JP2013116670A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このタイヤ2は、トレッド4と、それぞれがこのトレッド4の端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォール6と、それぞれがサイドウォール6よりも半径方向略内側に位置する一対のビード8とを備える。サイドウォール6は、剛部66と、この剛部66の半径方向内側に位置する介在部68と、この介在部68の半径方向内側に位置する柔部70とを備える。剛部66の硬度は、柔部70の硬度よりも高い。介在部68は、剛部66と柔部70とを接合している。介在部68は、架橋されたゴム組成物からなる。ゴム組成物の基材ゴムは、エチレン-プロピレン-ジエン三元共重合体を含む。エチレン-プロピレン-ジエン三元共重合体のヨウ素価は、24以上36以下である。
【選択図】図1
Description
下記の表1にしたがって、S1からS9で示された9種類のゴム組成物が準備された。この表1には示されていないが、これらゴム組成物は、適量の架橋剤及び老化防止剤を含んでいる。なお、表中、EPDMはエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体を、NRは天然ゴムを、BRはポリブタジエンを表している。
1) EPDM#10:住友化学株式会社製の商品名「エスプレン502」
2) EPDM#24:住友化学株式会社製の商品名「エスプレン505A」
3) EPDM#30:住友化学株式会社製の商品名「エスプレン505」
4) EPDM#36:住友化学株式会社製の商品名「エスプレン580」
5) EPDM#40:日本合成ゴム株式会社製の商品名「EPT7803EF」
6) NR:「RSS#3」
7) BR:宇部興産株式会社製の商品名「BR130B」
8) カーボンブラック:東海カーボン株式会社製の商品名「N550」
9) 軟化剤:出光興産株式会社製の商品名「ダイアナプロセスP321」
図1及び2に示された基本構成を備え、下記の表2に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤ(サイズ:330/710R18)を得た。このタイヤでは、剛部の硬度Hhは49とされた。柔部の硬度Hsは、42とされた。介在部の形成には、ゴム組成物S4が用いられた。したがって、基材ゴム全量に対するEPDMの量の比率は、35質量%(35wt%ともいう)とされた。このEPDMのヨウ素価は、30とされた。
ゴム組成物の組成を変えてEPDMのヨウ素価を下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−3及び比較例2−3のタイヤを得た。
ゴム組成物の組成を変えてEPDMの量の比率を下記の表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4−6のタイヤを得た。
柔部の硬度Hsを変えるとともに、ゴム組成物の組成を変えてEPDMのヨウ素価を下記の表3及び4の通りとした他は実施例1と同様にして、比較例4及び7のタイヤを得た。
剛部の硬度Hhを変えるとともに、ゴム組成物の組成を変えてEPDMのヨウ素価を下記の表3及び4の通りとした他は実施例1と同様にして、比較例5及び6のタイヤを得た。
柔部の硬度Hsを下記の表4及び5の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例7−9及び比較例9のタイヤを得た。
剛部の硬度Hhを下記の表4及び5の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例10−12及び比較例8のタイヤを得た。
剛部の硬度Hh及び柔部の硬度Hsを下記の表5の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例13−14のタイヤを得た。
タイヤを13.0Jのリムに組み込み、このタイヤに内圧が160kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が3300ccであるレース用の四輪自動車に装着した。ドライバーに、この自動車をレーシングサーキットで運転させて、操縦安定性及び乗り心地を評価させた。この結果が、5点を満点とした指数で、下記の表2から5に示されている。数値が大きいほど好ましい。
介在部をなすゴム組成物からなる予備シート(厚み2mm)に剛部をなすゴム組成物からなる予備シート(厚み2mm)を積層し、これをプレス機を用いて、170℃で10分間加熱した。これにより、介在部に相当するシートに剛部に相当するシートが積層されたゴムシートが作製された。このゴムシートを裁断して、幅2cmの第一試験片を得た。さらに介在部をなすゴム組成物からなる予備シート(厚み2mm)に柔部をなすゴム組成物からなる予備シート(厚み2mm)を積層し、これをプレス機を用いて、170℃で10分間加熱した。これにより、介在部に相当するシートに柔部に相当するシートが積層されたゴムシートが作製された。このゴムシートを裁断して、幅2cmの第二試験片を得た。第一試験片及び第二試験片について、JIS−K 6256に規定された「布と加硫ゴムのはく離試験」に準拠して、引張試験機を用いた剥離試験を行った。引張試験機の試験片のつかみ具の移動速度は、10mm/minとされた。試験後、剥離面を目視で観察した。この観察結果が、下記の表2から5に示されている。表中、剥離面に界面剥離が確認された場合が「NG」で、界面剥離が確認されなかった場合が「G」で表されている。
介在部をなすゴム組成物をプレス機を用いて加硫して、2mm厚のシートを作製した。加硫温度は170℃とされた。加硫時間は10分とされた。このシートから試験片を作製し、JIS−K 6259に規定された「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐オゾン性の求め方」に準拠して、介在部の耐オゾン性に関する評価を行った。この評価では、試験片を伸長率20%で伸長させ、これを、温度が40℃、オゾン濃度が50pphmに調整した試験室に投入した。投入してから72時間経過後、試験片を取り出し、この試験片の外観を観察した。その結果が、下記の表2から5に示されている。表中、亀裂が少数しか確認されなかった場合が「A」で、亀裂が多数確認された場合が「B」で、無数の亀裂が確認された場合が「C」で表されている。
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・バンド
22・・・トレッド面
34a、34b、34・・・カーカスプライ
66・・・剛部
68・・・介在部
70・・・柔部
Claims (4)
- その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビードとを備えており、
このサイドウォールが、剛部と、この剛部の半径方向内側に位置する介在部と、この介在部の半径方向内側に位置する柔部とを備えており、
この剛部の硬度が、この柔部の硬度よりも高く、
この介在部が、この剛部と柔部とを接合しており、
この介在部が、架橋されたゴム組成物からなり、
このゴム組成物の基材ゴムが、エチレン-プロピレン-ジエン三元共重合体を含んでおり、
このエチレン-プロピレン-ジエン三元共重合体のヨウ素価が、24以上36以下である空気入りタイヤ。 - 上記基材ゴム全量に対する上記エチレン-プロピレン-ジエン三元共重合体の量の比率が、35質量%以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 上記剛部の硬度が、49以上56以下である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 上記柔部の硬度が、47以下である請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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