JP2013112356A - 易開封易開口性包装用袋および包装体 - Google Patents

易開封易開口性包装用袋および包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来技術とは機構そのものが基本的に相違し、かつ、不特定多数の一般顧客が取り扱っても引き裂き開封を確実に行うことができかつ口開きを円滑に行うことのできる易開封かつ易開口性の包装用袋および包装体を提供することを目的とする。
【解決手段】 表面側および背面側が積層シート(1A),(1B)にて形成された袋(1)の開口部側の領域(O)に、易開封線(LA),(LB)を設ける。積層シート(1A)側に設けた易開封線(LA)は、その両端側がいずれも直線状の単線(m),(m)に形成されると共に、その中間部が上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とからなる閉じた分岐線(n1,n2)に形成される。積層シート(1B)側に設けた易開封線(LB)の代表例は、直線状の単線(M)である。
【選択図】図1

Description

本発明は、指による引き裂き操作のみで円滑に開封を行うことができるのみならず、開封後の開口性(つまり「口開き性」)が容易である包装用袋、すなわち易開封易開口性包装用袋に関するものである。また、その包装用袋に内容物が封入された包装体に関するものである。
(引き裂き開封線付きの包装用袋および包装体)
包装用袋に内容物を封入した包装体として、袋の上辺側の領域に設けた引き裂き開封線に沿って容易に引き裂き開封しうるようにしたものが普及しはじめている。この場合、引き裂き後の袋開封部においては袋の表側のフィルム(シート)と裏側のフィルム(シート)とが密着していることが多いため、口開き性が悪く、内容物の取り出しに手間取ることがある。
そこで、袋の上辺側を引き裂き開封したときに、袋の表側のフィルムと裏側のフィルムとの間で「摘まみ片」状の突出部または段差が現出するようにし、その摘まみ片の部分を指先で摘まむことにより開口部を容易に拡げることができるようにする提案がなされている。
(特許文献1)
−1−
特開2005−289396号公報(特許文献1)には、内層11と外層12とからなる積層体10,10の内層11,11同士を重ね合わせて端縁熱接着部2を形成した包装袋1において、袋1の表面側を構成する積層体10の外層12と袋1の背面側を構成する積層体10の外層12とのそれぞれに特定の切目線3を設けた構成が示されている。
−2−
その図1には、袋1の表面側の積層体10の外層11に「直線状切目線−上に凸の曲線状切目線−直線状切目線」を設けると共に、袋1の背面側の積層体10の外層11に「直線状切目線−下に凸の曲線状切目線−直線状切目線」を設けた例が示されている。
この図1の袋1をその図1の左上のすぐ下の箇所から右側に向けて引き裂くと、袋1の表面側の積層体10および背面側の積層体10はその図3のように引き裂き開封されるので、袋本体の開封部に形成された段差の部分を指で摘まむことにより、円滑に開口することができる。
−3−
その図4には、表面側の積層体10の外層11に「直線状切目線」を設けると共に、裏面側の積層体10の外層11に「直線状切目線−下に凸の曲線状切目線−直線状切目線」を設けた構成が示されている。
−4−
その図5、図6、図7には、他の変形例が示されている。
−5−
その段落0025には、切目線の形成は、ロータリーダイカッターを用いて物理的に形成してもよいが、パルス発振型レーザ等を用いて外層11に形成してもよいとある。
(特許文献2)
−1−
特開2010−163192号公報(特許文献2)には、袋本体2の上端部近傍の表裏両側にそれぞれ開封を容易とする表側および裏側の分離線3A,3Bを形成し、これらの分離線3,3は、これらを用いて開封される袋本体2の開口部4の上端に少なくとも一部において表裏異なる高さ位置になる段差部5A,5Bを形成するように、表側の分離線3と裏側の分離線3の高さ位置を少なくとも一部において異ならせたものであることを特徴とする袋体が示されている(請求項2)。
−2−
ここで分離線3は、たとえば、袋本体2の肉厚を薄くした溝からなる弱化線によって形成される(請求項3)。
−3−
段差部5A,5Bには、それが段差部であることを強調する着色、文字、図柄などの印を設けることができる(請求項7)。
(特許文献3)
−1−
特開平5−147660号公報(特許第2919661号)(特許文献3)には、袋の開封後に指での口開きを容易にするために、袋を構成する表面側フィルムには線状溝A、裏面側フィルムには線状溝Bを形成すると共に、それらの線状溝A,Bが線対称にならないように構成した易開封性包装袋が示されている。
−2−
線状溝の形状は直線状や円弧形状やそれらを組み合わせた形状とすることができ、たとえば図5(a)には、表面側フィルムまたは裏面側フィルムのうちの一方を「直線溝」とし、他方を「直線形状−円弧形状−直線形状」とした例があげられている。
(特許文献4)
−1−
実用新案登録第3160309号(特許文献4)には、チャック付き袋を構成する前面側フィルムと背面側フィルムとのそれぞれにミシン目などの開封用のカットラインを設けると共に、それらのカットラインの途中に、それらのラインが上側に張り出す取っ手(耳)を互いにずれた位置となるように設けた構成が示されている。
−2−
カットラインに沿って切り裂いてから、張り出した取っ手(耳)をつかむことにより、チャックの開封を容易に行うことができる。
特開2005−289396号公報 特開2010−163192号公報 特開平5−147660号公報 実用新案登録第3160309号
(特許文献1)
−1−
上述の特許文献1の図1には、包装袋1の表面側の積層体10の外層11に「直線状切目線−上に凸の曲線状切目線−直線状切目線」を設けると共に、袋1の背面側の積層体10の外層11に「直線状切目線−下に凸の曲線状切目線−直線状切目線」を設けた例が示されており、その図4には、表面側の積層体10の外層11に「直線状切目線」を設けると共に、裏面側の積層体10の外層11に「直線状切目線−下に凸の曲線状切目線−直線状切目線」を設けた構成が示されている。
−2−
しかしながら、このように袋の表面側シートに「直線−湾曲線−直線」の易開封線を設けても(背面側シートには直線または湾曲線からなる易開封線を設置)、実際に引き裂き試験を行って見ると、それらのシートの直線から湾曲線への分岐点においては、引き裂き先端の湾曲線への移行が必ずしも円滑にはいかないことがある。
−3−
その原因は、上記の分岐点においては、フィルムの配向状態、溝の形状、直線の溝と湾曲線の溝との間のつなぎ具合などの要因がいくつも関与しているのみならず、袋の上部の切り取り片となる部分の引き裂き方向(手前側か向こう側か、斜め上方側か、斜め下方側か、真上側か)や引き裂き速度(一気に引き裂くか、ゆっくりと引き裂くか、引き裂き途中で引き裂き速度を変えるか、引き裂き途中で一旦引き裂きをとめてから引き裂きを再開するか)などは開封する人によって種々様々であるからである。そして、直線の終点から湾曲線の始点に乗り損なうと、言わば線路外を走行することになるため引き裂き線の向かう方向が決まらず、引き裂き線が迷走することになる。
(特許文献2〜4)
他の特許文献2〜4に記載の包装袋においても、易開封(または易開口)の機構が示されているが、その機構は本質的には特許文献1と同等ないし類似の機構であるため、意図している引き裂きに失敗することがある。
(課題)
−1−
易開封性の包装体を実際に使う人が不特定多数の一般顧客であることを考慮すると、購入者の誰もが失敗なく開封することができる包装体を提供することが不可欠である。
−2−
上述のように、商品を購入して開封する人は、開封するときに、手前側か向こう側か、斜め上方側か、斜め下方側か、真上側か、というように、いろいろな方向に向けて引き裂こうとするのであって、そのときの引き裂き速度もまちまちであり、途中から引き裂き方向や引き裂き速度を変えることも多い。また、その顧客が毎回同じ引き裂き方をするわけでもないので、1度目の開封に失敗したとき、2度目からはきれい開封できるというわけでもない。
−3−
先にあげた従来技術の機構に頼るだけでは、それらの技術のいくつかを組み合わせてみても、根本的な解決には至らないように見える。上述の従来の機構とは別個の新たな機構を創り出すことが、包装用袋および包装体を提供する側の責務でもある。
(発明の目的)
本発明は、このような背景下において、従来技術とは機構そのものが基本的に相違し、かつ、不特定多数の一般顧客(消費者)が取り扱っても引き裂き開封を確実に行うことができかつ口開きを円滑に行うことのできる易開封かつ易開口性の包装用袋および包装体を提供することを目的とするものである。
本発明の易開封易開口性包装用袋は、
袋の表面側および背面側を構成するシートのうち、一方が積層シート(1A)、他方が積層シート(1B)にて形成された袋(1)であること、
前記の袋(1)の開口部側の領域(O)にはその一方の側縁シール部(S1)から他方の側縁シール部(S2)にわたって、前記の積層シート(1A)に対しては易開封線(LA)が、前記の積層シート(1B)に対しては易開封線(LB)がそれぞれ設けられていること、
前記の易開封線(LA)の一端と前記の易開封線(LB)の一端とは前記の一方の側縁シール部(S1)の表裏の相対向する部位に位置しており、かつ、前記の易開封線(LA)の他端と前記の易開封線(LB)の他端とは前記の他方の側縁シール部(S2)の表裏の相対向する部位に位置していること、
ここで、前記の積層シート(1A)における易開封線(LA)は、その両端側がいずれも直線状の単線(m),(m)に形成されていると共に、その中間部が上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とからなる閉じた分岐線(n1,n2)に形成されており、そしてそれらの単線(m),(m)と分岐線(n1,n2)との移行点が分岐点(p),(p)となっていること、
一方、前記の積層シート(1B)における易開封線(LB)は、前記の積層シート(1A)に形成した易開封線(LA)との関係において、少なくともその易開封線(LA)の両端側に対応する部位と分岐点(p),(p)に対応する部位とにおいては、直線状の単線(M)に形成されていること、
を特徴とするものである。
本発明の易開封易開口性包装体は、上記の包装用袋に内容物が封入された構造を有することを特徴とするものである。
(本発明の作用効果)
具体例として図1(A),(B)をあげて、本発明の要所となる点について説明する。
−1−
本発明においては、袋(1)を構成する一方の積層シート(1A)には、
「直線状の単線(m)」→「上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とからなる閉じた分岐線(n1,n2)」→「直線状の単線(m)」
のように順次移行する易開封線(LA)を形成してある。単線(m),(m)と分岐線(n1,n2)との移行点が分岐点(p),(p)であり、この分岐点(p)が言わば三叉路になっている。
一方、袋(1)を構成する他方の積層シート(1B)には、上記の易開封線(LA)との関係において、少なくともその易開封線(LA)の両端側に対応する部位と分岐点(p),(p)に対応する部位とにおいては、「直線状の単線(M)」からなる易開封線(LB)を形成してある。(典型的には、易開封線(LB)は、図1(B)のように、左右のノッチ(N),(N)間にわたって「直線状の単線(M)」として設けてある。)
−2−
袋(1)の開口部側の領域(O)を図1(A)の左上の部位の始点(左側のノッチ(N)のところ)から引き裂くとき、積層シート(1A)における引き裂き線は、直線状の単線(m)を経て左側の分岐点(p)に至り、ついで上に向けて凸の湾曲線(n1)と下に向けて凸の湾曲線(n2)との2者のうち引き裂き抵抗の小さい方(たとえば上に向けて凸の曲線(n1))に乗って右側の分岐点(p)に至り、続いて直線状の単線(m)を経て図1の右上の部位の終点(右側のノッチ(N)のところ)に至り、開封が達成される。(このように引き裂き線が上に向けて凸の曲線(n1)に乗った場合を「ケース1」(図2を参照)とする。)
−3−
一方、引き裂き先端が直線状の単線(m)を経て左側の分岐点(p)に至った時点において、たとえば上に向けて凸の曲線(n1)に乗れなかったときは、引き裂き先端は同じく引き裂き抵抗の小さい下に向けて凸の曲線(n2)に乗って右側の分岐点(p)に至り、続いて直線状の単線(m)を経て図1の右上の部位の終点に至り、開封が達成される。(このように引き裂き線が下に向けて凸の曲線(n2)に乗った場合を「ケース2」(図3を参照)とする。)
−4−
どちらが引き裂き抵抗が小さいかは、第一義的には引き裂く人の引き裂きの仕方に依存するので、曲線(n1),(n2)は同等に設計することが多い。
−5−
適切な設計をする限りは、引き裂き先端が左側の分岐点(p)に至った時点において、上に向けて凸の曲線(n1)にも下に向けて凸の曲線(n2)にも乗れずに、迷走するような事態はまず起こらない(故意に変則的な引き裂き方をすれば別であるが)。どちらかの曲線に乗る方がエネルギーレベル(準位)が明らかにあるいは格段に低いからである。
−6−
一方、他方の積層シート(1B)における引き裂きは、単線(M)からなる易開封線(LB)に沿って円滑に進む。
−7−
その結果、上記の「ケース1」においては、引き裂きにより開封された袋の本体の積層シート(A)の側には、上記の上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とで囲まれた領域の上半分に相当する摘まみ部(K)が開封線から上方に突出するように残存する。(図2を参照)
上記の「ケース2」においては、引き裂きにより開封された袋の本体の積層シート(A)の側には、上記の上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とで囲まれた領域の下半分に相当する部分が欠損した形となるので、このときには、その欠損部分に対応する積層シート(B)側の部位が摘まみ部(K)になる。(図3を参照)
よって、本発明によれば、失敗なく引き裂き開封を行うことができる上、その引き裂き線には摘まみ部(K)が現出するので、その摘まみ部(K)を指で摘まむことにより容易に袋の開口(口開き)を行うことができ、その開口部から内容物を取り出すことができる。
(従来技術における安定開封性の限界)
これに対し、背景技術の箇所で述べた従来の切目線(引き裂き線)は、袋を構成する表面側や裏面側の積層シートに「直線状切目線−上(または下)に凸の曲線状切目線−直線状切目線」を設けているものの、直線状切目線の終点から上(または下)に凸の曲線状切目線の始点に乗り損なうと、エネルギーレベル(準位)が次に低い引き裂き方向が準備されていないため、引き裂き線は、言わば線路のないところを迷走してしまう。そのため、開封のための引き裂き線が途中で袋の上辺に向かってしまって開封に失敗したり、逆に引き裂き線が内容物を収容してある本体部の方に向かってしまったりすることがある。また、たとえ開封はできても、その開封線が見苦しくなってその美麗さが大きく損なわれてしまうことが多い。一般消費者は開封に慣れているわけではなく、無意識に袋の上部側の隅部を掴んで引き裂くだけであるから、引き裂き開封の失敗を消費者の責に帰することはできない。
以下本発明を詳細に説明する。
(袋の各部の称呼について)
−1−
一般に、包装用袋にあっては、どの面が袋の表面側または背面側であるか、袋の左右はどちらであるか、袋の上下はどちらであるか、袋の開口部はどこであるかなどについては、メーカーサイドの意図、消費者側の受け取り方、袋のデザイン(特に印刷)などに依存するので、一概には決められない。
−2−
そこで本発明を説明するにあたっては、開口部を設ける側を袋の上部、その反対側を袋の下部(または底部)と称し、その袋のフラットな面を正面および背面と称し、その袋を正面または背面から見たときの左右の側辺の側を左右の側縁と称することにする。
−3−
たとえば、印刷デザイン上は袋の右または左の側縁側に開口部(開口予定部)があったり、袋の平面以外の部位が正面となったりする場合であっても、その開口部(開口予定部)が上部側になりかつ袋の平面を形成する面が手前側およびその反対側となる姿勢にしたときを基準にして、袋の「上・下」、「表・背」、「左・右」と称することにする。
(袋(1))
−1−
本発明の易開封易開口性包装用袋は、袋の表面側および背面側を構成するシートのうちの一方(たとえば正面側)が積層シート(1A)、他方(たとえば背面側)が積層シート(1B)にて形成された袋(1)からなる。
−2−
袋(1)は、その一方の側縁が側縁シール部(S1)で、他方の側縁が側縁シール部(S2)で構成される。この場合、それらの側縁の一方は積層シートの折り返しにより形成すると共に、その折り返しの上からヒートシールを行ったものであってもよい。(2つの側縁の双方を積層シートの折り返しにより形成すると、製袋時の縦シール部が袋の正面側または背面側に位置することになるので、開封時の支障になる。)
−3−
袋(1)の底縁または底辺は、積層シートのヒートシールまたは/および折り返しにより形成される。袋(1)は、立垂しないものであっても立垂可能なものであってもよい。
−4−
開封時の開封開始点は、通常は、袋(1)の側縁シール部(S1),(S2)の上部側の左右双方の端縁に設けられる。この開封開始点は、易開封線(LA),(LB)を形成後に設けることが多い。開封開始点は、V字形ノッチ、U字形または角張ったU字形ノッチ、Iノッチをはじめとする種々の形状のノッチ(N)とすることが多いが、単なる弱め加工部であってもよい。また、この開封開始点を後述の易開封線(LA),(LB)の端部で代用することもできる。
(積層シート(1A),(1B)の層構成)
袋(1)を構成する積層シート(A),(B)としては、好適には、袋の外面側が基材層、袋の内面側がシーラント層であるものが用いられる。
基材層としては、たとえば、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)、二軸延伸ポリエステルフィルム(PET)、無延伸ポリプロピレンフィルム、無延伸ナイロンフィルム、セルロース系フィルム、合成紙、金属箔(アルミニウム箔等)などがあげられる。基材層は、2層以上で構成していてもよい。また、基材層は、ガスバリア性樹脂層、接着性樹脂層、アンカーコーティング層、蒸着層(金属蒸着層やセラミックス蒸着層)、印刷層、トップコート層などを有していてもよい。基材層の厚みは、所定の強度を有する限りにおいて任意であるが、たとえば12〜120μm程度とすることが多い。
シーラント層としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、リニア低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体等のポリエチレン系樹脂;CPPと称されるポリプロピレン系樹脂;をはじめ、ヒートシール性を有する種々の樹脂の層があげられる。シーラント層も、2層以上構成してもよい。シーラント層の厚みにも特に限定はないが、たとえば、10〜250μm程度、殊に20〜200μm程度とすることが多い。
各層間の積層は、蒸着層の形成の場合を除き、ドライラミネート法、ウエットラミネート法、流延法、サンドラミネート法、共押出法、エクストルージョンコーテイング法、印刷法などの方法によりなされる。
(易開封線(LA),(LB))
−1−
袋(1)の開口部側の領域(O)の積層シート(1A),(1B)には、それらの積層シートを構成する基材層側に、袋(1)の一方の側縁シール部(S1)から他方の側縁シール部(S2)にわたってレーザー光による易開封線(LA),(LB)がそれぞれ設けられる。易開封線(LA),(LB)は、場合によっては機械的切削加工やミシン目などにより設けることも可能ではあるが、レーザー光により設けることが特に望ましい。レーザー光としては、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、半導体レーザー、アルゴンイオンレーザーなどが例示できる。
−2−
このとき、上記の易開封線(LA)の一端と上記の易開封線(LB)の一端とは、上記の一方の側縁シール部(S1)の同一箇所に位置するようにし、上記の易開封線(LA)の他端と上記の易開封線(LB)の他端とは、上記の他方の側縁シール部(S2)の同一箇所に位置するようにする。
−3−
すなわち、表裏の易開封線(LA),(LB)は、路線に喩えると、始点近くおよび終点近くにおいては袋(1)の表裏の同一箇所にあり、それらの途中において後述のように互いに乖離する箇所を経るようにするのである。そのため、本発明においては、易開封線(LA),(LB)に関して後述のような特別の工夫を講じている。易開封線(LA),(LB)は互いにカウンターパート(パートナー、相棒)となる「路線」であり、これらの両者が協力して本発明の目的を達成することになる。
(易開封線(LA)の詳細)
−1−
まず、上記の積層シート(1A)における易開封線(LA)については、その両端側がいずれも直線状の単線(m),(m)に形成されていると共に、その中間部が上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とからなる閉じた分岐線(n1,n2)に形成されているように構成する。このときには、それらの単線(m),(m)と分岐線(n1,n2)との移行点が分岐点(p),(p)となる。図1(A)を参照されたい。
なお、分岐線(n)を構成する上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とは、上下が対称の曲線とすることが多いが、上下が非対称の曲線とすることもできる。
−2−
曲線(n1),(n2)の形状は、円滑な引き裂き性の観点からは、円弧状(円弧または円弧に近い形状)とすることが特に好ましいが、全体的に見て上または下に向けて凸の曲線であれば、種々の変形が可能である。
曲線(n1),(n2)の形状の例を図4(A)〜(E)に示す。図4(A)は、曲線(n1),(n2)の形状が共に円弧の場合である。図4(B)は、図4(A)における円弧が共に半円であって、2つの曲線(n1),(n2)によって円が形成される場合である。図4(C)は、2つの曲線(n1),(n2)の形状が共に円弧ではあるが、その曲率が相違する場合である。図4(D)は、2つの曲線(n1),(n2)によって繭の輪郭の如き形状が形成される場合である。図4(E)は、2つの曲線(n1),(n2)の始端側と終端側が丸みを帯びた曲線となっているが、中間部が直線状になっている場合である。
−3−
なお、曲線(n1),(n2)の形状が円弧の場合には、その円弧の属する円の半径、その円弧を形成する円の中心角、その円弧の両端を結ぶ弦の長さが幾何学的に容易に求められるので、曲線(n1),(n2)の設計およびレーザー光の照射路(走査路)の設計が容易であるという利点もある。一例をあげると、円弧の中心角が60°である場合、円弧の長さは円周の長さの60/360となり、点(p)における接線と曲線(n1)とのなす角度は30°となり、(p)−(p)間の距離(円弧の弦の長さ)は円の半径と同じになり、「円弧/弦」の比はπ/3となる。
−4−
上記において、それぞれの曲線(n1),(n2)は、直線状の単線(m)の末端からの移行時(乗り移り時)に適度の抵抗を受けるように、単線(m)との接続部における曲率が非連続となるように設計することが好ましいことが多い。
−5−
一方、直線状の単線(m)を経て分岐点(p)に至ったとき、その単線(m)の末端から滑らかに曲線(n1),(n2)に乗り移るように設計することもできる。この場合には、単線(m)の末端を経て引き裂き先端が滑らかに曲線(n1),(n2)に移行するときに引き裂き時の直線性が維持されて引き裂き線がその曲線(n1),(n2)の途中から脱線することがないように、曲線(n1),(n2)の形状を設計するように留意する。
(易開封線(LB)の詳細)
−1−
一方、上記の積層シート(1B)における易開封線(LB)は、上記の積層シート(1A)に形成した易開封線(LA)との関係において、少なくともその易開封線(LA)の両端部とその分岐点(p),(p)に対応する部位においては、直線状(直線または直線に近い形状)の単線(M)に形成される。図1(B)を参照されたい。
−2−
易開封線(LB)の他の部分は、直線状のほか、曲線状(湾曲線、波線など)とすることもできる。しかしながら、易開封線(LB)の全体を直線状とする方が、カウンターパートとなる易開封線(LA)の円滑かつ確実な切り裂きが図られると共に、摘まみ部(K)が確実に形成されやすくなるので、シンプルかつベストである。
(摘まみ部(K)の現出)
−1−
開封により、図2(A),(B)または図3(A),(B)のように、易開封線(LA)のうちの「上に向けて凸」の曲線(n1)と「下に向けて凸」の曲線(n2)とからなる閉じた領域の上半分または下半分に相当する面積部分が、開口(口開き)のための摘まみ部(K)となる。そこで、指による摘まみが可能であるような大きさないし面積の摘まみ部(K)が形成されるように、特に易開封線(LA)について適切な設計することが必要になる。
−2−
まず、摘まみ部(K)の横幅((p)−(p)間の距離)については、少なくとも5mm以上(好ましくは10mm以上、特に20mm以上)で、かつ両側縁シール部(S1),(S2)を除く袋の横幅よりも狭い幅に設定することが望ましい。
一方、摘まみ部(K)の縦幅(曲線(n1),(n2)で囲まれる面積の上半分または下半分の領域の最大高さ)については、2mm程度から20(ないし30)mm程度までの範囲に設定することが望ましい。
−3−
図2(A),(B)は、引き裂き開封が、易開封線(LA)のうちの「上に向けて凸」の曲線(n1)に沿ってなされた場合を示した説明図であり、袋(1)の外面側にはハッチングを施してある。
図3(A),(B)は、引き裂き開封が、易開封線(LA)のうちの「下に向けて凸」の曲線(n2)に沿ってなされた場合を示した説明図であり、袋(1)の外面側にはハッチングを施してある。
−4−
いずれの場合も、開封により現出する摘まみ部(K)には、図2(B)、図3(A)のように、袋(1)の内面側の面(ハッチングを施していない部分)が現れる。
このことを利用して、製袋に供する積層シート(A)や積層シート(B)の内面側の摘まみ部(K)が現出する部位に、「図形、模様、文字、記号、マーク、着色」などの表示を所定の間隔(規則的な間隔またはランダムな間隔)で印刷しておけば、包装体の開封時に現出する摘まみ部(K)に適当な確率でそのような表示が現れるようにすることが可能となる。
消費者は、引き裂き開封により図2と図3のどちらの摘まみ部(K)が現出するかという期待と共に、現出した摘まみ部(K)にどのような表示が現れるかという期待も持つことができる。供給者側も、開封しなければわからない隠されたメッセージを消費者側に提供することができる。
すなわち、摘まみ部(K)には、開口(口開き)を容易にする本来の摘まみ機能はもとより、意外性のある他の機能を持たせることができる。
(包装体)
上記の包装用袋に内容物を充填したものが包装体である。 内容物は、ブロック状や小シート片状の固体、粉粒体、ゼリー状物、粘稠液、流動液など任意である。後述の実施例においては、加工食品を用いている。
次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
(図面の説明)
図1(A),(B)は本発明の包装用袋の一例を示した説明図であり、(A)は袋(1)の正面図、(B)は袋(1)の背面図である。
図2(A),(B)は、図1の袋(1)を引き裂き開封したときの一例を示した要部の正面図であり、袋(1)の外面側および内面側の面のうち外面側となる面にのみハッチングを施してある。
図3(A),(B)は、図1の包装用袋を引き裂き開封したときの他の一例を示した要部の正面図であり、袋(1)の外面側および内面側の面のうち外面側となる面にのみハッチングを施してある。
図4(A)〜(E)は、曲線(n1),(n2)の形状の例を示した説明図である。
[実施例]
−包装用袋の準備−
−1−
製袋用の積層シートとして、「PET#12/印刷層/DL/AL#7/AC/LDPE#20/LLDPE#50」の層構成を有するシートを準備した。
PET#12:厚み12μmの二軸延伸ポリエステルフィルム
DL:接着剤によるドライラミネート
AL#7:厚み7μmのアルミニウム箔
AC:アンカーコーティング層
LDPE#20:低密度ポリエチレンの押出加工層
LLDPE#50:厚み50μmのリニア低密度ポリエチレンフィルム
この積層シートを積層シート(1A),(1B)として用い、そのPET#12側が袋の外面になるようにして必要部をヒートシールすると共に裁断することにより、図1に示した袋(1)を作製した。図1(A)が袋の表面側、図1(B)が袋の背面側である。袋(1)の寸法は、横幅が100mm、縦幅が140mmである。
−2−
なお、実際の製袋は、図1の袋(1)のファスナー(F)付きの連接体を作製しておいてから、その連接体の表裏にレーザー光を走査して易開封線(LA),(LB)を形成し、ついで所定の部位をヒートシールし、さらに開封開始点となるノッチ(N)用の貫通孔を形成してから、個々の袋に裁断することにより行っている。袋の底辺側は開封されているので、そこから内容物を充填してから、ヒートシールにより封止する。
−3−
図1において、袋(1)の上辺側と左右の側縁側とはヒートシールによりシールしてあり、上辺側シール部(S0)、側縁シール部(S1)、側縁シール部(S2)のシール幅はいずれも5mmに設定してある。袋の底辺側は、内容物の一例としての粒状の加工食品の収容後に5mm幅にヒートシールされるが、図1はまだ内容物を収容しておらずかつ底辺側が開封状態にある場合を示してある。
−4−
図1中、(F)は、袋(1)の上部側の内面にその袋(1)の幅方向に設けた凸条−凹溝式の雌雄嵌合式のファスナーであり、そのファスナー(F)の中心線基準で袋(1)の上辺から25mmの位置に設けてある。このファスナー(F)の設置位置よりも上部側が袋(1)の開口部側の領域(O)となる。
−5−
袋(1)の開口部側の領域(O)の積層シート(1A),(1B)には、上辺から10mmの位置に、該袋(1)の一方の側縁シール部(S1)から他方の側縁シール部(S2)にわたって、レーザー光(炭酸ガスレーザー)の走査による易開封線(LA),(LB)をそれぞれ設けてある。なお、レーザー光による易開封線(LA),(LB)は基材層であるPETに形成される。
−6−
上記の易開封線(LA)の一端と上記の易開封線(LB)の一端とはいずれも図1の側縁シール部(S1)の開封開始点(ノッチ(N))の同一箇所に位置しており、上記の易開封線(LA)の他端と上記の易開封線(LB)の他端とは図1の側縁シール部(S2)の開封開始点(ノッチ(N))の同一箇所に位置している。(なお、左右の開封開始点のうちの一方が開封開始点となり、他方は開封終了点となる。)
−7−
ここで、上記の積層シート(1A)における易開封線(LA)は、その両端側がいずれも直線状の単線(m),(m)に形成してあると共に、その中間部が、図1(A)のように、上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とからなる閉じた分岐線(n1,n2)に形成してある。そして、それらの単線(m),(m)と分岐線(n1,n2)との移行点が分岐点(p),(p)となっている。
−8−
一方、上記の積層シート(1B)における易開封線(LB)は、上記の積層シート(1A)に形成した易開封線(LA)と対応した位置関係にあるが、図1(B)のように全体を直線で形成してある。
−引き裂き開封試験−
上記のようにして作製した袋につき、積層シート(1A),(1B)に対する易開封線(LA),(LB)の条件を種々変更して、開封試験を行った。条件および結果を表1に示す。上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とは、同じ曲率の円弧形状としてある。
表1中の注釈は次の通りである。
「曲線n1,n2間の幅」とあるのは、曲線(n1),(n2)で挟まれた領域の最大の縦幅(上下幅)を言うものとする。
中心角θが「180°」は半円を意味し、曲線n1,n2で囲まれる領域は円となる。
開封成功率1は、予備知識が全くなく、初めて開封に挑戦した場合である。開封成功率2は、数回の試行の後に開封に挑戦した場合である。いずれの場合も、引き裂き方向や引き裂き速度についての情報は与えていない。
開封成功率「合格」は、成功率が10割ないしほぼ10割であることを意味する。
[表1]

試験例1 試験例2 試験例3 試験例4 試験例5

曲線n1の中心角θ(°) 60 44 74 30 180
曲線n2の中心角θ(°) 60 44 74 30 180
p−p間の長さ(mm) 30 40 24 60 15
n1,n2間の幅(mm) 8 8 8 8 15

開封成功率1 合格 合格 合格 合格 合格
開封成功率2 合格 合格 合格 合格 合格

上記の結果から、積層シート(1A)における易開封線(LA)につき、その両端側がいずれも直線状の単線(m),(m)に形成してあると共に、その中間部が上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とからなる閉じた分岐線(n1,n2)に形成した場合(積層シート(1B)に対する易開封線(LB)は直線状に形成)には、引き裂き線は曲線n1,n2のうちのどちらかに進んで、脱線するおそれがなく、摘まみ部(K)の形成が確実になされることがわかる。
なお、上記の試験例のように、本発明によれば開封成功率が10割になるように設計することは容易であるが、故意に開封成功率が適度に低下するように設計して、引き裂きの仕方(引き裂き方向や引き裂き速度など)に関する消費者の挑戦意欲を刺激するようにすることもできる。
[比較例]
上記の試験例において、曲線n1(上に向けて凸の曲線)と曲線n2(下に向けて凸の曲線)のいずれか一方を設置しない包装用袋を製作した場合につき、上記と同様の試験を行った。この比較例は、「背景技術」の箇所で述べた従来技術における易開封線の設置の仕方をした場合に相当する。
表2中の「−」は、円弧形状の曲線n1またはn2を設けなかったことを意味する。
[表2]

比較例1 比較例2

曲線n1の中心角θ(°) 60 −
曲線n2の中心角θ(°) − 60
p−p間の長さ(mm) 30 30

開封成功率1 3割前後 5割前後
開封成功率2 5割前後 6割前後

比較例1,2の開封成功率1,2は、商品を市場に供給するには不安がある。
比較例1よりも比較例2の方が開封成功率が相対的に大きいのは、消費者は右利きの人が多いので、袋の左上の部分を左手の親指と人差し指とで掴むと共に、袋の上辺側の部分を右手の親指と人差し指とで掴んで手前側に引くように引き裂くことが多いところ、比較例1においては下に凸の曲線n2が存在しないので、引き裂き線が袋の曲線n1の下方側の領域に迷走しやすいためと思われる。
本発明の易開封易開口性包装用袋(およびその袋に内容物を収容した易開封易開口性包装体)は、ブロック状や小シート片状の固体、粉粒体、ゼリー状、粘稠液、流動液などの内容物を収容する袋(およびそのような内容物を収容した包装体)として極めて有用である。
図1は本発明の包装用袋の一例を示した説明図であり、(A)は袋(1)の正面図、(B)は袋(1)の背面図である。 図2(A),(B)は、引き裂き開封が、易開封線(LA)のうちの「上に向けて凸」の曲線(n1)に沿ってなされた場合を示した説明図である。 図3(A),(B)は、引き裂き開封が、易開封線(LA)のうちの「下に向けて凸」の曲線(n2)に沿ってなされた場合を示した説明図である。 図4(A)〜(E)は、曲線(n1),(n2)の形状の例を示した説明図である。
(1)…袋、
(1A)…積層シート、
(1B)…積層シート、
(O)…開口部側の領域、
(S0)…上辺側シール部、
(S1)…側縁シール部、
(S2)…側縁シール部、
(LA)…易開封線、
(m)…単線、
(n1,n2)…分岐線、
(n1)…上に向けて凸の曲線、(n2)…下に向けて凸の曲線、
(p)…分岐点、
(LB)…易開封線、
(M)…単線、
(F)…ファスナー、
(N)…ノッチ、
(K)…摘まみ部

Claims (3)

  1. 袋の表面側および背面側を構成するシートのうち、一方が積層シート(1A)、他方が積層シート(1B)にて形成された袋(1)であること、
    前記の袋(1)の開口部側の領域(O)にはその一方の側縁シール部(S1)から他方の側縁シール部(S2)にわたって、前記の積層シート(1A)に対しては易開封線(LA)が、前記の積層シート(1B)に対しては易開封線(LB)がそれぞれ設けられていること、
    前記の易開封線(LA)の一端と前記の易開封線(LB)の一端とは前記の一方の側縁シール部(S1)の表裏の相対向する部位に位置しており、かつ、前記の易開封線(LA)の他端と前記の易開封線(LB)の他端とは前記の他方の側縁シール部(S2)の表裏の相対向する部位に位置していること、
    ここで、前記の積層シート(1A)における易開封線(LA)は、その両端側がいずれも直線状の単線(m),(m)に形成されていると共に、その中間部が上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とからなる閉じた分岐線(n1,n2)に形成されており、そしてそれらの単線(m),(m)と分岐線(n1,n2)との移行点が分岐点(p),(p)となっていること、
    一方、前記の積層シート(1B)における易開封線(LB)は、前記の積層シート(1A)に形成した易開封線(LA)との関係において、少なくともその易開封線(LA)の両端側に対応する部位と分岐点(p),(p)に対応する部位とにおいては、直線状の単線(M)に形成されていること、
    を特徴とする易開封易開口性包装用袋。
  2. 前記の積層シート(1A)における易開封線(LA)の分岐線(n1,n2)を構成する上に向けて凸の曲線(n1)と下に向けて凸の曲線(n2)とが、いずれも円弧状であること、
    を特徴とする請求項1記載の易開封易開口性包装用袋。
  3. 請求項1の包装用袋に内容物が封入された構造を有することを特徴とする易開封易開口性包装体。
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