JP2013137096A - 流体制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体の構造を工夫することでシール面にウェルドラインの発生を回避できる流体制御弁を提供する。
【解決手段】対向する側面に形成された入力ポート11と出力ポート12とに連通して上面中央に開口する弁室15と該弁室の内壁16に設けられた弁座161とを有する樹脂製バルブ本体1と、弁座に当接離間する弁体4と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体2とを備え、入力ポートから弁座を介して弁室に連通する入力流路13が内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、内壁は、入力ポート側の肉厚が出力ポート側の肉厚に比べて厚い厚肉部163を有する筒状体に形成されていること、バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部191を設けたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体製造装置に使用する流体制御弁、特に樹脂製のバルブ本体を有する薬液制御弁に関する。
例えば、図22に示すように、半導体製造装置に使用する薬液制御弁200は、対向する側面に形成された入力ポート211と出力ポート212とに弁座261を介して連通して上面中央に開口する弁室215と該弁室の内壁216に設けられた弁座261とを有する樹脂製バルブ本体210と、弁座261に当接離間するダイアフラム弁体241と、該ダイアフラム弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体220とを備えている。そして、樹脂製バルブ本体210には、入力ポート211から弁室215に連通する入力流路213が内壁216を貫通してL字状に形成されている。かかる樹脂製バルブ本体210を射出成形によって製造する場合、樹脂流れが2方向以上に分岐してある距離を流れた後に、再び合流する箇所には、ウェルドラインが生じやすい。ウェルドラインは、溶融した樹脂が完全に融合することなく固化されたものであるので、ウェルドラインが発生した箇所は、機械的強度が不足するとともに流体漏れを生じる虞がある。
したがって、従来、樹脂製バルブ本体210において、ダイアフラム弁体241が当接離間する弁座261や弁体の保持部をシールするシール部217等にウェルドライン(weld line)が発生した場合には、成形後に切削加工や研磨等を行って、ウェルドラインを除去していた。
しかし、成形後の切削加工等は、コストアップとなるので好ましくないばかりか、切削等によるバリ(burr)や切削粉がバルブ内に残り、半導体製造工程でパーティクルとなる問題があった。
そこで、上記問題に対応すべく、例えば、特許文献1〜3に、切削加工等によらずにウェルドラインを回避する技術が開示されている。
特許文献1の技術は、キャビティ内を流動する樹脂の溶融状態を維持して合流させる成形方法を、キャビティ金型を金型本体から着脱自在とすることによってキャビティ金型の昇温、冷却が短時間で行えるようにした樹脂部品の成形方法である。この成形方法によれば、キャビティ金型の昇温、冷却が短時間で行えるので、無駄なエネルギーを使うことなくウェルドラインの発生を防止できる。
また、特許文献2の技術は、加熱した加熱部材の平坦な当接面を樹脂製バルブのシール面である弁座に押し当て、弁座を溶融させた後、加熱部材の当接面を弁座から離間する弁座加工方法である。この加工方法によれば、弁座のシール面は溶融して加熱部の当接面に倣って平坦になり、ウェルドライン等の成形欠陥を解消できる。
また、特許文献3の技術は、部品成形部の外側に沿って環状に設けられた湯廻り部に溶湯を供給して充填し、湯廻り部に充填された溶湯を部品成形部の外周側から流して充填する円筒状部品の製造方法である。この製造方法によれば、溶湯を湯廻り部から部品成形部の外側に均等に流して充填するので、溶湯が部品成形部の外側から内側に向かって円を窄めるように流れる。そのため、部品成形部では、二方向に分かれて流れた溶湯の先端部が合流する箇所がなく、ウェルドラインが発生しない。
特開2010−269472号公報 特開2011−122718号公報 特開2010−253856号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載された技術には、次のような問題があった。
特許文献1の技術では、キャビティ金型を金型本体から着脱自在とするので、金型を分割した箇所でゲート部が増加してヒケ(sink marks)や割れ等の品質低下を生じさせる原因となる。また、金型を分割構造とする以上、金型コストの増加も避けられない。
また、特許文献2の技術では、成形後に加熱した加熱部材の平坦な当接面を樹脂製バルブの弁座に押し当て、弁座を再溶融させるため、再溶融及び冷却に時間がかかり生産性が低下する。設備に加熱部を駆動させる複雑な構造や制御が必要となるので、設備コストの増加も避けられない。
また、特許文献3の技術では、部品成形部の外側に沿って環状に設けられた湯廻り部を必要とするので、樹脂の歩留率が低下する。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体の構造を工夫することでシール面にウェルドラインの発生を回避できる流体制御弁を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る流体制御弁は、次のような構成を有している。
(1)対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、前記弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、前記入力ポートから前記弁座を介して前記弁室に連通する入力流路が前記内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、
前記内壁は、前記入力ポート側の肉厚が前記出力ポート側の肉厚に比べて厚い厚肉部を有する筒状体に形成されていること、
前記バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とする。
(2)(1)に記載された流体制御弁において、前記弁室の外壁上端に、前記弁体の保持部を前記バルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、前記シール部の外周には、前記入力ポート側が深く前記出力ポート側が浅く穿設された環状溝を形成したことを特徴とする。
(3)(1)又は(2)に記載された流体制御弁において、前記弁室の外壁上端に、前記弁体の保持部を前記バルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、前記外壁における前記出力ポート側のシール部肉厚は、前記入力ポート側のシール部肉厚より厚いことを特徴とする。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された流体制御弁において、前記内壁には、前記厚肉部と前記弁座との間に肉厚均一部が形成されていることを特徴とする。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載された流体制御弁において、前記バルブ本体の下面には、前記樹脂注入部から前記厚肉部に向けて放射状に延びる樹脂供給リブを形成したことを特徴とする。
(6)対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、前記弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、前記入力ポートから前記弁座を介して前記弁室に連通する入力流路が前記内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、
前記内壁は、弁室底面側の肉厚が前記弁座側の肉厚に比べて厚い厚肉部を有する筒状体に形成されていること、
前記厚肉部と前記弁座との距離は、前記入力ポート側の距離が前記出力ポート側の距離より短いこと、
前記バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とする。
(7)対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、前記弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、前記入力ポートから前記弁座を介して前記弁室に連通する入力流路が前記内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、
前記弁室の外壁上端に、前記弁体の保持部を前記バルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、
前記シール部の外周には、前記入力ポート側が深く前記出力ポート側が浅く穿設された環状溝を形成したこと、
前記バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とする。
(8)対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、前記弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、前記入力ポートから前記弁座を介して前記弁室に連通する入力流路が前記内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、
前記弁室の外壁上端に、前記弁体の保持部を前記バルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、
前記外壁における前記出力ポート側のシール部肉厚は、前記入力ポート側のシール部肉厚より厚いこと、
前記バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とする。
(9)(6)乃至(8)のいずれか1つに記載された流体制御弁において、前記バルブ本体の下面には、前記樹脂注入部から前記入力ポート側に向けて放射状に延びる樹脂供給リブを形成したことを特徴とする。
(10)(1)乃至(9)のいずれか1つに記載された流体制御弁において、射出成形時の溶融樹脂が前記弁座と前記弁室の外壁の上端に設けられたシール部を形成するために充填される際、前記弁座の上端面全周と前記シール部の上端面全周が、それぞれ同一のタイミングで充填完了されることを特徴とする。
次に、本発明に係る流体制御弁の作用及び効果について説明する。
(1)対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、入力ポートから弁座を介して弁室に連通する入力流路が内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、内壁は、入力ポート側の肉厚が出力ポート側の肉厚に比べて厚い厚肉部を有する筒状体に形成されていること、バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とするので、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体の構造を工夫することで弁座にウェルドラインが発生することを回避できる。
具体的には、入力ポートから弁座を介して弁室に連通する入力流路が内壁を貫通して略L字状に形成されているので、バルブ本体のキャビティ内を流れる溶融樹脂の内、樹脂注入部から入力ポート側の内壁へ流れる樹脂の方が、入力流路に邪魔されて、該流路に邪魔されない出力ポート側の内壁へ流れる樹脂より、樹脂の流れが遅くなる。
しかし、弁座が設けられた内壁は、入力ポート側の肉厚が出力ポート側の肉厚に比べて厚い厚肉部を有する筒状体に形成されているので、厚肉部を流れる溶融樹脂は温度低下による粘性抵抗増加の影響を受けにくいことから、内壁のキャビティ内においては、入力ポート側では、出力ポート側に比べて相対的に樹脂流れが速くなる。
そのため、入力ポート側を流れる溶融樹脂が厚肉部を通過するときに、出力ポート側を流れる溶融樹脂に追いついて、内壁の筒状キャビティ内で合流し、合流してからシール面である弁座に到達することができる。したがって、溶融樹脂が厚肉部を通過した後は、入力ポート側の溶融樹脂と出力ポート側の溶融樹脂とが一体となって内壁の筒状キャビティ内を同時に充填することができる。
その結果、内壁を形成する筒状キャビティ内において、入力ポート側を流れる溶融樹脂と出力ポート側を流れる溶融樹脂とが合流したときに、仮に合流部でウェルドラインが形成されても、そのウェルドラインを、その後に一体となって内壁の筒状キャビティ内に新たに充填される溶融樹脂によって消し去ることができる。
よって、(1)の発明によれば、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体の構造を工夫することで、弁座にウェルドラインが発生することを回避できる。
(2)(1)に記載された流体制御弁において、弁室の外壁上端に、弁体の保持部をバルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、シール部の外周には、入力ポート側が深く出力ポート側が浅く穿設された環状溝を形成したので、弁体の保持部をシールするシール部にもウェルドラインが発生することはない。
具体的には、入力ポート側の厚肉部に溶融樹脂が供給されるに伴い、弁室底面側のリブを経由して入力ポート側外壁のキャビティ内にも、溶融樹脂が供給される。一方、出力ポート側外壁のキャビティ内では、出力ポートから弁室に連通する出力流路が樹脂流れを邪魔しているので、溶融樹脂の流れは遅くなる。
しかし、外壁に形成されたシール部の外周には、入力ポート側が深く出力ポート側が浅く穿設された環状溝を形成したので、溝が浅い出力ポート側外壁のキャビティ内に入力ポート側の溶融樹脂が移動する。そのため、入力ポート側と出力ポート側とで、外壁のキャビティ内への溶融樹脂の供給タイミングのバランスが取れる。
その結果、シール部を形成する外壁の筒状キャビティ上端に溶融樹脂が充填されるときには、溶融樹脂が全周同一のタイミングで充填されることになる。
したがって、弁室の外壁に形成したシール部には、溶融樹脂の合流部が形成されないので、ウェルドラインが発生することはない。
よって、(2)の発明によれば、二重の筒状体を構成する内壁と外壁に形成した弁座とシール部との両方に、ウェルドラインを発生させることはない。
(3)(1)又は(2)に記載された流体制御弁において、弁室の外壁上端に、弁体の保持部をバルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、外壁における出力ポート側のシール部肉厚は、入力ポート側のシール部肉厚より厚いので、外壁の筒状キャビティ内においては、出力ポート側の樹脂流れが入力ポート側の樹脂流れに比べて相対的に速くなる。
そのため、外壁の筒状キャビティ内において、出力ポート側を流れる溶融樹脂が入力ポート側を流れる溶融樹脂に追いついてキャビティ内で合流し、合流してからシール面(シール部上端)に到達することができる。
よって、(3)の発明によれば、シール部でのウェルドラインの発生をより一層防止することができる。
なお、シール部の外周は、楕円形状に形成されていると、更に好ましい。シール部の外周を楕円形状に形成することで、外壁の筒状キャビティ内における溶融樹脂の周方向への移動が容易となるため、キャビティ内で出力ポート側を流れる溶融樹脂と入力ポート側を流れる溶融樹脂とが早期に合流しやすくなり、合流してからシール面(シール部上端)に到達することが一層容易となるからである。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された流体制御弁において、内壁には、厚肉部と弁座との間に肉厚均一部が形成されているので、溶融樹脂は厚肉部を通過してから、肉厚均一部が形成された内壁の筒状キャビティ内に充填される。溶融樹脂は厚肉部を通過する際、厚肉部から肉厚均一部へ移る段差形状(段付き部)によって、溶融樹脂の先端が、一旦堰き止められる。溶融樹脂の先端が、一旦堰き止められている間に、肉厚均一部の基端全周に溶融樹脂が充填される。そのため、肉厚均一部を流れる溶融樹脂は、内壁の筒状キャビティ内において全周均一な流速となり、全周均等に充填されていく。すなわち、溶融樹脂は、肉厚均一部上端に設けられた弁座に到達するまで、溶融樹脂の先端が全周同一の高さを維持しながら内壁の筒状キャビティ内に充填されていく。溶融樹脂の先端が全周同一の高さで充填されるので、溶融樹脂の先端で合流部が形成されることはない。したがって、シール面である弁座には、ウェルドラインが発生することはない。
よって、(4)の発明によれば、弁座等のシール面へのウェルドラインの発生をより確実に回避できる。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載された流体制御弁において、バルブ本体の下面には、樹脂注入部から厚肉部に向けて放射状に延びる樹脂供給リブを形成したので、樹脂注入部から放射状に延びる樹脂供給リブを経由して入力ポート側に形成された厚肉部に溶融樹脂がより多く供給される。すなわち、樹脂注入部から直線的に溶融樹脂が流入する出力ポート側の内壁(薄肉部)よりも、入力流路を回避して曲線的に溶融樹脂が流入する入力ポート側の内壁(厚肉部)に、溶融樹脂を多く供給することによって、両者のバランスを取りながら、より早く溶融樹脂を合流させることができる。そのため、入力ポート側と出力ポート側を流れる溶融樹脂は、内壁及び外壁のキャビティ内において早い段階で合流でき、合流してから弁座及びシール部に到達することができるので、弁座等にウェルドラインを発生させることはない。
よって、(5)の発明によれば、弁座等へのウェルドラインの発生をより確実に回避させることができる。
(6)対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、入力ポートから弁座を介して弁室に連通する入力流路が内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、内壁は、弁室底面側の肉厚が弁座側の肉厚に比べて厚い厚肉部を有する筒状体に形成されていること、厚肉部と弁座との距離は、入力ポート側の距離が出力ポート側の距離より短いこと、バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とするので、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体の構造を工夫することで弁座等のシール面にウェルドラインの発生を回避できる。
具体的には、入力ポートから弁座を介して弁室に連通する入力流路が内壁を貫通して略L字状に形成されているので、バルブ本体のキャビティ内を流れる溶融樹脂の内、樹脂注入部から入力ポート側の内壁へ流れる樹脂の方が、入力流路に邪魔されて、該流路に邪魔されない出力ポート側の内壁へ流れる樹脂より、樹脂の流れが遅くなる。
しかし、弁座が設けられた内壁は、弁室底面側の肉厚が弁座側の肉厚に比べて厚い厚肉部を有する筒状体に形成されているので、厚肉部を流れる溶融樹脂は温度低下による粘性抵抗増加の影響を受けにくい。また、厚肉部と弁座との距離は、入力ポート側の距離が出力ポート側の距離より短いことから、内壁のキャビティ内においては、入力ポート側では、出力ポート側に比べて相対的に溶融樹脂が多く供給される。
そのため、入力ポート側を流れる溶融樹脂が厚肉部を通過するときに、出力ポート側を流れる溶融樹脂に追いついて、内壁の筒状キャビティ内で入力ポート側を流れる溶融樹脂と出力ポート側を流れる溶融樹脂とが合流し、合流してからシール面である弁座に到達することができる。すなわち、溶融樹脂が厚肉部を通過した後は、入力ポート側の溶融樹脂と出力ポート側の溶融樹脂とが一体となって内壁の筒状キャビティ内を同時に充填することができる。
その結果、入力ポート側を流れる溶融樹脂と出力ポート側を流れる溶融樹脂とが合流したときに、仮に合流部でウェルドラインが形成されても、そのウェルドラインを、その後に一体となって内壁の筒状キャビティ内に新たに充填される溶融樹脂によって消し去ることができる。
よって、(6)の発明によれば、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体の構造を工夫することで、弁座にウェルドラインが発生することを回避できる。
(7)対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、入力ポートから弁座を介して弁室に連通する入力流路が内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、弁室の外壁上端に、弁体の保持部をバルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、シール部の外周には、入力ポート側が深く出力ポート側が浅く穿設された環状溝を形成したこと、バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とするので、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体の構造を工夫することでシール部等のシール面にウェルドラインの発生を回避できる。
具体的には、出力ポート側外壁のキャビティ内では、出力ポートから弁室に連通する出力流路が樹脂注入部から供給される溶融樹脂の樹脂流れを邪魔しているので、出力ポート側外壁のキャビティ内へ流入する溶融樹脂の流れは、入力ポート側外壁のキャビティ内へ流入する溶融樹脂の流れに比べて相対的に遅くなる。
しかし、弁室の外壁上端に、弁体の保持部をバルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、シール部の外周には、入力ポート側が深く出力ポート側が浅く穿設された環状溝を形成したので、溝が深く溶融樹脂の流動抵抗が高い入力ポート側外壁のキャビティ内の溶融樹脂が、溝が浅く溶融樹脂の流動抵抗が低い出力ポート側外壁のキャビティ内に移動しやすくなる。そのため、入力ポート側と出力ポート側とで、外壁の筒状キャビティ内における溶融樹脂の供給タイミングのバランスが取れるようになる。
その結果、シール部を形成する外壁の筒状キャビティ上端に溶融樹脂が充填されるときには、溶融樹脂が全周同一のタイミングで充填されて、溶融樹脂の合流部が形成されることがない。
したがって、弁室の外壁に形成したシール部には、溶融樹脂が全周同一のタイミングで充填されて、溶融樹脂の合流部が形成されることがないので、ウェルドラインが発生することはない。
よって、(7)の発明によれば、外壁に形成したシール部に、ウェルドラインを発生させることはない。
(8)対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、入力ポートから弁座を介して弁室に連通する入力流路が内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、弁室の外壁上端に、弁体の保持部をバルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、出力ポート側のシール部肉厚は、入力ポート側のシール部肉厚より厚いこと、バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とするので、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体の構造を工夫することでシール部等のシール面にウェルドラインの発生を回避できる。
具体的には、出力ポート側外壁のキャビティ内では、出力ポートから弁室に連通する出力流路が樹脂注入部から供給される溶融樹脂の樹脂流れを邪魔しているので、出力ポート側外壁のキャビティ内へ流入する溶融樹脂の流れは、入力ポート側外壁のキャビティ内へ流入する溶融樹脂の流れに比べて相対的に遅くなる。
しかし、弁室の外壁上端に、弁体の保持部をバルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、出力ポート側のシール部肉厚は、入力ポート側のシール部肉厚より厚いので、肉厚が薄く溶融樹脂の流動抵抗が高い入力ポート側外壁のキャビティ内の溶融樹脂が、肉厚が厚く溶融樹脂の流動抵抗が低い出力ポート側外壁のキャビティ内に移動しやすくなる。そのため、入力ポート側と出力ポート側とで、外壁の筒状キャビティ内における溶融樹脂の供給タイミングのバランスが取れるようになる。
その結果、シール部を形成する外壁の筒状キャビティ上端に溶融樹脂が充填されるときには、溶融樹脂が全周同一のタイミングで充填されて、溶融樹脂の合流部が形成されることがない。
したがって、弁室の外壁に形成したシール部には、溶融樹脂が全周同一のタイミングで充填されて、溶融樹脂の合流部が形成されることがないので、ウェルドラインが発生することはない。
よって、(8)の発明によれば、外壁に形成したシール部に、ウェルドラインを発生させることはない。
(9)(6)乃至(8)のいずれか1つに記載された流体制御弁において、バルブ本体の下面には、樹脂注入部から入力ポート側に向けて放射状に延びる樹脂供給リブを形成したので、樹脂注入部から放射状に延びる樹脂供給リブを経由して入力ポート側に溶融樹脂がより多く供給される。そのため、(6)に記載された流体制御弁において、入力流路を回避して曲線的に溶融樹脂が流入する入力ポート側の内壁キャビティ内に、溶融樹脂を多く供給することができる。その結果、入力ポート側と出力ポート側とで、内壁の筒状キャビティ内における溶融樹脂の供給タイミングのバランスが取れるようになる。
また、(7)又は(8)に記載された流体制御弁において、特に入力流路の径が大きい場合においても、入力流路を回避して曲線的に溶融樹脂が流入する入力ポート側の外壁キャビティ内に、溶融樹脂を多く供給することができる。その結果、入力ポート側と出力ポート側とで、外壁の筒状キャビティ内における溶融樹脂の供給タイミングのバランスが取れるようになる。
これによって、入力ポート側と出力ポート側を流れる溶融樹脂は、内壁及び外壁のキャビティ内において早い段階で合流でき、合流してから弁座及びシール部に到達することができるので、弁座及びシール部にウェルドラインを発生させることはない。
よって、(9)の発明によれば、弁座等へのウェルドラインの発生をより確実に回避させることができる。
(10)(1)乃至(9)のいずれか1つに記載された流体制御弁において、
射出成形時の溶融樹脂が弁座と弁室の外壁の上端に設けられたシール部を形成するために充填される際、弁座の上端面全周とシール部の上端面全周が、それぞれ同一のタイミングで充填完了されるので、弁座及びシール部にウェルドラインを発生させることはない。
本発明に係る流体制御弁の実施形態を表す全体斜視図である。 図1に示す流体制御弁における弁閉状態の断面図である。 図1に示す流体制御弁におけるバルブ本体の断面図である。 図3に示すバルブ本体の上面図(X視)である。 図3に示すバルブ本体の底面図(Y視)である。 図3に示すバルブ本体のG−G断面図である。 図3に示すバルブ本体のH−H断面図である。 図3に示すバルブ本体のJ−J断面図である。 図3に示すバルブ本体のK−K断面図である。 図3に示すバルブ本体のE−E断面図である。 図3に示すバルブ本体のF−F断面図である。 図3に示すバルブ本体のB−B断面図である。 図3に示すバルブ本体のC−C断面図である。 樹脂流動解析結果の斜視図である。 樹脂流動解析結果の斜視図である。 樹脂流動解析結果の斜視図である。 樹脂流動解析結果の斜視図である。 樹脂流動解析結果の斜視図である。 樹脂流動解析結果の斜視図である。 図3に示すバルブ本体変形例の上面図(X視)である。 図3に示すバルブ本体の他の変形例の断面図である。 従来の流体制御弁における弁閉状態の断面図である。
次に、本発明に係る流体制御弁の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1に、本発明に係る流体制御弁の実施形態を表す全体斜視図を示す。図2に、図1に示す流体制御弁における弁閉状態の断面図を示す。図3に、図1に示す流体制御弁におけるバルブ本体の断面図を示す。図4に、図3に示すバルブ本体の上面図(X視)を示す。図5に、図3に示すバルブ本体の底面図(Y視)を示す。図6に、図3に示すバルブ本体のG−G断面図示す。図7に、図3に示すバルブ本体のH−H断面図を示す。図8に、図3に示すバルブ本体のJ−J断面図を示す。図9に、図3に示すバルブ本体のK−K断面図を示す。図10に、図3に示すバルブ本体のE−E断面図を示す。図11に、図3に示すバルブ本体のF−F断面図を示す。図12に、図3に示すバルブ本体のB−B断面図を示す。図13に、図3に示すバルブ本体のC−C断面図を示す。
本実施形態の流体制御弁は、半導体製造装置に組み付けられて、例えば、薬液制御弁として用いられる。薬液制御弁の場合、薬液が通過するバルブ本体には、耐腐食性や耐熱性に優れたフッ素系樹脂が使用される。フッ素系樹脂は溶融温度が高く、金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出成形する際、最終充填箇所でウェルドラインが生じやすい。本願実施形態では、溶融樹脂が2方向以上に分岐して流れた後に、最終充填箇所で合流しないようにするバルブ構造上の工夫(溶融樹脂を早く合流させてから均一に流動させるためのバルブ構造)をしている。なお、フッ素系樹脂としては、例えば、PFA(四フッ化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(Tetra fluoro ethylene perfluoro alkyl vinyl ether copolymer))がある。
図1に示すように、流体制御弁100は、バルブ本体1と、バルブ上体2と、取付板3とを備えている。バルブ本体1には、矩形状のボス部18を有し、ボス部18の一方の側面から水平方向に突出する突起部111に入力ポート11が設けられ、対向する他方の側面から水平方向に突出する突起部121に出力ポート12が設けられている。ボス部18の上端には、操作ポート25、呼吸ポート26を備えた矩形状のバルブ上体2が載置され、ネジ結合されている。また、ボス部18の下端には、平板状の取付板3が係止爪31
を介して係止されている。取付板3には、耳部32が対角線上に突出し、それぞれ取付孔
33が穿設されている。
図2に示すように、バルブ本体1とバルブ上体2の間には、ダイアフラム弁体4が狭持されている。ダイアフラム弁体4は、弁本体41とその廻りに形成された薄膜部42と外周に形成された保持部43とからなる。弁本体41は、バルブ上体2に収納されたピストン24と連結されている。ピストン24は圧縮ばね23によって下降方向に付勢されている。ピストン24は、操作ポート25からのエアによって上昇し、圧縮ばね23からの付勢力によって下降する。弁本体41は、ピストン24の動きに連動して上昇下降する。
図2、図3に示すように、バルブ本体1のボス部18には、その内周側に二重の筒状体を構成する内壁16と外壁17とが立設されている。内壁16と外壁17との間には、上方に開口する弁室15が設けられている。弁室15は、内壁16と外壁17に挟まれたドーナツ状の空間である。
図3、図4に示すように、弁室15の底面は、入力ポート11及び出力ポート12への突起部111、121がボス部18に交差する位置に形成された半円弧状の弁室底面151である。
図3、図10、図13に示すように、弁室15は、弁座161を介してバルブ本体1の対向する側面に水平方向に形成された入力ポート11と出力ポート12とに連通している。入力ポート11から弁座161を介して弁室15に連通する入力流路13は、内壁16を開口側から垂直方向に貫通してから水平方向に折れ曲がるL字状に形成されている。
弁室15の弁室底面151の中心部から出力ポート12寄りには、出力ポート12に向かって下降する傾斜面141が形成され、出力ポート12から弁室15に連通する出力流路14が傾斜面上に形成されている。図10、図13に示すように、出力流路14は、弓状の溝となって弁室15と連通している。
図3に示すように、内壁16の開口側には、弁座161が形成されている。弁座161は、弁本体41が当接離間するシール面となっている。また、弁座161は、幅の狭いリング状の平坦面で形成され、弁座161の外周側と内周側には外傾斜面166と内傾斜面167とが形成されている。弁座161と外傾斜面166との交差する境界線上には、金型キャビティの分割線が設けられている。分割線は、ガス抜きの機能を有している。
図2、図3に示すように、入力ポート側の内壁16は、弁室底面151から起立している。出力ポート側の内壁16は、出力ポート12に向かって下降する傾斜面141から起立し、入力ポート11と出力ポート12とを流れる流体を隔絶している。また、内壁16には、所定の高さに上方を向いた段付き部165が形成されている。内壁16は、弁室底面151及び傾斜面141から段付き部165までの間で、入力ポート11側の肉厚が出力ポート12側の肉厚に比べて厚い厚肉部163を有する筒状体に形成されている。
図3、図6、図7、図11に示すように、内壁16の周囲に形成される弁室底面151から段付き部165までは、内壁16の外形が長円断面に形成されている。その長円断面の内、ボス部中心側には、円形断面の入力流路13が穿設されている。円形断面が穿設された長円断面の内、入力ポート11側の略半分が厚肉部163を形成している。一方、円形断面が穿設された長円断面の内、出力ポート12側の略半分が薄肉部164を形成している。厚肉部163の厚みは、薄肉部164の厚みに対して、約1.3〜2倍程度設けると良い。
図3、図8、図9に示すように、内壁16の段付き部165から弁座161までの間には、肉厚均一部162が形成されている。肉厚均一部162は、出力ポート12側の薄肉部164よりも肉厚が薄い円筒部である。肉厚均一部162は、薄肉部164の肉厚をtとすると、肉厚が0.5t〜0.7t程度で、上下方向の長さが0.9t〜1.2t程度が好ましい。薄肉部164よりも肉厚が薄い肉厚均一部162を形成したことによって、溶融樹脂の流れが、一旦、肉厚均一部162につながる段付き部165で規制されることになる。そのため、筒状キャビティ内を2方向から来た溶融樹脂や不揃いの高さで上昇してきた溶融樹脂は、段付き部165で一旦流れが規制されて、合流又は高さ揃えを行うことができる。したがって、溶融樹脂は、段付き部165を経た後、肉厚均一部162上端に設けられた弁座161に到達するまで、先端が全周同一の高さを維持しながら筒状キャビティ内に充填されていく。
図3、図4に示すように、弁室の外壁17には、ダイアフラム弁体4の保持部43と密着してシールするシール部171が形成されている。シール部171の上端は、水平に形成され、幅方向中央に三角突起が突出している。シール部171の外周は、円形状に形成されている。また、シール部171の外縁には、入力ポート11側が深く出力ポート12側が浅く穿設され、底面175が傾斜した略環状の傾斜溝(「環状溝」とも云う)172、173が形成されている。深く穿設された入力ポート側の傾斜溝172では、外壁17をボス部18に連結して補強する補強リブ174が形成されている。入力ポート11側の傾斜溝172の深さは、出力ポート12側の傾斜溝173の深さに対して3〜5倍程度にすると好ましい。環状溝の底面に傾斜を設けることで、出力ポート側キャビティ内に入力ポート側の溶融樹脂をスムーズに移動させることができる。外壁17の入力ポート側と出力ポート側とで、溶融樹脂を容易に移動させることによって、外壁キャビティ内の溶融樹脂の供給バランスを確保できる。
その結果、シール部171のキャビティ上端に溶融樹脂が充填されるときには、溶融樹脂の先端を全周同一の高さで充填させることができる。
図3、図5、図12に示すように、バルブ本体1のボス部18下端には、中心部に樹脂注入部191が下方に突設されている。樹脂注入部191の外周側には、第1環状リブ192と第2環状リブ193が間隔を隔てて下方に突設されている。また、樹脂注入部191から入力ポート側(内壁16の厚肉部163)に向けて放射状に延びる樹脂供給リブ194A、194Bが形成されている。樹脂供給リブ194A、194Bは、入力ポート側(内壁16の厚肉部163)への溶融樹脂の流れを促進する機能を有している。樹脂注入部191、第1環状リブ192、第2環状リブ193の下端は取付板3と当接する。
<バルブ本体の樹脂流動解析の結果>
次に、本実施形態に係る流体制御弁100のバルブ本体1における樹脂流動解析を行ったので、その結果を説明する。図14〜図19に、樹脂流動解析結果の斜視図を示す。図14〜図19は、バルブ本体1を射出成形するための金型キャビティ内に溶融樹脂が注入されてから、完全に充填されるまでの過程を時系列で表したもので、樹脂充填状況を斜め上方から見た斜視模式図である。図中の仮想線は、成形されるバルブ本体1の外形線(キャビティ内形状)を示し、矢印は、キャビティ内に注入された樹脂が流れる方向を示す。また、図中のドットは、時系列を6段階の濃淡で表し、黒く塗り潰した箇所が溶融樹脂を注入開始した段階で、白の箇所が充填完了の段階である。なお、下記説明においては、キャビティ内の各部位についても、図1〜図13に示すバルブ本体の各部位に対応する参照符号を付しているが、図14〜図19では、便宜上、適宜省略している。
図14に示すように、溶融樹脂は、バルブ本体1の下面中央に形成される樹脂注入部191から金型キャビティ内に注入される。
図15に示すように、注入された溶融樹脂は、キャビティ内において、バルブ本体底面に広がりながら、バルブ本体1の底面から立設している出力ポート11側の内壁16を形成する部位に先行して充填されていく。入力ポート11側の内壁16には、入力流路13を回避しながら樹脂が廻り込んでいくので、充填タイミングが遅くなる。
しかし、入力ポート11側の内壁16には、弁室底面151から立設する厚肉部163が形成されるので、厚肉部163に充填され始めると、入力ポート11側の充填速度が出力ポート12側の充填速度より速くなる。
図16に示すように、内壁16の厚肉部163に溶融樹脂が充填され始めた後、キャビティ内の内壁16では全周にわたって略均等に溶融樹脂が充填している。このとき、キャビティ内の外壁17では、入力ポート11側に溶融樹脂が多く供給されるので、出力ポート12側では溶融樹脂が不足していることが分かる。
次に、図17に示すように、さらに溶融樹脂の充填が進むと、キャビティ内の内壁16では、厚肉部163と弁座161との間に形成される肉厚均一部162に充填される。この肉厚均一部162では、溶融樹脂の先端部が全周にわたって同一の高さとなって充填されている。
一方、キャビティ内の外壁17には、入力ポート11側が先行して充填されている。入力ポート11側では、傾斜溝172、173が形成され始めている。溶融樹脂は、傾斜溝172、173の底面に沿って入力ポート11側から出力ポート12側へ移動している様子が窺える。
また、出力ポート12側では、出力流路14を回避しながら樹脂が廻り込んで、ボス部18の外周辺りで合流しようとしている。
図18に示すように、さらに樹脂の充填が進むと、キャビティ内の内壁16では、先端の弁座161まで溶融樹脂が均一に充填されている。その際、内壁16では、溶融樹脂が合流することはないので、シール面である弁座161にウェルドラインは発生しない。
また、入力ポート11側のボス部18に溶融樹脂が充填され、続いて入力ポート11の突起部111の先端に向けて流れ出している。
一方、キャビティ内の外壁17には、入力ポート11側と出力ポート12側とが略平行して充填されている。これにより、シール部171外縁に形成した環状の傾斜溝173を経由して出力ポート12側へ溶融樹脂がかなり充填されている。また、出力ポート12側では、ボス部18の外周部を流れた樹脂が合流して充填され、外壁方向と出力ポート12の突起部121先端に向けて流れ出している。
図19に示すように、さらに樹脂の充填が進むと、キャビティ内の外壁17では、シール部171の全周が同時に充填されている。その際、外壁17のキャビティ内では、溶融樹脂が合流することはないので、シール部171にウェルドラインは発生しない。
よって、本実施形態のバルブ本体1においては、二重の筒状体を構成する内壁16と外壁17に形成した弁座161とダイアフラム弁体4のシール部171との両方に、ウェルドラインを発生させることはない。
なお、入力ポートの突起部先端及び出力ポートの突起部先端のキャビティ内には、それぞれ同時に溶融樹脂が充填されている。そのため、入力ポート11、出力ポート12にもウェルドラインが発生しない。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態の流体制御弁によれば、以下の作用効果を奏することができる。
すなわち、本実施形態の流体制御弁100によれば、対向する2つの側面18にそれぞれ形成された入力ポート11と出力ポート12とに連通して上面中央に開口する弁室15と該弁室15の内壁16に設けられた弁座161とを有する樹脂製バルブ本体1と、弁座161に当接離間する弁体4と、該弁体4を駆動する駆動部を有するバルブ上体2とを備え、入力ポート11から弁座161を介して弁室15に連通する入力流路13が内壁16を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、内壁16は、入力ポート11側の肉厚が出力ポート12側の肉厚に比べて厚い厚肉部163を有する筒状体に形成されていること、バルブ本体1の下面中央には、樹脂注入部191を設けたことを特徴とするので、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体1の構造を工夫することで弁座161にウェルドラインが発生することを回避できる。
具体的には、入力ポート11から弁座161を介して弁室15に連通する入力流路13が内壁16を貫通して略L字状に形成されているので、バルブ本体1の射出成形時にキャビティ内を流れる溶融樹脂の内、樹脂注入部191から入力ポート11側の内壁16へ流れる樹脂の方が、入力流路13に邪魔されて、該流路13に邪魔されない出力ポート12側の内壁16へ流れる樹脂より、樹脂の流れが遅くなる。
しかし、弁座161が設けられた内壁16は、入力ポート11側の肉厚が出力ポート12側の肉厚に比べて厚い厚肉部163を有する筒状体に形成されているので、射出成形時に、厚肉部163を流れる溶融樹脂は温度低下による粘性抵抗増加の影響を受けにくいことから、キャビティ内の内壁16を形成する部位においては、入力ポート11側では、出力ポート12側に比べて相対的に樹脂流れが速くなる。
そのため、入力ポート11側を流れる溶融樹脂が厚肉部163を通過するときに、出力ポート12側を流れる溶融樹脂に追いついて、内壁16の筒状キャビティ内で合流し、合流してからシール面である弁座161に到達することができる。したがって、溶融樹脂が厚肉部163を通過した後は、入力ポート11側の溶融樹脂と出力ポート12側の溶融樹脂とが一体となって内壁16の筒状キャビティ内を同時に充填することができる。
その結果、内壁16の筒状キャビティ内において、入力ポート11側を流れる溶融樹脂と出力ポート12側を流れる溶融樹脂とが合流したときに、仮に合流部でウェルドラインが形成されても、そのウェルドラインを、その後に一体となって内壁16の筒状キャビティ内に新たに充填される溶融樹脂によって消し去ることができる。
よって、本実施形態によれば、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体1の構造を工夫することで、弁座161にウェルドラインが発生することを回避できる。
また、本実施形態の流体制御弁100によれば、弁室15の外壁17上端に、弁体4の保持部43をバルブ上体2の下端とで狭持する環状のシール部171を形成し、シール部171の外周には、入力ポート11側が深く出力ポート12側が浅く穿設された環状溝(環状の傾斜溝172、173)を形成したので、弁体4の保持部43をシールするシール部171にもウェルドラインが発生することはない。
具体的には、入力ポート11側の厚肉部163に溶融樹脂が供給されるに伴い、弁室底面151側のリブを経由して入力ポート11側外壁17のキャビティ内にも、溶融樹脂が供給される。一方、出力ポート12側外壁17のキャビティ内には、出力ポート12から弁室15に連通する出力流路14が樹脂流れを邪魔しているので、溶融樹脂の流れは遅くなる。
しかし、外壁17に形成されたシール部171の外周には、入力ポート11側が深く出力ポート12側が浅く穿設された環状溝(環状の傾斜溝172、173)を形成したので、溝が浅い出力ポート12側外壁17のキャビティ内に入力ポート11側の溶融樹脂が移動する。そのため、入力ポート11側と出力ポート12側とで、外壁17のキャビティ内への溶融樹脂の供給タイミングのバランスが取れる。
その結果、シール部171を形成する外壁17の筒状キャビティ上端に溶融樹脂が充填されるときには、溶融樹脂が全周にわたって同一のタイミングで充填されることになる。
したがって、弁室15の外壁17に形成したシール部171には、溶融樹脂の合流部が形成されないので、ウェルドラインが発生することはない。
よって、本実施形態によれば、二重の筒状体を構成する内壁16と外壁17とに形成した弁座161とシール部171との両方に、ウェルドラインを発生させることはない。
また、本実施形態の流体制御弁100によれば、外壁17における出力ポート12側のシール部肉厚は、入力ポート11側のシール部肉厚より厚いので、外壁17の筒状キャビティ内においては、出力ポート12側の樹脂流れが入力ポート11側の樹脂流れに比べて相対的に速くなる。
そのため、外壁17の筒状キャビティ内において、出力ポート12側を流れる溶融樹脂が入力ポート11側を流れる溶融樹脂に追いついてキャビティ内で合流し、合流してからシール面(シール部171上端)に到達することができる。
よって、本実施形態によれば、シール部171でのウェルドラインの発生をより一層防止することができる。
なお、外壁17の外周面は、楕円形状に形成されていると、更に好ましい。シール部171の外周を楕円形状に形成することで、外壁17の筒状キャビティ内における溶融樹脂の周方向への移動が容易となるため、キャビティ内で出力ポート12側を流れる溶融樹脂と入力ポート11側を流れる溶融樹脂とが早期に合流しやすくなり、合流してからシール面(シール部171上端)に到達することが一層容易となるからである。
また、本実施形態の流体制御弁100によれば、内壁16には、厚肉部163と弁座161との間に肉厚均一部162が形成されているので、溶融樹脂は厚肉部163を通過してから、肉厚均一部162が形成された内壁16の筒状キャビティ内に充填される。溶融樹脂は厚肉部163を通過する際、厚肉部163から肉厚均一部162へ移る段差形状(段付き部165)によって、溶融樹脂の先端が、一旦堰き止められる。流動する溶融樹脂の先端が、一旦堰き止められている間に、肉厚均一部162の基端全周に溶融樹脂が充填される。そのため、肉厚均一部162を流れる溶融樹脂は、内壁16の筒状キャビティ内において全周均一な流速となり、全周均等に充填されていく。すなわち、溶融樹脂は、肉厚均一部162上端に設けられた弁座161に到達するまで、溶融樹脂の先端が全周同一の高さを維持しながら内壁16の筒状キャビティ内に充填されていく。溶融樹脂の先端が全周同一の高さで充填されるので、溶融樹脂の先端で合流部が形成されることはない。したがって、シール面である弁座161には、ウェルドラインが発生することはない。
よって、本実施形態によれば、弁座等のシール面へのウェルドラインの発生をより確実に回避できる。
また、本実施形態の流体制御弁100によれば、バルブ本体1の下面には、樹脂注入部191から厚肉部163に向けて放射状に延びる樹脂供給リブ194A、194Bを形成したので、射出成形時には、樹脂注入部191から放射状に延びる樹脂供給リブ194A、194Bを経由して入力ポート11側に形成された厚肉部163に溶融樹脂がより多く供給される。すなわち、樹脂注入部191から直線的に溶融樹脂が流入する出力ポート12側の内壁16(薄肉部164)よりも、入力流路13を回避して曲線的に溶融樹脂が流入する入力ポート11側の内壁16(厚肉部163)に、溶融樹脂を多く供給することによって、両者のバランスを取りながら、より早く溶融樹脂を合流させることができる。そのため、入力ポート11側と出力ポート12側を流れる溶融樹脂は、内壁16及び外壁17のキャビティ内において早い段階で合流でき、合流してから弁座161及びシール部171に到達することができるので、弁座161等にウェルドラインを発生させることはない。
よって、本実施形態によれば、弁座161等へのウェルドラインの発生をより確実に回避させることができる。
また、本実施形態の流体制御弁100によれば、対向する側面18に形成された入力ポート11と出力ポート12とに連通して上面中央に開口する弁室15と該弁室15の内壁16に設けられた弁座161とを有する樹脂製バルブ本体1と、弁座161に当接離間する弁体4と、該弁体4を駆動する駆動部を有するバルブ上体2とを備え、入力ポート11から弁座161を介して弁室15に連通する入力流路13が内壁16を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、弁室15の外壁17上端に、弁体4の保持部43をバルブ上体2の下端とで狭持する環状のシール部171を形成し、シール部171の外縁には、入力ポート11側が深く出力ポート12側が浅く穿設された環状溝(環状の傾斜溝172、173)を形成したこと、バルブ本体1の下面中央には、樹脂注入部191を設けたことを特徴とするので、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体1の構造を工夫することで弁座161等のシール面にウェルドラインの発生を回避できる。
具体的には、出力ポート12側の外壁17のキャビティ内では、出力ポート12から弁室15に連通する出力流路14が樹脂注入部191から供給される溶融樹脂の樹脂流れを邪魔しているので、出力ポート12側の外壁17のキャビティ内へ流入する溶融樹脂の流れは、入力ポート11側外壁17のキャビティ内へ流入する溶融樹脂に比べて相対的に遅くなる。
しかし、弁室15の外壁17上端に、弁体4の保持部43をバルブ上体2の下端とで狭持する環状のシール部171を形成し、シール部171の外縁には、入力ポート11側が深く出力ポート12側が浅く穿設された環状溝(環状の傾斜溝172、173)を形成したので、溝が深く溶融樹脂の流動抵抗が高い入力ポート11側外壁17のキャビティ内の溶融樹脂が、溝が浅く溶融樹脂の流動抵抗が低い出力ポート12側の外壁17のキャビティ内に移動しやすくなる。そのため、入力ポート11側と出力ポート12側とで、外壁17の筒状キャビティ内における溶融樹脂の供給タイミングのバランスが取れるようになる。
その結果、シール部171を形成する外壁17の筒状キャビティ上端に溶融樹脂が充填されるときには、溶融樹脂が全周同一のタイミングで充填されて、溶融樹脂の合流部が形成されることがない。
したがって、弁室15の外壁17に形成したシール部171には、溶融樹脂が全周同一のタイミングで充填されて、溶融樹脂の合流部が形成されることがないので、ウェルドラインが発生することはない。
よって、本実施形態の流体制御弁100によれば、外壁17に形成したシール部171に、ウェルドラインを発生させることはない。
また、本実施形態の流体制御弁100によれば、対向する側面18に形成された入力ポート11と出力ポート12とに連通して上面中央に開口する弁室15と該弁室15の内壁16に設けられた弁座161とを有する樹脂製バルブ本体1と、弁座161に当接離間する弁体4と、該弁体4を駆動する駆動部を有するバルブ上体2とを備え、入力ポート11から弁座161を介して弁室15に連通する入力流路13が内壁16を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、弁室15の外壁17上端に、弁体4の保持部43をバルブ上体2の下端とで狭持する環状のシール部171を形成し、外壁17における出力ポート12側のシール部171の肉厚は、入力ポート11側のシール部171の肉厚より厚いこと、バルブ本体1の下面中央には、樹脂注入部191を設けたことを特徴とするので、特別の金型構造を用いることなく、バルブ本体1の構造を工夫することでシール部171等のシール面にウェルドラインの発生を回避できる。
具体的には、出力ポート12側の外壁17のキャビティ内では、出力ポート12から弁室15に連通する出力流路14が樹脂注入部191から供給される溶融樹脂の樹脂流れを邪魔しているので、出力ポート12側の外壁17のキャビティ内へ流入する溶融樹脂の流れは、入力ポート11側外壁17のキャビティ内へ流入する溶融樹脂に比べて相対的に遅くなる。
しかし、弁室15の外壁17上端に、弁体4の保持部43をバルブ上体2の下端とで狭持する環状のシール部171を形成し、外壁17における出力ポート12側のシール部171肉厚は、入力ポート11側のシール部171肉厚より厚いので、肉厚が薄く溶融樹脂の流動抵抗が高い入力ポート11側の外壁17のキャビティ内の溶融樹脂が、肉厚が厚く溶融樹脂の流動抵抗が低い出力ポート12側の外壁17のキャビティ内に移動しやすくなる。そのため、入力ポート11側と出力ポート12側とで、外壁17の筒状キャビティ内における溶融樹脂の供給タイミングのバランスが取れるようになる。
その結果、シール部171を形成する外壁17の筒状キャビティ上端に溶融樹脂が充填されるときには、溶融樹脂が全周同一のタイミングで充填されて、溶融樹脂の合流部が形成されることがない。
したがって、弁室15の外壁17に形成したシール部171には、溶融樹脂が全周同一のタイミングで充填されて、溶融樹脂の合流部が形成されることがないので、ウェルドラインが発生することはない。
よって、本実施形態の流体制御弁100によれば、外壁17に形成したシール部171に、ウェルドラインを発生させることはない。
また、本実施形態の流体制御弁100によれば、バルブ本体1の下面には、樹脂注入部191から入力ポート11側に向けて放射状に延びる樹脂供給リブ194A、194Bを形成したので、樹脂注入部191から放射状に延びる樹脂供給リブ194A、194Bを経由して入力ポート11側に溶融樹脂が、より多く供給される。そのため、特に入力流路13の径が大きい場合においても、入力流路13を回避して曲線的に溶融樹脂が流入する入力ポート11側の外壁17キャビティ内に、溶融樹脂を多く供給することができる。その結果、入力ポート11側と出力ポート12側とで、外壁17の筒状キャビティ内における溶融樹脂の供給タイミングのバランスが取れるようになる。つまり、溶融樹脂の供給時において、外壁17の筒状キャビティ内における溶融樹脂の先端が、早い段階で略同一高さとなる。
これによって、入力ポート11側と出力ポート12側を流れる溶融樹脂は、内壁16及び外壁17のキャビティ内において早い段階で合流でき、合流してから弁座161及びシール部171に到達することができるので、弁座161及びシール部171にウェルドラインを発生させることはない。
よって、本実施形態の流体制御弁100によれば、弁座等へのウェルドラインの発生をより確実に回避させることができる。
また、本実施形態の流体制御弁100によれば、射出成形時の溶融樹脂が弁座161とシール部171を形成するために充填される際、弁座161の上端面全周とシール部171の上端面全周が、それぞれ同一のタイミングで充填完了されるので、弁座161及びシール部171にウェルドラインを発生させることはない。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
(1)本実施形態によれば、内壁16には、厚肉部163と弁座161との間に肉厚均一部162が形成され、肉厚均一部162は、出力ポート12側の薄肉部164よりも肉厚が薄い円筒部である。しかし、肉厚均一部162は、上記円筒形状に限られるものではない。
例えば、肉厚均一部162を、出力ポート12側の薄肉部164と同じ肉厚から先細りさせるテーパー形状に形成してもよい。テーパー形状であるので、先端に行くに従って外径が小さくなるが、テーパー状キャビティ内の隙間は同一高さでは全周等しいことになる。したがって、キャビティ内を流れる溶融樹脂の流動抵抗は等しくなり、均等に充填されて行く。よって、溶融樹脂がキャビティ内で合流することはなく、ウェルドラインも生じない。
(2)本実施形態によれば、内壁16の弁室底面151から段付き部165までは、内壁16外周は長円断面を形成している。そして、その長円断面の内、ボス部中心側を円形断面の入力流路13が穿設されている。円形断面が穿設された長円断面の内、入力ポート11側の略半分が厚肉部163を形成している。一方、円形断面が穿設された長円断面の内、出力ポート12側の略半分が薄肉部164を形成している。しかし、厚肉部163及び薄肉部164は、上記形状に限られるものではない。
例えば、内壁16外周を楕円形断面、卵型断面など任意の曲線断面や多角形断面とすることは可能である。内壁16外周を上記各種断面にしても、入力ポート側に厚肉部を形成することによって、入力ポート側の内壁を流れる溶融樹脂の流速を出力ポート側に比べて相対的に速くすることができれば良いからである。
(3)本実施形態によれば、入力ポート11から弁室15に連通する入力流路13は、内壁16を開口側から垂直方向に貫通してから水平方向に折れ曲がるL字状に形成されている。しかし、入力流路13は、上記形状に限られるものではない。
例えば、入力流路13は、内壁16を途中から傾斜して貫通し、水平方向に折れ曲がる略L字状に形成されていてもよい。この場合、出力ポート側の内壁は、出力流路の底面側で厚く形成されるので、薄肉部164と厚肉部163の肉厚差をより大きくする必要がある。
(4)本実施形態によれば、シール部171の外周は、円形状に形成されている。しかし、シール部171の外周は、上記形状に限られるものではない。
例えば、図20に示すように、シール部176の外周は、楕円形状に形成され、出力ポート側のシール部肉厚t1が入力ポート側のシール部肉厚t2より厚くしてもよい。これによって、シール部176のキャビティ内においては、出力ポート側の樹脂流れが入力ポート側の樹脂流れに比べて相対的に速くなる。そのため、シール部176のキャビティ内において、出力ポート側を流れる溶融樹脂が入力ポート側を流れる溶融樹脂に追いついてキャビティ内で合流し、合流してからシール面に到達することができる。したがって、シール部176でのウェルドの発生をより一層防止できる。
(5)本実施形態によれば、図2、図3に示すように、内壁16には、所定の高さに上方を向いた段付き部165が形成されている。内壁16は、弁室底面151から段付き部165までの間で、入力ポート11側の肉厚が出力ポート12側の肉厚に比べて厚い厚肉部163を有する筒状体に形成されている。しかし、内壁16は、上記形状に限られるものではない。
例えば、図21に示すように、内壁16は、入力ポート11側の厚肉部163Bの肉厚と出力ポート12側の厚肉部164Bの肉厚とを略同一とし、該厚肉部163B、164Bと弁座161との距離は、入力ポート側の距離h2が出力ポート側の距離h1より短い形状としても良い。この場合、段付き部165Bは、入力ポート11側から出力ポート12側に向かって下降する傾斜面となり、肉厚均一部162がその上に形成される。これによって、内壁16のキャビティ内においては、入力ポート11側では、出力ポート12側に比べて相対的に溶融樹脂が多く供給されることになる。
そのため、入力ポート11側を流れる溶融樹脂が厚肉部163Bを通過するときに、出力ポート12側の厚肉部164Bを流れる溶融樹脂に追いついて、内壁16の筒状キャビティ内で入力ポート11側を流れる溶融樹脂と出力ポート12側を流れる溶融樹脂とが合流し、合流してからシール面である弁座161に到達することができる。すなわち、溶融樹脂が厚肉部163B、164Bを通過した後は、入力ポート11側の溶融樹脂と出力ポート12側の溶融樹脂とが一体となって内壁16の筒状キャビティ内を同時に充填することができる。
本発明は、特に、半導体製造装置における洗浄工程に使用する薬液制御弁として利用できる。
1 バルブ本体
2 バルブ上体
3 取付板
4 弁体、ダイアフラム弁体
11 入力ポート
12 出力ポート
13 入力流路
14 出力流路
15 弁室
16 内壁
17 外壁
18 ボス部
100 流体制御弁、薬液制御弁
161 弁座
162 肉厚均一部
163 厚肉部
164 薄肉部
165 段付き部
163B 厚肉部(入力ポート側)
164B 厚肉部(出力ポート側)
165B 段付き部
171、176 シール部
172 環状の傾斜溝(入力ポート側)
173 環状の傾斜溝(出力ポート側)
191 樹脂注入部

Claims (10)

  1. 対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、前記弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、前記入力ポートから前記弁座を介して前記弁室に連通する入力流路が前記内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、
    前記内壁は、前記入力ポート側の肉厚が前記出力ポート側の肉厚に比べて厚い厚肉部を有する筒状体に形成されていること、
    前記バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とする流体制御弁。
  2. 請求項1に記載された流体制御弁において、
    前記弁室の外壁の上端に、前記弁体の保持部を前記バルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、
    前記シール部の外周には、前記入力ポート側が深く前記出力ポート側が浅く穿設された環状溝を形成したことを特徴とする流体制御弁。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された流体制御弁において、
    前記弁室の外壁の上端に、前記弁体の保持部を前記バルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、
    前記外壁における前記出力ポート側のシール部の肉厚は、前記入力ポート側のシール部の肉厚より厚いことを特徴とする流体制御弁。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された流体制御弁において、
    前記内壁には、前記厚肉部と前記弁座との間に肉厚均一部が形成されていることを特徴とする流体制御弁。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された流体制御弁において、
    前記バルブ本体の下面には、前記樹脂注入部から前記厚肉部に向けて放射状に延びる樹脂供給リブを形成したことを特徴とする流体制御弁。
  6. 対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、前記弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、前記入力ポートから前記弁座を介して前記弁室に連通する入力流路が前記内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、
    前記内壁は、弁室底面側の肉厚が前記弁座側の肉厚に比べて厚い厚肉部を有する筒状体に形成されていること、
    前記厚肉部と前記弁座との距離は、前記入力ポート側の距離が前記出力ポート側の距離より短いこと、
    前記バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とする流体制御弁。
  7. 対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、前記弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、前記入力ポートから前記弁座を介して前記弁室に連通する入力流路が前記内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、
    前記弁室の外壁の上端に、前記弁体の保持部を前記バルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、
    前記シール部の外周には、前記入力ポート側が深く前記出力ポート側が浅く穿設された環状溝を形成したこと、
    前記バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とする流体制御弁。
  8. 対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとに連通して上面中央に開口する弁室と該弁室の内壁に設けられた弁座とを有する樹脂製バルブ本体と、前記弁座に当接離間する弁体と、該弁体を駆動する駆動部を有するバルブ上体とを備え、前記入力ポートから前記弁座を介して前記弁室に連通する入力流路が前記内壁を貫通して略L字状に形成されている流体制御弁であって、
    前記弁室の外壁の上端に、前記弁体の保持部を前記バルブ上体の下端とで狭持する環状のシール部を形成し、
    前記外壁における前記出力ポート側のシール部の肉厚は、前記入力ポート側のシール部の肉厚より厚いこと、
    前記バルブ本体の下面中央には、樹脂注入部を設けたことを特徴とする流体制御弁。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載された流体制御弁において、
    前記バルブ本体の下面には、前記樹脂注入部から前記入力ポート側に向けて放射状に延びる樹脂供給リブを形成したことを特徴とする流体制御弁。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載された流体制御弁において、
    射出成形時の溶融樹脂が前記弁座と前記弁室の外壁の上端に設けられたシール部を形成するために充填される際、前記弁座の端面全周と前記シール部の端面全周が、それぞれ同一のタイミングで充填完了されることを特徴とする流体制御弁。
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