JP2013149956A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】静電誘導形サイリスタやGTOサイリスタ等において、チップの有効面積の縮小化に伴うオン損失の増大(オン効率の低下)を抑えることができ、チップの有効面積の縮小化、オフ損失の低減(オフ効率の向上)を図ることができる半導体装置を提供する。
【解決手段】第1導電型の半導体基板12と、該半導体基板12の一方の表面12aに形成された1以上のカソード電極20と、半導体基板12の他方の表面12bに形成されたアノード電極22と、半導体基板12の一方の表面12aに、カソード電極20と電気的に絶縁して形成され、カソード電極20とアノード電極22間に流れる電流の導通を制御するゲート電極24と、を有し、半導体基板12の厚みtbが460μm未満である。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体領域の一方の面にアノード電極が形成され、前記半導体領域の他方の面に複数のカソードセグメントが形成された半導体装置に関し、例えば静電誘導形サイリスタやGTOサイリスタ等に用いて好適な半導体装置に関する。
一般に、静電誘導形サイリスタやGTOサイリスタ等は、シリコン基板の裏面にアノード電極を形成し、シリコン基板の表面に多数のカソードセグメントを配置するようにしている。各カソードセグメントの周囲にはゲート領域が形成され、該ゲート領域上にゲート電極が配線される(特許文献1〜3参照)。
特開2001−119014号公報 特開平9−8280号公報 特開2000−58814号公報
本発明は、上述のような静電誘導形サイリスタやGTOサイリスタ等において、チップの有効面積の縮小化に伴うオン損失の増大(オン効率の低下)を抑えることができ、チップの有効面積の縮小化、オフ損失の低減(オフ効率の向上)を図ることができる半導体装置を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係る半導体装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の一方の表面に形成された1以上のカソード電極と、前記半導体基板の他方の表面に形成されたアノード電極と、前記半導体基板の前記一方の表面に、前記カソード電極と電気的に絶縁して形成され、前記カソード電極と前記アノード電極間に流れる電流の導通を制御するゲート電極と、を有し、前記半導体基板の厚みが460μm未満であることを特徴とする。
[2] 第1の本発明において、前記半導体基板の厚みが440μm以下であることが好ましい。
[3] 第1の本発明において、前記半導体基板の厚みが260μm以上440μm以下であることが好ましい。
[4] 第1の本発明において、前記半導体基板の厚みが300μm以上430μm以下であることが好ましい。
[5] 第1の本発明において、前記半導体基板の厚みが360μm以上410μm以下であることが好ましい。
[6] 第1の本発明において、前記半導体基板の一方の表面のうち、少なくとも前記カソード電極に対応した部分に第1導電型のカソード領域が形成され、前記半導体基板の他方の表面のうち、前記アノード電極に対応した部分に第2導電型のアノード領域が形成されていてもよい。
[7] [6]において、前記半導体基板のうち、前記カソード領域と前記アノード領域とで挟まれた領域に、前記ゲート電極に電気的に接続された第2導電型の複数の埋め込み領域が形成され、隣接する前記埋め込み領域間の第1導電型の領域がチャネル領域を構成していてもよい。
[8] [6]又は[7]において、前記アノード領域の厚みが1.5μm未満であることが好ましい。
[9] [8]において、前記アノード領域の厚みが0.02μm以上1.0μm以下であることが好ましい。
[10] [9]において、前記アノード領域の厚みが0.05μm以上0.5μm以下であることが好ましい。
[11] [10]において、前記アノード領域の厚みが0.1μm以上0.2μm以下であることが好ましい。
[12] 第2の本発明に係る半導体装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の一方の表面に形成された1以上のカソード電極と、前記半導体基板の他方の表面に形成されたアノード電極と、前記半導体基板の前記一方の表面に、前記カソード電極と電気的に絶縁して形成され、前記カソード電極と前記アノード電極間に流れる電流の導通を制御するゲート電極と、を有し、前記半導体基板の一方の表面のうち、前記カソード電極に対応した部分に第1導電型のカソード領域が形成され、前記半導体基板の他方の表面のうち、前記アノード電極に対応した部分に第2導電型のアノード領域が形成され、前記半導体基板の厚みが460μm未満であり、且つ、前記アノード領域の厚みが1.5μm未満であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明に係る半導体装置によれば、静電誘導形サイリスタやGTOサイリスタ等において、チップの有効面積の縮小化に伴うオン損失の増大(オン効率の低下)を抑えることができ、チップの有効面積の縮小化、オフ損失の低減(オフ効率の向上)を図ることができる。
本実施の形態に係る半導体装置を上面から見て示す図である。 図2Aは図1におけるII−II線上の断面図であり、図2Bはその透視斜視図である。 図3Aは図1におけるIII−III線上の断面図であり、図3Bはその透視斜視図である(絶縁層の表示を除く)。 図4Aは図1におけるIV−IV線上の断面図であり、図4Bはその透視斜視図である(絶縁層の表示を除く)。 半導体装置が接続される高電圧パルス発生回路を示す回路図である。
以下、本発明に係る半導体装置を例えばノーマリオフ形の埋め込みゲート型静電誘導形サイリスタに適用した実施の形態例を図1〜図5を参照しながら説明する。なお、本明細書において数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味として使用される。
本実施の形態に係る半導体装置10は、図1に示すように、第1導電型の半導体基板12(例えば図2A及び図2B参照)を有し、上面から見た外形がほぼトラック形状とされ、中央部分に、ほぼ矩形状とされた素子領域14が配置され、最外周の部分にチャネルストップ領域16が配置されている。また、素子領域14の周囲、すなわち、素子領域14とチャネルストップ領域16の間に、フィールドリミッティング領域18が配置されている。
すなわち、半導体装置10は、素子領域14を主体に説明すると、図2A及び図2Bに示すように、第1導電型の半導体基板12と、半導体基板12の一方の表面12aに形成された1以上の例えば金属製のカソード電極20と、半導体基板12の他方の表面12bに形成された1以上の例えば金属製のアノード電極22と、図3Aに示すように、半導体基板12の一方の表面12aに、カソード電極20と電気的に絶縁して形成され、カソード電極20とアノード電極22間に流れる電流の導通を制御する例えば金属製のゲート電極24とを有する。図1の例では、4つのカソード電極20を形成し、これら4つのカソード電極20を取り囲むようにゲート電極24を形成した例を示している。すなわち、ゲート電極24は、隣接するカソード電極20間、カソード電極20とフィールドリミッティング領域18との間に連続して形成されている。なお、図1では、フィールドリミッティング領域18を2本だけ示しているが、実際には5本〜20本のフィールドリミッティング領域18が形成される。
さらに、この半導体装置10は、図2A及び図2Bに示すように、半導体基板12の一方の表面12aのうち、少なくともカソード電極20に対応した部分に第1導電型のカソード領域26が形成され、半導体基板12の他方の表面12bのうち、アノード電極22に対応した部分に第2導電型のアノード領域28が形成されている。
また、図3A及び図3B並びに図4A及び図4Bに示すように、半導体基板12のうち、カソード領域26とアノード領域28とで挟まれた領域であって、且つ、カソード領域26寄りの位置に、ゲート電極24に電気的に接続された第2導電型の複数の埋め込み領域30が形成されている。複数の埋め込み領域30はほぼ同一の配列ピッチPa(図4A参照)にて形成されている。隣接する埋め込み領域30間の第1導電型の領域がチャネル領域31を構成している。ゲート電極24と埋め込み領域30との電気的接続は、埋め込み領域30とゲート電極24との間に形成された第2導電型の取出し領域32にて行われる。ゲート電極24とカソード領域26間には第1絶縁層34が介在され、ゲート電極24とカソード電極20間には第2絶縁層36が介在されている。
さらに、本実施の形態では、上述した埋め込み領域30、カソード領域26、取出し領域32、並びに埋め込み領域30とカソード領域26間の第1導電型の領域を、エピタキシャル成長法によるエピタキシャル層38にて構成するようにしている。この場合、エピタキシャル層38の厚みtaとしては、0.5μm以上13μm以下とされている。本実施の形態では、好ましくは0.5μm以上10μm以下、さらに好ましくは1μm以上10μm以下、より好ましくは1μm以上5μm以下、特に好ましくは1μm以上2μm以下である。例えばエピタキシャル層38の厚みtaが13μmの場合、埋め込み領域30の配列ピッチPaは23μmであり、エピタキシャル層38の厚みtaが2μmの場合、埋め込み領域30の配列ピッチPaは12μmとなり、半導体装置10のチップ面積の縮小化を図る上で有利となる。しかも、エピタキシャル層38の厚みtaを薄くすることで、半導体基板12の一方の表面12a(エピタキシャル層38の上面)でのメサ形状がなくなり、半導体基板12の一方の表面12aをほぼ面一にすることができるため、カソード電極20とゲート電極24とをより近づけることが可能となり、半導体装置10のチップ面積の縮小化を図る上で有利となる。また、本実施の形態では、複数の埋め込み領域30を、多数の取出し領域32と、これら多数の取出し領域32上に連続形成された金属製のゲート電極24にて電気的に接続した構造にしているため、ゲート電極24自体が複数の埋め込み領域30のシャント構造を構成し、複数の埋め込み領域30に高速に制御信号を流すことが可能となる。これは、半導体装置10のスイッチング速度の向上につながる。
ここで、各構成部材の材料の例を示すと、半導体基板12は、例えば不純物濃度が1013(cm-3)オーダーのn型のシリコン基板で構成されている。カソード領域26は例えば不純物濃度が1019(cm-3)オーダーのn+の不純物領域にて構成され、アノード領域28、複数の埋め込み領域30及び複数の取出し領域32はそれぞれ例えば不純物濃度が1019(cm-3)オーダーのp+の不純物領域にて構成されている。また、第1絶縁層34は例えばSiO2膜にて構成され、第2絶縁層36は例えばSiNx膜、あるいはポリイミド膜あるいはシリコーン膜にて構成され、カソード電極20、アノード電極22及びゲート電極24はそれぞれ例えばアルミニウム(Al)にて構成されている。
また、図3Aに示すように、半導体基板12の厚みtbは460μm未満である。本実施の形態では、好ましくは440μm以下、さらに好ましくは260μm以上440μm以下、より好ましくは300μm以上430μm以下、特に好ましくは360μm以上410μm以下である。半導体基板12の厚みtbを上述の範囲に設定することで、オフ時の漏れ電流の低減にはつながらないが、オン電圧が低下し、それにより、オン損失が低減し、実際の回路に接続した場合の当該回路のオン効率を向上させることができる。デバイスとしての効率向上の観点から見ると、オフ損失の低減よりもオン損失の低減が優先的であるため、半導体基板12の厚みtbを上述の範囲に設定することで、デバイスとしての効率を向上させることができる。
また、アノード領域28の厚みtcは1.5μm未満である。本実施の形態では、好ましくは0.02μm以上1.0μm以下、さらに好ましくは0.05μm以上0.5μm以下、特に好ましくは0.1μm以上0.2μm以下である。アノード領域28の厚みtcを上述の範囲に設定することで、オン電圧の低減にはつながらないが、オフ時の漏れ電流が低減し、それにより、オフ損失が低減し、実際の回路に接続した場合の当該回路のオフ効率を向上させることができる。
特に、本実施の形態では、半導体基板12の厚みtbを460μm未満とし、且つ、アノード領域28の厚みtcを1.5μm未満としているため、オン損失及びオフ損失を共に低下させることができる。すなわち、実際の回路に接続した場合の当該回路のオン効率及びオフ効率を共に向上させることができる。
ここで、本実施の形態に係る半導体装置10を実際の回路に接続した場合のオン効率及びオフ効率の評価について説明する。
オン効率及びオフ効率は、図5に示すように、特開2004−72994号公報に記載された図1に示す高電圧パルス発生回路を使用して評価した。
高電圧パルス発生回路40は、図5に示すように、直流電源42と高周波インピーダンスを低くするコンデンサ44とを有する直流電源部46の両端48及び50に、コイル52、第1半導体スイッチ54及び第2半導体スイッチ56を直列接続し、さらに、一端58が第1半導体スイッチ54のアノード端子Aに接続されたコイル52の他端60と、第1半導体スイッチ54の制御端子(ゲート端子)Gとの間に制御端子G側がアノードとなるようにダイオード62が挿入接続され、高電圧パルスを必要とする負荷64がコイル52と並列に接続されて構成されている。なお、第2半導体スイッチ56は、アバランシェ形ダイオード66が逆並列で内蔵された電力用金属酸化半導体電界効果トランジスタ(以下、パワーMOSFET68と記す)を使用し、該パワーMOSFET68と、パワーMOSFET68のゲート端子Gとソース端子Sに接続され、パワーMOSFET68のオン及びオフを制御するゲート駆動回路70とから構成されている。
そして、高電圧パルス発生回路の第1半導体スイッチ54として、本実施の形態に係る半導体装置10を接続し、負荷64としてコンデンサを接続した。その後、高電圧パルス発生回路40に電力を投入して、半導体装置10をオンにし、所定の充電時間を経て、半導体装置10をオフして負荷64の両端に高電圧VLを発生させた。
オン効率は、半導体装置10をオンすることによってコイル52に流れる電流値ILから換算したコイル52に蓄積されるエネルギーの割合をいう。従って、オン電圧が減少(オン損失が減少)するほどコイル52に蓄積されるエネルギーが増加するため、オン効率は向上する。反対に、オン電圧が増加(オン損失が増加)するほどコイル52に蓄積されるエネルギーが減少するため、オン効率は低下する。
オフ効率は、コイル52に蓄積されたエネルギーがコンデンサ(負荷64)に蓄積されるエネルギーに変換できる最大の割合をいう。これは、半導体装置10をオフすることによって、負荷64の両端に発生する最大電圧(最大発生電圧)から換算される。従って、オフ時の漏れ電流が減少(オフ損失が減少)するほど最大発生電圧が大きくなるため、コンデンサに蓄積されるエネルギーに変換される割合が増加し、オフ効率は向上する。反対に、オフ時の漏れ電流が増加(オフ損失が増加)するほど最大発生電圧が小さくなるため、コンデンサに蓄積されるエネルギーに変換される割合が減少し、オフ効率は低下する。
[第1実施例]
第1実施例は、半導体装置10の半導体基板12の厚みtbを変えた場合のオン効率及びオフ効率の変化をみたもので、実施例1〜6、参考例1について、オン効率とオフ効率を評価した。
(実施例1)
実施例1に係る半導体装置は、図1〜図4Bに示す半導体装置10において、半導体基板12の厚みtbを440μm、エピタキシャル層38の厚みtaを13μm、アノード領域28の厚みtcを1.5μmとした。
(実施例2〜6)
実施例2、3、4、5、6に係る半導体装置は、半導体基板12の厚みtbをそれぞれ430μm、410μm、360μm、300μm、260μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして作製した。
(参考例1)
参考例1に係る半導体装置は、半導体基板12の厚みtbを200μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして作製した。
(評価:オン効率、オフ効率)
オン効率及びオフ効率は、上述したように、図5に示す高電圧パルス発生回路40(特開2004−72994号公報に記載された図1に示す高電圧パルス発生回路)を使用して評価した。先ず、高電圧パルス発生回路40の第1半導体スイッチ54として、半導体装置10を接続し、負荷64としてコンデンサを接続した。そして、高電圧パルス発生回路40に電力を投入して、半導体装置10をオンし、所定の充電時間(4μs)を経て、半導体装置10をオフして負荷64の両端に高電圧を発生させた。
オン効率は、半導体装置10をオンすることによってコイル52に流れる電流値から換算したコイル52に蓄積されるエネルギーの割合で評価した。具体的には、理想的な設計による電流値をIo(A)、半導体装置10をオンすることによって実際にコイル52に流れる電流値をI(A)としたとき、(I/Io)×100(%)で評価した。
オフ効率は、コイル52に蓄積されたエネルギーがコンデンサに蓄積されるエネルギーに変換できる最大の割合で評価した。具体的には、理想的な設計による最大発生電圧をVo(V)、半導体装置10をオフすることによって、実際に負荷の両端に発生する最大電圧(最大発生電圧)をV(V)としたとき、(V/Vo)×100(%)で評価した。
評価結果を表1に示す。
Figure 2013149956
表1から、実施例1〜6は、いずれもオン効率が83%以上であり、高いデバイス効率を有することがわかる。オフ効率は、半導体基板12の厚みtbが薄くなるに従って低下しているが、実施例6のオフ効率33%は、実用化レベルの範囲内(30%以上)である。なお、参考例1は、オン効率は97%と高かったが、オフ効率が21%と実用化レベルの範囲外であった。
このように、半導体基板12の厚みtbは460μm未満がよく、好ましくは440μm以下、さらに好ましくは260μm以上440μm以下、より好ましくは300μm以上430μm以下、特に好ましくは360μm以上410μm以下であることがわかる。
[第2実施例]
第2実施例は、半導体装置10のアノード領域28の厚みtcを変えた場合のオン効率及びオフ効率の変化をみたもので、実施例7〜12について、オン効率とオフ効率を評価した。
(実施例7)
実施例7に係る半導体装置は、図1〜図4Bに示す半導体装置10において、半導体基板12の厚みtbを460μm、エピタキシャル層38の厚みtaを13μm、アノード領域28の厚みtcを1.0μmとした。
(実施例8〜12)
実施例8、9、10、11、12に係る半導体装置は、アノード領域28の厚みtcをそれぞれ0.5μm、0.2μm、0.1μm、0.05μm、0.02μmとしたこと以外は、実施例7と同様にして作製した。
(評価:オン効率、オフ効率)
オン効率及びオフ効率の評価方法は、上述した第1実施例と同様であるので、ここではその重複説明を省略する。評価結果を以下の表2に示す。
Figure 2013149956
表2から、実施例7〜12は、いずれもオフ効率が81%以上であった。オン効率は、アノード領域28の厚みtcが薄くなるに従って低下しているが、実施例12のオン効率77%は、実用化レベルの範囲内(70%以上)である。
このように、アノード領域28の厚みtcは1.5μm未満がよく、好ましくは0.02μm以上1.0μm以下、さらに好ましくは0.05μm以上0.5μm以下、特に好ましくは0.1μm以上0.2μm以下であることがわかる。
[第3実施例]
第3実施例は、半導体装置10の半導体基板12の厚みtbとアノード領域28の厚みtcを変えた場合のオン効率及びオフ効率の変化をみたもので、実施例21〜38について、オン効率とオフ効率を評価した。
(実施例21)
実施例21に係る半導体装置は、図1〜図4Bに示す半導体装置10において、半導体基板12の厚みtbを440μm、エピタキシャル層38の厚みtaを13μm、アノード領域28の厚みtcを0.2μmとした。
(実施例22、23)
実施例22、23に係る半導体装置は、アノード領域28の厚みtcをそれぞれ0.1μm、0.05μmとしたこと以外は、実施例21と同様にして作製した。
(実施例24)
実施例24に係る半導体装置は、半導体基板12の厚みtbを430μmとしたこと以外は、実施例21と同様にして作製した。
(実施例25、26)
実施例25、26に係る半導体装置は、アノード領域28の厚みtcをそれぞれ0.1μm、0.05μmとしたこと以外は、実施例24と同様にして作製した。
(実施例27)
実施例27に係る半導体装置は、半導体基板12の厚みtbを410μmとしたこと以外は、実施例21と同様にして作製した。
(実施例28、29)
実施例28、29に係る半導体装置は、アノード領域28の厚みtcをそれぞれ0.1μm、0.05μmとしたこと以外は、実施例27と同様にして作製した。
(実施例30)
実施例30に係る半導体装置は、半導体基板12の厚みtbを360μmとしたこと以外は、実施例21と同様にして作製した。
(実施例31、32)
実施例31、32に係る半導体装置は、アノード領域28の厚みtcをそれぞれ0.1μm、0.05μmとしたこと以外は、実施例30と同様にして作製した。
(実施例33)
実施例33に係る半導体装置は、半導体基板12の厚みtbを300μmとしたこと以外は、実施例21と同様にして作製した。
(実施例34、35)
実施例34、35に係る半導体装置は、アノード領域28の厚みtcをそれぞれ0.1μm、0.05μmとしたこと以外は、実施例33と同様にして作製した。
(実施例36)
実施例36に係る半導体装置は、半導体基板12の厚みtbを260μmとしたこと以外は、実施例21と同様にして作製した。
(実施例37、38)
実施例37、38に係る半導体装置は、アノード領域28の厚みtcをそれぞれ0.1μm、0.05μmとしたこと以外は、実施例36と同様にして作製した。
(評価:オン効率、オフ効率)
オン効率及びオフ効率の評価方法は、上述した第1実施例と同様であるので、ここではその重複説明を省略する。評価結果を以下の表3に示す。
Figure 2013149956
表3から、実施例21〜38は、いずれもオン効率が81%以上であり、高いデバイス効率を有することがわかる。オフ効率は、半導体基板12の厚みtbが薄くなるに従って低下しているが、上述した実施例6(半導体基板12の厚みtbが260μm)では、オフ効率が33%でしかなかったが、実施例36〜38では、半導体基板12の厚みtbが260μmであるにも拘わらず、オフ効率は58%と高くなっていた。これは、アノード領域28の厚みtcを低減したことによる効果によるものと考えられる。
なお、本発明に係る半導体装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…半導体装置 12…半導体基板
12a…一方の表面 12b…他方の表面
20…カソード電極 22…アノード電極
24…ゲート電極 26…カソード領域
28…アノード領域 30…埋め込み領域
32…取出し領域 34…第1絶縁層
36…第2絶縁層 38…エピタキシャル層

Claims (12)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の一方の表面に形成された1以上のカソード電極と、
    前記半導体基板の他方の表面に形成されたアノード電極と、
    前記半導体基板の前記一方の表面に、前記カソード電極と電気的に絶縁して形成され、前記カソード電極と前記アノード電極間に流れる電流の導通を制御するゲート電極と、を有し、
    前記半導体基板の厚みが460μm未満であることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記半導体基板の厚みが440μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記半導体基板の厚みが260μm以上440μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記半導体基板の厚みが300μm以上430μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記半導体基板の厚みが360μm以上410μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記半導体基板の一方の表面のうち、少なくとも前記カソード電極に対応した部分に第1導電型のカソード領域が形成され、
    前記半導体基板の他方の表面のうち、前記アノード電極に対応した部分に第2導電型のアノード領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6記載の半導体装置において、
    前記半導体基板のうち、前記カソード領域と前記アノード領域とで挟まれた領域に、前記ゲート電極に電気的に接続された第2導電型の複数の埋め込み領域が形成され、隣接する前記埋め込み領域間の第1導電型の領域がチャネル領域を構成していることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項6又は7記載の半導体装置において、
    前記アノード領域の厚みが1.5μm未満であることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項8記載の半導体装置において、
    前記アノード領域の厚みが0.02μm以上1.0μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置において、
    前記アノード領域の厚みが0.05μm以上0.5μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項10記載の半導体装置において、
    前記アノード領域の厚みが0.1μm以上0.2μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  12. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の一方の表面に形成された1以上のカソード電極と、
    前記半導体基板の他方の表面に形成されたアノード電極と、
    前記半導体基板の前記一方の表面に、前記カソード電極と電気的に絶縁して形成され、前記カソード電極と前記アノード電極間に流れる電流の導通を制御するゲート電極と、を有し、
    前記半導体基板の一方の表面のうち、前記カソード電極に対応した部分に第1導電型のカソード領域が形成され、
    前記半導体基板の他方の表面のうち、前記アノード電極に対応した部分に第2導電型のアノード領域が形成され、
    前記半導体基板の厚みが460μm未満であり、且つ、
    前記アノード領域の厚みが1.5μm未満であることを特徴とする半導体装置。
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