JP2013150494A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロータが大型化することを抑制しながら、シャフトとバックヨークと永久磁石を簡易に一体化する。
【解決手段】 ロータ22は、シャフト24と、シャフト24に固定されたバックヨーク(62,・・)と、バックヨークの外周側に配置された永久磁石(64a〜64d)を有している。バックヨーク及び永久磁石のシャフト軸線方向の両端には、それぞれバックヨークと永久磁石を固定する第1樹脂部68a及び第2樹脂部68bの一方が形成されている。バックヨーク内、及び/又は、シャフトとバックヨークの間には、シャフト軸線方向に貫通する連通孔66が形成されており、その連通孔66内に第1樹脂部及び第2樹脂部を連結する第3樹脂部68cが形成されている。第1樹脂部68aと第2樹脂部68bと第3樹脂部68cは一体に成形されている。
【選択図】 図2

Description

本明細書に開示する技術は、ブラシレスモータに関する。
特許文献1は、ブラシレスモータを開示する。このブラシレスモータでは、ロータは、シャフトと、シャフトの外周側に配置されたバックヨークと、バックヨークの外周側に配置された永久磁石を備えている。永久磁石とバックヨークのシャフト軸線方向の両端には樹脂部が形成され、また、バックヨークの内周面の全体にも樹脂部が形成されている。永久磁石とバックヨークは、これら樹脂部によって一体化されている。バックヨークの内周面に形成された樹脂部には軸受が形成され、この軸受にシャフトが係合している。これによって、シャフトとバックヨークと永久磁石が一体化されている。
実開平6−48382号公報
特許文献1のブラシレスモータでは、バックヨークの内周面に樹脂部を形成することで、各部に設けられる樹脂部が接続され、これら樹脂部を一体に成形することができる。これによって、シャフトとバックヨークと永久磁石を簡易に一体化することができる。しかしながら、バックヨークの内周面の全体に樹脂部を形成するため、シャフトが係合する軸受を樹脂部に形成しなければならない。このため、ロータ回転時に発生する遠心力が、樹脂部に形成された軸受に作用することとなる。したがって、樹脂部に形成された軸受に比較的大きな機械的強度が必要とされ、ロータが大型化するという問題がある。
本明細書は、ロータが大型化することを抑制しながら、シャフトとバックヨークとの保持力を確保しつつ、シャフトとバックヨークと永久磁石を簡易に一体化することができる技術を提供することを目的とする。
本明細書に開示するブラシレスモータは、ロータと、ロータの外周側に配置されたステータを有している。ロータは、シャフトと、シャフトに固定されたバックヨークと、バックヨークの外周側に配置された永久磁石と、バックヨーク及び永久磁石のシャフト軸線方向の一端に形成され、バックヨークと永久磁石を固定する第1樹脂部と、バックヨーク及び永久磁石のシャフト軸線方向の他端に形成され、バックヨークと永久磁石を固定する第2樹脂部を有している。バックヨーク内、及び/又は、シャフトとバックヨークの間には、シャフト軸線方向に貫通する連通孔が形成されており、その連通孔内に第1樹脂部及び第2樹脂部に接続された第3樹脂部が形成されている。第1樹脂部と第2樹脂部と第3樹脂部とが一体に成形されている。
このブラシレスモータでは、シャフトがバックヨークに固定されるため、樹脂部に遠心力に対する保持力(バックヨークをシャフトに保持するための力)が必要とされない。このため、樹脂部に必要とされる機械的強度を低くすることができ、ロータが大型化することを抑制することができる。また、バックヨーク内、及び/又は、シャフトとバックヨークの間には連通孔が形成されている。このため、連通孔内に形成される第3樹脂部と、バックヨークと永久磁石を固定するための第1樹脂部及び第2樹脂部とを一体に成形することができる。これによって、シャフトとバックヨークと永久磁石を簡易に一体化することができる。
実施例1の燃料ポンプの縦断面図。 ロータの縦断面図。 図2のIII−III線断面図。 図2に示すロータの変形例に係る断面図(図3に示す断面に相当)。 他の変形例に係るロータの縦断面図。 図5のVI−VI線断面図。 図5に示すロータの変形例に係る断面図(図6に示す断面に相当)。 図5に示すロータの他の変形例に係る断面図(図6に示す断面に相当)。 図5に示すロータの他の変形例に係る断面図(図6に示す断面に相当)。 実施例2に係るロータの縦断面図。 実施例2の変形例に係るロータの縦断面図。 実施例3に係るロータの縦断面図。 図12のXIII−XIII線断面図。 図12のXIV−XIV線断面図。 実施例3の変形例に係るロータの断面図(図12に示す断面に相当)。 実施例4に係るロータの縦断面図。 図16のXVII−XVII線断面図。 図16のXVIII−XVIII線断面図。 実施例4の変形例に係るロータの断面図(図18に示す断面に相当)。 実施例5に係るロータの正面図。 図20に示すロータの縦断面図。 図21のXXII−XXII線断面図(ただし、樹脂部の図示を省略している)。 図21のXXIII−XXIII線断面図。 図21のXXIV−XXIV線断面図(ただし、バックヨークの図示を省略している)。 実施例5の変形例に係る規制プレートの平面図(図24に相当する図)。 実施例5の変形例に係るロータの正面図。 図26に示すロータの縦断面図。 図27のXXVIII−XXVIII線断面図。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本明細書に開示するブラシレスモータは、永久磁石の外周面を被覆する第4樹脂部をさらに有しており、第1〜第4樹脂部が一体に成形されていてもよい。このような構成によると、バックヨークと永久磁石とをより確実に一体化することができる。
(特徴2)本明細書に開示するブラシレスモータでは、永久磁石は、周方向に複数の領域に分割されており、これら複数の領域は、交互に異なる方向に磁化されていてもよい。シャフト軸線に直交する断面においては、連通孔の少なくとも一部が、各領域の周方向の中央とシャフト軸線とを結ぶ直線上に位置してもよい。このような構成によると、永久磁石の分割された各領域からバックヨークを通って隣接する領域に流れる磁束が連通孔により分断され難くなり、磁気抵抗の増加を抑制することができる。
(特徴3)本明細書に開示するブラシレスモータでは、バックヨークは、その中心にシャフト軸線方向に貫通する貫通孔が形成されていてもよい。この場合に、シャフトは、バックヨークの貫通孔に圧入されていてもよい。このような構成によると、簡易な方法でシャフトをバックヨークに固定することができる。
(特徴4)本明細書に開示するブラシレスモータでは、バックヨークは、その中心にシャフト軸線方向に貫通する貫通孔が形成されていてもよい。シャフト軸線に直交する断面において、シャフトの外形状は円形状となる一方でバックヨークの貫通孔は多角形状をしていてもよい。そして、前記連通孔は、シャフトの貫通孔とバックヨークの外周面の間に形成されていてもよい。このような構成によると、バックヨークの貫通孔を多角形状とするだけで、簡易に連通孔を形成することができる。
(特徴5)本明細書に開示するブラシレスモータでは、永久磁石は、シャフト軸線に直交する断面が円弧状となる複数の部分永久磁石により構成されていてもよい。バックヨークには、永久磁石のシャフト軸線方向の全長範囲内の少なくとも1箇所において、部分永久磁石の周方向の位置を規制する周方向位置規制部が形成されていてもよい。このような構成によると、部分永久磁石を適切な位置に位置決めすることができる。
(特徴6)本明細書に開示するブラシレスモータでは、ロータは、シャフト軸線方向の少なくとも一端に配置されており、永久磁石がシャフト軸線方向及び周方向に移動することを規制する規制部材をさらに有していてもよい。このような構成によると、永久磁石を適正な位置に位置決めすることができる。
(特徴7)本明細書に開示するブラシレスモータでは、シャフトに固定されており、バックヨークと規制部材をシャフト軸線方向に当接させる押え部材をさらに有していてもよい。樹脂部を一体成形する際に、押え部材によって樹脂が永久磁石の外表面に流れ出ることを抑制することができる。この場合、押え部材の外径は、永久磁石の外径より大きくすることが好ましい。このような構成によると、樹脂のバリ切りを押え部材の外周面で行うことができ、樹脂が押え部材の外周面を越えて永久磁石の外周面に流れ出ることを抑制することができる。なお、押え部材は、ロータのウェイトバランスを調整する機能を有していてもよい。
以下、実施例1に係るブラシレスモータを説明する。本実施例に係るブラシレスモータは、自動車用の燃料ポンプ10に用いられる。燃料ポンプ10は、燃料タンク内に配置され、燃料タンク内の燃料を自動車のエンジンへ供給する。まず、燃料ポンプ10の構成について説明する。
図1に示すように、燃料ポンプ10は、モータ部20とポンプ部40を備えており、モータ部20とポンプ部40がハウジング14内に収容されている。ハウジング14は略円筒状に形成されている。ハウジング14の上側にはモータ部20が配置され、ハウジング14の下側にはポンプ部40が収容されている。ハウジング14の上端には、モータカバー16が固定されている。モータカバー16には、上方に向かって開口する吐出ポート18と、外部電源に接続されるコネクタ端子50が設けられている。
モータ部20は、ロータ22と、ロータ22の外周側に配置されたステータ32を有している。ロータ22は、後で詳述するように、シャフト24と、バックヨーク62(図2に図示)と、永久磁石64a〜64d(図2に図示)によって構成されている。シャフト24は、ハウジング14に対して、軸受26,28によって回転可能に支持されている。ステータ32は、ハウジング14の内周面に固定されている。ステータ32は、複数のスロットが形成されたヨークを有している。複数のスロットは、周方向に間隔を空けて配置されている。複数のスロットの先端面は、ロータ22の外周面とわずかなギャップ(ただし、図1ではギャップを図示していない)を空けて対向している。各スロットには、コイルが巻回されている。各コイルには、コネクタ端子50が接続されている。
ポンプ部40は、略円板状のインペラ44と、インペラ44を収容するポンプケーシング(38,42)を備えている。インペラ44の上面には、その外周縁に沿って凹所群44aが設けられている。インペラ44の下面には、その外周縁に沿って凹所群44bが設けられている。インペラ44の中心には貫通孔が形成されており、その貫通孔にはシャフト24が相対回転不能に嵌合する。このため、シャフト20が回転するとインペラ36も回転する。
ポンプケーシング(38,42)は、その内部にインペラ44を収容した状態で、ハウジング14の下端に固定されている。ポンプケーシング(38,42)は、吐出側ケーシング38と吸入側ケーシング42とから構成される。吐出側ケーシング38には、インペラ44の上面の凹所群44aに対向する領域に溝38aが形成されている。溝38aは、インペラ44の回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる略C字型に形成されている。吐出側ケーシング38には、溝38aの下流端から吐出側ケーシング38の上面に至る吐出口(図示省略)が形成されている。吐出口は、ポンプケーシングの内部と外部(モータ部20の内部空間)とを連通させている。
吸入側ケーシング42には、インペラ44の下面の凹所群44bに対向する領域に溝42aが形成されている。溝42aも溝38aと同様に、インペラ44の回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる略C字型に形成されている。吸入側ケーシング42には、吸入側ケーシング42の下面から溝42aの上流端に至る吸入口46が形成されている。吸入口46は、ポンプケーシングの内部と外部(燃料ポンプの外部)とを連通させている。
上述した燃料ポンプ10において、コネクタ端子50を介してステータ32のコイルに電力が供給されると、ロータ22が回転する。ロータ22の回転に伴ってインペラ44が回転すると、吸入側ケーシング42の吸入口46からポンプケーシング内に燃料が吸い込まれる。ポンプケーシング(38,42)内に吸い込まれた燃料は、ポンプ流路(42a,44b,44a,38a)を上流側から下流側に昇圧されながら流れる。ポンプ流路で昇圧された燃料は、吐出口を通ってモータ部20のハウジング14内に送り出される。ハウジング14内に送り出された燃料は、ハウジング14内を上方に向けて流れ、モータカバー16の吐出ポート18から吐出される。
次に、ロータ22の構成について詳細に説明する。図2,3に示すように、ロータ22は、シャフト24と、シャフト24に固定されたバックヨーク(62,・・)と、バックヨーク(62,・・)の外周面に配置された永久磁石64a〜64dを備えている。
シャフト24は、バックヨーク(62,・・)を貫通して伸びており、その下端にインペラ44の貫通孔と係合する係合部24aが形成されている。係合部24aでは、シャフト軸線Aに直交する断面(以下、単に直交断面ということがある)の形状が略D字状となっている。このため、シャフト24の係合部24aがインペラ44の貫通孔に係合すると、両者は一体となって回転するようになっている。係合部24a以外の部位では、シャフト24の直交断面の外形状は円形となっている(図3参照)。
バックヨーク(62,・・)は、軸線方向に積層された複数のコアプレート62によって構成されている。各コアプレート62は、磁性鋼板により形成されている。図3に示すように、各コアプレート62の中央には貫通孔66が形成されている。各コアプレート62に形成された貫通孔66によって、バックヨーク(62,・・)には、軸線方向に伸びる貫通孔(66,・・)が形成されている(図2参照)。バックヨーク(62,・・)の貫通孔(66,・・)には、シャフト24が圧入されている。図3に示すように、貫通孔66の直交断面の形状が矩形状となる一方で、シャフト24の直交断面の形状が円形状となっている。このため、バックヨーク(62,・・)の貫通孔(66,・・)にシャフト24が圧入されると、シャフト24の外周面と各コアプレート62の貫通孔66の内周面の間の4箇所に連通孔66aが形成される。各連通孔66aは、シャフト軸線と平行に伸びており、バックヨーク(62,・・)を貫通している。
永久磁石64a〜64dは、バックヨーク(62,・・)の外周面に配置されている。永久磁石64a〜64dは、バックヨーク(62,・・)の上端から下端まで伸びると共に、直交断面の形状が円弧状となっている(図3参照)。このため、バックヨーク(62,・・)の外周面に永久磁石64a〜64dが配置されると、各永久磁石64a〜64dは、隣接する永久磁石と当接し、円筒状の永久磁石部が形成される。永久磁石64a〜64dは、交互に異なる方向に磁化されている。例えば、永久磁石64a,64cは、その外周面側がN極となり、その内周面側がS極となるように磁化され、また、永久磁石64b,64dは、その外周面側がS極となり、その内周面側がN極となるように磁化されている。図3から明らかなように、シャフト軸線Aに直交する断面においては、各永久磁石64a〜64dの周方向の中央とシャフト軸線Aを結んだ線分B上に各連通孔66aが位置している。
図2に示すように、バックヨーク(62,・・)の上面と永久磁石64a〜64dの上面には、第1樹脂部68aが形成されている。また、バックヨーク(62,・・)の下面と永久磁石64a〜64dの下面には、第2樹脂部68bが形成されている。第1樹脂部68aと第2樹脂部68bが、バックヨーク(62,・・)と永久磁石64a〜64dの両者に亘って形成されることで、バックヨーク(62,・・)に永久磁石64a〜64dが固定されている。
また、シャフト24とバックヨーク(62,・・)の間に形成された各連通孔66aには、第3樹脂部68cが形成されている。連通孔66aがバックヨーク(62,・・)をシャフト軸線方向に貫通するため、第3樹脂部68cの上端は第1樹脂部68aに接続し、第3樹脂部68cの下端は第2樹脂部68bに接続している。すなわち、第3樹脂部68cは、第1樹脂部68aと第2樹脂部68bを連結している。
本実施例の燃料ポンプ10では、ロータ22に連通孔66aを設けることで、第1樹脂部68aと第2樹脂部68bと第3樹脂部68cを一回の樹脂成形によって一体に成形することができる。このことを、ロータ22を製造する方法の一例を用いて具体的に説明する。ロータ22を製造するには、まず、バックヨーク(62,・・)の貫通孔(66,・・)にシャフト24を圧入する。次いで、バックヨーク(62,・・)の外周面に永久磁石64a〜64dを配置した状態で、シャフト24とバックヨーク(62,・・)と永久磁石64a〜64dを金型内に配置する。金型には、金型内における樹脂の流動性を向上するため、バックヨーク(62,・・)の上面側又は下面側にゲートを形成する。そして、金型内に樹脂を射出し、各樹脂部68a,68b,68cを成形する。例えば、バックヨーク(62,・・)の下面側にゲートが形成されている場合は、金型内に射出された樹脂は、まず、第1樹脂部68aを形成するための空間に流入する。第1樹脂部68aを形成するための空間に流入した樹脂は、その空間を樹脂で充填すると共に、連通孔66aを通って第2樹脂部68bを形成するための空間に流れ、この空間を樹脂で充填する。これによって、第1樹脂部68aと第2樹脂部68bと第3樹脂部68cが一回の樹脂成形によって一体に成形される。
上述した燃料ポンプ10では、シャフト24がバックヨーク(62,・・)に圧入によって固定されている。このため、ロータ22の回転時にバックヨーク(62,・・)及び永久磁石64a〜64dに作用する遠心力は、シャフト24に直接的に作用し、第3樹脂部68cで受ける必要はない。このため、連通孔66aは、第1樹脂部68aと第2樹脂部68bを成形する際の樹脂流入路としての機能を有するだけでよい。その結果、第3樹脂部68cを肉薄に形成することができ、ロータ22が大型化することを抑制することができる。しかも、シャフト24とバックヨーク(62,・・)が圧入固定されているため、樹脂部で保持するよりも両者を強固に固定することができる。さらに、燃料ポンプ10が大型化することを抑制することができる。
また、上述した燃料ポンプ10では、第1樹脂部68a及び第2樹脂部68bを成形する際に連通孔66a内に樹脂を流せばよいため、永久磁石64a〜64dの外側に樹脂流路を形成する必要はない。その結果、永久磁石64a〜64dの外周面に樹脂部が形成されず、永久磁石64a〜64dとステータ32とのギャップを小さくすることができる。また、隣接する永久磁石の間に樹脂を流す必要もないため、隣接する永久磁石同士を当接することができ、永久磁石64a〜64dを広角に形成することができる。このため、モータ性能を向上することができ、燃料ポンプ10のポンプ効率を向上することができる。
さらに、連通孔66aは、シャフト軸線Aに直交する断面において、各永久磁石64a〜64dの周方向の中央とシャフト軸線Aを結んだ直線B上に位置している(図3参照)。すなわち、隣接する永久磁石(すなわち、64aと64b,64bと64c,64cと64d,64dと64a)の境界線から最も離れた位置に連通孔66aが配置されている。このため、バックヨーク(62,・・)を介して隣接する永久磁石間に流れる磁束が通過する磁束面積が連通孔66aによって減少することを防止している。その結果、連通孔66aを形成することによる磁気抵抗の増加が抑制され、モータ効率が低下することを抑制することができる。
なお、上述した実施例1では、複数の永久磁石64〜64dをバックヨーク(62,・・)の外周面に配置していたが、図4に示すように、1つの円筒状の永久磁石70をバックヨーク(62,・・)の外周面に配置するようにしてもよい。かかる構成を採る場合、永久磁石70は、周方向に複数の領域70a〜70dに磁気的に分割され、各領域70a〜70dが交互に異なる方向に磁化されていればよい。
また、上述した実施例1では、バックヨーク(62,・・)とシャフト24との間に連通孔66aを形成したが、図5,6に示すように、バックヨーク(72,・・)に連通孔74を形成してもよい。すなわち、バックヨーク(72,・・)を構成する各コアプレート72に軸線方向に貫通する部分連通孔を形成し、各コアプレート72の部分連通孔によって連通孔74を形成してもよい。このような構成によっても、連通孔74内に形成される第3樹脂部78cによって第1樹脂部78aと第2樹脂部78bとが接続されるため、これら樹脂部78a,78b,78cを一体で成形することができる。
なお、図5,6に示す例においても、連通孔74は、シャフト軸線Aに直交する断面において、各永久磁石76a〜76dの周方向の中央とシャフト軸線Aを結んだ直線B上に位置している(図6参照)。したがって、バックヨーク(72,・・)内を流れる磁束が通過する磁束面積が連通孔74によって減少することを防止している。また、各コアプレート72の厚みは薄いため、各コアプレート72に部分連通孔を容易に形成することができる。さらに、シャフト24が圧入されるバックヨーク(72,・・)の貫通孔は、直交断面の形状が円形となり、その全周でシャフト24の外周面と接触する。このため、シャフト24をバックヨーク(72,・・)に強固に固定することができる。
図5,6に示す例では、バックヨーク(72,・・)の外周面に4つの永久磁石を配置したが、図7に示すように、バックヨーク(72,・・)の外周面に1つの円筒状の永久磁石80を配置してもよい。
また、上述した実施例1のロータ22を変形して、図8に示すような構成を採用してもよい。図8に示すロータでは、バックヨーク(82,・・)の外周面に凸部88aが形成され、各永久磁石86a〜86dの境界部には凹部88bが形成されている。バックヨーク(82,・・)の外周面に永久磁石86a〜86dが配置されると、バックヨーク(82,・・)の凸部88aが永久磁石86a〜86dの凹部88bに係合する。このような構成によると、バックヨーク(82,・・)に対して永久磁石86a〜86dがシャフト軸線周りに回転することが規制されるため、バックヨーク(82,・・)に対して永久磁石86a〜86dを適切な位置に位置決めすることができる。
なお、図9に示すロータでも、図8に示すロータと同様、永久磁石94a〜94dがバックヨーク(82,・・)に対してシャフト軸線周りに回転することを規制できる。すなわち、図9に示すロータでは、バックヨーク(92,・・)の外周面に複数の面取り部92a〜92dを形成し、各永久磁石86a〜86dの両端部96a〜96dを面取り部92a〜92dに応じた形状としている。このような構成によっても、バックヨーク(92,・・)に対して永久磁石94a〜94dがシャフト軸線周りに回転することを規制することができる。なお、面取り部92a〜94dは回転方向に対してどの位置に形成してもよい。
また、実施例1のロータでは、永久磁石64a〜64dの外周面が樹脂で被覆されていなかったが、このような形態に限られず、永久磁石の外周面を被覆する第4樹脂部をさらに有し、第1〜第4樹脂部を一体に成形してもよい。また、バックヨークを構成するコアプレート同士を位置決めする構造を有していてもよい。例えば、コアプレートの上面に凸部を形成する一方で、コアプレートの下面に凹部を形成し、コアプレートを積層する際に、コアプレート上面の凸部がコアプレート下面の凹部に係合するように積層する。これによって、コアプレート同士の位置ずれが防止され、コアプレートの取扱いが容易となる。
実施例2の燃料ポンプは、実施例1の燃料ポンプ10のロータ22を変形したものである。従って、ここでは実施例1の燃料ポンプ10との相違点であるロータの構成についてのみ説明する。
図10に示すように、実施例2のロータ22では、バックヨーク(62,・・)及び永久磁石64a〜64dの上端と下端に、規制プレート100,102がそれぞれ配設されている。規制プレート100,102の中央には、コアプレート62の貫通孔66と同様の貫通孔が形成されている。このため、規制プレート100,102の貫通孔にシャフト24が圧入されると、シャフト24と規制プレート100,102の間にも連通孔が形成される。これによって、規制プレート100,102がシャフト24に固定されると共に、第1樹脂部103aと第2樹脂部103bと第3樹脂部103cとを一体に成形することができる。
規制プレート100,102の外周縁には、係止片100a,102aが形成されている。係止片100a,102aは、周方向に間隔を空けて複数設けられている。各係止片100a,102aは、永久磁石64a〜64dのそれぞれに係合する。これによって、永久磁石64a〜64dがバックヨーク(62,・・)に対して回転及びシャフト軸方向に移動することが規制される。このため、樹脂部103a,103b,103cを成形する際の樹脂圧によって、バックヨーク(62,・・)に対して永久磁石64a〜64dが位置ズレすることを防止することができる。
なお、実施例2のロータ22では、規制プレート100,102に係止片100a,102aを形成したが、このような形態に限られず、図11に示すような構成を採ることもできる。図11に示すロータ22では、マグネット65a〜65dの上端縁と下端縁に係止片67a,67bを形成し、これら係止片67a,67bを規制プレート106,104に係合させている。このような構成によっても、バックヨーク(62,・・)に対する永久磁石65a〜65dの位置ズレを防止することができる。
上述した図10,11に示す例では、係止片100a,102a又は67a,67bを周方向の一部にのみ形成したが、このような形態に限られず、係止片を規制プレート又は永久磁石の全周に形成してもよい。このような構成によっても、バックヨークに対する永久磁石の位置ズレを好適に防止することができる。
実施例3の燃料ポンプは、実施例1の燃料ポンプ10のロータ22を変形したものである。従って、ここでは実施例1の燃料ポンプ10との相違点であるロータの構成についてのみ説明する。
図12〜14に示すように、実施例3のロータ22では、バックヨーク(114,・・)及び永久磁石(116,・・)の上端と下端に規制プレート110が配設されている。図13に示すように、バックヨーク(114,・・)の外周面には4つの永久磁石116が配置されている。隣接する永久磁石116,・・の境界には凹部116aが形成され、この凹部116aにバックヨーク(114,・・)の外周面に形成された凸部114aが係合している。これによって、バックヨーク(114,・・)に対する永久磁石(116,・・)の回転が規制されている。なお、バックヨーク(114,・・)の中央には、実施例1と同様に、直交断面が矩形状となる貫通孔が形成され、この貫通孔にシャフト24が圧入されている。したがって、実施例3のロータ22でも、シャフト24とバックヨーク(114,・・)の間にシャフト軸と平行に伸びる連通孔が形成されている。
図14に示すように、規制プレート110の中央には、バックヨーク(114,・・)と同様の貫通孔117が形成されている。すなわち、貫通孔117のシャフト軸に直交する断面の外形状は矩形状となっており、この貫通孔117にシャフト24が圧入されている。また、規制プレート110とシャフト24の間には、バックヨーク(114,・・)とシャフト24の間に形成された連通孔と連通する連通孔が形成される。貫通孔117にシャフト24が圧入されるため、シャフト24に対して規制プレート110が位置ズレすることが防止される。また、バックヨーク(114,・・)及び規制プレート110にシャフト軸方向に貫通する連通孔が形成されることから、シャフト24の両端に形成される樹脂部111a,11bと、連通孔内に形成される樹脂部(ただし、図12は連通孔が形成されていない部分の断面を示しているため、この樹脂部が図示されておらず、図13,14ではこの樹脂部の図示を省略している)を一体に成形することができる。
図14に示すように、規制プレート110の外周縁には、4つの係止片112が形成されている。4つの係止片112は、周方向に均等な間隔を空けて配されている。各係止片112は、永久磁石116の周方向の中央部に係合する。これによって、永久磁石116がバックヨーク(114,・・)に対してシャフト軸周りに回転及びシャフト軸方向に移動することが規制される。このため、樹脂部111a,111bを成形する際の樹脂圧によって、バックヨーク(114,・・)に対して永久磁石(116,・・)が位置ズレすることをより確実に防止することができる。
なお、バックヨークの上端と下端に配する規制プレートは、図14に示すようなものに限られず、図15に示す規制プレート118を用いてもよい。図15に示す規制プレート118では、その外周縁の全てに係止壁118aが形成され、この係止壁118aが永久磁石に係合する。このため、永久磁石の位置ズレをより確実に防止することができる。
実施例4の燃料ポンプは、実施例1の燃料ポンプ10のロータ22を変形したものである。従って、ここでは実施例1の燃料ポンプ10との相違点であるロータの構成についてのみ説明する。
図16〜18に示すように、実施例4のロータ22も、実施例3のロータ22と略同一の構成を有している。ただし、実施例4のロータ22では、規制プレート120の構成が実施例3と異なる。すなわち、規制プレート120は、バックヨーク(124,・・)及び永久磁石126(126a〜126d)の上端と下端にそれぞれ配設されている。図17に示すように、規制プレート120の中央にはシャフト軸に直交する断面の断面形状が矩形状となる貫通孔121が形成されており、貫通孔121にはシャフト24が圧入されている。また、規制プレート120の外周縁には4つの係上片130が形成されている。各係止片130は、隣接する永久磁石の境界(すなわち、126aと126bの境界、126bと126cの境界、126cと126dの境界、及び、126dと126aの境界)において、永久磁石に係合している。具体的には、図18に示すように、永久磁石の境界(126aと126bの境界、126bと126cの境界、126cと126dの境界、及び、126dと126aの境界)には、その外周側に凹部127が形成される。各係止片130は、上方又は下方に折り曲げられ、凹部127において永久磁石126a〜126dの側面に当接している。
実施例4においても、バックヨーク(124,・・)及び永久磁石126の上端と下端に規制プレート120を配し、規制プレート120によって永久磁石126のバックヨーク(124,・・)に対する位置ズレを規制する。これによって、バックヨーク(124,・・)に対して永久磁石126を適切な位置に位置決めした状態で、樹脂部を成形することができる。また、規制プレート120の係止片130が永久磁石126と当接する位置は、永久磁石126a〜126dの境界となっている。このため、永久磁石126a〜126dが発生させる磁界に係止片130が影響することを抑制することができる。その結果、モータ効率の低下が抑えられ、ポンプ効率の低下も抑えることができる。
なお、実施例4に示すロータ22においては、図19に示す永久磁石132を用いてもよい。図19に示すように、永久磁石132の一端には規制プレート120の係止片130が当接する当接部132aが形成される。一方、永久磁石132の他端には、隣接する永久磁石132の当接部132aに内側から当接する当接部132bが形成される。図19に示す例では、係止片130が永久磁石132の一端にのみ当接し、係止片130と永久磁石132の当接面積を広くできるため、永久磁石132の一端を規制プレート120によって安定して保持することができる。また、隣接する永久磁石132の他端は、隣接する永久磁石の一端と係合し、これらを係止片130で内側に押え付けることができる。このため、ロータが回転したときに、永久磁石132が脱落することを好適に防止することができる。
実施例5の燃料ポンプは、実施例1の燃料ポンプ10のロータ22を変形したものである。従って、ここでは実施例1の燃料ポンプ10との相違点であるロータの構成についてのみ説明する。
図20,21に示すように、実施例5のロータ22では、バックヨーク(141,・・)と永久磁石140の上端と下端に、規制プレート142及び押え部材144b、146bが配置されている。押え部材144bの下面と押え部材146bの上面には、樹脂部144a,146aがそれぞれ形成されている。図20から明らかなように、規制プレート142、押え部材144b,146b及び樹脂部144a,146aの外径は、ステータ32の内径よりも小さくされている。このため、ロータ22は、ステータ32内に挿入可能となっている。
図23に示すように、規制プレート142は、周方向の一部148dが開口する板材であり、その弾性力によって永久磁石140をバックヨーク(141,・・)に向かって押圧している。このため、樹脂部144a,146aの成形前においても、バックヨーク(141,・・)と永久磁石140を一体として扱うことができる。なお、シャフト24はバックヨーク(141,・・)の貫通孔に圧入され、シャフト24とバックヨーク(141,・・)の間には連通孔141aが形成されている。連通孔141a内には、上述した実施例と同様、樹脂部144a,146bを連結する樹脂部(図示省略)が成形されている。
図24に示すように、規制プレート142は、永久磁石140の外周面に当接するリング状部148cと、リング状部148cに一端が接続された複数の突片148aを備えている。リング状部148cは、周方向の一部148dが開口しており、その弾性力によって拡径可能となっている。このため、永久磁石140の厚みがばらついても、それに応じてリング状部148cが追従できるようになっている。複数の突片148aは、リング状部148cに対して折り曲げられると共に、周方向に均等に間隔を空けて配置されている。複数の突片148aの先端には、貫通孔148bが形成されている。
押え部材144b,146bは、規制プレート142を永久磁石140側に向かって押圧すると共に、ロータ22のウェイトバランスを調整するための部材である。押え部材144b,146bは、例えば、ステンレス等の金属材料により形成することができる。なお、押え部材144bと押え部材146bは、同一の構成を有しているため、ここでは、押え部材146bについて説明する。
図22に示すように、押え部材146bは、その中心にシャフト24が圧入される貫通孔152と、その外周に沿って配置された複数の貫通孔150を備えている。貫通孔152は、バックヨーク(141,・・)の貫通孔(図23参照)と同一形状をしている。したがって、押え部材146bとシャフト24の間にも、バックヨーク(141,・・)とシャフト24の間に形成された連通孔141aと連通する連通孔152aが形成されている。このため、実施例5においても、樹脂部144aと樹脂部146aを一回の樹脂成形で成形することが可能となっている。貫通孔150は、規制プレート142の突片148aの先端に形成された貫通孔148bに対応した位置に形成されている。したがって、樹脂部144a,146aを成形する際には、押え部材144b,146bの貫通孔150及び規制プレート142の貫通孔148bの内部にも樹脂が流れ、これらの内部に樹脂が充填される。その結果、押え部材144b,146b、規制プレート142、永久磁石140、バックヨーク141の全てが樹脂成形後に固定されると共に、ロータ回転時の遠心力により永久磁石140がバックヨーク141から外れようとする力に対して規制プレート142の開口部148dが広がるのを防止して、永久磁石140がバックヨーク141から外れることが防止される。
実施例5のロータ22においても、シャフト24がバックヨーク(141,・・)及び押え部材144b,146bに圧入されるため、樹脂部に遠心力に対する保持力が必要とされず、樹脂部に大きな機械的強度は求められない。その結果、ロータ22が大型化することを抑制することができる。また、バックヨーク(141,・・)及び押え部材144b,146bを貫通する連通孔(141a,152a)を備えているため、樹脂部144a,146aを1回の樹脂成形で成形することができる。
さらに、実施例5のロータ22では、永久磁石140の上下両端に規制プレート142及び押え部材144b,146bが配されている。このため、バックヨーク(141,・・)に対する永久磁石140の位置ズレが生じ難く、樹脂部を成形する際にも両者を適正な位置関係に保持することができる。その結果、ロータ22を精度良く製造することができる。さらに、押え部材144b,146bにより樹脂が規制プレート142の開口部や永久磁石140間の隙間に入り込まないように樹脂の流れを制御でき、樹脂バリの発生を防止することができる。
なお、永久磁石140の端部に配される規制プレートには、図25に示すような規制プレート154を用いてもよい。図25に示すように、規制プレート154は、永久磁石140の上端面又は下端面に当接するリング状のプレート部155を有している。このプレート部155の内周縁に、貫通孔158が形成された突片156が形成される。このような構成によると、プレート部155によって規制プレート154の変形が抑えられるため、永久磁石140を好適に保持することができる。
あるいは、図26〜28に示す規制プレート160を用いてもよい。図26,28に示すように、規制プレート160は、バックヨーク(141,・・)の端面に当接する第1平面部160aと、永久磁石140の外周面に当接する第2平面部160bを備えている。第1平面部160aの中央には貫通孔164が形成されている。貫通孔164は、押え部材144b,146bの中央に形成された貫通孔152と同様の形状を有している。一方、第2平面部160bには、周方向に間隔を空けてスリット162が形成されている(図26参照)。第2平面部160bにスリット162を形成することで、第2平面部160bは永久磁石140の厚みに応じて変形することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、上述した実施例では、複数のコアプレートを積層してバックヨークを形成したが、このような形態に限られず、円筒形状のバックヨークを用いてもよい。
本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:燃料ポンプ
18:吐出ポート
14:ハウジング
20:モータ部
22:ロータ
26,28:軸受
40:ポンプ部
44:インペラ
62:コアプレート
64a,64b,64c,64d:永久磁石
68a,68b,68c:樹脂部

Claims (10)

  1. ロータと、
    ロータの外周側に配置されたステータと、を有しており、
    ロータは、
    シャフトと、
    シャフトに固定されたバックヨークと、
    バックヨークの外周側に配置された永久磁石と、
    バックヨーク及び永久磁石のシャフト軸線方向の一端に形成され、バックヨークと永久磁石を固定する第1樹脂部と、
    バックヨーク及び永久磁石のシャフト軸線方向の他端に形成され、バックヨークと永久磁石を固定する第2樹脂部と、を有しており、
    バックヨーク内、及び/又は、シャフトとバックヨークの間には、シャフト軸線方向に貫通する連通孔が形成されており、その連通孔内に第1樹脂部及び第2樹脂部に接続された第3樹脂部が形成されており、
    第1樹脂部と第2樹脂部と第3樹脂部とが一体に成形されている、ブラシレスモータ。
  2. 永久磁石の外周面を被覆する第4樹脂部をさらに有しており、第1〜第4樹脂部が一体に成形されている、請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 永久磁石は、周方向に複数の領域に分割されており、これら複数の領域は、交互に異なる方向に磁化されており、
    シャフト軸線に直交する断面において、連通孔の少なくとも一部は、各領域の周方向の中央とシャフト軸線とを結ぶ直線上に位置する、請求項1又は2に記載のブラシレスモータ。
  4. バックヨークは、その中心にシャフト軸線方向に貫通する貫通孔が形成されており、
    シャフトは、バックヨークの貫通孔に圧入されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  5. バックヨークは、その中心にシャフト軸線方向に貫通する貫通孔が形成されており、
    シャフト軸線に直交する断面において、シャフトの外形状は円形状となる一方でバックヨークの貫通孔は多角形状をしており、
    前記連通孔は、シャフトの貫通孔とバックヨークの外周面の間に形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  6. 永久磁石は、シャフト軸線に直交する断面が円弧状となる複数の部分永久磁石により構成されており、
    バックヨークには、永久磁石のシャフト軸線方向の全長範囲内の少なくとも1箇所において、部分永久磁石の周方向の位置を規制する周方向位置規制部が形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  7. ロータは、シャフト軸線方向の少なくとも一端に配置されており、永久磁石がシャフト軸線方向及び周方向に移動することを規制する規制部材をさらに有している、請求項1〜6のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  8. シャフトに固定されており、バックヨークと規制部材をシャフト軸線方向に当接させる押え部材をさらに有している、請求項7に記載のブラシレスモータ。
  9. 押え部材の外径が永久磁石の外径より大きい、請求項8に記載のブラシレスモータ。
  10. 押え部材は、ロータのウェイトバランスを調整する、請求項8又は9に記載のブラシレスモータ。
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