JP2013118846A - ビールテイスト飲料及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビールテイスト飲料を製造する方法であって、穀物原料に占める小麦使用比率が高い場合であっても、従来ビール工場において使用されている大型麦汁濾過設備を利用して麦汁濾過工程を実施することが可能な製造方法、及び当該製造方法により製造されたビールテイスト飲料の提供。
【解決手段】穀物原料として、目開きが0.125mmである篩で篩い分けした場合の前記篩の篩上残量が50質量%以上である小麦粉を使用することを特徴とする、ビールテイスト飲料の製造方法、並びに、穀物原料として、目開きが0.125mmである篩で篩い分けした場合の前記篩の篩上残量が50質量%以上である小麦粉を使用しており、かつホルダチンA含有量が4ppm以下であることを特徴とするビールテイスト飲料。
【選択図】なし

Description

本発明は、特定の粉砕度である小麦を穀物原料として用いたビールテイスト飲料、及びその製造方法に関する。
小麦麦芽、小麦粉、及び小麦澱粉等の小麦原料は、従来から副原料としてビール類の製造に使用されている。小麦原料を多く使用したビールは白ビールと呼ばれており、ベルギーの白ビールは、一般的に、穀物原料として60%の大麦麦芽と40%の小麦が用いられている(例えば、非特許文献1参照。)。また、小麦原料は、ビールテイスト飲料に対して特徴香を付与することを目的として利用される場合がある。ビール醸造用に用いられる小麦は、通常、乾燥重量当たりの窒素含量が1.8質量%以下(タンパク含有量に換算下場合、11.25質量%以下)である軟質小麦の胚乳を粗挽き又は粉末状にしたものが用いられる(例えば、非特許文献2参照。)。
大麦と異なり、小麦には殻がついていない。このため、小麦原料を使用した場合には、濾過槽が目詰まりしやすく、麦汁濾過工程において遅延が生じてしまう。特に、従来ビール工場において使用されている大型麦汁濾過設備を利用する場合には、小麦原料の割合が多くなるほど、濾過遅延が酷くなるため、小麦使用量を制限せざるを得なかった(例えば、特許文献1参照。)。つまり、従来は、麦汁濾過工程を経て製造されるものであって、小麦使用比率が高い、例えば100%のビールテイスト飲料を、工業的に生産することはできなかった。
特許第4286719号公報
デプレテレ(Depraetere)、他3名、ジャーナル・オブ・ジ・インスティチュート・オブ・ブリューイング(JOURNAL OF THE INSTITUTE OF BREWING)、2004年、第110巻、第3号、第200〜206ページ。 ブリッグス(Briggs)、他3名、"Malting and Brewing Science Volume 1: Malt and Sweet Wort Second edition"、Springer-Verlag、1981年。
本発明は、ビールテイスト飲料を製造する方法であって、穀物原料に占める小麦使用比率が高い場合であっても、従来ビール工場において使用されている大型麦汁濾過設備を利用して麦汁濾過工程を実施することが可能な製造方法、及び当該製造方法により製造されたビールテイスト飲料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定の粉砕度である小麦を原料とすることにより、小麦原料を従来になく大量に用いた場合であっても、従来の工業設備を利用して大量麦汁濾過が実施可能であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
(1) 穀物原料として、目幅が0.125mmである篩で篩い分けした場合の前記篩の篩上残量が50質量%以上である小麦粉を使用することを特徴とする、ビールテイスト飲料の製造方法、
(2) 穀物原料の50質量%以上が前記小麦粉であることを特徴とする、前記(1)のビールテイスト飲料の製造方法、
(3) 前記小麦粉が全粒粉であることを特徴とする、前記(1)又は(2)のビールテイスト飲料の製造方法、
(4) 前記小麦粉が、乾燥重量当たりのタンパク質含有量が9質量%以上であることを特徴とする、前記(1)〜(3)いずれか一つのビールテイスト飲料の製造方法、
(5) 前記小麦粉がグラハム粉であることを特徴とする、前記(1)〜(4)いずれか一つのビールテイスト飲料の製造方法、
(6) 穀物原料が全て小麦由来物であることを特徴とする、前記(1)〜(5)いずれか一つのビールテイスト飲料の製造方法、
(7) 穀物原料が全て小麦粉であることを特徴とする、前記(1)〜(6)いずれか一つのビールテイスト飲料の製造方法、
(8) 麦汁濾過工程を有することを特徴とする、前記(1)〜(7)いずれか一つのビールテイスト飲料の製造方法、
(9) 150L容以上の麦汁濾過槽を用いて麦汁濾過工程を行うことを特徴とする、前記(8)のビールテイスト飲料の製造方法、
(10) 穀物原料として、目幅が0.125mmである篩で篩い分けした場合の前記篩の篩上残量が50質量%以上である小麦粉を使用しており、かつホルダチンA含有量が4ppm以下であることを特徴とするビールテイスト飲料、
(11) 穀物原料が全て小麦由来物であることを特徴とする、前記(10)のビールテイスト飲料、
を提供するものである。
本発明のビールテイスト飲料の製造方法により、穀物原料に占める小麦使用比率が高い場合であっても、従来ビール工場において使用されている大型麦汁濾過設備を利用して、ビールテイスト飲料を製造することができる。
また、本発明のビールテイスト飲料は、工業的な量産に適している上に、かつ大麦原料を使用したビールテイスト飲料よりも、渋・雑味が低減された、官能上良好なビールテイスト飲料である。
試験例4における差圧の測定結果を示した図である。 試験例4における濁度の測定結果を示した図である。 試験例4における濾過流量の測定結果を示した図である。
本発明及び本願明細書において、ビールテイスト飲料とは、アルコール含有量や麦芽の使用の有無に関わらず、ビールと同等の又はそれと似た風味・味覚及びテクスチャーを有し、高い止渇感・ドリンカビリティーを有する発泡性飲料を意味する。すなわち、ビールテイスト飲料は、アルコール飲料であってもよく、アルコール含量が1容量%未満であるいわゆるノンアルコール飲料又はローアルコール飲料であってもよい。また、麦芽を原料とする飲料であってもよく、麦芽を原料としない飲料であってもよい。さらに、発酵飲料であってもよく、無発酵飲料であってもよい。ビールテイスト飲料としては、具体的には、ビール、麦芽を原料とする発泡酒、麦芽を使用しない発泡性アルコール飲料、ローアルコール飲料、ノンアルコールビール等が挙げられる。その他、麦芽を原料とし、発酵工程を経て製造された飲料を、アルコール含有蒸留液と混和して得られたリキュール類であってもよい。アルコール含有蒸留液とは、蒸留操作により得られたアルコールを含有する溶液であり、スピリッツ等の一般に蒸留酒に分類されるものを用いることができる。
本発明及び本願明細書においては、小麦粉の粒子の大きさは、篩い分け法により計測される。具体的には、特定の大きさの目幅(目開き)を有する篩を用いて小麦粉を篩にかけ、篩上残量(当該篩の上に留まっている小麦粉の量)の全体に占める割合(質量)により、規定される。小麦粉の粒子が大きくなるほど、篩上残量が多くなる。篩い分け法は、目幅の異なる複数の篩を重ねた振動篩器を利用してもよい。
<ビールテイスト飲料の製造方法>
本発明のビールテイスト飲料の製造方法(以下、本発明の製造方法)は、穀物原料として、目幅が0.125mmである篩で篩い分けした場合の前記篩の篩上残量が50質量%以上である小麦粉(以下、「小麦粉A」ということがある。)を使用することを特徴とする。粒子の粗い小麦粉を使用することによって、穀物原料に占める小麦粉使用比率が高い場合であっても、濾過遅延が抑制される。
なお、ある小麦粉(被検小麦粉)が小麦粉Aであるか否かは、被検小麦粉を、目幅が0.125mmである篩のみからなる篩器(振動篩器でもよい。)を用いて篩い分けした場合に、当該篩の篩上残量が50質量%以上かどうかで判断することができる。また、被検小麦粉を、目幅が0.125mmである篩を含む目幅の異なる複数の篩を、下へいくほど目幅が小さくなるように重ねた振動篩器を用いて篩い分けした場合に、目幅が0.125mmである篩と、当該篩より上方にある全ての篩の篩上残量の総和が、被検小麦粉全体の50質量%以上かどうかで判断することもできる。目幅が0.125mm以上である全篩の篩上残量の総和が被検小麦粉全体の50質量%以上の場合には、当該被検小麦粉は小麦粉Aである。
本発明の製造方法において穀物原料として用いられる小麦粉Aの粒子の大きさは、目幅が0.125mmの篩で篩い分けした場合に、全体の55質量%以上が留まっているものが好ましく、全体の60質量%以上が留まっているものがより好ましく、全体の80質量%以上が留まっているものがよりさらに好ましい。また、小麦粉Aとしては、目幅が0.25mmの篩で篩い分けした場合に、当該篩の篩上に全体の30質量%以上が留まっている小麦粉が好ましく、全体の35質量%以上が留まっている小麦粉がより好ましく、全体の40質量%以上が留まっている小麦粉がさらに好ましく、全体の60質量%以上が留まっている小麦粉がよりさらに好ましい。
小麦粉Aは、軟質小麦であってもよいが、硬質小麦であるほうが好ましい。中でも、乾燥重量当たりのタンパク質含有量が9質量%以上である小麦が好ましく、10質量%以上である小麦がより好ましく、12%以上であることがさらに好ましく、13%以上であることがよりさらに好ましい。これはタンパク質含有量が高い硬質小麦である方が、粒子の粗い小麦粉が製造しやすいと考えられるためである。
小麦粉Aとしては、胚乳のみを粉砕したものよりも、ふすま(胚芽及び果皮)を含む全粒粉であることが好ましく、グラハム粉(胚乳を表皮及び胚芽と分離し、胚乳は通常の小麦粉と同程度に細挽きし、表皮及び胚芽は粗挽きにした後、両者を混ぜ合わせた粉)であることがより好ましい。セモリナ粉(粗挽き粉)であってもよい。なお、小麦粉Aの小麦の種類は特に限定されるものではなく、ビールやパン、麺類等の原料として一般的に使用されている種類の小麦粉の中から、目的のビールテイスト飲料の性質等を考慮して適宜選択して用いることができる。
本発明の製造方法において用いられる穀物原料中に占める小麦粉Aの割合(小麦粉Aの使用比率)は、特に限定されるものではないが、10質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることがさらに好ましく、75質量%以上であることがよりさらに好ましい。100%であってもよい。
本発明の製造方法においては、小麦粉Aと共に、小麦粉Aよりも粒子の小さい小麦粉、例えば薄力粉等を穀物原料として用いてもよい。小麦粉A以外の小麦粉を併用する場合には、小麦粉Aとその他の小麦粉との総量に対する小麦粉Aの割合が、50質量%以上であることが好ましい。
本発明の製造方法においては、小麦粉以外の穀物原料を用いることもできる。小麦粉以外の穀物原料としては、大麦、大麦麦芽、小麦麦芽、燕麦等の麦類、米、トウモロコシ、こうりゃん、大豆等の豆類等が挙げられる。穀物原料は、粉砕物として用いられる。穀物原料の粉砕処理は、常法により行うことができる。また、穀物原料としては、麦芽粉砕物、コーンスターチ、コーングリッツ等のように、粉砕処理の前後において通常なされる処理を施したものであってもよい。小麦粉A以外の穀物原料は、1種類であってもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
ホルダチンAやポリフェノール等の渋味や雑味の原因成分は、主に麦類の殻皮に含まれている。本発明の製造方法においては、殻皮のない小麦粉Aを用いることによって、渋味や雑味が少ないビールテイスト飲料を、工業的に量産することができる。
本発明の製造方法においては、穀物原料が全て小麦由来物であってもよい。小麦由来物とは、具体的には、小麦粉、小麦麦芽、及び小麦デンプンが挙げられる。小麦由来物としては、小麦粉Aのみを用いてもよく、小麦粉Aと小麦麦芽の組み合わせや小麦粉Aと小麦粉A以外の小麦粉の組み合わせ等のように、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。殻皮のある大麦や大麦麦芽を用いず、小麦由来物のみを穀物原料として用いることにより、渋味や雑味が非常に少ないビールテイスト飲料を製造することができる。
本発明の製造方法においては、穀物原料以外にも、発酵原料(澱粉質)として、イモ類や、液糖や砂糖等の糖質原料を用いてもよい。ここで、液糖とは、澱粉質を酸又は糖化酵素により分解、糖化して製造されたものであり、主にグルコース、マルトース、マルトトリオース等が含まれている。
本発明の製造方法は、穀物原料として小麦粉Aを用いる以外は、ビールや発泡酒等のビールテイスト飲料を製造するための一般的な方法を採用することができる。具体的には、ビールテイスト飲料は、一般的に、仕込、発酵、貯酒、濾過、充填の工程で製造される。
本発明の製造方法において用いられるホップ、穀物原料以外の原料以外のアミノ酸含有材料としての窒素源、酵素、色素等の原料は、特に限定されるものではなく、通常ビールテイスト飲料を製造する場合に用いられるものを、通常用いられる量で用いることができる。
まず、仕込工程として、穀物原料を含む発酵原料から麦汁を調製する。具体的には、まず、小麦粉A、麦芽若しくはその破砕物、その他の発酵原料、及び原料水を仕込槽に加えて混合してマイシェを調製する。当該マイシェには、その他、スパイスやハーブ類、果物等を添加してもよい。マイシェの調製は、マイシェを35〜70℃で20〜90分間保持する等、常法により行うことができる。その後、当該マイシェを徐々に昇温して所定の温度で一定期間保持することにより、麦芽由来の酵素やマイシェに添加した酵素を利用して、澱粉質を糖化させる。糖化処理後、76〜78℃で10分間程度保持した後、マイシェを麦汁濾過槽にて濾過することにより、透明な麦汁を得る。
前記マイシェには、必要に応じて、糖化処理のための各種酵素を添加してもよい。当該酵素としては、例えば、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルナラーゼ、β−グルカナーゼ等の糖化酵素、プロテアーゼ等のタンパク質分解酵素、リパーゼ等の脂質分解酵素等が挙げられる。穀物原料に占める小麦粉Aの使用比率が高くなるほど、α−アミラーゼやプロテアーゼ等の酵素剤の重要性が増す。穀物原料として麦芽を使用しない場合には、酵素の添加は必須である。各種酵素剤の添加量は、添加する酵素剤の組み合わせや、穀物原料の組成や量等を考慮して適宜調整することができる。例えば、各種酵素剤のマイシェへの添加量は、それぞれ穀物原料に対して0.1〜20質量%とすることができる。
本発明の製造方法においては、α−アミラーゼ剤、プロテアーゼ剤、β−グルカナーゼ剤及びリパーゼ剤からなる群より選択される1種以上を用いることが好ましく、少なくともβ−グルカナーゼ剤及びリパーゼ剤からなる群より選択される1種以上を用いることがより好ましく、α−アミラーゼ剤とβ−グルカナーゼ剤とリパーゼ剤の組み合わせ、プロテアーゼ剤とβ−グルカナーゼ剤とリパーゼ剤の組み合わせ、α−アミラーゼ剤とプロテアーゼ剤とβ−グルカナーゼ剤の組み合わせ、又はα−アミラーゼ剤とプロテアーゼ剤とβ−グルカナーゼ剤とリパーゼ剤の組み合わせを用いることがさらに好ましく、α−アミラーゼ剤とプロテアーゼ剤とβ−グルカナーゼ剤とリパーゼ剤の組み合わせを用いることが特に好ましい。
その他、穀物原料の一部と温水を仕込釜に加えて混合して調製したマイシェを、糖化処理した後、前述の仕込槽で糖化させたマイシェと混合したものを、麦汁濾過槽にて濾過することにより麦汁を得てもよい。
得られた麦汁は煮沸される。煮沸方法及びその条件は、適宜決定することができる。煮沸処理前又は煮沸処理中に、ハーブや香料等を適宜添加することにより、所望の香味を有するビールテイスト飲料を製造することができる。
本発明の製造方法においては、煮沸処理前又は煮沸処理中に、ホップを添加することが好ましい。ホップの存在下で煮沸処理することにより、ホップの風味・香気を煮出することができる。ホップの添加量、添加態様(例えば数回に分けて添加するなど)及び煮沸条件は、適宜決定することができる。
煮沸した麦汁を、ワールプールと呼ばれる沈殿槽に移し、煮沸により生じたホップ粕や凝固したタンパク質等を除去しておくことが好ましい。その後、プレートクーラーにより適切な発酵温度まで冷却する。該発酵温度は、通常8〜15℃である。
次いで発酵工程として、冷却した麦汁に酵母を接種して、発酵タンクに移し、発酵を行う。発酵に用いる酵母は特に限定されるものではなく、通常、酒類の製造に用いられる酵母の中から適宜選択して用いることができる。上面発酵酵母であってもよく、下面発酵酵母であってもよいが、大型醸造設備への適用が容易であることから、下面発酵酵母であることが好ましい。
また、発酵工程におけるアルコール発酵を抑制することにより、発酵により生成されるアルコール量がより低減されるため、アルコール濃度が1容量%未満のノンアルコールビールを含めて、アルコール濃度が4容量%以下のビールテイスト飲料をより容易に製造することができる。
さらに、貯酒工程として、得られた発酵液を、貯酒タンク中で熟成させ、0℃程度の低温条件下で貯蔵し安定化させた後、濾過工程として、熟成後の発酵液を濾過することにより酵母及びタンパク質等を除去して、目的のビールテイスト飲料を得ることができる。また、酵母による発酵工程以降の工程において、例えばスピリッツと混和することにより、酒税法におけるリキュール類であるビールテイスト飲料を製造することができる。得られたビールテイスト飲料は、通常、充填工程により瓶詰めされて、製品として出荷される。
その他、発酵工程以降の工程に代えて、仕込工程により得られた濾過後の透明な麦汁に、直接炭酸ガスを圧入することによって、ノンアルコールのビールテイスト飲料を製造することもできる。得られたビールテイスト飲料は、発酵工程を経たものと同様に、充填工程により瓶詰めされて、製品として出荷される。
本発明の製造方法においては、穀物原料として小麦粉Aを用いるため、穀物原料に占める小麦使用比率が高い場合であっても、仕込工程における麦汁の濾過を、大型麦汁濾過槽を用いて実施した場合の濾過遅延が顕著に改善される。このため、本発明の製造方法においては、麦汁濾過処理を、150L容以上の濾過槽を用いて行うことが好ましい。
<ビールテイスト飲料>
本発明のビールテイスト飲料は、穀物原料として小麦粉Aを使用しており、かつホルダチンA含有量が4ppm以下であることを特徴とする。本発明のビールテイスト飲料は、穀物原料として、小麦粉A以外の小麦粉や、大麦等のその他の穀物原料、穀物原料以外の発酵原料等を併用したものであってもよい。本発明のビールテイスト飲料は、前述の本発明の製造方法によって製造することができる。
本発明のビールテイスト飲料は、穀物原料が全て小麦由来物であることが好ましい。穀物原料が全て小麦由来物であり、大麦由来物を用いないことにより、本発明のビールテイスト飲料の渋味や雑味を顕著に低減させることができる。
本発明のビールテイスト飲料のホルダチンA含有量は、2ppm以下であることが好ましく、0.5ppm以下であることがより好ましい。また、本発明のビールテイスト飲料のポリフェノール含有量は、100ppm以下であることが好ましく、70ppm以下であることがより好ましく、50ppm以下であることがさらに好ましい。
なお、ビールテイスト飲料のホルダチンA含有量及びポリフェノール含有量は、溶液中の微量物質の定量的測定に一般的に用いられる測定法で測定することができる。例えば、ホルダチンA含有量はHPLC定量法(高速液体クロマトグラフ定量法)により測定することができる。また、総ポリフェノール含有量は、例えば、三価鉄イオンとの反応を利用した比色法により測定することができる。
次に試験例等を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の試験例等に限定されるものではない。また、以下の試験例において、特に記載がない限り、「%」は「質量%」を意味する。
<酵素剤>
以下の試験例において使用した酵素剤を、表1に示す。
Figure 2013118846
<小麦粉及び小麦麦芽の乾燥重量当たりのタンパク質含有量>
以下の試験例において使用した小麦粉及び小麦麦芽の、ふすま(胚芽、果皮)の含有の有無、及び乾燥重量当たりのタンパク質含有量を、表2に示す。小麦粉は、いずれも日清製粉社のものを使用した。これらの小麦粉及び小麦麦芽は、学名がTriticum aestivumであるコムギから調製されたものである。
Figure 2013118846
<小麦粉及び小麦麦芽の粒度分布>
以下の試験例において使用した小麦粉及び小麦麦芽について、粒度分布を調べた。具体的には、各小麦粉を、5枚の篩(No.1〜5)が重ねられた振動篩器(製品名:Laboratory Sifter DLKP、BUHLER社製)にかけ、各篩の篩上残量(%)及び篩下量(%)を測定した。測定結果を表3に示す。また、当該測定結果から算出された目幅が0.125mmである篩(No.5)で篩い分けした場合の当該篩の篩上残量及び篩下残量を表4に、目幅が0.25mmである篩(No.4)で篩い分けした場合の当該篩の篩上残量及び篩下残量を表5に、それぞれ示す。
Figure 2013118846
Figure 2013118846
Figure 2013118846
[試験例1]
4種類の小麦粉を用いて仕込工程を行い、調製されたマイシェの濾過適性を調べた。
まず、5gの小麦粉(薄力粉、強力粉、全粒薄力粉、又は全粒強力粉)及び45gの大麦(穀物原料の小麦粉の使用比率:10%)を200mLの水に混合し、さらに80μgのα−アミラーゼ剤(穀物原料比:0.16%)、25μgのプロテアーゼ剤(穀物原料比:0.05%)、58μgのβ−グルカナーゼ剤A(穀物原料比:0.116%)、及び10μgのリパーゼ剤(穀物原料比:0.02%)を添加した。当該混合物を、50℃で30分間、次いで64℃で50分間、次いで78℃で10分間という温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを、ガラスフィルターを敷いたブフナー漏斗を用いて濾過し、濾過開始からの経過時間(以下、濾過時間)(分)ごとの総濾過量(g)を測定した。ガラスフィルターは、アドバンテック社のGA−55(直径90mm)を用いた。ブフナー漏斗は、外径108mm、全長158mm、足径22mm、容量300mLのものを用いた。測定結果を表6に示す。
Figure 2013118846
この結果、薄力粉を用いた試験1−1及び強力粉を用いた試験1−2は、60分間かけて徐々に濾過されていったのに対して、全粒薄力粉を用いた試験1−3及び全粒強力粉を用いた試験1−4では、濾過開始から30分ほどで濾過量はほぼプラトーに達していた。すなわち、全粒粉では、胚乳のみが精粉されたものよりも、濾過遅延が改善されていた。
[試験例2]
穀物原料として、25gの小麦粉(強力粉、全粒粉D、又はグラハム粉)及び25gの小麦麦芽を用いた以外は、試験例1と同様にして、マイシェを調製し、かつ得られたマイシェを濾過し、濾過時間ごとの総濾過量を測定した。測定結果を表7に示す。
Figure 2013118846
この結果、強力粉を用いた試験2−1は、60分間かけて徐々に濾過されていったのに対して、全粒粉Dを用いた試験2−2及びグラハム粉を用いた試験2−3では、濾過開始から30分ほどで濾過量はほぼプラトーに達していた。すなわち、全粒粉及びグラハム粉のほうが、強力粉よりも濾過適性が良好であることがわかった。
[試験例3]
仕込釜に、50kgの水、17kgのコーンスターチ及び2kgの大麦麦芽を添加して混合し、さらに22gのα−アミラーゼ剤を添加した。当該混合物を50℃から70℃に昇温後、70℃で10分間、次いで100℃で30分間という条件で加温した。一方、仕込槽に、53kgの水、4kgの小麦粉(全粒強力粉、又はグラハム粉)及び17kgの大麦麦芽(穀物原料の小麦粉の使用比率:10%)を添加して混合し、さらに、30gのα−アミラーゼ剤、32gのプロテアーゼ剤、及び15gのβ−グルカナーゼ剤Aを添加した。当該混合物を、50℃で90分間加温後、仕込釜で調製したマイシェと混合し、次いで64℃で50分間、次いで78℃で10分間という温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを濾過槽へ移し、差圧(mmHO)、濾液の濁度(ppm)、及び濾過流量(L/分)を測定しながら濾過した。濾過槽の仕様及び差圧、濁度、流量の測定機械を下記に示す。濾過時の差圧は500mmHO(約5kPa)以下が望ましく、1000mmHOを超えると濾過が中断する設定であった。
ロイター形状:直径525mm、高さ1275mmの円筒形状。
網板:縦70mm、横0.8mmのスリットが、縦90mmごと、横5.5mmごとに設けられている。
圧力計器(差圧):DB50(桜エンドレス社製)
濁度計器:インライン光度計TF56(OPTEK社製)
流量計器:KID80B/mgg10C(山武社製)
Figure 2013118846
測定結果を表8に示す。表8中、「試験3−1」は全粒強力粉を用いた結果であり、「試験3−2」はグラハム粉を用いた結果である。試験3−1では、濾過開始から直ちに差圧が急激に上昇し、濾過時間25分の時点では既に1000mmHOを超え、濾過が中断した。これに対して、試験3−2では、濾過時間25分まで差圧が生じず、その後の差圧の上昇も緩やかであり、濾過流量が低減することはなかった。これらの結果から、全粒強力粉(目幅が0.125mmである篩で篩い分けした場合の篩上残量:32.1%)よりも、より粒度の粗いグラハム粉(目幅が0.125mmである篩で篩い分けした場合の篩上残量:93.9%)を用いた場合のほうが、大型麦汁濾過槽を用いた大量濾過における濾過遅延がより改善されることがわかった。
[試験例4]
仕込槽に、160kgの水と、21kgの小麦粉(強力粉、全粒強力粉、全粒粉D、又はグラハム粉)及び19kgの小麦麦芽(穀物原料の小麦粉の使用比率:50%)を添加して混合し、さらに64gのα−アミラーゼ剤(穀物原料比:0.16%)、28gのプロテアーゼ剤(穀物原料比:0.07%)、120gのβ−グルカナーゼ剤A(穀物原料比:0.3%)、及び32gのリパーゼ剤(穀物原料比:0.08%)を添加した。当該混合物を、試験例3と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを濾過槽へ移し、差圧、濾液の濁度、及び濾過流量を測定しながら濾過した。濾過槽の仕様及び差圧、濁度、流量の測定機械は、試験例3と同様である。
差圧の測定結果を図1に、濁度の測定結果を図2に、濾過流量の測定結果を図3に、それぞれ示す。図1〜3中、「試験4−1」は強力粉を用いた結果であり、「試験4−2」は全粒強力粉を用いた結果であり、「試験4−3」は全粒粉Dを用いた結果であり、「試験4−4」はグラハム粉を用いた結果である。試験4−1及び4−2では、濾過開始から直ちに差圧が急激に上昇し、濾過時間10分の時点では既に1000mmHOを超え、濾過が中断した。これに対して、試験4−3及び4−4では、濾過時間15分又は25分まで差圧が生じず、その後の差圧の上昇も緩やかであり、濾過流量が明らかに低減することはなかった。これらの結果から、目幅が0.125mmである篩で篩い分けした場合の篩上残量が35%以下である強力粉及び全粒強力粉よりも、当該篩上残量が50%以上である全粒粉D及びグラハム粉のほうが、大型麦汁濾過槽を用いた大量濾過における濾過遅延がより改善されることがわかった。また、濾過遅延改善効果は、試験4−3よりも4−4のほうが大きかったことから、濾過遅延改善効果は、より粒度が粗い(すなわち、目幅が0.125mmである篩で篩い分けした場合の篩上残量が大きい)小麦粉のほうが高いことがわかった。
[試験例5]
仕込槽に、160kgの水と、21kgの小麦粉(グラハム粉)及び19kgの大麦麦芽(穀物原料の小麦粉の使用比率:50%)を添加して混合し、さらに64gのα−アミラーゼ剤(穀物原料比:0.16%)、20gのプロテアーゼ剤(穀物原料比:0.05%)、80gのβ−グルカナーゼ剤A(穀物原料比:0.2%)、及び12gのリパーゼ剤(穀物原料比:0.03%)を添加した。当該混合物を、試験例3と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを濾過槽へ移し、差圧、濾液の濁度、及び濾過流量を測定しながら濾過した。濾過槽の仕様及び差圧、濁度、流量の測定機械は、試験例3と同様である。
Figure 2013118846
測定結果を表9に示す。この結果、濾過時間20分まで差圧が生じず、その後の差圧の上昇も緩やかであり、濾過流量が明らかに低減することはなかった。また、濁度も充分に低かった。これらの結果から、グラハム粉を、使用比率が50%になるように用いた場合に、大型麦汁濾過槽を用いた大量濾過において濾過遅延が生じないことがわかった。
[試験例6]
仕込槽に、2320kgの水と、300kgの小麦粉(グラハム粉)及び280kgの小麦麦芽(穀物原料の小麦粉の使用比率:50%)を添加して混合し、さらに1856gのα−アミラーゼ剤(穀物原料比:0.32%)、2900gのプロテアーゼ剤(穀物原料比:0.5%)、1740gのβ−グルカナーゼ剤A(穀物原料比:0.3%)、及び464gのリパーゼ剤(穀物原料比:0.08%)を添加した。当該混合物を、試験例3と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを濾過槽へ移し、差圧、濾液の濁度、及び濾過流量を測定しながら濾過した。濾過槽の仕様及び差圧、濁度、流量の測定機械を下記に示す。
ロイター形状:直径1650mm、高さ2000mmの円筒形状。
網板:縦70mm、横0.8mmのスリットが、縦90mmごと、横5.5mmごとに設けられている。
圧力計器(差圧):AP102JACNAADAJ(東芝社製)
濁度計器:インライン光度計TF16(OPTEK社製)
流量計器:KID10BY−0025PL11SV−1X(山武社製)
Figure 2013118846
測定結果を表10に示す。この結果、濾過時間40分まで差圧の上昇はほとんど観察されず、その後の差圧の上昇も緩やかであり、濾過流量が明らかに低減することはなかった。また、濁度も充分に低かった。これらの結果から、グラハム粉を、使用比率が50%になるように用いた場合に、3000Lもの大量濾過において濾過遅延が生じないことがわかった。
[試験例7]
仕込槽に、160kgの水と、30.5kgの小麦粉(グラハム粉)及び9.5kgの小麦麦芽(穀物原料の小麦粉の使用比率:75%)を添加して混合し、さらに64gのα−アミラーゼ剤(穀物原料比:0.16%)、80gのプロテアーゼ剤(穀物原料比:0.2%)、120gのβ−グルカナーゼ剤A(穀物原料比:0.3%)、及び32gのリパーゼ剤(穀物原料比:0.08%)を添加した。当該混合物を、試験例3と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを濾過槽へ移し、差圧、濾液の濁度、及び濾過流量を測定しながら濾過した。濾過槽の仕様及び差圧、濁度、流量の測定機械を下記に示す。
ロイター形状:直径808mm、高さ1000mmの円筒形状。
網板:縦70mm、横0.8mmのスリットが、縦90mmごと、横5.5mmごとに設けられている。
圧力計器(差圧):EJX213J−DMS0G−910DN−EC2−WE1−P(YOKOGAWA社製)
濁度計器:インライン光度計TF56(OPTEK社製)
流量計器:AXF025H(YOKOGAWA社製)
Figure 2013118846
測定結果を表11に示す。この結果、濾過時間20分まで差圧の上昇はほとんど観察されず、その後の差圧の上昇も緩やかであり、濾過流量が明らかに低減することはなかった。また、濁度も充分に低かった。これらの結果から、グラハム粉の使用比率が75%の場合に、穀物原料として全て小麦由来物の場合であっても、大量濾過における濾過遅延を改善し得ることがわかった。
[試験例8]
仕込槽に、160kgの水と、30.5kgの小麦粉(グラハム粉)及び9.5kgの大麦麦芽(穀物原料の小麦粉の使用比率:75%)を添加して混合し、さらに64gのα−アミラーゼ剤(穀物原料比:0.16%)、40gのプロテアーゼ剤(穀物原料比:0.1%)、100gのβ−グルカナーゼ剤A(穀物原料比:0.25%)、及び14gのリパーゼ剤(穀物原料比:0.35%)を添加した。当該混合物を、試験例3と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを濾過槽へ移し、差圧、濾液の濁度、及び濾過流量を測定しながら濾過した。濾過槽の仕様及び差圧、濁度、流量の測定機械は、試験例3と同様である。
Figure 2013118846
測定結果を表12に示す。この結果、濾過時間20分まで差圧が生じず、その後の差圧の上昇も緩やかであり、濾過流量が明らかに低減することはなかった。また、濁度も充分に低かった。これらの結果から、グラハム粉を、使用比率が75%になるように用いた場合に、大型麦汁濾過槽を用いた大量濾過において濾過遅延が生じないことがわかった。
[試験例9]
仕込槽に、160kgの水と、40kgの小麦粉(グラハム粉)(穀物原料の小麦粉の使用比率:100%)を添加して混合し、さらに800gのα−アミラーゼ剤(穀物原料比:2%)、200gのプロテアーゼ剤(穀物原料比:0.5%)、120gのβ−グルカナーゼ剤A(穀物原料比:0.3%)、及び32gのリパーゼ剤(穀物原料比:0.08%)を添加した。当該混合物を、試験例3と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを濾過槽へ移し、差圧、濾液の濁度、及び濾過流量を測定しながら濾過した。濾過槽の仕様及び差圧、濁度、流量の測定機械は、試験例7と同様である。
Figure 2013118846
測定結果を表13に示す。この結果、濾過時間20分まで差圧はほとんど生じず、その後の差圧の上昇も緩やかであり、濾過流量が明らかに低減することはなかった。これらの結果から、グラハム粉を用いた場合には、使用比率が100%であっても、大型麦汁濾過槽を用いて大量濾過可能であることがわかった。
[試験例10]
試験例4で製造した麦汁(試験4−4:グラハム粉の使用比率は50%)、試験例7で製造した麦汁(試験7−1:グラハム粉の使用比率は75%)、試験例9で製造した麦汁(試験9−1:グラハム粉の使用比率は100%)、及び大麦100%の麦汁からそれぞれ常法により煮沸、麦汁冷却、発酵、貯酒、濾過、充填工程を経て調製したビールテイスト飲料(ビール類)、並びに市販の小麦ビール類について、ホルダチンA含有量及びポリフェノール含有量を測定した。
大麦100%麦汁は、次のようにして調製した。まず仕込槽に、160kgの水と40kgの粉砕大麦を添加して混合し、さらに64gのα−アミラーゼ剤、100gのプロテアーゼ剤、48gのβ−グルカナーゼ剤A、及び16gのリパーゼ剤を添加した。当該混合物を、試験例3と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを濾過槽にて濾過して麦汁を得た。
各ビール類のホルダチンA含有量を測定した。具体的には、まず、各ビール類に対して15分間の超音波処理を行ってガス抜きした後、水で5倍希釈し、得られた希釈液を、0.5μmメンブランフィルターにて濾過した後、HPLC分析に供した。HPLCの条件を下記に示す。0.2%TFA(トリフルオロ酢酸)溶液及び0.2%TFA含有メタノール溶液は、それぞれ、適当量の超純水又はメタノールを添加しておいた1L容メスシリンダーに2mLのTFAを添加した後、超純水又はメタノールで1Lにメスアップすることにより調製した。
HPLC条件;
移動相A:0.2%TFA溶液
移動相B:0.2%TFA含有メタノール溶液
流速:0.3mL/min
グラジエント条件: 移動相B濃度5%(0min)→移動相B濃度40%(40min)→移動相B濃度50%(60min)→移動相B濃度70%(70min)
カラム:Inertsil ODS−4(4.6×150mm、3μm)、40℃
カラム:ZORBAX SB−C18(4.6×150mm、1.8μm)、40℃
検出波長:300nm
注入量:20μL
ホルダチンAの標準溶液の分析結果から作成された検量線に基づいて、HPLC分析で得られたチャート中のホルダチンAのピーク面積から、ビール中のホルダチンA含有量を算出した。検量線作成には、ホルダチンAの濃度既知の4種類の標準溶液(ホルダチンA濃度:0.9、1.9、2.8、及び3.8ppm)を用いた。各標準溶液は、10mL容メスシリンダーに、4.7mg/mLのホルダチンA標準品の溶液を0.1、0.2、0.3、又は0.4mL添加し、さらに0.01mLのギ酸を添加した後、水で10mLにメスアップすることにより、調製した。
また、各ビール類の総ポリフェノール含有量を、三価鉄イオンとポリフェノールの反応による比色法(「改訂BCOJビール分析法」、1998年、8.19総ポリフェノール参照。)により測定した。具体的には、10mLのガス抜き後のビール類と8mLのCMC/EDTA試薬(0.2%EDTAを含有するCMC(カルボキシメチルセルロース)−ナトリウム塩の1%溶液)を混合した後、0.5mLの三価鉄試薬(3.5gのクエン酸鉄(III)アンモニウムを100mLの蒸留水に溶かしたもの)を添加し、充分に混合した。次いで、当該混合液に0.5mLのアンモニア試薬(濃アンモニア水(d=0.92g/mL)を2倍容の蒸留水で希釈した溶液)を添加して完全に混合した後、蒸留水で25mLに調整し、再度充分に混合した。当該混合液を10分間静置した後、セル幅10mmのセルを用いて、600nmの吸光度を測定した。吸光度測定のブランクとして、三価鉄試薬を添加していないブランク溶液を用いた。当該ブランク溶液は、具体的には、10mLのガス抜き後のビール類と8mLの前記CMC/EDTA試薬を混合した後、0.5mLの前記アンモニア試薬を添加して完全に混合した後、蒸留水で25mLに調整し、再度充分に混合し、得られた混合液を10分間静置することにより、調製した。
下記式(1)により、吸光度から各ビール類の総ポリフェノール量を求めた。式(1)中、「P」は総ポリフェノール含有量(mg/L)であり、「A」は600nmの吸光度である。
式(1): P=A×820
Figure 2013118846
測定結果を表14に示す。試験4−4、試験7−1、及び試験9−1は、ホルダチンA含有量及びポリフェノール含有量のいずれも、市販の小麦ビール類及び大麦100%麦汁から調製したビール類よりも非常に少なかった。これらの結果から、試験4−4、試験7−1、及び試験9−1の麦汁から調製したビール類からは、市販の小麦ビール類よりも遥かにホルダチンAとポリフェノールの含有量が少なく、渋・雑味が少ないビール等が製造できることがわかった。
[試験例11]
試験例9で製造した麦汁(試験9−1:グラハム粉の使用比率は100%)に直接炭酸ガスを加えて、ノンアルコールビールを製造した(試験11−1)。当該ノンアルコールビールと、市販の小麦ノンアルコールビールのホルダチンA含有量を測定し、比較した。ホルダチンA含有量の測定は試験例10と同様にして行った。測定結果を表15に示す。市販品には14.3ppmものホルダチンAが含まれていたのに対して、試験11−1は、ホルダチンAが含まれていないか、又は検出限界値未満の極微量にしか含まれていなかった。
Figure 2013118846
[試験例12]
25gのグラハム粉及び25gの小麦麦芽(穀物原料の小麦粉の使用比率:50%)を200mLの水に混合し、さらに表16に示すように各種酵素剤を添加した。当該混合物を、試験例1と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを、試験例1と同様にして濾過し、濾過開始からの経過時間(以下、濾過時間)(分)ごとの総濾過量(g)を測定した。測定結果を表17に示す。
Figure 2013118846
Figure 2013118846
この結果、αーアミラーゼ剤の添加量をふった試験例12−1〜3はいずれも濾過量に大きな相違はなかった。プロテアーゼ剤の添加量をふった試験例12−4〜6も、互いに濾過量に大きな相違はなかった。一方で、リパーゼ剤が無添加の試験例12−10は、リパーゼ剤を添加した試験例12−11及び12よりもやや濾過が遅くなっていた。リパーゼ剤の添加量が異なる試験例12−11と12では、濾過量に大きな相違はなかった。また、βーグルカナーゼ剤Bが無添加の試験例12−7は、βーグルカナーゼ剤Bを添加した試験例12−8及び9よりも明らかに濾過が遅延していた。βーグルカナーゼ剤Bの添加量が異なる試験例12−8と9では、濾過量に大きな相違はなかった。これらの結果から、βーグルカナーゼとリパーゼが特に濾過性に影響を及ぼすことがわかった。
[試験例13]
45gのグラハム粉及び5gの小麦麦芽(穀物原料の小麦粉の使用比率:90%)を200mLの水に混合し、さらに表18に示すように各種酵素剤を添加した。当該混合物を、試験例1と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを、試験例1と同様にして濾過し、濾過開始からの経過時間(以下、濾過時間)(分)ごとの総濾過量(g)を測定した。測定結果を表19に示す。
Figure 2013118846
Figure 2013118846
4種の酵素剤のいずれにおいても、無添加のものよりも添加したもののほうが、濾過性が良好であった。特に、αーアミラーゼ剤及びβーグルカナーゼ剤Aでは、添加量が多いほど、濾過性が改善される傾向が観察された。これらの結果から、βーグルカナーゼ剤及びリパーゼ剤に加えて、αーアミラーゼ剤及びプロテアーゼ剤も、濾過性に影響を及ぼすことがわかった。
[試験例14]
50gのグラハム粉(穀物原料の小麦粉の使用比率:100%)を200mLの水に混合し、さらに表20に示すように各種酵素剤を添加した。当該混合物を、試験例1と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェを、試験例1と同様にして濾過し、濾過開始からの経過時間(以下、濾過時間)(分)ごとの総濾過量(g)を測定した。測定結果を表21に示す。この結果、αーアミラーゼ剤及びプロテアーゼ剤の添加量を増大させるにつれて、濾過性がより改善される傾向が観察された。
Figure 2013118846
Figure 2013118846
[試験例15]
最終製品たるビールテイスト飲料の味に対する、穀物原料の組成の影響を調べた。
まず、200L水に、40kgの穀物原料を添加した。酵素剤として、64〜800gのα−アミラーゼ剤(穀物原料比:0.16〜0.2%)、28〜200gのプロテアーゼ剤(穀物原料比:0.07〜0.5%)、80〜120gのβ−グルカナーゼ剤A(穀物原料比:0.2〜0.3%)、及び12〜32gのリパーゼ剤(穀物原料比:0.03〜0.08%)を穀物原料の使用比率に応じて適宜調整して添加した。穀物原料は、使用比率が表22に示す値になるように配合したものをそれぞれ用いた。
当該混合物を、試験例1と同じ温度条件で加温し、マイシェを調製した。得られたマイシェに60gのホップを加えて、100℃で60分間煮沸した。煮沸完了後(加熱終了後)濾過を行い、透明な麦汁(濾液)を得た。濾過はいずれも問題なく実施できた。得られた麦汁に、液汁1mLあたり25×10個の泥状酵母を接種し、10℃で168時間発酵を行った。得られた発酵液を、−1℃で7日間熟成(後発酵)させた。得られた発酵液を、キャンドルフィルターを用いて珪藻土濾過を行い、酵母及びタンパク等を除去し、ビールテイスト飲料を得た。
試験例10と同様にして、得られたビールテイスト飲料のホルダチンA含有量及びポリフェノール含有量を測定した。また、これらのビールテイスト飲料について、10名の専門パネルにより、渋味及び雑味についての官能検査を行った。評価は、1〜5の5段階(渋味・雑味をほとんど感じない場合を1とし、非常に強く感じる場合を5とした。)で行った。測定結果及び評価結果を表22に示す。
Figure 2013118846
この結果、大麦の使用比率が高くなるほど、ホルダチンA含有量及びポリフェノール含有量が高くなり、渋味及び雑味が強くなることが確認された。特に、小麦由来物(小麦粉及び小麦麦芽)の使用比率が75%以上の場合には、ホルダチンA含有量が4ppm以下、かつポリフェノール含有量が100ppm以下となり、渋味、雑味評点が低かった。
本発明の製造方法により、小麦を大量に原料とした場合であっても、従来の工業設備を利用してビールテイスト飲料を製造することができ、かつ得られたビールテイスト飲料は、渋・雑味が少なく官能上良好であるため、本発明の製造方法及び本発明のビールテイスト飲料は、ビール、発泡酒、ノンアルコールビール等のビールテイスト飲料の製造分野で利用が可能である。

Claims (11)

  1. 穀物原料として、目幅が0.125mmである篩で篩い分けした場合の前記篩の篩上残量が50質量%以上である小麦粉を使用することを特徴とする、ビールテイスト飲料の製造方法。
  2. 穀物原料の50質量%以上が前記小麦粉であることを特徴とする、請求項1記載のビールテイスト飲料の製造方法。
  3. 前記小麦粉が全粒粉であることを特徴とする、請求項1又は2記載のビールテイスト飲料の製造方法。
  4. 前記小麦粉が、乾燥重量当たりのタンパク質含有量が9質量%以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のビールテイスト飲料の製造方法。
  5. 前記小麦粉がグラハム粉であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のビールテイスト飲料の製造方法。
  6. 穀物原料が全て小麦由来物であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のビールテイスト飲料の製造方法。
  7. 穀物原料が全て小麦粉であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のビールテイスト飲料の製造方法。
  8. 麦汁濾過工程を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のビールテイスト飲料の製造方法。
  9. 150L容以上の麦汁濾過槽を用いて麦汁濾過工程を行うことを特徴とする、請求項8記載のビールテイスト飲料の製造方法。
  10. 穀物原料として、目幅が0.125mmである篩で篩い分けした場合の前記篩の篩上残量が50質量%以上である小麦粉を使用しており、かつホルダチンA含有量が4ppm以下であることを特徴とするビールテイスト飲料。
  11. 穀物原料が全て小麦由来物であることを特徴とする、請求項10記載のビールテイスト飲料。
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