が配列される発熱抵抗体を発熱させるサーマルヘッドを駆動するサーマルヘッドシステムであって、発熱抵抗体をラインの延在方向にM個(Mは2以上の自然数)に区分し、単位グループ及び単位グループの隣接する複数の発熱抵抗素子をそれぞれ発熱させたときの平均抵抗値をそれぞれ記憶し、平均抵抗値に基づいて算出され、かつ単位グループ及び単位グループの隣接する複数の発熱抵抗素子のそれぞれの発熱時間の補正データに基づいて、単位グループ及び単位グループの隣接する複数の発熱抵抗素子をそれぞれ制御する発熱時間制御部と、を備えることを特徴とするサーマルヘッドシステム。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、孔版印刷装置における感熱孔版用マスタの製版機構など、複数の発熱抵抗素子を配列した発熱抵抗体に電圧を印加して各発熱抵抗素子を発熱させるサーマルヘッドにおいて、サーマルヘッドに備えられた発熱抵抗素子の発熱量を制御するシステムに関する。
従来、孔版印刷装置では、感熱孔版用マスタを用いたものとして、主に輪転式孔版印刷装置及び簡易押圧式孔版印刷装置がある。これらの印刷装置では、熱溶融により穿孔される熱可塑性樹脂フィルムと、このフィルムの支持体である多孔性薄葉紙等を接着剤で貼り合わせた感熱孔版印刷用(感熱孔版用)マスタが用いられる。そして、このマスタをサーマルヘッドによって加熱し、印刷画像の画線部に対応させて穿孔することで製版を行い、製版されたマスタと印刷用紙を合わせて押圧することで、マスタの支持体側から押し出されたインキがフィルムに開けられた孔を通して印刷用紙に転移し、印刷が行われる。
一般的に、サーマルヘッドは、ライン状に複数の発熱抵抗素子を配列した発熱抵抗体を有し、発熱抵抗素子を選択的に駆動することによりマスタ上に所望の印刷画像の画線部を穿孔するよう構成されている。
ところで、上記サーマルヘッドでは、各発熱抵抗素子の抵抗値が全て一定でないことにより、ヘッド内で発熱量に分布が生じて、画像濃度ムラやドット抜け(穿孔不発)が生じてしまうという問題がある。この問題を解決するために、従来から、抵抗値のバラつきに応じて各発熱抵抗を補正して駆動することが提案されている。
例えば、特許文献1に開示された技術では、サーマルヘッドに設けられている複数の発熱抵抗素子の抵抗値をそれぞれ計測する計測手段と、計測された抵抗値に基づいて各発熱素子の発熱量がほぼ均一となるように各発熱素子の通電時間をそれぞれ調整する調整手段とを有することを特徴としている。これにより、サーマルヘッドの各発熱素子の発熱量が一定となり、高精度の印刷を行うことができる。
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術では、サーマルヘッドを駆動させる都度、個々の発熱抵抗素子の抵抗値を測定したり、発熱抵抗素子の通電時間を個別に調整する手段が必要であり、抵抗値の測定などの前処理に時間を要する上に、測定のための手段が必要となり、システムの構造や制御が複雑になるという問題がある。
特開2001−232840号公報
ところで、近年の孔版印刷装置における印刷において、従来のA3サイズよりも、より大きな用紙に印刷する要望がある。例えば、A3サイズよりも大きな用紙に印刷した場合にあっては、用紙を見開き状に折りたたんで、適切な大きさの文字でより多くの情報を掲載することが可能である。
ここで、A3サイズよりも大きなサイズの用紙に印刷する場合には、製版速度を考慮した場合、サーマルヘッドをより大型に構成する必要がある。従来のA3サイズのサーマルヘッドであれば、サーマルヘッドの素子数は、7200素子程度である。従来であれば、上述した特許文献1記載の技術を適用して、抵抗値を測定し、発熱量を制御することも可能と考えられる。
しかしながら、A3サイズよりも大きなサイズとして、一例としてA2サイズの用紙を印刷するサーマルヘッドとなると、サーマルヘッドの発熱抵抗素子数は、従来からあるA3サイズのサーマルヘッドの2倍の14400素子程度となる。この大量のサーマルヘッドの発熱抵抗素子数に対して、それぞれ個別に発熱量を制御するとなると、前述したように、抵抗値の測定などの前処理に時間を要する上に、測定のための手段が必要となり、システムの構造や制御が複雑になるという問題がある。
ここで、図10を参照して、従来の課題を説明する。まず、図10(a)を参照して、トリミング処理について説明する。
一般的に、トリミング処理とは、発熱抵抗素子へのパルス通電による構造的劣化を最小限に留めるために、発熱抵抗素子にパルス通電を複数回行うことにより発熱抵抗素子の抵抗値を変化させ、各発熱抵抗素子の抵抗値が均一化されるようにする処理方法である。そして、均一化された後のさらなる細かなバラつきに対しては、サーマルヘッドの駆動制御によってまかなっているのが通常である。
図10(a)に、A3サイズのサーマルヘッドとA3サイズよりも長尺のサイズの一例としてA2サイズのサーマルヘッドの抵抗値の分布を示す。A3サイズのヘッドにおいては、上述したトリミング処理を行うことによって、サーマルヘッド内の抵抗値バラつきを所定の誤差範囲内へと減少させることができる。しかしながら、図10(a)に示すA2サイズのサーマルヘッドにおいて、長さとして、A3サイズの倍であり、より長尺であるため、実線で示すとおり、もともと抵抗値のバラつきが大きく存在する。
この場合、A2サイズのサーマルヘッドに対しては、この抵抗値のバラつきが大きいため、トリミング処理を行っても、図10(a)のA2サイズのサーマルヘッドの破線で示すように、誤差範囲が大きくなる。さらに、A3サイズのサーマルヘッドと同じ誤差範囲内に収めようとすると、A3サイズのサーマルヘッドのトリミング量よりもトリミング量を大幅に増やして各発熱抵抗素子の抵抗値の均一化を図る必要がある。このようにすると、トリミング量の増加により構造的な劣化の度合いが大きくなって、耐久性が悪くなる発熱抵抗素子が発生し、サーマルヘッドの寿命への影響が懸念される。なお、A2サイズのサーマルヘッドを一回的にトリミング処理するこの手法では、A3サイズのサーマルヘッドのトリミング処理と異なり、A2サイズのサーマルヘッド専用の装置が必要となる製造上の問題もある。
さらに、図10(b)に示すように、長尺サイズのヘッドを、従来のA3サイズをひとつの単位として、図示方向向かって左側をヘッドフロント側、右側をヘッドリア側として、およそ中央部の半分の位置から分割し、それぞれに対してトリミング処理を行い、それぞれの平均抵抗値を取得し、発熱時間を補正する制御も考えられる。また、上述したとおり、A2サイズのサーマルヘッドを一回的にトリミングするには、専用の装置が必要となる製造上の問題があるため、A3サイズのサーマルヘッド単位で、トリミング処理をする方法が簡便かつ効率のよいトリミング手法である。図10(b)に示すように、A3サイズをひとつのグループとして平均抵抗値をとると、各A3サイズのグループでは、トリミング処理によって、平均抵抗値の誤差を所定の閾値(例えば、抵抗値の差として5パーセント以内)に収めることができる。
しかしながら、この場合には、ヘッドフロント側とヘッドリア側が隣接するA2サーマルヘッドの中央部分において、課題が発生する。前述のとおり、A3サイズで単位とした部分においては、それぞれの平均抵抗値は所定の閾値で収めることができる。しかし、図10(b)に示す、丸印の部分であるA3サイズを合わせた中央部分においては、それぞれの平均抵抗値から値が大きくはなれてしまう場合があり、最大値としては、それぞれの誤差範囲の2倍以上(±10パーセント以上の抵抗値の差分)となる可能性がある。
この場合、サーマルヘッド中央部分において、ヘッドフロント側の図示方向右端部は、平均抵抗値より抵抗値が大きく、孔版原紙に対する穿孔径は小さくなり、ヘッドリア側の図示方向左端部は、平均抵抗値より抵抗値が小さく、孔版原紙に対する穿孔径は大きくなる。これにより、サーマルヘッドの中央部において発熱抵抗値の段差が局所的に発生してしまい、画像品質の濃度ムラが起きてしまう。これは、中央部分において、特に隣接する発熱素子間で抵抗値が、閾値以上になって極端にはずれてしまうことにより起きる現象であり、本件発明者らが鋭意研究することによって導いた課題である。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ライン状に配列された複数の発熱抵抗素子を有するサーマルヘッドを備えた装置において、サーマルヘッドの駆動時における発熱抵抗素子の抵抗値の測定や複雑な通電制御などの処理を行わず、また、トリミング量の増加による耐久性の低下を招くことなく、サーマルヘッドの中央部分における抵抗値の差分バラつきを制御して、画像品質を向上することができるサーマルヘッドシステムを提供することにある。
(1)
ライン状に複数の発熱抵抗素子が配列される発熱抵抗体を発熱させるサーマルヘッドを駆動するサーマルヘッドシステムであって、
前記発熱抵抗体をラインの延在方向にM個(Mは2以上の自然数)に区分し、所定数の前記発熱抵抗素子によってそれぞれ構成される単位グループとし、
前記単位グループ及び前記単位グループの隣接する複数の発熱抵抗素子をそれぞれ発熱させたときの平均抵抗値をそれぞれ記憶し、
前記平均抵抗値に基づいて算出され、かつ前記単位グループ及び前記単位グループの隣接する複数の発熱抵抗素子のそれぞれの発熱時間の補正データを記憶する補正データ記憶部と、
前記補正データ記憶部に記憶された補正データに基づいて、前記単位グループ及び前記単位グループの隣接する複数の発熱抵抗素子をそれぞれ制御する発熱時間制御部と、
を備えることを特徴とするサーマルヘッドシステム。
(2)
前記単位グループをラインの延在方向に、さらに、N個(Nは2以上の自然数)に区分し、所定数の前記発熱抵抗素子によってそれぞれ構成される単位ブロックとし、
前記単位グループ及び前記単位グループ間で隣接する単位ブロックをそれぞれ発熱させたときの平均抵抗値をそれぞれ記憶し、前記平均抵抗値に基づいて算出され、かつ前記単位グループ及び前記隣接する単位ブロックのそれぞれの発熱時間の補正データを記憶する補正データ記憶部と、
前記補正データ記憶部に記憶された補正データに基づいて、前記単位グループ及び前記単位グループ間で隣接する単位ブロックをそれぞれ制御する発熱時間制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッドシステム。
本発明における第一の特徴に対応する効果としては、トリミング量を規定以上に増大することなく、すなわち、耐久性を劣化することなく、それぞれの単位グループにおいて隣接する複数の発熱抵抗素子の抵抗値のバラつきによる画像濃度ムラを抑制することができる。特に、単位グループ内の抵抗値が比較的ばらついている場合に有効である。
また、A3サイズのサーマルヘッドを2本繋げてA2サイズのサーマルヘッドを作成した場合でも、同様の現象が発生するため、その実施方法に対しても効果がある。
本発明における第二の特徴に対応する効果としては、トリミング量を規定以上に増大することなく、すなわち、耐久性を劣化することなく、それぞれの単位グループにおいて隣接する単位ブロックの抵抗値のバラつきによる画像濃度ムラを抑制することができる。特に、ブロック内の抵抗値が比較的均一な場合に有効である。
図1は、孔版印刷装置を示す全体図である。 図2(a)は、本実施形態に係るサーマルヘッドユニットを示す平面図、図2(b)は、図2(a)のサーマルヘッドユニットを示す側面図である。 図3(a)は、サーマルヘッドを模式的に示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)のX−X断面図である。 図4は、本実施形態に係る発熱量制御に係る機構を示すブロック図である。 図5は、本実施形態に係るサーマルヘッドの抵抗値のバラつきを示す図である。 図6は、本実施形態に係る各発熱抵抗素子の発熱デューティ比制御を示す図である。 図7は、本実施形態に係る各発熱抵抗素子の発熱パルス制御を示す図である。 図8は、本実施形態に係るサーマルヘッドの製造方法を示す工程図である。 図9は、本実施形態に係る実施例と比較例の穿孔バラつきを示す図である。 図10は、従来技術の課題を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、本発明のサーマルヘッドシステム、及びサーマルヘッドの発熱制御方法を、孔版印刷装置における感熱孔版用マスタの製版機構に適用した場合を例に説明する。なお、本実施形態では、本発明をマスタの製版機構に適用した場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、この他、例えば、感熱式記録装置や熱転写記録装置など、発熱抵抗素子を配列した発熱抵抗体に電圧を印加して各発熱抵抗素子を発熱させるすべての装置に適用することができる。
(孔版印刷装置の全体構成)
図1は、本実施形態に係る孔版印刷装置1の内部構成を示す概略断面図である。図1において、孔版印刷装置1は、原稿読取機構2と、製版機構3と、印刷機構4と、給紙機構5と、排紙機構6と、排版機構7と、これらの各機構を制御する制御部8とから概略構成されている。
印刷機構4は、版胴16及びプレスロール17を有し、この版胴16及びプレスロール17は互いの外周面の一部を略近接させてそれぞれ回転自在に設けられている。版胴16の外周面には原紙クランプ部18が設けられ、この原紙クランプ部18で孔版原紙の先端を把持する。また、版胴16の内周面には、プレスロール17の対向する位置にアウタープレス機構のスキージロール47が設けられている。また、版胴16の外周面には、無数の孔が形成された開口面(有効印面)が形成され、この開口面を通じて、版胴16の内部から、外部にインキが供給される。なお、外周面には、孔版原紙が巻装され、外周面の開口部と孔版原紙の間に供給されたインキのうち、孔版原紙の穿孔面からのみ、インキが外部に供給されることになる。
給紙機構5は、印刷媒体である印刷用紙22が複数枚積層される給紙台23と、この給紙台23から最上位置の印刷用紙22に圧接するスクレーパ24と、このスクレーパ24の下流に配置され、かつ、互いに略近接状態で位置するピックアップロール25と、このピックアップロール25の下流に配置され、かつ、互いに略近接状態で位置するガイドロール27及びタイミングロール28とを有する。給紙台23より給紙される印刷用紙はスクレーパ24によって引き出され、ピックアップロール25に送り出される。排紙機構6は、印刷が完了した印刷用紙22を版胴16から剥ぎ取る用紙剥取爪32と、剥ぎ取られた印刷用紙22を搬送する用紙搬送機構33と、この用紙搬送機構33によって搬送されてきた印刷用紙22を積層状態で載置するスタッカ部34とを有する。
排版機構7は、版胴16の原紙クランプ部18から解放された孔版原紙15の前端を導く排版誘導ベルト35と、この排版誘導ベルト35より導かれた孔版原紙15を版胴16から引き剥がしながら巻き取って回収する排版ローラ36と、孔版原紙15の着版時に、孔版原紙15が排版ローラ36に接触するのを防ぐ汚染防止ガイド38と、排版ローラ36によって回収される孔版原紙15を収納する排版ボックス37とを有する。
原稿読取機構2は、スキャナーなど、原稿をレンズやCCD等によって光学的に読み取り、電気信号として出力する機構である。この読み取った情報は所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工され、製版機構3に送出される。なお、本実施形態では、原稿読取り機構2にて画像データを読取る構成としたが、孔版印刷装置1にLAN(Local Area Network)接続されたパーソナルコンピュータにおけるプリンタドライバまたは孔版印刷装置1に接続されたUSB(Universal Serial Bus)メモリから画像データを取得する形態でもよい。
製版機構3は、原稿読取機構2で読み取った電気信号に基づいて長尺状原紙10に対して製版を行うものであり、ロールに巻かれた長尺状原紙10の搬送方向の下流に配置されたサーマルヘッドユニット12と、このサーマルヘッドユニット12と対向配置されたプラテンローラ13と、長尺状原紙10の搬送方向の下流に配置された原紙カッタ14とを有する。
(サーマルヘッドの構成)
図2(a)は、サーマルヘッド70が取り付けられたサーマルヘッドユニット12を示す平面図、同図(b)は、(a)のサーマルヘッドユニット12を示す側面図である。図2(a)及び(b)に示すように、サーマルヘッドユニット12は、基板20を備えている。基板20の下面側には、アルミ放熱板121及びコネクタ122が取り付けられている。基板20の上面側には、ナット124により、ICカバー123が取り付けられている。基板20の上部には、サーマルヘッド70が形成されている。
図3(a)は、サーマルヘッド70を模式的に示す平面図であり、同図(b)は、(a)のX−X断面図である。図3(a)及び(b)に示すように、サーマルヘッド70は、アルミナセラミックスからなる絶縁性の基板本体56を基部として有しており、この基板本体上表面が、グレーズ57で被覆されている。
グレーズ57上部には抵抗体55が設けられている。この抵抗体55の上部には、発熱抵抗体72が設けられている。発熱抵抗体72は、薄膜からなる多数の発熱抵抗素子721〜72nを、所定間隔をもって、主走査方向にライン状に配列することで構成されている。本実施形態において発熱抵抗素子721〜72nは、図3(c)に示すように、14400個程度配列されている。なお、発熱抵抗素子721〜72nは、サーマルヘッド70の長さ方向(主走査方向)に、所定の間隔で配列され、選択的に電圧がかけられ、個々に発熱が制御される。導電層64a、64bは、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)などの金属、又はこれらを主成分とした合金あるいはこれら金属や合金の積層体から成っている。
また、発熱抵抗体72の副走査方向における両側には、アルミニウム等からなる導電層64a、64bが、それぞれ各発熱抵抗素子721〜72nと電気的に接続するように、グレーズ57及び抵抗体55上に成膜されている。さらに、サーマルヘッド70では、発熱抵抗体72と、各導電層64a、64bとを、一括して覆うように保護層58が形成されている。さらに、発熱抵抗体72の両端には、コモン電極部66,66が配置されている。
(発熱時間制御機構)
図4は、駆動制御に係る機構を示すブロック図である。なお、説明中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組合せなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
図4に示すように、制御部8は、発熱抵抗素子721〜72nの駆動制御に関するモジュールとして、ラベル補正値記憶部9と、補正データ記憶部84と、電源制御回路86と、発熱時間制御部81と、駆動回路30とを備えている。また、制御部8は、不図示の外部インターフェースに接続された外部機器からの信号や、操作パネル80からのユーザー操作に基づく操作信号が入力される。
制御部8は、発熱抵抗体72の発熱抵抗素子721〜72nを単位毎に個別に制御可能に構成されている。各単位は、発熱抵抗素子721〜72nをそのライン列設方向に複数に区分したうちの一つの区分で構成され、それぞれ所定数の発熱抵抗素子を有している。本実施形態では、サーマルヘッド70は、ヘッドフロント側及びヘッドリア側の単位で2つのグループとして平均抵抗値を持つように構成されている。さらに、サーマルヘッド70は、そのヘッドフロント側及びヘッドリア側にて、それぞれ4つずつブロックとして構成されており、それぞれ平均抵抗値を有している。
発熱時間制御部81は、例えば、CPU等の各種演算処理を実行する演算処理装置で実現され、ここでは、製版動作時において、サーマルヘッド70を駆動する際に、補正データを補正データ記憶部84から読み出し、読み出された補正データに応じた発熱時間により各発熱抵抗素子721〜72nを発熱させるモジュールとして機能する。本実施形態では、発熱時間制御部81は、発熱抵抗素子721〜72nに対する発熱時間や発熱デューティ比を制御することにより、サーマルヘッドの発熱時間を調整し、各発熱抵抗素子721〜72nの発熱時間を変化させる。なお、発熱時間の調整としては、発熱時間の制御の他、電圧を制御して発熱エネルギーを変化させるようにしてもよい。ここで、発熱時間とは、サーマルヘッドの発熱抵抗素子が穿孔するのに要する時間であり、発熱抵抗素子がオフしている時間も含む。また、発熱デューティ比とは、上記発熱時間の1周期におけるオフ時間の割合を示す比である。
また、この発熱時間制御部81は、補正データ記憶部84が接続されており、補正データ記憶部84には、補正データが記憶されている。ここで補正データは、サーマルヘッドのヘッドフロント側とヘッドリア側のグループ単位で、それぞれの平均抵抗値に基づいて記憶される。さらに、補正データは、A2サイズのサーマルヘッドをフロント側とリア側でそれぞれ4つずつに分割した単位ブロック毎に記憶される。また、サーマルヘッドのヘッドフロント側またはヘッドリア側の各グループ毎の補正データ及び各単位ブロック毎の補正データは、操作パネル80を通じて、ラベル補正値記憶部9から入力される各単位グループたまはブロック毎のラベル値に基づいて作成される。ラベル補正値記憶部9には、各単位グループ及びブロック毎に属する発熱抵抗素子721〜72nの平均抵抗値が、ラベル値として記憶されている。各単位グループのラベル値(各単位グループに属する発熱抵抗素子721〜72nの平均抵抗値)及び各単位ブロックのラベル値(各単位ブロックに属する発熱抵抗素子721〜72nの平均抵抗値)は、サーマルヘッド70の製造時に外部の抵抗値測定装置(図示せず)によって測定された各発熱抵抗素子721〜72nの抵抗値に基づいて作成される。
電源制御回路86は、本実施形態の製版機構3におけるサーマルヘッド70に接続された電源機構(1)88及び電源機構(2)89を制御するように構成される。本実施形態において、サーマルヘッド70は、A2タイプの長尺のヘッドであるため、A3サイズとしてのヘッドフロント側、ヘッドリア側で、それぞれ、電源を2つ用いることによって制御されている。本実施形態においては、補正データ記憶部84からの補正データに基づき、ヘッドフロント側及びヘッドリア側に対して、それぞれの電源を用いて制御することによって、従来と同等サイズであるA3サイズのグループ単位で制御可能に構成される。
(補正データの作成)
次いで、上述したサーマルヘッドの製造時における補正データの作成について、図5を参照して説明する。まず、本実施形態の発熱抵抗素子721〜72nが、図5に示すようなヘッドフロント側やヘッドリア側のグループであって、抵抗値のバラつきを有しているものとする。
本実施形態では、その一例として長尺サイズであるA2サイズの用紙を印刷することに対応したサーマルヘッドであり、サーマルヘッドの素子数は、14400素子程度となる。この大量の素子に対して、それぞれ個別に発熱量を制御していたのでは、抵抗値の測定などの前処理に時間を要する上に、測定のための手段が必要となり、システムの構造や制御が複雑になるという問題がある。
また、全発熱抵抗素子721〜72nの抵抗値をトリミング量の増減によって一定の平均抵抗値にそれぞれ一致させるとなると、トリミング量が多い発熱抵抗素子721〜72nほど、トリミング量が少ない発熱抵抗素子721〜72nに比べて、構造的な劣化の度合いが大きくなって寿命が短くなってしまう問題が生じる。
図5に示すように、ヘッドフロント側及びヘッドリア側にて、トリミング処理を実施すると、すなわち、ブロック1乃至ブロック4のグループと、ブロック5乃至ブロック8のグループで、平均抵抗値に対する内部抵抗値バラつきが誤差範囲としての5パーセント以内におさまったとしても、ブロック4とブロック5の間の抵抗値については、場合によっては、5パーセントずつそれぞれの誤差が積算されることにより、最大で10パーセントの誤差になる可能性がある。この場合、隣接する画素やブロックが、10パーセントの誤差になってしまうと、画像濃度ムラや穿孔不良による画像不良がおきることが課題になる。
そこで、上記課題を解決するために、本実施形態におけるラベル値による補正データに基づいた補正手法は、以下のとおりである。まず、サーマルヘッド70のヘッドフロント側とヘッドリア側において、グループ単位で平均抵抗値を算出する。そして、本実施形態では、補正データを作成するために、基準の発熱エネルギーを設定する。さらに、サーマルヘッドの長手方向の中央部となるブロック4及び5の平均抵抗値について、サーマルヘッドの製造工程で測定した抵抗値をラベル記載した値を入力する。ここで、ブロック4及び5における平均抵抗値の誤差範囲が±2.5%未満か否か判断を行う。平均抵抗値の誤差範囲が±2.5%以上であれば、サーマルヘッドに対する発熱時間を調整するために、発熱時間を調整する制御を行う。本実施形態においては、あらかじめ、所定の抵抗値の幅で発熱時間を調整する値を換算し、ラベル値として記憶する。また、ヘッドフロント側とヘッドリア側で平均抵抗値ならびにブロック4及び5の平均抵抗値をラベル値として記憶しておく。この記憶された補正データに基づいて、サーマルヘッド70の駆動制御を行う。平均抵抗値の誤差範囲が±2.5%未満の場合には、基準の制御を行う。
ここで、本実施形態において上述した手法に、具体的なデータを交えて、サーマルヘッドの発熱時間を補正するデータを作成する例を説明する。ヘッドフロント側の平均抵抗値を3800Ω、ヘッドリア側の平均抵抗値を4300Ωとする。そして、本実施形態におけるブロック4の平均抵抗値を3900Ω、ブロック5の平均抵抗値を4100Ωとする。本実施形態では、基準の製版パワーを0.0687W/dot、基準の製版時間:380μsとして、穿孔させると、ヘッドフロント側のブロック4は全体的に穿孔が小さく、ヘッドリア側のブロック5は全体的に大きくなり、その結果、サーマルヘッドの中央部における穿孔差が顕著になり、濃度ムラが発生してしまう。本実施形態では、図6に示すように、ブロック4は抵抗値が約+5%分、時間を400μs(時間5)を適用し、ブロック5は抵抗値が約−5%分、時間を360μs(時間1)を適用する。すなわち、ブロック4及び5の平均抵抗値と全体平均抵抗値との差が±2.5%未満となるように発熱時間を調整する。本実施形態において、図6に示すように、補正データ記憶部84にて、平均抵抗値のバラつきによって、時間1乃至5の発熱デューティ比を記憶しておく。なお、本実施形態においては、発熱デューティ比に基づいてチョッピング制御を行ったが、図7に示すように、発熱パルス幅による制御を行ってもよい。
なお、本実施形態においては、中央部の境界部分のブロック毎の平均値に応じて制御を行ったが、このブロック内におけるサーマルヘッドの発熱抵抗素子に注目して、中央部分の隣接する複数の発熱抵抗素子の平均抵抗値に基づいて、補正するように構成してもよい。この場合、中央部分の必要最低限の発熱抵抗素子に対して、補正データによる制御を行うことができる。また、本実施形態において、A2サイズのサーマルヘッド70においては、ヘッドフロント側とヘッドリア側で平均抵抗値を持つように構成されているが、サーマルヘッドの中央部で、さらに、細かくブロック毎に分割されていてもよい。
次に、図8の工程図を参照して、上述した手順で決定する補正データを用いた単位グループ毎及び単位ブロック毎の発熱抵抗素子721〜72nの発熱制御を含む、サーマルヘッド70の製造から駆動までの手順について、説明する。
同図に示すように、まず、ステップS101のグレーズ基板の作製工程で、基板本体56上に、スクリーン印刷等により、グレーズ57を形成する。このとき、グレーズ57上面において、発熱抵抗素子57aをライン状に形成する。
次いで、ステップS102の発熱抵抗素子成膜工程において、グレーズ57の上に抵抗体55及び発熱抵抗体72を形成する。この発熱抵抗体72の形成は、例えば、真空蒸着やスパッタリング等の薄膜形成技術を用いて行う。
次いで。ステップS103のアニール処理(加熱処理)において、発熱抵抗体全体を加熱する。このアニール処理により、製造過程において発熱抵抗体72に生じた局所的な結晶の歪みを解消し、発熱抵抗体72全体の発熱素子の結晶性を高めることで、発熱抵抗素子721〜72nの膜構造が安定化する。
次いで、ステップS104の電極層成膜工程において、発熱抵抗体72上の全面に、所望の厚さの導電層64を形成する。導電層64は、スパッタリング等の薄膜形成技術により形成されてもよいし、スクリーン印刷工法により形成されてもよい。
次いで、ステップS105のフォトリソグラフィー及びエッチング工程で、フォトリソグラフィーとエッチングによってパターニングし所望の領域の導電層64を除去する。より具体的には、サーマルヘッド70の長手方向に、所定の間隔で配列されて形成され、かつ発熱抵抗体72が露出するように、導電層64を除去する。この工程によって、導電層64は、コモン電極部66側の第1の導電層64aと反対側の第2の導電層64bとに電気的に分離される。次いで、ステップS106の保護膜形成工程では、最上層に保護層58を形成する。
次いで、ステップS108のトリミング処理工程で、作製された各発熱抵抗体72の抵抗値を調整するためにトリミングを行う。このトリミング処理では、各画素を構成する発熱抵抗素子721〜72nについて、導電層64aと64bとの間にパルス通電を複数回行うことにより、発熱抵抗素子721〜72nの抵抗値を変化させ、各ドットでの発熱抵抗体72の抵抗値を所望の抵抗値に調整する。なお、本実施形態において、このステップS108では、抵抗値のバラつきの程度を、サーマルヘッドのヘッドフロント側及びヘッドリア側において、所望の範囲内に縮めればよい。
次いで、ステップ109にて、発熱抵抗体72の抵抗値の測定を行い、ステップ110にて、フロント側及びリア側のヘッドにおける、単位グループ毎及び単位ブロック毎の平均抵抗値を算出する。なお、本実施形態では、発熱抵抗素子721〜72nは14400素子程度あり、これを2分割して、ヘッドフロント側、ヘッドリア側として設定することができる。さらに、これらのサーマルヘッドをそれぞれ4等分して単位ブロックを形成する。なお、単位ブロックにおいても、発熱抵抗素子721〜72nの等分数は、4等分に限らず任意である。特に、単位ブロックについては、グループ間でそれぞれ隣接する単位ブロックの平均抵抗値を算出しておくことが好ましい。
次いで、ステップ111の補正データ作成工程にて、算出された抵抗値に基づき、記録時における通電制御用の補正データを、先に説明した手順で各単位グループ毎及び単位ブロック別に作成する。
その後、この作成された補正データは、制御部8のラベル補正値記憶部9を通じて、補正データ記憶部84に格納される。
(製版動作)
次に、以上の構成を有する孔版印刷装置1における製版動作について説明する。
先ず、製版機構3において、プラテンローラ13と原紙送りローラの回転により長尺状原紙10を搬送し、サーマルヘッドユニット12へと送り出す。サーマルヘッドユニット12では、原稿読取機構2で読み取った画像情報に基づきサーマルヘッド70の各発熱抵抗素子721〜72nが選択的に発熱することによって、長尺状原紙10に対し、感熱穿孔し、孔版原紙15を製版する。
このとき、サーマルヘッド70の駆動時には、ラベル補正値記憶部9により測定された抵抗値に基づいて、補正データを補正データ記憶部84から読み出し、発熱時間制御部81において、読み出された補正データに応じた発熱時間となるように発熱時間を調整し、駆動回路30を制御し、各発熱抵抗素子721〜72nを発熱させる。
発熱時間制御部81は、原稿読取機構2で読み込まれた画像データを解析し、印刷画像の画線部に対応させて穿孔するために、各画素のドットに応じた発熱エネルギーとなるように、画素毎の発熱時間を算出する。このとき、補正データを参照し、各発熱抵抗素子721〜72nの抵抗値に応じて、発熱時間を伸縮させる。具体的には、ラベル補正値記憶部9により、製造過程において測定された抵抗値に基づいて、サーマルヘッドの中央部の状態において、画像ムラをなくすような状態となるように、単位ブロック及び単位グループで各発熱抵抗素子721〜72nの発熱時間を補正する。
そして、発熱時間制御部81は、駆動回路30に信号を送信し、この補正された発熱時間に従って、サーマルヘッド70を加熱し、印刷画像の画線部に対応させて穿孔し、製版を行う。なお、印刷駆動時にあっては、製版された孔版原紙15の先端を版胴16の原紙クランプ部18でクランプし、このクランプした状態で版胴16が回転されて孔版原紙15を版胴16の外周面に巻き付け装着する。そして、印刷用紙22がスキージロール47とプレスロール17との間で版胴16及び孔版原紙15とともに押圧され、印刷用紙22に孔版原紙15の穿孔部分からインクが転写されて画像が印刷される。
ここで、図9を参照して、本実施形態において、本実施形態の制御を行った場合と行っていない場合に分けて、サーマルヘッド70の中央部の画像の比較を説明する。図9において、破線にて、中央部を示す中央線を示す。本実施形態の制御を行っている図9(a)については、本発明の制御を行っていない図9(b)に対して、サーマルヘッド70の中央部の穿孔バラつきが比較的減少していることがわかる。また、さらに、拡大した図を図9(c)及び(d)に示す。本実施形態においては、顕著にバラつきが減少していることがわかる。
以上説明したように、本実施形態によれば、トリミング量を規定以上に増大することなく、すなわち、耐久性を劣化することなく、抵抗値のバラつきによる画像濃度ムラを抑制することができる。また、本実施形態においては、ハード構成が複雑になることはなく、画像におけるボソツキや上述した耐久性を抑制できる。
1 孔版印刷装置
2 原稿読取機構
3 製版機構
4 印刷機構
5 給紙機構
6 排紙機構
7 排版機構
8 制御部
9 ラベル補正値記憶部
10 長尺状原紙
12 サーマルヘッドユニット
13 プラテンローラ
14 原紙カッタ
16 版胴
17 プレスロール
18 原紙クランプ部
20 基板
22 印刷用紙
23 給紙台
24 スクレーパ
25 ピックアップロール
27 ガイドロール
28 タイミングロール
30 駆動回路
32 用紙剥取爪
33 用紙搬送機構
34 スタッカ部
35 排版誘導ベルト
36 排版ローラ
37 排版ボックス
38 汚染防止ガイド
47 スキージロール
55 抵抗体
56 基板本体
57 グレーズ
58 保護層
64a、64b 導電層
66 コモン電極部
70 サーマルヘッド
72 発熱抵抗体
721〜72n 発熱抵抗素子
80 操作パネル
81 発熱時間制御部
83 外部インターフェース
84 補正データ記憶部
86 電源制御回路
88 電源機構(1)
89 電源機構(2)
121 アルミ放熱板
123 ICカバー
124 ナット
122 コネクタ

Claims (2)

  1. ライン状に複数の発熱抵抗素子が配列される発熱抵抗体を発熱させるサーマルヘッドを駆動するサーマルヘッドシステムであって、
    前記発熱抵抗体をラインの延在方向にM個(Mは2以上の自然数)に区分し、所定数の前記発熱抵抗素子によってそれぞれ構成される単位グループとし、
    前記単位グループ及び前記単位グループの隣接する複数の発熱抵抗素子をそれぞれ発熱させたときの平均抵抗値をそれぞれ記憶し、
    前記平均抵抗値に基づいて算出され、かつ前記単位グループ及び前記単位グループの隣接する複数の発熱抵抗素子のそれぞれの発熱時間の補正データを記憶する補正データ記憶部と、
    前記補正データ記憶部に記憶された補正データに基づいて、前記単位グループ及び前記単位グループの隣接する複数の発熱抵抗素子をそれぞれ制御する発熱時間制御部と、
    を備えることを特徴とするサーマルヘッドシステム。
  2. 前記単位グループをラインの延在方向に、さらに、N個(Nは2以上の自然数)に区分し、所定数の前記発熱抵抗素子によってそれぞれ構成される単位ブロックとし、
    前記単位グループ及び前記単位グループ間で隣接する単位ブロックをそれぞれ発熱させたときの平均抵抗値をそれぞれ記憶し、前記平均抵抗値に基づいて算出され、かつ前記単位グループ及び前記隣接する単位ブロックのそれぞれの発熱時間の補正データを記憶する補正データ記憶部と、
    前記補正データ記憶部に記憶された補正データに基づいて、前記単位グループ及び前記単位グループ間で隣接する単位ブロックをそれぞれ制御する発熱時間制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッドシステム。
JP2012035689A 2012-02-22 2012-02-22 サーマルヘッドシステム Expired - Fee Related JP6014335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012035689A JP6014335B2 (ja) 2012-02-22 2012-02-22 サーマルヘッドシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012035689A JP6014335B2 (ja) 2012-02-22 2012-02-22 サーマルヘッドシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013169737A true JP2013169737A (ja) 2013-09-02
JP6014335B2 JP6014335B2 (ja) 2016-10-25

Family

ID=49264006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012035689A Expired - Fee Related JP6014335B2 (ja) 2012-02-22 2012-02-22 サーマルヘッドシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6014335B2 (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6284671A (ja) * 1985-10-09 1987-04-18 Hitachi Ltd ビデオプリンタ
JPH03268953A (ja) * 1990-03-20 1991-11-29 Mitsubishi Electric Corp サーマルヘッドの駆動回路
JPH0691998A (ja) * 1992-07-30 1994-04-05 Canon Inc 画像出力装置および該装置を具備した画像形成システムならびに画像出力方法および該方法によってプリントされたプリント物
JPH0752435A (ja) * 1993-06-30 1995-02-28 Seikosha Co Ltd サーマルプリンタの駆動方法
JP2003182129A (ja) * 2001-12-18 2003-07-03 Sony Corp サーマルヘッド及び熱転写プリンタ
JP2004009655A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び光書き込みユニットの駆動方法
JP2006056122A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006224403A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Fuji Photo Film Co Ltd 画像形成装置
WO2006117987A1 (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Olympus Corporation 記録装置の調整方法、記録装置
WO2008153134A1 (ja) * 2007-06-13 2008-12-18 Naltec Inc. 記録装置およびその制御方法
JP2011073185A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Seiko Epson Corp 印刷装置の製造方法、及び、印刷装置
JP2011240665A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Olympus Corp 画像記録装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6284671A (ja) * 1985-10-09 1987-04-18 Hitachi Ltd ビデオプリンタ
JPH03268953A (ja) * 1990-03-20 1991-11-29 Mitsubishi Electric Corp サーマルヘッドの駆動回路
JPH0691998A (ja) * 1992-07-30 1994-04-05 Canon Inc 画像出力装置および該装置を具備した画像形成システムならびに画像出力方法および該方法によってプリントされたプリント物
JPH0752435A (ja) * 1993-06-30 1995-02-28 Seikosha Co Ltd サーマルプリンタの駆動方法
JP2003182129A (ja) * 2001-12-18 2003-07-03 Sony Corp サーマルヘッド及び熱転写プリンタ
JP2004009655A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び光書き込みユニットの駆動方法
JP2006056122A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006224403A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Fuji Photo Film Co Ltd 画像形成装置
WO2006117987A1 (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Olympus Corporation 記録装置の調整方法、記録装置
WO2008153134A1 (ja) * 2007-06-13 2008-12-18 Naltec Inc. 記録装置およびその制御方法
JP2011073185A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Seiko Epson Corp 印刷装置の製造方法、及び、印刷装置
JP2011240665A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Olympus Corp 画像記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6014335B2 (ja) 2016-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2005070683A1 (ja) サーマルプリントヘッド
WO2005080084A1 (ja) サーマルプリントヘッド
JP2012139839A (ja) サーマルヘッドシステム及びサーマルヘッドの通電制御方法
JP6014335B2 (ja) サーマルヘッドシステム
US6747682B2 (en) Thermal master making device and thermal printer including the same
JP3188599B2 (ja) 感熱孔版印刷装置
JP5049894B2 (ja) サーマルヘッド
JP4208214B2 (ja) 感熱製版装置および感熱製版方法
JP2000079672A (ja) 感熱製版装置
JP4557677B2 (ja) サーマルヘッド及びそれを用いたサーマルプリンタ
JP4801430B2 (ja) 感熱性孔版原紙の穿孔方法
JP2006341480A (ja) サーマルプリンタの通電制御方法
JPH11115145A (ja) 製版装置
JP2013014010A (ja) サーマルヘッドの駆動制御システム
JP2013014013A (ja) プラテンローラの加圧制御システム
JP2000334908A (ja) 製版装置および製版印刷装置
JP4666972B2 (ja) サーマルヘッド及びそれを用いたサーマルプリンタ
JP5225020B2 (ja) 記録ヘッドおよびこれを備える記録装置
JP6000610B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH02245336A (ja) インクジェット記録装置および該装置用定着装置
JPH11115148A (ja) 製版装置
JP2005125702A (ja) 感熱性孔版マスタ・孔版印刷装置
JP2011068049A (ja) サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ
JP2000238230A (ja) 製版装置および製版印刷装置
JP2016187938A (ja) サーマルプリントヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6014335

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees