JP7313672B2 - 遊技用装置及び遊技用プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技場で用いられる遊技用装置及び遊技用プログラムに関する。
パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機が設置された遊技場には、遊技機の稼動に伴い出力される遊技信号に基づいて遊技情報を集計管理する遊技用装置が設置されている。
この種の遊技用装置として、遊技情報が、所定の基準値を満たしているか否かを判定し、満たしていないと判定した場合には、所定の報知を行う遊技用管理装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2004-243012号公報
しかしながら、従来の遊技用装置には、改善の余地があった。
上記課題を解決するため、本発明の遊技用装置は、遊技機における遊技結果に基づく特定値を算出可能な算出手段と、前記算出手段により算出された特定値が、第1判定値であるかを判定可能な第1判定手段と、前記算出手段により算出された特定値が、前記第1判定値よりも大きい第2判定値であるかを判定可能な第2判定手段と、前記算出手段により算出された特定値が、前記第1判定値よりも大きい第3判定値であるかを判定可能な第3判定手段と、前記第1判定手段により前記第1判定値ではないと判定された場合に所定の報知を実行可能であり、前記第2判定手段により前記第2判定値ではないと判定された場合に所定の報知を実行可能な報知手段と、前記第1判定手段による判定を行う第1判定モードと、前記第2判定手段による判定を行う第2判定モードと、を含む複数の判定モードのうち、何れかの判定モードに制御可能な判定モード制御手段と、を備え、前記判定モード制御手段は、前記第1判定モードにおいて、前記第3判定手段により前記算出手段により算出された特定値が前記第3判定値であると判定された場合、前記第2判定モードに制御可能である構成としてある。
遊技用システムの全体構成図である。 ホールコンピュータの制御構成を示すブロック図である。 特殊スペック判定設定画面の表示例を示す図である。 異常判定値設定画面の表示例を示す図である。 機種別判定値設定情報の一例を示す図である。 異常報知画面の表示例を示す図である。 特殊スペック検出報知画面の表示例を示す図である。 判定モード切替確認画面の表示例を示す図である。 ベース異常判定処理のフローチャートを示す図である。 ベース異常判定処理の具体例を示す説明図である。
以下、本発明に係る遊技用装置と遊技用プログラムの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の遊技用装置を備えた遊技用システムについて、図1を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る遊技用システム1は、パチンコ機10a、スロットマシン10bなどの遊技機10と、複数の装置で構成されている。
複数の装置としては、例えば、遊技機10と遊技機10の間に設けられ、現金の投入(紙幣)と引き換えに遊技媒体を貸し出す貸出機20(20aは遊技球用、20bはメダル用)、遊技機10に併設され遊技データを表示する呼出ランプ30、一又は二以上の遊技機10に対応して設けられる台コンピュータ40、遊技機10が設置される遊技機島単位に設けられる島コンピュータ50、遊技機10で行われる遊技に関する遊技データを集計管理するホールコンピュータ60等で構成されている。
なお、遊技用システム1が導入された遊技場には、図1に示す各装置の他、例えば、遊技媒体の数量を計数する遊技媒体計数機、景品交換に関するデータを集計管理するPOS端末、遊技機10や遊技場の会員に関する情報を閲覧可能に表示するデータ公開機、遊技場の店員が携行し、無線を用いた店員間のコミュニケーション用の端末であるインカム等、各種装置を設置することができる。
遊技用システム1では、これらの各装置が、それぞれ通信手段を備え、所定のネットワーク(例えば、LAN)を介してデータ通信可能に接続されている。
本発明に係る遊技用装置としては、様々な形態や種類のものがあり、例えば、呼出ランプ30、台コンピュータ40、島コンピュータ50、ホールコンピュータ60、その他遊技用システム1に接続可能な装置や機器を、遊技用装置として適用することができる。
なお、本実施形態では、ホールコンピュータ60を遊技用装置に適用した例について説明する。
(遊技機)
図1に示すように、遊技場には、パチンコ機10aやスロットマシン10bなどの遊技機10が、遊技機島単位で複数設置されている。
遊技機10では、以下のような遊技の流れに沿って遊技が行われる。
まず、遊技者は、遊技の開始にあたり、遊技機10に対応して配置されている貸出機20に現金を投入又はプリペイド媒体(ICカード、会員カード、ICコイン)を挿入し、所定の貸出操作を行うことにより遊技媒体(遊技球又はメダル)の貸し出しを行う。
遊技機10は、遊技媒体が投入されることで遊技が可能となる。
パチンコ機10aでは、遊技者が発射ハンドルを操作して遊技球を遊技領域に発射させ、その発射した遊技球が所定の入賞口に入賞することで、所定数の遊技球が払い出される。
スロットマシン10bでは、遊技者がメダルを投入してスタートレバーを操作することにより、所定の絵柄や文字,数字等の図柄を表示した複数(通常は3個)のリールが回転を開始し、各リールに対応した複数(通常は3個)のストップボタンを任意のタイミングで押下することでリールを停止させ、停止したリールの図柄の配列に応じて所定数のメダルが払い出される。
なお、メダル、遊技球等の現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な封入式遊技機やメダルレス遊技機にも、本発明を適用することができる。
遊技機10は、外部出力端子を備えており、この外部出力端子から外部の装置に対して所定の遊技信号を出力する。
例えば、パチンコ機10aの特別図柄の変動やスロットマシン10bのリールの変動を示すスタート信号、大当り状態を示す大当り信号、パチンコ機10aに投入された遊技球の数量やスロットマシン10bに投入されたメダルの投入枚数を示すアウト信号、パチンコ機10aから払出された遊技球の数量やスロットマシン10bから払出されたメダルの払出枚数を示すセーフ信号等を出力する。
また、貸出機20から送信される遊技信号には、遊技媒体の貸し出しの代償として投入された投入金額(売上額)を示す売上信号がある。
これらの遊技信号は、遊技機10又は貸出機20から出力されると、呼出ランプ30と台コンピュータ40へ送信され、さらに島コンピュータ50を介してホールコンピュータ60へ送信される。
なお、アウト信号は、パチンコ機10aであれば10個の遊技球あたり1パルスの信号に変換され、スロットマシン10bであれば1枚のメダルあたり1パルスの信号に変換される。
また、パチンコ機10aの場合、アウト信号はパチンコ機10aに併設されるアウトタンクなどの周辺機器から出力されるが、便宜上、遊技機10から出力されるものとして説明する。
遊技機10には、遊技場の管理者等による操作によって、大当りの当選確率等を設定変更可能な確率設定装置(設定ボタン)が設けられている。
例えば、大当りの当選確率を、複数段階に区分けし、各段階に対応する設定値を設定することができる。
設定可能な設定値は、遊技機10の機種ごとに異なり、一の機種の遊技機10の場合は、設定1~設定6の6段階を設定することができ、また、他の機種の遊技機10の場合は、設定1、設定2、設定5、設定6の4段階を設定することができる。
設定値は、大きい数字ほど大当りの当選確率が高く設定されており、設定1が最も低い設定値であり、設定6が最も高い設定値である。そのため、設定値として設定1が設定されているよりも、設定6が設定されている方が、大当りに当選し易く、遊技が有利に進行するように制御される。
なお、これに限らず、設定値を3段階(設定1、設定3、設定6)や2段階(設定1、設定6)としてもよい。また、小さい数字ほど大当りの当選確率が高くなるように設定してもよい。
また、設定値として、設定1~設定6の「通常設定値」以外に、「特殊設定値」を設定可能な機種の遊技機10がある。
このような遊技機10の場合は、通常設定値に代えて又は加えて、特殊設定値を設定可能であり、例えば、「設定H」を設定することができる。
設定Hは、スロットマシン10bの場合、ボーナス役の当選確率が極めて低く設定されており、一方で、所定の小役(例えば、ベル役)の当選確率が極めて高く設定されている設定値である。
すなわち、設定Hが設定されたスロットマシン10bでは、ボーナス役に当選し難いためメダルが増加し難いものの、所定の小役(例えば、ベル役)に当選し易いため、遊技者の手持ちのメダルが減少し難い状態で遊技が進行することになる。
したがって、設定Hが設定された遊技機10では、多くの投資額を費やすことなく長いゲーム区間を掛けて当選確率の低い大当りの当選を期待して遊技をすることになる。そのため、大当りに当選することさえできれば、遊技者にとって有利となる。
なお、特殊設定値は、これに限らず、例えば、スロットマシン10bの場合、ボーナス役のうちビッグボーナスの当選確率が極めて低く設定されており、一方で、ボーナス役のうちレギュラーボーナスの当選確率が極めて高く設定されるような特殊設定値(設定C)を設定することもできる。
以下、本発明に係る遊技用装置を構成するホールコンピュータ60について詳細に説明する。
(ホールコンピュータ)
ホールコンピュータ60は、様々な遊技データを集計管理する。
例えば、遊技場に設置された全ての遊技機10の遊技データを集計して記憶し、閲覧可能に出力する。そして、遊技場の管理者等は、それらの遊技データを指標として、パチンコ機10a及びスロットマシン10bの設定値を設定することで、日々の遊技場の運営に活用している。
ホールコンピュータ60は、図2に示すように、遊技場内の各装置から各種信号(遊技信号等)や各種情報を送受信する通信部61、ホールコンピュータ60が備える各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する記憶部62、所定の情報を画面表示する液晶ディスプレイなどの表示部63、所定の情報や命令などを入力するために遊技場の管理者などが操作可能なキーボードやマウスなどの入力操作部64(操作手段)、記憶部62に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、これら各部を制御する制御部65等を備える。
以下、ホールコンピュータ60(制御部65)の動作について説明する。
制御部65は、通信部61で受信した遊技信号から、以下のような遊技データを集計する。
例えば、スタート信号に基づいて、その信号数(パルス数)を計数することで、スタート回数を集計する。
また、セーフ信号に基づいて、その信号数(パルス数)を計数することで、セーフ数を集計する。
また、アウト信号に基づいて、その信号数(パルス数)を計数することで、アウト数を集計する。
また、売上信号に基づいて、その信号数(パルス数)を計数することで、貸出数を集計する。
また、大当り信号に基づいて、その信号数(パルス数)を計数することで、大当り回数を集計する。
これらの遊技データは、遊技信号の入力があるごとに加算され、遊技機10ごとの累計値として記憶部62に記憶される。
また、制御部65が本発明に係る算出手段として動作することにより、遊技データとしてベース(特定値)を算出する。
ベースは、大当り以外の遊技状態(以下、通常中ともいう)における、一定のアウト数に対するセーフ数の変化量が占める割合であり、一定のアウト数(例えば、100枚)に到達するごとに算出がされる。
例えば、ベースは、次の式を用いて算出することができ、算出されたベースは、記憶部62に記憶される。
ベース=(セーフ数/アウト数)×100・・・(式)
なお、ベースを算出するタイミングは、アウト数が100枚に到達したタイミングごとに限らず、任意に決めることができ、例えば、300枚や500枚に到達したタイミングごとにしてもよい。
また、これに限らず、一定の時間ごと、又は、一定のスタート回数ごとのセーフ数の変化量を集計してベースを算出することもできる。
その他にも、制御部65は、遊技データとして、セーフ数からアウト数を減じた差数、貸出数に対する差数と貸出数との和が占める割合を示す営業割数などを算出し、記憶する。
制御部65は、これらの遊技データに基づいて、遊技機10に対する不正行為や遊技機の故障などに起因する遊技異常を判定する。
判定する遊技異常として、例えば、セーフ信号が検出されているにも拘わらず、アウト信号が検出されないアウト異常、アウト信号が検出されているにも拘わらず、セーフ信号が検出されないセーフ異常、ベースが基準範囲から逸脱するベース異常、単位時間あたりのアウト数が基準値を超えるアウト出過ぎ異常、通常中にもかかわらず差数が基準値を超える手持ち異常などがある。
ホールコンピュータ60では、これらの遊技異常を監視することにより、遊技機10で発生する不具合を特定できる。
例えば、ベース異常は、アウト数に対してセーフ数が基準範囲から外れる遊技異常であるため、ベースが基準範囲を超える場合には、体感機等の不正な器具を使用して特定の小役入賞を不正に発生させ、セーフ数を不正に増加させる不正行為や、セーフ信号が設定された数より多く出力される信号異常などの故障と推測することができるとともに、ベースが基準範囲を下回る場合には、セーフ信号を検出する配線の接続ミスや故障等を想定できる。
また、セーフ異常は、払い出されるべき遊技媒体が払い出されない遊技異常であるため、払出装置の故障や、遊技機10に遊技媒体を補給する補給装置の故障を想定することができる。
また、手持ち異常は、通常中において差数が基準値を超える遊技異常であるため、セーフ数を不正に増加させる不正行為や、大当り信号を検出する配線の未接続等を想定することができる。
これらの遊技異常の判定に係る判定基準(基準範囲や基準値)は、遊技機10が正常に稼動している状態では起こり得ない値として設定されているため、遊技機10で発生した遊技異常の原因を特定することができる。
なお、以降の説明では、遊技異常の判定のうち、ベース異常の判定について例示する。
(ベース異常判定)
ベースは、遊技機10が正常に稼動しているときには、通常、一定範囲内に収まり、一方で、遊技機10内で遊技媒体の詰まりが発生したり、不正行為等により遊技媒体が大量に払い出されたりすると、アウト数に対してセーフ数が基準範囲から外れることで、ベースが一定範囲を逸脱する。
このようなことから、本実施形態のホールコンピュータ60(制御部65)では、遊技機10ごとに一定の周期(単位期間)で算出したベースと、予め設定された異常判定値とを比較することで、ベース異常を判定している。そして、この一定の周期ごとに上記のベース異常判定を繰り返して実行する。
具体的には、ベース異常の判定は、アウト数が所定数(100枚)に到達するごとに算出されるベースと、予め設定された異常判定値(上限判定値及び下限判定値)とを比較することで異常を判定する。
そして、制御部65は、ベースが上限判定値を超えたとき、又は、ベースが下限判定値を下回ったときに、当該遊技機10についてベース異常が発生したと判断する。
判定の結果、ベースが上限判定値を超えた場合には、例えば、前述した不正行為や遊技機10の故障等が考えられ、下限判定値を下回った場合には、遊技機10の故障等が考えられる。
また、制御部65は、報知手段として動作することにより、ベース異常が発生したと判断した場合には、異常を報知するようになっている。例えば、表示部63に異常報知画面(図6参照)を表示するとともに、遊技場の店員が所持するインカム等の出力手段を介して、遊技場の店員にベース異常の報知を行う。
例えば、該当する「遊技機の台番号」や「異常発生時刻」などの情報が出力され、この情報に基づき、店員は該当する遊技機10に着座する遊技者の行動や遊技機10の稼働状況を監視することができる。
また、ベース異常判定は、「判定モード」に基づいて判定が行われる。
判定モードには、例えば、通常スペック判定モード(第1判定モード)と特殊スペック判定モード(第2判定モード)の2つの判定モードが設けられている。
通常スペック判定モードは、通常設定値が設定されている遊技機10を判定対象とし、算出したベースが第1判定値(第1下限判定値-第1上限判定値)に該当するか否かを判定するモードである。
特殊スペック判定モードは特殊設定値が設定されている遊技機10を判定対象とし、算出したベースが第2判定値(第2下限判定値-第2上限判定値)に該当するか否かを判定するモードである。
そのため、判定基準となる第1判定値と第2判定値は、異なる値が設定されており(図5参照)、この判定モードごとに設定された判定値に基づいて異常判定が行われる。
これによって、適切な異常判定値に基づいて、適正にベース異常判定を行うことができる。
このような判定モードを備えることで、遊技場の管理者は、翌営業において特殊設定値を設定した遊技機10について、営業開始までに判定モードとして「特殊スペック判定モード」をホールコンピュータ60に予め入力しておくことで、特殊設定値を設定した遊技機10についても、適切な判定基準に基づいてベース異常判定を行うことが可能となる。
しかしながら、一般的に、遊技場では、遊技場の管理者が営業当日の各遊技機10の設定値を、営業終了後又は数日後に、ホールコンピュータ60に入力するといった営業形態をとることが多い。これは、遊技場の店員やアルバイト等に遊技機10の設定値が漏洩するリスクを避けるためである。
このような営業形態をとる遊技場の場合、営業当日の各遊技機10の設定値が、ホールコンピュータ60に入力されていないため、特殊設定値を設定した遊技機10についても、「通常スペック判定モード」でベース異常判定が行われることになり、適切な判定基準に基づいて異常判定が行われないことになる。
その結果、通常の遊技を行っているにも関わらず、ベース異常と判定されて、異常報知が実行されてしまう確率が極めて高くなる。
そこで、本実施形態のホールコンピュータ60は、上記のような営業形態をとる遊技場において遊技機10に特殊設定値を設定した場合でも、適切な判定基準に基づいてベース異常判定を行うことができるといった特徴を有している。
(判定モード切替制御)
本実施形態のホールコンピュータ60(制御部65)は、本発明に係る判定モード制御手段として動作することにより、営業開始時には、判定モードを通常スペック判定モードに制御し、遊技の進行に応じてベースが切替基準値(第3判定値)を超えた場合には、特殊スペック判定モードに切り替えるように制御する。
これにより、特殊設定値が設定されている遊技機10については、営業中に、通常スペック判定モードから特殊スペック判定モードに自動的に切り替わることが可能であり、特殊設定値に対応した適切な異常判定値に基づいてベース異常判定を行うことができる。
さらに、遊技場の店員等への設定値の漏洩リスクも回避することができる。
また、制御部65は、特殊スペック判定モードへ切り替えると判断した場合、すなわち、特殊設定値が設定されている遊技機10(特殊スペックの遊技機)を検出した場合には、その旨を報知するようになっている。例えば、表示部63に特殊スペック検出報知画面(図7参照)を表示するとともに、遊技場の店員が所持するインカム等の出力手段を介して、遊技場の店員に報知を行う。
例えば、該当する「遊技機の台番号」や「異常発生時刻」などの情報が出力され、この情報に基づき、店員が該当する遊技機10を確認することができる。
なお、制御部65が実行するベース異常判定及び判定モード切替制御の詳細については、後記の「ベース異常判定処理」で詳述する。
(特殊スペック判定設定画面)
本実施形態のホールコンピュータ60は、特殊スペック判定モードに関する情報を設定することができる。
例えば、遊技場の管理者等によって、図3に示すような「特殊スペック判定設定画面」から、機種ごとに必要な項目を設定することができる。
特殊スペック判定設定画面は、入力操作部64の操作により「特殊スペック判定設定」タブが選択されると表示され、各情報(項目K1~項目K5)を設定することができる。
項目K1は、特殊スペック判定モードによる異常判定機能について、「有効」又は「無効」を設定することができる。
「有効」を設定した場合には、特殊スペック判定モードに基づく異常判定が可能となり、「無効」を設定した場合には、通常スペック判定モードのみに基づく異常判定が行われることになる。
項目K2及び項目K3は、通常スペック判定モードから特殊スペック判定モードへの切替条件を設定することができる。
項目K2は、特殊スペック判定モードへの切替条件を複数の遊技データのなかから選択することができ、項目K3は、項目K2で選択した遊技データに係る切替基準値を設定することができる。
図3に示す例では、遊技データとして「ベース(通常中)」が設定されており、その切替基準値として「86」が設定されている。
すなわち、通常スペック判定モード中に算出されたベースが、切替基準値である「86」を超える場合には、判定モードが、通常スペック判定モードから特殊スペック判定モードへ切り替わることになる。
項目K4は、通常スペック判定モードから特殊スペック判定モードへ切り替わる際に、自動で切り替える、又は、手動で切り替えることを設定することができる。
「自動」を設定した場合には、上記の切替条件を満たした場合、自動的に通常スペック判定モードから特殊スペック判定モードへ切り替わるように制御される。一方、「手動」を設定した場合には、上記の切替条件を満たした場合、遊技場の管理者等の操作を介してから通常スペック判定モードから特殊スペック判定モードへ切り替わるように制御される。
項目K5は、特殊スペック判定モードへの切り替えを許容する機種ごとの遊技機10の台数(切替許容台数)を設定することができる。
図3に示す例では、切替動作として「自動」が設定されており、切替許容台数として「1」台が設定されている。
すなわち、上記の切替条件を満たした遊技機10が1台未満であれば、通常スペック判定モードから特殊スペック判定モードへ切り替わるように制御され、一方で、切替許容台数を満たした遊技機10が1台以上であれば、切替条件を満たしていても、通常スペック判定モードを維持するように制御される。
(異常判定値設定画面)
本実施形態のホールコンピュータ60は、遊技異常に関する各種判定値を設定することができる。
例えば、遊技場の管理者によって、図4に示すような「異常判定値設定画面」から、機種ごとに必要な項目を設定することができる。
異常判定値設定画面は、入力操作部64の操作により「異常判定値設定」タブが選択されると表示され、各情報(項目K6~項目K9)を設定することができる。
なお、図4に示す例では、ベース異常に関する異常判定値のみを設定可能に表示しているが、これに限らず、他の遊技異常に関する異常判定値も設定できることは言うまでもない。
項目K6及び項目K7は、通常スペック判定モードに係る異常判定値(第1判定値)を設定することができ、項目K6は、下限判定値(第1下限判定値)を、項目K7は、上限判定値(第1上限判定値)を設定することができる。
項目K8及び項目K9では、特殊スペック判定モードに係る異常判定値(第2判定値)を設定することができ、項目K8は、下限判定値(第2下限判定値)を、項目K9は、上限判定値(第2上限判定値)を設定することができる。
図4に示す例では、ある機種(機種A)において、第1下限判定値に「20」、第1上限判定値に「85」が設定されており、第2下限判定値に「70」、第2上限判定値に「130」が設定されている。
すなわち、通常スペック判定モード中に、算出されたベースが第1判定値である「20」~「85」を逸脱した場合には、制御部65は、ベース異常と判断する。また、特殊スペック判定モード中に、算出されたベースが第2判定値である「70」~「130」を逸脱した場合には、制御部65は、ベース異常と判断する。
このように、特殊スペック判定設定画面(図3)及び異常判定値設定画面(図4)において設定された各種設定値は、記憶部62の機種別判定値設定情報(図5参照)に記憶され、ベース異常判定において参照される。
なお、通常スペック判定モードに係る異常判定値(項目K6、K7)と特殊スペック判定モードに係る異常判定値(項目K8、K9)とを、異なる画面(タブ)から設定可能にしてもよい。
(判定モード切替確認画面)
本実施形態のホールコンピュータ60は、通常スペック判定モードから特殊スペック判定モードへ切り替わった遊技機10を視覚的な態様で示すことができる。
例えば、図8に示すような「判定モード切替確認画面」を表示する。
判定モード切替確認画面では、遊技場内の遊技機10の配置を図式化したレイアウトを表示するとともに、このレイアウト上に、特殊スペック判定モードに切り替わった遊技機10を視認可能に表示する。
図8に示す例では、台番号「110」と「305」の遊技機10が、特殊スペック判定モードに切り替わった遊技機であることが一目で認識することができる。
また、この表示と同時に、遊技異常と判断された遊技機10をレイアウト上に表示することもできる。例えば、ベース異常、アウト異常、セーフ異常等と判断された遊技機10を視認可能に表示することができる。
図8に示す例では、台番号「200」の遊技機10がベース異常、台番号「202」の遊技機10がアウト異常、台番号「407」の遊技機10がセーフ異常と判断された遊技機であることが一目で認識することができる。
このように判定モード切替確認画面では、遊技機10の状態に応じて、異なる表示形態(色、文字、図形、網掛け、点滅表示など)で、視覚的に区分けした態様で表示される。
なお、判定モード切替確認画面では、これらの情報に限らず、その他の情報を表示することもできる。例えば、所定の状態(大当り中、非稼働中、ドア開放中、故障中)の遊技機をレイアウト上に表示してもよい。
これにより、遊技場の管理者等は、上述した不正行為や故障などの異常を早期に発見したり、その対処を早期に実施することができる。
(ベース異常判定処理)
次に、本実施形態に係るホールコンピュータ60の特徴的な動作として、制御部65で実行されるベース異常判定処理について、図9を参照して説明する。
図9は、ホールコンピュータ60(制御部65)で実行されるベース異常判定処理を示すフローチャートである。記憶部62には、このフローチャートに基づいて作成された遊技用プログラムが記憶され、この遊技用プログラムが起動することで、ホールコンピュータ60が算出手段、第1判定手段、第2判定手段、第3判定手段、報知手段、判定モード制御手段として機能するようになっている。
ベース異常判定処理は、ベースが算出されるタイミングで実行される処理である。
まず、制御部65は、ベースが算出された処理対象の遊技機10について、現在の判定モードが通常スペック判定モードか否かを判定する(S1)。
通常スペック判定モードであると判定した場合には(S1:Yes)、ベース異常が発生しているか否かを判定する(S2)。
具体的には、制御部65が、本発明に係る第1判定手段として動作することにより、算出したベース(特定値)と、機種別判定値設定情報に記憶されている通常スペック判定モードの判定値(第1判定値)とを比較する。
その結果、ベースが第1判定値(第1下限判定値-第1上限判定値)を逸脱しておらず、ベース異常ではないと判定した場合には(S2:No)、処理を終了する。
一方、ベースが第1判定値を逸脱しており、ベース異常であると判定した場合には(S2:Yes)、そのベース異常が、上限値異常か否かを判定する(S3)。
S3の判定の結果、上限値異常ではない(下限値異常である)と判定した場合には(S3:No)、図6(a)に示す異常報知画面(下限値異常)を表示部63に表示させる(S4)。
一方、上限値異常であると判定した場合には(S3:Yes)、特殊スペック判定モードへ切り替えるか否かを判定する(S5)。
具体的には、制御部65が、本発明に係る第3判定手段として動作することにより、算出したベース(特定値)と、機種別判定値設定情報に記憶されている切替基準値(第3判定値)とを比較する。
その結果、ベースが切替基準値を超えていないと判定した場合には(S5:No)、図6(b)に示す異常報知画面(上限値異常)を表示部63に表示させる(S13)。
一方、ベースが切替基準値を超えていると判定した場合には(S5:Yes)、機種別判定値設定情報を参照して、当該機種において特殊スペック判定モードの異常判定機能が「有効」に設定されているか否かを判定する(S6)。
S6の判定の結果、特殊スペック判定モード機能が「無効」に設定されていると判定した場合には(S6:No)、図6(b)に示す異常報知画面(上限値異常)を表示部63に表示させる(S13)。
一方、特殊スペック判定モード機能が「有効」に設定されていると判定した場合には(S6:Yes)、当該機種において、ベースが切替基準値を超えた回数が切替許容台数に達しているか否かを判定する(S7)。
具体的には、制御部65が、本発明に係る計数手段として動作することにより、ベースが切替基準値に到達した回数を機種ごとに計数し、その計数結果と、機種別判定値設定情報に記憶されている切替許容台数とを比較する。
S7の判定の結果、計数結果が切替許容台数に達していると判定した場合には(S7:No)、図6(b)に示す異常報知画面(上限値異常)を表示部63に表示させる(S13)。
一方、計数結果が切替許容台数に達していないと判定した場合には(S7:Yes)、機種別判定値設定情報を参照して、当該機種において特殊スペック判定モードへの切替動作として「自動」が設定されているか否かを判定する(S8)。
S8の判定の結果、切替動作に「自動」が設定されていると判定した場合には(S8:Yes)、図7(a)に示す特殊スペック検出報知画面(自動)を表示部63に表示させ(S9)、自動的に特殊スペック判定モードへ切り替えた旨の報知を行う。
そして、判定モードを通常スペック判定モードから特殊スペック判定モードに切り替えるように制御し(S12)、処理を終了する。
一方、切替動作に「手動」が設定されていると判定した場合には(S8:No)、図7(b)に示す特殊スペック検出報知画面(手動)を表示部63に表示させる(S10)。
特殊スペック検出報知画面(手動)では、特殊スペック判定モードへ切り替えを行うか否かを選択可能な操作選択情報(「切替許可」又は「切替禁止」)が表示され、選択操作を受付可能な状態となる。
そして、入力操作部64の操作によって「切替禁止」が選択されたと判断した場合には(S11:No)、図6(b)に示す異常報知画面(上限値異常)を表示部63に表示させる(S13)。
一方、「切替許可」が選択されたと判断した場合には(S11:Yes)、この選択操作を契機に、判定モードを特殊スペック判定モードに切り替えるように制御する(S12)とともに、手動で特殊スペック判定モードへ切り替えた旨の報知を行う。
また、S1の判定の結果、通常スペック判定モードではない(特殊スペック判定モードである)と判定した場合には(S1:No)、ベース異常が発生しているか否かを判定する(S14)。
具体的には、制御部65が、本発明に係る第2判定手段として動作することにより、算出したベース(特定値)と、機種別判定値設定情報に記憶されている特殊スペック判定モードの判定値(第2判定値)とを比較する。
その結果、ベースが第2判定値(第2下限判定値-第2上限判定値)を逸脱しておらず、ベース異常ではないと判定した場合には(S14:No)、処理を終了する。
一方、ベースが第2判定値を逸脱しており、ベース異常であると判定した場合には(S14:Yes)、そのベース異常が、上限値異常か否かを判定する(S15)。
判定の結果、上限値異常ではない(下限値異常である)と判定した場合には(S15:No)、図6(c)に示す異常報知画面(下限値異常)を表示部63に表示させ(S16)、上限値異常であると判定した場合には(S15:Yes)、図6(d)に示す異常報知画面(上限値異常)を表示部63に表示させる(S17)。
このようなベース異常判定処理によれば、通常スペック判定モード中に、算出したベースが切替基準値を超える場合、処理対象の遊技機10には特殊設定値が設定されているとみなし、判定モードを特殊スペック判定モードに切り替えるように制御するため、特殊スペックに対応した適切な判定値に基づいてベース異常判定を行うことができる。
これにより、特殊設定値が設定された遊技機10について、特殊スペックに対応しない不適切な判定値に基づいてベース異常判定が行われることで、異常な状態ではないにもかかわらず、ベース異常と判定されて、異常報知が頻繁にされてしまうことを防止することができる。
その結果、遊技場の管理者が煩わしく感じることを防止できるとともに、異常報知の信憑性が低下することも防止することができる。
また、ベースが切替基準値を超えた回数が、所定回数(切替許容台数)に達していない場合には、特殊スペック判定モードに切り替えるように制御し、一方で、所定回数(切替許容台数)に達している場合には、通常スペック判定モードを維持するように制御するため、遊技場側が想定する、機種ごとの特殊設定値を設定する台数(切替許容台数)に対応するように、特殊スペック判定モードへ切り替える台数を制限することができる。
そのため、切替許容台数が「0」となった後に、ベースが切替基準値を超える遊技機が発生した場合には、同じ機種において、特殊設定値を設定している遊技機はこれ以上存在していないとみなし、特殊スペック判定モードへの切り替えを禁止する。これにより、当該遊技機は、適切な判定値に基づいてベース異常判定を行うことができる。
また、特殊スペック判定モードへ切り替えるか否かを、遊技場の管理者等の操作を経てから切り替えが可能であるため、例えば、対象となる遊技機10の状況(出玉状況等)を確認することで、遊技異常によるものか、又は、遊技機10の特性によるものかを判断してから判定モードの切り替えを決定することができる。
このように、手動により操作が可能であるため、特殊スペック判定モードへの切り替えを確実に行うことができる。
次に、ベース異常判定処理の具体例について、図10を参照して説明する。
なお、次の説明では、例えば、機種「機種A」(図5参照)の遊技機10が処理対象である例を示し、台番号「200」の遊技機10(以下、遊技機A)と、台番号「201」の遊技機10(以下、遊技機B)についてベース異常判定が行われた場合を例示する。
また、遊技機Aには、特殊設定値が設定されているものとし、遊技機Bには、通常設定値が設定されているものとする。
また、遊技機Aで遊技が開始された後に、遊技機Bで遊技が開始されたものとし、双方の遊技機が連続して稼働している(アウト信号が発生している)ものとする。
図10に示すように、遊技機A(200番台)については、遊技開始後、アウト数が100に到達したタイミングで算出されたベースが切替基準値(86)を超えないため、通常スペック判定モードが維持される。
また、ベースが第1判定値(20-85)を逸脱しないため、ベース異常と判定されず異常報知もされない。
一方、アウト数が200に到達したタイミングで算出されたベースが切替基準値(86)を超えるため、判定モードの切替条件を満たすことになる。
このとき、切替許容台数が「1」台であることから、特殊スペック判定モードへの切替が許容され、判定モードが特殊スペック判定モードへ切り替わる。
また、ベースが、特殊スペック判定モードに対応する第2判定値(70-130)を逸脱しないため、ベース異常と判定されず異常報知もされない。
また、アウト数が300に到達したタイミングで算出されたベースが第2判定値(70-130)を逸脱するため、ベース異常と判定され、異常報知(上限値異常)がされる(図6(d)参照)。
その後、アウト数が400、500に到達したタイミングで算出された各ベースは、第2判定値(70-130)を逸脱しないため、ベース異常と判定されず異常報知もされない。
遊技機B(201番台)については、遊技開始後、アウト数が100、200、300に到達したタイミングで算出された各ベースは、切替基準値(86)を超えないため、通常スペック判定モードが維持される。また、これらのベースが第1判定値(20-85)を逸脱していないため、ベース異常と判定されず異常報知もされない。
一方、アウト数が400に到達したタイミングで算出されたベースが、切替基準値(86)を超えるため、判定モードの切替条件を満たすことになる。
このとき、切替許容台数が「0」台であることから、特殊スペック判定モードへの切替が制限され、通常スペック判定モードが維持される。
また、ベースが、第1判定値(20-85)を逸脱するため、ベース異常と判定され、異常報知(上限値異常)がされる(図6(b)参照)。
このように、遊技機10に設定されている可能性のある設定値に対応した異常判定値に基づいて適正にベース異常の判定を行うことができる。
(変形例)
次に、本発明の遊技用装置における変形例について説明する。
上述の実施形態においては、ベース異常判定において、ベースが異常判定値(第1判定値、第2判定値)を逸脱するか否かを1回の判定結果に基づいて、異常判定を行う場合で説明したが、これに限らず、複数回の判定結果に基づいて異常判定を行ってもよい。例えば、2回連続してベースが異常判定値を逸脱した場合に、異常と判定するようにしてもよい。これにより、異常判定の信頼度を向上させることができる。
また、特殊スペック判定モードへの切替判定も同様に、ベースが切替基準値を複数回超えたことを契機に、判定モードを特殊スペック判定モードに切り替え可能としてもよい。
また、上述の実施形態においては、判定モードの切替として、通常スペック判定モードから特殊スペック判定モードへの切り替えのみを説明したが、これに限らず、特殊スペック判定モードから通常スペック判定モードへの切り替えを可能としてもよい。例えば、特殊スペック判定モード中に、算出されたベースが、第2判定値(70-130)を逸脱した場合には、判定モードを通常スペック判定モードへ切り替えてもよい。また、1回の判定結果ではなく、複数回連続で判定がされた場合に切り替えるようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、ベース異常判定処理内において、判定モード切換制御処理(S5~S12)を実行する場合で説明したが、これに限らず、判定モード切換制御処理をベース異常判定処理とは別に実行してもよい。
また、ベース異常の判定方法は、上述した実施形態の判定方法に限らず、次のような判定方法としてもよい。
例えば、一定の時間又は一定のスタート回数ごとにベースを算出し、このベースと各判定値とを比較して、ベース異常を判定してもよい。
また、一定の周期ごとに異常判定を行うのではなく、毎ゲーム、ベースの算出と異常判定を行ってもよい。
また、上述の実施形態においては、特定値として遊技データのうち「ベース(通常中)」を例示して説明したが、これに限らず、他の遊技データ(アウト数、セーフ数、大当り回数、AT初当り回数等)としてもよく、また、遊技状態も、通常中に限らず、他の遊技状態(大当り中、AT中等)としてもよい。
また、遊技異常を判定するための判定値(第1判定値と第2判定値)は2つに限らず、1つ又は3つ以上としてもよい。また、判定モードの切替判定をするための切替基準値(第3判定値)は1つに限らず、2つ以上としてもよい。
また、遊技異常を判定するための判定値と判定モードの切替判定をするための切替基準値を兼用してもよい。
以上説明したように、本発明の遊技用装置によれば、特定値(ベース)が第1判定値に該当するか否かの判定を行う第1判定モード(通常スペック判定モード)と、特定値が第2判定値に該当するか否かの判定を行う第2判定モード(特殊スペック判定モード)とを含む判定モードを備え、第1判定モードにおいて、特定値が第3判定値(切替基準値)に該当するか否かを判定することにより、特定値が第3判定値に該当すると判定された場合には、第2判定モードに制御可能にしている。
このため、特殊設定値が設定された遊技機10(特殊スペックの遊技機)に対応する適切な判定値に基づいて異常判定を行うことができる。
これにより、特殊スペックの遊技機に対応しない不適切な判定値に基づいて異常判定が行われることで、異常な状態ではないにもかかわらず、異常と判定されて、異常報知が頻繁にされてしまうことを防止することができる。
その結果、遊技場の管理者が煩わしく感じることを防止できるとともに、異常報知の信憑性が低下することも防止することができる。
一方、特開2004-243012号公報に開示されているような従来の遊技用装置は、遊技データが基準値を満たしていないと判定した場合には、異常報知を行うことで、遊技場の管理者は、遊技機で異常が発生している可能性を把握することができるが、特殊スペックの遊技機に対応した仕様とはなっていなかった。
例えば、従来の遊技用装置では、特殊設定値が設定された遊技機について、上記判定を行った場合、通常設定値の基準値を用いて異常判定がされるため、基準値を満たしていないと判定する確率が極めて高くなり、通常の遊技を行っているにも関わらず、異常報知がされてしまう確率が極めて高くなる。
すなわち、特殊スペックの遊技機において遊技が行われた場合、異常な状態ではないのに、当該遊技機について異常報知が高確率で実行されることになる。
このため、従来の遊技用装置では、異常報知が高確率で実行されてしまうことで、管理者は煩わしく感じるばかりか、異常報知の信憑性が低下する虞があった。
本発明の遊技用装置によれば、従来の遊技用装置が改善すべきこのような課題の全部又は一部を解決することができる。
以上、本発明の遊技用装置及び遊技用プログラムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技用装置及び遊技用プログラムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、ホールコンピュータ60の代わりに、台コンピュータ40、島コンピュータ50等、遊技場内の他の装置がホールコンピュータ60の機能を備えることによっても、本発明を適用することができる。この場合、ホールコンピュータ60が備える各種手段(算出手段、第1判定手段、第2判定手段、第3判定手段、報知手段、判定モード制御手段)の全て又は一部を、上記装置に備えることでホールコンピュータ60と同様な動作を実現することができる。
また、上述した実施形態の各画面や各テーブルに係る数値は、上述した値に限らず、任意に設定することができる。
また、遊技機10は、現物の遊技球やメダルを用いずにデータ形式の遊技媒体を用いる封入式遊技機でもよい。
また、遊技機10から出力される遊技信号を台コンピュータ40や島コンピュータ50などを経由してホールコンピュータ60に出力する例を示したが、直接ホールコンピュータ60に出力してもよい。
1 遊技用システム
10 遊技機
60 ホールコンピュータ(遊技用装置)
63 表示部
64 入力操作部(操作手段)
65 制御部(算出手段、第1判定手段、第2判定手段、第3判定手段、報知手段、判定モード制御手段)

Claims (4)

  1. 遊技機における遊技結果に基づく特定値を算出可能な算出手段と、
    前記算出手段により算出された特定値が、第1判定値であるかを判定可能な第1判定手段と、
    前記算出手段により算出された特定値が、前記第1判定値よりも大きい第2判定値であるかを判定可能な第2判定手段と、
    前記算出手段により算出された特定値が、前記第1判定値よりも大きい第3判定値であるかを判定可能な第3判定手段と、
    前記第1判定手段により前記第1判定値ではないと判定された場合に所定の報知を実行可能であり、前記第2判定手段により前記第2判定値ではないと判定された場合に所定の報知を実行可能な報知手段と、
    前記第1判定手段による判定を行う第1判定モードと、前記第2判定手段による判定を行う第2判定モードと、を含む複数の判定モードのうち、何れかの判定モードに制御可能な判定モード制御手段と、
    を備え、
    前記判定モード制御手段は、
    前記第1判定モードにおいて、前記第3判定手段により前記算出手段により算出された特定値が前記第3判定値であると判定された場合、前記第2判定モードに制御可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  2. 前記第1判定値と、前記第2判定値及び前記第3判定値のうち、少なくとも1つの判定値を、遊技機の機種ごとに設定可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技用装置。
  3. 前記第3判定手段により前記特定値が前記第3判定値であると判定された回数を計数可能な計数手段を備え、
    前記判定モード制御手段は、
    前記計数手段による計数結果が所定回数を超えない場合、前記第2判定モードに制御可能であり、
    前記計数手段による計数結果が所定回数を超えた場合、前記第2判定モードへの制御を制限し、
    前記報知手段は、
    前記判定モード制御手段により前記第2判定モードへの制御が制限された場合には、前記所定の報知を実行可能である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技用装置。
  4. 遊技場に設置されている遊技機に対応して設けられたコンピュータを、
    遊技機における遊技結果に基づく特定値を算出可能な算出手段、
    前記算出手段により算出された特定値が、第1判定値であるかを判定可能な第1判定手段、
    前記算出手段により算出された特定値が、前記第1判定値よりも大きい第2判定値であるかを判定可能な第2判定手段、
    前記算出手段により算出された特定値が、前記第1判定値よりも大きい第3判定値であるかを判定可能な第3判定手段、
    前記第1判定手段により前記第1判定値ではないと判定された場合に所定の報知を実行可能であり、前記第2判定手段により前記第2判定値ではないと判定された場合に所定の報知を実行可能な報知手段、
    前記第1判定手段による判定を行う第1判定モードと、前記第2判定手段による判定を行う第2判定モードとを含む複数の判定モードのうち、何れかの判定モードに制御可能な判定モード制御手段、
    として機能させ、
    前記判定モード制御手段を、
    前記第1判定モードにおいて、前記第3判定手段により前記算出手段により算出された特定値が前記第3判定値であると判定された場合、前記第2判定モードに制御可能に機能させる
    ことを特徴とする遊技用プログラム
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