JP2013160427A - 二元冷凍装置 - Google Patents

二元冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013160427A
JP2013160427A JP2012021983A JP2012021983A JP2013160427A JP 2013160427 A JP2013160427 A JP 2013160427A JP 2012021983 A JP2012021983 A JP 2012021983A JP 2012021983 A JP2012021983 A JP 2012021983A JP 2013160427 A JP2013160427 A JP 2013160427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
heat storage
low
evaporator
source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012021983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5367100B2 (ja
Inventor
Tomotaka Ishikawa
智隆 石川
So Nomoto
宗 野本
Takeshi Sugimoto
猛 杉本
Tetsuya Yamashita
哲也 山下
Takashi Ikeda
隆 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012021983A priority Critical patent/JP5367100B2/ja
Publication of JP2013160427A publication Critical patent/JP2013160427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5367100B2 publication Critical patent/JP5367100B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】二つの冷媒回路を結合した二元冷凍装置において、受液器の温度上昇に伴う圧力上昇を抑制でき、信頼性を向上することができる二元冷凍装置を得る。
【解決手段】高元側圧縮機21、高元側凝縮器22、高元側膨張弁23、高元側蒸発器24及び高元側蓄熱蒸発器25を配管接続し冷媒を循環させる高元冷凍サイクル20と、低元側圧縮機11、低元側凝縮器12、低元側受液器13、低元側膨張弁15及び低元側蒸発器16を配管接続し冷媒を循環させる低元冷凍サイクル10と、高元側蒸発器24を流れる冷媒と低元側凝縮器12を流れる冷媒とが熱交換を行うカスケードコンデンサ30と、高元側蓄熱蒸発器25と低元側受液器13とを収容し、高元側蓄熱蒸発器25によって蓄熱媒体32を冷却して冷熱を蓄熱するとともに、蓄熱媒体32に蓄熱された冷熱により低元側受液器13を冷却する蓄熱槽31とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は二元冷凍装置に関し、特に冷熱を蓄熱する蓄熱槽を備えた二元冷凍装置に関するものである。
従来より、マイナス数十度の低温度の冷却を行うための装置として、高温側冷媒を循環するための冷凍サイクル装置である高元冷凍サイクルと、低温側冷媒を循環するための冷凍サイクル装置である低元冷凍サイクルとを有する二元冷凍装置が使用されている。例えば、二元冷凍装置では、低元冷凍サイクルにおける低元側凝縮器と高元冷凍サイクルにおける高元側蒸発器とを熱交換できるように構成したカスケードコンデンサによって低元冷凍サイクルと高元冷凍サイクルとを連結している。
また、冷却負荷が小さく低い冷凍能力しか要求されない夜間において熱源側の余剰能力を有効利用できるように、蓄熱媒体に蓄熱を可能とする構成とし、蓄熱による夜間電力の積極的使用による電力使用平準化促進とそれによる使用電力料金の低減といった効果を達成するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−271000号公報(段落[0014])
従来の二元冷凍装置では、低元冷凍サイクルと高元冷凍サイクルとをカスケードコンデンサを介して一体的に組み立て、低元冷凍サイクルを運転する際には高元冷凍サイクルも同時に運転される。このような二元冷凍装置においては、高元冷凍サイクルが故障または停電等により停止すると、低元冷凍サイクルではカスケードコンデンサ(凝縮器)における冷媒の熱交換が不十分となる。これにより、低元冷凍サイクルの冷媒圧力が、冷媒量の多い凝縮器側の周囲温度に応じた飽和圧力にまで上昇し、冷媒回路に設けた安全弁等から冷媒が大気に放出される恐れがある。このため、低元冷凍サイクルと高元冷凍サイクルとを個別に運転することができない、という問題点があった。
また、低元冷凍サイクルに受液器を設けた場合、高元冷凍サイクルが故障等により停止すると、高温・高圧の冷媒が受液器に流入することになる。このため、受液器の温度が上昇しこれに伴い冷媒圧力が上昇する、という問題点があった。特に、低元冷凍サイクルにCO2冷媒を用いた場合、周囲温度の上昇により超臨界状態となる場合があり、受液器に流入する冷媒密度が低下する。このため、受液器に流入した冷媒圧力を設計圧以下に維持するために必要な受液器容積が過大となり、または冷媒回路の設計圧を上げる必要がある。これにより、重量の増加や、コンパクト性に欠け、製造コストが増加する、という問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、二つの冷媒回路を結合した二元冷凍装置において、二元冷凍装置の運転停止時に周囲温度が上昇しても圧力上昇を抑制でき、信頼性を向上することができる二元冷凍装置を得るものである。
本発明に係る二元冷凍装置は、第1圧縮機、第1凝縮器、第1絞り装置、第1蒸発器、及び第1蓄熱蒸発器を配管接続し、冷媒を循環させる第1冷媒回路と、第2圧縮機、第2凝縮器、受液器、第2絞り装置、及び第2蒸発器を配管接続し、冷媒を循環させる第2冷媒回路と、前記第1蒸発器と前記第2凝縮器とにより構成され、前記第1蒸発器を流れる冷媒と前記第2凝縮器を流れる冷媒とが熱交換を行うカスケードコンデンサと、前記第1蓄熱蒸発器と前記受液器とを収容し、前記第1蓄熱蒸発器によって蓄熱媒体を冷却して冷熱を蓄熱するとともに、前記蓄熱媒体に蓄熱された冷熱により前記受液器を冷却する蓄熱槽とを備えたものである。
本発明は、第1蓄熱蒸発器と受液器とを収容し、第1蓄熱蒸発器によって蓄熱媒体を冷却して冷熱を蓄熱するとともに、蓄熱媒体に蓄熱された冷熱により受液器を冷却する蓄熱槽を備えたので、受液器の温度上昇に伴う圧力上昇を抑制でき、信頼性を向上することができる。
本発明の実施の形態1に係る二元冷凍装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態2に係る二元冷凍装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態3に係る二元冷凍装置の冷媒回路図である。
以下、本発明に係る二元冷凍装置の好適な実施の形態について添付図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る二元冷凍装置の冷媒回路図である。図1において、二元冷凍装置は、低元冷凍サイクル10と高元冷凍サイクル20とを有し、それぞれ独立して冷媒を循環させる冷媒回路を構成している。また、二元冷凍装置は、当該二元冷凍装置全体の運転制御を行う制御装置33を有する。
低元冷凍サイクル10は、低元側圧縮機11と、低元側凝縮器12と、低元側受液器13と、低元側膨張弁15と、低元側蒸発器16とを順に冷媒配管で接続して冷媒回路(以下、低元側冷媒回路という)を構成している。
なお、低元冷凍サイクル10は、本発明における「第2冷媒回路」に相当する。また、低元側圧縮機11は「第2圧縮機」に相当し、低元側凝縮器12は「第2凝縮器」に相当し、低元側受液器13は「受液器」に相当し、低元側膨張弁15は「第2絞り装置」に相当し、低元側蒸発器16は「第2蒸発器」に相当する。
高元冷凍サイクル20は、高元側圧縮機21と、高元側凝縮器22と、高元側膨張弁23と、高元側蒸発器24と、高元側蓄熱蒸発器25とを順に冷媒配管で接続して冷媒回路(以下、高元側冷媒回路という)を構成している。
なお、高元冷凍サイクル20は、本発明における「第1冷媒回路」に相当する。また、高元側圧縮機21は「第1圧縮機」に相当し、高元側凝縮器22は「第1凝縮器」に相当し、高元側膨張弁23は「第1絞り装置」に相当し、高元側蒸発器24は「第1蒸発器」に相当し、高元側蓄熱蒸発器25は「第1蓄熱蒸発器」に相当する。
また、低元側冷媒回路と高元側冷媒回路とを多段構成とするために、高元側蒸発器24と低元側凝縮器12とを、それぞれを通過する冷媒間での熱交換を可能に結合させて構成したカスケードコンデンサ30を設けている。ここで、低元側、高元側と称する構成における、温度、圧力等の高低については、特に絶対的な値との関係で高低等が定まっているものではなく、システム、装置等における状態、動作等において相対的に定まるものとする。
低元側圧縮機11は、低元側冷媒回路を流れる冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にして吐出する。この低元側圧縮機11は、例えばインバータ回路等により回転数を制御し、冷媒の吐出量を調整できるタイプの圧縮機で構成する。
低元側凝縮器12は、冷媒を凝縮させて液状の冷媒にする(凝縮液化させる)ものである。本実施の形態では、例えばカスケードコンデンサ30において低元側冷媒回路を流れる冷媒が通過する伝熱管等により低元側凝縮器12を構成し、高元側冷媒回路を流れる冷媒との熱交換が行われるものとする。
低元側受液器13は、低元側凝縮器12の下流側に設けられ冷媒を貯留するものである。
低元側膨張弁15は、低元側冷媒回路を流れる冷媒を減圧して膨張させるものである。例えば電子式膨張弁等の流量制御手段、毛細管(キャピラリ)、感温式膨張弁等の冷媒流量調節手段等の任意の減圧装置、絞り装置等で構成する。
低元側蒸発器16は、例えば冷却対象との熱交換により低元冷媒回路を流れる冷媒を蒸発させて気体(ガス)状の冷媒にする(蒸発ガス化させる)ものである。冷媒との熱交換により、冷却対象は、直接又は間接に冷却されることになる。
高元側圧縮機21は、高元側冷媒回路を流れる冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にして吐出する。この高元側圧縮機21は、例えばインバータ回路等を有し、冷媒の吐出量を調整できるタイプの圧縮機で構成する。
高元側凝縮器22は、例えば、空気、ブライン等と高元側冷媒回路を流れる冷媒との間で熱交換を行い、冷媒を凝縮液化させるものである。本実施の形態では、外気と冷媒との熱交換を行うものとし、熱交換を促すための高元側凝縮器ファンを有しているものとする。高元側凝縮器ファンについても風量を調整できるタイプのファンで構成する。
高元側膨張弁23は、高元側冷媒回路を流れる冷媒を減圧して膨張させるものである。例えば電子式膨張弁等の流量制御手段、冷媒流量調節手段等、絞り量が制御可能な任意の減圧装置、絞り装置等で構成する。
高元側蒸発器24は、熱交換により高元側冷媒回路を流れる冷媒を蒸発ガス化するものである。本実施の形態では、例えばカスケードコンデンサ30において高元側冷媒回路を流れる冷媒が通過する伝熱管等により高元側蒸発器24を構成し、低元側冷媒回路を流れる冷媒との熱交換が行われるものとする。
カスケードコンデンサ30は、高元側蒸発器24と低元側凝縮器12とにより構成され、高元側蒸発器24を流れる冷媒と低元側凝縮器12を流れる冷媒とを熱交換可能にする冷媒間熱交換器である。カスケードコンデンサ30を介して高元側冷媒回路と低元側冷媒回路とを多段構成にし、冷媒間の熱交換を行うようにすることで、独立した冷媒回路を連携させることができる。
また、本実施の形態の二元冷凍装置は、低元側受液器13と高元側蓄熱蒸発器25とを収容する蓄熱槽31を備えている。この蓄熱槽31内には例えばブライン、水等の蓄熱媒体32が貯留されている。蓄熱槽31は高元側蓄熱蒸発器25から授与された冷熱を蓄熱槽31内の蓄熱媒体32に蓄える機能を有している。また、蓄熱槽31は蓄熱媒体32に蓄熱された冷熱により低元側受液器13を冷却する機能を有している。
制御装置33には、高元側圧縮機21の吐出側の冷媒圧力を計測する高圧圧力センサ(図示せず)や、吸入側の冷媒圧力を計測する低圧圧力センサ(図示せず)、高元側蒸発器24の蒸発温度を計測する温度センサ(図示せず)、高元側蒸発器24出口の過冷却度を検出するために高元側蒸発器24の出口側温度を計測する温度センサ(図示せず)、高元側蓄熱蒸発器25出口の過冷却度を検出するために高元側蓄熱蒸発器25の出口側温度を計測する温度センサ(図示せず)など、高元冷凍サイクル20の運転制御に必要な各種の計測情報が入力される。制御装置33には、蓄熱槽31内に貯留された蓄熱媒体32の温度を計測する温度センサ(図示せず)からの計測情報が入力される。なお、高元側蒸発器24の蒸発温度は、高元側蒸発器24に設けた温度センサにより計測しても良いし、高元側冷媒回路の低圧圧力から算出しても良い。
制御装置33は、各センサから入力された計測情報や、図示しない操作装置から使用者により指示された運転内容(設定温度等)などに基づいて、低元側圧縮機11及び高元側圧縮機21の運転周波数(容量)、高元側膨張弁23の絞り量、高元側凝縮器ファンの回転数などを制御する。
二元冷凍装置においては、低元冷凍サイクル10の一部の機器(例えば低元側蒸発器16)を、例えばスーパーマーケット等に設置されるショーケースなどの室内の負荷装置に配置することがある。例えば、ショーケースを配置換えなどして配管の接続変更などを行って冷媒回路が開放されると、冷媒漏れが発生する可能性が多くなる。そこで、ここでは、低元冷凍サイクル10の低元側冷媒回路を循環させる冷媒として、冷媒漏れを考慮し、地球温暖化に対する影響が小さいCO2(二酸化炭素)を用いる。一方、高元冷凍サイクル20に用いる冷媒は、高元冷凍サイクル20は冷媒回路が開放されることがないため、例えば地球温暖化係数の高いHFC冷媒などを用いることができる。それでも、例えば、HFO冷媒(HFO1234yf、HFO1234ze等)、HC冷媒、CO2、アンモニア、水などの地球温暖化に対する影響が小さい冷媒を用いることが望ましい。そこで、本実施の形態では、高元冷凍サイクル20の高元側冷媒回路を循環させる冷媒としてHFO冷媒を用いる。
(動作の概要)
次に、上記のような構成からなる二元冷凍装置の動作の概要について説明する。まず、冷凍負荷を冷却する動作に先んじ(又は同時対応でも良い)高元冷凍サイクル20の運転を行い、蓄熱槽31の蓄熱媒体32(ブライン、水等)にその冷熱を蓄える。そして、蓄熱媒体32に蓄熱された冷熱により、低元側受液器13自体および内部の冷媒が冷却される。
以上のような二元冷凍装置の冷却運転における各構成機器の動作等を、各冷媒回路を循環する冷媒の流れに基づいて説明する。
(高元冷凍サイクル20の動作)
まず、高元冷凍サイクル20の動作について説明する。高元側圧縮機21は、HFO冷媒を吸入し、圧縮して高温・高圧の状態にして吐出する。吐出した冷媒は高元側凝縮器22へ流入する。高元側凝縮器22は、高元側凝縮器ファンから供給される外気とHFO冷媒との間で熱交換を行い、HFO冷媒を凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は高元側膨張弁23を通過する。高元側膨張弁23は凝縮液化した冷媒を減圧する。減圧した冷媒は高元側蒸発器24(カスケードコンデンサ30)に流入する。高元側蒸発器24は、低元側凝縮器12を通過する冷媒との熱交換により冷媒を蒸発する。さらに、蒸発した冷媒は高元側蓄熱蒸発器25(蓄熱槽31)に流入する。高元側蓄熱蒸発器25は、蓄熱槽31に収容される蓄熱媒体32との熱交換により冷媒を蒸発、ガス化する。完全に蒸発ガス化したHFO冷媒を高元側圧縮機21が吸入する。
(低元冷凍サイクル10の動作)
次に、低元冷凍サイクル10の動作について説明する。低元側圧縮機11は、CO2冷媒を吸入し、圧縮して高温・高圧の状態にして吐出する。吐出した冷媒は低元側凝縮器12(カスケードコンデンサ30)へ流入する。低元側凝縮器12は、高元側蒸発器24を通過する冷媒との熱交換により冷媒を凝縮する。さらに、凝縮した冷媒は低元側受液器13(蓄熱槽31)へ流入する。低元側受液器13は、蓄熱槽31に収容される蓄熱媒体32により冷却され、内部の冷媒が凝縮する。完全に凝縮液化した冷媒は低元側膨張弁15を通過する。低元側膨張弁15は凝縮液化した冷媒を減圧する。減圧した冷媒は低元側蒸発器16に流入する。低元側蒸発器16は冷却対象との熱交換により冷媒を蒸発ガス化する。蒸発ガス化したCO2冷媒を高元側圧縮機21が吸入する。
(高元冷凍サイクル20が停止時における低元冷凍サイクル10の動作)
本実施の形態における二元冷凍装置は、高元冷凍サイクル20の故障などにより運転が停止している場合であっても、低元側受液器13の温度上昇に伴う圧力上昇を回避できる。このような高元冷凍サイクル20が停止時における低元冷凍サイクル10の動作について説明する。
低元側圧縮機11は、CO2冷媒を吸入し、圧縮して高温・高圧の状態にして吐出する。吐出した冷媒は低元側凝縮器12(カスケードコンデンサ30)へ流入する。高元冷凍サイクル20が停止しているため低元側凝縮器12では、高元冷凍サイクル20を通過する冷媒との熱交換が十分に行われず、高温・高圧の状態で低元側受液器13(蓄熱槽31)へ流入する。CO2冷媒を用いた場合、周囲温度の上昇により超臨界状態で低元側受液器13へ流入される場合もある。低元側受液器13は、蓄熱槽31に収容される蓄熱媒体32により冷却され、低元側受液器13に流入した冷媒が冷却される。これにより、冷媒の温度上昇に伴う圧力上昇が抑制される。低元側受液器13から流出した冷媒は、低元側膨張弁15および低元側蒸発器16を経て、再び高元側圧縮機21に吸入される。
以上のように本実施の形態においては、高元側蓄熱蒸発器25と低元側受液器13とを収容し、高元側蓄熱蒸発器25によって蓄熱媒体32を冷却して冷熱を蓄熱するとともに、蓄熱媒体32に蓄熱された冷熱により低元側受液器13を冷却する蓄熱槽31を備えている。このため、高元冷凍サイクル20で蓄熱運転し、この蓄冷熱で低元側受液器13を冷却できる。このことにより、高元冷凍サイクル20が仮に故障等により停止しても、蓄熱槽31に貯蓄された冷熱によって低元側受液器13の温度上昇に伴う圧力上昇を抑制することができる。よって、二元冷凍装置の信頼性を向上することができる。また、過度に大きい受液器や高い設計圧に設定する必要がなく、コスト低減の効果も期待できる。
なお、高元冷凍サイクル20の運転が停止した場合には、低元冷凍サイクル10の運転も停止させるのが望ましい。このような、高元冷凍サイクル20および低元冷凍サイクル10の運転停止時に周囲温度が上昇しても、蓄熱槽31に貯蓄された冷熱によって低元側受液器13の温度上昇に伴う圧力上昇を抑制することができる。よって、二元冷凍装置の信頼性を向上することができる。また、過度に大きい受液器や高い設計圧に設定する必要がなく、コスト低減の効果も期待できる。
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2に係る二元冷凍装置の冷媒回路図である。図2において、上記実施の形態1の構成に加え、低元冷凍サイクル10は、低元側受液器13と低元側膨張弁15との間に、低元側蓄熱凝縮器14を備えている。
本実施の形態の蓄熱槽31には、低元側受液器13と低元側蓄熱凝縮器14と高元側蓄熱蒸発器25とが収容されており、高元側蓄熱蒸発器25から授与された冷熱を蓄熱槽31内の蓄熱媒体32に蓄え、この蓄熱媒体32に蓄熱された冷熱により低元側受液器13と低元側蓄熱凝縮器14とを冷却する。なお、低元側蓄熱凝縮器14は「第2蓄熱蒸発器」に相当する。
本実施の形態における二元冷凍装置は、高元冷凍サイクル20と低元冷凍サイクル10で使用する冷媒により蓄熱槽31内の蓄熱媒体32を介して低温側の冷熱を高温側に移動させるものである。この間の運転効率は蓄熱媒体32(ブライン、水等)を介するため、カスケードコンデンサ30の直接熱交換に比べ冷媒間の温度差が大きくなり運転効率が低くなる。しかし、夜間などの蓄熱運転により冷却負荷平準化が可能となり、安定運転による冷凍サイクルの運転効率は向上し、蓄熱槽31内の熱交換による運転効率の低下を補って余りある。
冷却負荷平準化による安定運転の効果について補足する。冷凍機は定格環境条件である外気32℃において使用される場合に最大運転効率となるように設計される。定格条件から外れた環境での使用は、著しい性能低下を招く恐れがある。具体的には、高外気温度時の圧縮機動作は高圧縮比、高回転となり、低外気温度時は低圧縮比、低回転となる。特に、二元冷凍装置においては圧縮機を2台用いるため、圧縮過程が分割され通常冷凍機より低圧縮比による性能低下が危惧される。このため、夜間など低外気時の蓄熱運転、または昼間などの高外気時の蓄熱利用運転による冷却負荷平準化によって圧縮比、回転数が安定し、運転効率低下を回避できる。
本実施の形態の二元冷凍装置は、高元側と低元側の独立性を可能とし、冷凍機設計、設置容量の独立性やサービスの独立性が推進される。
高元冷凍サイクル20をヒートポンプとし低元側凝縮器12の冷媒熱を利用できるよう切り換え接続すれば、暖房あるいは給湯の熱源として冷凍、冷蔵熱の熱回収運転も可能となる。
例えば、冷媒がアンモニアの場合、毒性のため、現地での在人空間までの冷媒配管接続は好ましくない。炭化水素(HC)も可燃ガスのためチャージ量の使用制限がある。フロン(HFC)は温暖化ガスであり、ガス漏れを防止するため、これらの冷媒はできるだけ現地配管は避けるべきである。本実施の形態は、高元冷媒回路(アンモニア、HC、HFCなど)とはカスケードコンデンサ30で分離してあり、在人空間においては、低元冷媒回路に炭酸ガス(CO2など)を用いれば安全である。
このような構成の二元冷凍装置においては、低元冷凍サイクル10の一部の機器(例えば低元側蒸発器16)を、例えばスーパーマーケット等に設置されるショーケースなどの室内の負荷装置に配置することがある。例えば、ショーケースを配置換えなどして配管の接続変更などを行って冷媒回路が開放されると、冷媒漏れが発生する可能性が多くなる。そこで、ここでは、低元冷凍サイクル10の低元側冷媒回路を循環させる冷媒として、冷媒漏れを考慮し、地球温暖化に対する影響が小さいCO2(二酸化炭素)を用いる。一方、高元冷凍サイクル20に用いる冷媒は、高元冷凍サイクル20は冷媒回路が開放されることがないため、例えば地球温暖化係数の高いHFC冷媒などを用いることができる。それでも、例えば、HFO冷媒(HFO1234yf、HFO1234ze等)、HC冷媒、CO2、アンモニア、水などの地球温暖化に対する影響が小さい冷媒を用いることが望ましい。そこで、本実施の形態では、高元冷凍サイクル20の高元側冷媒回路を循環させる冷媒としてHFO冷媒を用いる。
以上のような二元冷凍装置の冷却運転における各構成機器の動作等を、各冷媒回路を循環する冷媒の流れに基づいて説明する。
(高元冷凍サイクル20の動作)
まず、高元冷凍サイクル20の動作について説明する。高元側圧縮機21は、HFO冷媒を吸入し、圧縮して高温・高圧の状態にして吐出する。吐出した冷媒は高元側凝縮器22へ流入する。高元側凝縮器22は、高元側凝縮器ファンから供給される外気とHFO冷媒との間で熱交換を行い、HFO冷媒を凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は高元側膨張弁23を通過する。高元側膨張弁23は凝縮液化した冷媒を減圧する。減圧した冷媒は高元側蒸発器24(カスケードコンデンサ30)に流入する。高元側蒸発器24は、低元側凝縮器12を通過する冷媒との熱交換により冷媒を蒸発する。さらに、蒸発した冷媒は高元側蓄熱蒸発器25(蓄熱槽31)に流入する。高元側蓄熱蒸発器25は、蓄熱槽31に収容される蓄熱媒体32との熱交換により冷媒を蒸発、ガス化する。完全に蒸発ガス化したHFO冷媒を高元側圧縮機21が吸入する。
(低元冷凍サイクル10の動作)
次に、低元冷凍サイクル10の動作について説明する。低元側圧縮機11は、CO2冷媒を吸入し、圧縮して高温・高圧の状態にして吐出する。吐出した冷媒は低元側凝縮器12(カスケードコンデンサ30)へ流入する。低元側凝縮器12は、高元側蒸発器24を通過する冷媒との熱交換により冷媒を凝縮する。凝縮した冷媒は低元側受液器13に貯留され、低元側蓄熱凝縮器14(蓄熱槽31)へ流入する。低元側蓄熱凝縮器14は、蓄熱槽31に収容される蓄熱媒体32との熱交換により冷媒を凝縮する。完全に凝縮液化した冷媒は低元側膨張弁15を通過する。低元側膨張弁15は凝縮液化した冷媒を減圧する。減圧した冷媒は低元側蒸発器16に流入する。低元側蒸発器16は冷却対象との熱交換により冷媒を蒸発ガス化する。蒸発ガス化したCO2冷媒を高元側圧縮機21が吸入する。
(冷却負荷に応じた運転動作)
本実施の形態の二元冷凍装置では、例えば、高元側圧縮機21において、駆動するモータの周波数を制御し、高元冷凍サイクル20における冷却能力を制御することにより低元側冷媒回路における吐出側の圧力(低元側高圧)を調節する。カスケードコンデンサ30において、低元側凝縮器12の凝縮温度(低元側凝縮温度)と高元側蒸発器24の蒸発温度(高元側蒸発温度)との温度差ΔTが生じるものとする。温度差ΔTはカスケードコンデンサ30の熱交換量によって変化するが、ここでは例えば5℃程度とする。ある運転状態から高元側圧縮機21の運転周波数を上げて高元側の冷却能力を増大させると、高元側蒸発温度が低下する。低下した高元側蒸発温度に伴い低元側凝縮温度(低元側高圧)も低下する。逆に、高元側の冷却能力が低減すれば低元側高圧も上昇する。
本実施の形態の二元冷凍装置では、外気温度に応じて冷却負荷が変化し、冷却負荷に対して冷凍能力(低元冷凍サイクル10側の蒸発能力に相当)を決定している。そして、必要とする冷凍能力を得られるように低元側圧縮機11により冷媒流量を制御している。
以下、冷却負荷の大きさ別に、通常運転モード、蓄熱運転モード、蓄熱利用運転モードの各運転動作について説明する。
<冷却負荷:通常>
冷却負荷が通常時(中間期など)の場合、蓄熱槽31への蓄熱または利用を行わない通常運転モードを実施する。この通常運転モードでは、冷媒間で直接熱交換するカスケードコンデンサ30を用いて高効率運転を行う。本実施の形態においては、高元側冷媒回路は冷媒がカスケードコンデンサ30から蓄熱槽31の順に流れるように接続し、低元側冷媒回路は冷媒がカスケードコンデンサ30から蓄熱槽31の順に流れるように接続しているため、熱交換の大部分をカスケードコンデンサ30で行う。
制御装置33は、カスケードコンデンサ30(高元側蒸発器24)出口の冷媒過熱度が所定値(例えば2℃程度)となるように、高元側膨張弁23の絞り量を制御する。これにより、カスケードコンデンサ30出口の高元側冷媒回路の冷媒は完全に蒸発する。これに伴い、低元側冷媒回路の冷媒もカスケードコンデンサ30(低元側凝縮器12)により完全に凝縮する。このため、より確実にカスケードコンデンサ30にて必要とする熱交換を実施できる。
また、制御装置33は、高元側蒸発器24の蒸発温度が蓄熱媒体32の温度とほぼ同等となるように、高元側圧縮機21の容量を制御する。これにより、高元側蓄熱蒸発器25を通過する高元側冷媒回路の冷媒温度と蓄熱媒体32の温度がほぼ一致し、高元側冷媒回路の冷媒と蓄熱媒体32との間で熱交換が行われない。一方、上述したように本実施の形態においては、低元側凝縮温度と高元側蒸発温度とに温度差ΔT(例えば5℃程度)が生じている。このため、低元側凝縮温度が高元側蒸発温度より高いが、低元側蓄熱凝縮器14出口の液過冷却度が0℃(飽和液)から2℃程度となるように冷媒封入量を調節することにより、低元側蓄熱凝縮器14を通過する低元側冷媒回路の冷媒温度と蓄熱媒体32の温度とがほぼ一致し、低元側冷媒回路と蓄熱媒体32との間で熱交換が行われない。したがって、通常運転モードでは、蓄熱槽31において蓄熱媒体32を介した熱交換を行わず、カスケードコンデンサ30による熱交換を実施できるため、高効率運転が可能となる。
なお、蓄熱槽31に収納した低元側受液器13を蓄熱媒体32の冷熱により冷却することで、低元側受液器13に貯留される冷媒の液過冷却度を拡大することができ、さらなる冷凍効果を得ることができ運転効率を向上することが可能となる。
<冷却負荷:小さい>
冷却負荷が小さい場合(冬期、夜間など)、高元側冷媒回路(高元側蓄熱蒸発器25)によって蓄熱媒体32を冷却して冷熱を蓄熱する蓄熱運転モードを実施する。この蓄熱運転モードでは、冷媒間で直接熱交換するカスケードコンデンサ30を用いて高効率運転を行いつつ、高元側蓄熱蒸発器25によって蓄熱媒体32を冷却して冷熱を蓄熱する蓄熱運転を行う。冷却負荷が小さいときはカスケードコンデンサ30の熱交換量が減少するため、高元側冷媒回路の冷却能力が冷却負荷より過剰となる。このため、高元側冷媒回路の冷媒はカスケードコンデンサ30(高元側蒸発器24)において完全には蒸発せず、残った冷熱は高元側蓄熱蒸発器25において蓄熱媒体32への蓄熱分として消費される。
さらに、制御装置33は、蓄熱槽31出口(高元側蓄熱蒸発器25出口)の冷媒過熱度が所定値(例えば2℃程度)となるように、高元側膨張弁23の絞り量を制御する。これにより、カスケードコンデンサ30と蓄熱槽31の熱交換により、高元側蓄熱蒸発器25出口の高元側冷媒回路の冷媒は完全に蒸発し、効率よく蓄熱することが可能となる。
また、制御装置33は、高元側蒸発器24の蒸発温度が蓄熱媒体32の温度より所定温度(例えば5℃程度)低くなるように、高元側圧縮機21の容量を制御する。これにより、高元側蓄熱蒸発器25を通過する高元側冷媒回路の冷媒温度と蓄熱媒体32の温度とに適度な温度差が生じ、効率よく蓄熱することが可能となる。このとき、低元側冷媒回路の冷媒はカスケードコンデンサ30(低元側凝縮器12)により完全に凝縮し、蓄熱媒体32の温度とほぼ一致するため、熱交換を行わない。このため、高元側冷媒回路の冷媒による蓄熱が効率よく行うことができる。
<冷却負荷:大きい>
冷却負荷が大きい場合(夏期、昼間など)、蓄熱媒体32に蓄熱された冷熱を利用して低元側蓄熱凝縮器14を冷却する蓄熱利用運転モードを実施する。この蓄熱利用運転モードでは、冷媒間で直接熱交換するカスケードコンデンサ30を用いて高効率運転を行いつつ、蓄熱媒体32に蓄熱された冷熱により低元側蓄熱凝縮器14を冷却する蓄熱利用運転を行う。冷却負荷が大きいときはカスケードコンデンサ30の熱交換量が増大するため、高元側冷媒回路の冷却能力が冷却負荷より不足となる。このため、低元側冷媒回路の冷媒はカスケードコンデンサ30(低元側凝縮器12)において完全には凝縮せず、残った放熱量は低元側蓄熱凝縮器14において蓄熱媒体32の蓄冷熱により処理する。
制御装置33は、カスケードコンデンサ30(高元側蒸発器24)出口の冷媒過熱度が所定値(例えば2℃程度)となるように、高元側膨張弁23の絞り量を制御する。これにより、カスケードコンデンサ30出口の高元側冷媒回路の冷媒は完全に蒸発する。これにより、より確実にカスケードコンデンサ30にて高元側冷媒回路の冷却能力を出力することができる。
また、制御装置33は、高元側蒸発器24の蒸発温度が蓄熱媒体32の温度とほぼ同等となるように、高元側圧縮機21の容量を制御する。これにより、高元側蓄熱蒸発器25を通過する高元側冷媒回路の冷媒温度と蓄熱媒体32の温度がほぼ一致し、高元側冷媒回路の冷媒と蓄熱媒体32との間で熱交換が行われない。一方、低元側凝縮温度と蓄熱媒体32の温度に適度な温度差(例えば5℃)が生じ、効率よく蓄熱利用することが可能となる。
(冷却負荷の検知)
ここで、冷却負荷の検知方法の一例について説明する。前述したように、冷却負荷に対して冷凍能力決定し、必要とする冷凍能力を得るために低元側圧縮機11により冷媒流量を制御している。すなわち、必要とされる冷凍能力を出力し、低元側蒸発温度を一定に保つことにより、接続される冷却対象の温度(例えばショーケースの庫内温度)を一定に保つ。具体的には、冷却負荷が高まれば冷却対象の温度(庫内温度)が上昇し、低元側蒸発温度が上昇するため、低元側圧縮機11の回転数を増大させ、所定の低元側蒸発温度とする。冷却負荷が小さくなれば低元側蒸発温度が低下するため、低元側圧縮機11の回転数を減少させ、所定の低元側蒸発温度とする。
このため、冷却負荷は低元側圧縮機11の回転数によって判断することができる。そこで、本実施の形態における制御装置33は、低元側圧縮機11の回転数から当該二元冷凍装置の冷却負荷を検知する。そして、検知した冷却負荷に応じて上記の蓄熱運転モード、蓄熱利用運転モード、または通常運転モードを実施することで、冷却負荷に応じた適切な運転モードを実施できるため、効率的な運転が可能となる。
具体的には、制御装置33は、冷却負荷が第1所定値よりも小さい場合、即ち、低元側圧縮機11の回転数が第1回転数よりも小さい場合、冷却負荷が小さいと判断して、蓄熱運転モードを実施する。また、冷却負荷が第1所定値よりも大きい第2所定値を超えた場合、即ち、低元側圧縮機11の回転数が第1回転数よりも大きい第2回転数を超えた場合、冷却負荷が大きいと判断して、蓄熱利用運転モードを実施する。また、冷却負荷が第1所定値を超え第2所定値以下の場合、即ち、低元側圧縮機11の回転数が第1回転数を超え第2回転数以下の場合、冷却負荷が通常であると判断して、通常運転モードを実施する。
冷却負荷の検知方法はこれに限るものではなく、外気温度や冷却対象の温度により冷却負荷の大小を判断しても良い。また、例えば夜間や昼間、冬期や夏期など、時刻や時期により、冷却負荷の大小を想定して、上記運転モードを切り替えるようにしても良い。
(高元冷凍サイクル20が停止時における低元冷凍サイクル10の動作)
本実施の形態における二元冷凍装置は、高元冷凍サイクル20の運転状態によらず、低元冷凍サイクル10の運転の起動が可能である。即ち本実施の形態の二元冷凍装置においては、低元冷凍サイクル10が蓄熱槽31に貯蓄された冷熱を利用するため、低元冷凍サイクル10の運転を起動させたあとに高元冷凍サイクル20の運転を起動してもよいし、高元冷凍サイクル20の運転から起動しても、または各サイクルの運転を同時に起動してもよい。
ここで、高元冷凍サイクル20が停止時において低元冷凍サイクル10の運転を起動した場合の動作について説明する。なお、高元冷凍サイクル20から起動する場合または同時に起動する場合は、上述した動作となる。
低元側圧縮機11は、CO2冷媒を吸入し、圧縮して高温・高圧の状態にして吐出する。吐出した冷媒は低元側凝縮器12(カスケードコンデンサ30)へ流入する。高元冷凍サイクル20が停止しているため低元側凝縮器12では、高元冷凍サイクル20を通過する冷媒との熱交換が十分に行われず、高温・高圧の状態で低元側受液器13(蓄熱槽31)へ流入する。CO2冷媒を用いた場合、周囲温度の上昇により超臨界状態で低元側受液器13へ流入される場合もある。低元側受液器13は、蓄熱槽31に収容される蓄熱媒体32により冷却され、低元側受液器13に流入した冷媒が冷却される。これにより、冷媒の温度上昇に伴う圧力上昇が抑制される。低元側受液器13から流出した冷媒は低元側蓄熱凝縮器14(蓄熱槽31)へ流入する。低元側蓄熱凝縮器14は、蓄熱槽31に収容される蓄熱媒体32との熱交換により冷媒を凝縮する。凝縮液化した冷媒は低元側膨張弁15を通過する。低元側膨張弁15は凝縮液化した冷媒を減圧する。減圧した冷媒は低元側蒸発器16に流入する。低元側蒸発器16は冷却対象との熱交換により冷媒を蒸発ガス化する。蒸発ガス化したCO2冷媒を高元側圧縮機21が吸入する。
このように本実施の形態における二元冷凍装置は、蓄熱槽31に貯蓄された冷熱を利用することで、高元冷凍サイクル20の運転状態によらず、低元冷凍サイクル10の運転の起動が可能である。
従来の二元冷凍装置では、低元冷凍サイクルと高元冷凍サイクルとをカスケードコンデンサを介して一体的に組み立て、低元冷凍サイクルを運転するためには必ず高元冷凍サイクルの同時運転をしなければならない。一方、本実施の形態における二元冷凍装置は、上述したように、高元冷凍サイクル20の運転状態によらず、低元冷凍サイクル10を運転することができ、各冷凍サイクルの運転の独立性を可能とし、各冷凍サイクルの装置設計、設置容量の独立性やサービスの独立性を推進することが可能となる。
また、本実施の形態における二元冷凍装置は、蓄熱槽31を備えたことにより、高元冷凍サイクル20の容量(冷凍能力)と、低元冷凍サイクル10の容量(冷凍能力)の一体的整合性は不要となる。例えば、高元冷凍サイクル20の容量が、低元冷凍サイクル10の容量以下であっても運転時間を考慮することにより高元側と低元側の負荷の整合性を図ることができる。
即ち、下記式を満たすように、高元冷凍サイクル20の冷凍能力に運転時間を乗算した値が、低元冷凍サイクル10の冷凍能力に運転時間を乗算した値以上となるように、高元冷凍サイクル20及び低元冷凍サイクル10の運転を起動又は停止させる制御を行う。
高元側冷凍サイクルの冷凍能力×運転時間≧低元側冷凍サイクルの冷凍能力×運転時間
なお、各冷凍サイクルの冷凍能力は公知の演算方法を用いることで求めることができる。例えば圧縮機の出力と、冷媒温度・圧力から換算したエンタルピーとを用いて、演算により算出することができる。
制御装置33は、各冷凍サイクルの冷凍能力を逐次算出し、運転時間を乗算する。そして、上記式を満たすように、高元冷凍サイクル20及び低元冷凍サイクル10の運転を起動又は停止させる制御を行う。例えば、高元冷凍サイクル20による蓄熱運転を行ったあと、高元冷凍サイクル20を停止し、低元冷凍サイクル10のみを運転した場合、上記式の右辺が左辺より大きくなった場合、制御装置33は、高元冷凍サイクル20の運転を起動し、上記式を満たすように制御する。
以上のように本実施の形態においては、高元冷凍サイクル20の運転状態によらず、低元冷凍サイクル10を運転することができる。即ち、低元冷凍サイクル10から起動しても、高元冷凍サイクル20から起動しても、または各冷凍サイクルを同時に起動してもよい。特に、負荷装置に接続される低元冷凍サイクル10から起動すれば、例えばショーケースなどの負荷装置において起動後即座に冷却が行われるため、急速冷却が可能となり、ユーザー要求に適している。
また本実施の形態においては、冷却負荷の変動に対応して、カスケードコンデンサ30による高効率運転を行いつつ、蓄熱運転または蓄熱利用運転を行うことが可能となる。また、蓄熱以外の通常運転において高効率運転を達成し、蓄熱運転による冷却負荷平準化もまた実現できる。よって、常時省エネルギー化が可能となり、蓄熱運転による冷却負荷平準化によって使用電力料金の低減と、高効率となる動作点において安定運転できることから、さらなる省エネルギー化を図ることができる。
実施の形態3.
図3は、本発明の実施の形態3に係る二元冷凍装置の冷媒回路図である。図3において、上記実施の形態2の構成に加え、高元冷凍サイクル20は、高元側蓄熱蒸発器25をバイパスする高元側蓄熱バイパス管26を備え、低元冷凍サイクル10は、低元側蓄熱凝縮器14をバイパスする低元側蓄熱バイパス管17を備えている。
高元側蓄熱バイパス管26には、冷媒流路を遮断または開放する開閉弁が設けられており、この開閉弁を遮断または開放することで、高元側蒸発器24から流出した冷媒が、高元側蓄熱蒸発器25を経て高元側圧縮機21へと至る流路と、高元側蓄熱蒸発器25をバイパスして高元側圧縮機21へと至る流路とが切り替えられる。また、低元側蓄熱バイパス管17には、冷媒流路を遮断または開放する開閉弁が設けられており、この開閉弁を遮断または開放することで、低元側凝縮器12から流出した冷媒が、低元側蓄熱凝縮器14を経て低元側膨張弁15へと至る流路と、低元側蓄熱凝縮器14をバイパスして低元側膨張弁15へと至る流路とが切り替えられる。
さらに、高元冷凍サイクル20は、高元側蓄熱蒸発器25の上流側、即ち、高元側蒸発器24と高元側蓄熱蒸発器25との間に、高元側蓄熱膨張弁27を備えている。高元側蓄熱膨張弁27は、高元側蒸発器24から流出した冷媒を減圧して膨張させるものである。例えば電子式膨張弁等の流量制御手段等の任意の減圧装置、絞り装置等で構成する。
上記のような構成により本実施の形態では、高元側冷媒回路において、蓄熱媒体32への蓄熱及び利用を行わない通常運転モード時には、高元側蓄熱バイパス管26の流路を開放し、一方の蓄熱槽31へ接続する配管は遮断する。このため、通常運転モードにおいては確実にカスケードコンデンサ30にて冷却能力を出力することができ、さらに蓄熱槽31において熱交換を一切行わないため、高効率な運転を実施できる。
また、蓄熱を行う蓄熱運転モード時には、高元側蓄熱バイパス管26の流路を遮断し、一方の蓄熱槽31へ接続する配管を開放する。この場合は、上述した実施の形態2と同様の動作となる。
また、本実施の形態では、高元側蓄熱膨張弁27を設置している。このため、蓄熱槽31に流入する高元側冷媒回路の冷媒の蒸発温度を独立して制御できるようになる。このため、当該二元冷凍装置の運転動作に関係なく確実に蓄熱に必要な蒸発温度とすることができる。また、高元側蓄熱バイパス管26を設置している場合は、同様に冷凍装置の運転動作に関係なく確実に蓄熱に必要な冷媒流量、すなわち蓄冷能力を確保することができる。
低元側冷媒回路において、蓄熱媒体32への蓄熱及び利用を行わない通常運転モード時には、低元側蓄熱バイパス管17の流路を開放し、一方の蓄熱槽31へ接続する配管は遮断する。このため、通常運転モードにおいては確実にカスケードコンデンサ30にて凝縮液化することができ、さらに蓄熱槽31において熱交換を一切行わないため、高効率な運転を実施できる。
また、蓄熱を行う蓄熱運転モード時には、低元側蓄熱バイパス管17の流路を遮断し、一方の蓄熱槽31へ接続する配管を開放する。この場合は、上述した実施の形態2と同様の動作となる。
なお、上記実施の形態1〜3における二元冷凍装置は、例えばショーケースなどを冷却対象とすると、低元側蒸発温度は−10℃から−40℃で用いられることが想定される。このとき、二元冷凍装置の運転効率が最適となる高元側蒸発温度は−10℃以上10℃以下の温度となる。この温度帯で蓄熱利用を行える蓄熱媒体32は、例えば0℃で相変化する氷などが最適な媒体となる。
本発明の二元冷凍装置は、冷媒のノンフロン化やフロン冷媒の削減、機器の省エネルギー化が要求されるショーケースや業務用冷凍冷蔵庫、自動販売機等の冷蔵・冷凍機器にも広く適用できる。
10 低元冷凍サイクル、11 低元側圧縮機、12 低元側凝縮器、13 低元側受液器、14 低元側蓄熱凝縮器、15 低元側膨張弁、16 低元側蒸発器、17 低元側蓄熱バイパス管、20 高元冷凍サイクル、21 高元側圧縮機、22 高元側凝縮器、23 高元側膨張弁、24 高元側蒸発器、25 高元側蓄熱蒸発器、26 高元側蓄熱バイパス管、27 高元側蓄熱膨張弁、30 カスケードコンデンサ、31 蓄熱槽、32 蓄熱媒体、33 制御装置。

Claims (6)

  1. 第1圧縮機、第1凝縮器、第1絞り装置、第1蒸発器、及び第1蓄熱蒸発器を配管接続し、冷媒を循環させる第1冷媒回路と、
    第2圧縮機、第2凝縮器、受液器、第2絞り装置、及び第2蒸発器を配管接続し、冷媒を循環させる第2冷媒回路と、
    前記第1蒸発器と前記第2凝縮器とにより構成され、前記第1蒸発器を流れる冷媒と前記第2凝縮器を流れる冷媒とが熱交換を行うカスケードコンデンサと、
    前記第1蓄熱蒸発器と前記受液器とを収容し、前記第1蓄熱蒸発器によって蓄熱媒体を冷却して冷熱を蓄熱するとともに、前記蓄熱媒体に蓄熱された冷熱により前記受液器を冷却する蓄熱槽とを備えた
    ことを特徴とする二元冷凍装置。
  2. 前記第2冷媒回路は、前記受液器と前記第2絞り装置との間に、第2蓄熱凝縮器を備え、
    前記蓄熱槽は、前記第2蓄熱凝縮器を収容し、前記蓄熱媒体に蓄熱された冷熱により前記第2蓄熱凝縮器を冷却する
    ことを特徴とする請求項1記載の二元冷凍装置。
  3. 前記第1冷媒回路の運転状態によらず、前記第2冷媒回路の運転の起動が可能である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の二元冷凍装置。
  4. 前記第2冷媒回路の運転を起動させたあと、前記第1冷媒回路の運転を起動させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の二元冷凍装置。
  5. 前記第1冷媒回路の冷凍能力と当該第1冷媒回路の運転時間とを乗算した値が、前記第2冷媒回路の冷凍能力と当該第2冷媒回路の運転時間とを乗算した値以上となるように、
    前記第1及び第2冷媒回路の運転を起動又は停止させる
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の二元冷凍装置。
  6. 前記第2冷媒回路の前記冷媒として、二酸化炭素を用いた
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の二元冷凍装置。
JP2012021983A 2012-02-03 2012-02-03 二元冷凍装置 Active JP5367100B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012021983A JP5367100B2 (ja) 2012-02-03 2012-02-03 二元冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012021983A JP5367100B2 (ja) 2012-02-03 2012-02-03 二元冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013160427A true JP2013160427A (ja) 2013-08-19
JP5367100B2 JP5367100B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=49172826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012021983A Active JP5367100B2 (ja) 2012-02-03 2012-02-03 二元冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5367100B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103486754A (zh) * 2013-08-26 2014-01-01 安徽亿瑞深冷能源科技有限公司 一种节能中温制冷剂/中温制冷剂复叠制冷系统
WO2015093234A1 (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 株式会社前川製作所 冷凍装置のデフロストシステム及び冷却ユニット
WO2015140873A1 (ja) * 2014-03-17 2015-09-24 三菱電機株式会社 冷凍装置、及び、冷凍装置の制御方法
JPWO2016185568A1 (ja) * 2015-05-19 2017-12-21 三菱電機株式会社 冷凍装置
CN107631507A (zh) * 2017-11-02 2018-01-26 珠海格力电器股份有限公司 空调装置及冷库系统控制方法
JP2020056567A (ja) * 2019-09-30 2020-04-09 ダイキン工業株式会社 冷凍サイクル装置
JP2021011985A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 富士電機株式会社 二元冷凍機
CN112594954A (zh) * 2021-01-18 2021-04-02 北京天意能科技有限公司 全工况双蓄冷暖空调系统
CN117394423A (zh) * 2023-10-12 2024-01-12 南通大学 一种联合双储能调度的风储功率计划方法
US11976851B2 (en) 2018-10-02 2024-05-07 Daikin Industries, Ltd. Refrigeration cycle device

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09280668A (ja) * 1996-04-16 1997-10-31 Mitsubishi Electric Corp 複合型冷媒回路設備
JP2003004321A (ja) * 2001-06-27 2003-01-08 Hitachi Ltd 冷凍空調装置
JP3162988U (ja) * 2010-07-13 2010-09-24 株式会社岩谷冷凍機製作所 冷凍システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09280668A (ja) * 1996-04-16 1997-10-31 Mitsubishi Electric Corp 複合型冷媒回路設備
JP2003004321A (ja) * 2001-06-27 2003-01-08 Hitachi Ltd 冷凍空調装置
JP3162988U (ja) * 2010-07-13 2010-09-24 株式会社岩谷冷凍機製作所 冷凍システム

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103486754B (zh) * 2013-08-26 2015-12-23 安徽亿瑞深冷能源科技有限公司 一种节能中温制冷剂/中温制冷剂复叠制冷系统
CN103486754A (zh) * 2013-08-26 2014-01-01 安徽亿瑞深冷能源科技有限公司 一种节能中温制冷剂/中温制冷剂复叠制冷系统
CN105283720A (zh) * 2013-12-17 2016-01-27 株式会社前川制作所 冷冻装置的升华除霜系统以及升华除霜方法
WO2015093235A1 (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 株式会社前川製作所 冷凍装置の昇華デフロストシステム及び昇華デフロスト方法
US10302343B2 (en) 2013-12-17 2019-05-28 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. Defrost system for refrigeration apparatus, and cooling unit
WO2015093233A1 (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 株式会社前川製作所 冷凍装置のデフロストシステム及び冷却ユニット
US9863677B2 (en) 2013-12-17 2018-01-09 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. Sublimation defrost system and sublimation defrost method for refrigeration apparatus
CN105283719A (zh) * 2013-12-17 2016-01-27 株式会社前川制作所 冷冻装置的除霜系统以及冷却单元
JP5944057B2 (ja) * 2013-12-17 2016-07-05 株式会社前川製作所 冷凍装置のデフロストシステム及び冷却ユニット
JP5944058B2 (ja) * 2013-12-17 2016-07-05 株式会社前川製作所 冷凍装置の昇華デフロストシステム及び昇華デフロスト方法
JP6046821B2 (ja) * 2013-12-17 2016-12-21 株式会社前川製作所 冷凍装置のデフロストシステム及び冷却ユニット
US9746221B2 (en) 2013-12-17 2017-08-29 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. Defrost system for refrigeration apparatus, and cooling unit
WO2015093234A1 (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 株式会社前川製作所 冷凍装置のデフロストシステム及び冷却ユニット
EP3121541A4 (en) * 2014-03-17 2017-11-15 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerating device and refrigerating device control method
US10254016B2 (en) 2014-03-17 2019-04-09 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle apparatus and method for controlling refrigeration cycle apparatus
WO2015140873A1 (ja) * 2014-03-17 2015-09-24 三菱電機株式会社 冷凍装置、及び、冷凍装置の制御方法
JPWO2016185568A1 (ja) * 2015-05-19 2017-12-21 三菱電機株式会社 冷凍装置
CN107631507A (zh) * 2017-11-02 2018-01-26 珠海格力电器股份有限公司 空调装置及冷库系统控制方法
CN107631507B (zh) * 2017-11-02 2023-06-20 珠海格力电器股份有限公司 空调装置及冷库系统控制方法
US11976851B2 (en) 2018-10-02 2024-05-07 Daikin Industries, Ltd. Refrigeration cycle device
JP2021011985A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 富士電機株式会社 二元冷凍機
JP2020056567A (ja) * 2019-09-30 2020-04-09 ダイキン工業株式会社 冷凍サイクル装置
JP7201912B2 (ja) 2019-09-30 2023-01-11 ダイキン工業株式会社 冷凍サイクル装置
CN112594954A (zh) * 2021-01-18 2021-04-02 北京天意能科技有限公司 全工况双蓄冷暖空调系统
CN117394423A (zh) * 2023-10-12 2024-01-12 南通大学 一种联合双储能调度的风储功率计划方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5367100B2 (ja) 2013-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5367100B2 (ja) 二元冷凍装置
EP2545332B1 (en) Refrigerant distribution apparatus and methods for transport refrigeration system
JP5595245B2 (ja) 冷凍装置
GB2518559B (en) Binary refrigeration apparatus
JP5627417B2 (ja) 二元冷凍装置
JP6125000B2 (ja) 二元冷凍装置
EP2905559B1 (en) Cascade refrigeration equipment
JP4167196B2 (ja) 自然循環併用式空気調和機及び自然循環併用式空気調和機の制御方法
WO2012128229A1 (ja) 二元冷凍サイクル装置
WO2015071967A1 (ja) 冷凍装置
JP5323023B2 (ja) 冷凍装置
JP5791716B2 (ja) 冷凍空調装置及び冷凍空調装置の制御方法
JP5367059B2 (ja) 二元冷凍装置
CN103635761A (zh) 冷冻装置
JP5854751B2 (ja) 冷却装置
JP2007003169A (ja) 二酸化炭素を冷媒に使用する冷凍・給湯・暖房装置およびそれに用いる凝縮システム
JP2008002759A (ja) 二元冷凍システムおよび保冷庫
JP2015148407A (ja) 冷凍装置
JP2015218911A (ja) 冷凍装置
JP5506638B2 (ja) 冷凍装置
JP2011137557A (ja) 冷凍装置
KR102477314B1 (ko) 냉동싸이클 시스템의 수액기 냉매액 온도저감 방법 및 증발기 냉각성능 개선방법
JP6094859B2 (ja) 冷凍装置
JP2006189176A (ja) 冷蔵・冷凍設備及びその制御方法
JP6206787B2 (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5367100

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250