JP2013123584A - 針糸通し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】糸通しピンが針穴を通過しないときでも糸通しピンの破損を防止することができる針糸通し装置を提供する。
【解決手段】針受部材34には、針挿入穴34cと、該針挿入穴34cに対して角度を持った糸挿入スリット34eとが形成される。糸通し部材42は、針受部材に対して離反した位置と接近した位置との間で揺動可能で、バネ50によって離反する方向へと付勢されており、離反した位置から接近した位置へと揺動するときに、針挿入穴34cに挿入された針70の針穴70aに、糸挿入スリット34eに挿入された糸を押し出し可能な糸通しピン48bを有する。針受部材34を少なくとも部分的に囲繞するカバー32には、揺動可能となった操作部材54と、操作部材54を付勢するバネ56が設けられており、操作部材54を介して糸通し部材42をバネ50、56の付勢力に抗して揺動操作可能となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、糸通しピンが移動することによって針の針穴に簡単に糸を通すことができる針糸通し装置に関する。
従来、この種の針糸通し装置としては、特許文献1〜3に記載されたものが知られている。
特許文献1の針糸通し装置では、針が挿入される針挿入穴と、該針挿入穴に交差して糸が通される糸通し穴と、糸通し穴の入口付近に糸載置部とを設けると共に、押圧部材の押圧力で作動部材を介して作動部材(糸通し部材)に設けた糸係止片(糸通しピン)を糸通し穴に挿脱自在に設けている。針を針挿入穴に挿入して糸を糸載置部にセットして押圧部材を押圧すると、作動部材が揺動するので、作動部材に設けた糸係止片が糸載置部にセットされた糸を糸通し穴に引き込み、針穴に通し、押圧部材の押圧を解除すると、作動部材がバネによって揺動復帰し、元の状態に戻り、糸を針穴に通った状態にすることができるようになっている。
特許文献2の針糸通し具では、針が挿入される針支持用穴と、針支持用穴と交差する貫通路と、糸載置部とを設けており、押しボタンを押すとアーム部(糸通し部材)が揺動して、アーム部に連接した突き出し部材(糸通しピン)が糸載置部にセットされた糸を針穴に通し、押しボタンを解除すると、アーム部がその弾性力で元の状態に戻り、それに応じて突き出し部材が糸をそのまま残して逆方向に戻るようになっている。
特許文献3の針糸通し装置においては、針挿入穴と該針挿入穴に対して角度を持った糸挿入スリットとが形成された針受部材と、針受部材に対して離反した位置と接近した位置との間で移動可能となっており、離反した位置から接近した位置へと移動するときに、針挿入穴に挿入された針の針穴に、前記糸挿入スリットに挿入された糸を押し出し可能な糸通しピンを有する糸通し部材と、針受部材に対して移動可能となった切替部材とを備え、切替部材は、糸通し部材を針受部材に対して接近した位置に拘束する拘束位置と、糸通し部材を針受部材に対して離間した位置と接近した位置との間で移動することを許容する許容位置との間で移動可能となっている。
特許第3315364号公報 特開平11−491号公報 国際公開第2009/113529号パンフレット
しかしながら、かかる従来の装置においては、糸通し部材が揺動してそれに応じて糸通しピンが針に接近したときに、糸通しピンが針穴をうまく通過しない場合がある。このような場合に、糸通し部材を無理に操作すると、糸通しピンが耐えられず、曲がって破損するというおそれがある。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、糸通しピンが針穴を通過しないときでも糸通しピンの破損を防止することができる針糸通し装置を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、針挿入穴及び該針挿入穴に対して角度を持った糸挿入スリットを有する針受部材と、
第1位置と第2位置との間で移動可能となっており、第1位置から第2位置へと移動するときに、前記針挿入穴に挿入された針の針穴に、前記糸挿入スリットに挿入された糸を押し出し可能な糸通しピンを有する、糸通し部材と、
前記糸通し部材を第1位置の方向へと付勢する第1付勢部材と、
前記糸通し部材を操作可能な操作部材と、
前記操作部材を付勢する第2付勢部材と、
を備え、
前記操作部材を介して前記糸通し部材を第1付勢部材及び第2付勢部材の付勢力に抗して第1位置から第2位置へと移動操作可能となっていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記針受部材を少なくとも部分的に囲繞するカバーを備え、前記操作部材は、該カバーに取り付けられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記カバーは、前記糸通し部材を第2位置に拘束する拘束位置と、前記糸通し部材を前記針受部材に対して第1位置と第2位置との間で移動することを許容する許容位置との間で移動可能となっており、前記カバーは、拘束位置から許容位置へと移動する際に、前記第2付勢手段が前記糸通し部材を摺動することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記カバーが前記許容位置に移動したときに、前記第1付勢部材により前記糸通し部材は第1位置に移動し、その移動に応じて前記第2付勢部材が変形することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の発明において、前記針受部材と前記糸通し部材が収容されると共に前記カバーが前記拘束位置と前記許容位置との間で摺動可能となった本体を備えており、
前記針受部材と前記糸通し部材は、前記本体から挿入、取り出し可能であり、且つ、前記カバーは前記本体に対して着脱可能であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、針挿入穴及び該針挿入穴に対して角度を持った糸挿入スリットを有する針受部材と、
第1位置と第2位置との間で移動可能となっており、第1位置から第2位置へと移動するときに、前記針挿入穴に挿入された針の針穴に、前記糸挿入スリットに挿入された糸を押し出し可能な糸通しピンを有する、糸通し部材と、
前記糸通し部材を第1位置の方向へと付勢する第1付勢部材と、
を備えた針糸通し装置に着脱可能となり、糸通し部材を操作可能な操作ユニットであって、
操作部材と、
操作部材を付勢する第2付勢部材と、
を備える。
本発明によれば、糸通し部材が移動してそれに応じて糸通しピンが針に接近したときに、糸通しピンが針穴を通過することができない場合には、第2付勢部材が変形することで、糸通しピンに作用する力を緩衝させることができ、糸通しピンの破損を防ぐことができる。
また、本発明の操作ユニットを取り付けることで、ピン破損防止機能を後付けで備えることができるようになる。
本発明に係る針糸通し装置の収納時の全体図である。 図1の針糸通し装置の収納時の縦断面図である。 図1の針糸通し装置の収納時の内部構造を表す縦断面図である。 図1の針糸通し装置の分解斜視図である。 図1の針糸通し装置の内部構造の分解斜視図である。 本体の縦断面図である。 カバーの縦断面図である。 操作部材及びバネの断面図である。 図1の針糸通し装置の使用時の縦断面図である。 図1の針糸通し装置の使用時の縦断面図である。 図1の針糸通し装置の使用時の縦断面図である。 図1の針糸通し装置の使用時の縦断面図である。 図1の針糸通し装置の使用時の縦断面図である。 糸を通した針を表す。 ピン破損防止機能を持たないカバーを使用した場合の縦断面図である。 カバーを交換する場合の説明図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図3に示すように、本発明による針糸通し装置10は、全体的に細長構造をなしており、その一端部側に針糸通し装置10を構成する針糸通しユニット12、他端部側に収納ユニット14が設けられて、両ユニットが軸方向に連結されて一体となっている。
針糸通しユニット12は、前記収納ユニット14の本体を兼用する筒状の本体30と、本体30の外側にあり本体30に対してその軸方向に所定の範囲で摺動自在となった筒状の切替部材であるカバー32と、を備えている。
収納ユニット14は本体30内で収納空間を画成するケース18と、ケース18及び本体30の端部に着脱可能に被着するキャップ16とを備える。
尚、以下の説明において便宜上、針糸通しユニット12について、収納ユニット14側を基端側とし、反対側を先端側と称することとする。
本体30は、図4及び図6に示すように、その先端部に幅が狭くなり且つ途中から高さも低くなった細長部30aを有しており、細長部30aの図6中上側は開放された開放部30bとなっている。開放部30bに連続して、本体30には軸方向に延びる長孔30cが形成されている。また、細長部30aの内面と、細長部30aの開放部30bの両側には、後述の針受部材34を係止する係止突部30dと係止突起30eとがそれぞれ形成される。
本体30内には針受部材34及び糸通し部材42からなる内部機構ユニット33が挿入されて固定される。
針受部材34は、図5に示すように、ほぼ対称的に形成された2つの針受部品36、38から構成される。一方の針受部品36に形成された複数の係合突起36aに他方の針受部品38に形成された複数の係合孔38aが嵌合することで、両者は針受部材34を構成する。
各針受部品36、38の先端部には、鍔部36b、38bが形成されており、これらの鍔部36b、38bがそれぞれ本体30の先端面に当接する。
各針受部品36、38には、互いの対向面に、先端部から長溝部36c、38cが形成されており、針受部品36、38が組み合わされて針受部材34を構成したときに、長溝部36c、38cは、針が挿入されるための針挿入穴34c(図3参照)を形成する。
各針受部品36、38の先端部側の図中上側には、突出部36d、38dが形成される。これらの突出部36d、38dは、本体30の細長部30aの開放部30bの外側に位置付けられる。針受部品36、38が組み合わされて針受部材34を構成したときに、これらの突出部36d、38dの対向面同士の間にはわずかな隙間が形成されるようになっている。この隙間は、針挿入穴34cに連通するように径方向内側にまで形成される。
突出部36d、38dの基端側は、傾斜面となっており、この傾斜面は、針挿入穴34cの末端部(即ち、基端部側)に向かって延びるスリット36e、38eに連続する。スリット36e、38eは、傾斜面に連続して斜めに延びた後、長溝部36c、38cで構成される針挿入穴34cに対して直交する方向に延びる。これらのスリット36e、38eによって糸挿入スリット34e(図3参照)が形成される。また、長溝部36c、38cの末端部、即ち、基端部に隣り合うようにして収容溝36f、38fが形成されており、この収容溝36f、38fによってマグネット収容部34f(図3参照)が形成される。マグネット収容部34fには、マグネット40が収容される。
また、針受部品36、38の対向面側には、長溝部36c、38cの末端部から該長溝部36c、38cに直交する方向に、且つ、突出部36d、38dと反対の方向に凹部36g、38gが延びている。針受部品36、38が組み合わされて針受部材34を構成したときに、この凹部36g、38gによって抜け孔34g(図3参照)が形成される。さらに、針受部品36、38の反対向面側には、後述の保護カバー52を支持するための第2凹部36m、38m(36mは、図5において逆側で見えない)が備えられ、凹部36g、38gと同じ対向面側にカッター60を収容するための第3凹部36n、38n(38nは、図5において逆側で見えない)が備えられる。
さらに、針受部品36、38の反対向面側には、第2凹部36m、38mに並んで係止凹部36q、38q(36qは、図5において逆側で見えない)が備えられる。これらは、前述の本体30の係止突部30dと係止するためのものである。
さらに、針受部品36、38の反対向面側には、互いに反対方向に突出する係止突起36r、38r(36rは、図5において逆側で見えない)が備えられる。これらは、前述の本体30の係止突起30eと係止するためのものである。
針受部品36、38の突出部36d、38dよりも基端側には、切欠部36h、38hが形成される。また、切欠部36h、38hの周囲は、肉薄の板状部36i、38iとなっており、該板状部36i、38iの基端部には、軸受孔36j、38jが穿設されている。また、切欠部36h、38hに向かって、半円柱状の突起36k、38kが突設されており、この突起36k、38kによってバネ受け突起34k(図3参照)が形成される。
針受部品36、38の第2凹部36m、38mに形成された軸受部に軸受されて、保護カバー52が針受部品36、38に取り付けられる。
保護カバー52は、一対の大きくU字状に折曲がった脚部52a、52aと、脚部52aと反対側で小さく折れ曲がった頭部52bとを備え、頭部52bの中心には上下に延びるスリット52cが形成されている。脚部52a、52aは、針受部品36、38の第2凹部36m、38m内に形成された軸受部に軸受されて、針受部品36、38に取り付けられる。保護カバー52は、その弾性により屈曲するように変形可能となっている。頭部52bの折れ曲がった端部には小突起52dが突設されている。
保護カバー52が針受部品36、38に取り付けられている状態で、保護カバー52の頭部52bと針受部品36、38との間には糸挿入スリット34eに連続する隙間が形成される。
また、針受部品36、38の板状部36i、38iを挟むようにして、糸通し部材42が配置される。糸通し部材42は、ほぼ対称的に形成された2つの糸通し受部品44、46と、糸通し受部品44、46に挟まれる糸通し部品48と、第1付勢部材であるバネ50と、から構成される。
一方の糸通し受部品44に形成された複数の係合突起44aに、糸通し部品48に形成された複数の係合孔48a及び他方の糸通し受部品46に形成された複数の係合孔46aが嵌合することで、糸通し部品48を挟んだ状態で、糸通し受部品44、46は、糸通し部材42の外形を構成する。糸通し部品48には、糸通し受部品44、46の間から突出する糸通しピン48bが形成される。
糸通し受部品44には枢軸44cが形成されており、枢軸44cは、針受部品36、38の軸受孔36j、38jに回動可能に嵌合する。一方の糸通し受部品46には糸通し受部品44の枢軸44cに対応する部分に切欠46cが形成されている。また、針受部品36、38の突起36k、38kによって形成されるバネ受け突起34kと、糸通し受け部品44、46に形成されたバネ受け部44b、46bとの間には、バネ50が介装される。
糸通し受部品44、46は、前記針受部品36、38の板状部36i、38iに隣接し、糸通し部材42は、枢軸44cを中心として針受部材34に対して揺動可能に、つまり、針受部材34に対してその先端が離反する位置と接近する位置との間で移動可能となっており、且つその先端が針受部材34に対してバネ50によって離反する方向に付勢されて取り付けられる。
糸通し部材42の針受部材34に対する離反する位置から接近する位置への揺動運動の際に、糸通しピン48bは、前記針受部品36、38の突出部36d、38dの対向面の間に形成される隙間から、針挿入穴34cを形成する長溝部36c、38cの基端部を通過し、抜け孔34gを構成する凹部36g、38gまでを往復運動することができる。
糸通し部材42をバネ50の付勢力に抗して、最大限、針受部材34に接近させたときに、糸通し受部品44、46の先端部に形成されて図中上側及び先端側に突出する突出部44d、46dが、前記針受部品36、38の突出部36d、38dに接近する。
さらに、糸通し受部品44、46のそれぞれの対向面側には抜け止め突起44e、46eが形成される。
以上の針受部材34及びこれに揺動可能に取り付けられた糸通し部材42からなる内部機構ユニットは、図16に示すように、前述の通り本体30の細長部30aの開放部30b及び長孔30cから挿入され、このときに、針受部品36、38の係止凹部36q、38qに、本体30の係止突部30dが係止し、針受部品36、38の係止突起36r、38rが本体30の係止突起30eに係止し、針受部品36、38の鍔部36b、38bが本体30の先端面に当接して、本体30に対して容易に脱落しないように取り付けられる。
カバー32は、針受部材34及び糸通し部材42からなる内部機構ユニットを囲繞するようにして、本体30に対して、図2及び図3に示すように、針受部材34の大部分を覆った位置(拘束位置)と、図9に示すように基端側へと摺動させた位置(許容位置)とに移動することができるようになっており、この2つの位置に対応して、カバー32を本体30に対して係止するために、本体30の外表面に形成された係止突起30f(図4、図6参照)と係り合う係止突起32a(図7参照)が内周面に形成されている。
さらに、カバー32には、図4及び図7に示すように、前記内部機構ユニットの糸通し部材42に対応して、図4及び図7の上側の部分が拡張された操作部取付部32bを有している。操作部取付部32bの上側は基端部側を除き大部分開放されている。操作部取付部32bの基端部には、ピン受け孔32cが形成され、操作部取付部32bの内周面には、先端側からピン受け孔32cまで延びる案内溝32dが形成されている。
そして、カバー32の操作部取付部32bには、操作部材54が揺動可能に取り付けられる。操作部材54の基端部には、図4に示すように、一対の揺動ピン54aが両側方向に互いに反対に突出して形成されており、揺動ピン54aは、操作部取付部32bのピン受け孔32cに回動可能に嵌合される。一対の揺動ピン54aの間にはスリット54eが形成される。この揺動ピン54aをピン受け孔32cに嵌合させる際には、揺動ピン54aをカバー32の内周面に形成された案内溝32d内を通過させて、且つスリット54eを撓ませることで、ピン受け孔32cに到達させてピン受け孔32cに嵌合することができ、簡単に操作部材54をカバー32に取り付けることができる。
そして、操作部材54の両側面には、カバー32からの抜け止めを行う抜け止め突起54cが形成され、操作部材54の内側には、バネ56を取り付けるバネ取付台54bが形成される(図8参照)。
第2付勢部材であるバネ56は、互いに角度をなした一辺56aと他辺56bとを有し、これらの角度が可変となるように、弾性変形可能となっており、一辺56aの先端が操作部材54のバネ取付台54bに固着され、他辺56bは、糸通し部材42に接触する。
以上のように構成される針糸通しユニット12において、不使用時には、図2及び図3に示すようにカバー32は、針受部材34の大部分を覆った位置(拘束位置)にある。この位置においては、糸通し部材42は、カバー32及び操作部材54によってほぼ覆われており、糸通し部材42は、カバー32が重なることによってバネ50の付勢力が封じられて、針受部材34に接近した位置で拘束され、針受部材34と共にカバー32内に収まっている。操作部材54は、バネ56による付勢力によって、カバー32の操作部取付部32bの開放部から一部が突出した状態にあり、操作部材54の抜け止め突起54cがカバー32の操作部取付部32bの縁部に引っ掛かって抜け止めされている。
このとき、糸通しピン48bは、図3に示すように、保護カバー52のスリット52c内に挿入されて、その先端は抜け孔34gに達している。また、糸通しピン48bの両側面はスリット52c両側の頭部52bによって挟まれている。
使用する際には、図9に示すように、カバー32を本体30に対して基端側へと摺動させた位置(許容位置)に移動させる。このカバー32の移動の際に、バネ56は糸通し部材42に沿って摺動することができる。カバー32の移動により、糸通し部材42は、カバー32の拘束から脱するので、揺動運動が許容され、バネ50の付勢力によって外方へと揺動し、その揺動に対応してバネ56が変形する。このとき、糸通しピン48bは、保護カバー52のスリット52c内にあって保護されている。また、糸通し受け部品44、46の抜け止め突起44e、46eがそれぞれ針受部品36、38の板状部36i、38iに形成された抜け止め突起36p、38pに当接する。
次いで、図10に示すように、針70をその針穴70aの方から針挿入穴34cに挿入する。針70を針挿入穴34cの奥まで挿入すると、マグネット40の磁力によって針70を吸着するので、針70を確実に定位置に固定することができ、針70の落下を防止することができる。
また、糸72を糸挿入スリット34eから挿入する。糸挿入スリット34eの末端部は、針穴70aの位置に対応するように設定される。糸挿入スリット34eの末端部は、針挿入穴34cに対して直交する方向に延びているため、この直交する部分まで糸72が到達すればよい。
そして、図11に示すように、操作部材54を押圧すると、バネ56を介して糸通し部材42を間接的に押圧して、バネ56及びバネ50のバネ力に抗して、糸通し受部品44、46の突出部44d、46dの先端が針受部材34に接近するように揺動する。これにより、図12に示すように、糸通し部品48の糸通しピン48bの先端は、糸を押し出しながら、針穴70aを通過して、抜け孔34gに達する。操作部材54の押圧を解除すると、糸通しピン48bは針穴70aから脱するが、糸72は、針穴70aを通過した状態を維持する。
この糸通し部材42の揺動時に、糸通しピン48bは、保護カバー52のスリット52c内を通過しており、スリット52cによって糸通しピン48bの両側面の変位が制限されるために、細い糸通しピン48bの折れ・曲がりを防止することができる。
一方、針穴70aが適切な位置にない場合には、糸通しピン48bの先端が針穴70aを通過することができず、針穴70a以外の針の部分に当接する。この場合、無理に操作を続けると、糸通しピン48bがその押圧に耐えられず曲がって破損するおそれがある。しかしながら、本発明によれば、ピン破損防止機能を果たすことができ、図13に示すように、操作部材54が糸通し部材42に対してバネ56のバネ力に抗して揺動するために、糸通しピン48bに作用する力を緩衝させることができ、糸通しピン48bの破損を防ぐことができる。
そしてバネ56のバネ力によって設定される適度な力で糸通しピン48bが針70を押圧することにより、針穴70aが正しい向きとなるように針70を回転させて矯正させることができ、糸通しピン48bが針穴70aを通過することができるようになる。または、針70をセットし直してもよい。
そして、糸通しピン48bが針穴70aを正しく通過して往復した後、針70を針挿入穴34cから取り出すと、糸72の一部が針穴70aを通過した状態で取り出される。針穴70aを通過した糸は図14に示すように、ループ状になっているので、糸72の端部が針穴70aを通過するまで、そのループを大きくしていくと、ループが解除されて、糸72が針穴70aを通過し、針糸通しが完成する。
使用が終了すれば、カバー32を拘束位置に戻すことで、再び針受部材34の大部分を覆った状態にすることができる。このカバー32が戻るときに、操作部材54に取り付けられたバネ56の復元力によって、糸通し部材42が押圧されて、その糸通し受部品44、46の突出部44d、46dの先端を針受部材34に接近させることができる。
以上のように本発明によれば、糸通しピン48bの破損を防ぐことができて、糸通し装置10の耐久性を高めることができる。
本発明によれば、ピン破損防止機能がカバー32に設けられているために、カバー32を本体30から交換するだけで、ピン破損防止機能の有無を簡単に選択することができるようになる。即ち、カバー32、操作部材54及びバネ56は、これらを操作ユニットとして、内部機構ユニットが内蔵された本体30に対して、着脱可能になっている。この操作ユニットは、ピン破損防止機構を持たないカバーと交換することで、後付けでピン破損防止機能を持たせ、またはその逆を行うことができる。
例えば、ピン破損防止機能を持たないカバーとしたい場合には、図15に示すような操作部取付部32bを有さず、他の構成はカバー32と等価なカバー32−1とすればよく、このようなカバー32−1を有する針糸通し装置10に対してピン破損防止機能を持たせたい場合には、カバー32に取り換えることで、それ以外の部品はそのままとして、ピン破損防止機能を持たせることができるようになる。
この手順としては、図15に示すカバー32−1を本体30に対して基端側へと摺動させた位置(許容位置)に移動させて、本体30の細長部30aの開放部30b及び長孔30cから針受け部材34と糸通し部材42とからなる内部機構ユニット33を取り出す。この際に、図16に示すように、内部機構ユニット33を本体30に対して斜め上方に持ち上げるようにすると、係止突起36r、38rと係止突部30e、30eとの係止を外すことができる。そして、カバー32−1を本体30から引き出して、係止突起30fと係止突起32aとの係止を解除させると、カバー32−1を簡単に取り外すことができる。そして、カバー32に交換して、逆の手順で、カバー32を本体30に取り付け、内部機構ユニット33を本体30内に挿入すれば、ピン破損防止機能を持たせることができるようになる。または、逆の手順により、ピン破損防止機能を持たない装置とすることもできる。
また、本体30から取り出された内部機構ユニット33は、単体であっても、針糸通し機能を持つので、単体として使用することも可能である。
10 針糸通し装置
30 本体
32 カバー(操作ユニット)
34 針受部材
34c 針挿入穴
34e 糸挿入スリット
42 糸通し部材
48b 糸通しピン
50 バネ(第1付勢部材)
54 操作部材(操作ユニット)
56 バネ(第2付勢部材)(操作ユニット)
70 針
70a 針穴
72 糸

Claims (6)

  1. 針挿入穴及び該針挿入穴に対して角度を持った糸挿入スリットを有する針受部材と、
    第1位置と第2位置との間で移動可能となっており、第1位置から第2位置へと移動するときに、前記針挿入穴に挿入された針の針穴に、前記糸挿入スリットに挿入された糸を押し出し可能な糸通しピンを有する、糸通し部材と、
    前記糸通し部材を第1位置の方向へと付勢する第1付勢部材と、
    前記糸通し部材を操作可能な操作部材と、
    前記操作部材を付勢する第2付勢部材と、
    を備え、
    前記操作部材を介して前記糸通し部材を第1付勢部材及び第2付勢部材の付勢力に抗して第1位置から第2位置へと移動操作可能となっていることを特徴とする針糸通し装置。
  2. 前記針受部材を少なくとも部分的に囲繞するカバーを備え、前記操作部材は、該カバーに取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の針糸通し装置。
  3. 前記カバーは、前記糸通し部材を第2位置に拘束する拘束位置と、前記糸通し部材を前記針受部材に対して第1位置と第2位置との間で移動することを許容する許容位置との間で移動可能となっており、前記カバーは、拘束位置から許容位置へと移動する際に、前記第2付勢手段が前記糸通し部材を摺動することを特徴とする請求項2記載の針糸通し装置。
  4. 前記カバーが前記許容位置に移動したときに、前記第1付勢部材により前記糸通し部材は第1位置に移動し、その移動に応じて前記第2付勢部材が変形することを特徴とする請求項3記載の針糸通し装置。
  5. 前記針受部材と前記糸通し部材が収容されると共に前記カバーが前記拘束位置と前記許容位置との間で摺動可能となった本体を備えており、
    前記針受部材と前記糸通し部材は、前記本体から挿入、取り出し可能であり、且つ、前記カバーは前記本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の針糸通し装置。
  6. 針挿入穴及び該針挿入穴に対して角度を持った糸挿入スリットを有する針受部材と、
    第1位置と第2位置との間で移動可能となっており、第1位置から第2位置へと移動するときに、前記針挿入穴に挿入された針の針穴に、前記糸挿入スリットに挿入された糸を押し出し可能な糸通しピンを有する、糸通し部材と、
    前記糸通し部材を第1位置の方向へと付勢する第1付勢部材と、
    を備えた針糸通し装置に着脱可能となり、糸通し部材を操作可能な操作ユニットであって、
    操作部材と、
    操作部材を付勢する第2付勢部材と、
    を備える操作ユニット。
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