JP6256749B2 - 吸収性物品の伸縮構造、及び吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品の伸縮構造、及び吸収性物品 Download PDF

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Description

本発明は、弾性収縮力が弾性部材の伸縮方向に変化する吸収性物品の伸縮構造、及びこの伸縮構造を備えた吸収性物品に関する。
例えばパンツタイプ使い捨ておむつは、前身頃及び後身頃を有する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成されているものである。
パンツタイプ使い捨ておむつにおいては、身体へのフィット性を向上させるために、外装シートにおける各所に、糸ゴム等の細長状弾性部材を伸長状態で固定し、胴周り方向の伸縮構造を形成することが行われており、中でも、ウエスト開口部の縁部において幅方向に沿うウエスト縁部弾性部材、ならびにウエスト縁部弾性部材よりも股間側において幅方向に沿うウエスト下部弾性部材を備えているものは、身体に対するフィット性が比較的に高く、汎用されている。
一方、テープタイプ使い捨ておむつは、股間部と、股間部の前側に延在する腹側部分と、股間部の後側に延在する背側部分と、背側部分の両側部からそれぞれ突出するファスニングテープと、腹側部分の外面に位置し、ファスニングテープが連結されるターゲットテープとを有しており、身体への装着に際して、ファスニングテープを腰の両側から腹側部分外面に回してターゲットテープに連結する構造を有している。このようなテープタイプ使い捨ておむつは、乳幼児向けとして用いられる他、介護用途(成人用途)で広く使用されている。一般に、テープタイプ使い捨ておむつは、パンツタイプ使い捨ておむつと比べて胴周り方向のフィット性に劣るため、これを改善するために、背側部分の胴周り部やファスニングテープに幅方向に沿って糸ゴム等の細長状の弾性部材を幅方向に沿って伸長状態で固定し、胴周り方向の伸縮構造を形成することが行われている(例えば特許文献1参照)。
さらに、身体表面が凹凸に富むことから、身体表面の通過位置に応じて、一部の細長状弾性部材群の弾性収縮力を変えることも提案されている(例えば特許文献4参照)。
特許2010−22588号公報 特開2009−148447号公報 特開2011−078477号公報 特許第4850131号公報 特許第5280276号公報
しかしながら、このように一部の細長状弾性部材群の弾性収縮力を変える手法では、弾性部材の伸縮方向と直交する方向には弾性収縮力を変化させることができるが、弾性部材の伸縮方向(特許文献4の場合、胴周り方向)には弾性収縮力を変化させることはできない。
もちろん、弾性収縮力の異なる弾性伸縮素材を継ぎ合せれば、任意の方向に弾性収縮力を変化させることはできる。また、複数の弾性部材を伸縮方向に直列に配置すれば、弾性部材の伸縮方向に弾性収縮力を変化させることも不可能ではない。しかし、これらの手法は資材数が増加し、構造が複雑化するため、製造が容易とはいえない点が問題である。
そこで本発明の主たる課題は、簡素な構造で弾性収縮力を弾性部材の伸縮方向に変化させることにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
第1シート材と、この第1シート材の一方の面に対向する第2シート材と、これら第1シート材及び第2シート材の間に、伸縮方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた複数本の細長状の弾性部材とを備えており、
前記第1シート材及び第2シート材の展開状態で、前記伸縮方向に間欠的に配された所定幅の弾性部材固定部により、前記弾性部材が前記第1シート材及び第2シート材に固定されており、
前記弾性部材固定部が第1のパターンで形成された第1の領域と、この第1の領域に対して前記伸縮方向の少なくとも一方側に位置し、前記弾性部材固定部が前記第1のパターンとは異なる第2のパターンで形成された第2の領域とを有しており、
前記第1の領域における伸縮方向非固定割合が、前記第2の領域における伸縮方向非固定割合よりも狭い、
ことを特徴とする吸収性物品の伸縮構造。
(作用効果)
本発明の吸収性物品の伸縮構造では、伸縮方向の伸びが同じである場合、弾性収縮力は第2の領域よりも第1の領域の方が強くなる。よって、弾性部材固定部のパターンを変えるだけの簡素な構造で、弾性収縮力を弾性部材の伸縮方向に変化させることができる。なお、用語「弾性収縮力」及び「伸縮方向非固定割合」の定義は後述する。
<請求項2記載の発明>
前記第1の領域に対して前記伸縮方向と直交する方向の少なくとも一方側にも、前記第2の領域を有する、請求項1記載の吸収性物品の伸縮構造。
(作用効果)
弾性部材固定部のパターンをこのようにすることで、伸縮方向だけでなく、伸縮方向と直交する方向にも、弾性収縮力を変化させることができる。
<請求項3記載の発明>
前記第1シート材及び第2シート材の展開状態で、前記伸縮方向に間欠的に配された前記伸縮方向と交差する方向に連続する線状のシート接合部により、前記第1シート材及び第2シート材が接合されるとともに、このシート接合部のうち前記弾性部材との交差部が前記弾性部材固定部とされており、
前記弾性部材の収縮に伴い前記第1シート材及び第2シート材が収縮することにより、前記第1シート材及び第2シート材におけるシート接合部間に位置する部分が互いに反対向きに膨らんでそれぞれ襞が形成される構造とされており、
前記第1の領域及び第2の領域内を通過する前記シート接合部は、前記第1の領域内では第1の幅及び前記第2の領域内では第2の幅となるように、途中で幅が変化している、
請求項1又は2記載の吸収性物品の伸縮構造。
(作用効果)
このようにシート接合部を伸縮方向と交差する方向に連続させることにより、表面に現れる襞の連続性が高く、見栄え、通気性に優れるようになる。
<請求項4記載の発明>
請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮構造を備えたことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
前述の伸縮構造の利点を有するようになる。
<請求項5記載の発明>
前記吸収性物品は、前身頃及び後身頃を構成する外装体と、この外装体の内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、胴周り部が環状に形成されるとともに、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつであり、
前記伸縮構造は、前記外装体における少なくとも内装体の幅方向両側を含む領域に、前記弾性部材が幅方向となるように設けられており、
前記第2の領域は、前身頃の外装体における腸骨対向領域に設けられており、
前記第1の領域は、前身頃の外装体における脚付根領域に設けられている、
請求項4記載の吸収性物品。
(作用効果)
従来のパンツタイプ使い捨ておむつは、装着者の体型によっては、脚の付根の凹部への締め付けを十分にすると、上前腸骨棘及び腸骨稜により形成される膨らみに対する締め付けがきつくなり過ぎることがある。これに対して本項記載の発明のように、弾性収縮力が相対的に弱くなる第2の領域を腸骨対向領域に設け、弾性収縮力が相対的に強くなる第1の領域を脚の付根領域に設けることで、上前腸骨棘及び腸骨稜により形成される膨らみに対する締め付けと、脚の付根に対する締め付けとの差を少なくすることができ、もってフィット性を改善することができる。
<請求項6記載の発明>
前記吸収性物品は、前身頃及び後身頃を構成する外装体と、この外装体の内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、胴周り部が環状に形成されるとともに、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつであり、
前記伸縮構造は、前記外装体における少なくとも内装体の幅方向両側を含む領域に、前記弾性部材が幅方向となるように設けられており、
前記第2の領域は、前身頃の外装体における腹部対向領域に設けられており、
前記第1の領域は、前身頃の外装体における脚付根領域に設けられている、
請求項4又は5記載の吸収性物品。
(作用効果)
従来のパンツタイプ使い捨ておむつは、装着者の体型によっては、脚の付根の凹部への締め付けを十分にすると、腹部の膨らみに対する締め付け(特に満腹時等)がきつくなり過ぎることがある。これに対して本項記載の発明のように、弾性収縮力が相対的に弱くなる第2の領域を腹部対向領域に設け、弾性収縮力が相対的に強くなる第1の領域を脚の付根領域に設けることで、腹部に対する締め付けと、脚の付根に対する締め付けとの差を少なくすることができ、もってフィット性を改善することができる。
以上のとおり、本発明によれば、簡素な構造で弾性収縮力が弾性部材の伸縮方向に変化するようになる、等の利点がもたらされる。
展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(内面側)である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(外面側)である。 弾性部材のカットパターンを示す平面図である。 図1のC−C断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの装着状態の斜視図である。 弾性部材の固定のためのホットメルト接着剤等の要部を示す、展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図である。 弾性部材の固定のためのホットメルト接着剤等の要部を示す、展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図である。 弾性部材の固定のためのホットメルト接着剤等の要部を示す、展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図である。 弾性部材の固定のためのホットメルト接着剤等の要部を示す、展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図である。 弾性部材の固定のためのホットメルト接着剤等の要部を示す、展開状態の試験サンプルの要部拡大平面図である。 引張試験結果のグラフである。 引張試験結果のグラフである。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。なお、用語「伸長率」は自然長を100%としたときの値を意味する。また、図中の点模様部分はホットメルト接着剤等の接合手段を示している。
図1〜図7はパンツタイプ使い捨ておむつを示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bをなす外装体20と、この外装体20の内面に固定され一体化された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。製造に際しては、外装体20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤などの接合手段によって接合(図2の点模様部分)された後に、内装体10および外装体20が前身頃F及び後身頃Bの境界である縦方向(前後方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されてサイドシール部21が形成されることによって、ウエスト開口部及び左右一対の開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
(内装体の構造例)
内装体10は、図4〜図6に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。内装体10の平面形状は特に限定されないが、図示形態のように略長方形とすることが一般的である。
吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う液透過性表面シート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。液透過性表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。液透過性表面シート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う液不透過性裏面側シート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの液不透過性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
吸収体13としては、公知のもの、例えばパルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。この吸収体13は、形状及びポリマー保持等のため、必要に応じてクレープ紙等の、液透過性及び液保持性を有する包装シート14によって包装することができる。
吸収体13の形状は、股間部に前後両側よりも幅の狭い括れ部分13Nを有する略砂時計状に形成されているが、長方形状等、適宜の意形状とすることができる。括れ部分13Nの寸法は適宜定めることができるが、括れ部分13Nの前後方向長さはおむつ全長の20〜50%程度とすることができ、その最も狭い部分の幅は吸収体13の全幅の40〜60%程度とすることができる。このような括れ部分13Nを有する場合において、内装体10の平面形状が略長方形とされていると、内装体10における吸収体13の括れ部分13Nと対応する部分に、吸収体13を有しない余り部分が形成される。
内装体10の両側部には脚周りにフィットする立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、図5及び図6に示されるように、内装体の裏面の側部に固定された固定部と、この固定部から内装体の側方を経て内装体の表面の側部まで延在する本体部と、本体部の前後端部が倒伏状態で内装体の表面の側部に固定されて形成された倒伏部分と、この倒伏部分間が非固定とされて形成された自由部分とが、折返しによって二重シートとしたギャザー不織布15により形成されている。
また、二重シート間には、自由部分の先端部等に細長状ギャザー弾性部材16が配設されている。ギャザー弾性部材16は、製品状態において図5に二点鎖線で示すように、弾性収縮力により吸収体側縁部より突出する不織布部分を起立させて立体ギャザーBSを形成するためのものである。
液不透過性裏面側シート12は、二重シート状のギャザー不織布15の内部まで進入し、図5に示されるように、立体ギャザーBSの下端側において防漏壁を構成するようになっている。この液不透過性裏面側シート12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。
ギャザー弾性部材16としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは925dtex以下、テンションは150〜350%、間隔は7.0mm以下として配設するのがよい。なお、ギャザー弾性部材16としては、図示形態のような糸状の他、ある程度の幅を有するテープ状のものを用いることもできる。
前述のギャザー不織布15を構成する素材繊維も液透過性表面シート11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらにギャザー不織布15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
(外装体の構造例)
外装体20は、図4〜図6にも示されるように、それぞれ不織布等からなる第1シート材20A及び第2シート材20B(つまり、この形態では第2シートが物品外面を形成する)からなる2層構造の不織布シートとされ、第1シート材20Aと第2シート材20Bとの間、及び第2シート材20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部にそれぞれ開口部を形成するために形成された凹状の脚周りライン29により、全体としてほぼ砂時計形状をなしている。
第1シート材20A及び第2シート20Bの素材は特に限定されないが、特に目付15〜20g/m2の不織布であることが望ましい。第1シート材20A及び第2シート材20Bはそれぞれ一枚の基材から構成される他、いずれか一方又は両方は複数枚の不織布等の基材が張り合わされて形成された積層体であっても良い。
図示形態の外装体20においては、弾性部材として、図1〜図3に示される展開形状において、ウエスト開口部近傍23に配置されたウエスト部弾性部材24と、前身頃F及び後身頃Bに、縦方向に間隔をおいて幅方向に沿って配置された複数の腰周り弾性部材25とを有するとともに、前身頃F及び後身頃Bのそれぞれにおいて、腰周り弾性部材群25とは別に、一方のサイドシール部21から一方の開口部に沿って股間部に向かい、股間部を横断し、かつ他方の開口部に沿って他方のサイドシール部21に至るパターンで湾曲しつつ延在する、互いに交差することなく間隔をおいて配置された複数本の湾曲弾性部材26,28を備えている。これら、弾性部材24〜26,28は、それぞれその延在方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されている。なお、本外装体20では、脚周りライン29に沿って前身頃Fのサイドシール部から後身頃Bのサイドシール部まで連続する、所謂脚周り弾性部材は設けられていない。
ウエスト部弾性部材24は、前身頃Fと後身頃Bとが接合されたサイドシール部21の範囲の内、ウエスト開口縁近傍に縦方向に間隔をおいて配置された複数条の糸ゴム等の細長状弾性部材であり、身体のウエスト部周りを締め付けるように弾性収縮力を与えることによりおむつを身体に装着するためのものである。ウエスト部弾性部材24は、ある程度の広さのフィット用伸縮部を形成するように2〜10mm、好ましくは4〜7mm程度の間隔を空けて、2本以上、好ましくは5本以上配置される。このウエスト部弾性部材24は、糸状のものの他、テープ状のものを用いてもよい。また、図示形態のウエスト部弾性部材24は、ウエスト部における第2シート材20Bの折り返し部分20Cの不織布間に挟持されているが、第1シート材20Aと第2シート材20Bとの間に挟持しても良い。
腰周り弾性部材25は、サイドシール部21の内、概ね上部から下部までの範囲に亘り、縦方向に間隔をおいて配置された糸ゴム等の細長状弾性部材であり、前身頃F及び後身頃Bの腰周り部分に夫々幅方向の弾性収縮力を与え、おむつを身体に密着させるためのものである。腰周り弾性部材25は、ある程度の広さのフィット用伸縮部を形成するように2〜15mm、好ましくは5〜10mm程度の間隔を空けて、20本以上、好ましくは40本以上配置される。なお、ウエスト部弾性部材24と腰周り弾性部材25との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃F及び後身頃Bに縦方向に間隔をおいて幅方向に配置された弾性部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性部材として機能し、残りの弾性部材が腰周り弾性部材として機能していればよい。
後身頃Bにおいて、腰周り弾性部材25とは別に配設された背側湾曲弾性部材26は、糸ゴム等の細長状弾性部材であり、所定の曲線に沿って配置されている。背側湾曲弾性部材26は、一本であっても良いが複数本であるのが好ましく、図示例では5本の糸ゴム等の細長状弾性部材であり、これら背側湾曲弾性部材26は互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この背側湾曲弾性部材群26は、2,3本程度の弾性部材を間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、ある程度の広さのフィット用伸縮部を形成するように3〜20mm、好ましくは6〜16mm程度の間隔を空けて、3本以上、好ましくは5本以上配置される。
外装体20の前身頃Fにおいて、腰周り弾性部材群25とは別に配設された腹側湾曲弾性部材28は糸ゴム等の細長状弾性部材であり、所定の曲線に沿って配置されている。腹側湾曲弾性部材28は、一本であっても良いが複数本であるのが好ましく、図示例では5本の糸状弾性部材であり、これら腹側湾曲弾性部材28は、互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この腹側湾曲弾性部材群28も、2,3本程度の弾性部材を間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、ある程度の広さのフィット用伸縮部を形成するように3〜20mm、好ましくは6〜16mm程度の間隔を空けて、3本以上、好ましくは5本以上配置される。
なお、図示例では、前身頃F及び後身頃Bに配置された腰周り弾性部材25及び湾曲弾性部材26,28は、図3に示すように、製造時に外装体に対して連続的に固定した後に、内装体と重なる部分の一部または全部が、所定の切断パターンCPで細かく切断されて収縮力が作用しない非収縮部分(つまり、図3の切断パターンCPと重なる部分)とされ、この非収縮部分より側方に湾曲しつつ延在する部分が収縮力の作用する収縮部分(つまり、図3の切断パターンCPより側方の、腰周り弾性部材25及び湾曲弾性部材26,28が連続的に残された部分)とされている。このため、腰周り弾性部材25及び湾曲弾性部材26,28は、一方側のサイドシール部21から内装体10を横切って他方(反対)側のサイドシール部21まで連続的に設けた後に、内装体と重なる部分の一部または全部が、細かく切断される。これにより、内装体(特に吸収体13)の幅方向の縮こまりをより防止することができる。もちろん、腰周り弾性部材25及び湾曲弾性部材26,28を、内装体10を横切って連続的に配置することもできる。
上述した外装体20は、例えば特開平4−28363号公報や、特開平11−332913号公報記載の技術により製造することができる。また、湾曲弾性部材26,28を内装体10上で切断し不連続化するには、特開2002−35029号公報、特開2002−178428号公報及び特開2002-273808号公報に記載される切断方法が好適に採用される。
図示例とは異なり、湾曲弾性部材26,28を、前身頃F及び後身頃Bのいずれか一方にのみ設けるだけでも、また両方ともに省略しても良い。また、湾曲弾性部材26,28を、前身頃F及び後身頃Bの両方に設ける場合、前身頃F側に配置された湾曲弾性部材の群の一部又は全部と、後身頃B側に配置された湾曲弾性部材Bの群の一部又は全部とが交差する形態(図示せず)も採用できるが、図示例のように、前身頃F側に配置された湾曲弾性部材28の群と、後身頃B側に配置された湾曲弾性部材Bの群とは互いに交差することなく前後方向中間部、特に前身頃Fに若干偏った位置で縦方向に離間している形態が好適であり、その縦方向離間範囲における最小縦方向離間距離は10〜15mm程度とし、この部分に後述する広幅の固定領域を設けるのが好ましい。
さらに、湾曲弾性部材26,28はその全体が湾曲していなくても良く、部分的に直線状の部分を有していても良い。
弾性部材24〜28の固定時の伸長率は適宜定めることができるが、通常の成人用の場合、ウエスト部弾性部材24は230〜320%程度、腰周り弾性部材25は150〜300%程度、湾曲弾性部材26,28は230〜320%程度とすることができる。
図1及び図4にも示されるように、外装体20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後押えシート50,60が設けられている。図示形態について更に詳細に説明すると、前押えシート50は、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後押えシート60は、後身頃B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後押えシート50,60の股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
図示形態のように、前後押えシート50,60を別体として取り付けると、素材選択の自由度が高くなる利点があるものの、資材や製造工程が増加する等のデメリットもある。そのため、外装体20をおむつ内面に折り返してなる折り返し部分20Cを、内装体10と重なる部分まで延在させて、前述の押えシート50,60と同等の部分を形成することもできる。
(伸縮構造について)
本パンツタイプ使い捨ておむつにおいては、前身頃Fの外装シート20における腰周り弾性部材25による伸縮領域に本発明の伸縮構造が採用されている。すなわち当該部分は、図4及び図8に示すように、展開状態で、第1シート材20A及び第2シート材20Bが、伸縮方向(腰周り弾性部材25の延在方向、つまり図示形態ではおむつ幅方向)に間欠的に配された、所定幅のホットメルト接着剤40により接合されることにより、シート接合部が形成されている。また、腰周り弾性部材25が各ホットメルト接着剤40を通るように配置され、各ホットメルト接着剤40により第1シート材20A及び第2シート材20Bに固定されて弾性部材固定部25fが形成されている。製造に際しては、ホットメルト接着剤40を第1シート材20A及び第2シート材20Bのいずれか一方又は両方に塗布し、両シート材20A,20Bを接合する時に腰周り弾性部材25を両シート材20A,20B間に挟み込めばよい。
隣り合う腰周り弾性部材25の間隔25dは適宜定めることができるが、広すぎると形成される襞の厚みが伸縮方向と交差する方向に変化し、もこもことしてくるため、隣り合う腰周り弾性部材25の間隔25dは前述のとおり2〜15mm、特に5〜10mm程程度とすることが好ましい。
腰周り弾性部材25の太さ、及び伸長率(伸縮構造を完全に展開した状態における伸長率)は、腰周り弾性部材25の取付位置に応じて適宜選択すれば良いが、通常の場合、腰周り弾性部材25の太さは310〜940dtex程度、伸長率は150〜300%程度とすることが望ましい。
そして、特徴的には、図8に示すように、ホットメルト接着剤40が第1のパターンで塗布された第1の領域A1と、この第1の領域A1に対して伸縮方向の少なくとも一方側に位置し、ホットメルト接着剤40が第1のパターンとは異なる第2のパターンで塗布された第2の領域A2とを有しており、第1の領域A1における伸縮方向非固定割合が第2の領域A2における伸縮方向非固定割合よりも少なくなっている。
ここで、「伸縮方向非固定割合」とは、「伸縮方向における弾性部材固定部の伸縮方向間隔の総和」を「領域の伸縮方向長さ」で除した値を意味する。例えば、図8に示す形態の場合、大きい方の第1の領域A1では、「伸縮方向における弾性部材固定部の伸縮方向間隔の総和」がd1×16であり、「領域の伸縮方向長さ」がd1×16+w1×17であるから、伸縮方向非固定割合は、d1×16/(d1×16+w1×17)となり、幅方向両側に位置する第2の領域A2では、「伸縮方向における弾性部材固定部の伸縮方向間隔の総和」がd2×4であり、「領域の伸縮方向長さ」が(d2×4+w2×5)であるから、「伸縮方向非固定割合はd2×4/(d2×4+w2×5)となる。同様にして、後述する図11に示す形態では、第1の領域の伸縮方向非固定割合はd1×6/(d1×6+w1×7)となり、第2の領域の伸縮方向非固定割合はd2×4/(d2×4+w2×5)となる。第1の領域A1における伸縮方向非固定割合は第2の領域A2における伸縮方向非固定割合の1.5〜4倍程度、特に2〜3倍程度とすることが望ましい。
前述のように伸縮方向非固定割合の異なる第1の領域A1及び第2の領域A2を有することにより、伸縮方向の伸びが同じである場合、弾性収縮力は第2の領域A2よりも第1の領域A1の方が強くなる。よって、ホットメルト接着剤40の塗布パターンを変えるだけの簡素な構造で、腰周り弾性部材25による弾性収縮力を腰周り弾性部材25の伸縮方向に変化させることができる。実際、同じ素材(同じ細長状弾性部材25(糸ゴム)、同じシート材20A,20B(不織布)、同じホットメルト接着剤40)を使用し、弾性部材25の間隔(6mm)、本数(5本)も同じとし、ホットメルト接着剤40の塗布パターンのみ図12(a)(b)(c)の3種類にして、それぞれ外装シート20のみのサンプル(全て同じ幅)を作製し、引張試験を行った場合、図13に示す試験結果のグラフ(糸ゴム太さ310dtexの場合)及び図14に示す試験結果のグラフ(糸ゴム太さ480dtexの場合)からも判るように、ホットメルト接着剤40が糸ゴム長手方向に連続する図12(c)のパターンが伸ばし時及び戻し時ともに同じ伸び率での荷重が最も大きい、つまり弾性収縮力が最も強く、図12(b)のパターン、図12(a)のパターンの順に弾性収縮力が弱くなる。なお、図13及び図14中の「伸び率」とは自然長を0%としたときの値である。また、この試験例からも分かるように、「弾性収縮力」とは、弾性部材の長手方向に弾性伸縮した際に発揮される弾性部材の長手方向の収縮力を意味する。
第1の領域A1及び第2の領域A2は、図11に示すように、対象となる伸縮領域における伸縮方向と直交する方向全体にわたり延在していても良いが、図8に示すように、伸縮方向と直交する方向にも第1の領域A1及び第2の領域A2をそれぞれ設けると、伸縮方向だけでなく、伸縮方向と直交する方向にも、弾性収縮力を変化させることができる。
ホットメルト接着剤40の塗布パターンは第1の領域A1及び第2の領域A2で異なる限り、適宜定めることができる。なお、パターンが異なるとは、図8、図11に示す形態のように同形状で寸法が異なる場合と、図9、図10に示す形態のように形状が異なる場合の両方を含む。
図8に示すように、伸縮方向と直交する方向に沿って連続する線状の塗布部分が伸縮方向に間欠的に配置される縦縞パターンを基本として、第1の領域A1内では第1の幅w1、第1の間隔d1となり、及び第2の領域A2内では第1の幅w1よりも狭い第2の幅w2、第1の間隔d1よりも広い第2の間隔d2となるように、ホットメルト接着剤40の線幅を線の途中で変化させるのは一つの好ましい形態である。この形態では、腰周り弾性部材25の収縮に伴い、第1シート材20A及び第2シート材20Bにおけるシート接合部間に位置する部分がそれぞれ収縮し、互いに反対向きに膨らんで襞が形成される。装着時にはこの状態から腰周り弾性部材25がある程度まで伸長され、襞の裾が広がり、それに伴い襞の高さが低くなる。よって、この形態では、表面に現れる襞の連続性が高く、見栄え、通気性に優れるようになる。
また、図9に示すように、円形等のドット状ホットメルト接着剤40を伸縮方向及びこれと直交する方向に間欠的に配置し、各弾性部材固定部25fの幅を第1の領域A1内では第1の幅w1及び第2の領域A2内では第2の幅w2となるように各ドット状塗布部分の面積を変化させることもできる。図10に示すように、第1の領域A1及び第2の領域A2で全く異なる形状(図示例では第1の領域A1は縦縞状、第2の領域A2はジグザグ状)とすることもできる。これらの例からも分かるように、本発明ではホットメルト接着剤40の塗布パターンが寸法変化を伴う模様状となるため、ホットメルト接着剤40として有色(白色除く)のものを用い、その形状を外面から視認可能とすることにより、意匠性を向上させることができる。
また、簡素なパターンとしては、図11に示すように、伸縮方向と直交する方向に沿って連続する所定幅の線状の塗布部分が伸縮方向に間欠的に配置される縦縞パターンを基本として、伸縮方向の一範囲全体を第1の領域A1とし、他の範囲を第2の領域A2とすることも可能である。
塗布パターンの寸法は適宜定めれば良いが、縦縞パターンを基本とする形態では、例えば、第1の幅w1は5〜10mm程度とすることができ、第2の幅w2は第1の幅w1の0.2〜0.6倍程度とすることができ、第1の間隔d1は2〜6mm程度とすることができ、第2の間隔d2は第1の間隔d1の2〜3倍程度とすることができる。
第1の領域A1及び第2の領域A2の位置は適宜定めることができるが、前身頃Fにおいては上前腸骨棘及び腸骨稜により形成される膨らみや、腹部の膨らみ(特に満腹時等)に対する締め付けがきつくなり易く、脚の付根の凹部に対する締め付けが弱くなり易い。また、よって、図8に示す形態のように、腸骨対向領域及び腹部対向領域は弾性収縮力が相対的に弱くなる第2の領域A2とし、脚の付根領域は弾性収縮力が相対的に強くなる第1の領域A1とすることが望ましい。また、図8に示す形態のように脚の付根領域の太腿側は第1の領域A1とすることが望ましい。これにより、上前腸骨棘及び腸骨稜により形成される膨らみ並びに腹部に対する締め付けと、脚の付根に対する締め付けとの差を少なくすることができ、もってフィット性を改善することができる。
(その他)
上記例では、弾性部材固定部25fがホットメルト接着剤40により形成されているが、ヒートシールや超音波シール等のように、対象素材、つまり第1シート材20A及び第2シート材20Bと弾性部材25との少なくとも一方の溶着により固定を行う溶着手段により形成されていても良い。
また、上記例では、第1シート材20A及び第2シート材20Bのシート接合部のうち弾性部材25との交差部が弾性部材固定部25fとされているが、シート接合部と弾性部材固定部25fとが別の位置に形成されていても良い。
さらに、上記例では、シート接合部及び弾性部材固定部25fが同じ手段(ホットメルト接着剤40)により形成されているが、異ならしめることもでき、例えばいずれか一方がホットメルト接着剤40により、他方がヒートシールや超音波シール等のように対象素材の少なくとも一方の溶着により固定を行う溶着手段により形成されていても良い。
また、上記例は、パンツタイプ使い捨ておむつの前身頃の腰周り弾性部材25による伸縮領域への適用例であるが、ウエスト部弾性部材24による伸縮領域までを含めて適用しても良く、また腰周り弾性部材25のみによる伸縮領域に適用しても良く、さらにまた後身頃の伸縮領域にも適用しても良い。また、上述の伸縮構造は、従来の技術の項で述べたテープタイプ使い捨ておむつの背側部分の胴周り部や、立体ギャザー等、他の伸縮部にも適用することができる。
本発明は、吸収性物品に利用できるものである。
A1…第1の領域、A2…第2の領域、 B…後身頃、F…前身頃、d1…第1の間隔、d2…第2の間隔、w1…第1の幅、w2…第2の幅、10…内装体、11…液透過性表面シート、12…液不透過性裏面側シート、13…吸収体、13N…括れ部分、14…包装シート、15…ギャザー不織布、16…ギャザー弾性部材、20…外装体、20A…第1シート材、20B…第2シート材、20C…折り返し部分、21…サイドシール部、24…ウエスト部弾性部材、25…腰周り弾性部材、25f…弾性部材固定部、26…背側湾曲弾性部材、28…腹側湾曲弾性部材、29…脚周りライン、40…ホットメルト接着剤。

Claims (6)

  1. 第1シート材と、この第1シート材の一方の面に対向する第2シート材と、これら第1シート材及び第2シート材の間に、伸縮方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた複数本の細長状の弾性部材とを備えており、
    前記第1シート材及び第2シート材の展開状態で、前記伸縮方向に間欠的に配された所定幅の弾性部材固定部により、前記弾性部材が前記第1シート材及び第2シート材に固定されており、
    前記弾性部材固定部が第1のパターンで形成された第1の領域と、この第1の領域に対して前記伸縮方向の少なくとも一方側に位置し、前記弾性部材固定部が前記第1のパターンとは異なる第2のパターンで形成された第2の領域とを有しており、
    前記第1の領域における伸縮方向非固定割合が、前記第2の領域における伸縮方向非固定割合よりも狭い、
    ことを特徴とする吸収性物品の伸縮構造。
  2. 前記第1の領域に対して前記伸縮方向と直交する方向の少なくとも一方側にも、前記第2の領域を有する、請求項1記載の吸収性物品の伸縮構造。
  3. 前記第1シート材及び第2シート材の展開状態で、前記伸縮方向に間欠的に配された前記伸縮方向と交差する方向に連続する線状のシート接合部により、前記第1シート材及び第2シート材が接合されるとともに、このシート接合部のうち前記弾性部材との交差部が前記弾性部材固定部とされており、
    前記弾性部材の収縮に伴い前記第1シート材及び第2シート材が収縮することにより、前記第1シート材及び第2シート材におけるシート接合部間に位置する部分が互いに反対向きに膨らんでそれぞれ襞が形成される構造とされており、
    前記第1の領域及び第2の領域内を通過する前記シート接合部は、前記第1の領域内では第1の幅及び前記第2の領域内では第2の幅となるように、途中で幅が変化している、
    請求項1又は2記載の吸収性物品の伸縮構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮構造を備えたことを特徴とする吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品は、前身頃及び後身頃を構成する外装体と、この外装体の内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、胴周り部が環状に形成されるとともに、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつであり、
    前記伸縮構造は、前記外装体における少なくとも内装体の幅方向両側を含む領域に、前記弾性部材が幅方向となるように設けられており、
    前記第2の領域は、前身頃の外装体における腸骨対向領域に設けられており、
    前記第1の領域は、前身頃の外装体における脚付根領域に設けられている、
    請求項4記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性物品は、前身頃及び後身頃を構成する外装体と、この外装体の内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、胴周り部が環状に形成されるとともに、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつであり、
    前記伸縮構造は、前記外装体における少なくとも内装体の幅方向両側を含む領域に、前記弾性部材が幅方向となるように設けられており、
    前記第2の領域は、前身頃の外装体における腹部対向領域に設けられており、
    前記第1の領域は、前身頃の外装体における脚付根領域に設けられている、
    請求項4又は5記載の吸収性物品。
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