JP2013151582A - 水系ポリウレタン樹脂組成物、並びにこれを用いてなるガラス繊維集束剤、繊維強化樹脂用ガラス繊維及び繊維強化合成樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、親水性化合物(C)、脂肪酸エステルポリオール(D)、水酸基及び不飽和二重結合を有する化合物(E)からなるポリウレタン樹脂を水に分散させてなる水系ポリウレタン樹脂組成物。(C)が下記一般式(1)におけるR1が2〜4価のアルコールの残基又は下記一般式(2)で表される基である化合物であり、(D)が、乾性油脂肪酸又は半乾性油脂肪酸と、トリメチロールプロパン、グリセリン又はペンタエリスリトールとを反応させてなる、不飽和脂肪酸エステルポリオールを含有する脂肪酸エステルポリオールであり、(E)がアリルエーテル化合物、(メタ)アクリル酸エステル化合物、ビニルエーテル化合物又はアルキルビニルエーテル化合物であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
ガラス繊維強化合成樹脂組成物は、このようにして得られたガラス繊維をマトリックス樹脂と加熱しながら混練することによって得られ、その後、各種の成形法によって所定の形状に成形し、各種の成形品が製造される。
従って、ガラス繊維強化樹脂に用いられるガラスチョップドストランドには、強い集束性が要求される。
また、ガラスチョップドストランドが強く集束することにより、ガラス繊維強化樹脂の機械的強度を良好にすることができる。
そこで、ガラス繊維の製造時や、合成樹脂とのブレンド時の摩擦によって生じる糸割れや毛羽立ちを防止して、フィラメントを保護すると共に、機械的強度に優れたガラス繊維強化樹脂を得るために集束剤が用いられる。
しかしながら、これらのエポキシ樹脂を単独で使用した水性樹脂組成物を用いたFRP又はFRTPは、着色したり、物性が劣っていたりする等の問題があった。
また、本発明の第2の目的は、ガラス繊維の集束性に優れ、機械的強度に優れたガラス繊維強化樹脂を提供することができる、ガラス繊維集束剤を提供することにある。
本発明の第3の目的は、機械的強度に優れたガラス繊維強化樹脂を提供することができる、集束性に優れた強化樹脂用ガラス繊維を提供することにある。
本発明の第4の目的は、内部のガラス繊維が十分に集束しており、機械的強度に優れたガラス繊維強化樹脂を得ることができる繊維強化合成樹脂組成物を提供することにある。
但し、式中のR1は、2〜4価のアルコール化合物から1個の水酸基を除いた残基、又は、下記一般式(2)で表される基、R2はメチル基又はエチル基であり、nは10〜55の数である;
但し、R3は、ジイソシアネート化合物の三量体化合物から3個のイソシアネート基を除いた残基である。
また、前記(D)成分は、前記乾性油脂肪酸又は半乾性油脂肪酸1モルと、前記ポリオール1モルとの反応によって得られる脂肪酸エステルポリオールであることが好ましく、更に、脱水ヒマシ油脂肪酸とトリメチロールプロパンの反応によって得られる脂肪酸エステルポリオールであることが好ましい。
また、前記繊維強化合成樹脂組成物に使用される合成樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂であることが好ましい。
本発明の水系ポリウレタン樹脂組成物においては、湿熱下における硬化物の密着性が良好であるという観点から、ポリカーボネートポリオール類を併用することが、特に好ましい。
分子量が200未満の低分子ポリオール類としては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、3,5−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール等の脂肪族ジオール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジオール等脂環式ジオール;トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキシトール類、ペンチトール類、グリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、テトラメチロールプロパン等の3価以上のポリオールが挙げられる。
ジイソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート類;イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、トランス及び/又はシス−1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネート類;1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リシンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート類等;及びこれらの混合物が挙げられる。
但し、式中のR1は、2〜4価のアルコール化合物から1個の水酸基を除いた残基、又は、又は、下記一般式(2)で表される基、R2はメチル基又はエチル基であり、nは10〜55の数である。
但し、R3は、ジイソシアネート化合物の三量体化合物から3個のイソシアネート基を除いた残基である。
本発明の水系ポリウレタン樹脂組成物においては、特に、入手の容易さという観点から、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体を使用することが好ましい。
これらの乾性油脂肪酸及び半乾性油脂肪酸は、リノレン酸、リノール酸及びオレイン酸等の不飽和脂肪酸を含有している。
本発明に使用される(D)成分としては、特に、脱水ヒマシ油脂肪酸1モルとトリメチロールプロパン1モルを反応させてなるモノエステルジオール化合物であることが好ましい。
本発明の水系ポリウレタン樹脂組成物においては、特に、入手容易性の観点からトリメチロールプロパンモノアリルエーテルを使用することが好ましい。
(1)ポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、親水性化合物(C)、脂肪族エステルポリオール(D)、少なくとも1つの水酸基及び少なくとも1つの不飽和二重結合を有する化合物(E)、並びに必要に応じて、イオン性基導入剤及びイオン性基中和剤を配合してウレタンプレポリマーを合成する。次に、得られたウレタンプレポリマーを水中に分散させた後、水中で鎖伸長剤を反応させ、水系ポリウレタン樹脂組成物とする。
(2)ポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、親水性化合物(C)、脂肪族エステルポリオール(D)、化合物(E)、及び鎖伸長剤、並びに必要に応じてイオン性基導入剤及びイオン性基中和剤を配合してポリウレタン樹脂を合成する。次に、得られたポリウレタン樹脂を水に分散させ、水系ポリウレタン樹脂組成物とする。
(3)ポリオール化合物(A)及びポリイソシアネート(B)、親水性化合物(C)、脂肪族エステルポリオール(D)、化合物(E)、並びに、必要に応じてイオン性基導入剤及びイオン性基中和剤を配合してウレタンプレポリマーを合成する。次に、得られたウレタンプレポリマーに水を注入して水分散物を得た後、鎖伸長剤を反応させ、水系ポリウレタン樹脂組成物とする。
(4)ポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、親水性化合物(C)、脂肪族エステルポリオール(D)、化合物(E)及び鎖伸長剤、並びに、必要に応じてイオン性基導入剤及びイオン性基中和剤を配合してポリウレタン樹脂を合成する。次に、得られたポリウレタン樹脂に水を注入してポリウレタン樹脂を分散させ、水系ポリウレタン樹脂組成物とする。
但し、前記(2)〜(4)の方法では、水分散前のウレタン樹脂の粘度が高くなり、分散が困難となる傾向があるので、(1)の方法によって製造することが特に好ましい。
前記アルキレンオキシドの割合が3質量%未満ではウレタンプレポリマーの水分散性が劣り、20質量%を超える量では、集束剤として繊維強化樹脂に用いた場合に、硬化物の機械的強度等の物性が劣る傾向がある。
前記(D)成分が0.5質量%未満である場合や、30質量%を超える場合、ガラス繊維の集束性や、ガラス繊維強化樹脂の機械的強度等が得られない場合がある。
前記(E)成分が0.05質量%未満である場合や、10質量%を超える場合、ガラス繊維の集束性や、ガラス繊維強化樹脂の機械的強度等が得られない場合がある。
また、これらの溶媒の内、プレポリマーを合成した後、減圧留去することができるので、沸点が100℃以下の溶媒を使用することが好ましい。
アニオン性基を導入するものとしては、例えば、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、ジメチロール酪酸、ジメチロール吉草酸等のカルボキシル基を含有するポリオール類、1,4−ブタンジオール−2−スルホン酸等のスルホン酸基を含有するポリオール類が挙げられる。また、カチオン性基を導入するものとしては、例えば、N,N−ジアルキルアルカノールアミン類、N−メチル−N,N−ジエタノールアミン、N−ブチル−N,N−ジエタノールアミン等のN−アルキル−N,N−ジアルカノールアミン類、トリアルカノールアミン類が挙げられる。
また、前記滑剤(あるいは風合改良剤)としては、例えば、ブチルステアレート、テトラエチレンペンタミンジステアレート、水添ひまし油、イミダゾリン系脂肪酸アミド、カチオン性脂肪酸アミド、カチオン性ポリエチレンイミンポリアミド、ビスフェノールAポリ(オキシエチレン)エーテルグリコール等が挙げられ、前記帯電防止剤としては、アニオン系、カチオン系の各種界面活性剤が挙げられ、前記PH調整剤としては、例えば、アンモニア、酢酸等が挙げられる。
,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三ブチル−5’−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾール等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,4−ジ第三アミルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノアクリレート類;2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシ−5−メチルフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン等のトリアリールトリアジン類が挙げられる。
ストランドの切断は、ストランドを乾燥した後であっても、ストランドを乾燥する前であってもよい。
前記処理の方法としては、浸漬塗布、ローラー塗布、吹き付け塗布、流し塗布、スプレー塗布等の公知の方法を用いることができる。
また、ガラス繊維ストランドは、公知の製造方法により製造することができる。
ガラス繊維集束剤の添加量が0.05質量部未満では、ガラス繊維の集束が維持できなくなるおそれがあり、10質量部を超えても、ガラス繊維の集束性や繊維補強樹脂成形体の強度が更に向上することはない。
本発明の繊維強化合成樹脂用ガラス繊維は、合成樹脂と混合する際、ガラス繊維の破損を十分に抑制することができる。
合成樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、6−ナイロン、6,6−ナイロン、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、又は、ポリオキシメチレンのようなポリアセタール等が挙げられる。
前記不飽和ポリエステル樹脂は、特に制限されるものではなく、例えば、飽和二塩基酸類(アジピン酸、無水フタル酸、イソフタル酸等)、不飽和二塩基酸類(無水マレイン酸、フマル酸等)、ジオール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ジエチレングリコール、ジシクロペンタジエンなどの脂肪族ジオール、ビスフェノール類の水酸基にエチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加させて得られるジオールなど)とから得られるポリエステル鎖に、架橋剤として働くモノマー(スチレン、ジクロロスチレン、ジアリルフタレートなど)を添加し、硬化させて得られるものが挙げられる。
例えば、浄化槽、タンク容器、浴槽、ユニットバス及び洗面カウンター等の住宅設備・建築資材用途、漁船、レジャーボート、救命ボート、ヨット、カヌー及び海上コンテナ等の舟艇・船舶用途、自動車ボディー、エアースポイラー、モーター封止材及びゴルフカート等の自動車・車両用途、プリント基板等の各種絶縁材料、その他、航空機の翼、風力発電の翼、ヘルメット、防水ライニング、人工大理石、釣竿、スノーボード、ボタン、化粧板等の用途が挙げられる。
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート体(旭化成ケミカルズ(株)製、DURANATE TPA−100:NCO当量182)546g(NCO当量3.0)及びメトキシポリエチレングリコール(東邦化学工業(株)製、製品名メトキシPEG−1000)1000g(OH当量1.0)を反応フラスコに仕込み、窒素気流下で95〜105℃にて2時間反応させた。NCO%が5.4%となったことを確認して反応を終了させ、一般式(1)の親水性化合物c−1を得た。
[水系ポリウレタン樹脂組成物の合成]
(1)ウレタンプレポリマーの合成
ポリオール化合物(A)として数平均分子量2000のポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ(株)製、製品名T6002)131g(0.066モル)及びメチルペンタンジオール6.9g(0.058モル)、イソシアネート(B)としてジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(水添MDI)123g(0.469モル)、親水性化合物(C)として前記親水性化合物c−1を84g(0.11モル)、脂肪酸エステルポリオール(D)として脱水ヒマシ油脂肪酸(伊藤製油(株)製、製品名DCO−FA)とトリメチロールプロパン(モル比1:1)のエステルジオール化合物(d−1)(90%N−メチル−2−ピロリドン溶液)63g(0.18モル)、化合物(E)としてトリメチロールプロパンモノアリルエーテル(Perstorp社製、製品名TMPME)12.6g(0.072モル)、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン75g、並びに、触媒としてオクチル錫ジラウレート0.009gを配合して、窒素雰囲気下85〜95℃で2時間反応させ、イソシアネート含有量(NCO%)が3.5%となったことを確認した。
次いで、反応液を50〜60℃に冷却した後、シランカップリング剤として3−アミノプロピルトリアルコキシシラン(東レ・ダウコーニング社製、製品名Z−6011)1.37g(0.0062モル)及び重合触媒としてナフテン酸マンガン2.1g(0.0023モル)を配合し、ウレタンプレポリマーUP−1を得た。
水579g中に消泡剤((株)ADEKA製、B1016)0.1gを添加し、前記ウレタンプレポリマーUP−1を358g加え、20〜40℃で15分間撹拌をした後、鎖伸長剤としてジエチレントリアミン/水(1/3)水溶液18.0g(ジエチレントリアミン0.044モル)を滴下し、20〜40℃で10分間攪拌した。
さらに鎖伸長剤としてアジピン酸ジヒドラジド/水(1/3)混合液45.2g(アジピン酸ジヒドラジド0.065モル)を添加し、20〜40℃で1〜2時間、NCO基が消失するまで撹拌を継続し、水系ポリウレタン樹脂組成物PUD−1を得た。
実施例1−1と同様の方法によって、水系ポリウレタン樹脂組成物PUD−2及びPUD−3を得た。
実施例1−1と同様の方法によって、水系ポリウレタン樹脂組成物PUD−4〜PUD−6を得た。
但し、表2のウレタンプレポリマーの下段( )内の数値はイソシアネート当量を表す。
*1:1,6−ヘキサンジオール系ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカル(株)製、数平均分子量2000)
*2:メチルペンタンジオールとアジピン酸とのポリエステルジオール((株)クラレ製、数平均分子量3000)
*3:ポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土ヶ谷化学(株)製、数平均分子量3000)
*4:メチルペンタンジオール
*5:ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート
*6:イソホロンジイソシアネート
*7:前記製造例1の(C)親水性化合物
*8:Perstorp社製、製品名YMER N−120
*9:脱水ヒマシ油脂肪酸とトリメチロールプロパンとのエステルジオール化合物
*10:トリメチロールプロパンモノアリルエーテル(Perstorp社製)
*11:ヒドロキブチルアクリレート(日本合成化学(株)製)
*12:N−メチル−2−ピロリドン
*13:ジオクチル錫ジラウレート
*14:東レ・ダウコーニング(株)製、アミノシラン化合物
*15:ナフテン酸マンガン 56%ミネラルスピリット溶液
*16:(株)ADEKA製、ノニオン系界面活性剤
*17:ジエチレントリアミン
*18:アジピン酸ジヒドラジド
各繊維強化樹脂用ガラス繊維のガラス繊維集束剤の付着量を測定したところ、付着量は1質量%であった。
ガラス繊維集束剤(GF−4〜GF−6)を用いて、実施例2と同様の方法により、繊維強化樹脂用ガラス繊維とした。
[バルキー性測定]
チョップストランド50gを内径80mmの500ccビーカーに入れ、回転翼を用いて、2600rpmの速度で特定時間攪拌した。
次いで、チョップドストランドを、内径50mmメスシリンダーに移し、その高さ(mm)を測定した。メスシリンダーに堆積したチョップドストランドの高さが低いほど集束性が良好とした。
尚、前記不飽和ポリエステル樹脂として、イソフタル酸、フマル酸、エチレングリコール及びスチレンモノマーを原料とした不飽和ポリエステル樹脂を使用した。
比較例2で得られた繊維強化樹脂用ガラス繊維を用いて、実施例3と同様の方法により試験片を作製した。
Claims (10)
- ポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、親水性化合物(C)、脂肪酸エステルポリオール(D)、少なくとも1つの水酸基及び少なくとも1つの不飽和二重結合を有する化合物(E)からなるポリウレタン樹脂を水に分散させてなる水系ポリウレタン樹脂組成物であって、前記(C)成分が下記一般式(1)で表される化合物であり、前記(D)成分が、乾性油脂肪酸又は半乾性油脂肪酸と、トリメチロールプロパン、グリセリン及びペンタエリスリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種のポリオールとを反応させてなる、不飽和脂肪酸エステルポリオールを含有する脂肪酸エステルポリオールであり、前記(E)成分がアリルエーテル化合物、(メタ)アクリル酸エステル化合物、ビニルエーテル化合物及びアルキルビニルエーテル化合物から選択される少なくとも1種の化合物であることを特徴とする水系ポリウレタン樹脂組成物;
但し、式中のR1は、2〜4価のアルコール化合物から1個の水酸基を除いた残基、又は下記一般式(2)で表される基、R2はメチル基又はエチル基であり、nは10〜55の数である;
但し、R3は、ジイソシアネート化合物の三量体化合物から3個のイソシアネート基を除いた残基である。 - 前記一般式(1)におけるR1が、3価のアルコール化合物から1個の水酸基を除いた残基であり、nが15〜45の数である、請求項1に記載された水系ポリウレタン樹脂組成物。
- 前記一般式(1)におけるR1が、前記一般式(2)で表される基であり、nが15〜45の数である、請求項1に記載された水系ポリウレタン樹脂組成物。
- 前記(D)成分を構成する脂肪酸が、亜麻仁油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、紅花油脂肪酸及び大豆油脂肪酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜3の何れかに記載された水系ポリウレタン樹脂組成物。
- 前記(D)成分が、前記乾性油脂肪酸又は半乾性油脂肪酸1モルと前記ポリオール1モルとの反応によって得られる脂肪酸エステルポリオールである、請求項1〜4の何れかに記載された水系ポリウレタン樹脂組成物。
- 前記(D)成分が、脱水ヒマシ油脂肪酸とトリメチロールプロパンの反応によって得られる脂肪酸エステルポリオールである、請求項1〜5の何れかに記載された水系ポリウレタン樹脂組成物。
- 請求項1〜6の何れかに記載された水系ポリウレタン樹脂組成物を含有することを特徴とするガラス繊維集束剤。
- 請求項7に記載されたガラス繊維集束剤によって処理されてなることを特徴とする繊維強化合成樹脂用ガラス繊維。
- 請求項8に記載された繊維強化合成樹脂用ガラス繊維を10〜70質量%含むことを特徴とする繊維強化合成樹脂組成物。
- 前記合成樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂である、請求項9に記載された繊維強化合成樹脂組成物。
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