JP2013158222A - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2013158222A
JP2013158222A JP2012019415A JP2012019415A JP2013158222A JP 2013158222 A JP2013158222 A JP 2013158222A JP 2012019415 A JP2012019415 A JP 2012019415A JP 2012019415 A JP2012019415 A JP 2012019415A JP 2013158222 A JP2013158222 A JP 2013158222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating member
rotating electrical
connection end
electrical machine
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012019415A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5816567B2 (ja
Inventor
Shuya Hagiwara
修哉 萩原
Koji Ohata
功治 尾畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2012019415A priority Critical patent/JP5816567B2/ja
Priority to PCT/JP2012/081732 priority patent/WO2013114729A1/ja
Priority to US14/376,033 priority patent/US20150022045A1/en
Publication of JP2013158222A publication Critical patent/JP2013158222A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5816567B2 publication Critical patent/JP5816567B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/38Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation around winding heads, equalising connectors, or connections thereto
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2203/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
    • H02K2203/06Machines characterised by the wiring leads, i.e. conducting wires for connecting the winding terminations

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

【課題】セグメント導体を用いる回転電機ステータの、導体接続端部の絶縁処理に関わる信頼性を向上する。
【解決手段】回転電機を、ステータコア11のスロット111にステータコイル13が挿入され、ステータコイル13はセグメント導体のステータコイル接続端部41が電気的に接続されることにより構成され、ステータコア11とステータコイル13とが樹脂で固着されており、絶縁部材24,25周方向に隣接するステータコイル接続端部41の間を縫うように配置されているように構成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は回転電機に関する。
産業や生活に密着した電動機などの回転電気機械は現代の社会を支える基盤機器である。このうち比較的容量が小さく、生活に直結した末端ユース向けのモータは他の機能機器をサポートする補助パーツとしての役割になることが多く、極力小型、軽量化が求められる。特に地球環境保護を追い風として普及しつつあるハイブリッド自動車や電気自動車においては動力源のモータの小型、軽量化の要求が強い。小型化の一手段として、回転電機ステータのスロット内の導体占積率を上げて出力密度を上げる考え方がある。これを実現するために、従来行われていた連続した絶縁電線をスロットに組込む構造に変えて、導体を多数のセグメント導体に分割してスロットに組込み、その後各セグメント導体を電気的に接続してコイルを形成する構造が採られる。
特開2005−020943号公報 特開2010−104232号公報 特開平07−298530号公報
セグメント導体を用いるステータにおいては、セグメント導体をステータに組込んだ後で電気的に接続することになるが、接続の際には接続部の電線の絶縁を剥離する必要があり、接続後に再度絶縁処理することになる。接続部の絶縁方法としては例えば特許文献1に記載されているような絶縁樹脂を塗布する方法がある。しかし樹脂塗布量の精度の良い管理は難しく、一般に導体の平面部には厚く塗れる一方、角部は薄くなりがちである。角部に十分な厚さの樹脂を塗布しようとすると平面部には過剰な樹脂が付着してしまう。また近年主流となってきたインバータ駆動のモータでは、インバータサージ電圧の分担率が不均等で、電源側のコイルほど高い電圧を分担する。この際、各コイルの電圧分担率に応じて絶縁皮膜の厚さを最適化するのが望ましいが、絶縁樹脂の塗布量を制御するのは難しい。そして塗付した樹脂はモータの運転中の振動や、冷却媒体の圧力で剥がれ落ち、モータにとって障害異物となる恐れがある。そして樹脂の塗付厚さが厚いほど応力の不平衡が拡大し、亀裂、剥離が発生し易くなる。
絶縁樹脂を塗付する方法の延長構造として、セグメント導体の接続部を含むコイルエンドを広く絶縁樹脂でモールドする方法があり、一例として特許文献2に示されている。しかし樹脂の容積が大きいほど運転中の振動やヒートサイクルで亀裂が生じる懸念が増し、またコイルの放熱が悪くなる問題がある。
絶縁樹脂の塗付に依らない方法として、特許文献3に開示されているようにシート状の絶縁部材を組込む方法がある。しかしこれらの開示例は導体接続部の絶縁構造には配慮されていない。
本発明はセグメント巻ステータコイルの接続部の絶縁処理に関わる信頼性向上を目的とする。
上記課題を解決するために、例えば、回転電機を、ステータコアのスロットにステータコイルが挿入され、ステータコイルはセグメント導体の接続端部が電気的に接続されることにより構成され、ステータコアとステータコイルとが樹脂で固着されており、絶縁部材周方向に隣接する接続端部の間を縫うように配置されているように構成すればよい。
本発明によれば、セグメント巻ステータコイルで構成する回転電気機械のコイル接続部の絶縁処理に関わる絶縁信頼性を向上することができる。
本発明の一実施例の、回転電機の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施例の、ステータコアにセグメント導体を挿入する形態を示す斜視図である。 本発明の一実施例の、ステータコアに組込んだセグメント導体の接続順序を示す断面図である。 回転電機のセグメント導体の接続形態を示す展開図である。 本発明の一実施例の、セグメント導体接続端部に絶縁部材を組込んだ部分斜視図である。 本発明の一実施例の、セグメント導体接続端部に絶縁部材を組込んだ部分平面図である。 本発明の一実施例の、セグメント導体接続端部に絶縁部材を組込んだ斜視部分断面図である。 本発明の他の実施例の、セグメント導体接続端部に絶縁部材を組込んだ部分平面図である。 本発明のさらに他の実施例の、セグメント導体接続端部に絶縁部材を組込んだ部分平面図である。 本発明のさらに他の実施例の、セグメント導体接続端部に絶縁部材を組込んだ部分平面図である。 本発明の一実施例に用いる連続筒状絶縁部材の構成例を示す概念図である。 本発明の他の実施例に用いる連続筒状絶縁部材の構成例を示す概念図である。 本発明のさらに他の実施例に用いる連続筒状絶縁部材の構成例を示す概念図である。 本発明のさらに他の実施例の、セグメント導体接続端部に連続筒状の絶縁部材を組込んだ部分平面図である。 本発明の一実施例の、セグメント導体接続端部に組込んだ絶縁部材のコイル長手方向の断面図である。 本発明の他の実施例の、セグメント導体接続端部に組込んだ絶縁部材のコイル長手方向の断面図である。 本発明の一実施例の、セグメント導体接続端部に一体の絶縁部材を組込む構成の斜視図である。 本発明の一実施例の、セグメント導体接続端部に組込む複数の絶縁部材の斜視図である。 本発明の一実施例の、セグメント導体接続端部に組込む無端状絶縁部材の斜視図である。 本発明の一実施例の、セグメント導体接続端部に局所的に絶縁部材を追加配設する構成の部分平面図である。 本発明の一実施例の、セグメント導体接続端部に絶縁部材を配設する構成の回転電機ステータを製作する工程図である。
以下に図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
図1はセグメント導体を用いた回転電機のステータ1の全体図である。ステータコア11に設けられたスロット111にステータコイル13を組込んである。図1の例ではステータコア11には数十個のスロットが形成され、それぞれにステータコイル13が組込まれている。
図2はステータコア11にステータコイル13を組込む方法の例である。セグメント導体131は片端131aが折り曲げ成型され、他端131bが直線状に解放されたセグメント導体である。このセグメント導体131を、開放端131b側からステータコア11のスロット111に差し込む。1つのスロット111には回転電機の設計仕様によって決まる本数のセグメント導体131が組込まれる。セグメント導体だけでは電気回路として成立しないので、ステータコア11に組込んだ後で複数のセグメント導体を接続して回路を構成することになる。
図3はステータコア11の断面図である。1つのスロット111にセグメント導体が4段組込まれた例を示す。そして内側の2段のセグメント導体については、131bと137a,132bと138a,133bと139a,…と接続されて電気回路が形成される。接続されるセグメント導体の間隔はスロット数や直並列数で決まるので、図3で示すセグメント導体の間隔は一例である。同様に外側の2段のセグメント導体については131dと137c,132dと138c,133dと139c,…と接続される。
図4はセグメント導体の接続形態の例を示す展開図である。ステータコア11に組込んだセグメント導体131の開放端131b側を所定の形状に折り曲げ成型した後、端部を電気的に接続して回路を形成する。この際に接続端部14が形成される。接続の方法としては、溶接、銀ロウ付け、半田付け、機械的な圧着等の方法がある。1つのステータにはこの接続端部が、(スロット数)×(1スロットのセグメント導体数)÷2(個)形成される。
セグメント導体としては、断面形状が円形(通称丸線)や長方形(通称平角線)、およびそれらの変形や複合形状のエナメル被覆電線が用いられる。近年はスロット内の導体占積率向上を目的として、平角線の採用が進んでいる。電線の絶縁構造としてはエナメル被覆の他に薄葉シート絶縁材やテープ状絶縁材を巻き付ける構造も採られる。どの絶縁構造においても電気的に接続するためには接続部の絶縁部材を除去する必要がある。そして接続後には隣接する接続端部との短絡を防ぐために再度絶縁する必要がある。
図5は本発明による接続端部14の絶縁構造の一例を示す、ステータ1のセグメント導体接続側の端部を拡大した斜視図である。ステータコア11に設けたスロット111に絶縁部材によるスロットライナ112を介してセグメント導体131が組込まれている。図示するのはセグメント導体として平角線を用いた例であるが、丸線でも同様である。そしてセグメント導体131の端部は他のセグメント導体と接続され、接続端部141が形成されている。接続端部はステータ1の周方向に連続して、142,143,…と連続して形成され、1周して14nとなるが、nはスロット数である。またこの実施例は1つのスロット111に4段のセグメント導体が配置された例を示しており、径方向にもう1列の接続端部151,152,…,15nが形成されている。そして隣接する各接続端部間には連続した絶縁部材24および25が配置されている。
図6は、図5のVI方向から見た、接続端部と絶縁部材の位置関係を平面的に示している。本実施例では1つのスロットに4段のセグメント導体を組込んでいるため、接続端部は周方向に並んだ141,142,…,14nの列と、151,152,…15nの列の、同軸状に2列が形成される。そして絶縁部材24と25を、周方向に隣接する接続端部間に交互に折り込む形態に配置している。ここで径方向に隣接する接続端部141と151,142と152,…,14nと15nの間には絶縁部材24または25のどちらかが存在するように配置することで、径方向に隣接する全ての接続端部間にも絶縁部材を配置している。すなわち、絶縁部材24又は25が周方向に隣接する接続端部間に配置され、その絶縁部材が周方向に連続しており、絶縁部材24又は25の表面(一方の面)と背面(もう一方の面)とが隣接する溶接接続端部に交互に接触する構成である。これは、例えば、絶縁部材24の表面(ステータ1の径方向外側)が接続端部141に接触し、絶縁部材24の背面(ステータ1の径方向内側)が、接続端部141に隣接する接続端部142あるいは接続端部14nに接触する構成である。
ここで用いる絶縁部材24,25としては、繊維質不織紙、繊維質折込テープ、高分子樹脂フィルム、無機粒子集成材、およびそれらの複合材を用いることができる。さらに単体の上記各材料又は上記複合材を樹脂含浸した成型絶縁材を用いることもできる。
隣接するセグメント導体接続端部間は、本来は所定の絶縁距離を確保するように設計するが、製造上のばらつきで絶縁距離が不足する場合がある。また運転中の振動でも絶縁性を損なう距離に近づく場合があり得る。このような場合に、以上に説明した本実施例によれば、隣接するセグメント導体接続端部間に絶縁部材が配置されるので、接続端部相互間の絶縁距離が不足しても絶縁破壊するのを防ぐことができる。
また、絶縁部材24,25として高分子フィルム、あるいは高分子フィルムを含む複合材のように弾性を有する材料を用いることで、構造体の信頼性を高めることもできる。すなわち弾性を有する材料を弾性変形範囲内で変形して折り込むことで、屈曲部が真っ直ぐに戻ろうとする力で接続端部を押しつけることになるので、絶縁部材が脱落するのを防ぐことができる。
接続端部に絶縁部材を組込んだ後、両者を樹脂で固着することで絶縁部材の脱落をより確実に防ぐことができる。樹脂による固着はコアとコイルを樹脂で固着する工程と同時に行うことが可能である。固着に用いる樹脂としてはエポキシワニスや不飽和ポリエステルワニスのような熱硬化性樹脂を用いることができる。また溶剤揮発型の樹脂を利用することができる。樹脂を塗布する方法としては滴下含浸法や浸漬含浸法、あるいは吹き付けや刷毛塗り等の方法がある。
本発明の他の実施例を図7に、図7のVIII方向の平面視図を図8に示す。この実施例では周方向に隣接する接続端部の絶縁部材24,25に加えて第3の絶縁部材26を配置している。第3の絶縁部材26は径方向に隣接する接続端部の間に配置される。本実施例によれば周方向に隣接する接続端部14iと14j間、あるいは15iと15j間の距離に比べて、径方向に隣接する接続端部14iと15i間、あるいは15jと15j間の距離の方が小さい場合に、径方向に隣接する接続端部間の絶縁性能を増強する効果を得ることができる。絶縁部材24,25はセグメント導体131の屈曲部131r付近までしか配置できないのに対して、絶縁部材26はスロットライナ112と接触する深さまで配置することができる。
図9に本発明の他の実施例の平面図を示す。この実施例では、接続端部間の絶縁部材24,25,26に加えて、第4、第5の絶縁部材27,28を配置している。この実施例によれば接続端部14iおよび15iは周囲を絶縁部材で囲まれるので、外部の導電性部材との接触による短絡を防ぐことができ、絶縁信頼性が一層向上する。ここで言う導電性部材とは電線片、金属切粉、炭化した有機物等、回転電機近傍には本来存在しないが、何らかの事情で回転電機内部に混入した異物である。
図10に本発明の他の実施例の平面図を示す。接続端部14i,15iに連続袋状絶縁部材29を組込んでいる。本構成によれば接続端部の周囲を絶縁部材で包囲しているので、外部の導電性部材との接触による短絡を防ぐことができる。図10では第3の絶縁部材26を配置した例を示しているが、これを省略することもできる。
図11に連続袋状絶縁部材29の構成の一例を示す。この構成例では、幅方向の約1/2に相対する方向の切り込みを入れた薄葉絶縁部材30aおよび30bを組合せて連続袋状絶縁部材29を構成している。
図12は連続袋状絶縁部材29の他の構成例である。この構成例では、波形に折り込んだ薄葉絶縁部材30cの両側に平状の薄葉絶縁部材30dを貼り付けて連続袋状絶縁部材29を構成している。
図13に連続袋状絶縁部材29のさらに他の構成例を示す。この構成例では、複数の筒状絶縁部材30eを連続接着して、連続袋状絶縁部材29を構成している。図示した筒状絶縁部材30eは略角型筒状であるが、円形、あるいは6角形等の多角形でも良い。
図11〜図13の実施例に用いる絶縁部材は繊維質不織紙や高分子フィルム、およびそれらの複合材料であることが好ましい。
図14に本発明の他の実施例を示す。コイルの接続端部14i,15iを囲む絶縁部材としてハニカム形絶縁部材31を用いた例である。ハニカム形絶縁部材は軸方向の剛性が高く、圧縮力に対して変形や破壊の懸念を軽減することができる。本実施例においては、ハニカムの孔の位置に対応するように接続端部14iと15iを周方向に半ピッチ分変位している。
図15に本発明の他の実施例を示す。図15は回転電機ステータ1のコイル長手方向の断面図であり、図8のXV−XV′方向の視図である。ステータコア11には図示していないスロットにステータコイル13が組込まれ、接続端部14i,15iが形成されている。そして、接続端部には絶縁部材24,25,26が取付けられている。本実施例においてはステータコア11の端部から接続端部14i,15iまでの距離Aと、ステータコア11の端部から絶縁部材24,25までの距離Bの関係が、A<Bとなっている。すなわち、絶縁部材24,25の軸方向一方の端面が、前記接続端部より軸方向外側に突き出している。ステータの周囲にはハウジング等のグランド電位の構造物が配置されるので、このように構成することによりコイル端部とそれらの構造物との間の絶縁破壊を防ぐことができる。
図16に本発明の他の実施例を示す。ステータコイル13の接続端部14i,15iを囲む絶縁部材24,25の端部に絶縁部材32を設けた実施例である。本構成によれば接続端部の周囲を閉鎖空間とできるので、外部の導電性異物が接続端部に接触するのを防ぐことができ、絶縁信頼性を向上できる効果がある。図16では図15に示す実施例の変形例として示しているが、絶縁部材32は上記実施例のいずれにおいても設置可能である。ここで用いる絶縁部材32としては絶縁パテ状詰め物を用いることができる。また繊維質絶縁片や高分子フィルム片を配置し、樹脂で固定する方法も有効である。
以下にコイルの接続端部に絶縁部材を取付ける方法の一例を説明する。図17において、ステータコイル接続端部41は図5〜図10、図14〜図16において141〜14n,151〜15n,14i,15iで示した接続端部を総じて示すものであり、絶縁部材42は図5〜図15において24,25,26,27,28,29,31で示した絶縁部材を総じて示すものである。図17では連続体の絶縁部材42を接続端部の全周に組込む例を示している。従来行われていた、接続端部毎に個別に絶縁部材を取り付けたり、樹脂を塗布したりする方法では、その後の製造工程や、回転電機としての運転中に絶縁部材やワニスが小片として脱落する懸念があった。これに対して、これまで説明した本発明の実施例によれば、絶縁部材42が単一部品であることから小片が脱落する懸念が小さくなり、機械の故障の確率が減り、信頼性が増す。
図18は、接続端部に組込む絶縁部材を複数個で構成した例を示している。図18では、一例として3個の絶縁部材42a,42b,42cで構成している。寸法の大きな回転電機においては、単一の絶縁部材を全周に組込もうとすると絶縁部材の寸法も大きくなり、組立時の取り回しが悪く、絶縁部材に損傷を与える懸念が生じる。本例のように適切な寸法に分割することで、作業性と信頼性の向上が図れる。なお、複数の絶縁部材の接続部はオーバーラップすることが必要である。
図19は無端状に構成した絶縁部材42dを示している。この構成では、接続端部に絶縁部材を組込む際に絶縁部材の接続部をオーバーラップさせる必要が無いため、組立作業の機械化が容易になる。無端状の絶縁部材42dは絶縁テープを所定の長さに切断、両端を接着して構成することができる。また図11〜図13に示した連続筒状の絶縁部材29、31で容易に構成できる。さらに絶縁樹脂の成型体としても実現可能である。
近年の回転電機はインバータで駆動されることが多くなっており、かつインバータのスイッチング損失を低減するために、スイッチング速度が速くなり、電圧の立ち上がり速度が速くなっている。この時にはインバータサージと呼ばれる急峻な立ち上がり電圧が発生する。そして電圧の伝搬遅れのために直列に巻かれたコイルの電圧分担が過渡的に不平衡になり、電源側に近いコイルほど高いインバータサージ電圧が現れる。この結果、高い電圧を分担するコイルと隣接するコイルの電位差が増大するため、コイルの接続端部においても絶縁を補強する必要が出てくる。従来行われていた、接続端部に樹脂を塗布する構造では部分的な絶縁耐力の補強は困難であった。
図20は、本発明の応用により部分的に絶縁耐力を補強した例を示す。本実施例では、接続端部14jが高電位となる場合を示す。この場合、14jと隣接する接続端部14i,15i,15j,14k,15kとの間の絶縁耐力を補強する必要がある。そこで本実施例では、絶縁部材24,25に加えて、追加の絶縁部材32を局所的に配置している。ここで、追加の絶縁部材32は絶縁部材24に沿って、絶縁部材24の厚みを部分的に増すように配置されている。言い換えれば、絶縁耐力を補強したい部分(例えば、高電位となる接続端部と、その接続端部と周方向及び径方向に隣接する接続端部との間)に絶縁部材32が配置される。この結果、高電位となる接続端部と隣接する接続端部間の絶縁耐力を向上でき、信頼性の高い回転電機を得ることができる。
以上説明した各実施例は、例えば、絶縁部材42(又は42a,42b,42c,42d)が、周方向に隣接する各接続端部の間を縫うように配置されているという点で共通している。ここで、接続端部の間を縫うように、とは、例えば図1のように周方向に隣接する接続端部の間、あるいは図14のように周方向及び径方向に隣接する接続端部の間に、周方向に連続して隣接する接続端部を少なくとも3つ以上絶縁可能な長さの絶縁部材42(又は42a,42b,42c,42d)が配置されている様を指す。
図21は、以上に実施例を説明した回転電機ステータ1を製作する工程の一例を示す。ステップ201では磁性材料からステータコア11を製作する。ステータコア11は磁性鋼板を型抜きして積層したり、磁性粉体を成型したりして形成する。ステップ202では絶縁紙、高分子フィルム、あるいはそれらの積層体を切出し、成型してスロットライナ112を形成する。ステップ203でステータコア11にスロットライナ112を組込む。スロットライナ112はここで成型しながらステータコア11に組込む方法も可能である。
ステップ204ではセグメント導体131を製作する。セグメント導体131は、銅やアルミのエナメル被覆線を所定寸法に切出し、成型し、端部の皮膜を剥離して形成することができる。また銅やアルミの裸線で構成することもできる。このセグメント導体131から構成されるコイルをステップ205でステータコア11に組込む。ステップ206ではコイルの接続側を所定の形状に折り曲げ成型する。ステップ207ではコイルの端部を接続して電気回路を構成する。接続方法としては溶接、銀ロウ付け、半田付け、圧着等が用いられる。
ステップ208で絶縁紙や高分子フィルム、又は両者の複合体等で構成した絶縁部材42(又は42a,42b,42c,42d)を製作しておき、ステップ209で接続端部に組込む。そしてステップ210にて、ステータコア11、スロットライナ112、ステータコイル接続端部41、絶縁部材42(又は42a,42b,42c,42d)にわたってワニスを含浸する。ワニスとしてはエポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂が適当である。含浸方法としては、滴下法や浸漬法が適当であり、浸漬法の一環としての真空含浸法を用いる場合もある。
ステップ211にて全体を加熱硬化してステータコア11、スロットライナ112、ステータコイル接続端部41、絶縁部材42(又は42a,42b,42c,42d)を固着することで回転電機ステータ1となる。従来はステータコア、スロットライナ、ステータコイルをワニスで加熱硬化するのと前後して、ステータコイル接続端部には別の絶縁樹脂を塗布して別途加熱硬化するという2重の硬化工程を採用していたが、本実施例によればステータコイル接続端部の絶縁部材を含めて硬化工程が1回で終了できる利点がある。
1 ステータ
11 ステータコア
14 接続端部
24,25,26,27,28,29,31,32,42 絶縁部材
41 ステータコイル接続端部
131 セグメント導体

Claims (6)

  1. ステータコアのスロットにステータコイルが挿入され、
    前記ステータコイルはセグメント導体の接続端部が電気的に接続されることにより構成され、
    前記ステータコアと前記ステータコイルとが樹脂で固着されている回転電機において、
    絶縁部材が、周方向に隣接する前記接続端部の間を縫うように配置されている回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記絶縁部材の表面と背面とが隣接する溶接接続端部に交互に接触している回転電機。
  3. 請求項1に記載の回転電機において、
    径方向に隣接する前記接続端部の間に第2の絶縁部材が配置されている回転電機。
  4. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記絶縁部材に沿って、局所的に第2の絶縁部材が配置されている回転電機。
  5. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記接続部材が、連続する筒状に形成されている回転電機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一に記載の回転電機において、
    前記絶縁部材の軸方向一方の端面が、前記接続端部より軸方向外側に突き出している回転電機。
JP2012019415A 2012-02-01 2012-02-01 回転電機 Active JP5816567B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012019415A JP5816567B2 (ja) 2012-02-01 2012-02-01 回転電機
PCT/JP2012/081732 WO2013114729A1 (ja) 2012-02-01 2012-12-07 回転電機
US14/376,033 US20150022045A1 (en) 2012-02-01 2012-12-07 Electrical Rotating Machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012019415A JP5816567B2 (ja) 2012-02-01 2012-02-01 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013158222A true JP2013158222A (ja) 2013-08-15
JP5816567B2 JP5816567B2 (ja) 2015-11-18

Family

ID=48904791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012019415A Active JP5816567B2 (ja) 2012-02-01 2012-02-01 回転電機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20150022045A1 (ja)
JP (1) JP5816567B2 (ja)
WO (1) WO2013114729A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016136743A1 (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 三菱電機株式会社 回転電機
JP2016165224A (ja) * 2016-06-17 2016-09-08 株式会社デンソー 回転電機の固定子
WO2020026707A1 (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電機子

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6356394B2 (ja) * 2013-08-07 2018-07-11 株式会社東芝 回転電機、及び回転電機の製造方法
US20160036277A1 (en) * 2014-08-04 2016-02-04 Hamilton Sundstrand Corporation Strand cross-section for high fill-factor electric machine windings
FR3025058B1 (fr) * 2014-08-25 2018-05-25 Valeo Equipements Electriques Moteur Isolant souple pour stator de machine electrique tournante et stator correspondant
US10305335B2 (en) * 2016-07-14 2019-05-28 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Stator for rotating electrical machine and rotating electrical machine
WO2018092528A1 (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機の製造方法
US10715001B2 (en) * 2017-06-28 2020-07-14 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Dynamo-Electric Machine
DE102018203993A1 (de) * 2018-03-15 2019-09-19 Zf Friedrichshafen Ag Isoliereinheit für eine elektrische Maschine
JP7383899B2 (ja) * 2019-03-29 2023-11-21 株式会社デンソー 回転電機
KR20210089500A (ko) * 2020-01-08 2021-07-16 엘지전자 주식회사 회전 전기 기기의 스테이터

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5237253U (ja) * 1975-09-09 1977-03-16
JPS6238051U (ja) * 1985-08-20 1987-03-06
JPH07298530A (ja) * 1994-04-28 1995-11-10 Honda Motor Co Ltd 多相ステータ
JPH11234929A (ja) * 1998-02-18 1999-08-27 Hitachi Ltd 発電機固定子
JP2000209802A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Denso Corp 接合部の絶縁構造、回転電機の絶縁構造およびその製造方法
JP2003219591A (ja) * 2002-01-18 2003-07-31 Toyota Motor Corp 回転電機
JP2006211810A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Denso Corp セグメント連接型回転電機
JP2008160927A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Toyota Industries Corp 固定子
JP2008259329A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corp 回転電機のコイル部の絶縁構造
JP2011097779A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Aisin Aw Co Ltd 絶縁キャップ
JP2011223685A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Denso Corp 回転電機の固定子及び回転電機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030214190A1 (en) * 2002-05-15 2003-11-20 Delco Remy America Connection device for hairpin wound electric machines
JP4186872B2 (ja) * 2004-05-24 2008-11-26 株式会社デンソー 4層型セグメント順次接合ステータコイル及びその製造方法
US8446061B2 (en) * 2010-02-19 2013-05-21 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Rotating electric machine having stator core with slot insulation encircling first and second coils
US8907540B2 (en) * 2011-11-18 2014-12-09 Remy Technologies, L.L.C. Electric machine with insulator spacer

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5237253U (ja) * 1975-09-09 1977-03-16
JPS6238051U (ja) * 1985-08-20 1987-03-06
JPH07298530A (ja) * 1994-04-28 1995-11-10 Honda Motor Co Ltd 多相ステータ
JPH11234929A (ja) * 1998-02-18 1999-08-27 Hitachi Ltd 発電機固定子
JP2000209802A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Denso Corp 接合部の絶縁構造、回転電機の絶縁構造およびその製造方法
JP2003219591A (ja) * 2002-01-18 2003-07-31 Toyota Motor Corp 回転電機
JP2006211810A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Denso Corp セグメント連接型回転電機
JP2008160927A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Toyota Industries Corp 固定子
JP2008259329A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corp 回転電機のコイル部の絶縁構造
JP2011097779A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Aisin Aw Co Ltd 絶縁キャップ
JP2011223685A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Denso Corp 回転電機の固定子及び回転電機

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016136743A1 (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 三菱電機株式会社 回転電機
JPWO2016136743A1 (ja) * 2015-02-26 2017-06-15 三菱電機株式会社 回転電機
CN107005118A (zh) * 2015-02-26 2017-08-01 三菱电机株式会社 旋转电机
CN107005118B (zh) * 2015-02-26 2019-04-23 三菱电机株式会社 旋转电机
US10511202B2 (en) 2015-02-26 2019-12-17 Mitsubishi Electric Corporation Rotating electric machine
JP2016165224A (ja) * 2016-06-17 2016-09-08 株式会社デンソー 回転電機の固定子
WO2020026707A1 (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電機子

Also Published As

Publication number Publication date
JP5816567B2 (ja) 2015-11-18
WO2013114729A1 (ja) 2013-08-08
US20150022045A1 (en) 2015-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5816567B2 (ja) 回転電機
JP5157296B2 (ja) モータ用ステータ及びその製造方法
KR101883857B1 (ko) 회전 전기 기계 스테이터
CN105164899B (zh) 旋转电机
JP2017070140A (ja) 折り曲げにより形成された円筒形状のコイル体、該コイル体の製造方法、及び該コイル体を用いた回転電機
US20090261682A1 (en) Stator of rotating electric machine, and component for use in stator
JP5848579B2 (ja) セグメントコイル、セグメントコイルの製造方法及びステータ
US10992197B2 (en) Stator for electric rotating machine
US11482905B2 (en) Stator having housing-integrated bus bars and internal cooling jacket
JP2010016970A (ja) 集中巻線式ステータの製造方法、及び集中巻線式ステータ
CN107078611B (zh) 具有插接的扁平的卷绕头的转子或定子
WO2005081989A2 (en) Armature with unitary coil and commutator
JP2011087437A (ja) コアレス電機子の製造方法及びコアレス電機子
WO2017043210A1 (ja) 回転電機の固定子及び回転電機
JP2008227436A (ja) 多層集成マイカテープを用いた回転電機用コイル
JP5837763B2 (ja) 電線
US20150372551A1 (en) Structure of stator
JP2010279232A (ja) ステータおよび回転電機
JP7424538B2 (ja) 電機子巻線、及びその製造方法
JP7106043B1 (ja) モータ
JP6101777B2 (ja) 回転電機の固定子
JP5953389B1 (ja) 回転電機の固定子製造方法
JP6230475B2 (ja) 突極形回転子
JP2012023788A (ja) 回転電機
CN112003390A (zh) 一种电机定子铁芯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5816567

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350