JP2013129211A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

サイドエアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013129211A
JP2013129211A JP2011277884A JP2011277884A JP2013129211A JP 2013129211 A JP2013129211 A JP 2013129211A JP 2011277884 A JP2011277884 A JP 2011277884A JP 2011277884 A JP2011277884 A JP 2011277884A JP 2013129211 A JP2013129211 A JP 2013129211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side airbag
vehicle
base fabric
base cloth
deployed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011277884A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Ujiie
亨 氏家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Autoliv Development AB
Original Assignee
Autoliv Development AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Autoliv Development AB filed Critical Autoliv Development AB
Priority to JP2011277884A priority Critical patent/JP2013129211A/ja
Publication of JP2013129211A publication Critical patent/JP2013129211A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • Y02P70/54

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】サイドエアバッグの展開性能を向上させながら、乗員の火傷を防止できるサイドエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかるサイドエアバッグ装置100は、インフレータ170から供給されるガスを利用して、車両内のシート120とサイドドア140との間で膨張展開するサイドエアバッグ150を有するサイドエアバッグ装置において、サイドエアバッグは、膨張展開時に車両前側に位置していて、ガスを外部に排気するベントホール172と、ベントホールの少なくとも車両前側を覆う第1基布174とを備え、第1基布は、ベントホールと外部とを連通する隙間184を形成することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の側突やロールオーバ(横転)時に、シートとサイドドアとの間で膨張展開するサイドエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置に関するものである。
自動車などの車両に設置されるサイドエアバッグ装置として、例えば、シートのシートバックの側縁部に内蔵されたサイドエアバッグと、サイドエアバッグに膨張展開用のガスを供給するインフレータとを備えたものが知られている。また、サイドエアバッグには、インフレータから供給されるガスを外部に排気する排気口(ベントホール)が設けられている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、サイドエアバッグが膨張展開した際に、シートバックの下端付近であって車両後方側に、ベントホールが位置するように設定されたサイドエアバッグ装置が記載されている。
特許文献1に記載のサイドエアバッグ装置では、上記のようにベントホールを設けた部分が、車両側突時にサイドドアとシートとの間に挟まれ難くなり、ガスを確実に排気できるとしている。
特開2011−126413号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、ベントホールが車両後方側に位置することから、折り畳まれていたサイドエアバッグが車両前側に向かって膨張展開すると、ベントホールは初期の段階で展開することになる。このため、サイドエアバッグの膨張展開が完了するまでにガス漏れが発生し、サイドエアバッグを迅速に展開できず、展開性能が損なわれる可能性があり得る。
また、インフレータから供給されるガスは高温であり、ベントホールからのガスの直噴が乗員に触れれば、火傷を負う状況も想定される。
本発明は、このような課題に鑑み、サイドエアバッグの展開性能を向上させながら、乗員の火傷を防止できるサイドエアバッグ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるサイドエアバッグ装置の代表的な構成は、インフレータから供給されるガスを利用して、車両内のシートとサイドドアとの間で膨張展開するサイドエアバッグを有するサイドエアバッグ装置において、サイドエアバッグは、膨張展開時に車両前側に位置していて、ガスを外部に排気する排気口と、排気口の少なくとも車両前側を覆う第1基布とを備え、第1基布は、排気口と外部とを連通する隙間を形成することを特徴とする。
上記構成によれば、サイドエアバッグの膨張展開時に排気口が車両前側に位置しているので、サイドエアバッグが車両前側に向かって膨張展開するとき、排気口は最後に展開される。また、排気口の車両前側が第1基布によって覆われているので、排気口が展開した際、ガスの直噴が第1基布により一旦受け止められる。一旦受け止められたガスは、第1基布により形成された隙間を介して外部に排気される。
よって、サイドエアバッグの膨張展開の途中では、排気口が展開されていないため、ガスが外部に排気されない。また、排気口が展開されても、ガスの直噴が第1基布によって一旦受け止められるため、ガスが外部に一気に排気されることはない。このため、サイドエアバッグの膨張展開が完了するまでのガス漏れが低減し、サイドエアバッグを迅速に展開できる。さらに、サイドエアバッグの膨張展開後は、第1基布により一旦受け止められたガスが隙間を介して外部に排気されるので、ガスの直噴が乗員に触れず、乗員が火傷することがない。したがって、サイドエアバッグの展開性能を向上させながら、乗員の火傷を防止できる。
サイドエアバッグは、折り畳まれるとき、サイドエアバッグの縁部に沿って第1基布を折るとよい。これにより、サイドエアバッグが膨張展開するとき、排気口が展開しても第1基布が展開するまではガスは排気されず、サイドエアバッグの展開性能をさらに向上できる。
第1基布のうち、サイドエアバッグの膨張展開時に車両上側に位置する縁は閉じられており、隙間は車両下側だけに設けられているとよい。これにより、サイドエアバッグの膨張展開時に、排気口から排気されたガスは、第1基布により一旦受け止められ、その後、隙間から車両下側に向けて流れる。このため、第1基布により一旦受け止められたガスが乗員側に流れず、乗員の火傷を確実に防止できる。このように、第1基布のどの位置を閉じるかによって、ガスの流路となる隙間を適宜調整できる。
サイドエアバッグは、膨張展開時に車外側に位置する第2基布と、車内側に位置し、第2基布と実質的に同一形状の第3基布とで形成されていて、第1基布は、第2基布と第3基布とを架け渡すように連結され、第2基布と第3基布とは、架け渡された第1基布を折るようにして互いに重ねられ、排気口に相当する位置を除いた周囲が結合されることでサイドエアバッグを形成しているとよい。このようにして、膨張展開時に車両前側に位置する排気口と、排気口の少なくとも車両前側を覆う第1基布と、上記第2基布および第3基布とを含むサイドエアバッグを形成できる。
本発明によれば、サイドエアバッグの展開性能を向上させながら、乗員の火傷を防止できるサイドエアバッグ装置を提供することができる。
本発明の実施形態におけるサイドエアバッグ装置を例示する概略図である。 図1のサイドエアバッグ装置が膨張展開した状態を例示する図である。 図2のサイドエアバッグが膨張展開する様子を例示する模式図である。 図2のサイドエアバッグの製造工程を例示する模式図である。 他の第1基布を用いて製造されたサイドエアバックを例示する図である。 他のサイドエアバッグを例示する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態におけるサイドエアバッグ装置100を例示する概略図である。サイドエアバッグ装置100は、例えば、車両110内の助手席となるシート120のシートバック130に内蔵されている。サイドエアバッグ装置100は、シートバック130の車両外側に設けられていて、シート120とサイドドア140との間で立設して膨張展開するサイドエアバッグ150(図2参照)を備える。
また、サイドエアバッグ装置100Aは、車両110内の運転席となるシート120Aのシートバック130Aに内蔵されている。なお、サイドエアバッグ装置100、100Aは、ほぼ同様の構成を有しているので、以下では助手席側のサイドエアバッグ装置100について説明する。
図2は、図1のサイドエアバッグ装置100が膨張展開した状態を例示する図である。図2(a)は、サイドエアバッグ装置100のシート120に乗員160が着座した状態を車両側方から見た様子を示す。なお、図中左側が車両前側となり、手前側が車外側となる。図2(b)は、図2(a)のA領域の拡大図である。
サイドエアバッグ装置100は、サイドエアバッグ150と、サイドエアバッグ150に膨張展開用のガスを供給するインフレータ170とを備える。サイドエアバッグ150は、インフレータ170から供給されるガスを利用して膨張展開し、例えば図2(a)に示すように、乗員160の胸部などを保護する。
サイドエアバッグ150は、ベントホール172と、第1基布174と、膨張展開時に車外側に位置する第2基布176および車内側に位置する第3基布178とを有する。ここで、第2基布176と第3基布178とは、実質的に同一形状であり、図2(b)の縫製ライン180で示されるように、ベントホール172を除いた周囲を縫製されている。なお、縫製は例示に過ぎず、接着などの他の接合方法を適用して結合してもよい。
ベントホール172は、インフレータ170から供給されたガスを外部に排気する排気口である。また、ベントホール172は、図2(a)および図2(b)に示すように、サイドエアバッグ150が膨張展開した状態で車両前側に位置する。このため、サイドエアバッグ150では、図2(b)に示すように、膨張展開時にベントホール172から車両前側に向けて高温のガスが排気されることになる(図中、矢印B)。
第1基布174は、図2(b)の縫製ライン182で示されるように、端部174aがベントホール172よりも車両後側に位置するように、第2基布176および第3基布178に縫製されている。つまり、第1基布174は、第2基布176および第3基布178とは別体の当て布である。
また、第1基布174は、図2(b)に示すように、サイドエアバッグ150が膨張展開した状態でベントホール172を車両前側から覆いつつ、ベントホール172との間に隙間184を形成して、ベントホール172と外部とを連通させている。ここで、第1基布174は、縫製ライン180から連続する縫製ライン186で示されるように、車両上側に位置する縁が例えば縫製により閉じられていて、車両下側に位置する縁が縫製されていない。
このため、サイドエアバッグ150では、図2(b)の矢印Bに示すように、ベントホール172から車両前側に向けて排気される高温のガスの直噴が、第1基布174で一旦受け止められる。そして、一旦受け止められたガスは、矢印Cで示すように隙間184を介して、縁が縫製されず開放された車両下側に向けて外部に排気される。よって、高温のガスは、乗員160側に流れず、腕などに触れることがない。
図3は、図2のサイドエアバッグ150が膨張展開する様子を例示する模式図である。図3(a)は、サイドエアバッグ150が車両前側に向かって膨張展開する途中の状態を示している。図3(b)は、サイドエアバッグ150の膨張展開が完了する直前の状態を示している。
サイドエアバッグ150は、例えばロール状(あるいは蛇腹状)に折り畳まれた状態で収容されていて、上記インフレータ170からガスが供給されると、図3(a)の矢印Dに示すように、車両前側に向かって膨張展開する。ここで、図3(a)に示すサイドエアバッグ150の膨張展開の途中では、第2基布176および第3基布178は既に一部が展開されているが、車両前側に位置する上記ベントホール172および第1基布174は、未だ展開されていない。
サイドエアバッグ150では、図3(b)に示すように膨張展開が完了する直前で、第2基布176および第3基布178が展開された後、ベントホール172が初めて展開されることになる。ただし、ベントホール172と第1基布174とは、互いに重なるように折り畳まれている。言い換えると、サイドエアバッグ150は、折り畳まれるとき、サイドエアバッグ150の前側の縁に沿って第1基布174を折ることになる。なお、前側の縁とは、サイドエアバッグ150の膨張展開時に車両前側に位置する縁をいう。
このため、サイドエアバッグ150では、図3(b)に示すように、第1基布174が矢印Eで示すように車両前側に向かって展開するまでは、ベントホール172からガスが排気されることがない。つまり、サイドエアバッグ150では、図2(b)で示したように、ベントホール172だけでなく第1基布174も展開されることで、初めて矢印Bおよび矢印Cで示すガスの流路が形成され、ガスが外部に排気される。
図4は、図2のサイドエアバッグ150の製造工程を例示する模式図である。図4(a)は、第2基布176と第3基布178とが縫製される前の状態を示す。図4(b)は、第2基布176と第3基布178とが縫製され、サイドエアバッグ150が製造された状態を示す。図4(c)は、図4(b)のG−G断面図である。なお、図中では、便宜上、第2基布176と第3基布178とを模式的にほぼ円形状で示したが、第2基布176と第3基布178とが互いにほぼ同一形状であれば適宜の形状であってもよい。
まず、図4(a)の縫製ライン182で示すように、別体の当て布である第1基布174の端部174a付近を、第2基布176および第3基布178にそれぞれ縫製する。この縫製では、第2基布176と第3基布178とを、図4(a)に示すように第1基布174で架け渡し、さらに、第1基布174を基準にして互いに対称な位置にする。
続いて、図4(a)の矢印Fで示すように、第2基布176と第3基布178とが互いに重なり合うように、第1基布174を折る。第1基布174で架け渡された第2基布176と第3基布178とが互いに重なり合うと、図4(c)でのG−G断面に示すように、ベントホール172の車両前側には、隙間184を介して第1基布174が位置する状態となる。
この状態で、第2基布176と第3基布178との周囲、すなわち、図4(b)の縫製ライン180で示すようにベントホール172に相当する位置を除いた周囲を縫製する。さらに、図4(b)の縫製ライン180から連続する縫製ライン186で示すように、第1基布174の車両上側に位置する縁を縫製する。これにより、第1基布174とベントホール172との間には、車両下側に向けて開放された上記隙間184が形成される。
このような製造工程により、膨張展開時に車両前側に位置するベントホール172と、ベントホール172の車両前側を覆う第1基布174と、上記第2基布176および第3基布178とを含むサイドエアバッグ150を製造できる。なお、上記製造工程では、第1基布174は、第2基布176と第3基布178とを架け渡すように縫製されたが、これに限られず、第1基布174、第2基布176および第3基布178が連結された一体の基布であってもよい。
本実施形態におけるサイドエアバッグ装置100では、上記したように、サイドエアバッグ150が車両前側に向かって膨張展開するとき、車両前側に位置するベントホール172は、膨張展開の途中では展開されない。すなわち、ベントホール172の車両前側を覆いかつ折り畳まれた第1基布174が、サイドエアバッグ150の膨張展開が完了する直前に展開されることで、ベントホール172は、初めて確実に展開される。
このため、サイドエアバッグ装置100では、サイドエアバッグ150の膨張展開の途中でベントホール172からガスが排気されることがない。そして、サイドエアバッグ150の膨張展開が完了する直前に、ベントホール172が展開されても、ガスの直噴が第1基布174によって一旦受け止められる。よって、サイドエアバッグ装置100では、サイドエアバッグ150の膨張展開が完了するまでのガス漏れを低減でき、その上、ガスが外部に一気に排気されることがない。その結果、サイドエアバッグ150を迅速に展開できる。
また、サイドエアバッグ装置100では、サイドエアバッグ150が膨張展開した後、第1基布174により一旦受け止められたガスは、隙間184を介して車両下側に向けて外部に排気される。その結果、高温のガスの直噴が乗員160に触れず、乗員160が火傷することがない。したがって、サイドエアバッグ装置100では、サイドエアバッグ150の展開性能を向上させながら、乗員160の火傷を防止できる。
以下、図5および図6を参照して、図4で示した製造工程とは異なる工程で製造された他のサイドエアバッグ150A、150B、150Cについて説明する。図5は、他の第1基布188を用いて製造されたサイドエアバック150Aを例示する図である。図6は、他のサイドエアバッグ150B、150Cを例示する図である。
サイドエアバッグ150Aは、図5に示すように、1枚からなる別体の当て布である第1基布174に代えて、2枚からなる他の第1基布188を用いて製造されている点で、上記サイドエアバッグ150と異なる。
他の第1基布188は、図5の端部174a付近の縫製ライン182でそれぞれ示されるように、第2基布176と縫製され膨張展開時に車外側となる基布190と、第3基布178と縫製され膨張展開時に車内側となる基布192とを含む。また、基布190と基布192とは、図5の縫製ライン194で示されるように、互いに重なり合った状態で縫製される。
このため、サイドエアバッグ150Aでは、2枚の基布190、192からなる他の第1基布188を用いることで、図4(a)で示したように上記第1基布174で第2基布176と第3基布178とを架け渡し、第1基布174を折り畳む工程が不要となる。つまり、サイドエアバッグ150Aでは、第2基布176と第3基布178とが互いに重なり合った状態で、基布190と基布192とが重なり合うように、基布190と第2基布176とを縫製し、さらに、基布192と第3基布178とを縫製すればよい。そして、例えば最後に、重なり合った状態の基布190と基布192とを上記縫製ライン194で示すように縫製すればよい。
このような製造工程によっても、ベントホール172の車両前側が隙間184を介して他の第1基布188で覆われたサイドエアバッグ150Aを製造できる。
サイドエアバッグ150Bは、図6(a)に示すように、縫製ライン180Aが第1基布174の車両上側の縁まで延長されていない点で、上記サイドエアバッグ150と異なる。よって、サイドエアバッグ150Bでは、第1基布174によって、車両下側だけでなく車両上側にも開放された隙間184Aが形成される。
このため、サイドエアバッグ150Bでは、膨張展開時にガスの直噴(図中、矢印B)が第1基布174により一旦受け止められる。一旦受け止められたガスは、隙間184Aを介して矢印Cに示すように車両下側から外部に排気されるだけでなく、矢印Hに示すように車両上側からも外部に排気される。
このようなサイドエアバッグ150Bによっても、ベントホール172および第1基布174が展開されるまで、ガス漏れを低減できるので、展開性能が向上し、その上、高温のガスの直噴が乗員160に触れることもないので、乗員160の火傷を防止できる。
サイドエアバッグ150Cは、図6(b)に示すように、縫製ライン182Aが第1基布174の端部174aの上縁付近および下縁付近に形成され、中央部196には形成されていない点で、図6(a)の上記サイドエアバッグ150Bと異なる。ここで、縫製ライン182Aは、膨張展開時に車外側に位置する第2基布176との間では、上記中央部196と縫製されていない。しかし、サイドエアバッグ150Cでは、車内側に位置する第3基布178との間では、第1基布174の端部174aの上縁付近から下縁付近まで縫製されているものとする。
よって、サイドエアバッグ150Cでは、第1基布174によって、車両下側および車両上側だけでなく、車外側に開放された隙間184Bが形成される。このため、サイドエアバッグ150Cでは、膨張展開時にガスの直噴(図中、矢印B)が第1基布174により一旦受け止められる。一旦受け止められたガスは、隙間184Bを介して矢印Cおよび矢印Hに示すように車両下側および車両上側から外部にそれぞれ排気され、さらに、矢印Iに示すように車外側から車両後側に向かって外部に排気される。
このようなサイドエアバッグ150Cによっても、サイドエアバッグ150Bと同様に、展開性能を向上させながら、乗員160の火傷を防止できる。さらに、上記各サイドエアバッグ150、150B、150Cで示したように、サイドエアバッグ装置100では、第1基布174のどの位置を縫製するかによって、外部と所定の位置で連通してガスの流路となる隙間184、184A、184Bを適宜形成できる。このため、サイドエアバッグ装置100では、ガスの流路の数や方向を容易に調整でき、その結果、上記各サイドエアバッグに関して、膨張展開後にベントホール172からガスが排気されて収縮するまでの時間を適宜調整することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記実施形態においては本発明にかかるサイドエアバッグ装置100を自動車に適用した例を説明したが、自動車以外にも航空機や船舶などに適用することも可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、車両の側突やロールオーバ(横転)時に、シートとサイドドアとの間で膨張展開するサイドエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置に利用することができる。
100…サイドエアバッグ装置、110…車両、120…シート、130…シートバック、140…サイドドア、150…サイドエアバッグ、160…乗員、170…インフレータ、172…ベントホール、174…第1基布、176…第2基布、178…第3基布、180、182…縫製ライン、184…隙間、186…縫製ライン

Claims (4)

  1. インフレータから供給されるガスを利用して、車両内のシートとサイドドアとの間で膨張展開するサイドエアバッグを有するサイドエアバッグ装置において、
    前記サイドエアバッグは、
    膨張展開時に車両前側に位置していて、ガスを外部に排気する排気口と、
    前記排気口の少なくとも車両前側を覆う第1基布とを備え、
    前記第1基布は、前記排気口と外部とを連通する隙間を形成することを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記サイドエアバッグは、折り畳まれるとき、当該サイドエアバッグの縁部に沿って前記第1基布を折ることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記第1基布のうち、前記サイドエアバッグの膨張展開時に車両上側に位置する縁は閉じられており、前記隙間は車両下側だけに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記サイドエアバッグは、膨張展開時に車外側に位置する第2基布と、車内側に位置し、前記第2基布と実質的に同一形状の第3基布とで形成されていて、
    前記第1基布は、前記第2基布と前記第3基布とを架け渡すように連結され、
    前記第2基布と前記第3基布とは、架け渡された前記第1基布を折るようにして互いに重ねられ、前記排気口に相当する位置を除いた周囲が結合されることで前記サイドエアバッグを形成していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
JP2011277884A 2011-12-20 2011-12-20 サイドエアバッグ装置 Pending JP2013129211A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011277884A JP2013129211A (ja) 2011-12-20 2011-12-20 サイドエアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011277884A JP2013129211A (ja) 2011-12-20 2011-12-20 サイドエアバッグ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013129211A true JP2013129211A (ja) 2013-07-04

Family

ID=48907172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011277884A Pending JP2013129211A (ja) 2011-12-20 2011-12-20 サイドエアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013129211A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017007489A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 オートリブ ディベロップメント エービー エアバッグ装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH042543A (ja) * 1990-04-17 1992-01-07 Ikeda Bussan Co Ltd エアバッグ装置
JP2002220021A (ja) * 2001-01-23 2002-08-06 Honda Motor Co Ltd 側面衝突用エアバッグ装置
JP2009149207A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
US20110057427A1 (en) * 2009-09-07 2011-03-10 Yeong Gi Cho Vehicle

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH042543A (ja) * 1990-04-17 1992-01-07 Ikeda Bussan Co Ltd エアバッグ装置
JP2002220021A (ja) * 2001-01-23 2002-08-06 Honda Motor Co Ltd 側面衝突用エアバッグ装置
JP2009149207A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
US20110057427A1 (en) * 2009-09-07 2011-03-10 Yeong Gi Cho Vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017007489A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 オートリブ ディベロップメント エービー エアバッグ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5951880B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置及びエアバッグの折り畳み方法
JP5848091B2 (ja) サイドエアバッグ装置
US9120455B2 (en) Airbag and airbag device
JP6764944B2 (ja) サイドエアバッグ装置
JP5312087B2 (ja) サイドエアバッグ装置
JPWO2018105324A1 (ja) サイドエアバッグ装置
JP4996447B2 (ja) エアバッグの折り畳み構造
JPWO2018105335A1 (ja) サイドエアバッグ装置
JP2015085787A (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP5047154B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
WO2013146076A1 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP5627101B2 (ja) エアバッグ
JP6236092B2 (ja) エアバッグ装置
KR101743650B1 (ko) 사이드 에어백 쿠션
JP2006248299A (ja) 頭部保護エアバッグ
JP5543491B2 (ja) エアバッグ装置
JP4244863B2 (ja) 助手席用エアバッグ
JP6043705B2 (ja) エアバッグ装置
JP2013129211A (ja) サイドエアバッグ装置
WO2016035457A1 (ja) 助手席用エアバッグ及びそれを備えるエアバッグ装置
JP4122645B2 (ja) 助手席用エアバッグ
JP6379444B2 (ja) エアバッグ装置
JP5799002B2 (ja) カーテンエアバッグ装置およびカーテンエアバッグ装置製造方法
WO2013008732A1 (ja) 車両用サイドエアバッグ
JP5613542B2 (ja) エアバッグ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160308