JP2013111965A - プリンタのカッタ機構及びカッタ機構付きプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】印字後のロール紙をスライド式カッタでフルカットした場合、カットされた用紙を簡単な構成で確実に一時保持できるようにしたものである。
【解決手段】プリンタにおける用紙の案内経路に配置され、固定刃に対する可動刃の摺動によって前記用紙をカットするカッタ本体と、前記可動刃に設けられたクランプアッパーアームと、前記固定刃に設けられたクランプロアーアームと、前記用紙のカット前で前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部は非接触で、かつ、その先端部間に前記用紙が通過できる隙間を形成する前記可動刃の第一の待機位置と、前記用紙のフルカット後で前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部は押圧状態にあり、その先端部間にカットした用紙を挟持続ける前記可動刃が前記第一の待機位置に戻る手前の第二の待機位置と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】プリンタにおける用紙の案内経路に配置され、固定刃に対する可動刃の摺動によって前記用紙をカットするカッタ本体と、前記可動刃に設けられたクランプアッパーアームと、前記固定刃に設けられたクランプロアーアームと、前記用紙のカット前で前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部は非接触で、かつ、その先端部間に前記用紙が通過できる隙間を形成する前記可動刃の第一の待機位置と、前記用紙のフルカット後で前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部は押圧状態にあり、その先端部間にカットした用紙を挟持続ける前記可動刃が前記第一の待機位置に戻る手前の第二の待機位置と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態はプリンタのカッタ機構及びカッタ機構付きプリンタに関する。
従来、レシートプリンタにおいて印字後のロール紙をスライド式カッタでフルカットした場合、カットされた用紙(レシート)は用紙排出口から下方に落ちてしまうため、カッタとは別制御のクランプ機構をモータやソレノイドを使って駆動し、カットされた用紙を操作者が取り去るまで一時保持していた。そして、操作者がその用紙を取り去ると用紙排出口付近の用紙検出センサが用紙有りから用紙無しを検出し、次の用紙が印刷発行されるまでクランプ機構を開放して待機状態にいていた。
また、記録紙切断装置において、スライド式カッタの可動刃の側面に係合可能な位置に配置された押さえレバーと、この押さえレバーを可動刃の側面に係合するように付勢する引張りコイルばねを備え、記録紙をスライド式カッタでフルカットした場合、切断された記録紙を可動刃の側面と押さえレバーとの間に挟持する記録紙落下防止機構もあった。
しかしながら、前者のものにおいては、別制御のクランプ機構をモータやソレノイドを使って駆動させなければならず、構造が複雑で部品も多くなりコストアップになるという問題があった。また、後者のものにおいては、押さえレバーの垂直係合面と可動刃の側面によって切断された記録紙の後端部分を挟持するために、押さえレバーの垂直係合面と固定刃の側面との間隙を可動刃の厚さよりも僅かに狭く設定しなければならず、その寸法管理が大変で構造的にも複雑となりコストアップになるという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、印字後のロール紙をスライド式カッタでフルカットした場合、カットされた用紙を簡単な構成で確実に一時保持できるようにしたものである。
本発明の実施形態におけるプリンタのカッタ機構は、プリンタにおける用紙の案内経路に配置され、固定刃に対する可動刃の摺動によって前記用紙をカットするカッタ本体と、前記可動刃に設けられたクランプアッパーアームと、前記固定刃に設けられたクランプロアーアームと、前記用紙のカット前で前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部は非接触で、かつ、その先端部間に前記用紙が通過できる隙間を形成する前記可動刃の第一の待機位置と、前記用紙のフルカット後で前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部は押圧状態にあり、その先端部間にカットした用紙を挟持続ける前記可動刃が前記第一の待機位置に戻る手前の第二の待機位置とを備える。
以下、実施形態のプリンタのカッタ機構及びカッタ機構付きプリンタを図1ないし図4−cに基づいて説明する。本実施形態のカッタ機構は、POS端末やECRに内蔵されるレシートプリンタへの適用例である。
図1は、実施形態のカッタ機構付きプリンタの概略構造を示す概略側面図である。図1に示すように、本実施形態のカッタ機構付きプリンタ1は、下部フレーム2と上部フレーム3とを備える。上部フレーム3は下部フレーム2に対して開閉自在である。そして、下部フレーム2には用紙搬送機構としてのプラテン4と用紙収納空間5とが設けられ、用紙収納空間5にはロール状に保持された用紙6が収納保持されている。一方の上部フレーム3には、印字部としてのサーマルヘッド7とカッタ機構8とが取り付けられており、上部フレーム3が閉じられた場合に、用紙6の案内経路9が形成され、この案内経路9を介してサーマルヘッド7をプラテン4に所定の加圧力で当接させることができるように全体が構成されている。
次に、カッタ機構8を図2に基づいて説明する。図2はカッタ機構8の要部を示す要部斜視図である。カッタ機構8は固定刃10と、この固定刃10に対して摺動する可動刃11とからなるカッタ本体12を主要な構成要素とする。カッタ本体12は、図示しないステッピングモータ13を駆動源とし、このステッピングモータ13からの駆動力を受けて可動するカッタアーム15を動力伝達媒体として駆動される。
そして、固定刃10と可動刃11には、それぞれ用紙排出口側の側面にカットした用紙を協働して一時保持するクランプロアーアーム16とクランプアッパーアーム17が設けられている。本実施形態では、クランプアッパーアーム17が可動刃11の摺動方向に沿ってバネ性を有するように構成されているが、クランプロアーアーム16にバネ性を持たしてもよいし、或いはクランプアッパーアーム17とクランプロアーアーム16の双方にバネ性を持たしてもよい。また、これらクランプロアーアームの先端部16aとクランプアッパーアームの先端部17aには、それぞれ滑り止めのための高摩擦部材が取り付けられており、カットした用紙を操作者が取り去るまでクランプロアーアームの先端部16aとクランプアッパーアームの先端部17aとで挟持して確実に保持する。
さらに、カッタ本体12の上側には、可動刃11の端部に設けられた検出片11aを検出する第一センサ18および第二センサ19が設けられている。第一センサ18および第二センサ19が検出片11aを検出することにより、それぞれ可動刃11の第一の待機位置および第二の待機位置が設定される。これら第一センサ18および第二センサ19は発光部と受光部とからなる反射形光センサである。なお、カッタ本体12の用紙排出口側の位置に用紙検出センサ20が配置され、この用紙検出センサ20によりカットされた用紙が取り除かれたか否かを検出する。
図3は、プリンタ1の各部の電気的接続のブロック図である。用紙6を搬送するための駆動源としてのステッピングモータ21やカッタ機構8の駆動源としてのステッピングモータ13は、サーマルヘッド7と共に、バスライン22を介して接続されたCPU23、ROM24およびRAM25からなる制御部によって駆動制御される。
即ち、CPU23は、ROM24に書き込まれた動作プログラムに従い各種演算処理を実行して各部を集中制御し、代表的にはサーマルヘッド7およびステッピングモータ13,21を駆動制御して用紙6に対する印字と印字後の用紙6のカットとを行ってレシート発行を実現する。
より詳細には、CPU23を主体とする制御部は、バスライン22に接続された通信I/F26を介して図示しないPOS端末等から印字データを受信し、受信した印字データをRAM25における画像メモリ中の描画領域(何れも図示せず)に展開する。そして、CPU23を主体とする制御部は、描画領域に展開された印字データに基づいてサーマルヘッドドライバ27に印字信号を出力し、モータドライバ28に駆動信号を出力する。このような印字信号と駆動信号との出力は同期的に行われる。これにより、ステッピングモータ21が駆動されて用紙6が搬送されると共に、サーマルヘッドドライバ27がサーマルヘッド7の図示しない多数個の発熱素子に選択的に通電し、これによって通電された発熱素子が発熱して用紙6に熱転写方式の印字がなされる。その後、ステッピングモータ13が起動してカッタ機構8が駆動され、印字後の用紙6がカットされてレシートとして発行される。
そして、前述した可動刃11の検出片11aを検知する第一センサ18と第二センサ19、およびカットされた用紙の有無を検出する用紙検出センサ20からの出力信号がA/Dコンバータ29を介してバスライン22に取り込まれ、CPU23でカッタ機構8における可動刃11のポジション設定に利用されている。
次に、カッタ機構8の動作を図4−aないし図4−cに基づいて説明する。
先ず、図4−aはカッタ機構8において可動刃11の第一の待機位置を示す説明図である。図4−aに示すように、ロール状の用紙6の先端部分は印字部であるサーマルヘッド7により印字された後に、可動刃11が第一の待機位置にあるカッタ機構8の開放された切断部位を通って用紙排出口から所定長さ排出され、この状態で用紙6の搬送が停止する。この時、可動刃11に設けたクランプアッパーアーム17の先端部17aと固定刃10に設けたクランプロアーアーム16の先端部16aとは非接触で、かつ、その間に用紙6が通過できる隙間を形成している。この可動刃11の第一の待機位置は、第一センサ18が可動刃11の検出片11aを検出して設定され、この状態はカッタ機構8による用紙6の切断が開始されるまで継続される。
次に、図4−bはカッタ機構8において可動刃11のフルカット位置を示す説明図である。図4−bに示すように、カッタ機構8が駆動され、その可動刃11が第一の待機位置から下方(切断方向)に移動して用紙6の切断を開始する。可動刃11が切断方向に移動すると、可動刃11に設けたクランプアッパーアーム17の先端部17aと固定刃10に設けたクランプロアーアーム16の先端部16aとは押圧状態になり、カットされる用紙6aの後端部分をクランプアッパーアーム17の先端部17aとクランプロアーアーム16の先端部16aとで挟持する。なお、クランプアッパーアーム17は可動刃11の切断方向(摺動方向)に沿ってバネ性を有しており、このカットされる用紙6aの挟持状態はその後も継続される。
そして、図4−bに示すように、カットされる用紙6aは挟持されたまま、可動刃11がフルカット位置まで下降して、一定長さの用紙6aが完全にカットされる。この状態では、カットされた用紙6aの後端部分はクランプアッパーアーム17の先端部17aとクランプロアーアーム16の先端部16aとで挟持されており、カットされた用紙6aが用紙排出口から下方に落下してしまうことはない。なお、可動刃11の検出片11aが第一センサ18で検出された位置から可動刃11がフルカット位置まで移動する過程で、検出片11aは第二センサ19で検出されるが、ROM24に書き込まれた動作プログラムにより第一回目の検出は通過するようにプログラムされている。
次に、図4−cはカッタ機構8において可動刃11の第二の待機位置を示す説明図である。図4−cに示すように、可動刃11による用紙6のフルカット後、可動刃11は第一の待機位置に戻る手前の第二の待機位置で停止する。この可動刃11の第二の待機位置は、第二センサ19が可動刃11の検出片11aを第二回目の検出により設定される。この時、カットされた用紙6aはクランプアッパーアーム17の先端部17aとクランプロアーアーム16の先端部16aとで挟持された状態を継続しており、用紙排出口から下方に落下してしまうことはない。
そして、カッタ機構8の用紙排出口側の位置には用紙検出センサ20が配置されており、操作者がカットされた用紙6aを挟持状態から取り出すと、用紙検出センサ20によってその用紙6aの取り出しが検出され、これに基づき、ステッピングモータ13を駆動して可動刃11を第一の待機位置に戻し、カッタ機構8は初期状態にセットされる。
以上、説明したように、本実施形態のプリンタのカッタ機構によれば、可動刃による用紙のフルカット後も、カットされた用紙はクランプアッパーアームの先端部とクランプロアーアームの先端部とで挟持されており、用紙排出口から下方に落下してしまうことはない。しかも、これらクランプアッパーアームとクランプロアーアームは可動刃の側面および固定刃の側面にそれぞれ設けたものであり、簡単な構成でカットされた用紙を確実に一時保持することができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 カッタ機構付きプリンタ
6 用紙
7 サーマルヘッド(印字部)
8 カッタ機構
10 固定刃
11 可動刃
12 カッタ本体
16 クランプロアーアーム
17 クランプアッパーアーム
6 用紙
7 サーマルヘッド(印字部)
8 カッタ機構
10 固定刃
11 可動刃
12 カッタ本体
16 クランプロアーアーム
17 クランプアッパーアーム
Claims (5)
- プリンタにおける用紙の案内経路に配置され、固定刃に対する可動刃の摺動によって前記用紙をカットするカッタ本体と、
前記可動刃に設けられたクランプアッパーアームと
前記固定刃に設けられたクランプロアーアームと、
前記用紙のカット前で前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部は非接触で、かつ、その先端部間に前記用紙が通過できる隙間を形成する前記可動刃の第一の待機位置と、
前記用紙のフルカット後で前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部は押圧状態にあり、その先端部間にカットした用紙を挟持続ける前記可動刃が前記第一の待機位置に戻る手前の第二の待機位置と、
を備えるプリンタのカッタ機構。 - プリンタにおける用紙の案内経路に配置され、固定刃に対する可動刃の摺動によって前記用紙をカットするカッタ本体と、
前記可動刃に設けられたクランプアッパーアームと
前記固定刃に設けられたクランプロアーアームと、
前記用紙のカット前で前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部は非接触で、かつ、その先端部間に前記用紙が通過できる隙間を形成する前記可動刃の第一の待機位置と、
前記用紙のフルカット後で前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部は押圧状態にあり、その先端部間にカットした用紙を挟持続ける前記可動刃が前記第一の待機位置に戻る手前の第二の待機位置と、
前記可動刃の第二の待機位置におけるカットした用紙の有無を検出する用紙検出センサと、
を備えるプリンタのカッタ機構。 - 前記クランプアッパーアーム及び前記クランプロアーアームのうち、少なくとも一方は前記可動刃の摺動方向に沿ってバネ性を有することを特徴とする請求項1または2記載のプリンタのカッタ機構。
- 前記クランプアッパーアームの先端部と前記クランプロアーアームの先端部に摩擦係数の高い部材を設けたことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載のプリンタのカッタ機構。
- 用紙を所定の案内経路に案内搬送する用紙搬送機構と、
前記案内経路に配置された印字部と、
前記案内経路に配置された請求項1ないし4の何れか一記載のカッタ機構と、
を備えたカッタ機構付きプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011263397A JP2013111965A (ja) | 2011-12-01 | 2011-12-01 | プリンタのカッタ機構及びカッタ機構付きプリンタ |
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ID=48707988
Family Applications (1)
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2011
- 2011-12-01 JP JP2011263397A patent/JP2013111965A/ja active Pending
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