JP2013123565A - 遊技情報管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】管理装置6は、ベースや平均S等の複数の項目を含む仮レコードを例えばアウトが基準値に達する毎に、更新したスタート及びセーフが各々基準範囲内にあるかを判定することで、その仮レコードの遊技情報が正常であるか否かを判定し、正常又は異常の判定が連続して行われた期間をレコードに対応した期間として区分けし、正常であれば異常である状態を極力排除し、異常であれば正常である状態を極力排除したレコードを特定する。レコード作成条件が成立した分だけのレコードを管理する必要がないと共に、正常か異常かにより区分けしてレコードを管理できる。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の第1の実施形態について、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、遊技情報管理システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場には遊技機(パチンコ機)2に対応して貸出機3が設置されている。2台の遊技機2及び2台の貸出機3は、1台の中継装置4に接続されており、中継装置4は、LAN5を介して管理装置6(遊技情報特定手段、履歴情報管理手段、出力手段に相当)に接続されている。管理装置6は、遊技場内の例えば管理室に設置されており、主装置6a、遊技場の管理者が操作するマウス6b及びキーボード6c、モニタ6dやプリンタ(図示せず)等が組み合わされて構成されている。又、LAN5には島端計数機7も接続されている。更に、遊技場内にはPOS端末(図示せず)、スロットマシン(図示せず)等も設置されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数100台の遊技機2が管理装置6の管理対象となっている。本実施形態では遊技機2としてパチンコ機を想定していることから、遊技価値(遊技媒体)としてパチンコ玉を想定している。
遊技機2は以下の動作を行う。
(1)操作ハンドル8が操作されたことにより盤面11に発射された玉が第1始動口13又は第2始動口14に入賞(始動入賞)することに応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部15にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は合計4個であり、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
(3)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300であり、大当たりのうち大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)であり、大当たりが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口17を開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は10個であり、上限開放時間は30秒であり、上限数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(5)確変中は大当たり確率が1/30に向上すると共に、第2始動口14への入賞率が向上する時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するので、大当たり後に通常状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、通常大当たりが発生した場合は通常へと戻る。
「アウト信号」:使用玉を回収するアウトBOXから出力される使用媒体数(遊技者が消費した遊技価値であるアウト)を特定可能な信号である。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機2から出力される信号であっても良い。
「セーフ信号」:遊技機2から出力される払出媒体数(入賞に応じて遊技者が獲得した遊技価値であるセーフ)を特定可能な信号である。遊技機2での遊技(入賞)に応じた払出玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
「大当たり信号」:遊技機2から出力される大当たりを特定可能な信号である。大当たり中にレベル出力される状態信号であるので、大当たり信号入力中を大当たり中として特定する。
「特別状態信号」:遊技機2から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口14の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号であるので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。尚、大当たり確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。又、大当たり信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常(通常状態)として特定する。
(1)会員カードがカード挿入口21に挿入されていない状態では、会員カードのカード挿入口21への挿入を促すメッセージを情報表示部19に繰返して表示する。
(2)遊技者が会員カードをカード挿入口21に挿入すると、カード挿入口21に挿入された会員カードに記録されている各種情報をカードリーダ(図示せず)により読取り、各種遊技情報を情報表示部19に表示したり遊技者からの操作入力を受付可能としたりする。尚、会員カードがカード挿入口21に挿入されていない状態でも、一部の各種遊技情報を情報表示部19に表示したり遊技者からの一部の操作入力を受付可能としたりしても良い。
(1)遊技者が獲得した玉を受入口23により受入れると、受入口23の奥に設けられている計数センサ(図示せず)により受入れた玉を計数し、計数を終了すると、計数した玉数である計数玉数を特定可能な計数情報や精算釦等を液晶表示部24にて表示すると共に、計数玉数を特定可能な計数信号を出力する。
(2)精算釦が押下されると、計数情報が印字されたレシートをレシート発行口25から発行する。レシート発行口25から発行されたレシートは、遊技場内に設置されているPOS端末(図示せず)に受付けられて精算され、そのレシートに記録されている計数情報に対応する対価が景品(特殊景品等)に交換される。
「Sセーフ率」は、(B)セーフに対する始動入賞に応じたセーフの割合の基準範囲であり、「S×S賞球÷セーフ」の演算式により求める。Sセーフ率が基準範囲を逸脱した場合に「Bセーフ」を識別出力する。
「除外範囲」は、設定された項目がこの範囲内である状態で他の項目で基準範囲を逸脱していても、異常レコードとしての特定から除外するための範囲であり、「アウト」、「スタート」の双方が除外範囲内である場合には、他の項目が基準範囲を逸脱していても異常レコードとして特定しない。
(ア)大当たりの発生(終了)
(イ)大当たり終了後、又はMYが設定値(例えば「500」)以上となった後の最初の売上発生
(ウ)遊技状態の切替わり(甘中から通常への切替わり)
の何れかである。尚、図4に示す遊技履歴では大当たりを介さずに甘中から通常へ切替わる遊技機2を対象としていないので、(ウ)に対応するレコードを示していない。各項目について、図2に示した基準範囲を逸脱していれば識別出力する。尚、平均Sが基準範囲を逸脱している場合にはBアウトも識別出力する(例えばレコード「NO8」等)。又、BセーフはSセーフ率により識別出力するので、BアウトとBセーフはSに対して異常があれば識別出力することになる。更に客滞率が基準範囲を逸脱していれば売上も識別出力する。尚、図4以降では識別出力をハッチングにより示す。識別出力の方法は、着色や点滅等、何れの方法であっても良い。
「時刻」:レコードに対応した時刻である。大当たりの発生に応じてレコードを作成した場合であれば大当たりの発生時刻であり、売上の発生に応じてレコードを作成した場合であれば売上の発生時刻である。尚、最終レコード(図4ではレコード「NO19」)は最終更新時刻である。
「売上」:売上信号により特定される売上玉数(対価価値、対価情報)である。
「Bセーフ」:「通常」又は「甘中」の大当たり中以外のセーフである。
「ベース」:大当たり中以外の出玉率(=Bセーフ÷Bアウト、第1割合情報)である。
「ベース差」:「ベース」と「累計B」との差である。
「平均S」:レコード単位の平均S(=S÷Bアウト、第1割合情報)である。
「累平S」:該当レコードまでの累計平均S(=前レコードまでの合計S÷前レコードまでの合計Bアウト、第2割合情報)である「通常」、「甘中」別に演算する。
「S差」:「平均S」と「累平S」との差である。
「客滞率」:売上玉数に対してどの程度遊技者の持玉が減少したかを示す遊技情報(=(Bアウト−Bセーフ)÷売上玉数)である。
「T1アウト」:大当たり中のアウトである。尚、アウトとはアウト信号により特定される遊技情報であって、遊技者が消費した遊技価値である。
「T1セーフ」:大当たり中のセーフである。尚、セーフとはセーフ信号により特定される遊技情報であって、入賞に応じて遊技者が獲得した遊技価値である。
「T1出率」:大当たり中の出玉率(=T1セーフ÷T1アウト)である。
「MY」:遊技者の持玉(=売上+セーフ−アウト)であり、前レコードがあれば前レコードのMYを加算する。尚、アウトは「Bアウト+T1アウト」であり、セーフは「Bセーフ+T1セーフ」であり、状態により区分けしない合計値である。
誤差玉は、集計対象となる遊技機2に対応する貸出機3から出力される売上信号により特定される売上玉(対価価値)、遊技機2側から出力されるセーフ信号により特定されるセーフ、アウト信号により特定されるアウト、集計対象となる遊技機2に対応して設けられた島端計数機7から出力される計数信号により特定される計数玉(計数価値)(複数あれば合計値)に基づいて特定される値であり、「売上玉−アウト+セーフ−計数玉」の演算式により求まる値である。尚、島端計数機7と遊技機2との対応付けは、遊技島単位で対応付けても良いし、遊技場全体で対応付けても良い。そして、この誤差玉は理論的には「0」になるはずだが、機器の異常や不正等によりプラスやマイナスに転ずることもあり得る。尚、売上玉には所謂貯玉による再プレイ玉等も含まれる。上記した演算式から判るように、誤差玉は、売上玉とセーフとが小さい、又はアウトが大きい場合にマイナスとなる一方、売上玉とセーフとが大きい、又はアウトが小さい場合にプラスとなる。即ち、マイナスの場合はセーフが小さく且つアウトが大きくなるので、セーフ及びアウトの少なくとも何れかが関係する以下の項目は小さくなる。
平均S=スタート÷アウト
BY=(セーフ−スタート×賞球)÷アウト
これら3つの項目は分母にアウトが共通に採用されており、アウトが大きくなれば値が小さくなるが、ベースとBYには分子にセーフが採用されている一方、平均Sには分子にセーフが採用されていない。よって、これら3つの項目の全てが小さければ、アウトが大きいことで誤差玉がマイナスになったと判断することができ、平均Sを除いたベースとBYだけが小さければ、セーフが小さいことで誤差玉がマイナスになったと判断することができる。
「除外」釦30fが選択されると、図2に示した除外範囲に属するレコードを出力対象から除外し、「異常」釦30gが選択されると、異常が見受けられる項目のないレコードを出力対象から除外し、「追及」釦30hが選択されると、誤差玉の異常の要因を追求するために識別出力する(後述する図9にて示す要因追求処理を参照)。
次に、本発明の第2の実施形態について、図10乃至図13を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第2の実施形態では通常を対象として仮レコード(仮履歴情報)を作成し、通常においては本レコードの作成条件の成立直後以外には仮レコードを更新対象としておき、その仮レコードを基準項目が基準値に達することに応じて、更新した対象項目が基準範囲内にあるかを判定し、その仮レコードの遊技情報が正常であるか否かを判定する一方、正常又は異常の判定が連続して行われた期間をレコードに対応した期間として区分けし、正常であれば異常である状態を極力排除し、異常であれば正常である状態を極力排除したレコードを特定している。
次に、本発明の第3の実施形態について、図14及び図15を参照して説明する。尚、上記した第2の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第3の実施形態では、図14に示すように、対象項目としてMYを追加し、基準項目が基準値に達した場合にMYが基準範囲になければレコード(売上)に異常があると判定する構成を上記した第2の実施形態に加えている。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
図2に示した基準範囲及び除外範囲設定における項目以外の項目について基準範囲を設けて識別出力しても良い。特にT1YやT1セーフについては不正を行うか否かで基準範囲に属するか否かを振り分けすることも可能であるので有意である。除外範囲も同様に他の項目に設けても良い。
図2に示した基準範囲及び除外範囲設定は機種別に設定することが望ましいが、仕様上、異常か否かを特定し得ない機種もあるので、機種別に識別出力対象から項目を除外しても良い。
仮レコードを遊技履歴上に設けたが、別途、記憶領域を設けて管理しても良い。この場合、仮レコードの遊技情報を直前の本レコードに合算して出力することも想定し得る。又、複数の仮レコードを作成しておき、本レコードの作成条件が成立した場合等に正常であるか異常であるかにより区分けして集計することで本レコードを特定しても良い。
玉詰まり等を検知するアウト点検(設定されたセーフやスタートが発生してもアウトが発生しないことを検知)等、遊技情報等により点検が検出された後は、その後に遊技情報の異常が生ずる可能性が高いので、検出対象から除外しても良い。
Claims (5)
- 遊技者が遊技する遊技機側から出力される遊技信号により特定される遊技情報を遊技機に対応付けて特定する遊技情報特定手段と、
前記遊技信号により特定される遊技情報により予め設定される履歴作成条件が成立したかを判定し、当該履歴作成条件が成立してから、その次に履歴作成条件が成立するまでの期間である遊技期間に前記遊技情報特定手段により特定された遊技情報である履歴情報を前記遊技期間毎に順次集計し、遊技機単位で管理する履歴情報管理手段と、
前記履歴情報管理手段により管理される履歴情報を出力する出力手段と、を備え、
前記履歴情報には、予め基準範囲が対応付けて設定され、
前記履歴情報管理手段は、前記履歴情報が対応する前記基準範囲を逸脱しているかを判定する判定処理により当該履歴情報が正常であるか異常であるかを特定し、正常であると特定すると共に遊技期間が連続する前記履歴情報、及び異常であると特定すると共に遊技期間が連続する前記履歴情報の少なくとも一方を合算して管理することを特徴とする遊技情報管理システム。 - 前記履歴作成条件は、本履歴作成条件と仮履歴作成条件とに区分けされ、
前記履歴情報管理手段は、正常であると特定すると共に遊技期間が連続する前記履歴情報、及び異常であると特定すると共に遊技期間が連続する前記履歴情報の少なくとも一方を、その対応する連続した遊技期間が前記本履歴作成条件の成立により区分けされていないことを条件として、合算して管理することを特徴とする請求項1に記載した遊技情報管理システム。 - 前記履歴情報管理手段は、前記履歴情報単位で、前記判定結果に応じた判定結果が異常である場合に、その旨を当該履歴情報に対応付けて管理し、
前記出力手段は、前記履歴情報管理手段により遊技機単位で管理される前記履歴情報のうち異常である旨が対応付けられた履歴情報を複数の遊技機を対象として抽出し、その抽出した複数の遊技機の履歴情報を混在させて一覧出力することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技情報管理システム。 - 前記履歴作成条件は、本履歴作成条件と仮履歴作成条件とに区分けされ、
前記履歴情報は、前記本履歴作成条件の成立に応じて作成される本履歴情報と、前記仮履歴作成条件の成立に応じて作成される仮履歴情報とに区分けされ、
前記履歴情報管理手段は、前記本履歴作成条件の成立後の遊技期間に前記仮履歴作成条件が成立した場合に、当該遊技期間における履歴情報を前記本履歴情報とする一方、その仮履歴作成条件成立後の遊技期間における履歴情報を前記仮履歴情報とし、その仮履歴作成条件の成立後の遊技期間において更に前記仮履歴作成条件が成立した場合に、当該遊技期間に対応した前記仮履歴情報を当該本履歴情報に合算することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1に記載した遊技情報管理システム。 - 前記履歴作成条件は、本履歴作成条件と仮履歴作成条件とに区分けされ、
前記履歴情報は、前記本履歴作成条件の成立に応じて作成される本履歴情報と、前記仮履歴作成条件の成立に応じて作成される仮履歴情報とに区分けされ、
前記本履歴作成条件は、対象となる遊技機において大当たりが発生すること、遊技する遊技者が交替すること、及び遊技機の遊技状態が移行することのうち少なくとも1つにより成立し、
前記仮履歴作成条件は、対象となる遊技機において予め設定される遊技情報である基準項目が、当該基準項目に対して予め設定される基準値分更新されることで成立し、
前記本履歴情報及び前記仮履歴情報は、前記基準項目を特定可能な遊技情報と、当該遊技情報とは異なる種類の遊技情報である対象項目とを含み、
前記履歴情報に対応付けて設定される基準範囲は、前記対象項目に対して設定され、
前記履歴情報管理手段は、前記本履歴情報に対応した遊技期間中に前記仮履歴作成条件が成立した場合、前記判定処理を実行すると共に前記仮履歴情報を作成し、その仮履歴情報に対応した遊技期間中に新たに前記仮履歴作成条件が成立した場合、前記判定処理を実行すると共に、その判定結果が遊技期間の連続する前記本履歴情報と同一であれば当該仮履歴情報を、その本履歴情報に合算する一方、その判定結果が遊技期間の連続する前記本履歴情報と異なれば当該仮履歴情報を本履歴情報として新たに前記仮履歴情報を作成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1に記載した遊技情報管理システム。
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JP2017051721A (ja) * | 2016-12-19 | 2017-03-16 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2018047285A (ja) * | 2017-11-22 | 2018-03-29 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 管理装置及び遊技システム |
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