JP5378086B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球の入賞によって大当たりの抽選を行うパチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機等の遊技機では、遊技球が始動口等の役物に入賞することにより大当たりの抽選が行われる。そして、大当たりに当選した場合には、遊技機は、大入賞口が開放されて、多くの賞球を獲得し得る大当たり遊技状態となる。したがって、遊技機が設置されたホールでは、遊技者は、遊技機を大当たり遊技状態にすべく、遊技球を打つことで入賞による大当たりの抽選が行われるように遊技を行う。
このような遊技機は、遊技の制御や演出の制御等を行うための各種の基板を備えている。そして、このような遊技機は、例えばホールにおける基板への不正行為を防止するための構成を備える必要がある。その対策として、従来から種々の構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、分離可能な複数のケース体とこれら複数のケース体により形成される内部空間内に収容される制御基板とを有する制御基板装置を備え、ケース体間の境界を跨ぐようにしてシールを貼り付けた遊技機が開示されている。
特開2006−305319号公報
ここで、基板への不正行為の一つとして、遊技機に当初から取り付けられている正規の基板が非正規の基板に交換されてしまうことが想定される。ここにいう非正規の基板としては、例えば正規の基板に取り付けられているROMを違法な内容のROMに取り替えて構成されることが考えられる。非正規の基板に交換された後には、遊技機は、正常な遊技制御を行うことができない。したがって、基板交換という不正行為がなされたときには、それを検出する必要がある。
本発明は、基板交換が行われたことを検出可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明が適用される遊技機は、電源供給を受けて遊技球による遊技に伴う制御を行う遊技機であって、要求に応じて時刻情報を提供する提供手段33と、電源供給を受けて前記遊技に伴う制御を実行する第1の基板11と、前記第1の基板11により実行される前記制御についての信号を受信し、当該制御に関連する他の制御を電源供給を受けて実行する第2の基板12,15と、前記第1の基板11に設けられ、電源断の発生時を特定する情報として前記提供手段33により提供される前記時刻情報を取得して電源断後に保持する第1の情報保持手段35,203と、前記第2の基板12,15に設けられ、電源断の発生時を特定する情報として前記提供手段33により提供される前記時刻情報を取得して電源断後に保持する第2の情報保持手段35,303,403と、前記第1の情報保持手段35,203により保持される前記時刻情報と前記第2の情報保持手段35,303,403により保持される前記時刻情報とを電源供給の再開後に取得する情報取得手段201,301,401と、前記情報取得手段201,301,401により取得される前記時刻情報を基に、電源断の前後における前記第1の基板11または前記第2の基板12,15が異なるか否かの判別を行う判別手段201,301,401と、を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記提供手段33は、前記第1の基板11に設けられると共に、前記第2の基板12,15に設けられ、前記第1の情報保持手段35,203は、前記第1の基板11の前記提供手段33により提供される前記時刻情報を保持し、前記第2の情報保持手段35,303,403は、前記第2の基板12,15の前記提供手段33により提供される前記時刻情報を保持することを特徴とすることができる。また、前記第1の基板11は、遊技球による遊技に伴う遊技制御を担う遊技制御基板11であり、前記第2の基板15は、前記遊技に伴う遊技球の払出制御を担う払出制御基板15であることを特徴とすることができる。さらに、前記情報取得手段201,301,401により取得される前記時刻情報同士の時間差が予め定められた値以下のときに、前記第1の基板11の前記提供手段33または前記第2の基板12,15の前記提供手段33について時刻合わせが行われることを特徴とすることができる。さらにまた、遊技球による遊技に伴う制御が行われている際に、前記情報取得手段201,301,401は前記時刻情報を取得し、かつ、前記判別手段201,301,401は前記判別を行うことを特徴とすることができる。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、基板交換が行われたことを検出することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113と、を備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、本実施の形態では、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121と、第1始動口121の下方に位置し、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選が始動する第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別電動役物(大入賞口125)、または予め定められた1の特別図柄表示器の何れかを作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時に大当たりが抽選される大当たり確率が変動する場合(低確状態(例えば300分の1)から高確状態(例えば30分の1)への変動)がある。また、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップ123の羽根の開時間が延長されたり、電動チューリップ123の羽根が開く回数が増えたりする(電チューサポート)場合がある。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、第2始動口122の下方に位置し、特別図柄抽選の結果に応じて開放する大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。この大入賞口125は、通常は閉状態であるが特別図柄抽選の結果により所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態が維持されるラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返す。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
賞球の払い出しについて説明する。第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。その一例を示すと、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球がそれぞれ払い出される。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは無い。
なお、遊技盤110の後面には、図示しない各種の基板等が取り付けられる。この各種の基板等について付言すると、遊技盤110の後面には、メイン基板およびサブ基板が配設されている。すなわち、遊技盤110の後面には、メイン基板として、内部抽選および当選の判定等を行う後述の遊技制御部200が構成された遊技制御基板が配設されている。この遊技制御基板は、開封することにより痕跡が残るように透明部材で構成されたメイン基板ケースに密封されている。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、(a)は、遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲートの通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。この保留について説明する。変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。なお、本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、一列に配設したLED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2の(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示することが可能であり、また、中央キーを操作することにより、指示した画像を選択することが可能である。また、入力装置の形態としては、図示した演出ボタン161および演出キー162の他、レバーやダイヤル等、演出の内容等に応じて様々な入力形態を採用することができる。
〔パチンコ遊技機の後面の構成〕
図3−1は、パチンコ遊技機100の後面に取り付けられる基板等を説明するブロック図である。
遊技盤110の後面には、メイン基板およびサブ基板が配設されている。具体的に説明すると、同図に示すように、遊技盤110は、メイン基板として、内部抽選および当選の判定等を行う後述の遊技制御部200が構成された遊技制御基板11を後面に備えている。なお、遊技制御基板11は、開封することにより痕跡が残るように透明部材で構成されたメイン基板ケースに密封されている。
また、遊技盤110は、サブ基板として各種の基板を後面に備えている。すなわち、遊技盤110は、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板12と、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板13と、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板14と、を備えている。
枠部材150は、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板15を備えている。付言すると、払出制御基板15により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)が、枠部材150(図1参照)に配設されている。
また、枠部材150は、メイン基板およびサブ基板等に電源を供給するための電源部16を後面に備えている。この電源部16は、メイン基板およびサブ基板等への電源供給を入り切りする電源スイッチ21と、遊技制御部200が備える不揮発性メモリとしてのRAM203に格納されているデータを消去するためのRAMクリアスイッチ22と、を含んで構成されている。なお、電源スイッチ21およびRAMクリアスイッチ22は、遊技店ないしホールの店員などが操作可能なものである。
また、電源部16は、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源23と、スイッチング電源23のDC電源出力がないときにデータを保持するためのバックアップ用電源24と、を含んで構成されている。このバックアップ用電源24は、スイッチング電源23からDC電源が出力されていないとき(電源スイッチオフ時、停電時)に、遊技制御部200のRAM203および演出制御部300のRAM303に対して電源を供給してRAM203およびRAM303に格納されているデータを保持させるためのものである。
〔第1の実施の形態〕
次に、遊技盤110の背面に取り付けられている各種の基板を不正に交換する行為が行われたことをパチンコ遊技機100が検知するための構成を含めて説明する。より具体的には、第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態について説明する。
このような基板を交換する行為は、パチンコ遊技機100がホール店に設置された後に、動作不良等のために行われるものではなく、遊技制御基板11(図3−1参照)の改造等のために不正に行われる不正行為である。メーカから出荷された正規の遊技制御基板11を別の不正な基板に交換することで、遊技制御部200のROM202(図3−2参照)の付け替えが行われる。このようなROM202の付け替えが行われると遊技動作の特性が変更され、正常な遊技制御が行われなくなってしまう。
そのような不正行為が行われた場合には、パチンコ遊技機100自身がそれを検出して検出結果を報知する。
〔制御ユニットの構成〕
まず、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3−2は、第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機100の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板11(図3−1参照)、さらにはサブ基板としての演出制御基板12、画像制御基板13、ランプ制御基板14、および払出制御基板15(いずれも図3−1参照)において個別に構成されている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)204と、を備えている。
このRAM203は、スイッチング電源23(図3−1参照)からDC電源が出力されていないときにバックアップ用電源24(図3−1参照)から電源が供給される。このため、RAM203は、例えば電源スイッチ21のオフ時や停電時にも、格納しているデータを保持することができる。
RTC204は、要求に応じて、時刻情報の一例としての「年」、「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」を提供する。また、RTC204は、「曜日」を時刻情報として提供する。なお、RTC204には、パチンコ遊技機100の電源をOFF(オフ)にしても不図示のバッテリーにより電源が常時供給される。したがって、RTC204は、例えば電源スイッチオフや停電があっても継続して計時を行う。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図3−2に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、を備えている。このRAM303は、例えば電源スイッチオフ時にバックアップ用電源24(図3−1参照)から電源が供給されることで、格納しているデータを保持する。なお、本実施の形態では、演出制御部300は、RTCを備えていない。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔RTC204の構成〕
図3−3は、RTC204の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、RTC204は、受電部31と、発振部32と、要求に応じて時刻情報を提供する提供手段の一例としての計時部33と、入出力部34と、記憶部35と、制御部36と、を備えている。
受電部31は、不図示のバッテリーにより電源供給を常時受けてRTC内部の各部に送る。発振部32は、図示しない振動子から出力された信号を増幅して出力し、計時部33は、発振部32から出力された信号に基づいて時刻情報を生成する。入出力部34は、外部からの入力および外部への出力を行う入出力インターフェースとして機能する。記憶部35は、制御部36の指示に従ってデータないし情報を記憶する。
制御部36は、入出力部34を介して外部から入力されるイベント検出信号を検出すると、検出時に計時部33が生成した時刻情報を記憶部35に記憶させ、また、入出力部34を介して外部に出力する。RTC204の外部に出力された時刻情報は、コマンドラインを介して演出制御部300(図3−2参照)に送信される。また、制御部36は、入出力部34を介して外部からなされる指示に従って、時刻合わせを行う。
なお、計時部33が生成した時刻情報を記憶部35に記憶させると共に、RTC204の外部に出力された時刻情報を遊技制御基板11のRAM203に記憶させる制御例も考えられる。また、計時部33が生成した時刻情報を記憶部35に記憶させる代わりに、RTC204の外部に出力された時刻情報を遊技制御基板11のRAM203に記憶させる制御例も考えられる。
ここで、RTC204の計時部33は、要求に応じて時刻情報を提供する提供手段の一例として機能する。また、遊技制御基板11は、電源供給を受けて前記遊技に伴う制御を実行する第1の基板の一例として機能する。また、演出制御基板12および払出制御基板15は、第1の基板により実行される制御についての信号を受信し、制御に関連する他の制御を電源供給を受けて実行する第2の基板の一例として機能する。
また、RTC204の記憶部35またはRAM203は、第1の基板に設けられ、電源断の発生時を特定する情報として提供手段により提供される時刻情報を取得して電源断後に保持する第1の情報保持手段の一例として機能する。また、RTC204の記憶部35またはRAM203は、第2の基板に設けられ、電源断の発生時を特定する情報として提供手段により提供される時刻情報を取得して電源断後に保持する第2の情報保持手段の一例として機能する。
また、CPU201は、第1の情報保持手段により保持される時刻情報と第2の情報保持手段により保持される時刻情報とを電源供給の再開後に取得する情報取得手段の一例として機能する。また、CPU201は、情報取得手段により取得される時刻情報を基に、電源断の前後における第1の基板または第2の基板が異なるか否かの判別を行う判別手段の一例として機能する。
〔遊技制御部の機能構成〕
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。特別図柄抽選部231と特別図柄抽選結果判定部234とは、抽選手段として機能する。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
特別図柄抽選部231は、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、特別図柄の抽選を行う。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
特別図柄抽選結果判定部234は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果が「大当たりか否か」、「大当たりに当選した場合の大当たりの種類」、「大当たりに当選していない場合での小当たりかはずれか」を判定する。
ここで、「大当たり」の種類には、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる「長当たり」と、大当たり遊技の時間が短い「短当たり」とがある。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが例えば15回繰り返される。また、「短当たり」では、大入賞口125でのラウンドが例えば2回繰り返される。
さらに、「長当たり」には、大当たり遊技の終了後に確率変動(確変)遊技状態および時間短縮(時短)遊技状態の両方を発生させる「15ラウンド確変当たり」とも呼ばれる大当たり(「特定図柄A」での大当たり)と、大当たり遊技の終了後に時短遊技状態のみを発生させ確変遊技状態は発生させない「通常大当たり」とも呼ばれる大当たり(「通常図柄」での大当たり)とがある。また、「短当たり」は、大当たり遊技の終了後に確変遊技状態を発生させ時短遊技状態を発生させない所謂「2ラウンド確変当たり」と呼ばれる大当たり(「特定図柄B」での大当たり)である。
また、大当たりに当選していない場合の「小当たり」は、例えば大入賞口125の開閉が2回行われる小当たり遊技が行われ、終了した後においても小当たり当選時の遊技状態を継続する当たり(「小当たり図柄」での当たり)である。すなわち、小当たり当選時の遊技状態が確変遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても確変遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。同様に、小当たりの当選時の遊技状態が確率変動も時間短縮もしていない通常の遊技状態(通常遊技状態)である場合には、小当たり遊技の終了後においても通常遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない(「はずれ図柄」の設定)。
変動パターン選択部235は、特別図柄の抽選結果が「大当たり」であった場合に、第1特別図柄表示器221や第2特別図柄表示器222にて表示する特別図柄の変動パターンを選択する。また、「リーチ演出を行うか否か」を判定する。ここでの「リーチ演出」とは、遊技者に大当たりを期待させるための画像表示部114等にて行われる演出である。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
普通図柄制御部237は、普通図柄の抽選が行われた場合に、普通図柄の抽選結果が「当選かはずれであるか」を判定する。また、その抽選結果に応じて普通図柄の変動を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生されない。
大入賞口動作制御部238は、大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
〔遊技機の基本動作〕
次に、上記のように構成されたパチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の基本的な動作は、メイン制御手段である遊技制御部200により行われる。そして、この遊技制御部200の制御の下、サブ制御手段である演出制御部300により遊技上の演出の制御が行われ、払出制御部400により賞球の払い出しの制御が行われる。
図5は、遊技制御部200の主要動作を示すフローチャートである。
遊技制御部200は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図5に示す各処理を一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。図5を参照すると、乱数更新処理、始動口スイッチ(SW)処理、ゲートスイッチ(SW)処理、特別図柄処理、普通図柄処理、大入賞口処理、電動チューリップ(電チュー)処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(ステップ501〜509)。
乱数更新処理(ステップ501)では、遊技制御部200の乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数の値を更新する。乱数の設定および乱数値の更新の詳細については後述する。
始動口スイッチ処理(ステップ502)では、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、図3−2の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。始動口スイッチ処理の詳細な内容については後述する。
ゲートスイッチ処理(ステップ503)では、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、図3−2のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。ゲートスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
特別図柄処理(ステップ504)では、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233、特別図柄抽選結果判定部234、変動パターン選択部235、および遊技進行制御部236により、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。特別図柄処理の詳細な内容については後述する。
普通図柄処理(ステップ505)では、遊技制御部200の普通図柄制御部237により、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。普通図柄処理の詳細な内容については後述する。
大入賞口処理(ステップ506)では、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、所定の条件に基づいて大入賞口125の開放動作を制御する。大入賞口処理の詳細な内容については後述する。
電動チューリップ処理(ステップ507)では、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、所定の条件に基づいて電動チューリップ123の開放動作を制御する。電動チューリップ処理の詳細な内容については後述する。
賞球処理(ステップ508)では、遊技制御部200の賞球処理部240は、入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力処理(ステップ509)では、遊技制御部200の出力制御部241は、演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドを出力する。制御用コマンドは、ステップ508までの各処理において生成され、RAM203にセットされており、この出力処理で出力される。
〔演出制御部の動作〕
次に、演出制御部300の動作を簡単に説明する。
図6は、演出制御部300の主要動作を示すフローチャートである。
図6に示すように、演出制御部300は、遊技制御部200からコマンドを受信するとコマンド受信処理を行う(ステップ601)。これにより、演出パターンが選択される。そして、演出制御部300は、選択した演出パターンの情報を含むコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信するコマンド送信処理を行う(ステップ602)。これにより、画像表示部114への画像表示や音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等による演出が行われる。
〔電源断が発生した場合の制御〕
図7は、電源断時の処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すフローチャートでは、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100への電源供給が中止された否かを判断する。すなわち、遊技制御部200のCPU201は、電源が遮断されたか否かを判断する(ステップ701)。例えば電源スイッチ21(図3−1参照)のオフ時や停電時等には、電源供給が中止されて電源断が発生する。より具体的には、CPU201は、遊技制御部200に給電される電圧を監視し、所定範囲を超えた電圧の低下が発生したか否かを検知することで、電源断が発生したか否かを判断する。
なお、図示を省略するが、電源遮断の有無についての判断が行われる前には、CPU201により割込みの禁止が設定され、また、電源が遮断されていないと判断されると(ステップ701でNo)、CPU201により割込み許可の設定がなされる。
遊技制御部200のCPU201は、電源が遮断されたと判断すると(ステップ701でYes)、RTC204に対してイベント検出信号を出力する。そして、RTC204(図3−3参照)では、制御部36が入出力部34を介してイベント検出信号を検出すると、検出時に計時部33が生成した時刻情報を記憶部35に記憶させると共に、演出制御部300に送信する。演出制御部300のCPU301は、遊技制御部200からの時刻情報を受信すると、RAM303に格納する。
このようにして、遊技制御部200の計時部33により生成された時刻情報が、遊技制御部200および演出制御部300にて記憶される(ステップ702)。記憶される時刻情報は、電源断時を特定する情報に相当するものであり、電源断の時刻情報ということができる。なお、遊技制御部200に記憶される時刻情報を「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」ということがあり、また、演出制御部300に記憶される時刻情報を「演出制御基板12の電源断の時刻情報」ということがある。
次に、遊技制御部200のCPU201は、出力ポートをクリアし(ステップ703)、チェックサムを作成してRAM203に格納した後に(ステップ704)、バックアップフラグをONにする(ステップ705)。そして、CPU201は、RAM203へのアクセス禁止の設定を行う(ステップ706)。
〔電源起動が行われる場合の制御〕
図8は、電源起動時の処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、例えば電源スイッチ21(図3−1参照)がオンになると(電源起動)、遊技制御部200のCPU201は、タイマーをスタートさせて、1000ms経過するまで待機し(ステップ801)、待機後に、RAM203へのアクセス許可の設定を行う(ステップ802)。
次に、CPU201は、RTC204の記憶部35(図3−3参照)に記憶されている「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」を読み出し、演出制御部300に送信する。CPU301は、遊技制御部200の時刻情報を受信すると、それを契機にして、RAM303に格納されている「演出制御基板12の電源断の時刻情報」を読み出す。こうして、演出制御部300のCPU301は、「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」および「演出制御基板12の電源断の時刻情報」を取得する(ステップ803)。
そして、CPU301は、「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」と「演出制御基板12の電源断の時刻情報」との間の時間差である差分Δtを演算により求め(ステップ804)、差分Δtが閾値sよりも大きいか否かを判断する(ステップ805)。
CPU301は、差分Δtが閾値sよりも大きい(Δt>s)と判断すると(ステップ805でYes)、RAM303における不正検出フラグをONにし(ステップ806)、そうではないと判断すると(ステップ805でNo)、ステップ807に進む。なお、不正検出フラグをONにするタイミングとしては、後述するRAMクリア処理を行う前に実行される。
より具体的に説明すると、「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」と「演出制御基板12の電源断の時刻情報」のいずれも、電源断時を特定する情報として遊技制御部200のRTC204が出力したものであり、通常は同一であり、仮に同一ではないとしても誤差範囲内である。したがって、差分Δtが誤差範囲を超えるときには、「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」と「演出制御基板12の電源断の時刻情報」のいずれか一方はステップ702にて記憶されたものではない。すなわち、電源断時の前後における遊技制御基板11(図3−1参照)または演出制御基板12(図3−1参照)のいずれか一方が異なるものであり、交換されていることが分かる。このため、演出制御部300のCPU301は、不正検出フラグをONにし(ステップ806参照)、その後に、予め定められた不正検出の演出を行う。
ここにいう不正検出の演出としては、画像表示部114に警告表示を行ったり、スピーカ156から警告音を発したり、枠ランプ157ないし盤ランプ116を光らせたりすることが考えられる。このような不正検出の演出は、電源起動処理を終えた後に実行するほか、遊技中の所定時間間隔で実行することも考えられる。
一方で、遊技制御部200のCPU201は、電源スイッチ21がONに切り換えられる際にRAMクリアスイッチ22が押されたか否かを判断する(ステップ807)。CPU201は、押されていないと判断すると(ステップ807でNo)、バックアップフラグがONであるか否かを判断する(ステップ808)。CPU201は、ONであれば(ステップ808でYes)、チェックサムが正常であるか否かを判断する(ステップ809)。CPU201は、正常であると判断すると(ステップ809でYes)、復旧処理を行う(ステップ810)。この復旧処理としては、復旧時の作業領域をRAM203に設定し、遊技状態コマンドを送信し、バックアップフラグをOFFにする。
また、CPU201は、RAMクリアスイッチ22が押されたと判断したとき(ステップ807でYes)、バックアップフラグがONではないと判断したとき(ステップ808でNo)、およびチェックサムが正常ではないと判断したとき(ステップ809でNo)には、RAMクリア処理を行う(ステップ811)。このRAMクリア処理としては、RAM203をクリアし、クリア時の作業領域を設定し、周辺部の初期設定を行う。
そして、CPU201は、復旧処理(ステップ810参照)またはRAMクリア処理(ステップ811参照)を行った後に、図示しないCTC(Counter/Timer Circuit)についての周期設定を行い(ステップ812)、一連の処理を終了する。
このように、本実施の形態では、電源遮断が発生したときに遊技制御部200のRTC204により提供される時刻情報を、遊技制御部200のCPU201および演出制御部300のCPU301が記憶させる制御を行う。そして、電源起動が行われるときに、各々に記憶されている時刻情報を基に、遊技制御部200のCPU201は、基板交換という不正行為の有無を検出する。このため、電源オンからオフまでの間に、例えば遊技制御部200のCPU201が何らかの原因により暴走したとしても、遊技制御部200のRTC204が正常に作動している限り、不正行為の誤検出を防止することが可能である。
〔第2の実施の形態〕
次に、各種の基板を不正に交換する行為が行われたことをパチンコ遊技機100が検知するための第2の実施の形態について説明する。
なお、以下説明する種々の実施の形態では、パチンコ遊技機100の制御ユニットの内部構成は、第1の実施の形態の場合(図3−2参照)と基本的に共通するものであり、同じ個所には同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
また、本実施の形態での電源断が発生した場合の制御は、第1の実施の形態の場合(図7参照)と基本的に共通するものであり、異なる点としては図7のステップ702である。また、本実施の形態での電源起動が行われる場合の制御は、第1の実施の形態の場合(図8参照)と基本的に共通するものであり、異なる点としては図8のステップ803である。以下、種々の実施の形態における制御については、ステップ702およびステップ803について主に説明する。
〔制御ユニットの構成〕
図9は、第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機100の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態では、遊技制御部200がRTC204を備えると共に、演出制御部300がRTC304を備えている。このRTC304は、遊技制御部200が備えるRTC204の構成(図3−3参照)と同じである。
〔電源断が発生した場合の制御〕
第2の実施の形態での電源断が発生した場合の制御についてステップ702(図7参照)を主に説明する。
遊技制御部200のCPU201は、電源が遮断されたと判断すると(ステップ701でYes)、RTC204に対してイベント検出信号を出力する。RTC204では、制御部36が、計時部33により生成された時刻情報を記憶部35に記憶させる(ステップ702参照)。なお、このように遊技制御部200において記憶部35に記憶される時刻情報は、「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」である。
また、CPU201は、電源断が発生したことをコマンドラインを用いて演出制御部300に通知する。通知を受けた演出制御部300では、CPU301は、RTC304に対してイベント検出信号を出力する。RTC204では、制御部36が入出力部34を介してイベント検出信号を検出すると、検出時に計時部33が生成した時刻情報を記憶部35に記憶させる(ステップ702参照)。このように演出制御部300において記憶部35に記憶される時刻情報は、「演出制御基板12の電源断の時刻情報」である。
なお、本実施の形態では、「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」が遊技制御部200の記憶部35に記憶されているが、遊技制御部200のRAM203に記憶する制御例も考えられる。また、本実施の形態では、「演出制御基板12の電源断の時刻情報」が演出制御部300の記憶部35に記憶されているが、演出制御部300のRAM303に記憶する制御例も考えられる。
〔電源起動が行われる場合の制御〕
第2の実施の形態での電源起動が行われる場合の制御についてステップ803(図8参照)を主に説明する。
遊技制御部200のCPU201は、遊技制御部200の記憶部35(図3−3参照)に記憶されている「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」を読み出し、演出制御部300に送信する。遊技制御部200からの「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」を受信した演出制御部300では、CPU301は、それを契機にして、演出制御部300の記憶部35(図3−3参照)に格納されている「演出制御基板12の電源断の時刻情報」を読み出す。
こうして、演出制御部300のCPU301は、「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」および「演出制御基板12の電源断の時刻情報」を取得する(ステップ803)。
付言すると、この場合には、「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」と「演出制御基板12の電源断の時刻情報」との間には、本実施の形態のような制御によってわずかながらの時間差が必然的に生じ得る。したがって、差分Δtは同一ではない。また、差分Δtが、理論上から定められる値よりも大きいときには、遊技制御部200のRTC204または演出制御部300のRTC304についての時刻合わせを行うことで、次回の電源断が発生した場合の不正検出の精度を向上させることが可能になる。
なお、ここにいう理論上から定められる値は、閾値sと同じものを用いることが考えられ、また、閾値sとは別のものを用いることが考えられる。
〔第3の実施の形態〕
次に、各種の基板を不正に交換する行為が行われたことをパチンコ遊技機100が検知するための第3の実施の形態について説明する。
〔制御ユニットの構成〕
図10は、第3の実施の形態に係るパチンコ遊技機100の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の制御ユニットの内部構成は、第1の実施の形態の場合(図3−2参照)と基本的に共通するものであり、同じ個所には同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
図10に示すように、本実施の形態では、遊技制御部200がRTC204を備えると共に、払出制御部400がRTC404を備えている。このRTC404は、遊技制御部200が備えるRTC204の構成(図3−3参照)と同じである。
〔電源断が発生した場合の制御〕
遊技制御部200のCPU201は、電源が遮断されたと判断すると(ステップ701でYes)、RTC204の制御部36が「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」を記憶部35に記憶させる(ステップ702参照)。
また、CPU201は、電源断が発生したことをコマンドラインを用いて払出制御部400に通知する。通知を受けた払出制御部400では、CPU401は、RTC404に対してイベント検出信号を出力する。RTC404では、制御部36が入出力部34を介してイベント検出信号を検出すると、検出時に計時部33が生成した時刻情報を記憶部35に記憶させる(ステップ702参照)。このように払出制御部400において記憶部35に記憶される時刻情報は、「払出制御基板15の電源断の時刻情報」である。
なお、「払出制御基板15の電源断の時刻情報」をRAM403に記憶する制御例も考えられる。
〔電源起動が行われる場合の制御〕
遊技制御部200のCPU201は、遊技制御部200の記憶部35(図3−3参照)に記憶されている「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」を読み出し、払出制御部400に送信する。遊技制御部200からの「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」を受信した払出制御部400では、CPU401は、それを契機にして、払出制御部400の記憶部35(図3−3参照)に格納されている「払出制御基板15の電源断の時刻情報」を読み出す。
こうして、払出制御部400のCPU401は、「遊技制御基板11の電源断の時刻情報」および「払出制御基板15の電源断の時刻情報」を取得する(ステップ803)。
付言すると、この制御例では、CPU401は、不正検出フラグをONにした場合には、その後の遊技に伴う遊技球の払い出しを中止することが考えられる。
さらに説明すると、払出制御基板15は、枠部材150(図1参照)に取り付けられているので、遊技盤110に取り付けられている遊技制御基板11や演出制御基板12よりも交換頻度が低く、また、不正により交換される確率が低いと考えられる。このため、払出制御基板15にて不正行為があったか否かを判断する本実施の形態は、上述した他の実施の形態の場合よりも、不正な基板交換の検出をより効果的に行うことが可能である。
なお、遊技制御部200と払出制御部400との間は、双方向にデータを送受信可能であることから、「払出制御基板15の電源断の時刻情報」を払出制御部400から遊技制御基板11に送信することが可能である。したがって、遊技制御基板11にて不正行為があったか否かを判断する制御例も考えられる。
このように、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態では、電源断時にRTC204,304,404により出力された時刻情報を2つの基板の各々に電源断の時刻を特定する情報として記憶し、電源起動時に2つの基板の各々が記憶する時刻情報を比較して基板交換の有無を判別している。このため、基板交換という不正行為がなされときには、その事実を従来よりも的確に検出することが可能になる。
本実施の形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施の形態に係るパチンコ遊技機を説明する図であり、(a)は、遊技盤の右下に配設された表示器の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機の部分平面図である。 パチンコ遊技機の後面に取り付けられる基板等を説明するブロック図である。 第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。 RTCの構成を示すブロック図である。 遊技制御部の機能構成を示すブロック図である。 遊技制御部の主要動作を示すフローチャートである。 演出制御部の主要動作を示すフローチャートである。 電源断時の処理手順を示すフローチャートである。 電源起動時の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係るパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
11…遊技制御基板、12…演出制御基板、15…払出制御基板、33…計時部、35…記憶部、36…制御部、100…パチンコ遊技機、114…画像表示部、200…遊技制御部、201,301,401…CPU、203,303,403…RAM、204,304,404…RTC、300…演出制御部、400…払出制御部、Δt…差分、s…閾値

Claims (5)

  1. 電源供給を受けて遊技球による遊技に伴う制御を行う遊技機であって、
    要求に応じて時刻情報を提供する提供手段と、
    電源供給を受けて前記遊技に伴う制御を実行する第1の基板と、
    前記第1の基板により実行される前記制御についての信号を受信し、当該制御に関連する他の制御を電源供給を受けて実行する第2の基板と、
    前記第1の基板に設けられ、電源断の発生時を特定する情報として前記提供手段により提供される前記時刻情報を取得して電源断後に保持する第1の情報保持手段と、
    前記第2の基板に設けられ、電源断の発生時を特定する情報として前記提供手段により提供される前記時刻情報を取得して電源断後に保持する第2の情報保持手段と、
    前記第1の情報保持手段により保持される前記時刻情報と前記第2の情報保持手段により保持される前記時刻情報とを電源供給の再開後に取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得される前記時刻情報を基に、電源断の前後における前記第1の基板または前記第2の基板が異なるか否かの判別を行う判別手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記提供手段は、前記第1の基板に設けられると共に、前記第2の基板に設けられ、
    前記第1の情報保持手段は、前記第1の基板の前記提供手段により提供される前記時刻情報を保持し、
    前記第2の情報保持手段は、前記第2の基板の前記提供手段により提供される前記時刻情報を保持することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1の基板は、遊技球による遊技に伴う遊技制御を担う遊技制御基板であり、
    前記第2の基板は、前記遊技に伴う遊技球の払出制御を担う払出制御基板であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記情報取得手段により取得される前記時刻情報同士の時間差が予め定められた値以下のときに、前記第1の基板の前記提供手段または前記第2の基板の前記提供手段について時刻合わせを行うことを特徴とする請求項2または3に記載の遊技機。
  5. 遊技球による遊技に伴う制御が行われている際に、
    前記情報取得手段は前記時刻情報を取得し、かつ、前記判別手段は前記判別を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
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