JP4223026B2 - 半導体装置 - Google Patents

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この発明は、半導体装置に関し、特に、半導体装置における素子分離構造に関するものである。
従来から、素子間の分離方法としてLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法は広く知られている。図47および図48は、SOI(Semiconductor On Insulator)構造を有する半導体装置において、上記のLOCOS法を使用した場合のプロセスフローを示す断面図である。
まず図47を参照して、SIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法などを用いて、シリコン基板1の主表面上に埋込酸化物層2を介在して半導体層(以下、単に「SOI層」と称する)3を形成する。このSOI層3上に所定形状にパターニングされた窒化物層11を形成する。この窒化物層11をマスクとして用いて、SOI層3内にボロン(B)をイオン注入する。それにより、チャネルストッパ領域となる不純物注入領域4aが形成される。
次に、図47に示される状態でSOI層3にLOCOS処理を施す。それにより、図48に示されるように、SOI層3に選択的に分離酸化物層20が形成される。このとき、分離酸化物層20の形成により、上記のチャネルストッパ領域の形成のための不純物(ボロン)がほとんど吸収されてしまう。そのため、図48に示されるように、分離酸化物層20の形成の後に再びボロン(B)をSOI層3の周縁部近傍にイオン注入する必要がある。それにより、SOI層3の周縁部近傍に高濃度の不純物(ボロン)を含むチャネルストッパ領域4が形成される。それにより、SOI層3の周縁部近傍における寄生MOSトランジスタのしきい値電圧Vthが低下するのを効果的に抑制することが可能となる。
しかしながら、分離酸化物層20の形成の後に、チャネルストッパ領域4の形成のためのボロンイオンの注入を行なった場合には次に説明するような問題点があった。
図48に示されるように、分離酸化物層20の形成の後にチャネルストッパ領域4を形成する1つの手法として、窒化物層11を残余させた状態でSOI層3の周縁部近傍にのみ選択的にボロンイオンを注入する方法を挙げることができる。この方法によれば、自己整合的にチャネルストッパ領域4を形成することができるので、新たに上記のボロンイオンの注入のためのマスク層を形成する必要がなくなる。しかしながら、図48に示されるように、斜めイオン注入法によりボロンイオンをSOI層3の周縁部近傍に注入する必要がある。そのため、MOSトランジスタのチャネルが形成される領域にまで上記のボロンが注入されてしまう。その結果、実効チャネル幅Wが小さくなるという問題が生じていた。
上記のような問題を解消し得る1手法として、図49〜図51に示されるメサ分離法を挙げることができる。図49は、従来のメサ分離法を採用した半導体装置を示す断面図である。図50および図51は、図4949に示される半導体装置の特徴的な製造工程を示す断面図である。
まず図49を参照して、SOI層3の周縁部近傍にはチャネルストッパ領域4が形成されている。SOI層3の周縁部直下には、リセス部24が形成されている。SOI層3を覆うようにゲート絶縁層7が形成され、このゲート絶縁層7を覆うようにゲート電極8が形成されている。
次に、図50および図51を用いて、図49に示される半導体装置の製造方法について説明する。まず図50を参照して、上述のLOCOS法の場合と同様の方法でSOI層3内にチャネルストッパ領域4の形成のためのボロン(B)をイオン注入する。その後、CVD(Chemical Vapor Deposition )法を用いて、窒化物層11を覆うようにさらに窒化物層(図示せず)を形成する。そして、この窒化物層に異方性エッチング処理を施すことにより、図51に示されるように、窒化物スペーサ12を形成する。次に、窒化物層11と窒化物スペーサ12とをマスクとして用いて、SOI層3をパターニングし、引き続いてエッチングダメージを取るための熱酸化処理を行なう。それにより、SOI層3の側壁に、図51に示されるように、側壁酸化物層5が形成される。
その後、窒化物層11,窒化物スペーサ12および酸化物層9をエッチング除去する。それにより、図49に示されるように、SOI層3の周縁部直下にリセス部24が形成される。
その後、SOI層3の表面上にゲート絶縁層7を形成し、このゲート絶縁層7を覆うようにゲート電極8を形成する。そして、この場合であれば、SOI層3内に、ゲート電極8を挟むようにソース/ドレイン領域が形成される。
以上の工程を経て図49に示される半導体装置が形成される。この図49に示される半導体装置では、チャネルストッパ領域4の形成のためのボロン(B)を、LOCOS法を採用した場合のように再度注入していない。そのため、LOCOS法を採用した場合のように実効チャネル幅Wが小さくなるという問題を解消することが可能となる。
しかしながら、図49に示される半導体装置においても次に説明するような問題点があった。図51に示されるように、チャネルストッパ領域4を形成した後に、側壁酸化物層5を形成している。このとき、前述のLOCOS法の場合ほどではないが、この側壁酸化物層5の形成によりチャネルストッパ領域4から不純物(ボロン)が吸い出されてしまう。それにより、チャネルストッパ領域4内における不純物(ボロン)の濃度が低下し、SOI層3の周縁部における寄生MOSトランジスタのしきい値電圧Vthが低下するという問題点が生じていた。また、図49に示されるように、SOI層3の周縁部直下にリセス部24が形成されている。このようなリセス部24が形成されることにより、SOI層3の側壁底部26において電解集中が生じやすくなる。それにより、ゲート絶縁層7が絶縁破壊されやすくなり、トランジスタの歩留りが低下するという問題もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。この発明の1つの目的は、SOI層周縁部における寄生MOSトランジスタのしきい値電圧Vthが低下するのを効果的に抑制することが可能となる半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
この発明の他の目的は、ゲート絶縁層の絶縁破壊を効果的に抑制できる半導体装置を提供することにある。
本発明に係る半導体装置は、SOI構造を有する半導体装置であって、主表面を有する半導体基板と、半導体基板の主表面上に埋込絶縁層を介在して形成されソース/ドレイン領域が形成されるメサ状の半導体層と、半導体層上に形成されたゲート絶縁層と、半導体層の周縁部上に形成され該周縁部上でゲート絶縁層から上方に傾斜する上面と、埋込絶縁層上で上方に傾斜する上面と連なる平坦な上面とを有する分離絶縁層と、半導体層上から分離絶縁層上に延在するゲート電極とを備える。
上記半導体装置は、導体層の周縁部近傍に形成されたチャネルストッパ領域を備え、分離絶縁層は、ャネルストッパ領域上と半導体層の周縁部上とに形成されチャネルストッパ領域上でゲート絶縁層から上方に傾斜する上面有する。
この発明に係る半導体装置によれば、分離絶縁層によって半導体層の周縁部からゲート電極を遠ざけることが可能となる。それにより、半導体層の周縁部において、寄生MOSトランジスタのしきい値電圧Vthが低下するのを効果的に抑制することが可能となる。また、分離絶縁層は半導体層の周縁部をも保護する機能を有しているため、従来例のように、半導体層の周縁部におけるゲート絶縁層の絶縁破壊を効果的に抑制することも可能となる。
以下、図1〜図46を用いて、この発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
まず、図1〜図7を用いて、この発明の実施の形態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態1における半導体装置を示す断面図である。図2は、図1に示される半導体装置の平面図であり、I−I線に沿う断面が図1に示される断面図に対応する。
図1を参照して、シリコン基板1の主表面上には埋込酸化物層2を介在してSOI層3が形成されている。SOI層3の周縁部近傍にはチャネルストッパ領域4が形成されている。このチャネルストッパ領域4を覆うようにSOI層3の側壁上には側壁酸化物層5が形成されている。また、チャネルストッパ領域4上には、シリコン窒化物あるいはシリコン酸化物などからなる突状絶縁層6aが形成されている。側壁酸化物層5の側壁を覆うように、シリコン窒化物あるいはシリコン酸化物などの絶縁体からなる側壁絶縁層6bが形成されている。SOI層3の表面上にはゲート絶縁層7が形成されている。このゲート絶縁層7,突状絶縁層6a,側壁絶縁層6bを覆うようにゲート電極8が形成されている。
次に、図2を参照して、チャネルストッパ領域4を取囲むように側壁絶縁層6bが形成されている。また、チャネルストッパ領域4上にはリング状の突状絶縁層6aが形成されている。この突状絶縁層6aは、たとえばゲート電極8の側壁上に側壁絶縁層27が形成された場合には、側壁絶縁層27あるいはゲート電極8下に位置する部分と、それ以外の部分とで平面幅が異なるものとなる。しかし、何れの場合も突状絶縁層6aのSOI層3上における側端部は、チャネルストッパ領域4の内側の側端部の直上あるいはこの内側の側端部よりもSOI層3の周縁部側に位置することが好ましい。それにより、効果的にゲート電極8をSOI層3の周縁部から上方に遠ざけることが可能となる。それにより、SOI層3の周縁部近傍における寄生MOSトランジスタのしきい値電圧Vthの低下を効果的に抑制することが可能となる。また、上述のように、SOI層3の側壁を覆うように側壁酸化物層5と側壁絶縁層6bとを形成することにより、SOI層3の周縁部を保護することが可能となる。特に、SOI層3の側壁底部が上記の側壁酸化物層5および側壁絶縁層6bに覆われることにより、SOI層3の周縁部直下に従来例のようにリセス部24が形成されるのを効果的に阻止することが可能となる。それにより、SOI層3の周縁部近傍におけるゲート絶縁層の絶縁破壊を効果的に抑制することも可能となる。
次に、図3〜図7を用いて、図1および図2に示される半導体装置の製造方法について説明する。図3〜図7は、図1に示される半導体装置の製造工程の第1工程〜第5工程を示す断面図である。なお、以下に説明する各実施の形態では、nMOSトランジスタを形成する場合について言及するが、本発明の思想はpMOSトランジスタにも適用できる。
まず図3を参照して、従来例と同様の方法で、シリコン基板1の主表面上に埋込酸化物層2を介在してSOI層3を形成する。このSOI層3上に、約10〜約30nm程度の厚みの酸化物層9を形成する。この酸化物層9上に、約100〜約250nm程度の厚みのポリシリコン層10と、約100〜約250nm程度の厚みの窒化物層11とを順次堆積する。そして、窒化物層11上に所定形状のフォトレジストパターン(図示せず)を形成し、このフォトレジストパターンをマスクとして用いて窒化物層11とポリシリコン層10とを順次パターニングする。その後、フォトレジストパターンを除去する。なお、フォトレジストパターンをマスクとして用いて窒化物層11をパターニングした後フォトレジストパターンを除去し、窒化物層11をマスクとして用いてポリシリコン層10をパターニングするものであってもよい。次に、窒化物層11およびポリシリコン層10を覆うように酸化物層9上に、約50〜約100nm程度の厚みの窒化物層を形成する。そして、この窒化物層に異方性エッチング処理を施す。それにより、窒化物スペーサ12を形成する。
次に、図4を参照して、窒化物層11および窒化物スペーサ12をマスクとして用いて、酸化物層9とSOI層3とを順次パターニングする。その後、このパターニング時のエッチングダメージを除去するためにSOI層3の側壁を熱酸化する。それにより、SOI層3の周縁部に側壁酸化物層5が形成される。
次に、熱リン酸などを用いてエッチングすることにより、窒化物層11と窒化物スペーサ12とを除去する。それにより、SOI層3の周縁部近傍の領域上に位置する酸化物層9が選択的に露出される。この状態で、図5に示されるように、ポリシリコン層10をマスクとして用いて、SOI層3の周縁部近傍に、チャネルストッパ領域4の形成のための不純物を注入する。この場合にはボロン(B)がSOI層3の周縁部近傍に注入されることとなる。なお、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )を形成する場合には、上記のnMOSトランジスタへのボロン注入を行なう際には、pMOSトランジスタの形成領域をたとえばフォトレジストによって覆っておく必要がある。
上記のように、側壁酸化物層5の形成の後に、チャネルストッパ領域4の形成のための不純物(ボロン)をSOI層3内に注入しているので、側壁酸化物層5の形成によりチャネルストッパ領域4内に導入された不純物が吸い出されることを効果的に抑制することが可能となる。それにより、チャネルストッパ領域4内の不純物濃度の低下を効果的に抑制することが可能となる。また、図5に示されるように、窒化物スペーサ12で覆われていたSOI層3の周縁部近傍に、自己整合的に不純物(ボロン)を注入することができるので、ほぼ確実にチャネルストッパ領域4を形成することが可能となる。つまり、不純物を高濃度に含むチャネルストッパ領域4を、SOI層3の周縁部近傍にほぼ確実に形成することが可能となる。それにより、SOI層3の周縁部近傍における寄生MOSトランジスタのしきい値電圧Vthの低下を効果的に抑制することが可能となる。
次に図6を参照して、ポリシリコン層10とSOI層3とを覆うように埋込酸化物層2上に、CVD(Chemical Vapor Deposition )法などを用いて、酸化物あるいは窒化物などからなる絶縁層(図示せず)を形成する。そして、この絶縁層に異方性エッチング処理を施す。それにより、突状絶縁層6aと側壁絶縁層6bとを同時に形成する。このとき、SOI層3上にはポリシリコン層10が形成されているので、上記の異方性エッチングによってSOI層3の表面にダメージが残ることはほとんどない。
次に、図7を参照して、たとえば等方性エッチングによってポリシリコン層10と酸化物層9とを除去する。このとき、SOI層3の周縁部は側壁酸化物層5と側壁絶縁層6bとによって保護されているため、SOI層3の周縁部直下にリセス部が形成されることを効果的に阻止することが可能となる。それにより、SOI層3の周縁部近傍におけるゲート絶縁層の絶縁破壊を効果的に阻止することが可能となる。
上記のように、SOI層3の表面を露出させた後、たとえば熱酸化法あるいはCVD法などを用いてSOI層3の表面上に約6〜12nm程度の厚みのゲート絶縁層7を形成し、このゲート絶縁層7上にゲート電極8を形成する。以上の工程を経て図1に示される半導体装置が形成されることとなる。
なお、ゲート絶縁層7をCVD法により形成した場合には、ゲート絶縁層7の形成時におけるチャネルストッパ領域4からの不純物の吸い出しが抑制できる。また、図12に示されるように、チャネルストッパ領域4の形成の後に、チャネルストッパ領域4の形成のためのボロン注入で用いたマスクと同一マスクを用いてチャネルドープを行なうことも可能である。この場合には、ポリシリコン層10を貫通するエネルギでボロンをSOI層3内に注入する必要がある。このようにチャネルストッパ領域4の形成のためのマスクと同一マスクを用いてチャネルドープを行なうことにより、製造工程を簡略化することが可能となる。なお、上記のチャネルドープは、チャネルストッパ領域4の形成以前に行なってもよい。また、CMOSを形成する場合には、pMOS形成領域を前述のフォトレジストにより覆ったままで上記のチャネルドープを行なえる。また、このようなチャネルドープの思想は、チャネルストッパの領域4の形成の場合と同様にpMOSトランジスタにも適用できるばかりでなく、以下に述べる各実施の形態にも適用可能である。
(実施の形態2)
次に、図8〜図11を用いて、この発明の実施の形態2について説明する。図8は、この発明の実施の形態2における半導体装置を示す断面図である。
図8を参照して、酸化物層14は、チャネルストッパ領域4上から埋込酸化物層2上に延在するように形成されている。この酸化物層14は、チャネルストッパ領域4の直上に傾斜した上面14aを有しており、また埋込酸化物層2の上方に平坦な上面14bを有している。そして、ゲート電極8は、SOI層3上から酸化物層14上へと延在している。このような酸化物層14を設けることにより、SOI層3の周縁部を保護することが可能となるとともに、SOI層3の周縁部からゲート電極8を遠ざけることも可能となる。それにより、SOI層3の周縁部における寄生MOSトランジスタのしきい値電圧Vthの低下を抑制することが可能となるとともに、SOI層3の周縁部近傍におけるゲート絶縁層の絶縁破壊をも効果的に抑制することが可能となる。
次に、図9〜図11を用いて、図8に示される半導体装置の製造方法について説明する。図9〜図11は、図8に示される半導体装置の製造工程の第1工程〜第3工程を示す断面図である。
まず図9を参照して、上記の実施の形態1の場合と同様の工程を経てチャネルストッパ領域4までを形成する。次に、CVD法を用いて、ポリシリコン層10およびSOI層3を覆うように約1μm程度の厚みの酸化物層14を形成する。
次に、酸化物層14の上面にCMP(Chemical Mechanical Polishing )処理を施す。それにより、図10に示されるように、酸化物層14の上面を平坦化するとともに、ポリシリコン層10の上面を露出させる。このとき、ポリシリコン層10がCMP処理のストッパとして機能するので、CMP処理による研磨精度が向上する。なお、CMP処理の代わりにエッチバック法も使用可能である。これは、以下の実施の形態においても同様である。
次に、図11を参照して、たとえば等方性エッチングによりポリシリコン層10を除去し、引続いてウェットエッチングにより酸化物層9を選択的に除去する。それにより、SOI層3の表面が選択的に露出する。その後は上記の実施の形態1の場合と同様の方法でゲート絶縁層7とゲート電極8とを形成する。以上の工程を経て図8に示される半導体装置が形成されることとなる。
次に、図13を用いて、上記の実施の形態2の変形例について説明する。図13は、実施の形態2の変形例における半導体装置を示す断面図である。
図13を参照して、本変形例では、マスク層として使用したポリシリコン層10をゲート電極8の一部として使用している。それにより、ポリシリコン層10および酸化物層9をエッチングする工程を省略でき、上記の実施の形態2の場合よりも製造工程を簡略化することが可能となる。
(実施の形態3)
次に、図14〜図19を用いて、この発明の実施の形態3について説明する。図14は、この発明の実施の形態3における半導体装置を示す断面図である。
本実施の形態3は、上記の実施の形態2の思想をシリコン基板1の主表面上に直接形成されるデバイスに適用したものである。なお、本実施の形態2の思想は後述する実施の形態4についても同様に適用できる。
図14を参照して、シリコン基板1の主表面には間隔をあけて1対のトレンチ15が形成されている。トレンチ15の内表面上には酸化物層16が形成されている。チャネルストッパ領域4は、トレンチ15の内表面に沿って延在し、かつトレンチ15の側壁上端コーナー部17にまで達している。そして、このチャネルストッパ領域4に挟まれるシリコン基板1の主表面上にはゲート絶縁層7が形成され、このゲート絶縁層7上にゲート電極8が形成されている。ゲート電極8は酸化物層14上にまで延在し、酸化物層14はチャネルストッパ領域4の上方に傾斜した上面14aと、トレンチ15の上方に平坦な上面14bとを有している。
次に、図15〜図19を用いて、上記の構造を有する半導体装置の製造方法について説明する。図15〜図19は、図14に示される半導体装置の製造工程の第1工程〜第5工程を示す断面図である。
まず図15を参照して、シリコン基板1の主表面上に、上記の実施の形態1の場合と同様の方法で、酸化物層9,ポリシリコン層10,窒化物層11および窒化物スペーサ12を形成する。
次に、図16を参照して、窒化物層11と窒化物スペーサ12とをマスクとして用いてシリコン基板1の主表面をエッチングすることによりトレンチ15を形成する。トレンチ15の深さは、たとえば約250nm〜約300nm程度であってもよい。次に、トレンチ15の内表面を熱酸化することにより、酸化物層16を形成する。それにより、トレンチ15の形成によるエッチングダメージを除去することが可能となる。
次に、図17を参照して、窒化物層11と窒化物スペーサ12とを、上記の実施の形態1の場合と同様の方法で除去する。その後、ポリシリコン層10をマスクとして用いて、トレンチ15の内表面と、トレンチ15の側壁上端コーナー部17近傍とに、ボロンなどのp型の不純物を注入する。それにより、チャネルストッパ領域4が形成される。このとき、チャネルストッパ領域4の形成の以前に酸化物層16が形成されているので、チャネルストッパ領域4内に導入されたp型の不純物が酸化物層16によって吸い出されるのを効果的に阻止することが可能となる。それにより、高濃度の不純物を含むチャネルストッパ領域4が形成され得る。
次に、図18に示されるように、上記の実施の形態2の場合と同様の方法で、トレンチ15とポリシリコン層10とを覆うように酸化物層14を形成する。そして、この酸化物層14にCMP処理を施す。それにより、図19に示されるように、ポリシリコン層10の上面を露出させる。それ以降は上記の実施の形態2と同様の工程を経て図14に示される半導体装置が形成される。
(実施の形態4)
次に、図20〜図26を用いて、この発明の実施の形態4とその変形例とについて説明する。図20は、この発明の実施の形態4における半導体装置を示す断面図である。
図20を参照して、本実施の形態4では、ゲート電極8が、第1ポリシリコン層10aと第3ポリシリコン層10cとの積層構造により構成されている。そして、酸化物層14は、チャネルストッパ領域4上から埋込酸化物層2上に延在するように形成され、チャネルストッパ領域4の上方に位置する傾斜した上面14aと埋込酸化物層2の上方に位置する平坦な上面14bとを有する。傾斜した上面14aは、SOI層3の周縁部に向かうにつれてSOI層3の上面から上方に離れるように傾斜する。この傾斜した上面14aと連なるように平坦な上面14bが形成される。ゲート電極8における第3ポリシリコン層10cは、傾斜した上面14a上と平坦な上面14b上とに延在する。そして、SOI層3の上面からの平坦な上面14bの高さは、SOI層3の上面からの第1ポリシリコン層10aの上面の高さよりも高くなるように設定される。それにより、ゲート電極8をSOI層3の周縁部から効果的に遠ざけることが可能となる。それにより、SOI層3の周縁部における寄生MOSトランジスタのしきい値電圧Vthの低下を効果的に抑制することが可能となる。
次に、図21〜図24を用いて、図20に示される半導体装置の製造方法について説明する。図21〜図24は、図20に示される半導体装置の製造工程の第1工程〜第4工程を示す断面図である。
図21を参照して、実施の形態1の場合と同様の方法で形成されたSOI層3の表面上に酸化物層9a,第1ポリシリコン層10a,酸化物層9b,第2ポリシリコン層10bおよび窒化物層11を順次形成する。そして、この窒化物層11上に、素子形成領域の形状にパターニングされたフォトレジスト(図示せず)を形成し、このフォトレジストをマスクとして用いて、窒化物層11,第2ポリシリコン層10b,酸化物層9bおよび第1ポリシリコン層10aを順次パターニングする。上記のフォトレジストを除去した後、全面に窒化物層(図示せず)を形成し、この窒化物層に異方性エッチング処理を施す。それにより、窒化物スペーサ12aが形成される。
次に、図22を参照して、窒化物層11と窒化物スペーサ12aとをマスクとして用いて、酸化雰囲気中で、SOI層3の側壁に熱処理を施す。それにより、SOI層3の周縁部に側壁酸化物層5が形成される。その後、熱リン酸などを用いて窒化物層11および窒化物スペーサ12aを除去する。
それにより、図23に示されるように、SOI層3の周縁部近傍に位置する酸化物層9aの表面が選択的に露出される。そして、第2ポリシリコン層10bをマスクとして用いて、SOI層3の周縁部近傍にボロンをイオン注入する。それにより、SOI層3の周縁部近傍にチャネルストッパ領域4が形成される。このように、本実施の形態においても、前述の各実施の形態の場合と同様に、高濃度の不純物を含むチャネルストッパ領域4を自己整合的に形成することが可能となる。
次に、全面に約1μm程度の厚みの酸化物層14をCVD法などを用いて形成する。そして、この酸化物層14の上面にCMP処理を施す。それにより、第2ポリシリコン層10bの上面を露出させる。
次に、第2ポリシリコン層10bと酸化物層9bとをエッチング除去する。それにより、図20に示されるように、チャネルストッパ領域4上に位置する酸化物層14に傾斜した上面14aが形成される。
その後、CVD法などを用いて、第1ポリシリコン層10a上から酸化物層14上に延在するように第3ポリシリコン層10cを形成する。そして、この第3ポリシリコン層10cと第1ポリシリコン層10aとを同時にパターニングすることにより、図20に示されるように、ゲート電極8が形成されることとなる。以上の工程を経て図20に示される半導体装置が形成されることとなる。
次に、図25および図26を用いて、上記の実施の形態4の変形例について説明する。図25は、実施の形態4の変形例における半導体装置を示す断面図である。
図25を参照して、本変形例では、第1ポリシリコン層10aの周縁部に第1の側壁酸化物層18が形成され、側壁酸化物層5の厚みが図20に示される実施の形態4の場合よりも大きくなっている。それ以外の構造に関しては図20に示される半導体装置とほぼ同様である。
次に、図26を用いて、図25に示される半導体装置の特徴的な製造工程について説明する。図26は、上記の変形例における半導体装置の特徴的な製造工程を示す断面図である。
図26を参照して、上記の実施の形態4と同様の工程を経て窒化物層11までを形成し、この窒化物層11をマスクとして用いて第1および第2ポリシリコン層10a,10bの周縁部を熱酸化する。このとき、同時にSOI層3の表面も選択的に酸化される。上記の熱酸化処理により、第1および第2ポリシリコン層10a,10bのパターニング時のエッチングダメージを除去することが可能となる。それ以降は上記の実施の形態4の場合と同様の工程を経て図25に示される半導体装置が形成されることとなる。
(実施の形態5)
次に、図27〜図31を用いて、この発明の実施の形態5について説明する。図27は、この発明の実施の形態5における半導体装置を示す断面図である。
図27を参照して、SOI層3には、選択的に酸化物層20が形成されている。この酸化物層20は、LOCOS法により形成されたものであり、SOI層3の周縁部近傍に形成されたチャネルストッパ領域4の上に延在している。ゲート電極8は、SOI層3上から酸化物層20上にわたって延在するように形成されている。
次に、図28〜図31を用いて、図27に示される半導体装置の製造方法について説明する。図28〜図31は、図27に示される半導体装置の製造工程の第1工程〜第4工程を示す断面図である。
まず図28を参照して、前述の実施の形態1の場合と同様の工程を経て窒化物スペーサ12までを形成する。このとき、酸化物層9の厚みは約10〜約30nm程度であり、ポリシリコン層10の厚みは約100〜約300nm程度であり、窒化物層11の厚みは約100〜約300nm程度であることが好ましい。
次に、窒化物層11と窒化物スペーサ12とをマスクとして用いて、SOI層3に、酸化雰囲気中で熱処理を施す。それにより、いわゆるLOCOS酸化が行なわれ、図29に示されるように、SOI層3に埋込酸化物層2に達する酸化物層20が選択的に形成される。
次に、熱リン酸などを用いて、窒化物層11と窒化物スペーサ20とを除去する。それにより、図30に示されるように、周縁部近傍の領域を除くSOI層3上にポリシリコン層10が残余することとなる。そして、このポリシリコン層10をマスクとして用いて、SOI層3の周縁部近傍の領域にボロンイオンを注入する。それにより、SOI層3の周縁部近傍の領域に自己整合的にチャネルストッパ領域4が形成されることとなる。このチャネルストッパ領域4は、酸化物層20の形成の後に形成されているので、この酸化物層20によってチャネルストッパ領域4に含まれる不純物が吸い出されることはほとんどない。それにより、チャネルストッパ領域4内の不純物濃度の低下を効果的に阻止することが可能となる。
次に、ポリシリコン層10と酸化物層9とをエッチングにより除去する。それにより、図31に示されるように、SOI層3の表面が選択的に露出される。その後、SOI層3の表面上にゲート絶縁層7を形成し、このゲート絶縁層7上にゲート電極8を形成する。以上の工程を経て図27に示される半導体装置が形成されることとなる。
(実施の形態6)
次に、図32〜図40を用いて、この発明の実施の形態6とその変形例とについて説明する。図32は、この発明の実施の形態6における半導体装置を示す断面図である。
図32を参照して、本実施の形態6では、SOI層3の側壁3aの傾斜が上記の実施の形態5の場合よりも急峻なものとなっている。それに伴い、酸化物層20aの形状が酸化物層20の形状とは少し異なっている。それ以外の構造に関しては、図27に示される場合とほぼ同様である。本実施の形態6では、図32に示されるように、上記の実施の形態5の場合と比べ、SOI層3の周縁部近傍の薄膜化が抑制できる。それにより、実施の形態5の場合と比べ、しきい値電圧Vthの低い寄生MOSトランジスタの形成を効果的に抑制することが可能となる。
次に、図33〜図38を用いて、上記の構造を有する本実施の形態6における半導体装置の製造方法について説明する。図33〜図38は、図32に示される半導体装置の製造工程における第1工程〜第6工程を示す断面図である。
まず図33を参照して、前述の実施の形態1の場合と同様の工程を経て窒化物スペーサ12までを形成する。そして、窒化物層11と窒化物スペーサ12とをマスクとして用いて、SOI層3を選択的に酸化する。それにより、酸化物層20a′を選択的に形成する。このとき、たとえば酸化物層20a′下に残余するSOI層3の厚みが、SOI層3の初期の厚みの半分程度となるように酸化量を調整する。具体的には、SOI層3の初期の厚みが約100nm程度である場合には、酸化物層20a′の厚みが約110nm程度となるように酸化量を設定する。それにより、酸化物層20a′直下には約50nm程度の厚みのSOI層3が残余する。
次に、上記の酸化物層20a′をウェットエッチングなどにより除去した後、図34に示されるように、窒化物層11と窒化物スペーサ12とを再びマスクとして用いてSOI層3の表面を選択的に酸化する。それにより、窒化物スペーサ12下にまで延在するように約10〜約30nm程度の薄い酸化物層21を形成する。次に、CVD法などを用いて、全面に約10〜約20nm程度の厚みの窒化物層22を形成する。なお、上記の薄い酸化物層21は省略可能である。
次に、上記の窒化物層22に異方性エッチング処理を施す。それにより、図35に示されるように、窒化物スペーサ12の直下にのみ窒化物スペーサ22aを残余させることが可能となる。これは、窒化物スペーサ12下にまで延在するように形成された酸化物層20a′を除去した後に窒化物層22を形成しているので、窒化物スペーサ12の直下にまで窒化物層22が入り込むように形成できるからである。
次に、窒化物層11,窒化物スペーサ12および窒化物スペーサ22aをマスクとして用いて、SOI層3に、酸化雰囲気中で再び熱処理を施す。それにより、埋込酸化物層2に到達する酸化物層20aをSOI層3に選択的に形成する。このようにして2段階の工程を経て形成される酸化物層20aは、図27に示される酸化物層20よりもバーズビークを低減することが可能となる。それにより、SOI層3の両側壁3aの傾斜を急峻なものとすることが可能となる。
次に、熱リン酸などを用いて、窒化物層11,窒化物スペーサ12および窒化物スペーサ22aを除去する。そして、ポリシリコン層10をマスクとして用いて、SOI層3の周縁部近傍の領域にほぼ垂直方向からボロンをイオン注入する。それにより、高濃度のp型の不純物を含むチャネルストッパ領域4が自己整合的に形成される。
その後、ポリシリコン層10と酸化物層9とを除去する。それにより、図38に示されるように、SOI層3の表面が選択的に露出される。そして、この露出されたSOI層3の表面上にゲート絶縁層7を形成し、このゲート絶縁層7上にゲート電極8を形成する。以上の工程を経て図32に示される半導体装置が形成されることとなる。
なお、図39に示されるように、本実施の形態においても、チャネルストッパ領域4の形成のために用いたポリシリコン層10を形成した状態でチャネルドープを行なうことは可能である。この思想は、前述の実施の形態5においても適用可能である。
次に、図40を用いて、本実施の形態6の変形例について説明する。図40は、本実施の形態6の変形例における半導体装置を示す断面図である。
図40を参照して、本変形例では、図37に示されるポリシリコン層10を除去することなく残余させておき、このポリシリコン層10上にポリシリコン層23をさらに形成している。そして、ポリシリコン層23とポリシリコン層10とを同時にパターニングすることによりゲート電極8が形成される。それにより、ポリシリコン層10と酸化物層9を除去する工程を省略できるので、上記の実施の形態6の場合よりも製造工程を簡略化することが可能となる。
(実施の形態7)
次に、図41〜図46を用いて、この発明の実施の形態7とその変形例とについて説明する。図41は、この発明の実施の形態7における半導体装置を示す断面図である。
図41を参照して、本実施の形態7では、SOI層3の両側壁上に窒化物スペーサ12が形成されている。そして、ゲート電極8は、SOI層3上から窒化物スペーサ12上に延在している。このような窒化物スペーサ12を設けることにより、ゲート電極8を、SOI層3の側底部から遠ざけることが可能となる。また、窒化物スペーサ12が形成されることにより、リセス部24は窒化物スペーサ12下でとどまり、SOI層3の直下にまで延在することはほぼない。以上のことより、従来例で問題となっていた、SOI層3の周縁部近傍におけるゲート絶縁層の絶縁破壊を効果的に抑制することが可能となる。
次に、図42〜図45を用いて、図41に示される半導体装置の製造方法について説明する。図42〜図45は、図41に示される実施の形態7における半導体装置の製造工程の第1工程〜第4工程を示す断面図である。
図42を参照して、前述の実施の形態1と同様の方法で窒化物層11までを形成する。なお、本実施の形態7では、酸化物層9の厚みは約10〜約30nm程度であり、ポリシリコン層10の厚みは約50〜約100nm程度であり、窒化物層11の厚みは約200〜約250nm程度であることが好ましい。次に、窒化物層11上に素子形成領域の形状にパターニングされたフォトレジスト(図示せず)を形成し、これをマスクとして用いて窒化物層11をパターニングする。この窒化物層11をマスクとして用いて、SOI層3内にボロンをイオン注入する。それにより、SOI層3内に選択的に不純物注入領域4aが形成される。
次に、全面に窒化物層を堆積した後、この窒化物層に異方性エッチング処理を施す。それにより、窒化物層11の側壁に窒化物スペーサ12bを形成する。この窒化物スペーサ12bと窒化物層11とをマスクとして用いて、ポリシリコン層10,酸化物層9およびSOI層3を順次パターニングする。それにより、SOI層3の周縁部近傍にチャネルストッパ領域4が形成される。この状態が図43に示されている。なお、窒化物スペーサ12bの形成のための窒化物層は、約30〜約100nm程度の厚みに形成されればよい。
次に、熱リン酸などを用いて、窒化物層11と窒化物スペーサ12bとを除去する。その後、CVD法などを用いて、酸化物あるいは窒化物などの絶縁層(図示せず)を全面に堆積し、この絶縁層に異方性エッチング処理を施す。それにより、図44に示されるように、SOI層3の側壁上に、たとえば窒化物スペーサ12を形成する。このとき、SOI層3上にはポリシリコン層10が形成されているため、窒化物スペーサ12の形成のための異方性エッチングによってSOI層3の表面にはエッチングダメージはほとんど生じない。
次に、ポリシリコン層10をたとえば等方性エッチングにより除去し、続いて酸化物層9をウェットエッチングにより除去する。それにより、SOI層3の表面を露出させる。このとき、埋込酸化物層2の表面も若干エッチングされ、深さDのリセス部24が形成される。しかしながら、このリセス部24は窒化物スペーサ12下でとどまるので、SOI層3の側底部が露出することはない。それにより、SOI層3の周縁部におけるゲート絶縁層の絶縁破壊を抑制することが可能となる。
その後、SOI層3の表面上にゲート絶縁層7を形成し、このゲート絶縁層7上にゲート電極8を形成する。以上の工程を経て図41に示される半導体装置が形成されることとなる。
なお、図45に示されるようにリセス部24が形成されることにより、ゲート電極8のパターニング時に、このリセス部24内にゲート電極8を形成するための物質が残余することが懸念される。そのため、ゲート電極8の形成の際には、等方性エッチング処理を付加することが好ましいと言える。
次に、図46を用いて、上記の実施の形態7の変形例について説明する。図46は、本変形例における特徴的な製造工程を示す部分断面図である。
上記の実施の形態7では、SOI層3の側壁上に窒化物スペーサ12を形成した。それに対し、本変形例では、SOI層3の側壁上に、CVD酸化物スペーサ25を形成する。より好ましくは、TEOSを用いたCVD酸化物によりこのCVD酸化物スペーサ25が構成されることが好ましい。CVD酸化物は、一般に熱酸化物よりもエッチングレートが大きいということが知られている。埋込酸化膜層2は、熱酸化物に近い性質を有しているので、ポリシリコン層10や酸化物層9のエッチングの際に、埋込酸化物層2に深さDのリセス部24aが形成されたとしても、このリセス部24aがCVD酸化物スペーサ25下に入り込んで形成されるのを効果的に阻止することが可能となる。それにより、上記の実施の形態7の場合よりもゲート電極8のパターニングを容易に行なうことが可能となる。
なお、上記の酸化物層9についてもCVD酸化物によって構成されるものであってもよい。それにより、リセス部24,24aの深さDを小さくすることが可能となる。
また、上記の各実施の形態における窒化物層の代表例としてはシリコン窒化物を挙げることができ、酸化物層の代表例としてはシリコン酸化物を挙げることができる。また、ゲート電極8としてポリシリコン層を使用する場合には、p型あるいはn型の不純物を適宜ポリシリコン層にドープすることが好ましい。また、デュアルゲートを形成する場合、nMOSトランジスタとpMOSトランジスタ用に、フォトレジストを用いて、n型ドーパントとp型ドーパントをポリシリコンからなるゲート電極にドープすればよい。
上述のように、さまざまな実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における半導体装置を示す断面図である。 図1に示される半導体装置の平面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程の第4工程を示す断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程の第5工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態2における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態2における半導体装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。 実施の形態2における半導体装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。 実施の形態2における半導体装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。 実施の形態1および実施の形態2においてチャネルドープを行なっている様子を示す断面図である。 実施の形態2の変形例における半導体装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態3における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態3における半導体装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。 実施の形態3における半導体装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。 実施の形態3における半導体装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。 実施の形態3における半導体装置の製造工程の第4工程を示す断面図である。 実施の形態3における半導体装置の製造工程の第5工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態4における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態4における半導体装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。 実施の形態4における半導体装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。 実施の形態4における半導体装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。 実施の形態4における半導体装置の製造工程の第4工程を示す断面図である。 実施の形態4の変形例における半導体装置を示す断面図である。 図25に示される半導体装置の特徴的な製造工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態5における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態5における半導体装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。 実施の形態5における半導体装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。 実施の形態5における半導体装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。 実施の形態5における半導体装置の製造工程の第4工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態6における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態6における半導体装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。 実施の形態6における半導体装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。 実施の形態6における半導体装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。 実施の形態6における半導体装置の製造工程の第4工程を示す断面図である。 実施の形態6における半導体装置の製造工程の第5工程を示す断面図である。 実施の形態6における半導体装置の製造工程の第6工程を示す断面図である。 実施の形態6においてチャネルドープを行なっている様子を示す断面図である。 実施の形態6の変形例における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態7における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態7における半導体装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。 実施の形態7における半導体装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。 実施の形態7における半導体装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。 実施の形態7における半導体装置の製造工程の第4工程を示す断面図である。 図45に示される製造工程の変形例を示す断面図である。 LOCOS法を用いた従来の半導体装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。 LOCOS法を用いた従来の半導体装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。 従来のメサ分離法を用いた半導体装置を示す断面図である。 図49に示される半導体装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。 図49に示される半導体装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板、2 埋込酸化物層、3 SOI層(半導体層)、3a 側壁、4 チャネルストッパ領域、4a 不純物注入領域、5 側壁酸化物層、6a 突状絶縁層、6b,27 側壁絶縁層、7 ゲート絶縁層、8 ゲート電極、9,9a,9b,14,16,20,20a,20a′,21 酸化物層、10,23 ポリシリコン層、10a 第1ポリシリコン層、10b 第2ポリシリコン層、10c 第3ポリシリコン層、11,22 窒化物層、12,12a,12b,22a 窒化物スペーサ、13a,13b 絶縁層、14a 傾斜した上面、14b 平坦な上面、15 トレンチ、17 トレンチ側壁上端コーナー部、18 第1の側壁酸化物層、19 第2の側壁酸化物層、24,24a リセス部、25 CVD酸化物スペーサ。

Claims (2)

  1. SOI(Semiconductor On Insulator)構造を有する半導体装置であって、
    主表面を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の主表面上に埋込絶縁層を介在して形成され、ソース/ドレイン領域が形成されるメサ状の半導体層と、
    前記半導体層上に形成されたゲート絶縁層と、
    前記半導体層の周縁部上に形成され、前記周縁部上で前記ゲート絶縁層から上方に傾斜する上面と、前記埋込絶縁層上で前記上方に傾斜する上面と連なる平坦な上面とを有する分離絶縁層と、
    前記半導体層上から前記分離絶縁層上に延在するゲート電極と、
    前記半導体層の周縁部近傍に形成されたチャネルストッパ領域とを備え、
    前記分離絶縁層は、前記チャネルストッパ領域上と前記半導体層の周縁部上とに形成され、前記チャネルストッパ領域上に前記ゲート絶縁層から上方に傾斜する上面を有する、半導体装置。
  2. SOI(Semiconductor On Insulator)構造を有する半導体装置であって、
    主表面を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の主表面上に埋込絶縁層を介在して形成され、ソース/ドレイン領域が形成されるメサ状の半導体層と、
    前記半導体層上に形成されたゲート絶縁層と、
    前記半導体層の周縁部上に形成され、前記周縁部上で前記ゲート絶縁層から上方に傾斜する上面と、前記埋込絶縁層上で前記上方に傾斜する上面と連なる平坦な上面とを有する分離絶縁層と、
    前記半導体層上から前記分離絶縁層上に延在するゲート電極と、
    前記半導体層の周縁部近傍に形成されたチャネルストッパ領域とを備え、
    前記分離絶縁層は、前記チャネルストッパ領域上から前記半導体層の周縁部に近接する前記埋込絶縁層上に延在し
    前記半導体層上には前記ゲート絶縁層を介在して第1の導電層が形成され、
    前記第1の導電層上には前記分離絶縁層上に延在するように第2の導電層が形成され、
    前記第1と第2の導電層により前記ゲート電極が形成され、
    前記平坦な上面は、前記第1の導電層の上面よりも前記半導体層の上面から高い位置にある、導体装置。
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