JP2013150560A - 電動トラクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電動トラクタにおいて、ロータリ耕耘装置の駆動源の負荷を減らすと共に、耕耘ピッチが均一とならない虞を抑制する。
【解決手段】ロータリ耕耘装置を連結可能に構成され、走行用の電動モータ21と、ロータリ耕耘装置を駆動する作業用の電動モータ22と、作業用の電動モータ22の回転数を検出する回転数検出手段とを備え、回転数検出手段の検出値が事前に設定された設定値よりも下がると、走行速度を下げるように走行用の電動モータ21を制御する制御手段が備えられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、走行用の電動モータと作業用の電動モータとを備える電動トラクタに関する。
ロータリ耕耘装置を機体に対して昇降制御できるように連結可能なトラクタにおいて、ロータリ耕耘装置の作業負荷の増大によってエンジンの回転数が低下する場合に、ロータリ耕耘装置を上昇させて負荷を軽減し、エンジンの回転が停止する虞を防止することができるようにしたものがある。
特開平7−246003号公報
しかし、上記構成のトラクタであると、作業地の土の硬軟が均一でない場合には、作業地での耕深が不均一となるうえに、それによって耕耘ピッチが均一とならず、耕した土塊の大きさにばらつきがでる虞がある。
本発明の目的は、走行用の電動モータとロータリ耕耘装置を駆動する作業用の電動モータとを備えた電動トラクタにおいて、ロータリ耕耘装置の駆動源の負荷を減らすと共に、耕耘ピッチが均一とならない虞を抑制することにある。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、電動トラクタにおいて次のように構成することにある。
ロータリ耕耘装置を連結可能に構成され、
走行用の電動モータと、前記ロータリ耕耘装置を駆動する作業用の電動モータと、前記作業用の電動モータの回転数を検出する回転数検出手段とを備え、
前記回転数検出手段の検出値が事前に設定された設定値よりも下がると、走行速度を下げるように前記走行用の電動モータを制御する制御手段が備えられている。
(作用及び発明の効果)
作業時にロータリ耕耘装置に負荷がかかると、作業用の電動モータの回転数が下がることで、ロータリ耕耘装置による耕耘ピッチが大きくなり、作業用の電動モータの負荷が大きくなる虞がある。
一方、本発明の電動トラクタは、作業用の電動モータの回転数が事前に設定された設定値よりも下がると、制御手段によって走行速度が下げられるように構成されている。これによると、作業中に、作業用の電動モータの回転数が下がっても、走行速度が下げられることで、ロータリ耕耘装置の単位時間当たりの耕耘量が抑えられ、耕耘ピッチが大きくなることを抑えることができるので、作業用の電動モータの負荷を減らすことができる。
さらに、耕耘ピッチが大きくなることを抑えることで、耕耘ピッチが均一とならない虞も抑制できる。そして、耕盤が荒くなることも防ぐことができる。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の電動トラクタにおいて次のように構成することにある。
前記制御手段によって走行速度が下げられてからにおいて、前記検出値が前記設定値に戻らない場合、前記作業用の電動モータを停止するように前記制御手段が構成されている。
(作用及び発明の効果)
本発明の第2特徴によると、制御手段によって走行速度が下げられてからにおいて、回転数検出手段の検出値が事前に設定された設定値に戻らない場合、作業用の電動モータに負荷がかかり続けることを防ぐために、作業用の電動モータが停止制御されるように構成されているので、過負荷による作業用の電動モータの焼きつきを抑えることができる。
トラクタの全体を示す右側面図である。 トラクタの制御構成を示す概略平面図である。 トラクタの制御構成を示す図である。 トラクタの制御構成を示すブロック図である。 作動制御部によって、走行用モータ及び作業用モータを制御する流れを示す図である。 別実施形態の〔2〕のトラクタの全体を示す右側面図である。
(トラクタの全体構成)
図1,2に示すように、本実施形態で例示するトラクタは、操向輪及び駆動輪としての左右一対の前輪1と、駆動輪としての左右一対の後輪2と、左右の後輪2を駆動する左右の電動モータ(以下、走行用モータ21と称する)とを備える電動トラクタである。
なお、左側の前輪1は、左側の走行用モータ21から伝動系(図示しない)を介して動力を伝達されて駆動され、右側の前輪1は、右側の走行用モータ21から伝動系(図示しない)を介して動力を伝達されて駆動されるように構成されている。
また、電動トラクタの後端部には、作業装置を昇降揺動可能に取り付けることができる連結装置4と、連結装置4に連結された作業装置に動力を伝達するPTO軸5とが備えられている。
なお、図1に示すように、本実施形態で例示する前記作業装置は、連結装置4に連結されている状態において、電動トラクタの機体左右方向軸芯周りに回転して地面を耕耘可能な耕耘爪6Aを備えるロータリ耕耘装置6である。
図1に示すように、電動トラクタの後半部には、運転部10が形成されてあり、運転部10は、運転座席11と、ステアリングホイール12と、アクセルペダル13と、ブレーキペダル14とが備えられている。
他にも、運転部10には、後述するリフトアーム4Aを上下揺動させて、ロータリ耕耘装置6を昇降操作できる昇降レバー15と、左右の走行用モータ21の回転数を操作できる主変速レバー16と、前後進レバー18と、後述の作業用モータ22の回転数を操作できるPTOレバー19などの操作具が備えられている。
また、運転部10には、後述する制御装置40の情報管理部41から出力される情報を使用者に表示して報知する報知手段としてのモニター17が備えられている。
(連結装置)
図1,2に示すように、連結装置4は、左右一対のリフトアーム4Aと、左右一対のロワーリンク4Cと、左右一対のリフトロッド4Bと、トップリンク4Fと、油圧式のリフトシリンダ(図示しない)とを備えて構成されている。そして、トップリンク4Fの先端部と、左右のロワーリンク4Cの先端部にロータリ耕耘装置6を連結できるようになっている。
つまり、機体の内部に配備されている油圧ポンプ(図示しない)からの油圧でリフトシリンダを駆動することによって、左右一対のリフトアーム4Aを機体左右方向軸芯周りに上下揺動させると共に、左右のリフトロッド4Bを介して左右のロワーリンク4Cを機体左右方向軸芯周りに上下揺動させることで、連結したロータリ耕耘装置6を昇降できるようになっている。
なお、PTO軸5からロータリ耕耘装置6には、ユニバーサルジョイント4Eとロータリ耕耘装置6の入力軸(図示しない)とを介して動力が伝達される。
(バッテリ、電動モータ)
図2乃至図4に示すように、電動トラクタには前記走行用モータ21の他にも、PTO軸5を回転駆動する電動モータ(以下、作業用モータ22と称する)が備えられている。
また、電動トラクタには、各モータ21、22に電力を供給するバッテリ9が備えられている。
(制御装置)
図2,4に示すように、電動トラクタには、マイクロコンピュータなどを搭載した複数の電子制御ユニットなどで構成されている制御装置40が搭載されている。
図2乃至図4に示すように、制御装置40には、電動トラクタに備えられている情報出力手段から出力される情報や、後述の負荷判定手段、後述の検知手段、後述の設定手段、後述の記憶手段と共有し合う情報を管理し、それらの情報を後述の作動制御部42に出力する情報管理部41と、情報管理部41からの情報に基づいて制御指令を後述の駆動制御部43に出力する作動制御部42と、作動制御部42からの制御指令に基づいて、バッテリ9から走行用モータ21及び作業用モータ22に供給される電力量などを制御するインバータを有する駆動制御部43とが備えられている。
具体的には、図4に示すように、駆動制御部43は、インバータとして、走行用モータ21に供給される電力量などを制御する走行用インバータ43Aと、作業用モータ22に供給される電力量などを制御する作業用インバータ43Bとを有し、図2乃至図4に示すように、各インバータ43A,43Bによって各モータ21,22を適正に作動させるように構成されている。
そして、上記のことから、作動制御部42は、走行用インバータ43Aを介して左右の走行用モータ21を制御することで、電動トラクタの走行状態を制御可能な走行速度制御手段として構成されており、作業用インバータ43Bを介して作業用モータ22を制御することで、PTO軸5の回転を制御する作業動力制御手段としても構成されている。
なお、上記作動制御部42は、〔特許請求の範囲〕に記載の「制御手段」に相当するものである。
また、制御装置40が備える情報管理部41、作動制御部42、駆動制御部43、後述の負荷判定部44、後述の検知部45、後述の設定部46、後述の記憶部47は、ソフトウエアまたはハードウエア、もしくは、これらの協同により構築されている。
(PTOレバー、PTOセンサ)
図2に示すように、PTOレバー19は、直線型の操作経路に沿わせて操作する前後移動操作式に構成されており、操作位置を保持可能な操作位置保持機構(図示しない)が備えられている。そして、図4に示すように、PTOレバー19には操作位置を検出する操作位置検出手段としての、ポテンショメータからなるPTOセンサ19Aが情報出力手段として備えられており、PTOセンサ19Aの検出した操作位置情報は、情報管理部41に出力されて管理されるようになっている。
つまり、PTOレバー19が操作されると、図3及び図4に示すように、PTOセンサ19A、制御装置40の情報管理部41、作動制御部42、作業用インバータ43Bを介して、作業用モータ22が、PTOレバー19の操作位置に対応した任意の回転数に操作されるように構成されている。即ち、ロータリ耕耘装置6の耕耘爪6Aは、PTOレバー19の操作で任意に回転数を操作できるようになっている。
(主変速レバー、主変速センサ)
図2に示すように、主変速レバー16は、直線型の操作経路に沿わせて揺動操作する前後移動式に構成されており、操作位置を保持可能な操作位置保持機構(図示しない)が備えられている。そして、図4に示すように、主変速レバー16には、操作位置を検出する操作位置検出手段としての、ポテンショメータからなる主変速センサ16Aが前記情報出力手段として備えられており、主変速センサ16Aの検出した操作位置情報は、情報管理部41に出力され管理されるようになっている。
つまり、主変速レバー16が操作されると、図3及び図4に示すように、主変速センサ16A、制御装置40の情報管理部41、作動制御部42、走行用インバータ43Aを介して、左右の走行用モータ21が操作位置に対応した任意の回転数に操作されるように構成されている。
(アクセルペダル、アクセルセンサ)
図2に示すように、アクセルペダル13は、踏み込み操作式に構成されており、踏み込みを解除すると自動復帰するようになっている。そして、図4に示すように、アクセルペダル13は、踏み込み操作量を検出する操作量検出手段としての、ポテンショメータからなるアクセルセンサ13Aが情報出力手段として備えられており、アクセルセンサ13Aが検出した操作量情報は、情報管理部41に出力されて管理されるようになっている。
つまり、アクセルペダル13が踏み込み操作されることで、図3及び図4に示すように、アクセルセンサ13A、制御装置40の情報管理部41、作動制御部42、走行用インバータ43Aを介して、左右の走行用モータ21が、踏み込み操作量に対応した任意の回転数に操作されるように構成されている。
(走行速度制御手段:作動制御部)
なお、走行速度制御手段としての作動制御部42は、アクセルペダル13の踏み込み操作に対応する走行用モータ21の目標回転数が、主変速レバー16の操作位置に対応する走行用モータ21の目標回転数以下であると、走行用モータ21の回転数を主変速レバー16の操作位置に対応するように制御する。また、作動制御部42は、アクセルペダル13の踏み込み操作に対応する走行用モータ21の目標回転数が、主変速レバー16の操作位置に対応する走行用モータ21の目標回転数を超えると、走行用モータ21の回転数をアクセルペダル13の踏み込み操作量に対応するように制御する。
(回転数検出手段)
図4に示すように、左右の走行用モータ21及び作業用モータ22には、左右の走行用モータ21の回転数及び作業用モータ22の回転数を検出する回転数検出手段として、左右の走行用回転数検出センサ21A及び作業用回転数検出センサ22Aが備えられている。
図3及び図4に示すように、左右の走行用回転数検出センサ21A及び作業用回転数検出センサ22Aは、情報出力手段として、検出値を情報管理部41に出力して管理されるようになっている。
(電流検出手段)
図4に示すように、作業用モータ22には、作業用モータ22に流れる電流値を検出可能な電流検出手段としての電流検出センサ22Bが備えられている。
図3及び図4に示すように、電流検出センサ22Bは、情報出力手段として検出値を情報管理部41に出力して管理されるようになっている。
(温度検出手段)
図4に示すように、作業用モータ22には、作業用モータ22の温度を検出可能な温度検出手段としての温度検出センサ22Cが備えられている。
図3及び図4に示すように、温度検出センサ22Cは、情報出力手段として検出値を情報管理部41に出力して管理されるようになっている。
(負荷判定手段)
図4に示すように、制御装置40には、作業用モータ22の負荷状態を判定する負荷判定手段としての負荷判定部44が備えられている。
図3及び図4に示すように、具体的には、負荷判定部44は、情報管理部41が管理する作業用回転数検出センサ22Aの検出値、電流検出センサ22Bの検出値及び温度検出センサ22Cの検出値を勘案することで作業用モータ22の負荷の大きさを判定するように構成されている。
例えば、作業用モータ22に、回転数に見合わない電流値が流れていたり、作業用モータ22の温度が限界値を超えていたりすると、負荷が大きいと判定する。
そして、負荷判定部44は、判定した作業用モータ22の負荷の大きさによって、作業用モータ22が、「負荷が小さく、効率よく仕事をしているエコ状態」、又は、「負荷が大きく、効率悪く仕事をしている電力浪費状態」のどちらかであることを判断し、その判断情報を情報管理部41に出力するように構成されている。
なお、図3に示すように、制御装置40の情報管理部41は、作業用回転数検出センサ22Aの検出値、電流検出センサ22Bの検出値及び温度検出センサ22Cの検出値をモニター17に出力して表示させると共に、負荷判定部44の前記判断情報もモニター17に出力して表示させるように構成されている。
つまり、モニター17には、負荷判定部44の前記判断情報として、「作業用モータ22がエコ状態である旨」、又は、「作業用モータ22が電力浪費状態である旨」のどちらかを表示させる。
これによると、モニター17の表示によって乗車中の使用者に、作業用モータ22の状態を知らせて、高効率運転を意識させることができるので、バッテリ9の電力の無駄遣いを防止して、作業の継続時間を長くできる可能性を高めると共に、作業用モータ22の消耗を抑えることができる。
(検知部、設定部)
図4に示すように、制御装置40には、「現在の作業用モータ22の回転数(作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2)が事前に設定された設定値R1より下がったこと」A1及び「現在の作業用モータ22の回転数(作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2)が事前に設定された設定値R1より上がったこと」A2を検知する検知手段としての検知部45と、前記設定値R1を設定する設定手段としての設定部46が備えられている。
具体的には、図3及び図4に示すように、設定部46は、PTOセンサ19Aの検出値、即ち、PTOレバー19の操作位置情報に基づいて、PTOレバー19の操作位置に対応する作業用モータ22の目標回転数を判断するように構成されている。そして、設定部46は、上記のように判断した前記目標回転数より所定値低い回転数を前記設定値R1として設定して管理するように構成されている。
図3及び図4に示すように、検知部45は、情報管理部41に管理されている現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2と設定部46で管理されている前記設定値R1とを比較することで、「現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1より下がったこと」A1及び「R2がR1より上がったこと」A2を検知するように構成されている。
(記憶部)
また、図3及び図4に示すように、制御装置40には、情報管理部41から出力される情報を記憶することのできる記憶手段としての記憶部47が備えられており、検知部45が「現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1より下がったこと」A1を検知すると、情報管理部41は、記憶部47に、その状態での左右の走行用モータ21の回転数(その状態での左右の走行用回転数検出センサ21Aの検出値R3)を出力して記憶させるように構成されている。
(走行速度制御手段、作業動力制御手段:作動制御部)
走行速度制御手段であると共に、作業動力制御手段でもある作動制御部42が、走行用モータ21及び作業用モータ22を制御する流れの構成を図5に基づいて説明する。
図5に示すように、走行速度制御手段としての作動制御部42は、検知部45が「現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1より下がったこと」A1を検知すると(ステップS1)、前記検出値R2(作業用モータ22の回転数)が下がるのに比例して、左右の走行用モータ21の回転数が下がるように制御することで、電動トラクタの走行速度を自動的に下げる(ステップS2)ように構成されている。
これによると、耕耘作業中に、ロータリ耕耘装置6の耕耘爪6Aに負荷がかかり、作業用モータ22の回転数が下がっても、その下がり量に比例して、走行用モータ21の回転数が下げられることで電動トラクタの走行速度が下げられるので、耕耘ピッチを略均一に保つことができる。そのため、耕した土塊の大きさを略均一に保つことができる。
なお、ステップS1では、検知部45が「現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1より下がったこと」A1が検知されているので、上記のように記憶部47には、その状態での左右の走行用回転数検出センサ21Aの検出値R3が記憶される(ステップS3)。
図5に示すように、作動制御部42は、上記のように電動トラクタの走行速度を自動的に下げ始めてからにおいて(ステップS2)、現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2(作業用モータ22の回転数)が上がり始める(ステップS5)と、前記検出値R2(作業用モータ22の回転数)が上がるのに比例して、左右の走行用モータ21の回転数を上げる(ステップS6)ように構成されている。
そして、作動制御部42は、現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1に戻った場合、即ち、検知部45が「現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1より上がったこと」A2を検知すると(ステップS7)、左右の走行用モータ21の回転数を記憶部47に記憶されている前記検出値R3に戻すように制御することで、電動トラクタの走行速度をステップS2において自動的に下げる前の元の走行速度に戻す(ステップS9)ように構成されている。
これによると、上記のように、下がった作業用モータ22の回転数が回復し始めると、それに比例して、走行用モータ21の回転数が上げられて電動トラクタの走行速度が上げられるうえに、作業用モータ22の回転数が設定値R1に戻ると、電動トラクタの走行速度が元の走行速度に戻されるので、耕耘ピッチを更に略均一に保つことができる。
一方、図5に示すように、上記のように電動トラクタの走行速度を自動的に下げ始めてからにおいて(ステップS2)、事前に設定された設定時間Tが経過しても、現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1に戻らない場合、即ち、検知部45が「現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1より上がったこと」A2を検知しない場合(ステップS4,S7,S8)、作動制御部42は、作業動力制御手段として、作業用モータ22を停止制御する(ステップS10)ように構成されている。
なお、上記のように、作動制御部42によって電動トラクタの走行速度が自動的に下げられる場合(ステップS2)及び作業用モータ22が停止される場合(ステップS10)、情報管理部41は、運転部10のモニター17にその情報を出力して、「電動トラクタが自動減速される旨」及び「作業用モータ22が停止される旨」を表示させ、使用者に報知するように構成されている。
〔別実施形態〕
〔1〕
本実施形態では、作動制御部42は、図5のステップS1,2において、検知部45が「現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1より下がったこと」A1を検知すると、前記検出値R2(作業用モータ22の回転数)が下がるのに比例して、走行用モータ21の回転数を下げるように構成されているが、前記検出値R2が下がるのに比例せずに、左右の走行用モータ21の回転数を下げるように構成してもよい。
例えば、図5のステップS1,2において、検知部45が「現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1より下がったこと」A1を検知すると(ステップS1)、走行用モータ21の回転数を事前に設定され所定の値だけ下げるように制御し、電動トラクタの走行速度を自動減速する(ステップS2)ように構成する。
この場合、図5のステップS6は除いてもよい。即ち、ステップS2で走行用モータ21の回転数を事前に設定された所定の値だけ下げてからにおいて、現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が上がり始めても、走行用モータ21の回転数を所定の値だけ下げた状態で維持し(ステップS5)、検知部45が「現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値R2が設定値R1より上がったこと」A2を検知すると(ステップS7)、左右の走行用モータ21の回転数を記憶部47に記憶されている前記検出値R3に戻す(ステップS9)ように構成してもよい。
〔2〕
本実施形態では、PTO軸5からロータリ耕耘装置6には、ユニバーサルジョイント4Eとロータリ耕耘装置6の入力軸(図示しない)とを介して動力が伝達されるように構成されているが、図6に示すように、作業用モータ22を機体に脱着可能に構成し、機体側及び作業用モータ22を電源ケーブル22D及び制御ケーブル22Eとで連結するように構成してもよい。この場合、作業用モータ22は、機体から取り外した状態でロータリ耕耘装置6の入力軸(図示しない)に直接取り付けられるように構成する。
上記構成によると、ユニバーサルジョイント4Eを介する必要がなくなるため、ロータリ耕耘装置6の設計自由度を高めることができると共に、既存のロータリ耕耘装置6への適応が容易になる。
この実施形態は、ロータリ耕耘装置6だけでなく、他の作業装置を用いる場合にも適用できる。
〔3〕
本実施形態では、電動トラクタは四輪駆動方式に構成してあるが、左右の後輪2のみを駆動輪とする二輪駆動方式に構成してもよい。
本実施形態のように電動トラクタを四輪駆動方式に構成する場合と、この別実施例の〔3〕のように二輪駆動方式に構成する場合とでは、一つの走行用モータ21(電動モータ)が伝動系(図示しない)を介して全ての駆動輪を駆動するように構成してもよい。
〔4〕
別実施形態として、左右の後輪2用の左右の走行用モータ21とは別々に制御可能な左右の前輪1用の左右の走行用モータ(電動モータ、又は油圧モータ)(図示しない)を備えた四輪駆動方式のトラクタに構成してもよい。
上記構成によると、左右の前輪1を左右の後輪2とは別に制御することができるので、前輪1のスリップを最適制御してトラクタの牽引力を向上させることができるだけでなく、作業中に旋回する場合に、後輪2の回転速度に対する前輪1の回転速度を土壌条件に合わせて増速制御することができるので、旋回性能を向上させることもできる。
また、左右の前輪1及び左右の後輪2への動力伝達率が固定されることがなくなるので、前輪1のタイヤサイズが後輪2のタイヤサイズに制限されなくなり、作業に応じたタイヤサイズの組み合わせに対応できる。
そして、路上走行中などのように、大きい駆動力を必要としない場合は、後輪2のみを駆動する二輪駆動方式にして省エネルギー化することもできる。
〔5〕
本実施形態では、走行用モータ21は主変速レバー16で、そして、作業用モータ22はPTOレバー19で回転数を操作可能に構成されているが、主変速レバー16で、走行用モータ21及び作業用モータ22の両者を操作可能に構成してもよい。
即ち、主変速レバー16を操作して、走行用モータ21の回転数を上げると、作業用モータ22の回転数も上がり、走行用モータ21の回転数を下げると、作業用モータ22の回転数も下がるように構成してもよい。
そして、上記構成の場合、負荷判定部44は、電流検出センサ22Bの検出値、温度検出センサ22Cの検出値、作業用回転数検出センサ22Aの検出値を勘案して作業用モータ22の負荷を判定する他にも、作業用回転数検出センサ22Aの検出値と走行用回転数検出センサ21Aの検出値(走行用モータ21の回転数)とを勘案して作業用モータ22の負荷の大きさを判定するように構成してもよい。
例えば、主変速レバー16を高速側に操作して、走行用モータ21の回転数(走行用回転数検出センサ21Aの検出値)を上げているのに、作業用モータ22の回転数(作業用回転数検出センサ22Aの検出値)が上がらない場合、負荷が大きいと判定するように構成する。
本発明は、走行用の電動モータと作業用の電動モータとを備える電動トラクタに適用できる。
6 ロータリ耕耘装置
21 走行用の電動モータ(走行用モータ)
22 作業用の電動モータ(作業用モータ)
22A 回転数検出手段(作業用回転数検出センサ)
42 制御手段(作動制御部:走行速度制御手段,作業動力制御手段)
R1 設定値(設定部46が設定した設定値)
R2 検出値(現在の作業用回転数検出センサ22Aの検出値)

Claims (2)

  1. ロータリ耕耘装置を連結可能に構成され、
    走行用の電動モータと、前記ロータリ耕耘装置を駆動する作業用の電動モータと、前記作業用の電動モータの回転数を検出する回転数検出手段とを備え、
    前記回転数検出手段の検出値が事前に設定された設定値よりも下がると、走行速度を下げるように前記走行用の電動モータを制御する制御手段が備えられている電動トラクタ。
  2. 前記制御手段によって走行速度が下げられてからにおいて、前記検出値が前記設定値に戻らない場合、前記作業用の電動モータを停止するように前記制御手段が構成されている請求項1に記載の電動トラクタ。
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