JP2013154038A - 男性用吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】陰茎の出し入れ容易性及び前開きからの尿漏出防止性を両立させる。
【解決手段】上記課題は、外装シート20の陰茎挿通部27の内側に、左右立体ギャザー30,40が互いの隣接部分が重なるように配置されており、これら陰茎挿通部27及び左右立体ギャザー30,40により開閉可能な前開きが構成され、装着中には、左右立体ギャザー30,40の各細長状弾性伸縮部材EXの収縮により左右立体ギャザー30,40の重なりが維持され、前開きが閉じた状態となり、排尿に際して陰茎PEを取り出す際には、陰茎挿通部27から指を入れ、細長状弾性伸縮部材EXにより収縮した左右立体ギャザー30,40を左右に引き伸ばすことで、前開きを開くことができる、男性用吸収性物品1により解決される。
【選択図】図8

Description

本発明は、特に男性の軽失禁用に適した男性用吸収性物品に関するものである。
近時、男性の軽失禁用に適するものとして、特許文献1に示されるように、外装シートにおける吸収体の前端部よりも前側に幅方向に沿うスリット状の前開きを有するパンツ型吸収性物品が提案されている。
しかしながら、この従来のパンツ型吸収性物品では、前開きの位置が高すぎ、陰茎を取り出すのが困難であるという問題点があった。この問題点は、前開きの位置を股間側に寄せることで解決できるが、その場合、前開きが不用意に開いて漏れのおそれがある。
特開2007−3305453号公報
そこで本発明の主たる課題は、陰茎の出し入れ容易性及び前開きからの尿漏出防止性を両立させることにある。
上記課題を解決した本発明は次記の通りである。
<請求項1記載の発明>
腹側部分、背側部分、およびこれらの間に位置する股下部分を有する外装シートと、
この外装シートにおける陰茎対向部に設けられた陰茎挿通部と、
前記外装シートの内面における前記陰茎挿通部の左側に固定された取付部分と、この取付部分から陰茎挿通部の右側に向かって幅方向に延在するとともに、陰茎挿通部の前後両側まで前後方向に延在する本体部分と、この本体部分のうち、陰茎挿通部の前後両側が倒伏状態で固定されて形成された倒伏部分と、前後の倒伏部分の間に位置する中間部が非固定とされて形成された自由部分と、この自由部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って伸長状態で固定された細長状弾性伸縮部材と、を有する左立体ギャザーと、
前記外装シートの内面における前記陰茎挿通部の右側に固定された取付部分と、この取付部分から陰茎挿通部の左側に向かって幅方向に延在するとともに、陰茎挿通部の前後両側まで前後方向に延在する本体部分と、この本体部分のうち、陰茎挿通部の前後両側が倒伏状態で固定されて形成された倒伏部分と、前後の倒伏部分の間に位置する中間部が非固定とされて形成された自由部分と、この自由部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って伸長状態で固定された細長状弾性伸縮部材と、を有する右立体ギャザーと、を備え、
前記右立体ギャザーの本体部分における左側部と、前記左立体ギャザーの本体部分における右側部とが重なるように、前記右立体ギャザー及び左立体ギャザーが配置されており、
前記外装シートの内側における前記陰茎挿通部を除く部位に、尿を吸収保持する吸収要素が設けられている、
ことを特徴とする男性用吸収性物品。
(作用効果)
本発明では、外装シートの陰茎挿通部の内側に、左右立体ギャザーが互いの隣接部分が重なるように配置されており、これら陰茎挿通部及び左右立体ギャザーにより開閉可能な前開きが構成されている。すなわち、装着中には、左右立体ギャザーの各細長状弾性伸縮部材の収縮により左右立体ギャザーの重なりが維持され、前開きが閉じた状態となる。よって、陰茎挿通部が陰茎対向部に配置されていても、左右立体ギャザーにより前開きが閉じられているため、軽失禁であれば直接的な漏れ出しは防止することができる。一方、排尿に際して陰茎を取り出す際には、陰茎挿通部から指を入れ、細長状弾性伸縮部材により収縮した左右立体ギャザーを左右に引き伸ばすことで、前開きを開くことができ、陰茎を収納する際には左右立体ギャザーの左右への引き伸ばしを解除するだけで、細長状弾性伸縮部材により左右立体ギャザーが収縮して互いに重なる位置まで自動的に復帰し、前開きが閉じるようになる。しかも、陰茎挿通部は陰茎対向部に設けられている。よって、陰茎の出し入れも極めて容易となる。
<請求項2記載の発明>
前記外装シートの外面における前記左立体ギャザー及び右立体ギャザーの各取付部分と対応する部位を、側方に移動させた状態で着脱自在に固定する前開き固定手段を備えた、請求項1記載の男性用吸収性物品。
(作用効果)
このような前開き固定手段を設けることにより、物品の外側から前開きを開いた状態で固定することができ、陰茎の出し入れの容易性が更に向上する。
<請求項3記載の発明>
前記左立体ギャザー及び右立体ギャザーの後部が臀裂対向部まで延在されている、請求項1又は2記載の男性用吸収性物品。
(作用効果)
これにより、左立体ギャザー及び右立体ギャザーの各細長状弾性伸縮部材の収縮力を利用して股間部から臀裂対向部を持ち上げるように作用させ、股間から臀裂に対するフィット性を向上させることができる。
<請求項4記載の発明>
前記吸収要素は、少なくとも前記左立体ギャザーの自由部分と前記右立体ギャザーの自由部分とが重なる領域の下側近傍及び左右両側近傍を覆うように設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の男性用吸収性物品。
(作用効果)
吸収要素を設ける部位は適宜定めることができるが、このように左右立体ギャザーが開く部分の左右近傍及び下側近傍を覆うように吸収要素を設けることにより、左右立体ギャザーで遮断した尿を吸収要素で速やかに吸収することができる。
以上のとおり、本発明によれば、陰茎の出し入れ容易性及び前開きからの尿漏出防止性を両立させることができる、等の利点がもたらされる。
男性用吸収性物品の展開状態の内面側を示す平面図である。 男性用吸収性物品の展開状態の外面側を示す平面図である。 吸収要素を取り外した男性用吸収性物品の展開状態の内面側を示す平面図である。 図1の4−4断面図である。 (a)図1の1−1断面図、(b)図1の2−2断面図、(c)図1の3−3断面図である。 前開きを閉じた装着状態の正面図である。 前開きを開いた装着状態の正面図である。 前開きを開いた装着状態の平面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の男性用吸収性物品1(以下、単に物品ともいう。)は、腹側部分F、背側部分B、およびこれらの間に位置する股下部分を有する外装シート20と、この外装シート20における陰茎対向部に設けられた陰茎挿通部27と、この陰茎挿通部27を開閉可能に覆う左立体ギャザー30及び右立体ギャザー40と、外装シート20の内側における陰茎挿通部27を除く部位に設けられた、尿を吸収保持する吸収要素10とを備えたものである。各部の素材の固定は、ホットメルト接着剤のベタ塗布、ビード塗布、スパイラル塗布等により行うことができ、この固定部分は断面図においては点模様で示されている。
(外装シート)
外装シート20における腹側部分の両側縁部21及び背側部分の両側縁部22は、ヒートシールや超音波シール等の手段によりそれぞれ接合されており、これによって、図6に示すように、ウエスト開口部WO及び左右一対のレッグ開口部LOが形成されている。これは予めパンツ形状に形成されたパンツタイプ製品であるが、装着の際又は予め腹側部分と背側部分とがメカニカルファスナー(面ファスナー)や粘着剤等の連結手段により着脱可能に連結されるタイプの製品とすることもできる。
外装シート20は、図4及び図5に示されるように、内側不織布20A及び外側不織布20Bからなる2層構造の不織布シートとされ、内側不織布20Aと外側不織布20Bとの間に各種弾性伸縮部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するために形成された凹状の脚回りカットライン29により、全体としてほぼ砂時計形状をなしている。
特に、図示形態の外装シート20においては、図1に示される展開形状において、ウエスト開口部回り23に配置されたウエスト部弾性伸縮部材24,24…と、腹側部分F及び背側部分Bに、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置された複数の腰回り弾性伸縮部材群25,25…とを有するとともに、腹側部分F及び背側部分Bのそれぞれにおいて、腰回り弾性伸縮部材群25,25…とは別に、腹側部分Fと背側部分Bとを接合する一方側接合縁から股下側に延び、股下側を迂回して腹側部分と背側部分との他方側接合縁に到達するとともに、互いに交差することなく間隔をおいて配置された複数本の湾曲弾性伸縮部材群26…、28…を備えている。なお、本外装シート20では、脚回りカットライン29に沿って実質的に連続する、所謂脚回り弾性伸縮部材は設けられていない。
ウエスト部弾性伸縮部材24,24…は、腹側部分Fと背側部分Bとが接合された脇部接合縁21,22の範囲の内、ウエスト開口縁近傍に上下方向に間隔をおいて配設された複数条の糸ゴム状弾性伸縮部材であり、身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることにより吸収性物品を身体に装着するためのものである。このウエスト部弾性伸縮部材24は、図示例では糸ゴムを用いたが、例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。
腰回り弾性伸縮部材群25,25…は、脇部接合縁21、22の内、概ね上部から下部までの範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配設された糸ゴム状の弾性伸縮部材であり、腹側部分F及び背側部分Bの腰回り部分に夫々水平方向の伸縮力を与え、吸収性物品を身体に密着させるためのものである。なお、ウエスト部弾性伸縮部材24、24…と腰回り弾性伸縮部材群25、25…との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、腹側部分F及び背側部分Bに上下方向に間隔をおいて水平方向に配置された弾性伸縮部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性伸縮部材として機能し、残りの弾性伸縮部材が腰回り弾性伸縮部材として機能していればよい。
背側部分Bにおいて、腰回り弾性伸縮部材群25,25…とは別に配設された背側湾曲弾性伸縮部材群26,26…は、所定の(一方側の脇部接合縁22からほぼ脚回りカットライン29に沿って股下部に至り、股下部を横切った後に反対側の脚回りカットライン29にほぼ沿いながら他方側の脇部接合縁22に到達する)曲線に沿って配置された複数本、図示例では9本の糸ゴム状弾性伸縮部材であり、これら背側湾曲弾性伸縮部材群26,26…は互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この背側湾曲弾性伸縮部材群26,26…は、2,3本程度の弾性伸縮部材を間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、所定の伸縮ゾーンを形成するように所定の間隔を空けて、5本以上、好ましくは7本以上配置される。
外装シート20の腹側部分Fにおいて、腰回り弾性伸縮部材群25,25…とは別に配設された腹側湾曲弾性伸縮部材群28,28…も、所定の(一方側の脇部接合縁21から股下側に至り、股下部を横切った後に他方側の脇部接合縁21に到達する)曲線とともに、交差することなく間隔をおいて配置された複数本の、図示例では9本の糸状弾性伸縮部材であり、これら腹側湾曲弾性伸縮部材群28,28…は、互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この腹側湾曲弾性伸縮部材群28,28…も、2,3本程度の弾性伸縮部材を間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、所定の伸縮ゾーンを形成するように所定の間隔を空けて、5本以上、好ましくは7本以上配置される。
また、上記形態例では、腹側部分F及び背側部分Bに配置された腰回り弾性伸縮部材群25,25…及び湾曲弾性伸縮部材26…、28…は、幅方向中央部を切断することにより不連続としているが、連続させて配置することもできる。
(陰茎挿通部)
外装シート20に設けられる陰茎挿通部27の位置は、陰茎対向部であれば特に限定はないが、通常の場合、腹側部分Fのウエスト縁の位置を0%とし、背側部分Bのウエスト縁の位置を100%としたとき、20〜40%の範囲内とすることができる。また、陰茎挿通部27は、図示形態のように縦方向に沿うスリット状とする他、横方向に沿うスリット状としたり、十字状の切り込みとしたり、また、円形や多角形等の打ち抜き孔としたりすることも可能である。
(左右立体ギャザー)
図5にも示すように、左立体ギャザー30は、外装シート20の内面における陰茎挿通部27の左側近傍に固定された取付部分FPと、この取付部分FPから陰茎挿通部27の右側に向かって幅方向に延在するとともに、陰茎挿通部27の前後両側まで前後方向に延在する本体部分MPと、この本体部分MPのうち、陰茎挿通部27の前後両側が倒伏状態で固定されて形成された倒伏部分LPと、前後の倒伏部分LPの間に位置する中間部が非固定とされて形成された自由部分GPと、この自由部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って伸長状態で固定された細長状のギャザー弾性伸縮部材EXと、を有するものである。
また、右立体ギャザー40も、外装シート20の内面における陰茎挿通部27の右側近傍に固定された取付部分FPと、この取付部分FPから陰茎挿通部27の左側に向かって幅方向に延在するとともに、陰茎挿通部27の前後両側まで前後方向に延在する本体部分MPと、この本体部分MPのうち、陰茎挿通部27の前後両側が倒伏状態で固定されて形成された倒伏部分LPと、前後の倒伏部分LPの間に位置する中間部が非固定とされて形成された自由部分GPと、この自由部分GPの少なくとも先端部に前後方向に沿って伸長状態で固定されたギャザー弾性伸縮部材EXと、を有するものである。
そして、特徴的には右立体ギャザー40の本体部分MPにおける左側部と、左立体ギャザー30の本体部分MPにおける右側部とが重なるように、右立体ギャザー40及び左立体ギャザー30が配置されている。左右立体ギャザー30,40のいずれが肌側に配置されても良いが、図示形態では右立体ギャザー40が肌側に配置されている(いわゆる左前の合わせ方である)。このように、外装シート20の陰茎挿通部27の内側に、左右立体ギャザー30,40が互いの隣接部分が重なるように配置されていることにより、陰茎挿通部27及び左右立体ギャザー30,40により開閉可能な前開きシャッターが構成される。
各部の寸法は適宜定めれば良いが、通常の場合、左右立体ギャザー30,40の取付部分FPの幅は、5〜20mm程度とすることができ、また、本体部分MPの幅は10〜50mm程度とすることができる。さらに、ギャザー弾性伸縮部材EXは、一本のみとすることもできるが、間隔を空けて複数本設けることもでき、後者の場合、自由部分GPの先端部の他に、自由部分GPの基端部に追加するのが好ましい。
左右立体ギャザー30,40は液不透過性のものが好ましく、特に肌触りの観点から不織布が好適である。不織布としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を構成繊維とし、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができる。また、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
ギャザー弾性伸縮部材EXとしては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは925dtex以下、固定時の伸長率(自然長を100%としたとき)は150〜350%、間隔は7.0mm以下として配設するのがよい。なお、ある程度の幅を有するテープ状弾性伸縮部材を用いるようにしてもよい。
装着中には、図5(a)及び図6に示すように、左右立体ギャザー30,40の各細長状弾性伸縮部材の収縮により左右立体ギャザー30,40の重なりが維持され、前開きが閉じた状態となる。よって、陰茎挿通部27が陰茎対向部に配置されていても、左右立体ギャザー30,40により前開きが閉じられているため、軽失禁であれば直接的な漏れ出しは防止することができる。一方、排尿に際して陰茎PEを取り出す際には、図7及び図8に示すように、陰茎挿通部27から指を入れ、ギャザー弾性伸縮部材EXにより収縮した左右立体ギャザー30,40を左右に引き伸ばすことで、前開きを開くことができ、陰茎PEを収納する際には左右立体ギャザー30,40の左右への引き伸ばしを解除するだけで、ギャザー弾性伸縮部材EXにより左右立体ギャザー30,40が収縮して互いに重なる位置まで自動的に復帰し、前開きが閉じるようになる。しかも、陰茎挿通部27は陰茎対向部に設けられているため、陰茎PEの出し入れも極めて容易となる。
なお、左右立体ギャザー30,40の後部は陰茎対向部の後側近傍までとしても良いが、図示例のように臀裂対向部まで延在されていると、左立体ギャザー30及び右立体ギャザー40の各ギャザー弾性伸縮部材EXの収縮力を利用して股間部から臀裂対向部を持ち上げることができ、股間から臀裂に対するフィット性を向上させることができるため好ましい。
(吸収要素)
外装シート20内面における陰茎挿通部27を除く部位には、尿を吸収保持する吸収要素10が設けられている。吸収要素10を設ける部位は適宜定めることができるが、軽失禁用であれば、図示例のように陰茎対向部より若干広い範囲をカバーするだけでも十分である。ただし、左右立体ギャザー30,40で遮断した尿を吸収要素10で速やかに吸収するために、図示例のように、少なくとも左立体ギャザー30の自由部分GPと右立体ギャザー40の自由部分GPとが重なる領域の下側近傍及び左右両側近傍を覆うように、つまりほぼU字状に設けられていると好ましい。
吸収要素の構造は適宜定めることができるが、軽失禁用であれば、図示例のように吸収体13を透液性シート11で包んだだけのもでも良い。もちろん、おむつのように吸収体13の外側を不透液性シート(図示略)で覆うこともできる。
吸収要素10の裏面は、その全体を外装シート20及び左右立体ギャザー30,40に対して固定することもできるが、図1に固定領域14を斜線で示すように左右立体ギャザー30,40のみに対して固定する構造とすることにより、陰茎周囲の装着感を柔軟なものとすることができる。
透液性表面シート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。透液性表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。透液性表面シート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
吸収体13は、フラッフ状パルプと吸水ポリマーとを混合し成形してなるものの他、親水性不織布等の薄い吸水シートを好適に用いることができる。吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に例えば粒状粉として混入することができる。パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用できる。もちろんこれ以外の公知の吸収体も採用することができる。また、吸収体13は、形状及びポリマー保持等のため、必要に応じてクレープ紙等の透液性包装シート(図示略)によって包装することができる。
不透液性シートとしては、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックシート、中でもポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適である。
(前開き固定手段)
上述の前開きは、左右立体ギャザー30,40の収縮力が作用して閉状態となっており、また周囲の吸収要素10の剛性もあり、更に漏れ防止の観点から前開きの寸法を出来る限り小さくする方が好ましいこともあって、開いた状態を維持するのにある程度の力を要する。よって、図示形態のように、外装シート20における左立体ギャザー30及び右立体ギャザー40の各取付部分を、側方に移動させた状態で着脱自在に固定する前開き固定手段50を設け、物品の外側から前開きを開いた状態で固定できるようにするのが好ましい。
このような前開き固定手段50は、特に限定されずボタンやフック等でも良いが、この種の分野で汎用されているメカニカルファスナー(面ファスナー)のフック材(雄材)や粘着剤を好適に用いることができる。
また、フック材や粘着剤等の外装シート20外面に係止可能な係止部は、外装シート20の外面における左立体ギャザー30及び右立体ギャザー40の各取付部分と対応する部位に直に設けても良いが、図示形態のように、外装シート20の外面における左立体ギャザー30及び右立体ギャザー40の各取付部分と対応する部位の外面に幅方向に延在するテープ51の基端部を固定し、先端部の内面に係止部52を設けると、このテープ51を指で摘まんで引っ張り、先端部の係止部52を外装シート20の外面に係止することにより、前開きを開いて固定することができ、開閉操作性を向上させることができる。
本発明は、男性用吸収性物品に適用できるものである。
1…吸収性物品、10…吸収要素、11…透液性表面シート、13…吸収体、14…固定領域、20…外装シート、21・22…脇部接合縁、24…ウエスト部弾性伸縮部材、25…腰回り弾性伸縮部材、26…背側湾曲弾性伸縮部材、27…陰茎挿通部、28…腹側湾曲弾性伸縮部材、29…脚回りカットライン、30…左立体ギャザー、40…右立体ギャザー、30,40…左右立体ギャザー、F…腹側部分、B…背側部分、50…前開き固定手段、FP…取付部分、MP…本体部分、LP…倒伏部分、EX…ギャザー弾性伸縮部材、GP…自由部分、PE…陰茎。

Claims (4)

  1. 腹側部分、背側部分、およびこれらの間に位置する股下部分を有する外装シートと、
    この外装シートにおける陰茎対向部に設けられた陰茎挿通部と、
    前記外装シートの内面における前記陰茎挿通部の左側に固定された取付部分と、この取付部分から陰茎挿通部の右側に向かって幅方向に延在するとともに、陰茎挿通部の前後両側まで前後方向に延在する本体部分と、この本体部分のうち、陰茎挿通部の前後両側が倒伏状態で固定されて形成された倒伏部分と、前後の倒伏部分の間に位置する中間部が非固定とされて形成された自由部分と、この自由部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って伸長状態で固定された細長状弾性伸縮部材と、を有する左立体ギャザーと、
    前記外装シートの内面における前記陰茎挿通部の右側に固定された取付部分と、この取付部分から陰茎挿通部の左側に向かって幅方向に延在するとともに、陰茎挿通部の前後両側まで前後方向に延在する本体部分と、この本体部分のうち、陰茎挿通部の前後両側が倒伏状態で固定されて形成された倒伏部分と、前後の倒伏部分の間に位置する中間部が非固定とされて形成された自由部分と、この自由部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って伸長状態で固定された細長状弾性伸縮部材と、を有する右立体ギャザーと、を備え、
    前記右立体ギャザーの本体部分における左側部と、前記左立体ギャザーの本体部分における右側部とが重なるように、前記右立体ギャザー及び左立体ギャザーが配置されており、
    前記外装シートの内側における前記陰茎挿通部を除く部位に、尿を吸収保持する吸収要素が設けられている、
    ことを特徴とする男性用吸収性物品。
  2. 前記外装シートの外面における前記左立体ギャザー及び右立体ギャザーの各取付部分と対応する部位を、側方に移動させた状態で着脱自在に固定する前開き固定手段を備えた、請求項1記載の男性用吸収性物品。
  3. 前記左立体ギャザー及び右立体ギャザーの後部が臀裂対向部まで延在されている、請求項1又は2記載の男性用吸収性物品。
  4. 前記吸収要素は、少なくとも前記左立体ギャザーの自由部分と前記右立体ギャザーの自由部分とが重なる領域の下側近傍及び左右両側近傍を覆うように設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の男性用吸収性物品。
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