JP2013128562A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる種類の遊技機において画像表示部を支持する支持部材を共通化する。
【解決手段】遊技演出を行うパチンコ遊技機100であって、画像による遊技演出を表示する画像表示部114と、画像表示部114を支持するベース部材51とを備える。そして、ベース部材51は、パチンコ遊技機100本体の第1の位置に画像表示部114が位置する場合に、画像表示部114の左右両端を保持する第1の保持手段(R11,R21,L11,L21)と、パチンコ遊技機100本体の第1の位置とは上下方向に異なる第2の位置に画像表示部114が位置する場合に、画像表示部114の左右両端を保持する第2の保持手段(R12,R22,L12,L22)とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機では、遊技球が始動口等の役物に入賞することにより大当たりの抽選が行われる。そして、大当たりに当選した場合には、遊技機は、大入賞口が開放されて、多くの賞球を獲得し得る大当たり遊技状態となる。したがって、遊技機が設置されたホールでは、遊技者は、遊技機を大当たり遊技状態にすべく、遊技球を打つことで入賞による大当たりの抽選が行われるように遊技を行う。そして、遊技機では、遊技者による遊技球の遊技に伴って画像表示手段において演出が行われる。
そして、例えば特許文献1には、表示ユニットに、表示ユニットを裏機構枠に配設するためのベース部材と、表示ゲームを表示する画像表示面を有し、ベース部材の遊技盤と対向する前面側に形成された収容部に着脱可能に取り付けられた画像表示器(画像表示手段)と、収容部よりも小さい画像表示器(画像表示手段)を収容部の適正位置に固定するための固定手段とを備えた遊技機が記載されている。
特開2009−18100号公報
ところで、遊技機においては、遊技盤における遊技くぎや入賞口などの配置、演出部材の形状や配置が遊技機毎に定められる。さらに、画像による演出を行う画像表示手段の位置についても、演出部材の配置等に応じて遊技機毎に設定される。そして、画像表示手段は、画像表示手段を支持する支持手段を介して遊技機本体に取り付けられる。従って、画像表示手段を支持する支持手段を機種毎にそれぞれ準備する必要があり、遊技機の製造効率の低下につながっていた。
本発明は、異なる種類の遊技機において画像表示手段を支持する支持手段を共通化することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、遊技演出を行う遊技機100であって、画像による遊技演出を表示する画像表示手段114と、画像表示手段114を支持する支持手段51とを備え、支持手段51は、遊技機100本体の第1の位置に画像表示手段114が位置する場合に、画像表示手段114の左右両端を保持する第1の保持手段(R11,R21,L11,L21)と、遊技機100本体の第1の位置とは上下方向に異なる第2の位置に画像表示手段114が位置する場合に、画像表示手段114の左右両端を保持する第2の保持手段(R12,R22,L12,L22)と、を有することを特徴とする遊技機100である。
ここで、画像表示手段114は、画像表示手段114を取り付ける取付部材によって支持手段51に取り付けられ、第1の保持手段(R11,R21,L11,L21)および第2の保持手段(R12,R22,L12,L22)は、支持手段51に一体に形成され取付部材の接続を受けるボスにより構成されていることを特徴とすることができる。
さらに、支持手段51は、第1の位置および第2の位置の両方の場合において画像表示手段114を支持可能に開口した枠形状を有し、画像表示手段114の外形に沿うように形成された枠形状を有して支持手段51に取り付けられて支持手段51を補強する補強部材(61,261B,261H,261M,261L)をさらに備えていることを特徴とすることができる。
そして、第1の位置または第2の位置に画像表示手段114が位置する場合に、支持手段51と画像表示手段114との間に生じる隙間部分に取り付けられて支持手段51を補強する補助補強部65をさらに備えることを特徴とすることができる。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、画像表示手段を支持する支持手段を異なる種類の遊技機において共通化することができる。
本実施形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の部分拡大図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示す図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の背面図である。 パチンコ遊技機の背面側に設けられる表示部/基板支持部の分解図である。 画像表示部を保持する表示部ケースの取り付け位置を説明するための図である。 表示部/基板支持部の組み立て手順を説明するための図である。 ベース部材の補強部材を説明するための図である。 ベース部材を補強する変形例の補強部材を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、正面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。本実施形態の画像表示部114には、液晶ディスプレイを用いることができる。また、画像表示部114としては、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの液晶とは異なる方式のディスプレイを用いても構わない。
また、本実施形態の画像表示部114には、表示画面が19インチサイズのものを用いており、表示画面が横長になるように配置している。19インチサイズの画像表示部114は、例えば従来から多く採用されている15インチサイズのものと比較して、パチンコ遊技機100に占める面積の割合が大きい。例えば、19インチサイズの画像表示部114は、遊技機の幅方向(遊技者からみて左右方向)において略いっぱいに設けられる。
さらにまた、遊技盤110の正面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。本実施形態の可動役物115は、画像表示部114よりも遊技者側Fに配置する。そして、可動役物115は、遊技盤110の下方において移動可能に設けられている。可動役物115は、不図示の駆動機構によって駆動されることで斜め方向に往復移動する。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器を作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選において大当たりに当選する大当たり確率が変動する場合(低確状態(例えば300分の1)から高確状態(例えば30分の1)への変動)がある。また、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップ123の羽根の開時間が延長されたり、電動チューリップ123の羽根が開く回数が増えたりする場合がある。
また、本実施形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。
なお、本実施形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
また、遊技盤110の裏面には、内部抽選および当選の判定等を行う遊技制御基板200B、演出を統括的に制御する演出制御基板300B、画像および音による演出を制御する画像制御基板310B、各種のランプおよび可動役物115(図1参照)による演出を制御するランプ制御基板320Bなどの各種の基板等が取り付けられる(後述する図4参照)。また、遊技盤110の裏面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施形態に係るパチンコ遊技機100の部分拡大図である。図2(a)は遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、図2(b)はパチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄や普通図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2(b)に示すように、本実施形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを選ぶことが可能であり、また、中央キーを操作することにより、選んだ画像を情報として入力することが可能である。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、本実施形態のパチンコ遊技機100の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
そして、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板200B、サブ基板としての演出制御基板300B、画像制御基板310B、ランプ制御基板320B、および払出制御基板400Bにおいて個別に構成されている(後述の図4参照)。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、払出制御基板400Bは、払出制御基板支持部90によって支持している(後述の図4参照)。さらに、本実施形態のパチンコ遊技機100では、画像表示部114、遊技制御基板200B、演出制御基板300B、画像制御基板310Bおよびランプ制御基板320Bは、表示部/基板支持部50によって支持している(後述の図4参照)。
なお、表示部/基板支持部50による画像表示部114や遊技制御基板200Bなどの各種基板の支持については後に詳しく説明する。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図2に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔表示部/基板支持部50の構成・機能〕
図4は、本実施形態のパチンコ遊技機100の背面図である。また、図5は、パチンコ遊技機100の背面側に設けられる表示部/基板支持部50の分解図である。
図4に示すように、パチンコ遊技機100では、画像表示部114、遊技制御基板200B、演出制御基板300B、画像制御基板310B、ランプ制御基板320Bおよび払出制御基板400Bを遊技盤110の遊技者側Fとは反対側の背面側Bに取り付けている。そして、図4に示すように、パチンコ遊技機100は、画像表示部114、遊技制御基板200B、演出制御基板300B、画像制御基板310Bおよびランプ制御基板320Bを支持する表示部/基板支持部50を有している。
そして、図4に示すように、表示部/基板支持部50は、ベース部材51と、ベース部材51を補強する補強部材61と、画像表示部114を収容する表示部ケース71と、遊技制御基板200Bおよび演出制御基板300Bを取り付ける基板取付部材81と、これらベース部材51、表示部ケース71および基板取付部材81を覆う外カバー91と、を有している。
本実施形態のパチンコ遊技機100では、図5に示すように、遊技者側Fから背面側Bに向け、ベース部材51、補強部材61、表示部ケース71、基板取付部材81および外カバー91の順に重ねて遊技盤110に取り付けられる。
(ベース部材51の機能・構成)
支持手段の一例としてのベース部材51は、図5に示すように、底部が開口した箱形の概形を有する部材である。ベース部材51は、遊技盤110の背面側Bに接続する接続部51Jと、遊技盤110から離れる方向に接続部51Jから立ち上がる側壁部51Wと、側壁部51Wの背面側Bに設けられ表示部ケース71を取り付ける部分となる枠部51Aとを有する。そして、ベース部材51は、接続部51Jが遊技盤110にねじなどの固定部材によって固定されることで、遊技盤110の背面側Bに取り付けられる。
なお、本実施形態のベース部材51の材料には、例えばABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
枠部51Aは、各種基板や表示部ケース71を支持する。そして、枠部51Aは、表示部ケース71における画像表示部114の画面を遊技者が観ることができるように開口している。そして、枠部51Aは、表示部ケース71の左右方向の長さとほぼ同じである。また、枠部51Aは、上下方向の長さが表示部ケース71の上下方向の長さよりも長い。このように、本実施形態のベース部材51は、パチンコ遊技機100の上下方向において、枠部51Aの長さを表示部ケース71よりも長くすることで、上下方向に対する配置の自由度を高めている。また、本実施形態のベース部材51は、同一のベース部材51によって表示部ケース71を上下方向の異なる位置(本実施形態では上段の位置、中段の位置、下段の位置)で保持することができる。
ベース部材51の枠部51Aは、表示部ケース71および基板取付部材81を保持する表示部保持部52と、補強部材61を取り付ける補強部材取付部53と、画像制御基板310Bを保持する画像制御基板保持部54と、ランプ制御基板320Bを保持するランプ制御基板保持部55とを有している。
表示部保持部52は、表示部ケース71を保持する右上ボス群R1、右下ボス群R2、左上ボス群L1および左下ボス群L2を有している。ボス群を構成する各々のボスは、それぞれ表示部ケース71をベース部材51に固定する際に用いるケースねじ71Sのねじ穴を形成している。また、本実施形態の表示部保持部52を構成するボスは、枠部51Aに一体成形によって形成されている。
右上ボス群R1は、ベース部材51を遊技盤110に組み付けた状態において背面側Bからみて右上に位置している。そして、右上ボス群R1は、ベース部材51を遊技盤110に組み付けた状態にて上から下に向けて並ぶ3つのボスを有している。具体的には、図5にて拡大して示すように、右上ボス群R1は、上段に位置する第1ボスR11、中段に位置する第2ボスR12、および下段に位置する第3ボスR13を有している。
右下ボス群R2は、ベース部材51を遊技盤110に組み付けた状態において背面側Bからみて右下に位置している。そして、右下ボス群R2は、ベース部材51を遊技盤110に組み付けた状態にて上から下に向けて並ぶ3つのボスを有している。具体的には、右下ボス群R2は、上段に位置する第1ボスR21、中段に位置する第2ボスR22、および下段に位置する第3ボスR23(図6(a)参照)を有している。
また、左上ボス群L1は、ベース部材51を遊技盤110に組み付けた状態において背面側Bからみて左上に位置している。そして、左上ボス群L1は、ベース部材51を遊技盤110に組み付けた状態にて上から下に向けて並ぶ3つのボスを有している。具体的には、上段に位置する第1ボスL11、中段に位置する第2ボスL12、および下段に位置する第3ボスL13(図6(c)参照)を有している。
左下ボス群L2は、ベース部材51を遊技盤110に組み付けた状態において背面側Bからみて左下に位置している。そして、左下ボス群L2は、ベース部材51を遊技盤110に組み付けた状態にて上から下に向けて並ぶ3つのボスを有している。具体的には、上端に位置する第1ボスL21、中段に位置する第2ボスL22、および下段に位置する第3ボスL23(図6(c)参照)を有している。
そして、表示部保持部52では、右上ボス群R1、右下ボス群R2、左上ボス群L1および左下ボス群L2における各ボス群の上段に位置する4つのボス(第1ボスR11、第1ボスR21、第1ボスL11、第1ボスL21)によって、表示部ケース71の四隅の接続部73が対向することができる配置になっている。そして、各ボス群の上段に位置する4つのボス(第1ボスR11、第1ボスR21、第1ボスL11、第1ボスL21)に表示部ケース71の接続部73が対向するように固定することによって、表示部ケース71は「上段の位置」に支持される。
また、表示部保持部52では、右上ボス群R1、右下ボス群R2、左上ボス群L1および左下ボス群L2における各ボス群の中段に位置する4つのボス(第2ボスR12、第2ボスR22、第2ボスL12、第2ボスL22)によって、表示部ケース71の四隅の接続部73が対向することができる配置になっている。そして、各ボス群の中段に位置する4つのボス(第2ボスR12、第2ボスR22、第2ボスL12、第2ボスL22)に表示部ケース71の接続部73が対向するように固定することによって、表示部ケース71は「中段の位置」に支持される。
さらに、表示部保持部52では、右上ボス群R1、右下ボス群R2、左上ボス群L1および左下ボス群L2における各ボス群の下段に位置する4つのボス(第3ボスR13、第3ボスR23、第3ボスL13、第3ボスL23)によって、表示部ケース71の四隅の接続部73が全て対向することができる配置になっている。そして、各ボス群の下段に位置する4つのボス(第3ボスR13、第3ボスR23、第3ボスL13、第3ボスL23)に表示部ケース71の接続部73が対向するように固定することによって、表示部ケース71は「下段の位置」に支持される。
以上のように、表示部保持部52は、遊技盤110の背面側からみて右側に設けられる右上ボス群R1および右下ボス群R2と、左側に設けられる左上ボス群L1および左下ボス群L2とによって、表示部ケース71(画像表示部114)の左右両端を保持する。そして、本実施形態のベース部材51では、表示部ケース71を保持するボスを複数の位置(上段の位置、中段の位置、下段の位置)毎に複数(右上ボス群R1、右下ボス群R2、左上ボス群L1、左下ボス群L2)設け、ベース部材51に対して表示部ケース71を複数の位置(上段の位置、中段の位置、下段の位置)にて保持するように構成している。
補強部材取付部53は、複数のボスを有している。補強部材取付部53を構成するボス群の各ボスは、補強部材61をベース部材51に取り付ける際に用いる枠ねじ61Sのねじ穴を形成する。
本実施形態では、補強部材取付部53は、複数(本実施形態では8箇所)に補強部材取付用ボス群53Gを有している。補強部材取付用ボス群53Gは、それぞれベース部材51を遊技盤110に組み付けた状態にて上から下に向けて並ぶ3つのボスを有している。具体的には、補強部材取付用ボス群53Gは、それぞれ上段に位置する上段ボス531、中段に位置する中段ボス532および下段に位置する下段ボス533を有している。
そして、図5に示すように、補強部材取付用ボス群53Gは、ベース部材51を遊技盤110に組み付けた状態にて枠部51Aの上下方向に伸びる2つの辺にそれぞれ4箇所ずつ設けている。これは、ベース部材51に補強部材61を取り付ける際に、補強部材61を枠部51Aの左側の辺にて4箇所、右側の辺にて4箇所ずつ固定するためである。なお、本実施形態の補強部材取付用ボス群53Gを構成するボスは、枠部51Aと一体成形によって形成している。
また、本実施形態では、上述のとおり、表示部ケース71を複数の位置(上段の位置、中段の位置、下段の位置)にて支持することが出来るように構成している。これに伴って、補強部材61に関しても、表示部ケース71の位置に応じて複数の位置(上段の位置、中段の位置、下段の位置)にて支持するように構成している。
また、補強部材取付部53は、基板取付部材81のベース部材51への取付けの機能を兼ねている。後述するように、補強部材取付部53に補強部材61を取り付ける際には、合わせて基板取付部材81の取り付けが行われる。このとき、枠ねじ61Sによって、補強部材61および基板取付部材81の両方を併せて補強部材取付部53に取り付ける。
本実施形態では、補強部材取付部53における2つのベース用孔63H(後述)に基板取付部材81の接続部82を嵌める。
画像制御基板保持部54は、ベース部材51に形成され、画像制御基板310Bを取り付ける部分である。本実施形態では、画像制御基板保持部54は、ベース部材51が遊技盤110に取り付けられた状態において、ベース部材51の下方に設けられる。
ランプ制御基板保持部55は、ベース部材51に形成され、ランプ制御基板320Bを保持する部材である。ベース部材51が遊技盤110に取り付けられた状態において、ベース部材51の上側に設けられる。そして、ランプ制御基板保持部55は、ランプ制御基板320Bを固定する保持面55Pを有している。保持面55Pは、表示部ケース71を挟む間隔を有するように、ベース部材51の後面から表示部ケース71の厚みに相当する距離だけ離れて隙間ができるように支持されている。これによって、表示部ケース71をベース部材51に取り付けた状態で、表示部ケース71の背面側Bにてランプ制御基板320Bを保持する。
(表示部ケース71の機能・構成)
表示部ケース71は、画像表示部114を収容する矩形状の容器である。表示部ケース71は、ケース部72と、ケース部72の縁に形成されベース部材51に取り付ける際の接続箇所となる接続部73を有している。
ケース部72は、画像表示部114の画面側に設けられる透明板と、画像表示部114の背面側Bに設けられる板とを有する。ケース部72は、これら2枚の板によって画像表示部114を挟み込むようにして画像表示部114を収容する。
接続部73は、表示部ケース71をベース部材51に取り付ける際に用いるケースねじ71Sを通す孔を有している。本実施形態では、接続部73は、表示部ケース71の角部にそれぞれ設けられ合計4箇所に設けられている。接続部73は、それぞれベース部材51の右上ボス群R1、右下ボス群R2、左上ボス群L1および左下ボス群L2に接続できるように構成している。そして、表示部ケース71は、画像表示部114の画面が遊技者側Fを向くようにして、ケースねじ71によってベース部材51のボスに接続部73が接続されることで、ベース部材51に取り付けられる。
(基板取付部材81の機能・構成)
基板取付部材81は、ベース部材51と接続する接続部82と、遊技制御基板200Bおよび演出制御基板300Bを取り付けるプレート部83と、接続部82とプレート部83との間に設けられるスペーサ部84と、ハーネス保持部85とを備えている。
接続部82は、図5に示すように、板状形状を有し2つの開口82Hが形成される部材である。基板取付部材81をベース部材51に取り付ける際、接続部82は、ベース部材51と補強部材61との間に挟み込まれる部位である。さらに、開口82Hの間隔は、補強部材61のベース用孔63H(後述)と同じ間隔に設定されている。そして、ベース部材51に補強部材61を取り付ける枠ねじ61Sによって、補強部材61と基板取付部材81とを併せてベース部材51に取り付けるようにしている。
プレート部83は、基板取付部材81がベース部材51に取り付けられた状態にて、表示部ケース71の背面側Bに位置する。そして、プレート部83は、遊技制御基板200Bおよび演出制御基板300Bを取り付けることが可能な大きさに設定されている。
スペーサ部84は、ベース部材51の背面側Bからプレート部83との間の距離が、表示部ケース71の厚みよりも大きくなるように保持する。このスペーサ部84によって、プレート部83とベース部材51との間に、表示部ケース71を挟んだ状態で配置することを可能にしている。
そして、本実施形態の表示部/基板支持部50は、基板取付部材81に取り付けられる制御基板(本実施形態では遊技制御基板200Bおよび演出制御基板300B)に接続するハーネスを保持するハーネス保持部85を備えている。ハーネスは、基板取付部材81に沿って設けられており、一端側が基板取付部材81のプレート部83に臨んで設けられ、他端側が第1始動口スイッチ211などの各種スイッチなどの役物や可動役物115など遊技制御基板200Bおよび演出制御基板300Bの制御対象となる部品に接続している。そして、ハーネス保持部85は、このハーネスを保持可能に設けられている。
このように、本実施形態では、基板取付部材81にハーネスを保持するハーネス保持部85を設けることによって、基板取付部材81に各種基板を取り付けることを条件にして、取り付けた制御基板とその制御基板の制御対象となる電子部品との電気的な接続を実現できるようにしている。
(補強部材61の機能・構成)
補強部材61は、口の字形状を有する部材である。本実施形態の補強部材61は、ステンレスなどの金属板によって形成している。補強部材61の外形は、表示部ケース71(画像表示部114)のサイズに応じて形成されており、表示部ケース71と略同じ大きさに設定している。また、補強部材61の開口の大きさは、画像表示部114よりも一回り大きく設定されている。
そして、補強部材61は、ケース用孔62H、ベース用孔63H、上側案内部64Tおよび下側案内部64Bを有している。
ケース用孔62Hは、表示部ケース71をベース部材51に取り付ける際に、間に挟まれる補強部材61を介してケースねじ71Sを取り付けられるように形成した孔である。ケース用孔62Hは、表示部ケース71と補強部材61とが所定の位置で重なるように合わせた状態にて接続部73の孔と対向するように表示部ケース71の接続部73の位置に合わせて形成している。
ベース用孔63Hは、補強部材61をベース部材51の補強部材取付部53に取り付けるために設けられた孔である。ベース用孔63Hは、本実施形態では、補強部材61の右側の辺において4箇所、左側の辺において4箇所それぞれ形成されている。そして、本実施形態の補強部材61は、ベース用孔63Hにそれぞれ枠ねじ61Sが通されることによってベース部材51に取り付けられる。
上側案内部64Tおよび下側案内部64Bは、補強部材61がベース部材51に取り付けた状態にて、上側の辺と下側の辺に沿ってそれぞれ設けられている。上側案内部64Tおよび下側案内部64Bは、背面側Bに向けて突出すると共に面が対向する。また、上側案内部64Tと下側案内部64Bとの距離は、表示部ケース71の縦幅の長さに対応しており、表示部ケース71を通すことができるように設定されている。さらに、上側案内部64Tおよび下側案内部64Bのそれぞれの幅は、表示部ケース71の側面部(上端面および下端面)が接触した際に、表示部ケース71の移動を案内できる幅に設定している。このように、本実施形態の補強部材61は、後述するように、表示部ケース71をベース部材51に対して取り付ける際に、表示部ケース71を摺動(スライド)可能に構成している。
本実施形態のベース部材51は、合成樹脂によって形成されているとともに、ほぼ全体に亘って形成される開口部(枠部51Aの内側)を有している。従って、ベース部材51のみの構造では、画像表示部114を保持するのに充分な強度を確保し難くなっている。そこで、本実施形態では、上述の補強部材61をベース部材51に取り付けることによって、ベース部材51の強度を高めている。
(外カバー91の機能・構成)
外カバー91は、凹形状を有する箱状の部材である。外カバー91は、画像表示部114や遊技制御基板200Bなどの各種基板を覆う部材である。外カバー91の材料には、例えばABS樹脂を用いることができる。本実施形態では、外カバー91によって画像表示部114や遊技制御基板200Bなどを覆うことによって、これらの電子部品等を保護している。
図6は、画像表示部114を保持する表示部ケース71の取り付け位置を説明するための図である。
図6(a)は表示部ケース71が上段の位置にて支持された状態を示し、図6(b)は表示部ケース71が中段の位置にて支持された状態を示し、図6(c)は表示部ケース71が下段の位置にて支持された状態を示す。また、図6(a)〜(c)は、遊技者側Fからみた表示部ケース71およびベース部材51などをみた図である。
なお、図6では、図面が繁雑にならないように、画像制御基板保持部54やランプ制御基板保持部55等の図示を省略している。
−上段の位置−
遊技盤110において、本実施形態のように画像表示部114の下側に可動役物115を配置する場合がある。このような場合には、画像表示部114の下側に可動役物115を構成する可動部材や可動部材を駆動する駆動機構を配置する必要がある。従って、画像表示部114を遊技盤110の上側に配置する。
このような場合、ベース部材51に画像表示部114を収容する表示部ケース71を取り付ける際には、表示部ケース71を上段の位置に取り付ける。具体的には、図6(a)に示すように、表示部保持部52におけるボス群のうち上段に位置する右上ボス群R1の第1ボスR11、右下ボス群R2の第1ボスR21、左上ボス群L1の第1ボスL11、および左下ボス群L2の第1ボスL21に表示部ケース71の接続部73をケースねじ71Sによって各々接続する。
また、本実施形態では、ベース部材51に合わせて補強部材61を取り付ける。上記のとおり表示部ケース71を表示部保持部52の上段に取り付ける際には、補強部材取付部53における補強部材取付用ボス群53Gのうち上段ボス531に補強部材61を枠ねじ61Sによって取り付ける。
−中段の位置−
例えば遊技盤110において、画像表示部114の上下両方に可動役物115などを配置するような場合には、画像表示部114の位置を上段と下段との中間である中段の位置に取り付ける。
具体的には、図6(b)に示すように、表示部保持部52におけるボス群のうち中段に位置する右上ボス群R1の第2ボスR12、右下ボス群R2の第2ボスR22、左上ボス群L1の第2ボスL12、および左下ボス群L2の第2ボスL22に表示部ケース71の接続部73をケースねじ71Sによって各々接続する。
また、表示部ケース71を表示部保持部52の中段に取り付ける際に、補強部材取付部53における補強部材取付用ボス群53Gのうち中段ボス532に補強部材61を枠ねじ61Sによって取り付ける。
−下段の位置−
例えば遊技盤110において、画像表示部114の上側に可動役物115を配置するような場合には、画像表示部114の上側に可動役物115を配置するスペースを確保するために、画像表示部114の位置を下段に設定する。
具体的には、図6(b)に示すように、表示部保持部52におけるボス群のうち下段に位置する右上ボス群R1の第3ボスR13、右下ボス群R2の第3ボスR23、左上ボス群L1の第3ボスL13、および左下ボス群L2の第3ボスL23に表示部ケース71の接続部73をケースねじ71Sによって各々接続する。
そして、表示部ケース71を表示部保持部52の下段に取り付ける際に、補強部材取付部53における補強部材取付用ボス群53Gのうち下段ボス533に補強部材61を枠ねじ61Sによって取り付ける。
以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機100では、画像表示部114を収容する表示部ケース71を取り付けるベース部材51に、表示部ケース71の複数の取り付け位置に対応して表示部ケース71を保持するボスを複数の位置に予め形成している。これによって、表示部ケース71(画像表示部114)の取り付け位置を複数の位置に設定できる。そのため、例えば異なる機種のように、画像表示部114の位置が上下方向に異なるような異なる機種間で、表示部/基板支持部50を構成する部材を共通して使用することが可能となる。
〔表示部/基板支持部50の製造方法〕
パチンコ遊技機100の製造方法について説明する。以下では、本実施形態が適用される表示部/基板支持部50の組み立て手順について特に詳しく説明する。他の部材の組み立てについてはパチンコ遊技機100の製造において従来より用いられる技術を採用することができる。
図7は、表示部/基板支持部50の組み立て手順を説明するための図である。
まず、遊技盤110の背面側Bにベース部材51を取り付ける。具体的には、ベース部材51の接続部51Jをねじなどの取付部材を用いて遊技盤110の背面側の面に取り付ける。さらに、遊技盤110には、第1始動口121などの始動口や、第1始動口スイッチ211などのスイッチ、表示器130、さらに可動役物115、盤ランプ116などの各種部材を取り付ける。
一方、ベース部材51に対して、補強部材61を取り付ける。このとき、補強部材61は、その後に取り付ける表示部ケース71の取付位置に応じて所定の位置に設置する。例えば、表示部ケース71を表示部保持部52における上段の位置に取り付ける場合には、補強部材取付部53における上段ボス531に補強部材61のベース用孔63Hを対向させ枠ねじ61Sを用いて取り付ける。
また、本実施形態では、ベース部材51に補強部材61を取り付ける際に、補強部材取付部53を用いてベース部材51の基板取付部材81を取り付ける。さらに基板取付部材81に設けられるハーネス保持部85に遊技盤110などに設けられる部品とを接続するハーネスを取り付ける。
そして、ベース部材51に設けられる画像制御基板保持部54に画像制御基板310Bを取り付け、ベース部材51に設けられるランプ制御基板保持部55にランプ制御基板320Bを取り付ける。また、基板取付部材81に遊技制御基板200Bおよび演出制御基板300Bを取り付ける。さらに、基板取付部材81のハーネス保持部85に保持されるハーネスと遊技制御基板200Bおよび演出制御基板300Bとを接続する。
そして、補強部材61を介してベース部材51に表示部ケース71を取り付ける。このとき、本実施形態では、補強部材61に設けられる上側案内部64Tと下側案内部64Bとの間に表示部ケース71を挟み込みながら表示部ケース71を摺動(スライド)させることで取り付ける。
この例では、表示部ケース71を上段の位置に取り付けるので、表示部ケース71の4つの接続部73が、ベース部材51の表示部保持部52における左上ボス群L1の第1ボスL11、左下ボス群L2の第1ボスL21、右上ボス群R1の第1ボスR11および右下ボス群R2の第1ボスR21がそれぞれ対向した状態にてケースねじ71Sを用いて取り付けを行う。そして、ベース部材51と基板取付部材81との間に表示部ケース71を取り付けることで、ベース部材51と遊技制御基板200Bおよび演出制御基板300Bとに挟まれる位置にて画像表示部114が保持されるように組み付ける。
例えば、本実施形態のように19インチ以上の画像表示部114を用いる場合には、パチンコ遊技機100の背面側Bの領域をほぼ占有するかたちになる。また、画像表示部114の画面が設けられる遊技者側Fには基板などの部材は配置しない。従って、遊技制御基板200Bなどの各種基板は、画像表示部114の背面側Bに配置せざるを得ない場合がある。ここで、例えば、表示部ケース71の背面に遊技制御基板200Bや演出制御基板300Bを直接的に保持させる構成も考えられる。ただし、この場合には、表示部ケース71を遊技盤110に取り付けることが、例えば遊技制御基板200Bなどと他の電子部品との接続の条件になる。すなわち、表示部ケース71を遊技盤110に取り付けた後でなければ、遊技制御基板200Bなどの各種基板と電子部品との接続ができなくなる。
これに対して、本実施形態では、ベース部材51に直接的に遊技制御基板200Bや演出制御基板300Bなどの各種基板を取り付ける構成としている。このように、ベース部材51が遊技制御基板200Bなどの各種基板を保持する形式にしていることで、本実施形態では、例えば表示部ケース71を取り付けていない状態であっても、遊技制御基板200Bなどの各種基板と電子部品との接続を行うことが可能となる。従って、本実施形態では、例えば表示部ケース71の取り付けがなくとも、各種基板に接続する部材の動作確認を行うことが可能になる。
(補助補強部65の機能・構成)
図8は、ベース部材51の補強部材61を説明するための図である。
図8は、ベース部材51の背面側Bからみた場合を示している。なお、図8では、図面が繁雑にならないように、画像制御基板保持部54やランプ制御基板保持部55等の図示を省略している。
補助補強部65は、上述した補強部材61とは別体に構成され、ベース部材51の補強を行う部材である。補助補強部65は、上部補強部材65Tと下部補強部材65Bとを有している。上部補強部材65Tおよび下部補強部材65Bは、本実施形態ではアルミニウムやステンレスなどの金属製の板状の部材である。これら、上部補強部材65Tと下部補強部材65Bは、パチンコ遊技機100の左右方向に伸びて設けられる。そして、上部補強部材65Tは、ベース部材51の枠部51Aの上側の縁に取り付けられる。また、下部補強部材65Bは、ベース部材51の枠部51Aの下側の縁に取り付けられる。そして、補助補強部65は、補強部材61とは別体に構成されて、ベース部材51のさらなる補強を行う。
例えば図6を参照しながら説明したとおり、表示部ケース71は、上段、中段および下段の位置のいずれかに取り付ける。このとき、本実施形態では、表示部ケース71に合わせて表示部ケース71と重なるように補強部材61を取り付ける構成としている。
そして、例えばベース部材51の上段の位置に表示部ケース71および補強部材61を取り付けた場合に、ベース部材51の枠部51Aの下側が空いた状態になる(図6(a)参照)。そうすると、ベース部材51の枠部51Aの下端側における強度は、補強部材61と接続する枠部51Aの部分と比較して相対的に低下する。
また、例えばベース部材51の下段の位置に表示部ケース71および補強部材61を取り付けた場合に、ベース部材51の枠部51Aの上側が空いた状態になる(図6(c)参照)。そうすると、ベース部材51の枠部51Aの下側における強度は、補強部材61と接続する枠部51Aの部分と比較して相対的に低下する。
そこで、図8に示す例では、ベース部材51の枠部51Aの上端側の辺と下端側の辺に予め補助補強部65を取り付けることによって、上段や下段の位置に表示部ケース71を取り付ける場合であっても、ベース部材51の上端および下端における強度を一定に保つようにしている。
(変形例の補強部材の機能・構成)
図9は、ベース部材51を補強する変形例の補強部材を説明するための図である。
なお、図9(a)は上段配置用補強部材261Hを示し、図9(b)は中段配置用補強部材261Mを示し、図9(c)は下段配置用補強部材261Lを示す。
図9(a)〜(b)に示すように、上段配置用補強部材261H、中段配置用補強部材261Mおよび下段配置用補強部材261Lは、それぞれベース部材51を補強するとともに表示部ケース71を摺動可能に保持する基礎補強部261Bと、基礎補強部261Bに加えてベース部材51をさらに補強する拡張部(後述のE1,E21,E22,E3)を備えている。
また、本実施形態が適用される上段配置用補強部材261H、中段配置用補強部材261Mおよび下段配置用補強部材261Lでは、基礎補強部261Bとそれぞれの拡張部(後述のE1,E21,E22,E3)とが一体成形されている。
なお、本実施形態では、上段配置用補強部材261H、中段配置用補強部材261Mおよび下段配置用補強部材261Lの材料には、アルミニウムやステンレスなどの金属を用いることができる。
基礎補強部261Bは、内側が開口した枠形状を有する部材である。本実施形態では、補強部材を介してベース部材51に表示部ケース71を取り付けるケースねじ71Sを通すケース用孔262Hと、ベース部材51に取り付ける際に用いる枠ねじ61Sを通すベース用孔263Hと、表示部ケース71を摺動可能に保持する上側案内部264Tおよび下側案内部264Bとを有する。
ベース用孔263Hは、基礎補強部261Bを構成する左右の2辺にそれぞれ4箇所、上下の2辺にそれぞれ3箇所形成する。また、ケース用孔262Hは、基礎補強部261Bの4つの角部にそれぞれ形成している。そして、ベース部材51の枠部51Aに設けられボスにベース用孔263Hやケース用孔262Hが対向するように取り付けられる。さらに、枠ねじ61Sによって上段配置用補強部材261H、中段配置用補強部材261Mおよび下段配置用補強部材261Lがそれぞれベース部材51に取り付けられる。また、ケースねじ71を用いて、各補強部材を介してベース部材51に表示部ケース71を取り付ける。
上側案内部264Tおよび下側案内部264Bは、ベース部材51に基礎補強部261Bが位置する状態にて、上側の辺と下側の辺に沿ってそれぞれ設けられている。上側案内部264Tおよび下側案内部264Bは、背面側Bに向けて突出すると共に面が対向する。また、上側案内部264Tと下側案内部264Bとの距離は、表示部ケース71の縦方向の長さに対応しており、表示部ケース71をスライドさせながら通すことができるように設定している。さらに、上側案内部264Tおよび下側案内部264Bのそれぞれの幅は、表示部ケース71の側面部(上端面および下端面)が接触した際に、表示部ケース71の移動を案内できる幅に設定している。
上段配置用補強部材261Hは、表示部ケース71を上段の位置に取り付ける際に用いる部材である。そして、上段配置用補強部材261Hは、基礎補強部261Bの下端側に第1下端拡張部E1を有している。第1下端拡張部E1は、表示部ケース71が上段の位置に取り付けられた状態で、下端側に形成される隙間に対向する位置に設けられる。このように、上段配置用補強部材261Hは、表示部ケース71を上段の位置に取り付けた際に隙間となる下側の部分を第1下端拡張部E1によって埋めることでベース部材51をさらに補強する。
中段配置用補強部材261Mは、表示部ケース71を中段の位置に取り付ける際に用いる部材である。そして、中段配置用補強部材261Mは、基礎補強部261Bの上端側に第2上端拡張部E21を、基礎補強部261Bの下端側に第2下端拡張部E22を備える。第2上端拡張部E21は、表示部ケース71が中段の位置に取り付けられた状態で、上端側に形成される隙間に対向する位置に設けられる。また、第2下端拡張部E22は、表示部ケース71が中段の位置に取り付けられた状態で、下端側に形成される隙間に対向する位置に設けられる。そして、中段配置用補強部材261Mは、表示部ケース71を中段の位置に取り付けた際に隙間となる上側および下側の2箇所の部分を第2上端拡張部E21および第2下端拡張部E22によってそれぞれ埋めることでベース部材51をさらに補強する。
表示部ケース71を上段の位置に取り付ける際に用いる部材である。そして、下段配置用補強部材261Lは、基礎補強部261Bの上端側に第3上端拡張部E3を有している。第3上端拡張部E3は、表示部ケース71が下段の位置に取り付けられた状態で、上端側に形成される隙間に対向する位置に設けられる。このように、下段配置用補強部材261Lは、表示部ケース71を下段の位置に取り付けた際に隙間となる上側の部分を第3上端拡張部E3によって埋めることでベース部材51をさらに補強する。
以上のように、上段配置用補強部材261H、中段配置用補強部材261Mおよび下段配置用補強部材261Lは、表示部ケース71の各取り付け位置によって生じ得るベース部材51の隙間(枠部51Aの開口において表示部ケース71に覆われない領域)をそれぞれ埋めるようにして、ベース部材51のさらなる補強を行う。また、上段配置用補強部材261H、中段配置用補強部材261Mおよび下段配置用補強部材261Lは、基礎補強部261Bに加えて形成される各拡張部が一体に設けられているため、例えば基礎補強部261Bと各拡張部とが別体に設けられている場合と比較して、ベース部材51に補強部材を取り付ける際の取り付け作業の作業効率が向上する。
なお、上述した実施形態においては、補強部材61を介して画像表示部114を収容する表示部ケース71を摺動可能に保持する構成について説明したがこれに限定される訳ではない。補強部材61とは別の部材によって、表示部ケース71を摺動可能に保持する構成を実現しても良い。さらに、例えばベース部材51の枠部51Aが表示部ケース71を摺動可能に保持する形状を有していれば良い。
また、上述した実施形態においては、基板取付部材81に遊技制御基板200Bおよび演出制御基板300Bを取り付ける構成としているが、これに限定される訳ではない。例えば、基板取付部材81に画像制御基板310Bやランプ制御部320や払出制御基板400Bを取り付ける構成を採用しても良い。
なお、本実施形態では、例えば可動役物115などをパチンコ遊技機100に適用した例を用いて説明したが、スロットマシンなどのパチンコ遊技機以外の遊技機に適用しても構わない。
51…ベース部材、61…補強部材、71…表示部ケース、81…基板取付部、100…パチンコ遊技機、114…画像表示部
上記の目的を達成する本発明は、遊技演出を行う遊技機100であって、画像による遊技演出を表示する画像表示手段114と、画像表示手段114を支持する支持手段51と、支持手段51に取り付けられて支持手段51を補強する補強手段(61,261B,261H,261M,261L)と、を備え、支持手段51は、遊技機100本体の第1の位置に画像表示手段114が位置する場合に、画像表示手段114の左右両端を保持する第1の保持手段(R11,R21,L11,L21)と、遊技機100本体の第1の位置とは上下方向に異なる第2の位置に画像表示手段114が位置する場合に、画像表示手段114の左右両端を保持する第2の保持手段(R12,R22,L12,L22)と、第1の位置に画像表示手段114が位置する場合に、補強手段(61,261B,261H,261M,261L)を保持する第1の補強保持手段531と、第2の位置に画像表示手段114が位置する場合に、第1の補強保持手段531とは上下方向に異なる位置にて補強手段(61,261B,261H,261M,261L)を保持する第2の補強保持手段532と、を有することを特徴とする遊技機100である。
ここで、画像表示手段114は、画像表示手段114を取り付ける取付部材71Sによって支持手段51に取り付けられ、補強手段(61,261B,261H,261M,261L)は、補強手段(61,261B,261H,261M,261L)を取り付ける補強手段取付部材61Sによって支持手段51に取り付けられ、第1の保持手段(R11,R21,L11,L21)および第2の保持手段(R12,R22,L12,L22)は、支持手段51に一体に形成され取付部材71Sの接続を受けるボスにより構成され、第1の補強保持手段531および第2の補強保持手段532は、支持手段51に一体に形成され補強手段取付部材61Sの接続を受けるボスにより構成されていることを特徴とすることができる。
さらに、支持手段51は、第1の位置および第2の位置の両方の場合において画像表示手段114を支持可能に開口した枠形状を有し、補強手段(61,261B,261H,261M,261L)は、画像表示手段114の外形に沿うように形成された枠形状を有して支持手段51に取り付けられて支持手段51を補強することを特徴とすることができる。
そして、補強手段(261H,261M,261L)は、第1の位置または第2の位置に画像表示手段114が位置する場合に、支持手段51と画像表示手段114との間に生じる隙間部分に取り付けられて支持手段51を補強する補助補強部(E1,E21,E22,E3)を有することを特徴とすることができる。

Claims (4)

  1. 遊技演出を行う遊技機であって、
    画像による遊技演出を表示する画像表示手段と、
    前記画像表示手段を支持する支持手段とを備え、
    前記支持手段は、
    遊技機本体の第1の位置に画像表示手段が位置する場合に、当該画像表示手段の左右両端を保持する第1の保持手段と、
    遊技機本体の前記第1の位置とは上下方向に異なる第2の位置に画像表示手段が位置する場合に、当該画像表示手段の左右両端を保持する第2の保持手段と、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記画像表示手段は、当該画像表示手段を取り付ける取付部材によって前記支持手段に取り付けられ、
    前記第1の保持手段および前記第2の保持手段は、前記支持手段に一体に形成され前記取付部材の接続を受けるボスにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記支持手段は、前記第1の位置および前記第2の位置の両方の場合において当該画像表示手段を支持可能に開口した枠形状を有し、
    前記画像表示手段の外形に沿うように形成された枠形状を有して前記支持手段に取り付けられて当該支持手段を補強する補強部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記第1の位置または前記第2の位置に前記画像表示手段が位置する場合に、当該支持手段と当該画像表示手段との間に生じる隙間部分に取り付けられて当該支持手段を補強する補助補強部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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