JP2010074051A - パワー半導体素子 - Google Patents

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Abstract


【課題】小電流領域から大電流領域までの広範な負荷電流の電流値において、従来例に比較して、電力の変換効率を向上させることが可能なパワー半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明のパワー半導体素子は、第1ゲート電極によりスイッチングの制御が行われるパワー半導体素子であり、IGBT動作とMOSトランジスタ動作との切替を行う第2ゲートを有し、第1ゲート電極により、スイッチング動作をさせる際、負荷に流れる負荷電流の電流値に応じて、第2ゲート電極に対して制御信号を印加し、MOSトランジスタにて動作させるか、またはバイポーラトランジスタとして動作させるかのいずれかを選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、大容量の電力を取り扱う電力変換器等に用いられるパワー半導体装置に関する。
従来からIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、ダイオード、GTO(Gate Turn Off)サイリスタ、パワートランジスタ等のパワー半導体素子は、耐圧や電流容量に応じて各種インバータ装置などに応用されている。
上記IGBTは、特に、電圧を印加することにより容易にスイッチングすることが可能なため制御が容易であり、かつ電流容量が大きく、大電流の高周波動作が可能であるなど、他のパワー半導体装置に比較して有利な点を有している。
このIGBTは、図13及び図14に示すように、MOSトランジスタのドレイン電流がpnp型バイポーラトランジスタ(以下、pnpトランジスタ)のベース電流となり、npn型バイポーラトランジスタ(以下、npnトランジスタ)がオン状態となって動作することでオン状態となる(例えば、特許文献1参照)。この図13において、pnpトランジスタは、IGBTにおけるコレクタ層がコレクタ、ドリフト層がベース、ベース領域がエミッタとして構成されている。
そして、pnp型トランジスタのコレクタ電流が増加したとしても、ドリフト層へのキャリアが注入され、伝導度変調が起こり、素子の抵抗が低下するため、電流増加に伴うコレクタ−エミッタ間の電圧の上昇が抑制されるため、大電流のスイッチング素子として多用されている。
特開2000−350475号公報
しかしながら、コレクタ電流が少ない電流領域においては、接合電位によってコレクタ−エミッタ間電圧の下限値が制限され、エネルギー損失が発生することになる。
このため、メガソーラなどの再生可能なエネルギーを利用した発電システムにおいては、出力変動が激しいため、電力変換にIGBTを用いた場合、部分負荷時等の小電流領域における電力変換効率の低下が問題となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、小電流領域から大電流領域までの広範な電流値において、従来例に比較して、電力の変換効率を向上させることが可能なパワー半導体装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、IGBTにおけるバイポーラトランジスタ(例えば、実施形態におけるpnpトランジスタ101)のベース電流を流し、IGBTにスイッチング動作を行わせる第1MOSトランジスタ(例えば、実施形態における第1MOSFET104)と、オンオフ動作により、前記バイポーラトランジスタのベースの電位を制御するものであり、スイッチング動作を行う際、前記バイポーラトランジスタの前記ベースに前記ベース電流を流し、IGBTとして動作させるか、あるいは第1MOSトランジスタのみ動作させてMOSトランジスタとして動作させるかの制御を行う第2MOSトランジスタ(例えば、実施形態における第2MOSFET50)とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のパワー半導体素子であり、コレクタ層(例えば、実施形態における図1及び図2のコレクタ層15)と、該コレクタ層の主表面側に形成された第2の導電型のドリフト層(例えば、実施形態における図1及び図2のドリフト層10)と、該ドリフト層の表面部に形成された第1の導電型のベース領域(例えば、実施形態における図1及び図2のベース領域11)と、該ベース領域の表面において、該ベース領域内において終端するよう形成された第2導電型のエミッタ領域(例えば、実施形態におけるエミッタ領域12)と、該エミッタ領域及びドリフト層間における前記ベース領域を、前記第1MOSトランジスタ(例えば、実施形態における図2の第1MOSFET104)の第1のチャネル領域とし、該第2のチャネル領域の表面に形成された第1のゲート絶縁膜(例えば、実施形態におけるゲート絶縁膜13)と、前記エミッタ領域及び前記ベース領域領域に接続されたエミッタ電極(例えば、実施形態における図1のエミッタ電極E)と、前記第1のゲート絶縁膜上に形成された第1のゲート電極(例えば、実施形態における図1のゲート電極14)と、前記コレクタ層の裏面に形成されたコレクタ電極(例えば、実施形態における図1のコレクタ電極16)と、前記ドリフト層及びコレクタ電極間における前記ドリフト層の側面を、前記第2MOSトランジスタ(例えば、実施形態における図2の第2MOSFET50)の第2のチャネル領域とし、該第2のチャネル領域の表面に形成された第2のゲート絶縁膜(例えば、実施形態における図1のゲート絶縁膜17)と、該第2のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート電極(例えば、実施形態における図1のゲート電極18)とを有し、前記コレクタ層(例えば、図2のpnpトランジスタ101のコレクタ)をコレクタとし、ドリフト層(例えば、図2のpnpトランジスタ101のベース)をベースとし、ベース領域(例えば、図2のpnpトランジスタ101のエミッタ)をエミッタとし、前記バイポーラトランジスタ(例えば、実施形態における図2のpnpトランジスタ101)が形成されていることを特徴とする。
本請求項の各構成要素は、上述したように、それぞれ図1及び図2の構成に対応して記載している。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載のパワー半導体素子であり、前記ドリフト層(例えば、実施形態における図1及び図2のドリフト層10)をドレインとし、前記エミッタ領域(例えば、実施形態における図1及び図2のエミッタ領域12)をソースとし、前記ベース領域(例えば、実施形態における図1及び図2のベース領域11)表面をチャネル形成領域とする前記第1のゲート電極(例えば、実施形態におけるゲート電極14)からなる第1MOSトランジスタ(例えば、実施形態における図2の第1MOSFET104)が形成され、前記コレクタ電極をドレインとし、ドリフト層をソースとし、コレクタ層をチャネル領域とする第2のゲート電極(例えば、実施形態における図1のゲート電極18)からなる第2MOSトランジスタ(例えば、実施形態における第2MOSFET50)が形成されており、前記MOSトランジスタ動作を行わせる場合、前記第1MOSトランジスタをオン状態とする際、前記第2MOSトランジスタをオン状態とし、一方、前記バイポーラ動作を行わせる場合、前記第1MOSトランジスタをオン状態とする際、前記第2MOSトランジスタをオフ状態とすることを特徴とする。
本請求項の各構成要素は、上述したように、それぞれ図1及び図2の構成に対応して記載している。
請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3記載のパワー半導体素子であり、前記コレクタ層の裏面から前記ドリフト層内に達する溝を形成し、該溝内面に前記第2のゲート絶縁膜を形成し、該第2のゲート絶縁膜上に前記第2のゲート電極を設け、前記コレクタ層における前記溝内部の内周面を前記第2のチャネル領域とすることを特徴とする。
請求項5の発明は、インテリジェントパワーモジュール(IPM:Intelligent Power Module)であり、請求項1から請求項4のいずれかに記載のパワー半導体素子と、前記エミッタ電極に流れる電流を測定する電流センサと、前記電流センサの測定した測定電流が予め設定された閾値を超えたか否かを判定し、閾値を超えた場合、前記パワー半導体素子をバイポーラトランジスタとして動作させ、閾値以下の場合、前記パワー半導体素子をMOSトランジスタとして動作させるよう前記第1のゲートに制御信号を出力する制御回路とを有することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載のインテリジェントパワーモジュールであり、前記制御回路が、前記パワー半導体素子のスイッチング毎に、前記制御信号により前記パワー半導体素子をMOSトランジスタとして動作させる電流範囲を増加あるいは減少させ、前記測定電流から求めたパワー半導体素子の消費電力がより小さくなるように、前記閾値の電流範囲を調整することを特徴とする。
請求項7の発明は、インテリジェントパワーモジュールであり、請求項1から請求項4のいずれかに記載のパワー半導体素子から構成され、前記第2のゲート電極にMOSトランジスタとして動作させる制御信号を常に印加させ、パワー半導体素子に流れる電流増加に伴いバイポーラトランジスタとして動作させることを特徴とする。
以上説明したように、本発明のパワー半導体素子によれば、MOSトランジスタ動作またはバイポーラトランジスタ動作を第2のゲート電極に印加する制御信号により、任意に切り替える構成としたため、部分負荷時の小電流領域において、MOSトランジスタの動作を行わせて、バイポーラ動作を行わせる場合に比較して、パワー半導体素子の電力損失を低減させ、大電流領域において、バイポーラトランジスタの動作(以下、IGBT動作)を行わせて、MOSトランジスタ動作を行わせる場合に比較して、パワー半導体素子の電力損失を低減させることが可能となり、小電流領域及び大電流領域の広範囲において低い電力損失の特性とすることができる。
また、本発明のインテリジェントパワーモジュールによれば、制御回路が、電流センサの検出した電流値と、予め設定されている閾値とを比較し、MOSトランジスタ動作またはバイポーラトランジスタ動作とを、第2のゲート電極に印加する制御信号により切り替えるため、部分負荷時の小電流領域において、MOSトランジスタの動作を行わせて、バイポーラ動作を行わせる場合に比較して、パワー半導体素子の電力損失を低減させ、大電流領域において、IGBT動作を行わせて、MOSトランジスタ動作を行わせる場合に比較して、パワー半導体素子の電力損失を低減させることが可能となり、小電流領域及び大電流領域の広範囲において低い電力損失の特性とすることができる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態によるパワー半導体素子を図面を参照して説明する。図1は同実施形態によるパワー半導体素子の断面構造を示す概念図である。
コレクタ層15はp型の不純物が添加されたp型基板であり、コレクタを形成している。このコレクタ層15の主表面側(図1におけるコレクタ層15の下側方向の面)にn型の不純物が添加された半導体層としてドリフト層10が形成されている。
ドリフト層10の主表面(図1におけるドリフト層10の下側方向の面)に、p型の不純物が添加されたベース領域11が形成されている。
また、上記ベース領域11の主表面(図1におけるドリフト層10の下側方向の面)に、n型のエミッタ領域12がベース領域11内にて終端するように、すなわち完全に含まれるように形成されている。すなわち、エミッタ領域12は、厚さがベース領域11より薄く、厚さ方向においてベース領域11に含まれ、ベース領域11の主表面に対して垂直方向から見た平面視においてベース領域11内に含まれるよう形成されている。
コレクタ電極16は、コレクタ層15の裏面(図1におけるコレクタ層15の上側方向の面)上に形成されている。
パワー半導体素子の主表面(図1の下側方向の面)において、エミッタ領域12とドリフト層10とに挟まれたベース領域11の表面をチャネル領域とするため、ゲート絶縁膜13は、ベース領域11の主表面上において、エミッタ領域12とベース領域11とドリフト層10との表面に形成され、ベース領域11を介して対向するエミッタ領域12及びドリフト層10に対し、端部が重なりあう領域を有するように形成されている。
また、ゲート電極14は、上記ゲート絶縁膜13の上部に、当該ゲート絶縁膜13と重なり合う、すなわち位置的に整合するように形成されている。
ゲート絶縁膜17は、ドリフト層10とコレクタ電極16とに挟まれたコレクタ層15の側面をチャネル領域とするため、パワー半導体素子の側面上において、ドリフト層10とコレクタ層15とコレクタ電極16との側面の表面上に形成され、コレクタ層15を介して対向するドリフト層10及びコレクタ電極16に対し、端部が重なりあう領域を有するように形成される。
ゲート電極18は、パワー半導体装置の側面上において、上記ゲート絶縁膜17と重なり合う、すなわち位置的に整合するように形成されている。
次に、図1及び図2を用いて、本実施形態によるパワー半導体素子の動作を説明する。図2は、図1のパワー半導体素子の等価回路を示す概念図である。
図2において、pnpトランジスタ101は、pnp型のバイポーラトランジスタであり、コレクタがコレクタ層15、ベースがドリフト層10、エミッタがベース領域11から構成されている。npnトランジスタ102は、npn型のバイポーラトランジスタであり、コレクタがドリフト層10、ベースがベース領域11、エミッタがエミッタ領域12から構成されている。
また、第1MOSトランジスタ104は、nチャネル型MOSトランジスタであり、ドレインがドリフト層10、ソースがベース領域11、ゲートがゲート電極14から構成されている。第2MOSトランジスタ50は、nチャネル型MOSトランジスタであり、ドレインがコレクタ電極16、ソースがドリフト層10、ゲートがゲート電極18から構成されている。
また、図1に示すように、IGBTは、第1MOSトランジスタ104の下部にドリフト層10及びコレクタ層15が重ねられた状態となっている。したがって、第2MOSトランジスタ50をオン状態として、コレクタ電極16とドリフト層10とを短絡状態とすることにより、コレクタ電極16とドリフト層10とがオーミック接触した状態となり、pnpトランジスタ101におけるドリフト層10での伝導度変調が起こりにくく、IGBTの動作状態ではなく、MOSトランジスタの動作状態が支配的となる。
上述したように、本発明は、コレクタ電極16とドリフト層10とを短絡し、IGBTをMOSトランジスタとして機能させるため、この第2MOSトランジスタ50を設けたことを特徴とする。
また、パワー半導体素子30のコレクタ電極16は端子Tcに接続され、エミッタ電極Eは端子TEに接続され、電源として端子Tc及び端子TE間には電源23が介挿されている。この電源23は、例えば、大陽電池等により発電されたDC電流が蓄積されるバッテリである。例えば、この電源23のDC(直流)電圧を、家庭用電気機器に供給する場合、IGBT等を用いたインバータにより、商用電源に対応するAC(交流)電圧に変換する必要がある。本実施形態におけるパワー半導体素子30は、上記インバータにおいて、DC電圧をAC電圧に変換する(また電力変換を行う)ブリッジ回路を構成するスイッチング素子として使用される。
図2において、抵抗103は第1MOSトランジスタ104と第2MOSトランジスタ50のオン抵抗であり、 抵抗105はnpnトランジスタ102のベースと端子TE間の抵抗(ベース領域11)である。
図1において、電源22とゲート電極14の端子TG1との間に介挿されたスイッチSW1をオン状態(導通状態)とすることにより、電源22から端子TG1を介してゲート電極14に「H」レベルの電圧(=VG1)が印加され、一方、スイッチSW1をオフ状態(非導通状態)とすることにより、ゲート電極18に「L」レベルの電圧(=例えば、接地電位)が印加される。
また、電源21とゲート電極18との間に介挿されたスイッチSW2をオン状態とすることにより、電源21から端子TG2を介してゲート電極18に「H」レベルの電圧(=VG2)が印加され、一方スイッチSW2をオフ状態とすることにより、ゲート電極18に「L」レベル(=接地電位)の電圧が印加される。
全負荷時等の大電流領域の動作状態において、本実施形態のパワー半導体素子30にIGBTの動作を行わせる際、スイッチSW2をオフ状態とすることにより、第2MOSトランジスタ50がオフ状態となり、一般的なIGBTと同様な動作を行うことになる。
すなわち、スイッチSW2をオフ状態、スイッチSW1をオン状態とした場合、第1MOSトランジスタ104をオンとなり、第1MOSトランジスタ104において、ドレイン電流がドリフト層10からエミッタ領域12に流れるため、接続点Aの電位が低下することで、pnpトランジスタ101にベース電流が流れ、pnpトランジスタ101がオンとなる。
ここで、pnpトランジスタ101において、バイポーラトランジスタが動作することによる伝導度変調が発生し、ドリフト層10の抵抗値が減少する。これにより、IGBTに流れるコレクタ電流が増加しても、ドリフト層10にキャリアが注入され、伝導度変調が発生して、コレクタ電流増加によるコレクタ(コレクタ電極16)−エミッタ(エミッタ電極E)間電圧の上昇が抑制される。
そして、抵抗105に電流が流れることにより、接続点Bの電位が上昇し、npnトランジスタ102のベース−エミッタ間に電流が流れ、さらに接続点Aの電圧が低下し、pnpトランジスタ101のコレクタ電流が増加することになる。
一方、部分負荷時等の小電流領域の動作状態において、本実施形態のパワー半導体素子30にMOSトランジスタの動作を行わせる際、スイッチSW2をオン状態とすることにより、第2MOSトランジスタ50がオン状態となり、一般的なMOSトランジスタと同様な動作を行うことになる。
すなわち、スイッチSW2をオン状態、スイッチSW1をオン状態とした場合、第1MOSトランジスタ104をオンとなり、第1MOSトランジスタ104において、ドレイン電流がドリフト層10からエミッタ領域12に流れる。
ここで、この第1MOSトランジスタ104のドレイン電流は、第2MOSトランジスタ50を介して流れるものであり、接続点Aの電位が低下せず、pnpトランジスタ101にベース電流が流れず、pnpトランジスタ101はオン状態にはなりにくい。
しかしながら、負荷に流れる電流が増加し、第2MOSトランジスタ50に流せる電流に比較し、第1MOSトランジスタ104が流せる電流が増加すると、接続点Aの電位が低下し、pnpトランジスタ101のベース電流が流れ、pnpトランジスタ101がオンし、IGBTの動作状態に移行することとなる。
したがって、MOSトランジスタの動作から、IGBTの動作に移行する負荷電流は、第1MOSトランジスタ104と第2MOSトランジスタ50とのオン抵抗の値により決定される。
本実施形態において、パワー半導体素子30を動作させた場合に、小電流領域とはIGBT動作における損失エネルギーがMOSトランジスタにおける損失エネルギーを超える負荷電流以下の電流範囲を示し、一方、大電流領域とはMOSトランジスタ動作における損失エネルギーがIGBTにおける損失エネルギーを超える負荷電流を超える電流範囲を示している。
上述したように、負荷に流れる電流量により、パワー半導体素子30をMOSトランジスタあるいはIGBTとして動作させることにより、以下に示すように、部分負荷時等の低容量の小電流領域におけるIGBTのエネルギー損失と、全負荷時などの大容量の大電流領域におけるMOSトランジスタのエネルギー損失との双方を低減することができる。
すなわち、IGBTのオン特性は、図3に示すように、負荷電流(コレクタ電流)が少ない小電流領域において、pn接合の接合電位によりコレクタ(端子Tc)−エミッタ(端子TE)間電圧の下限値により制限され、この下限値以下の領域における電流がエネルギー損失となる。しかしながら、大電流領域においてはドリフト層10に対してコレクタ層15からキャリアが注入され、伝導度変調によってコレクタ−エミッタ間電圧の上昇がなく、大電流のコレクタ電流を流すことができる。図3は、横軸がパワー半導体素子30におけるコレクタ電極16とエミッタ電極Eとの間の電圧VCEの電圧値を示し、縦軸がパワー半導体素子30におけるコレクタ電極16とエミッタ電極Eとの間に流れるコレクタ電流の電流値を示している。
一方、MOSトランジスタのオン特性は、上記IGBTと異なり、pn接合がないために接合電位がなく、オン抵抗としてドリフト層10のオーミック抵抗が支配的である。
このため、MOSトランジスタには、pn接合における接合容量が無いため、小電流領域において、図4に示すように、コレクタ−エミッタ間におけるエネルギー損失がない。しかしながら、大電流領域においては、ドリフト層10のオーミック抵抗の抵抗値に応じて、負荷電流が増加するとともに、エネルギー損失も増加することとなる。図4は、横軸がドリフト層10とエミッタ電極Eとの間の電圧VDSの電圧値を示し、縦軸がドリフト層10とエミッタ電極Eとの間の電流値を示している。
したがって、図5に示すように、負荷電流に対して予め閾値を設定しておき、その閾値以下における負荷電流の小電流領域においてエネルギー損失がIGBTに比較して少ないMOSトランジスタとして動作させ、その閾値を超える負荷電流の大電流領域においてエネルギー損失がMOSトランジスタに比較して少ないIGBTとして動作させるようにすることで、本実施形態は、負荷電流の低電力領域から大電流領域までの全範囲におけるエネルギー損失(導通損失)の少ないパワー半導体素子を実現している。図5は、IGBTについては図3と同様であり、MOSトランジスタ(MOSFET)については図4と同様である。
図6に示す構成により、IPM(Intelligent Power Module)81に対して交流電源80からピーク電圧300Vの交流電圧を印加し、抵抗負荷82の抵抗値を変化させ、負荷電流の数値を制御し、MOSトランジスタによる動作と、IGBTによる動作によるエネルギー損失を、シミュレーションにより求めた。
このシミュレーションにおいて、導通損失を「導通電圧×導通電流×導通時間」の式より求め、スイッチング損失を「印加電圧×導通電流×スイッチング時間/6」の式より求め、交流半サイクルの導通損失とスイッチング損失の総和からエネルギー損失を算出した。ここで、上記導通電圧はコレクタ(コレクタ電極16)−エミッタ(エミッタ電極E)間電圧であり、上記導通電流は負荷電流であり、上記導通時間は素子がオン状態の時間であり、上記印加電圧はコレクタ電極16に印加した電圧であり、スイッチング時間はスイッチング時にオン状態からオフ状態(電流値により測定)に切り替わる時間である。
図7の動作条件は抵抗負荷82の抵抗値を30Ωとして、5kHzの周波数にてデューティ50%にてスイッチングを行わせ、一方、図8の動作条件は抵抗負荷82の抵抗値を6Ωとして、5kHzの周波数にてデューティ50%スイッチングを行わせるものである。図7及び図8において、横軸が時間であり、縦軸が抵抗負荷に流れる電流値である。
図9は上述した図7及び図8各々と同様に、5kHzの駆動周波数にてデューティ50%にて、負荷電流のピークが2A(アンペア)、5A、10A、20A、30A、40A、50Aとなるように、抵抗負荷82を変化させ、IGBT、MOSトランジスタ及び本実施形態におけるパワー半導体素子30それぞれのエネルギー損失を計算し、各負荷電流値におけるIGBTのエネルギー損失を1として、エネルギー損失を規格化した図であり、横軸が負荷電流の電流値を示し、縦軸にIGBTのエネルギー損失により規格化したエネルギー損失を示す。
ここで、IGBTとしてはGT80J101B(東芝製)、MOSトランジスタとしては2SK3911(東芝製)、本実施形態のエネルギー損失は、負荷電流が5A以下の領域において2SK3911の特性を用い、負荷電流が5Aを超える領域においてGT80J101Bの特性を用いた。
上記図9からわかるように、IGBTは、5A以下の負荷電流の小電流領域において、MOSトランジスタに比較してエネルギー損失が大きい。しかしながら、MOSトランジスタは、負荷電流が増加する毎にエネルギー損失も比例して増加していくため、5Aを超える負荷電流の大電流領域において、IGBTのエネルギー損失を超えることとなる。
一方、本実施形態によるパワー半導体素子は、5A以下の負荷電流の小電流領域において、MOSトランジスタと同様な特性を示し、IGBTよりもエネルギー損失が低く、5Aを超える負荷電流の大電流領域において、IGBTと同様な特定を示し、負荷電流の低電力領域から大電流領域までの全範囲におけるエネルギー損失(導通損失)の少ないパワー半導体素子を実現できることを示している。
また、図10に本実施形態によるパワー半導体素子の他の構成例の断面構造を示す。図1における第2MOSトランジスタのゲートを、パワー半導体素子の外周部のみではなく、コレクタ層15の中央部近傍に第2MOSトランジスタ50を形成する。
すなわち、コレクタ層15の裏面において、このコレクタ層15の中央部近傍に、底部がドリフト層10に達する深さの溝(トレンチ)30を形成し、この溝35の内面全体にゲート絶縁膜17を形成し、このゲート絶縁膜17上にゲート電極18を形成し、第2MOSトランジスタ50のゲート幅を増加させるMOSトランジスタのチャネル領域を、溝35の側面(コレクタ層15)、すなわち溝35の内周面に形成する。
これにより、コレクタ電極16からドリフト層10に流し込む電流量が増加するため、第2MOSトランジスタのオン抵抗を低減させることができ、パワー半導体素子30をMOSMOSトランジスタとして動作させた場合、図1に比較してよりエネルギー損失を低減させることが可能となる。
次に、図1または図2に示すパワー半導体素子30を用いたIPMの構成例を図11に示す。端子Tc(コレクタ側)と端子TE(エミッタ)側との間に逆導通用ダイオード60が設けられている。ここで、逆導通用ダイオード60は、カソードが端子Tcに接続され、アノードが端子TEに接続されている。
ゲートドライブ回路73は、パワー半導体素子30の端子TG1(第1MOSトランジスタ104のゲート電極14)に対し、IPM外部から端子TGを介して入力されるスイッチングに対する制御信号に対応した駆動信号を出力する。このとき、第1MOSトランジスタ104がnチャネル型MOSトランジスタであるため、ゲートドライブ回路73は、上記制御信号に対応し、制御信号パワー半導体素子30をオンさせる場合、第1MOSトランジスタ104の閾値以上(「H」レベル)の駆動信号を出力し、一方、制御信号パワー半導体素子30をオフさせる場合、第1MOSトランジスタ104の閾値未満(「L」レベル)の駆動信号を出力する。
ゲートドライブ回路74は、パワー半導体素子30の端子TG2(第2MOSトランジスタ50のゲート電極18)に対し、パワー半導体素子30を、MOSトランジスタ動作させるか、あるいはIGBT動作をさせるかを示す、制御回路72から入力される切替制御信号に対応した駆動信号を出力する。このとき、第2MOSトランジスタ50がnチャネル型MOSトランジスタであるため、ゲートドライブ回路74は、上記制御信号に対応し、第2MOSトランジスタ50をオンさせる場合、第2MOSトランジスタ50の閾値以上(「H」レベル)の駆動信号を出力し、一方、第2MOSトランジスタ50をオフさせる場合、第2MOSトランジスタ50の閾値未満(「L」レベル)の駆動信号を出力する。
上記制御回路72は、パワー半導体素子30に流れる負荷電流を電流センサ71により計測し、この計測した計測電流値と、内部に設定されている閾値(負荷電流の電流値の閾値)を比較する。
ここで、制御回路72は、上記計測電流値が上記閾値以下の場合、パワー半導体素子30をMOSトランジスタ動作させることを示す切替信号をゲートドライブ回路74に対して出力し、一方、計測電流値が閾値を超える場合、パワー半導体素子30をIGBT動作させることを示す切替信号をゲートドライブ回路74に対して出力する。
また、MOSトランジスタまたはIGBTの動作切替を判定する負荷電流の上記閾値を、パワー半導体素子30を設計する段階において決定する。
すなわち、シミュレーション結果から得られたIGBTのI−V特性と、第2MOSトランジスタ50のI−V特性とにより、すでに説明したエネルギー損失を求めるシミュレーションにより、MOSトランジスタ動作におけるエネルギー損失が、IGBT動作におけるエネルギー損失を超える負荷電流値を求め、第2MOSトランジスタ50を駆動させる負荷信号の数値を閾値とし、予め制御回路72に設定しておく。
また、上述したように、パワー半導体素子30を設計する段階にて閾値を設定するのではなく、パワー半導体素子30からなるIPMを、例えばインバータなどとして組み立てた後に工場出荷する際に閾値を設定する。
すなわち、出荷検査において、上記閾値を調整しつつ、すなわち第2MOSトランジスタ50のオン/オフするタイミング(負荷電流の電流値の変化におけるタイミング)を調整しつつ、インバータの動作試験を行い、パワー半導体素子30によるエネルギー損失が最も低くなる閾値を抽出し、抽出した閾値を制御回路72に設定するようにしても良い。
さらに、電流センサ71のみではなく、端子Tc及び端子TE間に電圧センサを設け、制御回路72は、この電流センサ71により測定された電流値と、上記電圧センサにより測定された電圧値とにより、電力を算出するように構成しても良い。
この構成において、制御回路72は、第1MOSトランジスタ104がオンされる周期毎、あるいは複数周期単位にて、閾値の数値を変化させ、電力が直前に求めた数値より低くなるように制御する。
すなわち、制御回路72は、閾値の数値を増加させたとき、測定された電流値と電圧値とから求めた電力が、直前の測定において求めた電力より増加した場合、閾値を低減させ、一方、測定された電流値と電圧値とから求めた電力が、直前の測定において求めた電力より減少した場合、閾値を再度増加させる。
また、制御回路72は、閾値の数値を減少させたとき、測定された電流値と電圧値とから求めた電力が、直前の測定において求めた電力より増加した場合、閾値を増加させ、一方、測定された電流値と電圧値とから求めた電力が、直前の測定において求めた電力より減少した場合、閾値を再度減少させる。
また、本実施形態によるパワー半導体素子30を用いたインバータにおいて、各第1MOSトランジスタ104のスイッチングにおいて、図12に示す電流半波波形を基にした制御信号を第1MOSトランジスタ104のゲート電極14に供給することにより、容易にMOSトランジスタ(MOSFET)動作をさせる場合と、IGBT動作をさせる場合とに、パワー半導体素子30を設定した閾値により効率的に切り替えることができる。
上述したように、パワー半導体素子30に対し、MOSトランジスタ動作させるか、あるいはIGBT動作させるかを制御するための閾値を、より少ないエネルギー損失となるように調整することにより、インバータなどに用いた場合、低い負荷電流の領域において、従来例に比較して高い効率にて電力変換を行うことが可能となる。
また、上述した説明においては、制御回路72が内部に設定されている閾値と、負荷電流とを比較することにより、負荷電流に対応して、パワー半導体素子30をMOSトランジスタ動作あるいはIGBT動作に切り替えるのではなく、予め第2MOSトランジスタ50のゲート電極18に対し、第2MOSトランジスタ50をオンとする閾値より高い電圧を印加した状態にて固定するように構成しても良い。
この場合、図2において、低い負荷電流の領域においては、接続点Aの電位が低下せずに、pnpトランジスタ101がオン状態とはならず、負荷電流が増加して接続点Aの電位が低下することにより、pnpトランジスタ101にベース電流が流れて、pnpトランジスタ101がオン状態になることにより、MOSトランジスタ動作からIGBT動作に移行する。
この構成においては、例えば、パワー半導体素子30の設計段階において、第2MOSトランジスタ50のオン抵抗と、ドリフト層10の抵抗と、第1MOSトランジスタ104のオン抵抗となどの特性に基づいて、第2MOSトランジスタ50のゲート電極18に印加する電圧値を調整し、MOSトランジスタ動作またはIGBT動作の切り替えが、互いの領域におけるエネルギー損失の少ない負荷電流の電流値で行われるように設定しておく必要がある。
本発明の一実施形態によるパワー半導体素子50の構成例の断面構造を示す概念図である。 図1のパワー半導体素子50の等価回路を示す概念図である。 IGBTのI−V特性を示すグラフである。 MOSトランジスタのI−V特性を示すグラフである。 印加電圧の領域(低い負荷電流の領域)におけるMOSトランジスタとIGBTとのゲート電圧に対応して流れる電流値を示すグラフである。 エネルギー損失を測定した測定系を説明する概念図である。 測定において第1MOSトランジスタ104に印加する電圧の波形を示す波形図である。 測定において第1MOSトランジスタ104に印加する電圧の波形を示す波形図である。 MOSトランジスタ、IGBTと、パワー半導体素子30とのエネルギー損失の比較を行った結果を示すグラフである。 本発明の一実施形態における他のパワー半導体素子30の構成例の断面構造を示す概念図。 本発明によるパワー半導体素子を用いたIPMの構成例を示すブロック図である。 パワー半導体素子30のゲート電極14に印加する駆動波形を示す波形図である。 従来のIGBTの構成例の断面構造を示す概念図である。 図13のIGBTの等価回路を示す概念図である。
符号の説明
10…ドリフト層
11…ベース領域
12…エミッタ領域 図に書き込む
13,17…ゲート絶縁膜
14,18…ゲート電極
15…コレクタ層
16…コレクタ電極
21,22,23…電源
30…パワー半導体素子
35…溝
50…第2MOSトランジスタ
71…電流センサ
72…制御回路
73,74…ゲートドライブ回路
80…交流電源
81…IPM
82…抵抗負荷
101…pnpトランジスタ
102…npnトランジスタ
103,105…抵抗
104…第1MOSトランジスタ
E…エミッタ電極
SW1,SW2…スイッチ

Claims (7)

  1. IGBTにおけるバイポーラトランジスタのベース電流を流し、IGBTにスイッチング動作を行わせる第1MOSトランジスタと、
    オンオフ動作により、前記バイポーラトランジスタのベースの電位を制御するものであり、スイッチング動作を行う際、前記バイポーラトランジスタの前記ベースに前記ベース電流を流し、IGBTとして動作させるか、あるいは第1MOSトランジスタのみ動作させてMOSトランジスタとして動作させるかの制御を行う第2MOSトランジスタと
    を有することを特徴とするパワー半導体素子。
  2. コレクタ層と、
    該コレクタ層の主表面側に形成された第2の導電型のドリフト層と、
    該ドリフト層の表面部に形成された第1の導電型のベース領域と、
    該ベース領域の表面において、該ベース領域内において終端するよう形成された第2導電型のエミッタ領域と、
    該エミッタ領域及びドリフト層間における前記ベース領域を、前記第1MOSトランジスタの第1のチャネル領域とし、該第2のチャネル領域の表面に形成された第1のゲート絶縁膜と、
    前記エミッタ領域及び前記ベース領域領域に接続されたエミッタ電極と、
    前記第1のゲート絶縁膜上に形成された第1のゲート電極と、
    前記コレクタ層の裏面に形成されたコレクタ電極と、
    前記ドリフト層及びコレクタ電極間における前記ドリフト層の側面を、前記第2MOSトランジスタの第2のチャネル領域とし、該第2のチャネル領域の表面に形成された第2のゲート絶縁膜と、
    該第2のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート電極と
    を有し、
    前記コレクタ層をコレクタとし、ドリフト層をベースとし、ベース領域をエミッタとして前記バイポーラトランジスタが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパワー半導体素子。
  3. 前記ドリフト層をドレインとし、前記エミッタ領域をソースとし、前記ベース領域表面をチャネル形成領域とする前記第1のゲート電極からなる第1MOSトランジスタが形成され、
    前記コレクタ電極をドレインとし、ドリフト層をソースとし、コレクタ層をチャネル領域とする第2のゲート電極からなる第2MOSトランジスタが形成されており、
    前記MOSトランジスタ動作を行わせる場合、前記第1MOSトランジスタをオン状態とする際、前記第2MOSトランジスタをオン状態とし、一方、前記バイポーラ動作を行わせる場合、前記第1MOSトランジスタをオン状態とする際、前記第2MOSトランジスタをオフ状態とすることを特徴とする請求項2記載のパワー半導体素子。
  4. 前記コレクタ層の裏面から前記ドリフト層内に達する溝を形成し、該溝内面に前記第2のゲート絶縁膜を形成し、該第2のゲート絶縁膜上に前記第2のゲート電極を設け、前記コレクタ層における前記溝内部の内周面を前記第2のチャネル領域とすることを特徴とする請求項2または請求項3記載のパワー半導体素子。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のパワー半導体素子と、
    前記エミッタ電極に流れる電流を測定する電流センサと、
    前記電流センサの測定した測定電流が予め設定された閾値を超えたか否かを判定し、閾値を超えた場合、前記パワー半導体素子をバイポーラトランジスタとして動作させ、閾値以下の場合、前記パワー半導体素子をMOSトランジスタとして動作させるよう前記第1のゲート電極に制御信号を出力する制御回路と
    を有することを特徴とするインテリジェントパワーモジュール。
  6. 前記制御回路が、前記パワー半導体素子のスイッチング毎に、前記制御信号により前記パワー半導体素子をMOSトランジスタとして動作させる電流範囲を増加あるいは減少させ、前記測定電流から求めたパワー半導体素子の消費電力がより小さくなるように、前記閾値の電流範囲を調整することを特徴とする請求項5に記載のインテリジェントパワーモジュール。
  7. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のパワー半導体素子から構成され、前記第2のゲート電極にMOSトランジスタとして動作させる制御信号を常に印加させ、パワー半導体素子に流れる電流増加に伴いバイポーラトランジスタとして動作させることを特徴とするインテリジェントパワーモジュール。
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