JP2013149775A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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【課題】半導体装置が有する素子分離膜の膜厚の減少を抑制する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、半導体基板上にストッパ膜を形成する工程と、半導体基板及びストッパ膜にトレンチを形成する工程と、トレンチ内及びストッパ膜上に第1の酸化膜を形成した後、第1の酸化膜を研磨することにより、半導体基板の上面から上方に突出する突出部分を有する素子分離膜をトレンチ内に形成する工程と、ストッパ膜を除去する工程と、素子分離膜の突出部分の上面及び側面をエッチングする工程と、エッチングする工程の後、素子分離膜の突出部分を覆うようにして保護膜を形成する工程と、保護膜をエッチバックすることにより、素子分離膜の突出部分の側面に保護壁を形成する工程と、を備える。
【選択図】図1B

Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
LSI(Large Scale Integration、大規模集積回路)等の半導体装置においては、半
導体基板上に形成されたトランジスタ、ダイオード、抵抗及びキャパシタ等の素子が電気的に干渉することを抑止するため、半導体基板上に素子分離膜を形成する。半導体基板上に素子分離膜を形成する方法として、STI(Shallow Trench Isolation)法がある。STI法は、半導体基板に形成されたトレンチ(溝)に絶縁膜を埋込み、CMP(Chemical
Mechanical Polishing、化学機械研磨)により絶縁膜を平坦化することで、半導体基板
上に素子分離膜を形成する。
特開2010−103228号公報 特開2007−184588号公報
半導体装置の製造プロセスにおけるエッチング工程によって、半導体基板に形成された素子分離膜の膜厚が減少する。図39及び図40は、エッチング工程によって、半導体基板101に形成された素子分離膜102の膜厚が減少する様子を示す図である。図39に示すように、等方性エッチングによって、素子分離膜102の膜厚が減少する。図40に示すように、半導体基板101と素子分離膜102との境界部分では、素子分離膜102の膜厚の減少量が大きくなり、素子分離膜102に形成されるディボット(凹み)103が深くなる。
素子分離膜102に形成されたディボット103が深い場合、図41に示すように、半導体基板101の活性領域104と素子分離膜102との境界部分に存在するコンタクトプラグ105が、半導体基板101の深い領域(不純物の量が少ない領域)と接触する。コンタクトプラグ105が、半導体基板101の深い領域と接触すると、リーク電流が発生する可能性がある。
素子分離膜102の膜厚の減少量が大きくなると、半導体基板101の活性領域104と素子分離膜102との段差が大きくなる。半導体基板101の活性領域104と素子分離膜102との段差が大きい場合、半導体基板101上にゲート電極を形成する際のフォトリソグラフィの露光不良やエッチング残渣が発生する可能性がある。このような課題に鑑み、本件は、半導体装置が有する素子分離膜の膜厚の減少を抑制する技術を提供することを目的とする。
本件の一観点による半導体装置の製造方法は、半導体基板上にストッパ膜を形成する工程と、前記半導体基板及び前記ストッパ膜にトレンチを形成する工程と、前記トレンチ内及び前記ストッパ膜上に第1の酸化膜を形成した後、前記第1の酸化膜を研磨することにより、前記半導体基板の上面から上方に突出する突出部分を有する素子分離膜を前記トレンチ内に形成する工程と、前記ストッパ膜を除去する工程と、前記素子分離膜の突出部分の上面及び側面をエッチングする工程と、前記エッチングする工程の後、前記素子分離膜
の突出部分を覆うようにして保護膜を形成する工程と、前記保護膜をエッチバックすることにより、前記素子分離膜の突出部分の側面に保護壁を形成する工程と、を備える。
本件によれば、半導体装置が有する素子分離膜の膜厚の減少を抑制することができる。
図1Aは、実施例1に係る半導体装置の拡大平面図である。 図1Bは、図1Aの点線A−A’に沿った半導体装置の断面図である。 図2は、半導体基板1上にシリコン酸化膜2を形成し、シリコン酸化膜2上にシリコン窒化膜3を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図3は、シリコン酸化膜2及びシリコン窒化膜3にトレンチ(溝)5Aを形成した場合の半導体装置の断面図である。 図4は、半導体基板1にトレンチ(溝)5Bを形成した場合の半導体装置の断面図である。 図5は、シリコン酸化膜2及びシリコン窒化膜3にトレンチ(溝)7Aを形成した場合の半導体装置の断面図である。 図6は、トレンチ5を更に掘り込むとともに、半導体基板1にトレンチ(溝)7Bを形成した場合の半導体装置の断面図である。 図7は、トレンチ5及び7の内部にシリコン酸化膜8を成膜するとともに、シリコン窒化膜3上にシリコン酸化膜8を成膜した場合の半導体装置の断面図である。 図8は、シリコン窒化膜3上のシリコン酸化膜8を除去するとともに、シリコン酸化膜8を平坦化した場合の半導体装置の断面図である。 図9は、シリコン窒化膜3を除去した場合の半導体装置の断面図である。 図10は、素子分離膜9を後退させた場合の半導体装置の断面図である。 図11は、素子分離膜9の突出部分を覆うようにして保護膜11を形成するとともに、シリコン酸化膜2上に保護膜11を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図12は、素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁12を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図13は、シリコン酸化膜2を除去した場合の半導体装置の断面図である。 図14は、半導体基板1上にシリコン酸化膜13を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図15は、半導体基板1のNMOS領域にPウェル20を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図16は、半導体基板1のNMOS領域にDeepNウェル21を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図17は、Tap領域22に高濃度のp型不純物のイオン注入を行った場合の半導体装置の断面図である。 図18は、シリコン酸化膜13を除去した場合の半導体装置の断面図である。 図19は、半導体基板1上にゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)23を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図20は、保護壁12を除去した場合の半導体装置の断面図である。 図21は、素子分離膜9の上面が半導体基板1の上面よりも低くなる場合の半導体装置の断面図である。 図22は、ゲート絶縁膜23を除去した場合の半導体装置の断面図である。 図23は、半導体基板1上にゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)24を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図24は、半導体基板1の上方にゲート電極25を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図25は、半導体基板1のNMOS領域にExtensionSD領域31を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図26は、ゲート電極25の側面にサイドウォール32を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図27は、半導体基板1のNMOS領域にSD領域33を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図28は、図1Aの点線C−C’に沿った半導体装置の断面図である。 図29Aは、比較例の半導体装置の断面図である。 図29Bは、比較例の半導体装置の断面図である。 図30は、素子分離膜9の突出部分を覆うようにして保護膜41を形成するとともに、シリコン酸化膜2上に保護膜41を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図31は、素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁42を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図32は、シリコン酸化膜2を除去した場合の半導体装置の断面図である。 図33は、半導体基板1上に熱シリコン酸化膜43を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図34は、熱シリコン酸化膜43を除去した場合の半導体装置の断面図である。 図35は、半導体基板1上にゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)45を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図36は、ゲート絶縁膜45を除去した場合の半導体装置の断面図である。 図37は、半導体基板1上にゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)47を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図38は、半導体基板1の上方にゲート電極48を形成した場合の半導体装置の断面図である。 図39は、エッチング工程によって、半導体基板101に形成された素子分離膜102の膜厚が減少する様子を示す図である。 図40は、エッチング工程によって、半導体基板101に形成された素子分離膜102の膜厚が減少する様子を示す図である。 図41は、コンタクトプラグ105が、半導体基板101の深い領域と接触した様子を示す図である。
以下、図面を参照して、発明を実施するための形態(以下、実施形態という)に係る半導体装置及び半導体装置の製造方法について説明する。以下の実施例は例示であり、実施形態に係る半導体装置及び半導体装置の製造方法は、以下の実施例の構成に限定されない。
図1Aは、実施例1に係る半導体装置の拡大平面図である。図1Bは、図1Aの点線A−A’に沿った半導体装置の断面図である。実施例1に係る半導体装置は、半導体装置の一態様であるDTMOS(Dynamic Threshold Voltage Metal Oxide Semiconductor)ト
ランジスタとして実施した場合について説明する。DTMOSトランジスタは、半導体基板とゲート電極とを電気的に接続したMOSトランジスタである。なお、図1A及び図1
Bは、NMOS(nチャネル金属酸化物半導体)トランジスタが形成されている箇所を図示しており、PMOS(pチャネル金属酸化物半導体)トランジスタが形成されている箇所の図示は省略している。
半導体装置は、半導体基板1と、半導体基板1に形成された素子分離膜9A、9Bと、半導体基板1上に形成されたゲート絶縁膜24と、半導体基板1の上方に形成されたゲート電極25とを有する。半導体基板1には、p型不純物のイオン注入が行われたPウェル20及びn型不純物のイオン注入が行われたNウェル21が形成されている。半導体基板1には、素子分離膜9A、9Bによって囲まれたTap領域22及びSD(ソースドレイン)領域33が形成されている。素子分離膜9Bは、Tap領域22とSD領域33との間に位置し、Tap領域22とSD領域33とを分離する。Tap領域22には、Pウェル20にイオン注入されたp型不純物よりも高濃度のp型不純物のイオン注入が行われており、SD領域33には、p型不純物のイオン注入が行われている。
ゲート電極25は、SD領域33を跨ぐようにして半導体基板1の上方に形成されている。ゲート電極25の側面には、サイドウォール32が形成されている。ゲート電極25は、電極部26及びパッド部27を有している。電極部26の一方の端部26A及び電極部27は、素子分離膜9A上に位置している。電極部26の他方の端部26Bは、素子分離膜9B上に位置している。電極部27上には、コンタクトプラグ35Aが形成されている。Tap領域22上には、コンタクトプラグ35Bが形成されており、コンタクトプラグ35Aと35Bとは、配線(図示せず)等によって電気的に接続されている。SD領域33には、コンタクトプラグ35C及び35Dが形成されている。図1A及び図1Bでは、層間絶縁膜及び配線の図示は省略している。
次に、実施例1の半導体装置の製造方法について説明する。図2から図24は、実施例1の半導体装置の製造工程を示す半導体装置の断面図であり、図1Aの点線A−A’に沿った断面に対応している。図25から図27は、実施例1の半導体装置の製造工程を示す半導体装置の断面図であり、図1Aの点線B−B’に沿った断面に対応している。
まず、図2に示すように、半導体基板1上にシリコン酸化膜(SiO膜)2を形成し、シリコン酸化膜2上にシリコン窒化膜(SiN膜)3を形成する。シリコン酸化膜2は、犠牲酸化膜とも呼ばれる。シリコン窒化膜3は、ストッパ膜の一例である。半導体基板1は、例えば、シリコン(Si)基板である。シリコン酸化膜2は、例えば、熱酸化法を用いた成膜によって形成される。熱酸化法を用いて形成されたシリコン酸化膜2は、膜厚及び膜質が均一となり易いことから、熱酸化法を用いてシリコン酸化膜2を形成することが好ましい。熱酸化法に代えて、CVD(Chemical Vapor Deposition、化学気相成長)
法を用いてシリコン酸化膜2を形成してもよい。シリコン窒化膜3は、例えば、CVD法を用いた成膜によって形成される。シリコン酸化膜2の膜厚は、例えば、約10nmであるが、この値に限られない。シリコン窒化膜3の膜厚は、約100nmであるが、この値に限られない。
次に、フォトリソグラフィによりレジストパターン4をシリコン窒化膜3上に形成する。図3に示すように、レジストパターン4をマスクとして、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)法等のドライエッチングを行い、シリコン酸化膜2及びシリコン窒化膜3を異方性エッチングする。シリコン酸化膜2及びシリコン窒化膜3を異方性エッチングすることにより、シリコン酸化膜2及びシリコン窒化膜3にトレンチ(溝)5Aを形成する。その後、レジストパターン4を除去する。
次いで、図4に示すように、シリコン窒化膜3をマスクとして、例えば、RIE法等のドライエッチングを行い、半導体基板1を異方性エッチングすることにより、半導体基板
1にトレンチ(溝)5Bを形成する。以下では、トレンチ5A及び5Bを合わせて、トレンチ(溝)5と表記する。図4に示すトレンチ5の深さは、最終的な深さよりも浅く形成されている。
次に、図5に示すように、フォトリソグラフィによりレジストパターン6をシリコン窒化膜3上に形成する。レジストパターン6をマスクとして、例えば、RIE法等のドライエッチングを行い、シリコン酸化膜2及びシリコン窒化膜3を異方性エッチングすることにより、シリコン酸化膜2及びシリコン窒化膜3にトレンチ(溝)7Aを形成する。その後、レジストパターン6を除去する。
次いで、図6に示すように、シリコン窒化膜3をマスクとして、例えば、RIE法等のドライエッチングを行い、半導体基板1を異方性エッチングすることにより、トレンチ5を更に掘り込むとともに、半導体基板1にトレンチ(溝)7Bを形成する。以下では、トレンチ7A及び7Bを合わせて、トレンチ(溝)7と表記する。トレンチ7は、部分トレンチ(Partial Trench)とも呼ばれる。部分トレンチは、寄生容量を削減し、DTMOSトランジスタを高速化及び低消費電力化するために形成される。
図6に示すように、トレンチ5と、トレンチ7とでは、半導体基板1の上面からの深さが異なっている。したがって、半導体基板1には、半導体基板1の上面からの深さが異なる複数種類のトレンチが形成されている。トレンチ5の深さは、例えば、約100nm以上約400nm以下であるが、この範囲に限られない。トレンチ7の深さは、例えば、約30nm以上150nm以下であるが、この範囲に限られない。
次に、トレンチ5及び7の内部における半導体基板1の露出部分を酸化する。次いで、図7に示すように、例えば、HDP(High Density Plasma、高密度プラズマ)−CVD
法により、トレンチ5及び7の内部にシリコン酸化膜8を成膜するとともに、シリコン窒化膜3上にシリコン酸化膜8を成膜する。すなわち、前記トレンチ5及び7を覆うようにしてシリコン酸化膜8を形成するとともに、シリコン窒化膜3上にシリコン酸化膜8を形成する。シリコン酸化膜8は、第1の酸化膜の一例である。
次に、図8に示すように、CMP(Chemical Mechanical Polishing、化学機械研磨)
法により、シリコン窒化膜3をストッパとして、シリコン窒化膜3上のシリコン酸化膜8を除去するとともに、シリコン酸化膜8を平坦化する。これにより、トレンチ5の内部に素子分離膜9Aが形成され、トレンチ7の内部に素子分離膜9Bが形成される。以下では、素子分離膜9A及び9Bを総称する場合、素子分離膜9と表記する。素子分離膜9は、半導体基板1の上面から上方に突出する突出部分を有している。素子分離膜9の突出部分より下の部分は、半導体基板1に埋め込まれている。
次いで、図9に示すように、例えば、熱リン酸(HPO)を用いたウエットエッチングを行い、シリコン窒化膜3を等方性エッチングすることにより、シリコン窒化膜3を除去する。次に、図10に示すように、例えば、フッ酸(HF)等を用いたウエットエッチングを行い、素子分離膜9の突出部分の上面及び側面を等方性エッチングすることにより、素子分離膜9の突出部分の上面及び側面を削り、素子分離膜9を後退させる。素子分離膜9の削り量(エッチング量)は、例えば、約0.1nm以上約100nm以下であるが、この範囲に限られない。
次いで、図11に示すように、素子分離膜9の突出部分を覆うようにして保護膜11を形成するとともに、シリコン酸化膜2上に保護膜11を形成する。保護膜11は、例えば、CVD法を用いた成膜によって形成される。保護膜11の膜厚は、素子分離膜9の削り量と同程度とする。保護膜11の膜厚は、例えば、約0.1nm以上約100nm以下で
あるが、この範囲に限られない。保護膜11は、素子分離膜9との間でエッチング選択比を有する膜であればよく、例えば、保護膜11としてシリコン窒化膜(SiN)を用いてもよい。
次に、図12に示すように、例えば、RIE法等のドライエッチングを行い、保護膜11をエッチバック(異方性エッチング)することにより、素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁12を形成する。すなわち、シリコン酸化膜2上の保護膜11及び素子分離膜9上の保護膜11を除去し、素子分離膜9の突出部分の側面の削られた部分に保護膜11を残存させることにより、素子分離膜9の突出部分の側面の削られた部分に保護壁12を形成する。この場合、後のイオン注入の工程において、保護壁12がTap領域22及びSD領域33等の拡散領域に被ることによりイオン注入の妨げにならないようにするため、シリコン酸化膜2上の保護膜11を除去しておく。
次いで、図13に示すように、例えば、フッ酸(HF)等を用いたウエットエッチングを行い、シリコン酸化膜2を等方性エッチングすることにより、シリコン酸化膜2を除去する。素子分離膜9の突出部分の上面には保護壁12が形成されていないため、素子分離膜9の突出部分の上面が削られている。一方、素子分離膜9の突出部分の側面には保護壁12が形成されているため、素子分離膜9の突出部分の側面は削られていない。素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁12を形成することにより、等方性エッチングを行う際における素子分離膜9の側面の膜厚の減少を抑制することができる。
次に、図14に示すように、半導体基板1上にシリコン酸化膜13を形成する。シリコン酸化膜13は、例えば、熱酸化法を用いた成膜によって形成される。シリコン酸化膜13は、犠牲酸化膜とも呼ばれ、第2の酸化膜の一例である。熱酸化法を用いて形成されたシリコン酸化膜13は、膜厚及び膜質が均一となり易いことから、熱酸化法を用いてシリコン酸化膜13を形成することが好ましい。熱酸化法に代えて、CVD法を用いてシリコン酸化膜13を形成してもよい。シリコン酸化膜13の膜厚は、例えば、約10nmであるが、この値に限られない。
次いで、フォトリソグラフィにより、NMOSの形成領域(以下、NMOS領域という)が開口されたレジストパターンを形成した後、p型不純物のイオン注入を行う。p型不純物のイオン注入を行うことにより、図15に示すように、半導体基板1のNMOS領域にPウェル20が形成される。更に、半導体基板1のNMOS領域のチャネル部分にp型不純物のイオン注入(チャネル注入)を行う。p型不純物は、例えば、ボロン(B)である。
次に、フォトリソグラフィにより、PMOSの形成領域(以下、PMOS領域という)が開口されたレジストパターンを形成した後、n型不純物のイオン注入を行う。n型不純物のイオン注入を行うことにより、半導体基板1のPMOS領域にNウェルが形成される。半導体基板1のPMOS領域におけるNウェルの図示は省略する。更に、半導体基板1のPMOS領域のチャネル部分にn型不純物のイオン注入(チャネル注入)を行う。n型不純物は、例えば、リン(P)、砒素(As)である。
次いで、フォトリソグラフィにより、NMOS領域が開口されたレジストパターンを形成した後、n型不純物のイオン注入を行う。n型不純物のイオン注入を行うことにより、図16に示すように、半導体基板1のNMOS領域にDeepNウェル21が形成される。次に、フォトリソグラフィにより、PMOS領域が開口されたレジストパターンを形成した後、p型不純物のイオン注入を行う。p型不純物のイオン注入を行うことにより、半導体基板1のPMOS領域にDeepPウェルが形成される。半導体基板1のPMOS領域におけるDeepPウェルの図示は省略する。
次いで、フォトリソグラフィにより、Tap領域22が開口されたレジストパターン(図示せず)を形成した後、図17に示すように、高濃度のp型不純物のイオン注入を行う。Tap領域22には、Pウェル20にイオン注入されたp型不純物よりも高濃度のp型不純物がイオン注入される。
次に、図18に示すように、例えば、フッ酸(HF)等を用いたウエットエッチングを行い、シリコン酸化膜13を等方性エッチングすることにより、シリコン酸化膜13を除去する。素子分離膜9の突出部分の上面には保護壁12が形成されていないため、素子分離膜9の突出部分の上面が削られている。一方、素子分離膜9の突出部分の側面には保護壁12が形成されているため、素子分離膜9の側面は削られていない。素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁12を形成することにより、等方性エッチングを行う際における素子分離膜9の側面の膜厚の減少を抑制することができる。
次いで、図19に示すように、半導体基板1上にゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)23を形成する。ゲート絶縁膜23は、例えば、熱酸化法により形成する。ゲート絶縁膜23の膜厚は、例えば、約5nmであるが、この値に限られない。
次に、図20に示すように、ウエットエッチングを行い、保護壁12を等方性エッチングすることにより、保護壁12を除去する。例えば、保護壁12が、シリコン窒化膜(SiN)である場合、熱リン酸(HPO)を用いたウエットエッチングを行い、保護壁12を除去する。この例では、ゲート絶縁膜23を形成した直後の工程で、保護壁12を除去しているが、保護壁12の除去は、ゲート絶縁膜23を形成した直後に行わなくてもよい。保護壁12の直上にゲート電極を形成した場合、リークが発生する可能性があるため、保護壁12の除去は、ゲート電極を形成する工程の前までに行っておけばよい。
図21に示すように、素子分離膜9の上面が削られることにより、素子分離膜9の上面が半導体基板1の上面よりも低くなる場合、保護壁12が素子分離膜9から剥がれ、ゴミになる可能性がある。したがって、素子分離膜9の上面が半導体基板1の上面よりも低くならないように、素子分離膜9の膜厚(シリコン酸化膜8の成膜量)を設定する。あるいは、素子分離膜9の上面が削られることにより、素子分離膜9の上面が半導体基板1の上面よりも低くなる前に、保護壁12を除去する。
次いで、フォトリソグラフィにより、低電圧駆動トランジスタの形成領域(以下、低電圧駆動領域という)が開口されたレジストパターンを形成する。その後、図22に示すように、例えば、フッ酸等を用いたウエットエッチングを行い、ゲート絶縁膜23を等方性エッチングすることにより、ゲート絶縁膜23を除去する。これに代えて、例えば、RIE法等のドライエッチングを行い、ゲート絶縁膜23を異方性エッチングすることにより、ゲート絶縁膜23を除去してもよい。また、フッ酸等を用いたウエットエッチング及びRIE法等のドライエッチングの両方を行い、ゲート絶縁膜23を除去してもよい。
次に、図23に示すように、半導体基板1上にゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)24を形成する。ゲート絶縁膜24は、例えば、熱酸化法により形成する。ゲート絶縁膜24の膜厚は、例えば、約2nmであるが、この値に限られない。ゲート絶縁膜23は、例えば、入出力トランジスタに用いられるゲート絶縁膜であり、ゲート絶縁膜24は、例えば、低電圧駆動トランジスタに用いられるゲート絶縁膜である。ここでは、ゲート絶縁膜24の膜厚が、ゲート絶縁膜23の膜厚より薄くなるように、ゲート絶縁膜23及び24の膜厚が設定されている。
次いで、例えば、CVD法により、半導体基板1の上方にポリシリコン膜を形成する。
その後、フォトリソグラフィによりポリシリコン膜上にレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクとして、例えば、RIE法等のドライエッチングを行い、ポリシリコン膜を異方性エッチングする。ポリシリコン膜を異方性エッチングすることにより、図24に示すように、半導体基板1の上方にゲート電極25が形成される。なお、ゲート電極25によって覆われていないゲート絶縁膜24は、ポリシリコン膜をエッチングする際に除去される。
半導体基板1の上方にゲート電極25を形成する工程(図24参照)の以降の工程については、図1Aの点線B−B’に沿った断面に基づいて説明する。
次に、フォトリソグラフィにより、NMOS領域が開口されたレジストパターンを形成した後、ゲート電極25をマスクとして、n型不純物のイオン注入を行う。n型不純物のイオン注入を行うことにより、図25に示すように、半導体基板1のNMOS領域にExtensionSD(ソースドレイン)領域31が形成される。次いで、フォトリソグラフィによ
り、PMOS領域が開口されたレジストパターンを形成した後、ゲート電極25をマスクとして、p型不純物のイオン注入を行う。p型不純部物のイオン注入を行うことにより、半導体基板1のPMOS領域にExtensionSD領域が形成される。半導体基板1のPMO
S領域におけるExtensionSD領域の図示は省略する。
次いで、例えば、CVD法により、ゲート電極25を覆うようにしてシリコン窒化膜(SiN)を成膜する。次に、図26に示すように、例えば、RIE法等のドライエッチングを行い、シリコン窒化膜をエッチバック(異方性エッチング)することにより、ゲート電極25の側面にサイドウォール32を形成する。
次いで、フォトリソグラフィにより、NMOS領域が開口されたレジストパターンを形成した後、ゲート電極25及びサイドウォール32をマスクとして、n型不純物のイオン注入を行う。n型不純物のイオン注入を行うことにより、図27に示すように、半導体基板1のNMOS領域にSD領域33が形成される。次に、フォトリソグラフィにより、PMOS領域が開口されたレジストパターンを形成した後、ゲート電極25及びサイドウォール32をマスクとして、p型不純物のイオン注入を行う。p型不純部物のイオン注入を行うことにより、半導体基板1のPMOS領域にSD領域が形成される。半導体基板1のPMOS領域におけるSD領域の図示は省略する。イオン注入の工程を行った後、層間絶縁膜、コンタクトプラグ35A−35D及び配線等の形成が行われる。
図28は、図1Bの点線C−C’に沿った半導体装置の断面図である。実施例1の半導体装置の製造方法では、素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁12を形成する工程を行っているため、図28に示すように、素子分離膜9の側面の膜厚の減少が抑制されている。
図29Aは、比較例の半導体装置の断面図である。図29Aに示す比較例では、シリコン窒化膜3を厚く形成して、シリコン酸化膜8を平坦化することにより、素子分離膜9の露出部分を高くしている。図29Aに示す比較例では、素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁12を形成する工程を行っていない。そのため、図29Aに示すように、素子分離膜9の露出部分を高くしても、素子分離膜9の側面の膜厚の減少量が大きくなり、素子分離膜9に形成されたディボット(凹み)34が深い。実施例1の半導体装置の製造方法では、素子分離膜9の側面の膜厚の減少が抑制されているため、素子分離膜9にディボット34が形成されることを抑止することができる。
図29Bは、比較例の半導体装置の断面図である。図29Bに示す比較例では、素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁12を形成する工程を行っていない。そのため、図29
Bに示すように、素子分離膜9の側面の膜厚の減少が大きい。素子分離膜9Bの膜厚の減少が大きいと、素子分離膜9Bの下方の半導体基板1が露出する場合がある。半導体基板1が露出すると、イオン注入において、半導体基板1がサリサイド化し、Tap領域22とSD領域33とが導通するという問題が発生する。また、素子分離膜9Bの側面の膜厚の減少が大きいと、イオン注入における不純物が素子分離膜9Bの下方に突き抜け、素子分離膜9Bの下方の半導体基板1に不純物が注入される場合がある。素子分離膜9Bの下方の半導体基板1に不純物が注入されると、素子分離膜9Bの下方の半導体基板1にPN接合が形成され、Tap領域22とSD領域33とが導通し易くなるという問題が発生する。
実施例1の半導体装置の製造方法では、素子分離膜9の側面の膜厚の減少が抑制されているため、イオン注入における不純物が素子分離膜9Bの下方に突き抜けることが抑止される。したがって、素子分離膜9Bの下方の半導体基板1に不純物が注入されることを抑止することにより、Tap領域22とSD領域33とを電気的に分離することができる。また、実施例1の半導体装置の製造方法では、半導体基板1のPMOS領域も同様に、素子分離膜9の側面の膜厚の減少が抑制されているため、イオン注入における不純物が素子分離膜9Bの下方に突き抜けることが抑止される。したがって、半導体基板1のPMOS領域についても、素子分離膜9Bの下方の半導体基板1に不純物が注入されることを抑止することにより、Tap領域22とSD領域とを電気的に分離することができる。
実施例2の半導体装置及びその製造方法について説明する。実施例2に係る半導体装置は、半導体装置の一態様であるDTMOSトランジスタとして実施した場合について説明する。実施例1と同一の構成要素については、実施例1と同一の符号を付し、その説明を省略する。実施例1で説明した素子分離膜9の突出部分の上面及び側面を等方性エッチングする工程(図10参照)までは、実施例2は、実施例1と同様であるので、その説明を省略する。図30から図38は、実施例2の半導体装置の製造工程を示す半導体装置の断面図であり、図1Aの点線B−B’に沿った断面に対応している。
実施例2では、図30に示すように、素子分離膜9の突出部分を覆うようにして保護膜41を形成するとともに、シリコン酸化膜2上に保護膜41を形成する。保護膜41は、例えば、CVD法を用いた成膜によって形成される。保護膜41の膜厚は、素子分離膜9の削り量と同程度とする。保護膜41の膜厚は、例えば、約0.1nm以上約100nm以下であるが、この範囲に限られない。保護膜41は、例えば、ポリシリコン膜である。
次に、図31に示すように、例えば、RIE法等のドライエッチングを行い、保護膜41をエッチバック(異方性エッチング)することにより、素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁42を形成する。すなわち、シリコン酸化膜2上の保護膜41及び素子分離膜9上の保護膜41を除去し、素子分離膜9の突出部分の側面の削られた部分に保護膜41を残存させることにより、素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁42を形成する。この場合、後のイオン注入の工程において、保護壁42がTap領域22及びSD領域33等の拡散領域に被ることによりイオン注入の妨げにならないようにするため、シリコン酸化膜2上の保護膜41を除去しておく。
次いで、図32に示すように、例えば、フッ酸(HF)等を用いたウエットエッチングを行い、シリコン酸化膜2を等方性エッチングすることにより、シリコン酸化膜2を除去する。素子分離膜9の突出部分の上面には保護壁42が形成されていないため、等方性エッチングを行う際において、素子分離膜9の突出部分の上面が削られている。一方、素子分離膜9の突出部分の側面には保護壁42が形成されているため、等方性エッチングを行う際において、素子分離膜9の側面は削られていない。素子分離膜9の突出部分の側面に
保護壁42を形成することにより、等方性エッチングを行う際における素子分離膜9の側面の膜厚の減少を抑制することができる。
次に、図33に示すように、半導体基板1上に熱シリコン酸化膜43を形成する。熱シリコン酸化膜43は、熱酸化法を用いた成膜によって形成される。熱シリコン酸化膜43は、熱酸化膜の一例である。熱シリコン酸化膜43の膜厚は、例えば、約10nmであるが、この値に限られない。熱シリコン酸化膜43を形成する際の熱酸化により、保護壁42の表層部分が酸化される。すなわち、熱シリコン酸化膜43を形成する際の熱酸化により、保護壁42の表層部分に、酸化保護壁44が形成される。換言すれば、熱シリコン酸化膜43の形成と、保護壁42の表層部分の酸化(酸化保護壁44の形成)とが、同一工程で行われる。
次いで、実施例1と同様の工程(図15参照)により、半導体基板1のNMOS領域にPウェル20を形成し、半導体基板1のPMOS領域にNウェルを形成する。次に、実施例1と同様の工程(図16参照)により、半導体基板1のNMOS領域にDeepNウェル21を形成し、半導体基板1のPMOS領域にDeepPウェルを形成する。次いで、実施例1と同様の工程(図17参照)により、Tap領域22に高濃度のp型不純物をイオン注入する。
次に、図34に示すように、例えば、フッ酸(HF)等を用いたウエットエッチングを行い、熱シリコン酸化膜43を等方性エッチングすることにより、熱シリコン酸化膜43を除去する。熱シリコン酸化膜43を除去する際の等方性エッチングにより、保護壁42の酸化された表層部分(酸化保護壁44)が除去される。すなわち、熱シリコン酸化膜43の除去と、保護壁42の酸化された表層部分(酸化保護壁44)の除去とが、同一工程で行われる。素子分離膜9の突出部分の上面には保護壁42が形成されていないため、素子分離膜9の突出部分の上面が削られている。一方、素子分離膜9の突出部分の側面には保護壁42が形成されているため、素子分離膜9の側面は削られていない。素子分離膜9の突出部分の側面に保護壁42を形成することにより、等方性エッチングを行う際における素子分離膜9の側面の膜厚の減少を抑制することができる。
次いで、図35に示すように、半導体基板1上にゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)45を形成する。ゲート絶縁膜45は、熱酸化法により形成する。ゲート絶縁膜45の膜厚は、例えば、約5nmであるが、この値に限られない。ゲート絶縁膜45を形成する際の熱酸化により、保護壁42の残存部分が酸化され、素子分離膜9の突出部分の側面に酸化保護壁46が形成される。すなわち、ゲート絶縁膜45の形成と、保護壁42の残存部分の酸化(酸化保護壁46の形成)とが、同一工程で行われる。
次に、フォトリソグラフィにより、低電圧駆動領域が開口されたレジストパターンを形成する。その後、図36に示すように、例えば、フッ酸等を用いたウエットエッチングを行い、ゲート絶縁膜45を等方性エッチングすることにより、ゲート絶縁膜45を除去する。これに代えて、例えば、RIE法等のドライエッチングを行い、ゲート絶縁膜45を異方性エッチングすることにより、ゲート絶縁膜45を除去してもよい。また、フッ酸等を用いたウエットエッチング及びRIE法等のドライエッチングの両方を行うことにより、ゲート絶縁膜45を除去してもよい。ゲート酸化膜45を除去する工程において酸化保護壁46が完全に消失するように、予め保護壁42の膜厚を設定しておくことが好ましい。
ゲート酸化膜45を除去する際のエッチングにより、酸化保護壁46が除去される。すなわち、ゲート酸化膜45の除去と、酸化保護壁46の除去とが、同一工程で行われる。実施例2によれば、ゲート酸化膜45の除去と、酸化保護壁46の除去とが、同一工程で
行われるため、酸化保護壁46を除去する工程を新たに実施する必要がなくなり、半導体装置の製造工程数を減らすことができる。
次に、図37に示すように、半導体基板1上にゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)47を形成する。ゲート絶縁膜47は、例えば、熱酸化法により形成する。ゲート絶縁膜47の膜厚は、例えば、約2nmであるが、この値に限られない。ゲート絶縁膜45は、例えば、入出力トランジスタに用いられるゲート絶縁膜であり、ゲート絶縁膜47は、例えば、低電圧駆動トランジスタに用いられるゲート絶縁膜である。ここでは、ゲート絶縁膜47の膜厚が、ゲート絶縁膜45の膜厚より薄くなるように、ゲート絶縁膜45及び47の膜厚が設定されている。
次いで、例えば、CVD法により、半導体基板1の上方にポリシリコン膜を形成する。その後、フォトリソグラフィによりポリシリコン膜上にレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクとして、例えば、RIE法等のドライエッチングを行い、ポリシリコン膜を異方性エッチングする。ポリシリコン膜を異方性エッチングすることにより、図38に示すように、半導体基板1の上方にゲート電極48が形成される。なお、ゲート電極48によって覆われていないゲート絶縁膜47は、ポリシリコン膜をエッチングする際に除去される。
半導体基板1の上方にゲート電極48を形成した後、イオン注入が行われる。イオン注入の工程は、実施例1と同様(図25−図27参照)であるので、その説明を省略する。イオン注入の工程を行った後、層間絶縁膜、コンタクトプラグ35A−35D及び配線の形成が行われる。
実施例2の半導体装置の製造方法では、素子分離膜9の側面の膜厚の減少が抑制されているため、イオン注入における不純物が素子分離膜9Bの下方に突き抜けることが抑止される。したがって、素子分離膜9Bの下方の半導体基板1に不純物が注入されることを抑止することにより、Tap領域22とSD領域33とを電気的に分離することができる。また、実施例2の半導体装置では、半導体基板1のPMOS領域も同様に、素子分離膜9の側面の膜厚の減少が抑制されているため、イオン注入における不純物が素子分離膜9Bの下方に突き抜けることが抑止される。したがって、半導体基板1のPMOS領域についても、素子分離膜9Bの下方の半導体基板1に不純物が注入されることを抑止することにより、Tap領域22とSD領域とを電気的に分離することができる。
実施例1及び2に係る半導体装置は、半導体装置の一態様であるDTMOSトランジスタとして実施した場合について説明したが、実施形態で説明した素子分離膜の膜厚の減少を抑制する技術は、DTMOSトランジスタの製造方法に限定されない。例えば、実施形態で説明した素子分離膜の膜厚の減少を抑制する技術は、一般的なMOSトランジスタ等の半導体デバイスに適用することができる。
1 半導体基板
2 シリコン酸化膜
3 シリコン窒化膜
4 レジストパターン
5、5A、5B、7、7A、7B トレンチ
6 レジストパターン
8、13 シリコン酸化膜
9 素子分離膜
11、41 保護膜
12、42 保護壁
20 Pウェル
21 DeepNウェル
22 Tap領域
23、24、45、47 ゲート絶縁膜
25、48 ゲート電極
26 電極部
26 パット部
31 Extension SD(ソースドレイン)領域
32 サイドウォール
33 SD(ソースドレイン)領域
34 ディボット
35A、35B、35C、35D コンタクトプラグ
43 熱シリコン酸化膜
44、46 酸化保護壁

Claims (6)

  1. 半導体基板上にストッパ膜を形成する工程と、
    前記半導体基板及び前記ストッパ膜にトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチ内及び前記ストッパ膜上に第1の酸化膜を形成した後、前記第1の酸化膜を研磨することにより、前記半導体基板の上面から上方に突出する突出部分を有する素子分離膜を前記トレンチ内に形成する工程と、
    前記ストッパ膜を除去する工程と、
    前記素子分離膜の突出部分の上面及び側面をエッチングする工程と、
    前記エッチングする工程の後、前記素子分離膜の突出部分を覆うようにして保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜をエッチバックすることにより、前記素子分離膜の突出部分の側面に保護壁を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体基板上に第2の酸化膜を形成する工程と、
    前記半導体基板にイオン注入を行う工程と、
    等方性エッチングにより前記第2の酸化膜を除去する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記保護壁を除去する工程、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 熱酸化により、前記半導体基板上に熱酸化膜を形成するとともに、前記保護壁の表層部分を酸化する工程と、
    前記半導体基板にイオン注入を行う工程と、
    等方性エッチングにより前記熱酸化膜及び前記保護壁の酸化された表層部分を除去する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 熱酸化により、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成するとともに、前記保護壁の残存部分を酸化する工程と、
    前記半導体基板の所定領域における前記ゲート絶縁膜及び前記保護壁の残存部分を除去する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記トレンチは、前記半導体基板の上面からの深さが異なる複数種類のトレンチを含むことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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