JP2013158985A - 印刷装置、印刷方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーの好みに応じて特殊インクの使用量を調整することを目的とする。
【解決手段】入力色データーに対して特殊光沢を生じさせる特殊インクを含むインクの使用量を対応付けるテーブルを保持する印刷装置であって、印刷対象データーに設定される前記特殊インクの使用量の調整を受付ける調整受付手段と、前記テーブルに記録されたインクの使用量を修正して、前記受付けた調整量に対応するインクの使用量を設定する色変換手段と、前記設定されたインクの使用量に基づいて印刷を行う印刷処理手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、特殊光沢を生じさせるインクに関する。
従来、印刷物に対して特殊光沢を生じさせる特殊インクが知られている。一例として、メタリックインクでは、成分にアルミニウム等の金属を含ませることで、印刷物に金属光沢を生じさせることができる。また、このような特殊インクを印刷装置に用いる場合、画面上で特殊インクの使用のあり・なしを選択し、この選択に応じて特殊インクの使用を切替えていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−52225号公報
上記のように特殊インクを用いて印刷を行う場合、印刷結果に対してユーザーが特殊インクの使用量の調整を行いたいと考える場合がある。一方、従来の技術では、特殊インクのあり・なしの2択しか選択範囲がないため、ユーザーの好みに合わせた特殊インクの使用量の調整をすることができなかった。また、ユーザーの好みに応じて、特殊インクの使用量を調整したインクの使用量と、入力色データーとの関係を作成することも考えられる。しかし、ユーザーの好みは千差万別であり、且つこのような関係を作成するのには多大な時間を要するため、ユーザー側の処理として行うことは現実的ではなかった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、ユーザーの好みに応じて特殊インクの使用量を調整することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、入力色データーに対して特殊光沢を生じさせる特殊インクを含むインクの使用量を対応付けるテーブルを保持する印刷装置であって、印刷対象データーに設定される前記特殊インクの使用量の調整を受付ける調整受付手段と、前記テーブルに記録されたインクの使用量を修正して、前記受付けた調整に対応するインクの使用量を設定する色変換手段と、前記設定されたインクの使用量に基づいて印刷を行う印刷処理手段と、を有する。
上記のように構成された発明では、ユーザーが行う特殊インクの調整に応じて、テーブルに記録されたインクの使用量を修正するため、ユーザーの好みに応じた特殊インクの調整を行うことができる。
また、本発明は、印刷装置以外にも、上記テーブルを用いた印刷方法、及びコンピューターに上記テーブルを用いたインクの選択を行わせるプログラムに対しても適用することができる。
印刷装置10の概略構成図である。 印刷装置10の概略構成である。 印刷処理を説明するフローチャートである。 図3に示すステップS3の処理を詳細に示すフローチャートである。 一例として、メタリックインクの階調値を調整する場合に使用されるインク量調整画面を説明する図である。 図3に示すステップS4の処理を詳細に示すフローチャートである。 インク量の設定処理を説明する図である。 UCR処理を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
(1)第1の実施形態:
(A)印刷装置の構成
図1は、印刷装置10の概略構成図である。また、図2は、印刷装置10の概略構成である。そして、図3は、印刷処理を説明するフローチャートである。
第1の実施形態は、印刷制御装置としてのコンピューター100と、コンピューター100の制御の下で実際に画像を印刷するプリンター200などから構成される印刷装置10により実現される。ここで、印刷装置10は、全体が一体となって広義の印刷装置として機能する。
コンピューター100は、コントローラー20と、ハードディスク66と、を備える。例えば、コントローラー20は、CPU、ROM、RAMにより構成され、所定のプログラムにより演算を行うことができる。また、コンピューターは、ディスプレイ70や、キーボード及びマウスにより構成された操作部72と、が各ケーブルにより接続されている。また、コンピューター100には、所定のオペレーティングシステムがインストールされており、このオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム30、ビデオドライバー40、プリンタードライバー50が動作している。各プログラムの機能は、コントローラー20がROMやHDD66からプログラムを読み出して実行することで実現される。
アプリケーションプログラム30は、データー供給部80としてのメモリーカードから取得した画像データーORGの再生を行うためのプログラムである。ここで、アプリケーションプログラム30上で、画像データーORGに対する印刷処理の指定が行われた場合、画像データーORGが本発明の印刷対象データーとなる。また、アプリケーションプログラム30は、ユーザーからのメタリックインクの使用量の調整を受付け、調整後のインクの使用量(インク量セット)を、プリンタードライバー50に出力する。そのため、アプリケーションプログラム30の機能により、コントローラー20は、調整受付モジュール(調整受付手段)33としても機能する。
データー供給部80に記録される画像データーORGは、各画素に対して、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色データーの使用量を示す階調値が記録されている。また、アプリケーションプログラム30は、この画像データーORGの各画素に対して、予め定義づけた金属光沢の指標値(メタリック指標値Dmとも記載する)を指定することができる。そして、この画像データーORGに指定されるメタリック指標値Dmに応じて、プリンタードライバー50により使用される色変換LUTが変更される。
色変換LUTは、入力色データー(R、G、B)と、インク量の組合せを示すインク量セットとを対応づけて記録するテーブルである。また、この入力色データーの値により規定される色空間上の座標を格子点とも記載する。格子点とインク量セットとの対応付けは、等色色空間上の値(例えば、L*a*b*値)を基に設定される。
また、本実施形態では、HDD66には、メタリック指標値Dmに応じた4つの色変換LUTを記録する。即ち、色変換LUT661は、格子点に対して、カラーインク(C、M、Y、K)が設定されている。以下、この色変換LUT661を、「非金属光沢」に対応した色変換LUTとも記載する。そして、色変換LUT662〜664は、格子点上に、メタリックインクを含むインク量セット(C、M、Y、K、Mt)が設定されている。
色変換LUT662〜664は、メタリック指標値Dmに応じて、それぞれ「鮮やかさ優先」(色変換LUT662)、「キラキラ感優先」(色変換LUT663)、「重厚感優先」(色変換LUT664)の各質感を印刷物に対して再現するよう、インク量セットが設定されている。ある格子点に設定できるインク量は、デューティー制限値を超えない範囲で設定する必要がある。ここで、デューティー制限値とは、用紙に対してインクを打ち込むことができる量を示す値である。例えば、インク量セットがこのデューティー制限値を超える場合、印刷画像のにじみ等が生じるため望ましくない。即ち、メタリックインクの使用量と、カラーインク(C、M、Y、K)の使用量とは、トレードオフの関係にある。
そのため、色変換LUT662は、メタリックインクの使用量を少なくして、カラーインクの使用量を多くすることで、印刷物の「鮮やかさ」を優先するよう、各格子点にインク量セットが設定されている。また、色変換LUT664は、カラーインクの使用量を多くして、カラーインクの使用量を少なくすることで、印刷物の「重厚感」を優先するよう、各格子点にインク量セットが設定されている。そして、色変換LUT663は、メタリックインクの使用量が色変換LUT663と色変換LUT664との中間となるよう設定することで、印刷物の「キラキラ感」を優先するよう、各格子点にインク量セットが設定されている。
ここで、メタリックインクの詳細について説明する。メタリックインクとは、印刷物が金属光沢を発現するインクであり、このようなメタリックインクとしては、例えば、金属顔料と有機溶媒と樹脂とを含む油性インク組成物を用いることができる。視覚的に金属的な質感を効果的に生じさせるためには、前述の金属顔料は、平板状の粒子であることが好ましく、この平板状粒子の平面上の直径をX、短径をY、厚みをZとした場合、平板状粒子X−Y平面の面積より求めた円相当径の50パーセント平均粒子径R50が0.5〜3μmであり、且つ、R50/Z>5の条件を満たすことが好ましい。
このような、金属材料は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金によって形成することができる。メタリックインクに含まれる金属顔料の濃度は、例えば、0.1〜10.0重量パーセントとすることができる。もちろん、メタリックインクはこのような組成に限らず、メタリック感が生じる組成であれば他の組成を適宜採用することができる。
そして、プリンタードライバー50の内部には、色変換モジュール(色変換手段)52と、ハーフトーンモジュール54と、インターレースモジュール56とが備えられている。
色変換モジュール52は、各色変換LUTを用いて、アプリケーションプログラム30から取得した画像データーORGの各画素データーの色成分値(R,G、B、Dm)を、プリンター200が備えるインク色のインク量の組合せ(インク量セット)に変換する。
ハーフトーンモジュール54は、色変換後のインク量セットに対して2値化処理を行ないドットデーターの生成処理(以下、ハーフトーン処理とも記載する。)を行う。具体的には、ハーフトーンモジュール54は、プリンタードライバー50が予め用意しているディザマトリクスを用いて、画像データーをドットのオン/オフによって表現されたドットデーターを生成する。
また、インターレースモジュール56は、生成されたドットデーターの並びを、プリンター200に転送すべき順序に並べ替えて、プリンター200に出力すると共に、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの各種コマンドをプリンター200に出力する。
次に、プリンター200の構成について説明する。図2に示すように、プリンター200は、プリンター全体の制御を司るとともにコンピューター100から印刷データーを受信する制御回路220と、操作パネル225とを備える。さらに、プリンター200は、紙送りモーター235によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモーター230によって、キャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、印刷ヘッド260を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構と、これらの紙送りモーター235、キャリッジモーター230、印刷ヘッド260とを備える。
制御回路220は、CPUや、ROM、RAM、PIF(周辺機器インターフェース)等がバスで相互に接続されて構成されており、キャリッジモーター230および紙送りモーター235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査動作および副走査動作の制御を行う。また、PIFを介してコンピューター100から出力された印刷データーを受け取ると、キャリッジ240が主走査あるいは副走査する動きに合わせて、印刷データーに応じた駆動信号を印刷ヘッド260に供給することによって、印刷ヘッド260を駆動するが可能となっている。
キャリッジ240には、シアンインク(C)と、マゼンタインク(M)と、イエロインク(Y)と、ブラックインク(K)の各カラーインクに加え、金属光沢を有するメタリックインク(Mt)とをそれぞれ収容したカートリッジ241〜245が搭載される。キャリッジ240の下部の印刷ヘッド260には、これらの各色に対応する計5種類のインク吐出用ヘッドが形成されている。本実施形態では、インクカートリッジ241〜245は、図2に示すように、キャリッジ240の主走査方向にC、M、Y、K、Mtの順に配列されている。各ノズルにはピエゾ素子が備えられており、制御回路220がピエゾ素子の収縮運動を制御することによって、プリンター200は各インク色に対してドットを形成することが可能となる。
(B)印刷処理
次に、図3を用いて、印刷装置10が画像データーORGをもとに行う印刷処理について説明する。印刷処理は、ユーザーがアプリケーションプログラム30上で印刷を指示することによって開始される。本発明では、この印刷処理において、色変換LUTを用いたインク量セットの選択が行われる。
ステップS1では、コントローラー20は、アプリケーションプログラム30の機能により、画像データーORGに対してソースプロファイル31を用いた変換処理を行なう。ソースプロファイル31は、画像データーORGの色成分値を予め設定された印刷標準色に変換するための3次元テーブルである。即ち、ソースプロファイル31により、画像データーORGの色成分値(R、G、B、Dm)の内、1組の色彩値(R、G、B)に対して、1組の(L*、a*、b*)値に変更される。
ステップS2では、コントローラー20は、アプリケーションプログラム30の機能により、変換後の画像データーORGに対して、メディアプロファイル32を用いた変換処理を行なう。メディアプロファイル32は、画像データーORGの色成分値を印刷対象画像の色を所定の印刷媒体上で再現するための3次元テーブルである。即ち、メディアプロファイル32により、ソースプロファイル31を用いて変換された画像データーORGの色成分値(L*、a*、b*、Dm)の内、1組の(L*、a*、b*)成分値に対して、1組の(R、G、B)の色成分値に変更される。
ステップS3では、コントローラー20は、調整受付モジュール33の機能により、画像データーORGの所定画素に設定されるインク量セットの内、メタリックインクの階調値の調整を受付ける。具体的には、印刷対象となる画像データーORG(印刷対象データー)に指定されるインク量セットの値は、使用される色補正LUTを用いて特定することができる。そのため、このステップでは、画像データーORGの該当画素に指定されるインク量セットの内、メタリックインクの階調値に対して、ユーザーによる微調整が行われる。例えば、ユーザーが印刷物を目視し、印刷物に対して調整を行いたいと考えた場合に、ステップS3の処理が行われる。そのため、ステップS3により、本発明の調整受付工程、調整受付機能が実現される。
そして、ステップS4では、コントローラー20は、色変換モジュール52の機能により、色変換LUTを使用して色変換処理を行なう。このステップで使用されるインク量セットは、ステップS3で受付けたメタリックインクの階調値の調整を反映させている。また、後述するように、調整後のインク量セットの値は、1つの色変換LUTを用いる以外にも、複数の色変換LUTのインク量セットを補間演算することで、値が算出される。そのため、ステップS4により、本発明の色変換工程、色変換機能、更にはインク選択機能が実現される。
なお、ステップ3による調整値の受付けは、画像データーORGに対して色補正LUTを用いた色変換処理を実施した後に行ってもよい。この場合、ステップS4において、再度、変換後のデーター(インク量セット)に対して調整量を反映させた修正を行えばよい。
以後、ステップS5において、コントローラー20は、ハーフトーンモジュール54の機能により、色変換後のインク量データーに対してハーフトーン処理を施す。そして、ステップS6では、コントローラー20は、インターレースモジュール56の機能により、ハーフトーン処理後のインク量データーに対してインターレース処理を行なう。
そして、ステップS7では、処理後のインク量データーをプリンター200に出力し、プリンター200における実際の印刷が実行される。そのため、プリンター200は、本発明の印刷処理手段として機能する。
(C)インク量セットの調整
次に、ステップS3において実行される特殊インクの使用量の調整を説明する。図4は、図3に示すステップS3の処理を詳細に示すフローチャートである。また、図5は、一例として、メタリックインクの階調値を調整する場合に使用されるインク量調整画面を説明する図である。
図4のステップS31では、コントローラー20は、インク量調整画面を表示する。インク量調整画面は、色変換LUTにより事前に設定されるインク量セットに対して、ユーザーが個別の調整を行う場合に使用される。即ち、インク量調整画面では、図5(a)に示すように、今から印刷を行う画像データーORGのプレビュー画像が表示される。このプレビュー画像は、事前に設定されたメタリック指標値Dmに応じた画像となっている。例えば、メタリック指標値Dmが印刷物に「非金属光沢」を生じさせる色変換LUT661に対応するものである場合は、ビデオドライバー40は、色変換LUT661を用いて画像データーORGを印刷する場合のプレビュー画像をディスプレイ70に表示させる。
このインク量調整画面において、メタリックインクの使用量の調整を行う場合(ステップS32:YES)、ステップS33では、コントローラー20は、メタリックインクの調整を行う画素の指定を受付ける。具体的には、コントローラー20は、インク量調整画面上で、ユーザーによる領域指定を受付ける。ユーザーによる領域指定の一例として、画面上に表示される領域指定用ツール等を用いて指定が行われる。また、この領域指定は、プレビュー画像上において複数箇所を指定することができる(図5(a)における領域A1、領域A2)。
一方、調整を行わない場合(ステップS32:NO)、コントローラー20は、ステップS37に進み、該当画素のインク量セットの値と、該当画素の座標とを記録する。無論、調整を何も行わない場合は、記録されるインク量セットに変化はなく、また座標の記録も行われない。
ステップS34では、コントローラー20は、ステップS33で指定された領域で使用される色変換LUTの変更を受付ける。例えば、上記の例において、メタリック指標値Dmとして、「非金属光沢」が設定されている場合は、領域A1、領域A2のそれぞれを、「鮮やかさ優先」、「キラキラ感優先」、「重厚感優先」のいずれかの質感へ変更させることができる。一例として、ユーザーは、図5(a)に示すように、「鮮やかさ優先」、「キラキラ感優先」、「重厚感優先」のいずれかのアイコンをチェックすることで、メタリック指標値Dmを変更する。
ステップS35では、コントローラー20は、指定領域(画素)に設定されているインク量セットに対して、メタリックインクの微調整を受付ける。このステップによるメタリックインクの微調整は、ユーザーの好みをより反映させるために行われる。即ち、ユーザーがステップS34により設定した色変換LUTにより出力されるインク量セットを満足しない場合に、このようなユーザーの好み反映できるよう、メタリックインク使用量の微調整を受付ける。例えば、図5(b)に示すように、プレビュー画像上にメタリックインクの使用量を変化させるスライドバーを設定し、ユーザーがこのスライドバーを移動させることで、指定領域におけるメタリックインクの階調値を変化させる。
また、これ以外にもインク量の増減を所定ステップで設定するブラシツールを用いてメタリックインクの調整を行う構成としてもよい。
インク量セットの調整を終了する場合(ステップS36:YES)、ステップS37では、コントローラー20は、調整後のインク量セットと、調整後のインク量セットが適用される領域(領域A1、領域A2)の座標値とを記録する。また、このステップにおいて記録されるインク量セットと、座標値とは、後述するインク量の設定において使用される。
一方、使用量の調整を終了しない場合(ステップS36:NO)、コントローラー20は、ステップS33〜S35の処理を再度受付ける。
(D)インク量の設定
次に、ステップS4により実行される色変換処理を説明する。図6は、図3に示すステップS4の処理を詳細に示すフローチャートである。また、図7は、インク量の設定処理を説明する図である。
ステップS41では、コントローラー20は、印刷対象データーとなる画像データーORGを取得する。この画像データーORGは、ステップS3による調整を受けたものである。なお、画像データーORGは、R、G、Bの各値により構成されており、インク量には変更されていない。
ステップS42では、ステップS3において記録された画素の座標値を参照して、画像データーORGの該当画素の値(入力色データー)を取得する。
そして、ステップS43では、該当画素で使用されるインク量セットの調整量ΔImtを取得する。即ち、コントローラー20は、調整後のインク量セットの値とステップS42で取得された該当画素の入力色データー(R、G、B)に対応する色変換LUTの格子点のインク量セットとの差分を算出し、メタリックインクの調整量ΔImtを取得する。上記例では、画像データーORGの領域A1及び領域A2に該当する全ての画素に対して、調整量ΔImtが取得される。
調整量ΔImtが0である場合(ステップS44:YES)、該当画素に対してインク量セットの調整が行われていないため、ステップS49に進む。
一方、調整量ΔImtが0でない場合(ステップS44:NO)、コントローラー20は、メタリック指標値Dmに対応する色変換LUTのインク量セットを調整する必要がある。
そのため、調整量ΔImtがマイナスの場合(ステップS45:YES)、ステップS46では、コントローラー20は、色変換LUTに記録されるインク量セットを補間して、調整後のインク量セットを取得する。例えば、補間の対象とするインク量セットを、「非金属光沢感」に対応する色変換LUT661と、ステップS3により選択されたメタリック指標値Dmに対応する色変換LUTから選択する(図7(a))。
以下、図7(b)を用いて、調整後のインク量セットを算出するための補間処理を説明する。例えば、同一格子点に対応付けられたインク量セットであって、メタリックインクを含んだインク量セットが設定される色変換LUTのインク量セットを「2」、メタリックインクを使用しない色変換LUT661のインク量セットを「0」とする。なお、メタリックインクを含んだインク量セットが設定される色補正LUTは、メタリック指標値Dmにより選択される色補正LUTである。このとき、調整量ΔImtの差分がマイナスである場合は、微調整後のインク量セット(「1」)は、「0」と「2」とを結ぶベクトル上に存在すると考えることができる。そのため、ステップS43で取得した調整量をもとに重みαを取得し、この重みαを用いた下記式(1)に示す線形の補間演算から、調整後のインク量セットを算出する。
Figure 2013158985

:色補正LUT661を用いた場合のインク量セット
:調整後のインク量セット
:色補正LUT662を用いた場合のインク量セット
α:調整量ΔImtに応じて設定される重み
ここで、重みαは、以下に示す式(2)を用いて求めることができる。
Figure 2013158985


ΔImt:メタリックインクのインク調整量
2,mt:色補正LUT662を用いた場合のメタリックインクのインク量
ink_duty:インクのデューティー制限値
上記のように線形補間を用いて調整後のインク量セットを算出する構成とすることで、デューティー制限値を越えない範囲で、調整後のインク量セットを設定することができる。
一方、調整量ΔImtがプラスの場合(ステップS45:NO)、調整後のインク量セットがデューティー制限値を越えている可能性が高い。そのため、ステップS47では、コントローラー20は、調整後のインク量セットをデューティー制限値を越えない範囲で設定する。例えば、図7(b)に示すように、調整量ΔImtがプラスとなるインク量セットは、線形補間の関係では、「3」のベクトルに相当する。この場合、インク量セットは、メタリック指標値Dmで選択された色変換LUTの該当インク量セットの値「2」以上のインクを含むこととなるため、デューティー制限値が問題となる。
そのため、本実施形態では、調整量ΔImtがプラスとなる場合に、メタリックインクの増加量に応じてカラーインクの使用量を低減させる処理(以下UCR(Under Color Removal)処理とも記載する。)を行う。このUCR処理を行なうことで、調整後のインク量セットがデューティー制限値(ink_duty)を越えない値に修正される。
図8は、UCR処理を説明する図である。例えば、メタリックインクの階調値を増加させる場合、UCR処理では、形成されるドットの彩度が変化しないよう、メタリックインクの調整量ΔImtに応じて、C、M、Yの各インクの階調値を等量ずつ削減する。即ち、減法混色の色定義では、C、M、Yを同量混ぜると、グレー軸上の値(L*a*b*色空間における明度L*軸上の値。)となる。ここで、グレー軸上の値は、彩度方向(L*a*b*色空間におけるa*b*平面)に値を有さないため、C、M、Yを等量削減しても、色の見た目に大きな変化を与えない。
例えば、図8では、調整前のインク量セットの総和をTiとし、調整後のメタリックインクの量をwmtとし、デューティー制限値をdutyとする場合を例に説明する。UCR処理を行なわない場合、調整後のインク量セットの総和Ti+wmがデューティー制限値ink_duty以上となり、印刷物の画質を悪化させる。そのため、コントローラー20は、メタリックインクの調整量ΔImtに応じて、C、M、Yを等量だけ削減することで(削減後の各インクの量を、wc’、wm’、wy’とも記載する。)、調整後のインク量セットの総和Ti’を、デューティー制限値(ink_duty)以下に設定する。そのため、調整後のインク量セットは、メタリックインクの階調値は増加するが、インクの総量がデューティー制限値を超えない値に設定される。
そして、ステップS48では、コントローラー20(色変換モジュール52)は、インク量セットの調整対象画素に対して、算出された調整後のインク量セットを出力色データーとして設定する。一方、ステップS49では、コントローラー20は、インク量セットの非調整対象画素に対しては、メタリック指標値Dmに対応した色変換LUTを用いて入力色データーをインク量セットに変換する。
そのため、図3のステップS5では、メタリックインクが調整された領域に該当する座標(画素)に対しては、調整後のインク量セットにより構成されるインク量データーに対してハーフトーン処理、及びインターレース処理が施される。そして、このインターレース処理後のドットデーターがプリンター200に出力されて、実際の印刷が行われる。
以上、説明したように、本実施形態では、印刷結果に対してユーザーがメタリックインクの使用量の調整を行う場合に、ユーザーの好みに合わせてメタリックインクの使用量の調整を簡易な処理により行うことができる。
(2)その他の実施形態
プロファイルを用いた色変換処理をコンピューター100側で実行するのは一例に過ぎない。即ち、プリンター200がプロファイルを保持し、プリンター200の内部で色変換処理を行なう構成としてもよい。
特殊インクとしてメタリックインクを用いることは一例に過ぎない。例えば、特殊光沢を生じさせるインクであれば、どの様なインクであってもよい。
そして、インク量調整画面を用いてメタリックインクの調整を受付けることは一例に過ぎない。例えば、プレビュー画像を表示することなく調整を受付ける構成としてもよい。
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。即ち、上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること、は本発明の一実施例として開示されるものである。
10…印刷装置、20…コントローラー、30…アプリケーションプログラム、31…ソースプロファイル、32…メディアプロファイル、33…調整受付モジュール、40…ビデオドライバー、50…プリンタードライバー、52…色変換モジュール、54…ハーフトーンモジュール、56…インターレースモジュール、66…ハードディスク、100…コンピューター、200…プリンター

Claims (7)

  1. 入力色データーに対して特殊光沢を生じさせる特殊インクを含むインクの使用量を対応付けるテーブルを保持する印刷装置であって、
    印刷対象データーに設定される前記特殊インクの使用量の調整を受付ける調整受付手段と、
    前記テーブルに記録されたインクの使用量を修正して、前記受付けた調整に対応するインクの使用量を設定する色変換手段と、
    前記設定されたインクの使用量に基づいて印刷を行う印刷処理手段と、を有する印刷装置。
  2. 前記調整受付手段は、前記印刷対象データーに応じた画像を表示し、
    前記調整受付手段は、前記画像における所定領域毎に前記特殊インクの使用量の調整を受付ける、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記テーブルは、前記特殊インクの使用量に応じて、複数保持されており、
    前記色変換手段は、前記複数のテーブルに記録されたインク量を補間演算して、前記受付けた調整に応じたインクの使用量を設定する、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の印刷装置。
  4. 前記調整受付手段は、前記色変換手段により用いられる前記テーブルを切替え可能である、請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記色変換手段は、受付けた調整に応じて設定されるインクの使用量が被印刷媒体に対するインクの打ち込み量を超える場合は、前記打ち込み量を超えない範囲で前記インクの使用量を調整する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 入力色データーに対して特殊光沢を生じさせる特殊インクを含むインクの使用量を対応付けるテーブルを用いて印刷を行う印刷方法であって、
    印刷対象データーに設定される前記特殊インクの使用量の調整を受付ける調整受付工程と、
    前記テーブルに記録されたインクの使用量を修正して、前記受付けた調整に対応するインクの使用量を設定する色変換工程と、
    前記設定されたインクの使用量に基づいて印刷を行う印刷処理工程と、を有する印刷方法。
  7. コンピューターに、入力色データーに対して特殊光沢を生じさせる特殊インクを含むインクの使用量を対応付けるテーブルを用いてインクを選択させるプログラムであって、
    コンピューターに、
    印刷対象データーに設定される前記特殊インクの使用量の調整を受付ける調整受付機能と、
    前記テーブルに記録されたインクの使用量を修正して、前記受付けた調整に対応するインクの使用量を設定する色変換機能と、
    前記設定されたインクの使用量に基づいて前記インクを選択するインク選択機能と、を実現させるプログラム。
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