JPWO2018105335A1 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックの内部に効率よく収容され、乗員拘束力の向上も可能なサイドエアバッグ装置を提供する。【解決手段】サイドエアバッグ装置100は、シート102のシートバック104の側面に沿ってシートバック104に内蔵されているシートフレーム106と、シートフレーム106の乗員側に取り付けられているインフレータ110と、インフレータ110と接続され一部がシートフレーム106の乗員側とは反対側に折り返されているクッション108と、クッション108の折り返されている一部をシートフレーム106の反対側につなぎ止めている保持部(タブ142、144)と、を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに設けられるサイドエアバッグ装置に関するものである。
近年の車両にはエアバッグ装置がほぼ標準装備されている。エアバッグ装置は、車両衝突などの緊急時に作動する安全装置であって、ガス圧でエアバッグクッション(以下、単にクッションと記載する)を膨張展開させて乗員を受け止めて保護する。
エアバッグ装置には、設置箇所や用途に応じて様々な種類がある。例えば、前後方向からの衝突から運転者を守るために、ステアリングの中央にはフロントエアバッグ装置が設けられている。その他にも、側面衝突等による車幅方向からの衝撃から乗員を守るために、サイドウィンドウの上方の天井付近にはカーテンエアバッグ装置が設けられ、座席の側部にはサイドエアバッグ装置が設けられている。
例えば特許文献1には、サイドエアバッグ装置を備えた車両用シートが開示されている。特許文献1の技術では、折り畳まれたサイドエアバッグ36は、シートバック12の内部にて、サイドフレーム16Aの車幅方向における外側、すなわち乗員とは反対側に設置されている。
特開2016−112927号公報
現在、サイドエアバッグ装置には、乗員拘束力のさらなる向上が求められている。乗員拘束力の向上には、例えばエアバッグクッションの展開位置をより乗員に近い位置に設定するなどの対策が挙げられる。しかしながら、特許文献1の図3等に示されているように、シートバックの内部はウレタン材等を利用したシートパッドが充填されている。そのため、サイドエアバッグ装置のエアバッグクッションの収容空間は、非常に制限されていて、乗員拘束力の向上のための工夫を施すことが難しい。
本発明は、このような課題に鑑み、シートバックの内部に効率よく収容され、乗員拘束力の向上も可能なサイドエアバッグ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるサイドエアバッグ装置の代表的な構成は、車両用シートのシートバックの側面に沿ってシートバックに内蔵されているシートフレームと、シートフレームの乗員側に取り付けられているインフレータと、インフレータと接続され一部がシートフレームの乗員側とは反対側に折り返されているエアバッグクッションと、エアバッグクッションの折り返されている一部をシートフレームの反対側につなぎ止めている保持部と、を備えることを特徴とする。
上記構成では、保持部を利用してエアバッグクッションをシートフレームの乗員側と反対側とに分けて収容しているため、シートバックの内部の限られた空間を効率よく利用することができる。したがって、サイズの異なる車両用シートにも実施することができ、汎用性が高い。また、車両用シートの小型化にも資することができる。
加えて、上記構成のエアバッグクッションは、シートフレームの乗員側に収容されている部分から膨張を開始するため、シートフレームから乗員側に向かう反力を早期に得ることができる。このシートフレームの乗員側に収容されている部分はエアバッグクッションの根本でもあり、上記構成であれば膨張後のエアバッグクッションもより乗員の近くに位置することになる。したがって、上記構成によれば、乗員拘束力を向上させることができる。
当該サイドエアバッグ装置はさらに、インフレータから延びてシートフレームを貫通しているスタッドボルトを備え、保持部は、スタッドボルトに引っ掛けられることで、エアバッグクッションの折り返されている一部をシートフレームの反対側につなぎ止めていてもよい。この構成によって、エアバッグクッションをシートフレームの乗員側と反対側とに分けて収容することが可能になる。
上記課題を解決するために、本発明にかかるサイドエアバッグ装置の他の代表的な構成は、車両用シートのシートバックの側面に沿ってシートバックに内蔵されているシートフレームと、乗員が車両用シートに正規に着座した状態におけるシートフレームの乗員側に取り付けられるインフレータと、インフレータと接続されシートフレームの前縁を経由してシートフレームの乗員側とは反対側に折り返されているエアバッグクッションと、折り返されているエアバッグクッションをシートフレームの乗員側とは反対側に保持する保持部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によっても、保持部を利用してエアバッグクッションをシートフレームの乗員側と反対側とに分けて収容し、シートバックの内部の限られた空間を効率よく利用することができる。したがって、サイズの異なる車両用シートにも実施することができ、汎用性が高い。また、車両用シートの小型化にも資することができる。加えて、上記構成のエアバッグクッションは、シートフレームの乗員側に収容されている部分から膨張を開始するため、シートフレームから乗員側に向かう反力を早期に得ることができる。このシートフレームの乗員側に収容されている部分はエアバッグクッションの根本でもあり、上記構成であれば膨張後のエアバッグクッションもより乗員の近くに位置することになる。したがって、上記構成によっても、乗員拘束力を向上させることができる。
当該サイドエアバッグ装置はさらに、インフレータから延びてシートフレームを貫通しているスタッドボルトを備え、保持部は、スタッドボルトに引っ掛けられることで、折り返されているエアバッグクッションをシートフレームの乗員側とは反対側に保持してもよい。この構成によって、エアバッグクッションをシートフレームの乗員側と反対側とに分けて収容することが可能になる。
上記の保持部は、エアバッグクッションの膨張展開時に破断してエアバッグクッションを解放可能な脆弱部を備えてもよい。この構成によって、収容状態のエアバッグクッションを効率良く保持することができる。
上記の保持部は、エアバッグクッションの少なくとも一部分の範囲を覆っているカバーの一部として形成されていてもよい。この保持部によっても、エアバッグクッションをシートフレームの乗員側と反対側とに分けて収容することができる。
上記の保持部は、不織布で形成された状態にあってもよい。この構成によって、上記の保持部を実現することが可能になる。
上記の保持部は、エアバッグクッションの基布から連続する基布と同素材の布であってもよい。この保持部によって、エアバッグクッションをシートフレームの乗員側と反対側とに分けて収容することができる。
当該サイドエアバッグ装置はさらに、エアバッグクッションの少なくとも一部分を覆っているカバーを備えてもよい。このカバーによって、収容状態のエアバッグクッションを効率よく保持することが可能になる。
上記のカバーは、不織布で形成された状態にあってもよい。この構成によって、上記のカバーを実現することが可能になる。
本発明によれば、シートバックの内部に効率よく収容され、乗員拘束力の向上も可能なサイドエアバッグ装置を提供することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るサイドエアバッグ装置を例示した図である。 図1(b)の収容状態のクッションを別方向から例示した図である。 図2(b)の収容状態のクッションのC−C断面図である。 図3のクッションの膨張展開する過程を例示した図である。 本発明の第2実施形態に係るサイドエアバッグ装置を例示した図である。 図5(b)のクッションの膨張展開する過程を例示した図である。
100…サイドエアバッグ装置、102…シート、104…シートバック、106…シートフレーム、108…クッション、110…インフレータ、112、113…スタッドボルト、114…内側膨張部、115…折返し部、116…外側膨張部、118…シートフレームの前縁、120…シートパッド、122…シートフレームの内側の側面、124…内側膨張部が得る反力、126…表皮、128…シートフレームの外側の側面、130…外側膨張部が得る反力、132…内側膨張部と外側膨張部の折り返しを解消する力、140…カバー、142…上側のタブ、144…下側のタブ、146…縫製部、148…孔部、150…スリット、200…第2実施形態のサイドエアバッグ装置、204…第2実施形態におけるカバー、206…延長領域、208、210…孔部、212…スリット
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るサイドエアバッグ装置100を例示した図である。図1(a)ではサイドエアバッグ装置100、およびこのサイドエアバッグ装置100が適用されている車両左側の車両用シート(シート102)を、車幅方向の内側(車内側)から例示している。図1(a)その他の本願のすべての図面において、車両前後方向をそれぞれ矢印F(Forward)、B(Back)、車幅方向の左右をそれぞれ矢印L(Left)、R(Right)、車両上下方向をそれぞれ矢印U(up)、D(down)で例示する。
図1(a)では、シート102のシートバック104のうち、表皮やシートパッド(例えばウレタン材)を省略してシートフレーム106のみを例示している。シートフレーム106は、シートバック104の骨格となる部材であって、シートバック104の側面および上縁に沿ってシートバック104に内蔵されている。
エアバッグクッション(クッション108)は、車両に衝撃が発生した場合などの緊急時に乗員を受け止める袋状の部位であって、インフレータ110からガスを受給し、シート102に着座する乗員(図示省略)の側方に向かって扁平な形状に膨張展開する。クッション108は、その表面を構成する2枚の基布を重ねて縫製や接着することや、OPW(One-Piece Woven)を用いての紡織などによって袋状に形成されている。
本実施形態では、クッション108は、シート102の側部付近に内蔵されている。クッション108は、シートフレーム106にインフレータ110を介して設置されている。特に本実施形態では、クッション108およびインフレータ110は、シートフレーム106のうちシート102の車幅方向の中央側、すなわち乗員がシート102に正規に着座した状態におけるシートフレーム106の乗員側に設置されている。
インフレータ110はガス発生装置であって、衝撃発生時に車両側から発信される稼働信号を受けて稼働し、クッション108の内部にガスを供給する。本実施形態で採用しているインフレータ110は、シリンダ型(筒型)のものであり、クッション108の内部の車両後方側に、長手方向を上下方向に向けて設置される。インフレータ110にはスタッドボルト112、113(図2(a)参照)が設けられている。スタッドボルト112、113は、クッション108を貫通してシートフレーム106に締結される。
現在普及しているインフレータには、ガス発生剤が充填されていてこれを燃焼させてガスを発生させるタイプや、圧縮ガスが充填されていて熱を発生させることなくガスを供給するタイプ、または燃焼ガスと圧縮ガスとを両方利用するハイブリッドタイプのものなどがある。インフレータ110としては、いずれのタイプのものも利用可能である。
図1(b)は、図1(a)のクッション108の収納時の様子を例示した図である。図1(b)に例示するように、クッション108は、巻回や折畳みによって縮小された状態でシートバック104の内部に収容されている。本実施形態では、クッション108は、シートバック104の内部の限られた空間に効率よく収容できるよう、シートフレーム106を挟むようにして収容されている。
収納状態のクッション108は、その表面をカバー140が覆っている。カバー140は、クッション108の基布と同じ素材や、不織布などで形成されていて、クッション108の巻回や折畳みによって縮小された状態を保持している。カバー140は、クッション108の全体を覆っているが、クッション108の少なくとも一部分のみを覆う構成でもクッション108を保持することができる。
図2は、図1(b)の収容状態のクッション108を別方向から例示した図である。図2(a)は、図1(b)の収納状態のクッション108を車幅方向左側のやや前方から例示した矢視A図である。図2(a)に例示するように、本実施形態のクッション108には、収容状態のクッション108の姿勢を保持する保持部として、二つの帯状のタブ142、144が設けられている。タブ142、144は、インフレータ110から延びてシートフレーム106を貫通しているスタッドボルト112、113に引っ掛けられている。
図2(b)は、図2(a)のクッション108を車幅方向左側から正対して例示した矢視B図である。タブ142、144は同じ構成であるため、代表して上側のタブ142を挙げて説明を行う。タブ142は、クッション108の基布と同素材の布で形成されていて、カバー140を貫通してスタッドボルト112に向かって延びている。タブ142は、クッション108に縫製部146によって取り付けられ、クッション108から連続して延びる構成になっている。その他にも、タブ142は、例えばクッション108の基布に一体となっている部位、すなわちクッション108の基布の延長部分として設けることもできる。
タブ142の先端側には、スタッドボルト112を通す貫通した孔部148が設けられている。なお、タブ142は、スタッドボルト112以外にも、シートフレーム106の突起やシートフレーム106に設けられた他の構造物に引っ掛けることによっても、クッション108をシートフレーム108につなぎ止めることが可能である。
タブ142には、孔部148と縫製部146との間に、脆弱部としてスリット150が設けられている。スリット150は、破線状に並んだ切れ目であって、クッション108の膨張展開時に破断してクッション108をスタッドボルト112との接続から解放する。なお脆弱部は、膨張展開時に破断可能な構成であればよく、スリット150以外にも、例えば刻み目状に設けられたノッチや、長孔状に設けられたスロットなどによっても適宜実現することが可能である。
図3は、図2(b)の収容状態のクッション108のC−C断面図である。図3に例示するように、クッション108は、カバー140およびタブ142を利用することで、シートフレーム106を挟んで、シートフレーム106の乗員側の内側膨張部114と、その反対側の外側膨張部116とに分けてシートバック104の内部に収容されている。
内側膨張部114は、インフレータ110と接続されていて、クッション108の中でもインフレータ110から最初にガスを受給して膨張する。外側膨張部116は、内側膨張部114と連続していて、内側膨張部114からガスを受給して膨張展開する。内側膨張部114と外側膨張部116との間は、シートフレーム106の前縁118に沿って折り返されている(折返し部115)。すなわち、外側膨張部116は、内側膨張部114に対して、シートフレーム106の前縁118を経由して、シートフレーム106のうち乗員側とは反対側に折り返された状態となっている。この折り返された状態で、外側膨張部116はタブ142によってシートフレーム106の乗員側とは反対側に保持されている。
本実施形態では、クッション108をシートフレーム106の乗員側と反対側とに分けて収容しているため、シートパッド120等が充填されているシートバック104の内部の限られた空間を効率よく利用することができる。当該サイドエアバッグ装置100であれば、シートフレーム106の周辺の空間が広いシートから狭いシートまで、さまざまな車両用シートに実施することができ、汎用性が高い。また、設置空間が狭くて済むため、車両用シートの小型化にも資することができる。
当該サイドエアバッグ装置100では、カバー140およびタブ142を利用して内側膨張部114と外側膨張部116に分けて収容することで、狭いシートバック104の内部に効率よく収容できるだけでなく、膨張展開の迅速化および乗員拘束力の向上も可能になっている。以下、図4を参照して、当該サイドエアバッグ装置100のさらなる構成について説明する。
図4は、図3のクッション108の膨張展開する過程を例示した図である。図4(a)は、図3の収容状態のクッション108の概要を例示している。図4(a)に例示するように、内側膨張部114から折り返された外側膨張部116は、シートフレーム106の外側、すなわち内側膨張部114とは反対側にて、タブ142によってスタッドボルト112につなぎ止められている。
図4(b)は、図4(a)のインフレータ110が稼働した直後の様子を例示している。図4(b)に例示するように、インフレータ110からガスが供給されると、内側膨張部114および外側膨張部116が膨張展開を開始する。このときの力によって、タブ142はスリット150(図2(b)参照)で破断し、クッション108を解放する。
カバー140にもクッション108の膨張展開時に破断する脆弱部(図示省略)を適宜設けることができる。カバー140もまた、脆弱部としてスリットやノッチ等を設けることでクッション108を解放することが可能になる。また、カバー140を不織布で形成した場合には、不織布の縁同士を熱溶着しておき、クッション108の膨張圧で熱溶着した縁同士が剥がれる構成とすることでも、膨張展開に応じてクッション108を解放することが可能になる。なお、これらのように、カバー140がスリットや熱溶着等によってクッション108を解放可能に保持している場合、タブ142にスリット150(図4(a)参照)を設けなくともよい。
クッション108は、シートフレーム106の乗員側に収容されている内側膨張部114から膨張を開始する。このとき、内側膨張部114はシートフレーム106の内側の側面122を押して反力124を得ることができる。内側膨張部114はクッション108の中でもガスの流れの上流に位置するため、内側膨張部114によってクッション108はシートフレーム106から乗員側に向かう反力124を早期に得ることができる。内側膨張部114がシートフレーム106から得る反力124によって、クッション108は例えばシートパッド120(図3参照)や表皮126を効率よく押しのけることができ、クッション108はより迅速に膨張展開することが可能になる。
図4(a)に例示したように、本実施形態では、外側膨張部116は、タブ142によって、シートフレーム106の外側の側面128に接触した状態でシートバック104に収容されている。この構成によって、図4(b)に例示するように、外側膨張部116は膨張する際にシートフレーム106の側面128を押して反力130を効率よく得ることができる。外側膨張部116がシートフレーム106から反力130を得ることによっても、クッション108はより迅速に膨張展開することが可能になる。
図4(c)は、図3(a)のクッション108がさらに膨張展開した様子を例示している。上述したように、クッション108は、内側膨張部114がシートフレーム106から得る反力124(図4(b)参照)、外側膨張部116がシートフレーム106から得る反力130、さらには内側膨張部114と外側膨張部116との間の折り返しを解消する力132などを利用して、シートバック104(図3参照)の内部から乗員の側方に向かって迅速に膨張展開する。
上述したように、クッション108がシートバック104から迅速に露出することで、クッション108は、衝撃の検知および衝撃の事前検知から早期に、乗員を車両の衝突側から離れる方向へと押す、いわゆるプリプッシュ機能を果たすことが可能になっている。プリプッシュ機能は、クッション108の全体が膨張するよりも先にまずは乗員をある程度押し返すことで、クッション108の全体が乗員を拘束する際の衝撃を和らげ、乗員の傷害値を抑えることができる。
以上のように、本実施形態では、カバー140およびタブ142を利用してクッション108をシートフレーム106の乗員側の内側膨張部114と反対側の外側膨張部116とに分けて収容しているため、シートバック104の内部の限られた空間を効率よく利用してクッション108を収容することができる。また、内側膨張部114は、クッション108の根本として、シートフレーム106の乗員側に設けられている。したがって、膨張後のクッション108も、シートフレーム106の乗員側、すなわち乗員のより近くに位置することになる。この構成によっても、クッション108の乗員拘束力を向上させることができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係るサイドエアバッグ装置200を例示した図である。図5(a)では、図2(a)に対応して、収納状態のクッション108を車幅方向左側のやや前方から例示している。なお、以降の記載において、既に説明した構成要素については、同じ符号を付することによって、その説明を省略する。また、既に説明した構成要素と同じ名称の構成要素は、異なる符号が付されていても、同じ構成および機能を有するものとする。
図5(a)に例示するように、本実施形態では、収容状態のクッション202の姿勢を保持する保持部として、カバー204が利用されている。カバー204は、図2(a)のカバー140と同様に、クッション108の基布と同じ素材や、不織布などで形成されていて、巻回や折畳みによって縮小された状態のクッション108を保持している。カバー204は、クッション108の全体を覆っているが、クッション108の少なくとも一部分のみを覆う構成でもクッション108を保持することができる。
図5(b)は、図5(a)のクッション108を車幅方向左側から正対して例示した矢視図Dである。図5(b)に例示するように、カバー204にはクッション108の入っていない縁部分として延長領域206が設けられていて、この延長領域206がタブ142、144(図1(b)参照)と同様の保持部として機能する。延長領域206には、スタッドボルト112、113を通す貫通した孔部208、210が設けられている。孔部208、210を利用することによって、カバー204は収容状態のクッション108をスタッドボルト112、113につなぎ止めている。このように、本実施形態では、カバー204の一部に保持部(延長領域206)が形成された構成になっている。
カバー204には、クッション108の膨張展開時に破断する脆弱部として例えば破線状のスリット212を設けることができる。スリット212は、クッション108を解放するときにカバー204が開くよう、適宜設けることができる。また、脆弱部は、スリット212以外にも刻み目状のノッチや長孔状のスロットによっても実現することができる。さらには、カバー204を不織布で形成した場合には、不織布の縁同士を熱溶着しておき、クッション108の膨張圧で熱溶着した縁同士が剥がれる構成とすることでも、スリット212と同じ機能を実現することができる。
図6は、図5(b)のクッション108の膨張展開する過程を例示した図である。図6(a)は、図5(b)の収容状態のクッション108のE−E断面図である。図6(a)に例示するように、クッション108は、保持部として機能するカバー204によって、前述した第1実施形態と同様に、シートフレーム106を挟んで、シートフレーム106の乗員側の内側膨張部114と、その反対側の外側膨張部116とに分けてシートバック104(図3参照)の内部に収容されている。内側膨張部114から折り返された外側膨張部116は、シートフレーム106の外側、すなわち内側膨張部とは反対側にて、カバー204によってスタッドボルトにつなぎ止められている。
図6(b)は、図6(a)のインフレータ110が稼働した直後の様子を例示している。図6(b)に例示するように、インフレータ110からガスが供給されると、内側膨張部114および外側膨張部116が膨張展開を開始する。このときの力によって、カバー204はスリット212(図5(b)参照)で破断し、クッション108を解放する。解放されたクッション108は、第1実施形態において図4を参照して述べたように、シートフレーム106から反力124、130等を得て迅速に膨張展開する。
以上のように、本実施形態においても、カバー204を利用してクッション108をシートフレーム106の乗員側の内側膨張部114と反対側の外側膨張部116とに分けて収容しているため、シートバック104(図3参照)の内部の限られた空間を効率よく利用することができる。そして、第1実施形態と同様に、クッション108をより迅速に膨張展開させ、クッション108の乗員拘束力を向上させることが可能になっている。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両用シートに設けられるサイドエアバッグ装置に利用することができる。

Claims (10)

  1. 車両用シートのシートバックの側面に沿って該シートバックに内蔵されているシートフレームと、
    前記シートフレームの乗員側に取り付けられているインフレータと、
    前記インフレータと接続され一部が前記シートフレームの前記乗員側とは反対側に折り返されているエアバッグクッションと、
    前記エアバッグクッションの前記折り返されている一部を前記シートフレームの前記反対側につなぎ止めている保持部と、
    を備えることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 当該サイドエアバッグ装置はさらに、前記インフレータから延びて前記シートフレームを貫通しているスタッドボルトを備え、
    前記保持部は、前記スタッドボルトに引っ掛けられることで、前記エアバッグクッションの前記折り返されている一部を前記シートフレームの前記反対側につなぎ止めていることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 車両用シートのシートバックの側面に沿って該シートバックに内蔵されているシートフレームと、
    乗員が前記車両用シートに正規に着座した状態における前記シートフレームの乗員側に取り付けられるインフレータと、
    前記インフレータと接続され前記シートフレームの前縁を経由して該シートフレームの乗員側とは反対側に折り返されているエアバッグクッションと、
    前記折り返されているエアバッグクッションを前記シートフレームの乗員側とは反対側に保持する保持部と、
    を備えることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  4. 当該サイドエアバッグ装置はさらに、前記インフレータから延びて前記シートフレームを貫通しているスタッドボルトを備え、
    前記保持部は、前記スタッドボルトに引っ掛けられることで、前記折り返されているエアバッグクッションを前記シートフレームの前記乗員側とは反対側に保持することを特徴とする請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記保持部は、前記エアバッグクッションの膨張展開時に破断して該エアバッグクッションを解放可能な脆弱部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 前記保持部は、前記エアバッグクッションの少なくとも一部分を覆っているカバーの一部として形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  7. 前記保持部は、不織布で形成された状態にあることを特徴とする請求項6に記載のサイドエアバッグ装置。
  8. 前記保持部は、前記エアバッグクッションの基布から連続する該基布と同素材の布であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  9. 当該サイドエアバッグ装置はさらに、前記エアバッグクッションの少なくとも一部分を覆っているカバーを備えることを特徴とする請求項8に記載のサイドエアバッグ装置。
  10. 前記カバーは、不織布で形成された状態にあることを特徴とする請求項9に記載のサイドエアバッグ装置。
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