JP2017193042A - リング装着装置 - Google Patents

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篤司 林
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Abstract

【課題】より不都合の少ない新規な構成のリング装着装置を提供する。
【解決手段】本発明のリング装着装置は、例えば、支持部と、スタック部と、受け壁と、第1のカバーと、可動部と、押圧部と、を備える。前記支持部は、棒状部材を支持する。前記スタック部は、第1の方向に延びてリングを支持するレールと、前記第1の方向における第1の端部及び第2の端部とを有する。前記受け壁は、前記第1の端部に設けられて前記リングを支持する。前記第1のカバーは、前記レールの一部を覆う。前記可動部は、移動可能に設けられ、前記受け壁に支持された前記リングを押す押部を有する。前記押圧部は、前記レールの、前記第1のカバーの外に位置する第2の部分を少なくとも覆う第2のカバーと、前記第2のカバーに取り付けられ、前記レールに支持された前記リングを前記受け壁に向かって押す付勢部と、を有し、前記スタック部に取り外し可能に取り付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、リング装着装置に関する。
従来、棒状部材に設けられた溝にリングを装着するリング装着装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許第2984576号公報
この種のリング装着装置では、溝にリングを装着する作業においてより不都合の少ない新規な構成のリング装着装置が得られれば、有意義である。
本発明のリング装着装置は、例えば、弧状に延びる弧状部を有するとともに当該弧状部の周方向の両端部が互いに面した隙間が設けられたリングを、棒状部材の外周に沿って設けられた溝に装着するリング装着装置であって、支持部と、スタック部と、受け壁と、第1のカバーと、可動部と、押圧部と、を備える。前記支持部は、前記棒状部材を支持する。前記スタック部は、第1の方向に延びて前記リングを支持するレールと、前記第1の方向における第1の端部と、前記第1の端部の反対側に位置する第2の端部と、を有する。前記受け壁は、前記第1の端部に設けられて前記リングを支持する。前記第1のカバーは、前記レールの一部を覆う。前記可動部は、前記支持部と相対的に移動可能に設けられ、前記棒状部材が前記隙間を通るように前記受け壁に支持された前記リングを前記棒状部材の軸方向との交差方向に押す押部を有する。前記押圧部は、前記レールの、前記第1のカバーに覆われた第1の部分と、前記第1のカバーの外に位置するとともに前記第1の部分よりも前記第2の端部に近い第2の部分と、のうち少なくとも前記第2の部分を覆う第2のカバーと、前記第2のカバーに取り付けられ、前記レールに支持された前記リングを前記受け壁に向かって押す付勢部と、を有し、前記スタック部に取り外し可能に取り付けられる。
本発明によれば、より不都合の少ない新規な構成のリング装着装置が得られる。
図1は、第1の実施形態に係るリング装着装置を示す例示的な斜視図である。 図2は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、リングとを示す例示的な斜視図である。 図3は、第1の実施形態のリング装着装置を示す例示的な断面図である。 図4は、第1の実施形態のスタック部を示す例示的な斜視図である。 図5は、第1の実施形態のスタック部及びプッシャを、スタック部の一部及びプッシャの一部を除いて示す例示的な斜視図である。 図6は、第1の実施形態のスタック部を、スタッカを除いて示す例示的な斜視図である。 図7は、第1の実施形態のプッシャを示す例示的な断面図である。 図8は、第1の実施形態のプッシャの一部を示す例示的な断面図である。 図9は、第1の実施形態の棒状部材を概略的に示す例示的な斜視図である。 図10は、第1の実施形態のリングを概略的に示す例示的な正面図である。 図11は、第1の実施形態のプッシャが取り外されたリング装着装置を示す例示的な側面図である。 図12は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、リングとを拡大して示す例示的な断面図である。 図13は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、保持された棒状部材の一部と、リングとを示す例示的な斜視図である。 図14は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、保持された棒状部材の一部と、リングとを示す例示的な正面図である。 図15は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、保持された棒状部材の一部と、リングとを示す例示的な断面図である。 図16は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、移動させられたリングとを示す例示的な正面図である。 図17は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、挿入途中のリングとを示す例示的な正面図である。 図18は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、挿入途中のリングとを示す例示的な断面図である。 図19は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、装着されたリングとを示す例示的な正面図である。 図20は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、装着されたリングとを示す例示的な断面図である。 図21は、第2の実施形態に係るリング装着装置を示す例示的な斜視図である。 図22は、第2の実施形態のリング装着装置を示す例示的な断面図である。 図23は、第2の実施形態のスタック部及びプッシャを、スタック部の一部及びプッシャの一部を除いて示す例示的な斜視図である。 図24は、第2の実施形態のリング装着装置を、図22のF24−F24線に沿って示す例示的な断面図である。 図25は、第2の実施形態のスタック部の一部及びプッシャの一部を示す例示的な断面図である。 図26は、第2の実施形態のスタック部の一部と、スタック部に対して取り付け又は取り外し途中のプッシャの一部とを示す例示的な断面図である。 図27は、第2の実施形態のプッシャを示す例示的な断面図である。 図28は、第2の実施形態のスタック部の一部と、スタック部から取り外し途中のプッシャの一部とを示す例示的な断面図である。 図29は、第2の実施形態の変形例に係るリング装着装置を示す例示的な側面図である。
以下に、第1の実施の形態について、図1乃至図20を参照して説明する。なお、実施形態に係る構成要素や、当該要素の説明について、複数の表現を併記することがある。当該構成要素及び説明について、記載されていない他の表現がされることは妨げられない。さらに、複数の表現が記載されない構成要素及び説明について、他の表現がされることは妨げられない。
図1は、第1の実施形態に係るリング装着装置10を示す例示的な斜視図である。図2は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、リング12とを示す例示的な斜視図である。
図2は、リング12を示すため、リング装着装置10の一部を省略して示す。他の幾つかの図面においても、同じ理由でリング装着装置10の一部が省略される。また、図1におけるリング装着装置10の形状と、他の図面におけるリング装着装置10の形状とが若干異なることがあるが、図1乃至図20は、同一のリング装着装置10を示す。
リング装着装置10は、例えば、リング12を棒状部材11に装着するために用いられる。棒状部材11は、軸体とも称され得る。リング12は、いわゆるEリング(E型止め輪)である。リング12は、例えば、棒状部材11が軸方向に移動することを制限するために、棒状部材11に装着される。なお、棒状部材11及びリング12はこれに限定されるものではない。
図1に示すように、リング装着装置10は、下フレーム14と、可動部材15と、上フレーム16と、スタック部17と、プッシャ18と、レバー19とを有する。下フレーム14は、支持部の一例である。上フレーム16は、可動部の一例である。プッシャ18は、押圧部の一例である。
本実施形態におけるリング装着装置10は、一方向に細長い形状に形成される。各図面に示されるように、本明細書において、説明の便宜上、リング装着装置10が延びる方向に沿ってX軸が規定される。詳しく述べると、下フレーム14、可動部材15、上フレーム16、スタック部17、及びレバー19のうち、最も長い部品であるスタック部17が延びる方向に沿ってX軸が規定される。さらに、本明細書において、Y軸及びZ軸が規定される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。Y軸は、スタック部17の幅に沿って規定される。Z軸は、スタック部17の厚さに沿って規定される。
本明細書において、説明の便宜上、図1におけるZ軸に沿う正方向(Z軸の矢印が向く方向)が、下方向と説明される。同じく、図1におけるZ軸に沿う負方向(Z軸の矢印の反対方向)が、上方向と説明される。しかし、「上」及び「下」は各部分について限定するものではない。各部分の上下方向における位置は、例えばリング装着装置10が回転させられることで変わり得る。
さらに、図1におけるX軸に沿う正方向(X軸の矢印が向く方向)が、前方向と説明される。同じく、図1におけるX軸に沿う負方向(X軸の矢印の反対方向)が、後方向と説明される。しかし、「前」及び「後」は各部分について限定するものではない。各部分の水平方向における位置は、例えばリング装着装置10が回転させられることで変わり得る。
図3は、第1の実施形態のリング装着装置10を示す例示的な断面図である。図3に示すように、下フレーム14は、底壁21と、二つの内側壁22と、支持壁23と、突起24と、ネジ25とを有する。なお、図3は、二つの内側壁22のうち一つのみを示す。
図3に示す状態において、底壁21は、おおよそX−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。底壁21は、大よそX軸に沿う方向に延びる。なお、底壁21が延びる方向は、下フレーム14が回転することによって変わり得る。
二つの内側壁22は、底壁21の短手方向(Y軸に沿う方向)の両端部から、底壁21と交差する(例えば直交する)方向に立ち上がる。支持壁23は、底壁21の長手方向の一方の端部(図3における右側の端部)から、底壁21と交差する方向に立ち上がる。
二つの内側壁22と支持壁23とはそれぞれ、底壁21から、大よそ上方向に立ち上がる。このような底壁21、二つの内側壁22、及び支持壁23を有する下フレーム14は、大よそ上方向に開放された形状を有する。
図1及び図3に示すように、支持壁23の先端部に、凹面23aが設けられる。支持壁23の先端部は、支持壁23の、底壁21の反対側に位置する端部である。本実施形態において、凹面23aは、支持壁23の先端部から凹んで設けられた円弧状の曲面である。なお、凹面23aは他の形状に形成されても良い。
図3に示すように、突起24は、底壁21から突出する。突起24は、底壁21の短手方向において、二つの内側壁22の間に位置する。突起24は、内側壁22及び支持壁23と同じく、大よそ上方向に突出する。
ネジ25は、底壁21に取り付けられる。ネジ25は、底壁21から下方向に突出する。ネジ25が底壁21から突出させられる長さは、ネジ25を締め又は緩めることにより変化し得る。
図1に示すように、可動部材15は、回転壁31と、二つの取付壁32と、前壁33と、二つのアーム34とを有する。なお、図1は、二つの取付壁32のうち一つのみを示す。
回転壁31は、下フレーム14の底壁21の下方向に位置する。言い換えると、回転壁31は、下フレーム14の二つの内側壁22、支持壁23、及び突起24に対して底壁21の反対側に位置する。
図3に示す状態において、回転壁31は、おおよそX−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。回転壁31は、底壁21に沿って、大よそX軸に沿う方向に延びる。なお、回転壁31が延びる方向は、可動部材15が回転することによって変わり得る。回転壁31の長手方向(X軸に沿う方向)の寸法は、底壁21の長手方向の寸法よりも短い。
図1の二つの取付壁32は、回転壁31の短手方向(Y軸に沿う方向)の両端部から、回転壁31と交差する方向に立ち上がる。二つの取付壁32は、回転壁31から、大よそ上方向に立ち上がる。Y軸に沿う方向において、二つの取付壁32の間に、下フレーム14の二つの内側壁22が位置する。回転壁31の長手方向の一方の端部(後方向の端部)は、取付壁32を介して、内側壁22に取り付けられる。取付壁32の後方向の端部は、回転壁31の後方向の端部よりも後方向に位置する。
リング装着装置10に、第1の軸35が設けられる。第1の軸35は、可動部材15の取付壁32を、下フレーム14の内側壁22に取り付ける。第1の軸35は、Y軸に沿う方向に延びる。
第1の軸35は、第1の回転中心Ax1まわりに回転可能に、可動部材15を下フレーム14に取り付ける。第1の回転中心Ax1は、第1の軸35の中心軸である。すなわち、可動部材15は、下フレーム14と相対的に移動可能に設けられる。なお、可動部材15は、例えば、底壁21と回転壁31とを接続するヒンジによって、下フレーム14に回転可能に取り付けられても良い。
前壁33は、回転壁31の長手方向の他方の端部(前方向の端部)から、回転壁31と交差する方向に立ち上がる。前壁33は、回転壁31から、大よそ上方向に立ち上がる。図3に示す状態において、前壁33は、おおよそY−Z平面に広がる略矩形の板状に形成される。前壁33は、支持壁23に沿って、大よそZ軸に沿う方向に延びる。なお、前壁33が延びる方向は、可動部材15が回転することによって変わり得る。
前壁33は、端面33aを有する。端面33aは、前壁33の、回転壁31の反対側に位置する。図3に示す状態において、端面33aは、Y軸に沿う方向に延びる。図3の状態において、前壁33の端面33aは、下フレーム14の支持壁23の先端部と大よそ同一の高さに位置する。
前壁33に、端面33aから窪む切欠き33bが設けられる。切欠き33bは、端面33aからZ軸に沿う正方向に直線状に延びる部分(直線部分)と、当該直線状に延びる部分に接続された半円状の部分(半円部分)とを含む形状に形成される(後述の図19参照)。言い換えると、切欠き33bは、Z軸に沿う方向に延びた半長円形に形成される。なお、切欠き33bは、単なる半円状のような他の形状に形成されても良い。切欠き33bは、両端部がそれぞれ端面33aに接続される前壁33の縁33cによって形成される。縁33cは、端面33aからZ軸に沿う正方向に平行に延びる二つの部分と、当該二つの部分を接続する円弧状の部分と、を有する。
切欠き33bの半円部分の半径は、下フレーム14の支持壁23の凹面23aの半径よりも小さい。さらに、切欠き33bの直線部分のY軸に沿う方向における長さは、下フレーム14の支持壁23の凹面23aの直径よりも小さい。
図1に示すように、二つのアーム34は、例えば、取付壁32から、回転壁31の短手方向(Y軸に沿う方向)内側に突出する。なお、アーム34は、回転壁31の短手方向外側に突出しても良いし、他の部分から突出しても良い。アーム34は、第1の軸35から離間した位置に設けられる。
上フレーム16は、上壁41と、二つの外側壁42と、押板43と、二つのアーム44とを有する。なお、図1は、二つのアーム44のうち一つのみを示す。
図3に示す状態において、上壁41は、大よそX−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。上壁41は、大よそX軸に沿う方向に延びる。なお、上壁41が延びる方向は、上フレーム16が回転することによって変わり得る。
二つの外側壁42は、上壁41の短手方向(Y軸に沿う方向)の両端部から、上壁41と交差する方向であって、下フレーム14に向かう側に立ち上がる。言い換えると、外側壁42は、大よそ下方向に立ち上がる。Y軸に沿う方向において、二つの外側壁42の間に、下フレーム14の二つの内側壁22が位置する。
押板43は、略L字状に形成され、取付部43aと、押部43bとを有する。取付部43aは、上壁41の下方向に位置する。言い換えると、取付部43aは、上壁41の外側壁42が設けられた側に位置する。取付部43aは、上壁41に沿って、大よそX軸に沿う方向に延びる。取付部43aは、上壁41の長手方向の一方の端部(前方向の端部)に、例えばネジによって取り付けられる。
押部43bは、取付部43aの長手方向の一方の端部(前方向の端部)から、取付部43aと交差する方向であって、下フレーム14に向かう側に立ち上がる。言い換えると、押部43bは、大よそ下方向に立ち上がる。このような上壁41、二つの外側壁42、及び押板43の押部43bを有する上フレーム16は、大よそ下方向に開放された形状を有する。
図2に示すように、押部43bの先端部に、凹部43cが設けられる。押部43bの先端部は、押部43bの、図3の取付部43aの反対側に位置する端部である。本実施形態において、凹部43cは、円弧状の窪みである。なお、凹部43cは他の形状に形成されても良い。
図1に示すように、二つのアーム44は、例えば、外側壁42の先端部から、上壁41の短手方向(Y軸に沿う方向)外側に突出する。外側壁42の先端部は、外側壁42の、上壁41の反対側に位置する端部である。なお、アーム44は、例えば、上壁41又は押板43から突出しても良い。アーム44は、上フレーム16の長手方向における中央付近に設けられる。なお、アーム44は他の位置に設けられても良い。
リング装着装置10に、第2の軸47が設けられる。第2の軸47は、上フレーム16の外側壁42の後方向の端部を、下フレーム14の内側壁22の後方向の端部に取り付ける。言い換えると、第2の軸47は、押板43の反対側で、上フレーム16を下フレーム14に取り付ける。
第2の軸47は、Y軸に沿う方向に延びる。第2の軸47は、第2の回転中心Ax2まわりに回転可能に、上フレーム16を下フレーム14に取り付ける。第2の回転中心Ax2は、第2の軸47の中心軸である。すなわち、上フレーム16は、下フレーム14と相対的に移動可能に設けられる。図3に示すように、第1の回転中心Ax1から前壁33の端面33aまでの半径Rsは、第2の回転中心Ax2から押板43の押部43bまでの半径Rpよりも小さい。
図4は、第1の実施形態のスタック部17を示す例示的な斜視図である。図4に示すように、スタック部17は、レール51と、スタッカ53と、ステー54とを有する。スタッカ53は、第1のカバーの一例である。ステー54は、接続部材の一例である。図2のような幾つかの図面において、スタッカ53は、リング12を示すために省略される。
上述のように、スタック部17は、X軸に沿う方向に延びる。スタック部17は、複数のリング12を収容する。複数のリング12は、スタック部17の内部において、X軸に沿う方向に重ねられる。すなわち、複数のリング12は、スタック部17の長手方向に積層されて、スタック部17に収容される。
スタック部17は、前端部17aと、後端部17bとを有する。前端部17aは、X軸に沿う方向におけるスタック部17の一方の端部であり、第1の端部の一例である。前端部17aは、前方向におけるスタック部17の端部である。後端部17bは、X軸に沿う方向におけるスタック部17の他方の端部であり、第2の端部の一例である。すなわち、後端部17bは、前端部17aの反対側に位置する、後方向におけるスタック部17の端部である。
レール51は、X軸に沿う方向に延びる。X軸に沿う方向は、第1の方向の一例であり、X軸に沿う正方向(前方向)及びX軸に沿う負方向(後方向)を含む。レール51は、スタック部17の内部において、X軸に沿う方向に重ねられた複数のリング12を支持する。
図5は、第1の実施形態のスタック部17及びプッシャ18を、スタック部17の一部及びプッシャ18の一部を除いて示す例示的な斜視図である。図5に示すように、レール51は、第1のレール部材56と、第2のレール部材57とを有する。第1のレール部材56は、第1の部材の一例である。第2のレール部材57は、第2の部材の一例である。
第1のレール部材56は、X軸に沿う方向に延びる。第1のレール部材56は、第1の保持壁61と、第1のガイド62と、第1の側壁63とを有する。第1のガイド62は、ガイド、第1の部材の一部、及び第1の挿入部の一例である。第1の保持壁61及び第1の側壁63は、第1の基部の一例である。
第1の保持壁61は、X−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。第1の保持壁61は、X軸に沿う方向に延びる。第1の保持壁61は、スタック部17に収容されたリング12の一部を、下方向から覆う。
第1のガイド62は、第1の保持壁61の短手方向(Y軸に沿う方向)の一方の端部から、第1の保持壁61と交差する方向に立ち上がる。本実施形態において、第1のガイド62は、上方向に突出する。上方向は、第2の方向及び第5の方向の一例である。別の表現によれば、第1のガイド62は、第1の保持壁61に接続される。第1のガイド62は、X軸に沿う方向に延びる。
第1の側壁63は、第1の保持壁61の短手方向の他方の端部から、第1の保持壁61と交差する方向に立ち上がる。本実施形態において、第1の側壁63は、下方向に突出する。第1の側壁63は、X軸に沿う方向に延びる。
第2のレール部材57は、X軸に沿う方向に延びる。すなわち、第1のレール部材56と第2のレール部材57とは、平行に延びる。第2のレール部材57は、Y軸に沿う方向において、隙間を介して第1のレール部材56に隣接する。
第2のレール部材57は、第2の保持壁65と、第2のガイド66と、第2の側壁67とを有する。第2のガイド66は、ガイド、第2の部材の一部、及び第2の挿入部の一例である。第2の保持壁65及び第2の側壁67は、第2の基部の一例である。
第2の保持壁65は、X−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。第2の保持壁65は、X軸に沿う方向に延びる。第2の保持壁65は、スタック部17に収容されたリング12の一部を、下方向から覆う。第1の保持壁61と第2の保持壁65とは、Z軸に沿う方向において、ほぼ同一位置に配置される。
第2のガイド66は、第2の保持壁65の短手方向(Y軸に沿う方向)の一方の端部から、第2の保持壁65と交差する方向に立ち上がる。本実施形態において、第2のガイド66は、上方向に突出する。別の表現によれば、第2のガイド66は、第2の保持壁65に接続される。第2のガイド66は、X軸に沿う方向に延びる。すなわち、第1のガイド62と第2のガイド66とは、平行に延びる。
第2の側壁67は、第2の保持壁65の短手方向の他方の端部から、第2の保持壁65と交差する方向に立ち上がる。本実施形態において、第2の側壁67は、下方向に突出する。第2の側壁67は、X軸に沿う方向に延びる。
第2のガイド66は、第1のガイド62と隙間を介して隣接する。Y軸に沿う方向において、第1の側壁63と第2の側壁67との間に、第1のガイド62及び第2のガイド66が位置する。
図4に示すように、スタッカ53は、第1のレール部材56と第2のレール部材57とに取り付けられる。これにより、スタッカ53は、第1のレール部材56と第2のレール部材57とを、互いに隙間を介して隣接する位置に保持する。スタッカ53は、X軸に沿う方向に延びる。スタッカ53は、二つの留め壁71と、覆壁72と、二つの受け壁73とを有する。
二つの留め壁71はそれぞれ、X−Z平面に広がる略矩形の板状に形成される。留め壁71は、X軸に沿う方向に延びる。すなわち、二つの留め壁71は平行に延び、互いに向かい合う。
二つの留め壁71はそれぞれ、図5の第1のレール部材56の第1の側壁63と、第2のレール部材57の第2の側壁67とに沿って延びる。二つの留め壁71の間に、第1の側壁63及び第2の側壁67が位置する。一方の留め壁71は、第1の側壁63に取り付けられる。他方の留め壁71は、第2の側壁67に取り付けられる。覆壁72は、二つの留め壁71のそれぞれの上方向の端部を接続する。
スタッカ53は、レール51の一部を覆う。このため、レール51に、スタッカ53に覆われた被覆部51aと、スタッカ53の外に位置する露出部51bとが設けられる。被覆部51aは、第1の部分の一例である。露出部51bは、第2の部分の一例である。
被覆部51aは、レール51の前方向の端部から続く部分である。露出部51bは、レール51の後方向の端部から続く部分である。このため、露出部51bは、被覆部51aよりも、スタック部17の後端部17bに近い。
レール51の被覆部51aに支持された複数のリング12は、スタッカ53に覆われる。覆壁72は、レール51の被覆部51aと、レール51に支持されてスタック部17に収容された複数のリング12とを、Z軸に沿う負方向(上方向)から覆う。二つの留め壁71は、レール51の被覆部51aと、レール51に支持されてスタック部17に収容された複数のリング12と、をY軸に沿う方向から覆う。このように、レール51の被覆部51aと、スタック部17に収容された複数のリング12とは、Y軸に沿う方向及びZ軸に沿う方向からスタック部17に覆われる。
二つの受け壁73はそれぞれ、Y−Z平面に広がる略矩形の板状に形成される。二つの受け壁73はそれぞれ、対応する留め壁71の前方向の端部から、当該留め壁71と交差する方向に立ち上がる。二つの留め壁71は、互いに近づく方向に延びる。二つの受け壁73は、スタック部17の前端部17aに設けられる。
図3に示すように、受け壁73は、レール51の前方向の端部から離間する。レール51の前方向の端部と、受け壁73との間に、押出口74が設けられる。言い換えると、押出口74は、受け壁73に隣接する。
押出口74は、Y軸に沿う方向に延びる。Y軸に沿う方向において、押出口74の寸法(長手方向の幅)は、一つのリング12の直径よりも大きい。X軸に沿う方向において、押出口74の寸法(短手方向の幅)は、一つのリング12の厚さよりも僅かに大きい。すなわち、一つのリング12は、押出口74を通過可能である。
図4に示すように、スタッカ53の二つの留め壁71にそれぞれ、スリット75が設けられる。なお、図4は、二つのスリット75のうち一つのみを示す。スリット75は、X軸に沿う方向に延びる。スリット75は、スタック部17に収容された複数のリング12を視認可能にする。
図6は、第1の実施形態のスタック部17を、スタッカ53を除いて示す例示的な斜視図である。図6は、スタック部17を図4の反対側(略後方向)から示す。図6に示すように、ステー54は、第1の取付壁76と、第2の取付壁77と、接続壁78とを有する。
第1の取付壁76及び第2の取付壁77はそれぞれ、X−Z平面に広がる略矩形の板状に形成される。第1の取付壁76及び第2の取付壁77はそれぞれ、X軸に沿う方向に延びる。すなわち、第1の取付壁76及び第2の取付壁77は平行に延び、互いに向かい合う。
第1の取付壁76は、第1のレール部材56の第1の側壁63に沿って延びる。第2の取付壁77は、図5の第2のレール部材57の第2の側壁67に沿って延びる。接続壁78は、第1の取付壁76及び第2の取付壁77のそれぞれの下方向の端部を接続する。このようなステー54は、略U字状の断面を有する。ステー54の断面は、他の形状であっても良い。
第1の側壁63及び第2の側壁67の間に、第1及び第2の取付壁76,77が位置する。第1の取付壁76は、第1の側壁63に取り付けられる。第2の取付壁77は、第2の側壁67に取り付けられる。これにより、ステー54は、第1のレール部材56と、第2のレール部材57とを接続する。
ステー54は、第1のレール部材56よりも厚く、且つ第2のレール部材57よりも厚い。ステー54は、レール51の露出部51bに取り付けられ、レール51の後方向の端部から突出する。ステー54は、スタック部17の後端部17bを形成する。
ステー54の接続壁78に、挿通孔78aが設けられる。挿通孔78aは、第1の嵌合部の一例である。挿通孔78aは、スタック部17の後端部17bの近傍に設けられ、接続壁78をZ軸に沿う方向に貫通する。挿通孔78aは、ステー54の、レール51の後方向の端部から突出した部分に設けられる。
図7は、第1の実施形態のプッシャ18を示す例示的な断面図である。図7に示すように、プッシャ18は、バックカバー81と、プッシャ部82とを有する。バックカバー81は、第2のカバーの一例である。プッシャ部82は、付勢部の一例である。
バックカバー81は、有底の筒状に形成される。バックカバー81に、収容口83が設けられる。収容口83は、X軸に沿う正方向(前方向)に開口する。収容口83は、図6のレール51の露出部51b及びステー54を収容可能な大きさの開口である。
図3に示すように、収容口83に、レール51の露出部51bの少なくとも一部と、ステー54の少なくとも一部とが収容される。これにより、バックカバー81は、レール51の露出部51bの少なくとも一部と、ステー54の少なくとも一部とを、Z軸に沿う方向(上方向及び下方向)と、Y軸に沿う方向と、X軸に沿う負方向(後方向)とから覆う。なお、バックカバー81は、レール51の被覆部51aをさらに覆っても良い。
バックカバー81は、少なくとも上方向から、レール51の露出部51bの少なくとも一部と、ステー54の少なくとも一部とを覆う。すなわち、図5のレール51の第1及び第2のガイド62,66が突出する方向から平面視したときに、第1及び第2のガイド62,66がバックカバー81に覆い隠される。
バックカバー81は、二つのカバー部材85と、嵌合部材86とを有する。なお、図3は、二つのカバー部材85のうち一つのみを示す。嵌合部材86は、第2の嵌合部の一例である。二つのカバー部材85と、嵌合部材86とは、組み合わされることで、有底の筒状のバックカバー81を形成する。
二つのカバー部材85は、互いに取り付けられることで、有底の筒状に形成される。カバー部材85は、内面85aと、外面85bとを有する。内面85aは、バックカバー81の内側に向く。すなわち、内面85aは、収容口83に収容されたレール51の露出部51bに向く。外面85bは、内面85aの反対側に位置する。
二つのカバー部材85は、組み合わされることで、開口87を形成する。開口87は、カバー部材85の内面85aから外面85bに亘って、組み合わされたカバー部材85を貫通する。開口87は、例えば、下斜め後方向に向いて外面85bに開口する。
図8は、第1の実施形態のプッシャ18の一部を示す例示的な断面図である。嵌合部材86は、合成樹脂のような材料によって作られ、弾性変形可能に形成される。図8に示すように、嵌合部材86は、第1の延壁91と、第2の延壁92と、引掛け部93と、ボタン部94とを有する。
第1の延壁91は、例えば、X軸に沿う方向に延びる。第1の延壁91の後方向の端部は、組み合わされたカバー部材85に取り付けられる。言い換えると、第1の延壁91は、カバー部材85に片持ち状に接続(支持)される。
第2の延壁92は、第1の延壁91の前方向の端部から、下斜め後方向に延びる。第2の延壁92の下斜め後方向の端部は、Z軸に沿う方向において、カバー部材85の内面85aから僅かに離間する。なお、第2の延壁92の下斜め後方向の端部は、内面85aに接触しても良い。
引掛け部93は、第2の延壁92の下斜め後方向の端部に設けられる。引掛け部93は、爪部93aと、前部93bと、上部93cとを有する。爪部93aは、第2の延壁92の下斜め後方向の端部から後方向に延びる。前部93bは、第2の延壁92の下斜め後方向の端部から上方向に延びる。上部93cは、前部93bの上方向の端部から後方向に延びる。すなわち、爪部93aと上部93cとは、隙間を介して略平行に延びる。爪部93aと、前部93bと、上部93cとは、後方向に開口し、前方向に向かって延びる凹部を形成する。
ボタン部94は、引掛け部93の上部93cの後方向の端部に接続される。ボタン部94は、カバー部材85に形成された開口87に、移動可能に嵌め込まれる。ボタン部94は、表面94aを有する。
表面94aは、カバー部材85の外面85bと同一平面を形成する(面一に設けられる)。表面94aは、外面85bよりも収容口83に収容されたレール51の露出部51bに近くても良い。言い換えると、表面94aは、外面85bから窪んでいても良い。表面94aは、バックカバー81の外部に露出される。
上述のようにカバー部材85に片持ち状に接続された嵌合部材86は、バックカバー81のカバー部材85に対して、例えばZ軸に沿う方向(上方向及び下方向)に弾性的に移動可能である。Z軸に沿う方向は、第4の方向及び第6の方向の一例である。
例えば、ボタン部94の表面94aがユーザによって上方向に押し込まれると、第1の延壁91と第2の延壁92とが接続された部分が弾性変形し、嵌合部材86の第2の延壁92、引掛け部93、及びボタン部94がカバー部材85に対して上方向に弾性的に移動する。このとき、ボタン部94の表面94aも、カバー部材85に対して上方向に移動する。ユーザがボタン部94から指を離すと、嵌合部材86の第2の延壁92、引掛け部93、及びボタン部94がカバー部材85に対して下方向に弾性的に移動し、通常の位置へ戻る。
図7に示すように、プッシャ部82は、ロッド95と、ブロック96と、押バネ97とを有する。図7は、押バネ97を二点鎖線で模式的に示す。ブロック96は、移動部材の一例である。押バネ97は、付勢部材の一例である。
ロッド95は、X軸に沿う方向に延びる棒状の部材である。ロッド95の後方向の端部は、バックカバー81に取り付けられる。すなわち、ロッド95は、バックカバー81からX軸に沿う方向に延びる。ロッド95はバックカバー81に固定されており、ロッド95がバックカバー81に対して平行移動及び揺動することは抑制される。
ブロック96は、ロッド95に、当該ロッド95に沿って移動可能に取り付けられる。ブロック96は、略L字型に形成される。なお、ブロック96は、他の形状に形成されても良い。ブロック96は、挿通部96aと、接触部96bとを有する。
挿通部96aは、Z軸に沿う方向に延びる。図5に示すように、挿通部96aに、X軸に沿う方向に延びる孔96cが設けられる。挿通部96aは、孔96cにロッド95を通されることで、ロッド95に沿って移動することができる。
接触部96bは、挿通部96aから前方向に向かって延びる。Z軸に沿う方向において、接触部96bの長さは、挿通部96aの長さよりも短い。接触部96bに、レール51の第1及び第2のガイド62,66が嵌め込まれる凹部96dが設けられる。
図7に示す押バネ97は、X軸に沿う方向に延びるコイルバネである。押バネ97の内部に、ロッド95が通される。押バネ97は、バックカバー81とブロック96との間に位置する。押バネ97は、ブロック96を、バックカバー81から遠ざかる方向(前方向)に押す。
図3に示すように、プッシャ部82は、後端部17bからスタック部17に挿入される。プッシャ部82がスタック部17に挿入されると、ブロック96の接触部96bは、スタック部17の内部で、受け壁73に向かって延びる。
ブロック96の接触部96bは、スタック部17に収容されてレール51に支持された複数のリング12のうち、最も後方向に位置するリング12に接触する。押バネ97は、ブロック96と、ブロック96に接触する複数のリング12を受け壁73に向かって押す。押バネ97は、複数のリング12を受け壁73に押し付ける。
スタック部17に収容された複数のリング12のうち、最も前方向に位置するリング12は、受け壁73に接触する。すなわち、受け壁73は、リング12を前方向から支持する。当該リング12の下方向に、押出口74が位置する。言い換えると、受け壁73に接触するリング12は、押出口74に面する。
図8に示すように、プッシャ部82がスタック部17に挿入された状態で、嵌合部材86がステー54の挿通孔78aに嵌り、挿通孔78aを形成する接続壁78の縁に引っかかる。これにより、プッシャ18がスタック部17に取り外し可能に取り付けられる。
具体的には、嵌合部材86の第2の延壁92が、挿通孔78aに挿入される。そして、引掛け部93の前部93bに、挿通孔78aを形成するステー54の接続壁78の縁が接触する。これにより、バックカバー81が、スタック部17に対して後方向に移動することが制限される。
図3に示すように、バックカバー81とブロック96との間に位置する押バネ97が、ブロック96を受け壁73に向かって押す。このため、押バネ97は、バックカバー81を、スタック部17の受け壁73に対して、後方向に押す。これにより、挿通孔78aを形成するステー54の接続壁78の縁が、図8の引掛け部93の前部93bに押し付けられる。
さらに、図8に示すように、引掛け部93の爪部93aと、上部93cとの間に、挿通孔78aを形成するステー54の接続壁78の縁が位置する。これにより、バックカバー81が、スタック部17に対して上方向及び後方向に移動することが制限される。
以上のように、挿通孔78aを形成するステー54の接続壁78の縁が、爪部93aと、前部93bと、上部93cとによって形成される凹部に入り込む。さらに、図7の押バネ97によって、引掛け部93の前部93bが、挿通孔78aを形成するステー54の接続壁78の縁に押し付けられる。これにより、プッシャ18がスタック部17に取り付けられる。
図1に示すように、スタック部17は、下フレーム14と上フレーム16との間に位置する。図5のスタック部17の第1の側壁63、第2の側壁67、及び図4の二つの留め壁71は、第2の軸47によって、下フレーム14の内側壁22と上フレーム16の外側壁42とに取り付けられる。
第2の軸47は、第2の回転中心Ax2まわりに回転可能に、スタック部17を、上フレーム16及び下フレーム14に取り付ける。すなわち、スタック部17は、上フレーム16及び下フレーム14と相対的に移動可能に設けられる。このように、下フレーム14、上フレーム16、及びスタック部17は、同一の第2の回転中心Ax2まわりに回転可能に設けられる。なお、下フレーム14、上フレーム16、及びスタック部17の少なくとも一つが、他と異なる回転中心まわりに回動可能であっても良い。
図3に示すように、上フレーム16がスタック部17に取り付けられると、上フレーム16がスタック部17を覆う。上フレーム16は、スタック部17のレール51の一部を覆う。レール51の被覆部51aは、スタッカ53に覆われるとともに、上フレーム16に覆われる。レール51の露出部51bは、スタッカ53の外に位置するとともに、上フレーム16の外に位置する。このような上フレーム16が、第1のカバーの一例であっても良い。
上フレーム16の押板43の押部43bの一部は、スタック部17に入り込む。押部43bは、スタック部17のスタッカ53の受け壁73に対し、後方向に隣接するよう配置される。このため、X軸に沿う方向において、押部43bと、スタック部17に設けられた押出口74とが、大よそ同一位置に配置される。
X軸に沿う方向において、押部43bの寸法(厚さ)は、押出口74の寸法よりも僅かに小さい。さらに、Y軸に沿う方向においても、押部43bの寸法(横幅)は、押出口74の寸法よりも小さい。このため、例えば上フレーム16がスタック部17に近づくように回転することにより、押部43bは、押出口74を通過可能である。
図1に示すように、レバー19は、操作部101と、第3の軸102と、二つのアーム103とを有する。なお、図1は、二つのアーム103のうち一つのみを示す。第3の軸102は、Y軸に沿う方向に延びる。第3の軸102は、第3の回転中心Ax3まわりに回転可能に、操作部101を下フレーム14の内側壁22に取り付ける。第3の回転中心Ax3は、第3の軸102の中心軸である。すなわち、レバー19は、下フレーム14と相対的に移動可能に設けられる。アーム103は、第3の回転中心Ax3を挟んで操作部101の大よそ反対側に配置される。アーム103は、上方向から上フレーム16のアーム44に接触させられる。
図3に示すように、下フレーム14の底壁21と、スタック部17のレール51との間に、第1の離間バネ105が設けられる。第1の離間バネ105は、コイルバネであり、下フレーム14を、スタック部17から離間する方向に押す。言い換えると、第1の離間バネ105は、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における時計回り方向に下フレーム14を付勢する。第1の離間バネ105は、突起24によって支持される。
上フレーム16の上壁41と、スタック部17のスタッカ53との間に、第2の離間バネ106が設けられる。第2の離間バネ106は、コイルバネであり、上フレーム16を、スタック部17から離間する方向に押す。言い換えると、第2の離間バネ106は、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における反時計まわりに上フレーム16を押す。
スタック部17のスタッカ53の覆壁72に、突起72aが設けられる。突起72aは、上方向に突出する。一方、上フレーム16の上壁41に、突起41aが設けられる。突起41aは、下方向に突出する。第2の離間バネ106は、突起72aと突起41aに支持される。
下フレーム14と、第1の離間バネ105と、スタック部17と、第2の離間バネ106と、上フレーム16とは、直列に接続される。第2の離間バネ106は、第1の離間バネ105よりもバネ定数が高い。さらに、第2の回転中心Ax2から第1の離間バネ105までの半径Rsp1は、第2の回転中心Ax2から第2の離間バネ106までの半径Rsp2よりも長い。
図1に示すように、リング装着装置10は、捩りバネ107をさらに有する。捩りバネ107は、螺旋状に巻かれた巻部107aと、巻部107aからそれぞれ延びた第1の延部107b及び第2の延部107cとを有する。第1の延部107bと第2の延部107cとは、互いに異なる方向に延びる。
巻部107aは、例えば、第1の軸35に取り付けられる。第1の延部107bは、例えば、下フレーム14の底壁21に上方向から接触する。言い換えると、第1の延部107bは、下フレーム14の底壁21に支持される。なお、第1の延部107bは、他の部分に支持されても良い。
第2の延部107cは、可動部材15のアーム34に下方向から接触する。言い換えると、第2の延部107cは、可動部材15のアーム34に支持される。なお、図1は、第2の延部107cがアーム34から外れた状態を示す。
捩りバネ107は、第1の延部107bで下フレーム14の底壁21に支持されるとともに、第2の延部107cで可動部材15のアーム34を押す。これにより、捩りバネ107は、可動部材15を下フレーム14に向かって押す。捩りバネ107は、可動部材15の回転壁31が下フレーム14の底壁21に近づくように、可動部材15を押す。言い換えると、捩りバネ107は、第1の回転中心Ax1まわりに、図3における反時計回り方向に可動部材15を押す。
以上述べたリング装着装置10は、連動機構Mによって開閉する。連動機構Mは、例えば、レバー19のアーム103と、上フレーム16のアーム44と、可動部材15のアーム34と、図3の第1の離間バネ105及び第2の離間バネ106と、捩りバネ107とを含む。連動機構Mは、リング装着装置10が操作されていない状態において、以下のようにリング装着装置10を開かれた状態に保つ。
図3に示すように、第1の離間バネ105は、下フレーム14をスタック部17から離間させる。さらに、第2の離間バネ106は、上フレーム16をスタック部17から離間させる。しかし、図1に示すように、下フレーム14に取り付けられたレバー19のアーム103が、上フレーム16のアーム44を上方向から支持する。このため、下フレーム14がスタック部17から所定の距離より大きく離れることが抑制されるとともに、上フレーム16がスタック部17から所定の距離より大きく離れることが抑制される。このように、レバー19のアーム103は、下フレーム14がスタック部17から離れることを制限するとともに、上フレーム16がスタック部17から離れることを制限する。
図3に示すように、第1の離間バネ105によって下フレーム14がスタック部17から離間させられるため、下フレーム14の支持壁23は、スタック部17から離間した位置に配置される。Z軸に沿う方向における支持壁23とスタック部17との間の距離は、棒状部材11の直径よりも長い。同じく、下フレーム14に取り付けられた可動部材15の前壁33は、スタック部17から離間した位置に配置される。Z軸に沿う方向における前壁33とスタック部17との間の距離は、棒状部材11の直径よりも長い。
第2の離間バネ106によって上フレーム16がスタック部17から離間させられるため、上フレーム16の押板43の押部43bは、スタック部17の押出口74から上方向に離間した位置に配置される。押部43bは、スタック部17に収容されるとともに受け壁73に支持されるリング12から、僅かに上方向に離間した位置に配置される。なお、押部43bは、受け壁73に支持されるリング12に接触しても良い。
一方、直列に接続された第1の離間バネ105及び第2の離間バネ106によって、上フレーム16は上方向に押される。このため、図1に示すように、上フレーム16のアーム44は、レバー19のアーム103を上方向に押し、レバー19を回転させようとする。レバー19は、上フレーム16のアーム44によって、第3の回転中心Ax3まわりに、図3における反時計回り方向に回転させられる。
レバー19の操作部101は、基端部101aと、先端部101bとを有する。基端部101aは、先端部101bよりも第3の軸102に近い、操作部101の端部である。例えば基端部101aがストッパ109に接触することにより、レバー19が下フレーム14に対して所定の角度より大きく回転することが抑制される。ストッパ109は、例えば、下フレーム14に取り外し可能に取り付けられ、下フレーム14の底壁21から下方向に突出する円柱状の部材である。
基端部101aがストッパ109に接触する状態において、先端部101bは、下フレーム14から離間した位置に配置される。Z軸に沿う方向における先端部101bと上フレーム16との間の距離(リング装着装置10の縦幅)は、リング装着装置10のユーザが把持可能な長さに保たれる。
捩りバネ107は、可動部材15を下フレーム14に向かって押す。図3に示すように、可動部材15の回転壁31に、窪み31aが設けられる。窪み31aは、ネジ25に対応する位置で、下方向に窪む。図3に示す状態において、ネジ25は、窪み31aにおいて、可動部材15の回転壁31に接触する。ネジ25は、回転壁31に接触することにより、捩りバネ107に押された可動部材15の移動を制限する。なお、例えば、底壁21が、回転壁31に接触することにより、捩りバネ107に押された可動部材15の移動を制限しても良い。
回転壁31がネジ25に接触すると、可動部材15の前壁33は、下フレーム14の支持壁23に隣接する。前壁33は、支持壁23に前方向から接触する。なお、前壁33は、支持壁23から僅かに離間しても良い。
以上のように、スタック部17から、下フレーム14、上フレーム16及び、レバー19の操作部101の先端部101bが離間し、可動部材15が下フレーム14に接触する状態における、リング装着装置10の各部分の位置を、初期位置P1と定義する。例えば、ユーザがリング装着装置10を操作しない場合、リング装着装置10の各部分は初期位置P1に位置する。
図9は、第1の実施形態の棒状部材11を概略的に示す例示的な斜視図である。リング装着装置10は、図9に例示されるような棒状部材11に、リング12を装着する。棒状部材11は、円柱形の棒状に形成されたいわゆる丸棒部材である。
棒状部材11は、円筒状の周面111を有する。周面111には、棒状部材11の中心軸C1の周方向に沿って延びる溝112が設けられる。言い換えると、溝112は、棒状部材11の外周に沿って設けられる。リング12は、溝112に挿入された状態で棒状部材11を周方向に囲うように、棒状部材11に装着される。溝112の断面は、四角形状である。
溝112の位置、棒状部材11の断面形状、直径、及び長さ等は、図9に示されたものに限定されない。例えば、溝112は、図9に示される溝112よりも棒状部材11の端面113からより遠い位置に設けられても良い。端面113は、棒状部材11の軸方向における端面である。
また、棒状部材11に、部分的に、径方向と直交するフラット部が設けられても良い。当該フラット部が設けられた部分では、棒状部材11の断面形状は、略D字状である。よって、当該フラット部は、Dカット部とも称され得る。また、溝112は、Dカット部が設けられた位置の周面111に設けられてもよい。
図10は、第1の実施形態のリング12を概略的に示す例示的な正面図である。リング12は、円弧状に延びる弧状部121を有する。弧状部121は、中心C2の周方向に延びる。弧状部121の周方向の二つの端部122,122は互いに面しており、これら端部122,122の間に隙間123が設けられる。弧状部121及び端部122に、径方向の内側に向けて突出する突起124が設けられる。弧状部121は、鉄系材料等の弾性変形可能な金属材料によって構成されている。
リング12の二つの端部122,122に棒状部材11の溝112の底面が押し当てられると、弧状部121は、端部122,122間の隙間123が広がるように弾性変形する。この状態で、棒状部材11が隙間123を通って弧状部121の内側に挿入される。棒状部材11が隙間123を通過すると、互いに離れていた二つの端部122,122間は元の位置に戻る。このようにして、リング12の突起124が溝112内に挿入され、棒状部材11を囲う状態が得られる。
以下、リング装着装置10によって棒状部材11にリング12を装着する方法の少なくとも一部について例示する。なお、リング12の装着方法は以下の方法に限らず、他の方法を用いても良い。
まず、スタック部17に複数のリング12を収容するために、プッシャ18がスタック部17から取り外される。図8に示すように、プッシャ18がスタック部17に取り付けられた状態において、ステー54の挿通孔78aに、嵌合部材86が嵌め込まれている。
プッシャ18のバックカバー81がX軸に沿う正方向(前方向)に押され、カバー部材85及び嵌合部材86がスタック部17に対して前方向に移動させられる。前方向は、第3の方向の一例である。これにより、嵌合部材86の引掛け部93の前部93bが、挿通孔78aを形成するステー54の接続壁78の縁から離間する。言い換えると、爪部93aが、挿通孔78aを形成する接続壁78の縁から外れる。
カバー部材85及び嵌合部材86がスタック部17に対して前方向に移動させられた状態から、嵌合部材86のボタン部94が、カバー部材85に対してZ軸に沿う負方向(上方向)に押される(移動させられる)。このように嵌合部材86が弾性変形させられることで、嵌合部材86の第2の延壁92及び引掛け部93が、挿通孔78aから外れ、嵌合部材86はプッシャ18をスタック部17から取り外し可能な状態にする。
図11は、第1の実施形態のプッシャ18が取り外されたリング装着装置10を示す例示的な側面図である。図3のバックカバー81がX軸に沿う負方向(後方向)に引っ張られることで、レール51の露出部51b及びステー54が、バックカバー81の収容口83の外に出される。言い換えると、レール51の露出部51b及びステー54が露出される。さらに、バックカバー81に取り付けられたプッシャ部82が、スタック部17の内部から取り出される。
プッシャ18がスタック部17から取り外された状態で、複数のリング12が、スタック部17の後端部17bから、スタック部17の内部に挿入される。図11は、複数のリング12を二点鎖線で示す。スタック部17の内部に挿入される前において、複数のリング12は、例えばテープによって、重ねられた状態に保持される。
複数のリング12のそれぞれの隙間123に、図5の第1のレール部材56の第1のガイド62と、第2のレール部材57の第2のガイド66とが挿入されることで、レール51が複数のリング12を支持する。これにより、複数のリング12の隙間123が、下方向に向くように揃えられる。第1及び第2のガイド62,66が隙間123に挿入されると、第1及び第2のガイド62,66は、リング12の弧状部121に覆われる。
図11の矢印で示すように、例えば、複数のリング12は、レール51に支持された状態で、テープを剥がされながらスタック部17の内部に挿入される。すなわち、複数のリング12は、スタック部17に収容される前に、ばらばらにされる。しかし、複数のリング12はそれぞれ、レール51に支持されることで、X軸に沿う方向に並べられた状態に保たれる。
複数のリング12がスタック部17の内部に挿入されると、図5のプッシャ18がスタック部17に取り付けられる。具体的には、ブロック96の凹部96dに、第1及び第2のガイド62,66が嵌め込まれる。これにより、ブロック96は、レール51に沿って移動可能となる。この状態で、プッシャ部82がスタック部17の内部に挿入される。
図5及び図7のプッシャ部82がスタック部17の内部に挿入されると、押バネ97が、ブロック96を介して、複数のリング12を受け壁73に向かって押す。最も前方向に位置するリング12は、第1及び第2のガイド62,66から外れ、受け壁73に支持されるとともに、当該受け壁73に隣接する押出口74に面する。このように、第1及び第2のガイド62,66は、押出口74に面するリング12を除く複数のリング12の隙間123に挿入される。
図3のプッシャ部82がスタック部17の内部に挿入されるに伴って、ロッド95に固定されたバックカバー81が前方向に移動する。これにより、レール51の露出部51b及びステー54が、バックカバー81の収容口83に挿入される。
図8に示すように、嵌合部材86の第2の延壁92は、下斜め後ろ方向に延びる。第2の延壁92がステー54の後方向の端部に接触した状態で、バックカバー81が前方向に移動する。第2の延壁92は、前方向からステー54に押されて、上方向に弾性的に移動させられる。引掛け部93及びボタン部94も、上方向に移動させられる。
バックカバー81がさらに前方向に移動すると、第2の延壁92及び引掛け部93が、弾性力によって下方向に移動し、ステー54の接続壁78の挿通孔78aに嵌り込む。このように、嵌合部材86の第2の延壁92及び引掛け部93は、上方向及び下方向における弾性的な移動を伴って挿通孔78aに嵌る。
第2の延壁92及び引掛け部93が挿通孔78aに嵌った状態で、図7のプッシャ部82の押バネ97は、バックカバー81を後方向に押す。これにより、挿通孔78aを形成する接続壁78の縁が、爪部93aと、前部93bと、上部93cとによって形成される凹部に入り込む。これにより、プッシャ18がスタック部17に取り付けられる。
図12は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、リング12とを拡大して示す例示的な断面図である。図12に示すように、まず、リング装着装置10は、環状の溝112の径方向の外側にリング12が位置するよう、棒状部材11とリング12とを支持する。本実施形態において、リング12は、溝112の上方向に位置する。
リング装着装置10が棒状部材11を支持すると、棒状部材11の中心軸C1とリング12の中心C2とが大よそ平行となるとともに、中心軸C1及び中心C2と、リング装着装置10の長手方向(X軸に沿う方向)とが大よそ平行となる。さらに、リング12の端部122が棒状部材11の周面111に面する。
詳しく述べると、棒状部材11は、リング装着装置10の下フレーム14と可動部材15とによって支持される。下フレーム14の支持壁23の凹面23aによって、棒状部材11の周面111が支持される。凹面23aは、棒状部材11を径方向に支持する。凹面23aは、棒状部材11が径方向(下方向)に移動することを制限し、棒状部材11を径方向に位置決めする。
さらに、可動部材15の前壁33の縁33cが、棒状部材11の溝112内に挿入され、棒状部材11を支持する。前壁33の縁33cは、棒状部材11が軸方向に移動することを制限し、棒状部材11を軸方向に位置決めする。なお、縁33cは、棒状部材11が径方向に移動することを抑制し、棒状部材11を径方向に位置決めしても良い。
棒状部材11の軸方向(大よそX軸に沿う方向)において、支持壁23は、前壁33に隣接して設けられる。このため、溝112から端面113までの距離が短い場合にあっても、支持壁23は、棒状部材11の周面111を支持することができる。
図13は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、保持された棒状部材11の一部と、リング12とを示す例示的な斜視図である。図14は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、保持された棒状部材11の一部と、リング12とを示す例示的な正面図である。図15は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、保持された棒状部材11の一部と、リング12とを示す例示的な断面図である。
例えばユーザによってレバー19が操作されると、図3のレバー19は、第3の回転中心Ax3まわりに、図3における時計回り方向に回転させられる。言い換えると、レバー19の操作部101の先端部101bが、下フレーム14に近づけられる。
図1に示すレバー19のアーム103と、上フレーム16のアーム44とはそれぞれ、X−Z平面に沿って移動する。さらに、レバー19のアーム103の移動経路は、上フレーム16のアーム44の移動経路と重なって設けられている。このため、レバー19の移動(回転)に伴って、レバー19のアーム103が、上フレーム16のアーム44を下方向に押す。言い換えると、レバー19のアーム103が、上フレーム16のアーム44を、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における時計回り方向に押す。
アーム44が押されることにより、下フレーム14、上フレーム16、及びスタック部17に、互いに近づける力が作用する。すなわち、下フレーム14は、スタック部17に近づくように、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における反時計回り方向に押される。上フレーム16は、スタック部17に近づくように、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における時計回り方向に押される。
図3に示す第2の離間バネ106は、第1の離間バネ105よりもバネ定数が高い。さらに、第2の回転中心Ax2から第1の離間バネ105までの半径Rsp1は、第2の回転中心Ax2から第2の離間バネ106までの半径Rsp2よりも長い。このため、第1の離間バネ105が先に縮み、下フレーム14がスタック部17に近づけられるが、上フレーム16とスタック部17との相対的な位置はほぼ変わらず保たれる。
図13に示すように、下フレーム14がスタック部17に近づくことで、スタック部17の第1のレール部材56及び第2のレール部材57が、棒状部材11の周面111に接触する。すなわち、棒状部材11の下フレーム14とは反対側に設けられたスタック部17の第1のレール部材56及び第2のレール部材57が、棒状部材11を支持する。第1及び第2のレール部材56,57が棒状部材11に接触した状態において、棒状部材11の中心軸C1と、リング12の中心C2と、スタック部17の長手方向(X軸)とは、ほぼ平行に配置される。
図14に示すように、第1のレール部材56の第1の保持壁61と第1のガイド62との角部分が、棒状部材11に接触する。棒状部材11の中心軸C1とスタック部17の長手方向とが平行に配置されるため、第1のレール部材56は棒状部材11の周面111に線接触、又は面接触する。なお、第1のレール部材56は、棒状部材11の周面111に点接触しても良い。
同じく、第2のレール部材57の第2の保持壁65と第2のガイド66との角部分が、棒状部材11に接触する。第2のレール部材57は棒状部材11の周面111に線接触、又は面接触する。なお、第2のレール部材57は、棒状部材11の周面111に点接触しても良い。
第1及び第2のレール部材56,57は、棒状部材11を径方向に支持する。第1及び第2のレール部材56,57は、棒状部材11が径方向(上方向)に移動することを制限し、棒状部材11を径方向に位置決めする。
第2のレール部材57の第2のガイド66は、棒状部材11の周方向に隙間を介して、第1のレール部材56の第1のガイド62と並べられる。このため、スタック部17は、互いに離間した二つの部分(第1及び第2のレール部材56,57)によって、大よそ上方向から棒状部材11を支持する。さらに、図15に示すように、下フレーム14の支持壁23の凹面23aが、下方向から棒状部材11を支持する。このように、棒状部材11は、周方向において三つの部分(支持壁23の凹面23aと図14の第1及び第2のレール部材56,57)で支持される。これにより、棒状部材11は、第1及び第2のレール部材56,57に支持された状態において、下フレーム14とスタック部17との間に保持され、径方向(上方向及び下方向に限らない)に移動することを制限され、径方向に位置決めされる。別の表現をすれば、棒状部材11は、下フレーム14とスタック部17とによって、互いに反対方向から支持され、挟持される。
棒状部材11が下フレーム14の支持壁23と、スタック部17の第1及び第2のレール部材56,57とに保持されると、スタック部17の押出口74が、棒状部材11の溝112に面する。さらに、スタック部17に収容され押出口74に面するリング12の隙間123が、押出口74を通じて棒状部材11の溝112に面する。言い換えると、棒状部材11の軸方向において、リング12、押出口74、及び棒状部材11の溝112が、略同一位置に配置される。
図14に示すように、第1及び第2のレール部材56,57が棒状部材11に接触することにより、下フレーム14がさらにスタック部17に向かって移動することが制限される。なお、下フレーム14又はスタック部17に、下フレーム14がさらにスタック部17に向かって移動することを制限するストッパが設けられても良い。
以上のように、上フレーム16がスタック部17から離間し、互いに近づけられた下フレーム14及びスタック部17が棒状部材11を支持し、可動部材15が下フレーム14に接触する状態における、リング装着装置10の各部分の位置を、保持位置P2と定義する。上フレーム16に対するスタック部17の位置と、下フレーム14に対する可動部材15の位置とは、初期位置P1及び保持位置P2とで共通である。
図16は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、移動させられたリング12とを示す例示的な正面図である。レバー19がさらに図3における時計回り方向に回転させられると、図3の第2の離間バネ106が縮み、上フレーム16がスタック部17に近づけられる。言い換えると、上フレーム16は、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における時計回り方向に回転させられる。
図16に示すように、上フレーム16がスタック部17に近づくことで、スタック部17の受け壁73に支持されたリング12は、弧状部121が押板43の凹部43c内に収容された状態で、押部43bに支持される。上フレーム16の押板43の押部43bが、当該リング12を下方向に押す。下方向は、棒状部材11の軸方向との交差方向の一例であり、図9の棒状部材11の中心軸C1とほぼ直交する。凹部43cは、リング12が径方向に移動することを抑制し、リング12を径方向に位置決めする。
上フレーム16の押部43bがリング12を押すと、リング12が図12のスタック部17の押出口74を通り、棒状部材11の溝112に向かって移動させられる。押部43bに押されたリング12の弧状部121の両端部122,122のうち少なくとも一方が、可動部材15の前壁33の端面33aに近接して接触する。すなわち、リング12は、棒状部材11の溝112内に装着される前に、前壁33の端面33aに接触する。さらに詳しく述べると、リング12は、棒状部材11が、リング12の隙間123に挿入され弧状部121が弾性変形する前に、前壁33の端面33aに接触する。言い換えると、押部43bによって押されたリング12の両端部122,122のうち少なくとも一方が前壁33の端面33aに近接して、棒状部材11が隙間123に入る前に前壁33の端面33aに接触する。
レバー19がさらに図3における時計回り方向に回転させられると、上フレーム16の押部43bが、リング12をさらに押す。図1の捩りバネ107は、可動部材15の回転壁31を、下フレーム14に向かって押す。言い換えると、捩りバネ107は、可動部材15の回転壁31及び前壁33を上方向に押す。このため、リング12の一方の端部122が前壁33に接触した状態となったとしても、押部43bがリング12を下方向に押したときに、可動部材15の前壁33が下方向に移動することが抑制される。このため、前壁33が図16の位置に保たれた状態で、押部43bが当該前壁33に近づき、リング12を押してその傾きを矯正する。
以上のように、上フレーム16がスタック部17に近づけられ、互いに近づけられた下フレーム14及びスタック部17が棒状部材11を支持し、可動部材15が下フレーム14に接触し、リング12の両端部122,122が可動部材15に支持される状態における、リング装着装置10の各部分の位置を、リング支持位置P3と定義する。下フレーム14に対するスタック部17の位置と、下フレーム14に対する可動部材15の位置とは、保持位置P2及びリング支持位置P3とで共通である。
図17は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、挿入途中のリング12とを示す例示的な正面図である。図18は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、挿入途中のリング12とを示す例示的な断面図である。図17に示すように、前壁33の端面33aがリング12の両端部122,122を支持した状態で、上フレーム16の押部43bが、リング12をさらに押す。
押部43bは、棒状部材11が隙間123を通るように、リング12を下方向に押す。押されるリング12の二つの端部122,122に棒状部材11の溝112の底面が押し当てられ、弧状部121は、端部122,122間の隙間123が広がるように弾性変形する。
上記のように、前壁33の端面33aが、リング12の両端部122,122を支持する。このため、可動部材15の前壁33は、リング12を介して、当該リング12を下方向に押す上フレーム16の押部43bに押される。これにより、図18に示すように、前壁33は、第1の回転中心Ax1まわりに、図18の時計回り方向に回転させられる。別の表現をすれば、棒状部材11の上フレーム16とは反対側に設けられた可動部材15が、リング12を介して上フレーム16の押部43bに押し下げられる。
前壁33が回転させられることで、回転壁31が、下フレーム14のネジ25から下方向に離れる。さらに、図17に示すように、前壁33の縁33cが、棒状部材11から下方向に離れる。このように、上フレーム16の押部43bが棒状部材11に近づくのに伴って、可動部材15は、棒状部材11から下方向に離れるように、第1の回転中心Ax1まわりに回転させられる。なお、図17に示す状態において、前壁33の縁33cの一部は、棒状部材11の溝112内に位置し、棒状部材11が軸方向に移動することを制限する。
図19は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、装着されたリング12とを示す例示的な正面図である。図20は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、装着されたリング12とを示す例示的な断面図である。
図19に示すように、上フレーム16の押部43bがリング12をさらに押すとことで、棒状部材11が隙間123を通って、弾性変形する弧状部121の内側に挿入される。棒状部材11が隙間123を通過すると、互いに離れていた二つの端部122,122間は元の位置に戻り、図10のリング12の突起124が溝112内に挿入される。
棒状部材11が隙間123を通過する間、可動部材15の前壁33は、リング12を介して、当該リング12を下方向に押す上フレーム16の押部43bにさらに押される。その結果、リング12が溝112内に装着された状態で、前壁33の縁33cは、溝112の外に移動させられる。このため、前壁33による、棒状部材11が軸方向に移動することの制限が解除される。
上述のように、前壁33の縁33cは、端面33aからZ軸に沿う正方向に平行に延びる二つの部分と、当該二つの部分を接続する円弧状の部分と、を有する。このため、縁33cの円弧状の部分が溝112の外に出たとしても、縁33cの平行に延びる二つの部分が溝112の中にある場合、前壁33は、棒状部材11が軸方向に移動することを制限する。言い換えると、前壁33は、縁33cの円弧状の部分が溝112の外に出た位置から、さらに所定の距離移動することで、棒状部材11が軸方向に移動することの制限を解除する。
以上のように、上フレーム16がスタック部17に近づけられ、互いに近づけられた下フレーム14及びスタック部17が棒状部材11を支持し、可動部材15の前壁33の縁33cが棒状部材11の溝112の外に位置し、リング12の両端部122,122が可動部材15に支持される状態における、リング装着装置10の各部分の位置を、装着位置P4と定義する。下フレーム14に対するスタック部17の位置は、リング支持位置P3及び装着位置P4とで共通である。
図3に示す第1の回転中心Ax1から前壁33の端面33aまでの半径Rsは、第2の回転中心Ax2から押板43の押部43bまでの半径Rpよりも小さい。このため、図16のリング支持位置P3から図19の装着位置P4までの区間における、第1の回転中心Ax1回りの可動部材15の回転角度は、第2の回転中心Ax2回りの上フレーム16の回転角度よりも大きい。このため、可動部材15の前壁33の縁33cは、速やかに棒状部材11の溝112から外される。
以上のように動作する連動機構Mは、アーム34,44,103の位置と、回転中心Ax1〜Ax3の位置と、第1の離間バネ105、第2の離間バネ106、及び捩りバネ107の位置及びバネ定数と、の設定によって、下フレーム14、可動部材15、上フレーム16、及びスタック部17の動く範囲や、動くタイミング、動く速さ等を適宜設定され得る。例えば、本実施形態では、リング12の両端部122,122が、前壁33の端面33aと接触した時点以降に、可動部材15が装着位置P4への移動を開始するよう、各部分のスペックが調整される。
第1の実施形態に係るリング装着装置10において、プッシャ18に、当該プッシャ18をスタック部17に取り付けるための嵌合部材86と、リング12を押すプッシャ部82と、レール51の、スタッカ53に覆われていない露出部51bを覆うバックカバー81とが設けられる。このため、ユーザは、レール51の露出された露出部51bにリング12を支持させ、プッシャ18をスタック部17に取り付けることで、リング12を受け壁73に押しつけることができるとともに、レール51の露出された露出部51bをバックカバー81で覆うことができる。
レール51の露出部51bが露出されるため、ユーザは、レール51にリング12を容易に支持させることができる。しかし、レール51の露出部51bは、露出されるため、損傷しやすい可能性がある。レール51の露出部51bが損傷すると、レール51にリング12を支持させることが困難になることがある。
本実施形態では、このような露出部51bがバックカバー81に覆われる。従って、レール51の露出された露出部51bが確実にバックカバー81によって保護され、露出部51bが損傷することが抑制される。
レール51は、上方向に突出し、リング12の隙間123に挿入される第1及び第2のガイド62,66を有する。当該第1及び第2のガイド62,66が変形すると、例えば、レール51にリング12を支持させることが困難になったり、レール51に支持されたリング12が不安定になったりすることがある。本実施形態において、バックカバー81は、少なくとも上方向から露出部51bを覆う。これにより、第1及び第2のガイド62,66が保護され、第1及び第2のガイド62,66が変形することが抑制される。
露出部51bは、X軸に沿う方向に開口するバックカバー81の収容口83に収容される。このため、バックカバー81は、X軸に沿う方向と交差する方向(Z軸に沿う方向、Y軸に沿う方向)から露出部51bを覆う。これにより、レール51の露出された露出部51bが確実にバックカバー81に覆われ、露出部51bが損傷することが抑制される。
プッシャ18は、嵌合部材86を前方向に移動させた後、上方向に移動させることで、スタック部17から取り外し可能となる。言い換えると、プッシャ18は、複数の動作を経て、スタック部17から取り外し可能となる。このため、バックカバー81がスタック部17から容易に取り外されることが抑制される。従って、例えばユーザの作業中にバックカバー81が何かにぶつかることで不用意にバックカバー81が露出部51bから外れることが抑制され、露出部51bが損傷することがより確実に抑制される。
嵌合部材86は、バックカバー81に対して上方向に移動可能に当該バックカバー81に接続される。これにより、バックカバー81を上方向に移動させなくても、嵌合部材86を上方向に移動させることでプッシャ18がスタック部17から外される。
嵌合部材86のボタン部94の表面94aは、バックカバー81のカバー部材85の外面95bと同一面を形成し、又は当該外面95bよりも露出部51bに近い。これにより、例えばユーザの作業中にボタン部94の表面94aが何かにぶつかることで不用意にバックカバー81が露出部51bから外れることが抑制され、露出部51bが損傷することがより確実に抑制される。
挿通孔78aは、第1のレール部材56及び第2のレール部材57ではなく、ステー54に設けられる。これにより、一部がリング12の隙間123に通される第1のレール部材56及び第2のレール部材57が、プッシャ18をスタック部17に取り付ける際に損傷することが抑制される。さらに、第1及び第2のレール部材56,57とは別個の部品であるステー54が設けられることで、ステー54を第1及び第2のレール部材56,57よりも厚くすることができる。このようなステー54によりレール51が補強され、レール51が損傷することが抑制される。
第1のレール部材56の第1のガイド62と、第2のレール部材57の第2のガイド66との間に隙間が設けられる。第1及び第2のガイド62,66の間の隙間の幅が変化すると、例えば、レール51にリング12を支持させることが困難になったり、レール51に支持されたリング12が不安定になったりすることがある。
本実施形態では、ステー54は、第1のレール部材56の第1の側壁63に取り付けられる第1の取付壁76と、第2のレール部材57の第2の側壁67に取り付けられる第2の取付壁77と、第1の取付壁76と第2の取付壁77とを接続する接続壁78とを有する。このようなステー54により、第1のレール部材56の第1のガイド62と、第2のレール部材57の第2のガイド66との間の隙間が変化することが抑制される。
プッシャ部82のブロック96は、ロッド95が通される孔96cが設けられた挿通部96aを有する。挿通部96aは、孔96cが設けられるため、X軸に沿う方向と交差する方向(Z軸に沿う方向)に所定の寸法を有する。このため、ブロック96が挿通部96aのみを有する場合、挿通部96aが他の部分に干渉し、ブロック96の移動が制限されることがある。しかし、本実施形態では接触部96bが挿通部96aから受け壁73に向かって延びる。接触部96bは、孔96cが設けられる挿通部96aよりも寸法が制限されにくく、Z軸に沿う方向において挿通部96aよりも小さくされることができる。従って、接触部96bは、挿通部96aが干渉し得る部分を避けてリング12に接触することができ、レール51に支持されるリング12の数が少なくなっても確実に受け壁73にリング12を押し付けることができる。
ロッド95が、バックカバー81に固定されてX軸に沿う方向に延びる。このようなロッド95及びバックカバー81を有するプッシャ18に、X軸に沿う方向と交差する上方向及び下方向に移動可能であり、挿通孔78aに嵌ることでプッシャ18がスタック部17に取り付けられた状態にする嵌合部材86が設けられる。嵌合部材86は、X軸に沿う方向からスタック部17に押されることで、上方向及び下方向における弾性的な移動を伴って挿通孔78aに嵌る。従って、プッシャ18がスタック部17に容易に取り付けられる。
以下に、第2の実施形態について、図21乃至図29を参照して説明する。なお、以下の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図21は、第2の実施形態に係るリング装着装置10を示す例示的な斜視図である。図22は、第2の実施形態のリング装着装置10を示す例示的な断面図である。図22に示すように、第2の実施形態のスタック部17は、ステー54の代わりに、爪部材201と、バネ202と、ホルダ203とを有する。爪部材201は、係合部の一例である。バネ202は、係合付勢部の一例である。ホルダ203は、第3のカバーの一例である。
図23は、第2の実施形態のスタック部17及びプッシャ18を、スタック部17の一部及びプッシャ18の一部を除いて示す例示的な斜視図である。図23に示すように、第2の実施形態のレール51は、略T字状の断面を有するとともにX軸に沿う方向に延びる棒状に形成される。レール51は、他の形状を有しても良い。
図24は、第2の実施形態のリング装着装置10を、図22のF24−F24線に沿って示す例示的な断面図である。図24に示すように、レール51は、縦部211と、横部212とを有する。縦部211及び横部212は、ガイドの一例である。
縦部211は、スタッカ53からZ軸に沿う方向に突出するとともに、X軸に沿う方向に延びる。横部212は、縦部211のZ軸に沿う負方向の端部に接続され、縦部211からY軸に沿う方向に突出するとともにX軸に沿う方向に延びる。
縦部211及び横部212は、図10のリング12の隙間123に挿入されることで、リング12を支持する。Y軸に沿う方向における横部212の長さは、リング12の両端部122,122の間の距離よりも長い。このため、横部212は、リング12がレール51からZ軸に沿う方向に外れることを抑制する。
図23に示すように、第2の実施形態のスタッカ53は、留め壁71及び覆壁72の代わりに、底壁215と、二つの側壁216と、二つの上壁217とを有する。底壁215は、基部の一例である。
図25は、第2の実施形態のスタック部17の一部及びプッシャ18の一部を示す例示的な断面図である。底壁215は、X−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。底壁215は、X軸に沿う方向に延びる。図25に示すように、底壁215は、下面215aと、上面215bと、突起215cとを有する。
下面215aは、Z軸に沿う正方向に向く。上面215bは、下面215aの反対側に位置し、Z軸に沿う負方向に向く。突起215cは、下面215aからZ軸に沿う正方向に突出する。
底壁215の上面215bに、レール51の縦部211が、例えばネジによって取り付けられる。言い換えると、底壁215からレール51がZ軸に沿う負方向に突出する。底壁215は、スタック部17に収容されたリング12の一部を、下方向から覆う。
図24に示すように、二つの側壁216は、底壁215の短手方向(Y軸に沿う方向)の両端部から、底壁215と交差する(例えば直交する)方向に立ち上がる。二つの側壁216はそれぞれ、底壁215から、大よそ上方向に立ち上がる。
スタッカ53の二つの側壁216は、レール51の一部を覆う。このため、レール51に、スタッカ53に覆われた被覆部51aと、スタッカ53の外に位置する露出部51bとが設けられる。
図23に示すように、二つの上壁217は、二つの側壁216のZ軸に沿う負方向の端部から互いに近づく方向に突出する。上壁217は、対応する一方の側壁216から、他方の側壁216に向かって突出する。図22に示すように、二つの上壁217は、第2の離間バネ106を支持する。上壁217は、スタック部17に収容されたリング12の一部を、上方向から覆う。
レール51の被覆部51aに支持された複数のリング12は、スタッカ53に覆われる。二つの側壁216は、レール51の被覆部51aと、レール51に支持されてスタック部17に収容された複数のリング12と、をY軸に沿う方向から覆う。二つの上壁217は、レール51の被覆部51aと、レール51に支持されてスタック部17に収容された複数のリング12と、をZ軸に沿う負方向から覆う。このように、レール51の被覆部51aと、スタック部17に収容された複数のリング12とは、Y軸に沿う方向及びZ軸に沿う方向からスタック部17に覆われる。
図24に示すように、二つの側壁216は、レール51の露出部51bを、Y軸に沿う方向から部分的に覆う。しかし、レール51の露出部51bの一部は、Y軸に沿う方向から見た場合に部分的に露出しており、視認可能である。
図21に示すように、第2の実施形態において、スタック部17は、一つの受け壁73を有する。受け壁73は、スタック部17の底壁215、側壁216、及び上壁217とは別個の部品であって、例えば側壁216に取り付けられる。第1の実施形態と同じく、レール51の前方向の端部と、受け壁73との間に、押出口74が設けられる。
図25に示すように、爪部材201は、爪221と、当接壁222と、二つのガイド部223とを有する。爪部材201は、例えば、合成樹脂によって作られる。なお、爪部材201は、金属のような他の材料によって作られても良い。爪部材201は、合成樹脂によって作られることで、金属によって作られる場合に比べて安価に製造され得る。
爪221は、Y軸に沿う方向に延びる略三角柱状に形成される。爪221は、支持面221aと、第1の傾斜面221bと、第2の傾斜面221cと、内面221dと、突起221eとを有する。
支持面221aは、爪221のX軸に沿う正方向の端に位置し、X軸に沿う正方向に向く略平坦な面である。なお、支持面221aは、他の方向に向いても良いし、他の形状に形成されても良い。
第1の傾斜面221bは、支持面221aのZ軸に沿う正方向の端から、斜め下方向に延びる。言い換えると、第1の傾斜面221bは、支持面221aに接続される。第1の傾斜面221bは、X軸に沿う負方向に向かうに従ってZ軸に沿う正方向に延びる。
第2の傾斜面221cは、第1の傾斜面221bのZ軸に沿う正方向の端から、斜め上方向に延びる。言い換えると、第2の傾斜面221cは、第1の傾斜面221bに接続される。第1の傾斜面221bと第2の傾斜面221cとが接続される部分は、爪221のZ軸に沿う正方向における頂部を形成する。第2の傾斜面221cは、X軸に沿う負方向に向かうに従ってZ軸に沿う負方向に延びる。
内面221dは、Z軸に沿う負方向に向く。内面221dは、スタッカ53の底壁215の下面215aに向く。突起221eは、内面221dから、Z軸に沿う負方向に突出する。爪221の突起221eは、底壁215の突起215cと対向する。
当接壁222は、爪221の第2の傾斜面221cのZ軸に沿う負方向の端から、X軸に沿う負方向に延びる。二つのガイド部223は、爪221のX軸に沿う正方向の端と、当接壁222のX軸に沿う負方向の端とから、Y軸に沿う方向に突出する。二つのガイド部223は、支持面221aよりもZ軸に沿う負方向に位置する。
図23に示すように、爪部材201は、X軸に沿う方向において、第2の軸47と大よそ同一位置に配置される。第2の軸47は、回転軸の一例である。このため、X軸に沿う方向において、爪部材201とスタック部17の後端部17bとの間の距離は、爪部材201と第2の軸47との間の距離よりも長い。
図25に示されるバネ202は、例えば、金属によって作られるコイルバネ(圧縮バネ)である。バネ202は、板バネのような他のバネや、他の付勢手段であっても良い。バネ202は、大よそZ軸に沿う方向に延びる。
バネ202は、底壁215の下面215aと、爪221の内面221dとの間に介在する。バネ202は、爪部材201を、レール51からZ軸に沿う方向に遠ざかるように弾性的に押す。Z軸に沿う方向は、第7の方向の一例である。
ホルダ203は、スタッカ53の底壁215の下面215aに、例えば二つのネジ225によって取り付けられる。言い換えると、ホルダ203は、底壁215のレール51とは反対側に位置して、底壁215に取り付けられる。これにより、ホルダ203は、レール51及びスタッカ53を補強する。
ホルダ203は、二つの側壁226と、底壁227と、二つのボス228とを有する。側壁226及び底壁227は、例えば、合成樹脂によって作られる。ボス228は、例えば、金属によって作られる。
二つの側壁226はそれぞれ、X‐Z平面に広がる略台形の板状に形成される。二つの側壁226は、X軸に沿う方向に延びる。側壁226のZ軸に沿う負方向の端は、スタッカ53の底壁215の下面215aに接触する。
二つの側壁226にそれぞれ、二つの溝226aが設けられる。溝226aはそれぞれ、側壁226の内面に設けられ、Z軸に沿う方向に延びる窪みである。二つの側壁226に、爪部材201のガイド部223が嵌め込まれる。これにより、爪部材201は、Z軸に沿う方向に移動可能にホルダ203に取り付けられる。
底壁227は、二つの側壁226の、Z軸に沿う正方向の端部を接続する。これにより、ホルダ203は、上方向に開放された略台形の箱状に形成される。底壁227は、底面227aと、ガイド面227bと、内面227cとを有する。底面227aは、第1の面の一例である。ガイド面227bは、第2の面の一例である。
底面227a及びガイド面227bはそれぞれ、ホルダ203の外面の一部である。底面227aは、Z軸に沿う正方向に向き、X軸に沿う方向に延びる。底面227aは、スタック部17の後端部17bから、X軸に沿う正方向に離間し、且つZ軸に沿う正方向に離間する。
ガイド面227bは、底面227aのX軸に沿う負方向の端と、スタック部17の後端部17bとを接続する。ガイド面227bは、X軸に沿う方向において後端部17bから前端部17aに向かうに従って、Z軸に沿う方向において底面227aに近づくよう延びる。ガイド面227bは、ホルダ203の外部に凸な曲面である。ガイド面227bは、平面や、他の形状を有する面であっても良い。
内面227cは、底面227a及びガイド面227bの反対側に位置する。内面227cは、スタッカ53の底壁215の下面215aに向く。内面227cは、Z軸に沿う負方向に向く面を含むが、他の方向に向く面をも含む。
ボス228は、略円筒形に形成され、例えば、スタッカ53の底壁215の下面215aに加締めによって取付られる。ネジ225が底壁227をボス228に取り付けることで、ホルダ203がスタッカ53及びレール51に取り付けられる。
ホルダ203に、挿通孔229が設けられる。挿通孔229は、第2の孔の一例である。挿通孔229は、底壁227に設けられ、底面227aと、内面227cとに開口する。挿通孔229は、爪部材201が挿通可能な大きさを有する。
図26は、第2の実施形態のスタック部17の一部と、スタック部17に対して取り付け又は取り外し途中のプッシャ18の一部とを示す例示的な断面図である。爪部材201は、少なくとも部分的にホルダ203に収容される。爪部材201は、図25に示す突出位置Ppと、図26に二点鎖線で示す収容位置Paと、の間でZ軸に沿う方向に移動可能である。
図25に示すように、突出位置Ppにおいて、爪部材201の爪221が、挿通孔229からホルダ203の外部に突出する。突出位置Ppにおいて、爪221の支持面221aと、第1の傾斜面221bと、第2の傾斜面221cの少なくとも一部と、がホルダ203の外部に位置する。さらに、当接壁222が、ホルダ203の底壁227の内面227cに支持される。これにより、バネ202に押された爪部材201がホルダ203の外部に出ることが抑制される。
図26に二点鎖線で示すように、収容位置Paにおいて、爪221の支持面221aと、第1の傾斜面221bと、第2の傾斜面221cとは、ホルダ203の内部に位置する。なお、第1の傾斜面221bの一部と、第2の傾斜面221cの一部とは、ホルダ203の外部に位置しても良い。収容位置Paに位置する爪部材201は、突出位置Ppに位置する爪部材201よりも、レール51に近い。
例えば、突出位置Ppに位置する爪部材201がユーザによって上方向に押し込まれると、バネ202が圧縮され、爪部材201が収容位置Paに向かって上方向に弾性的に移動する。ユーザが爪部材201から指を離すと、バネ202が爪部材201を下方向に弾性的に移動させ、爪部材201が突出位置Ppに戻る。
爪部材201及び挿通孔229は、X軸に沿う方向において、二つのネジ225の間に位置する。言い換えると、X軸に沿う方向における爪部材201及び挿通孔229の両隣りで、ネジ225がホルダ203をスタッカ53の底壁215に取り付ける。これにより、バネ202の弾性力によりホルダ203が浮き上がることが抑制される。
図22に示すように、爪部材201と第3の軸102との間の距離は、レバー19の操作部101の先端部101bと第3の軸102との間の距離よりも長い。このため、レバー19の操作部101が最大限回動させられたときに、操作部101の先端部101bは、爪部材201から離間する。
図27は、第2の実施形態のプッシャ18を示す例示的な断面図である。図27に示すように、第2の実施形態のバックカバー81は、カバー部材85を有するが、嵌合部材86を有さない。
二つのカバー部材85はそれぞれ、二つの係合部85cを有する。係合部85cは、例えば、爪である。一方のカバー部材85に設けられた係合部85cは、他方のカバー部材85に設けられた係合部85cに係合する。これにより、二つのカバー部材85が互いに固定される。二つの係合部85cは、X軸に沿う方向に並べられる。
バックカバー81は、底壁231と、上壁232と、二つの側壁233と、後壁234と、複数のリブ235とを有する。底壁231は、第1の壁の一例である。上壁232は、第2の壁の一例である。リブ235は、第3の壁の一例である。
底壁231及び上壁232はそれぞれ、大よそX‐Y平面に広がる略矩形の板状に形成され、X軸に沿う方向に延びる。上壁232は、底壁231からZ軸に沿う負方向に離間する。係合部85cは、底壁231に設けられる。
底壁231は、前縁部231aを有する。前縁部231aは、第3の縁部の一例である。前縁部231aは、底壁231の前方向の縁である。言い換えると、前縁部231aは、X軸に沿う方向においてスタック部17の前端部17aに向く。前縁部231aは、収容口83の開口端の一部を形成する。
上壁232は、前縁部232aを有する。前縁部232aは、第2の縁部の一例である。前縁部232aは、上壁232の前方向の縁である。言い換えると、前縁部232aは、X軸に沿う方向においてスタック部17の前端部17aに向く。前縁部232aは、収容口83の開口端の一部を形成する。
側壁233は、前縁部233aを有する。前縁部233aは、側壁233の前方向の縁である。側壁233の前縁部233aは、上壁232の前縁部232aから下方向に延びる部分と、当該部分から底壁231の前縁部231aに向かって略前方向に延びる部分と、を有する。前縁部233aは、収容口83の開口端の一部を形成する。
X軸に沿う方向において、底壁231は、上壁232よりも長い。X軸に沿う方向において、底壁231の前縁部231aは、上壁232の前縁部232aよりも、スタック部17の前端部17aに近い。
バックカバー81は、延出部239を有する。延出部239は、底壁231と、側壁233の一部とを含む。図21に示すように、延出部239は、X軸に沿う方向において、上フレーム16のX軸に沿う負方向の端部16aよりも、スタック部17の前端部17aに向かって突き出た部分である。延出部239は、Y軸に沿う方向から見た場合、略三角形に形成される。
図27に示すように、底壁231に、開口87の代わりに、係合孔237が設けられる。係合孔237は、第1の孔の一例である。係合孔237は、爪部材201が挿通可能な大きさを有する。係合孔237は、延出部239に設けられ、二つの係合部85cの間に位置する。
二つの側壁233は、X‐Z平面に広がり、底壁231及び上壁232の短手方向(Y軸に沿う方向)の端部を接続する。後壁234は、底壁231及び上壁232のX軸に沿う負方向の端部を接続する。
リブ235は、側壁233からY軸に沿う方向に突出するとともに、Z軸に沿う方向に延びる。リブ235に、プッシャ18のロッド95が取り付けられる。図24に示すように、リブ235はそれぞれ、第1の縁面235aと、第2の縁面235bとを有する。
第1の縁面235aは、リブ235のZ軸に沿う正方向の端部である。第1の縁面235aは、Z軸に沿う正方向に向くとともに、Y軸に沿う方向に延びる。第2の縁面235bは、第1の縁面235aよりもZ軸に沿う負方向に位置する。第2の縁面235bは、Z軸に沿う正方向に向くとともに、Y軸に沿う方向に延びる。
第1の実施形態と同じように、プッシャ部82は、後端部17bからスタック部17に挿入される。このとき、図23に示すように、ブロック96の凹部96dに、レール51の縦部211及び横部212が嵌め込まれる。これにより、ブロック96は、レール51に沿って移動可能になる。さらに、レール51は、プッシャ18がスタック部17に対してZ軸に沿う方向及びY軸に沿う方向に移動することを制限する。
図25に示すように、プッシャ部82がスタック部17に挿入された状態で、爪部材201がバックカバー81の係合孔237に嵌り、係合孔237を形成する底壁231の縁231bに引っかかる。縁231bは、第1の縁部の一例である。これにより、プッシャ18がスタック部17に取り外し可能に取り付けられる。縁231bは、例えば、略四角形に形成された底壁231の内縁である。
以下、プッシャ18のスタック部17への取り付けについて具体的に説明する。図26に示すように、プッシャ部82がスタック部17に挿入された状態で、バックカバー81がスタック部17の後端部17bに近づけられる。言い換えると、バックカバー81が前方向に移動させられる。
上述のように、ブロック96の凹部96dにレール51の縦部211及び横部212が嵌め込まれることで、Z軸に沿う方向及びY軸に沿う方向において、バックカバー81はスタック部17に対して大よそ位置決めされる。バックカバー81が前方向に移動させられることで、バックカバー81の収容口83に、スタック部17が後端部17bから収容される。
バックカバー81がスタック部17に対して所定の位置よりも上方向に位置するとき、バックカバー81の底壁231の前縁部231aは、ホルダ203のガイド面227bに接触する。底壁231の前縁部231aがガイド面227bに沿って移動することで、Z軸に沿う方向において、バックカバー81がスタック部17に対して所定の位置へとガイドされる。
バックカバー81がさらに前方向に移動させられると、底壁231の前縁部231aが、爪221の第2の傾斜面221cに接触する。バックカバー81がさらに前方向に移動させられると、底壁231の前縁部231aが、爪221の第2の傾斜面221cを押し、突出位置Ppにある爪部材201を上方向に移動させる。図26は、上方向に移動させられた爪部材201を実線で示す。爪部材201は、図26に二点鎖線で示される収容位置Paに向かって移動させられる。
別の表現によって説明すると、プッシャ18がスタック部17から取り外された状態から、プッシャ部82がスタック部17に挿入される。このとき、バックカバー81は、爪部材201よりもスタック部17の前端部17aからX軸に沿う方向に離間している。バックカバー81は、この状態からスタック部17の前端部17aへX軸に沿う方向に近づくとき、爪部材201がレール51へZ軸に沿う方向に近づくように、爪221の第2の傾斜面221cを押す。バックカバー81に押された爪部材201は、収容位置Paに移動する。
収容位置Paに移動させられた爪部材201は、バネ202によって押される。しかし、前方向に移動させられたバックカバー81の底壁231が、爪部材201を支持する。言い換えると、爪部材201が底壁231に乗り上げる。このため、爪部材201がバックカバー81の移動を妨げず、バックカバー81はさらに前方向に移動させられる。
図25に示すように、バックカバー81が前方向に進められると、バックカバー81の係合孔237と、ホルダ203の挿通孔229が重なる。底壁231による爪部材201の支持が解消され、爪部材201は、バネ202によって収容位置Paから突出位置Ppに押し出される。
突出位置Ppに移動されられた爪部材201は、バックカバー81の係合孔237に挿通される。これにより、爪部材201は、バックカバー81がスタック部17に対して後方向に移動することを制限し、プッシャ18がスタック部17に取り付けられた状態にする。
以下、プッシャ18がスタック部17に取り付けられたときのバックカバー81について説明する。爪部材201は、係合孔237からバックカバー81の外部に突出する。言い換えると、爪部材201は、バックカバー81の外部に露出する。このため、ユーザは、爪部材201が係合孔237に挿通されたことを目視で確認できる。
爪221の支持面221aは、バックカバー81の底壁231の縁231bに接触する。なお、爪221の支持面221aは、底壁231の縁231bから離間しても良いが、バックカバー81がスタック部17に対して後方向に移動するときには底壁231の縁231bに当接する。
爪221の支持面221aは、プッシャ18がスタック部17に対して後方向に移動しようとするときに、バックカバー81の底壁231の縁231bを支持し、プッシャ18の移動を制限する。言い換えると、爪221の支持面221aは、プッシャ18がスタック部17の前端部17aからX軸に沿う方向に離間しようとするときに、バックカバー81の底壁231の縁231bを支持する。
爪221の第1の傾斜面221bは、少なくとも部分的に、バックカバー81の外部に位置する。さらに、爪221の第2の傾斜面221cは、部分的にバックカバー81の外部に位置する。
ホルダ203の底壁227の底面227aは、バックカバー81の底壁231に面する。プッシャ18がスタック部17に対して上方向に移動しようとすると、ホルダ203の底壁227の底面227aが、バックカバー81の底壁231を支持する。
バックカバー81の底壁231は、Z軸に沿う正方向から、スタック部17の少なくとも一部を覆う。例えば、底壁231は、下方向から、ホルダ203を覆う。さらに、底壁231に設けられた係合孔237は、ホルダ203の底壁227に設けられた挿通孔229と重なり、連通する。
バックカバー81の上壁232は、スタック部17の底壁231とは反対側に設けられ、Z軸に沿う負方向から、スタック部17の少なくとも一部を覆う。例えば、上壁232は、上方向から、レール51の露出部51bを覆う。
図24に示すように、バックカバー81のリブ235は、スタック部17の底壁231とは反対側に設けられるとともに、Z軸に沿う方向において、上壁232よりもスタック部17に近い。言い換えると、リブ235は、上壁232とスタック部17との間に位置する。
リブ235の第1の縁面235aは、スタッカ53の側壁216の、Z軸に沿う負方向の端部216aに面する。プッシャ18がスタック部17に対して下方向に移動しようとすると、スタッカ53の側壁216の端部216aが、リブ235の第1の縁面235aを支持する。
バックカバー81の底壁231とリブ235の第1の縁面235aとは、スタック部17に接触し、又は僅かな隙間を介して、スタック部17を保持する。これにより、バックカバー81が、スタック部17に対してZ軸に沿う方向に移動することが制限される。
リブ235の第2の縁面235bは、レール51の横部212に面する。第2の縁面235bとレール51との間の距離は、第1の縁面235aとスタッカ53との間の距離よりも長い。このため、プッシャ18がスタック部17に対して下方向に移動しようとするとき、リブ235の第2の縁面235bは、レール51に接触しない。なお、第2の縁面235bがレール51を支持しても良い。
バックカバー81の側壁233は、例えば、スタック部17のスタッカ53の側壁216に接触し、又は僅かな隙間を介して、スタック部17を保持する。これにより、バックカバー81が、スタック部17に対してY軸に沿う方向に移動することが制限される。
以上説明したプッシャ18は、例えば以下のように、スタック部17から取り外される。まず、ユーザによって、突出位置Ppにある爪部材201が、収容位置Paに向かって上方向に押される。
図28は、第2の実施形態のスタック部17の一部と、スタック部17から取り外し途中のプッシャ18の一部とを示す例示的な断面図である。図28に示すように、爪部材201が上方向に押されると、爪221の支持面221aは、バックカバー81の底壁231の縁231bから外れ、ホルダ203の内部に配置される。本実施形態において、支持面221aは、ホルダ203の外部に位置せずにホルダ203の内部又はホルダ203の挿通孔229の内部に位置すれば、ホルダ203の内部に位置すると定義される。
爪221の支持面221aがホルダ203の内部に配置されると、支持面221aによるバックカバー81の底壁231の縁231bの支持が解除される。このとき、例えば、プッシャ部82の押バネ97がリング12や受け壁73を押すことにより、又はユーザの手の動きにより、バックカバー81がスタック部17に対して後方向に僅かに移動する。
バックカバー81がスタック部17に対して後方向に移動すると、爪部材201がバネ202に押され、爪221の第1の傾斜面221bが、バックカバー81の底壁231の縁231bに接触する。爪221の第1の傾斜面221bは、底壁231の縁231bに、前方向に押す力と、下方向に押す力とを作用させる。
例えば、ユーザがバックカバー81をさらに後方向に移動させないとき、バネ202に押された爪部材201は、第1の傾斜面221bで底壁231の縁231bを押し、バックカバー81が前方向に戻す。言い換えると、爪部材201の第1の傾斜面221bは、爪部材201がバネ202によって押されることで、バックカバー81がスタック部17の前端部17aへX軸に沿う方向に近づくように、底壁231の縁231bを押す。バックカバー81が前方向に戻されると、爪部材201は、バネ202に押され、突出位置Ppに戻される。
一方、ユーザがバックカバー81をさらに後方向に移動させると、バックカバー81の底壁231の縁231bが、爪部材201を上方向に押す。これにより、爪部材201は収容位置Paに移動させられる。収容位置Paに位置する爪部材201は、バックカバー81の底壁231に支持される。このため、爪部材201がバックカバー81の移動を妨げず、バックカバー81はさらに後方向に移動させられる。
図26に示すように、バックカバー81がさらに後方向に移動させられると、バックカバー81の底壁231の前縁部231aが、爪部材201よりも後方向に配置される。底壁231による爪部材201の支持が解消され、爪部材201は、バネ202によって収容位置Paから突出位置Ppに押し出される。
バックカバー81がさらに後方向に移動させられることで、スタック部17は、バックカバー81の収容口83の外部に出る。プッシャ部82がスタック部17から取り出されることで、プッシャ18は、スタック部17から取り外される。
以上説明された第2の実施形態のリング装着装置10において、プッシャ18がスタック部17に取り付けられたときに、爪部材201が、係合孔237からバックカバー81の外部に突出する。これにより、爪部材201が係合孔237に挿通され、プッシャ18がスタック部17に完全に取り付けられているか否かが、バックカバー81の外部から確認可能となる。これにより、プッシャ18が不意にスタック部17から外れることが抑制される。さらに、ユーザがプッシャ18とスタック部17との取付状態を確認するために、プッシャ18を引っ張ったりすることが抑制される。これにより、爪部材201のようなリング装着装置10の一部が損傷することが抑制される。
爪部材201の支持面221aは、プッシャ18がスタック部17の前端部17aからX軸に沿う方向に離間しようとするときにバックカバー81の縁231bを支持する。これにより、プッシャ18が不意にスタック部17から外れることが抑制される。
第1の傾斜面221bは、バックカバー81の縁231bに接触するときに、爪部材201がバネ202によって押されることで、プッシャ18がスタック部17の前端部17aへX軸に沿う方向に近づくよう縁231bを押す。このため、プッシャ18がスタック部17から取り外される場合、爪部材201がレール51へZ軸に沿う方向に近づくよう押し込まれるのみならず、バックカバー81の縁231bが第1の傾斜面221bから完全に外れるまでプッシャ18がスタック部17の前端部17aからX軸に沿う方向に離間させられることで、爪部材201と係合孔237との係合が解除される。すなわち、爪部材201がZ軸に沿う方向に押し込まれることと、プッシャ18がX軸に沿う方向に所定の距離を移動させられることと、の少なくとも二動作によって、爪部材201と係合孔237との係合が解除される。これにより、プッシャ18が不意にスタック部17から外れることが抑制される。
バックカバー81は、プッシャ18がスタック部17から取り外されるとともにバックカバー81が爪部材201よりもスタック部17の前端部17aからX軸に沿う方向に離間した状態で、スタック部17の前端部17aへX軸に沿う方向に近づくとき、爪部材201がレール51へZ軸に沿う方向に近づくように第2の傾斜面221cを押すよう構成される。これにより、ユーザが指で爪部材201をZ軸に沿う方向に押し込むことなく、爪部材201がバックカバー81によってZ軸に沿う方向に押し込まれる。これにより、プッシャ18を容易にスタック部17に取り付けることが可能となる。
突出位置Ppに位置する爪部材201を支持するホルダ203は、プッシャ18がスタック部17に取り付けられた状態でバックカバー81に面する底面227aと、底面227aと後端部17bとを接続するガイド面227bと、を有する。ガイド面227bは、X軸に沿う方向において後端部17bから前端部17aに向かうに従ってZ軸に沿う方向において底面227aに近づく。このため、ガイド面227bは、バックカバー81の底壁231を後端部17bから底面227aに滑らかに案内することができる。従って、プッシャ18をスタック部17に容易に取り付けることが可能となる。
バックカバー81のリブ235は、スタック部17の底壁231とは反対側に設けられて、Z軸に沿う方向において上壁232よりもスタック部17に近い位置でスタック部17に面する。言い換えると、リブ235は、同じ方向からスタック部17を覆う上壁232よりも近い位置で、スタック部17に面する。これにより、バックカバー81がスタック部17に対してZ軸に沿う方向に移動しようとすると、底壁231又はリブ235がスタック部17に当接し、バックカバー81とスタック部17との相対的な移動が抑制される。これにより、プッシャ18がスタック部17に安定的に取り付けられる。
X軸に沿う方向において、爪部材201と後端部17bとの間の距離は、爪部材201と第2の軸47との間の距離よりも長い。すなわち、爪部材201は、第2の軸47の比較的近傍に設けられる。これにより、爪部材201を操作する力によってスタック部17に大きなモーメントが作用し、当該スタック部17が変形すること、が抑制される。
底壁231の前縁部231aは、上壁232の前縁部232aよりもスタック部17の前端部17aに近い。これにより、係合孔237が設けられる底壁231を上壁232よりも長くすることができ、係合孔237及び爪部材201を配置する設計の自由度が向上する。さらに、係合孔237及び爪部材201を配置するためにリング装着装置10の長さが長くなることが抑制される。
バネ202は、金属によって作られたバネである。これにより、バネ202が例えば合成樹脂によって作られる場合に比べ、バネ202が損傷することが抑制される。
図29は、第2の実施形態の変形例に係るリング装着装置10を示す例示的な側面図である。図29に示すように、係合孔237は、バックカバー81の側壁233に設けられても良い。
この場合、ホルダ203の挿通孔229は、ホルダ203の一方の側壁226に設けられる。バネ202が他方の側壁226と爪部材201との間に位置し、爪部材201の当接壁222が一方の側壁226に支持される。
第2の実施形態の変形例に係るリング装着装置10によれば、レバー19が回動する方向と交差(直交)する方向に、爪部材201が移動可能である。このため、ユーザがレバー19の操作に伴って、爪部材201を誤って操作することが抑制される。
以上、本発明の実施形態および変形例を例示したが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態および変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、連動機構の構成や配置、回転中心の配置、第1の可動部、第2の可動部、および操作部等の移動経路および区間等は、適宜に変更可能である。また、操作部や、可動部、支持部等は、いずれも円弧状に移動したが、直線状に移動してもよい。また、操作部や、可動部、支持部等は、手動によらず、アクチュエータによって動くものであってもよい。また、リング装着装置は、可搬型のものには限定されず、機械に組み込まれるようなものであってもよい。また、装着の対象となるリングは、Cリング等の他のリングであってもよいし、リングが装着される棒状部材も他の形状であってもよい。
10…リング装着装置、11…棒状部材、12…リング、14…下フレーム(支持部の一例)、16…上フレーム(可動部の一例)、17…スタック部、17a…前端部(第1の端部の一例)、17b…後端部(第2の端部の一例)、18…プッシャ(押圧部の一例)、43…押板、43b…押部、51…レール、51a…被覆部(第1の部分の一例)、51b…露出部(第2の部分の一例)、53…スタッカ(第1のカバーの一例)、54…ステー(接続部材の一例)、56…第1のレール部材(第1の部材の一例)、57…第2のレール部材(第2の部材の一例)、61…第1の保持壁(第1の基部の一例)、62…第1のガイド(ガイド及び第1の挿入部の一例)、63…第1の側壁(第1の基部の一例)、65…第2の保持壁(第2の基部の一例)、66…第2のガイド(ガイド及び第2の挿入部の一例)、67…第2の側壁(第2の基部の一例)、73…受け壁、76…第1の取付壁、77…第2の取付壁、78…接続壁、78a…挿通孔(第1の嵌合部の一例)、81…バックカバー(第2のカバーの一例)、82…プッシャ部(付勢部の一例)、83…収容口、85…カバー部材、85a…内面、85b…外面、86…嵌合部材(第2の嵌合部の一例)、87…開口、94…ボタン部、94a…表面、95…ロッド、96…ブロック(移動部材の一例)、96a…挿通部、96b…接触部、96c…孔、97…押バネ(付勢部材の一例)、111…周面、112…溝、113…端面、121…弧状部、122…端部、123…隙間、201…爪部材(係合部の一例)、202…バネ(係合付勢部の一例)、203…ホルダ(第3のカバーの一例)、215…底壁(基部の一例)、221…爪、221a…支持面、221b…第1の傾斜面、221c…第2の傾斜面、227…底壁、227a…底面(第1の面の一例)、227b…ガイド面(第2の面の一例)、229…挿通孔(第2の孔の一例)、231…底壁(第1の壁の一例)、231a…前縁部(第3の縁部の一例)、231b…縁(第1の縁部の一例)、232…上壁(第2の壁の一例)、232a…前縁部(第2の縁部の一例)、235…リブ(第3の壁の一例)、237…係合孔(第1の孔の一例)、Pp…突出位置、Pa…収容位置。

Claims (18)

  1. 弧状に延びる弧状部を有するとともに当該弧状部の周方向の両端部が互いに面した隙間が設けられたリングを、棒状部材の外周に沿って設けられた溝に装着するリング装着装置であって、
    前記棒状部材を支持する支持部と、
    第1の方向に延びて前記リングを支持するレールと、前記第1の方向における第1の端部と、前記第1の端部の反対側に位置する第2の端部と、を有するスタック部と、
    前記第1の端部に設けられて前記リングを支持する受け壁と、
    前記レールの一部を覆う第1のカバーと、
    前記支持部と相対的に移動可能に設けられ、前記棒状部材が前記隙間を通るように前記受け壁に支持された前記リングを前記棒状部材の軸方向との交差方向に押す押部を有する可動部と、
    前記レールの、前記第1のカバーに覆われた第1の部分と、前記第1のカバーの外に位置するとともに前記第1の部分よりも前記第2の端部に近い第2の部分と、のうち少なくとも前記第2の部分を覆う第2のカバーと、前記第2のカバーに取り付けられ、前記レールに支持された前記リングを前記受け壁に向かって押す付勢部と、を有し、前記スタック部に取り外し可能に取り付けられた押圧部と、
    を具備するリング装着装置。
  2. 前記レールは、前記第1の方向に延びるとともに、前記第1の方向と交差する第2の方向に突出し、前記隙間に挿入されることで前記リングを支持する、ガイドを有し、
    前記第2のカバーは、少なくとも前記第2の方向から前記第2の部分を覆う、
    請求項1のリング装着装置。
  3. 前記第2のカバーに、前記第1の方向に開口する収容口が設けられ、
    前記第2の部分は、前記収容口に収容されて前記第2のカバーに覆われる、
    請求項1又は請求項2のリング装着装置。
  4. 前記スタック部に、第1の嵌合部が設けられ、
    前記押圧部に、前記第1の嵌合部に嵌ることで前記押圧部が前記スタック部に取り付けられた状態にし、第3の方向に移動させられ、前記第3の方向に移動させられた状態から前記第3の方向と交差する第4の方向に移動させられることで、前記第1の嵌合部から外れ、前記押圧部を前記スタック部から取り外し可能な状態にする、第2の嵌合部が設けられる、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一つのリング装着装置。
  5. 前記第2の嵌合部は、前記第2のカバーに対して前記第4の方向に移動可能に当該第2のカバーに接続され、前記第2のカバーとともに前記第3の方向に移動させられ、前記第3の方向に移動させられた状態から前記第2のカバーに対して前記第4の方向に移動させられることで、前記第1の嵌合部から外れ、前記押圧部を前記スタック部から取り外し可能な状態にする、請求項4のリング装着装置。
  6. 前記第2のカバーは、前記第2の部分に向く内面と、前記内面の反対側に位置する外面と、を有し、前記内面から前記外面に亘る開口が設けられ、
    前記第2の嵌合部は、前記外面と同一面を形成し又は前記外面よりも前記第2の部分に近く、前記第2のカバーに対して前記第4の方向に移動可能な、表面を有する、
    請求項5のリング装着装置。
  7. 前記レールは、前記第1の方向に延びる第1の部材と、前記第1の方向に延びる第2の部材と、を有し、前記第1の部材の一部と前記第2の部材の一部とが前記隙間に挿入されることで前記リングを支持し、
    前記スタック部は、前記第1の部材と前記第2の部材とを接続する接続部材を有し、
    前記第1の嵌合部は、前記接続部材に設けられる、
    請求項4乃至請求項6のいずれか一つのリング装着装置。
  8. 前記第1の部材は、前記第1の方向に延びる第1の基部と、前記第1の基部に接続され、前記第1の方向と交差する第5の方向に突出するとともに前記隙間に挿入される第1の挿入部と、を有し、
    前記第2の部材は、前記第1の方向に延びる第2の基部と、前記第2の基部に接続され、前記第1の挿入部と前記棒状部材の周方向に隙間を介して並べられ、前記第5の方向に突出するとともに前記隙間に挿入される第2の挿入部と、を有し、
    前記接続部材は、前記第1の方向に延びるとともに前記第1の基部に取り付けられた第1の取付壁と、前記第1の方向に延びるとともに前記第2の基部に取り付けられた第2の取付壁と、前記第1の取付壁と前記第2の取付壁とを接続する接続壁と、を有し、
    前記第1の嵌合部は、前記接続壁に設けられる、
    請求項7のリング装着装置。
  9. 前記付勢部は、前記第2のカバーから前記第1の方向に延びるロッドと、前記ロッドに沿って移動可能な移動部材と、前記第2のカバーと前記移動部材との間に位置して前記移動部材を前記受け壁に向かって押す付勢部材と、を有し、
    前記移動部材は、前記ロッドが通される孔が設けられた挿通部と、前記挿通部から前記受け壁に向かって延び、前記レールに支持された前記リングに接触する接触部と、を有する、
    請求項1乃至請求項8のいずれか一つのリング装着装置。
  10. 前記付勢部は、前記第2のカバーに固定されて前記第1の方向に延びるロッドと、前記ロッドに沿って移動可能な移動部材と、前記第2のカバーと前記移動部材との間に位置して前記移動部材を前記受け壁に向かって押す付勢部材と、を有し、
    前記スタック部に、第1の嵌合部が設けられ、
    前記押圧部に、前記第1の方向と交差する第6の方向に弾性的に移動可能であり、前記第1の方向から前記スタック部に押されることで前記第6の方向における弾性的な移動を伴って前記第1の嵌合部に嵌り、当該第1の嵌合部に嵌ることで前記押圧部が前記スタック部に取り付けられた状態にする、第2の嵌合部が設けられる、
    請求項1のリング装着装置。
  11. 前記スタック部は、前記第1の方向と交差する第7の方向に移動可能な係合部を有し、
    前記第2のカバーに、前記係合部が挿通可能な第1の孔が設けられ、
    前記係合部は、前記第1の孔に挿通されることで前記押圧部が前記スタック部に取り付けられた状態にするとともに、前記押圧部が前記スタック部に取り付けられたときに前記第1の孔から前記第2のカバーの外部に突出するよう構成された、
    請求項2又は請求項3のリング装着装置。
  12. 前記スタック部は、前記係合部を前記レールから前記第7の方向に遠ざかるように押すよう構成された係合付勢部を有し、
    前記係合部は、支持面と、前記支持面に接続された第1の傾斜面と、を有し、
    前記支持面は、前記押圧部が前記スタック部に取り付けられたときに前記第1の孔を形成する前記第2のカバーの第1の縁部に接触するとともに、前記押圧部が前記スタック部の前記第1の端部から前記第1の方向に離間しようとするときに前記第2のカバーの前記第1の縁部を支持するよう構成され、
    前記第1の傾斜面は、前記押圧部が前記スタック部に取り付けられたときに、少なくとも部分的に前記第2のカバーの外部に位置するよう構成され、前記第2のカバーの前記第1の縁部に接触するときに、前記係合部が前記係合付勢部によって押されることで、前記第2のカバーが前記スタック部の前記第1の端部へ前記第1の方向に近づくように前記第1の縁部を押すよう構成された、
    請求項11のリング装着装置。
  13. 前記係合部は、第2の傾斜面を有し、
    前記第2のカバーは、前記押圧部が前記スタック部から取り外されるとともに当該第2のカバーが前記係合部よりも前記スタック部の前記第1の端部から前記第1の方向に離間した状態から、前記スタック部の前記第1の端部へ前記第1の方向に近づくとき、前記係合部が前記レールへ前記第7の方向に近づくように前記第2の傾斜面を押すよう構成された、
    請求項12のリング装着装置。
  14. 前記スタック部は、前記レールが前記第2の方向に突出する基部と、前記基部の前記レールとは反対側に位置して前記基部に取り付けられた第3のカバーと、を有し、
    前記第3のカバーは、前記押圧部が前記スタック部に取り付けられた状態で前記第2のカバーに面する第1の面と、前記第1の面と前記第2の端部とを接続する第2の面と、を有し、前記第1の面に、前記押圧部が前記スタック部に取り付けられた状態で前記第1の孔と重なる第2の孔が設けられ、
    前記第1の面は、前記第1の方向及び前記第7の方向において前記第2の端部から離間し、
    前記第2の面は、前記第1の方向において前記第2の端部から前記第1の端部に向かうに従って前記第7の方向において前記第1の面に近づくよう延び、
    前記係合部は、少なくとも部分的に前記第3のカバーに収容されるとともに、突出位置と、収容位置との間で前記第7の方向に移動可能であり、前記突出位置において、前記支持面が前記第3のカバーの外部に位置するように前記第2の孔から前記第3のカバーの外部に突出するとともに前記第3のカバーに支持されるよう構成され、前記収容位置において、前記支持面が前記第3のカバーの内部に位置するよう構成された、
    請求項13のリング装着装置。
  15. 前記第2のカバーは、前記第1の孔が設けられて前記第7の方向から前記スタック部の少なくとも一部を覆うよう構成された第1の壁と、前記スタック部の前記第1の壁とは反対側に設けられて前記第7の方向から前記スタック部の少なくとも一部を覆うよう構成された第2の壁と、前記スタック部の前記第1の壁とは反対側に設けられて前記第7の方向において前記第2の壁よりも前記スタック部に近い位置で前記スタック部に面する第3の壁と、を有する、
    請求項14のリング装着装置。
  16. 前記スタック部と、前記支持部及び前記可動部との少なくとも一方とを、互いに回動可能に接続する回転軸、をさらに具備し、
    前記第1の方向において、前記係合部と前記第2の端部との間の距離は、前記係合部と前記回転軸との間の距離よりも長い、
    請求項15のリング装着装置。
  17. 前記第2の壁は、前記第1の方向において前記第1の端部に向く第2の縁部を有し、
    前記第1の壁は、前記第1の方向において前記第1の端部に向くとともに前記第2の縁部よりも前記第1の端部に近い、第3の縁部を有する、
    請求項15又は請求項16のリング装着装置。
  18. 前記係合付勢部は、金属によって作られたバネを有する、請求項12乃至請求項17のいずれか一つのリング装着装置。
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