JP5306964B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
かかる課題から、本発明は、警告音を鳴らすことが一般に必要ないと見なされる一定条件下で、その警告音の発生を抑制する遊技機を提供することを目的とする。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
図2(a)に示すように、パチンコ遊技機100の表示器130は、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
次に、パチンコ遊技機100の枠部材150の構成について説明する。
図3は、枠部材150にて、前面枠(内枠)20が開かれた状態(第1の扉開放の状態)を示した図である。ここでは、透明板保持枠21を有する前面枠(内枠)20が外枠10に対して開放されている。
同図に示すように、枠部材150は、縦長の所謂フレーム構造である枠部材本体としての外枠10と、外枠10に開閉自在に装着される扉の一態様である前面枠(内枠)20とを備える。外枠10は、4つの金属製の枠部材である右縦枠部材11、左縦枠部材12、上横枠部材13および下横枠部材14(図5参照)と、外枠10の四隅に位置し、隣り合う枠部材を相互に連結する角部材15とを有する。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う払出制御部が構成された払出制御基板(不図示)と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット560と、が枠部材150の前面枠20に配設されている。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図5は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、更にはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
更に、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、更には羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が、例えば30秒経過または遊技球10個の入賞を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回)だけ繰り返すように制御し、また大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、時刻情報取得手段の一つとして機能するタイマであって、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。更には、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、更にはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。更には、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響、発声を制御する。
更に、画像/音響制御部310は、例えば扉開放が検出された際など、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、例えばスピーカ156からブザー音を出力して行われる警報、「扉が開いています。」等のスピーカ156からの発声による警報、例えば画像表示部114に出力して行われる警報等を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
更に、ランプ制御部320は、例えば扉開放が検出された際など、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、例えば枠ランプ157や盤ランプ116を点灯させて行われる警報を制御するように構成することもできる。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、日時を計測して時刻情報を取得する時刻情報取得手段の一例としてのリアルタイムクロック(RTC)404と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、遊技球を電動発射する発射装置(不図示)の制御を行う発射制御部420が接続されている。
更に、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する送信手段の一例としての枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
図6は、リアルタイムクロック(RTC)304,404の構成を示すブロック図である。
RTC304,404は、装置本体の電源が切られても現在時刻を刻み続ける機能を有する時計である。図6に示すように、RTC304,404は、電力の供給を受ける受電部41と、例えば水晶振動子などからなる発振部42と、時刻情報を生成する計時部43と、外部からの入力指示を受けたり、時刻情報の出力等を行う入出力部44と、時刻情報に関連する各種情報を記憶する記憶部45と、RTC304,404を制御する制御部46と、を備えている。
制御部46は、入出力部44を介して外部から入力されるイベント検出信号を検出すると、検出時に計時部43が生成した時刻情報を記憶部45に記憶させ、また、入出力部44を介して出力する。また、制御部46は、入出力部44を介して外部からなされる指示に従って、時刻合わせを行う。
次に、本実施の形態が適用される扉開放の警告処理について説明する。まず、ここでは、主たる開扉警告処理として、演出制御部300によるRTC304を用いた処理について説明する。
図7は、演出制御部300のRTC304を用いた扉開放の警告処理の手順を示すフローチャートである。図5を併用して説明する。払出制御部400のCPU401は、まず、扉が開かれた事象を扉開放スイッチ415からの出力により認識し、ある特定のビット列で表現されるコマンドである開扉信号(開扉コマンド)を遊技制御部200へ出力する。この開扉信号は、図3に示すように透明板保持枠21を有する前面枠20が外枠10に対して開放された第1の扉開放の状態、および図4に示すように透明板159を保持する透明板保持枠21が開放された第2の扉開放の状態にて出力される。開扉信号を取得した遊技制御部200は、この開扉信号を演出制御部300へ出力する。
なお、警告フラグONの情報をランプ制御部320に出力し、このランプ制御部320にて警告動作を実行させることもできる。例えば、演出制御部300から送られた警告フラグONのコマンドに基づいて、例えば枠ランプ157や盤ランプ116を点灯させて警報動作を実行する等である。
ここで、上述した処理では、警告動作の実行可否の決定を演出制御部300のRTC304を用いて行っていたが、この処理を払出制御部400のRTC404を用いて払出制御部400が実行することも可能である。
図8は、払出制御部400のRTC404を用いた扉開放の警告処理の手順を示すフローチャートである。
上述と同様に図5を用いて説明すると、払出制御部400のCPU401は、まず、扉が開かれた事象(開扉の事象)を検出すると(ステップ201でYes)、RTC404から時刻情報を取得する(ステップ202)。ステップ201で扉が開かれた事象(開扉の事象)が検出されるまで、開扉検出処理は待機状態となる(ステップ201でNo)。
次に、開扉警告処理を行う際に、演出制御部300にて行われRAM303に記憶されるテーブル情報の設定処理(警告時間設定処理)について説明する。この処理は、上述した第1の開扉警告処理に用いられるテーブル情報の設定処理である。
図9(a)〜(c)は、警告時間設定処理を説明するための図である。図9(a)は設定処理の手順を示すフローチャートである。および図9(b),(c)はメモリ(RAM303)に記憶されるテーブル情報であり、図9(b)は警告状態テーブル、図9(c)は警告時間テーブルを示している。
演出制御部300のCPU301は、この図9(c)に示されるような時刻情報を読み出し(図7のステップ103を参照)、開扉警告処理を実行する。
・音声による警告(報知)は中止するが、ディスプレイ(画像表示部114)への警告(報知)表示、ランプ表示は中止しない。
・音声による警告、ディスプレイへの警告、ランプ表示による警告、を皆、中止する。
・ディスプレイへの警告、ランプ表示による警告は中止するが、音声による警告は中止しない。
また、これらの細かな設定について、各機能毎に時間情報を設定し、例えば、音声とディスプレイ(および/またはランプ表示)とで警告(報知)の有無の時間設定を変えるように構成することも可能である。例えば、音声については午前1時〜午前8時までを報知停止とし、ディスプレイ(および/またはランプ表示)については午後11時〜午前9時までを報知停止とする、等である。このように構成すれば、ユーザの利用に更に即した遊技機を提供できる。
Claims (3)
- 開閉自在に取り付けられる扉を備えた遊技機であって、
警報動作の実行および/または警報動作の非実行の時間に関する情報を記憶する警報実行情報記憶手段と、
前記扉が開かれた事象および当該扉が閉じられた事象を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記扉が開かれた事象が検出されたときの時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
前記警報実行情報記憶手段に記憶された前記時間に関する情報を読み出し、読み出した当該時間に関する情報と前記時刻情報取得手段により取得した前記時刻情報とを比較して、当該時刻情報が警報動作の実行を示す時刻情報である場合に警報動作を実行することを決定し、警報動作の実行を示さない時刻情報である場合に警報動作を実行しないことを決定する決定手段とを有し、
前記警報実行情報記憶手段から読み出した前記時間に関する情報および前記時刻情報取得手段により取得した前記時刻情報に基づいて前記決定手段によって警報動作を実行することが決定された場合、警報動作を開始し、当該警報実行情報記憶手段に記憶された当該時間に関する情報および当該時刻情報取得手段により取得した当該時刻情報に関わらずに当該警報動作を継続し、当該警報実行情報記憶手段に記憶された当該時間に関する情報および当該時刻情報取得手段により取得した当該時刻情報に関わらずに前記検出手段により前記扉が閉じられた事象が検出されると当該警報動作を停止し、
前記警報実行情報記憶手段から読み出した前記時間に関する情報および前記時刻情報取得手段により取得した前記時刻情報に基づいて前記決定手段によって警報動作を実行しないことが決定された場合、警報動作を開始しないことを特徴とする遊技機。 - 前記警報動作の実行および/または前記警報動作の非実行の時間に関する情報の入力を受け付ける受付手段を更に備え、
前記警報実行情報記憶手段は、前記受付手段により入力を受け付けた前記情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記受付手段は、遊技機の電源が投入されたときの設定モードにて、遊技者が演出参加に用いる演出入力手段を用いて設定された前記情報の入力を受け付けることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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