JP2008253291A - パンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自身で排尿行為をし易いパンツ型使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】前身頃の幅方向中央部に、ウエスト開口縁と股間との間で延在する、男性器を通すためのスリット孔を有し、前記スリット孔の股間側端の直近位置から後身頃のウエスト開口縁に向かって延在する吸収体を有する、パンツ型使い捨ておむつにより解決される。
【選択図】図1

Description

本発明はパンツ型使い捨ておむつ及びその連続的な製造方法に関する。
従来、股間部を介して連続する前身頃と後身頃とを有し、これら前身頃と後身頃との両側部が接合され、脚周り開口部とウエスト開口部とが形成されたパンツ型使い捨ておむつはよく知られる。
パンツ型の使い捨ておむつは、ウエスト開口部から脚周り開口部へと向かって脚を通して装着する。一般的な着衣類と同様の装着方法を採り、着用者自身で装着したり、脱いだりしやすいというメリットがある。
ところで、一般的な男性用の下着類の場合、前身頃に陰茎を取り出すためのスリットが設けられており、男性であれば、排尿時にこのスリット及び、ズボン等の着衣類に設けられた開閉可能なジッパー部を介して、陰茎を外部に露出させて排尿行為を行う。
特開2005−124594 特開2005−137460
しかしながら、従来のおむつには、着衣類に設けられているような、着衣を装着したまま、陰茎を外部に出すための手段が設けられていない。
このため、自身で排尿行為を行うことができるおむつ装着者の多くは、排尿時に陰茎を露出するにあたって、着衣類とおむつとを陰茎下まで下げる、おむつのウエスト開口縁を手で捲り下げる、おむつの脚周り開口部から陰茎を取り出す、といった煩雑な操作を行っている。
上記特許文献1及び2には、前身頃に内外に連通する穴を有するおむつが開示されるが、おむつの上から着衣を身につけた状態では、陰茎露出操作ができるものではない。
他方、パンツ型の使い捨ておむつは、股間部下から両側腰部に向かってV字状に脚周り開口縁を有するブリーフ形状ばかりである。脚周り開口部から陰茎を露出する場合、ブリーフ形状は優れる。
しかし、おむつではない下着には、トランクスタイプ、ボクサータイプといった種々の形状のものがあり、ブリーフタイプよりもこのようなトランクスタイプ等の意匠を好むも者もいる。
上記陰茎露出の煩雑さの改善とともに、ブリーフ形状以外の意匠の選択の余地を増やすことができれば、それは好ましいことである。
従って、本発明の主たる課題は、陰茎を外部に露出させやすく、排尿行為が容易に行えるパンツ型使い捨ておむつ及びその連続的な製造方法、加えて、これまでにない意匠性を有し、フィット性に優れるパンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明及び作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
前身頃と後身頃とが両側部で接合されて、ウエスト開口部と一対の脚周り開口部とが形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、
前身頃の幅方向中央部に、ウエスト開口縁と股間との間で延在する、男性器を通すための開口部を有し、かつ、前身頃から後身頃にかけて延在する吸収体を有する、
ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明の使い捨ておむつは、前身頃の幅方向中央部に、ウエスト開口縁と股間との間で延在する、男性器を通すための開口部を有する。従って、おむつを装着したまま陰茎を露出させることができる。
また、本発明の使い捨ておむつは、前身頃から後身頃にかけて延在する吸収体を有する。従って、おむつ本来の吸収機能も有する。
<請求項2記載の発明>
少なくとも前身頃は、内外に連通するくり抜き部を有する外装シートと、このくり抜き部を被覆するシート状被覆部材とを有し、
前記開口部は、前記シート状被覆部材に形成されている、請求項1記載のパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
開口部をシート状被覆部材に形成したので、外装シートと被覆状の素材を相違させることができる。例えば、陰茎に対面するシート状被覆部材を柔らかい素材で形成し、外装シートを強度のある素材で形成するなどの設計することができる。
また、外装シートに形成されたくり抜き部は、他の部分と比較して脆弱であり、外力によって変形しやすい。柔らかなシート状被覆部材をそのくり抜き部に接合することで、おむつの着脱のさいにくり抜き部が容易に変形し、開口部が避けるおそれを小さくすることができる。
<請求項3記載の発明>
前記シート状被覆部材は、二枚のシートを有し、前記開口部は、その二枚のシートの縁部を重ね合わせて形成された重ね合わせ縁である、請求項2記載のパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
意図せず開口部が開いても、誤って陰茎が露出され難くなる。
<請求項4記載の発明>
開口部に沿って弾性伸縮部材が配されている、請求項1〜3の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
開口部が開きやすくなり、より陰茎露出がしやすくなる。
<請求項5記載の発明>
前後各身頃が、ウエスト開口縁と反対側縁のほぼ中央位置で凹欠され、かつ、その凹欠の底位置からウエスト開口縁までの距離が側縁の長さよりも短く、
前記使い捨ておむつは、前記前後各身頃の両側縁部同士と凹欠縁部同士とが連接して、両側縁接合部の下部と凹欠部縁接合部とで、先端に脚周り開口部を有する股下筒部が形成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明のおむつは、陰茎露出用の開口部を有するので、脚周り開口部から陰茎露出可能なブリーフ形状のものと比較して、陰茎露出という点で劣らない。
そして、脚周筒部を形成したことで、これを大腿部周りにフィットさせることができる。さらに、脚周り開口部が股間位置より離間するので漏れ防止効果にも優れる。
例えば、脚周筒部に、筒周り方向に沿う弾性伸縮部材を配すれば、脚周筒部が大腿部周りに効果的にフィットさせることができる。
また、股間位置が凹欠されていることから股間部にフィットしやすく、装着感及び漏れ防止効果に優れる。
さらに、股間位置の凹欠と脚周筒部とを有することから、トランクスタイプの下着に極めて近い意匠性を有するとともに、特に股間下両側部にポケットの余分な部分が形成され難く、股間部近傍の装着感及び装着時の外観視にも優れる。
<請求項6記載の発明>
パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
連続シートをライン方向に供給する過程で、連続シートの幅中央を境として一方側に、シート幅方向に延在する開口部を間欠的に形成する工程と、
連続シートをライン方向に供給する過程で、連続シートの幅中央を境として、他方側に又はこの境を跨ぎつつ他方側に、偏設させて、シート上に吸収体をライン方向に順次間欠的に固定する工程と、
連続シートをライン方向に供給する過程で、連続シートの幅中央に間欠的に脚周孔を形成する工程と、
開口部及び脚周孔が形成され、吸収体が固定されたシートの幅中央を境として、シートの一方側を他方側に折り返す工程と、
ライン方向に隣接する吸収体間位置で折り重ねられたシート同士を接合する工程と、
接合を維持した状態で吸収体存在部分毎に分断する工程と、
を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
請求項1、4記載のパンツ型使い捨ておむつを容易に連続的に製造することができる。
<請求項7記載の発明>
パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
連続シートをライン方向に供給する過程で、連続シートの幅中央を境として一方側に、シート幅方向に延在する開口部を間欠的に形成する工程と、
連続シートをライン方向に供給する過程で、ライン幅中央に同一面突き合わせの突き合わせ部が形成されるようにシートを折る工程と、
前記突き合わせ部の開口側縁を跨ぐようにして、又は、開口側縁を境にして他方側に、吸収体をライン方向に順次間欠的に固定する工程と、
前記突き合わせ部の開口側縁を境にして吸収体とともにシートの一方側を他側に折り返す工程と、
シート幅方向縁から、吸収体縁又は吸収体の折り返し縁に向かって、縁部が接合された凹欠部を形成する工程と、
ライン方向に隣接する吸収体間位置で重なり合うシート同士を接合する工程と、
突き合わせ部の折返し縁を切断又は折返し縁を切開する工程と、
ライン方向で隣接する吸収体存在部分間で、各接合を維持しつつ吸収体存在部分毎に分断する工程と、
を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
請求項5記載のパンツ型使い捨ておむつを容易に連続的に製造することができるようになる。
特に、連続シートをライン幅方向中央部でZ折りして、シートに突き合わせ部を形成すると、突合せ部形成後もシートが平面形状となるため、平面コンベアやニップロールに通すことができ、連続製造がより容易となる。
<請求項8記載の発明>
開口部を形成するにあたって、
連続シートをライン方向に供給する過程で、連続シートの幅中央を境として一方側に、くり抜き孔を形成する工程と、
開口部を有するシート状部材を、その開口部が前記くり抜き孔内に位置するようにし、かつ、前記くり抜き孔を被覆するようにして、連続シートに接合する工程と、
を有する請求項6又は7の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
請求項2及び3記載のパンツ型使い捨ておむつを容易に連続的に製造することができるようになる。
<請求項9記載の発明>
パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第1の連続シート帯をライン方向に供給する過程で、その連続シート帯の一方側縁から離間した位置に、吸収体を間欠的に固定する工程と、
少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第2の連続シート帯をライン方向に供給する過程でその連続シート帯に、又は前記第2の連続シート帯を構成する連続シートに予め、開口部を形成する工程と、
吸収体が固定された第1の連続シート帯に第2の連続シート帯を重ね合わせる工程と、
ライン方向に隣接する吸収体間位置で重なり合うシートを接合する工程と、
シート幅方向縁から吸収体縁に向かって、縁部が接合された凹欠部を形成する工程と、
を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
請求項5記載のパンツ型使い捨ておむつを容易に連続的に製造することができるようになる。
特に、予め分割されたシートを用いることで、折り返し工程、折り返し縁の切断工程が必要なく少ない工程で製造できる。
さらに、連続シート帯を、素材や◇弾性伸縮部材の配置形態等の相違する2枚以上の連続シートからなるものとすれば、前身頃、後身頃のそれぞれにおいて、部分的に素材等の異なる部分が形成され、もっておむつ設計の自由度が極めて高まる。
<請求項10記載の発明>
パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第1の連続シート帯をライン方向に供給する過程で、二つ折りした吸収体を、その折り返し縁が連続シート帯の幅方向一方側縁から離間するようにして、順次ライン方向に間欠的に固定する工程と、
少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第2の連続シート帯をライン方向に供給する過程でその連続シート帯に、又は前記第2の連続シート帯を構成する連続シートに予め、開口部を形成する工程と、
吸収体が固定された第1の連続シートに第2の連続シート重ね合わせる工程と、
ライン方向に隣接する吸収体間位置で重なり合うシートを接合する工程と、
シート幅方向縁から吸収体縁に向かって、縁部が接合された凹欠部を形成する工程と、
を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
請求項9に記載の発明と同様の作用効果を奏する。
<請求項11記載の発明>
開口部を形成するにあたって、
複数の連続シートから第2の連続シート帯を構成する過程で、又は、第2の連続シート帯をライン方向に供給する過程で、第2の連続シートの幅中央にくり抜き孔を形成する工程と、
開口部を有するシート状部材を、その開口部が前記くり抜き孔内に位置するようにし、かつ、前記くり抜き孔を被覆するようにして、連続シートに接合する工程と、
を有する請求項9又は10の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
請求項9記載の発明の作用効果に加えて、請求項2、3、5記載のパンツ型使い捨ておむつを容易に連続的に製造することができるようになる。
以上のとおり、本発明によれば 陰茎を外部に露出させやすく、排尿行為が容易に行えるパンツ型使い捨ておむつ及びその連続的な製造方法、加えて、これまでにない意匠性を有し、フィット性に優れるパンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法が提供される。
次いで、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら以下に詳述する。
『パンツ型使い捨ておむつ』
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係るパンツ型使い捨ておむつX1を、図1の正面図、図2の展開図を参照しながら説明する。
このパンツ型使い捨ておむつX1は、外装体1と、この外装体1内面に固定された吸収体3とから主に構成される。
外装体1は、両側の前後方向中央部が凹欠されて幅方向中央に湾曲する脚周り縁EL,ELが形成されているとともに、この脚周り縁EL,ELより前後方向縁側に、両側脚周り縁EL,EL間よりも幅広の腹側胴回り部Fs、背側胴回り部Bsが形成された略砂時計型の平面外形をなす不透液性かつ通気性の外装シート11で構成され、この外装シート11の前記腹側胴回り部Fs及び背側胴回り部Bsの側部同士が接合されてウエスト開口部WO及び脚回り開口部LOを有するパンツ形状をなしている。
また、外装体1は、ウエスト開口縁Weに沿って配置されたウエスト部弾性伸縮部材24,24…と、腹側胴回り部Fs及び背側胴回り部Bsに、胴回り方向に沿って配置された複数の胴回り弾性伸縮部材群25,25…、前記脚周り縁ELに沿って配された脚周り弾性伸縮部材26,26…とが設けられている。なお、弾性伸縮部材の配設形態は、これに限らず、従来既知のパンツ型使い捨ておむつに採用されている技術の中から、適宜選択して採用することができる。
外装体1を構成する外装シート11の素材は、二層の不織布シート11s,11sの間に適宜の弾性伸縮部材を配したものが代表的に用いられる。ただし、これに限定されず、既知のおむつの外装体として用いられているシート材の中から適宜選択することができる。
ここで、本発明のパンツ型使い捨ておむつにおける股間とは、本形態のような展開状態で左右に凹欠された脚周り縁ELを有する外装シートを採用しているものの場合は、その展開状態における左脚周り縁の両端同士を結ぶ線の中間位置と、右側脚周り縁の両端同士を結ぶ線の中間位置と、を結ぶ線上にある位置であり、この股間より腹側を前身頃と、背側を後身頃Bとしている。
他方、外装体1の前身頃Fには、幅方向中央部で、ウエスト開口縁Weと股間との間で延在する、陰茎露出用の開口部としてスリット孔10が特徴的に形成されている。本形態のスリット孔10は外装シート11を直接的に切開して設けられている。
図示の例では、スリット孔10を設けるのみとしているが、スリット孔10の不要な裂け等を防止すべく、スリット孔10の周囲、特に両端近傍に、ホットメルト接着剤を塗布したり、熱溶融処理するのがよい。また、不用意な陰茎露出を防止すべく、図3にようにスリット孔を被覆するように、フラップシート10Fを配設してもよい。
スリット孔10の長さL1は、陰茎露出の点から、5〜30cm、好適には10〜20cmであるのがよい。5cm未満であると、陰茎の露出がし難く、30cmを超えると不用意に陰茎が露出されるおそれが高まる。
スリット孔10の位置は、おむつの幅方向中心から左右に10cm以内、好適には5cm以内に形成するのがよい。10cmを超えると、陰茎露出がし難くなる。
スリット孔10のウエスト開口縁側端10wの位置は、ウエスト開口縁Weから5cm以上、好適には10cm以上、離間した位置にするのがよい。5cm未満であると、ウエストのフィット間が悪化するおそれが高まる。
股間側端10cの位置は、外装体1の股間C位置より、0cm以上、好適には3cm以上、ウエスト開口縁We側に離間した位置にするのがよい。3cm未満であると、吸収体3の前身頃側存在部分を必然的に小さくせざるを得なくなり、おむつとしての尿吸収機能が効果的に発揮され難いものとなる。
他方、本形態では、吸収体3は、前記スリット孔10の股間側端10cの直近位置から、後身頃Bの適当位置にかけて延在するように配置されている。ただし、これに限定されない。後身頃のみにあってもよい。
図示例のように構成するのであれば、前記スリット孔10の股間側端10cと吸収体3の前身頃側縁3fとの離間距離は、5cm以下、好適には2cm以下とするのがよい。5cmを超えると、自身で排尿行為を行わない場合、すなわち、おむつの吸収機能を利用する場合に、スリット孔と吸収体との間に尿が溜まり、スリット部から尿漏れが生ずるおそれが高まる。
吸収体3の構造は、透液性トップシート31と、不透液性バックシート32との間に吸収コア33が配されたた既知の層構造とすることができる。本形態における吸収コア33は、外装シート11の脚周り縁ELに沿って、両側の前後方向中央部が円弧状に形成されており、脚周り部へのフィット性が高められている。
吸収コア33の表面側(肌当接面側)を覆う透液性トップシート31としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。透液性表面シート31に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
前記吸収コア33の裏面側(非肌当接面側)を覆う不透液性バックシート32は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。
吸収コア33は、積繊パルプ、不織布などの繊維内に吸収性ポリマーを散在させ、クレープ紙、不織布シート、孔開きシート等の透液性シートによって包皮したものが用いられる。
高吸収性ポリマーとしては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。製品の吸湿によるブロッキング性を抑制するためにブロッキング防止剤が添加されたものも用いることができる。また高吸収性ポリマーとしては、粉体状、粒子状、顆粒状、ペレット状、ゾル状、サスペンジョン状、ゲル状、フィルム状、不織布状等のさまざまな形態をもったものがあるが、これらはいずれも本発明において使用可能であり、特に粒子状のものが好適に使用される。
本形態の使い捨ておむつX1に用いられる各種弾性伸縮部材24〜26は、代表的に糸ゴムが用いられる。糸ゴムとしては、合成ゴム又は天然ゴムからなるもの、天然ゴムを主成分とするものが適する。糸ゴム以外に、一般的によく知られたエラストマー樹脂を含む、糸状、紐状、帯状、網状、フォーム状等に成形(成型)された、ゴム弾性を有する材料を用いることができる。例えば、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。
なお、陰茎露出用の開口部は、本形態に示すようなスリット孔の形状とするのが好適であるが、本発明では、これに限定されない。適宜の形状とすることができる。以下の第2、第3の形態でも同様である。ただし、そのおむつの幅方向長さは2〜10cm、特に2〜5cm程度とするのがよい。過度に広いと意図せず陰茎が露出するおそれが高まる。
[第2の実施形態]
次いで、第2の実施形態のパンツ型使い捨ておむつX2を、図4〜図7を参照しながら説明する。図4は正面図、図5は展開図、図6は図4のIV−IV断面図である。図7はスリット孔の他の例を示す図である。
このパンツ型使い捨ておむつX2は、開口部としてのスリット孔10が、外装シート11を直接的に切開して形成されておらず、別部材を介して形成されている例である。第1の実施の形態と共通する事項については、説明は省略する。
パンツ型使い捨ておむつX2の外装体1は、前身頃Fの所定位置にくり抜き孔1Hが形成された外装シート11と、スリット孔10を有するシート状被覆部材2とで構成される。
外装体1のスリット孔は、前記外装シート1のくり抜き孔1Hを被覆するように、外装シート11に対して、スリット孔10を有するシート状被覆部材2を接合して形成される。
シート状被覆部材2を外装シート11の内外面の何れに接合するかは限定されないが、好適には図示のとおり、内面側に接合する。シート状被覆部材1の外装シート11に対する接合は、くり抜き孔1Hの周縁部で、熱融着、熱圧着、超音波溶着、ホットメルト接着等の既知の接着方により行うことができる。
ここで、外装シート11におけるくり抜き孔1Hは、装着時に男性器が対面する位置を基本とし、また、陰茎を通すことができる大きさとする。
くり抜き孔1Hの具体的な大きさ等は、上記スリット孔の長さ及び位置に応じた範囲で適宜、設計することができるが、好適いは、くり抜き孔は、幅方向の長さL2を5〜10cm程度、前後方向の長さL3が10〜20cm程度とするのがよい。また、ウエスト開口縁Weから10cm程度、股間から5cm程度、離間しているのがよい。
くり抜き孔1Hの形状は、特に限定されないが、おむつの中心線で対象形状であるのがよい。図示例では、枡形としているが、例えば、丸形、楕円形等の形状とすることができる。
一方、スリット孔10が形成されるシート状被覆部材2は、本形態では、長方形の二枚のシート2A,2Bの一方の長手縁部同士を重ね合わせ、その重ね合う長手縁部の長手方向両端部で接着することで一枚のシート状にされており、その重なり合う部分の縁がスリット孔10となるようにしたものである。
シート状被覆部材2の形状は、本発明にかかるスリット孔10を有する限り、必ずしも限定されない。また、前記くり抜き孔1Hを完全に被覆可能な大きさであれば、外装シート11の前身頃Fに接合可能な範囲で、限定されない。
重ね合わせ部分を形成することで、通常時(非使用時)に、スリット孔10が意図せず不用意に開くことが防止される。重ね合わせ長L4さは、1〜5cm程度とするのがよい。5cmを超えると陰茎を取り出しづらくなる。1cm未満であると重ね合わせ部を形成するメリットが発揮され難くなる。スリット孔10の長さに関しては、第1の実施の形態と同様である。
他方、シート状被覆部材2は、図7に示すように、スリット孔10の縁部に、スリット孔10に沿って、弾性伸縮部材27を配設することができる。また、シート状被覆部材2は、図示はしないが、一枚のシートの一部を切開してスリット孔を形成したものも採用しうる。
なお、シート状被覆部材2は、外装シート11に用いる不織布シートと同様の素材で形成することができるが、例えば、外装シートと相違する防漏性の高いフィルムシートで構成したり、陰茎当接位置に鑑みて外装シートよりも柔らかさのある素材とするなど、外装シート11を相違する機能を付与すべく異なる素材を採用することができる。
[第3の実施形態]
次いで、第3の実施形態のパンツ型使い捨ておむつX3を、図8〜図9を参照しながら説明する。このパンツ型使い捨ておむつX3は、外装体1が、トランクス型の形状をしている例である。第1及び第2の実施の形態と共通する部分については、説明は省略する。
このパンツ型使い捨ておむつX3の外装体1は、前身頃を構成する前身頃シート11Fと、後身頃を構成する後身頃側シート11Bとで構成されている。すなわち、外装シートが前身頃と後身頃とで別体となっている。
前身頃シート11及び後身頃シート12は、それぞれ平面視において;ウエスト開口縁Weと反対側縁のほぼ中央の股間位置に凹欠され凹欠部Zを有し、また、前後各身頃シート11,12は、側部接合縁となる側部の長さL5が、凹欠の底位置からウエスト開口縁Weまでの距離L6の長さよりも長く、股間位置より脚先側に延在する延在部を有する、形状をなしている。
外装体1は、これら前後身頃シート11,12の側部と凹欠縁部とが接合されて、ウエスト開口縁We、及び側部接合部Ecの下部と凹欠縁部接合部Zcとで構成される特徴的な股下筒部LP、及びその脚先側に脚回り開口LOが形成されている。
前記凹欠部Zの具体的形状としては、アーチ状、三角状、台形状等、四角状など適宜の形状が採用でき、好適にはアーチ状、特に図示例のように似放物線状が適する。
また、前記股下筒部LPは、意匠性及び大腿部周りへのフィット性、漏れ防止の点から、股下長L7を2〜20cm程度、筒周り15〜60cmの範囲で、子供用、大人用等の用途に合わせて適宜設計するのがよい。
本形態の外装体1においては、前記弾性伸縮部材として、脚周筒部LPが形成されている関係上、股下筒部LPに筒周り方向に沿っての複数の大腿部周り弾性伸縮部材28,28…が配されている。脚周筒部LP以外の部分における弾性伸縮部材28,28…の配設態様は、従来既知のパンツ型使い捨ておむつに採用されている技術の中から適宜選択して採用することができる。また、弾性伸縮部材については、他の本形態例として、前記大腿部周り弾性伸縮部材26,26とともに、又はこれに代えて、脚周り又は鼠径部、臀溝等に沿うような、凹欠部縁からこれよりも両側脇部のウエスト開口縁側位置に向かって湾曲する湾曲弾性伸縮部材を配する例示することができる。
本発明における特徴的な股下筒部LPに設けられる大腿部周り弾性伸縮部材28,28…は、大腿部周りのフィット性を考慮して、太さは1000dtex以下、テンションは150〜400%、間隔は20mm以下として配設するのがよい。
本形態の使い捨ておむつでは、かかる外装体1において、第1及び第2に示したような、陰茎露出用のスリット孔10が形成されている。
図示の形態は、第2の実施の形態のように、くり抜き孔1Hを有する前身頃シート11に、スリット孔10を有するシート状被覆部材2を接合してスリット孔10が形成したものであるが、これに限定されない。
なお、本形態の外装体1のように、凹欠された脚周り縁を有さないトランクス型のものの場合は、定義される股間は、凹欠縁部接合部Zcの最もウエスト開口縁Weに近い位置を中心としておむつ幅方向に延在する範囲であり、少なくとも凹欠縁部接合部の開口側両端間の距離と同じ長さ程度延在する範囲である。
『パンツ型使い捨ておむつの製造方法』
[第1の実施の形態のパンツ型使い捨ておむつの製造方法]
次いで、第1の実施の形態の使い捨ておむつX1の製造方法例について、図10を参照しながら説明する。
本形態のおむつの製造方法では、まず、図10(A)に示されるように、外装体1となる連続外装シートSをライン方向に連続的に供給する。
連続外装シートSは、連続上層不織布シートを連続下層不織布シートの間の適宜の位置に連続弾性伸縮部材(図示せず)が介在されたものである。
連続する不織布シート間に弾性伸縮部材を介在させる方法は、既知の方法による。例えば、一方の不織布シート上にホットメルト接着剤などで弾性伸縮部材を固定しつつ、又は固定した後に、これに他方の不織布シートを積層していく方法や、不織布シートを積層する際にシート間に弾性伸縮部材を挟み込んでいく方法が採用できる。
次いで、図10(B)に示されるように、連続外装シートSを供給する過程で、連続外装シートSの幅中央を境として一方側に、シート幅方向に延在するスリット孔10を間欠的に形成する。スリット孔10は、例えばロールカッター等の適宜のカッター装置により、形成することができる。スリット孔10形成後に、適宜スリット孔両端部を溶融処理するなどして強度を向上させる処理をしてもよい。また、線状の融着部等を形成してその融着部等にスリット孔を形成するようにしてもよい。
一方、このスリット孔10の形成と前後して又は同時に、連続外装シートSの幅中央を境として、この境を跨ぎつつ他方側にオフセットさせて、シート上に間欠的に吸収体3を供給して固定する。吸収体3の連続外装シートS上への供給は既知のコンベア装置を用いればよい。固定は、ホットメルト接着剤により行えばよく、シートSの当該位置又は吸収体3の裏面にホットメルト接着剤を塗布して行う、既知の技術により行うことができる。
他方、スリット孔10の形成及び吸収体3の固定と前後して又は同時に、連続外装シートSの幅中央に間欠的に脚周孔LHを形成する。脚周孔の形成技術は、ロールカッター等を用いる、既知の技術を用いることができる。
スリット孔10及び脚周孔LHが形成され、吸収体3が固定された後には、図10(C)に示すように、連続外装シートSの幅中央(図示例では中心)を境Scとして、吸収体3とともに連続外装シートSの一方側を他方側に折り返し、二つ折りの状態にする。この連続シートSの折返しは、パンツ型使い捨ておむつのシート折り技術が採用できる。このときの一側又は他側がそれぞれ前身頃、後身頃となる。
折返された連続シートS’は後段工程にて、図10(D)示されるように、隣接する吸収体間位置で線状の接合部E’,E’が形成されるように、対面するシート部同士を連続的に接合する。当然であるが脚周孔縁は接合しない。この線状の接合部E’,E’は、前後身頃の両側接合部Ec,Ecとなる部分であり、既知のパンツ型使い捨ておむつの側部接合形成技術を採用できる。具体的な接合手段として、例えば、熱融着、熱圧着、超音波溶着の手段が採用できる。また、具体的な接合部の構成、例えば、接合部の幅、ベタ接合とするかピッチ接合とするかなどは適宜の設計事項であり、既知の技術を適宜採用できる。
側部E’の接合を行った後には、図10(E)に示すように、隣接する吸収体間位置の接合を維持した状態で吸収体存在部分毎に分断する。
かくして、図1〜2に示される、陰茎露出用のスリット孔1Hを有する第1の実施の形態にかかるパンツ型使い捨ておむつX1が連続的に製造される。
なお、吸収体を固定するにあたって、折り返し工程における境を跨がずに、スリット孔を形成した側と反対の側に偏設させると、後身頃のみに吸収体の存在するパンツ型使い捨ておむつが製造される。
[第2の実施の形態のパンツ型使い捨ておむつの製造方法]
次いで、第2の実施の形態の使い捨ておむつX2の製造方法例について、図11を参照しながら説明する。第1の実施の形態のおむつの製造工程と同様の工程については省略する。本製造工程は、第1の実施の形態のおむつの工程におけるスリット孔を形成する工程にかえて、以下の工程を有する。
その工程は、まず、図11(B)に示されるように、連続外装シートSを供給する過程で、連続外装シートの幅中央を境として一方側に、くり抜き孔1Hを形成する。くり抜き孔1Hはカッター装置、打ち抜き装置などにより形成する。図示はしないが、くり抜き孔の形成と同時に又はその後に、その周縁部を熱融着処理、熱圧着処理、超音波溶着処理等するのがよい。
次いで、図11(C)に示されるように、そのくり抜き孔1Hを被覆するように、スリット孔1Hを有するシート状被覆部材2を、連続外装シートS上に積層して接合する。このときスリット孔10の延在方向が、連続シートSの幅方向となるようにし、かつ、そのスリット孔10がくり抜き孔1H内に位置するようにする。
両シートの接合は、ホットメルト接着剤、熱融着、熱圧着、超音波溶着等により行うことができる。接合位置は、くり抜き孔1Hの全周縁部とするのがよい。
ここで、図示の例では、シート状被覆部材2は、長方形の二枚のシート2A,2Bの一方の長手縁部同士を重ね合わせ、その重ね合う長手縁部の長手方向両端部で接着することで一枚のシート状にされたものであり、その重なり合う部分の縁がスリット孔10となるようにしたものである。このようなシート状被覆部材2を用いる場合、シート状被覆部材2とした後に、くり抜き孔1Hに積層して接合する方法のほか、例えば、二枚の長方形のシート2A,2Bを順番に、くり抜き孔1Hに積層して、結果的にくり抜き孔1Hを被覆するシート状被覆部材2が接合される方法をとることができる。
スリット孔10を形成する工程以外の工程は、上記第1の実施の形態のパンツ型使い捨ておむつの製造方法と同様であり、連続的に連続シートを供給する工程(図11中では(A))、脚周孔LHを形成する工程(図11中では(B))、吸収体を固定する工程を経た後、連続シートSを二枚重ねに折る工程(図11中では(D))、側部接合部E’を形成する工程(図11中では(E))、個々に分断する工程(図11中では(F))を経連続的に行うことで、図4〜6に示される、陰茎露出用のスリット孔10を有する第2の実施の形態にかかるパンツ型使い捨ておむつX2が連続的に製造される。
[第3の実施の形態のパンツ型使い捨ておむつの製造方法]
次いで、第3の実施の形態の使い捨ておむつX3の製造方法例について、図12を参照しながら説明する。第1及び第2の実施の形態のおむつの製造工程と同様の工程については省略する。
本製造方法でもまず、外装体1となる連続外装シートSをライン方向に連続的に供給する。図示の連続外装シートSでは、ライン幅のほぼ中央を境として、複数の弾性伸縮部材28s群が離間して平設されている。この弾性伸縮部材28sは、後に大腿部周り弾性伸縮部材28となる。なお、図示はしないが、胴周り弾性伸縮部材等も適宜の位置に配置されている。
そして、このような連続外装シートSをライン方向に供給する過程で、図12(A)に示されるように、ホールディングマシン等の折機を用いて、ライン幅中央に同一面突き合わせの突き合わせ部Tが形成されるように連続外装シートSを連続的に折る。このとき突き合せ部Tで、シートに平設された弾性伸縮部材28s郡が対面する位置関係となるようにする。
図示例の形態では、連続外装シートSは、ライン幅方向中央をZ折りすることで、突き合わせ部Tを形成しているが、例えば、図13に示されるように、T字状に折って突き合わせ部Tを形成することもできる。
一方、突き合わせ部Tを形成する工程の前後又は同時に、図12(B)に示すように、連続シートSの幅中央を境として一方側にスリット孔10を設ける。
スリット孔10の形成方法は、第1の実施の形態のおむつの製造方法で示したように、連続シートSに直接的に設ける方法、第2の実施の形態のおむつの製造方法で示したように、くり抜き部1Hを形成した後に、スリット孔10を有するシート状被覆部材2を接合する方法のいずれの方法も採ることができる。図示の例では、くり抜き部1Hを形成した後に、スリット孔10を有するシート状被覆部材2を接合する方法を採っている。
なお、スリット孔は突き合わせ部Tとならない位置にする。突き合わせ部Tに先立って、スリット孔10やスリット孔10のためのくり抜き孔1Hを形成する場合は、予め連続シートSにおける突き合わせ部Tの形成代を考慮する。
他方、少なくとも突き合わせ部が形成された後には、図12(B)にも示されるように、突き合わせ部Tの開口側縁e2を跨ぐようにして吸収体3を連続外装シートS上に間欠的に固定していく。この吸収体3をシートSに固定する際に、少なくとも吸収体3、好適には吸収コア33で被覆されるシートの部分を除き、突き合わせ部Tの開口縁e2を接着剤等で封止・接着しないようにする。
次いで、図12(C)に示されるように、前記突き合わせ部Tの開口側縁e2を境にして吸収体3とともに連続外装シートSの一側を他側に連続的に折り返し、二つ折りの状態にする。この連続外装シートSの折返しは、パンツ型使い捨ておむつのシート折り技術が採用できる。このときの一側又は他側がそれぞれ前身頃シート11F、後身頃シート11Bとなる。
折返された連続シートS’は後段工程にて、図12(D)にも示されるように、突き合わせ部Tの折返し縁e1から吸収体3の折り縁3eに向かう凸形状の接合部Z’が形成されるように対面するシート部同士を熱融着、熱圧着、超音波溶着等の接着手段で接合する。接合部Ecは、好適にはピッチ接合とするのがよい。かかる接合部の具体的構成は、既知のシート縁接合技術を適宜採用できる。
凸形接合部Z’の形成とともに、又はその前後に、隣接する吸収体3,3間位置で線状の接合部E’,E’が形成されるように、体面シート部同士を接合する。図示の例では、図3(E)からも理解されるように、本接合部E’,E’の形成と凸形接合部Z’とは同時に行っている。
凸形接合部Z’及び接合部E’,E’の各接合工程のうちの、少なくとも凸形接合部Z’の形成がなされた後には、連続シートS’の折返し縁Se(e1)をロールカッター等により、切断又は折返し縁を切開する。好適には、凸形接合部Z’及び側部接合部E’,E’の各接合工程の両工程の後に行う。
この連続シートSの折返し縁Se(e1)を切断する際には、凸形接合部Z’の一部が残るようにする。そして、この連続シートSの折返し縁Se(e1)の切断工程と同時又はその後に、凸形状接合部縁Zcを残しつつ凸形状接合分部を凹欠に切除して凹欠部を形成する。
図示の例では、図12(F)に示される連続シートSの折返し縁側の一点鎖線部分を、ロールカッターで切断し、折返し縁Se(e1)の切断と凹欠部Zの形成とを同時に行うようにしている。
上記凸形接合部Z’及び側部接合部E’,E’の各接合工程のうちの、少なくとも側部接合工程を経た後には、隣接する吸収体間位置の接合を維持した状態で吸収体存在部分毎に分断する。
かくして、図12(G)に示されるように、上記第3の実施の形態に示すトランクスタイプのパンツ型使い捨ておむつX3が連続的に製造される。
なお、上記製造方法においても凹欠部Zの形成にあたって、凸形接合部Z’を形成した後に凹欠に切除して凹欠部Zを形成しているが、シートSの一側を吸収体3が内面となるようにして他側に連続的に折り返した後、折り返し縁Se(e1)から吸収体縁3eに向かって凹欠に切除し、その凹欠縁を接合処理して、凹欠部を形成してもよい。
また、図12(B)に示す工程において、突き合わせ部Tの開口側縁e2を境にして、スリット孔が形成されていない側に吸収体3を、ライン方向に順次間欠的に固定していくと、後身頃のみに吸収体を有するパンツ型使い捨ておむつが製造される。
[第3の実施の形態のパンツ型使い捨ておむつの他の製造方法]
次いで、第3の実施の形態の使い捨ておむつX3の別の製造方法例について、図14を参照しながら説明する。第1及び第2の実施の形態のおむつの製造工程と同様の工程については省略する。
本形態のおむつの製造方法では、まず、図14(A)に示されるように、外装体1となる第1連続外装シートS1と第2連続外装シートS2をライン方向に連続的に供給する。
各連続外装シートS1,S2は、外装体1を構成する後身頃シート12及び前見頃シート11を構成するものであり、それぞれ連続上層不織布シートを連続下層不織布シートの間の適宜の位置に連続弾性伸縮部材が介在されたものである。
図示の第1及び第2連続外装シートS1,S2は、ライン幅の一方側縁部に、複数の弾性伸縮部材郡28s,28sが離間して並設されている。これら弾性伸縮部材28s,28sは、後に大腿部周り弾性伸縮部材28,28となる。なお、図示はしないが、腰周り弾性伸縮部材等も適宜の位置に配置されている。
次いで、図14(B)に示されるように、第1の連続外装シートS1を供給する過程で、シート上に吸収体3をライン方向に順次間欠的に供給して、ホットメルト接着剤等で固定する。吸収体3の固定位置は、第1連続外装シートS1の一方の側縁部から離間した位置とする。特に、図示例のように弾性伸縮部材郡28sを設ける場合には、弾性伸縮部材郡28sよりもシートS1の他方縁部側に偏設させる。
一方、図14(B)に示されるように、第2の連続外装シートS2においては、それを供給する過程で、幅中央にスリット孔10を設ける。スリット孔10の形成方法は、第1の実施の形態のおむつの製造方法で示したように、連続シートSに直接的に設ける方法、第2の実施の形態のおむつの製造方法で示したように、くり抜き部1Hを形成した後に、スリット孔10を有するシート状被覆部材2を接合する方法のいずれの方法も採ることができる。図示例では、直接的にスリット孔を形成する方法を採っている。
次いで、図14(C)〜(D)に示されるように、第1連続外装シートS1に対して、第2連続外装シートS2を重ね合わせていく。このとき、各連続外装シートS1、S2の吸収体固定部と開口部とが対面するようにする。これらシートS1,S2を連続的に重ね合わせる技術は、パンツ型使い捨ておむつの製造に用いられているシートの積層技術が採用できる。なお、このときの第1連続外装シートS1、第2連続外装シートS2が、それぞれ後身頃シート12、前身頃シート12となる。
第1連続外装シートS1と第2連続外装シートS2とが重ね合わされ積層された連続シートS’は後段工程にて、図14(E)にも示されるように、弾性伸縮部材群28sが配されている方の縁から吸収体縁に向かう凸形状の接合部Z’が形成されるようにシート同士を熱融着、熱圧着、超音波溶着等の手段で接合する。接合部は、好適にはピッチ接合とするのがよい。かかる接合部の具体的構成は、既知のシート接合技術を適宜採用できる。
凸形接合部Z’の形成とともに、又はその前後に、隣接する吸収体間位置で線状の接合部E’,E’が形成されるように、対面するシート部同士を接合する。図示の例では、図13(E)からも理解されるように、本接合部E’,E’の形成と凸形状接合部Z’の形成とを同時に行っている。
この線状の接合部E’,E’は、前後身頃の両側縁接合部Ec,Ecとなる部分であり、既知のパンツ型使い捨ておむつの側縁接合部形成技術を採用できる。具体的な接合手段として、例えば、熱融着、熱圧着、超音波溶着の手段が採用できる。また、具体的な接合部の構成、例えば、接合部の幅、ベタ接合とするかピッチ接合とするかなどは適宜の設計事項であり、既知の技術を適宜採用できる。
凸形接合部Z’及び側部接合部E’,E’の各接合工程のうちの、少なくとも凸形接合部Z’の形成がなされた後には、図14(F)に示されるように、ロールカッター等により、凸形接合部Z’の接合縁を残しつつ凸形接合部分を凹欠に切除して凹欠部Zを形成する。
上記凸形接合部Z’及び側部接合部Ecの各接合工程のうちの、少なくとも側部接合工程を経た後には、図14(G)に示されるように、隣接する吸収体間位置の接合を維持した状態で吸収体存在部分毎に分断しておむつの形態にする。
なお、本形態における図14(B)に示す工程において、二つ折りした吸収体を、その折り縁が第1連続外装シートS1の弾性伸縮部材群28sと離間するように、かつ、概ね平行となるようにして固定し、図14(E)に示す工程において弾性伸縮部材群28sが配されている方の縁から吸収体の折り縁に向かう凸形状の接合部Z’を形成して、これに基づいて凹欠部Zを形成すれば、前身頃から後身頃にかけて吸収体が延在する形態のパンツ型使い捨ておむつが連続的に製造される。
他方、上述の図14に示す例では、第1の連続シート(帯)S1、第2の連続シート(帯)S2がそれぞれ一枚の連続シートで構成されたものであるが、本形態では、例えば、図15に示すように、第1の連続シートは、複数の連続シートS1’,S1’’で構成される第1連続シート帯S1とすることができる。また、第2の連続シートも複数の連続シートS2’,S2’’で構成される第2連続シート帯S2とすることができる。
連続シート帯S1,S2を構成する各シート同士の接着は、熱融着、熱圧着、超音波溶着、ホットメルト接着材等の既知のシート接着技術を用いることができる。
くり抜き孔の形成や開口部(スリット孔)の形成は、連続シート帯とする前の各連続シートの何れかに形成しておいてもよいし、連続シート帯とした後に形成してもよい。 この図15の製造方法例では、各連続シートS1’,S1’’,S2’,S2’’の素材や弾性伸縮部材の配設形態等を適宜変更して設計することで、前身頃、後身頃のそれぞれが、特徴の相違する複数の外装シート部材で構成されるようになり、おむつの設計の自由度が高まる。なお、図15の例では、第1及び第2の連続シート帯は、それぞれ2枚の連続シートで構成されているが、もちろんこれに限らず、適宜の枚数の連続シートで構成することができる。また、複数連続シートで連続シート帯を形成する以外の工程は、図7に示す製造方法例と同様である。
本発明は、パンツ型使い捨ておむつに対して利用可能である。
第1の実施形態のパンツ型使い捨ておむつの正面図である。 その展開図である。 スリット孔にフラップシートを設けた例を説明するための概略図である。 第2の実施形態のパンツ型使い捨ておむつの正面図である。 第2の実施形態のパンツ型使い捨ておむつの展開図である。 図4のVI−VI線断面図である。 シート状被覆部材の他の例を示す図である。 第3の実施の形態のパンツ型使い捨ておむつの正面図である。 そのX−X断面図である。 第1の実施の形態の使い捨ておむつX1の製造方法例の概略図である。 第2の実施の形態の使い捨ておむつX1の製造方法例の概略図である。 第3の実施の形態の使い捨ておむつX1の製造方法例の概略図である。 第3の実施の形態の使い捨ておむつX1の他の製造方法例の概略図である。 第3の実施の形態の使い捨ておむつX1の別の製造方法例の概略図である。 第3の実施の形態の使い捨ておむつX1のさらに別の製造方法例の概略図である。
符号の説明
X1〜3…パンツ型使い捨ておむつ、
1…外装体、1H…くり抜き孔、1He…くり抜き孔の前後縁、2…シート状被覆部材、2A,2B…シート状被覆部材構成シート、2c…シート状被覆部材構成シート同士の接着部、3…吸収体、3f…吸収体の前身頃側縁、10…スリット孔、10w…スリット孔のウエスト開口縁側端、10c…スリット孔の股間側端、11…外装シート、11F…前身頃シート、11B…後身頃シート、11s…不織布シート、24…腰回り弾性伸縮部材、25…胴周り弾性新宿部材、26…脚周り弾性伸縮部材、27…スリット孔に沿う弾性伸縮部材、28…大腿部周り弾性伸縮部材、31…透液性トップシート、32…不透液性バックシート、33…吸収コア、EL…脚周り縁、F…前身頃、B…後身頃、Fs…腹側胴回り部、Bs…背側胴回り部、WO…ウエスト開口部、We…ウエスト開口縁、LO…脚周り開口部、LP…脚周筒部、Z…凹欠部、Ec…側部接合部、Zc…凹欠縁部接合部、L1…スリット孔長さ、L2…くり抜き孔の幅、L3…くり抜き孔の高さ、L4…重ね合わせ長、L5…前後身頃シートの側部の長さ、L6…凹欠部底からウエスト開口縁までの長さ、L7…股下長、S…連続外装シート、S1…第1連続外装シート、S2…第2連続外装シート、S’…連続シート、Sc…連続外装シートの幅中央、28s…連続弾性伸縮部材、Se…連続シートの折返し縁、T…突き合わせ部、e1…突き合わせ部折り返し側縁、e2…突き合わせ部開口側縁、3e…吸収体の一方縁又は吸収体の折り返し縁、Zc…凹欠部縁接合部、Z’ …凸形接合部。

Claims (11)

  1. 前身頃と後身頃とが両側部で接合されて、ウエスト開口部と一対の脚周り開口部とが形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、
    前身頃の幅方向中央部に、ウエスト開口縁と股間との間で延在する、男性器を通すための開口部を有し、かつ、前身頃から後身頃にかけて延在する吸収体を有する、
    ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 少なくとも前身頃は、内外に連通する連通孔を有する外装シートと、この連通孔を被覆するシート状被覆部材とを有し、
    前記開口部は、前記シート状被覆部材に形成されている、請求項1記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 前記シート状被覆部材は、二枚のシートを有し、前記開口部は、その二枚のシートの縁部を重ね合わせて形成された重ね合わせ縁である、請求項2記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 開口部に沿って弾性伸縮部材が配されている、請求項1〜3の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前後各身頃が、ウエスト開口縁と反対側縁のほぼ中央位置で凹欠され、かつ、その凹欠の底位置からウエスト開口縁までの距離が側縁の長さよりも短く、
    前記使い捨ておむつは、前記前後各身頃の両側縁部同士と凹欠縁部同士とが連接して、両側縁接合部の下部と凹欠部縁接合部とで、先端に脚周り開口部を有する股下筒部が形成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  6. パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
    連続シートをライン方向に供給する過程で、連続シートの幅中央を境として一方側に、シート幅方向に延在する開口部を間欠的に形成する工程と、
    連続シートをライン方向に供給する過程で、連続シートの幅中央を境として、他方側に又はこの境を跨ぎつつ他方側に、偏設させて、シート上に吸収体をライン方向に順次間欠的に固定する工程と、
    連続シートをライン方向に供給する過程で、連続シートの幅中央に間欠的に脚周孔を形成する工程と、
    開口部及び脚周孔が形成され、吸収体が固定されたシートの幅中央を境として、シートの一方側を他方側に折り返す工程と、
    ライン方向に隣接する吸収体間位置で折り重ねられたシート同士を接合する工程と、
    接合を維持した状態で吸収体存在部分毎に分断する工程と、
    を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
  7. パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
    連続シートをライン方向に供給する過程で、連続シートの幅中央を境として一方側に、シート幅方向に延在する開口部を間欠的に形成する工程と、
    連続シートをライン方向に供給する過程で、ライン幅中央に同一面突き合わせの突き合わせ部が形成されるようにシートを折る工程と、
    前記突き合わせ部の開口側縁を跨ぐようにして、又は、開口側縁を境にして他方側に、吸収体をライン方向に順次間欠的に固定する工程と、
    前記突き合わせ部の開口側縁を境にして吸収体とともにシートの一方側を他側に折り返す工程と、
    シート幅方向縁から、吸収体縁又は吸収体の折り返し縁に向かって、縁部が接合された凹欠部を形成する工程と、
    ライン方向に隣接する吸収体間位置で重なり合うシート同士を接合する工程と、
    突き合わせ部の折返し縁を切断又は折返し縁を切開する工程と、
    ライン方向で隣接する吸収体存在部分間で、各接合を維持しつつ吸収体存在部分毎に分断する工程と、
    を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
  8. 開口部を形成するにあたって、
    連続シートをライン方向に供給する過程で、連続シートの幅中央を境として一方側に、くり抜き孔を形成する工程と、
    開口部を有するシート状部材を、その開口部が前記くり抜き孔内に位置するようにし、かつ、前記くり抜き孔を被覆するようにして、連続シートに接合する工程と、
    を有する請求項6又は7の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
  9. パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
    少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第1の連続シート帯をライン方向に供給する過程で、その連続シート帯の一方側縁から離間した位置に、吸収体を間欠的に固定する工程と、
    少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第2の連続シート帯をライン方向に供給する過程でその連続シート帯に、又は前記第2の連続シート帯を構成する連続シートに予め、開口部を形成する工程と、
    吸収体が固定された第1の連続シート帯に第2の連続シート帯を重ね合わせる工程と、
    ライン方向に隣接する吸収体間位置で重なり合うシートを接合する工程と、
    シート幅方向縁から吸収体縁に向かって、縁部が接合された凹欠部を形成する工程と、
    を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
  10. パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
    少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第1の連続シート帯をライン方向に供給する過程で、二つ折りした吸収体を、その折り返し縁が連続シート帯の幅方向一方側縁から離間するようにして、順次ライン方向に間欠的に固定する工程と、
    少なくとも一枚以上の連続シートで構成される第2の連続シート帯をライン方向に供給する過程でその連続シート帯に、又は前記第2の連続シート帯を構成する連続シートに予め、開口部を形成する工程と、
    吸収体が固定された第1の連続シートに第2の連続シート重ね合わせる工程と、
    ライン方向に隣接する吸収体間位置で重なり合うシートを接合する工程と、
    シート幅方向縁から吸収体縁に向かって、縁部が接合された凹欠部を形成する工程と、
    を有すること特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
  11. 開口部を形成するにあたって、
    複数の連続シートから第2の連続シート帯を構成する過程で、又は、第2の連続シート帯をライン方向に供給する過程で、第2の連続シートの幅中央にくり抜き孔を形成する工程と、
    開口部を有するシート状部材を、その開口部が前記くり抜き孔内に位置するようにし、かつ、前記くり抜き孔を被覆するようにして、連続シートに接合する工程と、
    を有する請求項9又は10の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
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