以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1から図12を用いて説明を行う。
図1,2に示すように、本実施形態の遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110を備え、機枠110の前面側には、該機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸着されている。なお、矩形枠状の機枠110は、裏面側から見て左側の一辺が金属製とされ、その他の辺は木製となっている。これによって、裏面側から見て左側の一辺においては、強度を保ったまま厚みを薄くでき、後述するように表示ユニット170を備える裏機構枠160の配設を可能としている。
前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたクリア部材保持枠140と、前面枠本体130の前面のクリア部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、前面枠本体130の裏面側に回動可能に軸支され、表示ユニット170を備える裏機構枠160とを有する。
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部にわたる部分に、遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部131が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部131から前側に臨むようになっている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部131、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、前面枠本体130の前側を覆うクリア部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面とクリア部材保持枠140に嵌め込まれたクリア部材としてのガラス板141との間で、遊技盤1の前面に設けられた遊技領域区画壁2に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされている。
また、クリア部材保持枠140の一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)は、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。クリア部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部131をほぼ閉塞するように、該開口部131に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板141が固定されて遊技領域1aを視認可能とする部分の周囲には、枠装飾装置としてのランプやLED、音声を出力するスピーカ145,145などが設けられている。
また、前面枠本体130に軸着されたクリア部材保持枠140の開放端側となる前面側から見て右側の端部の前面には、施錠装置の一部をなす鍵穴143が形成されている。この鍵穴143は、前面枠本体130の施錠装置の一部であるとともに、クリア部材保持枠140の施錠装置の一部でもあって、鍵穴143に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと前面枠本体130の施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すとクリア部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
また、前面枠本体130の前面側のクリア部材保持枠140の下側には、発射操作ユニット150が取り付けられている。発射操作ユニット150は、左右側部のうちの一側部となる左側部を前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネル151とその下の下部パネル152とからなる。開閉パネル151は、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置(図示略)に遊技球を送る上皿153を有している。この上皿153の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン155が設けられている。また、開閉パネル151の下側の下部パネル152には、上皿153に収容しきれない遊技球を収容する下皿154及び灰皿158と、遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域1aに遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル156、音声を出力するスピーカ157などが設けられている。
また、図2に示すように、前面枠本体130の裏面側であって、遊技盤1が嵌め込まれた開口部131の上端部から中央より少し下側にわたる部分には、前面枠本体130の裏面側を覆うように裏機構枠160が配置されている。裏機構枠160の前面の左端部は、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されて扉状に開閉自在とされ、裏機構枠160を開くことにより、遊技盤1の裏面側の上部を開放可能となっている。なお、裏機構枠160と前面枠本体130の連結部分は着脱自在であって、前面枠本体130、裏機構枠160はそれぞれユニット単位で交換やメンテナンスが可能となっている。
また、前面枠本体130の裏面側であって遊技盤1が嵌め込まれた開口部131の下方には、賞球の排出や遊技球の発射を制御する排出発射制御装置(図示略)、遊技機100内の各装置に電力を供給する電源回路としての電源供給装置(図示略)などが取り付けられている。その他、前面枠本体130には、各部材の取付位置に各部材を取り付けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されている。
遊技盤1は、各種部材の取付ベースとなる平板状の遊技盤本体1b(木製もしくは合成樹脂製)を備え、該遊技盤本体1bの前面に、遊技領域区画壁2で囲まれた遊技領域1aを有している。また、遊技盤本体1bの前面であって遊技領域区画壁2の外側には、前面構成部材3,3,…が取り付けられている。そして、この遊技領域区画壁2で囲まれた遊技領域1a内に発射装置から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域1a内には、普図始動ゲート4と、普図変動表示ゲームの未処理回数を表示する普図記憶表示器、普図の変動表示ゲームを表示する普図表示器が設けられている。また、遊技領域1a内には、第1始動入賞口13(入賞装置)と、第2始動入賞口をなす普通変動入賞装置7(入賞装置)と、補助遊技としての特図変動表示ゲームの未処理回数を点灯表示する特図記憶表示器、特図変動表示ゲームを表示する特図表示器9が設けられている。なお、普図記憶表示器、普図表示器、特図記憶表示器、特図表示器9は、遊技状態を表す遊技状態表示LED1から6と併せて、セグメントLED8として一体に設けられている。
さらに遊技領域1aには、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aを有し、補助遊技としての特図変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する特別変動入賞装置10、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴11が設けられている。この他、遊技領域1aには、一般入賞口12,12,…、打球方向変換部材としての風車14、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。
普図始動ゲート4内には、該普図始動ゲート4を通過した遊技球を検出するためのゲートSWが設けられている。そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普図始動ゲート4内を通過すると、普図変動表示ゲームが行われる。また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置7が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート4を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数未満でならば、普図始動記憶数が1加算されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。なお、普図変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える普図記憶表示器にて表示されるようになっている。
普図(普通図柄)変動表示ゲームは、セグメントLED8に設けられた普図表示器で実行されるようになっている。なお、画像表示面171の表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は識別図柄として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普図変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当りとなって、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aが所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。これにより、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
普通変動入賞装置7は左右一対の開閉部材7a,7aを具備し、第1始動入賞口13の下部に配設され、この開閉部材7a,7aは、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいた閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイドによって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置7に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
この普通変動入賞装置7と第1始動入賞口13は、特図変動表示ゲームの始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置7と第1始動入賞口13の内部(入賞領域)に備えられた始動口SWによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特図変動表示ゲームを開始する始動権利が発生するようになっている。
この特図変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で始動記憶(特図始動記憶)として記憶される。従って、特図変動表示ゲームが開始可能な状態で、且つ、始動記憶数が0の状態で、普通変動入賞装置7もしくは第1始動入賞口13に遊技球が入賞すると、始動権利の発生に伴って始動記憶が記憶されて、始動記憶数が1加算されるととともに、直ちに始動記憶に基づいて、特図変動表示ゲームが開始され、この際に始動記憶数が1減算される。
一方、特図変動表示ゲームが直ちに開始できない状態、例えば、既に特図変動表示ゲームが行われ、その特図変動表示ゲームが終了していない状態や、特別遊技状態となっている場合に、普通変動入賞装置7もしくは第1始動入賞口13に遊技球が入賞すると、始動記憶数が上限数未満ならば、始動記憶数が1加算されて始動記憶が1つ記憶されることになる。そして、始動記憶数が1以上となった状態で、特図変動表示ゲームが開始可能な状態(前回の特図変動表示ゲームの終了もしくは特別遊技状態の終了)となると、始動記憶数が1減算されるとともに、記憶された始動記憶に基づいて特図変動表示ゲームが開始される。なお、特図変動表示ゲームの始動記憶は、セグメントLED8に設けられた特図記憶表示器にて表示されるようになっている。
補助遊技としての特図(特別図柄、識別情報)変動表示ゲームは、セグメントLED8に設けられた特図表示器9で実行されるようになっており、複数の識別情報を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、画像表示面171にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。そして、この特図変動表示ゲームの結果として、特図表示器9の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して画像表示面171の表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。なお、遊技機に特図表示器9を備えずに、画像表示面171のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
また、遊技領域1aの略中央には、特図変動表示ゲームの表示領域となる表示用窓部21を形成するセンターケース20が取り付けられている。このセンターケース20に形成された表示用窓部21の後方には、表示ユニット170が配されるようになっている。この表示ユニット170は、液晶パネル175bを備える画像表示器175を備え、表示内容が変化可能な画像表示面171がセンターケース20の表示用窓部21を介して遊技盤1の前面側から視認可能となるように配されている。なお、画像表示器175は液晶パネル175bを備えるものに限らず、EL等のディスプレイを備えるものであっても良い。
変動入賞装置としての特別変動入賞装置10は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉10aは、例えば、駆動装置としてのソレノイドにより駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するカウントSWが配設されている。
また、遊技領域1aに設けられた各一般入賞口12には、一般入賞口12に入った遊技球を検出するための入賞口SWが配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口12,12,…、普通変動入賞装置7、第1始動入賞口13、特別変動入賞装置10等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出装置によって排出される(払い出される)。
また、遊技盤1の裏面側には、機種に依存する演出データ基板、ドライバ基板を備えた第2演出制御装置や遊技を制御する遊技制御装置が取り付けられている。なお、その他複数の機種で共通使用可能な制御装置(画像表示器175の表示を制御する表示制御装置をなす第1演出制御装置33、排出発射制御装置、電源供給装置など)は前面枠本体130もしくは後述の裏機構枠160に取り付けられている。よって、遊技盤1を変更することにより機種に依存する装置(基板)のみが交換され、遊技機100の遊技内容を変更することが可能である。
また、遊技盤1の裏面には後方へ突出する押圧部(図示略)が形成されている。この押圧部は、所定の前後幅を有しており、後端部が遊技盤1の裏面側に配される表示ユニット170の前面(前面クリアカバーの前面)に当接するようになっている。表示ユニット170は付勢部材としての圧縮コイルばねによって裏機構枠本体161に対して前側に付勢されており、押圧部により後方へ押圧されることで、遊技盤1と表示ユニット170が所定の間隔をおいて平行に配されるようになっている。なお、押圧部の前後幅は、上述したセンターケース20の前後幅よりも若干広くされており、押圧部が表示ユニット170の前面に当接することで、センターケース20の表示用窓部21が画像表示面171に近接した位置に配されるようになっている。
図2から4に示すように裏機構枠160は裏機構枠本体161と、画像を表示する画像表示装置としての表示ユニット170を案内するガイド部162とを有し、表示ユニット170の他、表示ユニット170を制御する第1演出制御装置33、賞球などを排出する排出装置(図示略)と排出装置に遊技球を供給する貯留タンク192が設けられている。
上述したように、裏機構枠160の前から見て左側の端部は、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されており、前面枠本体130に形成されて遊技盤1が嵌め込まれる開口部131を裏面側から覆って遊技盤1の裏面に臨む状態から、後方に扉状に回動して遊技盤1の裏面側を開放する状態との間で回動可能となっている。すなわち、裏機構枠160に表示ユニット170が配設されることで、表示ユニット170は該裏機構枠160を介して前面枠120側に配設された状態で遊技盤1の後方位置に配設されることとなる。
裏機構枠本体161は所定の厚みを有し、この裏機構枠本体161の前後面に種々の機構体が取り付けられている。裏機構枠本体161の裏面には、前方に窪んで後方に開口した略矩形状の凹部である第1演出制御装置配設部(図示略)が形成され、ここに第1演出制御装置33が配設されている。この第1演出制御装置33はCPUなどを備えた演出制御基板を有し、画像表示装置をなす表示ユニット170における画像表示器175の表示を制御する表示制御装置をなすものである。
また、第1演出制御装置33の上下幅は、第1演出制御装置配設部の上下幅よりも広く、第1演出制御装置配設部に第1演出制御装置33を収容すると、図4に示すように、第1演出制御装置33の下部が第1演出制御装置配設部の下方に形成された開口部163に延出するようになっている。そして、第1演出制御装置33の前面側であって開口部163に延出する部分からはコネクタ部33aが外側に露出している。
遊技盤1の裏面には機種に依存するデータが記憶された演出データ基板、ドライバ基板を備える第2演出制御装置が取り付けられており、この第2演出制御装置の裏面にはコネクタ部が外部(後方)に露出している。そして、遊技盤1を開口部131に取り付けることで、この第2演出制御装置のコネクタ部と第1演出制御装置33のコネクタ部33aは、互いに対向するように配され、第2演出制御装置と第1演出制御装置33が直接接続できるようになっている。
裏機構枠本体161の上面には、遊技機100が設置される図示しない島設備に設けられた供給装置から供給される遊技球を一時貯留し、排出装置に供給する貯留タンク192が取り付けられるようになっている。貯留タンク192の底面は、裏機構枠本体161の後方に向かって下るとともに、裏機構枠本体161の前面側から見て右方向に下る傾斜を有しており、この傾斜下流側に位置する貯留タンク192の底面には、貯留タンク192内の遊技球を外部に排出する排出口(図示略)が形成されている。
貯留タンク192の排出口は裏機構枠本体161の裏面に位置しており、裏機構枠本体161の裏面には、この排出口に連通した導出流路、排出装置が設けられている。また、排出装置の排出口に接続した下部流路197の下流側端部は、裏機構枠160の下端部にあって、発射操作ユニット150の前面に形成された上皿153に連通しており、排出装置から排出された所定数の遊技球が上皿153に排出されるようになっている。
裏機構枠本体161の前面には、表示ユニット170を前側に付勢する付勢部材としての圧縮コイルばねを収納する付勢部材収納部(図示略)や、裏機構枠本体161を補強するための補強リブが形成されている。また、裏機構枠本体161の前面の周囲には、上下の一部を除いて前側に延出する周囲壁187が形成されており、裏機構枠本体161の前面側は全体が凹部となっている。
また、図4に示すように裏機構枠本体161の前面側における左右端部の上部には、左右の周囲壁187に隣接して、所定の左右幅を有する下側に開口した溝状の凹部が形成されている。この所定の左右幅とは、後述する表示ユニット170の上部に形成された被案内部176の左右幅より若干広い幅であり、この部分が被案内部176を前後方向に案内する案内部169の一部をなす。また、上述した溝状の凹部と上下に対向するように、裏機構枠本体161の前面側における左右端部の下部には、左右の周囲壁187に隣接して、所定の左右幅を有する上側に開口した溝状の凹部が形成されている。この溝状の凹部の所定の左右幅は、後述する表示ユニット170の下部に形成された被案内部176の左右幅より若干広い幅であり、この部分も被案内部176を前後方向に案内する案内部169の一部をなす。
また、図3に示すように、裏機構枠本体161の前側には、それぞれコ字状のガイド部162,162が左右の側面を前側に延長するように取り付けられている。裏機構枠160の前面側から見て左側に設けられたガイド部162には、上下に軸受け部162a,162aが形成されており、前面枠本体130の裏面側に設けられた上下方向に延在する回動軸(図示略)を軸受け部162a,162aに回動可能に嵌合することで、裏機構枠160が前面枠本体130に対して回動可能に軸支されるようになっている。また、裏機構枠160の前面側から見て右側に設けられたガイド部162には、上下にねじ穴162d,162dが形成されており、裏機構枠160を遊技盤1の裏面に配した状態(裏機構枠160を閉じた状態)で、ねじ穴162d,162dにねじを挿通し、前面枠本体130に形成された図示しないねじ止め部に螺合することで裏機構枠160が固定される。
そして、裏機構枠本体161(周囲壁187)、ガイド部162,162、貯留タンク192によって、所定の奥行きを有するとともに前面側(遊技盤1の裏面に臨む側)に開口した略矩形凹室形状の空間(少なくとも背面と左右側面とを囲まれた空間)が形成され、この空間が表示ユニット170を収納する表示ユニット収納部168となる。すなわち、ガイド部162,162は裏機構枠本体161の左右端部の各々に設けられ、周囲壁187とともに表示ユニット収納部168の側面部をなす。
このようなガイド部162,162は、左右の周囲壁187,187から裏機構枠本体161の中央側へ向かう所定範囲と、裏機構枠本体161の前面側における左右端部の上下に形成された溝状の凹部の前側を覆うように取り付けられる。そして、裏機構枠本体161の上下に形成された溝状の凹部と対向するように配される部分には、裏機構枠本体161に形成された溝状の凹部…と同じ形状をした溝状の凹部が形成されている。
そして、ガイド部162,162を裏機構枠本体161に取り付けることによって、上下にそれぞれ対向するように、ガイド部162,162から裏機構枠本体161にかけて前後方向に沿って延在する溝状の凹部である案内部169,169,…が形成される。すなわち、裏機構枠本体161とその前側に配されたガイド部162,162により形成される表示ユニット収納部168における上下の内側面の左右に、表示ユニット170の上下の側部にそれぞれ設けられるとともに前記上下の側部の左端部及び右端部の合わせて4カ所から外側(上側もしくは下側)に突出する後述の被案内部176,176,…を前後に移動自在に案内する概略溝状の案内部169,169,…が設けられることとなる。
また、図4に示すように、この溝状の案内部169,169,…のうち、裏機構枠160の下側に形成された案内部169,169には、底面を形成する矩形板状のレール部材167が配されている。このレール部材167の表面は摩擦係数が低い材質(例えば、ポリアセタール、金属)からなり、案内部169の前後左右幅に等しい前後左右幅を有する。また、レール部材167は所定の厚みを有し、表示ユニット170の荷重がかかっても撓まない程度の強度を有する。このレール部材167によって、裏機構枠本体161とガイド部162によって形成される案内部169の底面に段差が生じることがなく、さらには、摩擦係数が低い材質からなることから、表示ユニット170を滑らかに移動させることが可能となる。
以上のように形成される表示ユニット収納部168には、画像表示面171が前側(開口した側)となるように表示ユニット170が配設されており、図2に示すように裏機構枠160を遊技盤1の裏面に臨むように配することで、遊技盤1の裏面側に表示ユニット170の画像表示面171が臨むようになっている。
また、図3に示すように、表示ユニット収納部168の上部であって、前面側から見て左側の端部には、表示ユニット収納部168にこもる熱を外部に放出するための放熱手段200が設けられている。上述したように、裏機構枠160を前面枠本体130に対して閉鎖した状態で、前面枠本体130に遊技盤1を取り付けると、表示ユニット収納部168の周面を形成するガイド部162,162、貯留タンク192の前端が遊技盤1の裏面に近接して配されるようになっている。すなわち、表示ユニット収納部168の前側の開口は遊技盤1の裏面によって略閉鎖された状態となる。このように、略密閉された表示ユニット収納部168に、表示ユニット170などの電気的機器を収納すると、これらから発生する熱がこもり、様々な不具合を発生する原因となる。そこで、この表示ユニット収納部168にこもる熱を外部に放出する放熱手段200を裏機構枠160に設けている。
放熱手段200は、裏機構枠160の前面側から見て左側に取り付けられるガイド部162における、裏機構枠本体161の上部に沿って配される部分に設けられることで、表示ユニット収納部168の前面側から見た左上部に設けられるようになっている。すなわち、放熱手段200は、表示ユニット170の上方に配されている。この放熱手段200は、ファン210と、該ファン210を収納するファン収納部220とからなる換気装置201を備え、この換気装置201により表示ユニット収納部168内の換気を行い、熱を放出するものである。
ファン210は電子機器等に用いられる周知のファンであり、直方体形状の筐体211に、該筐体211の対向する一組の面を垂直に貫通する円筒形の空間212が形成され、該空間212内に図示しない駆動源(モータ)と風車が配されている。そして、駆動源により風車を回転駆動することで、円筒形の空間212の一端から他端へ風が送られるようになっている。
裏機構枠160の前面側から見て左側のガイド部162における、裏機構枠本体161の上部に沿って配される部分には、このファン210を収納するファン収納部220が形成されている。このファン収納部220は、直方体状の筐体211を有するファン210をちょうど収納できる大きさの空間で、後面側が開口しており、ここからファン210を挿入することで収納できるようになっている。また、ファン収納部220の上下には、収納されたファン210が抜け落ちない大きさの開口221,221が形成され、表示ユニット収納部168の内側と外側が連通するようになっており、ここに収納されるファン210による換気が可能とされている。すなわち、放熱手段200は、ファン210により表示ユニット収納部168内の換気を行う換気装置201を備えている。
このように構成される換気装置201は、ファン210をガイド部162に形成されたファン収納部220に対して送風方向が上下方向に沿うように収納し、この状態でガイド部162を裏機構枠本体161に取り付ける。これにより、ファン収納部220の後方の開口が裏機構枠本体161により閉鎖され、ファン210がファン収納部220内に保持される。
また、ファン210の側面のうち、ガイド部162と接する前側の側面と、裏機構枠本体161と接する後側の側面には、薄いシート状のゴムやスポンジなどの弾性部材からなる振動防止部材(図示略)が設けられ、ファン210の駆動により発生する振動で裏機構枠160が振動することを防止している。これにより、表示ユニット収納部168に収納された表示ユニット170が振動して画像表示が見にくくなったり、騒音が発生したりすることを防止できる。また、放熱効果の高い高回転のファンを備えても振動による問題の発生が少ない。すなわち、放熱手段200は、該放熱手段200からの振動が裏機構枠160に伝達することによる裏機構枠160の振動を防止する振動防止部材を備えている。
以上のような構成を有する放熱手段200は、表示ユニット収納部168の内部から外部へ(下から上へ)風を送るようにファン210を駆動することで表示ユニット収納部168内の熱を外部に放出するようになっている。放熱手段200の上側の開口221は、遊技機100の裏面側に露出しており、遊技機100の外部へ排気できるようになっている。また、表示ユニット収納部168の下部は周囲壁187やガイド部162が無く、大きく開口しており、ここから外部の空気が流入するようになっている。これにより、表示ユニット収納部168内の換気が行われ、熱を外部に放出できるようになっている。
また、遊技盤1と表示ユニット収納部168の周面を形成するガイド部162,162、貯留タンク192の前端は、遊技盤1の裏面に近接して配されるようになっているので多少の隙間はあいており、ここを通じても換気が行われる。
なお、ファン210は常時駆動するようにしても良いし、温度センサを表示ユニット収納部168内に設け、所定の温度を超えた際に駆動するようにしても良い。また、換気装置201は、ファン210により表示ユニット収納部168内の空気を排気するものとしたが、逆に外部の空気を表示ユニット収納部168内に送り込むことで表示ユニット収納部168内の換気を行うものでも良い。
図5から8に示すように、表示ユニット170は、前面側が開口した矩形箱状に形成された金属製(例えば、アルミニウムやその合金製)のベース部材174と、この矩形箱状のベース部材174に収容された画像表示器175(液晶パネル175b、バックライトを含む)と、画像表示器175を所定位置に固定する固定手段172と、を有する。さらに、ベース部材174の前面側は、透明な前面クリアカバー173で覆われている。
図6に示すように、ベース部材174は、矩形状の後壁174aと、該後壁174aの周囲を囲むように、後壁174aに対して垂直に前方へ延出するように形成された側壁174bとを備え、前側に開口する矩形状の収容部174cを有する矩形箱状に形成されている。後壁174aには、ベース部材174に収納される画像表示器175と、裏機構枠160の裏面側に配される第1演出制御装置33とを接続する配線を通すための、前後に貫通した配線用開口174dが形成されている。この配線用開口174dは、画像表示器175の裏面側に設けられたコネクタ部の位置に対応して形成されており、画像表示器175をベース部材174に収納すると、この配線用開口174dからコネクタ部が露出するようになっている。
また、後壁174aの裏面には、付勢部材としての圧縮コイルばねを取り付けるための取付部(図示略)が形成されており、この取付部に取り付けられた圧縮コイルばねが表示ユニット170と裏機構枠本体161の間に配されることにより、表示ユニット170が裏機構枠本体161に対して前方へ付勢された状態となる。
また、ベース部材174は、金属(導電性の材質)で構成されており、収容部に収容した画像表示器175から発生するノイズを遮蔽でき、裏機構枠などに設けられた他の装置への影響を防止するようになっている。さらに、後壁174aには、壁面の一部を前方に折り曲げた接続部174eが形成されている。この接続部174eは、収容部174cに収容される画像表示器175の導電性の材質からなるケース部材175aに接するようになっており、これによりベース部材174とケース部材175aとが電気的に接続する。
ベース部材174の上下の側壁174bにおける左右端部は、左右の側壁174bから所定距離離れた位置にあり、収容部174cの四隅では側壁174bが切欠き状に途切れ、収容部174cと外部とが連通するように切欠部174fが形成されている。この切欠部174fには、後述するように、収容部174cに収容される固定手段172の四隅から突出する第1取付片172dが収容されるようになっている。また、この切欠部174fの外側には後壁174aと平行に収容部174cの外側へ向かって延出する第3取付片174gが形成されている。
固定手段172は、矩形箱状のベース部材174の収容部174cにちょうど収まる大きさの矩形状の部材であり、中央部には画像表示器175をちょうど収容可能な大きさの画像表示器収容部172aが形成され、枠状となっている。この固定手段172は、矩形板状で中央部に矩形状の貫通した開口を有する枠状の後壁172bと、該後壁172bの外周を囲むように、後壁172bに対して垂直に前方へ延出する外部周囲壁172cを有する。
この外部周囲壁172cのうち、上下に位置する外部周囲壁172cにおける左右端部には、外側(上側若しくは下側)へ向かって延出する第1取付片172dが形成されている。この第1取付片172dは、固定手段172を収容部174cに収容した状態で、ベース部材174に形成された切欠部174fに収容されるとともに、収容部174cの外側へ延出するように配され、ベース部材174に形成された第3取付片174gの前側にちょうど重なるようになっている。
また、固定手段172は、後壁172bの中央部に形成された開口の外周を囲むように、後壁172bに対して垂直に前方へ延出する内部周囲壁172eを有し、画像表示器175を収容する画像表示器収容部172aが形成される。そして、この画像表示器収容部172aを形成する内部周囲壁172eの裏面には、該画像表示器収容部172aに収容される画像表示器175を固定するためのねじ止め部172fが形成されている。また、後壁172bの前面であって、外部周囲壁172cと内部周囲壁172eの間には、複数の補強リブ172gが形成されている。なお、固定手段172における画像表示器収容部172aの位置、大きさは、遊技盤1に設けられたセンターケース20の表示用窓部21の位置、大きさに合わせて形成されるようになっている。すなわち、固定手段172は遊技盤1に合わせて作成されるようになっている。
画像表示器175は、ベース部材174の収容部174cよりも小さい矩形板状であって固定手段172の画像表示器収容部172aに収容されて固定されるようになっている。この画像表示器175は、外周面を形成するケース部材175aに、液晶パネル175bとバックライトなどが収容された構成を有している。
ケース部材175aは、導電性を有する材質(例えば金属)からなる略矩形箱状をしており、内部に液晶パネル175bやバックライトを収容する空間を有する。このケース部材175aの前面側における前面は、周縁を除いて内部の空間と連通する窓部175cが形成されており、内部に収容された液晶パネル175bの画像表示面171がここから外部に露出するようになっている。また、ケース部材175aの左右側部の後端部には、側方へ延出するように固定片175dが形成されている。この固定片175dにはねじ孔が形成されており、画像表示器175を固定手段172の画像表示器収容部172aに収容した状態で、固定手段172の内部周囲壁172eの裏面に形成されたねじ止め部172fの後方にねじ孔が位置するようになっている。そして、後方からねじ孔に挿通したねじをねじ止め部172fに螺合することで、画像表示器175が画像表示器収容部172aに固定されるようになっている。また、ケース部材175aの裏面(図示略)には、内部に収容された液晶パネル175bやバックライトのコネクタを外部に露出させる開口などが形成されている。
液晶パネル175bの画像表示面171は、少なくとも遊技盤1に設けられたセンターケース20に形成された表示用窓部21を裏面側から覆うことのできるように配されている。そして、画像表示器175は、センターケース20の表示用窓部21から露出する領域に所定の画像が表示されるように第1演出制御装置33によって制御される。この画像表示領域を決定する遊技盤1のセンターケース20の表示用窓部21の大きさや位置に関する初期情報や、変動表示ゲームの画像に関する情報は遊技盤1に配される第2演出制御装置の演出データ基板に記憶されている。なお、画像表示器175は、固定手段172を交換することで表示ユニット170内における位置を変更可能であり、表示用窓部21の位置に対応して配設可能となっている。また、固定手段172を交換することで異なる画像表示器175、すなわち、画像表示面171の面積、形状の異なるものや、画像表示面171の面積は同じでもケース部材175aの形状が異なるもの(例えば異なるメーカ製のもの)に交換可能である。
画像表示器175の前面であって、窓部175cの周囲となるケース部材175aの前面には、窓部175cを囲むように接続部材177が配されている。この接続部材177は、略四角柱状の弾性部材としてのウレタンフォームの周囲を被覆部材としての導電性繊維で被覆したもので、一般的にガスケットとして使用されるものである。この接続部材177は、被覆部材で被覆された一側面が、導電性の材質からなるケース部材175aに導電性の両面テープによって貼り付けられることで取り付けられている。すなわち、接続部材177とケース部材175aとは、電気的に接続した状態となっている。また、窓部175cの上側の位置では接続部材177が途切れた部分が2ヶ所設けられている。このうち一方は、表示ユニット170を裏機構枠160に配した際に、放熱手段200の下方となる位置に設けられている。
前面クリアカバー173は透明な材質からなる矩形板状の部材で、収容部174cの前側の開口と略同じ大きさを有する。この前面クリアカバー173の四隅には、該前面クリアカバー173を表示ユニット170の最前部に取り付けるための前面クリアカバー固定部材178が取り付けられており、これによって前面クリアカバー173が画像表示面171を視認可能な状態で収容部174cの前側の開口を閉鎖するように取り付けられる。
前面クリアカバー固定部材178は、角部の周囲を覆うL字型をした側壁178aと、前面クリアカバー173の前面側に配される前面壁178bと、後面側に配される後面壁178cとを有している。そして前面壁178bと後面壁178cとの前後方向の間隔が、前面クリアカバー173の厚みよりやや狭くされ、この前面壁178bと後面壁178cとの間に前面クリアカバー173を挟むことで、前面クリアカバー173に対して取り付けられるようになっている。また、前面クリアカバー固定部材178の側壁178aには、第2取付片178dが外側へ向かって延出するように形成されており、前面クリアカバー固定部材178は、この第2取付片178dが前面クリアカバー173の上下に延出するような向きで取り付けられるようになっている。
前面クリアカバー173は、収容部174cの前側に取り付けられた状態において、その裏面に画像表示器175の前面に取り付けられた接続部材177の前端が接続するようになっている。この前面クリアカバー173は透明であるとともに導電性を有する材質からなり、接続部材177が裏面に接することで前面クリアカバー173と画像表示器175とが電気的に接続されることとなる。また、上述したように、接続部材177は弾性を有する部材であるので、前面クリアカバー173の裏面に密着するとともに十分な接触面積を確保でき、前面クリアカバー173と画像表示器175は確実に電気的に接続される。これにより、前面クリアカバー173の静電気を除去でき、前面クリアカバー173が画像表示面171に張り付いたり、埃等で汚れてしまったりすることを防止できる。なお、上述したように、画像表示器175とベース部材174も電気的に接続しており、ベース部材174を外部のアースに接続するようにしても良い。
また、図7(b)に示すように、前面クリアカバー173と画像表示器175との間には、接続部材177で囲まれた空隙179が形成されるようになっている。これにより、前面クリアカバー173とケース部材175aや画像表示面171との間に一定の間隔を確保でき、前面クリアカバー173が熱により変形したり、ケース部材175aや画像表示面171に張り付いたりすることがなく、表示画像が歪むことを防止できる。また、画像表示器175の交換時に支障が出ることがない。さらに、接続部材177は窓部175cの上側の位置で一部途切れた部分が2ヶ所設けられており、図7(a)に示すように、空隙179に連通する連通部179aが形成される。このうち一方の連通部179aは、表示ユニット170を裏機構枠160に配した際に、放熱手段200の下方となる位置に配される。これにより、空隙179の換気を効率よく行うことができる。すなわち、ファン210により生じる風により、一方の連通部179aから他方の連通部179aへ空気が効率よく流れ、空隙179内にこもる熱を効率よく排出できる。また、連通部179aを窓部175cの上側に設けたので、遊技機100の下方に溜まった埃などがファン210の風で舞い上がって空隙179に入ってしまい画像表示面171の視認性が低下することを防止できる。
以上のことから、遊技領域1aを有する遊技盤1を前面枠に着脱自在に装着した遊技機100において、遊技盤1の後方位置であって前面枠120の裏面に、表示ゲームを表示するための表示ユニット170を配設した裏機構枠160を設け、表示ユニット170は、当該表示ユニット170を裏機構枠160に配設するためのベース部材174と、表示ゲームを表示する画像表示面171を有し、ベース部材174の遊技盤1と対向する前面側に形成された収容部174cに着脱可能に取り付けられた画像表示器175と、収容部174cよりも小さい画像表示器175を収容部174cの適正位置に固定するための固定手段172と、を備えたこととなる。
また、画像表示器175は、当該画像表示器175の外周面を形成するケース部材175aと、ケース部材175aに収容され、画像表示面171を有する液晶パネルと、を備え、ケース部材175aの一側面に形成された窓部175cから、液晶パネル175bの画像表示面171が外部に露出するように構成され、前面クリアカバー173及びケース部材175aを導電性の材質で構成するとともに前面クリアカバー173とケース部材175aとの間に導電性を有する接続部材177を配設して、前面クリアカバー173とケース部材175aとを接続部材177を介して電気的に接続するようにしたこととなる。
また、裏機構枠160は、前側に開口した凹室状の表示ユニット収納部168を備え、該表示ユニット収納部168に表示ユニット170を収納することで、前面枠120における遊技盤1の後方位置であって該遊技盤1と所定間隔を設けた状態で表示ユニット170を配設可能とし、裏機構枠160における表示ユニット収納部168の上部に、ファン210により表示ユニット収納部168内の換気を行う換気装置201により表示ユニット収納部168の内部の熱を外部に放出する放熱手段200を設け、表示ユニット170は、接続部材177が窓部175cの周縁に沿って配設されて前面クリアカバー173と画像表示器175の間に空隙179が形成され、窓部173cの上側の位置に、空隙179と外部とが連通する連通部179aを少なくとも2ヶ所形成し、該連通部179aの一つがファン210の下方に位置するようにしたこととなる。
以上のような構成を有する表示ユニット170は、画像表示器収容部172aに画像表示器175が固定された固定手段172が、画像表示面171が前方を向くようにベース部材174の収容部174cに収容され、前面クリアカバー173が収容部174cを閉鎖するように前側から配設されている。これにより、表示ユニット170の上下の側部であって、左端部及び右端部の合わせて4ヶ所において、図8,9に示すように、固定手段172の第1取付片172dの後側にベース部材174の第3取付片174gがちょうど重なり、さらに固定手段172の第1取付片172dの前側に前面クリアカバー固定部材178の第2取付片178dがちょうど重なるように配される。この重なった状態の第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gには、前後に貫通するねじ穴176dが形成されており、保持部材176a、176b、176cをねじによって固定できるようになっている。そして、保持部材176a、176b、176cを取り付けることによって第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gが重なった状態で保持されて各部材が組み付けられる。
図8に示すように、表示ユニット170の上部側面に取り付けられる保持部材176aは、表示ユニット170の上部側面と対向する下部側面に、重なった状態の第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gを挿入可能な挿入部が形成されている。また、保持部材176aの後面には、挿入部に貫通する図示しないねじ穴が形成され、さらに、挿入部内において、このねじ穴と対向する部分には、ねじ止め部が形成されている。この保持部材176aに形成されたねじ穴、ねじ止め部は、挿入部に挿入した重なった状態の第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gのねじ穴176dとちょうど対応する位置に形成されている。すなわち、挿入部に重なった状態の第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gを挿入した状態で保持部材176aの裏面側からねじ穴にねじを挿通し、挿入部内に形成されたねじ止め部に螺合することで、表示ユニット170の上部側面に保持部材176aが固定され、第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gが重なった状態で保持される。
また、図9に示すように、表示ユニット170の下部側面に設けられた保持部材176b、176cは、前方部176bと後方部176cの前後二つの部材からなり、この前方部176bと後方部176cとの間に重なった状態の第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gを挿入可能な挿入部176eが形成されている。また、後方部176cにおける後面には、挿入部に貫通するねじ穴176fが形成され、さらに、前方部176bにおいて、このねじ穴176fと対向する部分には、ねじ止め部が形成されている。この後方部176cに形成されたねじ穴176f、前方部176bに形成されたねじ止め部は、挿入部176eに挿入した重なった状態の第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gのねじ穴176dとちょうど対応する位置に形成されている。すなわち、挿入部176eに重なった状態の第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gを挿入した状態で後方部176cの裏面側からねじ穴176fにねじを挿通し、前方部176bに形成されたねじ止め部に螺合することで、表示ユニット170の下部側面に保持部材176b、176cが固定され、第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gが重なった状態で保持される。また、この保持部材176b、176cの下部には、滑動体として左右方向に沿った回転軸を有するローラ176gが配されている。
また、図3,4に示すように、表示ユニット170の四隅に取り付けられた保持部材176a、176b、176cは、表示ユニット収納部168に形成された、前後に延在する溝状の案内部169,169,…内において前後動自在に支持されるようになっており、これによって表示ユニット170が表示ユニット収納部168内において安定して前後動自在に配されることとなる。すなわち、第1取付片172d、第2取付片178d、第3取付片174gを重ねた状態で保持する保持部材176a、176b、176cが裏機構枠160に支持されることとなり、この保持部材176a、176b、176cが案内部169,169,…内において前後動自在に支持される被案内部176となる。
このため、保持部材176a、176b、176cは摩擦係数の低い材質(例えば、ポリアセタール、金属)で構成され、案内部169,169,…との間の摩擦抵抗を軽減するようになっている。また、表示ユニット170の下側側面に配される保持部材176b、176cの下部にはローラ176gを設け、下側の案内部169,169との摩擦抵抗を軽減し、さらに、このローラ176gが接する下側の案内部169,169の底面には平滑なレール部材167を配設し、ローラ176gが円滑に移動するようにしている。これにより、被案内部176,176,…と案内部169,169,…との間の摩擦抵抗が軽減され、表示ユニット170が表示ユニット収納部168内で円滑に前後移動可能となる。
また、表示ユニット収納部168の上下幅および左右幅は、表示ユニット170の上下幅および左右幅よりも大きくなっており、表示ユニット170の周囲に空間があいた状態とされる。これによって、表示ユニット170の前後方向への移動が容易になるとともに、表示ユニット170が表示ユニット収納部168内で僅かに傾斜した状態(遊技盤1の左右方向と非平行状態)になることも可能となる。なお、溝状の凹部となった案内部169,169,…内に被案内部176,176,…が収納された状態となっているので、表示ユニット170が非平行状態になっても被案内部176,176,…が案内部169,169,…から脱落することがない。
以上のことから、表示ユニット170は、画像表示器175の前側を覆う透明な前面クリアカバー173を備え、該前面クリアカバー173を透して画像表示面171の表示を視認可能に構成され、固定手段172の外周部の四隅に第1取付片172dを形成し、前面クリアカバー173の外周部の四隅に、第1取付片172dの前側に重なる第2取付片178dを有する前面クリアカバー固定部材178を配するとともに、ベース部材174の外周部の四隅に、第1取付片172dの後側に重なる第3取付片174gを形成し、各隅部に、第1取付片172d、第2取付片178d及び第3取付片174gを重ねた状態で保持する保持部材176a、176b、176cを備えるとともに、保持部材176a、176b、176cが裏機構枠160に支持されるようにしたこととなる。
また、以上のように保持部材176a、176b、176cにより組みつけられた表示ユニット170は、保持部材176a、176b、176cを取り外すことで容易に分解することができ、遊技盤1の交換に合わせて画像表示器175の位置や大きさを変更できる。そして、新たな遊技盤1に設けられたセンターケース20の表示用窓部21の大きさが、現在使用している画像表示器175の大きさで十分である場合であって位置が異なる場合は、対応する位置に画像表示器収容部172aが形成された固定手段172に交換することで対応できる。これにより、遊技盤1を交換する際に、固定手段172だけを交換すれば画像表示器175を再利用でき、遊技盤1の交換にかかるコストを削減できる。また、新たな遊技盤1に設けられたセンターケース20の表示用窓部21の大きさが、現在使用している画像表示器175の大きさよりも大きい場合は、固定手段172及び画像表示器175を交換することとなるが、その他の部分は再利用でき、遊技盤1の交換にかかるコストを削減できる。
さらに、上述した表示ユニット170においては、図11,12に示すように、固定手段172を用いずにベース部材174の収容部174cにちょうど収まる大きさの画像表示器230を用いることも可能である。ベース部材174は、遊技盤1の裏面の大部分を覆うことのできる大きさに形成されており、ベース部材174の収容部174cにちょうど収まる大きさの画像表示器230を用いることで、遊技盤本体1bが透明な合成樹脂で形成され、遊技盤1を透して画像表示面171の画像を視認可能な遊技盤40(いわゆる全面液晶の遊技盤)を用いることもできる。
図10には、このような遊技盤40を取り付けた遊技機100を示した。なお、上述の遊技盤1と同様の構成に付いては同じ符号を付して説明を省略する。この遊技盤40は、遊技盤本体1bが透明な合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやアクリル)からなり、前面には、遊技領域区画壁2で囲まれた第1遊技領域1aを有し、この第1遊技領域1a内に発射装置(図示略)から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技盤本体1bの前面側には、第1遊技領域1aを区画する遊技領域区画壁2を備える前面構成部材3,3,…が取り付けられている。この前面構成部材3,3,…は不透明な材質からなり、第1遊技領域1a以外から遊技機100の内部が見えないようになっている。
また、遊技盤40を構成する遊技盤本体1bの前面側に形成された第1遊技領域1a内には、遊技盤40の装飾や遊技球を流下案内する遊技装置として、普図始動ゲート4、第1始動入賞口13(入賞装置)と、第2始動入賞口をなす普通変動入賞装置7(入賞装置)、特別変動入賞装置10が設けられている。さらに遊技装置として、一般入賞口12,12,…、風車14,14、多数の障害釘(図示略)、流下方向規制装置17、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴11、ランプ・LEDなどの遊技盤装飾装置などが設けられている。また、遊技盤本体1bの裏面側には、遊技球が流下可能な第2遊技領域1cが設けられ、第1遊技領域1aには遊技装置として、この第2遊技領域1cへの導入口をなすワープ入口17a,17a、第2遊技領域1cからの導出口15が設けられている。
図11,12に示すように、このような遊技盤40に対応する、ベース部材174の収容部174cにちょうど収まる大きさの画像表示器230には、該画像表示器230の外周面を構成するケース部材231における上側及び下側の側面の左右端部に、固定手段172に形成されていた第1取付片172dと同様の第1取付片232が形成されている。この第1取付片232は、画像表示器230を収容部174cに収容することで、ベース部材174に形成された切欠部174fに収容されるとともに、収容部174cの外側へ延出するように配され、ベース部材174に形成された第3取付片174gの前側にちょうど重なるようになっている。
また、画像表示器230が収容部174cにちょうど収まる大きさであるので、ケース部材231の前面における上下左右の角部の前側には、前面クリアカバー173を固定するための前面クリアカバー固定部材178が位置することとなる。よって、画像表示器230の前面であって、窓部233の周囲となるケース部材231の前面に配される接続部材177は、前面クリアカバー固定部材178と前後に重なる角部で途切れた状態となっている。また、固定手段172を用いた場合と同様に、窓部233の上側の位置では接続部材177が途切れ、連通部179aを形成する部分が2ヶ所設けられている。このうち一方は、表示ユニット170を裏機構枠160に配した際に、放熱手段200の下方となる位置に設けられている。
このような遊技盤40、画像表示器230を用いることで、遊技盤40の前面構成部材3,3,…で囲まれた第1遊技領域1aのうち、上下の一部を除く領域において、透明な材質からなる遊技盤本体1bを透して画像表示面171の画像を視認可能となる。
以上のことから、固定手段172は、収容部174cにちょうど収まる形状を有するとともに、画像表示器175を収容可能な画像表示器収容部172aを備える枠状に形成され、表示ユニット170は、収容部174cよりも小さい画像表示器175を画像表示器収容部172aに収容した固定手段172若しくは収容部174cにちょうど収まる大きさの画像表示器230を収容部174cに配設可能であることとなる。
なお、固定手段172は、中央部に画像表示器収容部172aを備える枠状としたが、画像表示器収容部172aが収容部174cの内壁に隣接する場合は、L字状、U字状としても良い。また、固定手段172は、収容部174c内の所定位置に画像表示器175を固定できるものであれば良く、上述したような構成に限られるものではない。また、接続部材177は、略四角柱状の弾性部材としてのウレタンフォームの周囲を被覆部材としての導電性繊維で被覆したもので、一般的にガスケットとして使用されるものを用いるとしたが、導電性の材質からなり、画像表示面171の前方に空隙179を形成可能な所定の厚みを有するものであれば良い。
以上のような遊技機100は、遊技領域1aを有する遊技盤1を前面枠に着脱自在に装着した遊技機100であって、遊技盤1の後方位置であって前面枠120の裏面に、表示ゲームを表示するための表示ユニット170を配設した裏機構枠160を設け、表示ユニット170は、当該表示ユニット170を裏機構枠160に配設するためのベース部材174と、表示ゲームを表示する画像表示面171を有し、ベース部材174の遊技盤1と対向する前面側に形成された収容部174cに着脱可能に取り付けられた画像表示器175と、収容部174cよりも小さい画像表示器175を収容部174cの適正位置に固定するための固定手段172と、を備えている。
したがって、表示ユニット170は、当該表示ユニット170を裏機構枠160に配設するためのベース部材174と、表示ゲームを表示する画像表示面171を有し、ベース部材174の遊技盤1と対向する前面側に形成された収容部174cに着脱可能に取り付けられた画像表示器175と、収容部174cよりも小さい画像表示器175を収容部174cの適正位置に固定するための固定手段172と、を備えるので、画像表示器175の画面サイズや形状、配置位置の変更が容易になる。すなわち、固定手段172を交換すれば画像表示器175を再利用でき、さらに、遊技盤1に形成された表示用の開口部(表示用窓部21)に対応した位置に、該開口部に対応した大きさの画像表示器175を配設することができるので必要最低限の大きさの画像表示器175で足り、遊技機100のコストを低減することができる。
また、固定手段172は、収容部174cにちょうど収まる形状を有するとともに、画像表示器175を収容可能な画像表示器収容部172aを備える枠状に形成され、表示ユニット170は、収容部174cよりも小さい画像表示器175を画像表示器収容部172aに収容した固定手段172若しくは収容部174cにちょうど収まる大きさの画像表示器230を収容部174cに配設可能である。
したがって、表示ユニット170は、収容部174cよりも小さい画像表示器175を画像表示器収容部172aに収容した固定手段172若しくは収容部174cにちょうど収まる大きさの画像表示器175を収容部174cに配設可能であるので、固定手段172の交換若しくは不使用により多種の遊技機に対応できる。例えば、不透明な遊技盤1の一部に表示用の開口部(表示用窓部21)を形成したものには、該開口部に対応した大きさの画像表示器175を用い、透明合成樹脂製の遊技盤1を用いて遊技盤裏面全体に画像を表示するようにしたものには、大型の画像表示器230を用いるようにすることができ、不必要に大きな画像表示器を用いることがないので遊技機100のコストを低減することができる。
また、表示ユニット170は、画像表示器175の前側を覆う透明な前面クリアカバー173を備え、該前面クリアカバー173を透して画像表示面171の表示を視認可能に構成され、固定手段172の外周部の四隅に第1取付片172dを形成し、前面クリアカバー173の外周部の四隅に、第1取付片172dの前側に重なる第2取付片178dを有する前面クリアカバー固定部材178を配するとともに、ベース部材174の外周部の四隅に、第1取付片172dの後側に重なる第3取付片174gを形成し、各隅部に、第1取付片172d、第2取付片178d及び第3取付片174gを重ねた状態で保持する保持部材176a、176b、176cを備えるとともに、保持部材176a、176b、176cが裏機構枠160に支持されるようにしている。
したがって、各隅部に、第1取付片172d、第2取付片178d及び第3取付片174gを重ねた状態で保持する保持部材176a、176b、176cを備えるので、保持部材176a、176b、176cを取り外すことで画像表示器175や固定手段172を簡単に交換でき、作業の効率が向上する。また、四隅に設けた保持部材176a、176b、176cが裏機構枠160に支持されるようにしたので、表示ユニット170が裏機構枠160に安定して支持されるようになる。
また、ベース部材174を導電性の材質で構成している。
したがって、ベース部材174を導電性の材質で構成したので、画像表示器175から発生するノイズを遮蔽でき、遊技機100に設けられた他の装置に影響することがない。また、例えば、導電性の材質として、アルミニウムやその合金を用いれば、表示ユニットの強度向上及び軽量化を図れる。
また、画像表示器175は、当該画像表示器175の外周面を形成するケース部材175aと、ケース部材175aに収容され、画像表示面171を有する液晶パネルと、を備え、ケース部材175aの一側面に形成された窓部175cから、液晶パネル175bの画像表示面171が外部に露出するように構成され、前面クリアカバー173及びケース部材175aを導電性の材質で構成するとともに前面クリアカバー173とケース部材175aとの間に導電性を有する接続部材177を配設して、前面クリアカバー173とケース部材175aとを接続部材177を介して電気的に接続するようにしている。
したがって、前面クリアカバー173とケース部材175aとの間に導電性を有する接続部材177を配設したので、前面クリアカバー173とケース部材175aや画像表示面171との間に一定の間隔を確保でき、前面クリアカバー173が熱により変形したり、ケース部材175aや画像表示面171に張り付いたりすることがなく、表示画像が歪むことを防止できる。また、交換時に支障が出ることがない。また、前面クリアカバー173及びケース部材175aを導電性の材質で構成するとともに前面クリアカバー173とケース部材175aとの間に導電性を有する接続部材177を配設して、前面クリアカバー173とケース部材175aとを接続部材177を介して電気的に接続するようにしたので、前面クリアカバー173の静電気を除去でき、前面クリアカバー173が画像表示面171に張り付いたり、埃等で汚れてしまったりすることを防止できる。
また、裏機構枠160は、前側に開口した凹室状の表示ユニット収納部168を備え、該表示ユニット収納部168に表示ユニット170を収納することで、前面枠120における遊技盤1の後方位置であって該遊技盤1と所定間隔を設けた状態で表示ユニット170を配設可能とし、裏機構枠160における表示ユニット収納部168の上部に、ファン210により表示ユニット収納部168内の換気を行う換気装置201により表示ユニット収納部168の内部の熱を外部に放出する放熱手段200を設け、表示ユニット170は、接続部材177が窓部175cの周縁に沿って配設されて前面クリアカバー173と画像表示器175の間に空隙179が形成され、窓部173cの上側の位置に、空隙179と外部とが連通する連通部179aを少なくとも2ヶ所形成し、該連通部179aの一つがファン210の下方に位置するようにしている。
したがって、表示ユニット170は、接続部材177が窓部175cの周縁に沿って配設されて前面クリアカバー173と画像表示器175の間に空隙179が形成され、窓部175cの上側の位置に、空隙179と外部とが連通する連通部179aを少なくとも2ヶ所形成し、該連通部179aの一つがファン210の下方に位置するようにしたので、空隙179の換気を効率よく行うことができる。すなわち、ファン210により生じる風により、一方の連通部179aから他方の連通部179aへ空気が効率よく流れ、空隙179内にこもる熱を効率よく排出できるので、前面クリアカバー173が熱により変形したり、ケース部材175aや画像表示面171に張り付いたりすることがなく、画像表示器175の交換時に支障が出ることがない。また、連通部179aを窓部175cの上側に設けたので、遊技機100の下方に溜まった埃などがファン210の風で舞い上がって空隙179に入ってしまい画像表示面171の視認性が低下することを防止できる。
なお、本発明の遊技機100は、遊技機100として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。