JP2013166739A - 泡吐出容器用身体洗浄剤 - Google Patents

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Abstract


【課題】使用後に肌にしっとりとした仕上がり感を与え、洗浄剤液の経時安定性が優れていると同時に、泡吐出容器に入れて使用した場合に持続性に優れた泡を形成し、ポンプ内部で詰まりを起こさない弱酸性の泡吐出容器用身体洗浄剤を提供すること。
【解決手段】本発明は、N−アシルアスパラギン酸又はその塩を0.5〜5質量%、N−アシル−L−グルタミン酸又はその塩を0.5〜5質量%、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインを1〜6質量%、及びポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩を0.5〜5質量%の4成分を必須成分として含有する泡吐出容器用身体洗浄剤である。これに、更に、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンから選ばれる多価アルコールを2〜10質量%、トリメチルグリシンを0.5〜5質量%加えることがより好ましい。
この洗浄剤は、きめ細かくクリーミイな泡で、泡のスタミナがよいものが得られる。また、洗浄剤液の安定性がよく、さらに泡吐出容器のポンプの内部で詰まりを生ずることがない。
【選択図】なし

Description

本発明は、洗浄後の肌にしっとり感を与えるとともに、使用時にポンプ付きボトルから押出した際に持続性の良いクリーミイな泡が形成される、特に泡吐出容器で使用するのに適した泡吐出容器用身体洗浄剤に関する。
従来、一般家庭で入浴などの際に使われる身体用洗浄剤としては、液状タイプのもの及び固形の石鹸が良く知られている。その使用方法は、液体タイプの洗浄剤の場合には、ポンプ付きボトルから適当量の液状の洗浄剤をタオルや専用スポンジの上に取り出し、この液状の洗浄剤を手でもんだりして泡立てた後にタオルやスポンジで身体を擦って洗浄している。また、固形の石鹸の場合には、濡らしたタオルに固形の石鹸を擦りつけ、同様にこれを手でもんで泡立てた後にタオルで身体を擦って洗浄している。
この使用方法は、身体の汚れをしっかり落とすことができるものの、予めタオルやスポンジを使って泡立てるという手間がかかったり、またタオルやスポンジで身体を強く擦り過ぎて皮膚を傷めたり、皮膚の一部に炎症等を惹起させる懸念がある。
このような従来の身体用洗浄剤における使いにくさや問題点を解消するために、近年になって泡立て機能を備えたポンプを取り付けた容器に液体状の身体用洗浄剤を入れて使用することが行われている。これは容器の口に取り付けたポンプを押し下げることにより、容器内部の洗浄剤と共に容器外部から取り入れた空気をポンプ内部で混合して泡を形成させ、ネットを通して均質化し、きめの細かい泡をノズル部から吐出させるものである(以下において「泡吐出容器」または「ポンプフォーマー付き容器」ということがある)。
身体用洗浄剤をこのポンプフォーマー付き容器に入れて使用する場合には、洗浄剤の泡を直接手に取り、その泡そのものを手で身体に塗りつけながら洗浄する。そのため、タオルやスポンジに付けて泡立てる必要がなく、また、身体を強く擦り過ぎることもない。このような泡による洗浄は、肌のデリケートな人又は外的刺激に敏感な乳幼児の身体の洗浄用に適している。
一般に、身体用洗浄剤の洗浄成分は、高級脂肪酸塩いわゆる石鹸、アミノ酸系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩といった陰イオン界面活性剤を主成分として、補助洗浄成分として両性界面活性剤、非イオン界面活性剤を配合したものがよく知られている。特に、陰イオン界面活性剤の中ではアミノ酸系界面活性剤は、皮膚刺激性が少なく、且つ比較的洗浄力が優れている。このような身体用洗浄剤であってポンプフォーマーを用いて使用するものもすでに種々提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献4参照)。
しかしながら、これらの従来提案されている身体用洗浄剤は、使用後のしっとりとした仕上がり感や液の安定性に劣るものであったり、或いは、ポンプフォーマーを用いて使用する場合に、泡の吐出時におけるポンプの詰まりが起こったり、得られた泡のスタミナ(持続性)が十分でなかったり、必ずしも満足できるものではなかった。
特開平8−131809号公報 特開平10−218744号公報 特開2004−137247号公報 特開2005−306752号公報
本発明は、従来のポンプフォーマー用の身体洗浄剤のこのような問題点を更に改善して、使用後に肌にしっとりとした仕上がり感を与え、洗浄剤液の経時安定性が優れていると同時に、泡吐出容器(ポンプフォーマー付き容器)に入れて使用した場合にクリーミイで持続性に優れた泡を形成し、ポンプ内部で詰まりを起こさない弱酸性の泡吐出容器用身体洗浄剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討した結果、特定の2種類のアミノ酸系界面活性剤を組み合わせ、これに特定のベタイン型界面活性剤とポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩を加えたものを必須成分とする組成物とすることによって、上記の目的を達成した弱酸性の泡吐出容器用身体洗浄剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、以下の内容をその要旨とするものである。
(1)(A)次の一般式(I)で示されるN−アシルアスパラギン酸又はその塩
Figure 2013166739
を0.5〜5質量%;
(B)次の一般式(II)で示されるN−アシル−L−グルタミン酸又はその塩
Figure 2013166739
を0.5〜5質量%;
(C)次の一般式(III)で示されるアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン
Figure 2013166739
を1〜6質量%;及び
(D)次の一般式(IV)で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、
Figure 2013166739
を0.5〜5質量%;
以上を必須成分として含有することを特徴とする泡吐出容器用身体洗浄剤。
(2)更に、(E)プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンから選ばれる多価アルコールの1種又は2種以上を2〜10質量%含有する前記(1)に記載の泡吐出容器用身体洗浄剤。
(3)更に、(F)トリメチルグリシンを0.5〜5質量%含有する前記(1)又は(2)に記載の泡吐出容器用身体洗浄剤。
泡吐出容器用身体洗浄剤は、肌の汚れを洗浄する際に、泡吐出容器からクリーミイな泡が吐出され、その泡を手に取って直接身体に塗り付けて使用するものである。
従来の身体洗浄剤では泡の持続性(スタミナ)が十分でなかったために、身体洗浄の途中で泡の量が少なくなったり、泡が消えてしまってその泡を手に取って身体を広く洗うことが困難であった。しかし、本発明の泡吐出容器用の身体洗浄剤で得られる泡は、きめ細かいクリーミイな泡であって、泡の持続性(スタミナ)が非常に良好であるので、簡単に泡が消えることがなく、泡吐出容器から手のひらに吐出した泡そのもので身体全体を広く洗うことが可能になった。
また、一般に身体洗浄剤は、家庭の洗面台やお風呂場で使用する際に、夏季の暑い時期から冬季の低い室温の中で一定期間放置されるものであるが、本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤はこのような環境に放置されても、泡吐出容器のポンプの内部や液の流路などが詰まることがなく、泡の吐出ができないという現象は起こらない。
また、本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤は、洗浄、すすぎ後、タオルで拭いて乾燥した後の肌のつっぱり感が少なく、しっとりとした感触を与えることができ、更に、常温又は低温の環境下において長期間保存しても濁り、沈殿、分離等を生ずることのなく、均一で透明な液体状態を保つ、安定性に優れた身体洗浄剤である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤は、次の(A)のN−アシルアスパラギン酸又はその塩と(B)のN−アシル−L−グルタミン酸又はその塩という2種類のN−アシル-アミノ酸系界面活性剤を必須の成分として使用し、更に、これに次の(C)のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインと(D)のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩とを必須成分として組み合わせて調製した組成物であり、このような組成物とすることによってはじめて上述したような優れた作用効果を奏したものである。
N−アシル-アミノ酸系界面活性剤は、生分解性が高く、皮膚刺激性が少ないことから安全性の高い界面活性剤として知られている。また、高級脂肪酸塩と比べて、耐硬水性に優れ、中性〜弱アルカリ性における溶解性に優れるものの、弱酸性では溶解性がわるく、不溶物が発生し、沈殿等が生ずるという性質を有している。本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤ではこのようなN−アシル-アミノ酸系界面活性剤の中から、N−アシルアスパラギン酸又はその塩とN−アシル−L−グルタミン酸又はその塩の2種類のものを組み合わせて使用するものである。
本発明における成分(A)であるN−アシルアスパラギン酸又はその塩は、天然の脂肪酸とアミノ酸の一種であるアスパラギン酸から構成されたN−アシル化アミノ酸系アニオン性界面活性剤であり、次の一般式(I)で示される。
Figure 2013166739
N−アシルアスパラギン酸のアシル基(R)は、炭素数が8〜22の範囲のものであり、飽和、不飽和のいずれでも良い。具体的には、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸が挙げられる。
また、一般式(I)に示すように、アスパラギン酸は酸性アミノ酸であり、分子内に2個のカルボン酸を有している。よって、2個のカルボン酸の末端は、アルカリで中和された塩の形又は未中和のカルボン酸の形になっている。本発明には、このN−アシルアスパラギン酸のままのものを使用してもよく、或いは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、トリエタノールアミンなどのアルカリで中和したN−アシルアスパラギン酸塩として使用することができる。
本発明における成分(B)であるN−アシルグルタミン酸又はその塩は、天然の脂肪酸とアミノ酸の一種であるL−グルタミン酸から構成されたN−アシル化アミノ酸系アニオン性界面活性剤であり、次の一般式(II)で示される。
Figure 2013166739
N−アシル−L−グルタミン酸のアシル基(R)は、炭素数が8〜22の範囲のものであり、飽和、不飽和のいずれでも良い。具体的には、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸が挙げられる。
また、一般式(II)に示すように、L−グルタミン酸は酸性アミノ酸であり、分子内に2個のカルボン酸を有している。よって、2個のカルボン酸の末端は、アルカリで中和された塩の形又は未中和のカルボン酸の形になっている。本発明には、このN−アシル−L−グルタミン酸のままのものを使用してもよく、或いは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、トリエタノールアミンなどのアルカリで中和したN−アシル−L−グルタミン酸塩として使用することができる。
本発明における成分(C)であるアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインは、アルキルベタイン型両性界面活性剤であり、アルキル3級アミンとモノクロロ酢酸ナトリウムを反応させて得られるものであって、次の一般式(III)で示される。
Figure 2013166739
アルキル基(R)は、炭素数が8〜22の範囲のものであり、デシル、ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリルといった単体のアルキル基若しくはそれらの混合アルキル基が該当する。
本発明における成分(D)であるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、高級アルコールにエチレンオキシドを付加させた高級アルコールEO付加物を、無水硫酸等で硫酸化して得られるアニオン系界面活性剤であり、次の一般式(IV)で示される。
−O(CHCHO)−SO (IV)
アルキル基(R)は原料として使用する高級アルコールに由来するものであって、高級アルコールは、天然及び合成アルコールのいずれでも良く、アルキル基(R)の炭素数は8〜22の範囲のものであればよい。エチレンオキシドの付加モル数(n)は、1〜5個の範囲のものであるが、皮膚刺激性を少なくする為に、特殊な触媒を用いて得られる付加モル分布の狭い高級アルコールEO付加物が好ましい。また、成分(D)のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、その末端が中和された硫酸塩の形になっており、その塩としてナトリウム、カリウム、アンモニウム、トリエタノールアミンが挙げられる。
本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤は、以上の成分(A)〜成分(D)を必須成分として含有する組成物であり、塩酸、硫酸、塩酸、リン酸、クエン酸などの酸又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、モノエタノールアミンなどのアルカリによってそのpHを人の肌と同程度の弱酸性の値、即ち、pH5.0〜6.0の範囲に調整したものである。
N−アシル-アミノ酸系界面活性剤は、生分解性が高く、皮膚刺激性が少ない界面活性剤であることから、人の肌などを洗うためには安全性が高く好ましい界面活性剤である。しかし、このタイプの界面活性剤は、一般的に泡立ち性、泡の安定性や泡の持続性などの泡性能が必ずしも十分でないものが多く、また、特に酸性領域においては水溶液への溶解性が悪く、不溶物の沈殿が発生したり、液の濁りが生ずることが多く、身体洗浄剤という用途には使いにくいものであった。
しかしながら、驚くべきことに、N−アシル-アミノ酸系界面活性剤の中から、特に成分(A)のN−アシルアスパラギン酸(塩)と成分(B)のN−アシル−L−グルタミン酸(塩)という2種類のN−アシル-アミノ酸系界面活性剤を選択し、これに成分(C)のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインと成分(D)のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩とを組み合わせた組成物とすることによって、弱酸性領域においても良好な溶解性を発揮し、液体の安定性に優れるとともに、泡の安定性や持続性(スタミナ)がよいという優れた泡性能の組成物とすることができた。
更に、この本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤であるこの組成物は、これを泡吐出容器(ポンプフォーマー付き容器)に入れて使用した時に、特にきめ細かなクリーミイな泡とすることができ、かつ、持続性(スタミナ)に優れた泡が得られるとともに、この組成物を夏季や冬季に亘って長期間保存しても泡吐出容器のポンプ内部などに詰まることがなく、泡吐出容器用に特に適した身体洗浄剤である。
従って、本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤はこれらの成分(A)〜成分(D)が必須の組成物であって、これらのうちの一つでも欠けた場合には十分満足できるような泡性能や水溶液の安定性をもったものは得られない。
成分(A)であるN−アシルアスパラギン酸(塩)と成分(B)であるN−アシル−L−グルタミン酸(塩)は、それぞれ、全組成物中に0.5〜5質量%が必要であり、好ましくは1.5〜4質量%が必要である。0.5質量%未満では本発明の身体洗浄剤組成物が十分な泡性能が得られず、5%を超えると組成物の液の安定性が低下し、沈殿等が生じてしまう。成分(C)であるアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインは、全組成物中に1〜6質量%が必要であり、好ましくは2〜4質量%である。1%未満では組成物の液の安定性が低下し、沈殿等が生じ易くなり、6質量%を超えると洗浄後の肌のぬるつき感が強くなってしまう。成分(D)であるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、全組成物中に0.5〜5質量%必要であり、好ましくは1〜3質量%である。0.5質量%未満では組成物の泡立ち及び泡の安定性が低下し、5質量%を超えると洗浄後の肌のぬるつき感が強くなってしまう。
本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤は、更に、成分(E)であるプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンから選ばれる分子内に2個以上の水酸基を有する多価アルコールを配合することが好ましい。これらの多価アルコールを配合することによって、0℃以下のような低温においても液が凍結せずに液体状態を保つことができるとともに、身体を洗浄した後の仕上がりにおいても肌にしっとり感を与え、肌の保湿性を維持することができる。
その含有量は身体洗浄剤の組成物の2〜10質量%であり、好ましくは4〜8質量%である。2質量%未満では低温において組成物の液が凍結して安定性が低下することがあり、10質量%を超えると粘ちょうな泡となりポンプから吐出しにくくなるため好ましくない。
また、本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤は、更に、成分(F)であるトリメチルグリシンを配合することが好ましい。このトリメチルグリシンは、アミノ基がトリメチル化された分子内塩を形成している両性型の保湿剤であり、さとう大根の糖蜜から分別して得られる天然の結晶化物である。
このトリメチルグリシンを配合することによって、すすぎ後の肌に吸着して残ったトリメチルグリシンの保湿力によって乾燥後の肌がしっとりと仕上がる効果がある。その含有量は、組成物の0.5〜5質量%であり、好ましくは1〜4質量%である。0.5質量%未満では肌のしっとり感に対する効果が小さく、また5質量%を超えてもしっとり感の向上は望めず変わらない。
本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤では、本発明の効果を損ねない範囲で、前記成分(A)〜成分(F)に加えて他の成分についても、必要に応じて添加することが出来る。これらの添加成分として以下のものが挙げられる。
エモリエント剤として、アーモンド油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サザンカ油などの植物油、スクワラン、ミネラルオイル、ラノリン、ワセリンが挙げられる。消炎剤として甘草、シソ、セージ、ビワ葉、モモ葉、ローマカミツレなどの植物性エキスが挙げられる。
金属イオン封鎖剤として、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム、グルコン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、フィチン酸などが挙げられる。pH調整剤として、硫酸、塩酸、リン酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸のような酸剤、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカリ剤が挙げられる。
その他に、安息香酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、ソルビン酸塩のような防腐剤、香料が挙げられる。
次に、以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。尚、各実施例中「%」は特に注記しない限り質量基準である。
表1及び表2に示す種々の成分を室温で配合・混合して、泡吐出容器用身体洗浄剤の組成物を調製した。得られた泡吐出容器用身体洗浄剤のそれぞれの組成物について、以下の方法によってその泡のスタミナ、使用後の肌のしっとり感、洗浄剤溶液の安定性、及びポンプの詰まりの評価を行なった。
(a)泡のスタミナの評価:
表1及び表2に示す身体洗浄剤組成物からなる試験液をポンプフォーマーの付いたボトル(泡吐出容器、吉野工業所製)に入れ、予め水道水1.3gを滴下して湿らせた模擬皮膚としての人工皮革(出光テクノファイン製、商品名:人工皮革サプラーレ)の上に、泡吐出容器のポンプを1回押して泡を吐出させた。1回のポンプからの泡の吐出量は、容積で15mL、重量で約1gであった。この人工皮革の一定の洗浄範囲(縦30cm×横10cm)の表面を、吐出した泡と一緒に片手の手のひらで15回こすった。そして、1分放置した後に人工皮革上の泡量を目視で観察した。
この操作は1つの試験液について2サンプルずつ左右の手のひらで同時に行い、2回目は左右を入れ替えてもう一度行い、2回の平均泡量を求めた。
◎◎・・・・泡は明らかに多い(泡が洗浄範囲の90%以上残っている)
◎ ・・・・泡は多い(泡が洗浄範囲の70%以上、90%未満残っている)
○ ・・・・泡はやや多い(泡が洗浄範囲の50%以上、70%未満残っている)
△ ・・・・泡はやや少ない(泡が洗浄範囲の30%以上、50%未満残っている)
× ・・・・泡は少ない(泡が洗浄範囲の30%未満残っている)
(b)肌のしっとり感の評価:
洗浄後の肌のしっとり感は、以下のような官能試験で評価した。
試験液をポンプフォーマーの付いたボトルに入れ、パネラーの片方の手のひらにポンプを1回押して泡を吐出した。予め温水で濡らした前腕部に泡を移し、往復15回擦った。その後温水ですすぎ、タオルで拭く。室温で30分乾燥させた後の肌の感触を、以下の5段階評点で評価した。サンプルの評価点はパネラー10名の平均値で示す。
明らかにしっとりする 5点
しっとりする 4点
普通 3点
あまりしっとりしない 2点
ほとんどしっとりしない 1点
(c)安定性の評価:
洗浄剤溶液の安定性を以下の方法で評価した。
試験液をガラス瓶に入れて、25℃及び0℃の恒温機の中に1カ月間保存した。1カ月経過した後に恒温機から取出し、液の状態を目視で観察し、次の基準で評価した。
○・・・・析出物の無い均一透明液である。
△・・・・薄い濁り液である。
×・・・・濁り、沈殿又は分離が認められる不均一液である。
(d)ポンプの詰まりの評価:
ポンプの詰まり程度を以下の方法で評価した。
試験液をポンプフォーマーの付いたボトルに入れ、最初にポンプを数回押して泡を吐出させた。その後、ボトルを0℃及び25℃の恒温機に入れて保存し、1週間に1回取り出し、ポンプを押して泡が吐出できるかポンプの詰まり状態を調べた。試験は最終的には4週間まで行い、総合評価した。
○・・・・4週間で一度もポンプの詰まりがない。
△・・・・2週間以後で、1回以上ポンプの詰まりが発生する。
×・・・・1週間でポンプの詰まりが発生する。
これらの評価試験の結果を、本発明品である実施例1〜実施例10の結果を表1の下段に、その比較対照となる比較例1〜比較例12の結果を表2の下段に示す。
Figure 2013166739
Figure 2013166739
表1の結果からわかるように、成分(A)〜成分(D)のすべての成分を配合した本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤に相当する実施例1〜2は、いずれも優れた泡のスタミナを有しており、肌のしっとり感もあり、1か月保存後の液の状態も均一な透明な液状であり安定性がよく、4週間放置した後もポンプの詰まりも見られないものであった。この4成分にさらに成分(E)のプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール及び/又はグリセリンを配合したもの(実施例3〜8)では、泡のスタミナや肌のしっとり感がさらに向上するとともに、液の安定性もポンプの詰まりの問題もなかった。これに、更に、成分(F)のトリメチルグリシンを配合したもの(実施例9〜10)では、肌のしっとり感がより一層向上するとともに、液の安定性もポンプの詰まりの問題もないものが得られた。
これに対して、比較対照となる配合組成の洗浄剤組成物では、表2の結果からわかるように次のような問題があり、泡吐出容器用身体洗浄剤としては好ましくないものであった。
まず、成分(A)〜成分(D)のうちのいずれかを欠く場合には、比較例1〜5に示すように、泡の量が少なく泡のスタミナがない、又は液の安定性が悪い、或いはポンプの詰まりが発生するという問題があった。特に、0℃の低温度の場合には全てのもので保存後の組成物の液体において濁りや沈殿が発生し、また、1週間後でポンプに詰まりが発生して使い物にならなかった。
また、成分(A)のN−アシルアスパラギン酸(塩)及び/又は成分(B)のN−アシル−L−グルタミン酸(塩)の代わりに、他の種類のアミノ酸系界面活性剤を同量配合して使用したもの(比較例6〜9)でも、同様に、いずれも泡の量が少なく泡のスタミナが十分でなく、肌のしっとり感も少なく、液の安定性が悪く、ポンプの詰まりが発生した。従って、これらの成分構成のものでは、泡吐出容器用身体洗浄剤としては十分満足なものとならなかった。ただ、成分(A)のN−アシルアスパラギン酸(塩)の代わりにヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウムを配合したもの(比較例10)では、液の安定性がよく、ポンプの詰まりが発生しないものが得られたが、これは泡のスタミナが悪く、肌のしっとり感が十分でなく、好ましくなかった。
また、成分(C)のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインの代わりに、同じくベタイン系界面活性剤であるラウリン酸アミドプロピルベタインを配合したもの(比較例11)では、肌のしっとり感は良好であったが泡のスタミナが弱く、液の安定性が悪く、ポンプの詰まりが発生し、泡吐出容器用身体洗浄剤としては好ましくなかった。また、成分(D)のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の代わりに、同じくアニオン性界面活性剤であるラウリル硫酸ナトリウムを配合したもの(比較例12)では、泡のスタミナは良いものとなったが、液の安定性が悪く、ポンプの詰まりが発生し、肌のしっとり感も十分でなく、泡吐出容器用身体洗浄剤としては好ましくなかった。
本発明の泡吐出容器用身体洗浄剤は、泡吐出容器から吐出した際の泡のスタミナがよく、肌へしっとり感を与えることができ、かつ、液体状態での安定性がよく、長期間のあいだ高温や低温の環境に保存してもポンプの内部で詰まることがなく、ポンプフォーマーの付いた容器に入れて使用する身体洗浄剤として、広く一般家庭などで洗顔や入浴などの際に使用する身体用の液体洗浄剤として好ましく使用することができる。


Claims (3)

  1. (A)次の一般式(I)で示されるN−アシルアスパラギン酸又はその塩
    Figure 2013166739
    を0.5〜5質量%;
    (B)次の一般式(II)で示されるN−アシル−L−グルタミン酸又はその塩
    Figure 2013166739
    を0.5〜5質量%;
    (C)次の一般式(III)で示されるアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン
    Figure 2013166739
    を1〜6質量%;及び
    (D)次の一般式(IV)で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、
    Figure 2013166739
    を0.5〜5質量%;
    以上を必須成分として含有することを特徴とする泡吐出容器用身体洗浄剤。
  2. 更に、(E)プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンから選ばれる多価アルコールの1種又は2種以上を2〜10質量%含有する請求項1に記載の泡吐出容器用身体洗浄剤。
  3. 更に、(F)トリメチルグリシンを0.5〜5質量%含有する請求項1又は2に記載の泡吐出容器用身体洗浄剤。
JP2012032641A 2012-02-17 2012-02-17 泡吐出容器用身体洗浄剤 Active JP5876744B2 (ja)

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