JP5287040B2 - 印刷装置、印刷方法、プログラム及び印刷物 - Google Patents

印刷装置、印刷方法、プログラム及び印刷物 Download PDF

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Description

本発明は、特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材を用いて画像を印刷する技術に関する。
従来、印刷媒体上に、まず、下塗り層を形成し、当該下塗り層の上に、さらに印刷を行う方法が知られている(例えば、下記特許文献1)。かかる方法は、種々の印刷方法に利用でき、例えば、インクジェットプリンタでは、印刷媒体上にメタリックインクの層を形成し、その上にカラーインクを重畳させて印刷することで、様々な色調のメタリック色を再現することができる。
特表2002−530229号公報
しかし、特殊光沢感を所定の程度に抑えてメタリック色の印刷を行いたい場合には、メタリックインクの使用量を減少させる必要があり、このような場合には、メタリックインクのドットが目立つために、印刷画像の粒状性を悪化させることが問題となっていた。かかる問題は、インクジェットプリンタに限らず、種々の印刷装置に共通する問題であった。
上述の問題を踏まえ、本発明が解決しようとする課題は、印刷画像の特殊光沢感と粒状性とを両立させて、好適にメタリック色の印刷を行うことである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の第1の形態は、特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材を用いた印刷が可能な印刷装置であって、
前記特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材の収容容器に接続可能な接続部と、
前記接続部に接続された収容容器に収容された前記2種類以上の記録材のうち、少なくとも1種類の記録材を用いて印刷を行う印刷部と
を備え、
前記印刷部は、特殊光沢感に関する指標が第1の所定値より大きくなる印刷を行う場合には、印刷に要求される特殊光沢感が大きくなるに従って、前記2種類以上の記録材のうち、前記特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用割合を減じ、前記特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用割合を増加させて印刷を行う印刷装置である。
かかる形態の印刷装置は、特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材の収容容器と接続可能である。したがって、かかる印刷装置は、2種類以上の記録内の中から、印刷に求められる特殊光沢感に応じて、最適な記録材を用いて、あるいは、複数の記録材の組み合わせを用いて、印刷を行うことができ、印刷画像の特殊光沢感と粒状性とを両立させて、好適にメタリック色の印刷を行うことができる。さらに、かかる形態の印刷装置は、所定程度よりも大きな特殊光沢感を呈するように印刷を行う場合には、印刷に要求される特殊光沢感が大きくなるに従って、2種類以上の記録材のうち、特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用割合を減じ、特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用割合を増加させて印刷を行う。すなわち、要求される特殊光沢感が小さい場合には、印刷画像の粒状性が問題となりやすいので、得られる特殊光沢感が小さいが、粒状性を確保しやすい低濃度記録材の使用割合を増やし、要求される特殊光沢感が大きい場合には、粒状性が問題となりにくいので、得られる特殊光沢感が大きい高濃度記録材の使用割合を増やす。したがって、状況に応じた記録材を用いることで、印刷画像の特殊光沢感と粒状性とを両立させて、好適にメタリック色の印刷を行うことができる。
本発明の第2の形態は、特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材を用いた印刷が可能な印刷装置であって、
前記特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材の収容容器に接続可能な接続部と、
前記接続部に接続された収容容器に収容された前記2種類以上の記録材のうち、少なくとも1種類の記録材を用いて印刷を行う印刷部と
を備え、
前記印刷部は、前記2種類以上の記録材のうち前記特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用量を一定に保ちつつ、前記特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用量を変化させて、特殊光沢感を要求される程度に調節して印刷を行う印刷装置である。
かかる形態の印刷装置は、特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材の収容容器と接続可能である。したがって、かかる印刷装置は、2種類以上の記録内の中から、印刷に求められる特殊光沢感に応じて、最適な記録材を用いて、あるいは、複数の記録材の組み合わせを用いて、印刷を行うことができ、印刷画像の特殊光沢感と粒状性とを両立させて、好適にメタリック色の印刷を行うことができる。さらに、かかる形態の印刷装置は、低濃度記録材を一定量使用することにより、粒状性を確保しつつ、高濃度記録材で、得られる特殊光沢感を調節することができるので、印刷画像の粒状性と特殊光沢感とを両立させて、好適にメタリック色の印刷を行うことができる。
[適用例1]特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材を用いた印刷が可能な印刷装置であって、
前記特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材の収容容器に接続可能な接続部と、
前記接続部に接続された収容容器に収容された前記2種類以上の記録材のうち、少なくとも1種類の記録材を用いて印刷を行う印刷部と
を備えた印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材の収容容器と接続可能である。したがって、かかる印刷装置は、2種類以上の記録内の中から、印刷に求められる特殊光沢感に応じて、最適な記録材を用いて、あるいは、複数の記録材の組み合わせを用いて、印刷を行うことができ、印刷画像の特殊光沢感と粒状性とを両立させて、好適にメタリック色の印刷を行うことができる。なお、本願において、接続部とは、記録材の収容容器と印刷装置とが脱着不可能に一体的に構成されている場合の、収容容器と印刷装置との接続部を含む。
[適用例2]適用例1記載の印刷装置であって、印刷部は、特殊光沢感に関する指標が第1の所定値より大きくなる印刷を行う場合には、印刷に要求される特殊光沢感が大きくなるに従って、2種類以上の記録材のうち、特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用割合を減じ、特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用割合を増加させて印刷を行う印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、所定程度よりも大きな特殊光沢感を呈するように印刷を行う場合には、印刷に要求される特殊光沢感が大きくなるに従って、2種類以上の記録材のうち、特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用割合を減じ、特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用割合を増加させて印刷を行う。すなわち、要求される特殊光沢感が小さい場合には、印刷画像の粒状性が問題となりやすいので、得られる特殊光沢感が小さいが、粒状性を確保しやすい低濃度記録材の使用割合を増やし、要求される特殊光沢感が大きい場合には、粒状性が問題となりにくいので、得られる特殊光沢感が大きい高濃度記録材の使用割合を増やす。したがって、状況に応じた記録材を用いることで、印刷画像の特殊光沢感と粒状性とを両立させて、好適にメタリック色の印刷を行うことができる。
[適用例3]適用例1または適用例2記載の印刷装置であって、印刷部は、特殊光沢感に関する指標が第2の所定値以下となる印刷を行う場合には、2種類以上の記録材のうち、特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材を優先的に使用して印刷を行う印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、所定程度よりも小さな特殊光沢感を呈するように印刷を行う場合には、得られる特殊光沢感が小さいが、粒状性を確保しやすい低濃度記録材を優先的に使用する。したがって、粒状性を確保しつつ、好適にメタリック色の印刷を行うことができる。なお、「低濃度記録材を優先的に使用する」とは、低濃度記録材のみを使用する場合のほか、低濃度記録材を中心に使用しつつ、高濃度記録材も使用する場合を含む。
[適用例4]第1の所定値及び第2の所定値は、低濃度記録材のみを用いて印刷した場合に得られる特殊光沢感に関する指標の略最大値である適用例2または適用例3記載の印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、粒状性の確保に優れた低濃度記録材のみでは、呈することができない程度の特殊光沢感を呈するように印刷を行いたい場合を除いては、粒状性の確保に優れた低濃度記録材を優先して使用するので、印刷画像の粒状性を好適に確保することができる。
[適用例5]適用例1記載の印刷装置であって、印刷部は、2種類以上の記録材のうち特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用量を一定に保ちつつ、特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用量を変化させて、特殊光沢感を要求される程度に調節して印刷を行う印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、低濃度記録材を一定量使用することにより、粒状性を確保しつつ、高濃度記録材で、得られる特殊光沢感を調節することができるので、印刷画像の粒状性と特殊光沢感とを両立させて、好適にメタリック色の印刷を行うことができる。
かかる構成の印刷装置において、記録材や特殊光沢材は、適用例6や適用例7のようにすることもできる。
[適用例6]特殊光沢材を含む記録材は、印刷媒体表面に印刷された記録材の光学的特性が反射角依存性を有する記録材である適用例1ないし適用例5のいずれか記載の印刷装置。
[適用例7]特殊光沢材は、特殊光沢感を発現する顔料である適用例1ないし適用例6のいずれか記載の印刷装置。
また、本発明は、適用例8に示す印刷方法、適用例9に示すプログラム、適用例10に示す印刷物としても実現することができる。
[適用例8]特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材により印刷を行う印刷方法であって、印刷媒体上の少なくとも一部の印刷領域内に、特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材により形成されるドットを混在させた印刷を行う印刷方法。
[適用例9]特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材を用いて印刷を行うためのコンピュータプログラムであって、印刷物に求められる特殊光沢感に応じて、特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材のそれぞれの使用量を決定する機能と、決定結果に基づいて、特殊光沢材を含む記録材により印刷を行う機能とをコンピュータに実現させるプログラム。
[適用例10]特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材により印刷された印刷物であって、印刷媒体上の少なくとも一部の印刷領域内に、特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材により形成されるドットを混在させて印刷された印刷物。
A.印刷システムの概要:
図1は、本発明の実施形態としての印刷システム10の概略構成図である。図示するように、本実施形態の印刷システム10は、印刷制御装置としてのコンピュータ100と、コンピュータ100の制御の下で実際に画像を印刷するプリンタ200などから構成されている。印刷システム10は、全体が一体となって広義の印刷装置として機能する。
本実施形態のプリンタ200には、カラーインクとして、シアンインクと、マゼンタインクと、イエロインクと、ブラックインクとが備えられており、更に、メタリックインクが備えられている。メタリックインクとは、印刷物が特殊光沢感を呈するインクであり、その詳細については、後述する。なお、本実施形態において「カラーインク」という場合には、ブラックインクも含む意味であることとする。
コンピュータ100には、所定のオペレーティングシステムがインストールされており、このオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム20が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ22やプリンタドライバ24が組み込まれている。アプリケーションプログラム20は、例えば、周辺機器インタフェース108を通じて、デジタルカメラ120から画像データORGを入力する。すると、アプリケーションプログラム20は、ビデオドライバ22を介して、この画像データORGによって表される画像をディスプレイ114に表示する。また、アプリケーションプログラム20は、プリンタドライバ24を介して、画像データORGをプリンタ200に出力する。アプリケーションプログラム20がデジタルカメラ120から入力する画像データORGは、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなるデータである。
本実施形態のアプリケーションプログラム20は、画像データORG内の任意の領域に対して、R,G,Bの色成分からなる領域(以下、「カラー領域」という)以外に、メタリック色からなる領域(以下、「メタリック領域」という)を指定することができる。メタリック領域とカラー領域とは、重畳していても構わない。つまり、メタリック色を背景色として、その上にカラー画像が形成されるように、それぞれの領域が指定されてもよい。また、アプリケーションプログラム20は、特殊光沢感に関する指標のレベルを指定することもできる。すなわち、メタリック領域がどの程度の特殊光沢感を呈するかを指定できるのである。なお、特殊光沢感に関する指標の詳細については後述する。
プリンタドライバ24の内部には、色変換モジュール42と、ハーフトーンモジュール44と、印刷制御モジュール46とが備えられている。このうち印刷制御モジュール46には、メタリックドット形成モジュール47とカラー印刷モジュール48とが備えられている。
色変換モジュール42は、予め用意された色変換テーブルLUTに従い、画像データORG中のカラー領域について、その色成分R,G,Bをプリンタ200が表現可能な色成分(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各色)に変換する。
ハーフトーンモジュール44は、色変換モジュール42によって色変換された画像データの階調をドットの分布によって表すハーフトーン処理を行う。本実施形態では、このハーフトーン処理として、周知の組織的ディザ法を用いる。なお、ハーフトーン処理としては、組織的ディザ法以外にも、誤差拡散法や濃度パターン法その他のハーフトーン技術を利用することができる。
印刷制御モジュール46は、ハーフトーン処理された画像データのデータ並びを、プリンタ200に転送すべき順序に並べ替えて、印刷データとしてプリンタ200に出力する。また、印刷制御モジュール46は、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの種々のコマンドをプリンタ200に出力することで、プリンタ200の制御を行う。
本実施形態では、印刷制御モジュール46は、メタリックドット形成モジュール47とカラー印刷モジュール48とを備えている。メタリックドット形成モジュール47は、アプリケーションプログラム20によって指定されたメタリック領域にメタリックインクによるドット形成を行う。一方、カラー印刷モジュール48は、ハーフトーン処理された画像、すなわち、カラー領域の画像について、カラーインクによるドット形成を行う。
B.装置構成:
図2は、印刷制御装置としてのコンピュータ100の構成図である。コンピュータ100は、CPU102を中心に、ROM104やRAM106などを、バス116で互いに接続することによって構成された周知のコンピュータである。
コンピュータ100には、フレキシブルディスク124やコンパクトディスク126等のデータを読み込むためのディスクコントローラ109や、周辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インタフェース108、ディスプレイ114を駆動するためのビデオインターフェース112が接続されている。周辺機器インタフェース108には、プリンタ200や、ハードディスク118が接続されている。また、デジタルカメラ120やカラースキャナ122を周辺機器インタフェース108に接続すれば、デジタルカメラ120やカラースキャナ122で取り込んだ画像に対して画像処理を施すことも可能である。また、ネットワークインターフェースカード110を装着すれば、コンピュータ100を通信回線300に接続して、通信回線に接続された記憶装置310に記憶されているデータを取得することもできる。コンピュータ100は、印刷しようとする画像データを取得すると、上述したプリンタドライバ24の働きにより、プリンタ200を制御して、この画像データの印刷を行う。
次に、プリンタ200の構成について図3を参照して説明する。図3に示すように、プリンタ200は、紙送りモータ235によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモータ230によってキャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ240に搭載された印字ヘッド241を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ235,キャリッジモータ230,印字ヘッド241及び操作パネル256との信号のやり取りを司る制御回路260とから構成されている。
キャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構は、プラテン236の軸と並行に架設され、キャリッジ240を摺動可能に保持する摺動軸233と、キャリッジモータ230との間に無端の駆動ベルト231を張設するプーリ232と、キャリッジ240の原点位置を検出する位置検出センサ234等から構成されている。
キャリッジ240には、カラーインクとして、シアンインク(C)と、マゼンタインク(M)と、イエロインク(Y)と、ブラックインク(K)とをそれぞれ収容したカラーインク用カートリッジ243が搭載される。また、キャリッジ240には、2種類のメタリックインク(S1)、メタリックインク(S2)をそれぞれ収容したメタリックインク用カートリッジ242が搭載される。キャリッジ240の下部の印字ヘッド241には、上述の各色のカラーインクに対応する4種類のインク吐出用ヘッド244〜247、2種類のメタリックインクに対応するインク吐出用ヘッド248,249が形成されている。キャリッジ240にこれらのインクカートリッジ242,243を上方から装着すると、各カートリッジから吐出用ヘッド244ないし249へのインクの供給が可能となる。
プリンタ200の制御回路260は、CPUや、ROM、RAM、PIF(周辺機器インタフェース)等がバスで相互に接続されて構成されており、キャリッジモータ230及び紙送りモータ235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査動作及び副走査動作の制御を行う。また、PIFを介してコンピュータ100から出力された印刷データを受け取ると、キャリッジ240が主走査あるいは副走査する動きに合わせて、印刷データに応じた駆動信号をインク吐出用ヘッド244ないし249に供給することによって、これらのヘッドを駆動することが可能となっている。
以上のようなハードウェア構成を有するプリンタ200は、キャリッジモータ230を駆動することによって、各色のインク吐出用ヘッド244ないし249を印刷媒体Pに対して主走査方向に往復動させ、また紙送りモータ235を駆動することによって、印刷媒体Pを副走査方向に移動させる。制御回路260は、キャリッジ240が往復動する動き(主走査)や、印刷媒体の紙送りの動き(副走査)に合わせて、印刷データに基づいて適切なタイミングでノズルを駆動することにより、印刷媒体P上の適切な位置に適切な色のインクドットを形成する。こうすることによって、プリンタ200は印刷媒体P上にカラー画像を印刷することが可能となっている。なお、上述の構成では、メタリックインクは、プリンタ200に搭載される脱着可能なカートリッジに収容されているが、プリンタ200とは分離して構成されたインク収容タンクなどに収容し、当該収容タンクとプリンタ200とを接続してもよい。あるいは、脱着不可能にプリンタ200と一体的に構成された収容容器に収容されていてもよい。
C.メタリックインクの特性:
上述のとおり、本実施例のプリンタ200は、2種類のメタリックインクS1,S2をそれぞれ収容したメタリックインク用カートリッジ242を搭載している。メタリックインクとは、印刷物が特殊光沢感を発現するインクであり、このようなメタリックインクとしては、例えば、特殊光沢感を発現する金属顔料と有機溶剤と樹脂とを含む油性インク組成物を用いることができる。視覚的に金属的な質感を効果的に生じさせるためには、前述の金属顔料は、平板状の粒子であることが好ましく、この平板状粒子の平面上の長径をX、短径をY、厚みをZとした場合、平板状粒子のX−Y平面の面積より求めた円相当径の50%平均粒子径R50が0.5〜3μmであり、かつ、R50/Z>5の条件を満たすことが好ましい。このような金属顔料は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金によって形成することができ、また、金属蒸着膜を破砕して作成することも可能である。メタリックインクに含まれる金属顔料の濃度は、例えば、0.1〜10.0重量%とすることができる。もちろん、メタリックインクはこのような組成に限らず、特殊光沢を有する特殊光沢材を含むものであれば、他の組成を適宜採用することが可能である。また、メタリックインクは、印刷媒体表面に印刷されたインクの光学的特性が反射角依存性を有し、見る角度によって様々な見え方を呈するインクとして捉えることもできる。
また、本実施例で用いる2種類のメタリックインクは、金属顔料の濃度が互いに異なるものである。本願においては、金属顔料の濃度が相対的に高いものを、高濃度メタリックインク、金属顔料の濃度が相対的に低いものを低濃度メタリックインクという。本実施例においては、低濃度メタリックインクS1の組成は、アルミニウム顔料0.5重量%、グリセリン20重量%、トリエチレングリコールモノブチルエーテル40重量%、BYK−UV3500(ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.1重量%とし、高濃度メタリックインクS2の組成は、アルミニウム顔料1.5重量%、グリセリン20重量%、トリエチレングリコールモノブチルエーテル40重量%、BYK−UV3500(ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.1重量%とした。
上述の低濃度メタリックインクS1及び高濃度メタリックインクS2の特性の違いについて、図4を参照して説明する。図4は、低濃度メタリックインクS1または高濃度メタリックインクS2を用いて印刷を行った場合の、印刷領域に占めるドットの割合であるデューティ(Duty)と、印刷物の光沢度(入射角20度)との関係を示すグラフである。この例では、図示するように、低濃度メタリックインクS1を用いた場合、デューティが0から増加するに従って、光沢度も増していき、デューティがD1のときに、光沢度は、低濃度インク最高光沢度B1max(約200)を示す。そして、さらにデューティが増加すると、光沢度は大きく減少していく。一方、高濃度メタリックインクS2を用いた場合、デューティが0から増加するに従って、光沢度は、低濃度メタリックインクS1よりも大きな傾きで増していき、デューティがD1のときに、光沢度は、高濃度インク最高光沢度B2max(約500)を示す。そして、さらにデューティが増加すると、光沢度は微減傾向を示す。このように、金属顔料の含有量によって、印刷物の光沢度に大きな違いが生じるのである。
なお、上述の光沢度は、メタリック領域の特殊光沢感の指標の一つとすることができ、例外はあるものの、大まかには、光沢度が高いほど特殊光沢感が大きいと捉えることができる。すなわち、図4に示した関係から、金属顔料の濃度が高いメタリックインクは、濃度が低いメタリックインクと比べて、大きな特殊光沢感を得ることができ、また、デューティの変化による特殊光沢感への影響も大きいといえる。このことは、金属顔料の濃度が高いメタリックインクによる印刷は、大きな特殊光沢感を得ることができるが、特殊光沢感を抑えた印刷を行う場合には、デューティが小さくなり、メタリックインクのドットが目立つようになって、印刷した画像の粒状性が悪化することを意味している。また、金属顔料の濃度が低いメタリックインクによる印刷は、大きな特殊光沢感を得ることはできないが、特殊光沢感を抑えた印刷を行う場合、メタリックインクのドットが目立ちにくく、また、デューティが比較的大きいので、印刷した画像の粒状性が良いことを意味している。
D.印刷処理:
続いて、コンピュータ100がプリンタドライバ24の働きにより実行する印刷処理について説明する。図5は、本実施形態における印刷処理のフローチャートである。印刷処理を開始すると、コンピュータ100は、プリンタドライバ24によってアプリケーションプログラム20からメタリック領域とカラー領域とが指定された画像データを入力する(ステップS100)。ここでは、コンピュータ100は、メタリック領域の特殊光沢感に関する指標値も併せて入力する。入力される指標値は、あらかじめ設定された値でもよいし、アプリケーションプログラム20を介してユーザが指定した値でもよい。本実施例においては、指標値は、光沢度であり、例えば、光沢度「300」を入力する。なお、本実施例では、コンピュータ100は、指標値そのものを入力する構成としたが、指標値の最大値に対する割合や、特殊光沢感の程度を示す階調数などであってもよい。
画像データを入力すると、コンピュータ100は、画像データ内のカラー領域について、RGB形式の画像データをCMYK形式の画像データに変換する(ステップS102)。CMYK形式の画像データが得られると、コンピュータ100は、ハーフトーンモジュール44を用いてハーフトーン処理を行い、プリンタ200に転送可能なデータを生成する(ステップS104)。
ハーフトーン処理に続いて、コンピュータ100は、メタリックドット形成モジュール47によってプリンタ200を制御し、ステップS100で入力した画像データ内に含まれるメタリック領域の印刷を行う(ステップS106)。ここでの印刷処理については、図6を用いて詳しく説明する。図6は、メタリック領域の印刷に用いる低濃度メタリックインクS1と高濃度メタリックインクS2の量を示す説明図である。図示するように、ステップS100で入力した光沢度が、低濃度インク最高光沢度B1max以下である場合には、コンピュータ100は、低濃度メタリックインクS1のみを用いて、入力した光沢度に対応するインク量で印刷を行う。入力した光沢度が低濃度インク最高光沢度B1maxである場合には、低濃度メタリックインクS1の使用量は、図4にも示した通り、デューティD1に相当する量である。
一方、ステップS100で入力した光沢度が、低濃度インク最高光沢度B1maxより大きい場合には、低濃度メタリックインクS1と高濃度メタリックインクS2とを用いて、印刷を行う。それぞれのインク使用量は、入力した光沢度が大きくなるに従って、低濃度メタリックインクS1の使用量を減じると共に、高濃度メタリックインクS2の使用量を増加させた量として、決定される。そして、入力した光沢度が高濃度インク最高光沢度B2maxである場合には、高濃度メタリックインクS2の使用量は、デューティD1に相当する量となり、低濃度メタリックインクS1の使用量は、ゼロとなる。
なお、このようなインク使用量の決定は、例えば、入力する特殊光沢感の指標値と、低濃度メタリックインクS1,高濃度メタリックインクS2の使用量とを対応付けたテーブルを記憶しておくことで、容易に行う構成とすることができる。また、低濃度メタリックインクS1により形成されるドットと高濃度メタリックインクS2により形成されるドットの配置についても、低濃度メタリックインクS1と高濃度メタリックインクS2の使用量の組み合わせと、両者のドットの分散性とを考慮して、決定してもよい。
また、本実施例では、低濃度インク最高光沢度B1max以上の光沢度を入力した場合には、低濃度メタリックインクS1と高濃度メタリックインクS2のデューティは、両者の合算で一定量(D1)としたが、デューティは、必ずしも一定である必要はなく、例えば、入力した光沢度が大きくなるに従って、デューティが大きくなってもよい。また、入力した光沢度が、低濃度インク最高光沢度B1max以下である場合に、高濃度メタリックインクS2を併用しても、低濃度メタリックインクS1を中心的に使用すれば差し支えない。
メタリック領域の印刷が終了すると、最後に、コンピュータ100は、カラー印刷モジュール48によってプリンタ200を制御し、ハーフトーン処理のなされたカラー領域の印刷を行う(ステップS108)。
かかる構成の印刷システム10は、印刷画像の粒状性の確保が行いやすい低濃度メタリックインクS1では呈することができない特殊光沢感の指標の範囲で印刷を行う場合には、低濃度メタリックインクS1と高濃度メタリックインクS2とを組み合わせて、メタリック領域の印刷を行う。その際、入力した特殊光沢感の指標が大きくなるに従って、低濃度メタリックインクS1の使用割合を減じ、高濃度メタリックインクS2の使用割合を増やしたインク量を決定する。すなわち、高濃度メタリックインクS2は、特殊光沢感を抑えた印刷を行う場合には、デューティが小さくなり、印刷物の粒状性が問題となるが、特殊光沢感が大きくなるに従ってデューティが大きくなり、粒状性が問題とならなくなっていくので、求められる特殊光沢感が小さくなるに従い、粒状性を確保しやすい低濃度メタリックインクS1を多く用いた印刷を行い、求められる特殊光沢感が大きくなるに従い、特殊光沢感が大きい高濃度メタリックインクS2を用いた印刷を行う。したがって、印刷画像の粒状性の悪化を抑えつつ、好適にメタリック色を印刷することができる。
また、かかる構成の印刷システム10は、印刷画像の粒状性の確保が行いやすい低濃度メタリックインクS1で呈することが可能な特殊光沢感の指標の範囲で印刷を行う場合には、粒状性の確保が容易な低濃度メタリックインクS1のみを用いて、印刷を行う。したがって、印刷画像の粒状性を確保しつつ、好適にメタリック色を印刷することができる。
E.変形例:
E−1.変形例1:
実施例においては、低濃度インク最高光沢度B1maxを閾値として、入力する光沢度に応じて、低濃度メタリックインクS1及び高濃度メタリックインクS2の使用量の決定方法を変化させる構成としたが、その閾値は、低濃度インク最高光沢度B1maxに限るものではなく、メタリックインクのデューティと印刷画像の粒状性との関係等を考慮して、適宜設定すればよい。例えば、低デューティ域における粒状性が比較的問題とならない場合には、閾値を低濃度最高光沢度B1maxよりも小さく設定してもよい。
E−2.変形例2:
実施例においては、プリンタ200は、金属顔料の濃度が異なる2種類のメタリックインクを搭載可能であり、コンピュータ100は、印刷物に求められる特殊光沢感に応じて、2種類のメタリックインクのうちの1種類、または、2種類を組み合わせて使用することで、印刷画像の粒状性と特殊光沢感とを両立させる構成としたが、使用するメタリックインクは、2種類に限るものではない。例えば、プリンタ200は、3種類以上のメタリックインクを搭載可能としてもよい。この場合、コンピュータ100は、求められる特殊光沢感に応じて、N種類(Nは3以上の整数)のメタリックインクのうちの1種類、または、M種類(Mは、2以上N以下の整数)を組み合わせて使用してもよい。こうすれば、特殊光沢感と粒状性の制御の幅が広がり、より好適に粒状性を確保しつつ、所望の特殊光沢感を呈する印刷を行うことができる。
E−3.変形例3:
実施例においては、コンピュータ100は、印刷物に求められる特殊光沢感の程度に応じて、低濃度メタリックインクS1の使用量を変化させてメタリック領域の印刷を行う構成としたが、低濃度メタリックインクS1は、求められる特殊光沢感の所定の範囲(図7では、光沢度B3〜B4)において、一定量使用する構成としてもよい。例えば、図7に示すように、低濃度メタリックインクS1の使用量は、デューティD2に相当する量を常に使用し、求められる特殊光沢感に応じて、高濃度メタリックインクS2の使用量をゼロからデューティD3に相当する量まで変化させる構成としてもよい。上述の所定の範囲は、適宜設定すればよいが、例えば、図6に示した、光沢度が低濃度最高光沢度B1maxから高濃度最高光沢度B2maxとの間としてもよい。このようにしても、低濃度メタリックインクS1の使用により粒状性を確保できるので、粒状性と特殊光沢感を両立させることができる。
E−4.変形例4:
実施例においては、コンピュータ100は、印刷物に求められる特殊光沢感に応じて、2種類のメタリックインクのうちの1種類、または、2種類を組み合わせて使用することで、印刷画像の粒状性と特殊光沢感とを両立させる構成としたが、使用するメタリックインクは、プリンタ200に搭載される2種類以上のメタリックインクのうち、常に1種類としてもよい。例えば、図8に示すように、入力した光沢度が閾値B5までは、低濃度メタリックインクS1のみを用いてメタリック領域の印刷を行い、入力した光沢度が閾値B5よりも大きい場合には、高濃度メタリックインクS2のみを用いて印刷を行う構成としてもよい。高濃度メタリックインクS2のみの使用時において、高濃度メタリックインクS2の使用量が、デューティD1よりも小さいデューティD5に相当する量以上であれば印刷画像の粒状性が問題とならない場合には、かかる構成であっても、粒状性と特殊光沢感とを両立させることができる。
E−5.変形例5:
実施例においては、入力する特殊光沢感の指標として光沢度を用いたが、特殊光沢感の指標としては、特に限定するものではなく、種々の指標を用いることができる。例えば、次式(1)で表される公知の特殊光沢感指標値In1を用いてもよい。あるいは、次式(2)で表される特殊光沢感指標値In2を用いてもよい。
Figure 0005287040
Figure 0005287040
金属顔料の濃度と特殊光沢感指標値In2との関係の例を図9(a)に示す。図示するように、低濃度メタリックインクS1を用いる場合、デューティが大きくなるに従い、特殊光沢感指標値In2は大きくなるが、その傾きは緩やかであり、デューティが50の場合でも特殊光沢感指標値In2は2に満たない。一方、高濃度メタリックインクS2を用いる場合、デューティが大きくなるに従い、特殊光沢感指標値In2が大きくなるのは同様であるが、その傾きは、低濃度メタリックインクS1よりも大きく、デューティが50の場合では特殊光沢感指標値In2は約6となる。また、図4に示した指標値(光沢度)とデューティとの関係では、デューティが所定値(D1)で指標値(光沢度)のピークが現れ、デューティがそれよりも大きくなると指標値(光沢度)が減少する傾向を示したが、図9(a)に図示するデューティの範囲(5〜50)においては、指標値(特殊光沢感指標値In2)のピークは現れない。
かかる特殊光沢感指標値In2を上記ステップS100で入力する場合には、コンピュータ100は、ステップS106において、例えば、実施例と同様に、図9(b)の関係図に従って、低濃度メタリックインクS1及び高濃度メタリックインクS2の使用量を決定してもよい。すなわち、特殊光沢感指標値In2がI1(低濃度メタリックインクS1のデューティD6に相当)までの範囲では、低濃度メタリックインクS1のみを用い、特殊光沢感指標値In2がI1からI2(高濃度メタリックインクS2のデューティD6に相当)までの範囲では、徐々に低濃度メタリックインクS1を減じるとともに、高濃度メタリックインクS2を増加させてもよい。勿論、低濃度メタリックインクS1及び高濃度メタリックインクS2の使用量の決定は、図9(b)の例に限定されるものではなく、光沢度を指標値とした変形例と場合と同様に、種々の設定が可能である。
あるいは、例えば、次式(3)で表される特殊光沢感指標値In3などを特殊光沢感の指標として用いてもよい。参考として、金属顔料の濃度と特殊光沢感指標値In3との関係の例を図10に示す。この場合も、図9(a)に示した金属顔料の濃度と特殊光沢感指標値In2との関係と同様の傾向となり、低濃度メタリックインクS1及び高濃度メタリックインクS2の使用量も、特殊光沢感指標値In2の場合と同様に考えることができる。
Figure 0005287040
E−6.変形例6:
上述した実施形態においては、コンピュータ100とプリンタ200とによって構成される印刷システム10(広義の印刷装置)において、図5に示した印刷処理を行ったが、プリンタ200の制御回路260内のCPUが、当該印刷処理と同等の処理を実行してもよい。こうすれば、画像データをデジタルカメラ、各種メモリカード等から入力して、コンピュータ100を介さずにプリンタ200で好適な印刷を行うことができる。
E−7.変形例7:
上述の実施形態においては、プリンタ200は、インク吐出用ヘッド244ないし249を移動させながら、印刷媒体Pに向けてインク滴を吐出することにより、インクドットを形成するシリアル方式のインクジェットプリンタとして示したが、プリンタの方式は、特に限定するものではなく、例えば、インク吐出用ヘッドが印刷媒体Pの幅に亘って配列されたラインプリンタや、インク滴を吐出する代わりに、静電気を利用して各色のトナー粉を印刷媒体上に付着させることでドットを形成するレーザプリンタなどに対しても、本発明を好適に適用することができる。なお、レーザプリンタに適用する場合には、メタリックインクに代えて、金属顔料等を含むトナー粉を用いればよい。もとより、プリンタに限らず、版を用いた印刷機などにも好適に適用可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明は、印刷装置としての構成のほか、印刷方法、プログラム、記憶媒体、印刷物等としても実現することができる。
本発明の実施形態としての印刷システム10の概略構成図である。 印刷制御装置としてのコンピュータ100の構成図である。 プリンタ200の構成図である。 メタリックインクにおける金属顔料の濃度の違いによる印刷物の光沢度の特性の違いを示す説明図である。 印刷処理の手順を示すフローチャートである。 低濃度メタリックインクS1及び高濃度メタリックインクS2の使用量の決定方法を示す説明図である。 変形例としての、低濃度メタリックインクS1及び高濃度メタリックインクS2の使用量の決定方法を示す説明図である。 変形例としての、低濃度メタリックインクS1及び高濃度メタリックインクS2の使用量の決定方法を示す説明図である。 メタリックインクにおける金属顔料の濃度の違いによる印刷物の特殊光沢感指標値の特性の違いを示す説明図である。 メタリックインクにおける金属顔料の濃度の違いによる印刷物の特殊光沢感指標値の特性の違いを示す説明図である。
符号の説明
10…印刷システム
20…アプリケーションプログラム
22…ビデオドライバ
24…プリンタドライバ
42…色変換モジュール
44…ハーフトーンモジュール
46…印刷制御モジュール
47…メタリックドット形成モジュール
48…カラー印刷モジュール
100…コンピュータ
102…CPU
104…ROM
106…RAM
108…周辺機器インタフェース
109…ディスクコントローラ
110…ネットワークインターフェースカード
112…ビデオインターフェース
114…ディスプレイ
116…バス
118…ハードディスク
120…デジタルカメラ
122…カラースキャナ
124…フレキシブルディスク
126…コンパクトディスク
200…プリンタ
230…キャリッジモータ
231…駆動ベルト
232…プーリ
233…摺動軸
234…位置検出センサ
235…紙送りモータ
236…プラテン
240…キャリッジ
241…印字ヘッド
242…メタリックインク用カートリッジ
243…カラーインク用カートリッジ
244〜249…インク吐出用ヘッド
256…操作パネル
260…制御回路
300…通信回線
310…記憶装置
ORG…画像データ
LUT…色変換テーブル
P…印刷媒体
S1…低濃度メタリックインク
S2…高濃度メタリックインク

Claims (10)

  1. 特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材を用いた印刷が可能な印刷装置であって、
    前記特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材の収容容器に接続可能な接続部と、
    前記接続部に接続された収容容器に収容された前記2種類以上の記録材のうち、少なくとも1種類の記録材を用いて印刷を行う印刷部と
    を備え
    前記印刷部は、特殊光沢感に関する指標が第1の所定値より大きくなる印刷を行う場合には、印刷に要求される特殊光沢感が大きくなるに従って、前記2種類以上の記録材のうち、前記特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用割合を減じ、前記特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用割合を増加させて印刷を行う
    印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記印刷部は、特殊光沢感に関する指標が第2の所定値以下となる印刷を行う場合には、前記2種類以上の記録材のうち、前記特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材を優先的に使用して印刷を行う
    印刷装置。
  3. 前記第1の所定値は、前記低濃度記録材のみを用いて印刷した場合に得られる前記特殊光沢感に関する指標の略最大値である請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記第1の所定値及び前記第2の所定値は、前記低濃度記録材のみを用いて印刷した場合に得られる前記特殊光沢感に関する指標の略最大値である請求項2記載の印刷装置。
  5. 特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材を用いた印刷が可能な印刷装置であって、
    前記特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材の収容容器に接続可能な接続部と、
    前記接続部に接続された収容容器に収容された前記2種類以上の記録材のうち、少なくとも1種類の記録材を用いて印刷を行う印刷部と
    を備え、
    前記印刷部は、前記2種類以上の記録材のうち前記特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用量を一定に保ちつつ、前記特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用量を変化させて、特殊光沢感を要求される程度に調節して印刷を行う
    印刷装置。
  6. 前記特殊光沢材を含む記録材は、印刷媒体表面に印刷された前記記録材の光学的特性が反射角依存性を有する記録材である請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の印刷装置。
  7. 前記特殊光沢材は、特殊光沢感を発現する顔料である請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材により印刷を行う印刷方法であって、
    印刷媒体上の少なくとも一部の印刷領域内に、前記特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材により形成されるドットを混在させた印刷を行う工程を有し、
    前記工程では、特殊光沢感に関する指標が第1の所定値より大きくなる印刷を行う場合には、印刷に要求される特殊光沢感が大きくなるに従って、前記2種類以上の記録材のうち、前記特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用割合を減じ、前記特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用割合を増加させて印刷を行う
    印刷方法。
  9. 特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材を用いて印刷を行うためのコンピュータプログラムであって、
    印刷物に求められる特殊光沢感に応じて、前記特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材のそれぞれの使用量を決定する機能と、
    前記決定結果に基づいて、前記特殊光沢材を含む記録材により印刷を行う機能と
    をコンピュータに実現させるプログラムであり、
    前記決定する機能は、特殊光沢感に関する指標が第1の所定値より大きくなる印刷を行う場合には、印刷に要求される特殊光沢感が大きくなるに従って、前記2種類以上の記録材のうち、前記特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用割合を減じ、前記特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用割合を増加させる
    コンピュータプログラム。
  10. 特殊光沢を有する特殊光沢材を含む記録材により印刷された印刷物であって、
    印刷媒体上の少なくとも一部の印刷領域内に、前記特殊光沢材の濃度が異なる2種類以上の記録材により形成されるドットを混在させて印刷されており、
    特殊光沢感に関する指標が第1の所定値より大きい印刷領域については、特殊光沢感が大きくなるに従って、前記2種類以上の記録材のうち、前記特殊光沢材の濃度が相対的に低い低濃度記録材の使用割合が減じられており、前記特殊光沢材の濃度が相対的に高い高濃度記録材の使用割合が増加させられている
    印刷物。
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