JP2013169147A - 米粉パン及び米粉パン粉の製造方法 - Google Patents

米粉パン及び米粉パン粉の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】米粉を主成分とするケービングのない米粉パンの提供。
【解決手段】米粉を主成分とする原料粉にその他添加物とともにデンプン粉を含む水溶性分散剤に分散させ、こんにゃくマンナン成分換算で原料粉のたんぱく成分含有量に応じて0.2〜0.6重量%のこんにゃくマンナン粉末を水溶きして配合した水溶液を20ないし30%増量して添加し、pH9以上10前後の弱アルカリ条件下で発酵させた後焼成してパンを調製する。なお、水溶性イオン化ミネラル成分をイオン化カルシウム換算で1000〜5000ppm添加して調製してもよい。該米粉パンはアミロース含有量の少ない場合でも保存期日中にケービングが生じず、保形性に優れる。
【選択図】なし

Description

本発明は、米粉パン及び米粉パン粉の製造方法に関する。
米粉パンは独特のもちもち感があり、好まれる。また、小麦の成分に由来する小麦アレルギーやグルテンに対する自己免疫疾患の患者も安心して食べられることから、学校給食、病院給食として好まれる。さらに、米飯からパン食への食生活の変化に伴い、米の消費の増大を図る必要から、米粉パンに対する要望は需要側だけでなく、製造側からも高くなっている。
ところで、パンの製造にあたってはパン生地が発酵中に膨らむため、酵母によって生産された炭酸ガスを生地中に閉じ込めておく必要があるが、米には小麦と違って生成したガスを閉じ込めるグルテンを形成できる成分を含まないため、パンを膨らませる工夫として、1)米粉に小麦粉を加える、2)米粉に小麦グルテンを加える、3)米粉にグアーガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガムなどの増粘多糖類を加える、4)米粉の一部をα化して粘度を増加させる(特許文献1)、5)発芽玄米粉にグルコマンナンを加える(特許文献2)などの方法が提案されている。
しかしながら、米デンプンは主要な穀物の中では最も小さく角張って、これらのデンプン粒が複数集まって複粒構造となっており、製粉によって損傷されると自重の2倍の水分を吸収するとされ、損傷デンプンを多く含む米粉を使用した場合、吸収量が増える傾向にあるので、米粉パン生地を一次発酵させると一度吸水した水分が滲み出して生地だれを起こし、保形できない。そのため、一次発酵を行わないか、行うとしても短時間にする必要があるが、発酵が十分でなくなり、焼き上げ後の膨らみが十分でなくなるので、やはり米粉に対する小麦粉配合比を上げたり、小麦グルテンの添加が必須であると考えられている。また、デンプンはブドウ糖がグルコシド結合によって重合した高分子であり、直鎖状のアミロースと枝分かれの多いアミロペクチンという2つの成分から構成されているが、米粉の品種によってアミロース含有量は0から35%程度の幅広い差があり、アミロース含有量の低い米粉ではパンが焼成後収縮・変形(ケービング)が置きやすく、商品性を損なう原因となっている。
特開2003−1899786号公報 特開2012−000069号公報
本発明はかかる現状に鑑み、鋭意研究の結果、こんにゃくマンナン成分は単に添加するだけでは保形性確保には不十分であるが、一次発酵を弱アルカリ条件、好ましくはpH9から10前後の下で行わせると、一次発酵での水分の滲み出しがなく、生地だれを起こすことなく、保形させて焼成できることを見出した。また、焼き上げられた米粉パンは米粉中のアミロース含量の低いものであってもこんにゃくマンナン成分の含有量の調整によりケービングのない米粉パンを焼成できることを見出した。また、かかるパン粉は凍結すると容易にパン粉にすることができることも見出された。
したがって、本発明は、生地だれを起こすことなく発酵させることができ、焼成後ケービングのない米粉パンを提供することを課題とする。小麦アレルギーやグルテンに対する自己免疫疾患の患者も安心して食べられる米粉パン及びパン粉を提供することを課題とする。
本発明はこんにゃくを製造する濃度の十分の一以上の希薄な濃度として米粉中のタンパク質と連携させると、保水性保形性に優れた網目構造を形成することに着目してなされたもので、
米粉を主成分とする原料粉に対し、その他添加物とともに、こんにゃくマンナン成分換算で原料粉のたんぱく成分含有量に応じて原料粉の0.2〜0.6重量%のこんにゃくマンナン粉末を水溶きした水溶液を10ないし40%、好ましくは20ないし30%増量して添加し、弱アルカリ条件下で発酵させてパン生地を調製した後保形して焼成することを特徴とする米粉パンの製造方法にある。
本発明によれば、生地だれを起こすことなく一次発酵させることができるので、保形性に優れる。焼成後ケーリングを起こすことがないので、商品価値の高い米粉パンを提供することができる。また、アミロースの含有量の低い米粉を使用してもケービングのない米粉パンを製造することができる。さらに、こんにゃくマンナン成分は保水性に優れるため、凍結乾燥して粉砕することにより米粉からなるパン粉を製造することができる。なお、本発明において、小麦粉の配合量が20%以上となる場合は、こんにゃくマンナン成分の10分の1以上、好ましくは原料粉の0.1〜0.5重量%の水溶性イオン化ミネラル成分(1000〜5000ppm濃度の水溶液)をパン生地組成物に添加することにより、米粉中のタンパク質とこんにゃくマンナン成分とが構成する網目構造の保水性・保形性を向上させることができる。
本発明を実施するにあたっては、原料粉100重量部に対し配合される組成物であって、水溶性分散剤に少なくともこんにゃくマンナン粉末を分散させた主剤をこんにゃくマンナン成分換算で原料粉の0.2〜0.6重量%と、原料粉100重量部に対し必要な水分の20ないし30%増しの水分をpH9以上10前後の弱アルカリ条件に調整するための凝固剤と、原料粉100重量部に対し水溶性イオン化ミネラルを1000〜5000ppm含む米粉パン製剤を用いるのがよい。
本発明の製剤は、通常、原料粉100重量部に対し、こんにゃくマンナン成分を原料粉の0.2〜0.6重量部を配合してなるが、原料粉中での成分の均一分散のために、こんにゃくマンナン成分は水溶性分散剤で2ないし5倍容量に希釈して用いるのが好ましい。水溶性分散剤としては、原料粉と同質の小麦粉またはその他の穀物粉またはデンプン粉など水溶性粉体が使用されるとともに、凝固剤としてアルカリ成分を配合する。アルカリ成分としては、例えば典型的には水酸化カルシウム(水酸化カルシウムの懸濁液である石灰乳)が挙げられるが、これに限定するものではなく、こんにゃくマンナン成分を凝固させるために同等の効果を生じせしめる公知の添加材または薬品(炭酸、例えば、アルギニン、ヒスチジンなどの塩基性アミノ酸、及び/又は、炭酸ナトリウム、水素ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸2ナトリウムなどの塩基性塩類)を使用してもよい。その配合量はパン生地をpH9〜10前後の弱アルカリ条件下で一次発酵させるに必要な量が配合されるのがよい。デンプン質の黄変を防止するためである。
水溶性イオン化ミネラル成分とは中性またはほぼ中性領域でイオン化して水に溶解しているミネラル分をいい、水溶性ミネラル成分は卵殻、貝殻、豚骨、牛骨、鶏がらなどの天然カルシウムを原料として調製するのが好ましい。具体的には、卵殻、貝殻、豚骨、牛骨、鶏がらなどの天然カルシウムを微粉砕し、発酵処理後未解離のカルシウム分を好ましくは食酢などの有機酸で酸処理して溶解させ、加熱又は減圧蒸留して固形分を回収し、この回収物を加熱して有機物を蒸散させ、固化して再度水に溶解して調製するのが好ましい。イオン化が不十分である場合は、電解するか、静電圧を印加して水中のミネラル成分を荷電させるように処理するようにしてもよい。
(製剤組成物の調製)
こんにゃくマンナン粉5〜20重量部に対し、小麦粉95〜80重量部を配合し、5〜20%製剤を水に溶解し、こんにゃくマンナン換算で0.2〜0.6重量%の希薄水溶液を調製する。これに水溶性ミネラル成分を5000ppmミネラル濃度の水溶液換算で原料粉の1〜5重量%添加する。これに石灰乳を添加してpH9以上、好ましくはpH10前後に調整して製剤を調製する。
(水溶性イオン化ミネラルの調製)
貝殻及び卵殻を200ミクロン以下に粉砕し、発酵に必要な澱粉と重量比5;1の割合で配合し、攪拌し、重量比3倍水を加水し、麹菌を加え一定の温度(35℃〜40℃)で5〜7日間発酵させる。発酵終了後当該液に重量比最大25%の酢酸或いはその他の有機酸を加えて未解離のカルシウム等のミネラル分を解離させる。全量溶解、解離した液を加熱或いは減圧蒸留して固形分を回収する。回収した固形分を更に1200℃で加熱して有機物を蒸散させ、純粋なミネラル成分を回収する。回収した固形ミネラルに純水を加水し、用途に応じた濃度のミネラル液を調製する。通常、3000〜10000ppmのイオン化ミネラルを含む水溶液に調製される。例えば100mlの水溶性イオン化ミネラル水を分析した場合、次の栄養成分を有している。
栄養成分(100g中)
エネルギー 55.0Kcal 蛋白質 0.2g
糖質 0.0g 炭水化物 0.5g
ナトリウム 170mg カルシウム 2600mg
マグネシウム 230mg
カリウム 69mg、リン 2.5mg
鉄 0.2mg、銅 50 μg、亜鉛 125μg、マンガン 75μg
珪素 10ppm
ヨウ素、イオウ、セレン 0mg
(米粉パンの調製)
米粉200gと小麦粉50gに砂糖18g、スキムミルク12g、塩6g、バター11g、水200g、ドライイースト3gを配合して500gのパン生地を調製するにあたり、上記20%こんにゃくマンナン製剤2.5〜7.5g(原料粉の1〜3%、こんにゃくマンナン成分0.2〜0.6重量%)とミネラル分5000ppm含有水溶性ミネラル液6〜10ml(3〜5%)を添加し、適量の石灰乳を添加して水量25%増しの合計250mlの水溶液とし、これを添加し、pH10に調節しながら練り上げ、一時発酵、ガス抜き後成形発酵させた後焼き上げる。本発明の製パン製剤を添加せず、合計水量を200mlに減量する以外は上記と同様にして焼き上げたパンとほぼ同容量であるが、本発明はこんにゃくマンナン成分に応じて440〜460gの重量となったが、コントロール(従来品)では保水量が少なく400gであった。
本発明のパンは保存期間三日では全くケービングが生じなかったが、従来品ではケービングが生じ、商品価値を失った。
上記米粉からなるパンは保水性がよいため、凍結し、これを粉砕することにより米粉からなるパン粉が製造される。したがって、小麦アレルギーやグルテンに対する自己免疫疾患の患者も安心して食べられるパン粉を提供することができる。

Claims (4)

  1. 米粉を主成分とする原料粉に対し、その他添加物とともに、こんにゃくマンナン成分換算で原料粉のたんぱく成分含有量に応じて0.2〜0.6重量%のこんにゃくマンナン粉末を水溶きした水溶液を10〜40%増量して添加し、弱アルカリ条件下で発酵させてパン生地を調製した後保形して焼成することを特徴とする米粉パンの製造方法。
  2. 水溶性イオン化ミネラル成分をこんにゃくマンナン成分の10分の1以上同量まで配合し、原料粉に対し1000〜5000ppm含有させる請求項1記載の製造方法。
  3. 原料粉が100%米粉からなり、請求項1で焼成された米粉パンを凍結させて粉砕してなることを特徴とする米粉パン粉の製造方法。
  4. 原料粉100重量部に対し配合される組成物であって、水溶性分散剤に少なくともこんにゃくマンナン粉末を分散させた主剤をこんにゃくマンナン成分換算で0.2〜0.6重量部と、原料粉100重量部に対し必要な水分の20ないし30%増しの水分をpH9以上10前後の弱アルカリ条件に調整するための凝固剤と、水溶性イオン化ミネラル成分を含む米粉パン製剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015101547A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 八藤 眞 栄養成分に結合できるイオン化金属液の製造方法
JP2018000096A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 熊本製粉株式会社 揚げ物用ミックス粉、バッター、それらの製造方法及びフライ製品

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