以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2及び情報表示装置3(出力手段に相当する)が設置されている。遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4及びLAN5を介して管理装置6(入力手段、期間特定手段、設定手段、判定手段に相当する)と接続されている。又、遊技場にはPOSや残金精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残金精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード7、モニタ8及びプリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から出力される遊技信号を入力し、遊技機1毎の遊技データや会員登録された会員毎の個人データ等を管理する。
図2に示すように、遊技機1はCR(カードリーダ)パチンコ機であり、盤面9に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル10、上部受皿11及び下部受皿12を有する。上部受皿11には、貸出釦13、返却釦14及び残高表示部15が並設されている。盤面9には、普図表示部16、普図保留表示部17、特図表示部18、普図入賞口19、第1一般入賞口20、第2一般入賞口21、第1保留数表示部22、第2保留数表示部23、第1始動口24、第2始動口25及び大入賞口26を有する。
遊技機1は以下のように動作する。
(1)第1始動口24は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口25は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。
(2)各始動口24,25への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を特図表示部18にて行う図柄変動(単位遊技)にて報知し、その変動結果に応じて大当りや小当り(特定状態)となる。
(3)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(4)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/319.68であり、大当りが発生すると振分けられたラウンド(R)分だけ大入賞口26を開放する。1Rの上限入賞数は9個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又はラウンド上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。尚、ラウンド振分は4Rが50%、6Rが30%、9Rが20%となっている。
(5)大当りが終了すると確変(ST)となり、ST中は大当り確率が1/74に向上すると共に、第2始動口25の入賞率が高くなる時短状態(時短)となる。そして、振分抽選により、50%の突入率にて次の大当りが発生するまで小当りが頻出(小当りとなる確率が向上)する小当りRUSH状態(小当りRUSH)になる。尚、STは次回大当りの発生、150回の図柄変動、図柄変動毎に行われる転落抽選(転落確率1/200)に当選の何れかとなるまで継続し、大当りが発生しない場合、その後は通常状態となる。
(6)第2始動口25は普図入賞口19への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり、時短では3秒となる。又、開放時間は通常状態では0.3秒であり、時短では5秒となる。即ち、時短では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口25の入賞率が高くなる。
(7)一般入賞口20,21はST中に盤面9の右側を狙って打つ所謂右打ちを行った場合であっても入賞可能な位置に設けられており、一般入賞口20,21に入賞(一般入賞)した場合には10個の賞球はあるが、図柄変動等は行われない。以上は機種Aを例にして説明したが、例示した値や発生し得る特別状態等のスペックは例えば機種Bであればラウンドの振分が異なるといったように機種に応じて様々となる。
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口24,25への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。入賞に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。又、玉を実際に払出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払出が予約された場合に出力される入賞セーフ信号とがある。
スタート信号=遊技機1から出力される始動入賞(S入賞)により変動(作動)する特図表示部18(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)、及びスタート(スタート処理数)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力されるので、信号入力に応じてスタート処理を特定する。
S入賞信号=遊技機1から出力されるS入賞を特定可能な信号である。始動入賞時に出力されるので、信号入力に応じて始動入賞を特定する。尚、スタートとS入賞との何れか一方のみを管理するといったように兼用して管理対象としても良い。
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号である。大当り中にレベル出力されるので、大当り信号入力中を大当り中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口25の入賞率が向上する特別状態中(時短中(確変時を含む))にレベル出力されるので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。図4に示すように大当り中にも出力する信号でも良く、その場合は、特別状態信号は入力するが大当り信号は入力しない期間を甘中と判定すれば良い。尚、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。又、大当り信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
遊技装置2は、所謂各台計数機能を有する貸出機であり、遊技機1の遊技状態を示す状態表示灯27、貨幣(貨幣価値、有価価値)が投入される貨幣投入口28、遊技者からの操作入力を受付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部29、持玉(会員であれば貯玉も含む)を払出すための払出釦30、払出された玉が通過する払出ノズル31、カード(一般カードや会員カード、記録媒体に相当する)が挿入されるカード挿入口32及び遊技機1の下部受皿12の下方に位置する着脱可能な計数受皿33等を有する。
遊技装置2は以下のように動作する。
(1)貨幣を受付けると(貨幣受付処理)、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦13が押下されると(貸出操作、対価付与操作)、貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払出し(貸出処理、対価付与処理)、レートに応じた対価分を残高から引落とす。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
(2)計数玉を受付けた場合は計数玉を持玉として特定し、その持玉を払出釦30の押下に応じて払戻す払戻処理(持玉の再プレイ処理)を可能とし、払戻した場合にはその対価分(例えば払戻した玉数と同数)の持玉を減算する。
(3)残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦14が押下されると(発行操作を受付けると)、遊技装置2にストックされていた残高や持玉を特定可能な持玉券を発行する。尚、持玉の一部や残高のみを発行対象とする分割発行も可能とする。又、持玉券を受付けた場合は、その残高や持玉を引継ぐ。
(4)中継装置4とのシリアル通信により管理装置6にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、払戻玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、及び持玉券の受付や発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としても良い。尚、貸出処理上の通信については中継装置4を介さず、遊技機1と遊技装置2とで直接通信を行っても良い。
図3に示すように、情報表示装置3は、呼出表示時や特別状態中等にイルミネーション演出を行うイルミネーション部34、各種遊技情報等を表示する表示領域35、当該表示領域35の表示内容を変更するといった各種操作を受付ける各種操作釦36、遊技場の従業員が携帯する操作リモコン37から送信されるリモコン信号を受光するリモコン受光部38等を有する。表示領域35は、液晶表示によりメイン表示部39と第1〜第6サブ表示部40〜45とに区分可能であり、通常状態時には図3に示すように各表示部39〜45を区分して情報表示するといったように例えば後述するように表示領域35の全体で情報表示する等、適宜区分せずに情報表示することも可能である。
メイン表示部39は、大当り数を該当期間単位(営業日の当日、1日前、2日前)で表示するが、各種操作釦36により遊技情報の切替操作があった場合には、図示しない他の遊技情報を表示する表示状態へと表示を切替える。第1サブ表示部40は、通常状態にて発生した大当りである初当り数を該当期間単位(営業日の当日、1日前、2日前)で表示する。第2サブ表示部41は、大当り中の出玉(セーフ−アウト)が基準値(例えば1000玉)以上である大当りである「超」と、それ未満である「小」の大当り数を表示する。第3サブ表示部42は、対応する機種の導入時や営業開始時等の所定の基準時からの営業日単位の最高の獲得玉数(売上玉−差玉(アウト−セーフ)又は遊技装置2にて計数した持玉)を表示する。第4サブ表示部43は、初期化条件の成立(営業開始や特別状態の終了等の成立)後からのスタート(図柄変動数)を表示する。第5サブ表示部44は、大当り単位のスタートをグラフ化した所謂スタート履歴グラフを表示する。第6サブ表示部45は、機種名を表示する。尚、第3サブ表示部42と第5サブ表示部44とで各種操作釦36の案内や遊技場からのお知らせ等を表示する場合もある。
情報表示装置3は、図3に示した表示状態中に例えば閉店時に遊技場の従業員によるリモコン操作が行われたり管理装置6に対する出力操作が行われたりした場合には、図3に示した表示状態から図4に示す配線情報画面の表示状態へと表示を切替える。情報表示装置3は、図4の配線情報画面では、表示領域35において、図3に示した表示状態のメイン表示部39、第3サブ表示部42及び第5サブ表示部44に代えて配線情報表示部46を表示し、第1サブ表示部40、第2サブ表示部41及び第4サブ表示部43に代えてテスト情報表示部47を表示する。
配線情報表示部46に表示される配線情報は、画像情報として管理され、後述する機種コンテンツに含まれるので、機種が設定されることで他の機種コンテンツと同様にサーバから管理装置6にダウンロードされ、更に管理装置6から情報表示装置3にダウンロードされて提供される。配線情報では、「出力」として遊技機1における出力端子の色(白、緑、灰等)の配置順序を示し、「出力詳細」として当該出力端子から出力される遊技信号の出力内容を示し、「接続パターン」として中継装置4や情報表示装置3等の入力端子の名称や色等を示すことで、遊技機1の出力端子と中継装置4や情報表示装置3等の入力端子とをどのように配線するかを示す配線パターンを示している。「接続パターン」では推奨される接続パターンを「推奨」として示し、推奨される配線バターン以外の配線パターンとする場合に参考となる出力端子や入力端子を「参考」として示しているが、複数の接続パターンを出力対象としても良く、配線パターンを示せばどのような表示としても良い。
テスト情報表示部47に表示されるテスト情報は、作業者が配線情報にしたがって配線し終えた後、その配線が正しいか否かを確認すべく、例えば第1始動口24(ヘソ)に玉を入賞させた場合には対応する項目である第1始動口24の検出数が、配線が正しければ増加し、正しくなければ他の項目が増加する又は何れの項目も増加しないので、その検出数を確認することで配線確認を補助する情報表示である。テスト情報では、「項目」として中継装置4や情報表示装置3等の入力端子に応じた遊技項目を示し、「検出数」として対応する項目について信号を出力検出した回数を示している。テスト情報の項目は汎用であり、配線情報にて提示された入力項目だけでなく他の入力項目も表示するが、配線情報に応じて対応する入力項目だけを表示対象としても良い。尚、図4に例示する通り、メニュー釦の押下等、所定の操作に応じて検出数のリセット(初期化)も可能である。
情報表示装置3は、以上に説明した図4の配線情報画面を、作業員が携帯する操作リモコン37や管理装置6に対する出力操作に応じた出力信号に基づき表示する。この場合、遊技機1を入替えた場合や配置替えした場合等では、出力操作が行われた情報表示装置3に対応する機種に属する他の遊技機1についても配線する状況が想定されるので、当該機種に対応する他の情報表示装置3でも配線情報を表示する一方、営業中等に配線確認する場合には出力操作の対象となった情報表示装置3のみ配線状況を確認すれば良いので、当該情報表示装置3のみに配線情報を表示すると良い。
このように、前者に対応して閉店時や台番に対して新しく機種コンテンツが設定された初めての出力操作等、出力条件が成立した出力操作に応じた配線情報の表示では当該情報表示装置3に加えて他の情報表示装置3も表示対象とする一方、出力条件が成立しない出力操作に応じた配線情報の表示では当該情報表示装置3のみを表示対象としても良い。
勿論、出力操作として配線情報を表示する複数の情報表示装置3を選択可能としても良い。テスト情報についても同様に出力条件が成立すれば表示する一方、出力条件が成立せずに表示しなければテスト情報の代わりに通常の遊技情報を表示することで営業中に配線を確認する際でも遊技者に遊技情報を提供可能となるが、上記に関らずテスト情報を表示せずに配線情報のみを表示対象としても良い。尚、機種コンテンツが登録されていない等、対応する配線情報を記憶していない場合には配線情報の代わりに例えば「準備中、機種コンテンツを登録して下さい」等の、配線情報が表示できない旨や配線情報を登録する必要がある旨や配線情報のメモ書きを参照する旨等の配線情報を表示できない場合の案内表示を行う。
図5は、情報表示装置3が管理する大当りの履歴情報である大当り履歴を示す。情報表示装置3は、確変中や時短中等の甘中における出玉を示すT2Y(特別情報)を管理対象としており、このT2Yに基づいて小当りRUSHを特定する。大当り履歴における各項目は次の通りである。
時刻=レコードの対応時刻であり、大当りの発生時刻等である。
状態=大当りが発生するまでの状態であり、通常は通常状態、Rは小当りRUSH(第1特別状態)、甘中は小当りRUSH以外の甘中(第2特別状態)を示す。
アウト、セーフ、S=アウトは遊技機1への打込玉数(使用遊技価値)であり、セーフは入賞に応じた遊技機1からの払出玉数(付与遊技価値)であり、Sは図柄変動数(スタート)であり、何れも大当りが発生するまでが対象であり遊技信号により特定する。
T1Y(大当り情報)、T2Y、T2Y最大=T1Yは大当り中の出玉(セーフ−アウト)であり、T2Yは甘中の出玉(セーフ−アウト)であり、T2Y最大はT2Yの最大値である。
TY=通常状態にて大当りが発生してから再び通常状態に戻るまでの特賞状態における出玉、即ち特賞中の出玉である。尚、特賞中は通常状態以外の有利状態中(大当りや甘中等を含む)である。
情報表示装置3は、T2Yに対して開始基準値(例えば「30」、基準特別情報)と誤認基準値(例えば「−40」、第2基準特別情報)との2つの閾値が予め設定されており、大当りが終了する等して特別状態信号により甘中が開始したと判定すると、その開始時からのT2Yと開始基準値とを比較し、T2Yが開始基準値に達したと判定すると、開始条件が成立したとして今回の甘中が小当りRUSHであると判定し、図6の小当りRUSH突入画面を表示する。
情報表示装置3は、図6の小当りRUSH突入画面を所定期間表示すると、図7の小当りRUSH中画面へと表示を切替え、小当りRUSHに対応した情報表示を開始するが、図5に示すようにT2Y最大値を管理しており、T2YがT2Y最大値と比較して誤認基準値分減少した場合には小当りRUSHの判定が誤認であったとして、当該状態を通常の甘中と判定する。情報表示装置3は、例えばレコードNO3ではT2Yが「200」であり開始基準値(「30」)に達しているが、T2Y最大値(「250」)よりもT2Yが誤認基準値(「−40」)分は減少しているので、小当りRUSHではなく甘中と判定している。
このような誤認は、セーフ信号として払出に応じて出力される信号を配線した場合に、玉詰まり等を要因として大当り中の入賞に応じた払出玉が大当り中に払出されず、甘中に払出されることでT2Yが開始基準値に達し、小当りRUSHと誤認した場合を想定したものである。このような判定は甘中の出率(所謂BA)が90%等、100%未満であることを前提としているが、例えば小当りRUSHでは出率200%以上となるが、通常の甘中では出率150%程度というような遊技機1であれば単位期間(例えばアウト「100」毎)毎に出率を特定し、その出率により判定する等、誤認条件としてはどのような条件を採用しても良い。開始条件についても同様であり、出率等とその基準値とを比較することで小当りRUSHが開始した旨を特定しても良い。又、T2Yとしてセーフ−アウトを例示したがアウト−セーフを採用しても良く、この場合は、T2Y最大値ではなくT2Y最小値を採用し、T2Y最小値よりもT2Yが誤認基準値分増加したか否かを判定する構成としても良い。
小当りRUSHは大当り終了後から次の大当りが発生する等、他の遊技状態に移行するまで継続するので、誤認条件が一旦成立した場合は、再度T2Yが開始基準値分増加しても小当りRUSHが再開したとは判定しない。これは玉詰まり分が残っていたのか小当りRUSHなのかを特定不能等、今回分の甘中では正常な判定ができず、小当りRUSHの判定対象から除外するためである。尚、このような場合を考慮せず、再度T2Yと開始基準値とを比較することで小当りRUSHを特定しても良い。
機種によっては例えば9Rの大当り後の甘中を小当りRUSHとする一方、それ以外の大当り後の甘中は小当りRUSHとしない機種もあるので、上記した判定の代わりにT1YとT1Y基準値(例えば「1000玉」)とを比較して特定大当り(例えば9Rに対応)を特定し、当該特定大当り後の甘中を小当りRUSHと特定しても良い。この場合、出玉の少ない大当り後に小当りRUSHとなる機種も想定し得るので、適宜比較方法は調整すれば良い。
又、小当りRUSHの特定を上記した通りにT1Yにより特定できる機種についてはT1Yにて特定し、T1Yにより特定できない機種についてはT2Yにて特定する等、特定方法を適宜選択可能にしても良く、更に9Rのような特定の大当り後に小当りRUSHが発生するだけでなく、特定の大当り以外の大当り後であっても別途抽選等により小当りRUSHを発生可能な遊技機も想定し得るので、T1Yによる判定とT2Yによる判定との双方により小当りRUSHの発生を判定しても良い。
図6から図8について補足する。情報表示装置3は、図6の小当りRUSH突入画面及び図7の小当りRUSH中画面では、表示領域35の全体を表示対象とする一方、図8の通常甘中画面では、表示領域35の一部を表示対象とする。
情報表示装置3は、図7の小当りRUSH中画面では、状態表示部48にて小当りRUSH中である旨の演出を表示し、TY表示部49、連荘数表示部50、大当り内訳表示部51にてそれぞれ初当りからのTY、大当り数(所謂連荘数)、その内訳を表示し、スタート表示部52、T2Y表示部53にてそれぞれ当該小当りRUSHにおけるスタート、T2Yを表示する。ここで、情報表示装置3は、T2Yが開始基準値に達した際に図7の小当りRUSH中画面の表示を開始するので、図6の小当りRUSH突入画面から図7の小当りRUSH中画面への表示の切替時には開始基準値相当のT2Yを表示する。
情報表示装置3は、図8の通常甘中画面では、状態表示部54にて通常甘中である旨の演出を表示し、履歴表示部55、連荘数表示部56、小当りRUSH表示部57、TY表示部58にてそれぞれ初当りからの大当り履歴、連荘数、小当りRUSH回数、TYを表示する。ここで、情報表示装置3は、履歴表示部55にて図5の大当り履歴と同様に状態を表示するので(図8では図5のレコードNO1〜NO5を表示)、小当りRUSHの発生状況を確認可能であるが、図7の小当りRUSH中画面にてこれらを表示対象としても勿論良い。
機種コンテンツについて説明する。情報表示装置3は、上記したように小当りRUSHに突入した場合に例えば図6の小当りRUSH突入画面を表示可能であるが、小当りRUSH以外の大当り等の有利状態の発生等に応じた突入画面等の演出表示も可能であり、このような演出表示として対応する機種特有の画像を表示可能である。又、図3や図8等の情報表示画面においてもその背景や情報表示のフレーム等を機種特有の画像として遊技情報に重ねて表示することも可能とする。
このような機種特有の画像は機種コンテンツとして機種別に管理装置6にて管理され、管理装置6は、管理装置6のメーカのサーバ等から設置される機種を指定すれば、その機種コンテンツをダウンロード可能である。そして、上記したように、このような機種特有の画像には図4の配線情報を示す画像も含まれるので、遊技場の管理者は、設置される機種を管理装置6にて指定することで、機種コンテンツをダウンロードし、情報表示装置3に提供可能とする。
図9から図11は、情報表示装置3が表示するスペック情報画面である。情報表示装置3は、スペック情報画面として、スペック情報(図9から図11の例示では機種タイプ、大当り確率、小当りRUSH突入率、遊技性)をメイン表示部39の全体に表示する第1表示、図10のようにスペック情報と他の遊技情報とをメイン表示部39の全体に表示する第2表示、図11のようにスペック情報を第6サブ表示部45に表示する第3表示の何れかを選択可能であり、その選択した情報画面を、対応する遊技機1の非稼動状態(非稼動)を特定した場合に表示する。尚、情報表示装置3は、図11のスペック情報画面を表示する場合には、第6サブ表示部45に表示していた機種名を表示する必要があるが、機種名が長い等、1画面に収まらない場合もあるのでテロップのようにスクロール表示しても良い。又、情報表示装置3は、図9から図11にて例示していないが表示領域35の全体にてスペック情報を表示しても良い。尚、情報表示装置3は、非稼動の特定は周知の特定方法と同様に、例えばアウト信号やスタート信号等の遊技信号を所定期間(例えば2分)受信できない場合や会員カードや一般カード等の遊技情報を特定可能な記録媒体の排出や遊技者の不在等を検出した場合に特定する等、遊技信号の入力状況や遊技者の不在状態の検出等に応じて成立し得る非稼動条件が成立したこと等を特定することにより非稼動を特定すれば良い。
情報表示装置3は、非稼動状態から稼動状態となった場合にスペック情報画面の表示を終了し、図3に示すような通常表示に戻るが、非稼動中であっても管理装置6からの案内操作、時間経過、又は所定時刻となった場合に案内情報等を表示する場合には、その案内情報等をスペック情報に優先して表示し、その案内情報等の表示が終了した場合に、スペック情報画面を再度表示する。又、情報表示装置3は、非稼動を条件にしなくとも、例えば遊技者の操作を受付けた場合にスペック情報画面を表示する構成や、遊技情報を切替えて表示する場合に切替対象の1つとしてスペック情報画面を表示する構成でも良い。
情報表示装置3は、スペック情報として大きく分けて2種類のスペック情報を表示する。即ち、図12のタイプ設定に基づくタイプ表示(第1遊技性情報)と図13の遊技性設定に基づく遊技性表示(第2遊技性情報)とがあり、情報表示装置3は、タイプ表示ではタイプ名と数値情報と共にスペック情報の背景色により情報表示する一方、遊技性表示では遊技性を示すアイコンとそのアイコンの表示色により情報表示する。
図12のタイプ設定は、機種単位で設定すれば良いが、当該機種が図12の何れのタイプに対応するかによりタイプを選択することで図12を設定する。尚、背景色はスペック情報全体の背景色を示すタイプに対応する色なので、遊技場単位で変更しても良いが、機種単位での変更は不可能となっている。又、設定情報を図示していないが、タイプ表示として大当り確率等の数値情報を表示可能であり、対象となる数値の項目とその数値とを設定することで、スペック表示の対象となる。上記したように図9から図11のスペック情報画面では大当り確率と小当りRUSH突入率とが設定された場合を例示しているが、他に確変率等、当該機種に対応した項目を表示対象とすれば良い。
図13の遊技性設定も、機種単位で設定すれば良いが、当該機種が図13の何れの遊技性に対応するかにより遊技性を選択することで図13を設定する。即ち、対応する機種の遊技性が図13に示す区分目安の何れに対応するかにより、表示対象となるアイコンを選択して設定することで図9から図11のスペック情報画面のような表示となる。遊技機が複数の遊技性を備えている場合もあるので、図13では複数(例えば3つまで)のアイコンを設定可能としており、上記したように図9から図11のスペック情報画面ではST、転落、小当りRUSHの3つが設定された場合を例示している。又、アイコンの表示色は図12の背景色と同様の扱いとなるが、図12の背景色や図13の表示色として少なくとも異なる色が採用されれば、全てを異なる色とする必要はなく、似通った遊技性を同じ色としても良い(例えばミニマムとちょいパチを同じ茶色とする等)。これらのスペック情報は遊技場で設定しても良いが、スペックを示すので不変であることから、例えば機種コンテンツと同様にサーバから設定情報を受信し、その設定情報に基づき設定しても良い。又、機種単位で設定することを例示したが遊技機単位で設定しても勿論良い。
以上に説明したように本実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
小当りRUSHと甘中とが共通の特別状態信号に対応していても、T2Yと開始基準値(例えば「30」)とを比較することで特別状態が小当りRUSHであるか否かを判定可能となり、適切な遊技機1の状態特定や管理を可能となる。この場合、特別状態が終了するまでの期間を小当りRUSHとして特定可能であるので、甘中から小当りRUSHに状態移行しない遊技機1における小当りRUSHの管理等を適切に行うことが可能となる。
T2Yが誤認基準値(例えば「−40」)分減少した場合に、小当りRUSHの判定を誤判定とするので、例えば甘中の開始前の入賞に応じた払出玉が玉詰まり等により甘中前には払出されず、甘中になってから玉詰まりが解消されたことで払出され、小当りRUSHが発生した旨を誤判定した場合であっても適切に対応可能となる。
誤判定とした場合に、再度T2Yが開始基準値に達しても小当りRUSHを特定しないので、玉詰まりが解消されたことで玉が払出されたが、再度玉詰まりして誤判定との判定結果を得た後に、更に玉詰まり分が残っていたことで再度T2Yが開始基準値に達する程度に玉が払出された場合であっても誤判定を繰り返す虞を低減することができる。
直前の大当りのT1YがT1Y基準値を満たすか否かにより小当りRUSHを特定するので、遊技機1の中には小当りRUSHの発生条件として直前の大当りの種類を発生条件としたり、直前の大当りの種類に関わりなく別途の抽選の当選等を発生条件としたりする遊技機もあり、更にはこれらを複合した遊技機も想定し得るが、これらの遊技機に対して適切に小当りRUSHを特定可能となる。
T1YとT2Yの何れにより小当りRUSHを特定するかを選択可能であるので、直前の大当りの種類を小当りRUSHの発生条件とする遊技機についてはT1Y、それ以外の遊技機はT2Y等、遊技機に応じて適切な判定方法を切替えて小当りRUSHを特定可能となる。
情報表示装置3にてタイプ表示と遊技性表示とを1画面にて表示するので、タイプ表示と遊技性表示とを認識する場合に、タイプ表示を確認してから切替操作を行って遊技性表示を確認するというような煩雑な切替操作を行う必要性が低減し、遊技者が遊技対象となる遊技機を選択する場合の使い勝手に優れた情報表示を可能となる。又、タイプ表示は図12の内から1つが対象となるので、対応する遊技機1における主な遊技性を示す遊技性情報を採用し、遊技性表示は図13の内から複数が対象となるので、対応する同一の遊技機1における複数の遊技性を示す遊技性情報を採用することで、遊技性を多角的に提示することが可能となる。更に、予め設定される複数の候補の中から選択された遊技性を表示することで、それぞれの遊技性自体を説明する必要性が低減し、遊技者にとって確認し易い遊技性表示が可能となる。
タイプ表示を主な遊技性を示す遊技性情報として採用した場合に、そのタイプ表示に対応する背景色をスペック表示の背景色とすることで、スペック表示を確認する遊技者が主な遊技性を直観的に把握し易くなる。
遊技性表示をアイコン表示とすることで、複数の遊技性情報が1つの遊技機に対応し、スペック表示の表示対象となる場合であっても、表示スペースを小さく抑えることが可能となり、より多くの遊技性情報による多角的な遊技性表示を、遊技機に対応した情報表示装置の限られた表示領域内にて表示可能となる。
遊技性情報のアイコンが色分けされるので、遊技性情報として複数種類のアイコンを選択対象としても、どのような遊技性を対応する遊技機が有しているかを直観的に把握可能となる。
非稼動に応じてスペック情報を表示することで、遊技者は非稼動の遊技機の中から遊技する遊技機を選択するので、その場合におけるスペック表示するために煩雑な切替操作を行う必要性が低減する。又、スペック表示の表示画面において遊技情報を比較可能に表示するので、スペック表示を不要とする遊技者が遊技情報を確認することができる等、情報表示装置3の本来の役割を残すと共に、スペック表示と遊技情報とを比較した上で遊技機1を選択可能になるという効果を期待することもできる。
情報表示装置3にて配線情報を表示可能となるので、配線情報が記載されるメモ書き等を、遊技機1の配線作業を行う作業員が携帯する必要性を低減可能となる。又、情報表示装置3は遊技機1に関する遊技情報を表示するので、従来から設けられる情報表示装置3に付加機能として追加するだけで配線情報を確認可能となり、コスト的なデメリットも少なく、作業員に対して適切に配線情報を提供可能となる。
遊技機1の中には出力端子は色分けされるものの、その出力端子となる遊技信号が示す遊技情報等を示す端子名が示されない遊技機も少なくない。このような遊技機を対象として配線作業を行う場合に、端子名により出力端子を示しても、何れの出力端子を示すかを把握し難いが、出力端子に対応する色により出力端子を示すことで、何れの出力端子を示しているかを把握し易くなる。
配線情報が設定情報や機種特有画像等の機種コンテンツに対応付けてダウンロードされるので、遊技場の管理者や作業員等は遊技機の入替等を行った場合に、情報表示装置3に対して機種コンテンツをダウンロードすれば配線情報も併せてダウンロードされるので、配線情報を表示するための管理者や作業員に係る負担を軽減することができる。
配線情報と比較可能にテスト情報を表示することで、配線情報にしたがって配線作業を行い、その後に信号出力テストを行った場合に、配線が正しいか否かを確認し易くなる。
配線情報を確認したい場合に、閉店時等の遊技機を入替に応じて配線するケースと、営業中等に誤配線が見つかり点検するケースとを想定し得るが、前者の場合、機種単位等の複数の情報表示装置を対象として配線情報を表示することが望ましく、前者に対応した出力条件が成立した状態で表示操作が行われた場合に複数の情報表示装置にて配線情報を表示するので、使い勝手が向上した配線情報の表示が可能となる。
本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張できる。尚、以下に示す変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良いし、適宜採用しなくとも良いし、複数例示した構成等を一つだけ採用しても良い。
配線情報として配線情報が示される画像を例示したが、配線情報を示す値等を受入れて、当該値等により特定可能な配線情報を表示する構成としても良い。
各設定値は管理者が任意に操作入力により設定しても、予め管理装置の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。尚、この場合もサーバにて操作入力により入力された設定値となる。又、過去の遊技情報を基準値として設定しても勿論良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。又、遊技信号としてパルス信号を例示したがシリアル通信等による信号入力としても良い。
小当りRUSHについて、図6の小当りRUSH突入画面を必ず表示することを例示したが、誤検出等を考慮して突入画面を表示せずに突入後にそのまま図7の小当りRUSH中画面を表示しても良い。同様に小当りRUSHである旨の直接的な表示(小当りRUSH回数や小当りRUSH中出玉)を行わないようにしても良く(検出回数やT2Y等)、このような誤検出が多い遊技機もあれば少ない遊技機もあるので、遊技機単位や機種単位にて上記した表示を行うか否か等を設定可能としても良い。
機種としては、例えばレート別やフロア別に機種をグループ化する等、どのような区分により構成しても良い。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。又、識別出力についても例示した以外に記号を付ける等、どのような出力態様としても良く、出力としては印字、表示出力が少なくとも想定される。
範囲としては最小値と最大値との双方を設定しても良いし、各範囲の最小値のみを設定し、最大値については次の範囲の最小値を参照して特定する等、最小値と最大値との一方のみを設定しても良い。又、以上と超過についてはどちらを採用しても良く、「達した」等の表現は以上となった又は超過した、の何れにも対応する表現となる。以下と未満についても同様で、「達していない」等の表現は双方に対応する表現となる。
対象となる遊技機としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式といった例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機や、スロットマシン等にも採用できる。尚、所謂封入式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
情報表示装置が行う処理の一部を中継装置、遊技装置、又は管理装置等にて行っても良いし、遊技装置を情報表示装置として採用しても良く、遊技装置にて配線情報を表示する場合、対応する遊技機に関する遊技情報(例えば玉を貸出可能な残高や当該遊技機にて獲得した持玉等)を表示すれば必ずしも遊技機から出力される遊技信号により特定可能な遊技情報を表示しなくとも良い。又、小当りRUSHの管理等、例示した管理については管理装置の管理対象として遊技場の管理者向けに出力しても勿論良い。
サーバで行う処理を管理装置で行ったり、管理装置で行う処理をサーバにて行ったり、サーバを設けずに管理装置のみで各種設定を行ったりする等、どのように構成しても良い。