(遊技システムの基本概要)
まず、本発明に係る管理装置の一例であるサーバ装置2を含む遊技システムの基本概要について、図1を用いて説明する。同図に示すように、本実施形態に係る遊技システムは、少なくとも、遊技用装置の一例である遊技媒体取扱装置1と、サーバ装置2と、遊技機3と、遊技用装置の一例である各台表示機4とから構成され、各々が同図に示すように接続されている。
なお、本実施形態においては、「記憶媒体」の例としてカードを用いて説明しているが、これに限られるものではなく、ICチップ等が搭載されたコイン、トークン等、本実施形態に係る発明に適用できるもの全てを含むものとする。
また、本実施形態においては、「貨幣」の例として紙幣を用いて説明しているが、これに限られるものではなく、紙幣、硬貨、コイン等、本実施形態に係る発明に適用できるもの全てを含むものとする。
また、本実施形態において、単に「カード」と記載した場合には、遊技場の会員となった遊技者に貸与される会員カード、及び一時的に遊技場により貸与される計数カード(ビジターカード)の双方を含むものとする。
また、本実施形態において、単に「持玉」と記載した場合には、会員カードに対応付けて記憶される貯玉、及び計数カードに対応付けて記憶される計数持玉の双方を含むものとし、単に「持玉情報」と記載した場合には、貯玉を示す持玉情報(以下、「貯玉情報」とする。)及び計数持玉を示す持玉情報(以下、「計数持玉情報」とする。)の双方を含むものとする。また、遊技者により投入された貨幣額を示す情報を「貨幣情報」(あるいは、「残額情報」ともいう。)とし、特に示す場合には、「持玉情報」に「貨幣情報」が含まれる場合があるものとする。また、会員カードは、貯玉情報、計数持玉情報及び貨幣情報を別箇に記憶可能であるものとする。さらに、説明の便宜上、通常は遊技者が保有する遊技球に関する情報を示す「持玉」という表現を用いているが、これに限られるものではなく、当該「持玉」には、遊技者が保有するメダルに関する情報、遊技者が電磁的方法により保有する遊技価値に関する情報であって、その他これに類する情報の全てを含むものとする。
遊技媒体取扱装置1は、スイッチングハブやコントローラ等を介してサーバ装置2と接続されており、遊技者によりカードが挿入されると、当該カードのICチップ等に付加されたカードIDや会員ID等の識別情報(以下、単に「識別情報」という。)をサーバ装置2に送信し、サーバ装置2は、受信した識別情報に対応付けて記憶されたその遊技者の持玉情報を遊技媒体取扱装置1に送信する。そして、遊技者からの払出指示がある場合には、サーバ装置2は、持玉情報を更新し、遊技媒体取扱装置1は、後述する払出装置106を駆動させ、遊技媒体の払出制御を実行する。また、遊技者により紙幣が投入されると、その紙幣の額(投入金額)に応じた残額情報をサーバ装置2に送信する。そして、遊技者からの払出指示がある場合には、サーバ装置2は、残額情報を更新し、遊技媒体取扱装置1は、同様に遊技媒体の払出制御を実行する。
また、遊技媒体取扱装置1は、遊技者の動作により、又は遊技機3から直接的に、遊技媒体が後述する計数装置107に投入されると、投入された遊技媒体数を計数し、計数結果を遊技者の計数持玉情報としてサーバ装置2に送信し、サーバ装置2は、受信した計数持玉情報をカードに付加された識別情報と対応付けて記憶する。また、カードが挿入されていない場合には、遊技媒体取扱装置1に貯留されている計数カードに予め付加されている識別情報と対応付けて受信した計数持玉情報を記憶する。
なお、本実施形態においては、遊技者の持玉情報及び残額情報をサーバ装置2が管理することとしているが、これらの情報を遊技媒体取扱装置1が管理することとしてもよい。また、カードに識別情報を付加するだけでなく記憶領域をも設け、当該記憶領域にこれらの情報を記憶させ、これらの情報の管理を行うこととしてもよい。そして、これらの情報の更新については、サーバ装置2が行うこととしても、遊技媒体取扱装置1が行うこととしてもよい。さらには、持玉情報については、サーバ装置2又は遊技媒体取扱装置1が管理し、残額情報については、カードの記憶領域に直接記憶されることとしてもよい。
すなわち、識別情報、持玉情報及び残額情報が適切に管理、更新される態様であれば、それら全ての態様は、本発明に適用できるものとする。
加えて、本実施形態においては、カードが挿入されていない場合には、遊技媒体取扱装置1に貯留されている計数カードに予め付加されている識別情報と対応付けて計数持玉情報及び残額情報を記憶することとしているが、カードの返却要求があった場合に、遊技媒体取扱装置1、又はサーバ装置2が、遊技媒体取扱装置1に貯留されている計数カードに識別情報を新たに付加することとし、この新たに付加された識別情報と計数持玉情報又は残額情報とを対応付けて記憶することとしてもよい。
すなわち、本実施形態における「持玉情報と対応する情報」とは、カードに付加される識別情報のみを指すもの、カードに付加及び記憶される識別情報及び持玉情報を指すもの、あるいは「持玉情報」の態様として、持玉情報及び残額情報を含む態様である場合には、カードに付加及び記憶される識別情報、持玉情報及び残額情報を指すもの、これら全ての態様を含むことを意味する。
また、遊技媒体取扱装置1は、遊技機3に遊技球等貸出装置接続端子板(以下、「貸出端子板」という。)が設けられている場合には、後述する貸出端子板307とも接続され、当該貸出端子板307から出力される貸出要求信号や返却要求信号等を受信したことに基づいて、遊技機3への払出要求信号の送信やカードの返却等を行う。
すなわち、本実施形態における「遊技媒体の払出制御を実行する」とは、遊技媒体取扱装置1から直接的に遊技媒体の払い出しを行うものに限られず、遊技機3からの信号に基づいて遊技機3から遊技媒体の払い出しを行わせるものを含むことを意味する。
また、遊技媒体取扱装置1は、コンバータ等を介して各台表示機4とも接続されており、遊技機3に設けられている後述する外部端子板308から出力される遊技情報信号やエラー信号等を受信するとともに、遊技者の持玉情報を各台表示機4に送信する。
サーバ装置2は、前述したように、遊技媒体取扱装置1と接続されるほか、各台表示機4とも接続されており、サーバ装置2において管理されている遊技結果管理情報(例えば、過去数日分を含めた出玉履歴情報や不正検知情報等)や遊技場に関する情報(例えば、新台情報や空き台情報等)を各台表示機4に送信する。
また、サーバ装置2は、遊技場以外の第三者であるセンター事業者が管理する外部管理装置(図示せず)にも接続され、カードの識別情報や会員情報、遊技者の持玉情報を所定周期毎(例えば、1日に1回毎)に送信する。外部管理装置は、送信された各情報をバックアップする。サーバ装置2は、外部管理装置との接続が所定日数(例えば、15日)途絶した場合、遊技者の持玉情報の更新を停止する。
遊技機3は、前述したように、遊技媒体取扱装置1と接続される場合があるほか、各台表示機4とも接続されており、1回の遊技毎に、又は内部状態に変化があった場合に、後述する外部端子板308から遊技情報信号やエラー信号等を各台表示機4に出力する。
各台表示機4は、前述したように、遊技媒体取扱装置1、サーバ装置2及び遊技機3と接続されており、入力された信号や受信した信号に基づき、あるいは遊技者の操作に基づいて各種の情報をその表示画面に表示する。
なお、遊技媒体取扱装置1、サーバ装置2、遊技機3及び各台表示機4の接続方式は上記の方式に限られるものではない。例えば、サーバ装置2には、遊技媒体取扱装置1のみが接続されるように構成し、遊技媒体取扱装置1と各台表示機4とがUSB接続され、相互に前述した各情報を送受信可能に構成することとしてもよい。また、この場合、各台表示機に表示される表示内容を後述する遊技媒体取扱装置1の制御部100が制御することとしてもよく、その場合には、さらに画像出力用としてDVI方式、又はHDMI(登録商標)方式により接続されることとしてもよい。また、本実施形態において、サーバ装置2は、遊技媒体取扱装置1又は各台表示機4を介して遊技機3と接続されているが、直接、遊技機3と接続されていてもよい。
以上のように、遊技者は、遊技場に入店すると、まず、各台表示機4に表示される各種の情報を見ながら、所望の遊技機3に着席する。次に、その遊技者がその遊技場の会員である場合は、会員カードを遊技媒体取扱装置1に挿入し、本人確認(例えば、登録されている暗証番号の入力等)の後、サーバ装置2に持玉情報が記憶されている場合にはその持玉を使用し、持玉情報が記憶されていないか、持玉情報がその遊技機3で貸し出し不能な持玉数である場合には紙幣を投入し、貸出要求を行って遊技媒体の貸し出しを受け、遊技媒体を遊技機3に投入することで遊技を開始する。または、その遊技者がその遊技場の会員でない場合は、紙幣を投入し、貸出要求を行って遊技媒体の貸し出しを受け、遊技媒体を遊技機3に投入することで遊技を開始する。このとき、サーバ装置2に記憶されている持玉情報や残額情報が、貸し出された分だけ更新(減算)される。
そして、その遊技機3から遊技媒体の払い出しを受けることができずに、遊技を継続する場合には、貸出要求が行われる度に、サーバ装置2に記憶されている持玉情報や残額情報が、貸し出された分だけ順次更新(減算)されることとなる。一方、その遊技機3から遊技媒体の払い出しを受けることができた場合には、払い出された遊技媒体を遊技媒体取扱装置1に投入すると、投入された遊技媒体数を計数し、計数結果に基づいてサーバ装置2に記憶されている持玉情報が更新(加算)される。
その後、その遊技機3における遊技を終了する場合には、遊技者はカードの返却要求を行う。ここで、会員カードが遊技媒体取扱装置1に挿入されている場合には、本人確認(例えば、登録されている暗証番号の入力等)の後、そのまま会員カードを返却する。会員カードが遊技媒体取扱装置1に挿入されていない場合には、サーバ装置2に計数持玉情報が記憶されている場合、若しくは残額情報がある場合に、遊技媒体取扱装置1に貯留されている計数カードを返却(発行)する。サーバ装置2に計数持玉情報が記憶されておらず、かつ投入金額の残額もない場合には、計数カードは返却(発行)されない。
計数カードが返却(発行)された場合であって、かつ他の遊技機3で遊技を行いたい場合には、他の遊技機3に対応して設けられた遊技媒体取扱装置1にその計数カードを挿入することにより、会員カードと同様の手順(本人確認を除く)で遊技を開始(再プレイ)することができる。なお、上記の場合に、貯玉情報に基づく再プレイを「貯玉再プレイ」といい、計数持玉情報に基づく再プレイを「持玉再プレイ」という。
(遊技媒体取扱装置1の機能)
図2は、遊技媒体取扱装置1の構成を示すブロック図である。遊技媒体取扱装置1は、後述する各構成部品と、それらを制御するCPU101、ROM102から構成される制御部100と、RAM103から構成される記憶部103とを備える。
制御部100は、ROM102に格納された制御ブログラムをCPU101が読み出し、当該制御プログラムに基づいてCPU101が制御を実行することにより、各構成部品の制御や、サーバ装置2、遊技機3及び各台表示機4との通信制御を行う。また、制御部100は、これらの制御結果を記憶部103に記憶させる。
カードリーダライタ104は、カード挿入口14からカードが挿入されると、その真贋判定及び使用可能判定を行う。正規のカードであると判定され、かつ使用可能であると判定した場合には、当該カードの種別及び識別情報を読み取る。そして、読み取られた情報は、制御部100によりIF110を介してサーバ装置2に送信される。一方、非正規のカードであると判定され、又は使用不能であると判定した場合には、制御部100によりその旨がタッチパネルLCD16等で報知されるとともに、IF110を介してサーバ装置2に送信される。また、この場合には、挿入されたカードを返却することとしてもよいし、所定の認証操作(例えば、非接触ICカードリーダライタ18への店員用ICカードの認証操作)や所定の認証信号(例えば、サーバ装置2からの認証信号)の送信があるまでカードを返却しないこととしてもよい。
ビルバリ105は、紙幣投入口15から紙幣が投入されると、その真贋判定を行う。正規の紙幣であると判定した場合には、当該紙幣の種別(金種情報)を読み取る。そして、読み取られた情報は、残額情報として、制御部100によりIF110を介してサーバ装置2に送信される。一方、非正規(又は、読み取り不能)の紙幣であると判定した場合には、制御部100によりその旨がタッチパネルLCD16等で報知されるとともに、IF110を介してサーバ装置2に送信される。また、この場合には、投入された紙幣を返却することとしてもよいし、所定の認証操作(例えば、非接触ICカードリーダライタ18への店員用ICカードの認証操作)や所定の認証信号(例えば、サーバ装置2からの認証信号)の送信があるまで紙幣を返却しないこととしてもよい。
タッチパネルLCD16は、遊技者に対して各種の情報を表示する表示部と、遊技者からの各種の操作を受け付ける受付部とを兼ねる機能を有する。例えば、カードが挿入されている場合に、タッチパネルLCD16の受付部に遊技者が現在の持玉情報を確認するための「持玉情報確認」の操作ボタンを表示し、遊技者が、操作ボタンが表示された箇所をタッチすることにより、レート別の現在の持玉情報をタッチパネルLCD16の表示部に表示する。この「持玉情報確認」の操作ボタンは、常に表示されていることが望ましい。このように構成することで、遊技者は、常にレート別の現在の持玉情報を確認することができる。もっとも、カードが挿入されている場合には、タッチパネルLCD16の表示部の所定の領域に、常にレート別の現在の持玉情報を表示しておくこととしてもよい。なお、他のタッチパネルLCD16が表示する各種の情報及び受け付ける各種の操作については後述する。
カメラ部17は、遊技機3の前方を撮影し、撮影範囲にある遊技者が着席状態にあるか否か(着席結果情報)を検出するものである。また、このカメラ部17は、着席状態にある遊技者のフェイシャルデータを検出するものである。また、制御部100は、カメラ部17により検出した画像データであるフェイシャルデータにおいて、着席状態にある遊技者の頭部が認識可能であるか否かを判定する。具体的には、制御部100は、着席状態にある遊技者の頭部が認識可能であると判定するための基準データをROM102から読み込み、この基準データと、カメラ部17により検出したフェイシャルデータとを対比し、これらの差分が所定値以内であれば、着席状態にある遊技者の頭部が認識可能であると判定する。これらの着席結果情報、フェイシャルデータ及び遊技者の頭部が認識可能であるか否かの判定結果である頭部認識判定データは、制御部100によりIF110を介してサーバ装置2に送信される。このようなフェイシャルデータは、遊技機を遊技した遊技者を識別する情報の一例である。また、本実施形態において、「頭部」とは、特に遊技者の頭を示すが、遊技者の身体の一部、全身又は遊技者の特徴部等、遊技者を識別可能な情報を取得可能であれば、遊技者の頭に限定されるものではない。このとき、遊技者が使用しているカードのIDが第1の識別情報である場合には、上記した頭部を第2の識別情報として扱うことも可能であるし、頭部を第1の識別情報として扱うことも可能である。
カメラ部17により、着席結果情報を検出することで、例えば、持玉情報又は残額情報が残ったままのカードの取り忘れがあった場合に、その旨をタッチパネルLCD16や後述する状態表示灯13を用いて、遊技場の店員や遊技者に対して報知することもできる。これにより、カードの取り忘れを抑止することができる。
また、カメラ部17により、フェイシャルデータを検出することで、例えば、台移動をした際に、同一の遊技者であるか否かを判定することができ、仮に異なった遊技者であった場合に、その旨をタッチパネルLCD16や後述する状態表示灯13を用いて、遊技場の店員や遊技者に対して報知することもできる。これにより、不正行為が行われる可能性を抑止することができる。
ここで、カメラ部17は、赤外光を照射する赤外LED基板17A(図示せず)と、赤外光が被写体(遊技者)において反射して得られる反射光を受光することにより、被写体像を撮像するCMOSカメラ17B(図示せず)と、フィルタ17C(図示せず)とを有する。赤外LED基板17Aは、その赤外LEDにより、制御部100の制御に基づいて赤外光を照射する。CMOSカメラ17Bは、フェイシャルデータを制御部100に送出する。フィルタ17Cは、赤外光を透過し、それ以外の波長の光は通さないフィルタであり、赤外LED基板17Aから被写体に照射された赤外光の反射光のみを透過させてCMOSカメラ17Bに受光させるようになっている。これにより、遊技機3が設置されている遊技場の演出光の影響を抑制して、被写体(遊技者)の像を明瞭に撮像することができる。
なお、前述したフェイシャルデータを、貯玉再プレイ又は持玉再プレイの際に使用することとしてもよい。具体的には、貯玉再プレイ又は持玉再プレイが可能と判定された場合であっても、フェイシャルデータが一致しない場合には、これらの再プレイが行えないように制御部100により制御されることとしてもよい。これにより、例えば、他人のカードを用いて不正に遊技を行おうとしている不正行為者に対して、これらの再プレイの段階でこれを防止することができる。
非接触ICカードリーダライタ18は、遊技者が対応するICカードをかざすことにより、そのICカードに記憶された識別情報、あるいはICカード自体に記憶された持玉情報を読み取る。そして、読み取られた情報は、制御部100によりIF110を介してサーバ装置2に送信される。すなわち、前述したカードの挿入や紙幣の投入以外にも、遊技媒体の貸し出しを可能とするものである。または、遊技終了時に、遊技者が対応するICカードをかざすことにより、そのICカードに記憶された識別情報と現在の持玉情報とが対応付けられてサーバ装置2に記憶され、あるいはICカード自体に記憶させることで、持玉の返却を可能とするものである。
また、非接触ICカードリーダライタ18は、遊技場の店員が対応する店員用ICカードをかざすことにより、制御部100における各種のエラー状態の解除や、その他の認証を可能とするものである。
なお、非接触ICカードリーダライタ18は、さらに、遊技者が所有する携帯電話、スマートフォンその他の情報通信機器(以下、「携帯端末装置」という。)等ともデータの送受信を行いうることとしてもよい。例えば、遊技者が、所有する携帯端末装置を非接触ICカードリーダライタ18の前方にかざしたときには、制御部100は、遊技場のホームページやメール会員登録ページのURLを携帯端末に送信することとしてもよい。また、携帯端末装置に搭載されているハードウェアやソフトウェアを用いて、携帯端末装置自体が会員カードとして機能するようにしてもよい。さらに、携帯端末装置に電子決済機能が実装されている場合には、当該機能により、紙幣を投入するのと同様に、残額情報が更新(加算)されることとしてもよい。
払出装置106は、遊技者からの払出指示(例えば、タッチパネルLCD16の受付部への貸出要求操作)があると、制御部100が駆動回路106aを駆動制御し、払出指示に基づいた数量の遊技媒体を払い出す。制御部100は、払い出された分の持玉情報や残額情報をサーバ装置2に送信する。
また、払出装置106は、遊技媒体取扱装置1が遊技機3の後述する貸出端子板307と接続されている場合には、遊技者からの払出指示(例えば、遊技機3側での貸出要求操作)があると、制御部100による制御により、遊技機3への払出要求信号の送信を行う。
計数装置107は、遊技機3から払い出された遊技媒体が遊技者により投入されると、制御部100が駆動回路107aを駆動制御し、投入された遊技媒体の数量を計数する。制御部100は、計数結果に基づく計数持玉情報をサーバ装置2に送信する。
スピーカ108は、遊技媒体取扱装置1における各構成部品の動作状態の変化に応じて(例えば、タッチパネルLCD16の表示部の表示や受付部への操作に応じて、あるいは後述する状態表示灯13の点灯態様に応じて)、制御部100が駆動回路108aを駆動制御し、音を出力する。もっとも、遊技媒体取扱装置1における各構成部品の動作状態の変化にかかわらず(例えば、遊技媒体取扱装置1に内蔵され、あるいは外付けされたRTCによる計時結果等に応じて)、音を出力することとしてもよい。
センサ群109は、払出装置106内に設けられ、計数装置107内に設けられ、あるいは後述する前面部11や筐体12の所定の部分に設けられた複数のセンサであり、遊技媒体の正確な払出結果や計数結果を検出するために設けられ、あるいは不正行為を検知するために設けられたセンサである。
状態表示灯13は、現在の遊技媒体取扱装置1における状態を外部に報知するためのランプである。内部にはフルカラーLEDが内蔵されており、制御部100が現在の状態に基づいて駆動回路109aを駆動制御し、現在の状態に応じた点灯色及び点灯態様(発光態様)にてフルカラーLEDを発光させる。
(サーバ装置2の機能)
図3は、サーバ装置2の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、管理制御部200、管理記憶部205、入力部240、出力部250、表示部260及びIF270を備え、遊技機3を管理する管理者により操作される。管理制御部200は、持玉管理制御部201、会員管理制御部211、遊技情報管理制御部221、表示機管理制御部231及び表示制御部241を備える。
持玉管理制御部201は、遊技者の持玉情報を管理するものである。具体的には、持玉管理制御部201は、遊技媒体取扱装置1から各台表示機4を介して、遊技媒体取扱装置1にカードが挿入又抜かれたことを示し、当該カードを識別する識別情報を含む「カード発行」信号を受信した場合、この「カード発行」信号を受信した時間を、例えば、RTC(real−time clock)から取得し、この取得した時間を当該カードの識別情報に対応付けて、管理記憶部205(図3参照)に記憶する。また、持玉管理制御部201は、遊技媒体取扱装置1において、遊技者の所有する持玉情報や残額情報等に変化があった場合、遊技媒体取扱装置1のIF110を介して送信された、カードの識別情報、持玉情報や残額情報等の情報を、IF270を介して受信し、これらの情報を対応付けて管理記憶部205に記憶(更新)する。また、管理記憶部205は、その遊技場が、異なるレートでの遊技を可能としている場合に、その異なるレート毎の持玉情報を記憶する。例えば、持玉情報の種類数(例えば、貯玉情報と計数持玉情報の2種類)に、設定可能な貸出レートの種類数(例えば、パチンコ機3aにおける1円レート及び4円レート、パチスロ機3bにおける5円レート及び20円レートの4種類)を乗じた数の持玉情報(例えば、8種類)及び残額情報を区別して記憶可能に構成されている。なお、残額情報について、投入された貨幣(本実施形態においては、紙幣)の額をそのまま記憶することとしてもよく、所定の度数(例えば、1,000円で「10」度数)に換算して記憶することとしてもよく、また、設定されているレートに応じた遊技媒体数に換算して記憶することとしてもよい。ここで、カードの識別情報は、遊技媒体取扱装置1が対応して設けられた遊技機3を遊技する遊技者を識別する情報の一例である。また、カードの識別情報、持玉情報や残額情報等の情報は、遊技者の遊技に関する遊技データの一例である。このような持玉管理制御部201を備える管理制御部200は、遊技機を遊技する遊技者を識別する情報を含む当該遊技者の遊技に関する遊技データを管理する管理制御手段として機能する。
また、持玉管理制御部201は、入力部240から入力された情報に基づいて、遊技媒体取扱装置1の各種の設定(例えば、貸出レートの設定、や再プレイの可・不可の設定等)を行う。設定された情報は、IF270及びIF110を介して遊技媒体取扱装置1に送信され、記憶部103に記憶されることとなる。もっとも、これらの各種の設定を、遊技媒体取扱装置1側で行い、設定された情報をIF110及びIF270を介して持玉管理制御部201に送信し、管理記憶部205に記憶することとしてもよい。この場合、前述した店員用ICカードを非接触ICカードリーダライタ18にかざすことで、設定画面をタッチパネルLCD16に表示させ、各種の設定が可能となるように構成することとすればよい。
会員管理制御部211は、会員である遊技者の会員情報を管理するものである。具体的には、カードが遊技媒体取扱装置1に挿入されているか否かにかかわらず、その会員の会員カードに付加された識別情報及び各種の会員情報(例えば、氏名、住所、生年月日、暗証番号等)を、管理記憶部205に記憶する。
遊技情報管理制御部221は、遊技に関する情報を管理するものである。具体的には、遊技情報管理制御部221は、遊技場に設置された各遊技機3からの各種の情報を含む受信データを、各遊技機3に対応して設置された各台表示機4のIF410を介してIF270で受信する。そして、遊技情報管理制御部221は、この受信した受信データに基づき、遊技場に設置された各遊技機3を識別する情報を含む遊技機3の稼働に関する稼働データを、遊技機3毎に管理記憶部205に記憶(更新)する。なお、受信データ及び稼働データの詳細は、後述する。このような遊技情報管理制御部221を備える管理制御部200は、遊技機を識別する情報を含む遊技機の稼働に関する稼働データを、管理する管理制御手段として機能する。なお、本実施形態において、遊技機3の稼働に関する稼働データを、遊技機3毎に管理記憶部205に記憶(更新)するが、稼働データを遊技機3毎に表示可能であれば、これに限られない。つまり、稼働データの記憶態様が表示データと同一である場合を含み、稼働データに関するデータが記憶されているデータテーブルから遊技機3毎の稼働データとして抽出可能であればよく、抽出されたデータから本実施形態における稼働データの表示態様を形成することが可能であればよい。
表示機管理制御部231は、各台表示機4で表示される表示内容を管理するものである。具体的には、各台表示機4が対応付けて設置されている遊技機3の機種情報や機種イメージ等の情報を、IF270及びIF410を介して各台表示機4に送信し、各台表示機においてこれらの情報が表示されるように管理する。
また、表示機管理制御部231は、入力部240から入力された情報に基づいて、各台表示機4の各種の設定(上記の例以外にも、例えば、インフォメーション情報やテロップ情報、ホーム画面の設定等)を行う。設定された情報は、IF270及びIF410を介して各台表示機4に送信され、RAM(記憶部)403に記憶されることとなる。もっとも、これらの各種の設定を、各台表示機4側で行い、設定された情報をIF410及びIF270を介して表示機管理制御部231に送信し、管理記憶部205に記憶することとしてもよい。この場合、各台表示機4に付属する図示しないリモコンを操作することにより、設定画面を液晶表示部405に表示させ、各種の設定が可能となるように構成することとすればよい。
表示制御部241は、表示部260を表示制御し、管理者の操作により入力部240から入力された情報に基づいて、管理記憶部205に記憶された各種の情報を、売上帳票データ、営業分析データあるいはエラー履歴データとして、表示部260に表示する。例えば、表示制御部241は、表示部260を表示制御し、サーバ装置2の電源投入後に最初に表示され、遊技機3を管理する管理者の操作を求める初期画面や、管理者の操作により入力部240から入力された情報に応じて、管理記憶部205に記憶された複数の遊技機3の稼働データを遊技機3毎に表示する第1表示や、管理記憶部205に記憶された遊技者の遊技に関する遊技データを遊技者毎に表示する第2表示を、表示部260に表示する。なお、稼働データ及び遊技データ、並びに、第1表示及び第2表示の詳細は、後述する。このように、表示部260は、管理制御手段が管理する情報に基づいた表示を行う表示手段の一例として機能する。
なお、本実施形態においては、サーバ装置2の管理制御部200が、持玉管理制御部201、会員管理制御部211、遊技情報管理制御部221、表示機管理制御部231及び表示制御部241を備えるが、持玉管理制御部201、会員管理制御部211、遊技情報管理制御部221、表示機管理制御部231及び表示制御部241の各々が独立したサーバ装置として構成する(例えば、第1のサーバ装置として持玉管理制御部201を構成し、第2のサーバ装置として会員管理制御部211を構成し、第3のサーバ装置として遊技情報管理制御部221を構成し、第4のサーバ装置として表示機管理制御部231を構成し、第5のサーバ装置として表示制御部241を構成する)こととしてもよく、持玉管理制御部201及び会員管理制御部211を同じサーバ装置として構成し、遊技情報管理制御部221、表示機管理制御部231及び表示制御部241を別のサーバ装置として構成することとしてもよい。これらについて、様々な構成の組合せとすることができることは言うまでもない。また、このように、別のサーバ装置として構成する場合には、各々のサーバ装置にIF(通信インターフェース)を設けて、各々のサーバ間、又は遊技システムを構成する他の機器との情報の送受信を行いうるように構成すればよい。また、管理制御部200は、遊技機3又は遊技媒体取扱装置1からの各種の情報を含む受信データを、各台表示機4を介して受信し、この受信データに基づき、稼働データ及び遊技データを管理記憶部205に記憶するが、これに限らず、このような受信データを遊技機3又は遊技媒体取扱装置1から直接受信し、この受信データに基づき、稼働データ及び遊技データを管理記憶部205に記憶してもよい。
この場合、入力部240、出力部250及び表示部260を持玉管理制御部201が担う機能としてもよく、遊技情報管理制御部221が担う機能としてもよく、表示制御部241が担う機能としてもよい。あるいは、入力部240、出力部250及び表示部260の各々の機能を有した装置(例えば、遊技情報利用装置2f)を別途構成することとしてもよい。
また、この場合、サーバ装置2を上位の統合管理装置(例えば、統合管理装置2)として構成し、第1のサーバ装置(持玉管理制御部201)、第2のサーバ装置(会員管理制御部211)、第3のサーバ装置(遊技情報管理制御部221)、第4のサーバ装置(表示機管理制御部231)、第5のサーバ装置(表示制御部241)及び遊技情報利用装置2fについて、統合管理装置2の支配のもとに各々の機能を発揮させるように構成してもよい。さらに、遊技情報利用装置2fが担う機能については、統合管理装置2の機能としてもよい。
また、遊技情報利用装置2fを別途構成する場合には、汎用のパーソナルコンピュータに専用のアプリケーションをインストールすることによって構成することとしてもよい。この場合、マウス、キーボード、タッチパネル等が入力部240となり、プリンタ等が出力部250となり、モニタ等が表示部260となる。
また、本実施形態においては、持玉管理制御部201と会員管理制御部211の機能を異ならせているが、まったく同一の機能を有することとしてもよい。特に、持玉管理制御部201の機能のうちで持玉に関する機能について、会員管理制御部211が担うように構成することとしてもよい。
(パチンコ機3aの機能)
図4は、パチンコ機3aの構成を示すブロック図である。パチンコ機3aは、メインデバイス群303aを制御する主制御部301aと、サブデバイス群304aを制御する副制御部302aと、払出デバイス群306を制御する払出制御部305とを備え、主制御部301aから副制御部302aへは一方向通信で接続され、主制御部301aと払出制御部305とは双方向通信可能に接続されている。また、払出制御部305には、貸出端子板307が双方向通信可能に接続されるとともに、外部端子板308aが一方向通信で接続されている。なお、主制御部301a及び副制御部302aは、各々、CPU、プログラム等が記憶されるROM及び遊技や演出に関する情報が記憶されるRWMを備える。
メインデバイス群303aは、例えば、始動口スイッチ、カウントスイッチ、入賞口スイッチ、普通電動役物ソレノイド、入賞口ソレノイド等から構成されており、主制御部301aは、これらのデバイスを制御することにより、パチンコ機3aにおける遊技の進行を制御する。また、主制御部301aは、遊技状態の変化等に応じたコマンドを副制御部302a及び払出制御部305に送信する。
サブデバイス群304aは、例えば、液晶モジュール、演出ボタンセンサ、役物制御回路、電飾制御回路、スピーカ制御回路等から構成されており、副制御部302aは、主制御部301aから送信されたコマンドに基づいて、これらのデバイスを制御することにより、パチンコ機3aにおける演出を制御する。
払出デバイス群306は、例えば、払出制御回路、払出球検知スイッチ、発射制御回路、タッチスイッチ等から構成されており、払出制御部305は、主制御部301aから送信されたコマンドに基づいて、これらのデバイスを制御し、あるいは自動的にこれらのデバイスを制御することにより、パチンコ機3aにおける遊技球の発射及び払出を制御する。
また、払出制御部305は、貸出端子板307を介して遊技媒体取扱装置1と接続されており、遊技者の操作に基づいて貸出要求信号や返却要求信号を出力する。
また、払出制御部305は、外部端子板308aを介して各台表示機4と接続されており、1回の遊技毎に、又は内部状態に変化があった場合に、遊技情報信号やエラー信号等を出力する。
(パチスロ機3bの機能)
図5は、パチスロ機3bの構成を示すブロック図である。パチスロ機3bは、メインデバイス群303bを制御する主制御部301bと、サブデバイス群304bを制御する副制御部302bとを備え、主制御部301bから副制御部302bへは一方向通信で接続されている。また、主制御部301bには、外部端子板308bが一方向通信で接続されている。なお、主制御部301b及び副制御部302bは、各々、CPU、プログラム等が記憶されるROM及び遊技や演出に関する情報が記憶されるRWMを備える。
メインデバイス群303bは、例えば、リール制御回路、メダルセンサ、スタートレバーセンサ、停止ボタンセンサ、ホッパー制御回路等から構成されており、主制御部301bは、これらのデバイスを制御することにより、パチスロ機3bにおける遊技の進行を制御する。また、主制御部301aは、遊技状態の変化等に応じたコマンドを副制御部302bに送信する。
サブデバイス群304bは、例えば、液晶モジュール、演出ボタンセンサ、役物制御回路、電飾制御回路、スピーカ制御回路等から構成されており、副制御部302bは、主制御部301bから送信されたコマンドに基づいて、これらのデバイスを制御することにより、パチスロ機3bにおける演出を制御する。
主制御部301bは、外部端子板308bを介して各台表示機4と接続されており、1回の遊技毎に、又は内部状態に変化があった場合に、遊技情報信号やエラー信号等を出力する。
なお、前述したように、パチスロ機3bにおいても、主制御部301bが、貸出端子板307を介して遊技媒体取扱装置1と接続されており、遊技者の操作に基づいて貸出要求信号や返却要求信号を出力するように構成してもよい。
(各台表示機4の機能)
図6は、各台表示機4の構成を示すブロック図である。各台表示機4は、後述する各構成部品と、それらを制御するCPU401、ROM402から構成される制御部400と、RAM403から構成される記憶部403とを備える。
制御部400は、ROM402に格納された制御ブログラムをCPU401が読み出し、当該制御プログラムに基づいてCPU401が制御を実行することにより、各構成部品の制御や、遊技媒体取扱装置1、サーバ装置2及び遊技機3との通信制御を行う。また、制御部400は、これらの制御結果を記憶部403に記憶させる。
ボタンセンサ群403は、後述する複数のボタン902〜908への操作を検知するための複数のセンサである。制御部400は、これらのセンサにより操作が検知されると、操作に応じて、液晶表示部405における表示内容、ランプ406における発光態様、及びスピーカ407における出音態様を、それぞれの駆動回路405a、406a及び407aを駆動させることにより制御する。なお、ボタンセンサ群403には、液晶表示部405を、さらにタッチパネル924としても機能させる場合には、このタッチパネル924へのタッチ操作を検知するためのセンサを含む。
IF410は、遊技媒体取扱装置1、サーバ装置2及び遊技機3との通信を行うためのインターフェースであり、また、入力された情報を出力する際に、最適な方式に変換する変換モジュールでもある。IF410と遊技媒体取扱装置1におけるIF110との間は、ハーネスにより接点出入力方式で接続されており、双方向通信が可能となっている。また、IF410とサーバ装置2におけるIF270との間は、同軸ケーブルにより有線LAN方式で接続されるとともに、ハーネスにより接点出力方式で接続されており、双方向通信が可能となっている。IF410と遊技機3における外部端子板308との間は、接点入力方式で接続されており、遊技機3から各台表示機4の一方向通信となっている。なお、接続方法はこれらの方式に限られるものではなく、各々の接続において、無線LAN方式を用いてもよく、また、光ケーブルによる光通信方式を用いてもよい。さらに、これらの組み合わせた方式を用いてもよい。
(遊技媒体取扱装置1、遊技機3及び各台表示機4において送受信される情報)
図7は、遊技媒体取扱装置1、パチンコ機3a及び各台表示機4の接続を示す構成図である。なお、図7においては、説明の便宜上、遊技媒体取扱装置1におけるIF110、パチンコ機3aにおける外部端子板308a及び各台表示機4におけるIF410のみ図示し、その他の構成部品については、図示を省略している。
遊技媒体取扱装置1におけるIF110から各台表示機4におけるIF410へは、カードが発行(返却)された旨の「カード発行」信号、遊技球が貸し出された(払い出された)旨の「遊技球貸出」信号、貯玉再プレイが行われた旨の「貯玉再プレイ」信号、現在の計数持玉情報を示す「持玉情報」信号、現在の貯玉情報を示す「貯玉情報」信号が入力され、各台表示機4におけるIF410から遊技媒体取扱装置1におけるIF110へは、後述する呼び出しボタン902が操作された旨の「呼出情報」、「大当り情報」、「大当り終了情報」が入力される。
また、パチンコ機3aにおける外部端子板308aから各台表示機4におけるIF410へは、遊技者に対して払い出された遊技球数を示す「賞球信号」、パチンコ機3aにおいて特別遊技状態の一例である大当り(以下、特賞とも言う。)となったこと、あるいは大当り中であること示す「外部情報1」信号(大当り情報)、パチンコ機3aにおいて確変となったこと、あるいは確変中であることを示す「外部情報2」信号、パチンコ機3aにおいて特別図柄ゲームが開始したことを示す「外部情報3」信号、パチンコ機3aにおいて発射された遊技球が始動口に入賞したことを示す「外部情報4」信号、パチンコ機3aにおいて何らかのエラー(異常)が発生したことを示す「セキュリティー信号」、パチンコ機3aにおいて後述するベースドア33(扉)、又はガラスドア34(枠)が開放状態であることを示す「扉・枠開放信号」、パチンコ機3aにおいて大当りが終了したことを示す「外部情報6」信号(大当り終了情報)が入力される。なお、「外部情報1」信号〜「外部情報7」信号は、送信側であるパチンコ機3aの仕様、受信側である各台表示機4の仕様に応じて、適宜出力する内容を変更することができる。また、パチンコ機3aにおいて発射された遊技球がいずれの入賞口にも入賞せず、アウト口(図示せず)に入球したことを示す「アウト球情報」信号は、図示しないアウト球センサの検知結果に基づいて、別の信号線から入力されるが、そのアウト球センサをパチンコ機3aの制御により制御を行う場合には、パチンコ機3aにおける外部端子板308aから出力することとしてもよい。
また、各台表示機4におけるIF410からサーバ装置2におけるIF270へは、各パチンコ機3aを識別する情報(例えば、遊技場において割り振られた各パチンコ機3a特有の台番号)及び当該パチンコ機3aを遊技する遊技者を識別する情報とともに、前述した、「アウト球情報」信号に基づく「アウト情報」、「賞球信号」に基づく「セーフ情報」、「外部情報1」信号に基づく「大当り情報」、「外部情報2」信号に基づく「確変情報」、「外部情報3」信号に基づく「スタート信号」、「外部情報4」信号に基づく「始動口情報」、「扉・枠開放信号」に基づく「扉開放情報」、「セキュリティー信号」に基づく「異常1情報」、「外部情報6」信号に基づく「大当り終了情報」が、受信データとして入力される。なお、「セキュリティー信号」について、その出力時間からエラー(異常)の種別が判別可能である場合には、エラー(異常)の種類に応じて、「異常1情報」、「異常2情報」又は「異常3情報」に変換してサーバ装置2に出力することとしてもよい。また、後述するように、制御部400の制御により所定の情報を付加して、サーバ装置2に出力することとしてもよい。加えて、IF410が、外部端子板308aから入力された各信号を、自らも受信するとともに、入力された各信号をそのままサーバ装置2に出力する(スルー信号)こととしてもよい。
なお、パチンコ機3aにおける、「セキュリティー信号」が示すエラー(異常)の種類としては、始動口スイッチが、不正の手段又はその他の要因により、遊技球が入球していないにもかかわらずオンとなったことを示す始動口スイッチエラー、カウントスイッチが、不正の手段又はその他の要因により、入賞口ソレノイドが駆動(入賞口が開放)されていないにもかかわらずカウントされたことを示すカウントスイッチエラー、不正防止のためにパチンコ機3aに設けられた各種のセンサ(例えば、磁気センサ)が検知状態となったことを示すセンサ検知エラー(例えば、磁気センサエラー)等を一例として挙げることができる。
図8は、遊技媒体取扱装置1、パチスロ機3b及び各台表示機4の接続を示す構成図である。なお、図8においては、説明の便宜上、遊技媒体取扱装置1におけるIF110、パチスロ機3bにおける外部端子板308b及び各台表示機4におけるIF410のみ図示し、その他の構成部品については、図示を省略している。
遊技媒体取扱装置1におけるIF110から各台表示機4におけるIF410へは、カードが発行(返却)された旨の「カード発行」信号、メダルが貸し出された(払い出された)旨の「メダル貸出」信号、貯玉再プレイが行われた旨の「貯玉再プレイ」信号、現在の計数持玉情報を示す「持玉情報」信号、現在の貯玉情報を示す「貯玉情報」信号が入力され、各台表示機4におけるIF410から遊技媒体取扱装置1におけるIF110へは、後述する呼び出しボタン902が操作された旨の「呼出情報」が入力される。
また、パチスロ機3bにおける外部端子板308bから各台表示機4におけるIF410へは、遊技者が投入したメダル数を示す「メダル投入信号」、遊技者に対して払い出されたメダル数を示す「メダル払出信号」、パチスロ機3bにおいて特別遊技状態の一例であるボーナス(以下、特賞とも言う。)となったこと、あるいはボーナス中であることを示す「外部信号2」(ボーナス情報)、パチスロ機3bにおいてボーナスが終了したこと示す「外部信号1」(ボーナス終了情報)、パチスロ機3bにおいてスタートレバーセンサに入力があったこと(スタートレバーが遊技者により操作されたこと)を示す「外部信号3」、パチスロ機3bにおいて何らかのエラー(異常)が発生したことを示す「セキュリティー信号」が入力される。なお、パチスロ機3bにおいて、後述するフロントドア61bが開放状態であることは、「セキュリティー信号」により各台表示機4へ入力されることとなるが、パチンコ機3aと同様に、例えば、「外部信号4」を「セキュリティー信号」とは別途で出力することにより、後述するフロントドア61bが開放状態であることを示す信号を出力することとしてもよい。また、「外部信号1」〜「外部信号4」は、送信側であるパチスロ機3bの仕様、受信側である各台表示機4の仕様に応じて、適宜出力する内容を変更することができる。
また、各台表示機4におけるIF410からサーバ装置2におけるIF270へは、各パチスロ機3bを識別する情報(例えば、遊技場において割り振られた各パチスロ機3b特有の台番号)及び当該パチスロ機3bを遊技する遊技者を識別する情報とともに、前述した、「メダル投入信号」に基づく「IN情報」、「メダル払出信号」に基づく「OUT情報」、「外部信号2」に基づく「ボーナス情報」、「外部信号1」に基づく「ボーナス終了情報」、「外部信号3」に基づく「スタート情報」、「セキュリティー信号」に基づく「エラー情報」が受信データとして入力される。なお、「セキュリティー信号」について、その出力時間からエラー(異常)の種別が判別可能である場合には、エラー(異常)の種類に応じて、「エラー情報」、「異常1情報」、「異常2情報」又は「異常3情報」に変換してサーバ装置2に出力することとしてもよい。また、後述するように、制御部400の制御により所定の情報を付加して、サーバ装置2に出力することとしてもよい。加えて、IF410が、外部端子板308bから入力された各信号を、自らも受信するとともに、入力された各信号をそのままサーバ装置2に出力する(スルー信号)こととしてもよい。
なお、パチスロ機3bにおける、「セキュリティー信号」が示すエラー(異常)の種類としては、前述したフロントドア61bが開放状態であることを示すドア開放エラー、RWMの読み書きが正常に行われなかったことを示すRWMエラー、後述するセレクタ85において、不正の手段又はその他の要因(例えば、メダル詰まり)により、正常な検知が行われなくなったことを示すセレクタエラー、後述するホッパー83において、不正の手段又はその他の要因(例えば、メダルエンプティ)により、正常な払出が行われなくなったことを示すホッパーエラー、ホッパー83に収容しきれなかった余剰分のメダルを収容するメダル補助庫において、さらにそのメダル補助庫に収容されたメダルが満杯になったことを示すメダル補助庫エラー等を一例として挙げることができる。
また、図示は省略しているが、図7及び図8において、各台表示機4におけるIF410からサーバ装置2におけるIF270へは、後述する呼び出しボタン902が操作された旨の「呼出情報」が送信され、サーバ装置2におけるIF270から各台表示機4におけるIF410へは、その遊技場における各台の稼動データや出玉データ等のサーバ装置2により管理されているデータが送信される。
(遊技媒体取扱装置1aの外観)
図9は、パチンコ機3aに用いられる遊技媒体取扱装置1aの外観図である。なお、図9においては、パチンコ機3aを省略している。図9に示すように、遊技媒体取扱装置1aは、前面部11aと筐体12aとから構成され、前面部11aには、状態表示灯13a、カード挿入口14a、紙幣を投入可能な紙幣投入口15a、タッチパネルLCD16a、カメラ部17a、非接触ICカードリーダライタ18a、スピーカカバー19a、計数用投入口20、端数用払出口21等が設けられている。
また、図9に示すように、遊技媒体取扱装置1aには、案内装置120が着脱可能に設けられている。案内装置120は、その一部に設けられた装着部121が計数用投入口20及び端数用払出口21を覆うように装着される。パチンコ機3aの下皿から案内装置120の案内皿123に落下した遊技球は、案内装置120内に設けられた計数用通路を介して、計数用投入口20に投入される。また、端数用払出口21から払い出された端数の遊技球は、案内装置120内に設けられた端数用通路を介して、端数用として専用に設けられた払出皿124に払い出される。遊技者は、この払出皿124に払い出された端数の遊技球をパチンコ機3aの上皿に移動させて遊技に用いることができる。そして、案内装置120の筐体122の上面部には、遊技者がパチンコ機3aのハンドルを操作する際に、操作する手を乗せるための手置部125が設けられている。
なお、本実施形態における遊技媒体取扱装置1aでは、パチンコ機3aの貸出端子板307からの貸出要求信号を受信し、又は遊技媒体取扱装置1aに対する遊技者からの払出指示を受けると、供給部(図示せず)からパチンコ機3a内部の供給用通路(図示せず)を介して、直接的に貸出要求信号に応じた玉数(例えば、125玉)をパチンコ機3aの上皿に払い出す制御を行うこととしているが、これに限られるものではなく、例えば、前面部11aであってパチンコ機3aの上皿よりも上方の箇所に、玉払出口(例えば、玉払出口23a)を設けるとともに、その玉払出口から払い出された遊技球をパチンコ機3aの上皿に案内するノズルを着脱可能に設け、その玉払出口から貸出要求信号に応じた玉数を払い出す制御を行うこととしてもよい。すなわち、そのノズルにより間接的にパチンコ機3aに対して遊技球を払い出すように構成することとしてもよい。加えて、上記の直接的な払い出し、又は間接的な払い出しのいずれをも選択的に行えるように構成することとしてもよい。
(遊技媒体取扱装置1bの外観)
図10は、パチスロ機3bに用いられる遊技媒体取扱装置1bの外観図である。なお、図10においては、パチスロ機3bを省略している。図10に示すように、遊技媒体取扱装置1bは、前面部11bと筐体12bとから構成され、前面部11bには、状態表示灯13b、カード挿入口14b、紙幣を投入可能な紙幣投入口15b、タッチパネルLCD16b、カメラ部17b、非接触ICカードリーダライタ18b、スピーカカバー19b、前面パネル22、メダル払出口23、メダル計数用投入口24、メダルガイド部材25等が設けられている。
また、図10に示すように、遊技媒体取扱装置1bには、メダル払出部130が着脱可能に設けられている。メダル払出部130は、図10に示すような使用状態(使用位置)と、収納状態(収納位置)とに変移可能となっている。使用状態においては、メダル払出口23から払い出されたメダルがその自重によって傾斜面を滑り落ちるように設定され、当該傾斜面を滑り落ちたメダルは、パチスロ機3bの前面側であって、メダル投入口と下皿との間の高さ位置に貯留されるようになっている。なお、メダル払出部130の傾斜面を、円弧を描くように伸縮可能に構成するとともに、メダル払出部130を上方へ回動可能に構成することで、当該傾斜面を収縮させ、収縮したメダル払出部130を上方に回動させることにより、使用状態(使用位置)から収納状態(収納位置)への変移が行われる。
なお、本実施形態における遊技媒体取扱装置1bでは、遊技媒体取扱装置1bに対する遊技者からの払出指示を受け、又はパチンコ機3bの貸出端子板307からの貸出要求信号を受信した場合には、メダル払出部130へ所定のメダル数(例えば、50枚)を払い出すこととしているが、これに限られるものではなく、例えば、遊技媒体取扱装置1aと同様に、直接的にパチスロ機3bにメダルを払い出す制御を行うこととしてもよい。また、メダル払出部130に替えて、あるいは選択的に、メダル払出口23から払い出されたメダルをパチスロ機3bの下皿に案内するノズルを着脱可能に設け、そのノズルにより間接的にパチスロ機3bに対してメダルを払い出すように構成することとしてもよい。
(パチンコ機3aの構造)
次に、図11及び図12を参照して、パチンコ機3aの構造について説明する。図11は、パチンコ機3aの外観を示す斜視図であり、図12は、パチンコ機3aの分解斜視図である。
図11及び図12に示すように、パチンコ機3aは、本体32と、本体32に開閉自在に軸着されたベースドア33と、ベースドア33に開閉自在に軸着されたガラスドア34とを備えている。
本体32は、開口32aを有する長方形の枠状に形成されている(図12参照)。この本体32の材料としては、例えば、木材を挙げることができる。
ベースドア33は、本体32と略等しい外形の長方形に形成されている。このベースドア33は、本体32の前方に配置されており、本体32の開口32aを開閉する。ベースドア33には、開口33aが設けられている。この開口33aは、ベースドア33の略中央部から上側の大部分を占有する大きさの四角形に形成されている。
また、ベースドア33には、スピーカ41と、遊技盤42と、表示装置43と、皿ユニット44と、発射装置45と、払出装置46と、基板ユニット47とが取り付けられている。スピーカ41及び表示装置43は、本発明に係る報知手段の一具体例を示す。
スピーカ41は、ベースドア33の上部に配置されている。遊技盤42は、ベースドア33の前方に配置されており、ベースドア33の開口33aを覆っている。この遊技盤42の全体は、透過性を有する板形状の樹脂(透過性を有する部材)によって形成されている。透過性を有する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂などが挙げられる。
また、遊技盤42の前面には、発射装置45から発射された遊技球が転動する遊技領域42aが形成されている。この遊技領域42aは、ガイドレール(図示せず)に囲まれた領域である。遊技領域42aには、複数の遊技釘(図示せず)が打ちこまれている。
表示装置43は、遊技盤42の背面側に重なるように配設されている。この表示装置43は、画像を表示する表示領域43aを有している。表示領域43aは、遊技盤42の全部又は一部に重なる大きさに設定されている。この表示装置43の表示領域43aには、演出用の識別図柄、演出画像、装飾用の装飾画像など、各種の画像が表示される。遊技者は、遊技盤42を介して表示装置43の表示領域43aに表示された画像を視認することができる。
なお、表示装置43としては、例えば、液晶表示装置を適用することができる。しかし、本発明に係る表示装置としては、液晶表示装置に限定されず、プラズマディスプレイや、リアプロジェクションディスプレイや、CRT(CathodeRayTube)ディスプレイであってもよい。
また、遊技盤42の背面側には、スペーサ49が配設されている。このスペーサ49は、遊技盤42の背面と表示装置43の前面との間に、遊技盤42の遊技領域42aを転動した遊技球の流路となる空間を形成している。スペーサ49は、透過性を有した材料で形成されている。なお、本発明に係るスペーサとしては、透過性を有した材料で形成されることに限定されず、例えば、一部が透過性を有する材料で形成されてもよい。また、透過性を有さない材料で形成されてもよい。
皿ユニット44は、遊技盤42の下方に配置されている。この皿ユニット44は、上皿51及び下皿52を有しており、下皿52は、上皿51の下方に位置している。上皿51及び下皿52には、遊技球の貸し出し、遊技球の払出し(賞球)を行うための払出口51a、52aがそれぞれ形成されている。所定の払出条件が成立した場合には、払出口51a、52aから遊技球が排出されて、上皿51及び下皿52に貯留される。また、上皿51に貯留された遊技球は、発射装置45によって遊技領域42aに発射される。
皿ユニット44には、演出ボタン53が設けられている。この演出ボタン53は、上皿51上に配置されている。また、演出ボタン53の周縁には、ダイヤル操作部(ジョグダイヤル)54が回転可能に嵌合されている。所定の演出を行う場合に、表示装置43の表示領域43aには、演出ボタン53及びダイヤル操作部54の操作を促す画像が表示される。
発射装置45は、ベースドア33の右下部に配置されている。この発射装置45は、遊技者によって操作可能な発射ハンドル55と、皿ユニット44の右下部に係合するパネル体56とを備えている。発射ハンドル55は、パネル体56の表面側に配置され、パネル体56に回動可能に支持されている。また、パネル体56の裏面側には、遊技球を発射する駆動装置の一具体例であるソレノイドアクチュエータ(図示せず)が配設されている。
発射ハンドル55の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられており、発射ハンドル55の内部には、発射ボリュームが設けられている。発射ボリュームは、発射ハンドル55の回動量に応じて抵抗値を変化させ、ソレノイドアクチュエータに供給する電力を変化させる。
遊技者の手が発射ハンドル55のタッチセンサに接触すると、タッチセンサは検知信号を出力する。これにより、遊技者が発射ハンドル55を把持したことが検知され、ソレノイドアクチュエータによる遊技球の発射が可能になる。
遊技者が発射ハンドル55を把持して時計回りの方向へ回動操作すると、発射ハンドル55の回動角度に応じて発射ボリュームの抵抗値が変化し、その抵抗値に対応する電力がソレノイドアクチュエータに供給される。その結果、上皿51に貯留された遊技球が順次発射され、発射された遊技球は、ガイドレールに案内されて遊技盤42の遊技領域42aへ放出される。
また、発射ハンドル55の側部には、発射停止ボタン(図示せず)が設けられている。発射停止ボタンは、ソレノイドアクチュエータによる遊技球の発射が停止するために設けられている。遊技者が発射停止ボタンを押下すると、発射ハンドル55を把持して回動させた状態であっても、遊技球の発射が停止される。
払出装置46及び基板ユニット47は、ベースドア33の背面側に配置されている。払出装置46には、貯留ユニット(図示せず)から遊技球が供給される。払出装置46は、貯留ユニット供給された遊技球を払出条件の成立に基づいて、上皿51又は下皿52へ所定個数払い出す。基板ユニット47は、各種の制御基板を有している。各種の制御基板には、前述した主制御部301aや副制御部302aが設けられている。
ガラスドア34は、遊技盤42の前方に配置されており、遊技盤42を覆う大きさの略四角形に形成されている。このガラスドア34の上部には、スピーカ41に対向するスピーカカバー59が設けられている。
また、ガラスドア34の中央部には、遊技盤42の少なくとも遊技領域42aを露出させる大きさの開口34aが形成されている。ガラスドア34の開口34aは、透過性を有する保護ガラス58によって塞がれている。したがって、ガラスドア34をベースドア33に対して閉じると、保護ガラス58は、遊技盤42の少なくとも遊技領域42aに対面する。
(パチンコ機3aにおける遊技)
このようなパチンコ機3aは、遊技者の操作に応じて遊技球が発射され、その遊技球が各種入賞することによって、主制御部301aにより、以下に説明する遊技の実行を制御する。
パチンコ機3aは、特別図柄を用いる特別図柄ゲーム、普通図柄を用いる普通図柄ゲームの実行を制御する。特別図柄ゲームにおいて大当りとなったときや、普通図柄ゲームにおいて当りとなったときには、相対的に、遊技球が入賞する可能性が増大し、遊技球の払出制御が行われ易くなる。
また、各種入賞には、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示が行われる一つの条件である特別図柄始動入賞や、普通図柄ゲームにおいて普通図柄の可変表示が行われる一つの条件である普通図柄始動入賞も含まれている。
特別図柄始動入賞があった場合には、大当り判定用カウンタ、図柄決定用カウンタからそれぞれ乱数値が抽出され、抽出された各乱数値が記憶される。
特別図柄ゲームにおいては、最初に、特別図柄の可変表示を開始する条件が成立したか否かが判定される。この判定処理では、特別図柄始動入賞によって乱数値が記憶されているか否かを参照し、乱数値が記憶されていることを一つの条件として、特別図柄の可変表示を開始する条件が成立したと判定する。
次に、大当り判定用カウンタから抽出された大当り判定用乱数値が参照され、大当りとするか否かの大当り判定が行われる。続いて、停止図柄決定処理が行われる。この処理では、図柄決定用カウンタから抽出された図柄決定用乱数値と、上述した大当り判定結果と、が参照され、停止表示させる特別図柄を決定する。
次に、変動パターン決定処理が行われる。この処理では、変動パターン決定用カウンタから乱数値が抽出され、その乱数値と、上述した大当り判定結果と、上述した停止図柄と、が参照され、特別図柄の変動パターンを決定する。
続いて、演出パターン決定処理が行われる。この処理では、演出パターン決定用カウンタから乱数値が抽出され、その乱数値と、上述した大当り判定結果と、上述した停止図柄と、上述した変動パターンと、が参照され、特別図柄の可変表示に伴って実行する演出パターンを決定する。
その後、決定された大当り判定の結果、停止表示させる特別図柄、特別図柄の変動パターン、特別図柄に伴う演出パターンが参照され、特別図柄の可変表示の表示制御を行う可変表示制御、所定の演出を行う演出制御が実行される。
本実施形態において、パチンコ機3aは、特別図柄始動入賞から特別図柄の可変表示の表示制御までの一遊技を、特別図柄始動入賞毎に実行する制御を行う。
また、パチンコ機3aは、特別図柄始動入賞があった場合、大当りとなるか否かを判定する。この判定処理において、大当りとなったと判定すると、特別遊技状態の一例である大当り遊技状態の制御が実行される。大当り遊技状態では、各種入賞の可能性が増大する。一方、大当りとならないと判定されると、大当り遊技状態の制御は実行されない。また、大当りとならないと判定された場合、または大当り遊技制御が終了した場合は、遊技状態を移行させるための遊技状態移行制御が行われる。この遊技状態移行制御では、大当り遊技状態とは異なる通常遊技状態の管理が行われる。通常遊技状態としては、例えば、上述した大当り判定において、大当りと判定される確率が増大する確変遊技状態や、特別図柄や普通図柄の可変表示時間を減少させる時短遊技状態などが挙げられる。その後、再度、特別図柄の可変表示を開始させるか否かの判定を行う。このようなパチンコ機3aは、所定の遊技を実行する制御を行い、所定の条件が成立した場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を制御可能である遊技機の一例である。
一方、普通図柄始動入賞があった場合には、当り判定用カウンタから乱数値が抽出され、乱数値が記憶される。
普通図柄ゲームにおいては、最初に、普通図柄の可変表示を開始する条件が成立したか否かが判定される。この判定処理では、普通図柄始動入賞によって乱数値が記憶されているか否かが参照され、乱数値が記憶されていることを一つの条件として、普通図柄の可変表示を開始する条件が成立したと判定する。
次に、当り判定用カウンタから抽出された乱数値が参照され、当りとするか否かの当り判定が行われる。続いて、変動パターン決定処理が行われる。この処理では、当り判定の結果が参照され、普通図柄の変動パターンを決定する。
その後、決定された当り判定の結果、普通図柄の変動パターンが参照され、普通図柄の可変表示の表示制御を行う可変表示制御、所定の演出を行う演出制御が実行される。
可変表示制御、演出表示制御が終了すると、当りとなるか否かが判定される。この判定処理において、当りとなると判定されると、当り遊技を行う当り遊技制御が実行される。当り遊技制御では、上述した各種入賞の可能性、特に、特別図柄ゲームにおける特別図柄始動入賞の可能性が増大することとなる。一方、当りとならないと判定されると、当り遊技制御が実行されない。その後、再度、普通図柄の可変表示を開始させるか否かの判定を行う。
なお、本実施形態においては、各種の乱数値の抽出は、プログラムを実行することによって乱数値を生成するソフト乱数方式を用いている。しかし、例えば、所定周期で乱数が更新される乱数発生器を備え、その乱数発生器におけるカウンタ(いわゆる、リングカウンタ)から乱数値を抽出するハード乱数方式を用いるものであってもよい。なお、ハード乱数方式を用いる場合は、所定周期とは異なるタイミングで、乱数値の初期値を決定することによって、所定周期で同じ乱数値が抽出されることを防止することができる。
(パチスロ機3bの構造)
次に、図13〜図15を参照して、本実施形態におけるパチスロ機3bの構造について説明する。なお、図13は、本実施形態のパチスロ機3bの外部構造を示す斜視図である。
パチスロ機3bは、図13に示すように、リールや回路基板等を収容したキャビネット61aと、キャビネット61aに対して開閉可能に取り付けられたフロントドア61bとを備える。キャビネット61aの内部には、3つのリール63L,63C,63Rが設けられ、該3つのリール63L,63C,63Rは横方向(リールの回転方向と直交する方向)に一列に配置される。以下、リール63L,63C,63Rを、それぞれ左リール63L、中リール63C、右リール63Rという。
各リール(表示列)は、円筒状のリール本体と、リール本体の周面(周回面)に装着された透光性のシート材とを有する。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄がリール本体の周方向に沿って連続的に描かれる。
フロントドア61bの中央には、液晶表示装置70と、3つのリール63L,63C,63Rに描かれた図柄を表示する表示窓64とが設けられる。そして、液晶表示装置70では、映像の表示が行われ、演出が実行される。
表示窓64は、例えばアクリル板等の透明部材で構成され、図13に示すように、正面(遊技者側)から見て、3つのリールの配置領域と重畳する位置に設けられ、かつ、3つのリールより手前(遊技者側)に位置するように設けられる。それゆえ、表示窓64の背後に設けられた3つのリールに描かれた図柄が、表示窓64を介して目視することができる。
また、正面から見て表示窓64の左側方には、7セグメントLED(LightEmittingDiode)からなる7セグ表示器66が設けられる。7セグ表示器66は、今回の遊技に投入されたメダルの枚数(以下、投入枚数という)、特典として遊技者に払い出されるメダルの枚数(以下、払出枚数という)、パチスロ機3bの内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数という)等の情報をデジタル表示する。
また、フロントドア61bには、遊技者の操作対象となる各種装置(メダル投入口71、MAXベットボタン72、1BETボタン74、スタートレバー76、ストップボタン77L,77C,77R)が設けられる。
メダル投入口71は、遊技者によって外部からパチスロ機3bに投入されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口71を介して受け入れられたメダルは、所定枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に投入され、所定枚数を超えた分は、パチスロ機3bの内部に預けることができる(いわゆるクレジット機能)。なお、本実施形態のパチスロ機3bでは、1回の遊技に投入可能なメダルの枚数は、1枚、2枚及び3枚のいずれかである。
MAXベットボタン72及び1BETボタン74は、パチスロ機3bの内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。なお、図13には示さないが、フロントドア61bには、精算ボタンが設けられる(スタートレバー76のストップボタン側とは反対側の側部に配置されている)。この精算ボタンは、パチスロ機3bの内部に預けられているメダルを外部に引き出す(排出する)ために設けられる。
スタートレバー76は、全てのリール(63L,63C,63R)の回転を開始するために設けられる。ストップボタン77L,77C,77Rは、それぞれ、左リール63L、中リール63C、右リール63Rに対応づけて設けられ、各ストップボタンは対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン77L,77C,77Rを、それぞれ左ストップボタン77L、中ストップボタン77C、右ストップボタン77Rという。
さらに、フロントドア61bには、図13に示すように、メダル払出口78、メダル受皿79、スピーカ80L,80R等が設けられる。
メダル払出口78は、後述のメダル払出装置83の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル受皿79は、メダル払出口78から排出されたメダルを貯める。また、フロントドア61bに設けられた各種ランプは、LED等で構成され、演出内容に対応するパターンで、光を点消灯する。また、スピーカ80L,80Rは、演出内容に対応する効果音や楽曲等の音を出力する。
なお、本実施形態では、液晶表示装置70を備える構成を説明するが、本発明はこれに限定されない。例えば、リールの上部に複数のLEDをマトリックス状に配置し、これらのLEDの点消灯によるドットパターンにより、演出(報知)を行う構成にしてもよい。液晶表示装置70、スピーカ80L,80R、各種ランプ及び複数のLEDは、本発明に係る報知手段の一具体例を示す。
次に、パチスロ機3bの内部構造を、図14及び図15を参照しながら説明する。なお、図14は、フロントドア61bが開放され、フロントドア61bの裏面側に設けたミドルドア86がフロントドア61bに対して閉じた状態を示す図である。また、図15では、フロントドア61bが開放され、ミドルドア86がフロントドア61bに対して開いた状態を示している。
キャビネット61aの内部の下側には、キャビネット61a内の下方部分には、多量のメダルを収容可能であり、かつ、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有するメダル払出装置83(以下、ホッパー83という)が設けられる。また、キャビネット61a内における、ホッパー83の一方の側部(図14に示す例では左側)には、パチスロ機3bが有する各装置に対して必要な電力を供給する電源装置84が設けられる。
図14及び図15に示すように、ミドルドア86は、フロントドア61bの裏面における中央部に配置され、表示窓64(図15参照)を裏側から開閉可能に構成されている。ミドルドア86の上部と下部には、ドアストッパ86a,86b,86cが設けられている。このドアストッパ86a,86b,86cは、表示窓64を裏側から閉じた状態のミドルドア86の開動作を固定(禁止)する。すなわち、ミドルドア86を開くには、ドアストッパ86a,86b,86cを回転させてミドルドア86の固定を解除する必要がある。
ミドルドア86には、前述した主制御部301bを構成する主基板81が設けられる。主制御部301bは、内部当選役の決定、各リールの回転及び停止、入賞の有無の判定等の、パチスロ機3bにおける遊技の主な動作及び該動作間の流れを制御する。
また、ミドルドア86の中央部分には、3つのリール(左リール63L、中リール63C及び右リール63R)が設けられる。なお、図14には示さないが、各リールは、所定の減速比を有するギアを介して、各々に対応するステッピングモータに接続される。
ミドルドア86の上方には、前述した副制御部302bを構成する副基板82が設けられる。副制御部302bは、映像の表示等による演出の実行を制御する。
さらに、フロントドア61bの裏側部において、表示窓64の配置領域の下方部分には、セレクタ85が設けられる。セレクタ85は、メダル投入口71を介して外部から投入されたメダルの材質や形状等が適正である否かを選別する装置であり、適正であると判定されたメダルをホッパー83に案内する。また、図14には示さないが、セレクタ85内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ85Sが設けられる。
(パチスロ機3bにおける遊技)
このようなパチスロ機3bは、主制御部301b(図5参照)により、以下に説明する遊技の実行を制御する。
パチスロ機3bは、所定の開始条件として、遊技者によりメダルが投入され、スタートレバー76が操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)を抽出する。
そして、パチスロ機3bは、抽出した乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当選役を決定する。内部当選役の決定により、所定の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
また、パチスロ機3bは、スタートレバー76が操作されると、全てのリール(63L,63C,63R)の回転が行われる。その後、遊技者により各リールに対応するストップボタン77L,77C,77Rが押されると、内部当選役と、ストップボタン77L,77C,77Rが押されたタイミングとに基づいて、対応するリール(63L,63C,63R)の回転を停止する制御を行う。
パチスロ機3bは、基本的に、ストップボタン77L,77C,77Rが押されたときから規定時間(190msec又は75msec)内に、対応するリール(63L,63C,63R)の回転を停止する制御を行う。本実施形態では、この規定時間内にリール(63L,63C,63R)の回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼ぶ。規定時間が190msecである場合には、滑り駒数の最大数を図柄4コマ分に定め、規定時間が75msecである場合には、滑り駒数の最大数を図柄1コマ分に定める。
また、パチスロ機3bは、入賞に係る図柄の組合せ表示を許可する内部当選役が決定されているときは、通常、190msec(図柄4コマ分)の規定時間内に、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリール(63L,63C,63R)の回転を停止させる。また、パチスロ機3bは、遊技状態に対応する各種規定時間を利用して、内部当選役によってその表示が許可されていない図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止させる。
こうして、パチスロ機3bは、複数のリール(63L,63C,63R)の回転がすべて停止されると、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。そして、パチスロ機3bは、入賞に係るものであると判定すると、メダルの払い出し等の特典を遊技者に与える。パチスロ機3bでは、以上のような一連の流れによる一遊技を、遊技者によりメダルが投入され、スタートレバー76が操作される毎に実行する制御を行う。
また、パチスロ機3bには、内部当選役として、ボーナス、リプレイ、及び小役等が設けられているものとする。ここで、ボーナスは、いわゆる、BB(第1種特別役物に係る役物連続作動装置)又はMB(第2種特別役物に係る役物連続作動装置)等のいずれを採用することとしてもよいが、いわゆる持ち越し(すなわち、内部当選役として決定された遊技において、その図柄の組合せを入賞させることができなかった場合に、次遊技以降、入賞するまで内部当選役として保持されること)が可能であるものを採用するものとする。
また、パチスロ機3bは、ボーナスを内部当選役として決定し、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであると判定すると、特別遊技状態の一例であるボーナス遊技状態の制御が実行される。ボーナス遊技状態では、各種入賞の可能性が増大する。一方、入賞に係るものでないと判定されると、ボーナス遊技状態の制御は実行されない。このようなパチスロ機3bは、所定の遊技を実行する制御を行い、所定の条件が成立した場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を制御可能である遊技機の一例である。
(各台表示機4の構造)
次に、図16を参照して、各台表示機4の構造について説明する。図16は、各台表示機4を模式的に示す正面図である。
各台表示機4は、前面に液晶表示部405を有する本体筺体911を有しており、遊技機3の上方に位置するように設置されている。液晶表示部405の上方には、台番号を表示する台番号表示部901が設けられ、液晶表示部405の周囲において、台番号表示部901の左右には、ランプ406が設けられている。
また、本体筺体911の前面下側には、複数のボタン902〜908が横並びに配置されている。具体的に、左側から順に、呼び出しボタン902、「進む」ボタン903、決定ボタン904、「戻る」ボタン905、「過去」ボタン906、「履歴」ボタン907及び「グラフ切替」ボタン908が設けられている。また、さらにその右側には、前述したリモコンからの指示データを受け付けるリモコン通信部909が設けられている。また、本体筐体911の前面右下側には、スピーカ407から出音された音を透音する透音孔910が設けられている。
呼び出しボタン902は、遊技場の店員を呼び出すためのボタンである。また、「進む」ボタン903、「決定」ボタン904及び「戻る」ボタン905は、表示データの選択及び決定のためのボタンである。また、「過去」ボタン906は、過去の遊技履歴(例えば、一週間分の週間データ)を表示するためのボタンである。また、「履歴」ボタン907は、本日の遊技履歴を表示するためのボタンである。また、「グラフ切替」ボタン908は、スランプグラフの表示の切り替えの指示のためのボタンである。
(遊技システムのシステム構成)
図17は、本発明に係る各台表示機4を含む遊技システムのシステム構成図である。サーバ装置2には、複数の島コントローラ8及びHUB9がLAN接続されており、HUB9を介して、島端計数装置5、精算装置6、景品管理装置7がLAN接続されている。
また、サーバ装置2には、遊技媒体取扱装置1a、パチンコ機3a及び各台表示機4を一単位とした場合(以下、「パチンコ遊技ユニット」という。)に、所定数毎のパチンコ遊技ユニットが、島コントローラ8及びHUB9を介してLAN接続されている。同様に、遊技媒体取扱装置1b、パチスロ機3b及び各台表示機4を一単位とした場合(以下、「パチスロ遊技ユニット」という。)に、所定数毎のパチスロ遊技ユニットが、島コントローラ8及びHUB9を介してLAN接続されている。これらのパチンコ遊技ユニット、又はパチスロ遊技ユニットが接続される単位を、島単位という。
サーバ装置2は、通常、島単位毎にレート情報を設定するように構成されている。例えば、図17における島端計数装置5の直下に並列されて表されているパチンコ遊技ユニットには、4円レートを設定し、さらにその下に並列されて表されているパチンコ遊技ユニットには、1円レートを設定する。
島端計数装置5は、遊技島端等に設けられ、遊技者が獲得した遊技球やメダルを計数し、計数値をレート情報とともにカードの識別情報と対応付ける。また、島端計数装置5は、計数値及び貸出レートを示す情報をレシートへ印字し、発行する。なお、島端計数装置5は、貸出レートごとに設けることとしてもよいし、遊技球やメダルを計数する際、関連付ける貸出レートを選択することができることとしてもよい。
精算装置6は、残額情報がカードの識別情報と対応付けられている場合に、そのカードが挿入されると、残額情報に相当する現金の払出を行う。なお、精算装置6が、残額情報のみならず、カードの識別情報に対応付けられているレート別の持玉情報に基づいて、これらの情報に相当する現金の払出を行うこととしてもよい。
景品管理装置7は、遊技場内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり、交換遊技媒体数管理情報(図示せず)を用いて獲得遊技媒体数と景品との交換を管理する。なお、交換遊技媒体数管理情報は、景品ごとに、景品との交換に要する遊技媒体数を対応付けた情報である。例えば、4円レートの場合、2玉分が最低単価景品との交換を要する遊技媒体数として対応付けられ、1円レートの場合、8玉分が最低単価景品との交換を要する遊技媒体数として対応付けられている。なお、最低単価景品との交換を要する遊技媒体数は上記の例に限られるものではなく、適宜設定することができる。
ここで、遊技者は、持玉情報が対応付けられたカードを持参し、カード処理機(図示せず)のカード挿入口へカードを挿入した場合に、レート別の持玉情報に応じた景品を受け取ることができるものとする。また、景品管理装置7では、遊技者がレシートを持参し、持参したレシートに印字された計数値及び貸出レートを示す情報によって景品の交換を行うこともできる。
その際、景品交換カウンタ内の店員が、遊技者により指定された景品に対応する交換ボタン(図示せず)を押下する。交換ボタンの押下を受け付けた景品管理装置7は、指定された景品に相当する遊技媒体数を計数値から減算する交換制御を実行する。その後、店員が手作業によって遊技者に指定された景品を渡すこととなる。なお、後述する特殊景品については、景品管理装置7に接続される景品払出機(図示せず)から自動で払い出すようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、レート別に持玉情報が記憶される構成となっていることから、景品管理装置7は、交換制御を実行する際に、これらの持玉情報を合算して景品交換を行いうることとしてもよい。
(第1表示の表示処理)
次に、サーバ装置2の管理制御部200(図3参照)による第1表示の表示処理について説明する。図18は、サーバ装置2の管理制御部200により行われる第1表示の表示処理の概要を示すフローチャートである。管理制御部200の表示制御部241(図3参照)は、サーバ装置2の電源投入後に、表示部260(図3参照)において、遊技機3を管理する管理者の操作を求める初期画面(図示無し)を表示する。表示制御部241は、例えば、この初期画面において、遊技機3の管理者による入力部240(図3参照)の所定の操作(例えば、初期画面や、後述する図19に示す画面、に表示されるメニューの「ホールナビ」項目の「全台誤差玉一覧」のクリック)がされた場合、管理記憶部205(図3参照)の所定のデータ領域に記憶された第1表示フラグの値に“1”をセットする。
ステップS10において、管理制御部200の表示制御部241は、管理記憶部205に記憶された、第1表示を表示するか否かを判定するための第1表示フラグの値が“1”か否かを判定する。表示制御部241は、第1表示フラグの値が“1”であると判定した場合にはステップS11に処理を移し、第1表示フラグの値が“1”でないと判定した場合には第1表示の表示処理を終了する。
ステップS11において、管理制御部200の表示制御部241は、遊技機3の台番号(遊技機3を識別する情報)を、検索キーとして、各遊技機3毎の稼働データを抽出して表示部260に表示する制御を行う。具体的には、本ステップにおいて、表示制御部241は、管理記憶部205に記憶された稼働データから、管理者により指定された所望の日(管理者による日時の指定)又は管理者により日時の指定が行われなかった場合に設定されるシステム日時(管理者が稼働データの抽出を行う処理を実行させるための操作を行ったときに、管理制御部200が現在時刻から設定する日時)と、遊技機3の台番号(遊技機3を識別する情報)と、を検索キーとして、各遊技機3毎の稼働データを抽出し、この抽出した各遊技機3毎の稼働データを、遊技機3の番号順に配列した第1表示を、表示部260に表示する。
図19は、サーバ装置2の管理制御部200により表示部260に表示される、パチスロ機3bを管理するための第1表示261の一例を示す図である。図20は、サーバ装置2の管理制御部200により表示部260に表示される、パチンコ機3aを管理するための第1表示261の一例を示す図である。第1表示261には、複数のパチスロ機3bの稼働データが、パチスロ機3bの台番号順に配列され表示されている。また、本実施形態において、第1表示261に表示される稼働データは、管理記憶部205(図3参照)において、遊技機3及び遊技者毎に記憶されており、「台番」、「種類」、「初期稼働時間」、「稼働終了時間」、「アウト」、「セーフ」、「差玉」、「出玉率」、「遊技機設定」又は「平均有効スタート回数」、「最終スタート回数」、「累計持込玉数」、「下皿玉数誤差」、「不正回数」、「客交代」の各データが含まれている。
「台番」は、遊技場において割り振られた各パチスロ機3b毎の番号である。「種類」は、遊技機3の種類を示し、例えば、パチスロ機3bであれば「S」が示され、パチンコ機3aであれば「P」が示される。「初期稼働時間」は、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3が、最初に稼働を開始した時間を示す。「稼働終了時間」は、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働が終了した時間を示す。なお、本実施形態において、「台番」は、遊技場において割り振られた各遊技機3毎の番号であるが、管理者が任意に設定可能であってもよいし、遊技機3から受信した遊技機3の製造番号(例えば、パチスロ機3bの制御部の管理番号又はパチスロ機3bの納品番号等)を元に管理制御部200が割り振る番号(数字、記号を含む)であってもよい。また、「台番」は、遊技機3毎に重複しない番号が割り振られていることが望ましいが、複数の遊技機3をまとめて取り扱いたい場合などは、遊技機3毎の番号が重複して設定される場合も想定されるため、複数の遊技機3に対して重複した番号が設定可能であってもよい。また、遊技機3以外の遊技場装置(例えば、サンド等の遊技媒体取扱装置1、精算機、計数機等)に対しても台番を設定してもよい。遊技場装置に対して「種類」を設定する場合には、「種類」に設定される値(数字、記号を含む)として、遊技機3に設定されている値とは異なる値が設定されることが望ましく、「台番」に関しても遊技機3と遊技媒体取扱装置1に重複した番号を設定しないことが望ましいが、遊技機3と遊技媒体取扱装置1を一つのグループとして扱いたい場合などは遊技機3と遊技媒体取扱装置1に対して重複した番号を設定する場合も想定されるため、遊技機3と遊技媒体取扱装置1に対して重複する番号を設定可能であってもよい。また、「種類」に関して、遊技場装置と、遊技機3と、に同一の「種類」を設定することも可能である。同様に、パチンコ機3a、パチスロ機3bに対して同一の「種類」を設定することも可能である。
管理制御部200の持玉管理制御部201(図3参照)は、遊技媒体取扱装置1から各台表示機4を介して、遊技媒体取扱装置1にカードが挿入又抜かれたことを示す「カード発行」信号を受信した場合、この「カード発行」信号を受信した時間を、例えば、RTC(real−time clock)から取得し、この取得した時間を、当該遊技媒体取扱装置1が対応して配置されている遊技機3の台番号に対応付けて、管理記憶部205に記憶された稼働データに含めて記憶する。具体的には、持玉管理制御部201は、ある稼働日において、最初に「カード発行」信号を受信した時間を、1番目の遊技開始データとして、管理記憶部205に記憶された稼働データに含めて記憶する。そして、持玉管理制御部201は、2回目の「カード発行」信号を受信した時間を、1番目の遊技終了データとして、管理記憶部205に記憶された稼働データに含めて記憶する。そして、持玉管理制御部201は、3回目に「カード発行」信号を受信した時間を、2番目の遊技開始データとして、管理記憶部205に記憶された稼働データに含めて記憶し、4回目に「カード発行」信号を受信した時間を、2番目の遊技終了データとして、管理記憶部205に記憶された稼働データに含めて記憶する。持玉管理制御部201は、「カード発行」信号を受信する毎に、上記制御を繰り返す。なお、遊技開始データは、遊技者が遊技を開始した時間を取得できれば、任意のデータに基づき取得してもよい。また、同様に遊技終了データは、遊技者が遊技を終了した時間を取得できれば、任意のデータに基づき取得してもよい。例えば、遊技開始データ及び遊技終了データは、遊技媒体取扱装置1から送信される着席結果情報やフェイシャルデータに基づき取得してもよい。なお、本実施形態において、「カード発行」信号を受信した時間を、例えば、RTCから取得し、取得した時間を、当該遊技媒体取扱装置1が対応して配置されている遊技機3の台番号に対応付けて、稼働データに含めて記憶するが、これに限定されるものではく、管理制御部200が管理するシステム時間や、ネットワークを利用して取得する他の遊技場装置が管理するシステム時間など、に基づいて「カード発行」信号を受信した時間を特定してもよい。
そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データにおいて、最も早い時間を示す遊技開始データを、「初期稼働時間」として、第1表示261に表示する。また、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データにおいて、最も遅い時間を示す遊技終了データを、「稼働終了時間」として、第1表示261に表示する。
「アウト」は、遊技者が遊技に使用した遊技媒体であるコイン枚数又は発射した遊技球の玉数の合計であり、打込数とも言う。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから「IN情報」を受信した場合、「IN情報」が示す遊技者が投入したメダル数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号の稼働データにおけるアウトデータに加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから「アウト情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号の稼働データにおけるアウトデータに、“1”加算する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データのアウトデータを、「アウト」として、第1表示261に表示する。なお、アウトデータは、遊技者が遊技に使用した遊技媒体であるコイン枚数又は発射した遊技球の玉数の合計を算出できれば、任意のデータに基づき取得してもよい。
「セーフ」は、遊技者による遊技の結果払い出された払出数(賞球数)の合計であり、払出数とも言う。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから「OUT情報」を受信した場合、「OUT情報」が示す遊技者に対して払い出されたメダル数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号の稼働データにおけるセーフデータに加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから「賞球信号」を受信した場合、「賞球信号」が示す遊技者に対して払い出された遊技球数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号の稼働データにおけるセーフデータに加算する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データのセーフデータを、「セーフ」として、第1表示261に表示する。なお、セーフデータは、遊技者による遊技の結果払い出された払出数(賞球数)の合計を算出できれば、任意のデータに基づき取得してもよい。
「差玉」は、上記「アウト」から上記「セーフ」を減算した値である。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、管理記憶部205に記憶された、遊技機3毎の稼働データにおけるアウトデータが示す値からセーフデータが示す値を減算した値を差玉データとして、当該稼働データに含めて記憶する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データの差玉データを、「差玉」として、第1表示261に表示する。
「出玉率」は、上記「アウト」に対する上記「セーフ」の比率であり、上記「セーフ」を上記「アウト」で除算して、例えば、さらに“100”が乗算されたパーセントで表示される。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、管理記憶部205に記憶された、遊技機3毎の稼働データにおけるセーフデータが示す値をアウトデータが示す値で除算した値に“100”を乗算した値を出玉率データとして、当該稼働データに含めて記憶する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データの出玉率データを、「出玉率」として、第1表示261に表示する。
「遊技機設定」は、パチスロ機3b毎の設定値であり、他の遊技機に対する遊技者にとっての有利さを示す値の一例である。設定値は、パチスロ機3b毎に、例えば“1”〜“5”のいずれかの値が設定され、各値に応じて、例えば、ボーナスが内部当選役として決定される確率が異なる。管理制御部200は、各パチスロ機3bから設定値を受信し、この設定値が示す値を、設定値データとして当該パチスロ機3bの稼働データに含めて記憶してもよいし、管理者の操作により入力部240(図3参照)から設定値データの入力を受け付け、この受け付けた値を当該稼働データに含めて記憶してもよい。そして、図19に示すように、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別されるパチスロ機3bの稼働データの設定値データを、「遊技機設定」として、第1表示261に表示する。なお、本実施形態において、「遊技機設定」は、パチスロ機3b毎の設定としているが、これに限定されるものではなく、複数のパチスロ機3bを一つのグループとして扱う場合には、複数のパチスロ機3bの設定として使用することも可能である。
「平均有効スタート回数」は、パチンコ機3aにおける、他の遊技機に対する遊技者にとっての有利さを示す値の一例である。「平均有効スタート回数」は、パチンコ機3aの遊技盤42(図12参照)に打ち込まれた遊技釘の調整により設定される値であり、パチンコ機3aの通常遊技状態中における、遊技者毎の250玉(例えば、1000円分の玉数)あたりのスタート回数(特別図柄の可変表示の回数)を平均した値である。なお、「平均有効スタート回数」は、所定期間における、通常遊技状態中におけるスタート回数を、遊技者が発射した遊技球の玉数の合計であるアウトの玉数で除算することで算出してもよい。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから「OUT情報」を受信した場合、「OUT情報」が示す遊技者に対して払い出されたメダル数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号の稼働データにおけるセーフデータに加算する。管理制御部200は、パチンコ機3a毎に、管理者の操作により入力部240(図3参照)から「平均有効スタート回数」を示す平均有効スタート回数データの入力を受け付け、この受け付けた値を当該パチンコ機3aの稼働データに含めて記憶する。そして、図20に示すように、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別されるパチンコ機3aの稼働データの平均有効スタート回数データを、「平均有効スタート回数」として、第1表示261に表示する。
「最終スタート回数」は、遊技機3において特別遊技状態の制御が終了してから、次の特別遊技状態の制御が開始されるまでの間に行われた遊技回数(遊技の始動回数、遊技の実行回数)である。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、各台表示機4を介して、遊技機3から「スタート情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該遊技機3の台番号の稼働データにおける最終スタート回数データに、“1”加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから受信データとして「大当り情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号の稼働データにおける最終スタート回数データを加算される前の値(例えば、“0”)に更新する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから受信データとして「ボーナス情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号の稼働データにおける最終スタート回数データを加算される前の値(例えば、“0”)に更新する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、例えば、管理者により指定された稼働日の前日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データの最終スタート回数データを、「最終スタート回数」として、第1表示261に表示する。
このような管理制御部200は、遊技機における特別遊技状態の制御が終了した後に実行される遊技毎に加算される値であり、当該特別遊技状態の制御が終了した後であって、次に特別遊技状態の制御が開始された場合に、値の更新が行われる特定値の一例である最終スタート回数を、遊技機毎に管理し、表示手段において、特定値の一例である遊技機毎の最終スタート回数を含む稼働データを表示制御可能である管理制御手段として機能する。なお、管理制御部200は、遊技情報管理制御部221により、稼働日毎に最終スタート回数データを含む稼働データを、管理記憶部205に記憶し、表示制御部241により、「最終スタート回数」として、現時点の最終スタート回数データや、過去の任意の稼働日の最終スタート回数データを第1表示261に表示してもよい。また、最終スタート回数データは、遊技機3において特別遊技状態の制御が終了してから、次の特別遊技状態の制御が開始されるまでの間に行われた遊技回数を取得できれば、任意のデータに基づき取得してもよい。なお、「最終スタート回数」は、特別遊技状態の開始時にクリア(値の更新)されることが望ましいが、特別遊技状態の終了時にクリアされるものであってもよい。また、本実施形態における「最終スタート回数」は、管理者により指定された稼働日の前日の最終スタート回数として扱われる場合、最後に遊技を行った遊技者の最終スタート回数として扱われる場合、特別遊技状態の終了後から計数された値である回数として扱われる場合等を考慮しているが、いずれの回数として使用されていたとしても、遊技機3における遊技状態のクリア(例えば、パチスロ機3bの設定変更、パチンコ機3aのRAM(Random Access read/write Memory)クリア等)や、特定の時間(例えば、遊技場の閉店時間等)、に対応してクリアしてもよいし、クリアしないように設定してもよい。また、「最終スタート回数」は、管理装置としてのサーバ装置2における管理としては、管理者の運用に合わせてクリア条件を設定可能とすることで情報分析を容易とすることが可能となる。
「累計持込玉数」は、第1表示261の「台番」に対応する遊技機3以外の遊技機3で払い出され、計数され、カードに記憶された玉数のうち、当該「台番」に対応する遊技機3で使用した玉数の合計値である。管理制御部200の持玉管理制御部201は、遊技媒体取扱装置1から各台表示機4を介して受信した「持玉情報」信号が示す、当該遊技媒体取扱装置1が対応して設けられている遊技機3以外の遊技機3で払い出され、計数された玉数のうち、当該遊技媒体取扱装置1が対応して設けられている遊技機3において、遊技者が遊技に使用した遊技媒体であるコイン枚数又は発射した遊技球の玉数の合計値である累計持込玉数データを、管理記憶部205に記憶された当該遊技機3の稼働データに含めて記憶する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、例えば、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データの累計持込玉数データを、「累計持込玉数」として、第1表示261に表示する。
「下皿玉数誤差」は、下皿に貯留された玉数によって生ずる誤差を示す値である。管理制御部200の持玉管理制御部201は、遊技媒体取扱装置1から各台表示機4を介して受信した「メダル貸出」信号、「遊技球貸出」信号、「貯玉再プレイ」信号、「持玉情報」信号、「貯玉情報」信号が示す値、及び、管理記憶部205に記憶された、当該持玉管理制御部201が対応して設けられている遊技機3の稼働データにおけるセーフデータが示す値を合算し、この合算値から、当該稼働データにおけるアウトデータが示す値を減算した値を、下皿玉数誤差データとして、当該稼働データに含めて記憶する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、例えば、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データの下皿玉数誤差データを、「下皿玉数誤差」として、第1表示261に表示する。
「不正回数」は、遊技機3において、エラーが発生した回数を示す値である。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、各台表示機4を介して、遊技機3から「異常1情報」、「異常2情報」、「異常3情報」又は「異常4情報」を受信した場合、管理記憶部205(図3参照)に記憶された、当該遊技機3の台番号の稼働データにおける不正回数データに、“1”加算する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、例えば、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データの不正回数データを、「不正回数」として、第1表示261に表示する。
「客交代」は、遊技機3において、遊技者が代わった回数を示す値である。管理制御部200の持玉管理制御部201(図3参照)は、遊技媒体取扱装置1から各台表示機4を介して、遊技媒体取扱装置1から「カード発行」信号を受信し、この「カード発行」信号のカードの識別情報が、前回受信した「カード発行」信号のカードの識別情報と異なっていた場合、管理記憶部205に記憶された、当該遊技媒体取扱装置1が対応して配置されている遊技機3の台番号の稼働データにおける、遊技者が代わった回数を示す客交代データに“1”加算する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、例えば、管理者により指定された稼働日において、「台番」で識別される遊技機3の稼働データの客交代データを、「客交代」として、第1表示261に表示する。
このように、管理制御部200は、表示手段において、稼働データに基づいて、複数の遊技機の稼働データを遊技機毎に表示制御可能である管理制御手段として機能する。また、管理制御部200は、遊技機の稼働が開始された時間を示す初期稼働時間データと、他の遊技機に対する遊技者にとっての有利さを示す値と、を含む稼働データを管理し、表示手段において、稼働データに基づいて、複数の遊技機の稼働データを表示制御可能な管理制御手段として機能する。
また、管理制御部200の表示制御部241は、管理者が入力部240により操作可能であり、遊技者の遊技履歴である「客履歴」や、遊技機3の稼働履歴である「台履歴」を表示可能とする「確認」ボタンを、第1表示261に表示する。この「客履歴」や「台履歴」の「確認」ボタンは、複数の遊技機3の稼働データにそれぞれ対応付けられて表示されている。
図18に戻って、ステップS12において、管理制御部200の表示制御部241は、ステップS11で第1表示261に使用した複数の遊技機3の稼働データを、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶する。
ステップS13において、管理制御部200の表示制御部241は、初期稼働時間に基づいて、第1表示261に表示した稼働データのソートを行うか否かを判定する。具体的には、表示制御部241は、例えば、特定の条件が成立した場合の一例として、管理者の入力部240の操作により、第1表示261(図19又は図20参照)における「初期稼働時間」が選択(例えば、クリック操作)された場合には、初期稼働時間に基づいて、第1表示261に表示した稼働データのソートを行うと判定し、ステップS14に処理を移し、「初期稼働時間」が選択されていない場合には、初期稼働時間に基づいて、第1表示261に表示した稼働データのソートを行わないと判定し、ステップS16に処理を移す。
ステップS14において、管理制御部200の表示制御部241は、ステップS11の処理で抽出した稼働データから、初期稼働時間の早い順番に再度検索する。具体的には、表示制御部241は、ステップS12で管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶した複数の遊技機3の稼働データを、初期稼働時間データが示す時間の早い順に並び替えて、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶する。なお、本実施形態において、管理制御部200の表示制御部241は、ステップS12で管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶した複数の遊技機3の稼働データを、初期稼働時間データが示す時間の早い順に並び替えて、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶するが、これに限らず、初期稼働時間データが示す時間の早い順に並び替えて、管理記憶部205の所定のデータ領域に一時記憶テーブルを作成し、一時記憶テーブルに初期稼働時間データが示す時間の早い順に並び替えた遊技機3の稼働データを記憶してもよい。
ステップS15において、管理制御部200の表示制御部241は、検索キーを、初期稼働時間、稼働終了時間の順番に設定する。具体的には、表示制御部241は、ステップS14で管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶した、初期稼働時間データが示す時間の早い順に並び替えた複数の遊技機3の稼働データにおいて、初期稼働時間データが示す時間が同じ場合に、稼働終了時間データが示す時間が早い順に並び替えて、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶する。また、本ステップにおいて、表示制御部241は、初期稼働時間データが示す時間及び稼働終了時間データが示す時間が早い順に、複数の遊技機3の稼働データを並べ変えた第1表示261を、表示部260(図3参照)に表示する。なお、管理制御部200は、本ステップにおける検索キーに使用する複数の検索項目の優先順位を決定する優先順位設定部を更に備えてもよい。この場合、優先順位設定部は、管理者の操作や、予め定められた複数種類の検索項目の中から、優先順位を付けて検索項目を選択することが可能である。このような管理制御部200は、表示手段において、稼働データを表示制御中に、特定の条件が成立した場合に、複数の遊技機の稼働データを、初期稼働時間データの時系列順に並び替える表示制御が可能な管理制御手段として機能する。なお、本実施形態において、管理制御部200は、稼働データを表示制御中に特定の条件(管理者の操作等)が成立した場合に、複数の遊技機の稼働データを初期稼働時間データの時系列順に並び替える表示制御を実行するが、これに限られるものではない。管理制御部200の制御において、稼働データを一つだけ表示している場合、稼働データを表示していていない場合、においても並び替える表示制御を実行することを可能とし、稼働データの数によらず統一された制御を実現し、開発工数を削減してもよいし、稼働データを一つだけ表示している場合、稼働データを表示していていない場合、においては特定の条件が成立しないように制御したり、特定の条件が成立した場合であっても表示内容に変更が無い場合には並び替えの処理を実行しないように制御したりすることで、余分な表示制御を実行しないように制御し、管理制御部200の制御負担を軽減してもよい。
図21は、サーバ装置2の管理制御部200により表示部260に表示される、パチスロ機3bを管理するための第1表示261の一例を示す図である。図22は、サーバ装置2の管理制御部200により表示部260に表示される、パチンコ機3aを管理するための第1表示261の一例を示す図である。図21に示す第1表示261は、管理制御部200の表示制御部241のステップS14及びステップS15の処理により、図19に示す台番号の昇順で配列された複数のパチスロ機3bの稼働データを、初期稼働時間データが示す時間及び稼働終了時間データが示す時間が早い順に並べ変えられたものである。また、図22に示す第1表示261は、管理制御部200の表示制御部241のステップS14及びステップS15の処理により、図20に示す台番号の昇順で配列された複数のパチンコ機3aの稼働データを、初期稼働時間データが示す時間及び稼働終了時間データが示す時間が早い順に並べ変えられたものである。
図18に戻って、ステップS16において、管理制御部200の表示制御部241は、遊技機が指定されたか否かを判定する。具体的には、表示制御部241は、例えば、管理者の入力部240の操作により、第1表示261(図19又は図20参照)における「客履歴」の「確認」ボタンが選択(例えば、クリック操作)された場合、選択された「確認」ボタンが対応付けられた稼働データの台番号で識別される遊技機3が指定されたと判定し、ステップS17に処理を移し、「客履歴」の「確認」ボタンが選択されない場合には、第1表示の表示処理を終了する。本ステップで管理制御部200が受け付ける管理者の入力部240の操作による情報は、管理者の操作に基づく所定の遊技機を指定する第1操作情報の一例である。
ステップS17において、管理制御部200の表示制御部241は、ステップS16で管理者に指定された遊技機3の客履歴である遊技データを表示する第2表示を、表示部260に表示する。なお、遊技データ及び第2表示の詳細は、後述する。
ステップS18において、管理制御部200の表示制御部241は、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶された、第2表示を表示するか否かを判定するための第2表示フラグの値に“1”をセットする。ステップS19において、管理制御部200の表示制御部241は、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶された第1表示フラグの値に“0”をセットする。
図23は、サーバ装置2の管理制御部200により表示部260に表示される、遊技場に設置された複数の遊技機を管理するためのレイアウト表示262の一例を示す図である。レイアウト表示262には、遊技場における複数の遊技機のレイアウトに加え、入口、出口、精算機、カウンター及び自動販売機の配置が表示されている。レイアウト表示262において、4列の升目の列の各升目は遊技機を示し、各升目に表示された数字は、各遊技機3を識別する台番号である。
レイアウト表示262は、管理者の所定の操作に基づき、管理制御部200の表示制御部241により表示部260(図3参照)に表示される。表示制御部241は、例えば、管理者の入力部240の操作により、表示部260におけるいずれかの升目が選択(例えば、クリック操作)された場合、選択された升目に表示された台番号に対応付けられた遊技機3が指定されたと判定し、当該遊技機3の客履歴である遊技データを表示する第2表示を、表示部260に表示する。また、表示制御部241は、例えば、管理記憶部205に記憶された稼働データを参照し、初期稼働時間データが示す時間が、他に比べ早い遊技機3の台番号が表示された升目を他の升目に比べ明るく表示したり、他の升目と異なる色で表示してもよい。また、表示制御部241は、例えば、初期稼働時間データが示す時間が早い順に、台番号が表示された升目の明るさを異ならせてもよい。このようなレイアウト表示262を表示することで、遊技場(フロア)の出入口や、カウンター、精算機(遊技用装置)、といったレイアウトと、遊技者の客付(どの遊技機から遊技を行ったか)との関係を容易に把握することが可能となる。
(第2表示の表示処理)
次に、サーバ装置2の管理制御部200による第2表示の表示処理について説明する。図24は、サーバ装置2の管理制御部200により行われる第2表示の表示処理の概要を示すフローチャートである。
ステップS20において、管理制御部200の表示制御部241は、管理記憶部205に記憶された第2表示フラグの値が“1”か否かを判定する。表示制御部241は、第2表示フラグの値が“1”であると判定した場合にはステップS21に処理を移し、第2表示フラグの値が“1”でないと判定した場合には第2表示の表示処理を終了する。
ステップS21において、管理制御部200の表示制御部241は、ステップS16(図18参照)の処理で指定された遊技機3に対応する遊技者を、検索キーとして、当該遊技機3における遊技者毎の遊技データを抽出して表示部260に表示する制御を行う。具体的には、本ステップにおいて、表示制御部241は、管理記憶部205に記憶された遊技データから、ステップS16の処理で管理者により選択された遊技機3の台番号(遊技機3を識別する情報)及び管理者により指定された所望の日に対応付けられた各遊技者毎の遊技データを抽出し、この抽出した各遊技者毎の遊技データを、当該遊技機3で遊技を行った順に配列した第2表示を、表示部260に表示する。
図25は、サーバ装置2の管理制御部200により表示部260に表示される、パチスロ機3bを管理するための第2表示263の一例を示す図である。第2表示263には、複数の遊技者の遊技データが、管理者により選択されたパチスロ機3bで遊技を行った順に配列され表示されている。具体的には、図25に示す例では、図21に示す第1表示261において、台番「2」の「客履歴」の「確認」ボタンが管理者により選択され、台番「2」で識別されるパチスロ機3bで遊技を行った遊技者の遊技データが表示されている。または、図23に示すレイアウト表示262において、「2」(各遊技機3を識別する台番号)が表示された升目が管理者により選択され、台番「2」で識別されるパチスロ機3bで遊技を行った遊技者の遊技データが表示されている。そして、例えば、第2表示263の上部には、管理者により選択された台番が「2」であることを示す表示(図25に示す例では「台番:2」との文字画像)がされている。また、本実施形態において、遊技データは、遊技機3の台番号及びカードの識別情報(遊技者を識別する情報)に対応付けられ、管理記憶部205において、遊技者毎に記憶されている。第2表示263に表示される遊技データには、「着席」、「遊技終了時刻」、「占有時間」、「遊技状態」、「総ゲーム数」、「総アウト数」、「総セーフ数」、「差玉」、「最終スタート回数」、「特賞間アウト」、「特賞間セーフ」、「特賞間差玉」、「特賞中アウト」、「特賞中セーフ」、「特賞中差玉」、「最大持ち球」が含まれている。なお、本実施形態において、遊技データは、稼働データと重複するデータを有していてもよいし、明確に異なる情報を有していてもよい。即ち、いずれのデータについても、データをどのように管理するかという点で異なるものであり、抽出条件や、受信条件に応じて、結果的に同じデータを扱う場合も想定される。
「着席」は、遊技データが対応付けられた台番号の遊技機3で遊技を行った遊技者に、サーバ装置2の管理制御部200が割り振った値であり、ある稼働日における当該遊技機3の着席順序を示す値である。管理制御部200の持玉管理制御部201は、遊技媒体取扱装置1から各台表示機4を介して、遊技媒体取扱装置1にカードが挿入されたことを示す「カード発行」信号を受信した場合、当該遊技媒体取扱装置1に対応して設置された遊技機3の台番号及び当該カードの識別情報に対応付けた遊技データに、当該遊技機3の着席順を示す値である着席データを含めて、管理記憶部205に記憶する。また、持玉管理制御部201は、「カード発行」信号を受信した場合、カードの識別情報が同じ場合には着席データに同じ値を割り振り、カードの識別情報が異なった場合には着席データに、前回割り振った値に“1”加算した値を割り振る。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の遊技データの着席データを、「着席」として、第2表示263に表示する。なお、着席データの値は、管理制御部200に限らず、例えば、遊技媒体取扱装置1が割り振り、この値を示す情報を、サーバ装置2に送信してもよい。
「遊技終了時刻」は、遊技者が遊技を終了した時間であって、フェイシャル認証による遊技者の交代検知、カード排出、などによって特定される時間である。管理制御部200の持玉管理制御部201は、遊技媒体取扱装置1から各台表示機4を介して、遊技媒体取扱装置1にカードが挿入又抜かれたことを示す「カード発行」信号を受信した場合、この「カード発行」信号を受信した時間を、例えば、RTCから取得し、この取得した時間を、当該遊技媒体取扱装置1が対応して配置されている遊技機3の台番号及び当該カードの識別情報に対応付けて、管理記憶部205に記憶された遊技データに含めて記憶する。具体的には、持玉管理制御部201は、ある稼働日において、最初に「カード発行」信号を受信した時間を、1番目の遊技開始データとして、管理記憶部205に記憶された遊技データに含めて記憶する。そして、持玉管理制御部201は、2回目の「カード発行」信号を受信した時間を、1番目の遊技終了データとして、管理記憶部205に記憶された遊技データに含めて記憶する。そして、持玉管理制御部201は、3回目に「カード発行」信号を受信した時間を、2番目の遊技開始データとして、管理記憶部205に記憶された遊技データに含めて記憶し、4回目に「カード発行」信号を受信した時間を、2番目の遊技終了データとして、管理記憶部205に記憶された遊技データに含めて記憶する。持玉管理制御部201は、「カード発行」信号を受信する毎に、上記制御を繰り返す。なお、遊技開始データは、遊技者が遊技を開始した時間を取得できれば、任意のデータに基づき取得してもよい。また、同様に遊技終了データは、遊技者が遊技を終了した時間を取得できれば、任意のデータに基づき取得してもよい。例えば、遊技開始データ及び遊技終了データは、遊技媒体取扱装置1から送信される着席結果情報やフェイシャルデータに基づき取得してもよい。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号に対応付けられた遊技データの遊技終了データを、「遊技終了時刻」として、第2表示263に表示する。
また、本実施形態において、サーバ装置2の管理制御部200は、「カード発行」信号の受信、即ち、カードの抜き差しで遊技者の交代を検知し、カードが排出されたとき(例えば、2回目の「カード発行」信号を受信したとき)に遊技者の遊技終了時刻や、「総ゲーム数」等の遊技結果を確定する。なお、管理制御部200は、リアルタイムに、遊技結果を更新してもよく、この場合には、カードが排出されたときに、遊技結果の更新を終了し、当該遊技結果を確定する。
管理制御部200は、前回挿入されたカードと、今回挿入されたカードとが同一の場合(カードの識別情報が同じ場合)には同じ遊技者であると判定し、前回挿入されたカードが排出されたとき(例えば、2回目の「カード発行」信号を受信したとき)に確定した遊技データを、今回挿入されたカードが排出されるまで(例えば、4回目の「カード発行」信号を受信するまで)の遊技時間、遊技結果で更新する。
また、遊技者が昼食、トイレ休憩等の際にカードを抜いて席を立つことを考慮し、管理制御部200は、カードが排出されてから(例えば、2回目の「カード発行」信号を受信してから)一定時間(例えば30分)以内に、再度同じカード(同じ識別情報を有するカード)が挿入された場合(例えば、3回目の「カード発行」信号を受信した場合)には、同一の遊技者が遊技を行っていると判定し、カードが排出されたとき(例えば、2回目の「カード発行」信号を受信したとき)に確定した遊技データを今回挿入されたカードが排出されるまで(例えば、4回目の「カード発行」信号を受信するまで)の遊技時間、遊技結果で更新する。
また、上記の場合、管理制御部200は、カードが排出されてから一定時間(例えば30分)経過したときには、カードが排出された時間(例えば、2回目の「カード発行」信号を受信した時間)を遊技終了時刻として、管理記憶部205に記憶する。このとき、管理制御部200は、占有時間を遊技終了時刻に基づいて算出する。例えば、管理制御部200は、12:00にカードが抜かれ(例えば、2回目の「カード発行」信号を受信し)、12:30までに再度挿入されなかった場合(例えば、3回目の「カード発行」信号を受信しなかった場合)には、遊技終了の判断を12:30に行うが、遊技データとしては12:00を当該遊技者の遊技終了時刻として、管理記憶部205に記憶する。
また、上記の場合、管理制御部200は、カードが排出されてから一定時間(例えば30分)以内に、カードが排出された遊技媒体取扱装置1とは別の遊技媒体取扱装置1で、排出されたカードと同一のカードの挿入を検知した場合(同じ識別情報を有するカードの「カード発行」信号を受信した場合)には、遊技者が遊技を行う遊技機3を変えたと判定し、カードが排出された時刻を、カードが排出された遊技媒体取扱装置1が対応して設置された遊技機3における遊技終了時刻として、管理記憶部205に記憶する。また、管理制御部200は、このとき、占有時間を遊技終了時刻に基づいて算出する。例えば、管理制御部200は、12:00に所定の識別情報を有するカードAが第1の遊技媒体取扱装置1から抜かれ、12:05にカードAが第2の遊技媒体取扱装置1で使用された場合には、12:05に第1の遊技媒体取扱装置1が対応して設置された遊技機3における遊技終了の判断を行い、第1の遊技媒体取扱装置1が対応して設置された遊技機3における遊技データとしては12:00を当該遊技者の遊技終了時刻として、管理記憶部205(図3参照)に記憶する。このような管理制御部200は、遊技者が遊技を開始した時間を示す遊技開始データと、当該遊技者が遊技を終了した時間を示す遊技終了データとを含む遊技データを、管理可能である管理制御手段として機能する。
「占有時間」は、遊技機3(本実施形態においては一遊技機であることが望ましいが、複数の遊技機であってもよい。)における遊技者の遊技開始から遊技終了までの時間であって、フェイシャル認証、カードの入排出、などによって特定される時間である。管理制御部200の持玉管理制御部201は、管理記憶部205に記憶された遊技データに含まれる遊技開始データが示す時間と、遊技終了データが示す時間との時間差を算出し、算出した時間を占有時間データとして、管理記憶部205に記憶された遊技データに含めて記憶する。このような占有時間データは、遊技開始データ及び遊技終了データを含むデータとして機能させることもできる。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号に対応付けられた遊技データの占有時間データを、「占有時間」として、第2表示263に表示する。
「遊技状態」は、管理者により選択された遊技機3における遊技者の遊技の状態を示している。管理制御部200の持玉管理制御部201は、例えば、当該遊技機3において、着席データを割り振った遊技者が遊技を終了したと判定した場合には、遊技状態データに遊技終了を示す値をセットし、この遊技状態データを管理記憶部205に記憶された遊技データに含めて記憶する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号に対応付けられた遊技データの遊技状態データを、「遊技状態」として、第2表示263に表示する(例えば、「遊技終了」との文字表示)。
「総ゲーム数」は、遊技者が占有時間内に遊技を行った遊技回数の合計である。
管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、遊技機3から「スタート情報」を受信した場合、当該遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける総ゲーム数データに、“1”加算する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号に対応付けられた遊技データの総ゲーム数データを、「総ゲーム数」として、第2表示263に表示する。
「総アウト数」は、遊技者が占有時間内に行った遊技で使用した(打ち込んだ)遊技媒体数(玉数、メダル数)の合計である。管理制御部200の遊技情報管理制御部221(図3参照)は、遊技開始データを管理記憶部205(図3参照)に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから「IN情報」を受信した場合、「IN情報」が示す遊技者が投入したメダル数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける総アウト数データに加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから「アウト情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける総アウト数データに、“1”加算する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの総アウトデータを、「総アウト数」として、第2表示263に表示する。なお、総アウト数データは、占有時間内に行った遊技で使用した遊技媒体であるコイン枚数又は発射した遊技球の玉数の合計を算出できれば、任意のデータに基づき取得してもよい。
「総セーフ数」は、遊技者が占有時間内に行った遊技で遊技機3から払い出された遊技媒体数の合計である。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから「OUT情報」を受信した場合、「OUT情報」が示す遊技者に対して払い出されたメダル数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける総セーフ数データに加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから「賞球信号」を受信した場合、「賞球信号」が示す遊技者に対して払い出された遊技球数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける総セーフ数データに加算する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの総セーフ数データを、「総セーフ数」として、第2表示263に表示する。なお、総セーフ数データは、遊技者が占有時間内に行った遊技で遊技機3から払い出された遊技媒体数の合計を算出できれば、任意のデータに基づき取得してもよい。
「差玉」は、上記「総アウト数」から上記「総セーフ数」を減算することで求められる、遊技者毎に管理される遊技媒体数であり、管理者側の視点で値が表示される。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、管理記憶部205に記憶された、遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける総アウト数データが示す値から総セーフ数データが示す値を減算した値を差玉データとして、当該遊技データに含めて記憶する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの差玉データを、「差玉」として、第2表示263に表示する。
「最終スタート回数」は、遊技者が遊技を終了したときの、最終特賞からの遊技回数であり、ある稼働日において1度も特賞がない場合には、当該稼働日の開店時から行われた遊技回数の場合もある。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、遊技機3から「スタート情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける最終スタート回数データに、“1”加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから受信データとして「大当り情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける最終スタート回数データを加算される前の値(例えば、“0”)に更新する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから受信データとして「ボーナス情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける最終スタート回数データを加算される前の値に更新する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの最終スタート回数データを、「最終スタート回数」として、第2表示263に表示する。このような管理制御部200は、遊技機における特別遊技状態の制御が終了した後に実行される遊技毎に加算される値であり、当該特別遊技状態の制御が終了した後であって、次に特別遊技状態の制御が開始された場合に、値の更新が行われる特定値の一例である最終スタート回数を、遊技者毎に管理し、表示手段において、特定値の一例である最終スタート回数を含む第1データを表示制御可能な管理制御手段の一例である。なお、最終スタート回数データは、遊技者が遊技を終了したときの、最終特賞からの遊技回数を算出できれば、任意のデータに基づき算出してもよい。
「特賞間アウト」は、遊技者の遊技中に特賞が発生した場合、遊技機で最後に特賞が発生してから、遊技者が遊技終了までに遊技に使用した遊技媒体数であり、遊技者の遊技中に特賞が発生しなかった場合、遊技者の遊技開始から、遊技終了までに遊技に使用した遊技媒体数である。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから「IN情報」を受信した場合、「IN情報」が示す遊技者が投入したメダル数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞間アウトデータに加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから「アウト情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞間アウトデータに、“1”加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから受信データとして「大当り情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞間アウトデータを加算される前の値(例えば、“0”)に更新する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから受信データとして「ボーナス情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞間アウトデータを加算される前の値(例えば、“0”)に更新する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの特賞間アウトデータを、「特賞間アウト」として、第2表示263に表示する。なお、特賞間アウトデータは、遊技者の遊技中に特賞が発生した場合、遊技機で最後に特賞が発生してから、遊技者が遊技終了までに遊技に使用した遊技媒体数を算出できれば、任意のデータに基づき算出してもよい。
「特賞間セーフ」は、遊技者の遊技中に特賞が発生した場合、遊技機で最後に特賞が発生してから、遊技者が遊技終了までに行った遊技中に払い出された遊技媒体数であり、遊技者の遊技中に特賞が発生しなかった場合、遊技者の遊技開始から、遊技終了までに行った遊技中に払い出された遊技媒体数である。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから「OUT情報」を受信した場合、「OUT情報」が示す遊技者に対して払い出されたメダル数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞間セーフデータに加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから「賞球信号」を受信した場合、「賞球信号」が示す遊技者に対して払い出された遊技球数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞間セーフデータに加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから受信データとして「大当り情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞間セーフデータを加算される前の値(例えば、“0”)に更新する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから受信データとして「ボーナス情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞間セーフデータを加算される前の値(例えば、“0”)に更新する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの特賞間セーフデータを、「特賞間セーフ」として、第2表示263に表示する。なお、特賞間セーフデータは、遊技者の遊技中に特賞が発生した場合、遊技機で最後に特賞が発生してから、遊技者が遊技終了までに行った遊技中に払い出された遊技媒体数を算出できれば、任意のデータに基づき算出してもよい。
「特賞間差玉」は、上記「特賞間アウト」から上記「特賞間セーフ」を減算した値であり、管理者側の視点で値が表示される。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、管理記憶部205に記憶された、遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞間アウトデータが示す値から特賞間セーフデータが示す値を減算した値を特賞間差玉データとして、当該遊技データに含めて記憶する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの特賞間差玉データを、「特賞間差玉」として、第2表示263に表示する。
「特賞中アウト」は、遊技者が特賞中に行った遊技に使用された遊技媒体数であり、図25に示す第2表示263では表示されないが、後述する図27に示す第2表示263において追加表示された分の遊技データでは表示される。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間において、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから受信データとして「ボーナス情報」を受信してから「ボーナス終了情報」を受信するまでの間である特賞中に、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから「IN情報」を受信した場合、「IN情報」が示す遊技者が投入したメダル数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞中アウトデータに加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間において、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから受信データとして「大当り情報」を受信してから「大当り終了情報」を受信するまでの間である特賞中に、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから「アウト情報」を受信した場合、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞中アウトデータに、“1”加算する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの特賞中アウトデータを、「特賞中アウト」として、第2表示263に表示する。なお、特賞中アウトデータは、遊技者が特賞中に行った遊技に使用された遊技媒体数を算出できれば、任意のデータに基づき算出してもよい。
「特賞中セーフ」は、遊技者が特賞中に行った遊技中に払い出された遊技媒体数であり、図25に示す第2表示263では表示されないが、後述する図27に示す第2表示263において追加表示された分の遊技データでは表示される。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間において、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから受信データとして「ボーナス情報」を受信してから「ボーナス終了情報」を受信するまでの間である特賞中に、各台表示機4を介して、パチスロ機3bから「OUT情報」を受信した場合、「OUT情報」が示す遊技者に対して払い出されたメダル数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチスロ機3bの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞中セーフデータに加算する。また、管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間において、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから受信データとして「大当り情報」を受信してから「大当り終了情報」を受信するまでの間である特賞中に、各台表示機4を介して、パチンコ機3aから「賞球信号」を受信した場合、「賞球信号」が示す遊技者に対して払い出された遊技球数を、管理記憶部205に記憶された、当該パチンコ機3aの台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞中セーフデータに加算する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの特賞中セーフデータを、「特賞中セーフ」として、第2表示263に表示する。なお、特賞中セーフデータは、遊技者が特賞中に行った遊技中に払い出された遊技媒体数を算出できれば、任意のデータに基づき算出してもよい。
「特賞中差玉」は、上記「特賞中セーフ」から上記「特賞中アウト」を減算した値であり、管理者側の視点で値が表示され、図25に示す第2表示263では表示されないが、後述する図27に示す第2表示263において追加表示された分の遊技データでは表示される。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、遊技開始データを管理記憶部205に記憶した後、遊技終了データを管理記憶部205に記憶するまでの間に、管理記憶部205に記憶された、遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞中アウトデータが示す値から特賞中セーフデータが示す値を減算した値を特賞中差玉データとして、当該遊技データに含めて記憶する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの特賞中差玉データを、「特賞中差玉」として、第2表示263に表示する。
「最大持ち球」は、遊技者毎に管理される上記「特賞中差玉」から上記「特賞間差玉」を減算することで求められる値のうち、最大となる値又は遊技者毎に管理される上記「差玉」で求められる値のうち、最少となる値の絶対値であり、遊技者側の視点で値が表示される。管理制御部200の遊技情報管理制御部221は、管理記憶部205に記憶された、遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データにおける特賞中差玉データが示す値から特賞間差玉データが示す値を減算した値の最大値を最大持ち球データとして、当該遊技データに含めて記憶する。例えば、「最大持ち球」は、特賞終了後が最大値となり得るため、遊技情報管理制御部221は、特賞終了直後(「ボーナス終了情報」又は「大当り終了情報」を受信した直後)に最大持ち球データを算出してもよい。なお、遊技情報管理制御部221は、リアルタイムで、特賞中差玉データが示す値から特賞間差玉データが示す値を減算した値を算出し、この値の最大値を最大持ち球データとして、当該遊技データに含めて記憶してもよい。また、遊技情報管理制御部221は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの差玉データが示す値のうち、最少となる値の絶対値を最大持ち球データとして、当該遊技データに含めて記憶してもよい。そして、管理制御部200の表示制御部241は、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データの最大持ち球データを、「最大持ち球」として、第2表示263に表示する。
更に、第2表示263においては、「着席」に対応付けられた遊技データに、それぞれ、「遊技者」の写真と、写真によって遊技者の頭部が認識できたか否かの結果を示す「頭部認識」が対応付けられている。管理制御部200の持玉管理制御部201は、遊技媒体取扱装置1から各台表示機4を介して、遊技媒体取扱装置1にカードが挿入又抜かれたことを示す「カード発行」信号を受信した場合、遊技媒体取扱装置1からフェイシャルデータ及び頭部認識判定データを受信し、当該遊技媒体取扱装置1が対応して配置されている遊技機3の台番号及び当該カードの識別情報に対応付けられた遊技データに対応付けて、管理記憶部205に記憶する。そして、管理制御部200の表示制御部241は、第2表示263において、管理者により選択された遊技機3の台番号及びカードの識別情報に対応付けられた遊技データに対応付けられたフェイシャルデータを「遊技者」として表示し、頭部認識判定データを「頭部認識」として表示する。表示制御部241は、第2表示263において、例えば、頭部認識判定データが遊技者の頭部が認識可能であるとの判定結果を示すものであれば「○」を表示し、遊技者の頭部が認識可能でないとの判定結果を示すものであれば「×」を表示する。なお、表示制御部241は、例えば、管理記憶部205に、カードの識別情報に対応付けられた会員の顔写真データが記憶されていれば、第2表示263において、この顔写真データを、当該カードの識別情報の遊技データに対応付けられた「遊技者」として表示してもよい。
図24に戻って、ステップS22において、管理制御部200の表示制御部241は、ステップS21で第2表示263に使用した複数の遊技者毎の遊技データを、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶する。
ステップS23において、管理制御部200の表示制御部241は、遊技者が指定されたか否かを判定する。具体的には、表示制御部241は、例えば、管理者の入力部240の操作により、第2表示263における「着席」のうちのいずれかが選択(例えば、クリック操作)された場合、選択された「着席」の遊技データに対応付けられたカードの識別情報で識別される遊技者が指定されたと判定し、ステップS24に処理を移し、「客履歴」の「確認」ボタンが選択されない場合には、第2表示の表示処理を終了する。
ステップS24において、管理制御部200の表示制御部241は、表示部260(図3参照)に、ステップS23において、指定された遊技データの詳細を第2表示に表示する。なお、第2表示における指定された遊技データの詳細の表示については、後述する。
ステップS25において、管理制御部200の表示制御部241は、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶された、第2表示における指定された遊技データの詳細の表示をするか否かを判定するための詳細第2表示フラグの値に“1”をセットする。
ステップS26において、管理制御部200の表示制御部241は、表示部260に表示した第2表示263の表示を終了するか否かを判定する。具体的には、表示制御部241は、例えば、管理者の入力部240の操作により、第2表示263(図25参照)の表示を終了することが選択(例えば、クリック操作)された場合には第2表示263の表示を終了すると判定し、ステップS27に処理を移し、第2表示263の表示を終了することが選択されなかった場合には第2表示263の表示を終了しないと判定し、第2表示の表示処理を終了する。
ステップS27において、管理制御部200の表示制御部241は、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶された第2表示フラグの値に“0”をセットする。ステップS28において、管理制御部200の表示制御部241は、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶された詳細第2表示フラグの値に“0”をセットする。
(詳細第2表示の表示処理)
次に、サーバ装置2の管理制御部200による詳細第2表示の表示処理について説明する。図26は、サーバ装置2の管理制御部200により行われる詳細第2表示の表示処理の概要を示すフローチャートである。
ステップS30において、管理制御部200の表示制御部241は、管理記憶部205に記憶された詳細第2表示フラグの値が“1”か否かを判定する。表示制御部241は、詳細第2表示フラグの値が“1”であると判定した場合にはステップS31に処理を移し、詳細第2表示フラグの値が“1”でないと判定した場合には詳細第2表示の表示処理を終了する。
ステップS31において、管理制御部200の表示制御部241は、表示部260において、ステップS22で管理記憶部205に記憶した遊技データを表示する第2表示263(図25参照)に、ステップS23(図24参照)で指定された遊技者の遊技履歴の詳細を示す遊技データを表示する詳細第2表示を加えて表示する。
図27は、サーバ装置2の管理制御部200により表示部260に表示される、パチスロ機3bを管理するための第2表示263に詳細第2表示264が加えられた一例を示す図である。表示制御部241は、図25に示す第2表示263において、管理者の操作により、「着席」のうちのいずれかが選択(例えば、クリック操作)された場合、ステップS31の処理により、図27に示すように、第2表示263において、選択された「着席」の着席データ(遊技機3を識別する情報)に対応付けられた遊技者(カードの識別情報で識別される遊技者)の遊技データのうち、図25に示す第2表示263に表示されていない遊技データを表示する詳細第2表示264を、加えて表示する。
具体的には、図25に示す第2表示263においては、遊技履歴を示す遊技データのうち「着席」、「遊技終了時刻」、「占有時間」、「遊技状態」、「総ゲーム数」、「総アウト数」、「総セーフ数」、「差玉」、「最終スタート回数」、「特賞間アウト」、「特賞間セーフ」、「特賞間差玉」及び「最大持ち球」の各データの値が表示されている。なお、図25に示す第2表示263においては、「特賞中アウト」、「特賞中セーフ」及び「特賞中差玉」は、項目が表示されているものの、遊技データの値は表示されていない。
そして、例えば、管理者の操作により「着席」“3”が選択された場合、表示制御部241は、例えば、図27に示すように、「着席」“3”の遊技データが表示された欄の直下に、詳細第2表示264を加えて表示する。この詳細第2表示264においては、図25に示す第2表示263では表示されていなかった遊技履歴を示す遊技データが表示されるとともに、各「着席」(遊技機3)に対応付けられた遊技データにおいて、図25に示す第2表示263では表示されていた遊技データに加え、図25に示す第2表示263では表示されていなかった遊技データの「特賞中アウト」、「特賞中セーフ」及び「特賞中差玉」の各データの値が表示されている。なお、図27に示す例では、表示制御部241は、1人の遊技者のみが指定され、当該遊技者の遊技データのみを表示する詳細第2表示264を表示しているが、これに限らず、複数の遊技者が指定された場合に、これらの遊技者のそれぞれの遊技データを表示する詳細第2表示264を表示してもよい。
このような図25に示す第2表示263において表示された「着席」、「遊技終了時刻」、「占有時間」、「遊技状態」、「総ゲーム数」、「総アウト数」、「総セーフ数」、「差玉」、「最終スタート回数」、「特賞間アウト」、「特賞間セーフ」、「特賞間差玉」及び「最大持ち球」の各データは、所定の遊技機の遊技データの一部である第1データの一例である。また、図27に示す詳細第2表示264において表示された「着席」、「遊技終了時刻」、「占有時間」、「遊技状態」、「総ゲーム数」、「総アウト数」、「総セーフ数」、「差玉」、「最終スタート回数」、「特賞間アウト」、「特賞間セーフ」、「特賞間差玉」、「特賞中アウト」、「特賞中セーフ」、「特賞中差玉」及び「最大持ち球」の各データは、所定の遊技者の遊技データであり第1データより多くの情報を含む第2データの一例である。
また、ステップS21(図24参照)の処理を行う管理制御部200は、表示手段において稼働データを表示制御中に、遊技機を指定する第1操作を受け付けた場合に、当該遊技機の遊技データの一部である第1データを遊技者毎に表示制御可能な管理制御手段として機能する。
また、ステップS31の処理を行う管理制御部200は、表示手段において第1データを表示制御中に、所定の遊技者を指定する第2操作を受け付けた場合に、当該遊技者の遊技データであり第1データより多くの情報を含む第2データを表示制御可能である管理制御手段として機能する。また、管理制御部200は、表示手段において、遊技開始データ及び遊技終了データを含む第2データを、遊技者毎に時系列に並べて表示制御可能な管理制御手段として機能する。なお、本実施形態においては、管理制御部200は、稼働データの表示制御中に、第1データと、第2データとを表示するように制御しているが、これに限られるものではなく、第2データのみを表示するように制御することも可能である。特に、第1データの表示が行われた後に、第2データが表示される態様から管理者がスムーズに情報の確認を行えることによって、簡易に情報の分析を行える表示態様であれば適用することが可能である。また、管理制御部200は、第2データの表示制御を行う場合に、第1データと、第2データとを、それぞれ別のウィンドウ(表示領域)に分けて表示制御を行う場合も、本発明の構成を適用することが可能である。そして、第1データの表示画面について、管理者がデータの確認を最も行い易い表示態様へと設定可能な表示態様設定手段(例えば、オプションによる表示態様を選択可能な表示設定)を備えていたとしても、結果的に、第1データや、第2データの確認を行える態様であれば、本発明の構成を適用することが可能である。
図26に戻って、ステップS32において、管理制御部200の表示制御部241は、ステップS31で詳細第2表示264(図27参照)に使用した遊技データを、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶する。
ステップS33において、管理制御部200の表示制御部241は、表示部260に表示した詳細第2表示264(図27参照)の表示を終了するか否かを判定する。具体的には、表示制御部241は、例えば、管理者の入力部240の操作により、詳細第2表示264の表示を終了することが選択(例えば、クリック操作)された場合には詳細第2表示264の表示を終了すると判定し、ステップS34に処理を移し、詳細第2表示264の表示を終了することが選択されなかった場合には詳細第2表示264の表示を終了しないと判定し、詳細第2表示の表示処理を終了する。
ステップS34において、管理制御部200の表示制御部241は、表示部260に表示した詳細第2表示264(図27参照)の遊技データうち、管理者により指定された遊技者の詳細データ(詳細第2表示264に表示された遊技データ)の表示を終了するか否かを判定する。具体的には、表示制御部241は、詳細第2表示264の表示制御中に、例えば、管理者の入力部240の操作により、詳細第2表示264における「着席」のうちのいずれかが選択(例えば、クリック操作)された場合には、選択された「着席」の遊技データに対応付けられたカードの識別情報で識別される遊技者が指定されたとし、当該遊技者の詳細データの表示を終了すると判定し、ステップS35に処理を移し、「着席」のうちのいずれも選択されない場合には、いずれの詳細データの表示を終了しないと判定し、詳細第2表示の表示処理を終了する。
ステップS35において、管理制御部200の表示制御部241は、表示部260(図3参照)に表示した詳細第2表示264(図27参照)のうち、ステップS34で指定された遊技者の詳細データの表示を終了する。
ステップS36において、管理制御部200の表示制御部241は、表示部260に表示した詳細第2表示264(図27参照)において、ステップS23(図24参照)で指定された遊技者であって、ステップS34で指定された遊技者以外の遊技者の詳細データが表示されているか否かを判定する。表示制御部241は、当該遊技者の詳細データが表示されていると判定した場合には、詳細第2表示の表示処理を終了し、当該遊技者の詳細データが表示されていないと判定した場合には、ステップS37に処理を移す。
ステップS37において、管理制御部200の表示制御部241は、管理記憶部205の所定のデータ領域に記憶された詳細第2表示フラグの値に“0”をセットする。
(第1表示の変形例)
次に、サーバ装置2の管理制御部200により表示部260に表示される第1表示261の変形例に係る第1表示261Aについて説明する。図28は、図21に示す第1表示261の変形例に係る第1表示261Aの一例を示す図である。第1表示261Aは、第1表示261が所定の日(例えば、前日)の稼働データのみを表示しているのに対し、所定の日以外の過去の日における稼働データを表示している点が第1表示261と異なる。サーバ装置2の管理制御部200は、表示部260において、第1表示261(図19又は図20参照)を表示中に、例えば、管理者の入力部240の操作により、第1表示261における「台番」が選択(例えば、クリック操作)された場合、選択された「台番」により識別される遊技機3の過去の稼働データを、管理記憶部205から読み込み、選択された「台番」の稼働データが表示された欄の直下に、当該遊技機の過去の稼働データを表示した第1表示261Aを表示する。具体的には、図28に示す例では、図21に示す第1表示261において、台番「1」の「台履歴」の「確認」ボタンが管理者により選択され、台番「1」で識別されるパチスロ機3bの過去の日における稼働データが表示されている。または、図23に示すレイアウト表示262において、「1」(各遊技機3を識別する台番号)が表示された升目が管理者により選択され、台番「1」で識別されるパチスロ機3bの過去の日における稼働データが表示されている。そして、例えば、第1表示261Aの上部には、管理者により選択された台番が「1」であることを示す表示(図28に示す例では「台番:1」との文字画像)がされている。
以上のように、本実施形態に係るサーバ装置2は、以下の作用効果を奏する。
サーバ装置2によれば、第1表示261において、複数の遊技機3の稼働データを遊技機3毎に表示可能とすることで、複数の遊技機3の稼働データを一覧できるとともに、各遊技機3の稼働状況をそれぞれ把握することが容易となり、遊技機3の管理が容易となる。
また、第1表示261を表示しているときに、管理者が遊技機3を指定することで、指定された遊技機3で遊技を行った遊技者の遊技データの一部である第1データを第2表示263によって遊技者毎に表示可能となる。また、第2表示263を表示しているときに、管理者が遊技者を指定することで、指定された遊技者の第1データより多くの情報を含む第2データを表示可能となる。即ち、第1表示261を行うことで、遊技者毎の遊技データを見たい遊技機3を選択可能となる。また、第2表示263を行うことで、第1表示261で選択された遊技機3の遊技者毎の遊技データである第1データを確認することが可能となる。更に、第2表示263において、第1データより多くの情報を含む第2データを、第1データと共に表示することが可能となる。
これにより、第1表示261で指定された遊技機3で遊技を行った遊技者の遊技データを、管理者の操作に応じて、一覧性に優れるコンパクトな表示から、詳細な情報の表示へ段階的に表示可能となる。
よって、視覚的にデータの表示を進めていくことで、遊技機3の稼働状況と、当該遊技機3で遊技を行った遊技者の遊技の動向(傾向、趣向)と、の関係性の分析を容易とすることが可能となる。したがって、遊技場における遊技機3の管理、分析を容易にすることが可能となる。
また、サーバ装置2によれば、第1データは、第1操作によって指定された遊技機3で遊技を行った遊技者毎に計数される最終スタート回数を含む。また、第2データは、第2操作によって指定された遊技者の、遊技を開始した時間を示す遊技開始データと、遊技を終了した時間を示す遊技終了データとを含む。そして、第2表示263には、遊技開始データ及び遊技終了データを含む第2データが、遊技者毎に時系列に並べて表示される。
このため、管理者は、第2表示において、最終スタート回数を含む第1データと、遊技開始データ及び遊技終了データを含む第2データとを時系列的に並べて表示させることによって、遊技者がどのような最終スタート回数であれば客付が良いか、という遊技機3の最終スタート回数に対する遊技者の動向(傾向、趣向)を、時系列に並べて表示することで把握容易となった遊技開始及び遊技終了との関係で分析可能となる。そして、このような分析の結果を、遊技者の動向に合わせた遊技機3の広告(遊技者へのアピールの選択)などを行う指標とすることも可能となる。
また、サーバ装置2によれば、第1表示261において、複数の遊技機3の稼働データを遊技機3毎に表示可能とすることで、複数の遊技機3の稼働データを一覧できるとともに、各遊技機3の稼働状況をそれぞれ把握することが容易となり、遊技機3の管理が容易となる。
また、サーバ装置2によれば、稼働データの初期稼働時間データ及び他の遊技機3に対する遊技者にとっての有利さを示す値により、遊技者の遊技開始が早かった遊技機3と、遊技機3の設定等との関係を知ることが可能となる。この関係を知ることで、遊技機3の設定等を知らないはずの遊技者が、設定等の良い遊技機3から着席していた場合には、遊技機3の設定等を知らせたくない遊技場の管理者(遊技機3の設定等を行った者)の運用方針に反していると分析可能となるので、管理者は遊技機3の設定等を行う指針とすることが可能となる。
また、遊技者に遊技機3の設定等を報知(遊技場の広告など)していた場合には、設定等の良い遊技機3から遊技を開始していると、遊技機3の設定等の報知にしたがって遊技者が遊技機3での遊技を開始したと分析可能となり、設定等の悪い遊技機3から遊技を開始していると、遊技機3の設定等の報知が想定した効果を発揮していないと分析可能となるため、管理者は遊技機3の設定等を行う指針とすることが可能となる。したがって、遊技場における遊技機3の管理、分析を容易にすることが可能となる。
また、サーバ装置2によれば、稼働データの初期稼働時間データ及び最終スタート回数により、遊技者の遊技開始が早かった遊技機と、最終スタート回数との関係を知ることが可能となり、最終スタート回数の多い遊技機3から遊技者が座るのか、否かを分析することも可能となるため、遊技場の遊技機3の運用を決める指針とすることも可能となる。したがって、遊技場における遊技機3の管理、分析を容易にすることが可能となる。
以上、本実施形態を用いて、本発明に係るサーバ装置2について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各手段の具体的構成については任意に変更することができる。
本実施形態において、稼働データは、管理記憶部205に記憶されるが、これに限られるものではく、管理装置を構成するサーバ装置2がバックアップ用のサーバ(ホットスタンバイ、コールドスタンバイ等)のように複数のサーバを有する場合又は他の遊技用装置の管理装置等、いずれの記憶部に記憶してもよい。なお、遊技データも同様に、いずれの記憶部に記憶してもよい。
また、サーバ装置2は、管理者が操作可能なPC(パーソナルコンピュータ)と、PCへデータの出力を行い、PCから出力されたデータを受信可能なデータ管理ソフトを有するデータ管理装置と、データ管理装置が有するデータを他店舗や、複数店舗のデータを統括して管理可能な統括管理装置に対して送信することが可能であるとともに、他店舗から送信されてくるデータ又は統括管理装置が出力するデータを受信可能であり、データ管理装置の制御を実行可能なホスト制御装置と、から構成されていてもよい。
また、サーバ装置2は、クラウドサービスといった情報共有手段を利用することで、複数の店舗間で稼働データを共有する場合には、稼働データを遊技場を管理する管理会社以外の会社(第三者)が管理するサーバに稼働データを記憶することも可能である。また、「稼働データ」には、複数店舗に設置された遊技機から取得可能な稼働データも含まれる。このように、複数店舗に設置された遊技機から取得可能な稼働データを管理するサーバ装置2にも、本発明を適用することが可能である。
また、管理制御部200は、図18に示すステップS11、S12、S14、S15における抽出した稼働データを、ステップS19で「第1表示フラグ=0」をセットしたときに削除してもよいし、「第1表示フラグ=0」をセットし、第1表示261を表示部260の表示画面上から消し、管理者が第1表示261を視認不可能になった後で削除してもよい。このとき、管理制御部200は、表示用に抽出した稼働データを削除し、抽出元となる稼働データのテーブルデータに関しては削除しないのが望ましい。また、管理制御部200は、表示用に抽出した稼働データが一時記憶テーブルに記憶されている場合には、一時記憶テーブルを削除することによって、表示用に抽出した稼働データを削除してもよい。
また、管理制御部200は、ステップS11、S12、S14、S15における抽出した稼働データと同様に、図24に示す第2表示の表示処理中に抽出した遊技データ及び図26に示す詳細第2表示の表示処理中に抽出した遊技データに関しても、「第2表示フラグ=0」、「詳細第2表示フラグ=0」をセットしたとき又は「第2表示フラグ=0」、「詳細第2表示フラグ=0」をセットし、第2表示263、詳細第2表示264を表示部260の表示画面上から消し、管理者が第2表示263、詳細第2表示264を視認不可能になった後で削除してもよい。このとき、管理制御部200は、稼働データと同様に、表示用に抽出した遊技データを削除し、抽出元となる遊技データのテーブルデータに関しては削除しないのが望ましい。また、管理制御部200は、表示用に抽出した遊技データが一時記憶テーブルに記憶されている場合には、一時記憶テーブルを削除することによって、表示用に抽出した遊技データを削除してもよい。また、管理制御部200は、「第1表示フラグ=1」、「第2表示フラグ=1」、「詳細第2表示フラグ=1」をセットした後に表示制御を実行し、第1表示261、第2表示263、詳細第2表示264の各々を、表示フラグに従って表示制御することが望ましいが、これに限らず、「第1表示フラグ=1」、「第2表示フラグ=1」、「詳細第2表示フラグ=1」をセットしたときに第1表示261、第2表示263、詳細第2表示264の各々の表示を終了させてもよい。
このように、表示処理が終了するまで第1表示261、第2表示263、詳細第2表示264に対応する抽出されたデータを、一時的に保持し、該当する表示を終了させるタイミングで削除することによって、特に第2表示263、詳細第2表示264に関しては、表示するデータを流用することが可能となり、サーバ装置2の管理制御部200の制御を容易とすることが可能となる。また、詳細第2表示の表示処理において、第2表示263の表示領域において、詳細第2表示264によって表示変更が必要な表示領域のみを部分的に更新することによって、詳細第2表示264の表示制御を容易とすることが可能となる。
また、本実施形態において、管理制御部200は、第1表示261において稼働データを表示制御し、第2表示263において第1データ及び第2データを表示制御するが、これに限らず、稼働データを第1表示261とレイアウト表示262とをともに表示し、第1データのみを第2表示263に表示し、第2データを詳細第2表示264に表示してもよい。即ち、いずれのデータをいずれの表示に表示するかは適宜変更可能である。また、本実施形態において、管理制御部200は、第2表示263の一部の表示領域に詳細第2表示264を表示する。このような管理制御部200は、表示手段において、第2表示(第1表示領域)の一部である表示領域(第2表示領域)に、第2データを表示制御可能な管理制御手段として機能する。また、管理制御部200は、稼働データを第1表示領域に表示し、第1データを第2表示領域に表示し、第2データを第3表示領域に表示する表示制御可能に構成してもよい。即ち、いずれのデータをいずれの表示領域に表示するかは適宜変更可能である。
次に、上述した本実施形態に記載した構成についての背景技術及び課題を記載する。
近年、遊技場において、パチンコ機やパチスロ機などの遊技機の各種データは、管理装置により管理されている。このような管理装置として、フェイシャル認証を用いて、遊技者毎の遊技開始、遊技終了を遊技者毎に管理する管理装置が存在する。例えば、特許文献1には、遊技機を使用する遊技者の顔画像を取得するカメラを設置し、遊技者の顔画像を採取して顔認識処理を行うことにより、同一遊技者の使用した遊技機と使用した時間帯を管理し、遊技者の使用した遊技機と、使用した時間帯と、通知されたパルスの種類別の受信数とにより、当該遊技者のおよその手持ちの遊技媒体数を算出する管理装置が開示されている。
特開2014−151060号公報の管理装置によれば、管理装置において、遊技者の使用した遊技機と、使用した時間帯と、当該遊技者のおよその手持ちの遊技媒体数を把握することができる。ところで、遊技場には、多数の遊技機が設置され、遊技場の管理者は、これらの遊技機をそれぞれ管理する必要がある。また、管理者は、これら多数の遊技機をそれぞれ客付きを良くするために、遊技機の稼働状況と、当該遊技機における遊技者の遊技の動向(傾向、趣向)と、の関係性を分析する必要もある。
しかしながら、特開2014−151060号公報の管理装置では、ある遊技機が使用された時間帯と、当該遊技機を遊技した遊技者のおよその手持ちの遊技媒体数に関する情報を把握できるものの、単体の遊技機の情報だけでなく、遊技場における多数の遊技機の状況を把握し、管理するのは困難である。更に、特許文献1の管理装置では、上記情報より多くの情報を把握できないため、遊技機の稼働状況と、当該遊技機における遊技者の遊技の動向(傾向、趣向)と、の関係性を分析するには情報が乏しい。このため、整理された多くの情報を把握し、これらの情報を分析することによって、遊技機の稼働状況と、当該遊技機における遊技者の遊技の動向と、の関係性を理解することが困難であるという問題があった。
本発明はこのような問題点を解決し、遊技場における遊技機の管理、分析を容易にすることを目的とする。
本発明は、以下のような管理装置を提供する。本発明の管理装置(例えば、後述のサーバ装置2等)は、遊技機(例えば、後述の遊技機3、パチンコ機3a、パチスロ機3b等)を識別する情報を含む当該遊技機の稼働に関する稼働データと、当該遊技機を遊技する遊技者を識別する情報を含む当該遊技者の遊技に関する遊技データと、を管理する管理制御手段(例えば、後述の管理制御部200等)を有する管理装置であって、前記管理制御手段が管理する情報に基づいた表示を行う表示手段(例えば、後述の表示部260等)を備え、前記管理制御手段は、前記表示手段において、前記稼働データに基づいて、複数の前記遊技機の前記稼働データを前記遊技機毎に表示制御可能であり、前記表示手段において、前記稼働データを表示制御中に、前記遊技機を指定する第1操作を受け付けた場合に、当該遊技機の前記遊技データの一部である第1データを遊技者毎に表示制御可能であり、前記表示手段において、前記第1データを表示制御中に所定の遊技者を指定する第2操作を受け付けた場合に、当該遊技者の前記遊技データであり前記第1データより多くの情報を含む第2データを表示制御可能であることを特徴とする。
このような構成の管理装置は、遊技機を識別する情報を含む当該遊技機の稼働に関する稼働データと、当該遊技機を遊技する遊技者を識別する情報を含む当該遊技者の遊技に関する遊技データと、を管理する管理制御手段を有し、表示手段を備える。表示手段は、管理制御手段が管理する情報に基づいた表示を行う。管理制御手段は、表示手段において、稼働データに基づいて、複数の遊技機の稼働データを遊技機毎に表示制御可能であり、表示手段において、稼働データを表示制御中に、遊技機を指定する第1操作を受け付けた場合に、当該遊技機の遊技データの一部である第1データを遊技者毎に表示制御可能である。そして、管理制御手段は、表示手段において、第1データを表示制御中に所定の遊技者を指定する第2操作を受け付けた場合に、当該遊技者の遊技データであり第1データより多くの情報を含む第2データを表示制御可能である。
このように、複数の遊技機の稼働データを遊技機毎に表示可能とすることで、複数の遊技機の稼働データを一覧できるとともに、各遊技機の稼働状況をそれぞれ把握することが容易となり、遊技機の管理が容易となる。
また、稼働データを表示しているときに、管理者が遊技機を指定することで、指定された遊技機で遊技を行った遊技者の遊技データの一部である第1データを遊技者毎に表示可能となる。また、第1データを表示しているときに、管理者が遊技者を指定することで、指定された遊技者の第1データより多くの情報を含む第2データを表示可能となる。即ち、稼働データを表示することで、遊技者毎の遊技データを見たい遊技機を選択可能となる。また、第1データを表示することで、選択された遊技機の遊技者毎の遊技データを確認することが可能となる。更に、第2データを表示することで、第1データより多くの情報を表示することが可能となる。
これにより、稼働データを表示しているときに、指定された遊技機で遊技を行った遊技者の遊技データを、管理者の操作に応じて、一覧性に優れるコンパクトな表示から、詳細な情報の表示へ段階的に表示可能となる。
よって、視覚的にデータの表示を進めていくことで、遊技機の稼働状況と、当該遊技機で遊技を行った遊技者の遊技の動向(傾向、趣向)と、の関係性の分析を容易とすることが可能となる。したがって、遊技場における遊技機の管理、分析を容易にすることが可能となる。
本発明の管理装置は、前記構成に加えて、所定の遊技を実行する制御を行い、所定の条件が成立した場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を制御可能である前記遊技機を管理する管理装置であって、前記管理制御手段は、前記遊技機における前記特別遊技状態の制御が終了した後に実行される前記遊技毎に加算される値であり、当該特別遊技状態の制御が終了した後であって、次に前記特別遊技状態の制御が開始された場合に、値の更新が行われる特定値を遊技者毎に管理し、前記表示手段において、前記特定値を含む前記第1データを表示制御可能であり、遊技者が前記遊技を開始した時間を示す遊技開始データと、当該遊技者が前記遊技を終了した時間を示す遊技終了データとを含む前記遊技データを、管理可能であり、前記表示手段において、前記遊技開始データ及び前記遊技終了データを含む前記第2データを、遊技者毎に時系列に並べて表示制御可能であることを特徴とする。
このような構成の管理装置は、所定の遊技を実行する制御を行い、所定の条件が成立した場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を制御可能である遊技機を管理する。管理制御手段は、遊技機における特別遊技状態の制御が終了した後に実行される遊技毎に加算される値であり、当該特別遊技状態の制御が終了した後であって、次に特別遊技状態の制御が開始された場合に、値の更新が行われる特定値を遊技者毎に管理する。また、管理制御手段は、表示手段において、特定値を含む第1データを表示制御可能である。また、管理制御手段は、遊技者が遊技を開始した時間を示す遊技開始データと、当該遊技者が遊技を終了した時間を示す遊技終了データとを含む遊技データを、管理可能である。そして、管理制御手段は、表示手段において、遊技開始データ及び遊技終了データを含む第2データを、遊技者毎に時系列に並べて表示制御可能である。
このように、第1データは、第1操作によって指定された遊技機で遊技を行った遊技者毎に管理される特定値を含む。また、第2データは、第2操作によって指定された遊技者の、遊技を開始した時間を示す遊技開始データと、遊技を終了した時間を示す遊技終了データとを含む。そして、第2データは、遊技開始データ及び遊技終了データを含み、遊技者毎に時系列に並べて表示される。
このため、管理者は、特定値(例えば、後述の最終スタート回数)を含む第1データと、遊技開始データ及び遊技終了データを含む第2データとを時系列的に並べて表示させることによって、遊技者がどのような特定値であれば客付が良いか、という遊技機の特定値に対する遊技者の動向(傾向、趣向)を、時系列に並べて表示することで把握容易となった遊技開始及び遊技終了との関係で分析可能となる。そして、このような分析の結果を、遊技者の動向に合わせた遊技機の広告(遊技者へのアピールの選択)などを行う指標とすることも可能となる。
また、本発明は、以下のような管理装置を提供する。本発明の管理装置(例えば、後述のサーバ装置2等)は、遊技機(例えば、後述の遊技機3、パチンコ機3a、パチスロ機3b等)を識別する情報を含む前記遊技機の稼働に関する稼働データを管理する管理制御手段(例えば、後述の管理制御部200等)を有する管理装置であって、前記管理制御手段が管理する情報に基づいた表示を行う表示手段(例えば、後述の表示部260等)を備え、前記管理制御手段は、前記遊技機の稼働が開始された時間を示す初期稼働時間データと、他の前記遊技機に対する遊技者にとっての有利さを示す値と、を含む前記稼働データを管理し、前記表示手段において、前記稼働データに基づいて、複数の前記遊技機の前記稼働データを前記遊技機毎に表示制御可能であり、前記表示手段において、前記稼働データを表示制御中に、特定の条件が成立した場合に、複数の前記遊技機の前記稼働データを、前記初期稼働時間データの時系列順に並び替える表示制御が可能であることを特徴とする。
このような構成の管理装置は、遊技機を識別する情報を含む当該遊技機の稼働に関する稼働データを管理する管理制御手段を有し、表示手段を備える。表示手段は、管理制御手段が管理する情報に基づいた表示を行う。管理制御手段は、遊技機の稼働が開始された時間を示す初期稼働時間データと、他の遊技機に対する遊技者にとっての有利さを示す値と、を含む稼働データを管理する。また、管理制御手段は、表示手段において、稼働データに基づいて、複数の遊技機の稼働データを遊技機毎に表示制御可能である。そして、管理制御手段は、表示手段において、稼働データを表示制御中に、特定の条件が成立した場合に、複数の遊技機の稼働データを、初期稼働時間データの時系列順に並び替える表示制御が可能である。
このように、複数の遊技機の稼働データを遊技機毎に表示可能とすることで、複数の遊技機の稼働データを一覧できるとともに、各遊技機の稼働状況をそれぞれ把握することが容易となり、遊技機の管理が容易となる。
ここで、本発明において「他の遊技機に対する遊技者にとっての有利さを示す値」とは、例えば、遊技機がパチスロ機であれば、遊技機毎に遊技場の管理者が予め選択することが可能な、所定の内部当選役を決定する確率を決める設定である。また、「他の遊技機に対する遊技者にとっての有利さを示す値」とは、例えば、遊技機がパチンコ機であれば、遊技機毎に遊技場の管理者が予め調整することが可能な、平均スタート回数(所定数の遊技球を発射した場合における特別図柄の変動回数)である。
このような遊技場の管理者において選択された設定又は調整された平均スタート回数(以下、設定等とも言う。)は、イベント日などを除けば、遊技者に対して知らされることはない。このため、遊技者は、遊技機の設定等を推測するために、ある程度の遊技を行う必要がある。
本発明の構成を備える管理装置によれば、稼働データの初期稼働時間データ及び他の遊技機に対する遊技者にとっての有利さを示す値により、遊技者の遊技開始が早かった遊技機と、遊技機の設定等との関係を知ることが可能となる。この関係を知ることで、遊技機の設定等を知らないはずの遊技者が、設定等の良い遊技機から着席していた場合には、遊技機の設定等を知らせたくない遊技場の管理者(遊技機の設定等を行った者)の運用方針に反していると分析可能となるので、管理者は遊技機の設定等を行う指針とすることが可能となる。
また、遊技者に遊技機の設定等を報知(遊技場の広告など)していた場合には、設定等の良い遊技機から遊技を開始していると、遊技機の設定等の報知にしたがって遊技者が遊技機での遊技を開始したと分析可能となり、設定等の悪い遊技機から遊技を開始していると、遊技機の設定等の報知が想定した効果を発揮していないと分析可能となるため、管理者は遊技機の設定等を行う指針とすることが可能となる。したがって、遊技場における遊技機の管理、分析を容易にすることが可能となる。
本発明の管理装置は、前記構成に加えて、所定の遊技を実行する制御を行い、所定の条件が成立した場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を制御可能である前記遊技機を管理する管理装置であって、前記管理制御手段は、前記遊技機における前記特別遊技状態の制御が終了した後に実行される前記遊技毎に加算される値であり、当該特別遊技状態の制御が終了した後であって、次に前記特別遊技状態の制御が開始された場合に、値の更新が行われる特定値を遊技者毎に管理し、前記表示手段において、前記遊技機毎の前記特定値を含む前記稼働データを表示制御可能であることを特徴とする。
このような構成の管理装置は、所定の遊技を実行する制御を行い、所定の条件が成立した場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を制御可能である遊技機を管理する。管理制御手段は、遊技機における特別遊技状態の制御が終了した後に実行される遊技毎に加算される値であり、当該特別遊技状態の制御が終了した後であって、次に特別遊技状態の制御が開始された場合に、値の更新が行われる特定値を遊技者毎に管理する。そして、管理制御手段は、表示手段において、遊技機毎の特定値を含む稼働データを表示制御可能である。
これにより、稼働データの初期稼働時間データ及び特定値により、遊技者の遊技開始が早かった遊技機と、特定値との関係を知ることが可能となり、特定値の多い遊技機から遊技者が座るのか、否かを分析することも可能となるため、遊技場の遊技機の運用を決める指針とすることも可能となる。したがって、遊技場における遊技機の管理、分析を容易にすることが可能となる。
本発明によれば、遊技場における遊技機の管理、分析を容易にすることが可能となる。