JP2013142521A - 空気調和機のフィルタ清掃装置、及び空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィルタガイド45は、フィルタ40の往復路を形成する第1レール451及び第2レール452と、フィルタ40を、第1レール451から第2レール452へ、又は、第2レール452から第2レール452へ案内するUターン部453とを有し、Uターン部453の外周の少なくとも一部が吸込口25の上流側と下流側とを区画する仕切り24と当接し、フィルタローラー41は、Uターン部453の内周側に配置され、制御部は、空気調和機1が空調運転状態において、少なくとも仕切り24より下流側のUターン部453に、フィルタ40を配置させるものである。
【選択図】図5
Description
例えば、エンドレスフィルタのようにフィルタに張力がかからず、且つフィルタの2重構造による風路圧損の増大を解消することができるフィルタ自動清掃部を備えた天井埋込型空気調和機を提供することを目的として、可撓性を有するフィルタと、自動清掃時にフィルタの往路と復路の摺動を可能にするUターン式のフィルタレール溝を有するフィルタガイドと、フィルタを駆動するフィルタローラーと、フィルタに捕集された浮遊物を掻き落とすブラシと、ブラシが掻き取った浮遊物を掻き落とす櫛と、ブラシ及び櫛が掻き落とす浮遊物を収納するダストボックスと、を有するフィルタ自動清掃機構部を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記のような、Uターン式のレールを有するフィルタガイドによりフィルタを往復駆動するフィルタ清掃装置においては、フィルタの着脱を容易にするために、フィルタ取り付け時に、フィルタのラックとフィルタローラーのギアの噛み合い歯数を少なくする必要がある(例えば1.5〜3.5歯程度)。
このとき、フィルタローラーに面するフィルタの移動経路は、ギアが噛み合わない範囲において隙間が空いている状態となる。このようなフィルタの取り付け状態で、空気調和機の空調運転を行うと、上記隙間から吸込み空気が流入し、フィルタを通さずに、塵埃を捕集されていない空気がフィルタの下流側(2次側)に侵入(バイパス)してしまう、という問題点があった。
更に、フィルタの移動経路への空気の移動に伴い、ダストボックスに収納された塵埃が、空気調和機の内部へ飛ばされる、という問題点があった。
また、上記隙間への空気の進入を抑止する構造を設ける場合、フィルタの移動経路はダストボックス、ブラシ周囲、ブラシやフィルタローラーの駆動部等と様々な空間とつながるため、それら全てへの吸込み空気の進入を抑制することは容易ではない、という問題点があった。
また、フィルタの着脱を容易にすると共に、空調運転時には、吸込み空気がフィルタの移動経路を介してフィルタの下流側に侵入することを抑制することを目的とする。
また、フィルタに捕集された塵埃の除去性能を向上することを目的とする。
図1は、実施の形態1における空気調和機を部屋から見た斜視図である。
図1に示すように、天井埋込型の空気調和機(室内機)1は、部屋60の天井に、略四角形状の化粧パネル20が見える状態で埋設されている。化粧パネル20の中央付近には空気調和機1への空気の吸込口へ連通する略四角形のグリル21と、化粧パネル20の各辺に沿って形成された本体吹出口14と連通する吹出口23を有し、さらに各吹出口23には吹き出し空気の風向を制御するベーン22を備える。
図2に示すように、天井埋込型の空気調和機(室内機)1の筐体内の略中央部に、下側を吸込口25とするファン10(ターボファン)と、このファン10を駆動するファンモータ11とを備える送風機(遠心送風機)が配置される。ファンモータ11がユニット筐体の天面側に取り付けられているとともに、ファン10の下部にファン10へ空気を導入するためのベルマウス12が配置されている。
また、空気調和機1の筐体下部には、吸込口25の上流側(フィルタ清掃装置4のグリル21側)と下流側(フィルタ清掃装置4の吸込口25側)とを区画する仕切り24が設けられている。
フィルタガイド45は、フィルタ40が収納され、フィルタ40の往路と復路の摺動を可能にするUターン式のレールを有している。フィルタローラー41は、フィルタ40を駆動する。ブラシ42は、フィルタ40に捕集された塵埃を掻き落とす。櫛43は、ブラシ42に付着した塵埃を掻き落とす。ダストボックス44は、ブラシ42及び櫛43が掻き落とす塵埃を収納する。制御部100は、フィルタローラー41の回転を制御して、フィルタ40をフィルタガイド45に沿って往復駆動させることでフィルタ40の自動清掃を実施する。詳細は後述する。
なお、図3においては、フィルタ40を取り付ける前の状態を示している。
図3に示すように、フィルタガイド45は、フィルタ40の往復路を形成する第1レール451及び第2レール452と、フィルタ40を、第1レール451から第2レール452へ、又は、第2レール452から第2レール452へ案内するUターン部453とを有している。そして、フィルタガイド45は、Uターン部453の外周の少なくとも一部が吸込口25の上流側と下流側とを区画する仕切り24と当接するように配置されている。
また、第1レール451には、Uターン部453とは反対側の端部に、空調運転状態におけるフィルタ40の配置位置(後述)よりレールを延長する延長部451aが形成されている。この延長部451aの長さは、空調運転時におけるフィルタ40の配置位置で、フィルタ40とフィルタローラー41のギアとが噛み合わないフィルタローラー41の円弧の長さより長く設定する。
図4は、実施の形態1におけるフィルタ取付時のフィルタ配置位置を示す図である。
図4に示すように、フィルタ40をフィルタ清掃装置4に取り付ける(装着)する際、フィルタ40のUターン部453とは反対側の端部が、第1レール451の延長部451aに収納された状態で、フィルタ40のUターン部453側の端部が、ギアの一部と噛み合うように、フィルタ40が取り付けられる。
このように、第1レール451の延長部451aにフィルタ40の端部を寄せて装着させることで、フィルタローラー41とのギアの噛み合わせ数を少なく抑えることができ(例えば1.5〜3.5歯程度)、フィルタ40の装着が容易となる。
上述したように、フィルタ40がフィルタローラー41のギアの一部と噛み合った状態で取り付けられたあと、制御部100は、フィルタ40のUターン部453側の端部が、仕切り24より下流側のUターン部453に配置されるよう、フィルタ40を駆動させる。
図5に示すように、フィルタ40が駆動されたことで、フィルタ40が、仕切り24より下流側のUターン部453に配置される。ここでは、フィルタ40がUターン部453内に全て配置され、フィルタ40の端部が第2レール452の入口に位置するように、配置される。
制御部100は、空気調和機1が空調運転状態においては、この配置状態(空調運転状態における配置位置)を保持する。
次に、フィルタ40に捕集されて蓄積された塵埃を取り除く清掃動作について説明する。なお、この清掃動作は、空調運転が停止状態で実施される。
以下、フィルタ40を第1レール451から第2レール452へ駆動する往路工程と、フィルタ40を第2レール452から第1レール451へ駆動する復路工程とに分けて説明する。
図7、図8は、実施の形態1における往路工程の動作を説明する図である。
なお、以下の説明において、図7、図8におけるフィルタローラー41、ブラシ42、時計方向の回転を正回転といい、反時計方向を逆回転という。
即ち、フィルタローラー41が、フィルタ40を第1レール451から第2レール452へ駆動する回転方向を正回転といい、その逆を逆回転という。
また、ブラシ42のフィルタ40との接触部が、往路工程におけるフィルタ40の移動方向と対向する方向に移動する回転方向を正回転といい、その逆を逆回転という。
なお、図11、12においても同様である。
図7(1)、(2)に示すように、制御部100は、往路工程において、フィルタローラー41およびブラシ42をそれぞれ正回転で回転駆動させる。
これにより、塵埃51が付着したフィルタ40を移動させながら、ブラシ42の回転により、フィルタ40とブラシ42の接触箇所においてフィルタ40に付着した塵埃がフィルタ40とブラシ42とが対向することで生まれる強い反力で掻き取られ、一部はダストボックス44内に落下し、一部はブラシ42に付着する。
塵埃51が付着したブラシ42は正回転しているため、塵埃51が櫛43に接触し、一部は捕獲されてダストボックス44内に落下し、一部は櫛43に残留する。
そこで、制御部100は、フィルタローラー41が回転を停止させてフィルタ40の駆動を停止させたあと、所定時間の間、ブラシ42の正回転での回転駆動を継続し、ブラシ42に付着した塵埃51を、櫛43に掻き落とさせるブラシ清掃動作を行う。
このブラシ清掃動作を行う所定時間は、例えば、ブラシ42が一回転する程度の時間行うことで、ブラシ42に残留した塵埃51を確実に櫛43に導くことができる。
ここで、ブラシ42を逆回転させる時間は、逆回転開始時における櫛43とブラシ42とが接触していた箇所が、フィルタ40に到達しない時間に抑える必要がある。ブラシ42における櫛43と接触部には落下し切れなかった小さな塵埃51が残るため、ブラシ42に付着した塵埃51がフィルタ40に戻すこと回避するためである。
図9、図10は、実施の形態1における復路工程の動作を説明する図である。
図9(1)に示すように、上述した往路工程の終了段階において、フィルタ40にはブラシ42にて取り除ききれない微細塵埃52が残留する場合がある。
図9(2)に示すように、復路工程において、制御部100は、フィルタローラー41を逆回転させて、フィルタ40を空調運転時の所定位置に向かい移動させる。このとき、ブラシ42の回転駆動を停止させた状態とする。このようにブラシ42の回転駆動を停止させるのは、ブラシ42を正回転させると、復路工程においてはブラシ42とフィルタ40との接触部の移動方向がフィルタ40の移動方向と同じとなり微細塵埃52がフィルタ40から除去しにくくなるためである。また逆回転させると、微細塵埃52をダストボックス44とは反対側へ舞い上げる恐れがあるためである。
このため、図9(3)に示すように、制御部100は、例えばフィルタ40が空調運転時の位置に到着する直前の位置などの所定位置に到達したとき、ブラシ42を正回転で回転駆動させ、こより埃53をダストボックス44側に移動させ、櫛43にて掻き落とさせる。このときのフィルタ40の位置判断手段としては、例えばフィルタローラー41の回転時間のカウントやリミットスイッチによる検知などが挙げられる。
フィルタローラー41の回転を停止させた時点では、フィルタ40とブラシ42との接触箇所からブラシ42と櫛43との接触箇所にかけて、こより埃53が残留する場合がある。
このため、図10(4)に示すように、制御部100は、フィルタローラー41の停止後もブラシ42の正回転を継続する。このときの正回転を継続する時間は、フィルタ40とブラシ42との接触箇所が、ブラシ42と櫛43の接触箇所まで移動するのに要する時間より長い時間(例えば移動に要する時間+30秒程度)とすることで、ブラシ42に付着したこより埃53を櫛43にて確実に捕集することが出来る。
また、ブラシ42に付着した塵埃51等が櫛43により十分に除去されない場合、ブラシ42や櫛43に残留した塵埃51等がフィルタ清掃時に再度フィルタ40に付着したり、フィルタ40の下流側(2次側)に舞い上がる可能性を軽減することができる。
Claims (7)
- 空気調和機に搭載されるフィルタ清掃装置であって、
前記空気調和機の吸込口に吸い込まれる空気中の塵埃を捕集する可撓性のフィルタが収納され、該フィルタの往路と復路の摺動を可能にするUターン式のレールを有するフィルタガイドと、
前記フィルタを駆動するフィルタローラーと、
前記フィルタに捕集された塵埃を掻き落とすブラシと、
前記ブラシに付着した前記塵埃を掻き落とす櫛と、
前記フィルタローラーの回転を制御して、前記フィルタを前記フィルタガイドに沿って往復駆動させることで前記フィルタの自動清掃を実施する制御部と
を備え、
前記フィルタガイドは、
前記フィルタの往復路を形成する第1レール及び第2レールと、前記フィルタを、前記第1レールから前記第2レールへ、又は、前記第2レールから前記第2レールへ案内するUターン部とを有し、前記Uターン部の外周の少なくとも一部が前記吸込口の上流側と下流側とを区画する仕切りと当接し、
前記フィルタローラーは、
前記Uターン部の内周側に配置され、
前記制御部は、
前記空気調和機が空調運転状態において、少なくとも前記仕切りより下流側の前記Uターン部に、前記フィルタを配置させる
ことを特徴とする空気調和機のフィルタ清掃装置。 - 前記フィルタローラーは、
前記フィルタのラックと噛み合うギアを有し、
前記第1レールは、
前記第2レールより上流側に設けられ、前記Uターン部とは反対側の端部に、前記空調運転状態における前記フィルタの配置位置よりレールを延長する延長部が形成され、
前記フィルタの取付時において、
前記フィルタの前記Uターン部とは反対側の端部が、前記延長部に収納された状態で、前記フィルタの前記Uターン部側の端部が、前記ギアの一部と噛み合うように、前記フィルタが取り付けられる
ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機のフィルタ清掃装置。 - 前記制御部は、
前記ギアの一部と噛み合った状態で前記フィルタが取り付けられたあと、
前記フィルタの前記Uターン部側の端部が、前記仕切りより下流側の前記Uターン部に配置されるよう、前記フィルタを駆動させる
ことを特徴とする請求項2記載の空気調和機のフィルタ清掃装置。 - 前記フィルタガイドは、
前記第1レール及び第2レールが上下方向に並設され、
前記ブラシは、
前記Uターン部の外周側の前記仕切りより下方に設けられ、前記制御部からの制御により正逆回転可能に回転駆動され、
前記制御部は、
前記フィルタを前記第1レールから前記第2レールへ駆動する往路工程において、
前記ブラシの前記フィルタとの接触部が、前記フィルタの移動方向と対向する方向に移動する回転方向である正回転で、前記ブラシを回転駆動させ、
前記フィルタの駆動を停止させたあと、所定時間の間、前記ブラシの正回転での回転駆動を継続し、
前記ブラシに付着した前記塵埃を、前記櫛に掻き落とさせる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の空気調和機のフィルタ清掃装置。 - 前記制御部は、
前記往路工程において、前記フィルタの駆動を停止させ、所定時間の間、前記ブラシの正回転での回転駆動を継続したあと、
前記ブラシを逆回転で回転駆動させ、該逆回転開始時における前記ブラシの前記櫛との接触部が、前記フィルタに到達する前に、逆回転での回転駆動を停止させ、
前記櫛に付着した前記塵埃を落下させる
ことを特徴とする請求項4記載の空気調和機のフィルタ清掃装置。 - 前記制御部は、
前記フィルタを前記第2レールから前記第1レールへ駆動する復路工程において、
前記ブラシの回転駆動を停止させた状態で前記フィルタを駆動させ、前記ブラシと前記フィルタとの接触部に前記塵埃を掻き集め、
前記フィルタを所定位置まで駆動させたとき、前記ブラシを前記正回転で回転駆動させ、
前記ブラシと前記フィルタとの接触部に掻き集めた前記塵埃を落下させる
ことを特徴とする請求項4又は5記載の空気調和機のフィルタ清掃装置。 - 請求項1〜6の何れか一項に記載の空気調和機のフィルタ清掃装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
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