JP6518918B2 - 遊技用装置、及び、遊技システム - Google Patents

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本発明は、技用装置、及び、遊技システムに関する。
スロットマシンやパチンコ機などの遊技機が設置された遊技場において、遊技者が遊技を行う場合には、一般に、遊技機に併設された遊技媒体貸出機等に現金を投入するか、あるいは、プリペイドカードや会員カードなどの記録媒体を遊技媒体貸出機等に挿入し、所定数の遊技媒体の貸し出しを受けてから遊技を行うようになっている。
そして、遊技媒体貸出機では、記録媒体が挿入された場合、この記録媒体から金額を読み取り(あるいは、記録媒体から読み取った情報にもとづいて他の装置から金額を取得し)、この金額の範囲内での所定数の遊技媒体を貸し出すと、この貸し出した遊技媒体の数量に相当する金額を、読み取った(あるいは取得した)金額から減算して残高を算出する処理が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−279091号公報
本発明の実施形態における遊技システムの構成を示す図である。 遊技機及び遊技媒体貸出機(各台計数機)の構成を示す正面図である。 遊技媒体貸出機(各台計数機)の構成を示すブロック図である。 貸出レートデータベースの構成を示す図表である。 基準度数データベースの構成を示す図表である。 投入金額が1万円の場合の貸出履歴データベースの構成を示す図表である。 挿入金額が千円の場合の貸出履歴データベースの構成を示す図表である。 ホール管理装置の構成を示すブロック図である。 投入金額が1万円の場合の売上データベースの構成を示す図表である。 挿入金額が千円の場合の売上データベースの構成を示す図表である。 報知方法選択情報データベースの構成を示す図表である。 アウト情報を用いて遊技者が遊技を終了したか否かを判断する方法を示す図である。 報知画面を表示するホール管理装置の出力表示部の構成を示す正面図である。 金額受付処理の工程を示すフローチャートである。 貸出制御処理の工程を示すフローチャートである。 度数情報受信処理の工程を示すフローチャートである。 端数残高カード警告処理の工程を示すフローチャートである。 警告実行処理の工程を示すフローチャートである。 貸玉処理の工程を示すフローチャートである。 端数残高カード警告処理の工程を示すフローチャートである。 カード排出管理処理の工程を示すフローチャートである。 カード精算管理処理の工程を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る遊技用装置と、この遊技用装置を備える遊技システム、及び記録媒体残額管理方法の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
(1)遊技システム及び遊技用装置
本実施形態に係る遊技システムは、図1に示すように、遊技機10、遊技媒体貸出機20、台管理装置30、島管理装置40、親島管理装置50、ホール管理装置60、計数装置70、精算機80、景品交換装置90、報知装置100、カード管理装置110、会員管理装置120を備えている。
これらの装置は、所定の通信回線(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介して接続され、遊技機10や遊技媒体貸出機20から出力された遊技に関する信号が、台管理装置30等を介してホール管理装置60等へ送信されるようになっている。
以下、遊技システム1を構成する各装置について詳述する。
遊技機10は、所定の遊技価値(例えば、遊技球やメダルなどの遊技媒体、あるいは、遊技機10が封入式遊技機の場合には遊技に使用可能な数量データ)を用いて所定の遊技を実行する機器である。
この遊技機10には、例えば、パチンコ機10a、スロットマシン10b、パロット、アレンジボール、雀球、封入式遊技機等の各種の遊技機が挙げられる。
また、遊技機10は、稼動に伴って生成する遊技信号を出力可能に構成されている。
例えば、遊技機10がパチンコ機10aの場合には、このパチンコ機10aに投入された遊技球の数量を示す投入信号であるアウト信号、パチンコ機10aから払出された遊技球の数量を示す払出信号であるセーフ信号などを、遊技信号として出力する。
また、遊技機10がスロットマシン10bの場合には、メダルの投入数を示すメダル投入信号、メダルの払出数を示すメダル払出信号などを、遊技信号として出力する。
なお、前述したように、遊技機10には、封入式遊技機が含まれ、遊技価値には、遊技球やメダルなどの遊技媒体の他に、遊技に使用可能な数量データが含まれるが、以下の説明においては、遊技に使用される遊技価値が遊技球やメダルなどの遊技媒体であるものとする。
ただし、遊技媒体との記載をもって、遊技に使用される遊技価値が遊技媒体に限定されるというものでない。
また、説明の内容に応じて“遊技価値”と記載することもある。
遊技媒体貸出機20は、遊技機10ごとに設置された装置であって、プリペイドカード(遊技場に設置されたカード発行機(図示せず)に現金を投入して発行されたカード)、会員カード(遊技場の会員が、獲得した遊技媒体を遊技場に預け入れ又は引き出し可能な会員用カード)、ビジターカード(遊技場に会員登録していない遊技者が使用可能なカード)などの挿入や現金の投入に基づいて所定量の遊技媒体を遊技者に貸し出す貸出装置である。
この遊技媒体貸出機20には、例えば、遊技者に遊技球を貸し出す玉貸機20aと、遊技者にメダルを貸し出すメダル貸機20bがある。
また、遊技媒体貸出機20には、各台計数機130を備えることができる。
各台計数機130は、図2、図3に示すように、遊技機10の下皿12から投下される遊技媒体を受け入れる受皿131、遊技媒体を計数する計数センサ132、計数結果を表示する計数値表示部133等を備えている。
そして、各台計数機130は、計数センサ132における検出によって出力される計数信号を集計することで、遊技媒体の計数値を算出し、この計数結果をチケットや磁気カード又はICカード等に記録して発行する。
なお、図1においては、遊技媒体貸出機20と台管理装置30とが直接接続されており、遊技媒体貸出機20から出力された信号が台管理装置30に入力されるようになっているが、遊技媒体貸出機20から出力された信号は、遊技機10を通して、台管理装置30へ送る構成とすることができる。また、遊技機10から出力された信号は、遊技媒体貸出機20を通して、台管理装置30へ送る構成とすることもできる。
台管理装置30は、遊技機10ごとに設けられる情報処理装置であって、遊技機10や遊技媒体貸出機20から出力された信号を入力して島管理装置40に送る中継装置として機能する。
島管理装置40は、複数の台管理装置30と接続される上位の情報処理装置であって、台管理装置30から出力された信号を入力して親島管理装置50に送る中継装置として機能する。
親島管理装置50は、複数の島管理装置40と接続される上位の情報処理装置であって、島管理装置40から出力された信号を入力してホール管理装置60等に送る中継装置として機能する。
ホール管理装置60は、複数の親島管理装置50と接続される上位の情報処理装置であって、親島管理装置50から出力された信号を入力し、この信号にもとづいて遊技に関する所定の情報を算出し、算出した所定の情報を遊技情報として集計管理する。
計数装置70は、遊技媒体の数量を計数する装置である。この計数装置70には、遊技球の数量を計数する遊技球計数機70aと、メダルの数量を計数するメダル計数機70bがある。
精算機80は、カードやICコイン等の記録媒体に入金や記録等された金額に相当する現金を遊技者に戻す装置である。
景品交換装置90は、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体と所定の景品とを交換する景品交換をデータ的に処理する、いわゆるPOS端末である。
報知装置100は、遊技者による遊技の終了から所定期間が経過しているにもかかわらず、残高が所定金額以下の端数となった記録媒体が遊技媒体貸出機20から排出されずに残った状態となっていることを報知する報知手段である。
この報知装置100には、例えば、所定の警報音を発生するスピーカ、所定の色で発光するランプ、遊技場の店員が所持しているインカムなどが挙げられる。また、ホール管理装置60の表示手段及び印刷手段である出力表示部63や、景品交換装置90の表示手段などを、報知装置100として使用することもできる。
カード管理装置110は、プリペイドカードやビジターカードに関する情報を管理する。例えば、カード発行機(図示せず)にてプリペイドカードが発行されると、このプリペイドカードのカードIDをカード発行機から取得する。また、遊技媒体貸出機20にてビジターカードが発行されると、このビジターカードのカードIDを遊技媒体貸出機20から取得する。さらに、遊技媒体貸出機20にてプリペイドカードやビジターカードが遊技者に返却されると、これらプリペイドカード等のカードIDと残額とを遊技媒体貸出機20から取得する。そして、カード管理装置110は、それらカードIDと残額とを関連付けて記憶する。その後、遊技媒体貸出機20からカードIDが送信されてくると、このカードIDに関連付けられた残額を示す情報を返信可能となっている。
会員管理装置120は、遊技場に会員として登録された遊技者に関する情報を記憶管理する。また、会員管理装置120は、会員に付与された番号である会員番号と会員が遊技場に預け入れた遊技媒体の数量である貯玉数とを関連付けて記憶する。そして、遊技媒体貸出機20から会員番号が送信されてくると、この会員番号に関連付けられた貯玉数を返信可能となっている。
これら遊技機10等は、遊技場に導入され、所定の通信回線を介して通信可能に接続されることで、遊技システム1として構成される。
遊技場には、図1に示す各装置の他に、例えば、遊技機10や会員に関する情報を閲覧可能に表示する遊技情報表示装置、遊技に関するデータを表示するとともに点灯演出などを行う呼出ランプなど、遊技に関する各種装置を設置することができる。
これら各種装置と、図1に示す装置や機器、具体的には、台管理装置30、島管理装置40、親島管理装置50、ホール管理装置60、計数装置70、精算機80、景品交換装置90、報知装置100、カード管理装置110、会員管理装置120、その他遊技システム1に接続可能な装置や機器を、総称して「遊技用装置」というものとする。
ところで、本発明を創作するよりも前の従来の遊技システム1においては、次のような問題があった。
遊技機10が設置された遊技場においては、この遊技場自身が納付者となる消費税について、どのように扱うかが課題となる。
この課題を解決する方法として、例えば、遊技者に対して遊技媒体を貸し出す際に消費税を転嫁する方法が考えられる。また、この方法の一つとして、一回に貸し出す遊技媒体の数量を従来と同じ数量とし、この数量に対応する金額を、消費税分増額した金額とする方法が考えられる。
具体的には、例えば、一回に貸し出す遊技媒体の数量を125玉とし、この数量に対応する金額を、500円+40円(消費税8%)=540円とする。
これにより、遊技場は、消費税分の金額を遊技者の所得の中から消費された額として回収できる。
ところが、遊技者が遊技を行う場合において遊技媒体貸出機20に現金を投入するときの当該現金の額面は、通常、1000円(千円札1枚)であることが多い。
消費税分を増額しない場合において、125玉=500円とするとき、1000円を投入すると、2回の貸出操作で125玉+125玉=250玉の貸出を受けることができ、残額が0円となる。
これに対し、消費税分を増額した場合において、125玉=540円とするとき、1000円を投入すると、1回の貸出操作で125玉の貸出を受けることができ、残額が460円となる。
そして、遊技媒体貸出機20の有する機能として、25玉=108円を単位度数とし、460円の残額から単位度数の整数倍の度数に相当する数量の遊技媒体の貸出が可能であるものとすると、残額が460円に対し、単位度数の4倍の度数に相当する遊技媒体の数量、すなわち25玉×4=100玉の貸出を受けることができることとなり、この場合の残額が28円となる。
このように、消費税分を増額しない場合には、1000円の投入で残額が最終的に0円となるが、消費税分を増額した場合には、1000円の投入で残額が最終的に28円となる。
今回は、税率を8%で計算したが、例えば、その税率が他の税率、例えば10%などとなった場合にも、1000円の投入で1円以上の残額が発生することになる。例えば、税率が10%の場合には、残額が最終的に10円となる。
このように消費税分を増額した場合、最終的に1円以上の残額が発生するが、この残額は、単位度数に相当する金額よりも少ない金額となり、これ以上遊技媒体の貸出を受けることのできない端数となる。
そして、遊技者は、遊技媒体貸出機20の記録媒体返却ボタン24aを操作することにより、その残額が記録された記録媒体(あるいは、その残額が紐付された情報が記録された記録媒体)を遊技媒体貸出機20から受け取る。
さらに、遊技者は、その記録媒体を持って精算機80へ行き、残額を現金に換えることで当該残額を精算する。
ところが、遊技媒体の貸出を複数回受けた後に残額が端数のみ残った状態は、遊技者にとって、わかりにくい場合がある。この場合、遊技者は、記録媒体の受け取りを忘失してしまい、そのまま遊技を終了して離席してしまうことがある。
また、その残額が端数であるために、遊技者が記録媒体を意識的に回収せず、その記録媒体を放置したまま遊技を終了して離席してしまうケースが想定される。
これらの場合、記録媒体が遊技媒体貸出機20に残された状態となってしまうので、他の遊技者が当該遊技機10に来て遊技を行なおうとしても、すぐに遊技を開始することができなくなる。これにより、当該遊技機10の稼働が低下する。
そこで、このような記録媒体の放置された状態を遊技場の店員に早期に報知して適切に対応可能とするための技術の提案が望まれていた。
また、そのような記録媒体の放置された状態を遊技場の店員に早期に知らせるためには、遊技に関する各種情報を集計管理しているホール管理装置に、そのような記録媒体の存在を検出させる機能をもたせることが考えられる。
ところが、従来の遊技システム1においては、そのような機能を備えたホール管理装置が存在していなかった。
また、ホール管理装置がそのような機能を備えるためには、遊技媒体貸出機20において受け付けられた金額の使用状況に関する情報をホール管理装置自身が把握する必要があるが、従来のホール管理装置には、そのような情報を把握する機能を備えたものがなかった。
このため、従来のホール管理装置では、残額が端数となった記録媒体が遊技媒体貸出機20に挿入されたままで放置された状態となっていることまでは把握することができず、この状態を店員に報知することができなかった。
そして、遊技場の店員は、そのような記録媒体の放置状態を即座に把握することができないため、その発生時点で当該記録媒体を回収するなどの適切な措置を講ずることができなかった。
そして、このように記録媒体が遊技媒体貸出機20に挿入されたままで放置された場合、上述したように、次の遊技者がすぐに遊技を開始することができなくなるので、当該遊技機10の稼働が低下するという問題があった。
しかも、このように遊技媒体貸出機20に放置された記録媒体があるときはこれを回収する必要があるが、ホール管理装置が上述した機能を備えていない場合、遊技場の店員が、遊技場に設置された遊技媒体貸出機20を一台一台見て回り、放置された記録媒体がないかどうかを確認して回るといった作業を強いられることになるので、店員の負担が大きくなるとともに、ホール運営に支障をきたすことになっていた。
そこで、これら種々の問題を解決するために、発明者は、本発明を創作した。
すなわち、本発明の遊技用装置は、遊技媒体貸出機20にて受け付けられた金額の中から遊技に使用された金額に相当する度数を示す信号を売上信号として当該遊技媒体貸出機20から受信し、この売上信号の示す度数が所定度数以外の度数である場合等、売上信号に関して所定の状況下にあるときに、所定の出力情報を生成して、所定の報知装置100へ送信する構成とした。
これにより、遊技場の店員は、残額が端数となった記録媒体が放置されていることを、報知装置100による報知により、即座に把握することができる。そして、店員は、報知装置100による報知により放置された記録媒体の存在を把握することで、当該記録媒体を回収するなどの適切な措置を講ずることができる。
さらに、他の遊技者が当該遊技機10に来た場合でも、既に記録媒体が回収された状態となっているので、すぐに遊技を開始することができる。これにより、当該遊技機10の稼働の低下を防止できる。
ここに説明した課題及び効果は一例であり、本発明は、遊技場における様々な問題を解決するために適用可能である。このような本発明を適用した場合には、遊技場の運営を円滑に行うことができる。
このような効果を奏することができる本発明を実現可能な遊技用装置は、遊技システム1を構成する装置として、遊技場に設置可能であるが、本発明の実施に必要となる装置の具体例として、ここでは、遊技媒体貸出機20とホール管理装置60とを挙げて、これらの構成及び機能を以下に詳述する。
(2)遊技媒体貸出機
本実施形態の遊技媒体貸出機20は、図1に示すように、パチンコ機10aやスロットマシン10bなどの遊技機10毎に設置され、プリペイドカードやビジターカード、会員カード、ICコインなどの有価価値を有する記録媒体を受け付け、あるいは、現金の投入を受け付けて、遊技媒体を遊技者に貸し出す貸出処理を実行する金額使用装置として構成されている。
また、本実施形態において、遊技媒体貸出機20は、各台計数機130を備えている。各台計数機130は、遊技機10で遊技者により取得された遊技媒体を受け入れて計数する機能と、計数した遊技媒体を再び遊技に供するために返却する機能とを備えている。
この遊技媒体貸出機20は、図2、図3に示すように、紙幣投入口21a、紙幣識別部21b、カード挿入口22a、カードR/W(カードリーダ/ライタ)22b、ICコイン投入口23a、ICコインR/W(ICコインリーダ/ライタ)23b、ICコイン返却口23c、記録媒体返却ボタン24a、返却機構24b、投入額表示部25a、入力部25b、払出しボタン25c、ノズル(払出通路)26a、送出装置26b、通信部27、記憶部28、制御部29を備えている。
紙幣投入口21aは、遊技媒体貸出機20の前面に設けられた開口であって、特定の金額からなる有価価値である紙幣が投入される投入口である。
紙幣投入口21aの内部には、投入された紙幣の金種を識別する紙幣識別部21bが設けられている。
紙幣識別部21bは、本発明の受付手段及び金額特定手段として動作するものであり、紙幣投入口21aに投入された紙幣を受け付けると、この紙幣の金種を識別し、識別した金種を示す信号を金種信号として制御部29へ送る。
カード挿入口22aは、遊技媒体貸出機20の前面に設けられた開口であって、所定の有価価値を有するカード、例えば、プリペイドカード、ビジターカード、会員カードなどの各種カードが挿入される挿入口である。
カード挿入口22aの内部には、挿入されたカードから所定の情報を読み取るカードR/W22bが設けられている。
カードR/W22bは、本発明の受付手段及び金額特定手段として動作するものであり、カード挿入口22aに挿入されたカードを受け付けると、このカードから所定の情報を読み取り、この情報を示す信号を制御部29へ送る。
例えば、カード挿入口22aに挿入されたカードがプリペイドカードの場合には、カードR/W22bは、そのプリペイドカードから金額を示す情報を読み取り、この金額を示す信号を制御部29へ送る。
また、そのカードがビジターカードの場合には、カードR/W22bは、当該ビジターカードに記録されている情報(例えば、当該ビジターカードを一意に特定するカードID)を読み取り、この情報を示す信号を制御部29へ送る。
さらに、そのカードが会員カードの場合には、カードR/W22bは、当該会員カードに記録されている情報(例えば、会員番号、あるいは、当該会員カードを一意に特定するカードID)を読み取り、この情報を示す信号を制御部29へ送る。
ICコイン投入口23aは、遊技媒体貸出機20の前面に設けられた開口であって、所定の有価価値を有する記録媒体であるICコインが投入される投入口である。
ICコイン投入口23aの内部には、投入されたICコインから所定の情報を読み取るICコインR/W23bが設けられている。
ICコインR/W23bは、本発明の受付手段及び金額特定手段として動作するものであり、ICコイン投入口23aに投入されたICコインを受け付けると、このICコインから所定の情報、例えば、コインID、現金の残高、計数値、貸出料金などの情報を読み取り、この情報を示す信号を制御部29へ送る。
制御部29は、中央演算処理装置(CPU)、ROM、RAMや入出力インターフェイスなどで構成されたコンピュータからなり、記憶部28であるROMやRAM、HDDなどの記録媒体に記憶された制御プログラムを実行することで、遊技媒体貸出機20の有する各種機能を実行する。
また、制御部29は、本発明の金額特定手段として動作するものであり、紙幣識別部21b、カードR/W22b、ICコインR/W23bから送られてきた信号の示す情報にもとづいて、受付手段にて受け付けられた有価価値にもとづく金額を受付金額として特定し、記憶部28に記憶させる。
例えば、制御部29は、紙幣識別部21bから金種信号を受け取ると、この金種信号の示す金種に相当する金額を受付金額として特定し、記憶部28に記憶させる。
また、制御部29は、プリペイドカードから読み取られた金額を示す信号を、カードR/W22bから受け取ると、この信号の示す金額を受付金額として特定し、記憶部28に記憶させる。
さらに、制御部29は、ビジターカードから読み取られたカードIDを示す信号を、カードR/W22bから受け取ると、この信号の示すカードIDをカード管理装置110へ送信し、そのカードIDに関連付けられた金額を受信し、この金額を受付金額として特定し、記憶部28に記憶させる。
また、制御部29は、会員カードから読み取られた情報(例えば、会員番号、カードIDなど)を示す信号を、カードR/W22bから受け取ると、この信号の示す情報を会員管理装置120へ送信し、その情報に関連付けられた貯玉数を受信し、記憶部28に記憶させる。
さらに、制御部29は、ICコインから読み取られた情報を示す信号を、カードR/W22bから受け取ると、この信号の示す情報の中から現金の残高を示す情報を抽出し、この現金の残高を受付金額として特定し、記憶部28に記憶させる。
また、制御部29は、本発明の操作受付手段として動作するものであり、金額使用処理を実行可能とするために遊技者が行う操作を受け付ける。具体的に、制御部29は、金額使用処理である貸出処理を遊技媒体貸出機20に実行させるために遊技者が行う玉貸ボタン11の操作を受け付ける。
玉貸ボタン11は、制御部29とともに本発明の操作受付手段として機能するものであり、遊技者が遊技媒体の貸出を受ける際に当該遊技者が操作する、遊技機10に設けられたボタン型のスイッチである。
この玉貸ボタン11が操作されると、当該遊技機10の制御部(図示せず)がその操作を受け付けて、操作信号を遊技媒体貸出機20へ送信する。
遊技媒体貸出機20の制御部29は、遊技機10から送信されてきた操作信号を受信すると、遊技機10にて玉貸ボタン11が操作されたことを受け付ける。これにより、制御部29は、本発明の処理実行手段として動作し、受付金額のうち少なくとも一部の金額を遊技に使用させる金額使用処理を実行する。
金額使用処理は、本実施形態においては、受付金額のうち少なくとも一部の金額を遊技に使用させる金額とし、この遊技に使用させる金額に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出す貸出処理である。
ここで、制御部29が実行する貸出処理の具体的な手順を説明するが、この説明に入る前に、この説明で使用する用語について説明する。
貸出処理では、遊技に使用させる金額の最少単位の金額を単位度数とし、この単位度数の整数倍の度数に相当する金額を遊技に使用させる金額とすることができる。
例えば、遊技に使用させる金額の最少単位の金額を108円とし、この108円を単位度数すなわち1度数とすることができる。そして、この単位度数の整数倍の度数に相当する金額、例えば、1度数の1倍である1度数に相当する108円、1度数の2倍である2度数に相当する216円、1度数の3倍である3度数に相当する324円などを、遊技に使用させる金額として、貸出処理を実行することができる。
また、1度数は、所定数量の遊技価値にも対応している。具体的に、1度数に対応する遊技媒体の数量を、例えば25玉などとすることができる。そして、貸出処理では、単位度数の整数倍の度数に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出すことができる。
例えば、上記の例のように、1度数を25玉とした場合、貸出処理では、1度数の1倍である1度数に相当する25玉、1度数の2倍である2度数に相当する50玉、1度数の3倍である3度数に相当する75玉などの数量で、遊技媒体を遊技者に貸し出すことができる。
このように、貸出処理では、単位度数の整数倍の度数に相当する金額を遊技に使用させる金額とし、この金額に相当する数量の遊技価値を遊技者に貸し出すことができるようになっている。
ただし、遊技者が玉貸ボタン11を一回操作したときに遊技に使用される金額に相当する度数は、所定度数として予め設定されている。
例えば、所定度数は、5度数とすることができる。この場合、遊技者による一回の玉貸ボタン11の操作で遊技者に貸し出される遊技媒体の数量は、125玉となる。また、遊技媒体の数量に相当する金額すなわち遊技に使用される金額は、540円となる。
このように所定度数は、遊技者による一回の貸出操作で使用される度数として設定される。
また、制御部29は、受付金額を記憶部28に記憶させる際、この受付金額を残額情報として記憶させる。
そして、貸出処理を実行し、受付金額のうち少なくとも一部の金額を遊技に使用するとき、この使用する金額を使用金額とし、残額金額から当該使用金額を減算し、この減算により得られた差を新たな残額情報として、記憶部28に記憶させる。
ここまで、貸出処理に関する用語について説明した。次に、貸出処理の具体的な手順について説明する。
制御部29は、遊技機10から送信されてきた操作信号を受信することで、遊技機10の玉貸ボタン11が操作されたことを検知すると、記憶部28に記憶されている残額情報を参照する。
次いで、制御部29は、残額情報の示す金額が、所定度数に相当する金額以上の金額であるか否かを判断する。
残額情報の示す金額が所定度数に相当する金額以上の金額であるとき、制御部29は、所定度数に相当する金額を使用して、この金額に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出す。
例えば、受付金額が1000円であって、所定度数が5度数であり、5度数に相当する金額が540円であるとき、制御部29は、残額情報の示す金額が所定度数に相当する金額以上の金額であると判断し、5度数に相当する数量である125玉の遊技媒体を遊技者に貸し出す。
そして、制御部29は、貸出処理を実行すると、残額金額から使用金額を減算し、この減算により得られた差を新たな残額情報として、記憶部28に記憶させる。
上記の例の場合、残額金額が1000円であり、使用金額が540円であるので、1000円−540円の減算処理が行われ、差である460円が新たな残額情報として、記憶部28に記憶される。
なお、ここでは、残額金額が1000円の場合を例示したが、残額金額が例えば10000円の場合でも、同様に処理される。すなわち、この10000円は、所定度数に相当する金額である540円以上の金額であるので、制御部29は、所定度数に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出し、新たな残額情報として算出した9460円を記憶部28に記憶させる。
このように、所定度数は、遊技者による一回の貸出操作で使用される最大の度数として設定される。また、所定度数は、残額金額が当該所定度数に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出すことが可能か否かの判断に用いる基準の度数として設定される。
一方、残額情報の示す金額が所定度数に相当する金額以上の金額でないとき、すなわち、残額情報の示す金額が所定度数に相当する金額未満の金額であるとき、制御部29は、残額情報の示す金額が、1度数に相当する金額以上の金額であるか否かを判断する。
残額情報の示す金額が1度数に相当する金額以上の金額であるとき、制御部29は、単位度数の整数倍の度数に相当する金額のうち残額情報の示す金額の範囲内で最大となる金額を使用して、この金額に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出す。
例えば、残額情報の示す金額が460円である場合であって、所定度数に相当する金額が540円であるとき、制御部29は、残額情報の示す金額が所定度数に相当する金額以上の金額でないと判断する。
次いで、残額情報の示す金額が460円である場合であって、1度数に相当する金額が108円であるとき、制御部29は、残額情報の示す金額が1度数に相当する金額以上の金額であると判断する。
続いて、制御部29は、次のような処理を実行する。
単位度数の整数倍の度数に相当する金額には、1度数の1倍の度数である1度数に相当する108円、1度数の2倍の度数である2度数に相当する216円、1度数の3倍の度数である3度数に相当する324円、1度数の4倍の度数である4度数に相当する432円、1度数の5倍の度数である5度数に相当する540円などがある。
制御部29は、単位度数の整数倍の度数に相当する金額のうち残額情報の示す金額の範囲内で最大となる金額を特定する。例えば、残額情報の示す金額が460円である場合、制御部29は、1度数の4倍の度数である4度数に相当する432円を特定する。
そして、制御部29は、この特定した金額に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出す。上記の例では、432円に相当する数量である100玉の遊技媒体を遊技者に貸し出す。
そして、制御部29は、貸出処理を実行すると、残額金額から使用金額を減算し、この減算により得られた差を新たな残額情報として、記憶部28に記憶させる。
上記の例の場合、残額金額が540円であり、使用金額が432円であるので、460円−432円の減算処理が行われ、差である28円が新たな残額情報として、記憶部28に記憶される。
ここで、単位度数の整数倍の度数のうち所定度数未満の度数を特定度数とする。
例えば、所定度数が5度数である場合、単位度数である1度数の1倍の度数である1度数、1度数の2倍の度数である2度数、1度数の3倍の度数である3度数、1度数の4倍の度数である4度数が、いずれも特定度数となる。
残額情報の示す金額が所定度数に相当する金額以上の金額でないときは、単位度数の整数倍の度数に相当する金額のうち残額情報の示す金額の範囲内で最大となる金額を特定し、この特定した金額に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出すことになるが、この場合において、特定した金額に相当する度数は、特定度数となる。これは、残額情報の示す金額が所定度数に相当する金額以上の金額未満となっているためである。
一方、残額情報の示す金額が1度数に相当する金額以上の金額でないとき、すなわち、残額情報の示す金額が1度数に相当する金額未満の金額であるとき、制御部29は、貸出処理を実行しない。
例えば、残額金額が28円であり、1度数に相当する金額が108円であるときは、残額情報の示す金額が1度数に相当する金額未満であるので、制御部29は、貸出処理を実行しない。
また、制御部29は、本発明の信号生成手段として動作するものであり、金額使用処理を実行すると、遊技に使用させる金額に相当する度数を示す度数信号を生成する。
例えば、貸出処理において5度数に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出した場合、制御部29は、5度数を示す度数信号を生成する。
また、貸出処理において4度数に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出した場合、制御部29は、4度数を示す度数信号を生成する。
さらに、制御部29は、本発明の送信手段として動作するものであって、生成した度数信号を売上信号として、通信部27を介して、台管理装置30へ送信する。この売上信号は、台管理装置30、島管理装置40、親島管理装置50を介して、ホール管理装置60へ送信される。
ここまで、制御部29が実行する主要な動作について説明したが、この制御部29の動作を実現可能とするために、記憶部28には、貸出レートデータベースと、基準度数データベースと、貸出履歴データベースが記憶されている。
なお、記憶部28は、遊技媒体貸出機20の有する各種機能に関するプログラムやデータを記憶する記憶手段である。
貸出レートデータベースは、一遊技媒体あたりの貸出単価すなわち貸出レートを記録したデータベースである。
貸出レートデータベースは、図4に示すように、「遊技種別」と、「貸出料金」と、「消費税額(8%)」と、「遊技料金」とを項目として構成されている。
「遊技種別」は、貸出レートにもとづく遊技機10の種別を示す。例えば、図4に示す貸出レートデータベースにおいて「4円パチンコ」は、1玉4円の貸出レートで貸し出された遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機10aを示している。また、「20円パチスロ」は、1枚20円の貸出レートで貸し出されたメダルを用いて遊技を行うスロットマシン10bを示している。
「貸出料金」は、消費税分を増額しない場合の一遊技媒体あたりの貸出単価、すなわち消費税を外税としたときの貸出レートを示す。例えば、「4円」は、消費税分を増額しない場合の貸出レートが1玉4円であることを示している。また、「20円」は、当該貸出レートが1枚20円であることを示している。
「消費税額(8%)」は、「貸出料金」に消費税率を乗算して得られた積、すなわち消費税分の金額を示す。例えば、「貸出料金」が4円であって、消費税率が8%であるとき、「消費税額(8%)」は、4円×0.08=0.32円となる。
「遊技料金」は、遊技者が遊技場から遊技媒体の貸出を受けるときの実際の貸出レート、すなわち消費税を内税としたときの貸出レートを示す。この「遊技料金」は、「貸出料金」に「消費税額(8%)」を加算した金額となる。
なお、図4に示す貸出レートデータベースには、「遊技種別」として、「4円パチンコ」と「1円パチンコ」と「20円パチスロ」と「5円パチスロ」の四つが挙げられているが、遊技種別は、これら四つに限るものではなく、遊技場に設置されている遊技機10に設定された貸出レートを「遊技種別」に記録することができる。例えば、1玉2円で遊技を行うパチンコ機10aや1枚10円で遊技を行うスロットマシン10bが遊技場に設置されているときは、「2円パチンコ」や「10円パチスロ」を貸出データベースの「遊技種別」に記録する。また、遊技場内に「4円パチンコ」と「20円パチスロ」しかない場合には、これら二つの「遊技種別」を貸出データベースに記録する。
また、図4に示す貸出レートデータベースには、「遊技種別」として四つの遊技種別が挙げられているが、これら四つのすべてを貸出レートデータベースに記録する必要はなく、この貸出データベースが記憶されている遊技媒体貸出機20に対応する遊技機10の遊技種別が少なくとも当該貸出データベースに記録されていればよい。
さらに、貸出レートデータベースに記録されるデータは、制御部29が実行する貸出処理に直接使用するものではないため、必ずしも記憶部28に貸出レートデータベースを記憶しておくことを要しない。
基準度数データベースは、遊技媒体の貸出数に相当する度数を記録したデータベースである。
基準度数データベースは、図5に示すように、「遊技種別」と、「1度数貸出数」と、「1度数金額」と、「基準度数(所定度数)」と、「基準度数貸出数」と、「基準度数金額」とを項目として構成されている。
「遊技種別」は、貸出レートデータベースの「遊技種別」と同様の情報を示す。
「1度数貸出数」は、1回の貸出処理で遊技者に貸し出される最少の遊技媒体の数量を1度数とするときの、この1度数に相当する遊技媒体の数量を示す。例えば、図5に示す基準度数データベースにおいて「25玉」は、1度数に相当する遊技球の数量が「25玉」であり、この「25玉」が1回の貸出処理で遊技者に貸し出される最少の遊技球の数量であることを示している。また、「5枚」は、1度数に相当するメダルの数量が「5枚」であり、この「5枚」が1回の貸出処理で遊技者に貸し出される最少のメダルの数量であることを示している。
「1度数金額」は、1度数に相当する数量の遊技媒体を貸し出すのに必要な金額を示す。例えば、「遊技種別」の「4円パチンコ」に対応する「108円」は、1度数に相当する「25玉」の遊技球を貸し出すのに必要な金額が「108円」であることを示している。また、「遊技種別」の「20円パチスロ」に対応する「108円」は、1度数に相当する「5枚」のメダルを貸し出すのに必要な金額が「108円」であることを示している。
「基準度数(所定度数)」は、遊技媒体貸出機20が一回の貸出操作で貸し出す遊技媒体の数量として定められた基準の数量に相当する度数である基準度数すなわち所定度数を示す。例えば、「遊技種別」の「4円パチンコ」に対応する「5度数」は、遊技媒体貸出機20が一回の貸出操作で貸し出す遊技球の数量が「5度数」に相当する数量であり、この度数を基準度数としていることを示している。また、「遊技種別」の「20円パチスロ」に対応する「10度数」は、遊技媒体貸出機20が一回の貸出操作で貸し出すメダルの数量が「10度数」に相当する数量であり、この度数を基準度数としていることを示している。
「基準度数貸出数」は、「基準度数(所定度数)」に相当する遊技媒体の数量を示す。例えば、「125玉」は、「基準度数(所定度数)」の「5度数」に相当する遊技球の数量が「125玉」であることを示している。また、「50枚」は、「基準度数(所定度数)」の「10度数」に相当するメダルの数量が「50枚」であることを示している。この「基準度数貸出数」は、「基準度数(所定度数)」に「1度数貸出数」を乗算して得られた積として算出することができる。
「基準度数金額」は、「基準度数(所定度数)」に相当する金額を示す。例えば、「540円」は、「基準度数(所定度数)」の「5度数」に相当する金額が「540円」であることを示している。この「基準度数金額」は、「基準度数(所定度数)」に「1度数金額」を乗算して得られた積として算出することができる。
なお、基準度数データベースの「遊技種別」には、遊技場に設置されている遊技機10に設定された貸出レートのすべてを記録することができる。この点は、貸出レートデータベースの「遊技種別」と同様である。
また、基準度数データベースの「遊技種別」には、この基準度数データベースが記憶されている遊技媒体貸出機20に対応する遊技機10の遊技種別が少なくとも記録されていればよい。この点も、貸出レートデータベースの「遊技種別」と同様である。
貸出履歴データベースは、貸出処理に関する情報を履歴として記録したデータベースである。
貸出履歴データベースは、図6、図7に示すように、「イベント」と、「残高表示」(「度数残高」)と、「金額残高」と、「送信度数」とを項目として構成されている。
なお、図6は、1万円札1枚が現金として投入されて受付金額が10000円となったときの貸出履歴データベースを示している。また、図7は、1000円が記録されたプリペイドカードが1枚挿入されて受付金額が1000円となったときの貸出履歴データベースを示している。
また、ここでは、「金額残高」、「イベント」、「残高表示」(「度数残高」)、「送信度数」の順に、各項目について説明する。
「金額残高」は、受付手段で受け付けられた金額である受付金額を残額情報として示すとともに、残額金額から使用金額を減算して得られた差である残額を新たな残額情報として示す。つまり、この「金額残高」に記録されている金額が残額情報である。
「イベント」は、「金額残高」等にデータが記録された理由を示す。例えば、紙幣投入口21aに1万円札1枚が現金として投入されたことにより「金額残高」等にデータが記録されたとき、「イベント」には「1万円投入」が記録される。また、1000円が記録されたプリペイドカードがカード挿入口22aに挿入されたことにより「金額残高」等にデータが記録されたとき、「イベント」には「千円挿入」が記録される。さらに、遊技者による遊技媒体の貸出の操作すなわち遊技機10の玉貸ボタン11の操作が行われたことにより「金額残高」等にデータが記録されたとき、「イベント」には「貸出操作」が記録される。
「残高表示」(「度数残高」)は、液晶表示器や7セグ表示機などからなる投入額表示部25aに表示される度数である表示度数を示す。
表示度数とは、「金額残高」に記録された残額情報の示す金額を100円=1度として表した数値であって、残額情報の示す金額を100で除算し、この除算で得られた商から小数点以下の数を切り捨てた数値をいう。
例えば、残額情報の示す金額が「10000」である場合、100で除算して得られた商が「100」となり、小数点以下の数を切り捨てた数値が「100」となる。この「100」が表示度数として投入額表示部25aに表示される。
また、残額情報の示す金額が「9460」である場合、100で除算して得られた商が「94.6」となり、小数点以下の数を切り捨てた数値が「94」となる。この「94」が表示度数として投入額表示部25aに表示される。
「送信度数」は、遊技媒体貸出機20からホール管理装置60に送信された度数信号(売上信号)が表している度数を示す。すなわち、「送信度数」は、残額情報の示す金額のうち遊技に使用された金額に相当する度数を示す。
以上説明した各データベースが記憶部28に記憶されているが、制御部29は、貸出履歴データベースに関して、次のように動作する。
制御部29は、受付手段で所定の有価価値が受け付けられた場合において、その有価価値の示す金額を受け付けると、この金額を受付金額として、貸出履歴データベースの「金額残高」に記録する。このとき、「イベント」と「残高表示」(「度数残高」)には、その受付金額に対応する情報を、その受付金額に関連付けて記録する。
例えば、受付金額が1000円であるとき、制御部29は、貸出履歴データベースの「金額残高」に「1000」を記録し、「イベント」に「千円投入」などを記録し、「残高表示」(「度数残高」)に「10度」を記録する。なお、この時点では度数信号を送信していないので、「送信度数」には、度数を特定しない「−」などを記録することができる。
制御部29は、遊技機10の玉貸ボタン11が操作されると、貸出処理を実行する。
このとき、制御部29は、貸出履歴データベースの「金額残高」から最新の残額情報を取り出し、この残額情報の示す金額が所定度数に相当する金額以上の金額であるときは、所定度数に相当する数量の遊技媒体を遊技者に貸し出す。
そして、制御部29は、遊技者に貸し出した遊技媒体の数量に相当する金額を残額情報の示す金額から減算し、この減算で得られた差を新たな残額金額として、貸出履歴データベースの「金額残高」に記録する。このとき、「イベント」と「残高表示」には、その残額金額に対応する情報を、その残額金額に関連付けて記録する。
例えば、貸出履歴データベースの「金額残高」に記録されている最新の残額情報が1000円であって、所定度数に相当する金額が540円であるとき、制御部29は、540円に相当する数量である125玉の遊技媒体を遊技者に貸し出す。
そして、制御部29は、1000円から540円を減算し、この減算で得られた差である460円を新たな残額金額とし、貸出履歴データベースの「金額残高」に「460」を記録する。このとき、「イベント」には、「貸出操作」を記録し、「残高表示」(「度数残高」)には、「4度」を記録する。
制御部29は、貸出処理を実行すると、遊技者に貸し出した遊技媒体の数量に相当する度数を示す度数信号を生成してホール管理装置60に送信する。そして、制御部29は、度数信号の示す度数を、貸出履歴データベースの「送信度数」に記録する。
例えば、遊技者に貸し出した遊技媒体の数量が125玉であり、125玉に相当する度数が5度数であるとき、制御部29は、5度数を示す度数信号を生成してホール管理装置60に送信する。
そして、制御部29は、度数信号の示す度数である5度数を、貸出履歴データベースの「送信度数」に記録する。この5度数は、「金額残高」の「460」に関連付けて記録される。
ここまで、制御部29が実行する動作及び制御部29の機能とこの機能を実現するためのデータベースの構成について説明した。
次に、遊技媒体貸出機20における他の構成各部について説明する。
各台計数機130は、次のように動作する。
遊技者に貸し出された遊技媒体を用いて遊技機10で遊技が行われ、獲得された遊技媒体が遊技機10の下皿12に貯められ、この下皿12の近傍に設けられた操作部(図示せず)が操作されると、貯められた遊技媒体が、下皿12の下方に設けられた各台計数機130の受皿131に投下されて貯留する。
受皿131の近傍にはレバー134が設けられており、このレバー134を操作することで、受皿131に貯留していた遊技媒体が各台計数機130の内部に流入する。
各台計数機130の内部には、計数センサ132が設けられており、通過した遊技媒体を一個ずつ検出し、検出信号を制御部29に出力する。
制御部29は、計数センサ132から送られてきた検出信号の入力数をカウントし、このカウント数を計数値として記憶部28に記憶させるとともに、その計数値を計数値表示部133に表示させる。
このように、各台計数機130にて遊技媒体の数量が計数され、この計数値が記憶部28に記憶されている場合において、返却ボタン135が操作されると、制御部29は、送出装置26bを制御して、その計数値の範囲内で、遊技媒体を、所定数単位(例えば、125個)に分けて、ノズル26aから遊技機10の上皿13に返却する。
記録媒体返却ボタン24aは、遊技者が遊技を終了する場合においてカード挿入口22aからカードを排出させるときに当該遊技者により操作される手段である。
返却機構24bは、記録媒体返却ボタン24aが操作されたときに、制御部29による制御により、カード挿入口22aからカードを排出させる記録媒体排出手段である。
これら記録媒体返却ボタン24aと返却機構24bは、次のような動作を実行する。
例えば、紙幣投入口21aに紙幣が投入された場合において、遊技の終了時に記録媒体返却ボタン24aが遊技者により操作され、この時点で残額情報の示す残額が1円以上であるとき、又は、各台計数機130で計数された計数値が1個以上の数値として記憶部28に記録されているとき、制御部29は、所定の記録手段であるカードR/W22bを制御して、所定の情報(少なくとも、残額を示す情報、又は、計数値を示す情報)を新規のビジターカードに記録し、このビジターカードをカード挿入口22aから排出することで発行する。
また、遊技媒体貸出機20の仕様によっては、制御部29が、所定の記録手段であるICコインR/W23bを制御して、所定の情報(少なくとも、残額を示す情報、又は、計数値を示す情報)を新規のICコインに記録し、このICコインをICコイン返却口23cから排出することで発行する。
さらに、カード挿入口22aにプリペイドカードが挿入されている場合において、記録媒体返却ボタン24aが操作されたときに、残額情報の示す残額が1円以上であるとき、又は、各台計数機130で計数された計数値が1個以上の数値として記憶部28に記録されているとき、制御部29は、カードR/W22bを制御して、所定の情報(少なくとも、残額を示す情報、又は、計数値を示す情報)をそのプリペイドカードに記録し、このプリペイドカードをカード挿入口22aから排出(返却)させる。
また、カード挿入口22aにビジターカードが挿入されている場合において、記録媒体返却ボタン24aが操作されたときに、残額情報の示す残額が1円以上であるとき、又は、各台計数機130で計数された計数値が1個以上の数値として記憶部28に記録されているとき、制御部29は、ビジターカードのカードIDと残額情報又は計数値をカード管理装置110へ送信し、それらの情報を関連付けて記録させるとともに、返却機構24bを制御して、そのビジターカードをカード挿入口22aから排出(返却)させる。
さらに、カード挿入口22aに会員カードが挿入されている場合において、記録媒体返却ボタン24aが操作されたときに、各台計数機130で計数された計数値が1個以上の数値として記憶部28に記録されているとき、制御部29は、会員カードのカードIDと計数値を会員管理装置120へ送信し、それらの情報を関連付けて記録させるとともに、返却機構24bを制御して、その会員カードをカード挿入口22aから排出(返却)させる。
入力部25bは、複数のボタンで構成された入力手段であって、暗証番号などを入力することができる。
払出しボタン25cは、カード挿入口22aに会員カードが挿入されている場合において、当該会員が遊技媒体を遊技場に貯玉として預け入れているときに、この貯玉を引き落として遊技を行う際に操作される手段である。
通信部27は、台管理装置30に通信可能に接続されており、少なくとも、制御部29で生成された度数信号を売上信号として台管理装置30へ送信する。
なお、本実施形態においては、制御部29で生成された度数信号を、通信部27が随時、台管理装置30へ送信するものとする。ただし、度数信号の送信のタイミングは、随時に限るものではなく、ホール管理装置60から送信要求が送信されてきたときに遊技媒体貸出機20がその度数信号を送信するようにしてもよい。この場合、遊技媒体貸出機20の制御部29は、ホール管理装置60から送信要求があるまで、度数信号を送信するための準備をしておくことができる。
ここまで遊技媒体貸出機20について説明した。
次に、本発明の遊技用装置の具体例として、ホール管理装置60の構成について説明する。
(3)ホール管理装置
本実施形態のホール管理装置60は、図8に示すように、通信部61と、入力操作部62と、出力表示部63と、記憶部64と、制御部65とを備えている。
ここで、通信部61は、親島管理装置50から出力された信号を所定の通信回線を介して受信する受信手段である。
この通信部61は、少なくとも、遊技機10から出力された遊技信号を受信するとともに、遊技媒体貸出機20から出力された度数信号を売上信号として受信する。
入力操作部62は、所定の情報や命令などを入力するために遊技場の店員等によって操作されるキーボードやマウスなどの入力操作手段である。
出力表示部63は、所定の情報を画面表示する液晶ディスプレイなどの表示手段と、所定の情報を所定の用紙に印字出力するプリンターなどの印刷手段とを含む出力手段である。
記憶部64は、ホール管理装置60の有する機能に関するプログラムやデータを記憶可能な記憶手段(例えば、不揮発性ROM、ハードディスク等)である。
この記憶部64は、本発明の処理度数記憶部として機能するものであり、遊技者への遊技媒体の貸出に関する情報を記録した売上データベースを、遊技機10ごとに記憶する。
売上データベースは、図9、図10に示すように、「イベント」、「受信度数」、「受信回数」、「売上度数」、「度数差」などを項目として構成されている。
「イベント」には、通信部61で受信された信号の発生理由が記録される。例えば、受信した信号が売上信号である場合、この売上信号の発生理由は、遊技者が遊技媒体の貸し出しを受けるために遊技機10の玉貸ボタン11を操作したことである。よって、「イベント」には「貸出操作」が記録される。
「受信度数」には、売上信号の示す度数が、受信度数情報として記録される。
「売上回数」には、通信部61でこれまでに売上信号が受信された回数が、売上回数情報として記録される。
「売上度数」には、通信部61でこれまでに受信された売上信号のそれぞれが示す度数の累計が、累計処理度数情報として記録される。
「度数差」には、一の売上信号が通信部61で受信される前の「売上度数」とその一の売上信号が通信部61で受信された後の「売上度数」との差が、度数差情報として記録される。
ここで、累計処理度数情報と度数差情報は、売上信号の示す度数を用いて算出された情報である。
記憶部64は、受信度数情報と累計処理度数情報と度数差情報を、金額使用処理の実行により使用された金額に相当する度数に関する情報である処理度数情報として、記憶する。
なお、売上データベースの各情報をリセットするタイミング(「受信回数」を「0回」にし、「売上度数」を「0度」にするタイミング)は、例えば、通信部61がアウト信号を所定期間以上受信しなかったときの当該所定期間が経過したタイミング、あるいは、通信部61が売上信号を所定期間以上受信しなかったときの当該所定期間が経過したタイミングなどとすることができる。
また、図9と図10は、いずれも売上データベースを示しているが、図9は、図6の貸出履歴データベースに対応しているのに対し、図10は、図7の貸出履歴データベースに対応している。つまり、図9は、遊技媒体貸出機20の紙幣投入口21aに投入された紙幣にもとづく受付金額が10000円であったときの売上データベースを示しており、図10は、遊技媒体貸出機20のカード挿入口22aに挿入されたプリペイドカードに記録されていた金額にもとづく受付金額が1000円であったときの売上データベースを示している。
さらに、売上データベースは、制御部65に搭載されているRAM等の記憶手段に記憶させることができる。この場合、当該記憶手段が本発明の処理度数記憶部として機能する。
また、記憶部64は、報知の態様を一又は二以上記録した報知方法選択情報データベースを記憶する。
この報知方法選択情報データベースは、図11に示すように、「報知方法」と、「態様」と、「店員への通信」とを項目として構成されている。
「報知方法」には、報知の「態様」ごと、及び、「店員への通信」ごとに付された番号又は名称が記録される。
「態様」には、報知の具体的な内容が記録される。例えば、店員のインカムにおける音声による報知を「態様A」とすることができる。また、店員のインカムにおける画面表示による報知を「態様B」などとすることができる。この「態様」には、インカムへの報知の他に、例えば、ホール管理装置60の出力表示部63における画面表示、この画面表示における文字等の大きさ、色、点滅などの指定、ホール管理装置60に接続されたスピーカからの音声の発生、遊技システム1に接続されたランプの点灯などを記録することができる。
「店員への通信」には、「態様」に記録された内容による報知を「自動」で行うか、あるいは、「手動」で行うかのいずれかの設定が記録される。
ここで、「自動」とは、受付金額から使用金額を差し引いたときの残額が端数となった場合において制御部65が出力情報を生成したときに、この出力情報を自動的に報知装置100へ送信して、「態様」に記録された内容による報知(例えば、インカムへの報知信号の送信)を実行させることをいう。
また、「手動」とは、受付金額から使用金額を差し引いたときの残額が端数となった場合において制御部65が出力情報を生成したときに、遊技場の店員が入力操作部62における所定の操作をした後に、その出力情報を報知装置100へ送信して、「態様」に記録された内容による報知を実行させることをいう。
なお、図11においては、報知方法が四つ記録されているが、報知方法は、四つに限るものではなく、少なくとも一つ以上の報知方法が報知方法選択情報データベースに記録されていればよい。
また、記憶部64は、報知方法選択情報データベースに記録されている報知方法の中から店員により選択された報知方法を選択報知方法として記憶する。
また、記憶部64は、本発明の所定度数記憶部として機能するものであり、所定度数に関する情報を所定度数情報として記憶する。
所定度数とは、遊技者による一回の操作で遊技に使用される金額に相当する度数であって、予め設定された基準の度数である。例えば、図5の基準度数データベースに示すように、遊技者による一回の操作で遊技に使用される金額である基準度数金額を540円とし、この基準度数金額に相当する度数である所定度数を5度数として設定することができる。
この場合、記憶部64には、所定度数情報として、「5度数」が記憶される。
なお、所定度数情報は、制御部65に搭載されているRAM等の記憶手段に記憶させることができる。この場合、当該記憶手段が本発明の所定度数記憶部として機能する。
また、記憶部64は、端数残高フラグを記憶する。
端数残高フラグとは、金額使用処理の実行により使用された金額が特定度数に相当する金額であることを特定可能な特定度数使用情報であり、遊技に使用された金額を残額金額から減算したときの残額が単位度数未満であること又は当該残額が単位度数未満であると推定されることを示すフラグをいう。
この端数残高フラグがセットされているとき(設定されているとき)は、当該残額が単位度数未満の端数であること又は当該残額が単位度数未満の端数であると推定されることを示している。
一方、端数残高フラグがクリアされているとき(非設定となっているとき)は、当該残額が単位度数未満ではないこと、つまり、当該残額が単位度数に相当する金額以上の金額であることを示している。
制御部65は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータとして動作する制御手段である。
この制御部65は、ROMに記憶された制御プログラムやデータに基づいてホール管理装置60の構成各部からの入力を監視しながらこれら構成各部を制御することにより、通信部61で受信された遊技信号にもとづいて所定の遊技情報を算出、集計し、記憶部64に記憶させる。
例えば、遊技機10から出力されて通信部61で受信された遊技信号(例えばアウト信号やセーフ信号、あるいは、メダル投入信号やメダル払出信号)等にもとづいて、遊技機10ごと又は機種ごとの遊技情報(例えばアウト数やセーフ数、投入数や払出数)を算出して集計し、記憶部64に記憶させる。
また、制御部65は、所定の遊技情報の集計を行いつつ、以下に説明するような特徴的な動作を行う。
通信部61で売上信号が受信されると、制御部65は、その売上信号の示す度数を特定し、記憶部64に記憶されている売上データベースの「受信度数」に記録する。
次いで、制御部65は、売上データベースの「受信回数」に記録されている受信回数情報(通信部61で売上信号が受信される直前の最新の受信回数情報)を抽出し、この受信回数情報の示す数値に1を加算し、加算により得られた和を新たな受信回数情報として売上データベースの「受信回数」に記録する。
続いて、制御部65は、売上データベースの「売上度数」に記録されているデータである累計処理度数情報の中から、通信部61で売上信号が受信される直前の最新の累計処理度数情報を抽出し、この累計処理度数情報の示す数値に、通信部61で受信された売上信号の示す度数を加算し、加算により得られた和を新たな累計処理度数情報として売上データベースの「売上度数」に記録する。
そして、制御部65は、算出した新たな累計処理度数情報の示す数値から当該売上信号が受信される直前に「売上度数」に記録されていた最新の累計処理度数情報の示す数値を減算して差を算出し、この差を新たな度数差情報として売上データベースの「度数差」に記録する。
制御部65は、売上データベースの「受信度数」、「受信回数」、「売上度数」、「度数差」にそれぞれデータを記録すると、これらのデータに関連付けて、「イベント」に「貸出操作」を記録する。
制御部65は、通信部61で売上信号が受信されるたびに、売上データベースの「受信度数」等へデータの記録を実行する。
制御部65は、本発明の情報生成手段として動作するものであり、遊技に使用された金額を受付金額から減算したときの残額が単位度数未満であると判断されるとき又は当該残額が単位度数未満であると推定されるときには、所定の出力情報を生成する。
その出力情報を生成するか否かの判断として制御部65が実行する処理には、次の四つの処理がある。
(a)売上データベースの「度数差」を用いる処理
(b)売上データベースの「受信度数」を用いる処理
(c)売上データベースの「受信回数」を用いる処理
(d)売上データベースの「売上度数」を用いる処理
これらの処理について、以下、順に説明する。
(a)売上データベースの「度数差」を用いる処理
この処理は、売上データベースの「度数差」に記録された度数差情報の示す度数が所定度数以外の度数であるか否かを判断するものである。
制御部65は、本発明の特定度数使用情報生成部として動作し、売上データベースの「度数差」に記録された度数差情報の示す度数と、記憶部64から取り出した所定度数情報の示す所定度数とを比較する。
度数差情報の示す度数が所定度数と同じ度数である場合、制御部65は、端数残高フラグをクリアする。この場合、度数差情報の示す度数が所定度数と同じ度数であるので、遊技に使用された金額を受付金額から減算したときの残額が端数でないとして、端数残高フラグをクリアするものである。
一方、度数差情報の示す度数が所定度数と同じでない場合、制御部65は、端数残高フラグをセットする。この場合、度数差情報の示す度数が所定度数と異なる度数すなわち特定度数であるので、当該残額が端数であるとして、端数残高フラグをセットするものである。なお、端数残高フラグをセットする処理は、端数残高フラグという特定度数使用情報を生成する処理に相当する。
(b)売上データベースの「受信度数」を用いる処理
この処理は、売上データベースの「受信度数」に記録された受信度数情報の示す度数が所定度数以外の度数であるか否かを判断するものである。
制御部65は、「受信度数」に記録された受信度数情報の示す度数と所定度数とを比較する。
なお、ここでは、売上データベースの「受信度数」に記録された受信度数情報を用いて当該(b)の処理を実行することとするが、制御部65は、通信部61で売上信号が受信されたときに、この売上信号の示す度数を受信度数として特定し、この受信度数と所定度数とを比較することもできる。
その受信度数が所定度数と同じ度数である場合、制御部65は、端数残高フラグをクリアする。この場合、受信度数が所定度数と同じ度数であるので、遊技に使用された金額を受付金額から減算したときの残額が端数でないとして、端数残高フラグをクリアするものである。
一方、受信度数が所定度数と同じでない場合、制御部65は、端数残高フラグをセットする。この場合、受信度数が所定度数と異なる度数すなわち特定度数であるので、当該残額が端数であるとして、端数残高フラグをセットするものである。
なお、(a)と(b)は、いずれも、結果として、通信部61で受信された売上信号の示す度数が所定度数以外の度数であるか否かを判断するものである。
ただし、従来から、ホール管理装置60においては、通信部61で受信された売上信号の示す度数を累計し、「売上度数」として売上データベースに蓄積している。
(a)は、この蓄積している「売上度数」を利用して、当該(a)の処理を行う。
一方、(b)は、通信部61で受信された売上信号そのものの度数を特定し、この度数が所定度数以外の度数であるか否かを判断するものである。
(c)売上データベースの「受信回数」を用いる処理
この処理は、売上データベースの「受信回数」に記録された受信回数情報の示す回数が所定の回数に達したか否かを判断するものである。
制御部65は、売上データベースの「受信回数」に記録された受信回数情報の示す回数と所定の回数とを比較する。
受信回数情報の示す回数が所定の回数でない場合、制御部65は、端数残高フラグをクリアする。この場合、受信回数が所定の回数に達していないので、遊技に使用された金額を受付金額から減算したときの残額が端数でないとして、端数残高フラグをクリアするものである。
一方、受信回数情報の示す回数が所定の回数に達した場合、制御部65は、端数残高フラグをセットする。この場合、受信回数が所定の回数に達したので、当該残額が端数であるとして、端数残高フラグをセットするものである。
(d)売上データベースの「売上度数」を用いる処理
この処理は、売上データベースの「売上度数」に記録された累計処理度数情報の示す度数が一定の度数に達したか否かを判断するものである。
制御部65は、売上データベースの「売上度数」に記録された累計処理度数情報の示す度数と一定の度数とを比較する。
累計処理度数情報の示す度数が一定の度数でない場合、制御部65は、端数残高フラグをクリアする。この場合、売上度数が一定の度数に達していないので、遊技に使用された金額を受付金額から減算したときの残額が端数でないとして、端数残高フラグをクリアするものである。
一方、累計処理度数情報の示す度数が一定の度数に達した場合、制御部65は、端数残高フラグをセットする。この場合、売上度数が一定の度数に達したので、当該残額が端数であるとして、端数残高フラグをセットするものである。
これら(a)〜(d)の処理は、所定の出力情報を生成するか否かを判断するために行われる処理である。すなわち、通信部61で受信された度数信号の示す度数が所定度数以外の度数、具体的には特定度数である場合、通信部61における度数信号の受信回数が所定回数に達した場合、通信部61で受信された度数信号の示す度数の累計が一定の度数に達した場合、のうちの少なくとも一つ以上の場合に、情報生成手段である制御部65が、所定の出力情報を生成する。
ここで、このような処理を実行する目的は、遊技に使用された金額を受付金額から減算したときの残額が単位度数未満の端数である場合に、出力情報の送信先である報知装置100に所定の報知を実行させるためである。(a)〜(d)の処理が、当該報知を目的とするものとなり得る理由は、次による。
(理由1)単位度数に相当する金額を1度数金額としたときに、この1度数金額が消費税分を増額した金額で設定されており、この1度数金額が受付金額の約数でない数となっていることから、受付金額から1度数金額を引いていくと、最終的に残額が端数として残るため
具体的に、1度数金額が消費税分を増額した金額でない場合と、1度数金額が消費税分を増額した金額である場合について、説明する。
1度数金額が消費税分を増額した金額でない場合、具体的に、100円を1度数として設定した場合、この1度数金額である100円は、受付金額である例えば1000円の約数となっている。このため、受付金額である1000円から1度数金額である100円を引いていくと、10回引いたところで、残額が0円となり、端数が残らない。
また、貸出処理において、所定度数を5度数とすると、この数量に相当する金額が500円となる。そして、受付金額が1000円であるとすると、2回の貸出で、売上金額が1000円となり、残額が0円となる。
一方、1度数金額が消費税分を増額した金額である場合において、消費税率が8%であるとき、100円×1.08=108円が1度数として設定される。この場合、1度数金額である108円は、受付金額である例えば1000円の約数となっていない。このため、受付金額である1000円から1度数金額である108円を引いていくと、9回引いたところで、残額が28円となり、端数が残る。
また、貸出処理において、所定度数を5度数とすると、この数量に相当する金額が540円となる。そして、受付金額が1000円であるとすると、1回の貸出で、売上金額が540円となり、残額が460円となる。
さらに、貸出操作が行われて、4度数に相当する432円の売上金額で100玉が貸し出されると、貸出操作が行われる前の残額が460円であり、売上金額が432円であるので、残額が28円となる。
このように、前者では残額が0円となって端数が残らないのに対し、後者では残額が28円となって端数が残る。これは、前者の場合には、単位度数に相当する金額が受付金額の約数になっているのに対し、後者の場合には、その金額が受付金額の約数になっていないためである。
つまり、単位度数に相当する金額が消費税分を含む金額となっており、この金額が受付金額の約数でない数となっているときには、最終的に、端数が残額として残ることになる。
(理由2)受付金額から1度数金額を引いていったときに、最後に引かれる1度数金額に相当する度数を示した売上信号の受信が、(a)〜(d)の各処理によって特定できるため
遊技媒体貸出機20において端数が残額として残る場合とは、受付金額のうち端数残額以外の金額が、すべて売上金額となって、遊技に使用された場合である。
そして、それら遊技に使用された金額は、すべて売上信号として、ホール管理装置60へ送信される。
このため、ホール管理装置60は、それらすべての売上信号を受信したものと判断した場合、あるいは、受付金額から1度数金額を引いていったときに、最後に引かれる1度数金額に相当する度数を示した売上信号を受信したものと判断した場合には、遊技媒体貸出機20において端数が残額として残っているものと判断できる。
そして、この判断は、(a)〜(d)の各処理によって実現できる。
ここで、(理由2)に関する(a)〜(d)の各処理について説明をする前に、この説明で使用する用語を定義しておく。
遊技者が遊技媒体の貸出を受けるために行った一回の操作を「1プッシュ」というものとする。この「1プッシュ」の操作が行われたときに使用される金額に相当する度数を「使用度数」というものとする。この「使用度数」のうち、「1プッシュ」の操作で使用される金額に相当する度数として設定された度数であって基準となる度数を「所定度数」又は「基準度数」というものとする。「使用度数」のうち、「所定度数」未満の「使用度数」を「特定度数」というものとする。受付金額から1度数金額を引いていったときに、最後に引かれる1度数金額に相当する度数を「最終使用度数」というものとする。
これらの用語を用いながら、(a)〜(d)の各処理について説明する。
(a)は、「最終使用度数」が使用されたときに送信される売上信号の示す度数が、「特定度数」となることを利用している。
例えば、「1プッシュ」で使用される度数すなわち「基準度数」が5度数の場合において、受付金額が1000円であるとき、「最終使用度数」が使用されたときに送信される売上信号の示す度数は、4度数すなわち「特定度数」となる(図7の貸出履歴データベースに示した「送信度数」の「4度」を参照)。
また、「基準度数」が4度数の場合において、受付金額が1000円であるとき、「最終使用度数」が使用されたときに送信される売上信号の示す度数は、1度数すなわち「特定度数」となる。
このため、制御部65は、売上信号の示す度数である「度数差」が所定度数以外の度数である場合には、残額が端数であるものと判断できる。
(b)は、(a)と同様、「最終使用度数」が使用されたときに送信される売上信号の示す度数が、「特定度数」となることを利用している。
このため、制御部65は、売上信号の示す度数である「受信度数」が所定度数以外の度数である場合には、残額が端数であるものと判断できる。
(c)は、受付金額から遊技に使用される金額がすべて使用されたときの売上信号の送信回数が、「基準度数」ごとに一定であることを利用している。
例えば、「基準度数」が5度数の場合において、受付金額が1000円であるとき、売上信号の送信回数は、2回である(図10の売上データベースに示した「受信回数」の「2回」を参照)。また、「基準度数」が4度数の場合において、受付金額が1000円であるとき、売上信号の送信回数は、3回である。同様に、「基準度数」が3度数、2度数、1度数の場合、売上信号の送信回数は、それぞれ3回、5回、9回である。
そして、最後に送信した売上信号が示す度数の中には、「最終使用度数」が含まれている。
このため、制御部65は、売上信号の「受信回数」が所定の回数に達した場合には、残額が端数であるものと判断できる。
なお、「受信回数」と比較される所定の回数は、受付金額と「基準度数」とに応じて設定される。例えば、「基準度数」が5度数の場合において、受付金額が1000円であるとき、所定の回数は、2回が設定される。また、「基準度数」が4度数の場合において、受付金額が1000円であるとき、所定の回数は、3回が設定される。
(d)は、受付金額から遊技に使用される金額がすべて使用されたときの売上信号の示す度数の累計が、一定であることを利用している。この売上信号の示す度数の累計は、受付金額が一定であれば、「基準度数」がいずれの度数であっても、一定の値となる。
例えば、「基準度数」が5度数の場合であって、受付金額が1000円のとき、売上信号の示す度数の累計は、9度数となる(図10の売上データベースに示した「売上度数」の「9度」を参照)。また、「基準度数」が4度数、3度数、2度数、1度数のいずれの場合でも、受付金額が1000円のときには、売上信号の示す度数の累計が、すべて9度数となる。
このため、制御部65は、通信部61で受信された売上信号の示す度数の累計である「売上度数」が所定の度数に達した場合には、残額が端数であるものと判断できる。
なお、売上信号の示す度数の累計と比較される所定の度数は、単位度数に相当する金額で受付金額を除算したときの商を用いて設定できる。例えば、受付金額である1000円を、単位度数に相当する金額である108円で除算すると、1000円÷108円=9.259となる。そして、小数点以下を切り捨てた商である「9」を、所定の度数として設定することができる。
なお、(a)〜(d)の各処理は、いずれか一つのみを採用してもよく、あるいは、二つ以上を採用してもよい。
ここで、(c)及び(d)は、一人の遊技者が2回以上現金を投入したときには、投入ごとに報知することになるので、残額が端数でない場合でも報知する可能性があるが、(a)及び(b)は、残額が端数となったときに報知するので、(c)及び(d)と比較して精度が高いものとなっている。
ただし、(c)又は(d)を採用する場合において、上記の点を補完するために、後述するように、遊技者が遊技を終了してから所定期間以上が経過したものと判断したときに、報知を行うようにすることもできる。これにより、(c)及び(d)についても、端数残額の検知の精度を向上させることができる。
また、(a)〜(d)の各処理の中で制御部65が実行しない処理がある場合、記憶部64は、制御部65が実行しない処理で使用される情報については記憶しないようにすることができる。
例えば、(b)の処理が実行されない処理であるとき、記憶部64は、(b)の処理で使用される受信度数情報を、記憶しないようにすることができる。この場合、売上データベースにおいては、「受信度数」の項目が削除される。
この点について換言すると、記憶部64は、(a)〜(d)の各処理の中で制御部65が実行する処理に使用される情報を記憶することができる。
(a)〜(d)の各処理で使用される情報には、度数信号の示す度数である受信度数情報((b)の処理で使用)や、この度数を用いて算出された情報である累計処理度数情報及び度数差情報((a)又は(d)の処理で使用)がある。記憶部64は、制御部65が実行する処理に応じて、受信度数情報又は累計処理度数情報等の一方又は双方を記憶することができる。
さらに、制御部65は、(a)〜(d)のいずれかの処理を実行して当該処理に設定された条件を満たしたものと判断したとき(例えば、(a)の処理では、「度数差」の示す度数が所定度数以外の度数であると判断したとき、(b)の処理では、「受信度数」の示す度数が所定度数以外の度数であると判断したとき、(c)の処理では、「受信回数」の示す回数が所定の回数に達したと判断したとき、(d)の処理では、「売上度数」の示す度数が所定の度数に達したと判断したとき)、端数残高フラグをセット(設定)する。
なお、端数残高フラグについては、前述したように、「遊技に使用された金額を受付金額から減算したときの残額が単位度数未満であること又は当該残額が単位度数未満であると推定されることを示すフラグ」という説明を行った。
ここで、「推定」としたのは、ホール管理装置60では売上信号のみによって端数残額の存在の有無を判断しており、その後に、同一の遊技者が遊技媒体貸出機20に現金の投入等を行って残額が端数でなくなったことまではホール管理装置60が判断できないからである。つまり、(a)〜(d)の各処理を実行して制御部65が所定の出力情報を生成することとした場合には、遊技媒体貸出機20では28円の端数の残額が残っていることになるが、この状態で遊技者が新たに1000円を投入することも可能であり、このように1000円が投入されることで、残額が端数でなくなったとしても、ホール管理装置60では、新たに1000円が投入されたことまではわからない。このため、端数残高フラグの定義として、残額が端数であると断定せず、「推定」との意味をも含めたものである。
次いで、制御部65は、所定のタイミングで、端数残高フラグを確認する。これにより、この端数残高フラグがセット(設定)されているか、あるいは、クリア(非設定)されているかを判断する。
端数残高フラグがセットされていると判断したとき、制御部65は、本発明の非遊技判定部として機能し、所定の遊技情報にもとづいて遊技者が所定期間遊技を行っていないことを判断する。
具体的に、制御部65は、対象の遊技機10から出力されたアウト信号が、過去所定期間内に通信部61にて受信されていたか否かを確認する。これにより、その遊技機10が稼働中であるか否かを判断し、これをもって遊技者が所定期間遊技を行っていないことを判断する。
アウト信号は、遊技機10から出力されるパルス信号であって、所定のアウト数に対して1パルスが出力されるようになっている。
アウト信号が通信部61で受信されると、制御部65は、本発明の遊技情報生成部として機能し、アウト信号の示すアウト数と、当該アウト信号が通信部61にて受信された時刻とを関連付け、遊技者が遊技中か否かを特定可能な遊技情報として生成して、記憶部64に記憶させる。
このアウト信号を用いた判断は、具体的に、次のような内容で行われる。
例えば、図12(i)に示すように、通信部61にてアウト信号が過去所定期間内に受信されていなかったとき、制御部65は、遊技者が遊技を終了してから所定期間以上が経過しており、その遊技機10が稼働中でないと判断する。この場合、制御部65は、対象の遊技機10のデータとして、端数残高カード放置情報をセット(設定)する。
端数残高カード放置情報とは、遊技者が遊技を終了してから所定期間以上が経過しているにもかかわらず、残高が端数となっている記録媒体が、遊技者によって抜き取られることなく、遊技媒体貸出機20の中で放置された状態となっていることを示す情報である。この端数残高カード放置情報は、初期状態では、クリア(非設定)の状態となっている。
一方、図12(ii)に示すように、過去所定期間内に通信部61にてアウト信号が受信されていたとき、制御部65は、遊技者が遊技を終了しておらず、その遊技機10が稼働中であると判断する。この場合、制御部65は、対象の遊技機10のデータとして、端数残高カード放置情報をクリア(非設定)する。
なお、端数残高フラグがクリアされているときは、制御部65は、端数の残額が発生していないものと判断し、端数残高カード放置情報をクリア(非設定)する。
このように、端数残高フラグがセットされている場合において遊技機10が稼働中であるか否かを判断することにより、遊技者の遊技中に残額がたまたま端数となった場合に、誤って報知することがないようにすることができる。
なお、ここでは、遊技機10が稼働中であるか否かを判断する方法としてアウト情報を用いる方法を挙げたが、その方法は、アウト情報を用いる方法に限るものではない。
例えば、遊技機10の前方の椅子に着席した遊技者を撮影する撮像手段であるカメラを設置しておき、このカメラの撮像画像にもとづいて、遊技機10が稼働中であるか否かを判断することができる。
この場合、遊技者の手がパチンコ機10aのハンドルに触れているときは、パチンコ機10aが稼働中であると判断できる。一方、遊技者が撮像画像に写し出されていないときや、撮像画像に写し出されている遊技者の手がパチンコ機10aのハンドルに触れておらず、この状態が所定期間以上継続しているときは、パチンコ機10aが稼働中でないと判断できる。
また、例えば、遊技機10の前方の椅子に着座センサを設置しておき、着座センサのON/OFFの動作にもとづいて、遊技機10が稼働中であるか否かを判断することができる。
この場合、着座センサからONの信号が出力されているときは、パチンコ機10aが稼働中であると判断できる。一方、着座センサからOFFの信号が出力されているときは、パチンコ機10aが稼働中でないと判断できる。
また、このように遊技者が遊技を終了してから所定期間以上が経過しているか否かを判断する処理は、端数残高フラグがセットされていると判断したときに行われる処理である。
ただし、端数残高フラグは、既述した(a)〜(d)の処理を実行し、売上信号の示す度数が所定度数以外の度数であると判断したとき等、残額が端数であると推定され得るときに、セットされるものである。
売上信号は、遊技媒体貸出機20が遊技媒体を遊技者に貸し出した時点で送信されるものであり、遊技者は、遊技媒体の貸出を受けると、通常、引き続いて遊技を行う。このため、遊技媒体が遊技者に貸し出され、残額が端数となり、売上信号が送信され、端数残高フラグがセットされたとしても、遊技者が遊技を終了するまでには、その後相当の時間を要することが考えられる。
このため、端数残高フラグがセットされていると判断した場合でも、その後、アウト情報にもとづく遊技者の遊技終了の確認処理を、一定時間間隔で(例えば、1分ごとに)、繰り返し実行することが望ましい。
また、端数残高フラグがセットされてから遊技者が遊技を終了するまでには相当の時間を要すると考えられることから、端数残高フラグがセットされてから一定時間が経過するまでは、アウト情報にもとづく遊技者の遊技終了の確認処理を実行せず、一定時間の経過後から当該確認処理を実行するようにしてもよい。
また、制御部65は、所定のタイミングで、端数残高カード放置情報を確認し、この端数残高カード放置情報がセットされているか、あるいは、クリアされているかを判断する。
端数残高カード放置情報がクリアされているとき、制御部65は、出力情報を生成しない。
一方、端数残高カード放置情報がセットされているとき、制御部65は、記憶部64に記憶されている報知方法選択情報データベースを参照し、選択されている報知の態様を特定する。
そして、その特定した報知の態様で報知装置100に報知を実行させる。
このとき、制御部65は、その報知装置100に報知を実行させるための信号を出力情報として生成し、通信部61を介して、その報知装置100へ送信する。
制御部65は、特定した報知の態様に応じた内容で、出力情報を生成する。そして、制御部65は、本発明の出力手段として動作し、生成した出力情報を出力する。
例えば、報知装置100がホール管理装置60の出力表示部63である場合、制御部65は、この出力表示部63に表示させるべきデータを記憶部64から抽出し、これらを出力情報として、出力表示部63へ送る。出力表示部63は、受けた出力情報にもとづいて、報知画面を表示する。
この場合、出力表示部63は、例えば図13(i)に示すように、出力情報を受けるまでは、通常の遊技データを表示する画面構成となっていたところに、出力情報を受けたことで、図13(ii)に示すように、「○番台 端数残高カード放置」などの文章や図柄などで構成された画面を表示することができる。
また、報知装置100が店員の所持するインカムである場合、制御部65は、このインカムに所定の音声を出力させることを示す出力情報を、通信部61を介して送信する。インカムは、受信した出力情報にもとづいて、所定の音声を出力する。
さらに、報知装置100がホール管理装置60に接続されたランプである場合、制御部65は、このランプを点灯させることを示す信号を、出力情報として、そのランプへ送る。これにより、ランプが点灯する。
また、報知装置100が遊技媒体貸出機20に接続された遊技機10の度数表示部(図示せず)である場合、この度数表示部に、端数の残額を表示させるようにしてもよい。この場合の表示の態様としては、例えば、点滅表示や、所定の記号(△、□、○等)の表示などが挙げられる。
報知装置100は、制御部65から出力された出力情報にもとづいて所定の動作を行うことにより、遊技に使用された金額を受付金額から減算したときの残額が単位度数未満であること又は当該残額が単位度数未満であると推定されることを識別可能に報知することができる。
遊技場の店員は、報知装置100が行う所定の動作を確認することで、遊技場に設置された遊技媒体貸出機20の中に、残額が端数となった記録媒体が放置されている遊技媒体貸出機20があることを知得できる。特に、ホール管理装置60の出力表示部63には、図13(ii)に示すように、記録媒体が放置されている遊技媒体貸出機20に対応する遊技機10の台番号が表示されるので、店員は、当該遊技機10を即座に特定できる。
そして、店員は、この遊技媒体貸出機20に赴いてその記録媒体を抜き取るなどの作業を行うことで、放置状態を解除できる。これにより、次にこの遊技機10にて遊技を行おうとする遊技者が、スムーズに遊技を始めることができる。
ここまで、本実施形態の遊技システム1の構成について、詳細に説明した。
次に、この遊技システム1が実行する動作の手順を、「記録媒体残額管理方法」として、図14〜図18に示すフローチャートを参照しながら説明する。
(4)記録媒体残額管理方法
ここでは、次の各処理について、説明する。
(i)金額受付処理
(ii)貸出制御処理
(iii)度数情報受信処理
(iv)端数残高カード警告処理
(v)警告実行処理
(i)金額受付処理
金額受付処理は、遊技媒体貸出機20が所定の有価価値を受け付ける処理である。
この金額受付処理について、図14を参照して説明する。
遊技媒体貸出機20の紙幣投入口21aに現金が投入されると、紙幣識別部21bが、その投入された紙幣の金種を識別し、識別した金種を示す信号を金種信号として制御部29へ送る。
カード挿入口22aに所定のカードが挿入されると、カードR/W22bが、その挿入されたカードから所定の情報を読み取り、この情報を示す信号を制御部29へ送る。
ICコイン投入口23aに所定のICコインが投入されると、ICコインR/W23bが、その投入されたICコインから所定の情報を読み取り、この情報を示す信号を制御部29へ送る。
制御部29は、金種信号を紙幣識別部21bから受信したか否かを判断する。これにより、制御部29は、紙幣投入口21aに現金が投入されたか否かを判断する(S10)。
金種信号を紙幣識別部21bから受信したことにより紙幣投入口21aに現金が投入されたものと判断したときは(S10−Yes)、制御部29は、その金種信号にもとづいて、紙幣投入口21aに投入された現金の金額を特定し(S11)、この金額を受付金額として受け付ける。そして、この受付金額を残額として貸出履歴データベースの「金額残高」に記録する(S12)。
一方、金種信号を紙幣識別部21bから受信していないときは(S10−No)、制御部29は、カードから読み取られた情報を示す信号をカードR/W22bから受信したか否かを判断する。これにより、制御部29は、カード挿入口22aにカードが挿入されたか否かを判断する(S13)。
カードから読み取られた情報を示す信号をカードR/W22bから受信したことにより、カード挿入口22aにカードが挿入されたものと判断したときは(S13−Yes)、制御部29は、その信号にもとづいて、カード挿入口22aに挿入されたカードがプリペイドカード又はビジターカードであるか否かを判断する(S14)。
カード挿入口22aに挿入されたカードが例えばプリペイドカードであると判断したときは(S14−Yes)、制御部29は、カードR/W22bから受信した信号にもとづいてプリペイドカードに記録されている金額を特定し、この金額を受付金額として受け付ける(S15)。
また、カード挿入口22aに挿入されたカードがビジターカードであると判断したときは(S14−Yes)、制御部29は、カードR/W22bから受信した信号の示すカードIDをカード管理装置110へ送信し、そのカードIDに関連付けられた金額を受信し、この金額を受付金額として受け付ける(S15)。
そして、この受付金額を残額として貸出履歴データベースの「金額残高」に記録する(S12)。
一方、カード挿入口22aに挿入されたカードがプリペイドカードやビジターカードでないと判断したときは(S14−No)、制御部29は、カード挿入口22aに挿入されたカードが会員カードであるか否かを判断する(S16)。
カード挿入口22aに挿入されたカードが会員カードであると判断したときは(S16−Yes)、制御部29は、カードR/W22bから受信した信号にもとづいて会員管理装置120から貯玉数を取得する(S17)。そして、この貯玉数に相当する金額を残額として貸出履歴データベースの「金額残高」に記録する(S12)。なお、貯玉から引き落とした遊技媒体については、貸出履歴データベースではなく、別途データベースを設けて管理することもできる。
一方、カード挿入口22aに挿入されたカードが会員カードでないと判断したときは(S16−No)、制御部29は、カード挿入口22aに挿入されたカードが正規のカードではないと判断し、返却機構24bを制御して、当該カードをカード挿入口22aから排出させる(S18)。そして、金額受付処理を終了する。
S13の判断において、カードから読み取られた情報を示す信号をカードR/W22bから受信していないと判断したとき(S13−No)、制御部29は、ICコインから読み取られた情報を示す信号をICコインR/W23bから受信したか否かを判断する。これにより、ICコイン投入口23aにICコインが投入されたか否かを判断する(S19)。
ICコインから読み取られた情報を示す信号をICコインR/W23bから受信したことにより、ICコイン投入口23aにICコインが投入されたものと判断したときは(S19−Yes)、制御部29は、その信号にもとづいて金額を特定し、この金額を受付金額として受け付ける(S20)。そして、この受付金額を残額として貸出履歴データベースの「金額残高」に記録する(S12)。
一方、ICコインから読み取られた情報を示す信号をICコインR/W23bから受信していないと判断したときは(S19−No)、制御部29は、S10以降の処理を実行する。
この金額受付処理を実行することにより、制御部29は、遊技媒体貸出機20に投入された現金や挿入された記録媒体等の有価価値にもとづく金額を受付金額として受け付けて、貸出履歴データベースの「金額残高」に記録することができる。
(ii)貸出制御処理
貸出制御処理は、遊技媒体貸出機20が遊技者に遊技媒体を貸し出す処理である。
この貸出制御処理について、図15を参照して説明する。
遊技媒体貸出機20の制御部29は、遊技機10の玉貸ボタン11が操作されたことにより遊技機10から出力された操作信号を通信部27が受信したか否かを判断する。これにより、制御部29は、玉貸しの要求があったか否かを判断する(S30)。
遊技機10の玉貸ボタン11が操作されておらず、玉貸しの要求がないときは(S30−No)、貸出制御処理を終了する。
一方、玉貸ボタン11が操作されることにより玉貸しの要求があったときは(S30−Yes)、制御部29は、記憶部28に記憶されている貸出履歴データベースを参照し、この貸出履歴データベースの「金額残高」に記録されている最新の残額情報が示す金額、又は、この金額に相当する度数を確認する(S31)。
次いで、制御部29は、当該残額情報の示す金額に相当する度数が基準度数以上であるか否かを判断する(S32)。
当該残額情報の示す金額に相当する度数が基準度数以上であるときは(S32−Yes)、制御部29は、基準度数に相当する数量の遊技媒体を貸し出す貸出処理を実行する(S33)。
当該残額情報の示す金額に相当する度数が基準度数未満であるときは(S32−No)、制御部29は、当該残額情報の示す金額に相当する度数が1度数以上であるか否かを判断する(S34)。
当該残額情報の示す金額に相当する度数が1度数以上であるときは(S34−Yes)、制御部29は、1度数から基準度数までの度数である特定度数に相当する数量のうち貸出可能な最大の数量の遊技媒体を貸し出す処理を実行する(S35)。
当該残額情報の示す金額に相当する度数が1度数未満であるときは(S34−No)、貸出制御処理を終了する。
制御部29は、S33の貸出処理又はS35の貸出処理を実行すると、貸し出した遊技媒体の数量に相当する度数を示す度数情報を売上信号としてホール管理装置60へ送信する情報送信設定処理を実行する(S36)。
(iii)度数情報受信処理
度数情報受信処理は、遊技媒体貸出機20が送信した売上信号を、所定の通信回線を介して、ホール管理装置60が受信し、この売上信号の示す度数が所定度数以外の度数であるか否かを判断する処理である。
この度数情報受信処理について、図16を参照して説明する。
なお、以下に説明する(iii)度数情報受信処理と、(iv)端数残高カード警告処理と、(v)警告実行処理は、ホール管理装置60が管理の対象としている遊技機10ごと及び遊技機10に併設された遊技媒体貸出機20ごとに実行される処理である。
ホール管理装置60の制御部65は、通信部61が売上信号を受信したか否かを判断する(S40)。
通信部61が売上信号を受信していないとき(S40−No)、制御部65は、端数残高フラグをクリアする(S41)。
通信部61が売上信号を受信したとき(S40−Yes)、制御部65は、記憶部64に記憶されている売上データベースの「売上度数」を参照し、通信部61で売上信号が受信される直前の最新の累計処理度数情報を呼び出す(S42)。
次いで、制御部65は、通信部61で受信された売上信号の示す度数を、呼び出した累計処理度数情報の示す度数に加算し、加算により得られた和を新たな累計処理度数情報として売上データベースの「売上度数」に記録する(S43)。
続いて、制御部65は、加算により得られた累計処理度数情報と、呼び出した累計処理度数情報との差を算出し(S44)、この差を新たな度数差として売上データベースの「度数差」に記録する。
そして、制御部65は、その差の示す度数が所定度数と同じ度数であるか否かを判断する(S45)。
その差の示す度数が所定度数と異なる度数であるときは(S45−No)、制御部65は、端数残高フラグをセットする(S46)。
その差の示す度数が所定度数と同じ度数であるときは(S45−Yes)、制御部65は、端数残高フラグをクリアする(S41)。
この度数情報受信処理を実行することにより、制御部65は、遊技媒体貸出機20にて貸出処理が行われて受付金額又は残額金額が減額したときの残額が単位度数未満の端数となったときに、端数残高フラグをセットすることができる。
また、S41の処理である端数残高フラグをクリアする処理を実行することとした理由は、次の通りである。
遊技媒体貸出機20において残額が端数になった場合でも、遊技者は、さらに現金を投入したり、カードを入れ替えたりすることができ、残額を、端数から単位度数に相当する金額以上の金額に増額することができる。
ここで、現金が投入されたことやカードが入れ替えらえたことは、ホール管理装置60には通知されないが、その後に遊技価値が遊技者に貸し出されれば、度数信号がホール管理装置60へ送信される。
ホール管理装置60では、一旦端数残高フラグがセットされた場合でも、その後に度数信号の受信があれば、当該度数信号の示す度数に相当する遊技価値を遊技者に貸し出せるだけの受付金額の受付があったものと推測でき、残額が端数でなくなったものと判断できる。そこで、S41の処理として、端数残高フラグをクリアする処理を実行することとしたものである。
なお、この度数情報受信処理においては、売上データベースの「度数差」に記録されている累計処理度数情報を用いた判断の手順を説明した。ただし、この判断に用いる情報は、累計処理度数情報に限るものではなく、度数差を特定可能な情報、例えば、度数差に相当する金額や、度数差に相当する遊技価値の数量などを用いてもよい。
また、この度数情報受信処理においては、売上データベースの「度数差」に記録されている累計処理度数情報を用いた判断の手順を説明した。ただし、この判断は、累計処理度数情報を用いた判断に限るものではなく、既述したように、売上データベースの「受信度数」に記録されている受信度数情報、「受信回数」に記録されている受信回数情報、「売上度数」に記録されている累計処理度数情報のいずれかを用いた判断であってもよい。
(iv)端数残高カード警告処理
端数残高カード警告処理は、端数残高フラグがセットされているときに、遊技者が遊技を終了してから所定期間以上が経過しているか否かを判断する処理である。
この端数残高カード警告処理について、図17を参照して説明する。
ホール管理装置60の制御部65は、記憶部64に記憶されている端数残高フラグを確認し(S50)、この端数残高フラグがセット(設定)されているか否かを判断する(S51)。
端数残高フラグがセット(設定)されていないとき、つまり、端数残高フラグがクリアされているとき(S51−No)、制御部65は、対象の遊技機10のデータとして端数残高カード放置情報をクリアする(S52)。
端数残高フラグがセット(設定)されているとき(S51−Yes)、制御部65は、対象の遊技機10について、過去所定期間内のアウト情報を確認する(S53)。そして、制御部65は、そのアウト情報にもとづいて対象の遊技機10が稼働中であるか否かを判断する(S54)。
対象の遊技機10が稼働中でないとき(S54−No)、制御部65は、対象の遊技機10のデータとして端数残高カード放置情報をセットする(S55)。
対象遊技機が稼働中であるとき(S54−Yes)、制御部65は、対象の遊技機10のデータとして端数残高カード放置情報をクリアする(S52)。
この端数残高カード警告処理を実行することにより、制御部65は、遊技媒体貸出機20にて残額が端数となっており、かつ、遊技者が遊技を終了してから所定期間以上が経過したときに、端数残高カード放置情報をセットすることができる。
また、S52の処理である端数残高カード放置情報をクリアする処理を実行することとした理由は、次の通りである。
遊技媒体貸出機20において残額が端数になった場合でも、遊技者は、さらに現金を投入したり、カードを入れ替えたりすることができ、残額を、端数から単位度数に相当する金額以上の金額に増額することができる。
ここで、現金が投入されたことやカードが入れ替えらえたことは、ホール管理装置60には通知されないが、その後に遊技価値が遊技者に貸し出されれば、度数信号がホール管理装置60へ送信される。
ホール管理装置60では、一旦端数残高カード放置情報がセットされた場合でも、その後に度数信号の受信があれば、当該度数信号の示す度数に相当する遊技価値を遊技者に貸し出せるだけの受付金額の受付があったものと推測でき、残額が端数でなくなったものと判断できる。そこで、S52の処理として、端数残高カード放置情報をクリアする処理を実行することとしたものである。
なお、この端数残高カード警告処理は、ホール管理装置60が実行することを想定した処理である。そして、S50においては、制御部65が端数残高フラグを確認することとしている。
ただし、この端数残高カード警告処理は、ホール管理装置60以外の他の遊技用装置が実行することもできる。この場合、当該遊技用装置では、ホール管理装置60から端数残高フラグにもとづく指示を受けて、S52以降の処理を実行するようにすることができる。
(v)警告実行処理
警告実行処理は、報知の態様を選択し、この態様により、報知装置100に報知を実行させる処理である。
この警告実行処理について、図18を参照して説明する。
ホール管理装置60の制御部65は、記憶部64に記憶されている端数残高カード放置情報を確認し(S60)、この端数残高カード放置情報がセット(設定)されているか否かを判断する(S61)。
端数残高カード放置情報がセット(設定)されていないときは(S61−No)、警告実行処理を終了する。
端数残高カード放置情報がセット(設定)されているとき(S61−Yes)、制御部65は、記憶部64に記憶されている報知方法選択情報データベースを参照し、選択されている報知の態様を確認する(S62)。
そして、制御部65は、選択されている報知の態様で報知装置100に報知を実行させるための出力情報を生成する(S63)。
制御部65は、生成した出力情報を報知装置100へ出力する(S64)。
報知装置100は、出力情報を受信すると、選択されている報知の態様で、報知を実行する。
なお、この警告実行処理は、ホール管理装置60が実行することを想定した処理である。ただし、この警告実行処理は、ホール管理装置60以外の他の遊技用装置(報知装置100を含む)が実行することもできる。この場合、当該遊技用装置では、ホール管理装置60から端数残高カード放置情報にもとづく指示を受けて、S61以降の処理を実行するようにすることができる。
以上、説明したように、本実施形態の遊技用装置、遊技システム、記録媒体残額管理方法によれば、遊技媒体貸出機20にて受け付けられた金額の中から遊技に使用された金額に相当する度数を示す信号を売上信号として遊技用装置が受信し、この売上信号の示す度数が所定度数以外の度数であるか否か等の判断処理を実行し、この判断の結果にもとづいて所定の出力情報を生成して、所定の報知装置100へ送信することができる。そして、報知装置100は、受信した出力情報にもとづいて所定の報知を実行することができる。
このように遊技用装置が実行する処理のうち、売上信号の示す度数が所定度数以外の度数であるか否か等の判断処理は、遊技媒体貸出機20にて受付金額又は残額金額から使用金額が減算されたときの残額が端数になったときに報知装置100に報知させることを可能とするための処理となっている。
これにより、遊技場の店員は、報知装置100が実行している報知を受けることで、残額が端数となった記録媒体が遊技媒体貸出機20にて放置されていることを、即座に把握することができる。そして、店員は、その記録媒体を遊技媒体貸出機20から回収するなどの適切な措置を講ずることができる。
しかも、残額が端数となった記録媒体が放置されている遊技媒体貸出機20に併設された遊技機10に他の遊技者が来て遊技を開始しようとした場合でも、店員が来て記録媒体を回収するので、すぐに遊技を開始することができる。これにより、当該遊技機10の稼働の低下を防止できる。
また、本実施形態においては、残額が端数となった記録媒体が放置された状態は、遊技用装置で自動的に検出され、店員に報知されるので、店員は、遊技場に設置された遊技媒体貸出機20を一台一台見て回る必要がなくなる。これにより、店員の作業負担を軽減でき、ホール運営に支障をきたすような事態を回避できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の遊技用装置、遊技システム、及び、記録媒体残額管理方法の第二の実施形態について、図19〜図22を参照して説明する。
図19〜図22は、本実施形態の遊技システムに備えられている遊技媒体貸出機又はホール管理装置が実行する処理の各工程を示すフローチャートである。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、次の点で相違する。すなわち、遊技媒体貸出機にて記録媒体が排出されたことを示すカード排出信号が当該遊技媒体貸出機からホール管理装置へ送信される点、残額が端数となった記録媒体が放置されている場合と残額が端数でない記録媒体が放置されている場合で報知までの時間を異ならせる点、遊技者が持ち帰った記録媒体の枚数を把握する点等が相違する。
他の構成要素は、第一実施形態と同様である。したがって、本実施形態において、図1等と同様の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
(1)遊技システム及び遊技用装置
本実施形態に係る遊技システム1は、図1に示すように、遊技機10、遊技媒体貸出機20、台管理装置30、島管理装置40、親島管理装置50、ホール管理装置60、計数装置70、精算機80、景品交換装置90、報知装置100、カード管理装置110、会員管理装置120を備えている。
なお、この(1)では、精算機80と報知装置100の構成について説明し、その後に、(2)、(3)として、遊技媒体貸出機20とホール管理装置60の構成について説明する。
精算機80は、カードに残された金額に相当する現金又はICコインに入金された金額に相当する現金を遊技者に戻す精算処理を実行する。
この精算機80は、カードやICコイン等の記録媒体の投入を受け付けると、この記録媒体から所定の情報を読み出し、この情報にもとづいて残額を特定し(あるいは、記録媒体から読み出した情報をカード管理装置110に送信して残額を取得し)、この残額に相当する現金を払い出すことで、当該現金を遊技者に戻す。
精算機80は、このような精算処理を行うと、精算処理の対象とした記録媒体のIDや遊技者に戻した金額である精算金額などの情報を示す精算処理信号をホール管理装置60へ送信する。
報知装置100は、遊技者による遊技の終了から所定期間以上が経過しているにもかかわらず所定の記録媒体が遊技媒体貸出機20から排出されずに放置された状態となっていることを報知する報知手段である。
ここで、報知装置100は、残額が端数となった記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されている場合だけでなく、残額が単位度数に相当する金額以上の金額である記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されている場合にも、報知するようになっている。
(2)遊技媒体貸出機
本実施形態の遊技媒体貸出機20は、図2、図3に示すように、紙幣投入口21a、紙幣識別部21b、カード挿入口22a、カードR/W22b、ICコイン投入口23a、ICコインR/W23b、ICコイン返却口23c、記録媒体返却ボタン24a、返却機構24b、投入額表示部25a、入力部25b、払出しボタン25c、ノズル26a、送出装置26b、通信部27、記憶部28、制御部29を備えている。
ここで、記憶部28は、カードR/W22bにてカードが受け付けられたことを示すカード受付情報と、カードが排出されたことを示すカード排出情報とを記憶する。
制御部29は、カードから読み取られた情報を示す信号をカードR/W22bから受信すると、カード挿入口22aにカードが挿入されたものと判断し、カード受付情報をセット(設定)し、カード排出情報をクリアする(非設定にする)。
そして、制御部29は、カードが挿入されたことを示すカード受付信号を生成し、通信部27を介して、ホール管理装置60へ送信する。
また、制御部29は、記録媒体返却ボタン24aから操作信号を受信すると、返却機構24bを駆動させて、カード挿入口22aからカードを排出させる。
そして、制御部29は、カード排出情報をセット(設定)し、カード受付情報をクリアする(非設定にする)。
さらに、制御部29は、カードが排出されたことを示すカード排出信号を生成し、通信部27を介して、ホール管理装置60へ送信する。
このような処理を実行することにより、カード挿入口22aにカードが挿入されている間は、カード受付情報をセットした状態とし、カード排出情報をクリアした状態とすることができる。
また、カード挿入口22aからカードが排出されてから次にカードが挿入されるまでの間は、カード受付情報をクリアした状態とし、カード排出情報をセットした状態とすることができる。
さらに、制御部29は、カード挿入口22aにカードが挿入されたときに、カード受付信号を、ホール管理装置60へ送信することができる。
そして、制御部29は、カード挿入口22aからカードが排出されたときに、カード排出信号を、ホール管理装置60へ送信することができる。
なお、ここでは、カード挿入口22aにカードが挿入された場合やカード挿入口22aからカードが排出された場合の処理について説明したが、ICコイン投入口23aにICコインが投入された場合やICコイン返却口23cからICコインが排出された場合についても、同様の処理を行うことができる。
すなわち、ICコインR/W23bにてICコインが受け付けられたことを示すICコイン受付情報と、ICコインが排出されたことを示すICコイン排出情報とを記憶部28が記憶可能とする。そして、ICコインから読み取られた情報を示す信号をICコインR/W23bから受け取ったときには、制御部29が、ICコイン受付情報をセットして、ICコイン排出情報をクリアし、ICコイン投入口23aにICコインが投入されたことを示すICコイン受付信号をホール管理装置60へ送信する。また、記録媒体返却ボタン24aから操作信号を受信すると、制御部29が、返却機構24bを駆動させて、ICコイン返却口23cからICコインを排出させ、ICコイン受付情報をクリアして、ICコイン排出情報をセットし、ICコイン返却口23cからICコインが排出されたことを示すICコイン排出信号をホール管理装置60へ送信する。
これにより、制御部29は、ICコイン投入口23aにICコインが投入されたときに、ICコイン受付信号を、ホール管理装置60へ送信することができる。また、ICコイン返却口23cからICコインを排出したときに、ICコイン排出信号を、ホール管理装置60へ送信することができる。
(3)ホール管理装置
本実施形態のホール管理装置60は、図8に示すように、通信部61と、入力操作部62と、出力表示部63と、記憶部64と、制御部65とを備えている。
通信部61は、少なくとも、遊技機10から出力された遊技情報と、遊技媒体貸出機20から出力された売上信号(度数信号)、カード受付信号、カード排出信号と、精算機80から出力された精算処理信号とを受信する。
また、遊技媒体貸出機20がICコイン受付信号やICコイン排出信号を送信可能となっているとき、通信部61は、それらICコイン受付信号やICコイン排出信号を受信する。
記憶部64は、売上データベース(図9、図10参照)と、報知方法選択情報データベース(図11参照)と、端数残高フラグとを、少なくとも記憶する。
なお、売上データベースの各データをリセットするタイミング(「受信回数」を「0回」にし、「売上度数」を「0度」にするタイミング)は、例えば、通信部61にてカード排出信号が受信されたタイミングなどとすることができる。
また、売上データベースの各データをリセットするタイミングは、例えば、通信部61がアウト信号を所定期間以上受信しなかったときの当該所定期間が経過したタイミング、あるいは、通信部61が売上信号を所定期間以上受信しなかったときの当該所定期間が経過したタイミングなどとすることができる。
制御部65は、次の機能を備えている。
(i)残額別所定期間変更機能
(ii)記録媒体排出後非報知機能
(iii)閉店間際所定期間変更機能
(iv)残額別報知態様変更機能
(v)持ち帰り記録媒体数算出機能
これらの機能について、以下順に説明する。
(i)残額別所定期間変更機能
残額別所定期間変更機能とは、遊技者が遊技を終了したか否かの判断を制御部65が行う際に用いられる所定期間として、時間長さの異なる二つの所定期間を用意しておき、一方を、残額が端数となった場合の当該判断に使用し、他方を、残額が端数でない場合の当該判断に使用する機能をいう。
第一実施形態では、遊技媒体貸出機20にて残額が端数となった場合において、対象の遊技機10が所定期間稼働していないときに、報知装置100に報知を実行させることとした。
これに対し、本実施形態では、その残額が端数となった場合だけでなく、残額が端数でない場合にも、対象の遊技機10が所定期間稼働していないときに、報知装置100に報知を実行させる。
ここで、この報知は、遊技者が遊技を終了してから所定時間以上が経過したと判断したときに行うものであるが、この判断を行う場合において、残額が端数であるときに使用する所定期間を第一所定期間とし、残額が端数でないときに使用する所定期間を第二所定期間としたときに、これら第一所定期間と第二所定期間を異なる期間とすることができる。
例えば、第一所定期間を3分とし、第二所定期間を5分などとすることができる。
この処理を実現するために、制御部65は、次の処理を実行する。
制御部65は、本発明の所定度数使用判断部として機能し、通信部61で受信された度数信号の示す度数が所定度数であるか否かを判断する。
通信部61で受信された度数信号の示す度数が所定度数であるとき、制御部65は、端数残高フラグをクリアする。
通信部61で受信された度数信号の示す度数が特定度数であるとき、制御部65は、端数残高フラグをセットする。
また、制御部65は、本発明の非遊技判定部として機能し、端数残高フラグがセットされているときは、遊技情報にもとづいて過去の第一所定期間の間に遊技者により遊技が行われているか否かを判断し、端数残高フラグがクリアされているときは、遊技情報にもとづいて過去の第二所定期間の間に遊技者により遊技が行われているか否かを判断する。
なお、遊技情報としてアウト情報を用いる場合の判断の方法は、第一実施形態と同様である(図12参照)。
そして、端数残高フラグがセットされている場合において、遊技情報にもとづいて遊技者が過去の第一所定期間の間に遊技を行っていないとき、制御部65は、端数残高カード放置情報をセットする。
また、端数残高フラグがクリアされている場合において、遊技情報にもとづいて遊技者が過去の第二所定期間の間に遊技を行っていないとき、制御部65は、通常残高カード放置情報をセットする。
通常残高カード放置情報とは、遊技者が遊技を終了してから第二所定期間以上が経過しているにもかかわらず、残高が単位度数に相当する金額以上の金額となっている記録媒体が、遊技者によって抜き取られることなく、遊技媒体貸出機20の中で放置された状態となっていることを示す情報である。この通常残高カード放置情報は、初期状態では、クリア(非設定)の状態となっている。
さらに、制御部65は、端数残高カード放置情報がセットされているときには、報知態様選択情報データベースを参照し、この端数残高カード放置情報に対応する報知の態様を特定し、この態様で報知を実行させるための出力情報を生成して、報知装置100へ送る。報知装置100は、その出力情報にもとづいて、特定された報知の態様で所定の報知を実行する。
また、制御部65は、通常残高カード放置情報がセットされているときには、報知態様選択情報データベースを参照し、この通常残高カード放置情報に対応する報知の態様を特定し、この態様で報知を実行させるための出力情報を生成して、報知装置100へ送る。報知装置100は、その出力情報にもとづいて報知を実行する。このとき、当該報知装置100は、上記の報知装置100が実行した所定の報知と同じ態様の報知、又は、当該所定の報知とは異なる特定の報知のうち、少なくともいずれか一方を実行する。
このように、第一所定期間と第二所定期間をそれぞれ異なる期間とすることにより、次のような効果を奏する。
例えば、第一所定期間を第二所定期間よりも短くした場合、残額が端数となっている記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されていることを店員に早期に報知することができる。特に、残額が端数となった記録媒体は、残額が多額の記録媒体に比べて放置されやすい。このため、このように放置された記録媒体の存在を店員に早期に報知することで、迅速に当該記録媒体を店員に回収させたり、当該記録媒体の存在を店員から遊技者に知らせたりすることができる。
一方、第二所定期間を第一所定期間よりも短くした場合、残額が多額となっている記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されていることを店員に早期に報知することができる。特に、残額が多額の記録媒体が放置された状態で当該遊技者が遊技を終了して離席してしまった場合、この遊技者の損失となってしまう。また、他の遊技者がその記録媒体を見つけたときに、この記録媒体を精算したり、この記録媒体の残額を用いて遊技を行うなど、悪用されることも考えられる。このため、このように残額が多額の記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されている場合には、この放置を店員に早期に報知することで、この記録媒体を正規の所持者へ返却可能とし、返却できなかった場合には遊技場が回収可能とすることにより、他者による悪用を防止することができる。
なお、本実施形態においては、残額が端数である場合と、残額が端数でない場合とで、使用する所定期間をそれぞれ異ならせることとしている。ただし、残額が端数である場合と残額が端数でない場合とで、使用する所定期間を同じ期間とすることもできる。
(ii)記録媒体排出後非報知機能
記録媒体排出後非報知機能とは、遊技媒体貸出機20にて記録媒体が排出された後は、報知装置100による報知を実行しないようにする機能をいう。
記憶部64は、遊技媒体貸出機20のカード挿入口22aに記録媒体が挿入されたことを示すカード受付情報と、遊技媒体貸出機20のカード挿入口22aから記録媒体が排出されたことを示すカード排出情報を記憶可能となっている。
制御部65は、通信部61でカード受付信号が受信されると、カード受付情報をセットし、カード排出情報をクリアする。
また、制御部65は、通信部61でカード排出信号が受信されると、カード排出情報をセットし、カード受付情報をクリアする。
そして、制御部65は、カード排出情報が記憶部64にセットされている間は、残額が端数であるか否かの判断や遊技者が遊技を終了してから所定期間以上が経過したか否かの判断等を実行せず、出力情報の生成や送信も行わない。
このため、報知装置100は、その間、出力情報を受信しなくなるので、報知を実行せず、待機した状態となる。
これにより、報知装置100においては、遊技媒体貸出機20のカード挿入口22aに記録媒体が放置されていないのにもかかわらず報知を実行するといった誤動作を防止できる。
なお、ここでは、記憶部64がカード受付情報とカード排出情報の両方を記憶可能とする場合について説明したが、これに限るものではなく、記憶部64が、カード受付情報を記憶せず、カード排出情報を記憶可能としてもよい。これは、上記の例で説明すると、カード受付情報がセットされているときには、カード排出情報がクリアされており、カード受付情報がクリアされているときには、カード排出情報がセットされているので、カード受付情報又はカード排出情報の一方の状態を確認することにより、遊技媒体貸出機20のカード挿入口22aから記録媒体が排出されているか否か(すなわち、このカード挿入口22aに記録媒体が挿入されていない状態となっているか否か)を判断できるためである。
(iii)閉店間際所定期間変更機能
閉店間際所定期間変更機能とは、残額が端数の記録媒体が放置されている場合において遊技場の閉店時刻が近づいてきたときには、遊技者が遊技を終了しているか否かに関係なく、放置された記録媒体の存在を店員に報知する機能をいう。
この閉店間際所定期間変更機能を実現するために、記憶部64は、遊技場の閉店時刻を設定時刻として記憶する。
制御部65は、次の処理を実行する。
制御部65は、本発明の計時部として機能し、現在の時刻から設定時刻までの時間を残営業時間として計時する。
また、制御部65は、残営業時間と所定期間とを比較する。
比較の結果、残営業時間が所定期間よりも長いとき、制御部65は、引き続き、当該比較処理を実行する。
一方、残営業時間が所定期間よりも短くなったとき、制御部65は、記憶部64に記憶されている端数残高フラグを確認し、この端数残高フラグがセットされているか否かを判断する。
端数残高フラグがセットされているとき、制御部65は、出力情報を生成して、報知装置100へ送信する。
一方、端数残高フラグがクリアされているとき、制御部65は、出力情報を生成しない。
この処理を実行することにより、次のような効果を奏する。
この処理においては、端数残高フラグがセットされている場合すなわち特定度数使用情報が生成された場合であって、残営業時間が所定期間よりも短くなったときに、制御部65が、出力情報を生成して、報知装置100へ送信する。
このため、遊技場の店員は、報知装置100による報知を受けることにより、遊技場の閉店時刻が近づいてきた段階で、残額が端数となった記録媒体が放置されている遊技媒体貸出機20を把握できる。
また、当該機能においては、遊技者が所定期間遊技を行っていないと判断される前であっても、特定度数使用情報が生成され、かつ、残営業時間が所定期間よりも短くなったときには、出力情報が報知装置100へ送信される。
このため、遊技場の店員は、報知装置100による報知を受けることにより、遊技場の閉店時刻が近づいてきた段階で、記録媒体が放置されたまま遊技者が遊技を終了して離席してしまう可能性のある遊技機10及び遊技媒体貸出機20を把握することができる。
そして、店員は、記録媒体を放置したまま離席しようとする遊技者に対して、記録媒体の排出を促すなどの措置を講ずることができる。
特に、閉店時刻の間際には、この閉店時刻を意識するあまり、遊技者が記録媒体の抜き取りを忘れて離席することも考えられる。このような遊技者に対して記録媒体の排出を促すことにより、当該遊技者が損失を蒙る事態を阻止できる。
さらに、当該機能は、記録媒体が放置された遊技媒体貸出機20を自動的に検出して店員に報知する処理となっている。このため、店員は、閉店時刻の前後に、記録媒体が放置されている遊技媒体貸出機20がないかどうかを、遊技場に設置された遊技媒体貸出機20の一台一台に対して確認して回るといった閉店作業を行う必要がなくなる。これにより、この閉店作業において行われるカード回収業務の効率化を図ることができる。
なお、当該機能における比較処理において、残営業時間が所定期間と同じ時間となったとき、制御部65は、引き続き当該比較処理を実行することができる。あるいは、記憶部64に記憶されている端数残高フラグを確認し、この端数残高フラグがセットされているか否かを判断し、端数残高フラグがセットされているときは、出力情報を生成して、報知装置100へ送信し、一方、端数残高フラグがクリアされているときは、出力情報を生成しないようにすることができる。
(iv)残額別報知態様変更機能
残額別報知態様変更機能とは、報知装置100が実行する報知の態様を、残額が端数となった場合と、残額が端数でない場合とで、異ならせる機能をいう。
第一実施形態では、遊技媒体貸出機20にて残額が端数となった場合において、対象の遊技機10が所定期間稼働していないときに、報知装置100に報知を実行させることとしていた。
これに対し、本実施形態では、残額が端数となった場合だけでなく、残額が端数でない場合でも、対象の遊技機10が所定期間稼働していないときには、報知装置100に報知を実行させる。
そして、本実施形態では、残額が端数となった場合と、残額が端数でない場合とで、報知装置100が実行する報知の態様を異ならせることができるようになっている。
このような報知の態様のバリエーションをもたせるために、記憶部64は、端数残高カード放置情報と通常残額カード放置情報とを記憶する。
端数残高カード放置情報とは、残額が端数となった記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されていることを示す情報をいう。
通常残額カード放置情報とは、残額が単位度数に相当する金額以上の金額となっている記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されていることを示す情報をいう。
また、記憶部64は、報知方法選択情報データベースを記憶する(図11参照)。
報知方法選択情報データベースには、「報知方法」が複数記録されている。これら複数の「報知方法」のうちの一つが、端数残高カード放置情報に対応する報知の態様として選択されて設定されており、他の一つが通常残額カード放置情報に対応する報知の態様として選択されて設定されている。
制御部65は、端数残高カード放置情報と通常残額カード放置情報とを用いて、放置されている記録媒体の残額が端数であるか否かを把握し、残額が端数である場合と、残額が端数でない場合とで、報知の態様を異ならせるようにすることができる。
端数残高カード放置情報と通常残額カード放置情報のセット(設定)とクリア(非設定)について、制御部65は、次のように動作する。
なお、以下の説明においては、残額が端数となった場合において遊技機10の稼動状態を判断するときに用いる所定期間を第一所定期間とし、残額が端数でない場合において遊技機10の稼動状態を判断するときに用いる所定期間を第二所定期間とする。
例えば、記憶部64にカード排出情報が記憶されていない場合において、記憶部64に端数残高フラグがセットされており、かつ、対象の遊技機10が第一所定期間内で稼働していないとき、制御部65は、対象の遊技機10のデータとして、記憶部64に端数残高カード放置情報をセットする。
また、記憶部64にカード排出情報が記憶されていない場合において、記憶部64に端数残高フラグがセットされており、かつ、対象の遊技機10が第一所定期間内で稼働していたときに、制御部65は、対象の遊技機10のデータとして、記憶部64に記憶されている端数残高カード放置情報と通常残額カード放置情報をクリアする。
さらに、記憶部64にカード排出情報が記憶されていない場合において、記憶部64にて端数残高フラグがクリアされており、かつ、対象の遊技機10が第二所定期間内で稼働していないとき、制御部65は、対象の遊技機10のデータとして、記憶部64に通常残額カード放置情報をセットする。
また、記憶部64にカード排出情報が記憶されていない場合において、記憶部64にて端数残高フラグがクリアされており、かつ、対象の遊技機10が第二所定期間内で稼働していたときに、制御部65は、対象の遊技機10のデータとして、記憶部64に通常残額カード放置情報と端数残高カード放置情報をクリアする。
そして、制御部65は、記憶部64に記憶されている通常残額カード放置情報と端数残高カード放置情報を参照し、通常残額カード放置情報が設定されているときは、報知方法選択情報データベースを参照し、その通常残額カード放置情報に対応して設定されている報知方法を抽出し、この報知方法で報知可能な出力情報を生成して報知装置100へ出力する。
例えば、通常残額カード放置情報に対応して設定されている報知方法として、ホール管理装置60の出力表示部63への表示が設定されているとき、制御部65は、この出力表示部63に表示させる情報を出力情報として、当該出力表示部63へ送る。
一方、端数残額カード放置情報が設定されているときは、報知方法選択情報データベースを参照し、その端数残額カード放置情報に対応して設定されている報知方法を抽出し、この報知方法で報知可能な出力情報を生成して報知装置100へ出力する。
例えば、端数残額カード放置情報に対応して設定されている報知方法として、店員のインカムによる報知が設定されているとき、制御部65は、そのインカムを起動させる信号を出力情報として、当該インカムへ送る。
この処理を実行することにより、残額が端数である場合と、残額が端数でない場合とで、報知装置100が実行する報知の態様を異ならせることができる。
そして、遊技場の店員は、報知装置100が実行する報知の態様に応じて、遊技媒体貸出機20における記録媒体の残額が端数であるか否かを知得できる。
また、報知装置100が報知を実行してから、この報知を店員が認識するまでの時間を報知認識所要時間とすると、この報知認識所要時間は、報知の態様によって異なる。
例えば、インカムは、店員が常時所持しているため、報知が実行されると、店員がすぐにその報知を認識できる。つまり、報知認識所要時間が短い。これに対して、ホール管理装置60の出力表示部63での表示は、店員がホール管理装置60の設置場所まで行かなければ報知の内容を認識できない。つまり、報知認識所要時間が長い。
このような報知認識所要時間の長短を踏まえるとともに、残額が端数である場合と残額が端数でない場合とを比較して、店員に知らせる重要度の高い方に報知認識所要時間の短い報知の態様を設定することにより、その重要度の高い方の放置状態をより早期に店員に知らせることができる。
例えば、残額が端数である場合と残額が端数でない場合とを比較して前者の方が重要度が高いと判断した場合において、前者の報知の態様を、報知認識所要時間の短いインカムへの報知とし、後者の報知の態様を、報知認識所要時間の長いホール管理装置60の出力表示部63での表示とすることにより、前者の放置状態を店員に早期に知らせることができる。
なお、ここでは、異なる報知の態様の例として、インカムへの報知とホール管理装置60の出力表示部63での表示とを挙げたが、異なる報知の態様は、これらに限るものではない。例えば、残額が端数である場合と残額が端数でない場合のいずれの場合も報知装置100をホール管理装置60の出力表示部63とし、残額が端数である場合の報知の態様をポップアップ表示とし、残額が端数でない場合の報知の態様を文字の縮小表示とすることができる。その他、表示される文字の色や点滅表示などで報知の態様を異ならせるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、残額が端数である場合と、残額が端数でない場合とで、報知の態様をそれぞれ異ならせることとする。ただし、残額が端数である場合と残額が端数でない場合とで、報知の態様を同じとすることもできる。
(v)持ち帰り記録媒体数算出機能
持ち帰り記録媒体数算出機能とは、遊技者が精算せずに持ち帰った記録媒体の数量を、残額が端数となった記録媒体である端数残高カードと残額が端数でない記録媒体である通常残高カードとのそれぞれに分けて算出する機能をいう。
この持ち帰り記録媒体数算出機能を実現するため、制御部65は、次の処理を実行する。
(v-1)残額別排出記録媒体数の算出処理
(v-2)精算記録媒体数の算出処理
(v-3)持ち帰り記録媒体数の算出処理
(v-1)残額別排出記録媒体数の算出処理
この処理は、ホール管理装置60が管理の対象としている複数の遊技媒体貸出機20のそれぞれから排出された記録媒体の数量を、通常残高カードの排出数と端数残高カードの排出数に分けて算出する処理である。
記憶部64は、通常残高カードの排出数と、端数残高カードの排出数とを記憶する。
通常残高カードの排出数とは、単位度数に相当する金額以上の金額が残額として残っている記録媒体である通常残高カードが遊技媒体貸出機20のカード挿入口22aから排出された枚数をいう。この通常残高カードの排出数は、ホール管理装置60が管理の対象としている複数の遊技機10のそれぞれに対応する遊技媒体貸出機20において、通常残高カードが排出された枚数の総数を示す。
端数残高カードの排出数とは、単位度数に相当する金額未満の金額である端数が残額として残っている記録媒体である端数残高カードが遊技媒体貸出機20のカード挿入口22aから排出された枚数をいう。この端数残高カードの排出数は、ホール管理装置60が管理の対象としている複数の遊技機10のそれぞれに対応する遊技媒体貸出機20において、端数残高カードが排出された枚数の総数を示す。
制御部65は、通信部61でカード排出信号が受信されると、このカード排出信号を送信してきた遊技媒体貸出機20に対応する遊技機10である対象の遊技機10が端数残高フラグの設定中の遊技機10であるか否かを確認する。
対象の遊技機10が端数残高フラグの設定中の遊技機10でないとき、制御部65は、当該遊技機10に対応する遊技媒体貸出機20から通常残高カードが排出されたものと判断する。そして、制御部65は、通常残高カードの排出数を記憶部64から取り出し、この通常残高カードの排出数に1を加算し、加算により得られた和を新たな通常残高カードの排出数として記憶部64に記憶させる。
一方、対象の遊技機10が端数残高フラグの設定中の遊技機10であるとき、制御部65は、当該遊技機10に対応する遊技媒体貸出機20から端数残高カードが排出されたものと判断する。そして、制御部65は、端数残高カードの排出数を記憶部64から取り出し、この端数残高カードの排出数に1を加算し、加算により得られた和を新たな端数残高カードの排出数として記憶部64に記憶させる。
この処理を実行することにより、残額が端数となった記録媒体が遊技媒体貸出機20から排出された枚数と、残額が端数でない記録媒体が遊技媒体貸出機20から排出された枚数を、それぞれ分けて算出することができる。
なお、この残額別排出記録媒体数の算出処理のうち、端数残高フラグを確認する処理は、ホール管理装置60が管理の対象としている複数の遊技機10のそれぞれに対応して設置された遊技媒体貸出機20の一台一台に対して実行する処理であるが、通常残高カードの排出数と端数残高カードの排出数は、ホール管理装置60が管理の対象としている複数の遊技媒体貸出機20の全体における通常残高カードの排出数の総数と、全体の端数残高カードの排出数の総数として算出される。
例えば、ホール管理装置60が管理の対象としている遊技機10の台数が50台であり、これら遊技機10のそれぞれに対応して遊技媒体貸出機20が1台ずつ設置されており、これら50台の遊技媒体貸出機20のすべてから通常残高カードが1枚ずつ排出されたとすると、通常残高カードの排出数は、50枚となる。
また、例えば、この例において、50台の遊技媒体貸出機20のうち10台の遊技媒体貸出機20から端数残高カードが1枚ずつ排出されたとすると、端数残高カードの排出数は、10枚となる。
さらに、通信部61でカード排出信号が受信された場合において、対象の遊技機10が端数残高フラグの設定中の遊技機10であるとき、制御部65は、対象の遊技機10の端数残高フラグをクリア(非設定)にする。これにより、次にカード受付信号が通信部61で受信されるまでの間、端数残高フラグがクリアの状態となるので、制御部65は、この間、出力情報を生成せず、この出力情報の出力も行わない。このため、報知装置100は、その間、出力情報を受信しなくなるので、報知を実行せず、待機した状態となる。これにより、報知装置100においては、遊技媒体貸出機20のカード挿入口22aに記録媒体が放置されていないのにもかかわらず報知を実行するといった誤動作を防止できる。
(v-2)精算記録媒体数の算出処理
この処理は、精算機80で精算された記録媒体の数量を、残額が端数である記録媒体が精算された数量と、残額が端数でない記録媒体が精算された数量に、それぞれ分けて算出する処理である。
記憶部64は、端数残額カードの精算数と、通常残額カードの精算数とを記憶する。
端数残額カードの精算数とは、残額が端数となった記録媒体が精算機80にて精算された数量をいう。
通常残額カードの精算数とは、残額が端数でない記録媒体が精算機80にて精算された数量をいう。
制御部65は、通信部61にて精算処理信号が受信されると、この精算処理信号の示す情報をカード精算情報として記憶部64に記憶させる。このカード精算情報には、少なくとも、精算された記録媒体を一意に特定するためのカードIDと、精算されて遊技者に戻された金額である精算金額とを含む。
また、制御部65は、カード精算情報の中から精算金額を抽出し、この精算金額の示す金額を確認し、この金額が端数であるか否かを判断する。
精算金額の示す金額が端数であるとき、制御部65は、記憶部64から端数残額カードの精算数を取り出し、この端数残額カードの精算数に1を加算し、加算して得られた和を新たな端数残額カードの精算数として、記憶部64に記憶させる。
一方、精算金額の示す金額が端数ではなく、単位度数に相当する金額以上の金額であるとき、制御部65は、記憶部64から通常残額カードの精算数を取り出し、この通常残額カードの精算数に1を加算し、加算して得られた和を新たな通常残額カードの精算数として、記憶部64に記憶させる。
この処理を実行することにより、残額が端数となった記録媒体が精算機80で精算された数を端数残額カードの精算数として算出するとともに、残額が端数でない記録媒体が精算機80で精算された数を通常残額カードの精算数として算出することができる。
なお、本実施形態においては、ホール管理装置60と精算機80が通信可能に接続されており、精算機80からホール管理装置60に精算処理信号が送信されるようになっている。これにより、ホール管理装置60は、精算処理信号の示すカード精算情報を取得可能となっている。
ただし、カード精算情報の取得の方法は、ホール管理装置60が精算機80から精算処理信号を受信して取得するという方法に限るものではなく、例えば、店員がホール管理装置60の入力操作部62を操作して手入力することで当該情報を取得するという方法としてもよい。
また、本実施形態においては、精算金額が端数であるか否かの判断をホール管理装置60が行うこととしているが、ホール管理装置60が行うことに限るものではなく、精算機80が行うようにしてもよい。この場合、精算機80は、判断結果である、精算金額が端数であるか否かを示す情報をホール管理装置60に送信する。ホール管理装置60は、その判断結果にもとづいて、端数残額カードの精算数と通常残額カードの精算数とを算出して記憶部64に記憶させることができる。なお、精算機80は、判断結果を、精算金額とともに送信してもよく、あるいは、当該判断結果のみを送信してもよい。
(v-3)持ち帰り記録媒体数の算出処理
この処理は、遊技者が精算せずに持ち帰った記録媒体の数量を、通常残高カードと端数残高カードのそれぞれに分けて算出する処理である。
制御部65は、所定の期間(例えば、一営業日、一週間、一月間など)における端数残額カードの排出数、通常残額カードの排出数、端数残額カードの精算数、通常残額カードの精算数を算出する。
次いで、制御部65は、記憶部64から端数残額カードの排出数と端数残額カードの精算数とを取り出し、これら端数残額カードの排出数と端数残額カードの精算数との差を算出し、この差を、遊技者が精算せずに持ち帰った端数残額カードの数量である持ち帰り端数残額カード数として記憶部64に記憶させる。
続いて、制御部65は、記憶部64から通常残額カードの排出数と通常残額カードの精算数とを取り出し、これら通常残額カードの排出数と通常残額カードの精算数との差を算出し、この差を、遊技者が精算せずに持ち帰った通常残額カードの数量である持ち帰り通常残額カード数として記憶部64に記憶させる。
そして、制御部65は、持ち帰り端数残額カード数と持ち帰り通常残額カード数の一方又は双方を、所定のタイミングで、出力表示部63に画面表示させることができる。
これにより、店員は、出力表示部63の画面表示を視認することで、遊技者が精算せずに持ち帰った記録媒体の数量を、通常残高カードと端数残高カードのそれぞれに分けて把握することができる。
(4)記録媒体残額管理方法
ここでは、次の各処理について、説明する。
(i)貸玉処理
(ii)端数残高カード警告処理
(iii)カード排出管理処理
(iv)カード精算管理処理
なお、図14に示す金額受付処理は、本実施形態の遊技媒体貸出機20が実行する処理であるが、この金額受付処理については、既に第一実施形態で説明したので、ここでの説明は、省略する。
また、図16に示す度数情報受信処理と図18に示す警告実行処理は、本実施形態のホール管理装置60が実行する処理であるが、これら度数情報受信処理と警告実行処理については、既に第一実施形態で説明したので、ここでの説明は、省略する。
ただし、図18に示す警告実行処理のS60では、「端数残高カード放置情報があるか確認」となっているが、本実施形態においては、「端数残高カード放置情報又は通常残高カード放置情報があるか確認」とし、端数残高カード放置情報がセットされている場合だけでなく、通常残高カード放置情報がセットされている場合にも、S62以降の処理を実行する。
(i)貸玉処理
貸玉処理は、遊技媒体貸出機20が遊技価値を遊技者に貸し出す処理である。
この貸玉処理について、図19を参照して説明する。
遊技媒体貸出機20の制御部29は、記録媒体返却ボタン24aが操作されることにより記録媒体の排出要求があったか否かを判断する(S70)。
記録媒体返却ボタン24aが操作されることにより記録媒体の排出要求があったときは(S70−Yes)、制御部29は、カード受付情報をクリアし、カード排出情報をセットする(S71)。そして、制御部29は、カード排出信号をホール管理装置60へ送信する情報送信設定処理を実行する(S72)。
記録媒体返却ボタン24aが操作されておらず、記録媒体の排出要求がないときは(S70−No)、制御部29は、カード挿入口22aに挿入された新規の記録媒体から読み取られた情報を示す信号をカードR/W22bから受け取ることで、当該カードR/W22bが新規の記録媒体を受け付けたか否かを判断する(S73)。
カード挿入口22aに挿入された新規の記録媒体から読み取られた情報を示す信号をカードR/W22bから受け取ったとき、制御部29は、カードR/W22bが新規の記録媒体を受け付けたものと判断し(S73−Yes)、カード排出情報をクリアし、カード受付情報をセットする(S74)。
カード挿入口22aに挿入された新規の記録媒体から読み取られた情報を示す信号をカードR/W22bから受け取っていないとき、制御部29は、カードR/W22bが新規の記録媒体を受け付けていないものと判断し(S73−No)、S74の処理を実行しない。
次いで、制御部29は、遊技機10の玉貸ボタン11が操作されたことにより遊技機10から出力された操作信号を通信部27が受信したか否かを判断する。これにより、制御部29は、玉貸し要求があったか否かを判断する(S75)。
玉貸ボタン11が操作されたことにより玉貸し要求があったとき(S75−Yes)、制御部29は、記憶部28に記憶されている貸出履歴データベースを参照し、この貸出履歴データベースの「金額残高」に記録されている最新の残額情報が示す金額、又は、この金額に相当する度数を確認する(S76)。
次いで、制御部29は、当該残額情報の示す金額に相当する度数が基準度数以上であるか否かを判断する(S77)。
当該残額情報の示す金額に相当する度数が基準度数以上であるときは(S77−Yes)、制御部29は、基準度数に相当する数量の遊技媒体を貸し出す貸出処理を実行する(S78)。そして、制御部29は、貸し出した遊技媒体の数量に相当する度数を示す売上信号をホール管理装置60へ送信する情報送信設定処理を実行する(S72)。
当該残額情報の示す金額に相当する度数が基準度数未満であるときは(S77−No)、制御部29は、当該残額情報の示す金額に相当する度数が1度数以上であるか否かを判断する(S79)。
当該残額情報の示す金額に相当する度数が1度数以上であるときは(S79−Yes)、制御部29は、1度数から基準度数までの度数である特定度数に相当する数量のうち貸出可能な最大の数量の遊技媒体を貸し出す処理を実行する(S80)。そして、制御部29は、貸し出した遊技媒体の数量に相当する度数を示す売上信号をホール管理装置60へ送信する情報送信設定処理を実行する(S72)。
当該残額情報の示す金額に相当する度数が1度数未満であるときは(S79−No)、貸玉処理を終了する。
また、S75の判断において、玉貸ボタン11が操作されておらず、玉貸し要求がなかったときは(S75−No)、貸玉処理を終了する。
(ii)端数残高カード警告処理
端数残高カード警告処理は、残額が端数となった記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されている場合と、残額が端数でない記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されている場合で、報知装置100による報知の態様を異ならせるとともに、遊技媒体貸出機20にて記録媒体が排出された後は報知装置100による報知を実行しないようにする処理である。
この端数残高カード警告処理について、図20を参照して説明する。
ホール管理装置60の制御部65は、記憶部64にカード排出情報が記憶されているか否かを判断する(S90)。
記憶部64にカード排出情報が記憶されているときは(S90−Yes)、端数残高カード警告処理を終了する。
これにより、遊技媒体貸出機20にて記録媒体が排出された後は、報知装置100による報知を実行しないようにすることができる。
一方、記憶部64にカード排出情報が記憶されていないとき(S90−No)、制御部65は、記憶部64に記憶されている端数残高フラグを確認し(S91)、この端数残高フラグがセットされているか否かを判断する(S92)。
端数残高フラグがセットされているとき(S92−Yes)、制御部65は、対象の遊技機10について、第一所定期間内にアウト情報が受信されているか否かを確認する(S93)。これにより、対象の遊技機10が稼働中であるか否かを判断する(S94)。
対象の遊技機10が稼働中でないとき(S94−No)、制御部65は、遊技者が遊技を終了してから第一所定期間が経過したものと判断し、対象の遊技機10のデータとして、端数残高カード放置情報を記憶部64にセットする(S95)。
一方、対象の遊技機10が稼働中であるとき(S94−Yes)、制御部65は、遊技者が遊技中であるものと判断し、対象の遊技機10のデータとして、端数残高カード放置情報と通常残額カード放置情報をクリアする(S96)。
S92の判断において、端数残高フラグがセットされていないと判断したとき(S92−No)、制御部65は、対象の遊技機10について、第二所定期間内にアウト情報が受信されているか否かを確認する(S97)。これにより、対象の遊技機10が稼働中であるか否かを判断する(S98)。
対象の遊技機10が稼働中でないとき(S98−No)、制御部65は、遊技者が遊技を終了してから第二所定期間が経過したものと判断し、対象の遊技機10のデータとして、通常残額カード放置情報を記憶部64にセットする(S99)。
一方、対象の遊技機10が稼働中であるとき(S98−Yes)、制御部65は、遊技者が遊技中であるものと判断し、対象の遊技機10のデータとして、端数残高カード放置情報と通常残額カード放置情報をクリアする(S96)。
この端数残高カード警告処理を実行することにより、残額が端数となった記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されている場合において、遊技者が遊技を終了してから第一所定期間が経過したときには、端数残高カード放置情報をセットし、残額が端数でない記録媒体が遊技媒体貸出機20に放置されている場合において、遊技者が遊技を終了してから第二所定期間が経過したときには、通常残高カード放置情報をセットすることができる。
(iii)カード排出管理処理
カード排出管理処理は、遊技媒体貸出機20にて排出された記録媒体の数量を、残額が端数の記録媒体と、残額が多額の記録媒体に分けて、算出する処理である。
このカード排出管理処理について、図21を参照して説明する。
ホール管理装置60の制御部65は、記憶部64にてカード排出情報がセットされているか否かを判断する(S100)。
記憶部64にてカード排出情報がセットされていないとき(S100−No)、制御部65は、カード排出管理処理を終了する。
記憶部64にてカード排出情報がセットされているとき(S100−Yes)、制御部65は、カード排出信号を送信してきた遊技媒体貸出機20に対応する遊技機10に設定されている端数残高フラグを確認する(S101)。そして、制御部65は、その遊技機10が端数残高フラグの設定中の遊技機10であるか否かを判断する(S102)。
その遊技機10が端数残高フラグの設定中の遊技機10でないとき(S102−No)、制御部65は、記憶部64から通常残高カードの排出数を取り出し、この通常残高カードの排出数に1を加算し、加算により得られた和を新たな通常残高カードの排出数として記憶部64に記憶させる(S103)。
その遊技機10が端数残高フラグの設定中の遊技機10であるとき(S102−Yes)、制御部65は、その遊技機10の端数残高フラグをクリアする(S104)。
そして、制御部65は、記憶部64から端数残高カードの排出数を取り出し、この端数残高カードの排出数に1を加算し、加算により得られた和を新たな端数残高カードの排出数として記憶部64に記憶させる(S105)。
このカード排出管理処理を実行することにより、遊技媒体貸出機20にて排出された記録媒体の数量を、残額が端数の記録媒体の数量である端数残高カードの排出数と、残額が多額の記録媒体の数量である通常残高カードの排出数とに分けて、算出することができる。
(iv)カード精算管理処理
カード精算管理処理は、精算機80で精算された記録媒体の数量を、残額が端数である記録媒体が精算された数量と、残額が端数でない記録媒体が精算された数量に分けて算出するとともに、遊技者が精算せずに持ち帰った記録媒体の数量を、通常残高カードと端数残高カードのそれぞれに分けて算出する処理である。
このカード精算管理処理について、図22を参照して説明する。
ホール管理装置60の制御部65は、記憶部64にカード精算情報が記憶されているか否かを判断する(S110)。
記憶部64にカード精算情報が記憶されているときは(S110−Yes)、制御部65は、記憶部64に記憶されている精算金額情報を確認し(S111)、精算された金額が端数であるか否かを判断する(S112)。
精算された金額が端数であるとき(S112−Yes)、制御部65は、端数残額カードの精算数に1を加算して記憶部64に記憶させる(S113)。
一方、精算された金額が端数でないとき(S112−No)、制御部65は、通常残額カードの精算数に1を加算して記憶部64に記憶させる(S114)。
制御部65は、S113の処理又はS114の処理を実行した後、あるいは、S110の判断において記憶部64にカード精算情報が記憶されていないと判断したとき(S110−No)、記憶部64から端数残額カードの排出数と端数残額カードの精算数とを取り出し、これら端数残額カードの排出数と端数残額カードの精算数との差を算出し、この差を、持ち帰り端数残額カード数として記憶部64に記憶させる(S115)。また、制御部65は、所定のタイミングで、持ち帰り端数残額カード数を出力表示部63の画面に表示させる。
また、制御部65は、記憶部64から通常残額カードの排出数と通常残額カードの精算数とを取り出し、これら通常残額カードの排出数と通常残額カードの精算数との差を算出し、この差を、持ち帰り通常残額カード数として記憶部64に記憶させることができる。そして、制御部65は、所定のタイミングで、持ち帰り通常残額カード数を出力表示部63の画面に表示させることができる。
このカード精算管理処理を実行することにより、店員は、出力表示部63の画面表示を視認することで、遊技者が精算せずに持ち帰った記録媒体の数量を、通常残高カードと端数残高カードのそれぞれに分けて把握することができる。
以上説明したように、本発明の遊技システム、遊技用装置、及び、記録媒体残額管理方法によれば、残額が端数となった記録媒体が遊技媒体貸出機にて放置されていることを遊技用装置が把握することができる。そして、遊技用装置は、そのような放置状態が生じていることを、報知装置に報知させることができる。
これにより、遊技場の店員は、残額が端数となった記録媒体が放置されていることを、報知装置による報知により、即座に把握することができる。そして、店員は、この記録媒体を回収するなどの適切な措置を講ずることができる。
また、他の遊技者が当該遊技機に来た場合でも、既に記録媒体が回収された状態となっているので、すぐに遊技を開始することができる。これにより、稼働の低下を防止できる。
以上、本発明の遊技システム、遊技用装置、及び、記録媒体残額管理方法の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技システム、遊技用装置、及び、記録媒体残額管理方法は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、記録媒体残額管理方法を実行する遊技用装置としてホール管理装置を挙げたが、遊技用装置は、ホール管理装置に限るものではなく、遊技場に導入された遊技システムに接続可能な装置を遊技用装置として記録媒体残額管理方法を実行させることができる。この遊技用装置の具体例としては、例えば、台管理装置、島管理装置、遊技媒体計数機、景品交換装置、所定の遊技情報を表示する遊技情報表示装置、遊技に関するデータを表示するとともに点灯演出などを行う呼出ランプなどを挙げることができる。
また、図1、図2においては、遊技媒体貸出機がノズルを備えた構成となっているが、ノズルがない遊技媒体貸出機であってもよい。この場合、遊技媒体の貸出数を示す信号を遊技媒体貸出機から遊技機へ出力し、その信号の示す貸出数の遊技媒体を遊技機から払い出す構成とすることができる。
さらに、図2においては、遊技媒体貸出機が各台計数機を備えた構成となっているが、遊技媒体貸出機は、各台計数機を備えていない構成であってもよい。
また、上述した実施形態においては、特定度数に相当する遊技媒体の数量の貸出があったことをホール管理装置が判断する構成としたが、この構成に限るものではなく、遊技媒体貸出機が判断する構成とすることもできる。このような構成の場合、遊技媒体貸出機は、特定度数の売上があったことを示す情報をホール管理装置に送信することができる。そして、この情報を受信することにより、ホール管理装置は、特定度数に相当する遊技媒体の数量の貸出があったことを把握できる。このような構成とすることにより、ホール管理装置の処理負担を軽減できる。
さらに、会員カード内に端数残額が残っている場合には、次回以降の景品交換時などにおいて、その情報を景品交換装置(POS)の画面に表示して、会員に伝えられるようにすることができる。
また、上述した実施形態においては、税制の例として消費税を挙げたが、例えば、換金時に徴収されるパチンコ税など、遊技に関する税金が発生する場合にも、本発明を適用できる。
さらに、上述した実施形態においては、貸出処理において、残額金額が所定度数に相当する金額未満であって1度数以上であるときに、特定度数に相当する金額を使用して遊技価値を遊技者に貸し出すこととしたが、例えば、遊技に使用する金額が所定度数に相当する金額のみであり、特定度数に相当する金額が設定されていない貸出処理を実行する遊技媒体貸出機においても、本発明を適用できる。この場合、出力情報を生成するか否かの判断は、第一実施形態における(c)又は(d)の処理が使用される。
また、上述した実施形態においては、単位度数を108円とし、所定度数を5度数とし、所定度数に相当する金額を540円とする場合を例に挙げたが、遊技に使用する金額が所定度数に相当する金額のみであり、特定度数に相当する金額が設定されていない貸出処理を実行する遊技媒体貸出機においては、所定度数に相当する金額である540円を単位度数とし、この540円を1度数とすることができる。このような内容で貸出処理を実行する遊技媒体貸出機においても、本発明を適用できる。
1 遊技システム
10 遊技機
10a パチンコ機
10b スロットマシン
20 遊技媒体貸出機
27 通信部
28 記憶部
29 制御部
60 ホール管理装置(遊技用装置)
61 通信部
62 入力操作部
63 出力表示部
64 記憶部
65 制御部

Claims (10)

  1. 第1金額と当該第1金額よりも少ない第2金額とを含む複数の金額の中から所定の金額が使用されることにより遊技媒体を貸し出すための処理を実行可能であり、且つ、遊技媒体を貸し出すために使用される金額に相当する度数を示す度数信号を送信可能である貸出装置と通信可能な遊技用装置において、
    前記貸出装置から送信された度数信号を受信可能な受信手段と、
    前記受信手段が受信した度数信号の示す度数が前記第2金額に相当する場合、所定の報知を実行可能な報知手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技用装置。
  2. 所定の金額が使用されることにより遊技媒体を貸し出すための処理を実行可能であり、且つ、遊技媒体を貸し出すために使用される金額に相当する度数を示す度数信号を送信可能である貸出装置と通信可能な遊技用装置において、
    前記貸出装置から送信された度数信号を受信可能な受信手段と、
    前記受信手段が受信した度数信号の示す度数を累計可能な累計手段と、
    前記累計手段により累計された度数が特定度数を示す場合、所定の報知を実行可能な報知手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技用装置。
  3. 所定の金額が使用されることにより遊技媒体を貸し出すための処理を実行可能であり、且つ、遊技媒体を貸し出すために使用される金額に相当する度数を示す度数信号を送信可能である貸出装置と通信可能な遊技用装置において、
    前記貸出装置から送信された度数信号を受信可能な受信手段と、
    前記受信手段による度数信号の受信回数が特定回数に達した場合、所定の報知を実行可能な報知手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技用装置。
  4. 前記受信手段は、
    前記貸出装置に対応して設けられる遊技機から遊技に関する遊技信号を受信可能であり、
    前記受信手段が受信可能な遊技信号に基づいて、前記遊技機において遊技者が所定期間遊技を行っていないかを判定可能な判定手段を備え、
    前記報知手段は、
    前記判定手段により前記遊技機において遊技者が所定期間遊技を行っていないと判定された場合、前記所定の報知を実行可能である
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技用装置。
  5. 現在の時刻が特定時刻であるかを判定可能な時刻判定手段を備え、
    前記報知手段は、
    前記時刻判定手段により前記特定時刻であると判定された場合、前記判定手段により前記遊技機において遊技者が遊技を行っていないと判定されていなくても、前記所定の報知を実行可能である
    ことを特徴とする請求項4に記載の遊技用装置。
  6. 前記報知手段は、
    第1報知手段と、
    第2報知手段と、
    を含み、
    前記所定の報知を実行する前記報知手段として、前記第1報知手段及び前記第2報知手段を含む複数の報知手段の中から何れかを選択可能な選択手段を備え、
    前記選択手段により前記第1報知手段が選択された場合、前記第1報知手段が前記所定の報知を実行し、
    前記選択手段により前記第2報知手段が選択された場合、前記第2報知手段が前記所定の報知を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技用装置。
  7. 前記受信手段は、
    前記貸出装置から記録媒体を排出することを示す排出信号を受信可能であり、
    前記報知手段は、
    前記所定の報知を実行中に、前記受信手段が排出信号を受信した場合、当該所定の報知を終了させる
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の遊技用装置。
  8. 第1金額と当該第1金額よりも少ない第2金額とを含む複数の金額の中から所定の金額が使用されることにより遊技媒体を貸し出すための処理を実行可能な貸出装置と、
    前記貸出装置と通信可能な遊技用装置と、
    所定の報知を実行可能な報知手段と、
    を備えた遊技システムにおいて、
    前記貸出装置は、
    遊技媒体を貸し出すために使用される金額に相当する度数を示す度数信号を送信可能な送信手段を備え、
    前記遊技用装置は、
    前記送信手段から送信された度数信号を受信可能な受信手段を備え、
    前記報知手段は、
    前記受信手段が受信した度数信号の示す度数が前記第2金額に相当する場合、前記所定の報知を実行可能である
    ことを特徴とする遊技システム。
  9. 所定の金額が使用されることにより遊技媒体を貸し出すための処理を実行可能な貸出装置と、
    前記貸出装置と通信可能な遊技用装置と、
    所定の報知を実行可能な報知手段と、
    を備えた遊技システムにおいて、
    前記貸出装置は、
    遊技媒体を貸し出すために使用される金額に相当する度数を示す度数信号を送信可能な送信手段を備え、
    前記遊技用装置は、
    前記送信手段から送信された度数信号を受信可能な受信手段と、
    前記受信手段が受信した度数信号の示す度数を累計可能な累計手段と、
    を備え、
    前記報知手段は、
    前記累計手段により累計された度数が特定度数を示す場合、前記所定の報知を実行可能である
    ことを特徴とする遊技システム。
  10. 所定の金額が使用されることにより遊技媒体を貸し出すための処理を実行可能な貸出装置と、
    前記貸出装置と通信可能な遊技用装置と、
    所定の報知を実行可能な報知手段と、
    を備えた遊技システムにおいて、
    前記貸出装置は、
    遊技媒体を貸し出すために使用される金額に相当する度数を示す度数信号を送信可能な送信手段を備え、
    前記遊技用装置は、
    前記送信手段から送信された度数信号を受信可能な受信手段を備え、
    前記報知手段は、
    前記受信手段による度数信号の受信回数が特定回数に達した場合、前記所定の報知を実行可能である
    ことを特徴とする遊技システム。
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