JP2013125138A - 半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物及び半導体パッケージ - Google Patents

半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物及び半導体パッケージ Download PDF

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Abstract

【課題】底部硬化性に優れ、底部の裾を十分に低減したレジスト膜を形成できる半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】本発明の感光性樹脂組成物は、酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂、光重合性化合物、アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤、極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤及び無機微粒子を含有し、アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤及び極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤の含有量が、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として0.2〜15質量%であり、且つ、アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤に対する極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤の含有割合が0.5〜4質量%である。
【選択図】なし

Description

本発明は、半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物及びこれを用いた半導体パッケージに関する。
プリント配線板分野では、従来から、プリント配線板上に永久マスクレジスト(保護膜)を形成することが行われている。この永久マスクレジストは、半導体素子をプリント配線板上にはんだを介してフリップチップ実装する工程において、プリント配線板の導体層の不要な部分にはんだが付着することを防ぐ役割を有している。さらに、永久マスクレジストは、プリント配線板の使用時において、導体層の腐食を防止したり、導体層間の電気絶縁性を保持したりする役割も有している。
従来、プリント配線板製造における永久マスクレジストは、熱硬化性又は感光性樹脂組成物をスクリーン印刷する方法等で作製されている。
例えば、FC、TAB及びCOFといった実装方式を用いたフレキシブル配線板においては、リジッド配線板、ICチップ、電子部品又はLCDパネルと接続配線パターン部分を除いて、熱硬化性樹脂ペーストをスクリーン印刷し、熱硬化して永久マスクレジストを形成している(例えば特許文献1参照)。
また、パーソナルコンピューターに搭載されているBGA(ボールグリッドアレイ)、CSP(チップサイズパッケージ)等の半導体パッケージ基板においては、(1)半導体パッケージ基板上にはんだを介して半導体素子をフリップチップ実装するために、(2)半導体素子と半導体パッケージ基板とをワイヤボンディング接合するために、(3)半導体パッケージ基板をマザーボード基板上にはんだ接合するために、その接合部分の永久マスクレジストを除去する必要があり、このような除去が容易な感光性樹脂組成物が永久マスクレジストとして用いられている(例えば特許文献2参照)。
一方、プラズマディスプレイ用のブラックマトリクスの形成をするための遮光性材料として、特定の金属酸化物からなる遮光膜形成用感光性樹脂組成物が検討されている(例えば特許文献3参照)。
着色感光性樹脂組成物を用いて厚膜のレジスト層を形成する場合、レジスト層の底部硬化性を向上させるために紫外線照射の露光量を多くすると、それに伴ってハレーションが大きくなり、レジストパターン断面の表面部の線幅に対して中間部及び最深部の線幅が大きくなり、解像性が低下するという問題がある。
そこで、解像性に優れたパターンを得るために、ホスフィンオキサイド類と水素引き抜き型重合開始剤とを、ホスフィンオキサイド類に対する水素引き抜き型重合開始剤の比率が5〜40質量%の割合で含む着色感光性樹脂組成物が検討されている(特許文献4)。
特開2003−198105号公報 特開平11−240930号公報 特開平9−160243号公報 特開2006−276211号公報
しかしながら、上述のような着色感光性樹脂組成物を用いてビアホールを形成する場合、レジストの底部まで硬化させようとすると、未露光部の底部の現像性が低下してしまい、底部に裾引きが起こりビア開口径が設計寸法より小さくなり易い。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、底部硬化性に優れ、底部の裾(フット)を十分に低減したレジスト膜を形成できる半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。
感光性樹脂組成物から形成される感光層における露光部の底面硬化性が不十分であると、現像後のレジストパターンにアンダーカットが生じることがある。一方、露光部の底部まで硬化させようとすると、未露光部における底部の現像性が低下してしまい現像残りが生じ、露光部の底部から未露光部側に裾引きが起こり易くなる。これに対し、本発明者らは、特定の光重合開始剤及び増感剤を所定の範囲で併用し、特定のエポキシ樹脂と組み合わせることにより、露光部の底部硬化性に優れ、底部の裾を十分に低減したレジスト膜を形成できることを見出した。
本発明は、(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂、(B)光重合性化合物、(C)アシルスルフォンオキサイド系重合開始剤、(D)極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤及び(E)無機微粒子を含有する感光性樹脂組成物であって、(C)アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤及び(D)極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤の含有量が、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として0.2〜15質量%であり、且つ、(C)アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤に対する(D)極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤の含有割合が0.5〜4質量%である半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物を提供する。
かかる感光性樹脂組成物によれば、上記構成を有することにより、底部硬化性に優れ、底部の裾(フット)を十分に低減したレジスト膜を形成できる。よって、設計寸法に近いビア径及びビア間ピッチを有し、解像性に優れたビアを形成できる。したがって、本発明の感光性樹脂組成物は、半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物として非常に有用である。
本発明の感光性樹脂組成物において、上記(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂は、アルカリ現像が可能であり、且つ解像性、接着性に優れる観点から、下記一般式(4)で表されるノボラック型エポキシ樹脂、下記一般式(5)で表されるビスフェノール型エポキシ樹脂、下記一般式(6)で表されるサリチルアルデヒド型エポキシ樹脂、並びに、下記一般式(7)又は(8)で表される繰り返し単位を有するビスフェノール型ノボラック樹脂からなる群より選択される少なくとも1種のエポキシ樹脂(a)と、ビニル基含有モノカルボン酸(b)と、を反応させて得られる樹脂に、飽和若しくは不飽和基含有多塩基酸無水物(c)を反応させて得られる樹脂であることが好ましい。
Figure 2013125138

[式(4)中、R11は水素原子又はメチル基を示し、Yは水素原子又はグリシジル基を示し、n1は1以上の整数を示す。なお、複数存在するR11及びYはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。但し、少なくとも一つのYはグリシジル基を示す。]
Figure 2013125138

[式(5)中、R12は水素原子又はメチル基を示し、Yは水素原子又はグリシジル基を示し、n2は1以上の整数を示す。なお、複数存在するR12は同一でも異なっていてもよい。また、n2が2以上の場合、複数存在するYは同一でも異なっていてもよい。]
Figure 2013125138

[式(6)中、Yは水素原子又はグリシジル基を示し、n3は1以上の整数を示す。なお、複数存在するYは同一でも異なっていてもよい。但し、少なくとも一つのYはグリシジル基を示す。]
Figure 2013125138

[式(7)中、R13は水素原子又はメチル基を示し、Y及びYはそれぞれ独立に水素原子又はグリシジル基を示す。なお、2つのR13は同一でも異なっていてもよい。但し、Y及びYの少なくとも一方はグリシジル基を示す。]
Figure 2013125138

[式(8)中、R14は水素原子又はメチル基を示し、Y及びYはそれぞれ独立に水素原子又はグリシジル基を示す。なお、2つのR14は同一でも異なっていてもよい。但し、Y及びYの少なくとも一方はグリシジル基を示す。]
本発明の感光性樹脂組成物において、増感剤は、ジアルキルアミノベンゾフェノン化合物及びキサントン化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含むことが好ましい。
本発明はまた、上記感光性樹脂組成物の硬化物からなる永久レジスト層を有する半導体パッケージを提供する。
本発明によれば、底部硬化性に優れ、底部の裾(フット)を十分に低減したレジスト膜を形成できる半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物を提供することができる。
半導体パッケージの断面を模式的に示す図である。 ビア開口部の断面を模式的に示す図である。 ネガフィルムのビア径とビア間ピッチとを模式的に示す図である。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。なお、本発明における(メタ)アクリルとはアクリル及びそれに対応するメタクリルを意味し、(メタ)アクリレートとはアクリレート及びそれに対応するメタクリレートを意味する。
[感光性樹脂組成物]
本発明の半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物は、(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂(以下、場合により「(A)成分」という)と、(B)光重合性化合物(以下、場合により「(B)成分」という)と、(C)アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤(以下、場合により「(C)成分」という)と、(D)極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤(以下、場合により「(D)成分」という)と、(E)無機微粒子(以下、場合により「(E)成分」という)と、を含有し、(C)成分及び(D)成分の含有量が、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として0.2〜15質量%であり、且つ、(C)成分に対する(D)成分の含有割合が0.5〜4質量%であることを特徴とする。以下、各成分について詳述する。
<(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂>
(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂をビニル基含有モノカルボン酸で変性した樹脂を用いることができるが、特に、下記一般式(4)で表されるノボラック型エポキシ樹脂、下記一般式(5)で表されるビスフェノール型エポキシ樹脂、下記一般式(6)で表されるサリチルアルデヒド型エポキシ樹脂、並びに、下記一般式(7)又は(8)で表される繰り返し単位を有するビスフェノール型ノボラック樹脂からなる群より選択される少なくとも1種のエポキシ樹脂(a)と、ビニル基含有モノカルボン酸(b)と、を反応させて得られる樹脂(A’)を用いることが好ましい。
Figure 2013125138

[式(4)中、R11は水素原子又はメチル基を示し、Yは水素原子又はグリシジル基を示し、n1は1以上の整数を示す。なお、複数存在するR11及びYはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。但し、少なくとも一つのYはグリシジル基を示す。]
Figure 2013125138

[式(5)中、R12は水素原子又はメチル基を示し、Yは水素原子又はグリシジル基を示し、n2は1以上の整数を示す。なお、複数存在するR12は同一でも異なっていてもよい。また、n2が2以上の場合、複数存在するYは同一でも異なっていてもよい。]
Figure 2013125138

[式(6)中、Yは水素原子又はグリシジル基を示し、n3は1以上の整数を示す。なお、複数存在するYは同一でも異なっていてもよい。但し、少なくとも一つのYはグリシジル基を示す。]
Figure 2013125138

[式(7)中、R13は水素原子又はメチル基を示し、Y及びYはそれぞれ独立に水素原子又はグリシジル基を示す。なお、2つのR13は同一でも異なっていてもよい。但し、Y及びYの少なくとも一方はグリシジル基を示す。]
Figure 2013125138

[式(8)中、R14は水素原子又はメチル基を示し、Y及びYはそれぞれ独立に水素原子又はグリシジル基を示す。なお、2つのR14は同一でも異なっていてもよい。但し、Y及びYの少なくとも一方はグリシジル基を示す。]
樹脂(A’)は、エポキシ樹脂(a)のエポキシ基とビニル基含有モノカルボン酸(b)のカルボキシル基との付加反応により形成される水酸基を有しているものと推察される。
一般式(4)で示されるノボラック型エポキシ樹脂としては、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂が挙げられる。これらのノボラック型エポキシ樹脂は、例えば、公知の方法でフェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂とエピクロルヒドリンとを反応させることにより得ることができる。
エポキシ樹脂(a)としては、プロセス裕度が優れるとともに、耐溶剤性を向上できる観点からは、一般式(4)で表されるノボラック型エポキシ樹脂が好ましい。
一般式(4)で示されるフェノールノボラック型エポキシ樹脂又はクレゾールノボラック型エポキシ樹脂としては、例えば、YDCN−701、YDCN−702、YDCN−703、YDCN−704、YDCN−704L、YDPN−638、YDPN−602(以上、東都化成(株)製、商品名)、DEN−431、DEN−439(以上、ダウケミカル(株)製、商品名)、EOCN−120、EOCN−102S、EOCN−103S、EOCN−104S、EOCN−1012、EOCN−1025、EOCN−1027、BREN(以上、日本化薬(株)製、商品名)、EPN−1138、EPN−1235、EPN−1299(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、商品名)、N−730、N−770、N−865、N−665、N−673、VH−4150、VH−4240(以上、大日本インキ化学工業(株)製、商品名)等が商業的に入手可能である。
また、一般式(5)で示され、Yがグリシジル基;
Figure 2013125138

であるビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂は、例えば、下記一般式(9)で示されるビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂の水酸基とエピクロルヒドリンとを反応させることにより得ることができる。
Figure 2013125138

[式中、R12は水素原子又はメチル基を示し、n2は1以上の整数を示す。]
水酸基とエピクロルヒドリンとの反応を促進するためには、反応温度50〜120℃でアルカリ金属水酸化物存在下、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の極性有機溶剤中で反応を行うことが好ましい。反応温度が50℃未満では反応が遅くなり、反応温度が120℃では副反応が多く生じる傾向にある。
一般式(5)で示されるビスフェノールA型エポキシ樹脂又はビスフェノールF型エポキシ樹脂としては、例えば、エピコート807,815,825,827,828,834,1001,1004,1007及び1009(以上、ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名)、DER−330、DER−301、DER−361(以上、ダウケミカル(株)製、商品名)、YD−8125、YDF−170、YDF−170、YDF−175S、YDF−2001、YDF−2004、YDF−8170(以上、東都化成(株)製、商品名)等が商業的に入手可能である。
一般式(6)で示されるサリチルアルデヒド型エポキシ樹脂としては、例えば、FAE−2500、EPPN−501H、EPPN−502H(以上、日本化薬(株)製、商品名)等が商業的に入手可能である。
また、エポキシ樹脂(a)としては、薄膜基板の反り性をより低減できるとともに、耐熱衝撃性をより向上できる観点から、一般式(7)及び/又は一般式(8)で表される繰り返し単位を有するエポキシ樹脂を用いることが好ましい。
上記一般式(8)において、R14が水素原子であり、Y及びYがグリシジル基のものは、EXA−7376シリーズ(大日本インキ化学工業社製、商品名)として、また、R14がメチル基であり、Y及びYがグリシジル基のものは、EPON SU8シリーズ(ジャパンエポキシレジン社製、商品名)として商業的に入手可能である。
上述のビニル基含有モノカルボン酸(b)としては、例えば、アクリル酸、アクリル酸の二量体、メタクリル酸、β−フルフリルアクリル酸、β−スチリルアクリル酸、桂皮酸、クロトン酸、α−シアノ桂皮酸等のアクリル酸誘導体や、水酸基含有アクリレートと二塩基酸無水物との反応生成物である半エステル化合物、ビニル基含有モノグリシジルエーテル若しくはビニル基含有モノグリシジルエステルと二塩基酸無水物との反応生成物である半エステル化合物が挙げられる。
半エステル化合物は、水酸基含有アクリレート、ビニル基含有モノグリシジルエーテル若しくはビニル基含有モノグリシジルエステルと二塩基酸無水物とを等モル比で反応させることで得られる。これらのビニル基含有モノカルボン酸(b)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ビニル基含有モノカルボン酸(b)の一例である上記半エステル化合物の合成に用いられる水酸基含有アクリレート、ビニル基含有モノグリシジルエーテル、ビニル基含有モノグリシジルエステルとしては、例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、ペンタエリスルトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ペンタエリスリトールペンタメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等が挙げられる。
上記半エステル化合物の合成に用いられる二塩基酸無水物としては、飽和基を含有するもの、不飽和基を含有するものを用いることができる。二塩基酸無水物の具体例としては、無水コハク酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エチルテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、エチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水イタコン酸等が挙げられる。
上述のエポキシ樹脂(a)とビニル基含有モノカルボン酸(b)との反応において、エポキシ樹脂(a)のエポキシ基1当量に対して、ビニル基含有モノカルボン酸(b)が0.6〜1.05当量となる比率で反応させることが好ましく、0.8〜1.0当量となる比率で反応させることがより好ましい。
エポキシ樹脂(a)及びビニル基含有モノカルボン酸(b)は、有機溶剤に溶かして反応させることができる。有機溶剤としては、例えば、エチルメチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート等のエステル類、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素類、石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサ等の石油系溶剤が挙げられる。
さらに、反応を促進させるために触媒を用いることが好ましい。触媒としては、例えば、トリエチルアミン、ベンジルメチルアミン、メチルトリエチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリメチルアンモニウムブロマイド、ベンジルトリメチルメチルアンモニウムアイオダイド、トリフェニルホスフィン等を用いることができる。触媒の使用量は、エポキシ樹脂(a)とビニル基含有モノカルボン酸(b)との合計100質量部に対して、好ましくは0.1〜10質量部である。
また、反応中の重合を防止する目的で、重合禁止剤を使用することが好ましい。重合禁止剤としては、例えば、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、カテコール、ピロガロール等が挙げられる。重合禁止剤の使用量は、エポキシ樹脂(a)とビニル基含有モノカルボン酸(b)の合計100質量部に対して、好ましくは0.01〜1質量部である。また、反応温度は、好ましくは60〜150℃であり、さらに好ましくは80〜120℃である。
また、必要に応じて、ビニル基含有モノカルボン酸(b)と、p−ヒドロキシフェネチルアルコール等のフェノール系化合物、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、ビフェニルテトラカルボン酸無水物等の多塩基酸無水物とを併用することができる。
また、本実施形態において、(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂としては、上述の樹脂(A’)に多塩基酸無水物(c)を反応させることにより得られる樹脂(A”)を用いることもできる。
樹脂(A”)においては、樹脂(A’)における水酸基(エポキシ樹脂(a)中にある元来ある水酸基も含む)と多塩基酸無水物(c)の酸無水物基とが半エステル化されているものと推察される。
多塩基酸無水物(c)としては、飽和基を含有するもの、不飽和基を含有するものを用いることができる。多塩基酸無水物(c)の具体例としては、無水コハク酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エチルテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、エチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水イタコン酸等が挙げられる。
樹脂(A’)と多塩基酸無水物(c)との反応において、樹脂(A’)中の水酸基1当量に対して、多塩基酸無水物(c)を0.1〜1.0当量反応させることで、酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂の酸価を調整することができる。
(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂の酸価は30〜150mgKOH/gであることが好ましく、40〜120mgKOH/gであることがより好ましく、50〜100mgKOH/gであることが特に好ましい。酸価が30mgKOH/g未満では感光性樹脂組成物の希アルカリ溶液への溶解性が低下する傾向があり、150mgKOH/gを超えると硬化膜の電気特性が低下する傾向がある。
樹脂(A’)と多塩基酸無水物(c)との反応温度は、60〜120℃とすることが好ましい。
また、必要に応じて、エポキシ樹脂(a)として、例えば、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂を一部併用することもできる。さらに、(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂として、スチレン−無水マレイン酸共重合体のヒドロキシエチルアクリレート変性物あるいはスチレン−無水マレイン酸共重合体のヒドロキシエチルアクリレート変性物等のスチレン−マレイン酸系樹脂を一部併用することもできる。
感光性樹脂組成物において、(A)成分の含有量は、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として、5〜60質量%であることが好ましく、10〜50質量%であることがより好ましく、15〜40質量%であることが特に好ましい。(A)成分の含有量が上記範囲内であると、耐熱性、電気特性及び耐薬品性により優れた塗膜を得ることができる。
<(B)光重合性化合物>
(B)成分である光重合性化合物としては、特に限定されないが、分子内に少なくとも1つのエチレン性不飽和基を有する化合物を用いることができ、分子量が1000以下である化合物が好ましい。(B)成分として、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、エチレングリコール、メトキシテトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコールのモノ又はジ(メタ)アクリレート類、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノアルキル(メタ)アクリレート類、ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトール、トリス−ヒドロキシエチルイソシアヌレート等の多価アルコール又はこれらのエチレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイド付加物の多価(メタ)アクリレート類、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのポリエトキシジ(メタ)アクリレート等のフェノール類のエチレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート類、グリセリンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレートなどのグリシジルエーテルの(メタ)アクリレート類、及びメラミン(メタ)アクリレート、アクリルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアクリルアミド、スチレン、ビニルトルエン等が挙げられる。これらの(B)光重合性化合物は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
感光性樹脂組成物において、(B)成分の含有量は、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として、1〜30質量%であることが好ましく、2〜20質量%であることがより好ましく、3〜10質量%であることが特に好ましい。(B)成分の含有量が1質量%未満では、光感度が低く露光部が現像中に溶出する傾向にあり、30質量%を超えると耐熱性が低下する傾向にある。
<(C)アシルフォスフィン系重合開始剤>
(C)アシルフォスフィン系重合開始剤としては、例えば、2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−ペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6,トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、エチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィネイト等が挙げられる。これらの(C)アシルフォスフィン系重合開始剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
<(D)極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤>
(D)極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤としては、ジアルキルアミノベンゾフェノン化合物、ピラゾリン化合物、アントラセン化合物、クマリン化合物及びキサントン化合物からなる群より選択される1種以上の化合物及び/又はそれらの誘導体を用いることができる。(D)成分は、ジアルキルアミノベンゾフェノン化合物及びキサントン化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含むことが好ましい。また、(D)成分としては、370nm〜450nmの波長範囲内に最大吸収波長を有する化合物であることがより好ましい。(D)成分の具体例としては、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、1−フェニル−3−(4−tert−ブチル−スチリル)−5−(4−tert−ブチル−フェニル)−ピラゾリン、7−アミノ−4−メチルクマリン、7−ジメチルアミノ−4−メチルクマリン、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン等が挙げられる、これらは単独であるいは2種以上を組合せて用いることもできる。
(D)成分の含有割合は、(C)成分に対して0.5〜4質量%であるが、0.6〜3.8質量%であることが好ましい。(D)成分の含有割合が0.5質量%未満では、硬化膜の表面光沢が低下する傾向があり、4質量%を超えると耐熱性が低下する傾向がある。
(C)成分及び(D)成分の含有量は、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として、0.2〜15質量%であることが好ましく、0.2〜9質量%であることがより好ましく、0.4〜8質量%であることが特に好ましい。(C)成分及び(D)成分の含有量が0.2質量%未満では、光感度が低く露光部が現像中に溶出する傾向にあり、15質量%を超えると像を得られなくなる。
<(E)無機微粒子>
(E)無機微粒子としては、例えば、シリカ(SiO)、アルミナ(Al)、チタニア(TiO)、酸化タンタル(Ta)、ジルコニア(ZrO)、窒化ケイ素(Si)、チタン酸バリウム(BaO・TiO)、炭酸バリウム(BaCO)、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、チタン酸鉛(PbO・TiO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛(PLZT)、酸化ガリウム(Ga)、スピネル(MgO・Al)、ムライト(3Al・2SiO)、コーディエライト(2MgO・2Al/5SiO)、タルク(3MgO・4SiO・HO)、チタン酸アルミニウム(TiO−Al)、イットリア含有ジルコニア(Y−ZrO)、ケイ酸バリウム(BaO・8SiO)、窒化ホウ素(BN)、炭酸カルシウム(CaCO)、硫酸バリウム(BaSO)、硫酸カルシウム(CaSO)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸マグネシウム(MgO・TiO)、ハイドロタルサイト、雲母、焼成カオリン、カーボン(C)等を使用することができる。これらの(E)無機微粒子は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
感光性樹脂組成物において、(E)成分の含有量は、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として5〜30質量%であることが好ましく、5〜20質量%であることがより好ましく、7〜15質量%であることが特に好ましい。(E)成分の含有量が上記範囲内である場合には、膜強度、耐熱性、絶縁信頼性、耐熱衝撃性及び解像性をより向上させることができる。
(E)無機微粒子は、その最大粒子径が0.1〜20μmであると好ましく、0.1〜10μmであるとより好ましく、0.1〜5μmであると特に好ましく、0.1〜1μmであると最も好ましい。最大粒子径が20μmを超えると、絶縁信頼性が損なわれる傾向にある。
(E)無機微粒子の中でも、耐熱性を向上できる観点から、シリカ微粒子を使用することが好ましく、はんだ耐熱性、HAST性(絶縁信頼性)、耐クラック性(耐熱衝撃性)、及び耐PCT試験後のアンダフィル材と硬化膜との接着強度を向上できる観点から、硫酸バリウム微粒子を使用することが好ましい。また、上記硫酸バリウム微粒子は、凝集防止効果を向上できる観点から、アルミナ及び/又は有機シラン系化合物で表面処理しているものであることが好ましい。
硫酸バリウムを用いる場合の含有量は、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として1〜15質量%であることが好ましく、3〜10質量%であることがより。硫酸バリウム微粒子の含有量が上記範囲内である場合、はんだ耐熱性、及び耐PCT試験後のアンダフィル材と硬化膜の接着強度をより向上させることができる。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、上述した(A)〜(E)成分以外に、(F)硬化性化合物、(H)エポキシ樹脂硬化剤、及び/又は、(G)エラストマーを更に含んでいてもよい。以下、各成分について説明する。
<(F)硬化性化合物>
(F)硬化性化合物としては、それ自体が熱、紫外線等で硬化する化合物、あるいは(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂のカルボキシル基、水酸基と熱、紫外線等で反応して硬化する化合物が好ましい。(F)硬化性化合物を用いることで、感光性樹脂組成物から形成される硬化膜の耐熱性、接着性、耐薬品性等を向上させることができる。(F)硬化性化合物を含有することにより、感光性樹脂組成物から形成される硬化膜のビア形状を維持させることができる。なお、(F)成分には、(A)成分は含まれない。
(F)硬化性化合物としては、例えば、エポキシ化合物、メラミン化合物、尿素化合物、オキサゾリン化合物、ブロック型イソシアネート等の熱硬化性化合物が挙げられる。エポキシ化合物としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロ型エポキシ樹脂、ヒダントイン型エポキシ樹脂あるいは、トリグリシジルイソシアヌレート等の複素環式エポキシ樹脂、ビキシレノール型エポキシ樹脂等が挙げられる。メラミン化合物としては、例えば、トリアミノトリアジン、ヘキサメトキシメラミン、ヘキサブトキシ化メラミン等が挙げられる。尿素化合物としては、例えば、ジメチロール尿素等が挙げられる。
(F)硬化性化合物は、硬化膜の耐熱性をより向上させることができる観点から、エポキシ化合物(エポキシ樹脂)、及び/又は、ブロック型イソシアネートを含むことが好ましく、エポキシ化合物とブロック型イソシアネートとを併用することがより好ましい。
ブロック型イソシアネートとしては、ポリイソシアネート化合物とイソシアネートブロック剤との付加反応生成物が用いられる。このポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等のポリイソシアネート化合物、並びにこれらのアダクト体、ビューレット体及びイソシアヌレート体が挙げられる。
イソシアネートブロック剤としては、例えば、フェノール、クレゾール、キシレノール、クロロフェノール及びエチルフェノール等のフェノール系ブロック剤;ε−カプロラクタム、δ−パレロラクタム、γ−ブチロラクタム及びβ−プロピオラクタム等のラクタム系ブロック剤;アセト酢酸エチル及びアセチルアセトンなどの活性メチレン系ブロック剤;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アミルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ベンジルエーテル、グリコール酸メチル、グリコール酸ブチル、ジアセトンアルコール、乳酸メチル及び乳酸エチル等のアルコール系ブロック剤;ホルムアルデヒドキシム、アセトアルドキシム、アセトキシム、メチルエチルケトキシム、ジアセチルモノオキシム、シクロヘキサンオキシム等のオキシム系ブロック剤;ブチルメルカプタン、ヘキシルメルカプタン、t−ブチルメルカプタン、チオフェノール、メチルチオフェノール、エチルチオフェノール等のメルカプタン系ブロック剤;酢酸アミド、ベンズアミド等の酸アミド系ブロック剤;コハク酸イミド及びマレイン酸イミド等のイミド系ブロック剤;キシリジン、アニリン、ブチルアミン、ジブチルアミン等のアミン系ブロック剤;イミダゾール、2−エチルイミダゾール等のイミダゾール系ブロック剤;メチレンイミン及びプロピレンイミン等のイミン系ブロック剤等が挙げられる。
(F)硬化性化合物は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。(F)硬化性化合物を用いる場合、その含有量は、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として、2〜40質量%であることが好ましく、3〜30質量%であることがより好ましく、5〜20質量%であることが特に好ましい。(F)硬化性化合物の含有量を、2〜40質量%の範囲内にすることにより、良好な現像性を維持しつつ、形成される硬化膜の耐熱性をより向上することができる。
<(G)エラストマー>
(G)エラストマーは、本発明の感光性樹脂組成物を半導体パッケージ基板に用いる場合に好適に使用することができる。本実施形態の感光性樹脂組成物に(G)エラストマーを添加することにより、紫外線や熱により橋架け反応(硬化反応)が進行することで(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂が硬化収縮して、樹脂の内部に歪み(内部応力)が加わり、可とう性や接着性が低下するという問題を解消することができる。(G)エラストマーを含有することにより、感光性樹脂組成物から形成される硬化膜のビア形状部分の耐熱性を向上することができる。
(G)エラストマーとしては、例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、アクリル系エラストマー及びシリコーン系エラストマーが挙げられる。これらの(G)エラストマーは、ハードセグメント成分とソフトセグメント成分からなり立っており、一般に前者が耐熱性及び強度に、後者が柔軟性及び強靭性にそれぞれ寄与している。
スチレン系エラストマーとしては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロックコポリマー等が挙げられる。
オレフィン系エラストマーは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−ペンテン等の炭素数2〜20のα−オレフィンの共重合体である。その具体例としては、エチレン−プロピレン共重合体(EPR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン、ブタジエン、イソプレン等の炭素数2〜20の非共役ジエンとα−オレフィン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体にメタクリル酸を共重合したカルボキシ変性NBR等が挙げられる。より具体的には、エチレン・α−オレフィン共重合体ゴム、エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム、プロピレン・α−オレフィン共重合体ゴム、ブテン・α−オレフィン共重合体ゴム等が挙げられる。さらに、具体的には、ミラストマ(三井化学(株)製)、EXACT(エクソン化学製)、ENGAGE(ダウケミカル製)、水添スチレン−ブタジエンラバー“DYNABON HSBR”(JSR(株)製)、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体“NBRシリーズ”(JSR(株)製)、あるいは両末端カルボキシル基変性ブタジエン−アクリロニトリル共重合体の“XERシリーズ”(JSR(株)製)、ポリブタジエンを部分的にエポキシ化したエポキシ化ポリブダジエンのBF−1000(日本曹達製)、エポリードPB−3600((株)ダイセル化学製)等を用いることができる。
ウレタン系エラストマーは、低分子のグリコールとジイソシアネートとからなるハードセグメントと、高分子(長鎖)ジオールとジイソシアネートとからなるソフトセグメントと、の構造単位からなるものが挙げられる。
ポリエステル系エラストマーとしては、ジカルボン酸又はその誘導体及びジオール化合物又はその誘導体を重縮合して得られるものが挙げられる。
ポリアミド系エラストマーは、ハードセグメントにポリアミドを、ソフトセグメントにポリエーテルやポリエステルを用いたポリエーテルブロックアミド型とポリエーテルエステルブロックアミド型の2種類に大別される。
ポリアミドとしては、ポリアミド−6、11、12等が用いられる。ポリエーテルとしては、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリテトラメチレングリコール等が用いられる。具体的には、UBEポリアミドエラストマ(宇部興産(株)製)、ダイアミド(ダイセルヒュルス(株)製)、PEBAX(東レ(株)製)、グリロンELY(エムスジャパン(株)製)、ノパミッド(三菱化学(株)製)、グリラックス(大日本インキ(株)製)等を用いることができる。
アクリル系エラストマーは、アクリル酸エステルを主成分とし、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレート等が用いられる。また、架橋点モノマーとして、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル等が用いられる。さらに、アクリロニトリルやエチレンを共重合することもできる。具体的には、アクリロニトリル−ブチルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−ブチルアクリレート−エチルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−ブチルアクリレート−グリシジルメタクリレート共重合体等を用いることができる。
シリコーン系エラストマーは、オルガノポリシロキサンを主成分としたもので、ポリジメチルシロキサン系、ポリメチルフェニルシロキサン系、ポリジフェニルシロキサン系に分けられる。一部をビニル基、アルコキシ基等で変性したものもある。具体例としては、KEシリーズ(信越化学工業(株)製)、SEシリーズ、CYシリーズ、SHシリーズ(以上、東レダウコーニングシリコーン(株)製)等が挙げられる。
(G)エラストマーを用いる場合、その含有量は、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として、1〜20質量%であることが好ましく、2〜15質量%であることがより好ましく、3〜10質量%であることが特に好ましい。(G)エラストマーの含有量を、1〜20質量%の範囲内にすることにより、良好な現像性を維持しつつ耐熱衝撃性及びアンダフィル材と硬化膜との接着強度をより向上させることができる。また、薄膜基板に用いる場合には、薄膜基板の反り性を低減させることができる。
<(H)エポキシ樹脂硬化剤>
本実施形態の感光性樹脂組成物には、形成される硬化膜の耐熱性、接着性、耐薬品性等の諸特性をさらに向上させる目的で、(H)エポキシ樹脂硬化剤を添加することもできる。
このような(H)エポキシ樹脂硬化剤の具体例としては、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール等のイミダゾール誘導体;アセトグアナミン、ベンゾグアナミン等のグアナミン類;ジアミノジフェニルメタン、m−フェニレンジアミン、m−キシレンジアミン、ジアミノジフェニルスルフォン、ジシアンジアミド、尿素、尿素誘導体、メラミン、多塩基ヒドラジド等のポリアミン類;これらの有機酸塩及び/又はエポキシアダクト:三フッ化ホウ素のアミン錯体;エチルジアミノ−S−トリアジン、2,4−ジアミノ−S−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−キシリル−S−トリアジン等のトリアジン誘導体類;トリメチルアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジメチルオクチルアミン、N−ベンジルジメチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、ヘキサ(N−メチル)メラミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノフェノール)、テトラメチルグアニジン、m−アミノフェノール等の三級アミン類;ポリビニルフェノール、ポリビニルフェノール臭素化物、フェノールノボラック、アルキルフェノールノボラック等のポリフェノール類;トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリス−2−シアノエチルホスフィン等の有機ホスフィン類;トリ−n−ブチル(2,5−ジヒドロキシフェニル)ホスホニウムブロマイド、ヘキサデシルトリブチルホスニウムクロライド等のホスホニウム塩類;ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、フェニルトリブチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩類;上述の多塩基酸無水物;ジフェニルヨードニウムテトラフルオロボレート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、2,4,6−トリフェニルチオピリリウムヘキサフルオロホスフェート等が挙げられる。これらの(H)エポキシ樹脂硬化剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
(H)エポキシ樹脂硬化剤を用いる場合、その含有量は、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として、0.01〜20質量%であることが好ましく、0.1〜10質量%であることがより好ましい。
また、本実施形態の感光性樹脂組成物には、硬化膜の可とう性をより向上させるために、(I)熱可塑性樹脂を加えることができる。
(I)熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。(I)熱可塑性樹脂を含有させる場合の含有量は、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として、1〜30質量%であることが好ましく、5〜20質量%であるであることがより好ましい。
更に、本実施形態の感光性樹脂組成物には、必要に応じて、メラミン、有機ベントナイト等の有機微粒子、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、アイオディン・グリーン、ジアゾイエロー、クリスタルバイオレット、酸化チタン、カーボンブラック、ナフタレンブラック等の公知の着色剤、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、カテコール、ピロガロール等の重合禁止剤、フェノール化合物、ベントン、モンモリロナイト等の増粘剤、シリコーン系、フッ素系、ビニル樹脂系の消泡剤、シランカップリング剤、希釈剤等の公知慣用の各種添加剤を添加することができる。さらに、臭素化エポキシ化合物、酸変性臭素化エポキシ化合物、アンチモン化合物、及びリン系化合物のホスフェート化合物、芳香族縮合リン酸エステル、含ハロゲン縮合リン酸エステル等の難燃剤を添加することもできる。
特に、レジスト膜の底部硬化性をより向上すると共に、裾をより一層低減する観点からは、フェノール系化合物を含むことが好ましい。フェノール化合物としては、例えば、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス「6−(メチルシクロへキシル)−p−クレゾール」、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−ブチリデンビス(2−t−ブチル−4−メチルフェノール)、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキベンジル)ベンゼン、トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−t−ブチルベンジル)イソシアヌレート、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等が挙げられる。これらの中でも、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキベンジル)ベンゼン、トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−t−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)が特に好ましい。
希釈剤としては、例えば、有機溶剤が使用できる。有機溶剤としては、例えば、エチルメチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート等のエステル類、オクタン、デカンなどの脂肪族炭化水素類、石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサ等の石油系溶剤等が挙げられる。希釈剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。希釈剤を用いる場合の含有量は、感光性樹脂組成物の塗布性の観点から適宜調整することができる。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、上述の各成分をロールミル、ビーズミル等で均一に混練、混合することにより得ることができる。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、例えば、以下のようにして像形成し、硬化膜作製に使用することができる。
すなわち、銅張り積層板に、実施形態の感光性樹脂組成物をスクリーン印刷法、スプレー法、ロールコート法、カーテンコート法、静電塗装法等の方法で10〜200μmの膜厚で塗布し、次に塗膜を60〜110℃で乾燥させた後、ネガフィルムを直接接触(あるいは透明なフィルムを介して非接触)させて、活性光(例、紫外線)を好ましくは10〜1000mJ/cmの露光量で照射し、その後、未露光部を希アルカリ水溶液あるいは有機溶剤で溶解除去(現像)する。次に、露光部分を後露光(紫外線露光)及び/又は後加熱によって十分硬化させて硬化膜を得る。後露光は例えば1〜5J/cmの露光量で行うことが好ましく、後加熱は、100〜200℃で30分〜12時間行うことが好ましい。感光性樹脂組成物からなる塗膜の乾燥後の厚みは、30〜100μmとすることが好ましく、35〜80μmとすることがより好ましく、35〜60μmとすることが更に好ましい。
また、本実施形態の感光性樹脂組成物を支持体に積層して感光性エレメントとすることもできる。感光性樹脂組成物からなる層の厚さは10〜100μmとすることが好ましく、30〜100μmとすることがより好ましく、35〜80μmとすることが更に好ましく、35〜60μmとすることが特に好ましい。支持体としてはポリエチレンテレフタレート等の厚さ5〜100μmのフィルムが好適に用いられる。感光性樹脂組成物からなる層は、好ましくは支持体フィルム上に感光性樹脂組成物の溶液を塗布乾燥することにより形成される。
[半導体パッケージ]
本実施形態の感光性樹脂組成物は、半導体パッケージ用プリント配線板の永久レジスト膜の形成に好適に用いることができる。すなわち、本発明は、上述の感光性樹脂組成物の硬化物からなる永久レジスト層を有する半導体パッケージを提供する。図1は、半導体パッケージの一実施形態を示す模式断面図である。半導体パッケージ10は、半導体チップ搭載用基板50と、半導体チップ搭載用基板50に搭載された半導体チップ120とを備える。半導体チップ搭載用基板50と半導体チップ120とは、ダイボンドフィルム又はダイボンドペーストからなる接着剤117で接着されている。半導体チップ搭載用基板50は、絶縁基板100を備え、絶縁基板100の一方面上には、ワイヤボンディング用配線端子110と、配線端子110の一部が露出する開口部が形成された永久レジスト層90が設けられ、反対側の面上には、永久レジスト層90とはんだ接続用接続端子111とが設けられている。永久レジスト層90は、上記本実施形態の感光性樹脂組成物の硬化物からなる層である。はんだ接続用接続端子111は、プリント配線板との電気的な接続を行うために、はんだボール114を搭載している。半導体チップ120とワイヤボンディング用配線端子110とは、金ワイヤ115を用いて電気的に接続されている。半導体チップ120は、半導体用封止樹脂116によって封止されている。なお、本実施形態の感光性樹脂組成物は、フリップチップタイプの半導体パッケージにも適用することができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[合成例1:酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂(A−1)の製造]
上記一般式(8)で表される繰り返し単位(R14=水素原子、Y及びY=グリシジル基)を有するビスフェノールFノボラック型エポキシ樹脂(EXA−7376、大日本インキ化学工業社製)350質量部、アクリル酸70質量部、メチルハイドロキノン0.5質量部、カルビトールアセテート120質量部を仕込み、90℃に加熱して攪拌することにより反応させ、混合物を完全に溶解した。次に、得られた溶液を60℃に冷却し、トリフェニルホスフィン2質量部を加え、100℃に加熱して、溶液の酸価が1mgKOH/gになるまで反応させた。反応後の溶液に、テトラヒドロ無水フタル酸(THPAC)98質量部とカルビトールアセテート85質量部とを加え、80℃に加熱して約6時間反応させた後に冷却し、固形分の濃度が73質量%である(A)成分としてのTHPAC変性ビスフェノールF型ノボラックエポキシアクリレート(以下、「酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂(A−1)」という)の溶液を得た。
[合成例2:酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂(A−2)の製造例]
上記一般式(4)で表される(R11=水素原子、Y=グリシジル基)クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(ESCN−195、住友化学社製)382質量部、アクリル酸90質量部、メチルハイドロキノン0.5質量部、カルビトールアセテート120質量部を仕込み、90℃に加熱して攪拌することにより反応させ、混合物を完全に溶解した。次に、得られた溶液を60℃に冷却し、トリフェニルホスフィン2質量部を加え、100℃に加熱して、溶液の酸価が1mgKOH/g以下になるまで反応させた。反応後の溶液に、テトラヒドロ無水フタル酸(THPAC)100質量部とカルビトールアセテート85質量部とを加え、80℃に加熱して約6時間反応させた後に冷却して、固形分の濃度が75%である(A)成分としてのTHPAC変性クレゾールノボラック型エポキシアクリレート(以下、「酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂(A−2)」という)の溶液を得た。
(実施例1〜6、比較例1〜4)
下記表1に示す各材料を、同表に示す配合量(単位:質量部)で配合した後、3本ロールミルで混練し、固形分濃度が70質量%になるようにカルビトールアセテートを加えて、感光性樹脂組成物を得た。なお、下記表1中の各材料の配合量は、固形分の配合量を示す。
Figure 2013125138
なお、表1中の各材料の詳細は以下の通りである。
DPHA;ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬(株)製、商品名)、
I819;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、商品名)、
TPO;2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名)、
I907;2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]モルホリノ−1−プロパノン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、商品名)、
DETX−S;2,4−ジエチルチオキサントン(日本化薬(株)製、商品名、λ=383nm)、
EAB;4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(保土ヶ谷化学工業(株)製、商品名、λ=365nm)、
SiO;シリカ微粒子(タツモリ(株)製、商品名:CRS2101−41)、
BaSO;硫酸バリウム微粒子(堺化学(株)製、商品名:#100)、
エピコート828;ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名)。
[裾引き性の評価]
実施例及び比較例の感光性樹脂組成物を、銅張積層基板(MCL−E−67、日立化成工業(株)製)に、乾燥後の膜厚が40μmになるようにスクリーン印刷法で塗布した後、75℃で30分間熱風循環式乾燥機を用いて乾燥させた。得られた塗膜に、1×1cm四方の面積にビア径φ80μm及びφ110μmの光非透過部が点在するネガフィルムを介して積算露光量600mJ/cmの紫外線を照射した。次いで、1質量%の炭酸ナトリウム水溶液で60秒間、1.8kgf/cmの圧力でスプレー現像し、未露光部を溶解現像した後、150℃で30分間加熱してビア開口部を形成した。150℃で30分間熱硬化させた。その後、ビア開口部の断面をマイクロスコープ(HIROX社製、型番:KH−3000)を用いて観察し、裾の長さを測定し、裾引き性を評価した。図2は、銅張積層基板4上に形成されたレジスト膜1のビア開口部の断面を模式的に示す図である。図2に示すように、裾の長さが2μm未満の場合にはレジスト膜の断面は矩形に近くなり(図2の(a))、裾の長さが2μm以上となるとレジスト膜の底部に裾引きが生じる(図2の(b))。φ80μm及びφ110μmのビア底部における裾の長さがいずれも2μm未満のものを合格とする。評価結果を表2に示す。
[ビア間ピッチの評価]
実施例及び比較例の感光性樹脂組成物を、銅張積層基板(MCL−E−67、日立化成工業(株)製)に、乾燥後の膜厚が20μmになるようにスクリーン印刷法で塗布した後、75℃で30分間熱風循環式乾燥機を用いて乾燥させた。得られた塗膜に、1×1cm四方の面積にビア径φ100μmでピッチ10μmの光非透過部が点在するネガフィルムを介して積算露光量600mJ/cmの紫外線を照射した。次いで、1質量%の炭酸ナトリウム水溶液で60秒間、1.8kgf/cmの圧力でスプレー現像し、未露光部を溶解現像した後、150℃で30分間加熱してビア開口部を形成した。その後、ビア開口部の断面をマイクロスコープ(HIROX社製、型番:KH−3000)を用いて観察し、ビア間ピッチを評価した。評価結果を表2に示す。図3は、ネガフィルムのビア径(100μm)とビア間ピッチ(10μm)とを模式的に示す図である。ピッチ間長さが7μm以上のものを合格とする。
[試験片の作製]
実施例及び比較例の感光性樹脂組成物を、厚さ0.6mmの銅張積層基板(MCL−E−67、日立化成工業(株)製)に、乾燥後の膜厚が25μmになるようにスクリーン印刷法で塗布した後、80℃で20分間熱風循環式乾燥機を用いて乾燥させた。次に、所定のパターンを有するネガマスクを塗膜に密着させ、紫外線露光装置を用いて600mJ/cmの露光量で露光した。その後、1質量%の炭酸ナトリウム水溶液で60秒間、1.8kgf/cmの圧力でスプレー現像し、未露光部を溶解現像した。次に、紫外線露光装置を用いて1000mJ/cmの露光量で露光し、150℃で1時間加熱して、試験片を作製した。
[はんだ耐熱性]
上記試験片に水溶性フラックスを塗布し、265℃のはんだ槽に10秒間浸漬した。これを1サイクルとして、6サイクル繰り返した後、塗膜外観を目視観察し、以下の基準で評価した。評価結果を表2に示す。
A:外観変化なし。
B:塗膜50mm内に、塗膜のウキ又はフクレが1個〜2個あり。
C:塗膜50mm内に、塗膜のウキ又はフクレが3個〜5個あり。
D:塗膜50mm内に、塗膜のウキ又はフクレが6個以上あり。
[耐熱衝撃性]
上記試験片を、−55℃/30分間、125℃/30分間を1サイクルとして熱履歴を加え、1,000サイクル経過後、試験片を目視観察及び顕微鏡観察し、以下の基準により評価した。評価結果を表2に示す。
A:クラック発生なし。
B:クラック発生あり。
[反り性]
縦5cm、横5cm、厚さ18μmの銅箔に、実施例及び比較例の感光性樹脂組成物を、乾燥後の膜厚が25μmになるようにスクリーン印刷法で塗布した後、75℃で30分間熱風循環式乾燥機を用いて乾燥させ、紫外線露光装置を用いて600mJ/cmの露光量で露光した。その後、1質量%の炭酸ナトリウム水溶液で60秒間、1.8kgf/cmの圧力でスプレーした。次に、紫外線露光装置を用いて、1000mJ/cmの露光量で露光し、150℃で1時間加熱して、反り性評価用試験片を得た。得られた試験片について、塗布面を下にして定盤上に置き、反り高さを評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 2013125138
本発明の構成を備える感光性樹脂組成物は、優れた底部硬化性を有し、裾引きを十分に低減したビア形状を形成できることが確認できた。
本発明によれば、底部硬化性に優れ、底部の裾(フット)を十分に低減したレジスト膜を形成できる半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物を提供することができる。
1…レジスト膜、4…銅張積層基板、10…半導体パッケージ、50…半導体チップ搭載用基板、90…永久レジスト層、110…ワイヤボンディング用配線端子、111…はんだ接続用接続端子、114…はんだボール、115…金ワイヤ、116…半導体用封止樹脂、117…接着剤、120…半導体チップ。

Claims (4)

  1. (A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂、(B)光重合性化合物、(C)アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤、(D)極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤、及び、(E)無機微粒子を含有する感光性樹脂組成物であって、
    前記(C)アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤及び前記(D)極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤の含有量が、感光性樹脂組成物の固形分全量を基準として0.2〜15質量%であり、且つ、前記(C)アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤に対する前記(D)極大吸収波長が350〜420nmの範囲内にある増感剤の含有割合が0.5〜4質量%である、半導体パッケージ用プリント配線板の保護膜用感光性樹脂組成物。
  2. 前記(A)酸変性ビニル基含有エポキシ樹脂が、下記一般式(4)で表されるノボラック型エポキシ樹脂、下記一般式(5)で表されるビスフェノール型エポキシ樹脂、下記一般式(6)で表されるサリチルアルデヒド型エポキシ樹脂、並びに、下記一般式(7)又は(8)で表される繰り返し単位を有するビスフェノール型ノボラック樹脂からなる群より選択される少なくとも1種のエポキシ樹脂(a)と、ビニル基含有モノカルボン酸(b)と、を反応させて得られる樹脂に、飽和若しくは不飽和基含有多塩基酸無水物(c)を反応させて得られる樹脂である、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
    Figure 2013125138

    [式(4)中、R11は水素原子又はメチル基を示し、Yは水素原子又はグリシジル基を示し、n1は1以上の整数を示す。なお、複数存在するR11及びYはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。但し、少なくとも一つのYはグリシジル基を示す。]
    Figure 2013125138

    [式(5)中、R12は水素原子又はメチル基を示し、Yは水素原子又はグリシジル基を示し、n2は1以上の整数を示す。なお、複数存在するR12は同一でも異なっていてもよい。また、n2が2以上の場合、複数存在するYは同一でも異なっていてもよい。]
    Figure 2013125138

    [式(6)中、Yは水素原子又はグリシジル基を示し、n3は1以上の整数を示す。なお、複数存在するYは同一でも異なっていてもよい。但し、少なくとも一つのYはグリシジル基を示す。]
    Figure 2013125138

    [式(7)中、R13は水素原子又はメチル基を示し、Y及びYはそれぞれ独立に水素原子又はグリシジル基を示す。なお、2つのR13は同一でも異なっていてもよい。但し、Y及びYの少なくとも一方はグリシジル基を示す。]
    Figure 2013125138

    [式(8)中、R14は水素原子又はメチル基を示し、Y及びYはそれぞれ独立に水素原子又はグリシジル基を示す。なお、2つのR14は同一でも異なっていてもよい。但し、Y及びYの少なくとも一方はグリシジル基を示す。]
  3. 前記増感剤が、ジアルキルアミノベンゾフェノン化合物及びキサントン化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含む、請求項1又は2に記載の感光性樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物の硬化物からなる永久レジスト層を有する、半導体パッケージ。
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