JP2013127184A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯機がアンテナ近傍に位置している場合であっても、携帯機に車両側からの1次信号を正確に受信させることができる無線通信システムを提供する。
【解決手段】車室内に設置されたフロント側発信機41は車室内前方をカバーする通信エリア411にリクエスト信号を送信し、リア側発信機42は車室内後方をカバーする通信エリア421にリクエスト信号を送信する。携帯機は、受信したリクエスト信号のRSSI値を測定してそのRSSI値を含むレスポンス信号を送信する。照合ECUはレスポンス信号に含まれたRSSI値に基づいて、携帯機がフロント側発信機41の近傍エリア412に位置しているか否かを判断する。近傍エリア412に位置しているときには、近傍エリア412を包含する通信エリアとなるようにリア側発信機42の駆動電圧を大きくしてリア側発信機42からリクエスト信号を再送信させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両と携帯機との間で無線通信を行う無線通信システムに関する。
従来、車両と携帯機(電子キー)との間で無線通信を行い、その通信結果に基づいて車両ドアの施解錠を許可したり、エンジン始動を許可したりする電子キーシステムが知られている(例えば特許文献1〜3参照)。その電子キーシステムでは、車両に設置された送信アンテナから車室外又は車室内に設定された通信エリアにリクエスト信号(1次信号)を送信する。携帯機は、その通信エリアに位置している場合には、リクエスト信号に応答してレスポンス信号(2次信号)を車両に送信する。車両はレスポンス信号を受信して、そのレスポンス信号が所定の条件を満たしているときに車両ドアを解錠するなど所定の作動を実行する。
特許文献1の図3に記載のように、送信アンテナは、車両のドア毎、車室内のセンターコンソール内、リアシート付近など、車両の互いに異なる位置に複数設置されている。そして、各送信アンテナの通信エリア(特に車室内アンテナの通信エリアと車室外アンテナの通信エリア)は、互いに重ならないように適切に調整されている。
また、特許文献2、3のシステムでは、携帯機は、車両側からのリクエスト信号の信号強度(RSSI値、電波強度)を測定する機能を有している。特許文献2のシステムでは、携帯機は、測定したRSSI値を含むレスポンス信号を車両側装置に送信し、車両側装置は、そのRSSI値に基づいてリレーアタックを防止しようとしている。
特許第3659583号公報 特開2008−240315号公報 特許第4366376号公報
ここで、図12は、この種の携帯機に採用されているリクエスト信号の受信回路900を示している。また、図5は、携帯機がアンテナから遠方に位置している場合(図5A)と近傍に位置している場合(図5B)とで、受信回路900の各部でリクエスト信号の復調波形がどのように変化するかを示している。受信回路900は、アンテナコイル911及びコンデンサ912で共振回路を構成した受信部910、受信部910で受信された波形に対して包絡線検波を行う検波部920及び包絡線検波した波形を2値信号に波形整形する波形整形部930を備えている。波形整形部930は、しきい値設定回路931を含み、包絡線検波の波形の値とそのしきい値とを比較することでハイレベル信号又はローレベル信号(2値信号)を出力する。また、しきい値設定回路931は、検波部920による波形を鈍らせるローパスフィルタであり、そのローパスフィルタの出力がしきい値とされる。
図5の(1)はリクエスト信号のベースバンド波形を示しており、(2)は受信部910の出力点913の波形を示しており、(3)は検波部920の出力点921の波形を示しており、(4)は波形整形部930の出力点933の波形(復調波形)を示している。また、図5の(3)の破線941、942はしきい値設定回路931で設定されるしきい値(出力点932の値)の変化を示している。
アンテナコイル911のアンテナQの影響で、リクエスト信号のベースバンド波形(図5の(1))に対して、受信部910で受信される波形の立ち上がり、立ち下がりが鈍っている(図5の(2)参照)。送信アンテナからの電界強度は距離の3乗に反比例して変化するため、携帯機が送信アンテナ近傍に置かれた場合、携帯機は非常に強い電波を受信しなければならない(図5Bの(2)参照)。この場合、包絡線検波の波形振幅が大きくなることと(図5Bの(3)参照)、しきい値設定回路931の時定数の影響とで、しきい値が包絡線検波の波形変化に追従できない区間が生じ得る(破線942参照)。この場合、復調波形において復調ビットが欠けてしまう(図5Bの(4)参照)。
このように、従来のシステムにおいては、携帯機のアンテナQによる受信波形の鈍りや包絡線検波の波形に基づいてしきい値を設定していることなどに起因して、携帯機は、アンテナ近傍に位置している場合には、車両側からのリクエスト信号を正確に受信できないという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、携帯機がアンテナ近傍に位置している場合であっても、携帯機に車両側からの1次信号を正確に受信させることができる無線通信システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の無線通信システムは、車両の互いに異なる位置に設置され、それぞれ、自身の設置位置及び自身の駆動電圧に応じた通信エリアに1次信号を送信する複数の送信アンテナと、
前記通信エリアに位置しているときに前記1次信号を受信する携帯機と、
前記車両に設けられ、それぞれの前記送信アンテナの前記駆動電圧を制御して前記送信アンテナから前記1次信号を送信させる送信制御手段と、
前記車両に設けられ、前記1次信号を送信した前記送信アンテナの近傍エリアに前記携帯機が接近したか否かを判断する接近判断手段と、を備え、
前記送信制御手段は、前記接近判断手段が前記携帯機が接近したと判断した場合には、前記携帯機が接近した前記送信アンテナである近傍アンテナの前記近傍エリアを包含する前記通信エリアとなるように前記近傍アンテナ以外の前記送信アンテナである遠方アンテナの前記駆動電圧を変更して、その遠方アンテナから前記1次信号を再送信させることを特徴とする。
これによれば、1次信号が送信された送信アンテナ(近傍アンテナ)の近傍エリアに携帯機が接近した場合には、送信制御手段は、近傍アンテナ以外の送信アンテナ(遠方アンテナ)から1次信号を再送信するので、その遠方アンテナからの1次信号を携帯機に受信させることができる。携帯機は、遠方アンテナに対しては近傍エリア外で1次信号を受信することになるので、その1次信号を正確に受信できる。
また、本発明において、前記携帯機は、前記携帯機が受信した前記1次信号の強度を測定する信号強度測定手段を備え、前記1次信号を受信した場合には前記信号強度測定手段が測定した前記強度を含む2次信号を前記車両に送信し、
前記車両に設けられ、前記2次信号を受信する受信手段を備え、
前記接近判断手段は、前記受信手段が受信した前記2次信号に含まれた前記強度に基づいて前記携帯機が接近したか否かを判断することを特徴とする。
これによれば、携帯機は、受信した1次信号の強度を測定する信号強度測定手段を備えている。その信号強度測定手段が測定する1次信号の強度は、携帯機と送信アンテナとの距離に応じて変化する。接近判断手段はその1次信号の強度に基づいて携帯機が近傍エリアに接近したか否かを判断しているので、正確にその判断をできる。
また、本発明において、前記携帯機は、前記携帯機が受信した前記1次信号の強度を測定する信号強度測定手段と、前記信号強度測定手段が測定した前記強度に基づいて前記携帯機が前記近傍エリアに接近したか否かを判断する携帯機側判断手段とを備え、その携帯機側判断手段が前記携帯機が接近したと判断した場合には、前記携帯機が前記近傍エリアに接近したことを通知する接近情報を含む2次信号を前記車両に送信し、
前記車両に設けられ、前記2次信号を受信する受信手段を備え、
前記接近判断手段は、前記受信手段が前記接近情報を含む前記2次信号を受信したことに基づいて前記携帯機が接近したと判断することを特徴とする。
このように、携帯機側で接近の有無を判断しても良い。これによっても、携帯機が近傍エリアに接近したか否かを正確に判断できる。
また、本発明において、前記携帯機は複数設けられており、それぞれの前記携帯機には自身と他の前記携帯機とを識別する識別情報が割り当てられており、
前記車両に設けられ、それぞれの前記識別情報を記憶する記憶手段と、
前記車両に設けられ、前記記憶手段に記憶されたいずれかの前記識別情報を指定する識別情報指定手段と、を備え、
前記送信制御手段は、前記識別情報指定手段が指定した前記識別情報を含む前記1次信号を送信させ、
前記携帯機は、前記1次信号に含まれた前記識別情報が自身の識別情報である場合にのみ前記2次信号を送信し、
前記識別情報指定手段は、前記送信制御手段が前記遠方アンテナから前記1次信号を再送信させるときには、前記近傍エリアに接近した前記携帯機の前記識別情報を指定することを特徴とする。
これによれば、遠方アンテナから1次信号を再送信するときには、その1次信号には、近傍アンテナの近傍エリアに接近した携帯機の識別情報を指定するので、他の携帯機がその1次信号に応答してしまうのを防止できる(混信を防止できる)。
車両側装置3の構成を示したブロック図である。 車室内発信機40及び車室外発信機50の構成を示した図である。 車室内発信機40及び車室外発信機50の設置位置を示した図である。 携帯機20の構成を示した図である。 受信回路20、900によるリクエスト信号の復調波形の変化を示した図である。 携帯機20とアンテナとの距離に対するRSSI値の変化を示した図である。 携帯機20が実行する処理のフローチャートである。 照合ECU30が実行する処理のフローチャートである。 図8の処理に続くフローチャートである。 リア側発信機42の通信エリアの変化を示した図である。 携帯機が実行する処理のフローチャートの変形例である。 受信回路900の構成を示した図である。
以下、本発明に係る無線通信システムの実施形態を説明する。本実施形態では、車両側装置と携帯機(電子キー)との間で双方向通信を行い、その通信結果に基づいてドアロックの施解錠を行ったり、エンジンを始動させたりするスマートエントリーシステム(電子キーシステム)に本発明を適用した例について説明する。図1は、車両に搭載された車両側装置3の構成を示したブロック図である。図2は、図1の車室内発信機40及び車室外発信機50の詳細な構成を示した図である。図3は、車室内発信機40及び車室外発信機50の車両1における設置位置を示した図である。
図1に示すように、車両側装置3は、車室内発信機40、車室外発信機50、チューナ71、タッチセンサ72、トリガスイッチ73、プッシュスイッチ74、ロック機構75、エンジンECU76及びそれらと接続された照合ECU30を備えている。車室内発信機40は、図3に示すように、車両1の車室内の前席12、13付近に設置されたフロント側発信機41と、車室内の後席14付近に設けられたリア側発信機42とを有している。フロント側発信機41は、例えば、運転席12と助手席13の間のセンターコンソール11内に設置されている。フロント側発信機41は車室内前方をカバーする通信エリア411にリクエスト信号を送信する。リア側発信機42は、例えば後席14の中央位置にて後席14の下に設置されている。リア側発信機42は、車室内後方をカバーする通信エリア421にリクエスト信号を送信する。
車室外発信機50は、図3に示すように、車両1の前席右側ドアに設置された発信機51、前席左側ドアに設置された発信機52、後席右側ドアに設置された発信機53及び後席左側ドアに設置された発信機54を有している。各発信機51〜54は、詳細には、各ドアのドアハンドル内に設置されている。各発信機51〜54は、それぞれ、各ドア付近の車室外の通信エリア511、521、531、541にリクエスト信号を送信する。各通信エリア511、521、531、541は、各ドアから1m程度のエリアとされている。
各発信機41、42、51〜54(車室内発信機40、車室外発信機50)は、図2に示す共通の構成を有している。具体的には、発信機40、50は、アンテナコイル61と、そのアンテナコイル61と共振回路610を構成する共振用コンデンサ62とを備えている。また、発信機40、50は、共振回路610を駆動する駆動回路63と、共振回路610に与える駆動電圧を調整するレギュレータ64と、所定の周波数(LF帯の周波数(例えば134kHz))の発振信号を生成する発振回路65と、照合ECU30からのリクエスト信号と発振回路65の発振信号とを混合してリクエスト信号を変調信号(ASK変調)に変換する変換部66とを備えている。駆動回路63は、Pチャンネル型のMOSFET631及びNチャンネル型のMOSFET632をハーフブリッジに接続したCMOSインバータである。
なお、レギュレータ64は、照合ECU30の指示に基づいて共振回路610に与える駆動電圧を変更可能に構成されている。通常動作時(図4の携帯機20が送信アンテナ(発信機40、50)の近傍エリアに位置していない時)には、各発信機40、50のレギュレータ64は、図3に示す通信エリア411、421、511、521、531、541となる駆動電圧を共振回路610に与える。
次に、発信機40、50の動作を説明する。図1の照合ECU30からハイレベル信号とローレベル信号とを組み合わせたリクエスト信号が発信機40、50に入力されると、そのリクエスト信号は変換部66によって変調信号に変換される。その変調信号は駆動回路63に入力されて、駆動回路63の両FET631、632はその変調信号によってオンオフされる。共振回路610には、FET631がオン及びFET632がオフ時にレギュレータ64によって調整された駆動電圧が印加され、FET631がオフ及びFET632がオン時にグランドに接続される。これによって、共振回路610が共振動作を行い、アンテナコイル61に交流電流が流れる。そして、その交流電流の周波数に応じた電波(リクエスト信号の電波)がアンテナコイル61から送信される。
図1の説明に戻り、チューナ71は後述する図4の携帯機20から送信されたレスポンス信号の電波(RF帯(例えば300〜400MHz帯)の電波)を受信して、そのレスポンス信号を復調して照合ECU30に出力する。チューナ71は、例えば後席14(図3参照)斜め後ろの柱(Cピラー)内に設置されている。タッチセンサ72は、各ドアのドアハンドルの裏側に設けられ、ドアハンドルの裏面へのユーザのタッチを検出するセンサである。タッチセンサ72として例えば静電容量センサが使用される。タッチセンサ72による検出信号は照合ECU30に入力される。トリガスイッチ73は、ドアハンドル付近に設けられ、ドアロックの施錠を指示するプッシュスイッチである。トリガスイッチ73がプッシュ操作された場合には操作されたことを示す信号が照合ECU30に入力される。プッシュスイッチ74は、車両1のインストルメントパネルに設けられ、アクセサリ電源、イグニッション電源のオンを指示したり、エンジン始動を指示したりするためのスイッチである。プッシュスイッチ74の操作信号は照合ECU30に入力される。ロック機構75は各ドアごとに設けられ、ドアロックモータ(図示外)を有し、そのドアロックモータの作動によって各ドアの施解錠を行う。エンジンECU76はエンジン(図示外)を制御するECUである。
照合ECU30は、CPU31やメモリ32等から構成され、スマートエントリーシステムに関する各種処理を実行する。具体的には、照合ECU30は、車両1が駐車状態のときには、車室外発信機50で間欠的にリクエスト信号を送信する。そのリクエスト信号は、携帯機20に動作指令するコマンド、乱数で構成された第1チャレンジコード及び携帯機20のIDを含む。なお、携帯機20は複数設けられており、各携帯機20にはIDが割り当てられている。照合ECU30のメモリ32には各携帯機20のIDが記憶されている。照合ECU30は、メモリ32に記憶された複数のIDの中からいずれか一つのIDを読み出して、そのIDをリクエスト信号に含めている。
照合ECU30は、携帯機20からのレスポンス信号をチューナ71を介して受信した場合には、そのレスポンス信号に含まれた第2チャレンジコード(携帯機20が第1チャレンジコードに所定の論理演算を行い、その論理演算によって得られたチャレンジコード)と、照合ECU30自身が論理演算したチャレンジコード(自身が送信した第1チャレンジコードに所定の論理演算を行い、その論理演算によって得られたチャレンジコード)とを照合する。そして、照合可の場合には、タッチセンサ72を通電してスタンバイ状態にする。その後、ドアハンドルがタッチされたことをタッチセンサ72が検出した場合には、照合ECU30は、ロック機構75を制御してドアロックを解錠する。
また、ドアが閉められた状態でトリガスイッチ73が操作された場合には、照合ECU30は、携帯機20を所持してユーザが外に出たか否かを確認するために、車室内発信機40で車室内にリクエスト信号を送信し、車室外発信機50で車室外にリクエスト信号を送信する。そして、携帯機20を所持してユーザが外に出たことを確認できた場合(車室内照合が不可で車室外照合か可の場合)、ロック機構75を制御してドアロックを施錠する。さらに、照合ECU30は、プッシュスイッチ74が操作された場合には、車室内に携帯機20があることを確認するために、車室内発信機40で車室内にリクエスト信号を送信する。そして、照合ECU30は、照合可の場合には、アクセサリ電源やイグニッション電源をオンにしたり、エンジンECU76に指示してエンジンを始動させたりする。なお、照合ECU30は、リクエスト信号の送信に先立って、スタンバイ状態(省電力状態)の携帯機20を起動させるウェイクアップ信号を発信機40、50で送信している。そして、照合ECU30は、携帯機20からウェイクアップ信号に対するレスポンス信号を受信した場合に上記リクエスト信号を送信している。なお、照合ECU30の詳細な処理は後述する。
次に、携帯機20について説明する。携帯機20は、車両1のユーザによって所持される携帯型の無線通信装置である。その携帯機20は上記したように複数設けられており、具体的には、例えば、マスターキーに対応する携帯機とスペアキーに対応する携帯機の2つの携帯機20が設けられている。ここで、図4は、各携帯機20の構成を示した図である。図4に示すように、携帯機20は、マイコン21、受信回路22、RSSI回路27、RF送信回路28及びバッテリ29を備えている。受信回路22は、発信機40、50から送信されたリクエスト信号の電波を受信してそのリクエスト信号を復調する回路である。受信回路22は、上述した図12の受信回路900と同じ構成となっている。すなわち、受信回路22は、アンテナコイル231及びコンデンサ232で共振回路を構成した受信部23、受信部23で受信した波形を増幅する増幅部24、増幅部24で増幅された波形に対して包絡線検波を行う検波部25及び検波部25で検波された波形を2値信号に波形整形する波形整形部26を備えている。
受信部23のアンテナコイル231が発信機40、50のアンテナコイル61(図2参照)と電磁結合することで、受信部23にはリクエスト信号の電波に応じた交流電流が流れる。ここで、上述の図5(2)は受信部23の出力点233の波形を示している。図5(2)に示すように、出力点233の波形は、図5(1)のベースバンド波形(リクエスト信号の波形)のハイレベル部分に対応して振幅が大きくなっており、ベースバンド波形のローレベル部分に対応して振幅が小さくなっている。出力点233の波形は、理想的には、ベースバンド波形の立ち上がり、立ち下がりに追従できるのが望ましいが、実際は上述したようにアンテナQの影響で鈍っている。すなわち、ベースバンド波形がハイレベルになっても直ちに受信波形の振幅が大きくなるわけではなく徐々に振幅が大きくなっていき、ベースバンド波形がローレベルになっても直ちに受信波形の振幅が小さくなるわけではなく徐々に振幅が小さくなっていく。
検波部25は整流用ダイオード等で構成されている。図5(3)は検波部25の出力点252の波形を示している。波形整形部26は、抵抗及びコンデンサで構成されたローパスフィルタであるしきい値設定回路261及びコンパレータ263を含む。しきい値設定回路261は、検波部25による検波波形から高周波成分を除去してその検波波形を鈍らせる回路である。なお、図5(3)の破線941、942はしきい値設定回路261で設定されるしきい値(出力点262の値)の変化を示している。コンパレータ263の一方の入力端子には検波部25による検波信号が入力され、他方の入力端子にはしきい値設定回路261で設定されたしきい値が入力される。コンパレータ263は、検波信号がしきい値よりも大きいときにハイレベル信号を出力し、検波信号がしきい値よりも小さいときにローレベル信号を出力する。なお、図5(4)は、コンパレータ263の出力点264の波形を示している。コンパレータ263の出力信号はマイコン21に入力される。
RSSI回路27は、増幅部24から出力された信号を取得して、その信号のRSSI値(電界強度)を測定する回路である。ここで、図6は、携帯機20と送信アンテナ(発信機40、50)との距離に対するRSSI値の変化を示しており、詳細には、図6(A)はRSSI値の理論値を示しており、図6(B)はRSSI回路27による実測値を示している。図6(A)に示すように、理論上、距離が小さくなるほどRSSI値は大きくなっていく。しかし、実際は、図6(B)に示すように、RSSI回路27の測定レンジを超えた場合には、RSSI値は飽和してしまう。図6(B)では、256dec以上でRSSI値が飽和しており、飽和領域におけるアンテナとの距離は10cm未満となっている。RSSI回路27で測定されたRSSI値はマイコン21に入力される。
RF送信回路28は、マイコン21からのレスポンス信号が入力されて、そのレスポンス信号をRF帯の信号に変調し、その変調信号を送信する回路である。
マイコン21は、CPUやメモリ等から構成され、スマートエントリーシステムに関する処理を実行する。なお、マイコン21は、バッテリ29に接続されてそのバッテリ29の電力によって動作するが、動作しないときには消費電力を抑えたスタンバイ状態(省電力状態)に自身を移行させている。ここで、図7は、マイコン21が実行する処理のフローチャートである。以下、図7を参照してマイコン21(携帯機20)の処理を説明する。なお、図7の処理スタート時では、マイコン21がスタンバイ状態になっている。
図7の処理がスタートすると、車両側からのウェイクアップ信号を待ち受ける(S51)。受信回路22からウェイクアップ信号の入力があった場合には(S51:Yes)、自身をスタンバイ状態から通常状態に移行させるとともに、ウェイクアップ信号に対するレスポンス信号を送信する(S52)。次いで、車両側からのリクエスト信号を待ち受ける(S53)。所定時間が経過するまでにリクエスト信号を受信できなければ(タイムアウトになった場合)、スタンバイ状態に戻す。タイムアウトになる前に信号を受信した場合には、その信号がコマンド、第1チャレンジコード及びIDから構成されたリクエスト信号か否かを判断する(S54)。リクエスト信号でない場合には(S54:No)、スタンバイ状態に戻す。リクエスト信号の場合には(S54:Yes)、リクエスト信号に含まれたIDが自身のIDと一致するか否かを判断する(S55)。一致しなければ(S55:No)、S53の処理に戻って、自身のIDを含むリクエスト信号を待ち受ける。なお、マイコン21のメモリには、自身のIDが記憶されており、マイコン21は、メモリに記憶されたIDを読み出してS55の判断を行う。
リクエスト信号に含まれたIDと自身のIDとが一致する場合は(S55:Yes)、レスポンス信号を生成して、そのレスポンス信号をRF送信回路28で送信する(S56)。具体的には、レスポンス信号に含まれた第1チャレンジコードに対して所定の論理演算を行う。なお、マイコン21が行う論理演算と照合ECU30が照合の際に行う論理演算とは、共通の論理演算に設定されている。マイコン21は、論理演算によって得られた第2チャレンジコード及びRSSI回路27から入力されたリクエスト信号のRSSI値を含むレスポンス信号をRF送信回路28に出力する(S56)。これによって、第2チャレンジコード及びRSSI値を含むレスポンス信号がRF送信回路28から送信される。S56の処理の後、マイコン21はスタンバイ状態に戻す。
次に、照合ECU30が実行する処理の詳細を説明する。図8、図9は、照合ECU30が実行する処理のフローチャートである。なお、図8、図9の処理は、車室内発信機40からリクエスト信号を送信する場面を想定している。そのため、例えばエンジン始動を指示するプッシュスイッチ74が操作されたときに図8の処理が開始される。
図8の処理が開始されると、先ずリクエスト信号の送信回数Nを「1」(リセット)とする(S11)。次いで、フロント側発信機41からリクエスト信号(コマンド+第1チャレンジコード+ID)を送信する(S12)。この際、メモリ32(図1参照)に記憶された携帯機20のIDの中からいずれか一つのIDを指定して、その指定したIDをリクエスト信号に含める(S12)。次いで、送信回数Nが所定回数(図8の場合は「3」)未満か否かを判断する(S13)。所定回数未満の場合は(S13:No)、携帯機20からのレスポンス信号の有無を判断する(S14)。携帯機20からのレスポンス信号が無い場合には(S14:Yes)、リクエスト信号に含める携帯機20のIDを変更して(S15)、上述のS12〜S14の処理を行う。
S14において、携帯機20からのレスポンス信号を受信した場合には(S14:No)、そのレスポンス信号に含まれたRSSI値に基づいて携帯機20がフロント側発信機41(厳密にはフロント側発信機41のアンテナコイル61)の近傍エリア412(図3参照)に位置しているか否かを判断する(S16)。近傍エリア412は、携帯機20がリクエスト信号を受信した際にビット欠けが発生する(図5(B)の(4)参照)など、リクエスト信号を正常に受信できないおそれがあるエリア、又は携帯機20が測定するRSSI値の測定レンジがオーバーしてしまう(図6(B)参照)おそれがあるエリアとされている。具体的には、近傍エリア412は、フロント側発信機41から約10cm未満のエリアとされている。S16では、近傍エリア412の内外を区分するRSSI値のしきい値を予め定めておく。そして、レスポンス信号に含まれたRSSI値がそのしきい値より大きい場合に携帯機20が近傍エリア412に位置していると判断し、RSSI値がそのしきい値より小さい場合に携帯機20が近傍エリア412の外に位置していると判断する(S16)。なお、近傍エリア412をアンテナから10cm未満のエリアとした場合、図6(B)より、RSSI値のしきい値は約200となる。
S16において、携帯機20が近傍エリア412の外に位置している場合には(S16:No)、受信したレスポンス信号にエラーが無いか否か(例えば、ビット欠けが発生していないか否か)を判断する(S17)。レスポンス信号にエラーが無い場合は(S17:Yes)、レスポンス信号に含まれた第2チャレンジコードを照合する(S18)。そして、照合可の場合には(S19:Yes)、所定の作動(例えばエンジン始動)を実行し(S20)、照合不可の場合には(S19:No)、何もしないで図8の処理を終了する。S17において、レスポンス信号にエラーが有る場合には(S17:No)、送信回数Nに「1」を加算して(S21)、S12の処理に戻る。この場合には、再度、同じ携帯機20のIDを指定して、リクエスト信号を送信する(S12)。
S16において、携帯機20が近傍エリア412に位置している場合には(S16:Yes)、今回指定した携帯機20のIDを、次のリクエスト信号に含めるIDとしてメモリ32に記憶する(S22)。次いで、図10に示すように、リア側発信機42の通信エリアが当初の通信エリア421(破線)から近傍エリア412を含む通信エリア423(実線)となるように、リア側発信機42のレギュレータ64(図2参照)を制御してリア側発信機42のアンテナ61の駆動電圧を大きくする(S23)。駆動電圧を大きくした結果、通信エリア423が車室外にまで広がることとなる。
次いで、リア側発信機42からリクエスト信号を再送信する(S24)。この際、S22で記憶したIDをリクエスト信号に含める。これによって、フロント側発信機41(本発明の「近傍アンテナ」に相当する)の近傍エリア412に位置している携帯機20に、リア側発信機42(本発明の「遠方アンテナ」に相当する)からのリクエスト信号を受信させることができる。よって、その携帯機20は、リクエスト信号を正常に受信できるとともに、正確なRSSI値を測定できる。また、車室外にまで通信エリア423が広がったとしても、車室外に位置する他の携帯機20がリクエスト信号に応答してしまうのを防止できる。
次いで、送信回数Nが所定回数(図8の場合は「3」)未満か否かを判断する(S25)。所定回数未満の場合には(S25:Yes)、S26の処理に移行する。この場合には、フロント側発信機41の近傍エリア412に位置した携帯機20からのレスポンス信号を受信することになるので、S26では、受信したレスポンス信号にエラーが無いか否かを判断する。エラーが無い場合には(S26:Yes)、上述のS18〜S20の処理を実行する。エラーが有る場合には(S26:No)、送信回数Nに「1」を加算して(S27)、リクエスト信号を再送信する(S24)。S25において、送信回数Nが所定回数を超えた場合には(S25:No)、図8の処理を終了する。
S13において、送信回数Nが所定回数を超えた場合には(S13:No)、フロント側発信機41の通信エリア411には携帯機20が無いとして、図9のリア側発信機42の処理に移行する。図9の処理は、図8の処理と同様であるので、重複した処理は適宜説明を省略する。図9の処理では、先ず送信回数Nをリセットして(S31)、リア側発信機42からリクエスト信号を送信する(S32)。携帯機20からレスポンス信号を受信した場合には(S34:No)、その携帯機20がリア側発信機42の近傍エリア422(図3参照)に位置しているか否かを判断する(S36)。携帯機20が近傍エリア422に位置している場合には(S36:Yes)、その近傍エリア422を含む通信エリアとなるようにフロント側発信機41の駆動電圧を大きくして(S43)、そのフロント側発信機41からリクエスト信号を再送信する(S44)。これによって、携帯機20に、フロント側発信機41(遠方のアンテナ)からのリクエスト信号を受信させることができる。
以上説明したように、本実施形態では、携帯機がアンテナ近傍に位置していた場合であってもその携帯機にリクエスト信号を正常に受信させることができるので、正常にスマートエントリーシステムを機能させることができる。また、携帯機は正確にRSSI値を測定できるので、そのRSSI値を使用したシステム(例えば特許文献2のようにリレーアタックを防止するシステム)を正常に機能させることができる。
なお、本発明に係る無線通信システムは上記実施形態に限定されるわけではなく特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々変更できる。例えば、携帯機が、RSSI値に基づいて自身がアンテナの近傍エリアに接近しているか否かを判断するようにしても良い。この場合には、携帯機は、例えば図11のフローチャートの処理を実行する。なお、図11において、図7の処理と同一の処理には同一符号を付している。図11に示すように、携帯機は、受信したリクエスト信号に含まれたIDが自身のIDと一致している場合には(S55:Yes)、自身が測定したRSSI値に基づいて自身がアンテナの近傍エリアに接近しているか否かを判断する(S57)。アンテナの近傍エリアに接近している場合には、S56で送信するレスポンス信号に、接近していることを通知する情報(接近情報)を含める。これに対して、アンテナの近傍エリアに接近していない場合には、通常のレスポンス信号(車両側でRSSI値を他の用途で使用する場合にはRSSI値を含むレスポンス信号、車両側でRSSI値を使用しない場合にはRSSI値を含まないレスポンス信号)を送信する(S56)。車両側(照合ECU)では、図8のS16、図9のS36において、受信したレスポンス信号に接近情報が含まれているか否かに基づいて、携帯機がアンテナの近傍エリアに接近したか否かを判断する。これによっても上記実施形態と同じ効果が得られる。
また、上記実施形態では、リクエスト信号のRSSI値に基づいて携帯機がアンテナに接近したか否かを判断していたが、リクエスト信号に先だって送信されるウェイクアップ信号のRSSI値でその判断を行っても良い。この場合には、例えば、図7のS52で送信するレスポンス信号に、ウェイクアップ信号のRSSI値を含める。
また、上記実施形態では車室内発信機に本発明を適用した例を説明したが、車室外発信機に本発明を適用しても良い。すなわち、例えば携帯機が車室内発信機の近傍エリアに位置している場合には、その近傍エリアを含む通信エリアとなるように車室外発信機の通信エリアを広げるようにしても良い。また、例えば、携帯機が車室外発信機の近傍エリアに位置している場合には、その近傍エリアを含む通信エリアとなるように、車室内発信機の通信エリア又は他の車室外発信機の通信エリアを広げるようにしても良い。
また、RSSI値以外の方法で、携帯機がアンテナに接近したか否かを判断しても良い。具体的には、例えば、アンテナの近傍エリアを撮影するカメラを車両に設け、そのカメラの撮影画像に基づいて携帯機がアンテナに接近したか否かを判断しても良い。また、発信機に、携帯機からの電波を受信できる機能を持たせて、その電波の強度に基づいて携帯機がアンテナに接近したか否かを判断しても良い。また、本発明は、スマートエントリーシステム以外の無線通信システム(車両の異なる位置に複数のアンテナが設置され、それらアンテナから携帯機に信号を送信するシステム)にも適用できる。
なお、上記実施形態において、発信機40、50が本発明の「送信アンテナ」に相当する。照合ECU30が本発明の「送信制御手段」に相当する。図8のS16、図9のS36の処理を実行する照合ECU30が本発明の「接近判断手段」に相当する。RSSI回路27が本発明の「信号強度測定手段」に相当する。チューナ71が本発明の「受信手段」に相当する。図11のS57の処理を実行するマイコン21が本発明の「携帯機側判断手段」に相当する。メモリ32が本発明の「記憶手段」に相当する。図8のS22、図9のS42の処理を実行する照合ECU30が本発明の「識別情報指定手段」に相当する。また、発信機40、50から送信される信号(ウェイクアップ信号、リクエスト信号)が本発明の「1次信号」に相当する。携帯機20から送信されるレスポンス信号(ウェイクアップ信号に対するレスポンス信号も含む)が本発明の「2次信号」に相当する。携帯機20のIDが本発明の「識別情報」に相当する。
1 車両
3 車両側装置
20 携帯機
21 マイコン
22 受信回路
27 RSSI回路
30 照合ECU
32 メモリ
40 車室内発信機
41 フロント側発信機
42 リア側発信機
50 車室外発信機
61 アンテナコイル
63 駆動回路
64 レギュレータ
411、421、423、511、521、531、541 通信エリア
412、422 近傍エリア

Claims (4)

  1. 車両の互いに異なる位置に設置され、それぞれ、自身の設置位置及び自身の駆動電圧に応じた通信エリアに1次信号を送信する複数の送信アンテナと、
    前記通信エリアに位置しているときに前記1次信号を受信する携帯機と、
    前記車両に設けられ、それぞれの前記送信アンテナの前記駆動電圧を制御して前記送信アンテナから前記1次信号を送信させる送信制御手段と、
    前記車両に設けられ、前記1次信号を送信した前記送信アンテナの近傍エリアに前記携帯機が接近したか否かを判断する接近判断手段と、を備え、
    前記送信制御手段は、前記接近判断手段が前記携帯機が接近したと判断した場合には、前記携帯機が接近した前記送信アンテナである近傍アンテナの前記近傍エリアを包含する前記通信エリアとなるように前記近傍アンテナ以外の前記送信アンテナである遠方アンテナの前記駆動電圧を変更して、その遠方アンテナから前記1次信号を再送信させることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記携帯機は、前記携帯機が受信した前記1次信号の強度を測定する信号強度測定手段を備え、前記1次信号を受信した場合には前記信号強度測定手段が測定した前記強度を含む2次信号を前記車両に送信し、
    前記車両に設けられ、前記2次信号を受信する受信手段を備え、
    前記接近判断手段は、前記受信手段が受信した前記2次信号に含まれた前記強度に基づいて前記携帯機が接近したか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記携帯機は、前記携帯機が受信した前記1次信号の強度を測定する信号強度測定手段と、前記信号強度測定手段が測定した前記強度に基づいて前記携帯機が前記近傍エリアに接近したか否かを判断する携帯機側判断手段とを備え、その携帯機側判断手段が前記携帯機が接近したと判断した場合には、前記携帯機が前記近傍エリアに接近したことを通知する接近情報を含む2次信号を前記車両に送信し、
    前記車両に設けられ、前記2次信号を受信する受信手段を備え、
    前記接近判断手段は、前記受信手段が前記接近情報を含む前記2次信号を受信したことに基づいて前記携帯機が接近したと判断することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記携帯機は複数設けられており、それぞれの前記携帯機には自身と他の前記携帯機とを識別する識別情報が割り当てられており、
    前記車両に設けられ、それぞれの前記識別情報を記憶する記憶手段と、
    前記車両に設けられ、前記記憶手段に記憶されたいずれかの前記識別情報を指定する識別情報指定手段と、を備え、
    前記送信制御手段は、前記識別情報指定手段が指定した前記識別情報を含む前記1次信号を送信させ、
    前記携帯機は、前記1次信号に含まれた前記識別情報が自身の識別情報である場合にのみ前記2次信号を送信し、
    前記識別情報指定手段は、前記送信制御手段が前記遠方アンテナから前記1次信号を再送信させるときには、前記近傍エリアに接近した前記携帯機の前記識別情報を指定することを特徴とする請求項2又は3に記載の無線通信システム。
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