JP2017189839A - リング装着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より不都合の少ない新規な構成のリング装着装置を提供する。【解決手段】本発明のリング装着装置は、例えば、弧状に延びる弧状部を有するとともに当該弧状部の周方向の両端部が互いに面した隙間が設けられたリングを、棒状部材の外周に沿って設けられた溝に装着するリング装着装置であって、支持部と、可動部とを備える。前記支持部は、前記棒状部材の外周面を支持するとともに交換可能な支持部材、を有する。前記可動部は、前記支持部と相対的に移動可能に設けられ、前記棒状部材が前記隙間を通るように前記リングを前記棒状部材の軸方向との交差方向に押す押部を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、リング装着装置に関する。
従来、棒状部材に設けられた溝にリングを装着するリング装着装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許第2984576号公報
この種のリング装着装置では、溝にリングを装着する作業においてより不都合の少ない新規な構成のリング装着装置が得られれば、有意義である。
本発明のリング装着装置は、例えば、弧状に延びる弧状部を有するとともに当該弧状部の周方向の両端部が互いに面した隙間が設けられたリングを、棒状部材の外周に沿って設けられた溝に装着するリング装着装置であって、支持部と、可動部とを備える。前記支持部は、前記棒状部材の外周面を支持するとともに交換可能な支持部材、を有する。前記可動部は、前記支持部と相対的に移動可能に設けられ、前記棒状部材が前記隙間を通るように前記リングを前記棒状部材の軸方向との交差方向に押す押部を有する。
本発明によれば、より不都合の少ない新規な構成のリング装着装置が得られる。
図1は、第1の実施形態に係るリング装着装置を示す例示的な斜視図である。 図2は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、リングとを示す例示的な斜視図である。 図3は、第1の実施形態のリング装着装置を示す例示的な断面図である。 図4は、第1の実施形態の下フレームの一部を示す例示的な斜視図である。 図5は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、リングとを拡大して示す例示的な断面図である。 図6は、第1の実施形態のスタック部を示す例示的な斜視図である。 図7は、第1の実施形態のスタック部及びプッシャを、スタック部の一部及びプッシャの一部を除いて示す例示的な斜視図である。 図8は、第1の実施形態の棒状部材を概略的に示す例示的な斜視図である。 図9は、第1の実施形態のリングを概略的に示す例示的な正面図である。 図10は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、保持された棒状部材の一部と、リングとを示す例示的な斜視図である。 図11は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、保持された棒状部材の一部と、リングとを示す例示的な正面図である。 図12は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、保持された棒状部材の一部と、リングとを示す例示的な断面図である。 図13は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、移動させられたリングとを示す例示的な正面図である。 図14は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、挿入途中のリングとを示す例示的な正面図である。 図15は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、挿入途中のリングとを示す例示的な断面図である。 図16は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、装着されたリングとを示す例示的な正面図である。 図17は、第1の実施形態のリング装着装置の一部と、棒状部材の一部と、装着されたリングとを示す例示的な断面図である。 図18は、第1の実施形態のリング装着装置の模式的且つ例示的な側面図である。 図19は、第1の実施形態のリング装着装置の模式的且つ例示的な側面図であって、作業者の把持力により変形した状態が誇張して示された例示的な図である。 図20は、第1の実施形態の棒状部材とリングとを示す模式的且つ例示的な断面図である。 図21は、第1の実施形態の支持部材と棒状部材とを示す模式的且つ例示的な断面図である。 図22は、第2の実施形態に係る下フレームの一部を示す例示的な斜視図である。 図23は、第3の実施形態に係る下フレームの一部を示す例示的な斜視図である。 図24は、第4の実施形態に係るリング装着装置を示す例示的な側面図である。
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図21を参照して説明する。なお、実施形態に係る構成要素や、当該要素の説明について、複数の表現を併記することがある。当該構成要素及び説明について、記載されていない他の表現がされることは妨げられない。さらに、複数の表現が記載されない構成要素及び説明について、他の表現がされることは妨げられない。
図1は、第1の実施形態に係るリング装着装置10を示す例示的な斜視図である。図2は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、リング12とを示す例示的な斜視図である。
図2は、リング12を示すため、リング装着装置10の一部を省略して示す。他の幾つかの図面においても、同じ理由でリング装着装置10の一部が省略される。また、図1におけるリング装着装置10の形状と、他の図面におけるリング装着装置10の形状とが若干異なることがあるが、図1乃至図21は、同一のリング装着装置10を示す。
リング装着装置10は、例えば、リング12を棒状部材11に装着するために用いられる。棒状部材11は、軸体とも称され得る。リング12は、いわゆるEリング(E型止め輪)である。リング12は、例えば、棒状部材11が軸方向に移動することを制限するために、棒状部材11に装着される。なお、棒状部材11及びリング12はこれに限定されるものではない。
図1に示すように、リング装着装置10は、下フレーム14と、可動部材15と、上フレーム16と、スタック部17と、プッシャ18と、レバー19とを有する。下フレーム14は、支持部の一例である。上フレーム16は、可動部の一例である。レバー19は、部品の一例である。
本実施形態におけるリング装着装置10は、一方向に細長い形状に形成される。各図面に示されるように、本明細書において、説明の便宜上、リング装着装置10が延びる方向に沿ってX軸が規定される。詳しく述べると、下フレーム14、可動部材15、上フレーム16、スタック部17、及びレバー19のうち、最も長い部品であるスタック部17が延びる方向に沿ってX軸が規定される。さらに、本明細書において、Y軸及びZ軸が規定される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。Y軸は、スタック部17の幅に沿って規定される。Z軸は、スタック部17の厚さに沿って規定される。
本明細書において、説明の便宜上、図1におけるZ軸に沿う正方向(Z軸の矢印が向く方向)が、下方向と説明される。同じく、図1におけるZ軸に沿う負方向(Z軸の矢印の反対方向)が、上方向と説明される。しかし、「上」及び「下」は各部分について限定するものではない。各部分の上下方向における位置は、例えばリング装着装置10が回転させられることで変わり得る。
さらに、図1におけるX軸に沿う正方向(X軸の矢印が向く方向)が、前方向と説明される。同じく、図1におけるX軸に沿う負方向(X軸の矢印の反対方向)が、後方向と説明される。しかし、「前」及び「後」は各部分について限定するものではない。各部分の水平方向における位置は、例えばリング装着装置10が回転させられることで変わり得る。
図3は、第1の実施形態のリング装着装置10を示す例示的な断面図である。図3に示すように、下フレーム14は、底壁21と、二つの内側壁22と、支持部材23と、突片24と、ネジ25とを有する。底壁21及び内側壁22は、基材の一例である。なお、図3は、二つの内側壁22のうち一つのみを示す。
図3に示す状態において、底壁21は、おおよそX−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。底壁21は、大よそX軸に沿う方向に延びる。なお、底壁21が延びる方向は、下フレーム14が回転することによって変わり得る。
図4は、第1の実施形態の下フレーム14の一部を示す例示的な斜視図である。図4に示すように、底壁21は、内面21aを有する。内面21aは、底壁21が延びる方向に対する法線方向に向く平面である。内面21aは、例えば曲面であっても良い。内面21aは、大よそ上方向に向く。
二つの内側壁22は、底壁21の短手方向(Y軸に沿う方向)の両端部から、底壁21と交差する(例えば直交する)方向に立ち上がる。二つの内側壁22は、底壁21から、大よそ上方向に立ち上がる。二つの内側壁22は、例えば、底壁21を形成する金属板が曲げられることにより形成される。すなわち、底壁21と二つの内側壁22とは、一体に形成される。
支持部材23は、底壁21及び内側壁22から独立した別個の部品である。本実施形態における支持部材23は、略L字状に形成され、凹面23aと、支持壁23bと、取付壁23cとを有する。なお、支持部材23は、他の形状に形成されても良い。
取付壁23cは、おおよそX−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。取付壁23cは、底壁21の内面21aに接し、底壁21に沿って延びる。言い換えると、取付壁23cは、底壁21が延びる方向に延びる。取付壁23cの前方向の端部と、底壁21の前方向の端部とは、Z軸に沿う方向において大よそ重なる。
支持壁23bは、おおよそY−Z平面に広がる略矩形の板状に形成される。支持壁23bは、取付壁23cの前方向の端部から、上フレーム16に向かって延びる。言い換えると、支持壁23bは、取付壁23cから上方向に突出する。このため、支持壁23cは、底壁21の長手方向の一方の端部(図3における右側の端部)において、底壁21と交差する方向に立ち上がる。
上述のように、二つの内側壁22と支持壁23bとはそれぞれ、大よそ上方向に立ち上がる。このような二つの内側壁22及び支持壁23bと、底壁21とを有する下フレーム14は、大よそ上方向に開放された形状を有する。
図4に示すように、凹面23aは、支持壁23bの先端部に設けられる。支持壁23bの先端部は、支持壁23bの、取付壁23cの反対側に位置する端部である。本実施形態において、凹面23aは、支持壁23bの先端部から凹んで設けられた円弧状の曲面である。なお、凹面23aは他の形状に形成されても良い。
図3に示すように、突片24は、底壁21から突出する。突片24は、底壁21の短手方向において、二つの内側壁22の間に位置する。突片24は、内側壁22及び支持部材23と同じく、大よそ上方向に突出する。
図5は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、リング12とを拡大して示す例示的な断面図である。図5に示すように、支持部材23の取付壁23cに貫通孔23dが設けられる。さらに、下フレーム14の底壁21に、雌ネジ孔21bが設けられる。
ネジ25は、底壁21と、支持部材23の取付壁23cとに取り付けられる。ネジ25は、貫通孔23dを貫通し、雌ネジ孔21bに結合されている。すなわち、支持部材23の取付壁23cは、ネジ25により、底壁21に取り付けられる。
ネジ25が支持部材23及び底壁21から外されることで、支持部材23は、底壁21から取り外し可能となる。このため、複数種類の支持部材23が、底壁21に取り付けられることができる。言い換えると、支持部材23は、底壁21に交換可能に取り付けられる。
底壁21と、支持部材23の取付壁23cとに取り付けられたネジ25は、底壁21から下方向に突出する。ネジ25が底壁21から突出させられる長さは、ネジ25を締め又は緩めることにより変化し得る。
図1に示すように、可動部材15は、回転壁31と、二つの連結壁32と、前壁33と、二つのアーム34とを有する。なお、図1は、二つの連結壁32のうち一つのみを示す。
回転壁31は、下フレーム14の底壁21の下方向に位置する。言い換えると、回転壁31は、下フレーム14の二つの内側壁22、支持部材23、及び突片24に対して底壁21の反対側に位置する。
図1に示す状態において、回転壁31は、おおよそX−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。回転壁31は、底壁21に沿って、大よそX軸に沿う方向に延びる。なお、回転壁31が延びる方向は、可動部材15が回転することによって変わり得る。回転壁31の長手方向(X軸に沿う方向)の寸法は、底壁21の長手方向の寸法よりも短い。
二つの連結壁32は、回転壁31の短手方向(Y軸に沿う方向)の両端部から、回転壁31と交差する方向に立ち上がる。二つの連結壁32は、回転壁31から、大よそ上方向に立ち上がる。Y軸に沿う方向において、二つの連結壁32の間に、下フレーム14の二つの内側壁22が位置する。回転壁31の長手方向の一方の端部(後方向の端部)は、連結壁32を介して、内側壁22に取り付けられる。連結壁32の後方向の端部は、回転壁31の後方向の端部よりも後方向に位置する。
リング装着装置10に、第1の軸35が設けられる。第1の軸35は、可動部材15の連結壁32を、下フレーム14の内側壁22に取り付ける。第1の軸35は、Y軸に沿う方向に延びる。
第1の軸35は、第1の回転中心Ax1まわりに回転可能に、可動部材15を下フレーム14に取り付ける。第1の回転中心Ax1は、第1の軸35の中心軸である。すなわち、可動部材15は、下フレーム14と相対的に移動可能に設けられる。なお、可動部材15は、例えば、底壁21と回転壁31とを接続するヒンジによって、下フレーム14に回転可能に取り付けられても良い。
前壁33は、回転壁31の長手方向の他方の端部(前方向の端部)から、回転壁31と交差する方向に立ち上がる。前壁33は、回転壁31から、大よそ上方向に立ち上がる。図1に示す状態において、前壁33は、おおよそY−Z平面に広がる略矩形の板状に形成される。図5に示すように、前壁33は、支持壁23bに沿って、大よそZ軸に沿う方向に延びる。なお、前壁33が延びる方向は、可動部材15が回転することによって変わり得る。
図1に示すように、前壁33は、端面33aを有する。端面33aは、前壁33の、回転壁31の反対側に位置する。図1に示す状態において、端面33aは、Y軸に沿う方向に延びる。図1の状態において、前壁33の端面33aは、支持部材23の支持壁23bの先端部と大よそ同一の高さに位置する。
前壁33に、端面33aから窪む切欠き33bが設けられる。切欠き33bは、端面33aからZ軸に沿う正方向に直線状に延びる部分(直線部分)と、当該直線状に延びる部分に接続された半円状の部分(半円部分)とを含む形状に形成される(後述の図16参照)。言い換えると、切欠き33bは、Z軸に沿う方向に延びた半長円形に形成される。なお、切欠き33bは、単なる半円状のような他の形状に形成されても良い。
切欠き33bは、両端部がそれぞれ端面33aに接続される前壁33の縁33cによって形成される。縁33cは、端面33aからZ軸に沿う正方向に平行に延びる二つの部分と、当該二つの部分を接続する円弧状の部分と、を有する。
切欠き33bの半円部分の半径は、図4の支持部材23の支持壁23bの凹面23aの半径よりも小さい。さらに、切欠き33bの直線部分のY軸に沿う方向における長さは、支持部材23の支持壁23bの凹面23aの直径よりも小さい。
二つのアーム34は、例えば、連結壁32から、回転壁31の短手方向(Y軸に沿う方向)内側に突出する。なお、アーム34は、図2のように回転壁31の短手方向外側に突出しても良いし、他の部分から突出しても良い。アーム34は、第1の軸35から離間した位置に設けられる。
図1に示すように、上フレーム16は、上壁41と、二つの外側壁42と、押板43と、二つのアーム44とを有する。なお、図1は、二つのアーム44のうち一つのみを示す。
図3に示す状態において、上壁41は、大よそX−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。上壁41は、大よそX軸に沿う方向に延びる。なお、上壁41が延びる方向は、上フレーム16が回転することによって変わり得る。
二つの外側壁42は、上壁41の短手方向(Y軸に沿う方向)の両端部から、上壁41と交差する方向であって、下フレーム14に向かう側に立ち上がる。言い換えると、外側壁42は、大よそ下方向に立ち上がる。Y軸に沿う方向において、二つの外側壁42の間に、下フレーム14の二つの内側壁22が位置する。
図1に示すように、二つの外側壁42にそれぞれ、ガイド溝42aが設けられる。ガイド溝42aは、大よそZ軸に沿う方向に延びる孔である。二つの外側壁42のガイド溝42aは、Y軸に沿って平面視した場合に同一位置に設けられ、Y軸に沿う方向において重なる。
図5に示すように、押板43は、略L字状に形成され、取付部43aと、押部43bとを有する。取付部43aは、上壁41の下方向に位置する。言い換えると、取付部43aは、上壁41の外側壁42が設けられた側に位置する。取付部43aは、上壁41に沿って、大よそX軸に沿う方向に延びる。取付部43aは、上壁41の長手方向の一方の端部(前方向の端部)に、例えばネジによって取り付けられる。
押部43bは、取付部43aの長手方向の一方の端部(前方向の端部)から、取付部43aと交差する方向であって、下フレーム14に向かう側に立ち上がる。言い換えると、押部43bは、大よそ下方向に立ち上がる。このような上壁41、二つの外側壁42、及び押板43の押部43bを有する上フレーム16は、大よそ下方向に開放された形状を有する。
図2に示すように、押部43bの先端部に、凹部43cが設けられる。押部43bの先端部は、押部43bの、図5の取付部43aの反対側に位置する端部である。本実施形態において、凹部43cは、円弧状の窪みである。なお、凹部43cは他の形状に形成されても良い。
二つのアーム44は、例えば、外側壁42の先端部から、上壁41の短手方向(Y軸に沿う方向)外側に突出する。外側壁42の先端部は、外側壁42の、上壁41の反対側に位置する端部である。なお、アーム44は、例えば、上壁41又は押板43から突出しても良い。アーム44は、上フレーム16の長手方向における中央付近に設けられる。なお、アーム44は他の位置に設けられても良い。
図1に示すように、リング装着装置10に、第2の軸47が設けられる。第2の軸47は、上フレーム16の外側壁42の後方向の端部を、下フレーム14の内側壁22の後方向の端部に取り付ける。言い換えると、第2の軸47は、押板43の反対側で、上フレーム16を下フレーム14に取り付ける。
第2の軸47は、Y軸に沿う方向に延びる。第2の軸47は、第2の回転中心Ax2まわりに回転可能に、上フレーム16を下フレーム14に取り付ける。第2の回転中心Ax2は、第2の軸47の中心軸である。すなわち、上フレーム16は、下フレーム14と相対的に移動可能に設けられる。図3に示すように、第1の回転中心Ax1から前壁33の端面33aまでの半径Rsは、第2の回転中心Ax2から押板43の押部43bまでの半径Rpよりも小さい。
図6は、第1の実施形態のスタック部17を示す例示的な斜視図である。図6に示すように、スタック部17は、レール51と、スタッカ53と、ステー54とを有する。図2のような幾つかの図面において、スタッカ53は、リング12を示すために省略される。
上述のように、スタック部17は、X軸に沿う方向に延びる。スタック部17は、複数のリング12を収容する。複数のリング12は、スタック部17の内部において、X軸に沿う方向に重ねられる。すなわち、複数のリング12は、スタック部17の長手方向に積層されて、スタック部17に収容される。
スタック部17は、前端部17aと、後端部17bとを有する。前端部17aは、X軸に沿う正方向(前方向)におけるスタック部17の端部である。後端部17bは、X軸に沿う負方向(後方向)におけるスタック部17の端部である。すなわち、後端部17bは、前端部17aの反対側に位置する。
図7は、第1の実施形態のスタック部17及びプッシャ18を、スタック部17の一部及びプッシャ18の一部を除いて示す例示的な斜視図である。図7に示すように、レール51は、X軸に沿う方向に延びる。レール51は、スタック部17の内部において、X軸に沿う方向に重ねられた複数のリング12を支持する。レール51は、第1のレール部材56と、第2のレール部材57とを有する。
第1のレール部材56は、X軸に沿う方向に延びる。第1のレール部材56は、第1の保持壁61と、第1のガイド62と、第1の側壁63とを有する。
第1の保持壁61は、X−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。第1の保持壁61は、X軸に沿う方向に延びる。第1の保持壁61は、スタック部17に収容されたリング12の一部を、下方向から覆う。
第1のガイド62は、第1の保持壁61の短手方向(Y軸に沿う方向)の一方の端部から、第1の保持壁61と交差する方向に立ち上がる。本実施形態において、第1のガイド62は、上方向に突出する。第1のガイド62は、X軸に沿う方向に延びる。
第1の側壁63は、第1の保持壁61の短手方向の他方の端部から、第1の保持壁61と交差する方向に立ち上がる。本実施形態において、第1の側壁63は、下方向に突出する。第1の側壁63は、X軸に沿う方向に延びる。
第2のレール部材57は、X軸に沿う方向に延びる。すなわち、第1のレール部材56と第2のレール部材57とは、平行に延びる。第2のレール部材57は、Y軸に沿う方向において、隙間を介して第1のレール部材56に隣接する。第2のレール部材57は、第2の保持壁65と、第2のガイド66と、第2の側壁67とを有する。
第2の保持壁65は、X−Y平面に広がる略矩形の板状に形成される。第2の保持壁65は、X軸に沿う方向に延びる。第2の保持壁65は、スタック部17に収容されたリング12の一部を、下方向から覆う。第1の保持壁61と第2の保持壁65とは、Z軸に沿う方向において、ほぼ同一位置に配置される。
第2のガイド66は、第2の保持壁65の短手方向(Y軸に沿う方向)の一方の端部から、第2の保持壁65と交差する方向に立ち上がる。本実施形態において、第2のガイド66は、上方向に突出する。第2のガイド66は、X軸に沿う方向に延びる。すなわち、第1のガイド62と第2のガイド66とは、平行に延びる。
第2の側壁67は、第2の保持壁65の短手方向の他方の端部から、第2の保持壁65と交差する方向に立ち上がる。本実施形態において、第2の側壁67は、下方向に突出する。第2の側壁67は、X軸に沿う方向に延びる。
第2のガイド66は、第1のガイド62と隙間を介して隣接する。Y軸に沿う方向において、第1の側壁63と第2の側壁67との間に、第1のガイド62及び第2のガイド66が位置する。
図6に示すように、スタッカ53は、第1のレール部材56と第2のレール部材57とに取り付けられる。これにより、スタッカ53は、第1のレール部材56と第2のレール部材57とを、互いに隙間を介して隣接する位置に保持する。スタッカ53は、X軸に沿う方向に延びる。スタッカ53は、二つの留め壁71と、覆壁72と、二つの受け壁73とを有する。
二つの留め壁71はそれぞれ、X−Z平面に広がる略矩形の板状に形成される。留め壁71は、X軸に沿う方向に延びる。すなわち、二つの留め壁71は平行に延び、互いに向かい合う。
二つの留め壁71はそれぞれ、図7の第1のレール部材56の第1の側壁63と、第2のレール部材57の第2の側壁67とに沿って延びる。二つの留め壁71の間に、第1の側壁63及び第2の側壁67が位置する。一方の留め壁71は、第1の側壁63に取り付けられる。他方の留め壁71は、第2の側壁67に取り付けられる。覆壁72は、二つの留め壁71のそれぞれの上方向の端部を接続する。
スタッカ53は、レール51の一部を覆う。このため、レール51に、スタッカ53に覆われた被覆部51aと、スタッカ53の外に位置する露出部51bとが設けられる。被覆部51aは、レール51の前方向の端部から続く部分である。露出部51bは、レール51の後方向の端部から続く部分である。このため、露出部51bは、被覆部51aよりも、スタック部17の後端部17bに近い。
レール51の被覆部51aに支持された複数のリング12は、スタッカ53に覆われる。覆壁72は、レール51の被覆部51aと、レール51に支持されてスタック部17に収容された複数のリング12とを、Z軸に沿う負方向(上方向)から覆う。二つの留め壁71は、レール51の被覆部51aと、レール51に支持されてスタック部17に収容された複数のリング12と、をY軸に沿う方向から覆う。このように、レール51の被覆部51aと、スタック部17に収容された複数のリング12とは、Y軸に沿う方向及びZ軸に沿う方向からスタック部17に覆われる。
二つの受け壁73はそれぞれ、Y−Z平面に広がる略矩形の板状に形成される。二つの受け壁73はそれぞれ、対応する留め壁71の前方向の端部から、当該留め壁71と交差する方向に立ち上がる。二つの留め壁71は、互いに近づく方向に延びる。二つの受け壁73は、スタック部17の前端部17aに設けられる。
図5に示すように、受け壁73は、レール51の前方向の端部から離間する。レール51の前方向の端部と、受け壁73との間に、押出口74が設けられる。言い換えると、押出口74は、受け壁73に隣接する。
押出口74は、Y軸に沿う方向に延びる。Y軸に沿う方向において、押出口74の寸法(長手方向の幅)は、一つのリング12の直径よりも大きい。X軸に沿う方向において、押出口74の寸法(短手方向の幅)は、一つのリング12の厚さよりも僅かに大きい。すなわち、一つのリング12は、押出口74を通過可能である。
図6に示すように、スタッカ53の二つの留め壁71にそれぞれ、スリット75が設けられる。なお、図6は、二つのスリット75のうち一つのみを示す。スリット75は、X軸に沿う方向に延びる。スリット75は、スタック部17に収容された複数のリング12を視認可能にする。
ステー54は、図6に示す第1の取付壁76及び第2の取付壁77と、図3に示す接続壁78とを有する。第1の取付壁76及び第2の取付壁77はそれぞれ、X−Z平面に広がる略矩形の板状に形成される。第1の取付壁76及び第2の取付壁77はそれぞれ、X軸に沿う方向に延びる。すなわち、第1の取付壁76及び第2の取付壁77は平行に延び、互いに向かい合う。
第1の取付壁76は、図7の第1のレール部材56の第1の側壁63に沿って延びる。第2の取付壁77は、第2のレール部材57の第2の側壁67に沿って延びる。図3の接続壁78は、第1の取付壁76及び第2の取付壁77のそれぞれの下方向の端部を接続する。このようなステー54は、略U字状の断面を有する。ステー54の断面は、他の形状であっても良い。
図7の第1の側壁63及び第2の側壁67の間に、第1及び第2の取付壁76,77が位置する。第1の取付壁76は、第1の側壁63に取り付けられる。第2の取付壁77は、第2の側壁67に取り付けられる。これにより、ステー54は、第1のレール部材56と、第2のレール部材57とを接続する。
ステー54は、第1のレール部材56よりも厚く、且つ第2のレール部材57よりも厚い。ステー54は、レール51の露出部51bに取り付けられ、レール51の後方向の端部から突出する。ステー54は、スタック部17の後端部17bを形成する。
図1に示すように、スタック部17に、二つのガイド軸79が取り外し可能に取り付けられる。二つのガイド軸79は、例えば、図6のスタッカ53の二つの留め壁71にネジ留めによって取り付けられ、Y軸に沿う方向に延びる。ガイド軸79は、上フレーム16の外側壁42のガイド溝42aに通される。
図7に示すように、プッシャ18は、バックカバー81と、プッシャ部82とを有する。バックカバー81は、有底の筒状に形成される。バックカバー81に、収容口83が設けられる。収容口83は、X軸に沿う正方向(前方向)に開口する。収容口83は、図3のレール51の露出部51b及びステー54を収容可能な大きさの開口である。
図3に示すように、収容口83に、レール51の露出部51bの少なくとも一部と、ステー54の少なくとも一部とが収容される。これにより、バックカバー81は、レール51の露出部51bの少なくとも一部と、ステー54の少なくとも一部とを、Z軸に沿う方向(上方向及び下方向)と、Y軸に沿う方向と、X軸に沿う負方向(後方向)とから覆う。なお、バックカバー81は、レール51の被覆部51aをさらに覆っても良い。
バックカバー81は、少なくとも上方向から、レール51の露出部51bの少なくとも一部と、ステー54の少なくとも一部とを覆う。すなわち、レール51の第1及び第2のガイド62,66が突出する方向から平面視したときに、第1及び第2のガイド62,66がバックカバー81に覆い隠される。
バックカバー81は、二つのカバー部材85と、嵌合部材86とを有する。図3は、二つのカバー部材85のうち一つのみを示す。二つのカバー部材85と、嵌合部材86とは、組み合わされることで、有底の筒状のバックカバー81を形成する。嵌合部材86は、合成樹脂のような材料によって作られ、弾性変形可能に形成される。嵌合部材86は、収容口83の内部に位置する。嵌合部材86は、例えば、フック状に形成される。
プッシャ部82は、ロッド95と、ブロック96と、押バネ97とを有する。図3は、押バネ97を二点鎖線で模式的に示す。ロッド95は、X軸に沿う方向に延びる棒状の部材である。ロッド95の後方向の端部は、バックカバー81に取り付けられる。すなわち、ロッド95は、バックカバー81からX軸に沿う方向に延びる。ブロック96は、ロッド95に、当該ロッド95に沿って移動可能に取り付けられる。
押バネ97は、X軸に沿う方向に延びるコイルバネである。押バネ97の内部に、ロッド95が通される。押バネ97は、バックカバー81とブロック96との間に位置する。押バネ97は、ブロック96を、バックカバー81から遠ざかる方向(前方向)に押す。
プッシャ部82は、後端部17bからスタック部17の内部に挿入される。ブロック96は、スタック部17に収容されてレール51に支持された複数のリング12のうち、最も後方向に位置するリング12に接触する。押バネ97は、ブロック96と、ブロック96に接触する複数のリング12を受け壁73に向かって押す。押バネ97は、複数のリング12を受け壁73に押し付ける。
スタック部17に収容された複数のリング12のうち、最も前方向に位置するリング12は、受け壁73に接触する。すなわち、受け壁73は、リング12を前方向から支持する。当該リング12の下方向に、押出口74が位置する。言い換えると、受け壁73に接触するリング12は、押出口74に面する。
プッシャ部82がスタック部17に挿入された状態で、嵌合部材86が、例えばステー54に設けられた孔の縁に引っかかる。これにより、プッシャ18がスタック部17に取り外し可能に取り付けられる。
図1に示すように、スタック部17は、下フレーム14と上フレーム16との間に位置する。図6及び図7のスタック部17の第1の側壁63、第2の側壁67、及び二つの留め壁71は、第2の軸47によって、下フレーム14の内側壁22と上フレーム16の外側壁42とに取り付けられる。
第2の軸47は、第2の回転中心Ax2まわりに回転可能に、スタック部17を、上フレーム16及び下フレーム14に取り付ける。すなわち、スタック部17は、上フレーム16及び下フレーム14と相対的に移動可能に設けられる。このように、下フレーム14、上フレーム16、及びスタック部17は、同一の第2の回転中心Ax2まわりに回転可能に設けられる。なお、下フレーム14、上フレーム16、及びスタック部17の少なくとも一つが、他と異なる回転中心まわりに回動可能であっても良い。
図5に示すように、上フレーム16の押板43の押部43bの一部は、スタック部17に入り込む。押部43bは、スタック部17のスタッカ53の受け壁73に対し、後方向に隣接するよう配置される。このため、X軸に沿う方向において、押部43bと、スタック部17に設けられた押出口74とが、大よそ同一位置に配置される。
X軸に沿う方向において、押部43bの寸法(厚さ)は、押出口74の寸法よりも僅かに小さい。さらに、Y軸に沿う方向においても、押部43bの寸法(横幅)は、押出口74の寸法よりも小さい。このため、例えば上フレーム16がスタック部17に近づくように回転することにより、押部43bは、押出口74を通過可能である。
図1に示すように、レバー19は、操作部101と、第3の軸102と、二つのアーム103とを有する。なお、図1は、二つのアーム103のうち一つのみを示す。第3の軸102は、Y軸に沿う方向に延びる。第3の軸102は、第3の回転中心Ax3まわりに回転可能に、操作部101を下フレーム14の内側壁22に取り付ける。第3の回転中心Ax3は、第3の軸102の中心軸である。すなわち、レバー19は、下フレーム14と相対的に移動可能に設けられる。アーム103は、第3の回転中心Ax3を挟んで操作部101の大よそ反対側に配置される。アーム103は、上方向から上フレーム16のアーム44に接触させられる。
図3に示すように、下フレーム14の底壁21と、スタック部17のレール51との間に、第1の離間バネ105が設けられる。第1の離間バネ105は、コイルバネであり、下フレーム14を、スタック部17から離間する方向に押す。言い換えると、第1の離間バネ105は、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における時計回り方向に下フレーム14を付勢する。第1の離間バネ105は、突片24によって支持される。
第1の離間バネ105の一方の端部は突片24に支持され、他方の端部はスタック部17のレール51に接触する。突片のような第1の離間バネ105を支持する部分が無いレール51は、当該部分に、レール51に支持されたリング12が引っかかることを抑制する。
上フレーム16の上壁41と、スタック部17のスタッカ53との間に、第2の離間バネ106が設けられる。第2の離間バネ106は、コイルバネであり、上フレーム16を、スタック部17から離間する方向に押す。言い換えると、第2の離間バネ106は、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における反時計回り方向に上フレーム16を押す。
スタック部17のスタッカ53の覆壁72に、突片72aが設けられる。突片72aは、上方向に突出する。一方、上フレーム16の上壁41に、突片41aが設けられる。突片41aは、下方向に突出する。第2の離間バネ106は、突片72aと突片41aに支持される。
下フレーム14と、第1の離間バネ105と、スタック部17と、第2の離間バネ106と、上フレーム16とは、直列に接続される。第2の離間バネ106は、第1の離間バネ105よりもバネ定数が高い。さらに、第2の回転中心Ax2から第1の離間バネ105までの半径Rsp1は、第2の回転中心Ax2から第2の離間バネ106までの半径Rsp2よりも長い。
図1に示すように、リング装着装置10は、捩りバネ107をさらに有する。捩りバネ107は、螺旋状に巻かれた巻部107aと、巻部107aからそれぞれ延びた第1の延部107b及び第2の延部107cとを有する。第1の延部107bと第2の延部107cとは、互いに異なる方向に延びる。
巻部107aは、例えば、第1の軸35に取り付けられる。第1の延部107bは、例えば、下フレーム14の底壁21に上方向から接触する。言い換えると、第1の延部107bは、下フレーム14の底壁21に支持される。なお、第1の延部107bは、他の部分に支持されても良い。
第2の延部107cは、可動部材15のアーム34に下方向から接触する。言い換えると、第2の延部107cは、可動部材15のアーム34に支持される。なお、図1は、第2の延部107cがアーム34から外れた状態を示す。
捩りバネ107は、第1の延部107bで下フレーム14の底壁21に支持されるとともに、第2の延部107cで可動部材15のアーム34を押す。これにより、捩りバネ107は、可動部材15を下フレーム14に向かって押す。捩りバネ107は、可動部材15の回転壁31が下フレーム14の底壁21に近づくように、可動部材15を押す。言い換えると、捩りバネ107は、第1の回転中心Ax1まわりに、図3における反時計回り方向に可動部材15を押す。
図3に示すように、捩りバネ107とともに、規制部材108が第1の軸35に取り付けられる。規制部材108は、Y軸に沿う方向において、下フレーム14の二つの内側壁22の間に位置する。規制部材108は、底部108aと、起立部108bとを有する。
底部108aは、下フレーム14の底壁21に沿って延び、底壁21の内面21aに接触する。起立部108bは、底部108aから、大よそ上方向に突出する。起立部108bは、第1の軸35よりも前方向に位置し、第1の軸35よりも支持部材23に近い。
起立部108bに、規制面108cが設けられる。規制面108cは、底壁21が延びる方向において第1の軸35と支持部材23との間に位置し、図4の支持部材23の支持壁23bに向く。
以上述べたリング装着装置10は、連動機構Mによって開閉する。連動機構Mは、機構の一例である。連動機構Mは、例えば、下フレーム14、可動部材15、上フレーム16、スタック部17、レバー19、第1の離間バネ105、第2の離間バネ106、及び図1の捩りバネ107を有する。連動機構Mは、リング装着装置10が操作されていない状態において、以下のようにリング装着装置10を開かれた状態に保つ。
第1の離間バネ105は、下フレーム14をスタック部17から離間させる。さらに、第2の離間バネ106は、上フレーム16をスタック部17から離間させる。しかし、図1に示すように、下フレーム14に取り付けられたレバー19のアーム103が、上フレーム16のアーム44を上方向から支持する。このため、下フレーム14がスタック部17から所定の距離より大きく離れることが抑制されるとともに、上フレーム16がスタック部17から所定の距離より大きく離れることが抑制される。このように、レバー19のアーム103は、下フレーム14がスタック部17から離れることを制限するとともに、上フレーム16がスタック部17から離れることを制限する。
図3の第1の離間バネ105によって下フレーム14がスタック部17から離間させられるため、図5に示すように、支持部材23の支持壁23bは、スタック部17から離間した位置に配置される。Z軸に沿う方向における支持壁23bとスタック部17との間の距離は、棒状部材11の直径よりも長い。同じく、下フレーム14に取り付けられた可動部材15の前壁33は、スタック部17から離間した位置に配置される。Z軸に沿う方向における前壁33とスタック部17との間の距離は、棒状部材11の直径よりも長い。
図3の第2の離間バネ106によって上フレーム16がスタック部17から離間させられるため、上フレーム16の押板43の押部43bは、スタック部17の押出口74から上方向に離間した位置に配置される。押部43bは、スタック部17に収容されるとともに受け壁73に支持されるリング12から、僅かに上方向に離間した位置に配置される。なお、押部43bは、受け壁73に支持されるリング12に接触しても良い。
一方、図3に示すように、直列に接続された第1の離間バネ105及び第2の離間バネ106によって、上フレーム16は上方向に押される。このため、図1に示すように、上フレーム16のアーム44は、レバー19のアーム103を上方向に押し、レバー19を回転させようとする。レバー19は、上フレーム16のアーム44によって、第3の回転中心Ax3まわりに、図3における反時計回り方向に回転させられる。
レバー19の操作部101は、基端部101aと、先端部101bとを有する。基端部101aは、先端部101bよりも第3の軸102に近い、操作部101の端部である。例えば基端部101aがストッパ109に接触することにより、レバー19が下フレーム14に対して所定の角度より大きく回転することが抑制される。
ストッパ109は、底壁21から、大よそZ軸に沿う正方向に突出する。ストッパ109は、例えばネジ留めによって、底壁21に取り外し可能に取り付けられる。本実施形態におけるストッパ109は、円柱状のネジ頭を有するネジであるが、他の形状に形成されても良い。
基端部101aがストッパ109に接触する状態において、先端部101bは、下フレーム14から離間した位置に配置される。Z軸に沿う方向における先端部101bと上フレーム16との間の距離(リング装着装置10の縦幅)は、作業者が把持可能な長さに保たれる。
捩りバネ107は、可動部材15を下フレーム14に向かって押す。図5に示すように、可動部材15の回転壁31に、窪み31aが設けられる。窪み31aは、ネジ25に対応する位置で、下方向に窪む。図5に示す状態において、ネジ25は、窪み31aにおいて、可動部材15の回転壁31に接触する。ネジ25は、回転壁31に接触することにより、図1の捩りバネ107に押された可動部材15の移動を制限する。なお、例えば、底壁21が、回転壁31に接触することにより、捩りバネ107に押された可動部材15の移動を制限しても良い。
回転壁31がネジ25に接触すると、可動部材15の前壁33は、支持部材23の支持壁23bに隣接する。前壁33は、支持壁23bに前方向から接触する。なお、前壁33は、支持壁23bから僅かに離間しても良い。
以上のように、スタック部17から、下フレーム14、上フレーム16及び、レバー19の操作部101の先端部101bが離間し、可動部材15が下フレーム14に接触する状態における、リング装着装置10の各部分の位置を、初期位置P1と定義する。例えば、作業者がリング装着装置10を操作しない場合、リング装着装置10の各部分は初期位置P1に位置する。
図8は、第1の実施形態の棒状部材11を概略的に示す例示的な斜視図である。リング装着装置10は、図8に例示されるような棒状部材11に、リング12を装着する。棒状部材11は、円柱形の棒状に形成されたいわゆる丸棒部材である。
棒状部材11は、円筒状の周面111を有する。周面111は、外周面の一例である。周面111には、棒状部材11の中心軸C1の周方向に沿って延びる溝112が設けられる。言い換えると、溝112は、棒状部材11の外周に沿って設けられる。リング12は、溝112に挿入された状態で棒状部材11を周方向に囲うように、棒状部材11に装着される。溝112の断面は、四角形状である。
溝112の位置、棒状部材11の断面形状、直径、及び長さ等は、図8に示されたものに限定されない。例えば、溝112は、図8に示される溝112よりも棒状部材11の端面113からより遠い位置に設けられても良い。端面113は、棒状部材11の軸方向における端面である。
また、棒状部材11に、部分的に、径方向と直交するフラット部が設けられても良い。当該フラット部が設けられた部分では、棒状部材11の断面形状は、略D字状である。よって、当該フラット部は、Dカット部とも称され得る。また、溝112は、Dカット部が設けられた位置の周面111に設けられてもよい。
図9は、第1の実施形態のリング12を概略的に示す例示的な正面図である。リング12は、円弧状に延びる弧状部121を有する。弧状部121は、中心C2の周方向に延びる。弧状部121の周方向の二つの端部122,122は互いに面しており、これら端部122,122の間に隙間123が設けられる。弧状部121及び端部122に、径方向の内側に向けて突出する突起124が設けられる。弧状部121は、鉄系材料等の弾性変形可能な金属材料によって構成されている。
リング12の二つの端部122,122に棒状部材11の溝112の底面が押し当てられると、弧状部121は、端部122,122間の隙間123が広がるように弾性変形する。この状態で、棒状部材11が隙間123を通って弧状部121の内側に挿入される。棒状部材11が隙間123を通過すると、互いに離れていた二つの端部122,122間は元の位置に戻る。このようにして、リング12の突起124が溝112内に挿入され、棒状部材11を囲う状態が得られる。
以下、リング装着装置10によって棒状部材11にリング12を装着する方法の少なくとも一部について例示する。なお、リング12の装着方法は以下の方法に限らず、他の方法を用いても良い。
まず、図3のスタック部17に複数のリング12を収容するために、プッシャ18がスタック部17から取り外される。プッシャ18のバックカバー81が、スタック部17のステー54から取り外される。
バックカバー81がX軸に沿う負方向(後方向)に引っ張られることで、レール51の露出部51b及びステー54が、バックカバー81の収容口83の外に出される。言い換えると、レール51の露出部51b及びステー54が露出される。さらに、バックカバー81に取り付けられたプッシャ部82が、スタック部17の内部から取り出される。
プッシャ18がスタック部17から取り外された状態で、複数のリング12が、スタック部17の後端部17bから、スタック部17の内部に挿入される。スタック部17の内部に挿入される前において、複数のリング12は、例えばテープによって、重ねられた状態に保持される。
図9に示す複数のリング12のそれぞれの隙間123に、図7の第1のレール部材56の第1のガイド62と、第2のレール部材57の第2のガイド66とが挿入されることで、レール51が複数のリング12を支持する。これにより、複数のリング12の隙間123が、下方向に向くように揃えられる。第1及び第2のガイド部62,66が隙間123に挿入されると、第1及び第2のガイド部62,66は、リング12の弧状部121に覆われる。
例えば、複数のリング12は、レール51に支持された状態で、テープを剥がされながらスタック部17の内部に挿入される。すなわち、複数のリング12は、スタック部17に収容される前に、ばらばらにされる。しかし、複数のリング12はそれぞれ、レール51に支持されることで、X軸に沿う方向に並べられた状態に保たれる。
複数のリング12がスタック部17の内部に挿入されると、図3に示すように、プッシャ部82がスタック部17の内部に挿入される。プッシャ部82がスタック部17の内部に挿入されると、押バネ97が、ブロック96を介して、複数のリング12を受け壁73に向かって押す。
最も前方向に位置するリング12は、図7の第1及び第2のガイド62,66から外れ、受け壁73に支持されるとともに、当該受け壁73に隣接する押出口74に面する。このように、第1及び第2のガイド62,66は、押出口74に面するリング12を除く複数のリング12の隙間123に挿入される。プッシャ部82がスタック部17の内部に挿入された後、バックカバー81がステー54に取り付けられる。これにより、プッシャ18がスタック部17に取り付けられる。
図5に示すように、まず、リング装着装置10は、環状の溝112の径方向の外側にリング12が位置するよう、棒状部材11とリング12とを支持する。本実施形態において、リング12は、溝112の上方向に位置する。
リング装着装置10が棒状部材11を支持すると、図8の棒状部材11の中心軸C1と図9のリング12の中心C2とが大よそ平行となるとともに、中心軸C1及び中心C2と、リング装着装置10の長手方向(X軸に沿う方向)とが大よそ平行となる。さらに、リング12の端部122が棒状部材11の周面111に面する。
詳しく述べると、棒状部材11は、リング装着装置10の下フレーム14と可動部材15とによって支持される。支持部材23の支持壁23bの凹面23aによって、棒状部材11の周面111が支持される。凹面23aは、棒状部材11を径方向に支持する。凹面23aは、棒状部材11が径方向(下方向)に移動することを制限し、棒状部材11を径方向に位置決めする。
さらに、可動部材15の前壁33の縁33cが、棒状部材11の溝112内に挿入され、棒状部材11を支持する。前壁33の縁33cは、棒状部材11が軸方向に移動することを制限し、棒状部材11を軸方向に位置決めする。なお、縁33cは、棒状部材11が径方向に移動することを抑制し、棒状部材11を径方向に位置決めしても良い。
棒状部材11の軸方向(大よそX軸に沿う方向)において、支持壁23bは、前壁33に隣接して設けられる。このため、溝112から端面113までの距離が短い場合にあっても、支持壁23bは、棒状部材11の周面111を支持することができる。
図10は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、保持された棒状部材11の一部と、リング12とを示す例示的な斜視図である。図11は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、保持された棒状部材11の一部と、リング12とを示す例示的な正面図である。図12は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、保持された棒状部材11の一部と、リング12とを示す例示的な断面図である。
例えば作業者によって図1のレバー19が操作されると、レバー19は、第3の回転中心Ax3まわりに、図3における時計回り方向に回転させられる。言い換えると、レバー19の操作部101の先端部101bが、下フレーム14に近づけられる。
図1に示すレバー19のアーム103と、上フレーム16のアーム44とはそれぞれ、X−Z平面に沿って移動する。さらに、レバー19のアーム103の移動経路は、上フレーム16のアーム44の移動経路と重なって設けられている。このため、レバー19の移動(回転)に伴って、レバー19のアーム103が、上フレーム16のアーム44を下方向に押す。言い換えると、レバー19のアーム103が、上フレーム16のアーム44を、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における時計回り方向に押す。
アーム44が押されることにより、下フレーム14、上フレーム16、及びスタック部17に、互いに近づける力が作用する。すなわち、下フレーム14は、スタック部17に近づくように、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における反時計回り方向に押される。上フレーム16は、スタック部17に近づくように、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における時計回り方向に押される。
図3に示す第2の離間バネ106は、第1の離間バネ105よりもバネ定数が高い。さらに、第2の回転中心Ax2から第1の離間バネ105までの半径Rsp1は、第2の回転中心Ax2から第2の離間バネ106までの半径Rsp2よりも長い。このため、第1の離間バネ105が先に縮み、下フレーム14がスタック部17に近づけられるが、上フレーム16とスタック部17との相対的な位置はほぼ変わらず保たれる。
図10に示すように、下フレーム14がスタック部17に近づくことで、スタック部17の第1のレール部材56及び第2のレール部材57が、棒状部材11の周面111に接触する。すなわち、棒状部材11の下フレーム14とは反対側に設けられたスタック部17の第1のレール部材56及び第2のレール部材57が、棒状部材11を支持する。第1及び第2のレール部材56,57が棒状部材11に接触した状態において、図8の棒状部材11の中心軸C1と、図9のリング12の中心C2と、スタック部17の長手方向(X軸)とは、ほぼ平行に配置される。
図11に示すように、第1のレール部材56の第1の保持壁61と第1のガイド62との角部分が、棒状部材11に接触する。棒状部材11の中心軸C1とスタック部17の長手方向とが平行に配置されるため、第1のレール部材56は棒状部材11の周面111に線接触、又は面接触する。なお、第1のレール部材56は、棒状部材11の周面111に点接触しても良い。
同じく、第2のレール部材57の第2の保持壁65と第2のガイド66との角部分が、棒状部材11に接触する。第2のレール部材57は棒状部材11の周面111に線接触、又は面接触する。なお、第2のレール部材57は、棒状部材11の周面111に点接触しても良い。
第1及び第2のレール部材56,57は、棒状部材11を径方向に支持する。第1及び第2のレール部材56,57は、棒状部材11が径方向(上方向)に移動することを制限し、棒状部材11を径方向に位置決めする。
第2のレール部材57の第2のガイド66は、棒状部材11の周方向に隙間を介して、第1のレール部材56の第1のガイド62と並べられる。このため、スタック部17は、互いに離間した二つの部分(第1及び第2のレール部材56,57)によって、大よそ上方向から棒状部材11を支持する。さらに、図12に示すように、支持部材23の支持壁23bの凹面23aが、下方向から棒状部材11を支持する。このように、棒状部材11は、周方向において三つの部分(支持部材23の凹面23aと図11の第1及び第2のレール部材56,57)で支持される。これにより、棒状部材11は、第1及び第2のレール部材56,57に支持された状態において、下フレーム14とスタック部17との間に保持され、径方向(上方向及び下方向に限らない)に移動することを制限され、径方向に位置決めされる。別の表現をすれば、棒状部材11は、下フレーム14とスタック部17とによって、互いに反対方向から支持され、挟持される。
棒状部材11が支持部材23の支持壁23bと、スタック部17の第1及び第2のレール部材56,57とに保持されると、スタック部17の押出口74が、棒状部材11の溝112に面する。さらに、スタック部17に収容され押出口74に面する図11のリング12の隙間123が、押出口74を通じて棒状部材11の溝112に面する。言い換えると、棒状部材11の軸方向において、リング12、押出口74、及び棒状部材11の溝112が、略同一位置に配置される。
第1及び第2のレール部材56,57が棒状部材11に接触することにより、下フレーム14がさらにスタック部17に向かって移動することが制限される。なお、下フレーム14又はスタック部17に、下フレーム14がさらにスタック部17に向かって移動することを制限するストッパが設けられても良い。
以上のように、上フレーム16がスタック部17から離間し、互いに近づけられた下フレーム14及びスタック部17が棒状部材11を支持し、可動部材15が下フレーム14に接触する状態における、リング装着装置10の各部分の位置を、保持位置P2と定義する。上フレーム16に対するスタック部17の位置と、下フレーム14に対する可動部材15の位置とは、初期位置P1及び保持位置P2とで共通である。
図13は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、移動させられたリング12とを示す例示的な正面図である。レバー19がさらに図3における時計回り方向に回転させられると、図3の第2の離間バネ106が縮み、上フレーム16がスタック部17に近づけられる。言い換えると、上フレーム16は、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における時計回り方向に回転させられる。
図13に示すように、上フレーム16がスタック部17に近づくことで、スタック部17の受け壁73に支持されたリング12は、弧状部121が押板43の凹部43c内に収容された状態で、押部43bに支持される。上フレーム16の押板43の押部43bが、当該リング12を下方向に押す。下方向は、棒状部材11の軸方向との交差方向の一例であり、図8の棒状部材11の中心軸C1とほぼ直交する。凹部43cは、リング12が径方向に移動することを抑制し、リング12を径方向に位置決めする。
上フレーム16の押部43bがリング12を押すと、リング12が図12のスタック部17の押出口74を通り、棒状部材11の溝112に向かって移動させられる。押部43bに押されたリング12の弧状部121の両端部122,122のうち少なくとも一方が、可動部材15の前壁33の端面33aに近接して接触する。すなわち、リング12は、棒状部材11の溝112内に装着される前に、前壁33の端面33aに接触する。さらに詳しく述べると、リング12は、棒状部材11が、リング12の隙間123に挿入され弧状部121が弾性変形する前に、前壁33の端面33aに接触する。言い換えると、押部43bによって押されたリング12の両端部122,122のうち少なくとも一方が前壁33の端面33aに近接して、棒状部材11が隙間123に入る前に前壁33の端面33aに接触する。
レバー19がさらに図3における時計回り方向に回転させられると、上フレーム16の押部43bが、リング12をさらに押す。図1の捩りバネ107は、可動部材15の回転壁31を、下フレーム14に向かって押す。言い換えると、捩りバネ107は、可動部材15の回転壁31及び前壁33を上方向に押す。このため、リング12の一方の端部122が前壁33に接触した状態となったとしても、押部43bがリング12を下方向に押したときに、可動部材15の前壁33が下方向に移動することが抑制される。このため、前壁33が図11の位置に保たれた状態で、押部43bが当該前壁33に近づき、リング12を押してその傾きを矯正する。これにより、図13のように、両端部122が前壁33の端面33aに接触する。
以上のように、上フレーム16がスタック部17に近づけられ、互いに近づけられた下フレーム14及びスタック部17が棒状部材11を支持し、可動部材15が下フレーム14に接触し、リング12の両端部122,122が可動部材15に支持される状態における、リング装着装置10の各部分の位置を、リング支持位置P3と定義する。下フレーム14に対するスタック部17の位置と、下フレーム14に対する可動部材15の位置とは、保持位置P2及びリング支持位置P3とで共通である。
図14は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、挿入途中のリング12とを示す例示的な正面図である。図15は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、挿入途中のリング12とを示す例示的な断面図である。図14に示すように、前壁33の端面33aがリング12の両端部122,122を支持した状態で、上フレーム16の押部43bが、リング12をさらに押す。
押部43bは、棒状部材11が図13の隙間123を通るように、リング12を下方向に押す。押されるリング12の二つの端部122,122に棒状部材11の溝112の底面が押し当てられ、弧状部121は、端部122,122間の隙間123が広がるように弾性変形する。
上記のように、前壁33の端面33aが、リング12の両端部122,122を支持する。このため、可動部材15の前壁33は、リング12を介して、当該リング12を下方向に押す上フレーム16の押部43bに押される。これにより、前壁33は、第1の回転中心Ax1まわりに、図15の時計回り方向に回転させられる。別の表現をすれば、棒状部材11の上フレーム16とは反対側に設けられた可動部材15が、リング12を介して上フレーム16の押部43bに押し下げられる。
前壁33が回転させられることで、回転壁31が、下フレーム14のネジ25から下方向に離れる。さらに、図14に示すように、前壁33の縁33cが、棒状部材11から下方向に離れる。このように、上フレーム16の押部43bが棒状部材11に近づくのに伴って、可動部材15は、棒状部材11から下方向に離れるように、第1の回転中心Ax1まわりに回転させられる。なお、図14に示す状態において、前壁33の縁33cの一部は、棒状部材11の溝112内に位置し、棒状部材11が軸方向に移動することを制限する。
図16は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、装着されたリング12とを示す例示的な正面図である。図17は、第1の実施形態のリング装着装置10の一部と、棒状部材11の一部と、装着されたリング12とを示す例示的な断面図である。
図16に示すように、上フレーム16の押部43bがリング12をさらに押すとことで、棒状部材11が図9の隙間123を通って、弾性変形する弧状部121の内側に挿入される。棒状部材11が隙間123を通過すると、互いに離れていた二つの端部122,122間は元の位置に戻り、リング12の突起124が溝112内に挿入される。
棒状部材11が隙間123を通過する間、可動部材15の前壁33は、リング12を介して、当該リング12を下方向に押す上フレーム16の押部43bにさらに押される。その結果、リング12が溝112内に装着された状態で、前壁33の縁33cは、溝112の外に移動させられる。このため、前壁33による、棒状部材11が軸方向に移動することの制限が解除される。
上述のように、前壁33の縁33cは、端面33aからZ軸に沿う正方向に平行に延びる二つの部分と、当該二つの部分を接続する円弧状の部分と、を有する。このため、縁33cの円弧状の部分が溝112の外に出たとしても、縁33cの平行に延びる二つの部分が溝112の中にある場合、前壁33は、棒状部材11が軸方向に移動することを制限する。言い換えると、前壁33は、縁33cの円弧状の部分が溝112の外に出た位置から、さらに所定の距離移動することで、棒状部材11が軸方向に移動することの制限を解除する。
以上のように、上フレーム16がスタック部17に近づけられ、互いに近づけられた下フレーム14及びスタック部17が棒状部材11を支持し、可動部材15の前壁33の縁33cが棒状部材11の溝112の外に位置し、リング12の両端部122,122が可動部材15に支持される状態における、リング装着装置10の各部分の位置を、装着位置P4と定義する。下フレーム14に対するスタック部17の位置は、リング支持位置P3及び装着位置P4とで共通である。
図3に示す第1の回転中心Ax1から前壁33の端面33aまでの半径Rsは、第2の回転中心Ax2から押板43の押部43bまでの半径Rpよりも小さい。このため、図13のリング支持位置P3から図16の装着位置P4までの区間における、第1の回転中心Ax1回りの可動部材15の回転角度は、第2の回転中心Ax2回りの上フレーム16の回転角度よりも大きい。このため、可動部材15の前壁33の縁33cは、速やかに棒状部材11の溝112から外される。
以上のように、連動機構Mは、レバー19が他の部品である下フレーム14、可動部材15、上フレーム16、及びスタック部17と相対的に移動したときに、下フレーム14、可動部材15、上フレーム16、及びスタック部17を互いに相対的に移動させる。初期位置P1におけるレバー19の操作部101の先端部101bは、下フレーム14から離間する。装着位置P4における操作部101の先端部101bは、下フレーム14に接触し、又は下フレーム14の近傍に位置する。
図3に示す連動機構Mは、アーム34,44,103の位置と、回転中心Ax1〜Ax3の位置と、第1の離間バネ105、第2の離間バネ106、及び図1の捩りバネ107の位置及びバネ定数と、の設定によって、下フレーム14、可動部材15、上フレーム16、及びスタック部17の動く範囲や、動くタイミング、動く速さ等を適宜設定され得る。例えば、本実施形態では、リング12の両端部122,122が、前壁33の端面33aと接触した時点以降に、可動部材15が装着位置P4への移動を開始するよう、各部分のスペックが調整される。
以上の棒状部材11へのリング12の装着において、上述のようにリング装着装置10により棒状部材11を支持するため、棒状部材11が下フレーム14とスタック部17との間に挿入される。このとき、棒状部材11が、下フレーム14とスタック部17との間に過大に挿入されることがある。すなわち、図5の棒状部材11の溝112が前壁33の縁33cよりもリング装着装置10の内側(X軸に沿う負方向)に位置するように、棒状部材11が下フレーム14とスタック部17との間に挿入されることがある。
棒状部材11が下フレーム14とスタック部17との間に過大に挿入されると、棒状部材11の端面113が、図3に示す規制部材108の規制面108cに接触する。これにより、規制部材108は、棒状部材11がX軸に沿う負方向にさらに挿入されることを規制する。
規制部材108により、下フレーム14とスタック部17とが互いに相対的に移動した場合に、棒状部材11が第2の回転中心Ax2に近い位置で下フレーム14及びスタック部17に挟まれることが抑制される。これにより、棒状部材11、下フレーム14、及びスタック部17が変形することが抑制される。
さらに、棒状部材11へのリング12の装着において、上フレーム16がスタック部17に対して、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における時計回り方向に回転すると、図1のガイド軸79はガイド溝42aの中を移動する。このようなガイド溝42a及びガイド軸79は、上フレーム16とスタック部17との回転をガイドする。
図18は、第1の実施形態のリング装着装置10の模式的且つ例示的な側面図である。図19は、第1の実施形態のリング装着装置10の模式的且つ例示的な側面図であって、作業者の把持力により変形した状態が誇張して示された図である。
図18に示されるように、リング12が棒状部材11の溝112に装着された直後において、リング12及び棒状部材11は、上フレーム16の長手方向の一方(X軸に沿う正方向)の端部(図5の押部43b)と、下フレーム14の長手方向の一方の端部(支持壁23b)とによって挟まれる。また、上述したように、上フレーム16の長手方向の他方(X軸に沿う負方向)の端部と下フレーム14の長手方向の他方の端部とは、第2の軸47により第2の回転中心Ax2まわりに回転可能に結合される。
従って、図19に示されるように、リング12が棒状部材11に装着された後、作業者がさらにリング装着装置10を把持すると、図19に示されるように、両端支持された状態の上フレーム16の中央部に把持に伴う押力Fが与えられるとともに、両端支持された状態の下フレーム14の中央部に把持に伴う押力Fが与えられる。押力Fは、図1のレバー19を介して与えられるため、比較的大きな値になる。
ここで、図3に示されるように、下フレーム14の長手方向の一方(X軸に沿う正方向)の端部における内側壁22の底壁21からの高さは、下フレーム14の他の部分における底壁21からの高さよりも低い。よって、下フレーム14の長手方向の一方の端部(図19中の領域B内)は、下フレーム14の他の部分よりも剛性が低い。従って、例えば、作業者の把持に伴う押力が大き過ぎる場合、図19に示されるように、底壁21が上フレーム16に向けて凸となる状態に変形することが考えられる。
例えば、本実施形態とは異なり仕様が変化しない一つのリング装着装置10が用いられる場合、より太い(直径がより大きい)棒状部材11にリング12が装着されるときに、作業者の把持に伴う押力Fが過大になる傾向にある。
詳しく述べると、棒状部材11は、下フレーム14上に支持されている。よって、棒状部材11に装着された図9のリング12の中心C2は、棒状部材11が太いほど、下フレーム14からより離れて位置する。従って、作業者の把持開始からリング12が棒状部材11に装着されるまでに、上フレーム16が下フレーム14に対して相対的に移動する距離(以下、実移動距離とする)は、棒状部材11が太いほど短い。
一方、作業者による図1のレバー19の操作量は、棒状部材11の太さによらず略一定となる傾向にある。すなわち、作業者は、棒状部材11の太さによらず、レバー19を最後まで握りこもうとする傾向がある。よって、作業者の把持開始から把持完了までに、上フレーム16が下フレーム14に対して相対的に移動しようとする距離(以下、操作距離とする)は、棒状部材11の太さによらず一定となる傾向にある。
上述のように、実移動距離は棒状部材11が太いほど短い。このため、操作距離が棒状部材11の太さによらず一定であるとすると、リング12が棒状部材11に装着された後に、作業者のレバー19の把持に応じて、上フレーム16がさらに移動しようとする距離(以下、超過距離とする)は、棒状部材11が太いほど長くなる。超過距離が長いほど、押力Fは大きくなりやすい。従って、より太い棒状部材11にリング12が装着される場合に、超過距離が長くなりやすく、ひいては、作業者の把持に伴う押力Fが過大になる傾向にある。
上記傾向に対し、本実施形態のリング装着装置10は、リング12が棒状部材11に装着された時点での上フレーム16と下フレーム14との相対的な位置が、棒状部材11の太さによらず一定になるよう構成される。
リング12が棒状部材11に装着された時点での上フレーム16と下フレーム14との相対的な位置は、例えば、リング12が装着された棒状部材11を上フレーム16と下フレーム14とが接触面圧無しで挟んだ状態(極めて軽く挟んだ状態)における、上フレーム16と下フレーム14との相対的な位置と言える。具体的には、上フレーム16の押部43bが棒状部材11に装着されたリング12に接触面圧無しで接触し、下フレーム14の支持壁23bの凹面23aが棒状部材11の周面111に接触面圧無しで接触した状態における、上フレーム16と下フレーム14との相対的な位置が、リング12が棒状部材11に装着された時点での上フレーム16と下フレーム14との相対的な位置である。
上記の相対的な位置は、例えば、図18に示されるような、押部43bのリング12との接触位置(凹部43c)と、下フレーム14の底壁21と、の間の距離Lsによって測られる。なお、相対的な位置は、距離Lsとは異なる距離によって測られても良いし、第2の回転中心Ax2回りの角度によって測られても良い。
図4に示されるように、リング装着装置10では、支持部材23が、ネジ25によって、下フレーム14に取り外し可能に取り付けられている。本実施形態では、棒状部材11毎、あるいは棒状部材11及びリング12の組み合わせ毎に、それらの仕様(直径等)に合わせた支持部材23が準備される。棒状部材11の直径は、外径の一例である。
具体的には、支持部材23は、仕様(直径)が異なる複数の棒状部材11及びリング12のそれぞれについて図18に示される距離Lsが同じ(一定値)になるよう、仕様が異なる棒状部材11及びリング12毎に構成される。
リング装着装置10の底壁21に、棒状部材11及びリング12の仕様に対応する支持部材23が取り付けられる。言い換えると、支持部材23は、棒状部材11及びリング12の仕様に対応したものに交換される。これにより、棒状部材11及びリング12の仕様によらず、上述した実移動距離、ひいては超過距離を一定にすることができる。従って、より太い棒状部材11にリング12が装着される場合に作業者の把持に伴う押力Fが過大になることが抑制される。
図20は、第1の実施形態の棒状部材11とリング12とを示す模式的且つ例示的な断面図である。図21は、第1の実施形態の支持部材23と棒状部材11とを示す模式的且つ例示的な断面図である。
図20及び図21は、外径が異なる二種類の棒状部材11を示す。一方の棒状部材11は、棒状部材11(S1)と称される。他方の棒状部材11は、棒状部材11(S2)と称される。
図20に示されるように、規格等により、棒状部材11(S1,S2)の太さが異なってもリング12の外径が同じであるよう、定められている場合がある。この場合、棒状部材11の中心C2に対するリング12の外縁の半径Lrは、棒状部材11及びリング12の仕様によらず一定である。
この場合には、図21に示されるように、支持部材23は、仕様(直径等)が異なる複数の棒状部材11(S1,S2)のそれぞれについて図21に示される距離Lcが同じ(一定値)になるよう、構成される。距離Lcは、支持部材23に支持された棒状部材11の中心C2と下フレーム14の底壁21の内面21aとの間の距離である。支持部材23のそれぞれでは、距離Lcが同じになるよう、棒状部材11の直径(半径)に応じた凹面23a(凹部)の位置や半径が設定される。そして、リング装着装置10の底壁21には、棒状部材11及びリング12の仕様に対応する支持部材23が取り付けられる。換言すれば、支持部材23は、棒状部材11及びリング12の仕様に対応したものに交換される。これにより、棒状部材11及びリング12の仕様によらず、上述した実移動距離、ひいては超過距離を一定にすることができるので、より太い棒状部材11にリング12が装着される場合に作業者の把持に伴う押力Fが過大になることが抑制される。
例えば、より外径の小さい棒状部材11(S1)にリング12(S1)を装着する場合、より半径の小さい凹面23a(S1)を有する支持部材23(S1)が、底壁21に取り付けられる。一方、より外径の大きい棒状部材11(S2)にリング12(S2)を装着する場合、より半径の大きい凹面23a(S2)を有する支持部材23(S2)が、底壁21に取り付けられる。リング12が棒状部材11に装着された時点で、支持部材23(S1)が棒状部材11(S1)を支持する場合の中心軸C1,C2と、支持部材23(S2)が棒状部材11(S2)を支持する場合の中心軸C1,C2の位置とは同一となる。このため、棒状部材11の外径によらず、距離Ls,Lcが同じになる。
作業者は、図5のネジ25を緩めて取り外すことにより、支持部材23を下フレーム14から分離することができる。よって、作業者は、支持部材23の交換をより容易に行える。
図1に示すストッパ109は、底壁21から容易に取り外される。ストッパ109が底壁21から取り外されると、レバー19は、第3の回転中心Ax3まわりに、図3における反時計回り方向に回転させられることが可能となる。レバー19が図3における反時計回り方向に回転させられると、アーム103が、上フレーム16のアーム44から離間させられる。
レバー19が回転させられることで、例えば、操作部101の基端部101aが下フレーム14の底壁21に接触する。この状態において、レバー19のアーム103は、上フレーム16のアーム44の移動経路から外れる。
レバー19のアーム103が上フレーム16のアーム44の移動経路から外れると、レバー19のアーム103による上フレーム16のアーム44の支持が解除される。このため、下フレーム14は、スタック部17から初期位置P1よりも大きく離れることが可能となる。
下フレーム14は、第2の回転中心Ax2まわりに、図3における時計回り方向に回転させられる。これにより、下フレーム14とスタック部17との間の距離は、初期位置P1よりも大きく開く。作業者は、支持部材23の交換を、下フレーム14とスタック部17とが大きく離間した状態で行うことができる。
図5に示すように、ネジ25は、上フレーム16側から貫通孔23d及び雌ネジ孔21bに挿入されている。ネジ25の先端部分(雄ネジ部)は、下フレーム14の底壁21の下側、すなわち上フレーム16とは反対側に、突出している。これにより、底壁21から上フレーム16側へのネジ25の突出量をより小さくでき、ネジ25がスタック部17等と干渉することが回避される。
また、可動部材15に、ネジ25のネジ部(先端部分)を収容するとともに覆う窪み31aが設けられる。これにより、例えば、ネジ25にリング装着装置10とは別の物体等が当たることにより、ネジ25が緩んだりネジ25の着脱が困難となったりすることが抑制される。
図4に示されるように、支持部材23の取付壁23cに、窪み23eが設けられる。窪み23eは、第1の嵌合部の一例である。窪み23eは、取付壁23cの、支持壁23bとは反対側の端部に設けられた切欠であり、開口部とも称され得る。
下フレーム14の底壁21に、突起21cが設けられる。突起21cは、第2の嵌合部の一例である。突起21cは、底壁21の内面21aから、上フレーム16側(上方向)へ突出する。
底壁21の突起21cは、支持部材23の窪み23eに収容される。言い換えると、突起21cは、窪み23eに嵌る。これにより、突起21cは、窪み23eが設けられた支持部材23をネジ25の周方向及び径方向に支持し、支持部材23の位置決め及び支持部材23のずれ防止に利用される。
支持部材23の取付壁23cは、底壁21よりも厚い。このような支持部材23が底壁21に取り付けられることにより、支持部材23が底壁21を補強し、下フレーム14の変形が抑制される。
上述の記載において、棒状部材11の外径に対応した支持部材23が底壁21に取り付けられることで、作業者の把持による下フレーム14の変形が抑制されることが説明された。交換可能な支持部材23は、これに限らず、作業者の把持による、上フレーム16のような下フレーム14以外の部位が変形することも抑制する。
以上のように、支持部材23は、円弧状の凹面23aの半径が異なる他の支持部材23と交換可能である。さらに、図1の可動部材15の前壁33は、円弧状の縁33cの半径が異なる他の前壁33と交換可能であっても良い。このため、支持部材23及び前壁33は、半径の異なる複数種類の棒状部材11を支持することができる。
本実施形態において、支持部材23の支持壁23bと、可動部材15の前壁33とは、例えば、合成ゴムのような、弾性変形可能な材料によって作られても良い。このような支持壁23bによれば、円弧状の凹面23aの半径が拡大可能である。さらに、このような前壁33によれば、円弧状の縁33cの半径が拡大可能である。このため、支持壁23b及び前壁33は、半径の異なる複数種類の棒状部材11を支持することができる。
第1の実施形態に係るリング装着装置10において、棒状部材11の周面111を支持する支持部材23は、交換可能である。これにより、リング装着装置10は、棒状部材11の周面111の形状及び外径に合わせた支持部材23を得ることができ、複数種類の棒状部材11にリング12を装着することができる。
下フレーム14は、上フレーム16が取り付けられる底壁21及び内側壁22を有する。そして、支持部材23は、底壁21に交換可能に取り付けられる。すなわち、上フレーム16と相対的に移動可能な下フレーム14全体を交換する必要がなく、下フレーム14の一部である支持部材23を交換することで、複数種類の棒状部材11にリング12を装着することができる。
リング12が装着された棒状部材11が上フレーム16と下フレーム14との間に挟まれた状態から、上フレーム16に、下フレーム14に向かってさらに移動させられる力が与えられる事態が考えられる。しかし、棒状部材11にリング12が装着されているため、上フレーム16が下フレーム14に向かってさらに移動することは制限される。このため、上フレーム16が下フレーム14に移動可能に取り付けられた部分(支点、第2の回転中心Ax2)と、上フレーム16及び下フレーム14とリング12が装着された棒状部材11との接触部分(作用点)と、の間の部分(力点)に図19の押力Fが与えられる。当該押力Fにより、下フレーム14及び上フレーム16の少なくとも一方が、他方に凸となるように変形することが考えられる。
しかし、本実施形態の支持部材23は、リング12が装着された棒状部材11が上フレーム16と下フレーム14との間に挟まれた状態における上フレーム16と下フレーム14との相対的な位置が、外径が異なる複数の棒状部材11について同じになるよう、外径が異なる棒状部材11毎に構成される。そして、下フレーム14に、棒状部材11の外径に対応した支持部材23が設けられる。すなわち、ある棒状部材11(S1)にリング12を装着完了した場合における上フレーム16と下フレーム14との相対的な位置と、外径が異なる他の棒状部材11(S2)にリング12を装着完了した場合における上フレーム16と下フレーム14との相対的な位置とが同一となる。
上記のように、棒状部材11にリング12を装着完了した場合における上フレーム16と下フレーム14との相対的な位置が、棒状部材11の外径によらず一定であるため、棒状部材11にリング12が装着完了されてから上フレーム16が下フレーム14に向かってさらに移動させられることが抑制される。従って、下フレーム14と上フレーム16とが変形することが抑制される。
下フレーム14は、底壁21に設けられ、支持部材23の窪み23eに嵌って支持部材23を支持する突起21cを有する。これにより、棒状部材11を支持する際に支持部材23が安定し、棒状部材11へのリング12の装着に不具合が生じることが抑制される。
以下に、第2の実施の形態について、図22を参照して説明する。なお、以下の複数の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図22は、第2の実施形態に係るリング装着装置10に含まれる下フレーム14の一部を示す例示的な斜視図である。図22に示すように、第2の実施形態の突起21cは、底壁21が延びる方向(底壁21の長手方向)に延びる。図22において、突起21cは、大よそX軸に沿う方向に延びる。
突起21cは、取付壁23cの支持壁23bとは反対側の端部から、支持壁23bから離れる方向に延びる。これにより、突起21cが底壁21を補強する部分と、取付壁23cが底壁21を補強する部分とが、底壁21が延びる方向において比較的長く確保される。
第2の実施形態のリング装着装置10によれば、突起21cは、底壁21から突出し、底壁21が延びる方向に延びる。すなわち、突起21cは、底壁21の長手方向に延び、底壁21を補強する部分として機能し得る。従って、下フレーム14の変形がより抑制される。
以下に、第3の実施の形態について、図23を参照して説明する。図23は、第3の実施形態に係るリング装着装置10に含まれる下フレーム14の一部を示す例示的な斜視図である。図23に示すように、第3の実施形態の支持部材23は、二つのリブ23f(突起)を有する。リブ23fは、突出壁の一例である。
リブ23fは、取付壁23cのY軸に沿う方向の両縁(両端部)のそれぞれから、上フレーム16側(Z方向の反対方向)に突出する。リブ23fは、底壁21が延びる方向に延びる。言い換えると、リブ23fは、底壁21に沿って延びる。リブ23fは、取付壁23cのY方向の両縁部が屈曲されて構成されている。リブ23fにより、支持部材23の剛性が向上する。
第3の実施形態のリング装着装置10によれば、支持部材23は、底壁21に沿って延びるとともに底壁21に取り付けられる取付壁23cと、取付壁23cから突出するとともに棒状部材11の周面111を支持する支持壁23bと、取付壁23cから突出するとともに底壁21に沿って延びるリブ23fと、を有する。すなわち、リブ23fは、底壁21の長手方向に延び、支持部材23と、当該支持部材23が取り付けられた底壁21を補強する。従って、下フレーム14の変形がより抑制される。
以下に、第4の実施の形態について、図24を参照して説明する。図24は、第4の実施形態に係るリング装着装置10を示す例示的な側面図である。図24に示すように、第4の実施形態のリング装着装置10は、ストッパ130を有する。ストッパ130は、例えば、下フレーム14の底壁21とレバー19の操作部101との間に位置し、底壁21から、操作部101に向かって突出する。ストッパ130は、スタック部17のような他の部分に設けられても良い。
図18のようにリング12が装着された棒状部材11が上フレーム16と下フレーム14とに挟まれた状態において、ストッパ130は、レバー19の操作部101に接触する。ストッパ130は、操作部101に接触することで、上フレーム16の下フレーム14に向かうさらなる移動を制限する。すなわち、ストッパ130は、レバー19の回動範囲を制限する(狭くする)。
作業者によって把持され下フレーム14に近付く方向に回動するレバー19は、ストッパ130に当接した位置以降は、回動することができない。これにより、上述した超過距離がより短く設定され、下フレーム14の変形が抑制される。
ストッパ130は、上フレーム16と下フレーム14との相対的な回動範囲を制限できるものであれば良く、本実施形態のストッパ130に限定されない。例えば、ストッパ130は、レバー19に設けられて下フレーム14に向かって突出しても良いし、スタック部17と下フレーム14との相対的な回動範囲を制限できるものであっても良い。
第4の実施形態のリング装着装置10において、ストッパ130は、リング12が装着された棒状部材11が上フレーム16と下フレーム14との間に挟まれた状態において連動機構Mの複数の部品のうちレバー19に接触し、上フレーム16の下フレーム14に向かうさらなる移動を制限する。すなわち、棒状部材11にリング12が装着完了されてから上フレーム16が下フレーム14に向かってさらに移動させられることが抑制される。従って、下フレーム14と上フレーム16とが変形することが抑制される。
以上、本発明の実施形態及び変形例を例示したが、上記実施形態及び変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態及び変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、連動機構の構成や配置、回転中心の配置、第1の可動部、第2の可動部、及び操作部等の移動経路及び区間等は、適宜に変更可能である。また、操作部や、可動部、支持部等は、いずれも円弧状に移動したが、直線状に移動してもよい。また、操作部や、可動部、支持部等は、手動によらず、アクチュエータによって動くものであってもよい。また、リング装着装置は、可搬型のものには限定されず、機械に組み込まれるようなものであってもよい。また、装着の対象となるリングは、Cリング等の他のリングであってもよいし、リングが装着される棒状部材も他の形状であってもよい。
10…リング装着装置、11…棒状部材、12…リング、14…下フレーム(支持部の一例)、16…上フレーム(可動部の一例)、19…レバー(部品の一例)、21…底壁(基材の一例)、21c…突起(第2の嵌合部の一例)、22…内側壁(基材の一例)、23…支持部材、23a…凹面、23b…支持壁、23c…取付壁、23e…窪み(第1の嵌合部の一例)、23f…リブ(突出壁の一例)、43…押板、43b…押部、111…周面(外周面の一例)、112…溝、113…端面、121…弧状部、122…端部、123…隙間、130…ストッパ、M…連動機構(機構の一例)。

Claims (7)

  1. 弧状に延びる弧状部を有するとともに当該弧状部の周方向の両端部が互いに面した隙間が設けられたリングを、棒状部材の外周に沿って設けられた溝に装着するリング装着装置であって、
    前記棒状部材の外周面を支持するとともに交換可能な支持部材、を有する支持部と、
    前記支持部と相対的に移動可能に設けられ、前記棒状部材が前記隙間を通るように前記リングを前記棒状部材の軸方向との交差方向に押す押部を有する可動部と、
    を具備するリング装着装置。
  2. 前記支持部は、前記支持部材が交換可能に取り付けられる基材をさらに有し、
    前記可動部は、前記支持部と相対的に移動可能に前記基材に取り付けられる、
    請求項1のリング装着装置。
  3. 前記支持部材は、前記リングが装着された前記棒状部材が前記可動部と前記支持部との間に挟まれた状態における前記可動部と前記支持部との相対的な位置が、外径が異なる複数の前記棒状部材について同じになるよう、前記外径が異なる前記棒状部材毎に構成され、
    前記支持部は、前記外径に対応した前記支持部材を有し、又は前記外径に対応した前記支持部材と交換可能な前記支持部材を有する、
    請求項1又は請求項2のリング装着装置。
  4. 前記支持部材は、第1の嵌合部を有し、
    前記支持部は、前記基材に設けられ、前記第1の嵌合部に嵌って前記支持部材を支持する、第2の嵌合部を有する、
    請求項2のリング装着装置。
  5. 前記第2の嵌合部は、前記基材から突出し、前記基材が延びる方向に延びる、請求項4のリング装着装置。
  6. 前記支持部材は、前記基材に沿って延びるとともに前記基材に取り付けられる取付壁と、前記取付壁から突出するとともに前記棒状部材の前記外周面を支持する支持壁と、前記取付壁から突出するとともに前記基材に沿って延びる突出壁と、を有する、請求項2、請求項4、又は請求項5のリング装着装置。
  7. 前記支持部と、前記可動部と、を含む複数の部品を有し、前記複数の部品のうちの一つが他の前記複数の部品と相対的に移動したときに前記可動部を前記支持部と相対的に移動させる機構と、
    前記リングが装着された前記棒状部材が前記可動部と前記支持部との間に挟まれた状態において前記複数の部品のうち少なくとも一つに接触し、前記可動部の前記支持部に向かうさらなる移動を制限するストッパと、
    をさらに具備する請求項1乃至請求項6のいずれか一つのリング装着装置。
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