JP2010016970A - 集中巻線式ステータの製造方法、及び集中巻線式ステータ - Google Patents

集中巻線式ステータの製造方法、及び集中巻線式ステータ Download PDF

Info

Publication number
JP2010016970A
JP2010016970A JP2008174213A JP2008174213A JP2010016970A JP 2010016970 A JP2010016970 A JP 2010016970A JP 2008174213 A JP2008174213 A JP 2008174213A JP 2008174213 A JP2008174213 A JP 2008174213A JP 2010016970 A JP2010016970 A JP 2010016970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil unit
concentrated winding
phase
stator
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008174213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5304058B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Endo
康浩 遠藤
Takahiro Kayano
敬洋 萱野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008174213A priority Critical patent/JP5304058B2/ja
Publication of JP2010016970A publication Critical patent/JP2010016970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5304058B2 publication Critical patent/JP5304058B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】製作が容易な集中巻線式ステータ及びその製造方法の提供。
【解決手段】複数の集中巻線部22を同一の平角導体25にて連続成形することで、コイルユニット15を複数相分形成し、所定相のコイルユニット15を、他相のコイルユニット15が有する集中巻線部22毎に一回転させ、他相のコイルユニット15の集中巻線部22間に所定相のコイルユニット15の集中巻線部22を配置する動作を繰り返し、各相のコイルユニット15の集中巻線部22を、ステータ10への配列順にしたがって整列配置させ、複数相全てのコイルユニット15を整列配置させることで、コイルユニット群50を形成し、コイルユニット群50が有する集中巻線部22にステータ10が備えるティース部13aを嵌装する。
【選択図】図4

Description

本発明は、集中巻線式のステータを形成する方法についての技術であり、詳しくはコイルを連続形成することでコイルエンド部分の絶縁対策や接合不良の問題を解消する技術に関する。
ハイブリッド車等に車載する駆動用のモータは、エンジンルームに搭載する関係でより小型で高出力のものの開発が求められている。そのため、より高い電流密度を実現できる平角導体コイルを形成する手法の開発が急がれている。
丸線を巻回したコイルの場合も同じではあるが、平角導体コイルを用いる場合は、コイルエンドでの結線が問題となる。
コイル毎にリード部分を形成して同じ相同士で結合する為に、コイルエンドでカシメ加工をするなり接合をするなりして、コイル同士を結合する必要がある。このコイルエンドでのカシメ又は接合は、コイル1つ辺りに2カ所必要であるので、18個のコイルを使うと36カ所のカシメ又は接合が必要となる。結合箇所が増えるほど、接合不良やカシメ不良などの歩留まり低下の原因と成り易い。また、カシメ工程や接合工程等の専用工程が必要となるので、その分コストもかかる。
このため、従来から端部で接合しない固定子についても検討がなされていた。
特許文献1には、回転電機の電機子コイル巻回方法が示されている。
3相星形結線される電機子コイルは、まず電機子鉄心のU相にコイル導線を切断することなく巻回していき、そして中性点に巻き付けた後、V相、W相にも同様にコイル導線を切断することなく巻回する。
コイル導体を切断することなく連続的に巻回することで、各相の電機子コイルの中性点側の端部及び秘中晴天側の端部のコイル導体をそれぞれ中性点側及び非中性点側に巻き付ける工程を行う回数を少なくすることができ、電機子コイルの巻回作業効率を向上させることを可能としている。
特開平8−182236号公報
しかしながら、特許文献1には、以下のような課題があると考えられる。
特許文献1の方法を、集中巻線式のステータを製造する際に適用することは困難である。集中巻線式のモータに用いるステータは、特許文献1の電動機鉄心と異なりステータの内周側に巻回しなければならない。このため、巻回するエリアが制限される上に、渡り線の交差や重複の問題がその後に絶縁対策を施す時の障害となる虞もある。
複相のモータに用いるステータを集中巻で形成する場合には、各相のコイルが渡り線部分で交差することになるため、ステータの内周側から巻回することは困難である。この事情は、ステータコアを分割式にした場合でも同じであり、渡り線部分同士が干渉しないように工夫する必要がある。
そこで、本発明はこのような課題を解決するために、製作が容易な集中巻線式ステータ及び集中巻線式ステータの製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明による集中巻線式ステータの製造方法は以下のような特徴を有する。
(1)複数の集中巻線部を同一の導線にて連続成形することでコイルユニットを形成し、所定相とする前記コイルユニットを、他相とする前記コイルユニットが有する前記集中巻線部毎に一回転させて、前記他相のコイルユニットの前記集中巻線部間に、前記所定相のコイルユニットの前記集中巻線部を配置する動作を繰り返すことで、各相の前記コイルユニットの前記集中巻線部を、ステータへの配置順序にしたがって整列配置させ、各相全ての前記コイルユニットを整列配置させることで形成されたコイルユニット群が有する前記集中巻線部に、前記ステータが備えるティース部を嵌装することを特徴とする。
また、前記目的を達成するために、本発明による集中巻線式ステータは以下のような特徴を有する。
(2)複数の集中巻線部が同一の導線にて連続形成されたコイルユニットを複数備え、所定相とする前記コイルユニットが他相とする前記コイルユニットの集中巻線部毎に一回転させられることにより、前記他相のコイルユニットの前記集中巻線部間に前記所定相のコイルユニットの前記集中巻線部が配置されたことを特徴とする。
(3)(2)に記載の集中巻線式ステータにおいて、
前記コイルユニットには、隣り合う前記集中巻線部を繋ぐ渡り線部を有し、前記集中巻線部の上端から前記渡り線部の下端までの長さは、前記コイルユニットを形成する導線の幅よりも長く形成されていることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明による集中巻線式ステータの製造方法により、以下のような作用、効果が得られる。
まず、(1)に記載される発明は、複数の集中巻線部を同一の導線にて連続成形することでコイルユニットを形成し、所定相とするコイルユニットを、他相とするコイルユニットが有する集中巻線部毎に一回転させて、他相のコイルユニットの集中巻線部間に、所定相のコイルユニットの集中巻線部を配置する動作を繰り返すことで、各相のコイルユニットの集中巻線部を、ステータへの配置順序にしたがって整列配置させ、各相全てのコイルユニットを整列配置させることで形成されたコイルユニット群が有する集中巻線部に、ステータが備えるティース部を嵌装するものである。
例えば3相のステータを形成する場合には、U相、V相、W相用に3つのコイルユニットを同一の導線で連続成形する。各相に用いるコイルユニットの何れも同じ形状で良いため、量産効果が期待できる。また、生産工程において複数種類のコイルユニットを管理する必要もない。
そして、所定相とするコイルユニット、例えばU相とするコイルユニットを、他相とするコイルユニット、例えばV相とするコイルユニットの集中巻線部毎に一回転させて組み付けることで、U相コイルユニットの集中巻線部は、V相コイルユニットの集中巻線部間に配置することができる。W相のコイルユニットについても同様にして組み付ける。
他相のコイルユニットの集中巻線部毎に、所定相のコイルユニットを回転させるので、ステータに組み付けた際に各相のコイルユニットの有する渡り線部がお互いのユニットを跨ぐように配置される場合でも、組み付けが可能となる。
このように同一の導線にて連続形成されるコイルユニットを用いることで、集中巻線部と集中巻線部との間の渡り線をステータに組み付けた後で接合する必要が無くなるため、接合部分を減らすことができる。コイルエンド部分での接合は接合不良の問題と共に、接合部分での抵抗値の増大などの問題がある。しかし、相毎に連続形成されるコイルユニットを用いれば、その問題は両方とも解消しうる。
このように(1)に記載の発明により、低コストでステータを形成することができる集中巻線式ステータの製造方法の提供が可能となる。
また、このような特徴を有する本発明による集中巻線式ステータにより、以下のような作用、効果が得られる。
まず、(2)に記載される発明は、複数の集中巻線部が同一の導線にて連続形成されたコイルユニットを複数備え、所定相とするコイルユニットが他相とするコイルユニットの集中巻線部毎に一回転させられることにより、他相のコイルユニットの集中巻線部間に所定相のコイルユニットの集中巻線部が配置されているものである。
このように形成される集中巻線式ステータは、コイルユニットの接合部分が最小限に抑えられるために、接合不良が発生しにくく品質の向上が見込める。また、複数のコイルユニットを用意する必要がないため、コイルユニットの管理が容易となり、低コスト化に貢献することが可能である。
また、(3)に記載される発明は、(2)に記載の集中巻線式ステータにおいて、コイルユニットには、隣り合う集中巻線部を繋ぐ渡り線部を有し、集中巻線部の上端から渡り線部の下端までの長さは、コイルユニットを形成する導線の幅よりも長く形成されているものである。
集中巻線部の上端から渡り線部の下端までの長さを、導線の幅より長く形成されていることで、一方のコイルユニットに対して他方のコイルユニットを集中巻線部毎に一回転させながら組み付ける際に、コイルユニット同士の干渉を防止することができる。
コイルユニット同士が干渉すると、組み付ける際に導線の周りに設けられた絶縁部材を剥離してしまう虞がある。最終的にはコイルエンドの絶縁に樹脂やワニスを用いるが、より確実に絶縁性を確保するためには導線からの絶縁部材の剥離は望ましくない。本発明では、一方のコイルユニットを他方のコイルユニットに対して回転させるように組み付けるため、コイルユニット同士の干渉を避ける必要がある。
このため、集中巻線部の上端から渡り線部の下端までの長さを、導線の幅より長く形成することで、このような問題を解決した集中巻線式ステータを提供することが可能となる。
まず、本発明の実施形態について説明する。
図1に、樹脂成形前のステータの斜視図を示す。図2に、コイルエンドを樹脂成形したステータの斜視図を示す。
ステータ10は、モータに用いられる固定子であり、アウターリング12と分割型のステータコア13と、集中巻線部22と、を有する。
ステータコア13は、プレスなどで形成した電磁鋼板を積層した積層鋼板であり、分割型であるため、略扇形の形状をしている。ステータコア13の内周側にはティース部13aを備えており、隣り合うティース部13aの間がスロット部13bを形成する。
ステータコア13は、本実施形態では図1に示すように18個用意される。そして、環状に組み立てられた後にアウターリング12が外周面に焼きバメされてステータ10を構成する。
図3(a)に、ステータコア13の斜視図を示す。図3(b)に、ステータコア13にインシュレータを差し込んだ様子を示す。また、図3(c)にステータコア13に集中巻線部22を挿入する様子を示す。
ステータコア13のティース部13aには、まずインシュレータ11が差し込まれ、その後、集中巻線部22が差し込まれる。インシュレータ11には、図3(b)に示されるように集中巻線部22とステータコア13に挟まれる底部11aと、ティース部13aの外周に沿って形成される環状部11bと、環状部11bの2辺に設けられる位置決め用突起11cを備えている。インシュレータ11の材質は絶縁性の素材で、熱伝導率が高いものが望ましく、フィラーを混入した樹脂が用いられることが多い。
図4に、コイルユニット15の正面図を示す。
コイルユニット15は、図4に示すようにU相、V相、W相の何れも同じ形状としている。コイルユニット15は、平角導体25を巻回することで形成されている。ここで、U相に用いるコイルユニット15をU相コイルユニット20、V相に用いるコイルユニット15をV相コイルユニット30、W相に用いるコイルユニット15をW相コイルユニット40と称する。
単にコイルユニット15と証する場合は、U相コイルユニット20、V相コイルユニット30、W相コイルユニット40の何れか一つ、或いは全てを指すものとする。
平角導体25は長方形断面の銅材であり、その周囲には絶縁被覆が施されている。絶縁被覆はイミドアミド等の絶縁性が高く比較的柔軟性のある部材が考えられる。エナメルなどを用いても良い。
U相コイルユニット20は、集中巻線部22と、渡り線部21、そして、集中巻線部22と渡り線部21とを接続する立ち上げ部23を備えるものとする。
立ち上げ部23は、集中巻線部22の上端と渡り線部21の下端までの部分であり、その長さは、平角導体25の幅よりも長く設定されている。
集中巻線部22は十数ターン分が平角導体25をエッジワイズ曲げ加工することによって形成されたコイルであり、断面が略台形形状になるように巻回されている。
集中巻線部22は、短辺と長辺よりなりステータコア13のティース部13aに挿入された際に、外周側となる方の短辺が長くなるように巻回されている。これは、ステータコア13のティース部13aが略台形形状に形成されているためである。
集中巻線部22から引き出される渡り線部21及び立ち上げ部23は、集中巻線部22同士を接続する。立ち上げ部23は、集中巻線部22がステータコア13に組み付けられた際の外周側に1カ所と、内周側に1カ所対角に位置するように配置される。集中巻線部22の外周側の立ち上げ部23は、渡り線部21によって隣の集中巻線部22の内周側の立ち上げ部23と接続される。
隣り合う集中巻線部22の間には、2つの集中巻線部22が挿入可能な隙間が設けられている。
このようなコイルユニット15は、U相コイルユニット20、V相コイルユニット30、W相コイルユニット40のいずれも同一形状で同様に形成されている。したがって、同一工程でコイルユニット15を形成した後に、必要な数だけU相コイルユニット20、V相コイルユニット30、又はW相コイルユニット40として分ければよい。
コイルユニット15は一続きの平角導体25で形成されているので、ステータ10として組み付けられる場合には、コイルユニット15の両端部分に設けられた立ち上げ部23部分がステータ10に設けられる端子14に接続されることとなる。
次に、ステータ10の製造手順について説明する。
まず、図4に示すようなコイルユニット15を、平角導体25を巻回して形成する。コイルユニット15は、連続して平角導体25をエッジワイズ曲げ加工することで、集中巻線部22が渡り線部21により接続されている状態を一続きの平角導体25によって形成する。前述したように、U相コイルユニット20、V相コイルユニット30、W相コイルユニット40の何れにしても形に差異はないため、コイルユニット15を量産することで、U相コイルユニット20、V相コイルユニット30、及びW相コイルユニット40を作ることができる。
図5、図6、図7、図8、図9に、U相コイルユニット20とV相コイルユニット30を組み付ける手順を示す。
図5に、U相コイルユニット20にV相コイルユニット30を組み付けている途中のステップの斜視図を示す。これを第1ステップとする。図6は第2ステップであり、図7は第3ステップであり、図8は第4ステップであり、図9は第5ステップである。なお、U相コイルユニット20を固定側とし、V相コイルユニット30を回転側としており、表現の都合により各コイルユニット15の集中巻線部22は3つしか描かれていない。
まず、図4に示すようにU相コイルユニット20を固定側とし、V相コイルユニット30を回転側とする。図4では、区別のために回転側となるV相コイルユニット30にドットハッチングを施しているが、同じコイルユニット15を用いている。また、説明の都合で、既にV相コイルユニット30を集中巻線部22毎に2回転させた状態となっている。
U相コイルユニット20に対して、V相コイルユニット30を図5に示すように、前進させながら回転させる。
つまり、V相コイルユニット30をU相コイルユニット20に対して螺旋状に90度回転させる感じとなる。更に図7、図8、図9に示すように前進しながら90度ずつ回転させることで、V相コイルユニット30はU相コイルユニット20に対して螺旋状に1回転する。
こうすることで、U相コイルユニット20の集中巻線部22に対してV相コイルユニット30の集中巻線部22は1ピッチ分進む。図9では、U相コイルユニット20のそれぞれの集中巻線部22に対して、V相コイルユニット30のそれぞれの集中巻線部22が隣に並んでいる様子が分かる。実際にはコイルユニット15は6つの集中巻線部22を有するので、6回転させればU相コイルユニット20とV相コイルユニット30が重なることとなる。
同様にして、U相コイルユニット20とV相コイルユニット30が重ねられた状態のユニットを固定側とし、W相コイルユニット40を回転させることで、U相コイルユニット20及びV相コイルユニット30に対してW相コイルユニット40を組み付けることが可能となる。
こうして、U相コイルユニット20、V相コイルユニット30、及びW相コイルユニット40の集中巻線部22が、順番に整列することになる。そして、U相コイルユニット20、V相コイルユニット30、及びW相コイルユニット40が1つのコイルユニット群50を形成する。
このように形成されたコイルユニット群50を円環状に曲げ、コイルユニット群50の有する集中巻線部22にステータコア13のティース部13aを挿入する。
そして、円環状に曲げられたコイルユニット群50の外側となるステータコア13の外周部に加熱したアウターリング12を配置し、冷却することで焼きバメする。
こうして、ステータコア13を円環状に固定し、ステータ10のコイルエンドには端子14を接合する。そして、最終的にステータ10のコイルエンドを樹脂成形することで、図2に示すようなステータ10が形成される。
本実施形態は上記に説明した構成であるので、以下に説明するような作用効果を示す。
本実施形態の効果としては、まずステータの生産効率を向上させることが出来る点が挙げられる。
本実施形態は、複数の集中巻線部22を同一の平角導体25にて連続成形することで、コイルユニット15を複数相分形成し、所定相のコイルユニット15を、他相のコイルユニット15が有する集中巻線部22毎に一回転させ、他相のコイルユニット15の集中巻線部22間に所定相のコイルユニット15の集中巻線部22を配置する動作を繰り返し、各相のコイルユニット15の集中巻線部22を、ステータ10への配列順にしたがって整列配置させ、複数相全てのコイルユニット15を整列配置させることで、コイルユニット群50を形成し、コイルユニット群50が有する集中巻線部22にステータ10が備えるティース部13aを嵌装するものである。
ステータ10を形成する場合に、コイルはステータコア13に挿入する単位で形成するのが一般的である。これは、ステータコア13の内周側にコイルを挿入する必要があるため、作業性を向上させる意味ではメリットがあるからである。ただし、コイルの端部を渡り線と接合する必要が出てくるため、接合不良などを起こす虞がある。本実施形態のように集中巻線部22が18カ所あれば、接合部分は36カ所となる。
しかし、一続きの平角導体25で形成したコイルユニット15を組み合わせて形成されたコイルユニット群50をステータ10に用いることで、6カ所接合するだけで済む。したがって接合箇所は6分の1に減らすことができ、接合不良のリスクを低減することが可能となる。
それとともに、ステータ10の製造において、集中巻線部22の端部を接合するための専用の接合工程を必要とせず、渡り線部21を別途用意する必要がないため、ラインでの部品点数の削減や接合工程の削減が可能であるといったメリットが得られる。
そして、U相コイルユニット20、V相コイルユニット30、及びW相コイルユニット40に同一形状のコイルユニット15を用いることができるので、部品を管理するコストの低減にも効果がある。
すなわち、ステータ10の生産効率の向上を図ることが可能となる。
また、コイルユニット15には、隣り合う集中巻線部22を繋ぐ渡り線部21を有し、集中巻線部22の上端から渡り線部21の下端までの立ち上げ部23の長さは、コイルユニット15を形成する導線の幅よりも長く形成されているので、コイルユニット15同士を組み付けるときに干渉する虞を低減することが可能となる。
コイルユニット群50の組み付けに関しては、図5乃至図9に示すように、U相コイルユニット20を固定側として、V相コイルユニット30を回転させながら組み付けることとなる。これは、コイルユニット群50として組み付けられたときに、図9に示すようにU相コイルユニット20とV相コイルユニット30の渡り線部21が平行に並ぶことになるためである。これは、W相コイルユニット40との間でも同じ関係となるが、集中巻線部22を介してU相コイルユニット20乃至W相コイルユニット40が交差する位置関係になるためである。
このため、立ち上げ部23の立ちを平角導体25の幅より高くしておくことで、コイルユニット15同士の干渉を防ぐことができ、組み付けやすくできる。
渡り線部21同士の干渉は、表面に施工された絶縁被覆の剥離や、渡り線部21の変形を招くなど、望ましくない結果をうむ虞がある。
このため、立ち上げ部23を長く設定し、組み付け性を向上させることは、ステータ10を自動化ラインで組み付ける為には重要なポイントとなる。
なお、立ち上げ部23を長くすることで、ステータ10のコイルエンドが長くなってしまうとも考えられるが、この点に関しては、最終的に渡り線部21をステータコア13側に倒せば良く、コイルエンド部が長くなることはない。
以上、本実施形態に則して発明を説明したが、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより実施することもできる。
例えば、本実施形態ではコイルユニット15は平角導体を巻回したコイルを接続したものであるが、丸線を巻回したコイルに用いても良い。集中巻線型のコイルであればメリットはあると考えられる。
また、本実施形態中で示している材質は、あくまで例示であるため適宜変更する事を妨げない。
本実施形態の、樹脂成形前のステータの斜視図である。 本実施形態の、コイルエンドを樹脂成形した際のステータの斜視図である。 (a)本実施形態の、ステータコアの斜視図である。(b)本実施形態の、ステータコアにインシュレータを差し込んだ様子を示す斜視図である。(c)本実施形態の、ステータコアに集中巻線部を挿入する様子を示す斜視図である。 本実施形態の、コイルユニットの正面図である。 本実施形態の、U相コイルユニットにV相コイルユニットを組み付けている様子を示す第1ステップの斜視図である。 本実施形態の、U相コイルユニットにV相コイルユニットを組み付けている様子を示す第2ステップの斜視図である。 本実施形態の、U相コイルユニットにV相コイルユニットを組み付けている様子を示す第3ステップの斜視図である。 本実施形態の、U相コイルユニットにV相コイルユニットを組み付けている様子を示す第4ステップの斜視図である。 本実施形態の、U相コイルユニットにV相コイルユニットを組み付けている様子を示す第5ステップの斜視図である。
符号の説明
10 ステータ
12 アウターリング
13 ステータコア
13a ティース部
13b スロット部
14 端子
15 コイルユニット
20 U相コイルユニット
21 渡り線部
22 集中巻線部
23 立ち上げ部
25 平角導体
30 V相コイルユニット
40 W相コイルユニット
50 コイルユニット群

Claims (3)

  1. 複数の集中巻線部を同一の導線にて連続成形することでコイルユニットを形成し、
    所定相とする前記コイルユニットを、他相とする前記コイルユニットが有する前記集中巻線部毎に一回転させて、前記他相のコイルユニットの前記集中巻線部間に、前記所定相のコイルユニットの前記集中巻線部を配置する動作を繰り返すことで、各相の前記コイルユニットの前記集中巻線部を、ステータへの配置順序にしたがって整列配置させ、
    各相全ての前記コイルユニットを整列配置させることで形成されたコイルユニット群が有する前記集中巻線部に、前記ステータが備えるティース部を嵌装することを特徴とする集中巻線式ステータの製造方法。
  2. 複数の集中巻線部が同一の導線にて連続形成されたコイルユニットを複数備え、
    所定相とする前記コイルユニットが他相とする前記コイルユニットの集中巻線部毎に一回転させられることにより、前記他相のコイルユニットの前記集中巻線部間に前記所定相のコイルユニットの前記集中巻線部が配置されたことを特徴とする集中巻線式ステータ。
  3. 請求項2に記載の集中巻線式ステータにおいて、
    前記コイルユニットには、隣り合う前記集中巻線部を繋ぐ渡り線部を有し、
    前記集中巻線部の上端から前記渡り線部の下端までの長さは、前記コイルユニットを形成する導線の幅よりも長く形成されていることを特徴とする集中巻線式ステータ。
JP2008174213A 2008-07-03 2008-07-03 集中巻線式ステータの製造方法、及び集中巻線式ステータ Expired - Fee Related JP5304058B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008174213A JP5304058B2 (ja) 2008-07-03 2008-07-03 集中巻線式ステータの製造方法、及び集中巻線式ステータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008174213A JP5304058B2 (ja) 2008-07-03 2008-07-03 集中巻線式ステータの製造方法、及び集中巻線式ステータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010016970A true JP2010016970A (ja) 2010-01-21
JP5304058B2 JP5304058B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=41702510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008174213A Expired - Fee Related JP5304058B2 (ja) 2008-07-03 2008-07-03 集中巻線式ステータの製造方法、及び集中巻線式ステータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5304058B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011155430A1 (ja) * 2010-06-07 2011-12-15 株式会社 日立製作所 回転電機とその製造方法
JP2012034500A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Honda Motor Co Ltd 外転型の電動機
JP2014007829A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Aisin Aw Co Ltd ステータおよびステータの製造方法
JP2014093846A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Fukui Prefecture 巻線構造及びそれを用いた電気機器
CN104810994A (zh) * 2014-01-25 2015-07-29 嵊州市精达电机有限公司 一种电机定子绕组的绕线方法
WO2015155899A1 (ja) * 2014-04-12 2015-10-15 福井県 巻線構造及びそれを用いた電気機器
EP3573215A4 (en) * 2017-01-18 2019-11-27 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. MOLDED COIL BODY, METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF, ENGINE AND METHOD FOR MOUNTING THE STATUS

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5768305B1 (ja) * 2014-09-19 2015-08-26 福井県 固定子の製造方法および装置
JP5942236B1 (ja) * 2015-07-06 2016-06-29 福井県 コイルユニット配列装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003348809A (ja) * 2002-05-23 2003-12-05 Toyota Motor Corp 磁石内包式インナーロータ型モータ
JP2004104841A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の巻線部材および巻線組立の製造方法並びにその巻線部材の製造装置
JP2005051981A (ja) * 2003-07-16 2005-02-24 Sawafuji Electric Co Ltd 回転電機用電機子および電機子コイルの製造方法
JP2005312278A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Denso Corp 回転電機の集中巻き型ステータコイル

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003348809A (ja) * 2002-05-23 2003-12-05 Toyota Motor Corp 磁石内包式インナーロータ型モータ
JP2004104841A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の巻線部材および巻線組立の製造方法並びにその巻線部材の製造装置
JP2005051981A (ja) * 2003-07-16 2005-02-24 Sawafuji Electric Co Ltd 回転電機用電機子および電機子コイルの製造方法
JP2005312278A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Denso Corp 回転電機の集中巻き型ステータコイル

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011155430A1 (ja) * 2010-06-07 2011-12-15 株式会社 日立製作所 回転電機とその製造方法
US9369018B2 (en) 2010-06-07 2016-06-14 Hitachi, Ltd. Method of manufacturing rotating electrical machine
JP2012034500A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Honda Motor Co Ltd 外転型の電動機
JP2014007829A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Aisin Aw Co Ltd ステータおよびステータの製造方法
JP2014093846A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Fukui Prefecture 巻線構造及びそれを用いた電気機器
CN104810994A (zh) * 2014-01-25 2015-07-29 嵊州市精达电机有限公司 一种电机定子绕组的绕线方法
WO2015155899A1 (ja) * 2014-04-12 2015-10-15 福井県 巻線構造及びそれを用いた電気機器
EP3573215A4 (en) * 2017-01-18 2019-11-27 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. MOLDED COIL BODY, METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF, ENGINE AND METHOD FOR MOUNTING THE STATUS
US11223260B2 (en) 2017-01-18 2022-01-11 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Molded coil body with coil and semiannular busbars integrally connected with coils in the molded coil body

Also Published As

Publication number Publication date
JP5304058B2 (ja) 2013-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5304058B2 (ja) 集中巻線式ステータの製造方法、及び集中巻線式ステータ
JP5586969B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6072238B2 (ja) 回転電機の製造方法
JP5962607B2 (ja) 回転電機ステータ及びその製造方法
JP6033582B2 (ja) ステータおよびステータの製造方法
JP5493906B2 (ja) 回転電機の固定子
JP5687048B2 (ja) バスバー装置、ステータ、ブラシレスモータ及びバスバー装置の製造方法
JP5140389B2 (ja) 回転電機用の固定子、及びこれを用いた回転電機
JP2002027693A (ja) 回転電機用巻線導体
JP2008253063A (ja) モータ用ステータ及びその製造方法
WO2003096515A1 (fr) Machine electrique tournante
CN103947085A (zh) 分段线圈、使用分段线圈而成的定子及分段线圈的制造方法
US20160261159A1 (en) Rotary electric machine and manufacturing method therefor
JP2014011937A (ja) ステータ
JP2014011934A (ja) ステータ
JP2005224052A (ja) 電動機およびその製造方法
JP2009303335A (ja) ステータ
JP5259778B2 (ja) バスバー及びステータ
JP5845931B2 (ja) セグメントコイル、ステータ及びセグメントコイルの製造方法、ステータの製造方法
US8122588B2 (en) Method of manufacturing coil assembly of stator of electric rotating machine
JP5434227B2 (ja) ステータ、及びステータ製造方法
JP6895326B2 (ja) 三相モータの結線構造、結線方法及び三相モータ
JP4650284B2 (ja) リードフレーム及びそれを用いた配電部品
JP5972154B2 (ja) 回転電機
JP5982786B2 (ja) コイル、該コイルを用いてなるステータ及び前記コイルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130610

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees