JP2013151724A - 機械構造部品用鋼板 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた加工性を有する機械構造部品用鋼板を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.15%以上0.35%未満、Si:0.30%以下、Mn:0.30〜1.50%、S:0.02%以下、Cr:0.01〜0.30%、Ti:0.002〜0.030%、Al:0.070%以下およびN:0.0070%以下を含有し、さらに下記式(1)および式(2)を満足する量のPおよびBを含有し、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有し、硬さがHRBで95以下である、焼入れまま又は焼入れ後に400℃以下の焼戻しが施される機械構造部品用鋼板。0.018×Si0.5≦P≦0.2×(31/11)×(B)0.5(1)0.0005≦B≦0.0050(2)Bは下記式(3)および式(4)により規定される。B=max[B−(11/14)×N,0](3)N=max[N−(14/48)×Ti,0](4)
【選択図】図3

Description

本発明は、焼入れまたは焼入れ焼戻しが施される鋼板に関する。より詳しくは、本発明は、焼入れ前においては良好な表面性状と優れた加工性とを有するとともに、焼入れ後または焼入れ焼戻し後においては高い強度と優れた靭性とを備える鋼板部材を得ることが可能な、機械構造部品用鋼板に関する。
自動車、オートバイおよび自転車等の乗り物や各種産業機械に使用されるギアや、ワッシャー、インナーレース等の部品の製造は、その素材となる鋼板を打抜いて、焼入れまま、もしくは焼入れ焼戻し、オーステンパーといった熱処理や、場合によっては、浸炭を施した上で、板厚中心部がHRCで38〜45の硬度にすることにより行われている。このような用途に使用される鋼板素材としては、熱延鋼板を酸洗した酸洗鋼板、さらにそれを焼鈍した鋼板、および冷延鋼板が使用されることが多い。
この種の機械構造部品は、使用上強度が要求され、さらに使用条件を考えると、優れた靭性も要求される。具体的には、シャルピー試験において30J/cm2程度の値を示す必要があるとみられる。
一方、素材の硬さとしては、打抜き性等の加工性の観点からHRBで95以下が要求される。
ここで、上記焼戻しは、焼戻し脆性が生じる温度域を回避するために、400℃をやや超える程度の温度域で行われている。このような高温域での焼戻しの後に上記硬度を確保するには、Cを0.35質量%以上含有する鋼種を使用する必要がある。このため、鋼種としてS35C〜S50C鋼等が適用されている。
しかしながら、S35C〜S50C鋼はC含有量が高いため、焼入れ前の鋼板は強度が高く加工性に劣り、焼入れ焼戻し後の鋼板部材は靭性に劣る。また、上述したように焼戻しを高温域で行わざるをえないため、製造コストが嵩む。
これに対し、炭素含有量が0.40質量%以下程度の鋼について、炭化物の球状化の状態やフェライト粒径をはじめとする鋼組織、鋼の化学組成、或いは製造条件を特定した提案が数多くなされている(例えば、特許文献1〜3を参照)。
特開平11−256272号公報 特開2004−197213号公報 特開2006−291237号公報
従来の鋼板には、焼入れ後に400℃以下の温度で焼戻しが施された場合に優れた強度および靱性を示すものはほとんどなかった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、焼入れ前においては、良好な表面性状と優れた加工性を有するとともに、焼入れ後または焼戻し温度が400℃以下の焼入れ焼戻し後においては高い強度と優れた靭性とを安定して有する鋼部材を得ることが可能な、機械構造部品用鋼板を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく、鋼板の化学組成および焼戻し条件が焼入れ前の鋼板の加工性ならびに焼入れ焼戻し後の鋼板部材の強度および靭性に及ぼす影響について詳細な調査を行った。
その結果、従来技術において脆性確保の観点から忌避されていた400℃以下という低い温度域の焼戻しでも良好な靭性を確保でき、したがって当該温度域での焼戻しを可能とする化学組成を新たに見出した。そして、これにより、焼入れ前においては優れた加工性を確保でき、焼入れ後または焼入れ焼戻し後においては高い強度と優れた靭性とを確保できることを新たに見出したのである。
すなわち、本発明は以下の新たな知見に基づくものである。
(1)従来から使用されているS35C〜S50C鋼のようなC含有量の高い材料では、焼入れ前において優れた加工性を確保し、かつ、焼入れ焼戻し後の鋼板部材において優れた靭性を確保することはできない。
(2)これらの特性を確保するにはC含有量を低減させる必要があるが、従来の技術思想の延長線上ではC含有量を低減させることはできないか、できたとしても焼入れ前において優れた加工性を確保することはできなかった。
(3)その理由は以下のとおりである。
図1は、Si:0.21%、Mn:0.61%、P:0.012%、S:0.007%、Cr:0.15%、Ti:0.001%、sol.Al:0.034%、N:0.0040%を基本組成として、C含有量のみを変化させた化学組成(%は質量%、以下同じ)を有する熱延鋼板に、870℃に20分間保持したのちに油焼入れを施し、その後各温度で30分間の焼戻しを施した場合における、焼戻し温度が焼入れ焼戻し後の鋼板の表面硬度に及ぼす影響を示すグラフである。
この図に示されるように、焼入れままの硬度はC含有量によって決定され、焼戻し温度が高温になるにしたがって表面硬度は低下する。この図より、焼戻し後にHRCで38〜45の硬度を確保するには少なくともC含有量は0.15%以上とする必要がある。しかしながら、400℃以下の温度域で焼戻しを行うと低温脆性が生じてしまい、焼入れ焼戻し後において優れた靭性を確保することはできないから、焼戻し温度を400℃以上とする必要がある。400℃以上での焼戻し後に38以上のHRCを得るには、0.40%以上のC含有量が必要となる。
一方、C含有量の低減に伴う焼入れ性の低下や焼入れ焼戻し後の鋼板部材の強度(硬度)低下を補償する手段として、Mnのような元素を含有させることが考えられる。しかし、やはり400℃以上の焼戻しを前提とするため、多量の元素を含有させる必要が生じ、このため焼入れ前の鋼板の強度が高くなり加工性を劣化させる。
したがって、従来の技術思想の延長線上ではC含有量を低減させることはできないか、できたとしても、今度は焼入れ前に優れた加工性を確保することができなかった。
(4)焼入れ焼戻しのような熱処理後の硬度を確保する方法として、焼戻し温度の低下が考えられるが、上述の(3)にも記したように、低温焼戻し脆性の領域に入り、靭性が低下してしまう。この現象は鋼中のPの粒界偏析に起因することが知られており、この問題の解決策として、Pの低減が考えられる。確かにPを低減すれば、低温焼戻し脆性は軽減されるが、一方で、Pを低減すると熱間圧延時に縞状スケールと称する表面欠陥が発生しやすくなり、そうなると歩留り低下等を招く。
Pは、元来、種々の特許等においても、不可避的不純物として取扱われ、なるべく低い方がよいと謳われ、上限が規定されている場合が多かった。しかし、Pを極限まで低減するには精錬コストがかかる上、上記の表面欠陥の問題を招きかねない。そこで、本発明者らは、Pを積極的に活用し、美麗な表面性状を確実に確保することを前提にした。すなわち、Pを低減しなくても、400℃以下の低温焼戻しにおいて低温脆性が回避できる鋼板を開発することを目指した。この点において、本発明は従来技術とは本質的に異なる。
(5)本発明者らは、Si、P、Bのバランスを管理することにより、(a)鋼板表面を美麗にし、これによって生じる歩留り低下の解決を図れること、(b)C含有量の低減に伴う焼入れ性の低下を補償できること、(c)低温脆性を惹き起こすPの粒界偏析を抑制して低温での焼戻しを可能にし、これによってC含有量の低減に伴う焼入れ焼戻し後の鋼板部材の強度(硬度)低下を補償することができること、および(d)焼入れ前の鋼板の強度を低下させることができ、加工性を著しく向上させることができること、を新たに知見した。
(6)Bによる焼入れ性向上に加え、Pの粒界偏析抑制が固溶状態にあるBによってもたらされることから、所定の焼入れ性を確保し、かつ400℃以下の低温域での焼戻しを可能にするには、N含有量に応じてBの含有量の下限を決定するとともに、固溶状態にあるB含有量に応じてP含有量の上限を決定することが必要である。
図2および図3は、後述する実施例のNo.1〜41の熱延鋼板に対して、870℃に20分間保持した後に油焼入を行う焼入れ処理を施し、さらにHRCで40前後となるように250〜400℃の温度域で30分間保持する焼戻し処理を施した後の、シャルピー衝撃値に及ぼす化学組成、特にSi、B、N、P、Tiの影響を示すグラフである。
これらの図に示されるように、また、Bの作用効果について後述するように、Pによる表面性状改善作用とBによる焼入れ性向上作用およびPの粒界偏析抑制作用との双方の効果を確実に得るとともにスラブ段階での割れや熱間圧延時の絞込みを抑制するには、下記式(1)および(2)を満足する化学組成とすることが必要である:
0.018×Si0.5≦P≦0.2×(31/11)×(B)0.5 (1)
0.0005≦B≦0.0050 (2)
式中のSiおよびPは、当該元素の含有量(質量%)を表し、Bは下記式(3)および式(4)により規定される:
=max[B−(11/14)×N,0] (3)
=max[N−(14/48)×Ti,0] (4)
式中のB、N、Tiは当該元素の含有量(質量%)を表し、max[ ]は[ ]内の引数の最大値を返す関数である。
なお、BおよびNは、それぞれ固溶Bおよび固溶Nの計算値である。
以上の知見に基づき完成された本発明は次のとおりである。
質量%で、C:0.15%以上0.35%未満、Si:0.30%以下、Mn:0.30%以上1.50%以下、S:0.02%以下、Cr:0.01%以上0.30%以下、Ti:0.002%以上0.030%以下、sol.Al:0.070%以下およびN:0.0070%以下を含有し、さらに下記式(1)および式(2)を満足する量のPおよびBを含有し、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有し、硬さがHRBで95以下であることを特徴とする、焼入れまま又は焼入れ後に400℃以下の焼戻しが施される機械構造部品用鋼板。
0.018×Si0.5≦P≦0.2×(31/11)×(B)0.5 (1)
0.0005≦B≦0.0050 (2)
式中のSiおよびPは、当該元素の含有量(質量%)を表し、Bは下記式(3)および式(4)により規定される:
=max[B−(11/14)×N,0] (3)
=max[N−(14/48)×Ti,0] (4)
式中のB、N、Tiは当該元素の含有量(質量%)を表し、max[ ]は[ ]内の引数の最大値を返す関数である。
前記化学組成は、Feの一部に代えて、下記から選ばれた少なくとも1種の元素をさらに含有しうる(%はいずれも質量%である):
(a)Cu:0.15%以下、
(b)Nb:0.030%以下、
(c)Ni:0.15%以下、Mo:0.30%以下およびV:0.15%以下からなる群から選ばれる1種もしくは2種以上、ならびに
(d)Ca:0.0050%以下。
本発明に係る、硬さがHRBで95以下であり、焼入れまま又は焼入れ後に400℃以下の焼戻しが施される上記機械構造部品用鋼板は、
(A)熱延後に酸洗および焼鈍を受けた鋼板、
(B)熱延後に冷間圧延および焼鈍を受けた鋼板、または
(C)熱延後に酸洗、焼鈍、冷間圧延および焼鈍を受けた鋼板、
のいずれかであることが好ましい。
本発明によれば、焼入れ前においては良好な表面性状と優れた加工性とを有するとともに、焼入後または焼入れ焼戻し後においては高い強度と優れた靭性とを備える鋼板部材を得ることが可能な、機械構造部品用鋼板が提供される。
C含有量のみが異なる組成の鋼板について、焼戻し温度が焼入れ焼戻し後の鋼板の表面硬度に及ぼす影響を示すグラフである。 焼入れ処理後にHRC40前後となるよう250〜400℃の温度域で30分間保持する焼戻し処理を施した後の、シャルピー衝撃値に及ぼすSiとPの影響を示すグラフである。 図2と同じ焼入れ処理および焼戻し処理後のシャルピー衝撃値に及ぼす,B*(固溶B計算値)とPの影響を示すグラフである。
以下に、本発明に係る鋼板の最良の形態や製造条件の範囲およびこれらの設定理由について説明する。なお、本明細書における鋼の化学組成を表す「%」は、特に断りがない場合には質量%を意味する。
1.化学組成
(1)C:0.15%以上0.35%未満
Cは、焼入れまたは焼入れ焼戻し後の鋼板部材の強度(硬度)を決定するとともに、焼入れ前の鋼板の加工性(強度)に大きな影響を及ぼす重要な元素である。C含有量が0.15%未満では、焼入れまたは焼入れ焼戻し後の鋼板部材の強度を十分に高めることが困難となる。例えば、鋼板部材がワッシャーである場合には、焼入れまたは焼入れ焼戻し後にワッシャー芯部の硬度をHRCで40〜45とすることが困難となる。したがって、C含有量は0.15%以上とする。一方、C含有量が0.35%以上では、焼入れ前の鋼板は強度が高く、打抜き等の加工性が困難となる。したがって、C含有量は0.35%未満とする。C含有量は好ましくは0.30%以下である。
(2)Si:0.30%以下
Siは、本発明において重要な意味がある。Alと同様に脱酸剤として有効な元素であり、そのため必要に応じて製鋼作業時に添加が必要となるが、一方で、鋼板表面のスケール欠陥(通称縞状スケールまたは赤スケールとも言う)の発生原因であり、過剰に含有すると製品としての表面品質を著しく損ねることがある。この表面欠陥に対し本発明者らは調査の結果、Pの含有量と一定の関係があるという知見を得た。その事実を図2に示す。この図は、Siに対し、P≧0.018Si0.5で規定される量のPを含有させると、表面品質が良好に保てることを示している。これによって、ある量までのSiが、Alの代わりの脱酸剤として使え、Alを用いて脱酸する場合に生じる、いわゆる介在物であるAl酸化物を低減することが可能となる。一方、Siは、固溶強化元素でもあり、母材の強度を高くし、加工性を劣化させる。したがって、その上限は0.30%以下とする。Si含有量の下限は特に限定されないが、一般には0.005%以上である。特にSiを添加しなくても、0.01%程度のSiが鋼中に存在することが多い。
(3)Mn:0.30%以上1.50%以下
Mnは、脱酸剤として有効な元素であるとともに、焼入れ時の焼入れ倍数を高め、硬化深度を高めるのに有効な元素でもある。このため、Mn含有量を0.30%以上とする。好ましくは0.40%以上である。一方、Mnを過剰に含有すると、焼入れ前の鋼板の強度が高くなり、加工性が劣化するので、Mn含有量を1.50%以下とする。好ましくは1.2%以下である。
(4)P:P≧0.018×Si0.5 ・・・ (a)
P≦0.2×(31/11)×(B)0.5 ・・・ (b)
は、上記式(3)および(4)により定義される。
Pは、本発明において重要な元素である。Pは、不純物として鋼中に含有されているのが普通であるが、オーステナイト粒界に偏析しやすく、これにより粒界強度を低下させて靭性を著しく劣化させる。したがって、靭性だけに着目するならば、P含有量は少ないほど好ましい。しかし、本発明では、Siについて述べたように、表面品質を確保する上でPが一定の効果を及ぼし、このPの効果を有効に利用すれば、極めて表面品質のよい鋼板が得られる。すなわち、Si含有量に応じて、上記式(a)を満たす量のPを含有させることにより、上述したPの効果を発揮させることができる。このように、本発明においては、Pは単にその含有量を低減させればよいという不純物ではなく、一定量を含有させる元素である。そして、P含有量の下限は上記式(a)により規定される。
一方、本発明においては、後述するようにBを含有させる。このBのうち、Nと結合してBNを形成していない固溶状態にあるBは、焼入れ時にPに優先してオーステナイト粒界に偏析し、Pの粒界偏析を抑制し、その効果は、1原子当りでPの約20倍であることが確認できた。したがって、P含有量の上限はB含有量、より厳密には固溶B量に応じて緩和されることとなる。この事実を図3に示す。そのため、P含有量の上限は上記式(b)により規定される。上述したように、Bは固溶B量の計算値である。
このように、本発明では、SiおよびB*との関係においてPの含有量が下記式(1)を満足するようにすることによって、Siによる表面品質の劣化を防止しつつ、Pによる靭性の劣化代は回復することができる:
0.018×Si0.5≦P≦0.2×(31/11)×(B)0.5 (1)
式中の各記号の意味は前述した通りである。
(5)S:0.02%以下
Sは、不純物として鋼中に含有される元素であり、S含有量が0.02%超では焼入れまたは焼入れ焼戻し後の鋼板部材の靭性を劣化させる。したがって、S含有量は0.02%以下とする。好ましくは、0.01%以下である。
(6)B:0.0005≦B≦0.0050 (2)
=max[B−(11/14)×N,0] (3)
=max[N−(14/48)×Ti,0] (4)
Bは、本発明において最も重要な元素である。Bは、焼入れ時の焼入れ倍数を高め、鋼板部材の板厚中心部まで焼きを入れるのに有効な元素である。さらに、焼入れ時にPに優先してオーステナイト粒界に偏析して、低温脆性を惹き起こすPの粒界偏析を抑制する元素でもある。このようなBの作用を利用することにより、C含有量の低減にともなう焼入れ性の低下を補償することのみならず、従来は低温脆性を回避するために忌避されていた400℃以下の低温焼戻しによっても良好な靭性を確保することを可能にする。その結果、かかる低温焼戻しを適用することによって、低いC含有量でありながら、焼戻し後において高い強度を確保することをも可能にする。
すなわち、適正量のBを含有させることによって、C含有量の低減と低温焼戻しの適用とを可能にすることにより、焼入れ前においては優れた加工性を有するとともに、焼入れまままたは焼入れ焼戻し後においては高い強度と優れた靭性とを備える鋼板を得ることが可能になる。
Bによるこれらの作用は、Bなる記号で示される、固溶状態にある有効Bによってもたらされものである。換言すると、Nと結合してBNを形成しているBは、焼入れ性向上およびPの粒界偏析抑制に寄与しない。そこで、Bによる焼入れ性向上作用およびPの粒界偏析抑制作用による効果を確実に得るために、上記式(3)および(4)で規定されるBが0.0005以上となるようにBを含有させる。Bは好ましくは0.0010以上である。一方、固溶B含有量が過剰になると、スラブ段階での割れや熱間圧延時の絞込みが生じやすくなり、製造が困難になるなどの弊害が現れる。このため、Bが0.0050以下となるようにBを含有させる。Bは好ましくは0.0030以下である。
(7)sol.Al:0.070%以下
Alは、脱酸剤として有効な元素であるので、必要に応じて添加してもよい。一方、過剰に含有すると、表面欠陥を生じ易くなったり、焼入れ前の鋼板の強度が高くなり加工性が劣化したりする。したがって、sol.Al含有量を0.070%以下とする。Alによる脱酸を目的とする場合には、sol.Al含有量を0.005%以上とすることが好ましい。なお、脱酸をSiのみで行う場合には、Alは添加しなくともよい。
(8)N:0.0070%以下
Nは、不純物として鋼中に含有される元素であり、上述したようにBと結びついてBNを形成し、固溶状態にある有効Bを減少させてしまう。したがって、N含有量は少ないほど好まく、本発明においては0.0070%以下とする。好ましくは0.0050%以下である。
(9)Ti:0.002%以上0.030%以下
Tiは、Bよりも高温域でNと結合して、NをTiNとして固定する作用を有するので、Nと結合することにより消費されるBの量を低減し、有効Bを確保するのに有効な元素である。したがって、Ti含有量を0.002%以上とする。好ましくは0.005%以上である。しかし、過剰に含有すると、Nに対して過剰なTiがCを結合してTiCを形成し、焼入れ前の鋼板の強度が高くなり加工性が劣化する。また、炭窒化物を形成することにより、靭性の劣化や焼入れ性の低下を招く。したがって、Ti含有量を0.030%以下とする。好ましくは0.025%以下である。
(10)Cr:0.01%以上0.30%以下
Crは、Mnと同様に焼入れ時の焼入れ倍数を高め、硬化深度を高める有効な元素であり、本発明においても充分な焼入れ性の確保という点で重要な位置付けの元素である。このため、Cr含有量を0.01%以上とする。上記効果をより確実に得るには、Cr含有量を0.05%以上とすることが好ましい。一方、Crを過剰に含有すると、焼入れ前の鋼板の強度が高くなり加工性が劣化するばかりか、製造コストの増加も招く。このため、Cr含有量は0.30%以下とする。好ましくは0.25%以下である。
以下に説明する元素は、本発明に係る鋼板の化学組成における任意元素である。
(11)Cu:0.15%以下
Cuは、酸洗時の過酸洗を抑制し、酸洗後の表面状態を安定化する作用を有するので、必要に応じて含有させてもよい。一方、過剰に含有すると焼入れ前の鋼板の強度が高くなり加工性が劣化する。また、コストの増加も招く。このため、Cu含有量を0.15%以下とする。好ましくは0.12%以下である。上記効果をより確実に得るには、Cu含有量を0.05%以上とすることが好ましく、0.08%以上とすることがさらに好ましい。
(12)Nb:0.030%以下
Nbは、焼入れ時にオーステナイト結晶粒を細粒化し、靭性を向上させる効果を有する有効な元素であるので、必要に応じて含有させてもよい。一方、過剰に含有すると、炭化物を形成して、焼入れ前の鋼板の強度が高くなり加工性を劣化させたり、焼入れ時の焼入れ性を低下させたりする。したがって、Nb含有量を0.030%以下とする。好ましくは0.025%以下である。上記効果をより確実に得るには、Nb含有量を0.005%以上とすることが好ましく、0.010%以上とすることがさらに好ましい。
(13)Ni:0.15%以下
Niは、靭性向上に有効な元素であるので、必要に応じて含有させてもよい。一方、Niは高価な元素であり、過剰な添加は著しいコストの増加を招く。したがって、Ni含有量を0.15%以下とする。好ましくは0.12%以下である。上記効果をより確実に得るには、Ni含有量を0.04%以上とすることが好ましく、0.06%以上とすることがさらに好ましい。
(14)Mo:0.30%以下
Moも、靭性向上に有効な元素であるので、必要に応じて含有させてもよい。一方、過剰に含有すると焼入れ前の鋼板の強度が高くなり、加工性が劣化する。また、コストの増加も招く。したがって、Mo含有量を0.30%以下とする。好ましくは0.28%以下である。上記効果をより確実に得るには、Mo含有量を0.02%以上とすることが好ましく、0.05%以上とすることがさらに好ましい。
(15)V:0.15%以下
Vは、焼入れ性に一定の効果のある元素であるので、必要に応じて含有させてもよい。一方、過剰に含有すると焼入れ前の鋼板の強度が高くなり加工性が劣化する。また、コストの増加も招く。したがって、V含有量を0.15%以下とする。好ましくは0.10%以下である。上記効果をより確実に得るには、V含有量を0.01%以上とすることが好ましく、0.02%以上とすることがさらに好ましい。
(16)Ca:0.0050%以下
Caは、特性の異方性低減に有効な元素であるので、必要に応じて含有させてもよい。一方、過剰に含有すると焼入れ前の鋼板の強度が高くなり加工性が劣化するばかりか、清浄度が悪化してかえって靭性の劣化をまねく場合がある。また、コストの増加も招く。したがって、Ca含有量を0.0050%以下とする。好ましくは0.0030%以下である。上記効果をより確実に得るには、Ca含有量を0.0020%以上とすることが好ましい。
2.硬さ
上述したように、素材の硬さとしては、打抜き性等の加工性の観点からHRBで95以下であることが要求される。したがって、鋼板の硬さはHRBで95以下とする。
3.用途
本発明に係る鋼板は、Pを積極的に添加することにより、Siによるスケール発生に起因する表面欠陥が防止され、美麗な表面を有する。さらに、Bを含有させることにより、C含有量の低減に伴う焼入れ性の低下を補償するのみならず、低温脆性を惹き起こすPの粒界偏析を抑制して低温での焼戻しを可能にし、これによってC含有量の低減に伴う焼き入れまたは焼入れ焼戻し後の鋼板部材の強度(硬度)低下を補償する。その結果、焼入れ前においては優れた加工性を有しながら、焼入れまたは焼入れ焼戻し後においては高い強度と優れた靭性とを備える鋼板となる。さらに、焼入れ後に400℃以下という低い温度で、焼戻し脆性を伴わずに焼戻しを施すことができる。
したがって、本発明に係る鋼板は、適当な方法により所望の形状に成形した後、焼入れにより高強度化し、焼入れまま、または焼入れ後に焼戻しが施される用途に供されるものであり、その際の焼戻しは400℃以下の低温焼戻しとする。従来と同様に焼戻し温度を400℃超としたのでは、焼戻し後において目的する強度を確保することが困難となるからである。焼戻しの加熱時間は焼戻し温度に応じて適宜決定すればよく、例えば15〜60分間とすればよい。
成形方法は特に制限されない。例えば、冷間において、深絞り成形を含むプレス成形、曲げ加工、打ち抜きの1種または2種以上を組み合わせて、目的とする機械構造部品の形状に成形を行うことができる。成形は熱間で実施することもできる。
成形後の焼入れは常法に従って実施すればよい。加熱は、例えば、加熱炉、高周波加熱などにより実施でき、加熱後の冷却は、成形部材の表面酸化を防止するため、油焼入れが好ましいが、適当な腐食抑制剤を添加した水を用いた水冷も可能である。
本発明の鋼板から得られた機械構造部品は、焼入れ後に焼戻しを実施せず、焼入れままでも、必要な強度と靱性を示す場合があり、従って焼入れままで使用することも可能である。しかし、靱性を高めるために、焼入れ後に焼戻しを行うことができ、通常はそうすることが好ましい。焼戻しは、上述したように400℃以下の温度で行う。
4.製造方法
本発明に係る鋼板は、常法にしたがって熱間圧延工程などを行うことにより製造することができ、上記化学組成を有し、硬さをHRBで95以下とすることによって、得られた鋼板は、焼入れ前においては良好な表面性状と優れた加工性とを有するとともに、焼入れ後または焼入れ焼戻し後においては高い強度と優れた靭性とを備える。したがって、本発明に係る鋼板の製造方法は硬さをHRBで95以下とするものであれば特に限定する必要はないが、その好適な製造方法を以下に例示として説明する。なお、硬さをHRBで95以下とするには、例えば後述するように巻取温度の高温化や焼鈍による鋼板の軟質化作用を利用することにより達成することができる。
(1)熱間圧延工程
i)熱間圧延完了温度:850〜910℃
熱間圧延完了温度が910℃超の場合には、スケール厚が厚くなりすぎて、酸洗効率や歩留まりが低下したり、表面品質が劣化したりする場合がある。一方、熱間圧延完了温度が850℃未満の場合には、鋼塊または鋼片の変形抵抗が大きくなって熱間圧延そのものの実施が困難になったりする場合がある。そのため、熱間圧延完了温度は850〜910℃とすることが好ましい。
ii)巻取温度:550〜660℃
巻取温度が低すぎると鋼板が高強度となり、熱間圧延ままの鋼板を焼入れに供する場合には焼入れ前の鋼板の加工性が劣化するため、巻取温度は550℃以上とすることが好ましい。一方、巻取温度があまりに高すぎると、スケール厚が厚くなりすぎて、酸洗効率や歩留まりが低下したり、表面品質が劣化したりする場合があるので、巻取温度は660℃以下とすることが好ましい。
(2)その他の工程
本発明に係る鋼板は、熱延鋼板であっても冷延鋼板であってもよい。
熱延鋼板の場合には、熱間圧延ままの鋼板であってもよく、熱延板焼鈍を施してさらに軟質化した鋼板であってもよい。熱延板焼鈍を施す場合には、焼鈍温度を650℃以上760℃以下とし、焼鈍時間を0.1時間以上30時間以下とすることが好ましい。通常酸洗処理が施されてから、機械構造部品の形状に成形加工され、焼入れまたは焼入れ焼戻しが施される。
冷延鋼板の場合には、冷間圧延ままの鋼板であってもよく、焼鈍を施してさらに軟質化した鋼板であってもよい。ここで、冷間圧延に供する熱延鋼板は、上述したような熱間圧延ままの鋼板であってもよく、熱延板焼鈍を施して軟質化した鋼板であってもよい。冷間圧延における冷圧率(圧下率)としては20〜70%が例示できる。焼鈍を施す場合には、焼鈍温度を650℃以上760℃以下とし、焼鈍時間を0.1時間以上30時間以下とすることが好ましい。焼鈍雰囲気は還元性または不活性ガス雰囲気とすることが好ましい。冷間圧延と焼鈍とを複数回繰り返してもよい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により制限されるものではない。
表1および表2に示す化学組成を有するスラブを1250℃に加熱して、熱間圧延完了温度:870℃、巻取温度:620℃の条件にて熱間圧延を施して2.6mm厚の熱延鋼板とした。得られた熱延鋼板に酸洗処理を施して各試験に供した。表1には化学組成が本発明の範囲内である発明例の鋼板を示し、表2には化学組成が本発明の範囲外である比較例の鋼板を示した。表1、2において、B*は前記の式(3)および式(4)により算出され、式(a)および式(b)は下記の通りである:
P≧0.018×Si0.5 (a)
P≦0.2×(31/11)×(B)0.5 (b)。
評価方法としては、まず、熱延鋼板について、硬さ試験により表面硬さ(HRB)を測定して機械特性を評価した。硬さ試験はJIS Z 2245に基づいて行った。
次に、熱延鋼板を加熱炉で870℃に20分間保持した後に油焼入を行う焼入れ処理を施し、さらに表面硬度がHRCで約40前後となるように、250〜400℃の温度域で選択した温度に30分間保持する焼戻し処理を施した。ただし、No.31については、表面品質上ピンホール疵という問題があったため、焼入れ以降の処理および試験を省略した。
このようにして焼入れ焼戻しが施された鋼板について表面硬度(HRC)を測定するとともに、シャルピー試験により靭性についても評価した。
シャルピー試験は、圧延方向の試験片を採取して、硬度を確認した後、表面にひずみを与えないように電解研磨により板厚を2.5mmに揃え、JIS Z 2242に基づいて行った。
結果を表1および表2に併記する。
表中、母材表面性状は、焼入れ前の熱延鋼板の表面を目視観察して、縞状スケールの有無により、次の基準で判定した(○が合格):
○:表面の色が均一でスケールに起因する縞状模様のないもの、
△:表面の色は均一で縞状模様はないが、他の欠陥(ピンホール疵など)があるもの、
×:表面の色が不均一で縞状模様のあるもの。
表1、2において、母材硬さは焼入れ前の熱延鋼板のロックウェルBスケール硬さ(HRB)であり、熱処理後硬さは焼入れ焼戻し後の熱延鋼板のロックウェルCスケール硬さ(HRC)である。上述した通り、本発明では焼入れ前のHRBは95以下であり、焼入れ焼戻し後のHRCは機械構造部品用途では一般に38〜45の範囲内が好適とされている。熱処理後靱性は、同じく焼入れ焼戻し後の熱延鋼板のシャルピー試験で求めた靱性である。
Figure 2013151724
Figure 2013151724
表1、2の結果に基づいて、表面性状について検討してグラフ化したものが、図2である。Siが多くなりPが少なくなると、縞状スケールが発生し、表面品質が損なわれてしまうことが確認できる。この図から、境界を式で求めると図中に示したようになり、従って、表面が良好な範囲は上記の式(a)で規定される。
次に、シャルピー試験の成績について良好な値が得られた鋼板について、PとBの関係をみると、図3に示すようになった。この図では、S含有量が高いことに起因すると思われる靭性値の不芳材(試験No.24および30)については除いてある。靭性を悪化させるPの量が多くなっても、それに応じたBを添加すれば、良好な靭性が得られることが確認できる。図中、靱性は○が30以上、×が30未満(単位:J/cm2)で区分した。この関係についても、その境界について式で表現したものを図中に示す。Pの量に対し一定のBが添加されれば、Pによる靭性への弊害を軽減できることがわかる。そして、靱性が良好(○)である鋼板は、上記の(b)式を満たす必要があることが判明した。
本発明によれば、焼入れ前においては良好な表面性状と優れた加工性とを有するとともに、焼入れまたは焼入れ焼戻し後においては高い強度と優れた靭性を備える機械構造部品を製造することが可能な、機械構造部品用鋼板が得られる。前記鋼板は、例えば各種ワッシャー類や自動車、オートバイおよび自転車等の各種産業機械に使用されるギアの素材鋼板として好適である。また、熱処理の際に浸炭されるような用途に対しても好適である。

Claims (8)

  1. 質量%で、C:0.15%以上0.35%未満、Si:0.30%以下、Mn:0.30%以上1.50%以下、S:0.02%以下、Cr:0.01%以上0.30%以下、Ti:0.002%以上0.030%以下、sol.Al:0.070%以下およびN:0.0070%以下を含有し、さらに下記式(1)および式(2)を満足する量のPおよびBを含有し、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有し、表面硬さがHRBで95以下であることを特徴とする、焼入れまま又は焼入れ後に400℃以下の焼戻しが施される機械構造部品用鋼板。
    0.018×Si0.5≦P≦0.2×(31/11)×(B)0.5 (1)
    0.0005≦B≦0.0050 (2)
    式中のSiおよびPは、当該元素の含有量(質量%)を表し、Bは下記式(3)および式(4)により規定される。
    =max[B−(11/14)×N,0] (3)
    =max[N−(14/48)×Ti,0] (4)
    式中のB、N、Tiは当該元素の含有量(質量%)を表し、max[ ]は[ ]内の引数の最大値を返す関数である。
  2. 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Cu:0.15%以下を含有する請求項1に記載の機械構造部品用鋼板。
  3. 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Nb:0.030%以下を含有する請求項1または2に記載の機械構造部品用鋼板
  4. 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Ni:0.15%以下、Mo:0.30%以下およびV:0.15%以下からなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の機械構造部品用鋼板。
  5. 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Ca:0.0050%以下を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の機械構造部品用鋼板。
  6. 熱延後に酸洗および焼鈍を受けた鋼板である、請求項1〜5のいずれかに記載の機械構造部品用鋼板
  7. 熱延後に冷間圧延および焼鈍を受けた鋼板である、請求項1〜5のいずれかに記載の機械構造部品用鋼板。
  8. 熱延後に酸洗、焼鈍、冷間圧延および焼鈍を受けた鋼板である、請求項1〜5のいずれかに記載の機械構造部品用鋼板。
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