JP2013143718A - 処理装置、処理方法、プログラム、印刷装置 - Google Patents

処理装置、処理方法、プログラム、印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所定の指標値に対しては、ユーザーが意図する条件を個々に満たすプロファイルの作成を目的とする。
【解決手段】入力色データーに対して色材の使用量を示すインク量を対応付けるプロファイルを作成する処理装置であって、インク量に対する評価値を示す複数の指標値を基に設定された関数を用いて、前記入力色データーにインク量を指定する最適化手段と、前記指定されたインク量における所定の指標値を個別評価し、前記個別評価を全て満たす前記インク量を前記入力色データーに対応付ける指標値評価手段と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、入力色データーと出力色データーとを対応付けるプロファイルに関する。
従来、印刷装置では、入力色データーに対応するインク量を、プロファイルを用いて選択し、印刷を行っている。ここで、プロファイルとは、所定色空間の値で規定された入力色データーに対して、色材の使用量を示す出力色データーを対応付けるデーターである。
また、上記したプロファイルにより入力色データーに対応付けるインク量の値は、等色色空間(L*a*b*値、XYZ値)での値の整合性の他、粒状性等の指標値を制約条件として、この制約条件を満たすよう値が選択される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−157757号公報
プロファイルに対応付けられるインク量には、複数の制約条件を完全に満たすものであることが望ましい。しかし、従来のインク量の最適化手法では、各指標値を個別に評価するものではなかった。例えば、各指標値の総和により所定の関数を作成し、この関数の解をもとに最適なインク量を判断していた。このような場合、所定の指標値に対して制約を満たすようプロファイルを作成することは難しかった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、所定の指標値に対しては、ユーザーが意図する条件を個々に満たすプロファイルの作成を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、入力色データーに対して色材の使用量を示すインク量を対応付けるプロファイルを作成する処理装置であって、インク量に対する評価値を示す複数の指標値を基に設定された関数を用いて、前記入力色データーにインク量を指定する最適化手段と、前記指定されたインク量における所定の指標値を個別評価し、前記個別評価を全て満たす前記インク量を前記入力色データーに対応付ける指標値評価手段と、を有する。
上記のように構成された発明では、最適化手段は、インク量に対する評価値を示す複数の指標値を基に設定された関数を用いて、入力色データーにインク量を指定する。また、指標値評価手段は、出力色データーに対して指定されたインク量における所定の指標値を個別評価し、この評価を全て満たすインク量を入力色データーに対応付ける。
そのため、所定の指標値に対しては、ユーザーが意図する条件を個々に満たすプロファイルを作成することができる。
印刷装置10の概略構成図である。 印刷装置10の概略構成である。 印刷処理を説明するフローチャートである。 色変換LUT作成装置を示すブロック構成図である。 色変換LUTを作成するためのフローチャートである。 色変換LUTの作成を説明する図である。 第2の実施形態における色変換LUT作成処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を説明する。
(A)印刷装置の構成
図1は、印刷装置10の概略構成図である。また、図2は、印刷装置10の概略構成である。図示するように、本実施例の印刷装置10は、処理装置としてのコンピューター100と、コンピューター100の制御の下で実際に画像を印刷するプリンター200などから構成されている。そのため、印刷装置10は、全体が一体となって広義の印刷装置として機能する。
コンピューター100は、コントローラー20と、ハードディスク66と、を備える。例えば、コントローラー20は、CPU、ROM、RAMにより構成され、所定のプログラムにより演算を行うことができる。また、コンピューターは、ディスプレイ70や、キーボード及びマウスにより構成された操作部72と、が各ケーブルにより接続されている。また、コンピューター100には、所定のオペレーティングシステムがインストールされており、このオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム30、ビデオドライバー40、プリンタードライバー50が動作している。各プログラムの機能は、コントローラー20がROMやHDD66からプログラムを読み出して実行することで実現される。
アプリケーションプログラム30は、データー供給部80としてのメモリーカードから取得した画像データーORGの再生及びユーザーからの画質に対する指定を受けるためのプログラムである。画像データーORGを構成する各画素の画像データーには、当該画素の色を、予め定義づけた色彩値で記録している。例えば、色彩値はレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の階調値で記録されている。
そして、プリンタードライバー50の内部には、色変換モジュール(色変換手段)52と、ハーフトーンモジュール54と、インターレースモジュール56とが備えられている。
色変換モジュール52は、コントローラー20内に展開された色変換ルックアップテーブル(色変換LUTとも記載する。)を用いて、アプリケーションプログラム30から取得した画像データーORGの各画素データーの色成分値(R,G、B)を、プリンター200が備えるインク色のインク量の組合せ(以下、インク量セットとも記載する。)に変換する。そのため、色変換LUT64が本発明のプロファイルを実現する。
ハーフトーンモジュール54は、色変換後のインク量セットに対して2値化処理を行ないドットデータの生成処理(以下、ハーフトーン処理とも記載する。)を行う。具体的には、ハーフトーンモジュール54は、プリンタードライバー50が予め用意しているディザマトリクスを用いて、画像データーをドットのオン/オフによって表現されたドットデータを生成する。
また、インターレースモジュール56は、生成されたドットデータの並びを、プリンター200に転送すべき順序に並べ替えて、プリンター200に出力すると共に、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの各種コマンドをプリンター200に出力する。
次に、プリンター200の構成について説明する。図2に示すように、プリンター200は、プリンター全体の制御を司るとともにコンピューター100から印刷データーを受信する制御回路220と、操作パネル225とを備える。さらに、プリンター200は、紙送りモーター235によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモーター230によって、キャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、印刷ヘッド260を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構と、これらの紙送りモーター235、キャリッジモーター230、印刷ヘッド260とを備える。
制御回路220は、CPUや、ROM、RAM、PIF(周辺機器インターフェース)等がバスで相互に接続されて構成されており、キャリッジモーター230および紙送りモーター235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査動作および副走査動作の制御を行う。また、PIFを介してコンピューター100から出力された印刷データーを受け取ると、キャリッジ240が主走査あるいは副走査する動きに合わせて、印刷データーに応じた駆動信号をインク印刷ヘッド260に供給することによって、これらのヘッドを駆動するが可能となっている。
キャリッジ240には、シアンインク(C)と、マゼンタインク(M)と、イエロインク(Y)と、ブラックインク(K)の各カラーインクとをそれぞれ収容したカートリッジ241〜244が搭載される。キャリッジ240の下部の印刷ヘッド260には、これらの各色に対応する計4種類のインク吐出用ヘッド261ないし264が形成されている。例えば、インク吐出用ヘッドの各ノズルにはピエゾ素子が備えられており、制御回路220がピエゾ素子の収縮運動を制御することによって、プリンター200は各インク色に対してドットを形成することが可能となる。
(B)印刷処理
次に、印刷装置10が画像データーORGをもとに行う印刷処理について説明する。図3は、印刷処理を説明するフローチャートである。印刷処理は、ユーザーがアプリケーションプログラム30上で印刷を指示することによって開始される。この、印刷処理では、印刷装置10が、色変換LUT64(プロファイル)を用いて、画像データーORGの各画素に指定された入力色データー(R、G、B)をインク量を示すインク量セット(C、M、Y、K)に変換する。
ステップS1では、コントローラー20は、アプリケーションプログラム30の機能により、画像データーORGに対してソースプロファイル31を用いた変換処理を行なう。ソースプロファイル31は、画像データーORGの色成分値を予め設定された印刷標準色に変換するための3次元テーブルである。即ち、ソースプロファイル31により、画像データーORGの色成分値(R、G、B)に対して、1組の(L*、a*、b*)値に変更される。
ステップS2では、コントローラー20は、アプリケーションプログラム30の機能により、変換後の画像データーORGに対して、メディアプロファイル32を用いた変換処理を行なう。メディアプロファイル32は、画像データーROGの色成分値を印刷対象画像の色を所定の印刷媒体上で再現するための3次元テーブルである。即ち、メディアプロファイル32により、ソースプロファイル31を用いて変換された画像データーORGの1組の(L*、a*、b*)成分値に対して、1組の(R、G、B)の色成分値に変更される。
ステップS3では、コントローラー20は、色変換モジュール52の機能により、色変換LUT64を使用して色変換処理を行なう。色変換LUT64は、入力色データー(R、G,B)に対して、インク量セット(C、M、Y、K)を出力色データーとして対応付けたテーブルである。そのため、色変換モジュール52は、色変換LUT64を用いて、入力色データー(R、G、B)を、色材の使用量を示す出力色データー(C、M、Y、K)に変換する。
以後、ステップS4において、コントローラー20は、ハーフトーンモジュール54の機能により、色変換後のインク量データーに対してハーフトーン処理を施す。そして、ステップS5では、コントローラー20は、インターレースモジュール56の機能により、ハーフトーン処理後のインク量データーに対してインターレース処理を行なう。
そして、ステップS6では、処理後のインク量データーをプリンター200に出力し、プリンター200における実際の印刷が実行される。
(C)色変換LUTの作成について
次に、プリンター200により使用される色変換LUTの作成を説明する。図4は、色変換LUT作成装置を示すブロック構成図である。また、図5は、色変換LUTを作成するためのフローチャートである。そして、図6は、色変換LUTの作成を説明する図である。
図4(a)に示すように、色変換LUT作成装置300は、CPU、ROM、RAMを備えて構成されるコントローラー310と、ハードディスク340と、図示しないモニターや各種入力インタフェースとを備えるコンピューターにより実現される。そして、コントローラー310は、図示しないROMに記録されたプログラムを実行することで、指標値設定部311と、処理対象格子点選択部312と、最適化処理部(最適化手段)313と、指標値評価部(指標値評価手段)314と、LUT更新部315と、の機能を実現する。
以下、図5を用いて、色変換LUT作成装置300による色変換LUTの作成方法を説明する。図5に示す作成方法では、インク量セットの最適化処理が行われた後、このインク量セットに対して所定の指標値の個別評価が行われる。
まず、コントローラー310は、指標値設定部311の機能により、インク量セットが満たすべき制約条件を受け付ける(ステップS11)。一例として、本実施形態では、図6に示す制約設定画面上で、ユーザーによる制約条件の設定を受け付ける。この制約設定画面では、印刷物に要求される各指標値に対して、個別評価の評価度合いや、個別評価での優先度が設定される。
例えば、図6に示すスライドバーアイコンを「無視」と「重視」の間でスライドさせて変化させることで、各指標値の個別評価に対する評価度合いが変更される。一例として、階調性指標SI、粒状性指標GI、光源依存性指標CIIの3つの指標値において、個別評価の評価度合いが選択される。また、制約設定画面において、大、中、小のボックスをチェックすることで、各指標値に対して優先度の設定が行われる。
階調性指標SIは、あるインク量セット(i)において、色変換LUT64の隣接格子点間における階調変化の均一性を示す指標値である。そのため、階調性指標SIが高くなるほど、格子点間の階調性が高くなる。一例として、階調性指標SIは、下記の式(1)により取得される。
Figure 2013143718


ここで、P0は、階調性指標SIが算出される対象格子点を示す。また、Pk(k:1〜n)は、対象格子点P0と隣り合う格子点を示す。そして、L*p、a*p、b*pは、格子点Pに指定されたインク量セットの色彩値(L*a*b*値)を示す。
また、粒状性指標GIは、あるインク量セット(i)において、ドットの見え難さを示す値である。そのため、粒状性指標GIが高くなるほど、印刷物においてドットが見え難くなる。一例として、粒状性指数GIは、下記の式(2)により取得される。
Figure 2013143718


ここで、aLは明度補正係数、WS(u)は印刷に利用されるハーフトーンデータが示す画像のウイナースペクトラム、VTF(u)は視覚の空間周波数特性、uは空間周波数である。粒状性指数GIの計算方法としては、例えば、特表2007−511161に記載されている。
そして、光源依存性指標CIIは、あるインク量セットにおいて、観察光源を変化させた場合に、印刷物の色の見えの変化を示す値である。そのため、光源依存性指標CIIが大きくなるほど、複数光源化で印刷物を観察しても、色の変化が小さくなる。一例として、光源依存性指標CIIは、下記の式(3)により取得される。
Figure 2013143718


ここで、ΔL*は2つの異なる観察条件下(異なる光源下)におけるインク量セットで印刷された測色パッチの明度差、ΔC*ha彩度差、ΔH*abは色相差を示す。色非恒常性指数CIIの計算時には、2つの異なる観察光源下でのL*a*b*値は、色順応変換(CAT)を用いて標準観察条件(例えば、標準のD65光源下)に変換される。CIIについては、Bill Meyer and Saltzman's Principles of Color Technology, 3rd edition, John Wiley & Sons, Inc, p.129,pp.213-215を参照。
なお、指標値は、上記した3つ以外に限定されないことは言うまでもない。
また、指標値の優先度とは、指標値に対する個別評価の優先度合いを示す。即ち、優先度が高い指標値ほど、個別評価を優先して実行するよう処理が行われる。以下、階調性指標SI>粒状性GI>光源依存性CIIの関係となる優先度が設定されたとして説明を続ける。また、優先度は選択された指標値の全てに設定される構成に限定されず、一部の関係において設定されるものであってもよい。
次に、コントローラー310は、初期LUTを取得する(ステップS12)。初期LUTは、画像データーORGの入力色データーを規定する色成分値(R、G、B)に対して、インク量セット(C、M、Y、K)で構成される出力色データーを対応付けるテーブルである。なお、以下では、色成分値(R、G,B)の各値により規定される座標のことを格子点とも記載する。また、初期LUTに記録される入力値は、色彩値の全ての階調値が記録されるのではなく、代表的な値のみが記録されている。
次に、コントローラー310は、処理対象格子点選択部312の機能により、今からインク量セットの最適化を行う初期LUTの色成分値(格子点)の選択を行う(ステップS13)。
そして、コントローラー310は、最適化処理部313の機能により、選択された格子点に対してインク量セット(C、M、Y、K)を最適化する最適化処理を行なう(ステップS14)。最適化処理では、初期LUTの該当格子点に対応付けられたインク量セット(C、M、Y、K)に対して、入力色データーと出力色データーとの間の色彩値の関係を満たしつつ、所定の制約条件を満たすようインク量セットの更新が行われる。
この最適化処理では、下記式(4)で示す目的関数を用いて最適化が行われる。
Figure 2013143718


一例として、本実施形態では、各指標値の値は、0から1までの値となるよう値を標準化させている。また、最適化処理に用いられるインク量セットは、格子点との関係で色彩値(L*a*b*値)を満たす他、デューティー制限を満たすものを採用している。
式(4)に示すように、最適化処理で用いられる目的関数は、各指標値に重み(wsi、wgi、wc)を付したものの総和により算出される。ここで、本実施形態では、各指標値の影響度合いを同じにするため、各指標値に付される重み(wsi、wgi、wc)を同一の値にしている。最適化処理部313は、あるインク量セットに対して上記目的関数Eを算出し、目的関数Eの値が所定値SEを下回るか否かを判断する。そして、目的関数Eが所定値SEを下回るまでインク量セットの探索が行われる。
最適化処理部313が各指標値を取得する方法の一例として、同最適化処理部313は、インク量セットから階調性指標SI、粒状性指標値GI、光源依存性指標CIIの各値を予測する指標値コンバーターICを備えている。例えば、この指標値コンバーターICは、インク量セットと、各指標値(本実施形態では、SI、GI、CII)との代表的な対応関係を規定するデーターベースを記録している。このようなデーターベースは、例えば、インク量セットを実際に印刷して得られるパッチ(i)の測色値等をもとに、上記式(1)〜(3)を用いて各指標値を算出することで作成される。
ここで、最適化処理で用いられる目的関数Eは、各指標値の総和により判断されるため、厳密には各指標値の値が個別に評価される訳ではない。例えば、ある指標値の値が悪い(値が大きい)場合でも、他の指標値の値が良い(値が小さい)ため全体として目的関数Eが所定値SEを下回る場合も生じ得る。そのため、本発明では、ある格子点に対してインク量セットの最適化を行った後、このインク量セットに対して各指標値の個別評価を行う構成としている。以上、ステップS14の処理により、本発明の最適化工程、最適化機能が実現される。
そのため、コントローラー310は、指標値評価部314の機能により、最適化後のインク量セットに対して、各指標値の個別評価を行う(ステップS15)。本実施形態では、最適化後のインク量セットにより表現される各指標値を、評価用閾値と比較することで個別評価する。評価用閾値は、各指標値に求められる値を示しており、例えば、図6に示す制約設定画面で選択された評価度合いに応じて設定される値である。例えば、指標値を階調性指標SI、粒状性指標GI、光源依存性指標CIIとする場合は、3つの評価用閾値(Thsi、Thgi、Thc)が用いられる。ここで、評価用閾値Thsiは、階調性指標SIを評価する閾値である。また、評価用閾値Thgiは、粒状性指標GIを評価するための閾値である。そして、評価用閾値Thcは、光源依存性指標CIIを評価するための閾値である。
また、個別評価の対象となる指標値は、目的関数Eを構成する全ての指標値に対して行う以外にも、所定の指標値にのみ行うものであってもよい。以下、評価の対象となる指標値を評価対象の指標値とも記載する。
そして、評価対象の指標値の個別評価が全てOKである場合は、コントローラー310は、LUT更新部315の機能により、このインク量セットを該当格子点に上書きし、初期LUTを更新する(ステップS19)。以上、ステップS15〜ステップS19までの処理により本発明の指標値評価工程、指標値評価機能を実現する。
一方、該当インク量セットにおける評価対象の指標値の個別評価が1つでもNGである場合は、コントローラー310は、最適化処理の回数を事前に設定された閾値Thnと比較する。ここでは、最適化処理の回数は、閾値Thn以下であるとし(ステップS17:YES)、ステップS18に進む。
そして、コントローラー310は、各指標値の優先度に応じて、個別評価の寄与度を変化させる(ステップS18)。本実施形態では、コントローラー310は、優先度が低い指標値に対しては、指標値の評価対象から除外するよう判断する。例えば、上記例では、最も優先度が低い光源依存性指標CIIが評価対象から除外されることとなる。
以後、コントローラー310は、該当格子点に対してステップS14における最適化処理を再度実施する。なお、上記ステップS18の処理は、個別評価に関する処理であるため、最適化処理においては、評価対象から除外された指標値(上記例では、光源依存性指標CII)を含めて目的関数Eが算出される。そして、コントローラー310は、ステップS15において、評価対象の指標値を再度評価する。このとき、上記例では、評価対象から除外された光源依存性指標CII以外の、階調性指標SI及び粒状性指標GIにのみ評価用閾値を用いた個別評価が行われる。
そして、コントローラー310は、評価対象となる指標値に対する評価が全てOKである場合(ステップS16:YES)、ステップS19に進み、該当格子点に対してインク量セットの更新を行う。即ち、該当格子点に対して、優先度が高い指標値のみが評価されたインク量セットが対応付けられる。
一方、指標値の評価が依然としてNGである場合(ステップS16:NO)、コントローラー310は、最適化処理の回数を事前に設定された閾値Thnを用いて判断する(ステップS17)。最適化処理の回数が閾値Thn以上であることは、n回行っても評価対象となる指標値を満たすインク量セットが探索されなかったことを意味するため、無駄な処理を行うことを防止することができる。
また、本実施形態では、閾値Thnの値は、指標値の数に応じても設定される。即ち、本実施形態では、個別評価がNGなる毎に、評価対象となる指標値が優先度に応じて少なくなる。そのため、閾値Thnと評価対象の数を示すNsとの関係は、Thn<Nsとなる必要がある。
以後、最適化処理の回数が閾値Thn以上となった場合(ステップS17:NO)、コントローラー310は、最適化処理を行なうことなく、インク量セットが探索されなかったことを示し(ステップS21)、処理を終了する。例えば、図示しないディスプレイにおいて、インク量セットが探索されなかったことを示す文字列等が表示される。
一方、該当格子点に指定されたインク量セットの評価対象の指標値に対して個別評価がOKであれば(ステップS16:YES)、ステップS20に進み、初期LUT上に規定される全ての格子点に対して、インク量セットの設定が行なわれるまで(ステップS20:NO)、ステップS13からステップS20までの処理を繰返す。そして、色変換LUTにおける全ての格子点に対してインク量セットが設定された場合(ステップS20:YES)、処理を終了する。そのため、初期LUTにおける全ての格子点に対してインク量セットが最適化され、色変換LUTが作成されたこととなる。
以上説明したように、この第1の実施形態では、優先度の高い所定の指標値に対しては、ユーザーが意図する条件(閾値)を個々に満たす色変換LUT64を作成することができる。
(D)第2の実施形態
色変換LUTの作成過程における指標値の個別評価において、優先度の低い指標値の評価を除外した後も、個別評価を満たすインク量セットが探索されない場合、評価用閾値の値を変化させる構成としてもよい。
図7は、第2の実施形態における色変換LUT作成処理を示すフローチャートである。この第2の実施形態における処理では、第1の実施形態の図5に示す処理と、ステップS121からS124の処理で異なり、他の処理において同じとなる。
まず、コントローラー310は、指標値設定部311の機能により、インク量セットが満たすべき制約条件を受け付ける(ステップS11)。この第2の実施形態においても、階調性指標SI、粒状性指標GI、光源依存性指標CIIの3つの指標値が選択される。また、各指標値の優先度合いは、階調性指標SI>粒状性GI>光源依存性CIIの関係となる。
次に、コントローラー310は、初期LUTを取得する(ステップS12)。次に、コントローラー310は、処理対象格子点選択部312の機能により、今からインク量セットの最適化を行う初期LUTの色成分値(格子点)の選択を行う(ステップS13)。次に、コントローラー310は、最適化処理部313の機能により、選択された格子点に対してインク量セットの最適化処理を行なう(ステップS14)。
そして、コントローラー310は、指標値評価部314の機能により、最適化後のインク量セットに対して、各指標値の個別評価を行う(ステップS15)。ここで、評価対象の指標値の個別評価が全てOKである場合(ステップS16:YES)、コントローラー310は、LUT更新部315の機能により、このインク量セットを該当格子点に上書きし、初期LUTを更新する(ステップS19)。
一方、該当インク量セットにおける評価対象の指標値の個別評価が1つでもNGである場合(ステップS16:NO)、コントローラー310は、最適化処理の回数を事前に設定された閾値Thnと比較する(ステップS17)。ここでは、最適化処理の回数は、閾値Thn以下であるとし(ステップS17:YES)、ステップS18に進む。そして、コントローラー310は、各指標値の優先度に応じて、個別評価の寄与度を変化させる(ステップS18)。
以後、コントローラー310は、該当格子点に対してステップS14における最適化処理を再度実施する。そして、コントローラー310は、ステップS15において、評価対象の指標値を再度、評価する。
指標値の評価が依然としてNGである場合(ステップS16:NO)、コントローラー310は、最適化処理の回数を事前に設定された閾値Thnを用いて判断する。ここで、最適化処理の回数が閾値Thn以上である場合(ステップS17:NO)、コントローラー310は、評価用閾値の値を低くする(ステップS121)。一例として、個別評価がNGとなった指標値に対して評価用閾値の値を下げる。評価用閾値の下げ幅としては、印刷物に対してその指標値の優先度に応じて下げ幅を設定する。即ち、優先度が高い指標値に対しては下げ幅を少なくする。一方、優先度が高い指標値に対しては下げ幅を多くする。
そして、評価用閾値を変化させた状態で、指標値評価部314はインク量セットに対して再度の評価を行う(ステップS122)。ステップS122の個別評価においてOKである場合(ステップS123:YES)、このインク量セットを出力色データーとする(ステップS19)。一方、この再度の評価においてもNGである場合(ステップS123:NO)、インク量セットが探索されなかったことを示し(ステップS124)、処理を終了する。
以上説明した第2の実施形態では、第1の実施形態における発明の効果に加えて、以下の効果を奏する。個別評価を満たすインク量セットが存在しない場合に、評価基準を緩めることで、厳密には評価を満たさないがそれに近いインク量セットで最適化することが可能となる。即ち、ある格子点に対して厳密には評価を満たさないインク量セットが存在する場合もあるが、色変換LUTの作成が行われない可能性を低減することができる。
(E)その他の実施形態
指標値の個別評価がNGとなった場合(図5のステップS16:NO)、指標値評価部314は、ステップS18において、目的関数Eの算出において、優先度が高い指標値の重みを最も高くなるよう値を変更してもよい。例えば、階調性指標CIIの優先度が最も高い場合は、指標値評価部314は、目的関数Eを構成する重みwcの値を他の重みと比べて最も高いものとする。
ここで、目的関数Eにおいて、重みを最も高くすることは、その指標値の影響度合いを最も高くすること意味する。そのため、優先度に応じて重みを変化させる構成とすれば、図5のステップS16において、個別評価を満たすインク量セットを取得する可能性が高くなる。
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。即ち、上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること、は本発明の一実施例として開示されるものである。
10…印刷装置、20…コントローラー、30…アプリケーションプログラム、40…ビデオドライバー、50…プリンタードライバー、52…色変換モジュール、54…ハーフトーンモジュール、56…インターレースモジュール、66…ハードディスク、100…コンピューター、200…プリンター、300…色変換LUT作成装置、310…コントローラー、311…指標値設定部、312…処理対象格子点選択部、313…最適化処理部、314…指標値評価部、315…LUT更新部、340…ハードディスク

Claims (8)

  1. 入力色データーに対して色材の使用量を示すインク量を対応付けるプロファイルを作成する処理装置であって、
    インク量に対する評価値を示す複数の指標値を基に設定された関数を用いて、前記入力色データーにインク量を指定する最適化手段と、
    前記指定されたインク量における所定の指標値を個別評価し、前記個別評価を全て満たす前記インク量を前記入力色データーに対応付ける指標値評価手段と、を有する処理装置。
  2. 前記複数の指標値は、事前に優先度が設定されており、
    前記指標値評価手段は、前記個別評価を満たすインク量が存在しない場合は、前記優先度に応じて、前記各指標値の個別評価の寄与度を変化させて、再度の評価を行う、請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記指標値評価手段は、前記優先度の低い指標値を評価対象から除外する、請求項2に記載の処理装置。
  4. 前記指標値評価手段は、前記個別評価を満たすインク量が存在しない場合は、前記優先度の高い指標値に対して、前記最適化手段が用いる前記関数の寄与度を高くする、請求項2又は請求項3のいずれかに記載の処理装置。
  5. 前記指標値評価手段は、閾値を用いて各指標値を評価する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の処理装置。
  6. 入力色データーに対して色材の使用量を示すインク量を対応付けるプロファイルを作成する処理方法であって、
    インク量に対する評価値を示す複数の指標値を基に設定された関数を用いて、前記入力色データーにインク量を指定する最適化工程と、
    前記指定されたインク量における所定の指標値を個別評価し、前記個別評価を全て満たす前記インク量を前記入力色データーに対応付ける指標値評価工程と、を有する処理方法。
  7. 入力色データーに対して色材の使用量を示すインク量を対応付けるプロファイルを作成する機能をコンピューターに実現させるプログラムであって、
    コンピューターに、
    インク量に対する評価値を示す複数の指標値を基に設定された評価値を用いて、前記入力色データーにインク量を指定する最適化機能と、
    前記指定されたインク量における所定の指標値を個別評価し、前記個別評価を全て満たす前記インク量を前記入力色データーに対応付ける指標値評価機能と、を実現させるプログラム。
  8. 前記請求項1に記載のプロファイルを記録する記録手段と、
    前記プロファイルを用いて画像データーをインク量に変換する色変換手段と、
    前記変換されたインク量を用いて印刷を行う印刷実行手段と、を有する印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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